説明

可変容量型排気ターボ過給機

【課題】熱容量が小さく、簡易な構造にすることができる可変容量型排気ターボ過給機を提供する。
【解決手段】内側スクロール流路T1に連通する内側流路U1と外側スクロール流路T2に連通する外側流路U2とが形成された吸入口本体部11と、外側流路U2を開閉するフラップバルブ12と、を有する吸入口構造体13が、内側スクロール流路T1と外側スクロール流路T2が形成されたタービンハウジング本体14の排気ガス流入口に設けられ、吸入口本体部11には、フラップバルブ12を外側流路U2に沿うように配置させるためのバルブ退避収納部11aと、外側流路U2を遮断するためのフラップバルブ用の着座部11bとが形成され、フラップバルブ12は、回動中心をバルブ退避収納部11aの収納空間に置きながら、着座部11bとの接触位置とバルブ退避収納部11aに収納される位置との間を回動自在にされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内側スクロール流路と外側スクロール流路とが形成されたタービンを備える可変容量型排気ターボ過給機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用内燃機関等に用いられる比較的小型の排気ターボ過給機では、エンジンからの排気ガスを、タービンハウジングに形成されたスクロール流路内に充填し、該スクロール流路の内周側に設けられた複数のノズルベーンに通して、該ノズルベーンの内周側に設けられたタービンロータに作用させる構造が採用されている。このような輻流型可変容量排気ターボ過給機は多く用いられている(例えば、特許文献1ないし3参照)。
【0003】
図8は、従来の排気ターボ過給機の一般的な例を示している。この図は可変容量型排気ターボ過給機の分解斜視図である。図に示すように、ターボ過給機には、タービンハウジング1と、このタービンハウジング1に締結される軸受ハウジングユニット5と、この軸受ハウジングユニット5に締結されるコンプレッサハウジング2とを備えている。そして、軸受ハウジングユニット5とタービンハウジング1と内包される空間には、タービンホイール3と固定べーン4が収容される(図示はしないがコンプレッサホイールも同様に存在する)。また、タービンハウジング1の上面には開口部が形成され、この開口部にはガスケット6を挟んでバルブカバー7が締結される。そして、バルブカバー7の直下にフローコントロールバルブ8が取り付けられる。また、タービンハウジング1には、タービンハウジング1を締結して固定させるための吸気板部1aが排気ガスの吸入口に形成されている。
【0004】
図8のターボ過給機を組み立てて、エンジンを低速運転させた場合、図9(a)に示すように、排気ガスは、吸気板部1aに流入し、渦巻き状に形成された内側スクロール流路T1に沿って流れる。このとき、排気ガスは、渦巻きの内側に向かう方向に流れる。この内側スクロール流路T1と外側スクロール流路T2とは、固定べーンの羽根部4aによって区画されている。排気ガスは、渦巻きの内側に向かうので、多数の羽根部4aで区画されているにも拘わらず、内側スクロール流路T1から外側スクロール流路T2に排気ガスは流れない。
【0005】
一方、エンジンを高速運転させた場合、図9(b)に示すように、フローコントロールバルブ8はバルブカバー側に回動するので、吸気板部1aに流入した排気ガスは、内側スクロール流路T1と外側スクロール流路T2との両方を流れる。内側スクロール流路T1に流入した排気ガスは、図9(a)と同様に渦巻きの内側に向かう方向に流れる。一方、外側スクロール流路T2に流入した排気ガスは、渦巻きに沿って流れ、羽根部4a間の隙間から内側スクロール流路T1に流入して、内側スクロール流路T1を流れる排気ガスに合流し、タービンハウジング1の外部に排出される。
【0006】
なお、図9(a)に示したエンジン低速運転時には、内側スクロール流路T1にのみ排気ガスが流れるので、エンジン高速運転時より流速が速くなる。一方、図9(b)に示したエンジン高速運転時には、内側スクロール流路T1と外側スクロール流路T2との両方に排気ガスが流れるので、背圧が低減され、燃費を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−128065号公報
【特許文献2】特開2008−215083号公報
【特許文献3】米国特許2860827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来の可変容量型排気ターボ過給機では、インサート部4、フローコントロールバルブ8及びバルブカバー7の存在により、タービンハウジングアッセンブリの熱容量が大きくなるため、より低熱容量のものが要求されていた。タービンハウジングアッセンブリの熱容量が大きくなると、エンジン始動時のタービンハウジングアッセンブリの温度が低い状態から、温度が上昇するまでの間に、排気ガスからタービンハウジングアッセンブリに奪われる熱量が大きくなる。このため、タービンハウジング出口より下流に設けられた排気ガス浄化触媒の温度が、活性化温度に達するまでの時間が長くなる。このため、エンジン始動時の排気ガスの浄化度を高めるためには、タービンハウジングアッセンブリの熱容量をできるだけ小さくすることが望ましい。
また、バルブカバー7を使用する構造は、コスト、パッケージングの手間、ガス漏れなどを考慮すると、好ましくない。
【0009】
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、熱容量が小さく、簡易な構造の可変容量型排気ターボ過給機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明はかかる課題を解決する手段としてなされたものである。
本発明は、内燃機関の排気ガスが内部に導入されるタービンハウジングと、該タービンハウジング内に設けられて回転駆動されるタービンホイールと、該タービンホイールを回転駆動させる排気ガスの流れを内周側と外周側とに区画してなる内側スクロール流路及び外側スクロール流路、が形成された前記タービンハウジングの内部に設けられ、前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路への排気ガス流量を制御するフローコントロールバルブと、軸受ハウジングを介して前記タービンハウジングに連結されるコンプレッサハウジングと、を備える可変容量型排気ターボ過給機であって、前記フローコントロールバルブはフラップバルブであり、前記内側スクロール流路に連通する内側流路と前記外側スクロール流路に連通する外側流路とが形成された吸入口本体部と、前記外側流路を開閉する前記フラップバルブと、を有する吸入口構造体が、前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路が形成されたタービンハウジング本体の排気ガス流入口に設けられ、前記吸入口本体部には、前記フラップバルブを前記外側流路に沿うように配置させるためのバルブ退避収納部と、前記外側流路を遮断するためのフラップバルブ用の着座部とが形成され、前記フラップバルブは、回動中心を前記バルブ退避収納部の収納空間に置きながら、前記着座部との接触位置と前記バルブ退避収納部に収納される位置との間を回動自在にされていることを特徴とする。
かかる発明では、フラップバルブが、回動中心をバルブ退避収納部の収納空間に置きながら、着座部との接触位置とバルブ退避収納部に収納される位置との間を回動自在にされているので、従来用いられたバルブカバーが不要となり、バルブカバーシート面からのガス漏れが発生することがないことに加え、タービンアッセンブリの簡易構造化及び小型化が図られ熱容量を小さくすることができる。ひいては、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間が短縮される。また、アーム部材が連結されるフラップバルブはアーム部材と共にバルブ退避収納部に収納され、排気ガスの流れを妨げないため、排気ガスの圧力損失が低減され、タービン効率が向上する。さらに、バルブカバー、ガスケット、及びこれらを取り付けるボルトが不要となり、生産コストを低減させることができる。
【0011】
本発明は、さらに、前記吸入口構造体は、前記タービンハウジング本体の排気ガス流入口に別体として取り付けられていることを特徴とする。
かかる発明では、吸入口構造体が別体として取り付けられるので、フラップバルブや、フラップバルブと連結されるアーム部材などの組付けを容易に行うことができる。
【0012】
本発明は、さらに、前記吸気口構造体には、フランジ部が形成され、該フランジ部の内側に位置する流路壁には、前記フラップバルブが着座する第2の着座部が形成されていることを特徴とする。
かかる発明では、フランジ部の内側に位置する流路壁にフラップバルブが着座する第2の着座部が形成されているので、長期間繰り返してフラップバルブの衝撃が加わっても第2の着座部は強度的に十分に耐えることができる。また、外側スクロール流路への排気ガスの流れをより的確に遮断することができる。
【0013】
本発明は、内燃機関の排気ガスが内部に導入されるタービンハウジングと、該タービンハウジング内に設けられて回転駆動されるタービンホイールと、該タービンホイールを回転駆動させる排気ガスの流れを内周側と外周側とに区画してなる内側スクロール流路及び外側スクロール流路、が形成された前記タービンハウジングの内部に設けられ、前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路への排気ガス流量を制御するフローコントロールバルブと、軸受ハウジングを介して前記タービンハウジングに連結されるコンプレッサハウジングと、を備える可変容量型排気ターボ過給機であって、前記フローコントロールバルブはフラップバルブであり、排気ガスが流れる吸入口挿入管部と、該吸入口挿入管部に設けられた前記フラップバルブとを有する吸入口構造体が、前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路が形成されたタービンハウジング本体の排気ガス流入口に設けられ、前記タービンハウジング本体の排気ガス流入口には、前記内側スクロール流路と前記外側スクロール流路とを区画する仕切り部が設けられ、該仕切り部の排気ガス流入口側の端部には、前記フラップバルブが着座する着座部が形成され、前記フラップバルブは、前記仕切り部の着座部に着座する位置と、管方向に沿った位置との間を回動自在にされ、前記フラップバルブが管方向に沿った位置にあるときは、フラップバルブは、吸入口挿入管部の外側に位置して排気ガスの流れを妨げない構造にされていることを特徴とする。
かかる発明では、フラップバルブが、仕切り部の着座部に着座する位置と、管方向に沿った位置との間を回動自在にされているので、従来用いられたバルブカバーが不要となり、バルブカバーシート面からのガス漏れが発生することがないことに加え、タービンアッセンブリの簡易構造化及び小型化が図られ熱容量を小さくすることができる。ひいては、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間が短縮される。また、エンジン高速運転時に外側スクロール流路に排気ガスを流通させると、フラップバルブが管方向に沿った位置に配置されるので、排気ガスの流れは妨げられない。より具体的には、フラップバルブが管方向に沿った位置にあるときは、フラップバルブは、フラップバルブに連結されたアーム部材と共に吸入口挿入管部の外側に位置して排気ガスの流れを妨げない構造にされている。そのため、排気ガスの圧力損失が低減され、タービン効率が向上する。さらに、バルブカバー、ガスケット、及びこれらを取り付けるボルトが不要となり、生産コストを低減させることができる。
【0014】
本発明は、さらに、前記吸入口挿入管部が前記タービンハウジング本体の排気ガス流入口に挿入されることで、二重管構造にされていることを特徴とする。
かかる発明では、吸入口挿入管部がタービンハウジング本体の排気ガス流入口に挿入されることで、二重管構造にされているため、排気ガスを内側の管にのみ流すことが可能であり、外側の管と内側の管との間に空気層を形成することができる。このように空気層を形成すると、断熱性に優れ、排気ガスの温度が高く維持され、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間を短縮させることができる。
【0015】
本発明は、さらに、前記吸入口挿入管部は、板金により形成されていることを特徴とする。
かかる発明では、吸入口挿入管部が薄肉の板金により形成されており、タービンハウジング入口の外側の管との二重管構造となっているため、タービンハウジングに伝熱により伝わる熱量が低減され、排ガスの温度を高く維持することができるため、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間が短縮される。
【0016】
本発明は、内燃機関の排気ガスが内部に導入されるタービンハウジングと、該タービンハウジング内に設けられて回転駆動されるタービンホイールと、該タービンホイールを回転駆動させる排気ガスの流れを内周側と外周側とに区画してなる内側スクロール流路及び外側スクロール流路、が形成された前記タービンハウジングの内部に設けられ、前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路への排気ガス流量を制御するフローコントロールバルブと、軸受ハウジングを介して前記タービンハウジングに連結されるコンプレッサハウジングと、を備える可変容量型排気ターボ過給機であって、前記フローコントロールバルブはバタフライバルブであり、前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路が形成されたタービンハウジング本体の排気ガス流入口には、前記バタフライバルブが設けられ、前記タービンハウジング本体の排気ガス流入口には、前記内側スクロール流路と前記外側スクロール流路とを区画する仕切り部が設けられ、該仕切り部の排気ガス流入口側の端部には、前記バタフライバルブが着座する着座部が形成され、バタフライバルブは、前記仕切り部の着座部に着座する位置と、排気ガス流れ方向に沿った位置との間を回動自在にされていることを特徴とする。
かかる発明では、バタフライバルブが、仕切り部の着座部に着座する位置と、排気ガス流れ方向に沿った位置との間を回動自在にされているので、従来用いられたバルブカバーが不要となり、バルブカバーシート面からのガス漏れが発生することがないことに加え、タービンアッセンブリの簡易構造化及び小型化が図られ熱容量を小さくすることができる。ひいては、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間が短縮される。また、バタフライバルブは排気ガス流れ方向に沿った向きに変更可能であるので、排気ガスの流れを妨げないため、排気ガスの圧力損失が低減され、タービン効率が向上する。さらに、バルブカバー、ガスケット、及びこれらを取り付けるボルトが不要となり、生産コストを低減させることができる。
【0017】
本発明は、さらに、前記吸気口構造体には、フランジ部が形成され、該フランジ部の内側に位置する流路壁には、前記バタフライバルブが着座する第2の着座部が形成されていることを特徴とする。
かかる発明では、フランジ部の内側に位置する流路壁にバタフライバルブが着座する第2の着座部が形成されているので、長期間繰り返してバタフライバルブの衝撃が加わっても第2の着座部は強度的に十分に耐えることができる。また、外側スクロール流路への排気ガスの流れをより的確に遮断することができる。
【0018】
本発明は、さらに、前記バタフライバルブは、前記タービンハウジング本体の排気ガス流入口から組み込まれる構造にされていることを特徴とする。
かかる発明では、バタフライバルブを容易に組み込むことができ、タクトタイムや生産コストの低減が可能である。
【0019】
本発明は、さらに、前記バタフライバルブが前記仕切り部の着座部に着座している時に、前記バタフライバルブは、前記内側スクロール流路に排気ガスをスムーズに流せる方向に傾斜していることを特徴とする。
かかる発明では、バタフライバルブが仕切り部の着座部に着座している時に、バタフライバルブは、内側スクロール流路に排気ガスをスムーズに流せる方向に傾斜しているので、排気ガスの圧力損失を低減させることができる。
【0020】
本発明は、さらに、前記バタフライバルブと前記仕切り部の着座部とは、面接触することを特徴とする。
かかる発明では、バタフライバルブの着座時のシール性が高まるため、内側スクロールに流れる排気ガスが外側スクロールに漏れることが防止される。このため、バタフライバルブ着座時のタービン性能の低下を低減することができる。
【0021】
更にかかる発明では、外側スクロール流路に排気ガスが流れることが防止され、熱損失を抑止することができる。そのため、タービンアッセンブリの熱容量を小さくすることができ、ひいては、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間が短縮される。
【0022】
本発明は、さらに、前記着座部には、研磨加工が施されていることを特徴とする。
かかる発明では、着座部に研磨加工が施されているので、フラップバルブ又はバタフライバルブの着座時のシール性がさらに高まる。
【0023】
本発明は、さらに、前記タービンハウジング本体が板金で形成されていることを特徴とする。
かかる発明では、タービンハウジング本体が板金で形成されているので、タービンアッセンブリの熱容量を小さくすることができる。ひいては、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間が短縮される。
【発明の効果】
【0024】
本発明の可変容量型排気ターボ過給機では、熱容量が小さく、簡易な構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、本発明の可変容量型排気ターボ過給機の第1実施形態を示す説明図である。
【図2】図2は、図1のタービンハウジングの内部構造を示す説明図である。
【図3】図3は、図2のフラップバルブの開閉機構を示す説明図である。
【図4】図4は、本発明の可変容量型排気ターボ過給機の第2実施形態の内部構造を示す説明図である。
【図5】図5は、図4のフラップバルブの開閉機構を示す説明図である。
【図6】図6は、図4のA−A線に沿う断面図である。
【図7】図7は、本発明の可変容量型排気ターボ過給機の第3実施形態の内部構造を示す説明図である。
【図8】図8は、従来の可変容量型排気ターボ過給機を示す説明図である。
【図9】図9は、タービンハウジング内の構造を示す説明図である。図9(a)はエンジン低速運転時の状態を示しており、図9(b)はエンジン高速運転時の状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは特に記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
【0027】
図8は、従来の排気ターボ過給機の一般的な例を示している。この図は可変容量型排気ターボ過給機の分解斜視図である。図に示すように、ターボ過給機には、タービンハウジング1と、このタービンハウジング1に締結される軸受ハウジングユニット5と、この軸受ハウジングユニット5に締結されるコンプレッサハウジング2とを備えている。そして、軸受ハウジングユニット5とタービンハウジング1と内包される空間には、タービンホイール3と固定べーン4が収容される(図示はしないがコンプレッサホイールも同様に存在する)。また、タービンハウジング1の上面には開口部が形成され、この開口部にはガスケット6を挟んでバルブカバー7が締結される。そして、バルブカバー7の直下にフローコントロールバルブ8が取り付けられる。また、タービンハウジング1には、タービンハウジング1を締結して固定させるための吸気板部1aが排気ガスの吸入口に形成されている。
【0028】
[第1実施形態]
図1は、本発明の可変容量型排気ターボ過給機の第1実施形態を示している。本実施形態の可変容量型排気ターボ過給機は、
内燃機関の排気ガスが内部に導入されるタービンハウジング1と、該タービンハウジング1内に設けられて回転駆動されるタービンホイール3とを備えている。
また、この過給機は、このタービンハウジング1に締結される軸受ハウジングユニット5と、この軸受ハウジングユニット5がその内側に収納された状態で連結されるコンプレッサハウジング2とを備えている。そして、軸受ハウジングユニット5とタービンハウジング1と内包される空間には、タービンホイール3と固定べーン4が収容される(図示はしないがコンプレッサホイールも同様に存在する)。なお、本実施形態では、タービンハウジング1は板金で形成されており、タービンアッセンブリの熱容量を小さくすることができる。
【0029】
図2は、本発明の特徴部分であるターボ過給機の内部構造を示している。図に示すように、この過給機のタービンハウジング内には、タービンホイールを回転駆動させる排気ガスの流れを内周側と外周側とに区画してなる内側スクロール流路T1及び外側スクロール流路T2が形成されている。また、タービンハウジング内には、内側スクロール流路T1及び外側スクロール流路T2への排気ガス流量を制御するフローコントロールバルブとしてフラップバルブ12が設けられている。そして、内側スクロール流路T1に連通する内側流路U1と外側スクロール流路T2に連通する外側流路U2とが形成された吸入口本体部11と、外側流路U2を開閉するフラップバルブ12と、を有する吸入口構造体13が、内側スクロール流路T1と外側スクロール流路T2が形成されたタービンハウジング本体14の排気ガス流入口に設けられている。
【0030】
この吸入口構造体13は、タービンハウジング本体14の排気ガス流入口に別体として取り付けられているので、フラップバルブ12や、フラップバルブ12と連結されるアーム部材などの組付けを容易に行うことができる。なお、吸入口構造体13のタービンハウジング本体14への連結は、例えば、溶接を用いて行うことができる。
【0031】
また、吸入口本体部11には、フラップバルブ12を外側流路U2に沿うように配置させるためのバルブ退避収納部11aと、外側流路U2を遮断するためのフラップバルブ用の着座部11bとが形成されている。
また、タービンハウジング本体14の排気ガス流入口側には、フランジ部となる吸気板部11cが形成され、該吸気板部11cの内側に位置する流路壁には、フラップバルブ12が着座する第2の着座部11c1が形成されている。そのため、長期間繰り返してフラップバルブ12の衝撃が加わっても着座部11c1は強度的に十分に耐えることができる。また、外側スクロール流路T2への排気ガスの流れをより的確に遮断することができる。
【0032】
フラップバルブ12は、回動中心をバルブ退避収納部11aの収納空間に置きながら、着座部11bとの接触位置(図中、実線)とバルブ退避収納部11aに収納される位置(図中、点線)との間を回動自在にされている。図3に示すように、例えば円盤状(形状が円盤状で無い場合もある)のフラップバルブ12には、アーム部材15及びレバー部材16を介して動力が伝達され、フラップバルブ12は回動する。
【0033】
また、フラップバルブ12は、図2に示すように、着座部11bに対し面接触するので、フラップバルブ12の着座時のシール性が高まり、外側スクロール流路T2に排気ガスが流れることが防止されるため、フラップバルブ着座時のタービン性能の低下を低減することができる。
また、着座部11bには研磨加工が施されているので、フラップバルブ12の着座時のシール性がさらに高まる。
【0034】
そして、エンジンを低速運転させた場合、排気ガスは、吸気板部11cに流入し、渦巻き状に形成された内側スクロール流路T1に沿って流れる。このとき、排気ガスは、渦巻きの内側に向かう方向に流れる。この内側スクロール流路T1と外側スクロール流路T2とは、仕切り部14aによって区画されている。この仕切り部14aの後端より後流側には、図1に示す固定べーン4の羽根部4a(図2に不図示)が配置される。羽根部4aは、上流側壁がやや緩やかな傾斜状にされ、かつ下流側壁がきつい傾斜状に形成されている。また、羽根部4aは、過給機中心軸に向かって所定の傾斜角度で配置されている。そして、排気ガスは、渦巻きの内側に向かうので、多数の羽根部4aで区画されているにも拘わらず、内側スクロール流路T1から外側スクロール流路T2に排気ガスは流れない。
【0035】
一方、エンジンを高速運転させた場合、図2に示すフラップバルブ12はバルブ退避収納部11a側に回動するので、吸気板部11cに流入した排気ガスは、内側スクロール流路T1と外側スクロール流路T2との両方を流れる。内側スクロール流路T1に流入した排気ガスは、渦巻きの内側に向かう方向に流れる。一方、外側スクロール流路T2に流入した排気ガスは、渦巻きに沿って流れ、羽根部4a(図1記載)間の隙間から内側スクロール流路T1に流入して、内側スクロール流路T1を流れる排気ガスに合流し、タービンハウジング1の外部に排出される。
【0036】
この第1実施形態では、フラップバルブ12が、回動中心をバルブ退避収納部11aの収納空間に置きながら、着座部11bとの接触位置とバルブ退避収納部11aに収納される位置との間を回動自在にされているので、従来用いられたバルブカバーが不要となり、バルブカバーシート面からのガス漏れが発生することがないことに加え、タービンアッセンブリの簡易構造化及び小型化が図られ熱容量を小さくすることができる。ひいては、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間が短縮される。また、アーム部材15が連結されるフラップバルブ12はアーム部材15と共にバルブ退避収納部11aに収納され、排気ガスの流れを妨げないため、排気ガスの圧力損失が低減され、タービン効率が向上する。さらに、バルブカバー、ガスケット、及びこれらを取り付けるボルトが不要となり、生産コストを低減させることができる。
【0037】
[第2実施形態]
図4は、本発明の可変容量型排気ターボ過給機の第2実施形態の内部構造を示している。なお、この第2実施形態では、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図に示すように、排気ガスが流れる吸入口挿入管部17と、該吸入口挿入管部17に設けられたフラップバルブ12と、を有する吸入口構造体13が、仕切り部14aにより区画されて内側スクロール流路T1と外側スクロール流路T2が形成されたタービンハウジング本体14の排気ガス流入口に設けられている。吸入口挿入管部17は、板金により形成されており、タービンハウジング入口の外側の管との二重管構造となっているため、タービンハウジングに伝熱により伝わる熱量が低減され、排ガスの温度を高く維持することができるため、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間が短縮される。
【0038】
また、仕切り部14aの排気ガス流入口側の端部には、フラップバルブ12が面接触して着座する着座部14a1が形成されている。面接触すると、フラップバルブ12の着座時のシール性が高まり、内側スクロールから外側スクロール流路に排気ガスが流れるのが防止される。
【0039】
本実施形態では、フラップバルブ12は、仕切り部14aの着座部14a1に着座する位置と、管方向に沿った位置との間を回動自在にされている。
フラップバルブ12の開閉は、図5の模式図に示すように、アーム部材15及びレバー部材16を介して行われる。本実施形態では、フラップバルブ12は長方形の板状部材である。
【0040】
また、図6に示すように、本実施形態では、吸入口挿入管部17がタービンハウジング本体の排気ガス流入口(外側の管14b)に挿入されることで、排気ガスの流入口側が二重管構造にされている。そのため、排気ガスを内側の管17にのみ流すことが可能であり、外側の管14bと内側の管17との間に空気層Sを形成することができる。このように空気層Sを形成すると、断熱性に優れ、排気ガスの温度が高く維持され、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間を短縮させることができる。
【0041】
この第2実施形態では、フラップバルブ12が、仕切り部14aの着座部14a1に着座する位置と、管方向に沿った位置との間を回動自在にされているので、従来用いられたバルブカバーが不要となり、バルブカバーシート面からのガス漏れが発生することがないことに加え、タービンアッセンブリの簡易構造化及び小型化が図られ熱容量を小さくすることができる。ひいては、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間が短縮される。また、エンジン高速運転時に外側スクロール流路T2に排気ガスを流通させると、フラップバルブ12が管方向に沿った位置に配置されるので、排気ガスの流れは妨げられない。より具体的には、フラップバルブ12が管方向に沿った位置にあるときは、フラップバルブ12は、フラップバルブ12に連結されたアーム部材15と共に吸入口挿入管部17の外側に位置して排気ガスの流れを妨げない構造にされている。そのため、排気ガスの圧力損失が低減され、タービン効率が向上する。さらに、バルブカバー、ガスケット、及びこれらを取り付けるボルトが不要となり、生産コストを低減させることができる。
【0042】
[第3実施形態]
図7は、本発明の可変容量型排気ターボ過給機の第3実施形態の内部構造を示している。なお、この第3実施形態では、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図に示すように、内側スクロール流路T1と外側スクロール流路T2が形成されたタービンハウジング本体14の排気ガス流入口には、バタフライバルブ12Aが設けられ、タービンハウジング本体14の排気ガス流入口には、内側スクロール流路T1と外側スクロール流路T2とを区画する仕切り部14aが設けられている。この仕切り部14aの排気ガス流入口側の端部には、バタフライバルブ12Aが着座する着座部14a1が形成されている。また、タービンハウジング本体14の排気ガス流入口側には、フランジ部14cが形成され、該フランジ部14cの内側に位置する流路壁には、バタフライバルブ12Aが着座する第2の着座部14c1が形成されている。そのため、長期間繰り返してバタフライバルブ12Aの衝撃が加わっても着座部14c1は強度的に十分に耐えることができる。また、外側スクロール流路T2への排気ガスの流れをより的確に遮断することができる。
【0043】
このバタフライバルブ12Aは、着座部14a1,14c1に着座する位置と、排気ガス流れ方向に沿った位置との間を回動自在にされている。
また、バタフライバルブ12Aは、タービンハウジング1の排気ガス流入口から組み込まれる構造にされている。そのため、バタフライバルブ12Aを容易に組み込むことができ、タクトタイムや生産コストの低減が可能である。
【0044】
図に示すバタフライバルブ12Aが仕切り部14aの着座部14a1に着座している時に、バタフライバルブ12Aは、内側スクロール流路T1に排気ガスをスムーズに流せる方向に傾斜している。そのため、排気ガスの圧力損失を低減させることができる。
また、バタフライバルブ12Aは、着座部14a1,14c1に対し面接触するので、バタフライバルブ12Aの着座時のシール性が高まり、内側スクロールから外側スクロール流路T2に排気ガスが流れることが防止される。
【0045】
この第3実施形態では、バタフライバルブ12Aが、着座部14a1,14c1に着座する位置と、排気ガス流れ方向に沿った位置との間を回動自在にされているので、従来用いられたバルブカバーが不要となり、バルブカバーシート面からのガス漏れが発生することがないことに加え、タービンアッセンブリの簡易構造化及び小型化が図られ熱容量を小さくすることができる。ひいては、排気ガス浄化触媒が活性化されるまでの時間が短縮される。また、バタフライバルブ12Aは排気ガス流れ方向に沿った向きに変更可能であるので、排気ガスの流れを妨げないため、排気ガスの圧力損失が低減され、タービン効率が向上する。さらに、バルブカバー、ガスケット、及びこれらを取り付けるボルトが不要となり、生産コストを低減させることができる。
【0046】
以上、本発明を説明してきたが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、他の種々の変形が可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明の可変容量型排気ターボ過給機では、熱容量が小さく、簡易な構造にすることができる。本発明の特徴部分の構成は、ターボ過給機全体に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 タービンハウジング
1a 吸気板部
11 吸入口本体部
11a バルブ退避収納部
11b 着座部
11c 吸気板部
11c1 第2の着座部
12 フラップバルブ
12A バタフライバルブ
13 吸入口構造体
14 タービンハウジング本体
14a 仕切り部
14a1 着座部
14b 外側の管
14c フランジ部
14c1 第2の着座部
15 アーム部材
16 レバー部材
17 吸入口挿入管部(内側の管)
2 コンプレッサハウジング
3 タービンホイール
4 インサート部
4a 固定ベーン部
5 軸受ハウジング
6 ガスケット
7 バルブカバー
8 フローコントロールバルブ
S 空気層
T1 内側スクロール流路
T2 外側スクロール流路
U1 内側流路
U2 外側流路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の排気ガスが内部に導入されるタービンハウジングと、
該タービンハウジング内に設けられて回転駆動されるタービンホイールと、
該タービンホイールを回転駆動させる排気ガスの流れを内周側と外周側とに区画してなる内側スクロール流路及び外側スクロール流路、が形成された前記タービンハウジングの内部に設けられ、前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路への排気ガス流量を制御するフローコントロールバルブと、
軸受ハウジングを介して前記タービンハウジングに連結されるコンプレッサハウジングと、
を備える可変容量型排気ターボ過給機であって、
前記フローコントロールバルブはフラップバルブであり、
前記内側スクロール流路に連通する内側流路と前記外側スクロール流路に連通する外側流路とが形成された吸入口本体部と、前記外側流路を開閉する前記フラップバルブと、を有する吸入口構造体が、前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路が形成されたタービンハウジング本体の排気ガス流入口に設けられ、
前記吸入口本体部には、前記フラップバルブを前記外側流路に沿うように配置させるためのバルブ退避収納部と、前記外側流路を遮断するためのフラップバルブ用の着座部とが形成され、
前記フラップバルブは、回動中心を前記バルブ退避収納部の収納空間に置きながら、前記着座部との接触位置と前記バルブ退避収納部に収納される位置との間を回動自在にされていることを特徴とする可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項2】
前記吸入口構造体は、前記タービンハウジング本体の排気ガス流入口に別体として取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項3】
前記吸気口構造体には、フランジ部が形成され、
該フランジ部の内側に位置する流路壁には、前記フラップバルブが着座する第2の着座部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項4】
内燃機関の排気ガスが内部に導入されるタービンハウジングと、
該タービンハウジング内に設けられて回転駆動されるタービンホイールと、
該タービンホイールを回転駆動させる排気ガスの流れを内周側と外周側とに区画してなる内側スクロール流路及び外側スクロール流路、が形成された前記タービンハウジングの内部に設けられ、前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路への排気ガス流量を制御するフローコントロールバルブと、
軸受ハウジングを介して前記タービンハウジングに連結されるコンプレッサハウジングと、
を備える可変容量型排気ターボ過給機であって、
前記フローコントロールバルブはフラップバルブであり、
排気ガスが流れる吸入口挿入管部と、該吸入口挿入管部に設けられた前記フラップバルブとを有する吸入口構造体が、前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路が形成されたタービンハウジング本体の排気ガス流入口に設けられ、
前記タービンハウジング本体の排気ガス流入口には、前記内側スクロール流路と前記外側スクロール流路とを区画する仕切り部が設けられ、
該仕切り部の排気ガス流入口側の端部には、前記フラップバルブが着座する着座部が形成され、
前記フラップバルブは、前記仕切り部の着座部に着座する位置と、管方向に沿った位置との間を回動自在にされ、
前記フラップバルブが管方向に沿った位置にあるときは、フラップバルブは、吸入口挿入管部の外側に位置して排気ガスの流れを妨げない構造にされていることを特徴とする可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項5】
前記吸入口挿入管部が前記タービンハウジング本体の排気ガス流入口に挿入されることで、二重管構造にされていることを特徴とする請求項4に記載の可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項6】
前記吸入口挿入管部は、板金により形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項7】
内燃機関の排気ガスが内部に導入されるタービンハウジングと、
該タービンハウジング内に設けられて回転駆動されるタービンホイールと、
該タービンホイールを回転駆動させる排気ガスの流れを内周側と外周側とに区画してなる内側スクロール流路及び外側スクロール流路、が形成された前記タービンハウジングの内部に設けられ、前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路への排気ガス流量を制御するフローコントロールバルブと、
軸受ハウジングを介して前記タービンハウジングに連結されるコンプレッサハウジングと、
を備える可変容量型排気ターボ過給機であって、
前記フローコントロールバルブはバタフライバルブであり、
前記内側スクロール流路及び外側スクロール流路が形成されたタービンハウジング本体の排気ガス流入口には、前記バタフライバルブが設けられ、
前記タービンハウジング本体の排気ガス流入口には、前記内側スクロール流路と前記外側スクロール流路とを区画する仕切り部が設けられ、
該仕切り部の排気ガス流入口側の端部には、前記バタフライバルブが着座する着座部が形成され、
前記バタフライバルブは、前記仕切り部の着座部に着座する位置と、排気ガス流れ方向に沿った位置との間を回動自在にされていることを特徴とする可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項8】
前記吸気口構造体には、フランジ部が形成され、
該フランジ部の内側に位置する流路壁には、前記バタフライバルブが着座する第2の着座部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項9】
前記バタフライバルブは、前記タービンハウジング本体の排気ガス流入口から組み込まれる構造にされていることを特徴とする請求項8に記載の可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項10】
前記バタフライバルブが前記仕切り部の着座部に着座している時に、前記バタフライバルブは、前記内側スクロール流路に排気ガスをスムーズに流せる方向に傾斜していることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項11】
前記フラップバルブと前記仕切り部の着座部とは、面接触することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項12】
前記バタフライバルブと前記仕切り部の着座部とは、面接触することを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれかに記載の可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項13】
前記着座部には、研磨加工が施されていることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の可変容量型排気ターボ過給機。
【請求項14】
前記タービンハウジング本体が板金で形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の可変容量型排気ターボ過給機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−203261(P2010−203261A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−47410(P2009−47410)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】