説明

可変速度スクロール

方法は、ディスプレイに、多数のアイテムの少なくとも一部を出力することを含む。方法は、ディスプレイを介して第1のユーザ入力を受信すること、および第1のユーザ入力に対応するディスプレイの位置を識別することをも含む。方法は、さらに、位置に関連づけられるスクロール速度を決定すること、および決定されたスクロール速度でディスプレイを介して複数のアイテムをスクロールさせることを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的にはディスプレイに関し、より詳しくは、ディスプレイとの相互作用に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ(PC:personal computer)、ラップトップコンピュータ、モバイル端末、PDA(personal digital assistant)、音楽再生装置その他のような、コンピュータ、通信およびエンタテインメント装置は、しばしば、そこからユーザが選択をする長いアイテムのリストを出力する。例えば、携帯音楽再生装置は、数百または数千の曲を保持する。これらの装置のディスプレイスクリーンは、しかしながら、多くの場合極めて小さい。それゆえに、そこからユーザが再生する曲を選択する曲のリストは、しばしば装置の表示能力を超える。典型的には、これらの装置は、現在は表示されていないアイテムを見るために、ユーザがリストを通じてスクロールすることを可能にしている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
ある側面によれば、装置が提供される。装置は、複数のアイテムの少なくとも一部を表示し、第1のユーザ入力を受信するように構成されるタッチスクリーンディスプレイを含む。また、装置は、上記タッチスクリーンディスプレイが少なくとも2つの領域を含むように設定し、上記少なくとも2つの領域は上記複数のアイテムをスクロールさせるための異なるスクロール速度に関連づけられ、上記タッチスクリーンディスプレイに視覚的なインジケータを呈示し、上記視覚的なインジケータは上記少なくとも2つの領域に関連づけられる相対的なスクロール速度を識別するように構成されるディスプレイ設定ロジックを含む。装置は、さらに、上記第1のユーザ入力に対応する上記タッチスクリーンディスプレイ上の位置を識別し、上記位置に基づいて上記複数のアイテムの上記スクロール速度を制御するように構成されるディスプレイ制御ロジックを含む。
【0004】
また、上記ディスプレイ制御ロジックは、上記スクロール速度を制御するときに、上記識別された位置が第1の位置に対応する場合、第1の速度で上記タッチスクリーンディスプレイを介して上記複数のアイテムをスクロールさせ、上記識別された位置が第2の位置に対応する場合、第2の速度で上記タッチスクリーンディスプレイを介して上記複数のアイテムをスクロールさせ、上記第2のスクロール速度は上記第1のスクロール速度よりも速いように構成されてもよい。
【0005】
また、上記ディスプレイ設定ロジックは、上記視覚的なインジケータを呈示するときに、上記タッチスクリーンディスプレイの背景に関連づけられる複数のカラーまたは複数の輝度レベルのうち少なくとも1つを呈示して、上記少なくとも2つの領域のそれぞれに関連づけられる相対的なスクロール速度を示すように構成されてもよい。
【0006】
また、上記ディスプレイ設定ロジックは、上記視覚的なインジケータを呈示するときに、図形、線または記号的なアイコンのうち少なくとも1つを呈示して、上記少なくとも2つの領域のそれぞれに関連づけられる相対的なスクロール速度を示すように構成されてもよい。
【0007】
また、上記タッチスクリーンディスプレイは、さらに、第2のユーザ入力を受信するように構成され、上記ディスプレイ制御ロジックは、さらに、上記第2のユーザ入力の位置に基づいて上記複数のアイテムをスクロールさせるための上記スクロール速度を変更するように構成されてもよい。
【0008】
また、上記ディスプレイ制御ロジックは、上記第2のユーザ入力が上記少なくとも2つの領域のうちの上記第1のユーザ入力と同じ領域に位置する場合、さらに、上記複数のアイテムのスクロールに関連づけられる上記スクロール速度を増加させるように構成されてもよい。
【0009】
また、上記ディスプレイ設定ロジックは、異なるスクロール速度に関連づけられる上記少なくとも2つの領域の選択、または上記少なくとも2つの領域に関連づけられる上記相対的なスクロール速度を識別するための視覚的なインジケータの選択のうち少なくとも1つをユーザに許容するように構成されるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供するように構成されてもよい。
【0010】
上記GUIは、さらに、異なる種類のユーザ入力に関連づけられるスクロールの種類の選択、または上記第1のユーザ入力に続いて与えられる入力に応じてどのようにスクロール速度が変更されるかの選択のうち少なくとも1つをユーザに許容するように構成されてもよい。
【0011】
また、上記ディスプレイ制御ロジックは、さらに、上記第1のユーザ入力に応答して、上記タッチスクリーンディスプレイを介して上記複数のアイテムをスクロールさせ、続くユーザの入力が検出されるまで上記複数のアイテムをスクロールさせ続けるように構成されてもよい。
【0012】
また、上記装置は、モバイル端末であってもよい。
【0013】
別の面によれば、方法が提供される。方法は、複数のアイテムの少なくとも一部をディスプレイに出力することと、上記ディスプレイを介して第1のユーザ入力を受信することと、上記第1のユーザ入力に対応する上記ディスプレイ上の位置を識別することとを含む。方法は、また、上記位置に関連づけられるスクロール速度を決定することと、上記ディスプレイを介して、上記決定されたスクロール速度で上記複数のアイテムをスクロールさせることとを含む。
【0014】
また、上記スクロール速度を決定することは、上記識別された位置が第1の位置に対応する場合に第1のスクロール速度を決定することと、上記識別された位置が第2の位置に対応する場合に第2のスクロール速度を決定し、上記第2のスクロール速度は上記第1のスクロール速度よりも速いこととを含んでもよい。
【0015】
また、方法は、上記ディスプレイを介して、上記ディスプレイの異なる部分に関連づけられる上記複数のアイテムをスクロールさせるための相対的なスクロール速度を識別する視覚的なインジケータを呈示することをさらに含んでもよい。
【0016】
また、上記視覚的なインジケータを呈示することは、カラーインジケータまたは輝度インジケータを呈示して上記ディスプレイの上記異なる部分に関連づけられる相対的なスクロール速度を示すことのうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0017】
また、上記視覚的なインジケータを呈示することは、図形、線または記号的なアイコンを呈示して上記ディスプレイの上記異なる部分に関連づけられる相対的なスクロール速度を示すことのうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0018】
また、方法は、上記ディスプレイの領域が異なるスクロール速度の入力領域に対応するように設定することに関連するユーザの好みの情報を受信することと、上記異なるスクロール速度の入力領域に関連づけられる視覚的なインジケータを呈示することに関連するユーザの好みの情報を受信することとをさらに含んでもよい。
【0019】
また、方法は、上記ディスプレイを介して与えられる異なる種類のユーザ入力を識別することに関連するユーザの好みの情報を受信し、上記異なる種類のユーザ入力はタッチ、フリック動作またはドラッグ動作のうち少なくとも2つを含むことと、上記第1のユーザ入力に対応するユーザ入力の種類を識別することと、上記識別されたユーザ入力の種類に基づいて上記複数のアイテムをスクロールさせることとをさらに含んでもよい。
【0020】
さらなる側面によれば、命令のシーケンスが格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるときに、上記少なくとも1つのプロセッサに、興味のある複数のアイテムの少なくとも一部をディスプレイに出力させ、上記ディスプレイから第1のユーザ入力を受信させる。命令は、また、上記少なくとも1つのプロセッサに、上記第1のユーザ入力に対応する上記ディスプレイ上の位置を識別させ、上記位置に関連づけられるスクロール速度を決定させ、上記ディスプレイを介して、上記決定されたスクロール速度で上記興味のある複数のアイテムをスクロールさせる。
【0021】
また、上記興味のある複数のアイテムをスクロールさせるための命令は、上記少なくとも1つのプロセッサに、上記識別された位置が上記ディスプレイの第1の側に対応する場合に、上記ディスプレイを介して、上記興味のある複数のアイテムを第1のスクロール速度でスクロールさせ、上記識別された位置が上記ディスプレイの第2の側に対応する場合に、上記ディスプレイを介して、上記興味のある複数のアイテムを第2のスクロール速度でスクロールさせ、上記第2のスクロール速度は上記第1のスクロール速度よりも速くてもよい。
【0022】
また、上記コンピュータ可読媒体は、上記少なくとも1つのプロセッサに、異なるスクロール速度に対応する領域を選択するためのユーザの好みの情報を受信し、上記領域に関連づけられる異なる相対的なスクロール速度を示すための視覚的なインジケータを選択するためのユーザの好みの情報を受信するように構成されるグラフィカルユーザインターフェースを呈示させるための命令をさらに含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
添付図面が参照され、同じ参照符号の指定を有する要素は終始同様の要素を表す。
【0024】
【図1】ここで説明される方法およびシステムが実装されうる例示的な装置を示す図である。
【図2】図1の装置で実装される例示的なコンポーネントの機能ブロック図である。
【図3】例示的な実装に係る図2の装置で実装されるコンポーネントのブロック図である。
【図4】図1のユーザ装置についてスクロール関係のパラメータを設定することに関連する例示的な処理を示すフロー図である。
【図5A】図4の処理に関連してスクロール関係のパラメータを設定することに関連する例示的な表示の図である。
【図5B】図4の処理に関連してスクロール関係のパラメータを設定することに関連する例示的な表示の図である。
【図5C】図4の処理に関連してスクロール関係のパラメータを設定することに関連する例示的な表示の図である。
【図6】図1のユーザ装置で提供されるスクロールの情報に関連する例示的な処理を示すフロー図である。
【図7A】図6で説明される処理に関連する例示的な表示の図である。
【図7B】図6で説明される処理に関連する例示的な表示の図である。
【図7C】図6で説明される処理に関連する例示的な表示の図である。
【図7D】図6で説明される処理に関連する例示的な表示の図である。
【図7E】図6で説明される処理に関連する例示的な表示の図である。
【図7F】図6で説明される処理に関連する例示的な表示の図である。
【図8A】図6で説明される処理に関連する例示的な表示の図である。
【図8B】図6で説明される処理に関連する例示的な表示の図である。
【図9A】図6で説明される処理に関連する例示的な表示の図である。
【図9B】図6で説明される処理に関連する例示的な表示の図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の発明の詳細な説明は、添付図面を参照する。異なる図面における同じ参照符号は、同じまたは同様の要素を示す。また、以下の詳細な説明は、発明を限定しない。そうではなく、発明の範囲は、添付の請求の範囲とその均等物によって定義される。
【0026】
例示的なシステム
図1は、ここで説明される方法およびシステムが実装されうる例示的なユーザ装置100の図である。例示的な実装において、ユーザ装置100は、モバイル端末でありうる。ここで用いられるように、“モバイル端末”という用語は、マルチラインディスプレイを有するまたは有さないセルラー無線電話、セルラー無線電話をデータ処理、ファクシミリおよびデータ通信能力に結合させうるPCS(Personal Communication System)、無線電話、ページャ、インターネット/インターネット接続、Webブラウザ、オーガナイザ、カレンダーおよび/もしくはGPS(global positioning system)レシーバを含みうるPDA(personal digital assistant)、および従来型のラップトップおよび/もしくはパームトップレシーバまたは無線電話の送受信機を有する他の機器を含みうる。モバイル端末は、また、“普及した(pervasive)コンピューティング”装置としても言及される。ここで説明されるシステムおよび方法が、様々な他の通信機能を含んで、または含まず、興味の対象になる情報を表示し、ユーザが表示される情報と相互作用することを可能にする他のデバイスで実装されてもよいことも、理解されるべきである。例えば、ユーザ装置100は、他の装置と通信するための様々な通信機能を含まないことがありうる、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、PDA、メディア再生装置(例えばMP3(MPEG audio layer 3)プレーヤ、ビデオゲーム再生装置)、GPS装置その他を含みうる。
【0027】
図1を参照すると、ユーザ装置100は、ハウジング110、スピーカ120、ディスプレイ130、制御ボタン140、キーパッド150、およびマイクロフォン160を含みうる。ハウジング110は、外部の要素からユーザ装置100のコンポーネントを保護しうる。スピーカ120は、ユーザ装置100のユーザに聴覚的な情報を提供しうる。
【0028】
ディスプレイ130は、ユーザに視覚的な情報を提供しうる。例えば、ディスプレイ130は、電話の着呼または発呼、電子メール(e−mail)、インスタントメッセージ、SMS(short message service)メッセージ、その他に関する情報を提供しうる。ディスプレイ130は、ユーザ装置100に格納された電話帳/連絡先リスト、現在時刻、ユーザによってプレイされるビデオゲーム、ダウンロードされたコンテンツ(例えばニュースその他の情報)、その他のような、様々なアプリケーションに関する情報を表示してもよい。ディスプレイ130は、また、ユーザ装置100に格納された楽曲のリスト、webサーチの結果のwebサイトのリスト、GPSサーチの結果の位置のリスト、連絡先のリスト、ユーザ装置100に格納されたアプリケーションのリスト、またはそこからユーザが選択をしうる何らかの種類のリストのような、様々なリストを表示しうる。例示的な実装において、ディスプレイ130は、ユーザが指、スタイラス、マウス、ポインティングデバイス、または何らかの他の装置を介してコマンドおよび/または情報を入力することを可能にするタッチスクリーンディスプレイでありうる。例えば、ディスプレイ130は、スクリーンとの接触に基づいて入力を記録する、抵抗型のタッチスクリーン、静電容量型のタッチスクリーン、光学式のタッチスクリーン、赤外線タッチスクリーン、弾性表面波タッチスクリーン、または何らかの他の種類のタッチスクリーン装置でありうる。
【0029】
制御ボタン140は、ユーザがユーザ装置100と相互作用し、ユーザ装置100に、電話、様々なメディアの再生その他のような1またはそれ以上のオペレーションを実行させることを可能にしうる。例示的な実装において、制御ボタン140は、ディスプレイ130に関連する様々なアプリケーションを制御する1または複数のボタンを含みうる。例えば、1またはそれ以上の制御ボタン140は、以下で詳述するように、ユーザがディスプレイ130で提供される表示およびスクロール情報に関連するオプションを設定することを可能にするアプリケーションプログラムの実行を起動するのに用いられてもよい。キーパッド150は、標準的な電話キーパッドを含みうる。マイクロフォン160は、ユーザ装置100の中に格納されるアプリケーションまたはルーチンを起動するためのユーザからの聴覚的な情報を受信しうる。
【0030】
図2は、例示的な実装に係るユーザ装置100のコンポーネントを示す図である。ユーザ装置100は、バス210、プロセッサ220、メモリ230、入力装置240、出力装置250、および通信インターフェース260を含みうる。バス210は、ユーザ装置100のコンポーネントの間の通信を可能にする。当業者は、ユーザ装置100が多くの他のやり方で設定され、他のまたは異なる要素を含みうることを理解するであろう。例えば、ユーザ装置100は、データを処理するための、1またはそれ以上のモジュレータ、デモジュレータ、エンコーダ、デコーダ、その他を含んでもよい。
【0031】
プロセッサ220は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)、またはその他の処理ロジックを含みうる。プロセッサ220は、ソフトウェア命令/プログラムまたはデータ構造を実行して、ユーザ装置100のオペレーションを制御する。
【0032】
メモリ230は、プロセッサ220による実行のための情報および命令を格納するRAM(random access memory)または別の種類の動的ストレージ装置、プロセッサ220による使用のための静的な情報および命令を格納するROM(read only memory)または別の種類の静的ストレージ装置、情報および命令を格納するためのフラッシュメモリ(例えばEEPROM(electrically erasable programmable read only memory)装置、および/または他の何らかの種類の磁気または光記録媒体ならびにその対応するドライブを含みうる。メモリ230は、プロセッサ220による命令の実行の間の一時変数または他の中間情報を格納するのに用いられてもよい。プロセッサ220によって用いられる命令は、また、あるいは代替的に、プロセッサ220によってアクセスされうる別の種類のコンピュータ可読媒体に格納されてもよい。コンピュータ可読媒体は、1またはそれ以上のメモリ装置を含んでもよい。
【0033】
入力装置240は、マイクロフォン160、キーパッド150、制御ボタン140、キーボード(例えばQWERTYキーボード、ドヴォラックキーボード、など)、ジェスチャーベースの装置、OCR(optical character recognition)ベースの装置、ジョイスティック、タッチベースの装置、ヴァーチャルキーボード、speech−to−textエンジン、マウス、ペン、音声認識および/または生体認証メカニズムなどのような、オペレータがユーザ装置100に情報を入力することを可能にするメカニズムを含みうる。例示的な実装において、ディスプレイ130は、入力装置としてふるまうタッチスクリーンディスプレイでありうる。
【0034】
出力装置250は、ディスプレイ130、プリンタ、スピーカ120のような1またはそれ以上のスピーカなどのような、情報をユーザに出力する、ディスプレイを含む1またはそれ以上のメカニズムを含みうる。上記のように、例示的な実装において、ディスプレイ130はタッチスクリーンディスプレイでありうる。かかる実装において、ディスプレイ130は、入力装置および出力装置の両方として機能しうる。
【0035】
通信インターフェース260は、ユーザ装置100が他の装置および/またはシステムと通信することを可能にする各種の送受信機のようなメカニズムを含みうる。例えば、通信インターフェース260は、LANへのモデムまたはイーサネット(登録商標)インターフェースを含みうる。通信インターフェース260は、無線ネットワークのようなネットワークを介して通信するためのメカニズムを含んでもよい。例えば、通信インターフェース260は、1またはそれ以上のRF(radio frequency)送信機、受信機ならびに/または送受信機、およびネットワークを介してRFデータを送信および受信するための1またはそれ以上のアンテナを含みうる。
【0036】
ユーザ装置100は、ユーザが通信(例えば電話、電子メール、テキストメッセージ、マルチメディアメッセージ、SMSメッセージなど)を送信および受信し、楽曲を再生し、インターネットを検索し、または様々な他の機能を実行するためのプラットフォームを提供する。ユーザ装置100は、以下で詳述するように、ユーザがディスプレイ130へのスクロール情報出力に関連する様々なディスプレイ関係のパラメータを設定することを可能にすることに関連する処理を実行してもよい。ユーザ装置100は、メモリ230のようなコンピュータ可読媒体に含まれる命令のシーケンスを実行するプロセッサ220に応答してこれらのオペレーションを実行してもよい。かかる命令は、例えば通信インターフェース260を介して、別のコンピュータ可読媒体からメモリ230に読み込まれてもよい。代替的な実施形態では、発明に調和する処理を実装するために、ソフトウェア命令に代えて、またはこれとともに、ハードワイヤされた回路構成が用いられてもよい。それゆえ、ここで説明される実装は、ハードウェア回路構成とソフトウェアとのいかなる特定の組み合わせにも限定されるものではない。
【0037】
図3は、図2のユーザ装置100で実装されるコンポーネントの例示的なブロック図である。例示的な実装では、図3に示されるコンポーネントのすべてまたはいくらかが、メモリ230に格納されうる。例えば、図3を参照すると、メモリ230は、スクロール速度制御プログラム300を含みうる。
【0038】
スクロール速度制御プログラム300は、プロセッサ220によって実行され、ディスプレイ130ではその全体を一度に見ることができない情報のリストのような、ディスプレイ130で提供される情報に関連するスクロール関係の様々なパラメータをユーザが設定することを可能にする。ディスプレイ設定ロジック310は、ユーザがディスプレイ130で提供されるアイテムのリストをスクロールさせることに関する特定の設定を選択またはユーザプロファイルを設定することを可能にするロジックを含みうる。例えば、ディスプレイ設定ロジック310は、ユーザが、ディスプレイ130に出力されるアイテムのリストのとても速いスクロールをもたらす入力をユーザが提供しうる領域としてディスプレイ130のある部分を選択し、ディスプレイ130に出力されるアイテムのリストのより遅いスクロールをもたらす入力をユーザが提供しうる領域としてディスプレイ130の別の部分を選択することを可能にする、ディスプレイ130に出力されるグラフィカルユーザインターフェース(GUI:graphical user interface)を提供しうる。また、GUIは、以下で詳述するように、ユーザが、アイテムのリストのスクロールに関してより遅いまたはより速いスクロール領域を識別するのに用いられるであろうディスプレイインジケータの様々な種類を選択することを可能にしうる。いくつかの実装において、GUIは、これも以下で詳述されるように、ユーザが、複数のユーザ入力がスクロール速度に影響を及ぼすためにどのように用いられうるかを選択することを可能にしてもよい。
【0039】
ディスプレイ制御ロジック320は、ディスプレイ設定ロジック310に格納される様々なスクロール関係のパラメータに基づいて、ディスプレイ130を制御するロジックを含みうる。これらのスクロール関係のパラメータは、ディスプレイ設定ロジック310(例えば上記のGUI)を介してユーザによって提供されたパラメータを含みうる。例えば、ディスプレイ制御ロジック320は、以下でさらに詳細に説明するように、ディスプレイ130のある位置のタッチに基づいて表示されるアイテムを第1の速さでスクロールさせ、ディスプレイ130の異なる位置のタッチに基づいて表示するアイテムを異なる速さでスクロールさせるように、ディスプレイ130を制御してもよい。
【0040】
図4は、ディスプレイ130に関する様々なスクロール関係のパラメータを設定することに関連する例示的な処理を示す。処理は、スクロール速度制御プログラム300にアクセスするユーザ装置100のユーザによって始まりうる。例えば、ユーザ装置100のユーザは、1またはそれ以上の制御ボタン140および/またはアプリケーションメニューを用いてスクロール速度制御プログラム300を立ち上げてもよい。スクロール速度制御プログラム300は、上記のように、異なるスクロールのスピードを実現するディスプレイ130上の様々な位置をユーザがセットアップまたはカスタマイズすることを可能にするGUIを含むディスプレイ設定ロジック310を含みうる。一実装において、ディスプレイ設定ロジック310に関連するGUIは、異なるスクロールの速度をもたらす領域をユーザがディスプレイ130上に設定したいかどうかを問い合わせる問い合わせをディスプレイ130に出力しうる(動作410)。
【0041】
例えば、GUIは、ユーザが、通常の/遅いスクロールの速度に関連づけられるディスプレイ130のある部分と、速いスクロールの速度に関連づけられるディスプレイ130の別の部分とを設けたいかどうかについて問い合わせてもよい(動作410)。一例として、GUIは、ユーザが、ディスプレイ130の左手側を遅いスクロールの速度に関連づけ、ディスプレイ130の右手側を速いスクロールの速度に関連づけたいかどうかを問い合わせてもよい。ユーザ装置100のユーザは、肯定的な応答を入力するものとする。ディスプレイ設定ロジック310は、ユーザの選択を受信し、この選択を格納する(動作420)。
【0042】
上記の例において、ユーザは、異なるスクロール速度入力領域を表すディスプレイ130の2つの領域を選択した。別の例では、ディスプレイ設定ロジック310によって提供されるGUIは、異なるスクロールの速度に関連づけられるディスプレイ130上の異なる領域を設定することに関する他のカスタマイズ可能なオプションをいくらでも提供しうる。例えば、ユーザは、3つの異なるスクロール速度(例えば、遅い、中間、速い)に関連づけられる3つの分離した領域(例えば、左側、中央、右側)を選択してもよい。ユーザは、あるいは、ディスプレイ130の上部があるスクロールの速度に関連づけられ、ディスプレイ130の下部が異なるスクロールの速度に関連づけられるように選択してもよい。
【0043】
どの場合も、ユーザはGUIと相互作用し、ディスプレイ130の異なる部分での異なるスクロール速度に関する彼/彼女の好みを提供するものとする。ディスプレイ設定ロジック310は、ユーザが提供した情報を受信する。ディスプレイ設定ロジック310は、ユーザの好みを格納し、この格納された情報を、ユーザの好みに基づいてディスプレイ130を設定するために用いてもよい(動作420)。例えば、ユーザが、ディスプレイ130の左半分が遅い/通常のスピードのスクロールに対応し、ディスプレイ130の右半分が速いスクロールに対応することをリクエストしたとする。この場合、ディスプレイ設定ロジック310は、ディスプレイ130の左手側での(リストのスクロールに関連する)入力が遅い/中間のスクロールの速度をもたらし、ディスプレイ130の右手側での入力が速いスクロールの速度をもたらすことを示す情報を格納しうる。
【0044】
ディスプレイ設定ロジック310によって提供されるGUIは、ユーザが異なるスクロール速度入力領域の表示としてディスプレイ130上に設定したいインジケータの種類について問い合わせてもよい(動作430)。例えば、GUIは、ユーザが、異なるスクロール速度入力領域を視覚的に示すのにカラーまたはカラーグラデーションを用いたいかどうかを問い合わせてもよい。この例では、ディスプレイ130の背景色が、速いスクロールの入力領域ではある色であり、遅いスクロールの入力領域では別の色でありうる。例えば、図5Aは、そこからユーザが選択しうるアイテムのリスト(リストアイテム1から6とラベルされている)を提供するディスプレイ130を示す。上述のように、リストは、しばしば、ディスプレイ130で一度に表示できるよりも多いアイテムを含みうる。この例では、アイテムのリストは100のアイテムを含み、そのうち6つだけが一度にディスプレイ130に表示されうるものとする。ディスプレイ130の左側がディスプレイ130の右側よりも遅いスクロールの速さに関連づけられる上記の例を続けて、領域510でのディスプレイの左手側は、領域520の背景色とは異なる背景色を有しうる。例えば、領域510での背景色はライトイエローまたはペールグリーンでありえ、領域520での背景色はより暗いイエローまたはより暗いグリーンでありうる。この場合、ユーザが、スクロールの速度のインジケータとして用いるカラーまたはカラーグラデーションを選択してもよい。つまり、背景の色または色調は、ディスプレイ130の左側とディスプレイ130の右側とで、段階的な作法または離散的な作法のいずれかで変化しうる。一例において、より薄いまたはより強くない色がより遅いスクロールの速度に対応し、より濃いまたはより強い色がより速いスクロールの速度に対応しうる。いくつかの例では、ユーザが、ディスプレイ130上の位置に関連づけられる異なるスクロール速度を示すために、複数の色または色のスペクトルを選択してもよい。さらに、いくつかの例では、ディスプレイ130の下に位置する矢印525が、スクロールの速さが左から右へと増大することを示してもよい。いくつかの例において、矢印525は、“スクロール速さ”またはそれと同様の、スクロール速さが、ディスプレイ130の右側でなされた入力に関して、ディスプレイ130の左側でなされた入力に比較してより大きいことを示すラベルを付されていてもよい。
【0045】
他の例では、ユーザが、スクロールの速度を示すのに用いられる視覚的なインジケータになる、ディスプレイ130の背景の輝度を選択してもよい。例えば、ディスプレイ130の背景の最も明るい領域が最も速いスクロール速度に対応し、最も淡い領域が最も遅いスクロール速度に対応してもよい。ここでもまた、ディスプレイ130の背景輝度は、事実上連続的であってもよいし、不連続にインクリメントしてもよい。
【0046】
なおも別の例では、ユーザが、スクロール速度のインジケータとして用いられる、リストされたアイテムを囲むフレームまたはボックスの形状を選択してもよい。例えば、図5Bを参照すると、ディスプレイ130上のそれぞれのリストされたアイテムは、ボックス530(フレーム530としても参照される)によって形づくられる。図示されているように、各フレーム530の左側540は、各フレーム530の右側550よりも狭くてもよい。より狭い側540は、より広い側550よりも遅いスクロール速度を示すのに用いられてもよい。つまり、ユーザは、フレーム530のより狭い側540で入力して遅い速度でスクロールし、フレーム530のより広い側550で入力して速い速度でスクロールしてもよい。
【0047】
さらに別の例として、ユーザが、スクロールの速度を示すのに用いられるアイテム間の線の形状を選択してもよい。例えば、図5Cを参照すると、ディスプレイ130上の各リストアイテムは、1のアイテムを次のアイテムと区切る区切り線/図形560を含みうる。図示されているように、線/図形560の左側570は非常に薄く、右側580はずっと厚い、または広い。線560のより狭い側570は、より広い側580よりも遅いスクロール速度を示すのに用いられうる。つまり、ユーザは、線560のより狭い側570で入力して遅い速度でスクロールし、線560のより広い側580で入力して速い速度でスクロールしてもよい。
【0048】
いくつかの実装では、ユーザが、表示されているアイテムの特定の種類に基づいて異なるスクロール速度インジケータを選択してもよい。例えば、図5Cに示されるスクロール速度インジケータ線560は、スクロール速度インジケータ線/図形560がボリュームバーに似ているために楽曲タイトルのリストをスクロールするためのスクロール速度インジケータとして選択されてもよく、背景色は、アドレス帳の連絡先のリストのための異なるスクロール速度を示すために用いられてもよい。
【0049】
どの場合も、ユーザが、スクロール速度インジケータを提供することに関して彼/彼女の好みを選択するものとする。ディスプレイ設定ロジック310は、ユーザからこの情報を受信し、ユーザの好みを格納する(動作440)。ディスプレイ設定ロジック310は、次に、ユーザの好みに基づいてディスプレイ130を設定しうる。つまり、ディスプレイ設定ロジック310は、ディスプレイ130を、アイテムのリストがディスプレイ130に出力された場合にユーザが選択した視覚的なスクロール速度インジケータがディスプレイ130に出力されるように設定する。
【0050】
いくつかの実装では、ディスプレイ設定ロジック310によって提供されるGUIは、ユーザが他のスクロール関係のパラメータを設定することを可能にしてもよい。例えば、GUIは、ユーザが、ディスプレイ130の部分への継続的な入力をすることでスクロール速度をさらに増加または減少させるためのオプションを選択することを可能にしてもよい。例えば、図5Aを参照して、GUIは、例えばディスプレイ130の右側520での(右側520での最初の入力の後の)第2の入力が、速いスクロール速度を何らかの所定の相対量(例えばスクロール速度の25%増加、スクロール速度の50%増加、など。)だけさらに増加させうることをユーザが示すことを可能にしてもよい。同様に、左側510での(左側510での最初の入力の後の)第2の入力が、何らかの所定の相対量(25%、50%、など。)だけスクロール速度を遅くしてもよい。
【0051】
GUIは、また、特定の種類の入力が、リストの所定の数のアイテムのスクロールとは対照的に、連続的なスクロールに対応しうることを示すオプションを、ユーザが選択することを可能にしてもよい。例えば、GUIは、“フリックする”動きのような特定の種類の入力が連続的なスクロールに対応し、単一のタップ/タッチまたはドラッグ入力が所定の数のエントリーのスクロールに対応しうることをユーザが選択することを可能にしてもよい。さらに、ユーザは、例えば、特定の領域での複数のタップまたはタッチが連続的なスクロールに対応することを選択できてもよい。このようにして、ユーザは、彼/彼女の好みに基づいてスクロール関係のパラメータをカスタマイズしてもよい。
【0052】
図6は、ディスプレイ130の出力のスクロール情報に関連する例示的な処理を示すフロー図である。処理は、ユーザが、ユーザ装置100に格納されうるアイテムの検索を実行することで始まりうる。例えば、ユーザ装置100のユーザが、メモリ230に格納された楽曲のリストを入手するものとする。また、楽曲のリストは150の楽曲を含み、うち6つの楽曲だけしかディスプレイ130に一度に表示できないものとする。ディスプレイ設定ロジック310は、ユーザが定義した好みに基づいてディスプレイ130を設定しうる(動作610)。例えば、上記で図4を参照して説明したように、ユーザが、ディスプレイ130の右側が速いスクロール速度入力領域に対応し、ディスプレイ130の左側が遅い/中間のスクロール速度入力領域に対応することを選択したものとする。また、ユーザが、スクロール速度インジケータとして背景の輝度を選択したものとする。
【0053】
どの場合も、ディスプレイ設定ロジック310は、ディスプレイ130を、ユーザが定義した好みに基づいて設定する。つまり、この例において、ディスプレイ130の右側の背景は、ディスプレイ130の左側よりも明るく、これが、ディスプレイ130の右側での入力がディスプレイ130の左側での入力よりも速いスクロール速度をもたらすであろうことを示す。さらに、ユーザが、ディスプレイ130上のアイテムのリストを素早くスクロールしたいものとする。引き続き上記の例において、ユーザがディスプレイ130の右手側にタッチするものとする(動作620)。例えば、図7Aの卵形710によって示されるように、ユーザが彼/彼女の指でディスプレイ130の右手側にタッチするものとする。ディスプレイ制御ロジック320は、入力の位置を識別する(動作620)。ディスプレイ制御ロジック320は、入力710の位置を、ディスプレイ設定ロジック310で格納されたスクロール速度に関連づけ、特定されたスクロール速度でアイテムのリストをスクロールさせる(動作630)。この例では、ディスプレイ制御ロジック320は、アイテムのリストを速い速度でスクロールさせうる。
【0054】
図7Bは、ユーザが速い速度でのスクロールを選択した後のディスプレイ130の例示的な状態を示す。図7Bに示されるように、リストアイテム7からリストの末尾をこえてリストがスクロールを始めると、リストアイテム1はもう見えず、リストアイテム7が示される。ある実装では、図7Bに示されるように、ディスプレイ130は、付加的に、アイテムがスクロールされた場合に、アイテムのリストがスクロールされるにつれてあたかも大きな円に沿って動くように見える視覚的なエフェクトを提供してもよい。他の実装では、スクロールされたアイテムのリストは、もう見えない各アイテムがリストの新たなアイテムで置き換えられる、より垂直な作法でスクロールされてもよい。例示的な実装において、ひとたびユーザが領域での入力710を与えると、スクロールを止めるためにユーザが停止ボタン/入力(図7Aには示されない)を選択するか、制御ボタン140(図1)の1つを選択するまで、リストは連続的な作法でスクロールする。他の例では、ひとたびユーザが領域での入力710を与えると、リストはリストの所定の部分までスクロールして自動的に止まる。
【0055】
例示的な実装において、ユーザが入力を与えた後のディスプレイ130の視覚的な遷移は、タッチ領域の位置にフォーカスされていてもよい。例えば、図7Cは、6つのアイテムのリストを表示するディスプレイ130を示す。図7Cで卵形720によって示されるように、ユーザが、彼/彼女の指、スタイラスまたは何らかの他のデバイスで、ディスプレイ130の右上の部分にタッチしたとする。図7Aを参照して上述したのと同様に、ディスプレイ制御ロジック320は、入力720の位置をディスプレイ設定ロジック310で格納されたスクロール速度に関連づけ、特定されたスクロール速度に基づいてアイテムのリストをスクロールさせる。この実装において、ディスプレイ130のスクロールに関連する視覚的な遷移は、図7Dに示されるように、ディスプレイ130の右上の角にフォーカスしてもよい。つまり、ディスプレイ130に出力されるアイテムのリストのスクロールは、スクロールがディスプレイの右手上の部分の辺りで、またはそこから起こって実行されるように見えるように、ディスプレイ130の右上の角にフォーカスされうる。例えば、ディスプレイ130は、ディスプレイ130の右手上の角が、右手上の角の辺りを動くアイテムの大きな円の焦点であるような視覚的なエフェクトを提供する。
【0056】
この視覚的なエフェクトをさらに説明するために、図7Eの卵形730によって示されるように、ユーザが、彼/彼女の指、スタイラスまたは他の何らかのデバイスで、ディスプレイ130の右下の部分にタッチしたとする。図7Aを参照して上述したのと同様に、ディスプレイ制御ロジック320は、入力730の位置をディスプレイ設定ロジック310で格納されたスクロール速度に関連づけ、特定されたスクロール速度に基づいてアイテムのリストをスクロールさせる。この実装において、ディスプレイ130のスクロールに関連する視覚的な遷移は、図7Fに示されるように、ディスプレイ130の右下の角にフォーカスしてもよい。つまり、ディスプレイ130に出力されるアイテムのリストのスクロールは、スクロールがディスプレイの右手下の部分の辺りで、またはそこから起こって実行されるように見えるように、ディスプレイ130の右下の角にフォーカスされうる。つまり、ディスプレイ130は、ディスプレイ130の右手下の角が、動いているアイテムの大きな円の焦点であるような視覚的なエフェクトを提供する。
【0057】
いくつかの例では、スクロールするリストの焦点に位置する要素は、スクロールが起こっている間もより容易に読み取られうる。例えば、図7Dにおいて、リストアイテム1(またはディスプレイ130の右上の部分に位置する他のアイテム)は、水平な作法で表示され、スクロールが発生しているとき、ディスプレイ130の他の部分に表示されるアイテム(例えばディスプレイ130の下部に表示されるアイテム)よりも容易に読み取られうる。同様に、図7Fにおいて、リストアイテム6(またはディスプレイ130の右下の部分に位置する他のアイテム)は、水平な作法で表示され、ディスプレイ130の他の部分に表示されるアイテム(例えばディスプレイ130の上部に表示されるアイテム)よりも容易に読み取られうる。
【0058】
上記のように、いくつかの実装において、ディスプレイ130は、ユーザが、彼/彼女の指、スタイラス、マウス、ポインティングデバイス、または他の何らかのデバイスで単に入力を与えることで、ディスプレイ130でのスクロール動作を起動することを可能にするように設定されうる。別の実装では、スクロール動作を起動するために、ユーザがディスプレイ130にフリック動作入力を与えてもよい。例えば、図8Aを参照すると、ユーザは彼/彼女の指またはスタイラスでディスプレイ130の位置810にタッチし、ディスプレイ130の表面で矢印820によって示される向きにフリック動作を開始する。この例において、ディスプレイ制御ロジック320は、“フリック”に関連づけられる初期位置810を、遅いスクロール速度に対応するものとして識別する。ディスプレイ制御ロジック320は、また、フリックの向きを識別し、アイテムのリストを、矢印820に対応する向きに、遅いスクロール速度を用いてスクロールさせる。図8Bは、矢印820によって示される向きへの遅いスクロールを示す。図8Bに示されるように、一実装において、リストのアイテムは、アイテムのリストが円を描くような動きでスクロールして面白い視覚的なエフェクトを表すような視覚的なエフェクトを生成するようにスクロールされうる。他の例では、アイテムはより垂直な作法(例えばアイテムが矢印820によって表される垂直な向きに単に動き、リストのより下に位置する新たなアイテムを表示する)でスクロールしてもよい。
【0059】
なおも別の例では、ユーザが、ディスプレイ130でのドラッグ動作を用いてスクロール動作を起動する。例えば、図9Aを参照すると、ユーザは彼/彼女の指でディスプレイ130の領域910にタッチし、ディスプレイ130の表面で矢印920によって示される向きに彼/彼女の指をドラッグする。この例において、ディスプレイ制御ロジック320は、入力の位置910を、速いスクロール速度に対応するものとして識別する。ディスプレイ制御ロジック320は、また、矢印920で示されるドラッグ入力の向きを識別し、図9Bに示す向きにリストをスクロールさせる(つまり、アイテムのリストのより下に位置するアイテムを表示する)。
【0060】
どの場合も、ユーザがディスプレイ130に彼/彼女の入力を与えるところに基づいて、ユーザは、ディスプレイ130に出力されるアイテムのリストを異なる速度でスクロールさせることができる。また、ユーザは、スクロールを起動するために、いくつの異なる種類の入力を用いてもよい。例えば、ディスプレイ130についてのスクロール動作を起動するために、ユーザは、彼/彼女の指、スタイラス、マウス、ポインティングデバイス、または他の各種のデバイスを用いうる。さらに、スクロール動作を起動するために、ユーザは、異なる種類の動き(例えば、タッチ、ドラッグ、フリック、など)を用いてもよい。また、上記のように、いくつかの実装において、ディスプレイ制御ロジック320は、動きの種類に基づいて、連続的なスクロール、または所定の数のエントリーのスクロールのどれを実行するかを決定してもよい。
【0061】
また、上記のように、いくつかの実装において、ディスプレイ130は、ユーザによって与えられる追加の入力に基づいて、ユーザが、リストがスクロールされる速さをさらに増加または減少させることを可能にするように設定されていてもよい。例えば、ユーザが(ディスプレイ設定ロジック310に関連するGUIを用いて)、速いスクロールが起動された後に続いての速いスクロールの入力領域での入力が、スクロール速度をさらに増加させるように好みを設定したとする。また、ユーザが、遅いスクロールが起動された後に続いての遅いスクロールの入力領域での入力が、スクロール速度をさらに減少させるように好みを設定したとする。この場合、図7Aを再び参照して、ユーザが、アイテムのリストの速いスクロールを起動するために、最初に領域710にタッチしたとする。さらに、ユーザが、領域710に再びタッチするか、ディスプレイ130の右側のどこかの領域にタッチしたとする(図6、動作640)。この場合、ディスプレイ制御ロジック320は、アイテムのリストのスクロールの速度をさらに増加させる(動作640)。例えば、速いスクロール領域でのユーザの第2の入力は、最初の“速い”スクロール速度に比べて、何らかの所定の量(例えば25%)スクロール速度を増加させうる。続いて起こるユーザの入力は、最大のスクロール速度に到達するまで、同様にして、所定の量だけスクロール速度をさらに増加させる。同様に、ディスプレイ130の左側にタッチすることは、それぞれの連続したタッチとともに、所定の量だけスクロールの速度を段階的に減少させうる。
【0062】
なおも別の実装では、ユーザは、第1のスクロール速度を有する入力領域から異なるスクロール速度を有する入力領域へ、彼/彼女の指、スタイラス、または他のポインティングデバイスをドラッグまたはフリックすることによって、リストがスクロールされる速度または速さを動的に増加または減少させることができる。例えば、図5Bにおいて、ユーザが、彼/彼女の指を、ディスプレイ130の左側の遅いスクロールの入力領域540からディスプレイ130の右側の速いスクロールの入力領域550へとドラッグしたとする。この場合、スクロール速度は、遅いから速いへと動的に増加する。つまり、スクロール速度は、スクロールが発生している間にも変化しうる。同様に、ユーザは、彼/彼女の指を入力領域550から入力領域540へとドラッグして、スクロール速度を動的に減少させてもよい。
【0063】
このようにして、ユーザは、可変のスクロール速度を用いてアイテムのリストをスクロールさせることができる。ユーザは、また、速い、および遅いスクロール速度の入力領域での入力を与えることを切り替えて、アイテムがスクロールされる速度を変化させてもよい。ユーザがスクロールを止めることを望む場合、ユーザは、スクロールを止めるために、停止入力(図7A〜9Bには示されない)を選択するか、制御ボタン140(図1)の特定のものを選択する。他の実装では、リストのスクロールを起動するのに用いられるそれぞれの入力は、所定の数のアイテムをスクロールさせ、所定の数に到達した後は自動的にスクロールを止めてもよい。
【0064】
まとめ
ここで説明された実装は、ユーザがディスプレイ上に提供されたアイテムを様々な速度でスクロールさせることを可能にする。このことは、ユーザが、より容易にスクロールして興味のあるアイテムの位置を探すことを可能にしうる。また、ディスプレイの様々な入力領域が異なるスクロール速度をもたらすことをユーザが容易に確認できるように、視覚的なエフェクトが提供されてもよい。このことは、さらに、興味のあるアイテムをスクロールすることに関するユーザの体験をよりよいものにする。
【0065】
ここで説明された実施形態の説明は、概略および説明を提供し、網羅的であったり発明を開示されたとおりの形に限定したりすることを意図されたものではない。上記の教唆を考慮して、または発明の実施から取得されうるものとして、修正や変形が可能である。
【0066】
例えば、上記の側面は、不連続の、相対的なスクロール速度(例えば遅い、中間、速い)を設定することに関するものであった。いくつかの実装では、スクロール速度は事実上連続的であってもよい。例えば、いくつかの実装では、アイテムのリストがスクロールされる速度または速さは、ユーザが設定した好みに基づいて、より連続的な作法で増加してもよい。かかる実装では、多数の異なるスクロール速度が、入力が与えられるディスプレイ130の位置に基づいて提供される。一例として、ディスプレイ130の最も左側での入力が最も遅いスクロール速度をもたらし、ディスプレイ130の最も左側の隣での入力がわずかに速いスクロール速度をもたらし、といったようにして、最も速いスクロール速度をもたらすであろうディスプレイ130の最も右側での入力に至る。
【0067】
また、上記の側面は、興味のあるアイテムのスクロールに関して、ユーザが定義した好みのセッティングを参照する。他の例では、ユーザ装置100は、興味のあるアイテムのスクロールおよび/またはスクロール速度の視覚的なインジケータの提供に関するプリセットの設定を含みうる。かかる例において、ユーザは、可変速度のスクロールに関して、単に、ユーザ装置100に予め格納されたデフォルトの設定を用いることができる。
【0068】
また、行形式(row-by-row manner)で提供されうるアイテムのリストをスクロールさせることを示す例が提示された。他の例では、アイテムが列で表示され、スクロールが(例において示された垂直方向とは対照的に)ディスプレイ130に関して水平方向で実行されうることは、理解されるであろう。なおも別の例において、ユーザ装置100に格納された様々なアプリケーションに関連づけられるアイコンのような興味のあるアイテムは、グリッド状に表示されてもよい。これらの例において、グリッド状の表示でのアイコンのスクロールは、垂直な作法、水平な作法、または角度(on an angle)などで実行されうる。
【0069】
さらにまた、異なるスクロール速度を示す様々な視覚的なエフェクトを用いるものとして、上記で実装が説明された。他の実装では、異なるスクロール速度を伝えるために様々なアイコンが用いられてもよい。例えば、亀、ウサギ、およびチーターを描いた記号的なアイコンが、それぞれ遅い、中間、および速いスクロールを表すためにディスプレイ130上に呈示されてもよい。かかる例において、ユーザは、所望の速度でスクロールするために記号的なアイコンを選択してもよい。
【0070】
また、いくつかの実装では、様々な速度でのスクロールを起動するのに音声コマンドが用いられうる、または、前に与えられたスクロール関係の入力を拡張してスクロール速度を変更するのに音声コマンドが用いられてもよい。例えば、ユーザ装置は、“もっと早く”、“もっと遅く”、“中間のスクロール”、“止まれ”などのような単語/文章を識別する音声認識ソフトウェアを含んでもよい。これらの実装において、ディスプレイ制御ロジック320は、音声コマンドに基づいてスクロールを起動、および/または音声コマンドに基づいて現在のスクロール速度を変更しうる。
【0071】
また、図4および図6を参照して一連の動作が説明されたが、発明と調和する他の実装では、動作の順序は変化しうる。その上、非依存性の動作は、並行して実行されてもよい。
【0072】
本発明の側面が、上記のように、例えば、コンピュータデバイス、セルラー通信デバイス/システム、メディア再生デバイス、方法、および/またはコンピュータプログラム製品において実装されうることも、当業者には明らかであろう。従って、本発明の側面は、ハードウェアにおいて、および/またはソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなど)において実現されうる。さらに、本発明の側面は、命令実行システムによって用いられるための、またはこれに関連する媒体において実現されるコンピュータ可用またはコンピュータ可読のプログラムコードを有するコンピュータ可用またはコンピュータ可読の記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形をとってもよい。発明の原理と調和する側面を実装するために用いられる実際のソフトウェアコードまたは専用の制御ハードウェアは、発明を限定しない。それゆえ、側面のオペレーションおよびふるまいは、特定のソフトウェアコードを参照することなく説明された――当業者がここでの説明に基づいて側面を実装するためにソフトウェアや制御ハードウェアを設計することができることができるであろうことは理解されている。
【0073】
さらに、発明のある部分は、1またはそれ以上の機能を実行する“ロジック”として実装されうる。このロジックは、プロセッサ、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGAもしくは他の処理ロジックのようなハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを含みうる。
【0074】
本明細書で使用される“備える”の用語は、記載された特徴、数値、ステップ、またはコンポーネントの存在を特定するのに用いられるが、1もしくはそれ以上の他の特徴、数値、ステップ、コンポーネント、またはそれらの群の存在もしくは追加を排除しないということは強調されるべきである。
【0075】
本願の明細書で用いられるいかなる要素、動作、または命令も、そのように明示されない限り、発明にとって決定的または不可欠であると解釈されるべきではない。また、ここで用いられる冠詞“a”は、1またはそれ以上のアイテムを含むことを意図されている。また、ここで用いられる語句“基づいて”は、明示的にそうではないと記載されない限り、“少なくとも部分的に基づいて”を意味することを意図されている。
【0076】
本発明の範囲は、請求の範囲とその均等物によって定義される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアイテムの少なくとも一部を表示し、
第1のユーザ入力を受信する
ように構成されるタッチスクリーンディスプレイと、
前記タッチスクリーンディスプレイが少なくとも2つの領域を含むように設定し、前記少なくとも2つの領域のそれぞれは前記複数のアイテムをスクロールさせるための異なるスクロール速度に関連づけられ、
前記タッチスクリーンディスプレイに視覚的なインジケータを呈示し、前記視覚的なインジケータは前記少なくとも2つの領域に関連づけられる相対的なスクロール速度を識別する
ように構成されるディスプレイ設定ロジックと、
前記第1のユーザ入力に対応する前記タッチスクリーンディスプレイ上の位置を識別し、
前記位置に基づいて前記複数のアイテムの前記スクロール速度を制御する
ように構成されるディスプレイ制御ロジックと
を備える装置。
【請求項2】
前記ディスプレイ制御ロジックは、前記スクロール速度を制御するときに、
前記識別された位置が第1の位置に対応する場合、第1の速度で前記タッチスクリーンディスプレイを介して前記複数のアイテムをスクロールさせ、
前記識別された位置が第2の位置に対応する場合、第2の速度で前記タッチスクリーンディスプレイを介して前記複数のアイテムをスクロールさせ、前記第2のスクロール速度は前記第1のスクロール速度よりも速い
ように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ディスプレイ設定ロジックは、視覚的なインジケータを呈示するときに、
前記タッチスクリーンディスプレイの背景に関連づけられる複数のカラーまたは複数の輝度レベルのうち少なくとも1つを呈示して、前記少なくとも2つの領域のそれぞれに関連づけられる相対的なスクロール速度を示す
ように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ディスプレイ設定ロジックは、前記視覚的なインジケータを呈示するときに、
図形、線または記号的なアイコンのうち少なくとも1つを呈示して、前記少なくとも2つの領域のそれぞれに関連づけられる相対的なスクロール速度を示す
ように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記タッチスクリーンディスプレイは、さらに、第2のユーザ入力を受信するように構成され、
前記ディスプレイ制御ロジックは、さらに、前記第2のユーザ入力の位置に基づいて前記複数のアイテムをスクロールさせるための前記スクロール速度を変更するように構成される、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記ディスプレイ制御ロジックは、前記第2のユーザ入力が前記少なくとも2つの領域のうちの前記第1のユーザ入力と同じ領域に位置する場合、さらに、前記複数のアイテムのスクロールに関連づけられる前記スクロール速度を増加させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記ディスプレイ設定ロジックは、
異なるスクロール速度に関連づけられる前記少なくとも2つの領域の選択、または
前記少なくとも2つの領域に関連づけられる前記相対的なスクロール速度を識別するための視覚的なインジケータの選択
のうち少なくとも1つをユーザに許容するように構成されるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記GUIは、さらに、
異なる種類のユーザ入力に関連づけられるスクロールの種類の選択、または
前記第1のユーザ入力に続いて与えられる入力に応じてどのようにスクロール速度が変更されるかの選択
のうち少なくとも1つをユーザに許容するように構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記ディスプレイ制御ロジックは、さらに、
前記第1のユーザ入力に応答して、前記タッチスクリーンディスプレイを介して前記複数のアイテムをスクロールさせ、
続くユーザの入力が検出されるまで前記複数のアイテムをスクロールさせ続ける
ように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記装置は、モバイル端末を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
複数のアイテムの少なくとも一部をディスプレイに出力することと、
前記ディスプレイを介して第1のユーザ入力を受信することと、
前記第1のユーザ入力に対応する前記ディスプレイ上の位置を識別することと、
前記位置に関連づけられるスクロール速度を決定することと、
前記ディスプレイを介して、前記決定されたスクロール速度で前記複数のアイテムをスクロールさせることと
を含む方法。
【請求項12】
前記スクロール速度を決定することは、
前記識別された位置が第1の位置に対応する場合に第1のスクロール速度を決定することと、
前記識別された位置が第2の位置に対応する場合に第2のスクロール速度を決定し、前記第2のスクロール速度は前記第1のスクロール速度よりも速いことと
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ディスプレイを介して、前記ディスプレイの異なる部分に関連づけられる、前記複数のアイテムをスクロールさせるための相対的なスクロール速度を識別する視覚的なインジケータを呈示することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記視覚的なインジケータを呈示することは、カラーインジケータまたは輝度インジケータを呈示して前記ディスプレイの前記異なる部分に関連づけられる相対的なスクロール速度を示すことのうち少なくとも1つを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記視覚的なインジケータを呈示することは、図形、線または記号的なアイコンを呈示して前記ディスプレイの前記異なる部分に関連づけられる相対的なスクロール速度を示すことのうち少なくとも1つを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記ディスプレイの領域を異なるスクロール速度の入力領域に対応するように設定することに関連するユーザの好みの情報を受信することと、
前記異なるスクロール速度の入力領域に関連づけられる視覚的なインジケータを呈示することに関連するユーザの好みの情報を受信することと
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記ディスプレイを介して与えられる異なる種類のユーザ入力を識別することに関連するユーザの好みの情報を受信し、前記異なる種類のユーザ入力はタッチ、フリック動作またはドラッグ動作のうち少なくとも2つを含むことと、
前記第1のユーザ入力に対応するユーザ入力の種類を識別することと、
前記識別されたユーザ入力の種類に基づいて前記複数のアイテムをスクロールさせることと
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されるときに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
興味のある複数のアイテムの少なくとも一部をディスプレイに出力させ、
前記ディスプレイから第1のユーザ入力を受信させ、
前記第1のユーザ入力に対応する前記ディスプレイ上の位置を識別させ、
前記位置に関連づけられるスクロール速度を決定させ、
前記ディスプレイを介して、前記決定されたスクロール速度で前記興味のある複数のアイテムをスクロールさせる
命令のシーケンスが格納されたコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記興味のある複数のアイテムをスクロールさせるための命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記識別された位置が前記ディスプレイの第1の側に対応する場合に、前記ディスプレイを介して、前記興味のある複数のアイテムを第1のスクロール速度でスクロールさせ、
前記識別された位置が前記ディスプレイの第2の側に対応する場合に、前記ディスプレイを介して、前記興味のある複数のアイテムを第2のスクロール速度でスクロールさせ、前記第2のスクロール速度は前記第1のスクロール速度よりも速い
請求項18に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサに、
異なるスクロール速度に対応する領域を選択するためのユーザの好みの情報を受信し、
前記領域に関連づけられる異なる相対的なスクロール速度を示すための視覚的なインジケータを選択するためのユーザの好みの情報を受信する
ように構成されるグラフィカルユーザインターフェースを呈示させる
ための命令をさらに含む、請求項18に記載のコンピュータ可読媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【公表番号】特表2012−524318(P2012−524318A)
【公表日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−505246(P2012−505246)
【出願日】平成21年10月16日(2009.10.16)
【国際出願番号】PCT/IB2009/054574
【国際公開番号】WO2010/119309
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(502087507)ソニーモバイルコミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】