説明

可搬性記憶装置

【課題】他にホストコントローラ機能を備えた機器を要さずに可搬性記憶装置同士間でのデータの送受が可能な可搬性記憶装置を提供する。
【解決手段】本発明は、その一態様において、情報機器に接続可能な可搬性記憶装置であって、メモリと、メモリを制御するメモリコントローラと、メモリと情報機器とのデータの送受信に用いられ、第1の形状をなす第1コネクタと、第1の形状と係合可能な第2の形状をなし、第1コネクタと同じ構成を有するコネクタとの電気的接続が可能な第2コネクタと、第1コネクタに電気的接続がなされたことを検出し、接続検出信号を生成する接続検出部と、電源部と、メモリコントローラを制御可能なホストコントローラを有し、ホストコントローラは、第1コネクタまたは第2コネクタを介した、メモリの記憶するデータの転送を制御することができる可搬性記憶装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可搬性記憶装置に関し、特に、パーソナルコンピュータ等情報機器と接続可能なインターフェースを有する可搬性記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、記憶デバイスの高密度化技術の進展に伴い、半導体メモリ等を記憶装置として備えた携帯可能な記憶デバイス、すなわち、可搬性記憶装置が広く利用されている。従来のフレキシブル・ディスク(FD)等可搬性記憶装置との比較において、可搬性記憶装置は、格段に大きな記憶容量を有する。そのため、可搬性記憶装置は、音楽データや動画データ等、データ量の多いデジタルデータの携行に利用される。このような大容量の可搬性記憶装置には、パーソナルコンピュータ等の情報機器との接続のために、USBコネクタを備えた装置、所謂USBメモリが含まれる。
【0003】
図11は、パーソナルコンピュータ901(以下、「PC」と称する。)に接続されているUSBメモリ902(可搬性記憶装置従来例)を示す図である。
【0004】
PC901は、USB規格に準拠したコネクタ910(レセプタクル)を有する。コネクタ910は一般にメス型コネクタである。一方、USBメモリ902は、USB規格に準拠し、コネクタ910と接続可能なコネクタ903を有する。PC901は通例メス型コネクタを備える。そのため、USBメモリ902のコネクタ903は、一般にオス型コネクタである。本明細書中において、USB規格に準拠したコネクタを、「USBコネクタ」と称することにする。
【0005】
USBコネクタ903とUSBコネクタ910とを接続することによって、USBメモリ902内部のメモリ904とPC901との間でのデータ送受が可能となる。
【0006】
PC901は、その内部に図示しないホストコントローラを備える。ホストコントローラは、USBコネクタ910に挿入された機器を認識し、それ以降、その機器を制御する。USBメモリ902のUSBコネクタ903がUSBコネクタ910に接続されると、ホストコントローラは、USBメモリ902を認識し、USBメモリ902を制御し、PC901とUSBメモリ902間でのデータの転送(送信および受信)を制御する。
【0007】
図12は、PC901と接続中のUSBメモリ902における、電力、コマンド、および、データの流れを示す図である。PC901と接続したUSBメモリ902では、USBコネクタ903を介し、PC901から電力が供給され、メモリコントローラ905、メモリ904を駆動する用に供される。また、PC901からコマンドがメモリコントローラ905に対し送られる。メモリコントローラ905はコマンドに応答し、メモリ904、PC901に対してコマンドの実行、応答を行い、メモリ904とPC901との間でのデータの送受を行う。図13は、USBメモリ902が、PC901と連結してから、データの送受を行うまでの処理を示したフローチャートである。PC901との連結が確立されると(ステップS901における「YES」。)、PC901から電力が供給され、メモリコントローラ905が起動される(ステップS903)。メモリコントローラ905は、PC901からのコマンドを受け、メモリ904とPC901との間のデータの送受を管理する(ステップS905)。
【0008】
USBメモリ902に代表される従来の可搬性記憶装置においては、他の機器との接続を実現するコネクタとして、第1の形状のコネクタ、および、第1の形状のコネクタと接続可能な第2の形状のコネクタが規定される。USBメモリの場合、USBメモリ側に実装されるコネクタは、所謂、オス型USBコネクタであり、パーソナルコンピュータ側は、メス型USBコネクタを備えるのが一般的である。
【0009】
また、接続した機器とのデータ送受を制御するためのホストコントローラ機能は、パーソナルコンピュータ側のみに実装されるのが一般的である。そのため、USBメモリ902のメモリ904に記憶されたデータを他のUSBメモリに移動もしくはコピーしたり、他のUSBメモリに記憶されたデータをメモリ904にコピーしたりするには、例えばパーソナルコンピュータといったホストコントローラ機能を有する機器を介して行う必要があった。
【特許文献1】特開平10−000883号公報
【特許文献2】特開平02−307184号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、従来の可搬性記憶装置においては、可搬性記憶装置同士間でのデータ送受の際、別途ホストコントローラ機能を有する機器を必要とする。このことは、可搬性記憶装置の優れた携帯性および大きな記憶領域を有効に活用する上で、その利便性を損なう大きな要因のひとつである。
【0011】
本発明は、そのような従来の可搬性記憶装置の問題点を鑑み、他にホストコントローラ機能を備えた機器を要さずに可搬性記憶装置同士間でのデータ送受が可能な可搬性記憶装置を提供することを目的のひとつとする。
【0012】
また、本発明は、可搬性記憶装置同士間のみならず、ホストコントローラ機能を持たない他の機器とのデータ送受が可能な可搬性記憶装置の提供も目的のひとつとする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、その一態様において、情報機器に接続可能な可搬性記憶装置であって、メモリと、メモリを制御するメモリコントローラと、メモリと情報機器とのデータの送受信に用いられ、第1の形状をなす第1コネクタと、第1の形状と係合可能な第2の形状をなし、第1コネクタと同じ構成を有するコネクタとの電気的接続が可能な第2コネクタと、第1コネクタに電気的接続がなされたことを検出し、接続検出信号を生成する接続検出部と、電源部と、メモリコントローラを制御可能なホストコントローラを有し、ホストコントローラは、第1コネクタまたは第2コネクタを介した、メモリの記憶するデータの転送を制御することができる可搬性記憶装置である。
【0014】
本発明の一態様においては、接続検出部は、第3の形状をなす第3コネクタと、第3の形状と係合可能な第4の形状をなす第4コネクタを含み、接続検出信号は、第4コネクタにおいて生成されることが好ましい。
【0015】
本発明の一態様においては、接続検出信号が生成されると、ホストコントローラが動作を開始することが好ましい。
【0016】
本発明の一態様においては、接続検出信号は、第3コネクタにおいても生成されることが好ましい。
【0017】
本発明の一態様においては、さらに、ユーザによる設定が可能な設定スイッチを有し、設定スイッチが所定の状態に設定されているとき、ホストコントローラに対する電源部からの電力供給が遮断されることが好ましい。
【0018】
本発明の一態様においては、さらに、ユーザによる入力を受け付けるインターフェースと、インターフェースを制御するインターフェースコントローラを有し、接続検出信号が生成され、かつ、ユーザによるインターフェースを介した入力を受けたときホストコントローラが動作を開始し、データの転送を実行することが好ましい。
【0019】
本発明は、その別の一態様において、情報機器に接続可能な第1可搬性記憶装置および第2可搬性記憶装置を有する可搬性記憶装置保存データ転送システムであって、第1可搬性記憶装置は、第1メモリと、第1メモリを制御する第1メモリコントローラと、第1メモリと情報機器とのデータの送受信に用いられ、第1の形状をなす第1コネクタと、第1コネクタに電気的接続がなされたことを検出し、第1接続検出信号を生成する第1接続検出部と、第1電源部と、第1メモリコントローラを制御可能な第1ホストコントローラを含み、第2可搬性記憶装置は、第2メモリと、第2メモリを制御する第2メモリコントローラと、第1の形状と係合可能な第2の形状をなし、第1コネクタとの電気的接続が可能な第2コネクタと、第1接続検出部と近接することにより、第1接続検出部に第1接続検出信号の生成を開始させる第2接続検出部を含み、第1ホストコントローラは、第1接続検出信号に基づいて、第1メモリコントローラおよび第2メモリコントローラの制御を開始し、第1メモリの記憶するデータを第2メモリへ転送する可搬性記憶装置保存データ転送システムである。
【0020】
本発明の別の一態様においては、第1接続検出部は、第3の形状をなす第3コネクタを含み、第2接続検出部は、第3の形状と係合可能な第4の形状をなす第4コネクタを含み、第1接続検出信号は、第3コネクタにおいて生成されることが好ましい。
【0021】
本発明の別の一態様においては、第1接続検出信号が生成されると、第1ホストコントローラが動作を開始することが好ましい。
【0022】
本発明の別の一態様においては、第2接続検出部は、さらに、第2コネクタに電気的接続がなされたことを検出し、第2接続検出信号を生成することが好ましい。
【0023】
本発明の別の一態様においては、さらに、第1可搬性記憶装置は、ユーザによる設定が可能な第1設定スイッチを含み、さらに、第2可搬性記憶装置は、ユーザによる設定が可能な第2設定スイッチと、第2電源部と、第2メモリコントローラを制御可能な第2ホストコントローラを含み、第1設定スイッチが所定の状態に設定されているとき、第1ホストコントローラに対する第1電源部からの電力供給が遮断され、第1設定スイッチが所定の状態に設定されていないとき、第1ホストコントローラは、第1接続検出信号が生成されると、第1メモリコントローラおよび第2メモリコントローラの制御を開始し、第2設定スイッチが所定の状態に設定されているとき、第2ホストコントローラに対する第2電源部からの電力供給が遮断され、第2設定スイッチが所定の状態に設定されていないとき、第2ホストコントローラは、第2接続検出信号が生成されると、第1メモリコントローラおよび第2メモリコントローラの制御を開始し、第1メモリの記憶するデータを第2メモリへ転送、または、第2メモリの記憶するデータを第1メモリへ転送することが好ましい。
【0024】
本発明の別の一態様においては、さらに、第1可搬性記憶装置は、ユーザによる入力を受け付ける第1インターフェースと、第1インターフェースを制御する第1インターフェースコントローラを含み、さらに、第2可搬性記憶装置は、ユーザによる入力を受け付ける第2インターフェースと、第2インターフェースを制御する第2インターフェースコントローラを含み、第1接続検出信号が生成され、かつ、ユーザによる第1インターフェースを介した入力を受けたとき、第1ホストコントローラは、第1メモリコントローラおよび第2メモリコントローラの制御を開始し、第2接続検出信号が生成され、かつ、ユーザによる第2インターフェースを介した入力を受けたとき、第2ホストコントローラは、第1メモリコントローラおよび第2メモリコントローラの制御を開始し、第1メモリの記憶するデータを第2メモリへ転送、または、第2メモリの記憶するデータを第1メモリへ転送することが好ましい。
【発明の効果】
【0025】
本発明にかかる可搬性記憶装置は、他の機器とのデータの送受に際し、別途ホストコントローラ機能を有する機器を介さずに、直接的に他の機器とのデータ送受が可能であり、携帯性に優れた可搬性記憶装置の利便性をさらに向上させる効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明にかかる実施形態を、添付の図面に沿って説明する。
【0027】
(第1の実施形態)
図1は、本発明にかかる第1の実施形態によるUSBメモリ101の平面図である。USBメモリ101は、従来のUSBメモリと同様に、USBコネクタ(オス)103を有し、さらに、USBコネクタ(オス)103とは反対側の側部に、USBコネクタ(メス)105を有する。USBコネクタ(オス)103およびUSBコネクタ(メス)105は、共に、他の機器とのUSB接続が可能なUSBコネクタである。
【0028】
さらに、USBメモリ101は、USBコネクタ(オス)103の配された側部に、USBコネクタとは別のコネクタ(メス)である連結認識用ジャック107を有し、USBコネクタ(メス)105の配された側部、連結認識用ジャック107と対応する位置に、USBコネクタとは別のコネクタ(オス)である連結認識用プラグ109を有する。この「対応する位置」とは、本図に示すUSBメモリ101に対し、その左方より別個のUSBメモリ101を、本図に示すUSBメモリ101のUSBコネクタ(メス)105と、別個のUSBメモリ101のUSBコネクタ(オス)103を介して連結したときに、本図に示すUSBメモリ101の連結認識用プラグ109と、別個のUSBメモリ101の連結認識用ジャック107とが上手く係合(嵌合)する位置を指す。
【0029】
USBメモリ101は、上記の他、データファイル名119等を表示するディスプレイ111、転送するファイルを選択するための転送ファイル選択ボタン113、転送するファイルを決定するための転送ファイル決定ボタン115、ファイルの転送を実行するファイル転送ボタン117を有する。ディスプレイ111、ならびに、ボタン113、115、および、117は、USBメモリ101のユーザ・インターフェースを構成する。
【0030】
図2は、USBメモリ101同士の連結を示す図である。第1USBメモリ101aおよび第2USBメモリ101bは、共に、図1に示すUSBメモリ101と同等のものである。
【0031】
図2に示すように、第1USBメモリ101aおよび第2USBメモリ101bはそれぞれ、内部に基板121を備える。その基板121上には、データファイル等のデータを記憶するメモリ123、メモリ123およびユーザ・インターフェースを制御するメモリ&ユーザI/Fコントローラ125、ホストコントローラ127が配され、さらに、上記構成要素に電力を供給するためのバッテリ129も配される。バッテリ129と、各構成要素は、電力線131で接続され、さらに、USBコネクタ(オス)103、および、USBコネクタ(メス)105を介して外部へ電力を供給することも可能である。また、USBコネクタ(オス)103、メモリ123、ホストコントローラ127、メモリ&ユーザI/Fコントローラ125、および、USBコネクタ(メス)105は、信号線133で接続される。
【0032】
第1USBメモリ101aと、第2USBメモリ101bとは、USBコネクタ(オス)103と、USBコネクタ(メス)105とで連結される。両USBメモリ101aおよび101bが連結されるとき、第1USBメモリ101aの連結認識用プラグ109は、第2USBメモリ101bの連結認識用ジャック107と嵌合する。連結認識用プラグ109は、例えば、導電性の素材で構成されており、連結認識用ジャック107に嵌合することで、連結認識用ジャック107は導通状態となり、第2USBメモリ101bが、第1USBメモリ101aの連結を認識することができる。また、このとき、第1USBメモリ101aも、第2USBメモリ101bとの連結を認識することが可能であってもよい。
【0033】
連結認識用ジャック107が導通状態になると、接続検出信号である電気信号が、第2USBメモリ101bのホストコントローラ127に入力され、ホストコントローラ127が起動し、ホストコントローラ127が第1USBメモリ101aおよび第2USBメモリ101bのメモリ&ユーザI/Fコントローラ125を制御することができる状態になる。
【0034】
図3は、ホストコントローラ127の内部構成を示す図である。ホストコントローラ127は、電源供給コントローラブロック127psおよびメモリ&ユーザI/Fコントローラ制御ブロック127mを含む。ホストコントローラ127起動時、電源供給コントローラブロック127psおよびメモリ&ユーザI/Fコントローラ制御ブロック127mは、共に、自身が含まれるUSBメモリのみならず、連結状態にある別のUSBメモリに対しても、電力の供給ならびにメモリおよびユーザ・インターフェースの制御をする。
【0035】
図4は、第1USBメモリ101aのUSBコネクタ(メス)105と第2USBメモリ101bのUSBコネクタ(オス)103とが連結された状態における、電力、コマンド、および、データの伝達系統を示す図である。本図において、電力系統は実線で、コマンド信号系統は破線で、データ信号系統は一点鎖線で示される。本実施形態によるUSBメモリ101においては、連結認識用ジャック107が導通状態にある第2USBメモリ101bが、データを送る側であるホストとなり、連結認識用ジャック107が導通状態にないUSBメモリ101aが、データを受ける側であるスレーブとなる。ホスト(101b)のバッテリ129bは、コネクタを介し、ホスト(101b)のホストコントローラ127b、ならびに、ホスト(101b)およびスレーブ(101a)の、メモリ&ユーザI/Fコントローラ125b、125aおよびメモリ123b、123aに対し、電力を供給する。ホスト(101b)のホストコントローラ127bは、ホスト(101b)およびスレーブ(101a)のメモリ&ユーザI/Fコントローラ125b、125aを制御する。メモリ&ユーザI/Fコントローラ125a、125bは、ホストコントローラ127bの制御下、それぞれのメモリ123a、123bを制御する。
【0036】
図5は、本実施形態のUSBメモリ101のデータ転送処理のフローチャートである。これより、図1、図2、図4、および、図5を参照し、ホスト(第2USBメモリ101b)からスレーブ(第1USBメモリ101a)に対するデータ転送処理の流れを説明する。
【0037】
図5は、ホスト(図2のUSBメモリ101b)の連結認識用ジャック107が導通状態になった時点から以降の処理を示す。
【0038】
連結認識用ジャック107に連結認識用プラグ109が嵌合することにより、連結認識用ジャック107は、導通状態となる。導通状態になると、当該連結認識用ジャック107を備えるUSBメモリ(101b)における電力の供給が開始される(ステップS101)。
【0039】
電力の供給と同時に、ホスト側のホストコントローラ(図4のホストコントローラ127b)が起動する(ステップS103)。
【0040】
ホストコントローラ127bは、スレーブ(第1USBメモリ101a)に対する電力供給を開始する(ステップS105)。スレーブのメモリ&ユーザI/Fコントローラ125aは、ホストコントローラ127bの制御下におかれる。
【0041】
ホストコントローラ127bは、ホストのメモリ&ユーザI/Fコントローラ125bを制御し、ユーザ・インタフェース(ディスプレイ111)を介したユーザからの入力を待つ(ステップS107およびS109)。
【0042】
転送ファイル選択ボタン113および転送ファイル決定ボタン115を使用し、ユーザが転送したいデータファイルを選択した後、ファイル転送ボタン117を押下すると(ステップS109における「YES」)、ホストコントローラ127bは、メモリ&ユーザI/Fコントローラ125aおよび125bに対し、ユーザが選択したファイルを、ホスト(101b)からスレーブ(101a)へ転送するためのデータ転送コマンドを発信する(ステップS111)。
【0043】
メモリ&ユーザI/Fコントローラ125bは、メモリ123bから、所望のデータファイルを読み出し、メモリ&ユーザI/Fコントローラ125aへ送信し、メモリ&ユーザI/Fコントローラ125aは、受けたデータファイルを、メモリ123aに書き込む(ステップS113)。
【0044】
ホストコントローラ127bは、メモリ&ユーザI/Fコントローラ125aまたは125bから、データ転送完了信号を受け(ステップS115)、そして、ディスプレイ111に、データファイル転送が完了したことを告げるメッセージを表示する(ステップS117)。
【0045】
連結認識用ジャック107が、依然として導通状態にある場合(ステップS119の「YES」)、ホストコントローラ127bおよびメモリ&ユーザI/Fコントローラ125bは、ユーザからの入力を受け付ける。連結認識用ジャック107が、導通状態にない場合(ステップS119の「NO」)、ホストコントローラ127bは停止し、バッテリ129bからの電力供給も停止する(ステップS123)。
【0046】
それ以降、改めて連結認識用ジャック107bが導通状態になるまで、ホスト(第2USBメモリ101b)は、従来的なUSBメモリとして機能する。
【0047】
本実施形態によるUSBメモリ101は、その内部に、電源部であるバッテリ129、および、ホストコントローラ127を備える。バッテリ129およびホストコントローラ127は、USBメモリ101の備える連結認識用ジャックおよび連結認識用プラグの連結認識機能により、その動作の停止・開始を行うことが可能である。よって、連結認識用ジャックの状態を、非導通状態(OFF状態)から導通状態(ON状態)に変化させるような、他のUSBメモリ101との連結が成された場合、バッテリ129およびホストコントローラ127の作用により、USBメモリ101同士のみでのデータ転送を可能としている。このとき、USBメモリ101と、他のUSBメモリ101とは、新規な可搬性記憶装置保存データ転送システムを構成することができる。USBメモリ101の有するこの機能により、USBメモリ101の利便性は、さらに向上する。
【0048】
(第2の実施形態)
次に本発明にかかる第2の実施形態を説明する。図6は、第2の実施形態によるUSBメモリ201同士の連結を示す図である。第1の実施形態によるUSBメモリ101と同等の構成要素については、同じ参照数字を付し、説明は省略する。
【0049】
USBメモリ201は、USBメモリ101の備える要素に加え、さらに、ホスト設定切替スイッチ201を、背面部に備える。ホスト設定切替スイッチ201は、ユーザが、その状態を2者択一的に選択可能なスイッチであればよい。また、USBメモリ201の連結認識用ジャック107および連結認識用プラグ109は、USBメモリ101におけるそれらと同一の仕様でよい。或いは、USBメモリ201の連結認識用プラグ109は、第1の実施形態における連絡認識用ジャック107のように、連結認識用ジャック107との嵌合の有無を、接続検出信号である電気的信号によりUSBメモリ201内に伝達可能としてもよい。
【0050】
第1の実施形態によるUSBメモリ101においては、そのUSBコネクタ(オス)103で別個のUSBメモリ101のUSBコネクタ(メス)105と連結し、連結認識用ジャック107に別個のUSBメモリ101の連結認識用プラグ109が嵌合されているUSBメモリ101がホストとなり、別個のUSBメモリ101を制御し、データ転送を実現している。これに対し、本実施形態によるUSBメモリ201は、別個のUSBメモリ201との連結形態に依らず、ユーザが任意にホストとしてデータを他方に送出するUSBメモリを、ホスト設定切替スイッチ201を用いて決定することができる。
【0051】
そのため、本実施形態においては、ユーザは、データ転送を行う際の送り手と受け手を意識することなく、USBメモリ201同士を連結することができる。また、連結後に、データ転送の送り手と受け手を交換する場合であってもその連結状態のままでデータ転送が可能であり、より、可搬性記憶装置としての利便性が向上する。
【0052】
図7は、図4と同様、第1USBメモリ201aのUSBコネクタ(メス)105と第2USBメモリ201bのUSBコネクタ(オス)103とが連結された状態における、電力、コマンド、および、データの伝達系統を示す図である。本図において、第1USBメモリ201aのホスト設定切替スイッチ201aは、ON状態にあり、第2USBメモリ201bのホスト設定切替スイッチ201bは、OFF状態にある。本実施形態によるUSBメモリ201においては、ホスト設定切替スイッチ201aがON状態にある第1USBメモリ201aがホストとして機能し、ホスト設定切替スイッチ201bがOFF状態にあるUSBメモリ201bが、スレーブとして機能する。ホスト(第1USBメモリ201a)のバッテリ129aは、コネクタを介し、ホスト(201a)のホストコントローラ127a、ならびに、ホスト201aおよびスレーブ(第2USBメモリ201b)の、メモリ&ユーザI/Fコントローラ125a、125bおよびメモリ123a、123bに対し、電力を供給する。ホスト(101b)のホストコントローラ127bは、ホスト(101b)およびスレーブ(101a)のメモリ&ユーザI/Fコントローラ125b、125aを制御する。メモリ&ユーザI/Fコントローラ125a、125bは、ホストコントローラ127bの制御下、それぞれのメモリ123a、123bを制御する。
【0053】
図8は、本実施形態のUSBメモリ201のデータ転送処理のフローチャートである。これより本図を参照し、ホスト(201a)からスレーブ(201b)に対するデータ転送処理の流れを説明する。なお、図5と同様のステップについては、同一の参照数字を付し、説明を省略する。
【0054】
図8は、USBメモリ201の連結認識用ジャック107、または、連結認識用プラグ105が導通状態になった時点から以降の処理を示す。なお、上述したように、本実施形態によるUSBメモリ201は、連結認識用ジャック107に連結認識用プラグ109が嵌合すると、当該連結認識用ジャック107を備えるUSBメモリのみならず、当該連結認識用プラグ109を備えるUSBメモリにおいても、電気的信号により、当該嵌合が内部で伝達される。
【0055】
USBメモリ201のホスト設定切替スイッチ203の状態によって、以降の処理が分岐される(ステップS201)。ホスト設定切替スイッチ203がON状態にある場合(ステップS201における「YES」)、ステップS101以降の処理が実行される。ホスト設定切替スイッチ203がOFF状態にあれば(ステップS201における「NO」)、ステップS101以降の処理は、ステップS203までスキップされ、ホストコントローラの停止(ステップS121)、電力供給の停止(ステップS123)が行われ、処理は終了する。
【0056】
ステップS203は、図5におけるステップS119に相当するステップであり、本ステップでは、USBメモリ201同士の連結状態の継続または解除が判定される。
【0057】
このように、本実施形態によるUSBメモリ201においては、連結時に自動的に一方のUSBメモリがホストに設定されるのではなく、ホスト設定切替スイッチ203によりホスト側(データ送信側)を、ユーザが設定する。そうすることにより、ホスト設定された側のホストコントローラチップが作動し、他方の機器を制御する。従って、ホスト設定切替スイッチ203を切り替えることにより、ユーザは、データ送信を双方向的に行うことができる。
【0058】
(第3の実施形態)
次に本発明にかかる第3の実施形態を説明する。
【0059】
本実施形態によるUSBメモリ301は、第1の実施形態によるUSBメモリ101と同一の構成要素を有するUSBメモリである。但し、本実施形態においては、第1の実施形態におけるデータ転送処理フローとは異なるフローでデータ転送処理を行う。
【0060】
具体的には、USBメモリ301は、別個のUSBメモリ301がUSBコネクタ(オス)103またはUSBコネクタ(メス)105に連結されると、連結認識用ジャック107または連結認識用プラグ109と別個のUSBメモリ301の連結認識用プラグ109または連結認識用ジャック107との嵌合により、連結状態を通知する電気的信号が内部で伝達され、メモリ&ユーザI/Fコントローラ125が電力供給を受け、起動し、メモリ123に対する制御が開始される。
【0061】
そして、ユーザの、転送ファイル選択ボタン113および転送ファイル決定ボタン115による、データファイル選択および決定を受け付ける状態になり、ユーザがファイル転送ボタン117を押下した時点で、当該ファイル転送ボタン117を備えるUSBメモリ301のホストコントローラ127が起動される。
【0062】
当該起動されたホストコントローラ127は、自身および連結された別個のUSBメモリ301のメモリ&ユーザI/Fコントローラ125を制御下におき、第1の実施形態等におけるデータ転送処理と同様の処理を行い、データ転送を完了させる。
【0063】
図9は、第1USBメモリ301aのUSBコネクタ(メス)105と第2USBメモリ301bのUSBコネクタ(オス)103とが連結され、第1USBメモリ301aのファイル転送ボタン117aが押下された状態における、電力、コマンド、および、データの伝達系統を示す図である。本実施形態によるUSBメモリ301においては、ファイル転送ボタン117が押下された第1USBメモリ301aがホストとして機能し、第2USBメモリ301bが、スレーブとして機能する。
【0064】
図10は、本実施形態のUSBメモリ301のデータ転送処理のフローチャートである。これより本図を参照し、ホスト(301a)からスレーブ(301b)に対するデータ転送処理の流れを説明する。なお、図5および図8と同様のステップについては、同一の参照数字を付し、説明を省略する。
【0065】
図10は、図8と同様、USBメモリ301の連結認識用ジャック107、または、連結認識用プラグ105が導通状態になった時点から以降の処理を示す。なお、第2の実施形態と同様、本実施形態によるUSBメモリ301は、連結認識用ジャック107に連結認識用プラグ109が嵌合すると、当該連結認識用ジャック107を備えるUSBメモリのみならず、当該連結認識用プラグ109を備えるUSBメモリにおいても、電気的信号により、当該嵌合が内部で伝達される。
【0066】
USBメモリ301が、別個のUSBメモリ301と連結されると、各メモリ&ユーザI/Fコントローラ125に対し、それぞれのバッテリ129から電力が供給され(ステップS301)、各メモリ&ユーザI/Fコントローラ125が起動する(ステップS303)。
【0067】
起動したメモリ&ユーザI/Fコントローラ125は、ユーザ・インタフェース(ディスプレイ111)を介したユーザからの入力を待つ(ステップS107およびS109)。
【0068】
ユーザが、ファイル転送ボタン117を押下すると(ステップS109における「YES」)、当該ファイル転送ボタン117が含まれるUSBメモリ301のホストコントローラ127に対し電力が供給され(ステップS305)、当該ホストコントローラ127が起動する(ステップS103)。
【0069】
起動したホストコントローラ127は、自身が含まれるUSBメモリ301およびそれに連結された別個のUSBメモリ301のメモリ&ユーザI/Fコントローラ125を制御下におき、それらに対し、ユーザが選択したファイルを、自身が含まれるUSBメモリ301からそれに連結された別個のUSBメモリ301へ転送するためのデータ転送コマンドを発信する(ステップS111)。
【0070】
第1の実施形態と同様にして、データは転送され、データ転送が完了すると、ディスプレイ111にメッセージを表示する(ステップS113、S115、S117)。
【0071】
データの転送が完了すると、ホストコントローラ127は、一旦停止される(ステップS121)。
【0072】
そして、USBメモリ301は、連結状態が解除されたことを認識すると、バッテリ111から各構成要素への電力の供給を実質的に停止する(S123)。
【0073】
このように、ユーザは、データの転送の方向性を意識して連結順序を決定する必要性、および、ホスト側USBメモリを、データ転送処理の実行に先立って設定する必要性がない。ユーザは、任意の連結序列で2つのUSBメモリ301を連結し、第2の実施形態のように事前にホストを設定することなく、送り手側のUSBメモリ301のファイル転送ボタン117を押下すれば、所望のデータ転送が可能であり、データは、随時双方向的に転送可能となる。よって、可搬性記憶装置としての利便性はさらに向上される。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明にかかる可搬性記憶装置は、情報機器を介さず、可搬性記憶装置同士で情報の送受が可能であり、優れた利便性を有する装置である。そのため、本発明は、USBメモリといった可搬性記憶装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明にかかる第1の実施形態によるUSBメモリ101の平面図である。
【図2】第1の実施形態によるUSBメモリ101同士の連結を示す図である。
【図3】ホストコントローラ127の内部構成を示す図である。
【図4】連結状態にある第1および第2USBメモリ101a、101bの、電力、コマンド、および、データの伝達系統を示す図である。
【図5】第1の実施形態によるUSBメモリ101のデータ転送処理のフローチャートである。
【図6】第2の実施形態によるUSBメモリ201同士の連結を示す図である。
【図7】連結状態にある第1および第2USBメモリ201a、201bの、電力、コマンド、および、データの伝達系統を示す図である。
【図8】第2の実施形態によるUSBメモリ201のデータ転送処理のフローチャートである。
【図9】第1USBメモリ301aのファイル転送ボタン117aが押下された状態における、連結状態にある第1USBメモリ301a、301bの、電力、コマンド、および、データの伝達系統を示す図である。
【図10】第3の実施形態によるUSBメモリ301のデータ転送処理のフローチャートである。
【図11】PC901に接続されている可搬性記憶装置従来例を示す図である。
【図12】PC901と接続中のUSBメモリ902における、電力、コマンド、および、データの流れを示す図である。
【図13】USBメモリ902が、PC901と連結してから、データの送受を行うまでの処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
101 ・・・ USBメモリ
101a・・・ USBメモリ
101b・・・ USBメモリ
201 ・・・ USBメモリ
201a・・・ USBメモリ
201b・・・ USBメモリ
301 ・・・ USBメモリ
301a・・・ USBメモリ
301b・・・ USBメモリ
103 ・・・ USBコネクタ(オス)
105 ・・・ USBコネクタ(メス)
107 ・・・ 連結認識用ジャック
109 ・・・ 連結認識用プラグ
111 ・・・ ディスプレイ
113 ・・・ 転送ファイル選択ボタン
115 ・・・ 転送ファイル決定ボタン
117 ・・・ ファイル転送ボタン
117a・・・ ファイル転送ボタン
117b・・・ ファイル転送ボタン
119 ・・・ データファイル名
121 ・・・ 基板
123 ・・・ メモリ
123a・・・ メモリ
123b・・・ メモリ
125 ・・・ メモリ&ユーザI/Fコントローラ
125a・・・ メモリ&ユーザI/Fコントローラ
125b・・・ メモリ&ユーザI/Fコントローラ
127 ・・・ ホストコントローラ
127a・・・ ホストコントローラ
127b・・・ ホストコントローラ
129 ・・・ バッテリ
129a・・・ バッテリ
129b・・・ バッテリ
131 ・・・ 電力線
133 ・・・ 信号線
127ps・・ 電源供給コントローラブロック
127psa・ 電源供給コントローラブロック
127psb・ 電源供給コントローラブロック
127m・・・ メモリ&ユーザI/Fコントローラ制御ブロック
127ma・・ メモリ&ユーザI/Fコントローラ制御ブロック
127mb・・ メモリ&ユーザI/Fコントローラ制御ブロック
203 ・・・ ホスト設定スイッチ
203a・・・ ホスト設定スイッチ
203b・・・ ホスト設定スイッチ
901 ・・・ パーソナルコンピュータ
902 ・・・ USBメモリ
903 ・・・ USBコネクタ(オス)
905 ・・・ メモリコントローラ
910 ・・・ USBコネクタ(メス)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報機器に接続可能な可搬性記憶装置であって、
メモリと、
前記メモリを制御するメモリコントローラと、
前記メモリと前記情報機器とのデータの送受信に用いられ、第1の形状をなす第1コネクタと、
前記第1の形状と係合可能な第2の形状をなし、前記第1コネクタと同じ構成を有するコネクタとの電気的接続が可能な第2コネクタと、
前記第1コネクタに電気的接続がなされたことを検出し、接続検出信号を生成する接続検出部と、
電源部と、
前記メモリコントローラを制御可能なホストコントローラを有し、
前記ホストコントローラは、前記第1コネクタまたは前記第2コネクタを介した、前記メモリの記憶するデータの転送を制御することができる可搬性記憶装置。
【請求項2】
前記接続検出部は、
第3の形状をなす第3コネクタと、
前記第3の形状と係合可能な第4の形状をなす第4コネクタを含み、
前記接続検出信号は、前記第4コネクタにおいて生成される請求項1に記載の可搬性記憶装置。
【請求項3】
前記接続検出信号が生成されると、前記ホストコントローラが動作を開始する請求項2に記載の可搬性記憶装置。
【請求項4】
前記接続検出信号は、前記第3コネクタにおいても生成される請求項2に記載の可搬性記憶装置。
【請求項5】
さらに、ユーザによる設定が可能な設定スイッチを有し、
前記設定スイッチが所定の状態に設定されているとき、前記ホストコントローラに対する前記電源部からの電力供給が遮断される請求項4に記載の可搬性記憶装置。
【請求項6】
さらに、ユーザによる入力を受け付けるインターフェースと、
前記インターフェースを制御するインターフェースコントローラを有し、
前記接続検出信号が生成され、かつ、ユーザによる前記インターフェースを介した入力を受けたとき前記ホストコントローラが動作を開始し、前記データの転送を実行する請求項4に記載の可搬性記憶装置。
【請求項7】
情報機器に接続可能な第1可搬性記憶装置および第2可搬性記憶装置を有する可搬性記憶装置保存データ転送システムであって、
前記第1可搬性記憶装置は、
第1メモリと、
前記第1メモリを制御する第1メモリコントローラと、
前記第1メモリと前記情報機器とのデータの送受信に用いられ、第1の形状をなす第1コネクタと、
前記第1コネクタに電気的接続がなされたことを検出し、第1接続検出信号を生成する第1接続検出部と、
第1電源部と、
前記第1メモリコントローラを制御可能な第1ホストコントローラを含み、
前記第2可搬性記憶装置は、
第2メモリと、
前記第2メモリを制御する第2メモリコントローラと、
前記第1の形状と係合可能な第2の形状をなし、前記第1コネクタとの電気的接続が可能な第2コネクタと、
前記第1接続検出部と近接することにより、前記第1接続検出部に前記第1接続検出信号の生成を開始させる第2接続検出部を含み、
前記第1ホストコントローラは、前記第1接続検出信号に基づいて、前記第1メモリコントローラおよび第2メモリコントローラの制御を開始し、前記第1メモリの記憶するデータを前記第2メモリへ転送する可搬性記憶装置保存データ転送システム。
【請求項8】
前記第1接続検出部は、第3の形状をなす第3コネクタを含み、
前記第2接続検出部は、前記第3の形状と係合可能な第4の形状をなす第4コネクタを含み、
前記第1接続検出信号は、前記第3コネクタにおいて生成される請求項7に記載の可搬性記憶装置保存データ転送システム。
【請求項9】
前記第1接続検出信号が生成されると、前記第1ホストコントローラが動作を開始する請求項7に記載の可搬性記憶装置保存データ転送システム。
【請求項10】
前記第2接続検出部は、さらに、前記第2コネクタに電気的接続がなされたことを検出し、第2接続検出信号を生成する請求項7に記載の可搬性記憶装置保存データ転送システム。
【請求項11】
さらに、前記第1可搬性記憶装置は、
ユーザによる設定が可能な第1設定スイッチを含み、
さらに、前記第2可搬性記憶装置は、
ユーザによる設定が可能な第2設定スイッチと、
第2電源部と、
前記第2メモリコントローラを制御可能な第2ホストコントローラを含み、
前記第1設定スイッチが所定の状態に設定されているとき、前記第1ホストコントローラに対する前記第1電源部からの電力供給が遮断され、
前記第1設定スイッチが前記所定の状態に設定されていないとき、前記第1ホストコントローラは、前記第1接続検出信号が生成されると、前記第1メモリコントローラおよび第2メモリコントローラの制御を開始し、
前記第2設定スイッチが所定の状態に設定されているとき、前記第2ホストコントローラに対する前記第2電源部からの電力供給が遮断され、
前記第2設定スイッチが前記所定の状態に設定されていないとき、前記第2ホストコントローラは、前記第2接続検出信号が生成されると、前記第1メモリコントローラおよび第2メモリコントローラの制御を開始し、
前記第1メモリの記憶するデータを前記第2メモリへ転送、または、前記第2メモリの記憶するデータを前記第1メモリへ転送する請求項10に記載の可搬性記憶装置保存データ転送システム。
【請求項12】
さらに、前記第1可搬性記憶装置は、
ユーザによる入力を受け付ける第1インターフェースと、
前記第1インターフェースを制御する第1インターフェースコントローラを含み、
さらに、前記第2可搬性記憶装置は、
ユーザによる入力を受け付ける第2インターフェースと、
前記第2インターフェースを制御する第2インターフェースコントローラを含み、
前記第1接続検出信号が生成され、かつ、ユーザによる前記第1インターフェースを介した入力を受けたとき、前記第1ホストコントローラは、前記第1メモリコントローラおよび第2メモリコントローラの制御を開始し、
前記第2接続検出信号が生成され、かつ、ユーザによる前記第2インターフェースを介した入力を受けたとき、前記第2ホストコントローラは、前記第1メモリコントローラおよび第2メモリコントローラの制御を開始し、
前記第1メモリの記憶するデータを前記第2メモリへ転送、または、前記第2メモリの記憶するデータを前記第1メモリへ転送する請求項10に記載の可搬性記憶装置保存データ転送システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−59165(P2008−59165A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−233980(P2006−233980)
【出願日】平成18年8月30日(2006.8.30)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】