説明

可変動弁装置

【課題】複雑な潤滑機構を構成することなく、簡単な構成により各摺動部の潤滑を確保することが可能な可変動弁装置を提供する。
【解決手段】電動モータ12とウォームギヤ8とウォームホイール4とを用いて制御軸21の回転位置を制御する可変動弁装置1において、制御軸21内に形成された油路21a,21cと、ウォームホイール4内に形成された油路4a,4bとを介して、ウォームホイール端面5からスラスト受け部6に向かってオイルを供給する。このオイルをウォームホイール端面5とスラスト受け部6との隙間から飛散させ、飛散したオイルをウォームホイール4とウォームギヤ8との噛み合わせ部分に供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御軸の回転位置を変更可能な可変動弁装置に係り、特に、可変動弁装置の潤滑機構に関する。
【背景技術】
【0002】
制御軸の回転位置を制御することで、バルブの作用角及びリフト量を連続的に変更可能な可変動弁装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この可変動弁装置によれば、ウォームギヤとウォームホイールとの各摺動部を硬質炭素薄膜で被膜することで、フリクションを低減させている。
【0003】
【特許文献1】特開2005−61242号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなバルブの作用角及びリフト量を連続的に変更可能な可変動弁装置は、各摺動部の潤滑を確保する必要がある。しかし、構成部品が多いため、潤滑機構が複雑になりやすい。
【0005】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、複雑な潤滑機構を構成することなく、簡単な構成により各摺動部の潤滑を確保することが可能な可変動弁装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、上記の目的を達成するため、制御軸の回転位置を変更可能な可変動弁装置であって、
第1の油路を内部に有する制御軸と、
前記制御軸に固定され、前記第1の油路と連通する第2の油路を内部に有するウォームホイールと、
前記ウォームホイールと噛み合わせられるウォームギヤと、
前記ウォームギヤを回転させるモータと、
前記ウォームホイールの端面を挟持することで、前記制御軸のスラスト方向位置を規制するスラスト規制部と、
前記第1及び第2の油路を介してウォームホール端面から前記スラスト規制部に向けてオイルを供給するオイル供給手段とを備え、
前記オイル供給手段により供給されたオイルを前記ウォームホイール端面とスラスト規制部との隙間から飛散させ、この飛散させたオイルによって前記ウォームホイールと前記ウォームギヤとの噛み合わせ部分を潤滑することを特徴とする。
【0007】
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記ウォームギヤを回転可能に支持するベアリングを更に備え、
前記スラスト規制部と前記ウォームホイールとの隙間から飛散させたオイルによって前記ベアリングを更に潤滑することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
第1の発明によれば、制御軸内の第1の油路とウォームホイール内の第2の油路とを介して、ウォームホイール端面からスラスト規制部に向けてオイルを供給し、その供給されたオイルをウォームホイール端面とスラスト規制部との隙間から飛散させ、この飛散させたオイルによってウォームホイールとウォームギヤとの噛み合わせ部分が潤滑される。従って、制御軸及びウォームホイール内に設けられた第1及び第2の油路により、ウォームホイールとウォームギヤとの噛み合わせ部分の潤滑を行うことができる。よって、簡単な油路構成により、可変動弁装置の各摺動部の潤滑を確保することができる。
【0009】
第2の発明によれば、スラスト規制部とウォームホイールとの隙間から飛散させたオイルによって、ウォームギヤを支持するベアリングの潤滑を更に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0011】
図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態による可変動弁装置1について説明する。図1は、本実施の形態による可変動弁装置1の制御軸21の軸方向の断面図である。図2は、図1に示す可変動弁装置1のウォームギヤ8の軸方向の断面図である。
【0012】
図1に示すように、可変動弁装置1は、可変動弁機構20を備えている。この可変動弁機構20は、制御軸21を有している。詳細は後述するが、この制御軸21の回転位置を制御することにより、バルブ開弁特性(作用角及びリフト量)を連続的に変更することができる。制御軸21は、ベアリング等の支持部材22を介してカムキャリア23に回転可能に固定されている。可変動弁機構20の詳細な構成については後述する。
【0013】
図1及び図2に示すように、制御軸21の端部近傍には、ウォームホイール4が固定されている。ウォームホイール4の両端面5は、ウォームホイールスラスト受け部(以下「スラスト受け部」という。)6により挟まれ、かつ、支持されている。すなわち、ウォームホイール4の両端面5は、スラスト受け部6により狭持されている。このスラスト受け部6は、ウォームホイール4のスラスト方向(すなわち、制御軸21の軸方向)の位置規制を行うものである。
【0014】
ウォームホイール4と噛み合わされるように、ウォームギヤ8が配置されている。ウォームギヤ8は、ベアリング9を介してハウジング10に回転可能に固定されている。詳細は後述するが、本発明は、ウォームホイール4とウォームギヤ8との噛み合わせ部分の潤滑と、ベアリング9の潤滑とを行うための機構に特徴を有している。また、ハウジング10は、カムキャリア23と一体的に形成されている。
【0015】
ウォームギヤ8は、電動モータ12の出力軸に固定されている。電動モータ12の出力軸には、電動モータ12の回転角度を検出する回転角センサ13が設けられている。電動モータ12と回転角センサ13とは、図示しない制御ユニットに接続されている。この制御ユニットは、回転角センサ13により検出される回転角度に基づいて、電動モータ12の駆動制御を実行するように構成されている。このような構成によれば、電動モータ12の駆動力がウォームギヤ8及びウォームホイール4を介して制御軸21に伝達される。すなわち、電動モータ12を駆動させることにより、制御軸21を回転させることができる。よって、制御ユニットにより電動モータ12の駆動量を制御することで、制御軸21の回転位置(回転角度)を制御することができる。
【0016】
[可変動弁機構の詳細構成]
次に、図3及び図4を参照して、可変動弁機構20の詳細な構成について説明する。
図3は、可変動弁機構20を示す斜視図である。図4は、図3に示した可変動弁機構20をカム軸15の軸方向から見た図である。
図3及び図4に示すように、カム軸15には、各気筒に対応してカム16が設けられている。図3には、複数のカム16のうち1つのカム16のみを示している。このカム16を中心にして左右対称に2つのバルブ14L,14Rが配置されている。カム16とバルブ14L,14Rとの間には、可変動弁機構20が設けられている。可変動弁機構20は、カム16の回転運動に各バルブ14L,14Rのリフト運動を連動させるものである。
【0017】
尚、可変動弁機構20の各構成部品や吸気バルブ14L,14R等の対称に配置されている部品については、特に区別をする必要がある時以外は、左右を区別するL、Rの記号は付けないものとする。
【0018】
図4に示すように、ロッカーアーム17は吸気バルブ14によって支持されている。可変動弁機構20は、カム16とロッカーアーム17との間に介在している。可変動弁機構20は、カム16の回転運動とロッカーアーム17の揺動運動との連動状態を連続的に変化させるように構成されている。
【0019】
可変動弁機構20の制御軸21は、カム軸15と平行に配置されている。カム軸15は、制御軸21と同様に、カムキャリア23に回転可能に固定されている。制御軸21は、上述の電動モータ12、ウォームギヤ8及びウォームホイール4により回転駆動可能に構成されている。制御軸21には、制御アーム25がボルト26によって固定されている。制御アーム25の一部は、制御軸21の径方向に突出している。制御アーム25の突出部には、中間アーム27がピン28によって取り付けられている。ピン28は、制御軸21の中心から偏心した位置に配置されている。よって、中間アーム27は、ピン28を中心にして揺動するように構成されている。
【0020】
制御軸21には、制御アーム25を挟んで揺動カムアーム30L,30Rが揺動可能に支持されている。揺動カムアーム30は、カム16に対向する側に、スライド面30aを有する。スライド面30aは、第2ローラ33に接触するように形成されている。また、揺動カムアーム30は、スライド面30aの反対側に、揺動カム面31を有する。揺動カム面31は、揺動カムアーム30の揺動中心からの距離が一定である非作用面31aと、非作用面31aから離れた位置ほど制御軸21の軸中心からの距離が遠くなる作用面31bとで構成されている。
【0021】
スライド面30aとカム16の周面との間には、第1ローラ32と第2ローラ33が配置されている。より具体的には、第1ローラ32は、カム16の周面と接触するように配置されている。また、第2ローラ33は、揺動カムアーム30のスライド面30aに接触するように配置されている。第1ローラ32と第2ローラ33とは、共に中間アーム27の先端部に固定された連結軸34によって回転自在に支持されている。中間アーム27は、ピン28を支点として揺動するので、これらのローラ32,33もピン28から一定距離を保ちながらスライド面30aおよびカム16の周面に沿って揺動する。
【0022】
また、揺動カムアーム30には、バネ座30bが形成されている。このバネ座30bには、ロストモーションスプリング36の一端が掛けられている。ロストモーションスプリング36の他端は、内燃機関の静止部位に固定されている。ロストモーションスプリング36は圧縮バネである。ロストモーションスプリング36から受ける付勢力により、揺動カムアーム30のスライド面30aが第2ローラ33に押し当てられ、更に、第1ローラ32がカム16に押し当てられる。これにより、第1ローラ32及び第2ローラ33は、スライド面30aとカム16の周面とに両側から挟み込まれた状態で位置決めされる。
【0023】
揺動カムアーム30の下方には、上記ロッカーアーム17が配置されている。ロッカーアーム17には、揺動カム面31に対向するようにロッカーローラ18が設けられている。ロッカーローラ18は、ロッカーアーム17の中間部に回転自在に取り付けられている。ロッカーアーム17の一端は、バルブ14のバルブシャフト14aによって支持されている。ロッカーアーム17の他端は、油圧式ラッシュアジャスタ19によって回転自在に支持されている。リフト作動の際、バルブシャフト14aは、図示しないバルブスプリングによって、閉方向、すなわち、ロッカーアーム17を押し上げる方向に付勢されている。ロッカーローラ18は、この付勢力と油圧式ラッシュアジャスタ19によって揺動カムアーム30の揺動カム面31に押し当てられている。
【0024】
上述した可変動弁機構20の構成によれば、カム16の回転に伴って、カム16の押圧力が第1ローラ32及び第2ローラ33を介してスライド面30aに伝達される。その結果、揺動カム面31とロッカーローラ18との接点が非作用面31aから作用面31bにまで及ぶと、ロッカーアーム17が押し下げられ、バルブ14が開弁する。
【0025】
また、可変動弁機構20の構成によれば、制御軸21の回転角度を変化させると、スライド面30a上における第2ローラ33の位置が変化し、リフト動作時の揺動カムアーム30の揺動範囲が変化する。より具体的には、制御軸21を図4における反時計回り方向に回転させると、スライド面30a上における第2ローラ33の位置が揺動カムアーム30の先端側に移動する。そうすると、カム16の押圧力が伝達されることで揺動カムアーム30が揺動動作を開始した後に、現実にロッカーアーム17が押圧され始めるまでに要する揺動カムアーム30の回転角度は、制御軸21が図4における反時計回り方向に回転するほど大きくなる。つまり、制御軸21を図4における反時計回り方向に回転させることにより、バルブ14の作用角及びリフト量を小さくすることができる。逆に、制御軸21を図4における時計回り方向に回転させることにより、バルブ14の作用角及びリフト量を大きくすることができる。
【0026】
従って、電動モータ12の駆動量を制御してこの制御軸21の回転位置を制御することにより、バルブ14の作用角及びリフト量を連続的に可変制御することができる。
【0027】
[可変動弁装置における潤滑機構]
次に、図2及び図5を参照して、可変動弁装置1における潤滑機構について説明する。図5は、可変動弁装置1における潤滑機構を示す図である。
図2及び図5に示すように、制御軸21の内部には、制御軸21の軸方向に伸びる油路21aと、この油路21aと連通する油路21b及び油路21cが形成されている。油路21aと油路21b,21cとは、直交している。油路21aには、オイルポンプ40により汲み上げられたオイルが供給される。このオイルポンプ40は、例えば、クランク軸の駆動力により駆動されるように構成されている。油路21aに供給されたオイルは、油路21bを介して、制御軸21と揺動カムアーム30L,30Rとの摺動部にそれぞれ供給される。これにより、制御軸21と揺動カムアーム30L,30Rとの各摺動部の潤滑が確保される。
【0028】
また、制御軸21に固定されたウォームホイール4の内部には、ウォームホイール4の長手方向(すなわち、制御軸21の軸方向と直交する方向)に伸びる油路4aと、この油路4aと連通すると共に直交する油路4bとが形成されている。油路4aは、制御軸21の内部に形成された油路21cと連通している。よって、制御軸21内の油路21aに供給されたオイルは、上記摺動部の他に、油路21cを介してウォームホイール4内の油路4aにも供給される。
【0029】
また、油路4bは、ウォームホイール端面5を開口している。このウォームホイール端面5の開口と対向するように、上記スラスト受け部6が配置されている。これにより、制御軸21内の油路21a,21cを介してウォームホイール4内の油路4aに供給されたオイルは、油路4bを介してスラスト受け部6に向かって供給される。図1,図2及び図5において破線で示すように、スラスト受け部6に向かって供給されたオイルは、ウォームホイール端面5とスラスト受け部6との隙間から周囲に飛散する。そして、同図に示すように、該隙間から飛散したオイルの一部は、ウォームホイール4とウォームギヤ8との噛み合わせ部分に供給される。これにより、ウォームホイール4とウォームギヤ8との噛み合わせ部分の潤滑が確保される。また、同図に示すように、上記隙間から飛散したオイルの一部は、ウォームギヤ8を支持するベアリング9にも供給される。これにより、ベアリング9の潤滑が確保される。
【0030】
以上説明したように、本実施の形態によれば、電動モータ12とウォームギヤ8とウォームホイール4とを用いて制御軸21の回転位置を制御することでバルブ開弁特性(作用角,リフト量)を連続的に変更可能な可変動弁装置1において、制御軸21内の油路21a,21cとウォームホイール4内の油路4a,4bを介して、ウォームホイール端面5からスラスト受け部6に向かってオイルが供給される。このオイルをウォームホイール端面5とスラスト受け部6との隙間から飛散させ、飛散したオイルをウォームホイール4とウォームギヤ8との噛み合わせ部分に供給することで、該噛み合わせ部分の潤滑を確保することができる。また、該隙間から飛散したオイルをベアリング9に供給することで、該ベアリング9の潤滑を確保することができる。
【0031】
従って、複雑な構成ではなく簡単な油路の構成によって、可変動弁装置1の各摺動部の潤滑を確保することができ、フリクションを低減することができる。さらに、既存の制御軸21内の油路21aを流れるオイルを用いることで、消費する油量を最小限に抑えることができる。さらに、制御軸21内にオイルを供給する既存のオイルポンプ40をそのまま使用することができるため、オイルポンプ40の容量の増加を防ぐことができる。
【0032】
また、ウォームホイール4とウォームギヤ8との噛み合わせ部分の潤滑に必要なオイル量は少なくてよい。ウォームホイール端面5とスラスト受け部6との隙間から飛散したオイルは少量であるため、該噛み合わせ部分の潤滑に好適である。これに対して、該噛み合わせ部分近傍にオイルを噴射するための機構を別途設けると、オイル過多の状態を招来する可能性がある。よって、本実施の形態によれば、ウォームホイール4とウォームギヤ8との噛み合わせ部分に適量のオイルを供給することが可能である。
【0033】
ところで、本実施の形態においては、油路4bがウォームホイール4の両端面5を開口しているが、何れか一方の端面5のみを開口してもよい。この場合も、油路4bから供給されたオイルをウォームホイール端面5とスラスト受け部6との隙間から飛散させ、その飛散したオイルを、ウォームホイール4とウォームギヤ8との噛み合わせ部と、ウォームギヤ8を支持するベアリング9とに供給することができる。
【0034】
また、本実施の形態においては、バルブ開弁特性(作用角及びリフト量)を連続的に変更可能な可変動弁機構の一例を図3及び図4に示しているが、可変動弁機構の詳細な構成は図3及び図4に示すものに限られない。本発明は、図3及び図4に示す構成とは異なるが、制御軸の回転位置に応じてバルブ開弁特性を連続的に変更可能な他の可変動弁機構に対しても適用することができる。
【0035】
なお、本実施の形態においては、可変動弁装置1が第1及び第2の発明における「可変動弁装置」に、油路21a,21cが第1の発明における「第1の油路」に、制御軸21が第1の発明における「制御軸」に、油路4a,4bが第1の発明における「第2の油路」に、ウォームホイール4が第1の発明における「ウォームホイール」に、ウォームギヤ8が第1の発明における「ウォームギヤ」に、電動モータ12が第1の発明における「モータ」に、スラスト受け部6が第1の発明における「スラスト規制部」に、油路21a,21c,4a,4b及びオイルポンプ40が、第1の発明における「オイル供給手段」に、ベアリング9が第2の発明における「ベアリング」に、それぞれ相当している。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本実施の形態による可変動弁装置1の制御軸21の軸方向の断面図である。
【図2】図1に示す可変動弁装置1のウォームギヤ8の軸方向の断面図である。
【図3】可変動弁機構20を示す斜視図である。
【図4】図3に示した可変動弁機構20をカム軸15の軸方向から見た図である。
【図5】可変動弁装置1における潤滑機構を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
1 可変動弁装置
4 ウォームホイール
4a,4b 油路
5 ウォームホイール端面
6 スラスト受け部
8 ウォームギヤ
9 ベアリング
12 電動モータ
20 可変動弁機構
21 制御軸
21a,21b,21c 油路
40 オイルポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御軸の回転位置を変更可能な可変動弁装置であって、
第1の油路を内部に有する制御軸と、
前記制御軸に固定され、前記第1の油路と連通する第2の油路を内部に有するウォームホイールと、
前記ウォームホイールと噛み合わせられるウォームギヤと、
前記ウォームギヤを回転させるモータと、
前記ウォームホイールの端面を挟持することで、前記制御軸のスラスト方向位置を規制するスラスト規制部と、
前記第1及び第2の油路を介してウォームホール端面から前記スラスト規制部に向けてオイルを供給するオイル供給手段とを備え、
前記オイル供給手段により供給されたオイルを前記ウォームホイール端面とスラスト規制部との隙間から飛散させ、この飛散させたオイルによって前記ウォームホイールと前記ウォームギヤとの噛み合わせ部分を潤滑することを特徴とする可変動弁装置。
【請求項2】
請求項1に記載の可変動弁装置において、
前記ウォームギヤを回転可能に支持するベアリングを更に備え、
前記スラスト規制部と前記ウォームホイールとの隙間から飛散させたオイルによって前記ベアリングを更に潤滑することを特徴とする可変動弁装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−14290(P2008−14290A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−189183(P2006−189183)
【出願日】平成18年7月10日(2006.7.10)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】