説明

告知メール送信システム及び携帯端末

【課題】通話圏外になったことにより通話が切断された、又は切断する可能性がある旨の告知メールを通話相手に送信する。
【解決手段】通話中に、その通話を所定の品質で維持できるか判断し、維持できないとの判断結果の場合には、あらかじめ保持されている告知メールを所定アドレスに送信する。また、受信した告知メールを通話相手の通信環境より表示するか否か判断し、表示し、又は表示しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、あらかじめ通話中に、通話圏外になったため通話が切断された旨の電子メールを通話相手の端末に送信する機能を有する携帯端末と、かかる電子メールを通話相手から受信保持し、表示する機能を有する携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話に代表されるような通信携帯端末は、基地局との無線通信により通信するものであり、基地局の通信エリア内(通信圏内)でのみ通信することができる。そして、所定の基地局の通信圏内から通信圏外へ移動する場合であっても、隣接する基地局の通信圏内に入る場合には、通信が引き継がれ、通話等の継続が可能となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、隣接する基地局の通信圏内に入らない場合、つまり無線通信が出来ない場合には、徐々に通話状態が悪くなり、あるいは急激に通話状態が悪くなり、最終的には通話等が切断される。かかる場合、通話相手にとっては、理由も分からず突然通話が切断された状態となるため、不快感を抱いてしまうことになる。例えば、緊急かつ重要な内容の通話であった場合には、突然の通話の切断にどう対処すべきか悩むこととなる。また、何度も電話をかけ直しても通話相手が通信圏外にいるため通信できず、不快感を増大させてしまうことにもなる。
【特許文献1】特開2004−364223
【特許文献2】特開2007−151049
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで本発明、通話圏外になったことにより通話が切断された、又は切断する可能性がある旨の告知メールを通話相手に送信する携帯端末を提案する。具体的には、通話中に、その通話を所定の品質で維持できるかどうか判断し、維持できないと判断した場合には、あらかじめ保持されている告知メールを通話相手の端末に送信する機能を有する携帯端末を提案する。また、携帯端末は、告知メールの内容を編集可能な機能を有する。また複数種類の告知メールを保持する機能を有する。また、該携帯端末は、周辺基地局との相対的位置関係から通話品質を判断する機能を有する。また、該携帯端末は、チケット通信からの情報を利用して通話品質を判断する機能を有する。
【0005】
また、本発明は、通話中に、所定の通話品質を維持できなくなった通話相手から、その旨を知らせる告知メールを受信・保持し、表示する機能を有する携帯端末を提供する。また、携帯端末は、通話を所定の品質で維持できるかどうか判断し、維持できないと判断した場合には、受信・保持した告知メールを表示する機能を有する。また、携帯端末は、所定通話品質を維持できなくなった携帯端末IDを取得し、該IDに対応する告知メールを保持しているか判断し、保持している場合にはかかる告知メールを表示し、又は音声出力する機能を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の携帯端末は、通話中に通信エリア圏外になり、通話が突然切断された場合に、切断される以前に通話相手のために所定アドレスにその旨を知らせるメールを送信することが可能である。これにより、通話相手に通話中又は切断後すぐに、通話が切断される可能性がある旨、又は通話が切断された理由を通知することが可能であるため、通話相手が不快な思いをさせることを防ぐことができる。また、メールを受信した通話相手は、折り返しの電話等する手間を省くこともできる。
【0007】
更には、通話が切断される可能性がある旨のメールを受信した場合、かかるメールを表示又は音声出力するか判断することにより、必要なメールのみを表示等することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本件発明の実施の形態について、添付図面を用いて説明する。なお、本件発明は、これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。なお、実施形態1は主に請求項1及び2、11などに関する。実施形態2は主に請求項3などに関する。実施形態3は主に請求項4などに関する。実施形態4は主に請求項5などに関する。実施形態5は主に請求項6などに関する。実施形態6は、主に請求項7及び10、12などに関する。実施形態7は、主に請求項8及び10などに関する。実施形態8は、主に請求項9及び10などに関する。実施形態9は主に請求項13などに関する。
<<実施形態1>>
<実施形態1:概要>
【0009】
本実施形態は、通話中に、その通話を所定の品質で維持できるか判断し、維持できないとの判断結果の場合には、あらかじめ保持されている告知メールを所定アドレスに送信する機能を有する携帯端末に関する。
<実施形態1:構成>
【0010】
図1は、本発明に係る携帯端末を示す概念図である。まずユーザが携帯電話(0101)にて通話中に、地下へ移動したとする(場面(a))。すると携帯端末(0101)は通話状態が悪くなったことを検知する。そして所定の通話品質を維持できないと判断すると、保持していた告知メールを通話相手(0102)に送信する(場面(b))。通話相手は告知メールを受信し、現在通話中の通話が突然切断される可能性がある旨や、突然切断された理由等を確認する(場面(c))。
【0011】
本実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図を図2に示す。携帯端末(0200)は、「通信部」(0201)と、「告知メール保持部」(0202)と、「発呼側品質判断部」(0203)と、「告知メール送信制御部」(0204)と、を有する。
【0012】
なお、以下に詳述する本発明の構成要素である各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアの両方のいずれかによって構成される。例えば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、バス、メモリ、インターフェイス、周辺装置などで構成されるハードウェアと、それらハードウェア上で実行可能なソフトウェアがある。ソフトウェアとしては、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェイスを介して入力されるデータの加工、保存、出力などにより各部の機能が実現される。(明細書の全体を通じて同様である。)
【0013】
「携帯端末」(0200)は、携帯電話やPHSなどに代表されるような、通話及び電子メールの送受信が可能な無線通信機能を搭載した移動通信端末をいう。
【0014】
「通信部」(0201)は、通話およびメール送受信が可能な機能を有し、通話とメールの送受信を同時に行うことが可能である。
【0015】
「告知メール保持部」(0202)は、通信部(0201)での通話が所定品質を維持できない場合に通話相手に送信すべき告知メールを保持する機能を有する。「所定品質を維持できない」とは、正常に通話が出来ない状態をいう。通信が切断された状態のほか、通話状態が不安定で、通話の一方又は双方の声が聞こえない場合や、通話が途切れ途切れになる場合などを含む。地上から地下へ移動し基地局からの電波を受信できない場合やビル等の建物が電波を遮断されている場合、山間部など基地局の設置が少ない地域に入った場合や、高速移動していることにより通話状態が不安定になる場合、などの環境により起こる。また、防水機能を有する携帯端末においては、無線通信が困難な水深まで潜った場合なども該当する。なお、携帯端末自体の不具合や、バッテリーの消耗、浸水等、無線通信システムとは関係のない理由により、「所定品質を維持できない」ものを含めてもよい。下記実施形態において同じである。
【0016】
「告知メール」とは、通話が切断した、又は切断するかもしれない旨、及びその理由等を通話相手に知らせるメールをいう。また、「告知メール」は、携帯端末から後述する所定アドレスに送信され、所定アドレスから通話相手が確認できる端末へ送信される。告知メールの一例を図3に示す。(a)のように、単に通話圏外になった旨のみを知らせる内容や、(b)のように、更に折り返し電話する旨を伝える内容を付加したものであってもよい。また、通話圏外の状態がどれくらい継続するかをあらかじめ把握している場合には、例えば「1時間後に電話します」という内容を付加したものであってもよい。移動のため地下鉄に乗車している時間や、飛行機などに乗るために通話の切断時間をあらかじめ設定していた場合の飛行機搭乗時間などである。また、携帯端末自体の不具合の旨などを告知してもよい。かかる場合、不具合の原因を自己診断する自己診断機能部から不具合原因情報を取得し、該情報をメールのテンプレートに埋め込むことにより、該情報を含む内容の告知メールを生成することが可能となる。更には(c)のように、通話が切断される前に通話相手が通話切断の可能性を確認できる内容であってもよい。なお、「告知メール」は、図5に示す携帯端末の、不揮発性の半導体メモリやハードディスク等の記憶装置(0501)に保持しておく。
【0017】
「発呼側品質判断部」(0203)は、通信部での通話が所定通話品質を維持できないか判断する機能を有する。ここで、「維持できないか判断する」とは、維持できなくなるかどうかを予測し判断することをいう。つまり、通話品質を予測し、判断することをいう。判断基準は、例えば、基地局からの電波の受信感度(電界強度)において所定の閾値を設定し、該閾値を下回った場合に、「所定品質を維持できない」としてもよい。また、一定時間、閾値付近を停滞していた場合であって、その後閾値を下回った場合に「所定品質を維持できない」と判断するように構成されていてもよい。また、エラーレートに基づいて判断するように構成されていてもよい。デジタル信号の場合は、受信した信号にどの程度のエラーが生じるか常に観察されているため、所定の閾値を設定し、該閾値を下回った場合、又は上回った場合に、「所定品質を維持できない」としてもよい。また、携帯端末の移動を予測し、該予測に基づいて判断するように構成されていてもよい。移動予測は、携帯端末が有するGPS機能を利用し、移動経路から通話圏外エリアに入ることを予測してもよい。また、Felica通信機能を利用して交通機関の乗降車する場合は、利用した駅から移動先を予測し、通話圏外エリアに入ることを予測してもよい。ここで、過去のFelica通信履歴を利用して移動先を予測するように構成されていてもよい。
【0018】
また、PHSや2G、4Gなどの無線手段や、フェムトセルやHotSpot、ワンセグ放送の極少エリア放送などに関する電界強度に基づいて通話品質を判断するように構成されていてもよい。なお、固定基地局に基づく電界強度と、極少エリア放送などに関する電界強度に差異がある場合は、そのどちらか一方又は双方の電界強度に基づいて判断するように構成されていても良い。
【0019】
更には、使用者自身が、所定の時間になったら携帯端末の電源を切断するような予約設定をしている場合に、例えば、予約時間の5分前に、実際の通話品質に係わらず、「所定品質を維持できない」と判断するように構成されていてもよい。
【0020】
「告知メール送信制御部」(0204)は、「発呼側品質判断部」(0203)での判断結果が所定通話品質を維持できないとの判断結果である場合には保持されている告知メールを通信部から所定アドレスに送信する機能を有する。「保持されている告知メール」とは、「告知メール保持部」(0202)に保持されているメールのことである。複数保持している場合には、その中から所定の一のメールを選択し送信する。「所定アドレス」とは、電子メールなどのアドレス、URL、IPアドレス、Bluetoothのペアリング先、Macアドレス、本端末を含むシステム内で識別可能なIDなど、最終的には通話相手が告知メールを確認できる端末に告知メールを送信する特定の媒体アドレスをいう。
【0021】
また、図4に示すように「携帯端末」(0400)は、「編集部」(0405)を有していてもよい。「編集部」(0405)は、「告知メール保持部」(0402)に保持されている告知メールを編集する機能を有する。告知メールの内容を使用者が編集できる点で、有効である。例えば、図3に示すように折り返し電話をする旨を含む内容や、通信可能時間があらかじめ特定できる場合はその時間を伝える内容などである。
<実施形態1:ハードウェア上における処理の具体例>
【0022】
図5は、携帯端末のハードウェア構成の一例を示す。以下、図5を用いて携帯端末におけるハードウェア上の処理動作について説明する。
【0023】
携帯端末は、アンテナを備え、I/Oインターフェース(0503)を介して情報の送受信や処理を行う。記憶装置(0501)は、CPUにて実行される各種プログラム(例えば、通話及びメール送受信用プログラム(通信部)、品質判断用プログラム(判断P)(判断部)、告知メール送信用プログラム(告知メール送信制御部)など)や、告知メールを記憶している。またCPUは、記憶装置(0501)に記憶されているプログラムを実行するために読み出す。それと同時にメインメモリ(0502)は、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。
【0024】
削除
【0025】
なお、図5を用いて説明したハードウェア上の処理はあくまで処理の概要を示すものである。
<実施形態1:処理の流れ>
【0026】
図6に本実施形態における処理の流れを示すシーケンス図を例示する。
【0027】
携帯端末(0601)にて、通話を開始すると(0604)、携帯端末IDがメールサーバ装置(0603)に通知される(0605)。そしてメールサーバ装置(0603)において携帯端末IDが通話監視対象として保持される(0606)。また、通話相手端末(0602)のIDも同様にメールサーバ装置(0603)に通知され(0607)、保持される(0608)。その後、携帯端末(0601)が所定の通話品質を維持できないと判断すると(0609)、携帯端末(0601)はメールサーバ装置(0603)に告知メールを送信する(0610)。
【0028】
なお、図6のシーケンス図は、計算機に実行されるプログラムの処理フロー図とみなすことも可能である。さらに、このようなプログラムをフレキシブルディスク等の媒体に記録することも可能である。(明細書の全体を通じて同様である。)
<実施形態1:効果>
【0029】
本実施形態によれば、通話中に通信エリア圏外になり、通話が突然切断された場合に、通信不能になる以前に通話相手にその旨を知らせるメールを送信することが可能である。また、該メールの内容を編集することにより、より多くの情報を通話相手に知らせることが可能である。ゆえに、突然の通話切断により通話相手を不快な思いにさせるのを防ぐことができる。
<<実施形態2>>
<実施形態2:概要>
【0030】
本実施形態は、携帯端末が複数種類の告知メールを保持し、該複数告知メールから通話相手に関連付けられた一の告知メールが選択、送信することを特徴とする携帯端末に関する。
<実施形態2:構成>
【0031】
本実施形態に係る機能ブロック図を図7に示す。携帯端末(0700)は、「通信部」(0701)と、「告知メール保持部」(0702)と、「発呼側品質判断部」(0703)と、「告知メール送信制御部」(0704)とを有する。「告知メール保持部」(0702)は、「複数保持手段」(0705)を有する。「告知メール送信制御部」(0704)は、「選択手段」(0706)を有する。「複数保持手段」(0705)及び「選択手段」(0706)以外の構成については前述したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
【0032】
「複数保持手段」(0705)は、複数種類の告知メールを保持する機能を有する。「選択手段」(0706)は、通話相手に関連付けられている識別情報に応じて「複数保持手段」(0705)に保持されている複数種類の告知メールから送信すべき一の告知メールを選択する機能を有する。通話相手に関連付けられている識別情報としては、例えば電話番号や通話相手の名前など携帯端末のアドレス張に登録されている項目を利用することができる。また、本実施形態特有の識別情報をあらかじめ設定し、利用してもよい。図8にその一例を示す。一の通話相手(0801)に一の識別情報(0802)を設定し、該識別情報に対応する一の告知メール(0803)が保持される。例えば、通話相手が「C」であった場合、「C」に関連付けられている識別情報「02」に基づいて一の告知メール(0804)が選択される。
<実施形態2:ハードウェア上における処理の具体例>
【0033】
本実施形態に係る携帯端末のハードウェア上における処理は、図5にて説明した処理と同様である。但し、図9に示すように、携帯端末の「メインメモリ」(0902)は、「記憶装置」(0901)に記憶されている通話相手に関連付けられている識別情報(0905)と、同じく「記憶装置」(0901)に記憶されている複数の告知メール(0904)とから、送信すべき一の告知メールを選択する「選択プログラム(選択P)」(0906)を実行し、処理する。選択された告知メールは、「I/Oインターフェース」(0903)を介して所定アドレスに送信される。
<実施形態2:処理の流れ>
【0034】
図10に、本実施形態における処理の流れを示すシーケンス図を例示する。
【0035】
携帯端末(1001)にて、通話を開始すると(1004)、携帯端末IDがメールサーバ装置(1003)に通知される(1005)。そしてメールサーバ装置(1003)において携帯端末IDが通話監視対象として保持される(1006)。また、通話相手端末(1002)のIDも同様にメールサーバ装置(1003)に通知され(1007)、保持される(1008)。その後、携帯端末(1001)が所定の通話品質を維持できないと判断すると(1009)、携帯端末(1001)は複数保持された告知メールの中から、通話相手に関連づけられた一の告知メールを選択し(1010)、メールサーバ装置(1003)に送信する(1011)。
<実施形態2:効果>
【0036】
本実施形態によれば、複数の内容の告知メールから、通話相手に適した内容のものを選択、送信できるため、より有益な情報を通知することが可能である。
<<実施形態3>>
<実施形態3:概要>
【0037】
本実施形態は、通話中の通話品質を判断し、所定品質を維持できないとの判断結果の場合、告知メールを所定アドレスに送信する携帯端末であって、通話開始と同時に公知メールを送信するためのメールソフトを立ち上げることを特徴とする携帯端末に関する。
<実施形態3:構成>
【0038】
本実施形態に係る機能ブロック図を図11に示す。携帯端末(1100)は、「通信部」(1101)と、「告知メール保持部」(1102)と、「発呼側品質判断部」(1103)と、「告知メール送信制御部」(1104)と、「通話起動部」(1105)を有する。「告知メール送信制御部」(1104)は、「メールソフト立上制御手段」(1106)を有する。「通話起動部」(1105)及び「メールソフト立上制御手段」(1106)以外の構成については前述したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
【0039】
「通話起動部」(1105)は、「通信部」(1101)を利用した通話機能を起動する機能を有する。通話機能の起動は、例えば、テンキーを利用して所望の電話番号を直接入力した後、通話ボタンを押し、又はアドレス張などから通話相手を選択し、発信ボタンを押すことにより行う。また、着信を確認し、通話ボタンを押すことにより行う。圏外から復帰後、手動又は自動で直近の通話相手に電話を行えるように、「通話起動部」(1105)は「通信部」(1101)を起動する。通話相手の電話番号は、電話帳や発着信履歴等を利用する。
【0040】
「メールソフト立上制御手段」(1106)は、「通話起動部」(1105)から起動信号を受け取ってただちに告知メールを送信するために利用するメールソフトを立ち上げ制御する機能を有する。起動信号とは、通話相手との通信が開始したことを示す信号をいう。つまり、通話品質に関係なく、通話相手との通信が開始されるとほぼ同時に告知メールを送信可能な状態となる。このため、通信開始後すぐに通話圏外となった場合や、通話圏内から突然通話圏外に移行した場合などにおいても、漏れなく告知メールを送信することができる。
【0041】
<実施形態3:ハードウェア上における処理の具体例>
【0042】
図12は、本実施形態の携帯端末のハードウェア構成の一例を示す。以下、図12を用いて携帯端末におけるハードウェア上の処理動作について説明する。
【0043】
携帯端末は、通話インタフェース(1203)を介して無線通信による通話を開始する。同時に、メインメモリ(1202)は通話起動信号を受信し、メールソフト制御プログラム(メールソフト制御P)(1205)によりメールソフトの立上げを実行する。その後、メインメモリ(1202)にて、通話の品質が判断される。判断結果が所定品質を維持できないというものであった場合、記憶装置(1201)に記憶されている所望の告知メールが一旦メインメモリ(1202)に格納され、メールインターフェース(1204)を介して所定アドレスに送信される。
<実施形態3:処理の流れ>
【0044】
図13は、本実施形態における処理の流れを示すシーケンス図を例示する。
【0045】
携帯端末(1301)にて、通話を開始すると(1304)、携帯端末(1301)の告知メールの送信に利用するメールソフトが立ち上がる(1305)。また、携帯端末IDがメールサーバ装置(1303)に通知される(1306)。そしてメールサーバ装置(1303)において携帯端末IDが通話監視対象として保持される(1307)。また、通話相手端末(1302)のIDも同様にメールサーバ装置(1303)に通知され(1308)、保持される(1309)。その後、携帯端末(1301)が所定の通話品質を維持できないと判断すると(1310)、携帯端末(1301)はメールサーバ装置(1303)に告知メールを送信する(1311)。
<実施形態3:効果>
【0046】
本実施形態によれば、通話品質が維持できないと判断し、告知メールを送信するまでの時間をより短くできるため、通話品質が維持できないとの判断後、すぐに通話不能となった場合においても、漏れなく告知メールの送信が可能である。
<<実施形態4>>
<実施形態4:概要>
【0047】
本実施形態は、通話中の通話品質を判断し、所定品質を維持できないとの判断結果の場合、告知メールを所定アドレスに送信する携帯端末であって、通話品質の判断を、基地局からの通信電波を利用して算出した相対的位置関係から行うことを特徴とする携帯端末に関する。
<実施形態4:構成>
【0048】
本実施形態に係る機能ブロック図を図14に示す。携帯端末(1400)は、「通信部」(1401)と、「告知メール保持部」(1402)と、「発呼側品質判断部」(1403)と、「告知メール送信制御部」(1404)と、を有する。「発呼側品質判断部」(1404)は、「位置演算手段」(1405)と「位置依存判断手段」(1406)を有する。「位置演算手段」(1406)と「位置依存判断手段」(1406)以外の構成については前述したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
【0049】
「位置演算手段」(1405)は、自端末周辺基地局との相対的位置関係を基地局からの受信電波を利用して演算する機能を有する。相対的位置関係の演算方法としては、例えば、携帯端末の位置を基地局の通信可能エリアとの関係から演算するセルID法や、基地局から受信する電波の電界強度を利用して演算する電界強度検出方法(RSSI法)、波動到達時間を利用して演算する到達時間差検出方法(TOA法、TDOA法)などである。自端末周辺基地局とは、通話に利用している電波を発信している基地局およびその隣接する基地局をいう。
「位置依存判断手段」(1406)は、「位置演算手段」(1405)において演算された相対的位置関係を用いて「通信部」(1401)が所定通話品質を維持できるか判断する機能を有する。つまり、携帯端末と一又は二以上の基地局との相対的位置関係と、該基地局の通信可能エリアとから、通話品質を判断する。これは、電界強度や波動到達時間が携帯端末と基地局との距離に依存していることによる。
<実施形態4:ハードウェア上における処理の具体例>
【0050】
図15は、本実施形態の携帯端末のハードウェア構成の一例を示す。以下、図15を用いて携帯端末におけるハードウェア上の処理動作について説明する。
【0051】
携帯端末は、通話インタフェース(1503)を介して無線通信による通話を開始する。また、メインメモリ(1502)において、基地局からの受信電波を利用して、位置演算プログラム(位置演算P)(1505)により基地局と携帯端末との相対的位置関係を演算する。その後、メインメモリ(1502)格納されている該相対的位置関係から、通話の品質が判断される。判断結果が所定品質を維持できないというものであった場合、記憶装置(1501)に記憶されている所望の告知メールが一旦メインメモリ(1502)に格納され、メールインターフェース(1504)を介して所定アドレスに送信される。
<実施形態4:処理の流れ>
【0052】
図16は、本実施形態における処理の流れを示すシーケンス図を例示する。
【0053】
携帯端末(1601)にて、通話を開始すると(1604)、携帯端末IDがメールサーバ装置(1603)に通知される(1605)。そしてメールサーバ装置(1603)において携帯端末IDが通話監視対象として保持される(1606)。また、通話相手端末(1602)のIDも同様にメールサーバ装置(1603)に通知され(1607)、保持される(1608)。また、携帯端末(1601)は、周辺基地局の電波情報を取得し、該基地局との相対的位置関係を演算する(1609)。そして、携帯端末(1601)は該演算に基づく相対的位置関係を利用して通話品質を判断し、所定の通話品質を維持できないとの判断結果の場合(1610)、携帯端末(1601)はメールサーバ装置(1603)に告知メールを送信する(1611)。
<実施形態4:効果>
【0054】
本実施形態によれば、GPS等の携帯端末の位置情報や通話品質を検出するための特別な機能を搭載していない携帯端末や、それらの機能が動作できない環境においても、通話品質を判断できる点で有効である。
<<実施形態5>>
<実施形態5:概要>
【0055】
本実施形態は、通話中の通話品質を判断し、所定品質を維持できないとの判断結果の場合、告知メールを所定アドレスに送信する、チケット通信機能を有する携帯端末であって、チケット通信結果から通信環境を判断し、該通信環境から通話品質を判断することを特徴とする携帯端末に関する。
<実施形態5:構成>
【0056】
本実施形態に係る機能ブロック図を図17に示す。携帯端末(1700)は、「通信部」(1701)と、「告知メール保持部」(1702)と、「発呼側品質判断部」(1703)と、「告知メール送信制御部」(1704)と、「チケット通信部」(1705)を有する。「発呼側品質判断部」(1703)は、「通信結果取得手段」(1706)と、「テーブル保持手段」(1707)と、「環境判断手段」(1708)と、「環境依存判断手段」(1709)を有する。「チケット通信部」(1705)及び「通信結果取得手段」(1706)、「テーブル保持手段」(1707)と、「環境判断手段」(1708)と、「環境依存判断手段」(1709)以外の構成については前述したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
【0057】
「チケット通信部」(1705)は、交通手段、買い物の支払い、入退出管理などの認証機能を有する。チケット認証手段としては、Blue Toothによる通信や、RFIDなどを利用した無線通信等がある。例えば、RFIDにはフェリカ通信などがある。フェリカ通信とは、非接触型のIC通信をいい、ここでは交通手段のチケット認証のための通信をいう。交通手段のチケット認証とは、例えば、電車の切符の代わりに乗車駅、降車駅を記録し、対応する料金の精算を行うことである。電車以外にバスやタクシー、飛行機、高速道路なども含まれる。また、高速道路や有料道路への出入りも該当する。
【0058】
「通信結果取得手段」(1706)は、チケット通信部から通信結果を取得する機能を有する。「テーブル保持手段」(1707)は、通信環境を通信結果に対応させたテーブルを保持する機能を有する。交通手段に利用する場合のテーブルの一例を図18に示す。例えば、通信結果(1801)が「地下鉄日比谷線 乗車」であった場合、数分後には地下鉄の車内であり、通信圏外になることが予想されるため、通信環境(1802)を「3分後通信困難環境」とする。一方、通信結果(1801)が「地下鉄日比谷線 下車」であった場合は、数分後には地上に出ていることが予想されるため、通信環境(1802)を「3分後通信可能環境」とする。また、JR山手線のように、地下に入らず、地上のみを走る電車を利用する場合は、「乗車」「下車」に係わらず、通信環境(1802)を「通信可能環境」とする。なお、電車マナーを考慮し電車内での通信が可能であるか否かに係わらず、通信結果が「乗車」であった場合は、常に通信環境(1802)を「通信困難環境」とするように設定してもよい。同様に空港のチェックイン、チェックアウトや、高速道路の入口、出口などの通信結果に対応させた通信環境を設定してもよい。
【0059】
また、買い物の支払いに利用する場合は、通信結果「〇〇屋地下1階 支払い完了」に対して、数分後には店内1階以上や屋外に出ていることが予想されるため、通信環境を「3分後通信可能環境」などとすることができる。他に、交通手段の利用と買い物支払いの利用を合わせて、通信結果「日比谷駅乗車」と「日比谷駅ホーム売店 支払い完了」の組み合わせに対して、これから電車に乗ることが予想されるため、通信結果を「1分後通信困難環境」とすることもできる。
【0060】
また、入退出管理に利用する場合は、通信結果「会議室101 入出」に対して、5分後に会議が開始されることが予想されるため、通信環境を「5分後通信困難環境」とすることができる。同様に通信結果「会議室101 退出」に対して、通信環境「0分後通信可能環境」とすることができる。病院への入退出についても同様に設定することができる。また、駐車場への入退出管理に利用する場合は、通信結果「東京パーキング 入出」に対して、数分後に車から降りることが予想されるため、通信環境を「3分後通信可能環境」とし、「東京パーキング 退出」に対しては、数分後に車に乗り運転を開始することが予想されるため、通信環境を「3分後通信困難環境」とすることができる。さらに、入退出管理の利用と買い物支払いの利用を合わせて、通信結果「〇〇屋駐車場 入出」と「〇〇屋1階支払い完了」の組み合わせに対して、数分後に買い物を終えて車で次の目的地に移動することが予想されるため、通信環境を「5分後通信困難環境」とすることができる。
【0061】
「環境判断手段」(1708)は、チケット通信部から取得した通信結果とテーブルとに基づき通話困難な通信環境か判断する機能を有する。そして、「環境依存判断手段」(1709)は、「環境判断手段」(1708)において、通話困難な通信環境であるとの判断結果である場合には所定通話品質を維持できないと判断する機能を有する。通話困難な通信環境とは、例えば地下鉄で移動中や、新幹線での高速移動中、トンネル内を移動中などが該当する。また、飛行機に搭乗中や車の運転中など、通信することが可能でも通話が禁止される場所にいる場合を含めてもよい。
<実施形態5:ハードウェア上における処理の具体例>
【0062】
図19は、本実施形態の携帯端末のハードウェア構成の一例を示す。以下、図19を用いて携帯端末におけるハードウェア上の処理動作について説明する。
【0063】
携帯端末は、通話インタフェース(1903)を介して無線通信による通話を開始する。その後、チケット認証を行うと、チケット通信インターフェース(1905)を介してチケット通信結果がメインメモリ(1902)に一旦格納される。また、予め記憶装置(1901)の記憶されている、チケット通信結果と通信環境とを対応させたテーブルがメインメモリ(1902)に一旦格納される。そして環境判断プログラム(環境判断P)(1906)のより、メインメモリ(1902)に格納されているチケット通信結果とテーブルとに基づいて通信環境が判断され、判断結果がメインメモリ(1902)に格納される。そしてかかる判断結果に基づいて通話品質が判断される。判断結果が所定品質を維持できないというものであった場合、記憶装置(1901)に記憶されている所望の告知メールが一旦メインメモリ(1902)に格納され、メールインターフェース(1904)を介して所定アドレスに送信される。
<実施形態5:処理の流れ>
【0064】
図20は、本実施形態における処理の流れを示すフロー図を例示する。
【0065】
携帯端末(2001)にて、通話を開始すると(2004)、携帯端末IDがメールサーバ装置(2003)に通知される(2005)。そしてメールサーバ装置(2003)において携帯端末IDが通話監視対象として保持される(2006)。また、通話相手端末(2002)のIDも同様にメールサーバ装置(2003)に通知され(2007)、保持される(2008)。また、携帯端末(2001)に搭載されたチケット認証機能を利用し、チケット通信を行うと(2009)、携帯端末(2001)はチケット通信結果に基づいて通信環境を判断する(2010)。そして、携帯端末(2001)は該通信環境に基づいて通話品質を判断し、所定の通話品質を維持できないとの判断結果の場合(2011)、携帯端末(2001)はメールサーバ装置(2003)に告知メールを送信する(2012)。
<実施形態5:効果>
【0066】
本実施形態によれば、地下鉄通勤などの過去の移動履歴などから通話圏外への移動をより早く予測できるため、漏れなく告知メールを送信することが可能である。
<<実施形態6>>
<実施形態6:概要>
【0067】
本実施形態は、通話相手から告知メールを受信し、表示することを特徴とする携帯端末に関する。
<実施形態6:構成>
【0068】
本実施形態の機能ブロック図を図21(a)、(b)に示す。(a)は、告知メールを文字や画像等で表示する場合であり、携帯端末(2100a)は、「通信部」(2101a)と、「告知メール受信保持部」(2102a)と、「告知メール表示部」(2103a)とを有する。また、(b)は告知メール又は告知メールに添付されている音声データを音声で出力する場合であり、携帯端末(2100b)は、「通信部」(2101b)と、「告知メール受信保持部」(2102b)と、「告知メール音声出力部」(2103b)とを有する。「通信部」(2101a、2101b)の構成については前述したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
【0069】
「告知メール受信保持部」(2102a、2102b)とは、通話相手の携帯端末から告知メールを受信して保持する機能を有する。
【0070】
「告知メール表示部」(2103a)とは、受信保持した告知メールを表示する機能を有する。ここで「告知メール」とは、前述したように通話中、所定通話品質を維持できなくなった場合に、通話相手に、通話が切断した、又は切断するかもしれない旨及びその理由等を、メールにて通知する機能を有する携帯端末から送信されたメールをいう。通知する方法としては、文字や画像で送信された告知メールをそのまま出力してもよく、また音声に変換して出力してもよい。出力手段をユーザが設定できるように構成されているとよい。「所定品質を維持できない」とは、正常に通話ができない状態のことである。そして該告知メールを表示するのは、通話中でも、通話切断後のどちらであってもよい。また、受信保持した告知メールは、使用者による操作なしに受信したら自動的に表示するように構成されていてもよい。また必ずしも表示する必要はない。通話中に告知メールを受信したが告知メールを表示する前に通話を正常に終了した場合には、告知メールの内容を確認する必要がないからである。そのような場合は該告知メールが自動的に削除されるように構成されていてもよい。下記実施形態7および8の携帯端末においても同じである。
【0071】
「告知メール音声出力部」(2103b)とは、前記「告知メール表示部」(2103a)に代えて告知メール又は告知メールに添付された音声データに基づいて音声出力する機能を有する。告知メールに添付された音声データ」とは、前記告知メールと同等の内容を音声データにして告知メールに添付したものをいう。文字や画像で送信された告知メールは音声に変換して出力する。下記実施形態7および8の携帯端末においても同じである。
【0072】
なお、本実施形態の携帯端末において告知メールと告知メール以外の通常のメールとを区別できるように構成されているとよい。通話中に受信したメールを表示して確認するべきか、通話後に確認すればよいかを表示するまでもなく容易に判断するためである。例えば、受信の際の受信音や振動を、告知メールと告知メール以外とでそれぞれ設定できるように構成する。また、表示アイコンを告知メールと告知メール以外とで違うものしてもよい。下記実施形態7および8の携帯端末においても同じである。
<実施形態6:ハードウェア上における処理の具体例>
【0073】
図22は、本実施形態の携帯端末のハードウェア構成の一例を示す。以下、図22を用いて携帯端末におけるハードウェア上の処理動作について説明する。
【0074】
携帯端末は、アンテナを備え、通話インターフェース(2203)を介して無線通信にて通話を行う。また、メールインターフェース(2204)を介して告知メールを受信する。記憶装置(2201)は、受信した告知メール(2206)や、CPUにて実行される各種プログラム(2207)を記憶している。またCPUは、記憶装置(2201)に記憶されているプログラムを実行するために読み出す。それと同時にメインメモリ(2202)は、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。メインメモリ(2202)の出力プログラム(出力P)(2209)に基づいて、告知メールは表示部(2205)にて出力され、又は音声出力部(2208)にて音声出力される。
<実施形態6:処理の流れ>
【0075】
図23は、本実施形態に係る携帯端末における処理の流れを示すシーケンス図を例示する。
【0076】
図23(a)は、告知メールを文字や画像等で表示する場合を示す。また、(b)は告知メール又は告知メールに添付されている音声データを音声で出力する場合を示す。携帯端末(2301a、2301b)にて、通話を開始する(2304a、2304b)。通話相手端末(2302a、2302b)がメールサーバ装置(2303a、2303b)に告知メールを送信する(2305a、2305b)。そして告知メールは携帯端末(2301a、2301b)に送信される(2306a、2306b)。携帯端末(2301a、2301b)は、該告知メールを受信し(2307a、2307b)、表示する(2308a)。又は音声出力する(2308b)。
<実施形態6:効果>
【0077】
本実施形態によれば、通話が突然切断された場合に、電話をかけ直すことなくその理由を知ることができる。また、通話中の通話が切断される可能性を知ることができるため、伝えなければならない情報を切断する前に伝えることが可能となる。
<<実施形態7>>
<実施形態7:概要>
【0078】
本実施形態は、通話相手から告知メールを受信した場合、通話中の通話品質が所定通話品質を維持できないか判断し、通話相手の通信環境が所定通話品質を維持できないとの判断結果の場合に、該告知メールを表示することを特徴とする携帯端末に関する。
<実施形態7:構成>
【0079】
本実施形態に係る機能ブロック図を図24(a)、(b)に示す。(a)は、告知メールを文字や画像等で表示する場合であり、携帯端末(2400a)は、「通信部」(2401a)と、「告知メール受信保持部」(2402a)と、「受信側品質判断部」(2403a)と、「告知メール表示部」(2404a)とを有する。また、(b)は告知メール又は告知メールに添付されている音声データを音声で出力する場合であり、携帯端末(2400b)は、「通信部」(2401b)と、「告知メール受信保持部」(2402b)と、「受信側品質判断部」(2403b)と、「告知メール音声出力部」(2404b)とを有する。「通信部」(2401a、2401b)と「告知メール受信保持部」(2402a、2402b)の構成については前述したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
【0080】
「受信側品質判断部」(2403a、2403b)とは、通話中の通話品質が所定品質を維持できないか判断する機能を有する。ここで、通話中の通話品質の判断は、自身の通信環境に基づく通話品質と通話相手の通信環境に基づく通話品質の両方を判断する必要がある。なぜなら、所定の通話品質を維持出来ない場合は、次の3通り考えられるからである。つまり、自身の通信環境は所定の通話品質を維持出来ないが、通話相手の通信環境は所定の通話品質を維持出来る場合、自身の通信環境は所定の通話品質を維持出来るが、通話相手の通信環境は所定の通話品質を維持出来ない場合、双方の通信環境が所定の通話品質を維持出来ない場合、である。そして、このうち自身の通信環境は所定の通話品質を維持出来ないが、通話相手の通信環境は所定の通話品質を維持出来る場合、つまり通話相手の通信環境は正常である場合は、後述する「告知メール表示部」(2404a)又は「告知メール音声出力部」(2404b)において告知メール又は告知メールに添付された音声データを表示し、又は音声出力する必要がないからである。
【0081】
「告知メール表示部」(2404a)とは、「受信側品質判断部」(2403a)での判断結果が通話相手の通信環境より所定通話品質を維持できないとの判断結果である場合には通話相手の携帯端末から受信し、保持された告知メールを表示する機能を有する。
【0082】
「告知メール音声出力部」(2404b)とは、前記「告知メール表示部」(2404a)に代えて告知メール又は告知メールに添付された音声データに基づいて音声出力する機能を有する。
【0083】
なお、「告知メール表示部」(2404a)において表示されなかった告知メールは、「告知メール受信保持部」(2402a)において保持が継続される。なお、保持が一定時間経過した告知メールについては、保持を解除し、「告知メール受信保持部」(2402a)から該告知メールを削除するように構成されていてもよい。また、通話が正常に終了した場合には、かかる終了をもって、「告知メール受信保持部」(2402a)に保持されている告知メールを削除するように構成されていてもよい。告知メールを保持しておく必要がないからである。「告知メール音声出力部」(2404b)において音声出力されなかった告知メール又は告知メールに添付された音声データについても同じである。
<実施形態7:ハードウェア上における処理の具体例>
【0084】
図25は、本実施形態の携帯端末のハードウェア構成の一例を示す。以下、図25を用いて携帯端末におけるハードウェア上の処理動作について説明する。
【0085】
携帯端末は、アンテナを備え、通話インターフェース(2503)を介して無線通信にて通話を行う。また、メールインターフェース(2504)を介して告知メールを受信する。記憶装置(2501)は、受信した告知メール(2506)やCPUにて実行される各種プログラム(品質判断プログラムや判断結果プログラム、表示プログラムなど)(2507)を記憶している。またCPUは、記憶装置(2501)に記憶されているプログラムを実行するために読み出す。それと同時にメインメモリ(2502)は、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。メインメモリ(2502)の出力プログラム(出力P)(2509)に基づいて、告知メールは表示部(2505)にて出力され、又は音声出力部(2508)にて音声出力される。
<実施形態7:処理の流れ>
【0086】
図26は、本実施形態に係る携帯端末における処理の流れを示すシーケンス図を例示する。
【0087】
図26(a)は、告知メールを文字や画像等で表示する場合を示す。また、(b)は告知メール又は告知メールに添付されている音声データを音声で出力する場合を示す。携帯端末(2601a、2601b)にて、通話を開始する(2604a、2604b)。通話相手端末(2602a、2602b)がメールサーバ装置(2603a、2603b)に告知メールを送信する(2605a、2605b)。そして告知メールは携帯端末(2601a、2601b)に送信される(2606a、2606b)。携帯端末(2601a、2601b)は、該告知メールを受信・保持(2607a、2607b)する。その後、通話中の通話品質が、通話相手の通信環境より所定通話品質を維持できないと判断すると(2608a、2607b)、告知メールを表示する(2609a)。又は音声出力する(2609b)。
<実施形態7:効果>
【0088】
本実施形態によれば、受信した告知メールのうち、必要なものだけを表示することができる。
<<実施形態8>>
<実施形態8:概要>
【0089】
本実施形態は、所定通話品質を維持できなくなった携帯端末IDを取得し、該携帯端末IDに応じた告知メールが保持されているか判断し、保持されているとの判断結果の場合に、該告知メールを表示することを特徴とする携帯端末に関する。
<実施形態8:構成>
【0090】
本実施形態に係る機能ブロック図を図27(a)、(b)に示す。(a)は、告知メールを文字や画像等で表示する場合であり、携帯端末(2700a)は、「通信部」(2701a)と、「告知メール受信保持部」(2702a)と、「携帯端末ID取得部」(2703a)と、「告知メール保持判断部」(2704a)と、「告知メール表示部」(2705a)とを有する。また、(b)は告知メール又は告知メールに添付されている音声データを音声で出力する場合であり、携帯端末(2700b)は、「通信部」(2701b)と、「告知メール受信保持部」(2702b)と、「携帯端末ID取得部」(2703b)と、「告知メール保持判断部」(2704b)と、「告知メール音声出力部」(2705b)とを有する。「通信部」(2701a、2701b)と「告知メール受信保持部」(2702a、2702b)の構成については前述したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
【0091】
「携帯端末ID取得部」(2703a、2703b)とは、所定通話品質を維持できなくなった携帯端末IDを取得する機能を有する。携帯端末IDとは、所定通話品質を維持できなくなった際に通話していた通話相手の端末を特定できる情報が付加されているものであれば、電話番号やメールアドレスなど個々の携帯端末の識別可能な情報であれば特に限定しない。
【0092】
「告知メール保持判断部」(2704a、2704b)とは、携帯端末IDに応じた告知メールが保持されているか判断する機能を有する。携帯端末IDに応じた告知メールとは、前記「携帯端末ID取得部」(2703a、2703b)が取得した携帯端末IDに基づく携帯端末から送信された告知メールであって、所定通話品質を維持できなくなった際に通話していた通話相手から送信された告知メールのことをいう。なお、一の携帯端末IDに応じた告知メールが、複数保持されている場合は、所定時間以内に受信したものや、直近に受信したものなどを「携帯端末IDに応じた告知メール」と判断するように構成されていてもよい。
【0093】
「告知メール表示部」(2705a)とは、「告知メール保持判断部」(2704a)での判断結果が保持されているとの判断結果である場合には保持されているその告知メールを表示する機能を有する。
【0094】
「告知メール音声出力部」(2705b)とは、前記「告知メール表示部」(2705a)に代えて告知メール又は告知メールに添付された音声データに基づいて音声出力する機能を有する。
<実施形態8:ハードウェア上における処理の具体例>
【0095】
図28は、本実施形態の携帯端末のハードウェア構成の一例を示す。以下、図28を用いて携帯端末におけるハードウェア上の処理動作について説明する。
【0096】
携帯端末は、アンテナを備え、通話インターフェース(2803)を介して無線通信にて通話を行う。また、メールインターフェース(2804)を介して告知メールを受信する。記憶装置(2801)は、受信した告知メール(2806)や、CPUにて実行される各種プログラム(携帯端末ID取得プログラムや告知メール保持判断プログラム、表示プログラムなど)(2807)を記憶している。またCPUは、記憶装置(2801)に記憶されているプログラムを実行するために読み出す。それと同時にメインメモリ(2802)は、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。メインメモリ(2802)の出力プログラム(出力P)(2809)に基づいて、告知メールは表示部(2805)にて出力され、又は音声出力部(2808)にて音声出力される。
<実施形態8:処理の流れ>
【0097】
図29は、本実施形態に係る携帯端末における処理の流れを示すシーケンス図を例示する。
【0098】
図29(a)は、告知メールを文字や画像等で表示する場合を示す。また、(b)は告知メール又は告知メールに添付されている音声データを音声で出力する場合を示す。携帯端末(2901a、2901b)にて、通話を開始すると(2904a、2904b)、携帯端末IDがメールサーバ装置(2903a、2903b)に通知される(2905a、2905b)。同様に通話端末IDもメールサーバ装置(2903a、2903b)に通知される(2906a、2906b)。そしてメールサーバ装置(2903a、2903b)においてこれらの携帯端末IDが通話監視対象として保持される(2907a、2907b)。その後、通話相手端末(2902a、2902b)がメールサーバ装置(2903a、2903b)に告知メールを送信する(2908a、2908b)。そして告知メールは携帯端末(2901a、2901b)に送信され(2909a、2909b)、携帯端末(2901a、2901b)は、該告知メールを受信保持する(2911a、2911b)。そして、メールサーバ装置(2903a、2903b)が、通話相手端末(2902a、2902b)が所定通話品質を維持できなくないと判断すると(2911a、2911b)その通話相手端末IDを送信する(2912a、2912b)。該通話相手端末IDを取得した携帯端末(2901a、2901b)は、該端末IDに応じた告知メールを保持しているか判断し(2913a、2913b)、保持していた場合は、その告知メールを表示する(2914a)。又は音声出力する(2914b)。
<実施形態8:効果>
【0099】
本実施形態によれば、受信した告知メールのうち、必要なものだけを表示することができる。
<実施形態9:概要>
【0100】
本実施形態は、通話中に、その通話を所定の品質で維持できるか判断し、維持できないとの判断結果の場合には、あらかじめ保持されている告知メールをメールサーバ装置に送信する機能を有する携帯端末と、携帯端末からの告知メールを受信、保持し、また通信圏外になった携帯端末情報を取得し、該通信圏外となった携帯端末からの告知メールを保持しているか判断し、保持している場合にはかかる告知メールを送信することを特徴とする告知メール送信システムに関する。
<実施形態9:構成>
【0101】
図30は、本発明に係る告知メール送信システムを示す概念図である。まずユーザが携帯電話(3001)にて通話中に、地下へ移動したとする(場面(a))。すると携帯端末(3001)は通話状態が悪くなったことを検知する。そして所定の通話品質を維持できないと判断すると、保持していた告知メールをメールサーバ装置(3003)に送信する(場面(b))。その後、携帯電話が通話圏外に入り、通話が切断される。携帯電話(3001)が通話圏外に入ったことを確認したメールサーバ装置(3003)は、保持していた告知メールを通話相手の携帯電話(3002)に送信する(場面(c))。通話相手は告知メールを受信し、通話が突然切断された理由をメールで確認する(場面(d))。
【0102】
本実施形態に係る告知メール送信システムの機能ブロック図を図31に示す。告知メール送信システム(3100)は、「携帯端末」(3101)と「メールサーバ装置」(3102)とからなる。「携帯端末」(3101)は、「通信部」(3103)と、「告知メール保持部」(3104)と、「発呼側品質判断部」(3105)と、「告知メール送信制御部」(3106)と、を有する。「メールサーバ装置」(3102)は、「告知メール受信保持部」(3107)と、「携帯端末ID取得部」(3108)と、「告知メール保持判断部」(3109)と、「告知メール送信処理部」(3110)と、を有する。「通信部」(3103)と、「告知メール保持部」(3104)と、「発呼側品質判断部」(3105)については前記実施形態1に記載したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
【0103】
「告知メール送信制御部」(3106)は、前述したとおりであるが、「発呼側品質判断部」(3105)での判断結果が所定通話品質を維持できないとの判断結果である場合には保持されている告知メールを通信部から所定のメールサーバに送信させる機能を有する。
【0104】
「メールサーバ装置」(3102)は、ネットワークを通じて電子メールの送受信を管理するサーバをいう。告知メールを送信するキャリアが管理するメールサーバ装置の他、通話相手のキャリアが管理するメールサーバ装置も含むものであっても良い。
【0105】
「告知メール受信保持部」(3107)は、携帯端末からの告知メールを受信して保持する機能を有する。ここで、告知メールの保持は、図32に示すメールサーバ装置の、不揮発性の半導体メモリやハードディスク等の記憶装置(3207)が利用される。なお、保持された告知メールは後述する「告知メール保持判断部」(3109)の判断結果により、「告知メール送信処理部」(3110)にて、通話相手に送信され、又は送信されずに保持が継続される。保持が一定時間経過した告知メールについては、保持を解除し、「告知メール受信保持部」(3107)から該告知メールを削除するように構成されていてもよい。また、通話相手が通話を切断し、又は使用者自身が通話を切断した場合には、かかる切断をもって、「告知メール受信保持部」(3108)に保持されている、告知メールを削除するように構成されていてもよい。告知メールを保持しておく必要がないからである。
【0106】
「携帯端末ID取得部」(3108)は、所定通話品質を維持できなくなった携帯端末IDを取得する機能を有する。携帯端末IDは、前記実施形態8と同じである。
【0107】
「告知メール保持判断部」(3109)は、携帯端末IDに応じた告知メールが保持されているか判断する機能を有する。携帯端末IDに応じた告知メールとは、前記「携帯端末ID取得部」(3108)が取得した携帯端末IDに基づく携帯端末から送信された告知メールであって、圏外となる直前まで通話していた通話相手に送信する告知メールのことをいう。なお、一の携帯端末IDに応じた告知メールが、複数保持されている場合は、所定時間以内に受信したものや、直近に受信したものなどを「携帯端末IDに応じた告知メール」と判断するように構成されていてもよい。過去の通話の際に受信し保持していた告知メールを、後述する「告知メール送信処理部」(3110)にて送信処理してしまうのを防ぐためである。
【0108】
「告知メール送信処理部」(3110)は、「告知メール保持判断部」(3109)での判断結果が保持されているとの判断結果である場合には保持されているその告知メールの送信処理を行う機能を有する。ここで、「その告知メール」とは、直前まで通話していた相手を送信先とし、その通話中に携帯端末から送信した告知メールのことをいう。なお、告知メールの送信先メールアドレスに関する情報は、携帯端末がメールサーバ装置に告知メールを送信する際に付加されており、該情報に基づいて告知メールを送信するように構成されていてもよい。また、メールサーバ装置が送信先メールアドレスに関する情報を、各携帯端末情報が登録されているキャリアのデータベースから取得するように構成されていてもよい。ここで、該携帯端末に基づくメールサーバ装置のデータベースでは、告知メールの送信先メールアドレスを特定できない場合は、通話相手端末のキャリアのメールサーバ装置のデータベースを利用するように構成されていてもよい。かかる場合、告知メールは、携帯端末から該携帯端末のメールサーバ装置を介して通話相手携帯端末のメールサーバ装置に送信され、該メールサーバ装置から通話相手に送信されるように構成されていてもよい。また、携帯端末から直接、通話相手携帯端末のメールサーバ装置に送信され、該メールサーバ装置から通話相手に送信されるように構成されていてもよい。
<実施形態9:ハードウェア上における処理の具体例>
【0109】
図32は、告知メール送信システムのハードウェア構成の一例を示す。以下、図32を用いて外告知メール送信システムにおけるハードウェア上の処理動作について説明する。
【0110】
まず、携帯端末(3201)とメールサーバ装置(3202)とは、ネットワーク(3200)を介してメールの送受信を行う。
【0111】
携帯端末(3201)は、アンテナ(3205)を備え、I/Oインターフェース(3206)を介して情報の送受信や処理を行う。記憶装置(3203)は、CPUにて実行される各種プログラム(例えば、通話及びメール送受信用プログラム(通信部)、品質判断用プログラム(判断P)(判断部)、告知メール送信用プログラム(告知メール送信制御部)など)や、告知メールを記憶している。またCPUは、記憶装置(3203)に記憶されているプログラムを実行するために読み出す。それと同時にメインメモリ(3204)は、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。
【0112】
「メールサーバ装置」(3202)も同様の処理動作を行う。メールサーバ装置(3202)は、I/Oインターフェース(3209)を介して情報の送受信や処理を行う。記憶装置(3207)は、CPUにて実行される各種プログラム(例えば、告知メール送受信用プログラム(告知メール受信保持部、告知メール送信処理部)、携帯端末ID取得用プログラム(携帯端末ID取得部)など)や、受信した告知メールを記憶している。またCPUは、記憶装置(3207)に記憶されているプログラムを実行するために読み出す。それと同時にメインメモリ(3208)は、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。
【0113】
なお、図32を用いて説明したハードウェア上の処理はあくまで処理の概要を示すものである。
<実施形態9:処理の流れ>
【0114】
図33に、本実施形態に係る告知メール送信システムにおける処理の流れを示すシーケンス図を例示する。
【0115】
携帯端末(3301)にて、通話を開始すると(3304)、携帯端末IDがメールサーバ装置(3303)に通知される(3305)。そしてメールサーバ装置(3303)において携帯端末IDが通話監視対象として保持される(3306)。また、通話相手端末(3302)のIDも同様にメールサーバ装置(3303)に通知され(3307)、保持される(3308)。その後、携帯端末(3301)が所定の通話品質を維持できないと判断すると(3309)、携帯端末(3301)はメールサーバ装置(3303)に告知メールを送信する(3310)。メールサーバ装置(3303)は該告知メールを保持する(3311)。そして、所定通話品質を維持できなくなり、通話が切断すると(3312)、メールサーバ装置(3303)が通話の異常終了を検知し(3313)、メールサーバ装置(3302)は保持していた告知メールを通話相手端末(3302)に送信する(3314)。通話相手端末(3302)は該告知メールを受信し、表示する(3315)。
<実施形態9:効果>
【0116】
本実施形態によれば、通話中に通信エリア圏外になり、通話が突然切断された場合に、通信不能になる以前に通話相手にその旨を知らせるメールを送信することが可能である。また、該メールの内容を編集することにより、より多くの情報を通話相手に知らせることが可能である。ゆえに、突然の通話切断により通話相手を不快な思いにさせるのを防ぐことができる。
【0117】
以下に前記実施形態1乃至9とは異なる実施形態について説明する。
<実施形態10>
【0118】
第一の通信網を利用可能な第一通信部と、
第一通信部が所定通話品質を維持できるか判断する品質判断部と、
第一の通信網以外の副通信網を利用可能な第二通信部と、
所定通話品質維持困難であることを告知する告知メールを保持する告知メール保持部と、
品質判断部が所定通話品質を維持できないと判断した場合に、告知メール保持部に保持された告知メールをメールソフトにより第二通信部を介して送信する告知メール送信制御部と、
を有する携帯端末。
【0119】
本実施形態は、異なる無線通信方式に対応した、少なくとも二以上の無線通信機能を搭載した携帯端末であって、通話中に所定の通話品質の維持が困難になった場合、通話に利用している通信網とは別の通信網を利用して、通話相手にメールにてその旨を伝えることを特徴とする携帯端末に関する。
【0120】
機能ブロック図を図34に、ハードウェア構成図を図35に、処理フローを図36に示す。
【0121】
利用可能な通信網としては、第三世代携帯電話の移動体通信網や無線LAN網などがある。例えば、移動体通信網を利用して通話中に、該移動体通信網の通信エリアから離脱し、無線LAN網の通信エリア圏内に移動した場合、該無線LAN網を利用して通話相手にメールを送信する。
【0122】
本実施形態により、通話が突然切断された場合など、通話相手に不快な思いをさせることを防ぐことができる。
<実施形態11>
【0123】
第二通信部は複数の副通信網を利用可能であり、
告知メール送信制御部は、
告知メールの送信に際して利用すべき副通信網の優先順位を定めた優先順位情報を保持する優先順位情報保持手段と、
保持されている優先順位情報を利用して副通信網の中から告知メールの送信に利用すべき副通信網を選択する選択手段と、
を有する実施形態10に記載の携帯端末。
【0124】
本実施形態は、告知メールの送信に利用する通信網に優先順位が付されたことを特徴とする、実施形態10に係る携帯端末に関する。
【0125】
機能ブロック図を図37に、ハードウェア構成図を図35に、処理フローを図38に示す。
【0126】
図39に携帯端末が会社内にある優先順位情報の一例を示す。かかる場合、通信エリア圏内である2つの通信網(3901)のうち、より優先順位(3902)の高く、かつ圏内検知(3903)されている「Wireless LAN(会社内)」(3904)が告知メールを送信する副通信網として選択される。なお、優先順位はあらかじめユーザが設定してもよい。また、携帯端末の移動にともない、その位置する場所において利用可能な通信網をサーチし、より電界強度の高い通信網から順に優先順位を決定するように構成されていてもよい。
【0127】
本実施形態により、より正確に告知メールを通話相手に送信することが可能となる。
<実施形態12>
【0128】
第一通信部を利用した通話機能を起動する通話起動部を有し、
告知メール送信制御部は、通話起動部から起動信号を受け取ってただちに告知メールを送信するために利用するメールソフトを立ち上げ制御するメールソフト立上制御手段をさらに有する実施形態10または11に記載の携帯端末。
【0129】
本実施形態は、告知メールの送信に利用する通信網に優先順位が付されたことを特徴とする、実施形態10または11に係る携帯端末に関する。
【0130】
機能ブロック図を図40に、ハードウェア構成図を図35に、処理フローを図41に示す。
【0131】
本実施形態によれば、通話品質が維持できないと判断し、告知メールを送信するまでの時間をより短くできるため、通話品質が維持できないとの判断後、すぐに通話不能となった場合においても、漏れなく告知メールの送信が可能である。
<実施形態13>
【0132】
品質判断部は、
自端末周辺基地局との相対的位置関係を基地局からの受信電波を利用して演算する位置演算手段と、
演算された相対的位置関係を用いて第一通信部が所定通話品質を維持できるか判断する位置依存判断手段と、
を有する実施形態10から12のいずれか一に記載の携帯端末。
【0133】
本実施形態は、通話品質の判断を、基地局からの通信電波を利用した算出した相対的位置関係から行うことを特徴とする特徴とする、実施形態10から12に係る携帯端末に関する。
【0134】
機能ブロック図を図42に、ハードウェア構成図を図35に、処理フローを図43に示す。
【0135】
本実施形態によれば、GPS等の携帯端末の位置情報や通話品質を検出するための特別な機能を搭載していない携帯端末や、それらの機能が動作できない環境においても、通話品質を判断できる点で有効である。
<実施形態14>
【0136】
交通手段のチケット認証のためのチケット通信部を有し、
品質判断部は、
チケット通信部から通信結果を取得する通信結果取得手段と、
通信環境を通信結果に対応させたテーブルを保持するテーブル保持部と、
チケット通信部から取得した通信結果とテーブルとに基づき通話困難な通信環境か判断する環境判断手段と、
通話困難な通信環境であるとの判断結果である場合には所定通話品質を維持できないと判断する環境依存判断手段と、
を有する実施形態10から13のいずれか一に記載の携帯端末。
【0137】
本実施形態は、通話品質の判断を、基地局からの通信電波を利用した算出した相対的位置関係から行うことを特徴とする特徴とする、実施形態10から13に係る携帯端末に関する。
【0138】
機能ブロック図を図44に、ハードウェア構成図を図35に、処理フローを図45に示す。
【0139】
本実施形態によれば、地下鉄通勤などの過去の移動履歴などから通話圏外への移動をより早く予測できるため、漏れなく告知メールを送信することが可能である。
<実施形態15>
【0140】
通信部と、
通信部が利用可能な基地局をサーチする基地局サーチ部と、
通信部が基地局通信圏内か基地局通信圏外か判断する判断部と、
判断部での判断結果が基地局通信圏内であるとの判断結果である場合には、利用可能な基地局を所定のサーチアルゴリズムによる通常モードサーチを基地局サーチ部に実行させ、
判断部での判断結果が基地局通信圏外であるとの判断結果である場合には、電力を節約する他のサーチアルゴリズムによる圏外モードサーチを基地局サーチ部に実行させる制御部と、を有する携帯端末。
【0141】
本実施形態は、利用可能な基地局をサーチする際、基地局通信圏内か圏外かを判断し、圏外であるとの判断結果の場合には、電力節約可能モードサーチにて基地局をサーチすることを特徴とする携帯端末に関する。
【0142】
機能ブロック図を図46に、ハードウェア構成図を図47に、処理フローを図48に示す。
【0143】
本実施形態は、携帯端末が通信圏外に位置する場合の、利用可能な基地局サーチにかかる電力を節約することを目的とする。基地局をサーチするとは、携帯端末が基地局からの電波を受信し、また携帯端末から基地局に対して該携帯端末の位置情報を送信し、所定の基地局通信圏内において携帯端末が通信可能な状態にすることである。基地局通信圏外とは、基地局の通信エリア外の他、地下やトンネル内、建物が遮断している位置など、電波を受信できないエリアも含むものとする。
【0144】
本実施形態の圏外モードサーチとは、例えば、基地局をサーチする間隔を通常モードサーチより長くすることにより、一定時間内にサーチする回数を減らし、電力を節約するなどである。また、圏外での経過時間によって基地局をサーチする間隔を変更してもよく、かかるサーチの間隔を使用者等が設定できるとより好ましい。
【0145】
また、携帯端末の使用者やサーバ装置などの外部からの要求に基づいてのみ基地局をサーチし、要求がなければ基地局をサーチしないように構成されていても良い。つまり、判断部での判断結果が基地局通信圏外であった場合、その後基地局通信圏内に移動したとしても、要求がない限りは基地局をサーチしない。そのため携帯端末の電源は入った状態であり、かつ基地局通信圏内に位置するが、通信不能状態である。これは、基地局通信圏内と通信圏外とを交互に移動する場合などに有効である。例えば、電車内において携帯端末に搭載されているゲーム機能、音楽・映像視聴機能等は利用し、途中でメールの受信や通話の着信のために中断されたくない場合に有効である。
なお、基地局通信圏外から基地局通信圏内へ移動するなどし、圏外モードサーチから通常モードサーチへ移行した場合、圏外モードサーチ中に作成し、送信できなかったメール、写真付きメール等を、通常モードサーチへ移行したことをトリガーとして、自動送信するように構成されていてもよい。同様に圏外モードサーチ中に受信したメールの自動確認を行うように構成されていてもよい。更には、前記実施形態の告知メール送信機能を備えた携帯端末においては、通話が切断される前に送信できなかった告知メールを、通常モードサーチへ移行したことをトリガーとして、自動送信するように構成されていてもよい。
判断部は、携帯端末に搭載されているGPS機能や、温度計、水深計などを利用して基地局通信圏内か基地局通信圏外か判断する。また、使用者が予め携帯端末に設定登録していたスケジュール、タイマー等を利用して判断するように構成されていてもよい。PHSや2G、4Gなどの無線手段や、フェムトセルやHotSpot、ワンセグ放送の極少エリア放送などに関する電界強度を利用して判断するように構成されていてもよい。
【0146】
本実施形態により、通信圏外にあって通信不能な携帯端末の電力を節約することが可能となり、限られた電池容量での端末駆動時間が長くなるなど、利便性が向上する。
<実施形態16>
【0147】
制御部は、圏外モードサーチとして、基地局通信圏内に入ったかのみを判断するためのサーチアルゴリズムによるサーチ処理を基地局サーチ部に実行させるシンプルサーチ制御手段を有する実施形態11に記載の携帯端末。
【0148】
本実施形態は、携帯端末が基地局通信圏外に位置する場合には、圏外モードサーチとして、基地局通信圏内に入ったかのみ判断することを特徴とする携帯端末に関する。
【0149】
機能ブロック図を図49に、ハードウェア構成図を図47に、処理フローを図50に示す。
【0150】
本実施形態は、携帯端末が通信圏外に位置する場合の基地局のサーチおいて、基地局通信圏内か圏外かのみを判断することにより、より消費電力を節約することを目的とする。本実施形態の圏外モードサーチとは、携帯端末が基地局からの電波を検知して基地局通信圏内に入ったかを判断するのみで、携帯端末から基地局に対して位置情報の送信は行わない。つまり、位置情報の送信は、図49における「判断部」(4903)での判断結果が基地局通信圏内になって初めて、通常モードサーチにて行われることとなる。
【0151】
本実施形態により、携帯端末においては、長時間通信圏外に位置する場合の消費電力の節約が可能となる。また、移動通信効果局及び基地局においては、移動する携帯端末の位置登録に要する処理コストの削減が可能となる。
<実施形態17>
【0152】
制御部は、圏外モードサーチとして、ユーザからのサーチ命令を受け付けた場合にのみサーチ処理を基地局サーチ部に実行させるための命令待制御手段と、
サーチ命令を受け付けるサーチ命令受付手段と、を有する実施形態15又は16に記載の携帯端末。
【0153】
本実施形態は、携帯端末が基地局通信圏外に位置する場合には、携帯端末使用者からの基地局サーチ命令があった場合のみ、基地局をサーチすることを特徴とする携帯端末に関する。
【0154】
機能ブロック図を図51に、ハードウェア構成図を図47に、処理フローを図52に示す。
【0155】
サーチ命令とは、例えば、テンキーやメニューボタンなどの操作により、サーチ命令を行ってもよく、また、電源OFF状態から電源ON状態にしたことをもってサーチ命令としてもよい。
【0156】
本実施形態によれば、地下や、山間部、高速移動中など、通信圏外にいること明確である場合など、基地局をサーチしても無駄な場所においては、使用者からの命令がない限りは、基地局をサーチしないため、より消費電力の節約が可能となる。また、処理コストの削減も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0157】
【図1】本発明に係る携帯端末の概念図
【図2】実施形態1に係る携帯端末の機能ブロック図
【図3】告知メールの一例図
【図4】実施形態1に係る携帯端末の機能ブロック図
【図5】実施形態1に係る携帯端末のハードウェア上における処理動作の一例図
【図6】実施形態1に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図7】実施形態2に係る携帯端末の機能ブロック図
【図8】通話相手の識別情報とその識別情報に関連付けられている告知メールの一例図
【図9】実施形態2に係る携帯端末のハードウェア上における処理動作の一例図
【図10】実施形態2に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図11】実施形態3に係る携帯端末の機能ブロック図
【図12】実施形態3に係る携帯端末のハードウェア上における処理動作の一例図
【図13】実施形態3に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図14】実施形態4に係る携帯端末の機能ブロック図
【図15】実施形態4に係る携帯端末のハードウェア上における処理動作の一例図
【図16】実施形態4に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図17】実施形態5に係る携帯端末の機能ブロック図
【図18】チケット通信結果と該結果に対応させた通信環境の一例図
【図19】実施形態5に係る携帯端末のハードウェア上における処理動作の一例図
【図20】実施形態5に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図21】実施形態6に係る携帯端末の機能ブロック図
【図22】実施形態6に係る携帯端末のハードウェア上における処理動作の一例図
【図23a】実施形態6に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図23b】実施形態6に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図24】実施形態7に係る携帯端末の機能ブロック図
【図25】実施形態7に係る携帯端末のハードウェア上における処理動作の一例図
【図26a】実施形態7に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図26b】実施形態7に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図27】実施形態8に係る携帯端末の機能ブロック図
【図28】実施形態8に係る携帯端末のハードウェア上における処理動作の一例図
【図29a】実施形態8に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図29b】実施形態8に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図30】実施形態9に係る告知メール送信システムの概念図
【図31】実施形態9に係る告知メール送信システムの機能ブロック図
【図32】実施形態9に係る告知メール送信システムのハードウェア上における処理動作の一例図
【図33】実施形態9に係る告知メール送信システムの処理の流れを示すシーケンス図
【図34】実施形態10に係る携帯端末の機能ブロック図
【図35】実施形態10に係る携帯端末のハードウェア上における処理動作の一例図
【図36】実施形態10に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図37】実施形態11に係る携帯端末の機能ブロック図
【図38】実施形態11に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図39】優先順位情報の一例図
【図40】実施形態12に係る携帯端末の機能ブロック図
【図41】実施形態12に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図42】実施形態13に係る携帯端末の機能ブロック図
【図43】実施形態13に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図44】実施形態14に係る携帯端末の機能ブロック図
【図45】実施形態14に係る携帯端末の処理の流れを示すシーケンス図
【図46】実施形態15に係る携帯端末の機能ブロック図
【図47】実施形態15に係る携帯端末のハードウェア上における処理動作の一例図
【図48】実施形態15に係る携帯端末の処理フロー図
【図49】実施形態16に係る携帯端末の機能ブロック図
【図50】実施形態16に係る携帯端末の処理フロー図
【図51】実施形態17に係る携帯端末の機能ブロック図
【図52】実施形態17に係る携帯端末の処理フロー図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通話およびメール送受信が可能な通信部と、
通信部での通話が所定品質を維持できない場合に通話相手に送信すべき告知メールを保持する告知メール保持部と、
通信部での通話が所定通話品質を維持できないか判断する発呼側品質判断部と、
発呼側品質判断部での判断結果が所定通話品質を維持できないとの判断結果である場合には保持されている告知メールを通信部から所定アドレスに送信させる告知メール送信制御部と、
からなる携帯端末。
【請求項2】
告知メール保持部に保持されている告知メールを編集する編集部をさらに有する請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
告知メール保持部は複数種類の告知メールを保持する複数保持手段を有し、
告知メール送信制御部は、通話相手に関連付けられている識別情報に応じて複数保持手段に保持されている複数種類の告知メールから送信すべき一の告知メールを選択する選択手段を有する請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項4】
通信部を利用した通話機能を起動する通話起動部を有し、
告知メール送信制御部は、通話起動部から起動信号を受け取ってただちに告知メールを送信するために利用するメールソフトを立ち上げ制御するメールソフト立上制御手段をさらに有する請求項1から3のいずれか一に記載の携帯端末。
【請求項5】
発呼側品質判断部は、
自端末周辺基地局との相対的位置関係を基地局からの受信電波を利用して演算する位置演算手段と、
演算された相対的位置関係を用いて通信部が所定通話品質を維持できるか判断する位置依存判断手段と、
を有する請求項1から4のいずれか一に記載の携帯端末。
【請求項6】
チケット認証のためのチケット通信部を有し、
発呼側品質判断部は、
チケット通信部から通信結果を取得する通信結果取得手段と、
通信環境を通信結果に対応させたテーブルを保持するテーブル保持手段と、
チケット通信部から取得した通信結果とテーブルとに基づき通話困難な通信環境か判断する環境判断手段と、
通話困難な通信環境であるとの判断結果である場合には所定通話品質を維持できないと判断する環境依存判断手段と、
を有する請求項1から5のいずれか一に記載の携帯端末。
【請求項7】
通話およびメール送受信が可能な通信部と、
通話相手の携帯端末からの告知メールを受信して保持する告知メール受信保持部と、
受信保持した告知メールを表示する告知メール表示部と、
からなる携帯端末。
【請求項8】
通話およびメール送受信が可能な通信部と、
通話相手の携帯端末からの告知メールを受信して保持する告知メール受信保持部と、
通話中の通話品質が所定通話品質を維持できないか判断する受信側品質判断部と、
受信側品質判断部での判断結果が通話相手の通信環境より所定通話品質を維持できないとの判断結果である場合には通話相手の携帯端末から受信し、保持された告知メールを表示する告知メール表示部と、
からなる携帯端末。
【請求項9】
通話およびメール送受信が可能な通信部と、
携帯端末からの告知メールを受信して保持する告知メール受信保持部と、
所定通話品質を維持できなくなった携帯端末IDを取得する携帯端末ID取得部と、
携帯端末IDに応じた告知メールが保持されているか判断する告知メール保持判断部と、
告知メール保持判断部での判断結果が保持されているとの判断結果である場合には保持されているその告知メールを表示する告知メール表示部と、
からなる携帯端末。
【請求項10】
告知メール表示部に代えて告知メールまたは告知メールに添付されている音声データに基づいて音声出力をする告知メール音声出力部とした請求項7から9に記載の携帯端末。
【請求項11】
通話およびメール送受信を開始する通信開始ステップと、
通信部での通話が所定通話品質を維持できないか判断する発呼側品質判断ステップと、
発呼側品質判断部での判断結果が所定通話品質を維持できないとの判断結果である場合には保持されている告知メールを通信部から所定のメールサーバに送信させる告知メール送信制御ステップと、
を有する携帯端末の動作方法。
【請求項12】
通話およびメール送受信を開始する通信開始ステップと、
通話相手の携帯端末からの告知メールを受信して保持する告知メール受信保持ステップと、
受信保持した告知メールを表示する告知メール表示ステップと、
からなる携帯端末の動作方法。
【請求項13】
通話およびメール送受信が可能な通信部と、
通信部での通話が所定品質を維持できない場合に通話相手に送信すべき告知メールを保持する告知メール保持部と、
通信部での通話が所定通話品質を維持できないか判断する発呼側品質判断部と、
発呼側品質判断部での判断結果が所定通話品質を維持できないとの判断結果である場合には保持されている告知メールを通信部から所定のメールサーバに送信させる告知メール送信制御部と、
を有する携帯端末と、
携帯端末からの告知メールを受信して保持する告知メール受信保持部と、
所定通話品質を維持できなくなった携帯端末IDを取得する携帯端末ID取得部と、
携帯端末IDに応じた告知メールが保持されているか判断する告知メール保持判断部と、
告知メール保持判断部での判断結果が保持されているとの判断結果である場合には保持されているその告知メールの送信処理を行う告知メール送信処理部と、
を有するメールサーバ装置と、
からなる告知メール送信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23a】
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【図23b】
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【図24】
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【図25】
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【図26a】
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【図26b】
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【図27】
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【図28】
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【図29a】
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【図29b】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【公開番号】特開2009−278273(P2009−278273A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−126274(P2008−126274)
【出願日】平成20年5月13日(2008.5.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】