説明

同報通信/マルチキャスト内容の確実な受信

【課題】同報通信内容を複数のユーザに確実に同報通信し、特定のユーザによって受信されなかった、または誤りを含んで受信された同報通信内容の一部分の配信を容易にするためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】無線通信システムは、内容源から複数のユーザデバイスへ内容を同報通信するように構成されている。内容源は、内容を基地局へ与えるように構成されている。基地局は、内容を複数のセグメントにパースし、連続識別子を各セグメントと関係付ける。次に、内容は、各ユーザデバイスに同報通信される。別のデータ源の識別子も、ユーザデバイスへ与えられる。移動局は、セグメントを受信すると、セグメントの識別子を調べて、欠落しているセグメントを識別する。次に、セグメントが、基地局によって識別される別のデータ源から検索される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概ね、同報通信、とくに、同報通信またはマルチキャスト通信、あるいはこの両者に向上した確実性を与えるためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信は、非常に数多くのいろいろな応用に広く使用されている。例えば、無線通信システムは、移動電話アクセス、ページング能力、および衛星通信を与えるために使用されている。無線技術の最もよく知られている応用の1つは、セルラ電話システムである。本明細書に使用されているように、“セルラ”という用語は、一般に、セルラ、PCS、および任意の他のシステムを含む無線電話システムを指すのに使用される。
【0003】
セルラ電話システムは、単に音声通信を搬送することから、音声およびデータを搬送し、インターネットアクセスのような応用に高速データ転送を行うように拡張された。セルラ電話システムのために、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access, FDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access, TDMA)、および符号分割多元接続(Code Division Multiple Access, CDMA)を含む種々の無線インターフェイスが開発された。
【0004】
無線通信のために、先進移動電話サービス(Advanced Mobile Phone Service, AMPS)、グローバル システム フォー モバイル(Global System for Mobile, GSM)、および暫定標準95(Interim Standard, IS-95)を含む組合せ標準も策定された。IS−95およびその派生標準、例えば、IS−95A、IS−95B(まとめて、IS−95と呼ばれることが多い)、ANSI J−STD−008、IS−99、IS−2000、IS−657、IS−707、他は、米国電気通信工業会(Telecommunication Industry Association, TIA)および他のよく知られている標準規格機関によって公布されている。
【0005】
無線通信システムを使用して伝送される情報は、一般に、データのディスクリートなグルーピングにフォーマットされ、その各々は、短い時間期間の間に伝送されることができる。データのこれらのグルーピングは、データパケット、データフレーム、または単にパケットまたはフレームを含む種々の用語で呼ばれることができる。データ(例えば、データストリーム)は、伝送されるとき、断片に細分され、フレームにフォーマットされる。フレームは、一般に、無線通信チャネルによって個別に伝送され、フレームが正確に伝送されたことを保証するために検査され、元のデータストリームを形成するために再び組み立てられる。
【0006】
受信デバイスが伝送されたフレームの保全性を確認する(すなわち、フレームの伝送中に何らかの誤りが発生したかを判断する)のを可能にする種々の技術が開発された。例えば、各パケットは、巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)値のような検査値を含むことができる。検査値は、フレームの内容に基づいて計算され、伝送前に、フレームに挿入される。次に、受信フレームの検査値がフレーム内容に対して検査され、値が内容に正確に対応しているかどうかを判断する。対応しているときは、フレームは、誤りがないと判断される。
【0007】
検査値の使用は、データの保全性を保証するために使用されることができる一方で、これは、(誤りを含んで受信されるのとは対照的に)伝送中に落とされるフレームの問題には対処していない。フレームが受信されないときは、検査値は、明らかに、誤り(フレームが落とされたという事実)を識別するのに使用されることができない。したがって、受信データから欠落しているフレームを識別するための他の機構が開発された。1つのこのような機構は、無線リンクプロトコル(radio link protocol, RLP)である。
【0008】
RLPは、1つ以上のフレームが正常に受信されない(すなわち、落とされたか、または誤りを含む)ときに、フレームの再送信を制御するのに使用される。RLPは、フレームが、どのように、およびいつ再送信されるかを判断する。RLPの主要な特徴の1つは、伝送される各フレームのヘッダ内に連続番号を含むことである。各フレームが連続番号をもっているので、受信デバイスには、受信フレームが連続する一連の連続番号を含むはずであることが分かっている。連続番号が欠落しているときは、対応するフレームは欠落している。したがって、受信デバイスは、欠落している連続番号を検出すると、欠落している連続番号をもつフレームを再送する要求を、送信デバイスに伝送する。受信デバイスは、再送信を何度要求してもよい。それでもフレームが正常に受信されないときは、受信デバイスは、欠落しているフレームを無視してもよい。
【発明の概要】
【0009】
RLPは、データの二地点間伝送における欠落フレームの問題に対処するように開発された。しかしながら、同報通信システムでは、潜在的に多数の受信デバイスが、欠落しているか、または誤りを含んでいるフレームの再送信を要求し得るので、このタイプの再送信方式は非実用的である。再送信要求が比較的に少数であったとしても、少数の受信機の再送信要求にサービスするために、同報通信が妨害されるに違いないならば、同報通信システムの全体的な性能は悪化するであろう。したがって、同報通信システムの性能を劣化することなく、これらの要求にサービスする機構を与えることが望ましいであろう。
【0010】
上述で概略的に示した問題の1つ以上は、本発明の種々の実施形態によって解決され得る。概して、本発明は、複数のユーザに内容を確実に同報通信し、特定のユーザによって受信されなかった、または誤りを含んで受信された同報通信内容の一部分の配信を容易にするためのシステムおよび方法を含む。
【0011】
1つの実施形態では、無線通信システムは、内容源から複数のユーザデバイスへ内容を同報通信するように構成されている。内容源は、内容を複数のセグメントで与え、セグメントの各々と関係付けられた連続識別子を与えるように構成されている。次に、内容は、無線通信システムの同報通信チャネルを介して、各ユーザデバイスに伝送される。同報通信内容に加えて、システムは、データ源の識別子もユーザデバイスに伝送し、この識別子から、同報通信データの欠落しているセグメントが検索されることができる。セグメントは、ユーザデバイスによって受信されると、連続セグメント識別子の全てが受信されたかどうか(すなわち、一連の識別子に途切れ(gap)があるかどうか)を判断するために検査される。何れかのセグメントが欠落しているときは、各ユーザデバイスは、欠落しているセグメントを、システムによって識別されるデータ源から検索する。誤りを含んでいると識別されたセグメントは、同じやり方で検索されることができる。
【0012】
本発明の別の実施形態は、同報通信リンクの送信側(例えば、同報通信局)で実行される方法を含むことができる。この実施形態では、方法は、同報通信内容を多数のセグメントにフォーマットすることと、連続セグメント識別子を各セグメントと関係付けることと、セグメントおよび関係付けられたセグメント識別子を多数の受信機へ同報通信することと、受信機が、正常に受信されていない同報通信のセグメントを検索することができる源の識別子を受信者に与えることとを含む。
【0013】
本発明のさらに別の実施形態は、同報通信リンクの受信側(例えば、移動局)で実行される方法を含むことができる。この実施形態では、方法は、同報通信内容のセグメントを受信し、各セグメントが、関係付けられた連続セグメント識別子をもつことと、正常に受信されていないセグメントを検索することができるデータ源の識別子を受信することと、受信されたセグメントと関係付けられたセグメント識別子を検査することと、セグメントの何れが正常に受信されなかったかを判断することと、正常に受信されなかった何れかのセグメントを識別されたデータ源から検索することとを含む。
【0014】
さらにまた別の実施形態は、上述の方法の1つを実行するように構成されたトランシーバシステムを含む。トランシーバシステムは、対応する方法に適するように、基地局または移動局として働く。システムは、データを送受信するトランシーバサブシステムと、対応する方法にしたがって、データを処理し、トランシーバサブシステムの動作を制御するプロセッサとを含む。トランシーバシステムの動作は、プロセッサのプログラミングによって大部分を制御されることに注意すべきである。したがって、トランシーバシステムの動作を制御するためにプロセッサによって実行されるソフトウエア、ファームウエア、または他のタイプのプログラム命令も、本発明の別の実施形態を構成すると考えられる。
【0015】
多数の別の実施形態も可能である。
【0016】
本発明の種々の態様および特徴は、次の詳細な記述および添付の図面の参照によって開示される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】1つの実施形態にしたがう例示的な無線通信システムの構造を示す図。
【図2】1つの実施形態にしたがう無線トランシーバシステムの基本構造の構成要素を示す機能ブロック図。
【図3】本発明の例示的な実施形態にしたがう方法を示すフローチャート。
【図4】本発明の別の実施形態にしたがう方法を示すフローチャート。
【図5】本発明のさらに別の実施形態にしたがう方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明が、種々の変更および代わりの形態にしたがう一方で、その特定の実施形態は、図面および次の詳細な記述に例示的に示されている。しかしながら、図面および詳細な記述は、記載された特定の実施形態に本発明を制限することを目的としていないことが分かるはずである。
【0019】
本発明の1つ以上の実施形態が、次に記載される。次に記載されるこれらのおよび任意の他の実施形態は本発明を制限するのではなく、説明することを意図されていることに注意すべきである。
【0020】
本明細書に記載されているように、本発明の種々の実施形態は、内容を複数のユーザに確実に同報通信し、特定のユーザによって受信されなかった、または誤りを含んで受信された同報通信内容の一部分の配信を容易にするシステムおよび方法を含む。
【0021】
1つの実施形態では、無線通信システムは、内容を内容源から複数のユーザデバイスへ同報通信するように構成されている。内容源は、内容を複数のセグメントで与え、各セグメントと関係付けられた連続識別子を与えるように構成されている。次に、内容は、無線通信システムの同報通信チャネルを介して、各ユーザデバイスに伝送される。
【0022】
同報通信チャネル上の伝送の品質は、大気条件、ユーザデバイスのフェージング特徴、等にしたがうので、同報通信内容の伝送において、誤りが発生することがある。したがって、セグメントのいくつかが、ユーザデバイスの1つ以上によって受信されないか、または受信されたセグメントが誤りを含むことがある。欠落しているか、または誤りを含む特定のセグメントは、ユーザデバイスごとに異なることがある。したがって、システムは、各ユーザに、セグメントが検索されることができるウエブサイトまたは他の源の識別子を与え、同報通信から欠落した、または誤りを含んで受信されたものを置換することができる。各ユーザは、これらのセグメントが全ユーザに再び同報通信されることを要求せずに、同報通信内容の特定のセグメントを、識別された源から個々に要求することができる。
【0023】
したがって、本発明の1つの実施形態は、このシステムにおいて実行される方法であって、基地局が、データ源から同報通信内容を受信し、内容をセグメントに分割し、連続識別子をセグメントと関係付け、セグメントを、正常に受信されなかったセグメントを要求することができる源の識別子と共に、1つ以上の移動局へ伝送する。移動局は、セグメントを受信し、セグメントと関係付けられた連続識別子を検査し、正常に受信されなかったセグメントを識別し、これらのセグメントを、同報通信局によって識別された源から要求するように構成されている。
【0024】
本発明の種々の実施形態は、従来技術に対して多数の長所を与えることができる。例えば、幾つかの実施形態では、欠落しているか、または誤りを含む同報通信データのセグメントが、同報通信内容源とは異なるデータ源から検索されるので、同報通信内容源が、個々のセグメントを検索して、そのデータに対する要求に応答して、それらをユーザに伝送する能力をもつ必要はない。したがって、同報通信内容源の性能が向上することができる。データの大きい部分か、または、データ全体でさえも再送信しなければならないのではなく、同報通信データの個々の小さいセグメントをダウンロードすることができることも好都合である。さらに加えて、元の同報通信の全受信者へ要求される内容を再び同報通信するのではなく、同報通信内容の要求されたセグメントを個々のユーザに配信できることが好都合である。本発明の当業者には、この開示を読むとき、さらに別の長所が明らかになるであろう。
【0025】
本発明の好ましい実施形態は、cdma2000システムのような、無線通信システムにおいて実行される。図1を参照すると、例示的な無線通信システムの構造を示す図が示されている。
【0026】
図1に示されているように、システム100は、複数の移動局120と通信するように構成された基地局110を含む。移動局120は、例えば、セルラ電話、パーソナル情報マネージャ(PIMまたはPDA)、あるいは無線通信のために構成された同様なものであってよい。基地局110は、対応する順方向リンク(forward link, FL)チャネルを介して移動局120にデータを伝送し、一方で、移動局120は、対応する逆方向リンク(reverse link, RL)チャネルを介して基地局110にデータを伝送する。
【0027】
この開示のために、図中の同一要素は、例えば、120a、120b、などのように、小文字を従えた同一参照番号によって示されることができることに注意すべきである。本明細書中では、要素は、参照番号のみによって、まとめて参照されることがある。
【0028】
基地局110は、ワイヤーラインリンクを介して交換局130にも結合される。交換局130へのリンクは、基地局110が、種々の他のシステム構成要素、例えば、同報通信サーバ140と、パケット交換データネットワーク(packet switched data network, PDSN)150と、またはインターネット160を介してウエブサイト170と通信することを可能にする。この図の中の移動局およびシステム構成要素は例示的であり、他のシステムは、他のタイプおよび他の組合せのデバイスを含んでもよいことに注意すべきである。
【0029】
実際には、基地局110および移動局120の特定の設計は、大きく異なってもよいが、各々は、順方向および逆方向リンク上で通信するための無線トランシーバとして働く。したがって、基地局110および移動局120は、同じ一般的な構造をもつ。この構造は図2に示されている。
【0030】
図2を参照すると、1つの実施形態にしたがう無線トランシーバシステムの基本構造の構成要素を示す機能ブロック図が示されている。この図に示されているように、システムは、送信サブシステム222および受信サブシステム224を含み、この各々はアンテナ226に結合されている。送信サブシステム222および受信サブシステム224は、まとめて、トランシーバサブシステムと呼ばれることがある。送信サブシステム222および受信サブシステム224は、アンテナ226を通って、順方向および逆方向リンクにアクセスする。送信サブシステム222および受信サブシステム224は、プロセッサ228にも結合され、プロセッサ228は、送信および受信サブシステム222および224を制御するように構成されている。メモリ230は、プロセッサ228に結合され、プロセッサの動作空間および局部記憶装置を与える。データ源232は、プロセッサ228に結合され、システムによって伝送するためのデータを与える。データ源232は、例えば、マイクロフォン、またはネットワークデバイスからの入力を含むことができる。データは、プロセッサ228によって処理され、次に、送信サブシステム222へ送られ、送信サブシステム222は、アンテナ226を介してデータを伝送する。アンテナ226を通って受信サブシステム224によって受信されるデータは、処理のためにプロセッサ228へ送られ、次に、ユーザに与えるためにデータ出力234へ送られる。データ出力234は、スピーカ、ビジュアルディスプレイ、またはネットワークデバイスへの出力のようなデバイスを含むことができる。
【0031】
既に記載したように、基地局と移動局との間の通信リンクは、種々のチャネルへ細分されることができる。これらのチャネルは、データを伝送するトラヒックチャネルと、制御信号を伝送する制御チャネルとの両者を含む。各トラヒックチャネルは、一般に、それと関係付けられた1本以上の制御チャネルをもつ。
【0032】
システム100の種々の構成要素間の通信は、種々の異なるタイプのデータの伝送を含むことができる。例えば、システム100は、音声通信、音声/データ通信、または高速データ通信を支援することができる。さらに加えて、通信は、システムの個々の構成要素間の二地点間伝送を含むか、または1つの構成要素から複数の構成要素へのマルチキャストまたは同報通信伝送を含むことができる。一般に、同報通信は、源の構成要素から、システム内の全宛先構成要素へ宛てられる一方で、マルチキャスト通信は、源の構成要素から、可能性のある宛先構成要素のサブセットへ宛てられる。しかしながら、この開示の目的として、“同報通信”という用語は、同報通信とマルチキャスト通信との両者を指すのに使用されることに注意すべきである。
【0033】
既に記載したように、1つの実施形態では、システム100は、cdma2000システムを含む。この実施形態では、システム100は、基地局110と移動局120との間に種々のタイプの通信能力を与える。例えば、システム100は、順方向補助チャネル(Forward Supplemental Channel, F-SCH)を介して、二地点間高速通信を与えることができる。このチャネルは、307キロビット秒までのデータレートを使用して、基地局110と個々の移動局120との間に定められる。低速データは、F−SCH、順方向基礎チャネル(Forward Fundamental Channel, F-FCH)、または個々の移動局に割り当てられる順方向専用制御チャネル(Forward Dedicated Control Channel, F-DCCH)を通って通信されることができる。
【0034】
二地点間通信に加えて、各移動局は、同報通信を受信することができる。多数の受信者に宛てられたメッセージは、例えば、順方向同報通信制御チャネル(forward broadcast control channel, F-BCCH)によって伝送されることができる。このチャネルは、基地局110と移動局120との間の論理通信チャネルである。F−BCCHによって同報通信されるメッセージは、一般に、低速データであり、通常は、テキストメッセージを含む。F−BCCHによって同報通信メッセージを通信するための多数の方法がある。これらの方法は、通常は、移動局が、移動局に宛てられた同報通信メッセージが使用可能であることを示すページメッセージのための所定の周波数、時間スロット、および/または符号(例えば、CDMAシステムでは、ウオルシュ符号)を監視することを含む。同報通信メッセージを受信する命令は、順方向共通通信制御チャネル(forward common control channel, F-CCCH)を介して、移動局へ伝送されることができ、これは、システム100内の各移動局によって受信される。
【0035】
通信システム100は、順方向高速同報通信チャネル(Forward High-Speed Broadcast Channel, F-HSBCH)ももつ。このチャネルは、インターネットプロトコル(Internet Protocol, IP)データグラムのような、高速データを伝送するのに使用されることができる。したがって、移動局120は、ストリーミングオーディオおよびビデオ情報または大型コンピュータファイルのような同報通信を、F−HSBCHを介して受信することができる。
【0036】
1つの実施形態では、高速データは、F−HSBCHを使用して、1つ以上の移動局から多数の移動局へ伝送される。各移動局は、1本以上のページングまたは制御チャネルを監視して、基地局からシグナリングおよび命令を受信し、二地点間の音声呼を受信するか、異なる周波数/時間スロット/符号上の高速データを受信するか、SMSまたは他の低速グループメッセージを受信するか、等もできる。例えば、移動局は、このような情報のために、順方向ページングチャネル(forward paging channel, F-PCH)、F−BCCH、またはF−CCCHを監視することができる。別の実施形態では、この情報は、F−DCCHを監視することによって受信され、F−DCCHは、情報を移動局に個々に伝送するのに使用されるシグナリングチャネルである。
【0037】
移動局は、多数の逆方向リンクチャネルによって、データを基地局へ逆に伝送することができる。例えば、cdma2000Aに準拠するシステムでは、データは、逆方向アクセスチャネル(reverse access channel, R-ACH)、拡張逆方向アクセスチャネル(extended reverse access channel, R-EACH)、逆方向専用制御チャネル(reverse dedicated control channel, R-DCCH)、または逆方向共通制御チャネル(reverse common control channel, R-CCCH)によって伝送されることができる。
【0038】
既に記載したように、データは、多数の移動局へ同時に同報通信されることができる。データの同報通信は、多数の状況において有益であり得る。例えば、ソフトウエアの更新を含むプログラムコードを、移動局のグループへ配信することが必要であるとき、ソフトエウアを移動局の全てに一度に同報通信することが便利であり得る。ニュースまたはエンターテイメントサービス(例えば、オーディオおよび/またはビデオデータのストリーム)を多数の移動局へ与えることも望ましいであろう。このデータは、実時間(または、ほぼ実時間)で見られることも、または移動局のユーザによって後で使用するために記憶されることもできる。
【0039】
同じく既に記載したように、データをユーザ(例えば、移動局)のグループに同報通信することについての問題の1つは、同報通信データの伝送に誤りがあり得ることである。したがって、ユーザは、同報通信データの一部分を受信するのに成功するが、受信データのいくらかの部分が、誤りを含んでいることがある。その代りに、データのいくらかが、全く受信されないこともある。
【0040】
いくつかの状況では、データのいくらかを受信しないこと、または誤りを含むデータを受信することは、重要ではない。例えば、同報通信が、定期的に繰返される現在のニュースのヘッドラインまたは天気情報を含むとき、欠落している、または不正確に受信されたデータは、軽微な視覚/聴覚上の誤りを生じ得るが、情報は反復されることになっているので、伝送が反復されると、恐らくは、データは正しく伝送されることになる。その代りに、同報通信が、ストリーミングビデオまたはオーディオを含むことがあり、ここでは、いくつかの欠落しているデータフレームは、重要な問題を生じないであろう。他方で、データの誤りまたは欠落部分が、全く許容されることができない状況があり得る。例えば、同報通信データが、多数のユーザに伝送されるソフトウエア更新を含むとき、各ユーザは、データの全てを正常に受信する必要がある。ソフトウエア更新の何れかの部分が欠落しているとき、ソフトウエアは正しく機能しないことになる。これらの状況では、正常に受信されなかったデータを得るための何らかの手段を与えることが必要である。
【0041】
本発明の実施形態は、このような問題を解決することに向けられている。図3を参照すると、本発明の例示的な実施形態にしたがう方法を説明するフローチャートが示されている。この実施形態では、連続識別子を同報通信内容のセグメントと関係付けること(310)と、セグメントおよび関係付けられた連続識別子を受信機のグループに伝送すること(320)と、同報通信内容のセグメントを個別に検索することができるデータ源の識別子を受信機に与えること(330)と、受信機において同報通信内容の連続識別子を検査して、欠落しているセグメントを識別すること(340)と、個々の受信機への同報通信内容のセグメントを個別に検索して、正常に受信されなかったセグメントを置換すること(350)とを含む。本明細書において“検索”は、データ源からセグメントを得る処理を指し、これは、単に、データ源からセグメントを要求することと、セグメントが配信されるのを待つこととを含み得ることに注意すべきである。
【0042】
この方法に関して、図1を再び参照することが有益であるだろう。図1のシステムでは、基地局110は、交換局130を通って、同報通信源140へ結合される。同報通信源140は、同報通信内容を基地局110に与える。この内容は、基地局110によって受信され、移動局120へ伝送するためにフォーマットされる。この実施形態では、フォーマット化の処理は、同報通信内容をセグメントにパースすることを含み、各セグメントは、基地局110によって移動局120へ伝送されるフレーム内に含まれることになる。各フレームは、同報通信される一連のフレーム内における、そのフレームの位置の識別子を含む。識別子は、例えば、簡単な連続番号を含んでもよい。この場合に、同報通信内容のセグメントを含む第1のフレームは、連続番号1をもつことができ、一方で、次のフレームは、連続番号2をもつ、等である。タイムスタンプのような、他のタイプの連続識別子は、他の実施形態で使用され得る。
【0043】
基地局110は、順方向リンクの同報通信チャネルにより、(セグメントを含む)フレームを移動局120へ伝送する。移動局120の各々は、基地局110からフレームを受信し、そのフレームを検査して、各連続番号を判断する。連続番号内の何れかの番号が欠落しているとき、移動局は、欠落している連続番号を識別する。例えば、特定の移動局によって受信されるフレームが、連続番号1、2、3、5、6、....をもつとき、移動局は、欠落している連続番号4を識別する。この実施形態における移動局は、誤りを含んでいる何れかの受信フレームを識別するようにも構成されることに注意すべきである。
【0044】
移動局120が、受信フレームから欠落している、または誤りを含むフレームを識別するとき、移動局は、同報通信に関連して特定される別のデータ源から、このフレームを個々に要求する。例えば、ウエブサイト170が、欠落している、または誤りを含んでいるフレームを検索することができる別の源として識別されるとき、移動局120は、次に必要とされるフレームに対する要求を逆方向リンクによって基地局110へ伝送し、基地局110は、要求を、交換局130およびインターネット160を通って、ウエブサイト170へ送る。要求に応答して、ウエブサイト170は、必要とされるフレームを、インターネット160および交換局130を通って、基地局110へ伝送し、次に、基地局110は、フレームを、順方向リンクチャネルの1つによって、移動局120へ伝送することになる。この実施形態では、同報通信チャネル以外のチャネルが使用されるであろうことに注意すべきである。
【0045】
移動局が同報通信データの欠落しているセグメントを検索できるデータ源(別のデータ源)の識別は、種々のやり方で移動局へ与えられることができる。例えば、従量料金制タイプのシナリオでは、各移動局は、同報通信を受信するために、署名によって登録する。このとき、移動局は、同報通信データを復号するのに必要な暗号キーを受信することができる。同様に、移動局は、別のデータ源の識別子を得ることができる。別の実施形態では、基地局は、別のデータ源の識別子を、同報通信の一部分として伝送してもよい。言い換えると、これは、同報通信の最初に移動局へ伝送されるセットアップメッセージまたはいくつかの他の構成情報内で伝送されることができる。その代りに、識別子は、個々の順方向チャネル(例えば、制御チャネル)上で移動局へ伝送してもよい。この伝送は、同報通信の最初に、同報通信全体を通して定期的に、または同報通信の最後にでさえも行うことができるが、同報通信の最後のときは、移動局が同報通信データの欠落しているセグメントを検索するのに、同報通信の最後まで待たなければならない。その代りに、識別子は、セグメントを含むフレームの1つ以上のオーバーヘッドデータ内に含まれてもよい。
【0046】
使用される別のデータ源の識別子の形態は、実施形態ごとに異なってもよい。例えば、1つの実施形態では、識別子は、データ源に対応するウエブサイトのアドレスを含んでもよい。別の実施形態では、別のデータ源識別子は、IPアドレスを含んでもよい。さらに別の形態も可能であり得る。識別子の形態は、個々の実行の制約によって制限され得るが、形態は、本発明の目的自体のためには制限されない。
【0047】
同報通信の欠落しているセグメントの検索は、数多くのやり方で行われることができる。例えば、1つの実施形態では、移動局は、セグメントが欠落しているか(または、セグメントが誤りを含んでいるか)を判断するときに、同報通信データのセグメントの検索を自動的に開始するように構成されている。これは、同報通信内容がソフトウエアの更新を含むときに好ましいことがある。この状況では、ソフトウエアコードの一部分の欠如(すなわち、欠落しているセグメント)のときに、ソフトウエアが適切に機能しないので、各セグメントは不可欠である。このために、ユーザが、必要とされるセグメントの検索を続行したいと仮定する。他の状況では、オーディオまたはビデオの同報通信として、同報通信データのセグメントの全てをもつことは、不可欠ではなく、欠落しているセグメントの検索は、オプションとして、移動局のユーザに与えられてもよい。言い換えると、ユーザは、正常に受信されていないセグメントの検索を開始するかどうかを決定するように促されることができる。次に、ユーザは、プロンプトに応答して、欠落しているセグメントの検索をマニュアルにしたがって開始することができる。
【0048】
既に記載した本発明の種々の実施形態に加えて、本発明の当業者には、多数の別の実施形態が明らかであるだろう。これらの実施形態は、別途記載される別の特徴の1つ以上を含み得る。これらの特徴は、別の実施形態について典型的であって、制限的ではない。
【0049】
1つの実施形態では、別のデータ源は、同報通信サーバとは完全に別々のデータサーバを含む。この構成は、同報通信内容源が連続アクセスデバイス(例えば、テープドライブ)であるときに必要であることがある。別々のサーバを使用すると、個々のセグメントの要求にサービスしなければならないこと、および元の同報通信内容を与えることから、同報通信内容源を解放するので、この構成は他の状況においても好ましいであろう。しかしながら、同じ源を使用して、同報通信するための元の内容を移動局の全てに与え、個々の移動局へ置換セグメントを供給することが許容可能であるか、または、さらに、好ましい場合があることがある。別のデータ源が同報通信サーバと別々であるときは、同報通信の前またはそのときに、同報通信内容のセグメント(および、添付の連続識別子)を別のデータ源に与えることが必要であるか、または望ましいことに注意すべきである。
【0050】
既に記載した実施形態では、同報通信内容は、内容源(例えば、図1の源140)によって基地局へ与えられる。好ましい実施形態では、内容セグメントの源は、データが、連続セグメント識別子をセグメント内に挿入して、欠落しているセグメントの識別を可能にすると考えられる。しかしながら、データをセグメント化して、連続識別子を挿入することに関係するタスクの分配は、他の実施形態において異なっていてもよいことに注意すべきである。例えば、幾つかの実施形態では、基地局自体は、これらの機能の1つ以上を行ってもよい。他のシステム構成要素の機能は、本発明の別の実施形態において、同様に再分配され得る。
【0051】
上述の方法は、同報通信システムの送信および受信側の両者における動作を含む。本発明の別の実施形態は、同報通信リンクの送信側(例えば、同報通信局)上で実行される方法を含むことができる。図4のフローチャートによって示されている、この実施形態では、方法は、同報通信内容を多数のセグメントへフォーマットすること(410)と、連続セグメント識別子を各セグメントと関係付けること(420)と、セグメントおよび関係付けられたセグメント識別子を多数の受信機へ同報通信すること(430)と、受信機が正常に受信されていない同報通信のセグメントを検索することができる源の識別子を、受信機に与えること(440)とを含む。
【0052】
この方法は、図2に示されているような構造をもつ基地局において実行されることができる。基地局は、トランシーバサブシステム(すなわち、送信および受信サブシステム222および224)とプロセッサ228とを含み、プロセッサ228は、トランシーバサブシステムに結合されて、同報通信内容源からの同報通信内容の受信と、同報通信受信者へのフォーマットされた内容の送信とを制御する。プロセッサ228において実行される方法の一部分は、プロセッサのプログラミングによって実行される。したがって、この目的のために使用され、本明細書に開示されている方法を実行するように構成されたソフトウエア、ファームウエア、または他のタイプのプログラム命令も、本発明の実施形態を構成すると考えられる。
【0053】
本発明のさらに別の実施形態は、同報通信リンクの受信側(例えば、移動局)で実行される方法を含むことができる。この実施形態は、図5のフローチャートによって説明される。この実施形態では、方法は、同報通信内容のセグメントを受信し、各セグメントが、関係付けられた連続セグメント識別子をもつこと(510)と、正常に受信されていないセグメントを検索することができるデータ源の識別子を受信すること(520)と、受信されたセグメントと関係付けられたセグメント識別子を検査すること(530)と、セグメントの何れが正常に受信されなかったかを判断すること(540)と、正常に受信されなかった何れかのセグメントを識別されたデータ源から検索すること(550)とを含む。
【0054】
この方法は、図2に示されている構造(この例では、移動局を示す)をもつシステムにおいても実行されることができる。移動局は、方法を実行するのに使用されるトランシーバサブシステムおよびプロセッサを含む。トランシーバサブシステムは、同報通信内容およびデータ源識別子を受信し、一方で、プロセッサは、内容の検査と、内容の何れが欠落しているかの判断とを行う。プロセッサは、トランシーバサブシステムを制御して、何れかの欠落しているセグメントの検索もする。ここでも、プロセッサを制御して、本明細書に開示されている方法を実行するのに使用される任意のソフトウエア、ファームウエア、または他のタイプのプログラム命令は、本発明の別の実施形態を構成する。
【0055】
上述の実施形態は、無線通信システムの使用に焦点を合わせている。別の実施形態は、無線システムを採用する必要はないが、ワイヤーラインシステム構成を含む、任意の同報通信システムにおいて実行され得ることに注意すべきである。例えば、本発明は、ネットワークを用いた同報通信に関連して実行されることができる。したがって、基地局は、内容を受信し、ハードワイヤード接続によって基地局に結合されるユーザにセグメントを同報通信することができる。このような実施形態では、もちろん、“基地局”および“移動局”という用語は、“同報通信局”または“受信局”のような用語によって適切に置換されることができる。さらに別の実施形態は、ワイヤレスおよびワイヤーラインの通信リンクの組み合わせを採用することができる。例えば、移動局(または受信局)は、同報通信データをワイヤレスリンクを介して受信し、二地点間通信を行い、ワイヤーライン接続を使用して、欠落しているセグメントをデータ源から検索することが可能である。
【0056】
上述では、本発明の種々の態様および特徴が、特定の実施形態に関連して記載されている。本明細書で使用されているように、“含む(comprise)”、“含んでいる(comprising)”、またはこれについての他の任意のバリエーションは、これらの用語にしたがう要素または制約を包括的に含むと解釈されることを意図されていない。したがって、一組の要素を含むシステム、方法、または他の実施形態は、これらの要素のみに制限されず、権利を主張された実施形態に明示的に記載されていないか、または本質的でない他の要素を含んでもよい。
【0057】
本発明は特定の実施形態を参照して記載されたが、実施形態は例示的であって、本発明の技術的範囲は、これらの実施形態に制限されないことが理解されるべきである。実施形態に対する多くの変形、変更、追加、および改良が可能である。これらの変形、変更、追加、および改良は、特許請求項の中に詳しく記載されているように本発明の技術的範囲内に含まれると考えられる。
【符号の説明】
【0058】
100・・・システム、120a,120b,120c・・・移動局。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同報通信内容を複数のセグメントへフォーマットすることと、
連続セグメント識別子を各セグメントと関係付けることと、
セグメントおよび関係付けられたセグメント識別子を複数の受信機へ同報通信することと、
同報通信内容と関係付けて、受信機が正常に受信されていない同報通信されたセグメントを検索するデータ源の識別子を、受信機へ通信することとを含む方法。
【請求項2】
各受信されたセグメントと関係付けられたセグメント識別子を検査することと、
セグメントの何れが正常に受信されていないかを判断することと、
正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から検索することとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
受信機へ同報通信することが、無線通信リンクを介している請求項1記載の方法。
【請求項4】
データ源の識別子を通信することが、無線リンクを介している請求項1記載の方法。
【請求項5】
受信機へ同報通信することと、データ源の識別子を通信することとが、共通の無線リンクを介している請求項1記載の方法。
【請求項6】
正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から検索することが、無線通信リンクを介している請求項1記載の方法。
【請求項7】
受信機へ同報通信することと、データ源の識別子を通信することとが、共通の無線リンクを介していて、正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から検索することが、別の無線リンクを介している請求項1記載の方法。
【請求項8】
連続セグメント識別子が、一連の連続番号を含む請求項1記載の方法。
【請求項9】
連続セグメント識別子が、一連の送信のタイムスタンプを含む請求項1記載の方法。
【請求項10】
同報通信内容を受信機へ同報通信する同報通信内容源を動作することに関係して、データ源識別子によって識別されるデータ源を動作することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項11】
同報通信内容を受信機へ同報通信する同報通信内容源を動作することとは無関係に、データ源識別子によって識別されるデータ源を動作することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項12】
データ源識別子が、インターネットのウエブサイトを識別する請求項1記載の方法。
【請求項13】
同報通信内容が、プログラムコード、マルチメディア内容、オーディオ内容、およびビデオ内容の中の少なくとも1つを含む請求項1記載の方法。
【請求項14】
検索することが、正常に受信されていないセグメントを検索する要求を、識別されたデータ源へ自動的に送信することを含む請求項2記載の方法。
【請求項15】
検索することが、正常に受信されていないセグメントについてユーザに促すことと、正常に受信されていないセグメントを検索する要求の送信を開始することと、識別されたデータ源に要求を送信することとを含む請求項2記載の方法。
【請求項16】
検索することが、正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から受信することを含む請求項2記載の方法。
【請求項17】
検索することが、正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から送信することを含む請求項2記載の方法。
【請求項18】
各セグメントを識別する連続セグメント識別子を含む複数のセグメントから構成されている同報通信内容を受信することと、
正常に受信されていないセグメントを検索するデータ源を識別するデータ源識別子を受信することとを含む方法。
【請求項19】
各受信されたセグメントと関係付けられたセグメント識別子を検査することと、
セグメントの何れが正常に受信されていないかを判断することと、
正常に受信されていないセグメントを、データ源識別子によって識別されるデータ源から検索することとをさらに含む請求項18記載の方法。
【請求項20】
同報通信内容を受信することが、無線通信リンクを介している請求項18記載の方法。
【請求項21】
データ源を識別するデータ源識別子を受信することが、無線通信リンクを介している請求項18記載の方法。
【請求項22】
同報通信内容を受信することと、データ源を識別するデータ源識別子を受信することとが、共通の無線通信リンクを介している請求項18記載の方法。
【請求項23】
正常に受信されていないセグメントをデータ源から検索することが、無線通信リンクを介している請求項19記載の方法。
【請求項24】
データ源を識別するデータ源識別子を受信することが、無線通信リンクを介して行われ、正常に受信されていないセグメントをデータ源から検索することが、別の無線通信リンクを介している請求項19記載の方法。
【請求項25】
同報通信内容を受信することと、データ源を識別するデータ源識別子を受信することとが、共通の無線通信リンクを介していて、正常に受信されていないセグメントをデータ源から検索することが、別の無線通信リンクを介している請求項19記載の方法。
【請求項26】
連続セグメント識別子が、一連の連続番号を含む請求項18記載の方法。
【請求項27】
連続セグメント識別子が、一連のタイムスタンプを含む請求項18記載の方法。
【請求項28】
同報通信内容を受信機へ同報通信する同報通信内容源を動作することに関係して、データ源識別子によって識別されるデータ源を動作することをさらに含む請求項18記載の方法。
【請求項29】
同報通信内容を受信機へ同報通信する同報通信内容源を動作することとは無関係に、データ源識別子によって識別されるデータ源を動作することをさらに含む請求項18記載の方法。
【請求項30】
データ源識別子が、インターネットのウエブサイトを識別する請求項18記載の方法。
【請求項31】
同報通信内容が、プログラムコード、マルチメディア内容、オーディオ内容、およびビデオ内容の中の少なくとも1つを含む請求項18記載の方法。
【請求項32】
検索することが、正常に受信されていないセグメントを検索する要求を識別されたデータ源へ自動的に送信することを含む請求項19記載の方法。
【請求項33】
検索することが、正常に受信されていないセグメントについてユーザに促すことと、正常に受信されていないセグメントを検索する要求の送信を開始することと、要求を識別されたデータ源へ送信することとを含む請求項19記載の方法。
【請求項34】
検索することが、正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から受信することを含む請求項19記載の方法。
【請求項35】
検索することが、正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から送信することを含む請求項19記載の方法。
【請求項36】
同報通信内容を複数のセグメントにフォーマットすることと、
連続セグメント識別子を各セグメントと関係付けることと、
セグメントおよび関係付けられたセグメント識別子を複数の受信機へ同報通信することと、
同報通信内容と関係付けて、受信機が正常に受信されていない同報通信されたセグメントを検索するデータ源の識別子を、受信機へ通信することと、
各セグメントを識別する連続セグメント識別子を含むセグメントを受信することと、 各受信されたセグメントと関係付けられたセグメント識別子を検査することと、
セグメントの何れが正常に受信されていないかを判断することと、
正常に受信されていないセグメントを検索するデータ源を識別するデータ源識別子を受信することと、
正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から検索することとを含む通信システムのための方法。
【請求項37】
受信機へ同報通信することが、無線通信リンクを介している請求項36記載の方法。
【請求項38】
データ源の識別子を通信することが、無線リンクを介している請求項36記載の方法。
【請求項39】
受信機へ同報通信することと、データ源の識別子を通信することとが、共通の無線リンクを介している請求項36記載の方法。
【請求項40】
正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から検索することが、無線通信リンクを介している請求項36記載の方法。
【請求項41】
受信機へ同報通信することと、データ源の識別子を通信することとが、共通の無線リンクを介していて、正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から検索することが、別の無線リンクを介している請求項36記載の方法。
【請求項42】
連続セグメント識別子が、一連の連続番号を含む請求項36記載の方法。
【請求項43】
連続セグメント識別子が、一連の送信のタイムスタンプを含む請求項36記載の方法。
【請求項44】
同報通信内容を受信機へ同報通信する同報通信内容源を動作することに関係して、データ源識別子によって識別されるデータ源を動作することをさらに含む請求項36記載の方法。
【請求項45】
同報通信内容を受信機へ同報通信する同報通信内容源を動作することとは無関係に、データ源識別子によって識別されるデータ源を動作することをさらに含む請求項31記載の方法。
【請求項46】
データ源識別子が、インターネットのウエブサイトを識別する請求項36記載の方法。
【請求項47】
同報通信内容が、プログラムコード、マルチメディア内容、オーディオ内容、およびビデオ内容の中の少なくとも1つを含む請求項36記載の方法。
【請求項48】
検索することが、正常に受信されていないセグメントを検索する要求を、識別されたデータ源へ自動的に送信することを含む請求項36記載の方法。
【請求項49】
検索することが、セグメント正常に受信されていないことについてユーザに促すことと、正常に受信されていないセグメントを検索する要求の送信を開始することと、要求を識別されたデータ源へ送信することとを含む請求項36記載の方法。
【請求項50】
検索することが、正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から受信することを含む請求項36記載の方法。
【請求項51】
検索することが、正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から送信することを含む請求項36記載の方法。
【請求項52】
同報通信内容を複数のセグメントへフォーマットする手段と、
連続セグメント識別子を各セグメントと関係付ける手段と、
セグメントおよび関係付けられたセグメント識別子を複数の受信機へ同報通信する手段と、
同報通信内容と関係付けて、受信機が正常に受信されていない同報通信されたセグメントを検索するデータ源の識別子を、受信機へ通信する手段とを含む装置。
【請求項53】
各受信されたセグメントと関係付けられたセグメント識別子を検査する手段と、
セグメントの何れが正常に受信されていないかを判断する手段と、
識別されたデータ源から、正常に受信されていないセグメントを検索する手段とをさらに含む請求項52記載の装置。
【請求項54】
受信機へ同報通信する手段が、無線通信リンクを介して同報通信する手段を含む請求項52記載の装置。
【請求項55】
データ源の識別子を通信する手段が、無線リンクを介して通信する手段を含む請求項52記載の装置。
【請求項56】
正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から検索する手段が、無線通信リンクを介して検索する手段を含む請求項52記載の装置。
【請求項57】
識別されたデータ源と、同報通信内容を受信機へ同報通信する手段のための同報通信内容源との関係付けられた動作のための手段をさらに含む請求項52記載の装置。
【請求項58】
識別されたデータ源と、同報通信内容を受信機へ同報通信する同報通信内容源との無関係の動作のための手段をさらに含む請求項52記載の装置。
【請求項59】
検索する手段が、正常に受信されていないセグメントを検索する要求を自動的に送信する手段を含む請求項53記載の装置。
【請求項60】
検索する手段が、セグメントが正常に受信されていないことについてユーザに促し、正常に受信されていないセグメントを検索する要求の送信を開始し、要求をデータ源へ送信する手段を含む請求項53記載の装置。
【請求項61】
検索する手段が、正常に受信されていないセグメントをデータ源から受信する手段を含む請求項53記載の装置。
【請求項62】
検索する手段が、正常に受信されていないセグメントをデータ源から送信する手段を含む請求項53記載の装置。
【請求項63】
各セグメントを識別する連続セグメント識別子を含む複数のセグメントから構成されている同報通信内容を受信する手段と、
正常に受信されていないセグメントを検索するデータ源を識別するデータ源識別子を受信する手段とを含む装置。
【請求項64】
各受信されたセグメントと関係付けられたセグメント識別子を検査する手段と、
セグメントの何れが正常に受信されていないかを判断する手段と、
正常に受信されていないセグメントを、データ源識別子によって識別されるデータ源から検索する手段とをさらに含む請求項63記載の装置。
【請求項65】
同報通信内容を受信する手段が、無線通信リンクを介して受信する手段を含む請求項63記載の装置。
【請求項66】
データ源を識別するデータ源識別子を受信する手段が、無線通信リンクを介して受信する手段を含む請求項63記載の装置。
【請求項67】
同報通信内容を受信する手段と、データ源を識別するデータ源識別子を受信する手段とが、共通の無線通信リンクを介して受信する手段を含む請求項63記載の装置。
【請求項68】
正常に受信されていないセグメントをデータ源から検索する手段が、無線通信リンクを介して検索する手段を含む請求項64記載の装置。
【請求項69】
データ源を識別するデータ源識別子を受信する手段が、無線通信リンクを介して受信する手段を含み、正常に受信されていないセグメントをデータ源から検索する手段が、別の無線通信リンクを介して受信する手段を含む請求項64記載の装置。
【請求項70】
同報通信内容を受信する手段と、データ源を識別するデータ源識別子を受信する手段とが、共通の無線通信リンクを介して受信する手段とを含み、正常に受信されていないセグメントをデータ源から検索する手段が、別の無線通信リンクを介して検索する手段を含む請求項64記載の装置。
【請求項71】
検索する手段が、インターネットのウエブサイトから検索する手段を含む請求項64記載の装置。
【請求項72】
検索する手段が、正常に受信されていないセグメントを検索する要求を、識別されたデータ源へ自動的に送信する手段を含む請求項64記載の装置。
【請求項73】
検索する手段が、正常に受信されていないセグメントについてユーザに促し、正常に受信されていないセグメントを検索する要求の送信を開始し、要求を識別されたデータ源へ送信する手段を含む請求項64記載の装置。
【請求項74】
検索する手段が、正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から受信する手段を含む請求項64記載の装置。
【請求項75】
検索する手段が、正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から送信する手段を含む請求項64記載の装置。
【請求項76】
同報通信内容を複数の受信機へ同報通信することと、
同報通信内容と関係付けて、受信機が正常に受信されていない同報通信内容を検索するデータ源の識別子を、受信機へ通信することとを含む方法。
【請求項77】
正常に受信されていない同報通信内容を識別されたデータ源から検索することをさらに含む請求項76記載の方法。
【請求項78】
受信機へ同報通信することが、無線通信リンクを介している請求項76記載の方法。
【請求項79】
データ源の識別子を通信することが、無線リンクを介している請求項76記載の方法。
【請求項80】
受信機へ同報通信することと、データ源の識別子を通信することとが、共通の無線リンクを介している請求項76記載の方法。
【請求項81】
正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から検索することが、無線通信リンクを介している請求項76記載の方法。
【請求項82】
受信機へ同報通信することと、データ源の識別子を通信することとが、共通の無線リンクを介していて、正常に受信されていない同報通信内容を識別されたデータ源から検索することが、別の無線リンクを介している請求項76記載の方法。
【請求項83】
検索することが、正常に受信されていない同報通信内容を識別されたデータ源から受信することを含む請求項77記載の方法。
【請求項84】
検索することが、正常に受信されていないセグメントを識別されたデータ源から送信することを含む請求項77記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−268455(P2010−268455A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−108302(P2010−108302)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【分割の表示】特願2006−533086(P2006−533086)の分割
【原出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】