説明

呼の制御システムと方法

本発明は呼制御に関する。着呼を制御するための方法において、着呼が検知され、着呼は1組のルールに従ってプレスクリーンされる。この着呼の発呼者が許可されるか否かは着呼の重要度で決定され、それにより呼の振り替えが決定される。本発明は装置、発呼装置、システム、コンピュータプログラムプロダクトに関係する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信に関する。特に、本発明は入力呼のための呼制御に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信端末(以下移動電話という)の1つの特徴は電話を簡単に持ち運びできることである。しかし、この特徴により、可能であるが、移動電話の使用は受け入れできず、望ましくもないという状況がある。移動電話を使うと、ユーザは何時でも何処でも連絡を取ることができる。しかし、例えば、相応しくない時間・場所で電話の呼出音が鳴る、又は電話で会話することが、他のイベント(例えば、会議、ファミリーディナ等)を妨害するような場合、破壊的でありえる。
【0003】
呼を受けるとき、ユーザはこの呼に応えるべきである、応えるべきではないの選択を行う。誰が電話をしているかをユーザが選択できるとこの選択は容易になる。発呼者情報(caller information)は発呼者の電話番号の形で移動電話のディスプレイに表示される、又は、発呼者情報が移動電話の電話帳(a contact book)にある場合は、発呼者の名前が表示される。
【0004】
着呼の制御を補助するために、移動電話で利用できる他の状況がある。例えば、電話のプロファイルは、そのプロファイルに従って、異なる呼出し音のタイプを許容することができる。それによって、着呼を無音にすることができ、ユーザは呼出し音を聞かずに誰が電話をかけているか見れることができる。なお、呼をプロファイルに従ってフィルターすることができる。これは、あるプロファイルの間は、特定の発呼者だけが通話を許され、他の発呼者は拒否されることを意味する。
【0005】
これらの制御はある点では役に立つけれども、依然として着呼をどのようにスクリーンして、発呼の理由(reason for the call)又はこの重要度(importance)に基づいて、それらを受付けるか否かを決定しなければならないという問題が残る。現在、それに対する唯1つの解決策は電話に答え、発呼者と話をすることである。それが通常ある状態を混乱に導く1つである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、入力呼(targeting call)及び着呼(incoming call)の制御がもっと効率的になる解決策を提供することである。この目的を達成するために方法、装置、呼び出し装置、コンピュータプログラムプロダクトとシステムが提供される。これらによれば、発呼者と相互に通話し、呼に対する自分の理由が呼を取り次ぐのに十分重要かどうかを判断することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
入力呼を制御する方法において、入力呼はターゲット装置に対し決められている1組のルールに従ってプレスクリーンされ、前記入力呼の重要度が決定され、その重要度により呼の迂回が決定される。
【0008】
通信制御装置は、前記装置に対し決められた1組のルールに従って入力呼をプレスクリーンするための手段を含んでいる。前記手段は前記入力呼の重要度を決定するように構成されており、その重要度により前記手段は呼の迂回を決定するように構成されている。
【0009】
通信制御装置は、前記装置に対して決められている1組のルールに従って入力呼をプレスクリーンするための呼制御システムを含んでいる。前記呼制御システムは前記入力呼の重要度を決定するように構成されており、その重要度により前記呼制御システムは呼の迂回を決定するように構成されている。
【0010】
電話機(calling device)は呼を開始する(initiate)ための手段と、前記呼の重要度を決定するためのリクエストを受取るための手段を有している。但し、前記電話機はリクエストに対する応答として、決定された重要度を送信することができる。
【0011】
コンピュータプログラムプロダクトは、通信を制御するためのコンピュータ読み取り可能な命令(instruction)を含んでいる。前記命令は、前記装置に対して決められている1組のルールに従って入力呼をプレスクリーンし、前記入力呼の重要度を決定するように構成されており、その重要度により前記手段は呼の迂回を決定するように構成されている。
【0012】
通信のためのシステムは少なくとも、発呼端末と受信端末と、それらの間の通信ネットワークを有しており、前記システムは更に1組のルールに従って前記発呼端末に由来する呼をプレスクリーンするための手段を含んでいる。前記ルールは受信端末に対して決定されるものであり、前記手段は更に前記呼の重要度を決定するように構成されており、その重要度により前記手段は呼の迂回を決定するように構成されている。
【0013】
本発明は、発呼者との相互作用により着呼の分類を可能にすることにより、従来技術を改善する。本発明による解決策は、以前に比して呼を受け入れるために、より多くの制御を与える。この解決法により、呼のスクリーニングは自動化されるが、ユーザの要求および、重要な呼を受け取る可能性を害することない。
【0014】
本発明による解決策は、移動通信ネットワーク側又は発呼者の電話の側の変更を行うことなく、移動電話の側で実装することができる。なお、解決策は、移動電話側の代わりに、ネットワーク側で実装することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を以下図面の助けを借りて詳細に説明する。
【0016】
本発明について、呼が受信される場所が異なるとか、呼の制御が異なるとか状況の異なる実施例を挙げながら説明する。本書で、明瞭にするために特定の用語を使用する。これらの用語は実施例と図面に使われるものであるが、不必要に発明の範囲を規定し、又は制限するものではない。「移動電話」は、呼または他の連絡(contact)を受けたり、行ったりする無線通信に使用されることのできる無線通信装置である。移動電話が以下の例において使用されているが、代わりに別の通信端末を使用することもできる。用語「呼制御システム」は本解決方法を指し、特に呼制御を実施する手段を指す。用語「ユーザ」は無線端末を操作し、呼のような連絡を受ける者を指す。ターム「発呼者(caller)」は呼を行う者を指す。用語「着呼(incoming call)」は呼制御が行われる移動電話に向けられた連絡(contact)を指す。用語「入力呼(targeting call)」は類似のものを指すが、この場合は、呼制御が行われる場所について問わない:入力呼は移動電話に向けられるが、呼制御はサーバ側で又は移動電話側で行うことができる。
【0017】
本書では、移動電話に対する呼制御システムのための解決方法が説明される。呼制御システムは発呼者との相互対話の形を取って行われる。前記対話は音声又は視覚的要素又は、その両者を含んでいる。例えば、呼制御システムは相互的応答機械(interactive answering machine)に近いもので、呼制御システムは発呼端末のディスプレイ上にメニューを提供してもよい。その端末から、発呼者は適切な選択を行うことができる。呼制御システムの基本的なアイディアはユーザに代って呼を受信し、ユーザのためにその呼を受取ることが適切であるかを決定するステップに進めることである。これは発呼者と相互に通信することにより行われる。呼制御システムが、その呼は十分重要でユーザに緊急に取り次ぐものと判断する場合、電話を鳴らし、呼を取り次ぐ。そうでない場合、その呼は拒否されるか、又はボイスメールに送られる。呼制御システムは秘書の如く働く。それは発呼者と相互に通信し、呼の重要度を判断し、ノート/ボイスメールをとり、又は呼を取り次ぐ。換言すれば、ユーザに対し選択を行う。呼制御システムはユーザの現在の状況(例えば、位置、プロファイル、時間、タイムゾーン)、発呼者のIDによる発呼者(既知であれば)の識別、並びに電話の電話帳における情報及び発呼者からのキーパッド又は音声入力に基づいて決定を行う。
【0018】
以下の例は本発明の呼制御システムの操作に対する用例を示す。
【0019】
実施例1
ユーザ(Joy Headingという)は重要な会議に出席しており、電話をサイレントプロファイルにセットしている。サイレントプロファイルでは、電話は静かに鳴る。発呼者から呼が着信したとき、電話は(聞こえるようには)鳴らない。ユーザはディスプレイで発呼者の名前を見ることができる。このプロファイルにおいて、呼制御システムはオンになる。この実施例において、呼制御システムは呼出し音が3回鳴った後で、発呼者からの呼を選択するように構成されている。従って、呼び出し音が3回鳴った後、呼制御システムが呼を受けつけると、発呼者は次のメッセージを聞く。「こちらはJoy Headingです。私は現在会議中で、電話をお受けできません。1を押すか、又は電話を切らないで下さい。そうすれば、ボイスメッセージを残すことが出来ます。お急ぎの場合は、スター キー(star key)を押して下さい。そうすれば私の電話の呼出音が鳴ります」。
【0020】
実施例2
ユーザ(Mike Watsonという)は重要な会議に出席しており、電話をサイレントプロファイルにセットしている。プロファイルでは会議の開始時と終了時に基づいて、タイマーが設定されている。例えば、会議時間がカレンダーから検知されるときプロファイルが自動的にオンにセットされ、カレンダーに従って会議が終了するときプロファイルが自動的にオフにセットされる。又、例えば、次の60分は会議プロファイルとして、ユーザはプロファイルを手動でセットすることができる。このプロファイルでは、電話の呼出し音は静かに鳴る、又は1度ビープ音が鳴るようにしてよい。電話の呼が発呼者から着信すると、ユーザはディスプレイ上で発呼者の名前を見ることができる。現在のプロファイルにおいて、呼制御システムはオンされる。この実施例では、呼制御システムは発呼者からの呼を直ちにスクリーンするように構成されている。従って、着呼を検知すると、呼制御システムは呼を受け入れると、発呼者は次のメッセージを聞く。「こちらはMike Watsonです。私は現在会議中で、45分の間は電話をお受けできません。1を押す又は、電話を切らないで下さい。そうするとボイスメッセージを残すことが出来ます。こちらからお電話します。お急ぎの場合は、スター キー(star key)を押して下さい。そうすれば私の電話の呼出音が鳴ります」。この実施例では、呼制御システムはタイマーからプロファイルタイミングを取得し、発呼者に会議時間を知らせている。従って、発呼者は電話した理由が重要か否か、及び45分待つことができるか否かを決定できる。
【0021】
実施例3
ユーザ(Heintz Gastという)は異なるタイムゾーンをもつ別の国に旅行しており、現在睡眠をとっている。その国における時刻は現在、午前4:00である。ユーザは電話を切る、又はサイレントモードにすることを忘れてしまった。この時、着呼があると、望ましいことではないが呼出し音が鳴る。他方、ユーザの本国のタイムゾーンは、通常のビジネスアワーであって、配達人がユーザにパッケージがあり、ピックアップできる状態であることを通知したいと望んでいる。この電話は緊急ではなく、その時間にユーザを目覚ますものではない。直ちに電話の呼出音を鳴らし、ユーザを起こす代わりに、呼制御システムは呼を受け取る。すると、発呼者は次のメッセージを聞く。「こちらはHeintz Gastです。私は現在旅行中で、こちらのローカルタイムで4:01です。1を押すか又は、電話を切らないで下さい。そうすれば、ボイスメッセージを残すことが出来ます。お急ぎの場合は、スター キー(star key)を2回押して下さい。そうすれば私の電話の呼出音が鳴ります」。この実施例では、呼制御システムは例えば、ネットワークから時刻を入手している。ネット時間と移動電話時間情報を比較して、ユーザが旅行していることを判断することができる。
【0022】
実施例4
ユーザ(Marie Oxという)は、多くの電話通信販売者(telesellers)を持っている。特に彼らは未知の電話番号の業者である。ユーザの電話は例えば、どのようなプロファイルにも設定できる。一般的なプロファイル等で、この場合、電話が普通に鳴る。電話の呼は未知の番号の発呼者から到来する。この状況で、未知の番号が検知されると直に呼制御システムをオンすることができる。呼制御システムは呼を受付け、発呼者は次のメッセージを聞く。「未知の番号からMarie Ox宛に電話がありました。もし通信販売の件であれば、お電話をお切り下さい。興味はありません。別件でご連絡されているのであれば、1を押すか、そのまま電話を切らないで下さい。そうすれば、ボイスメッセージを残すことが出来ます。お急ぎの場合は、スター キー(star key)を2回押してください。そうすれば私の電話の呼出音が鳴ります」。
【0023】
実施例5
ユーザ(Joy Headingという)は再度、重要な会議に出席しており、電話をサイレントプロファイルにセットしている。このサイレントプロファイルでは、電話は静かに鳴る。発呼者から着呼があったときには、電話は聞こえるようには鳴らない。ユーザはディスプレイ上で発呼者の名前を見ることができる。このプロファイルにおいて、呼制御システムはオンになる。この実施例において、呼制御システムは呼び出し音が3回鳴った後で、発呼者からの呼を選択するように構成されている。従って、呼び出し音が3回鳴った後、呼制御システムが呼を受けつける。この実施例では、呼制御システムは呼出し電話の表示に視覚情報を与える。一例として、視覚情報は受取人の情況に関する情報、および更に発呼者が進めることができる操作のメニューを含めことができる。例えば、メニューは次の情報で形成することができる。
【0024】
あなたが電話を掛けている人は現在会議中です。
数字ボタン又は矢印ボタンを使って、あなたのご用件の緊急度を選びください:
3 極めて緊急
2 迅速な応答が必要
1 機械的応答
【0025】
発呼者がレベルを分類する場合、ユーザには、多数のビープ音又は選択をユーザのディスプレイに表示することができることを知らせることができる。選択“1”によると、呼は機械により応答される。
【0026】
方法
図1において、本発明の方法のステップの実施例が説明されている。本方法のステップは以前の実施例のステップに倣うものであるが、図1では、それらと比較するためにオプショナルな特徴が追加されている。以前の実施例のように、この実施例においても、発呼者が緊急用キーボタン(例えば、スター ボタン)を押した後で電話はアラームを鳴らし続ける。しかしながら、この実施例において、電話は所定の時間(例えば、20秒)後にボイスメッセージに電話を振り向ける自動的呼(automatic call)に設定されているので、ユーザ(受呼者)は呼に応答しないで、呼はボイスメッセージに回される。
【0027】
実装
本発明は移動電話向けコンピュータプログラムとして実装することができる。例えば、コンピュータプログラムは呼処理ソフトウェアにおけるものであることができる。前記ソフトウェアは、着呼の受入れ、着呼の拒否(ボイスメールに回す)ことにより、呼制御システムが呼をプレスクリーンすることにより、ユーザが着呼を処理できようにする。又は、ユーザが何もしない場合、所定数の呼び出し回数又は所定時間後に、呼制御システムが自動的に始動するようにセットすることができる。代わりに、コンピュータプログラムはプロファイル ロジック ソフトウェアの一部分であり、呼出し音量、呼出しトーン、振動、呼のスクリーニングの設定又は他の設定を変更することができる。しかしながら、着呼を受け入れた後、基本的呼制御ソフトは予め記録してある、又はカスタム記録してあるメッセージを動作させ(play)、発呼者からのDTMF応答又はボイス応答の何れかを受け、適切に呼をリダイレクトすることができる。呼制御ソフトウェアは発呼端末への追加データ接続を行い、前記発呼端末のディスプレイ用メニューを提供することができる。このメニューは例えば、数字で緊急レベルを決定するオプションを与えたり、発呼者に呼に関する別の情報を与えるように依頼することができる。呼制御システムソフトウェアはルールに基づいくシステムと通信し、発呼者の応答及び/又は電話の内容(ローカルタイム、位置、プロファイル等)に基づいて次の動作(action)を決めることができる。
【0028】
図2に装置の実施例が説明されている。装置200は通信手段220を有しており、通信手段220は、送信器221と受信機222を有している。又は前記装置はこれらに接続されている。又、送信器221と受信機222を有する別の通信手段280が存在することができる。第1の通信手段220が通信のために適合されることができる。また、別の通信手段280は一種のショートレンジの通信手段であることができる。一種のショートレンジの通信手段とは、例えば、Bluetooth(登録商標)TMシステム、WLANシステム(Wireless Local Area Network)、又は局所的使用に適していて、他の装置と通信するための、別のシステムである。装置200は例えば発呼者情報等の視覚情報を表示するためにディスプレイ240を有することができる。また、装置200はデータを入力するためのキーパッド250等の相互作用手段(interaction means)を有している。キーパッドに追加して、又は代わりに装置はスタイラス(stylus)を有することができる。その場合ディスプレイはタッチスクリーン ディスプレイである。又、装置200は例えばイヤホン261、マイクロホン262のようなオーディオ手段260を有することができる。また、オプションとしてオーディオ情報をコーディング(及び必要があればデコーディング)するためのCODECを有することができる。装置200は複数機能、複数タスクを制御し、装置200においてアプリケーションを動かすための制御ユニット230を有している。制御ユニット230は1つ又は複数のプロセッサ(CPU,DSP)を有している。装置は更に、例えばデータ、アプリケーション、コンピュータプログラムコードを記憶するためのメモリ270を有している。
【0029】
移動電話に代えて、本発明はネットワーク側で実装することができる。この実装にはネットワークサーバの標準化を或る程度、必要とする。ローミング時には必ずしも機能しないが。しかしながら、本発明の基本的なアイディアは変わらない。実装側は本発明の特徴を制限するものとは考えられていない。
【0030】
呼制御がネットワーク要素により実装されているシステムの一例を、図3で説明する。本方法のステップは図3において符号1−4bで表わされている。発呼端末310“発呼者A”は端末320に対し発呼する。受信端末320における着呼処理の基本ステップについて更なる説明はしない。このコンテキストで理解すべきことは、呼処理ソフトウェア323は受信端末におけるコンテキスト設定に従って呼制御の必要性を決定できることである。もし、例えば端末がサイレントプロファイルに設定されているならば、呼処理ソフトウェアは着呼を呼制御システム321に振り向けることができる。この実施例では、この呼制御システム321はネットワーク330の範囲に位置している。呼制御システム321は呼に“応答”し、ボイスダイアログを発呼者Aに提供する(3)。オプションによれば、この実施例では、発呼者Aは、呼の重要度に従ってキーボタン“1”又は“★”の何れかを選択することができる。勿論、キーボタンは本実施例のものと異なっていてもよい。キーボタン“1”を選択することにより、呼は応答装置340に向けられ(4b)、発呼者はメッセージを残すことができる。キーボタン“★”を選択した場合、呼は受信端末320に振り向けられる(4a)。受信端末320のユーザは発呼者情報を前記端末320のディスプレイ325で見ることができる。
【0031】
図4はシステムの類似の例を表している。しかしこの実施例では呼制御システム321は受信端末320の中に形成されている。このプロセスは図3の実施例と類似した形で進行する:受信端末320の現行コンテキストがそれを必要とする場合、着呼(1)は呼制御システム321に振り向けられる。この実施例では、呼制御システム321は発呼端末310に対する、追加データ接続を形成し(3)、発呼端末310のディスプレイ315にメニューを提供する。数字又は矢印キーボタン317を使って、ユーザは呼の緊急度を選ぶことができる。呼は更に、選ばれた緊急度に従って処理される;緊急度が最も高い場合、呼は受信端末320に振り向けられ(4a)、他の緊急度の場合、呼は応答装置340に振り向けられる(4b)。相互メニューがほとんどの情報又は相互作用オプション(interaction option)を含んでいることは当業者により評価されるであろう。従って、テキスト対話の単純な実施例がこの実施例において示されるが、この実施例を限定的特徴として見做すべきではない。
【0032】
図3,4において、本システムの2つの実施例が提示されている。1つは音声対話及び、受信端末の外部の呼制御システムを含み、他の1つはメニュー対話及び受信端末の内部における呼制御システムを含む。当業者は本発明がこれら実施例の組合せを含むことを理解すべきである。従って、説明された実施例の変更、変形されたものは、請求項に記載された本発明の保護範囲から逸脱することはないことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の1実施例を実行するための単純な例のフローチャートである。
【図2】通信装置の例の単純なブロック図である。
【図3】通信システムの単純な例を示す図である。
【図4】通信システムの別の例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力呼を制御するための方法であって、
入力呼が検知され、入力呼は着信装置のために決められた1組のルールに従ってプレスクリーンされ、前記入力呼の重要度が決定され、重要度により呼の振り替えが決定される方法。
【請求項2】
入力呼が所定の呼出し音の後、プレスクリーンされる請求項1に記載の方法。
【請求項3】
入力呼が呼出し時間に従ってプレスクリーンされる請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記入力呼の重要度を決定することは発呼者に対するメッセージを動作させるステップを含み、前記メッセージは発呼者が自分の発呼の理由の緊急度を提供できるようにする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記入力呼の重要度を決定することは発呼者に対するメニューを提示するステップを含み、前記メニューは発呼者が自分の発呼の理由の緊急度を提供できるようにする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
入力呼のプレスクリーニングは、プロファイル、位置、時間、タイムゾーンの内の少なくとも1つの情報を含む1組のルールに基づいて開始される請求項1に記載の方法。
【請求項7】
発呼者が呼の重要度を表示しない場合、呼はボイスメッセージに振り向けられる請求項1に記載の方法。
【請求項8】
通信制御装置であって、該装置に対して決められているルールの組に基づいて入力呼をプレスクリーニングするための手段を有し、前記手段は前記入力呼の重要度を決定するように構成されており、前記重要度により前記手段は呼の振り向けを決定するように構成されている通信制御装置。
【請求項9】
前記手段は所定回数の呼出し音の後で入力呼をするように構成されている請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記手段は呼出し時間に基づいて入力呼をプレスクリーンするように構成されている請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記手段は発呼者に対しメッセージを動作させることが出来、前記メッセージにより発呼者は自分の発呼の緊急度を提供することができ、それにより前記手段は前記呼の重要度を決定することができる請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記手段は発呼者に対しメニューを提示することが出来、前記メニューにより発呼者は自分の発呼の理由に関する緊急度を提供することができ、それにより前記手段は前記呼の重要度を決定することができる請求項8に記載の装置。
【請求項13】
一組のルールを有し、それにより前記手段は入力呼をプレ スクリーニングでき、前記ルールはプロファイル、位置、時間、タイムゾーンの内の少なくとも1つの情報を含む請求項8に記載の装置。
【請求項14】
前記手段はキーボタン押圧を検知することが出来、前記キーボタンは緊急ボタンのために構成されており、呼を受取者/装置(recipient)に振り向ける請求項8に記載の装置。
【請求項15】
前記装置に入力呼する呼を制御できる請求項8に記載の装置。
【請求項16】
通信装置に入力呼する呼を制御できる請求項8に記載の装置。
【請求項17】
通信制御装置であって、該装置に対して決められているルールの組に基づいて入力呼をプレ スクリーニングするための呼制御システムを有し、前記呼制御システムは前記入力呼の重要度を決定するように構成されており、前記重要度により前記呼制御システムは呼の振り向けを決定するように構成されている通信制御装置。
【請求項18】
前記呼制御システムは所定回数の呼出し音の後で入力呼をプレスクリーンするように構成されている請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記呼制御システムは呼出し時間に基づいて入力呼をプレスクリーンするように構成されている請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記呼制御システムは発呼者に対しメッセージを動作させることが出来、前記メッセージにより発呼者は自分の呼の緊急度を提供することができ、それにより前記呼制御システムは前記呼の重要度を決定することができる請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記呼制御システムは発呼者に対しメニューを提示することが出来、前記メニューにより発呼者は自分の呼の緊急度を提供することができ、それにより前記呼制御システムは前記呼の重要度を決定することができる請求項17に記載の装置。
【請求項22】
一組のルールを有し、それにより前記呼制御システムは入力呼をプレ スクリーニングでき、前記ルールはプロファイル、位置、時間、タイムゾーンの内の少なくとも1つの情報を含む請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記呼制御システムはキーボタン押圧を検知することが出来、前記キーボタンは緊急ボタンのために構成されており、呼を受取者/装置(recipient)に振り向ける請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記装置に入力呼する呼を制御できる請求項17に記載の装置。
【請求項25】
通信装置に入力呼する呼を制御できる請求項17に記載の装置。
【請求項26】
呼を開始するための手段を有する発呼装置であって、前記発呼した呼に対する応答として、前記呼の重要度を決定するためのリクエストを受信し、前記発呼装置は前記リクエストに対する応答として決定された重要度を送信することができる発呼装置。
【請求項27】
通信制御のためのコンピュータ読み取り可能なインストラクションを含むコンピュータプログラムであって、前記インストラクションはルールの組に基づいて入力呼をプリ スクリーンし、前記呼の重要度を決定するように構成されており、前記重要度により前記呼制御システムは呼の振り向けを決定するように構成されているコンピュータプログラム プロダクト。
【請求項28】
メディア上に格納される請求項27に記載のコンピュータプログラム プロダクト。
【請求項29】
少なくとも発呼端末及び受信端末並びに両端末間に形成された通信ネットワークを有する通信システムであって、前記システムは、更にルールの組に基づいて前記発呼端末からの呼をプリ スクリーンするための手段を有し、前記ルールは前記受信端末のために決められており、前記手段は更に前記呼の重要度を決めるように構成されており、前記重要度により前記手段は呼の振り向けを決定するように構成されている通信システム。
【請求項30】
前記手段は発呼端末に対しメッセージを動作させることが出来、前記メッセージにより発呼者は自分の発呼の緊急度を提供することができ、それにより前記手段は前記呼の重要度を決定することができる請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記手段は発呼装置のディスプレイ上にメニューを提示することが出来、前記メニューにより発呼者は自分の発呼の理由に関する緊急度を提供することができ、それにより前記手段は前記呼の重要度を決定することができる請求項29に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−539629(P2008−539629A)
【公表日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−508245(P2008−508245)
【出願日】平成18年4月26日(2006.4.26)
【国際出願番号】PCT/FI2006/050164
【国際公開番号】WO2006/114480
【国際公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】