説明

哺乳動物細胞の調節

本発明は、細胞における標的遺伝子の発現を調節する産物および方法を提供する。そのような一つの方法には、標的遺伝子から転写されたmRNAと二本鎖領域を形成するポリヌクレオチドを細胞に導入する段階が含まれ、ここで二本鎖領域は哺乳動物のmiRNA標的領域を含む。もう一つのそのような方法には、miRNAまたはその前駆体と二本鎖領域を形成するsiRNAを細胞に導入する段階が含まれ、ここで標的遺伝子から転写されたmRNAはmiRNA標的領域を含む。特定の好ましい態様において、本方法にはさらに、標的遺伝子の発現を測定する段階が含まれる。本方法は、哺乳動物細胞の個体発生、機能、分化、および/または生存率を調節するために特に有用である。そのため、本発明はまた、miRNA、またはmiRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体を細胞に導入して、転写後に哺乳動物の個体発生、哺乳動物細胞の機能、哺乳動物細胞の分化、または哺乳動物細胞の生存率を制御する方法も提供する。本発明はさらに、本発明の方法において有用なベクターを含むポリヌクレオチドを提供する。提供されるポリヌクレオチドには、プロモーターと、miRNAまたはmiRNAの前駆体を発現するポリヌクレオチド配列とを含むプラスミドベクターが含まれる。同様に、プロモーターと、miRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体を発現するヌクレオチド配列とを含むプラスミドベクターも含まれる。特定の好ましい態様において、miRNAは、哺乳動物の標的遺伝子から転写されたmRNAと二本鎖領域を形成することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、哺乳動物細胞における遺伝子発現を調節するプロセスと共に、そのような方法において有用な産物および組成物に関する。本方法および組成物は、例として、哺乳動物細胞の個体発生、機能、分化、および/または多様性を制御するために有用である。
【0002】
関連出願
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み入れられる、2003年2月10日に提出された米国特許仮出願第60/445,829号の恩典を主張する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
rRNA、snRNA、snoRNA、およびtRNAを含む非コードRNAは、染色体の維持、遺伝子のインプリンティング、転写調節、プレmRNAスプライシング、およびmRNA翻訳の制御のような極めて多様なプロセスにおいて役割を有する1。マイクロRNA(miRNA)と呼ばれる非コードRNAの一つのクラスは、転写後レベルでmRNAを調節することが知られている小さなRNAである2-18。今日まで、多数のmiRNAが動物および植物において発見されている2,3,6-16。それらの中で、lin-4およびlet-7は、C.エレガンス(Caenorhabditis elegans)における発達時期の遺伝子分析から同定されており、十分に特徴付けされている2-5。lin-4およびlet-7は共に、lin-14、lin-28、およびlin41のようなそれぞれの標的遺伝子のリプレッサーとして作用する。これらのmiRNAによる抑制は、標的mRNAの3'非翻訳領域(3'-UTRs)における部分的相補的配列の存在を必要とする。lin-14およびlin-28は、lin-4によって翻訳時に抑制されるが、これらのmRNAはポリリボソームに結合して検出された19,20。このように、lin-4は、翻訳開始後の標的遺伝子の発現を調節する。
【0004】
一般的に、miRNAは、当初長いRNAとして転写され、その後約〜70 ntのプレ-miRNAにプロセシングされる21。このプレmiRNAは、細胞質に輸送されて、RNアーゼIIIダイサーによってプロセシングされ、成熟miRNAを生じる21-24。成熟miRNAは、RNA干渉(RNAi)媒介遺伝子沈黙化において機能するeIF2C2を含むリボヌクレオタンパク質複合体(miRNP)に組み入れられる9,16,25。このmiRNA-miRNP複合体は、標的mRNAの3'-UTRに対して部分的に塩基対を形成することによって、mRNA翻訳を抑制する2-5,26,27。しかし、シロイヌナズナmiR-171およびmiR-165/166はそれぞれ、推定のScarecrow様(SCL)転写因子ファミリーである、PHAVOLUTA(PHV)およびPHABULOSA (PHB)mRNAのコード領域と完全に相補的である17,18。これらのmiRNAはsiRNA媒介mRNA分解と類似のmRNAの切断を誘導することができる。このように、miRNAは、mRNAの翻訳の抑制およびmRNAの切断を含む機能を有する。一般的に、lin-4およびlet-7を含むmiRNAは、標的mRNAの3'-UTR領域に対して部分的に塩基対を形成することによってmRNAの翻訳を制御する2-5。シロイヌナズナにおいて、miR-171およびmiR-165/166はそれぞれ、Scarecrow様(SCL)ファミリーmRNAである、PHAVOLUTA(PHV)およびPHABULOSA (PHB)mRNAのコード領域と完全に相補的である17,18。これらのmiRNAはその標的mRNAを切断して、それによってsiRNA様の遺伝子沈黙化が起こる。miRNAおよびsiRNAの双方によって共有される唯一の経路が存在すること、そしてこの唯一の経路が翻訳の制御およびmRNAの切断の双方を媒介することが提唱されている43
【0005】
C.エレガンスにおいて、let-7およびlin-4は、発達の際に連続的に発現される2-5,19。このように、miRNAは、C.エレガンスの正常な発達にとって必要であるlin-41およびlin-14/28遺伝子の発現を抑制することから、これらのmiRNAは、発達において重要な役割を果たす可能性がある2-5。植物において、SCLファミリーの遺伝子を含むmiRNAの標的であるいくつかの遺伝子が同定され、その機能が特徴付けされている17,18。miR-171の標的であるSCLファミリーは、根における放射状のパターン形成およびホルモンのシグナル伝達を含む広範囲の発達プロセスを制御する。さらに、miR-165/166は、葉を生じる苗条組織における放射状の位置の認識に関係するホメオドメインロイシンジッパー転写因子をコードするPHV遺伝子およびPHB遺伝子の発現を調節することができる。さらに、bantamマイクロRNAは、ショウジョウバエ発達の際に細胞増殖を刺激すると同時にアポトーシスを防止する44。このように、多くのmiRNAが、動物および植物の発達において重要な役割を有すると同定されている。
【0006】
200個を上回るmiRNAが哺乳動物において見つかっているが、これらの既知のmiRNAの標的mRNAはなおも同定されていない。哺乳動物系における遺伝子発現を調節するための、さらなる手段の十分な確立が当技術分野において必要であることを考慮すると、それらの既知の哺乳動物miRNAに関するmiRNA標的配列の同定は、哺乳動物細胞の個体発生、機能、分化、および/または生存率の制御に多くの意味を有すると考えられる。
【発明の開示】
【0007】
発明の概要
本発明は、細胞における標的遺伝子の発現を調節する産物および方法を提供する。そのような一つの方法は、標的遺伝子から転写されたmRNAと二本鎖領域を形成するポリヌクレオチドを細胞に導入する段階を含み、ここで、二本鎖領域は哺乳動物のmiRNA標的領域を含む。もう一つのそのような方法は、miRNAまたはその前駆体と二本鎖領域を形成するsiRNAを細胞に導入する段階を含み、ここで、標的遺伝子から転写されたmRNAはmiRNA標的領域を含む。特定の好ましい態様において、本方法は標的遺伝子の発現を測定する段階をさらに含む。本方法は、哺乳動物細胞の個体発生、機能、分化、および/または生存率を調節するために特に有用である。このように、本発明はまた、miRNA、またはmiRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体を細胞に導入することによって、転写後に哺乳動物の個体発生、哺乳動物細胞の機能、哺乳動物細胞の分化、または哺乳動物細胞の生存率を制御する方法を提供する。本発明はさらに、本発明の方法において有用なmiRNA、siRNA、およびベクターを含むポリヌクレオチドを提供する。提供されるベクターには、プロモーターと、miRNAまたはmiRNAの前駆体を発現するポリヌクレオチド配列とを含むプラスミドベクターが含まれる。同様に、プロモーターと、miRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体を発現するヌクレオチド配列とを含むプラスミドベクターも含まれる。特定の好ましい態様において、miRNAは、哺乳動物標的遺伝子から転写されたmRNAと二本鎖領域を形成することができる。
【0008】
詳細な説明
他に定義していない限り、本明細書において用いた全ての科学技術用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書に記載される方法および材料と類似または同等の方法および材料を本発明の実践または試験において用いることができるが、適した方法および材料を以下に記載する。本明細書において言及した全ての刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。矛盾する場合は、定義を含めて本発明細書が支配する。さらに、材料、方法、および実施例は単に説明するためであり、制限することは意図されない。
【0009】
本明細書において用いられるように、「siRNA」という用語は、標的ポリリボヌクレオチドに結合する二本鎖RNA分子を指す。好ましい態様において、標的分子に対するsiRNAの結合は、標的ポリリボヌクレオチドの機能を阻害する。
【0010】
本明細書において用いられるように、「生物」という用語は、少なくとも一つの細胞を含む任意の生物を指す。生物体は、例えば単一の真核細胞のように単純であるか、または哺乳動物のような複雑な多細胞動物でありうる。
【0011】
本明細書において用いられるように、「哺乳動物」という用語は、霊長類を含む哺乳綱のメンバーを指す。特に好ましい哺乳鋼のメンバーには、ヒト、ウシ、ヤギ、ブタ、ヒツジ、齧歯類、ハムスター、マウス、およびラットが含まれる。
【0012】
「異種」という用語は、天然に存在しない要素の組み合わせを指す。例えば、異種DNAは、細胞または細胞の染色体部位に元々存在しないDNAを指す。好ましくは、異種DNAには細胞に対して異物である遺伝子が含まれる。異種発現調節要素は、本来機能的に結合している遺伝子とは異なる遺伝子に機能的に結合しているような要素である。
【0013】
本明細書において用いられるように、二つのポリヌクレオチド配列は、それらが約70%の同一性を共有する場合に「実質的に相同である」または「実質的な相同性」を有すると言われる。より好ましい態様において、「実質的な相同性」を有するポリヌクレオチドは、少なくとも約80%の同一性、より好ましくは少なくとも約90%の同一性、およびさらにより好ましくは少なくとも約95%の同一性を有するポリヌクレオチドである。そのような実質的に相同なポリヌクレオチドは機能的類似性を有することがさらに好ましい。例えば、一つの特に好ましい態様において、実質的に相同なポリヌクレオチドは、中程度または高度にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズすると考えられる。もう一つの好ましい態様において、実質的に相同なポリヌクレオチドは、ポリペプチドの特徴である生物学的に有意な活性を共有するポリペプチドをコードするように機能する。
【0014】
ハイブリダイゼーションのストリンジェンシーは、ポリヌクレオチド二本鎖が安定である条件を指す。当業者に公知であるように、二本鎖の安定性は、塩濃度および温度の関数である(例えば、参照により本明細書に組み入れられる、Sambrookら、「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」、第二版(Cold Spring Harbor Laboratory(1989))を参照されたい)。所定のプローブを標的-DNAとハイブリダイズさせるために用いられるストリンジェンシーレベルは、当業者によって容易に変化させることができる。「低ストリンジェンシーハイブリダイゼーション」という語句は、10%ホルムアミド、5×デンハルト溶液、6×SSPE、0.2%SDSにおける42℃でのハイブリダイゼーション、その後の1×SSPE、0.2%SDSにおける50℃での洗浄と同等である条件を指す。デンハルト溶液およびSSPEは、他の適したハイブリダイゼーション緩衝液と同様に当業者に周知である。(例えば、Sambrookら、「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」、Cold Spring Harbor Laboratory Press、1989を参照されたい)。
【0015】
本明細書において用いられるように、「中程度にストリンジェントなハイブリダイゼーション」という用語は、標的DNAが、標的DNAに対して約70%の同一性、好ましくは約75%の同一性、より好ましくは約85%の同一性を有する相補的核酸に結合することが可能な条件を指し、標的DNAに対して約90%を上回る同一性が特に好ましい。好ましくは、中程度にストリンジェントな条件は、50%ホルムアミド、5×デンハルト溶液、5×SSPE、0.2%SDSにおける42℃でのハイブリダイゼーション、その後の0.2×SSPE、0.2%SDSにおける65℃での洗浄と同等な条件である。典型的な「中程度にストリンジェントな条件」のさらなる例には、50〜65℃での0.015 M塩化ナトリウム、0.0015 Mクエン酸ナトリウム、または37〜50℃での0.015 M塩化ナトリウム、0.0015 Mクエン酸ナトリウム、および20%ホルムアミドが含まれる。説明する目的のために、0.015 Mナトリウムイオンにおける50℃での「中程度にストリンジェント」な条件は、約20%のミスマッチを許容すると期待される。
【0016】
「高ストリンジェントハイブリダイゼーション」という用語は、高い程度の同一性を有する核酸配列に限ってハイブリダイゼーションを可能にする条件を指す。高ストリンジェンシー条件は、例えば50%ホルムアミド、5×デンハルト溶液、5×SSPE、0.2%SDSにおける42℃でのハイブリダイゼーション、その後の0.1×SSPEおよび0.1%SDSにおける65℃での洗浄によって提供されうる。ハイブリダイゼーションおよび洗浄に関する「高ストリンジェント条件」のさらなる例には、65〜68℃での0.015 M塩化ナトリウム、0.0015 Mクエン酸ナトリウム、または42℃での0.015 M塩化ナトリウム、0.0015 Mクエン酸ナトリウム、および50%ホルムアミドが含まれる。
【0017】
二つの配列間の「同一性(%)」は、配列によって共有される同一の位置の数の関数である。二つの配列間の同一性(%)の決定は、Karlin および Altschul(S. Karlin および S.F. Altschul、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1990、87:2264〜2268;S. Karlin および S.F. Altschul、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1993、90:5873〜5877)によるBLASTアルゴリズムのような任意の従来の数学的アルゴリズムを用いて行うことができる。BLASTアルゴリズムは、Altschulら(S.F. Altschulら、J. Mol. Biol. 1990、215:403)のBLASTNプログラムに組み入れられている。ヌクレオチド配列をBLASTNに従って分析する場合、適したパラメータには、例えばスコア=100およびワード長=12が含まれる。比較目的のためにギャップのあるアラインメントを得るため、Altschulら(1997)、Nucleic Acids Res. 25:3389に記述されるようなGapped BLASTを利用することができる。BLASTおよびGapped BLASTを利用する場合、好ましくはそれぞれのプログラムのデフォルトパラメータを用いる。しかしながら、当業者は、特定の目的に適合するようにパラメータを容易に調節することができる。そのような分析の具体的な方法は当技術分野で公知である(例えば、国立バイオテクノロジー情報センターのBLASTウェブサイトを参照されたい)。
【0018】
本明細書において、「対応する」という用語は、正確な位置が類似性または相同性が測定される分子と同一であっても、または異なっていたとしても、類似または相同である配列を指す。核酸またはアミノ酸配列アラインメントには空白が含まれてもよい。したがって「対応する」という用語は配列類似性を指し、アミノ酸残基またはヌクレオチド塩基の番号を意味しない。
【0019】
「ベクター」とは、もう一つのDNAセグメントが結合されうる、プラスミド、ファージゲノム、ウイルスゲノム、コスミド、または人工染色体のような組換え型核酸構築物である。特定の態様において、ベクターは、例えばクローニングベクターの場合に、結合したセグメントの複製を生じることもある。「レプリコン」は、インビボで自律DNA複製単位として機能する任意の遺伝子要素(例えば、プラスミド、染色体、ウイルス)であり、すなわちこれは自身の制御下で複製が可能である。ベクターの他の好ましい例には、発現制御配列を含む発現ベクターが含まれる。
【0020】
「発現制御配列」、例えば転写および翻訳制御配列は、宿主細胞においてコード配列の発現を規定する、プロモーター、エンハンサー、サプレッサー、ターミネーター等のようなコード配列に隣接する調節配列である。真核細胞において、ポリアデニル化シグナルは制御配列である。mRNAにおいて、リボソーム結合部位は、発現制御配列の一例である。
【0021】
本明細書において用いられるように「遺伝子」という用語は、一つまたは複数の発現制御配列に機能的に結合したポリペプチドコード配列が含まれるDNA分子の一部を指す。一つの態様において、遺伝子は、それが一つまたは複数のイントロンを含むという点においてゲノム配列または部分的ゲノム配列となりうる。もう一つの態様において、遺伝子はcDNA分子となりうる(すなわち、如何なるイントロンも含まないコード配列)。
【0022】
本明細書において後に「dbl癌原遺伝子」(またはdbl)として言及される遺伝子は当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X12556を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「dbl癌原遺伝子」(同様にdbl)という用語は、配列番号:291に記載のdbl癌原遺伝子の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:121に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0023】
本明細書において後に「トランスフォーミング増殖因子β1」(またはTGFBI)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_000660を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「トランスフォーミング増殖因子β」(同様にTGFBI)という用語は、配列番号:292に記載のトランスフォーミング増殖因子βの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:122に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0024】
本明細書において後に「トランスフォーミング増殖因子α」(またはTGFAもしくはTGFα)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_003236を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「トランスフォーミング増殖因子α」(同様にTGFAまたはTGFα)という用語は、配列番号:293に記載のトランスフォーミング増殖因子αの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:123に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0025】
本明細書において後に「v-myb骨髄芽球症ウイルス腫瘍遺伝子相同体」(またはV-mybもしくはMYB)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_005375を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「v-myb骨髄芽球症ウイルス腫瘍遺伝子相同体」(同様にV-mybまたはMYB)という用語は、配列番号:294に記載のv-myb骨髄芽球症ウイルス腫瘍遺伝子相同体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:124および185の一つまたは複数に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0026】
本明細書において後に「c-cbl癌原遺伝子」(またはc-cbl)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X57110を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「c-cbl癌原遺伝子」(同様にc-cbl)という用語は、配列番号:295に記載のc-cbl癌原遺伝子の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:125に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0027】
本明細書において後に「snoI」(またはSNO I)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号Z19588を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「snoI」(同様にSNO I)という用語は、配列番号:296に記載のsnoIの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:126に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0028】
本明細書において後に「アクチビンβEサブユニット」(またはアクチビンβ)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF412024を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「アクチビンβEサブユニット」(同様にアクチビンβ)という用語は、配列番号:297に記載のアクチビンβEサブユニットの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:127に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0029】
本明細書において後に「筋原性因子5」(またはMyf-5もしくはMYF5)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_005593を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「筋原性因子5」(同様にMyf-5またはMYF5)という用語は、配列番号:298に記載の筋原性因子5の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:128および267の一つまたは複数に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0030】
本明細書において後に「線維芽細胞増殖因子9」(またはFGF9もしくはグリア活性化因子)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002010を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「線維芽細胞増殖因子9」(同様にFGF9およびグリア活性化因子)という用語は、配列番号:299に記載の線維芽細胞増殖因子9の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:129に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0031】
本明細書において後に「チロシンキナーゼをコードするRON」(またはRON)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X70040を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「チロシンキナーゼをコードするRON」(同様にRON)という用語は、配列番号:300に記載のチロシンキナーゼをコードするRONの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:130に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0032】
本明細書において後に「E3ユビキチンリガーゼSMURF1」(またはSMURF1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_020429を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「E3ユビキチンリガーゼSMURIF1」(同様にSMURF1)という用語は、配列番号:301に記載のE3ユビキチンリガーゼSMURF1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:131に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0033】
本明細書において後に「jagged 2」(またはJAG2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002226を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「jagged 2」(同様にJAG2)という用語は、配列番号:302に記載のjagged 2の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:132に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0034】
本明細書において後に「JUN-Bタンパク質をコードするjun-B」(またはJunB)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X51345を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「JUN-Bタンパク質をコードするjun-B」(同様にJunB)という用語は、配列番号:303に記載のJUN-Bタンパク質をコードするjun-Bの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:133に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0035】
本明細書において後に「メチル-CpG結合ドメインタンパク質4」(またはMBD4)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_003925を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「メチル-CpG結合ドメインタンパク質4」(同様にMBD4)という用語は、配列番号:304に記載のメチル-CpG結合ドメインタンパク質4の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:134に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0036】
本明細書において後に「ZIPキナーゼ」(またはZIPキナーゼ)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AB022341を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ZIPキナーゼ」(同様にZIPキナーゼ)という用語は、配列番号:305に記載のZIPキナーゼの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:135に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0037】
本明細書において後に「エンドムチン」(またはエンドムチンもしくはEMCN)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_016242を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「エンドムチン」(同様にエンドムチンまたはEMCN)という用語は、配列番号:306に記載のエンドムチンの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:136に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0038】
本明細書において後に「ICEプロテアーゼ活性化因子」(またはIPAF)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AY035391を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ICEプロテアーゼ活性化因子」(同様にIPAF)という用語は、配列番号:307に記載のICEプロテアーゼ活性化因子の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:137に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0039】
本明細書において後に「hairy and enhancer of split 1」(またはHES1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_005524を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「hairy and enhancer of split 1」(同様にHes1)という用語は、配列番号:308に記載のhairy and enhancer of split 1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:5、6、7、および171の一つまたは複数に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0040】
本明細書において後に「トランスフォーミング増殖因子β3」(またはTGF-B3もしくはTGFB3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_003239を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「トランスフォーミング増殖因子β3」(同様にTGF-B3またはTGFB3)という用語は、配列番号:309に記載のトランスフォーミング増殖因子β3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:138に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0041】
本明細書において後に「エナプチン(enaptin)mRNA」(またはエナプチン)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF535142を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「エナプチンmRNA」(同様にエナプチン)という用語は、配列番号:310に記載のエナプチンmRNAの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:139に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0042】
本明細書において後に「AMPデアミナーゼ」(またはAMPD3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号M84721を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「AMPデアミナーゼ」(同様にAMPD3)という用語は、配列番号:311に記載のAMPデアミナーゼの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:140に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0043】
本明細書において後に「インターロイキン1α」(またはIL1A)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF536338を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「インターロイキン1α」(同様にIL1A)という用語は、配列番号:312に記載のインターロイキン1αの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:141に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0044】
本明細書において後に「E2F転写因子6」(またはE2F6)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_001952を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「E2F転写因子6」(同様にE2F6)という用語は、配列番号:313に記載のE2F転写因子6の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:142に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0045】
本明細書において後に「ラミニンα」(またはラミニンαもしくはLAMA)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_005559を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ラミニンα」(同様にラミニンαまたはLAMA)という用語は、配列番号:314に記載のラミニンαの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:143に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0046】
本明細書において後に「ポリメラーゼ(DNA指向型)α」(またはDNA Pol αもしくはPOLA2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002689を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ポリメラーゼ(DNA指向型)α」(同様にDNA Pol αまたはPOLA2)という用語は、配列番号:315に記載のポリメラーゼ(DNA指向型)αの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:144に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0047】
本明細書において後に「白血球チロシンキナーゼ」(またはLTK)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002344を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「白血球チロシンキナーゼ」(同様にLTK)という用語は、配列番号:316に記載の白血球チロシンキナーゼの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:145に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0048】
本明細書において後に「ホメオボックスD1」(またはHOXD1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_024501を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ホメオボックスD1」(同様にHOXD1)という用語は、配列番号:317に記載のホメオボックスD1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:146に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0049】
本明細書において後に「ラミニンγ」(またはLAMB2もしくはラミニンγ)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002293を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ラミニンγ」(同様にLAMB2またはラミニンγ)という用語は、配列番号:318に記載のラミニンγ(以前はLAMB2)の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:147に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0050】
本明細書において後に「腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー1A」(またはTNFR1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号BC010140を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー1A」(同様にTNFR1)という用語は、配列番号:319に記載の腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー1Aの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:148および200の一つまたは複数に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0051】
本明細書において後に「villin 2」(またはVillin 2もしくはVIL2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_003379を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「villin 2」(同様にVillin 2またはVIL2)という用語は、配列番号:320に記載のvillin 2の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:149に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0052】
本明細書において後に「frizzled相同体5」(またはFrizzled相同体5もしくはFZD5)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_003468を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「frizzled相同体」(同様にFrizzled相同体5またはFZD5)という用語は、配列番号:321に記載のfrizzled相同体5の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:150に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0053】
本明細書において後に「ATP依存性染色質リモデリングタンパク質」(またはACF1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF213467を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ATP依存性染色質リモデリングタンパク質」(同様にACF1)という用語は、配列番号:322に記載のATP依存性染色質リモデリングタンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:151に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0054】
本明細書において後に「転写因子のMSX2 mRNA」(またはMSX2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X69295を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「転写因子のMSX2 mRNA」(同様にMSX2)という用語は、配列番号:323に記載の転写因子のMSX2 mRNAの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:152に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0055】
本明細書において後に「脂肪分化関連タンパク質」(またはADFP)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_001122を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「脂肪分化関連タンパク質」(同様にADFP)という用語は、配列番号:324に記載の脂肪分化関連タンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:153に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0056】
本明細書において後に「筋原性因子4」(またはミオゲニン(myogenin)、Myf-4、もしくはMYOG)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002479を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「筋原性因子4」(同様にミオゲニン、Myf-4またはMYOG)という用語は、配列番号:325に記載のミオゲニン(筋原性因子4)の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:154に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0057】
本明細書において後に「SRY(性決定領域Y)-ボックス5」(またはSox-5もしくはSOX5)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_006940を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「SRY(性決定領域Y)-ボックス5」(同様にSox-5またはSOX5)という用語は、配列番号:326に記載のSRY(性決定領域Y)-ボックス5の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:155に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0058】
本明細書において後に「Notch相同体1」(またはNotch 1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_017617を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「Notch相同体1」(同様にNotch 1)という用語は、配列番号:327に記載のNotch相同体1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:156に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0059】
本明細書において後に「ヒトチロシンキナーゼ型受容体」(またはErbB2もしくはHER2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号M11730を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ヒトチロシンキナーゼ型受容体」(同様にErbB2またはHER2)という用語は、配列番号:328に記載のヒトチロシンキナーゼ型受容体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:157に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0060】
本明細書において後に「ポリメラーゼ(DNA指向型)θ」(またはDNA Pol θもしくはPOLQ)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_006596を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ポリメラーゼ(DNA指向型)θ」(同様にDNA PolθまたはPOLQ)という用語は、配列番号:329に記載のポリメラーゼ(DNA指向型)θの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:158に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0061】
本明細書において後に「cAMP反応性要素結合タンパク質3」(またはCREB3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_006368を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「cAMP反応性要素結合タンパク質3」(同様にCREB3)という用語は、配列番号:330に記載のcAMP反応性要素結合タンパク質3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:159および163の一つまたは複数に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0062】
本明細書において後に「timeless相同体」(またはTimeless)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号BC050557を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「timeless相同体」(同様にTimeless)という用語は、配列番号:331に記載のtimeless相同体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:160に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0063】
本明細書において後に「RAD52相同体」(またはRAD52)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002879を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「RAD52相同体」(同様にRAD52)という用語は、配列番号:332に記載のRAD52相同体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:161に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0064】
本明細書において後に「toll様受容体4」(またはTLR4)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_138554を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「toll様受容体4」(同様にTLR4)という用語は、配列番号:333に記載のtoll様受容体4の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:162に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0065】
本明細書において後に「SRY(性決定領域Y)-ボックス9」(またはSOX9)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_000346を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「SRY(性決定領域Y)-ボックス9」(同様にSOX9)という用語は、配列番号:334に記載のSRY(性決定領域Y)-ボックス9の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:164に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0066】
本明細書において後に「ホメオボックスA5」(またはHOXA5)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_019102を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ホメオボックスA5」(同様にHOXA5)という用語は、配列番号:335に記載のホメオボックスA5の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:165に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0067】
本明細書において後に「細胞分裂周期42 GTP結合タンパク質」(またはCDC42)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号BC018266を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「細胞分裂周期42 GTP結合タンパク質」(同様にCDC42)という用語は、配列番号:336に記載の細胞分裂周期42 GTP結合タンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:166に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0068】
本明細書において後に「デスムスリン(desmuslin)」(またはDMN)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_145728を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「デスムスリン」(同様にDMN)という用語は、配列番号:337に記載のデスムスリンの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:167に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0069】
本明細書において後に「TFIIICボックスB結合サブユニット」(またはTFIIICボックスB結合サブユニット)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号U02619を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「TFIIICボックスB結合サブユニット」(同様にTFIIICボックスB結合サブユニット)という用語は、配列番号:338に記載のTFIIICボックスB結合サブユニットの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:168および169の一つまたは複数に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0070】
本明細書において後に「プロフィリン2」(またはPFN2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_053024を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「プロフィリン2」(同様にPFN2)という用語は、配列番号:339に記載のプロフィリン2の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:169に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0071】
本明細書において後に「c-fms癌原遺伝子」(またはc-fms)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X03663を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「c-fms癌原遺伝子」(同様にc-fms)という用語は、配列番号:340に記載のc-fms癌原遺伝子の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:170に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0072】
本明細書において後に「デルタ様1」(またはデルタ1もしくはDLL1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_005618を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「デルタ様1」(同様にデルタ1またはDLL1)という用語は、配列番号:341に記載のデルタ様1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:172に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0073】
本明細書において後に「脂肪酸補酵素Aリガーゼ長鎖5」(またはFACL5)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_016234を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「脂肪酸補酵素Aリガーゼ長鎖5」(同様にFACL5)という用語は、配列番号:342に記載の脂肪酸補酵素Aリガーゼ長鎖5の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:173に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0074】
本明細書において後に「discs large相同体関連タンパク質2」(またはDLGAP2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_004745を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「discs large相同体関連タンパク質2」(同様にDLGAP2)という用語は、配列番号:343に記載のdiscs large相同体関連タンパク質2の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:174に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0075】
本明細書において後に「転写因子II HのTFIIH遺伝子」(またはTFIIH)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AB088103を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「転写因子II HのTFIIH遺伝子」(同様にTFIIH)という用語は、配列番号:344に記載の転写因子II HのTFIIH遺伝子の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:176に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0076】
本明細書において後に「RNAポリメラーゼIIIサブユニットRPC」(またはRPC2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_018082を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「RNAポリメラーゼIIIサブユニットRPC」(同様にRPC2)という用語は、配列番号:345に記載のRNAポリメラーゼIIIサブユニットRPCの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:177に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0077】
本明細書において後に「RecQタンパク質様5」(またはRecQ5)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_004259を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「RecQタンパク質様5」(同様にRecQ5)という用語は、配列番号:346に記載のRecQタンパク質様5の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:178に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0078】
本明細書において後に「METH2タンパク質」(またはMETH2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF060153を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「METH2タンパク質」(同様にMETH2)という用語は、配列番号:347に記載のMETH2タンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:179に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0079】
本明細書において後に「MOST2タンパク質」(またはMOST2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_020250を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「MOST2タンパク質」(同様にMOST2)という用語は、配列番号:348に記載のMOST2タンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:180に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0080】
本明細書において後に「SRY(性決定領域Y)-ボックス7」(またはSOX7)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_031439を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「SRY(性決定領域Y)-ボックス7」(同様にSOX7)という用語は、配列番号:349に記載のSRY(性決定領域Y)-ボックス7の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:181に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0081】
本明細書において後に「インテグリンβ1サブユニット」(またはインテグリンB1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X07979を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「インテグリンβ1サブユニット」(同様にインテグリンB1)という用語は、配列番号:350に記載のインテグリンβ1サブユニットの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:182に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0082】
本明細書において後に「デスミン」(またはDES)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_001927を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「デスミン」(同様にDES)という用語は、配列番号:351に記載のデスミンの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:183に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0083】
本明細書において後に「テロメア保護1」(またはPOT1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_015450を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「テロメア保護1」(同様にPOT1)という用語は、配列番号:352に記載のテロメア保護1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:184および195の一つまたは複数に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0084】
本明細書において後に「H2.0様ホメオボックス1」(またはHLX1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_021958を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「H2.0様ホメオボックス1」(同様にHLX1)という用語は、配列番号:353に記載のH2.0様ホメオボックス1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:186に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0085】
本明細書において後に「GABA輸送タンパク質」(またはGABA輸送タンパク質)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号U76343を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「GABA輸送タンパク質」(同様にGABA輸送タンパク質)という用語は、配列番号:354に記載のGABA輸送タンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:187に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0086】
本明細書において後に「v-myc骨髄球腫症ウイルス関連腫瘍遺伝子神経芽腫由来」(またはV-mycもしくはMYCN)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_005378を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「v-myc骨髄球腫症ウイルス関連腫瘍遺伝子神経芽腫由来」(同様にV-mycまたはMYCN)という用語は、配列番号:355に記載のv-myc骨髄球腫症ウイルス関連腫瘍遺伝子神経芽腫由来の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:188に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0087】
本明細書において後に「BAGファミリー分子シャペロン調節因子-5」(またはBAG5)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF095195を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「BAGファミリー分子シャペロン調節因子-5」(同様にBAG5)という用語は、配列番号:356に記載のBAGファミリー分子シャペロン調節因子-5の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:189に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0088】
本明細書において後に「ヒト胎盤骨形態形成タンパク質」(またはPLAB)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号U88323を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ヒト胎盤骨形態形成タンパク質」(同様にPLAB)という用語は、配列番号:357に記載のヒト胎盤骨形態形成タンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:190に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0089】
本明細書において後に「網膜芽腫関連因子600」(またはBAF600)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF348492を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「網膜芽腫関連因子600」(同様にBAF600)という用語は、配列番号:358に記載の網膜芽腫関連因子600の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:191に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0090】
本明細書において後に「ALK-4」(またはALK-4)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号Z22536を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ALK-4」(同様にALK-4)という用語は、配列番号:359に記載のALK-4の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:192に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0091】
本明細書において後に「tolloid様2」(またはTLL2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_012465を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「tolloid様2」(同様にTLL2)という用語は、配列番号:360に記載のtolloid様2の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:193に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0092】
本明細書において後に「RIGB」(またはRIGB)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF525085を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「RIGB」(同様にRIGB)という用語は、配列番号:361に記載のRIGBの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:194に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0093】
本明細書において後に「ヒトDNA修復ヘリカーゼ」(またはERCC3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号M31899を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ヒトDNA修復ヘリカーゼ」(同様にERCC3)という用語は、配列番号:362に記載のヒトDNA修復ヘリカーゼの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:196に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0094】
本明細書において後に「T-ボックス22」(またはTBX22)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_016954を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「T-ボックス22」(同様にTBX22)という用語は、配列番号:363に記載のT-ボックス22の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:197に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0095】
本明細書において後に「BRCA1関連タンパク質1」(またはBAP1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF045581を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「BRCA1関連タンパク質1」(同様にBAP1)という用語は、配列番号:364に記載のBRCA1関連タンパク質1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:198に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0096】
本明細書において後に「Sp3転写因子」(またはSP3(J))として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_003111を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「Sp3転写因子」(同様にSP3(J))という用語は、配列番号:365に記載のSp3転写因子の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:199に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0097】
本明細書において後に「TEF-1遺伝子」(またはTEF1(D))として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X84839を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「TEF-1遺伝子」(同様にTEF1(D))という用語は、配列番号:366に記載のTEF-1遺伝子の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:201に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0098】
本明細書において後に「フォークヘッド(forkhead)ボックスA3」(またはFOXA3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_004497を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「フォークヘッドボックスA3」(同様にFOXA3)という用語は、配列番号:367に記載のフォークヘッドボックスA3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:202および210の一つまたは複数に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0099】
本明細書において後に「etsファミリー転写因子ELF2A」(またはELF2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF256222を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「etsファミリー転写因子ELF2A」(同様にELF2)という用語は、配列番号:368に記載のetsファミリー転写因子ELF2Aの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:203に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0100】
本明細書において後に「微小管関連タンパク質1A」(またはMAP1A)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002373を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「微小管関連タンパク質1A」(同様にMAP1A)という用語は、配列番号:369に記載の微小管関連タンパク質1Aの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:204に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0101】
本明細書において後に「ミオシン5B」(またはミオシン5B)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AY274809を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ミオシン5B」(同様にミオシン5B)という用語は、配列番号:370に記載のミオシン5Bの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:205に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0102】
本明細書において後に「NEDD4様ユビキチンリガーゼ1」(またはNEDL1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AB048365を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「NEDD4様ユビキチンリガーゼ1」(同様にNEDL1)という用語は、配列番号:371に記載のNEDD4様ユビキチンリガーゼ1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:206に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0103】
本明細書において後に「Mint1 mRNA」(またはMINT1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF029106を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「Mint1 mRNA」(同様にMINT1)という用語は、配列番号:372に記載のMint1 mRNAの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:207に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0104】
本明細書において後に「PARXタンパク質」(またはPARX)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF439781を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「PARXタンパク質」(同様にPARX)という用語は、配列番号:373に記載のPARXタンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:208に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0105】
本明細書において後に「上皮増殖因子受容体」(またはERBB3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号M29366を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「上皮増殖因子受容体」(同様にERBB3)という用語は、配列番号:374に記載の上皮増殖因子受容体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:209に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0106】
本明細書において後に「マトリックスメタロプロテイナーゼ3」(またはMMP3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF405705を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「マトリックスメタロプロテイナーゼ3」(同様にMMP3)という用語は、配列番号:375に記載のマトリックスメタロプロテイナーゼ3(ストロメライシン1;プロゼラチナーゼ)の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:211に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0107】
本明細書において後に「VE-カドヘリン」(またはVE-CADHERIN)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X79981を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「VE-カドヘリン」(同様にVE-CADHERIN)という用語は、配列番号:376に記載のVE-カドヘリンの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:212に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0108】
本明細書において後に「微小管関連タンパク質2」(またはMAP2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002374を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「微小管関連タンパク質2」(同様にMAP2)という用語は、配列番号:377に記載の微小管関連タンパク質2の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:213に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0109】
本明細書において後に「TAF7 RNAポリメラーゼII TATAボックス結合タンパク質(TBP)-関連因子」(またはTAFII55もしくはTAF7)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_005642を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「TAF7 RNAポリメラーゼII TATAボックス結合タンパク質(TBP)-関連因子」(同様にTAFII55またはTAF7)という用語は、配列番号:378に記載のTAF7 RNAポリメラーゼII TATAボックス結合タンパク質(TBP)-関連因子の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:214に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0110】
本明細書において後に「ミトコンドリア伸長因子G2」(またはEFG2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_032380を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ミトコンドリア伸長因子G2」(同様にEFG2)という用語は、配列番号:379に記載のミトコンドリア伸長因子G2の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:215に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0111】
本明細書において後に「eyes absent相同体」(またはEab1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号U71207を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「eyes absent相同体」(同様にEab1)という用語は、配列番号:380に記載のeyes absent相同体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:216に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0112】
本明細書において後に「ペアードボックス遺伝子3」(またはPAX3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_181457を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ペアードボックス遺伝子3」(同様にPAX3)という用語は、配列番号:381に記載のペアードボックス遺伝子3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:217に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0113】
本明細書において後に「シナプトタグミンI」(またはシナプトタグミン1(D)3UTR)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号U19921を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「シナプトタグミンI」(同様にシナプトタグミン1(D)3UTR)という用語は、配列番号:382に記載のシナプトタグミンIの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:218に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0114】
本明細書において後に「ヒストンデアセチラーゼ5」(またはHDAC5)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_005474を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ヒストンデアセチラーゼ5」(同様にHDAC5)という用語は、配列番号:383に記載のヒストンデアセチラーゼ5の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:219に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0115】
本明細書において後に「ショウジョウバエheadcase相同体」(またはhHDC)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AB033492を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ショウジョウバエheadcase相同体」(同様にhHDC)という用語は、配列番号:384に記載のショウジョウバエheadcase相同体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:220に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0116】
本明細書において後に「ホメオボックスB8」(またはHOXB8)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_024016を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ホメオボックスB8」(同様にHOXB8)という用語は、配列番号:385に記載のホメオボックスB8の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:221に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0117】
本明細書において後に「fyn関連キナーゼ」(またはFRK)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002031を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「fyn関連キナーゼ」(同様にFRK)という用語は、配列番号:386に記載のfyn関連キナーゼの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:222に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0118】
本明細書において後に「TGF-β/アクチビンシグナルトランスデューサFAST-1p」(またはFAST1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF076292を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「TGF-β/アクチビンシグナルトランスデューサFAST-1p」(同様にFAST1)という用語は、配列番号:387に記載のTGF-β/アクチビンシグナルトランスデューサFAST-1pの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:223に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0119】
本明細書において後に「La自己抗原」(またはLa抗原)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X97869を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「La自己抗原」(同様にLa抗原)という用語は、配列番号:388に記載のLa自己抗原の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:224に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0120】
本明細書において後に「mutL相同体1」(またはMLH1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_000249を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「mutL相同体1」(同様にMLH1)という用語は、配列番号:389に記載のmutL相同体1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:225に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0121】
本明細書において後に「E74様因子3」(またはELF3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF517841を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「E74様因子3」(同様にELF3)という用語は、配列番号:390に記載のE74様因子3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:226に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0122】
本明細書において後に「B-myb遺伝子」(またはB-Myb)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X13293を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「B-myb遺伝子」(同様にB-Myb)という用語は、配列番号:391に記載のB-myb遺伝子の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:227および259の一つまたは複数に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0123】
本明細書において後に「a-myb mRNA」(またはa-myb)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号X66087を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「a-myb mRNA」(同様にa-myb)という用語は、配列番号:392に記載のa-myb mRNAの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:228に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0124】
本明細書において後に「jagged 1」(またはJAG1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_000214を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「jagged 1」(同様にJAG1)という用語は、配列番号:393に記載のjagged 1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:229に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0125】
本明細書において後に「ホメオボックスタンパク質SHOTb」(またはSHOTb)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AJ002368を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ホメオボックスタンパク質SHOTb」(同様にSHOTb)という用語は、配列番号:394に記載のホメオボックスタンパク質SHOTbの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:230に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0126】
本明細書において後に「デス関連タンパク質キナーゼ3」(またはDAPK3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_001348を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「デス関連タンパク質キナーゼ3」(同様にDAPK3)という用語は、配列番号:395に記載のデス関連タンパク質キナーゼ3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:231に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0127】
本明細書において後に「RAD51相同体」(またはRecA相同体もしくはRAD51)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002875を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「RAD51相同体」(同様にRecA相同体またはRAD51)という用語は、配列番号:396に記載のRAD51相同体(RecA相同体またはRAD51)の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:232に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0128】
本明細書において後に「メチル-CpG結合エンドヌクレアーゼ」(またはMED1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF114784を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「メチル-CpG結合エンドヌクレアーゼ」(同様にMED1)という用語は、配列番号:397に記載のメチル-CpG結合エンドヌクレアーゼの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:233に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0129】
本明細書において後に「HUS1チェックポイント相同体」(またはHUS1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_004507を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「HUS1チェックポイント相同体」(同様にHUS1)という用語は、配列番号:398に記載のHUS1チェックポイント相同体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:234に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0130】
本明細書において後に「ヒトES1相同体」(またはHES1(Y07572))として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号Y07572を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ヒトES1相同体」(同様にHES1(Y07572))という用語は、配列番号:399に記載のヒトES1相同体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:11に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0131】
本明細書において後に「カルデスモン1」(またはCALDESMONもしくはCALD1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_033138を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「カルデスモン1」(同様にCALDESMONまたはCALD1)という用語は、配列番号:400に記載のカルデスモン1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:235に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0132】
本明細書において後に「VENT様ホメオボックス2」(またはVENTX2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_014468を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「VENT様ホメオボックス2」(同様にVENTX2)という用語は、配列番号:401に記載のVENT様ホメオボックス2の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:236に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0133】
本明細書において後に「初期成長反応2タンパク質」(またはEGR2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号J04076を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「初期成長反応2タンパク質」(同様にEGR2)という用語は、配列番号:402に記載の初期成長反応2タンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:237に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0134】
本明細書において後に「Notch3」(またはNOTCH3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号U97669を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「Notch3」(同様にNOTCH3)という用語は、配列番号:403に記載のNotch3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:238に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0135】
本明細書において後に「lin-28相同体」(またはLin28)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_024674を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「lin-28相同体」(同様にLin28)という用語は、配列番号:404に記載のlin-28相同体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:239に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0136】
本明細書において後に「PML-3」(またはPML3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号M79464を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「PML-3」(同様にPML3)という用語は、配列番号:405に記載のPML-3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:240に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0137】
本明細書において後に「c-myc結合タンパク質」(またはMYCBP)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_012333を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「c-myc結合タンパク質」(同様にMYCBP)という用語は、配列番号:406に記載のc-myc結合タンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:241に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0138】
本明細書において後に「ERBB2トランスデューサ1」(またはTOB1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_005749を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ERBB2トランスデューサ1」(同様にTOB1)という用語は、配列番号:407に記載のERBB2トランスデューサ1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:242に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0139】
本明細書において後に「ニューロンナビゲーター3」(またはNAV3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_014903を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ニューロンナビゲーター3」(同様にNAV3)という用語は、配列番号:408に記載のニューロンナビゲーター3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:243に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0140】
本明細書において後に「multiple asters 1」(またはMAST1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF347693を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「multiple asters 1」(同様にMAST1)という用語は、配列番号:409に記載のmultiple asters 1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:244に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0141】
本明細書において後に「headcase相同体」(またはHECA)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_016217を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「headcase相同体」(同様にHECA)という用語は、配列番号:410に記載のheadcase相同体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:245に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0142】
本明細書において後に「微小管関連タンパク質6」(またはMAP6)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号XM_166256を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「微小管関連タンパク質6」(同様にMAP6)という用語は、配列番号:411に記載の微小管関連タンパク質6の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:246に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0143】
本明細書において後に「メチル-CpG結合ドメインタンパク質1」(またはMBD1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_015846を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「メチル-CpG結合ドメインタンパク質1」(同様にMBD1)という用語は、配列番号:412に記載のメチル-CpG結合ドメインタンパク質1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:247に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0144】
本明細書において後に「EphA5」(またはEPHA5)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_004439を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「EphA5」(同様にEPHA5)という用語は、配列番号:413に記載のEphA5の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:248に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0145】
本明細書において後に「ポリメラーゼ(RNA)III」(またはRPC32)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_006467を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ポリメラーゼ(RNA)III」(同様にRPC32)という用語は、配列番号:414に記載のポリメラーゼ(RNA)III(DNA指向型)の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:249に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0146】
本明細書において後に「神経腫瘍学的腹側抗原1」(またはNOVA1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002515を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「神経腫瘍学的腹側抗原1」(同様にNOVA1)という用語は、配列番号:415に記載の神経腫瘍学的腹側抗原1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:250に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0147】
本明細書において後に「活性化転写因子1」(またはATF1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_005171を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「活性化転写因子1」(同様にATF1)という用語は、配列番号:416に記載の活性化転写因子1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:251に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0148】
本明細書において後に「光受容体間レチノイド結合タンパク質」(またはIRBP)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号M22453を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「光受容体間レチノイド結合タンパク質」(同様にIRBP)という用語は、配列番号:417に記載の光受容体間レチノイド結合タンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:252に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0149】
本明細書において後に「E2F転写因子3」(またはE2F3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_001949を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「E2F転写因子3」(同様にE2F3)という用語は、配列番号:418に記載のE2F転写因子3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:253に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0150】
本明細書において後に「中胚葉特異的転写物相同体」(またはMEST)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002402を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「中胚葉特異的転写物相同体」(同様にMEST)という用語は、配列番号:419に記載の中胚葉特異的転写物相同体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:254に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0151】
本明細書において後に「骨形態形成タンパク質3」(またはBMP3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_001201を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「骨形態形成タンパク質3」(同様にBMP3)という用語は、配列番号:420に記載の骨形態形成タンパク質3(骨原性)の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:255に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0152】
本明細書において後に「EphA3」(またはEPHA3)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_005233を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「EphA3」(同様にEPHA3)という用語は、配列番号:421に記載のEphA3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:256に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0153】
本明細書において後に「メチル-CpG結合ドメインタンパク質5」(またはMBD5)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_018328を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「メチル-CpG結合ドメインタンパク質5」(同様にMBD5)という用語は、配列番号:422に記載のメチル-CpG結合ドメインタンパク質5の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:257に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0154】
本明細書において後に「線維芽細胞増殖因子12」(またはFGF12)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_021032を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「線維芽細胞増殖因子12」(同様にFGF12)という用語は、配列番号:423に記載の線維芽細胞増殖因子12の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:258に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0155】
本明細書において後に「RNAヘリカーゼA」(またはRNAヘリカーゼA)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号L13848を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「RNAヘリカーゼA」(同様にRNAヘリカーゼA)という用語は、配列番号:424に記載のRNAヘリカーゼAの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:260に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0156】
本明細書において後に「マトリックスメタロプロテイナーゼ26」(またはMMP26)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_021801を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「マトリックスメタロプロテイナーゼ26」(同様にMMP26)という用語は、配列番号:425に記載のマトリックスメタロプロテイナーゼ26の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:261に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0157】
本明細書において後に「crossveinless-2」(またはCrossveinless-2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AY324650を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「crossveinless-2」(同様にCrossveinless-2)という用語は、配列番号:426に記載のcrossveinless-2の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:262に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0158】
本明細書において後に「カドヘリン5 2型VE-カドヘリン」(またはCADHERIN5もしくはCDH5)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_001795を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「カドヘリン5 2型VE-カドヘリン」(同様にCADHERIN5またはCDH5)という用語は、配列番号:427に記載のカドヘリン5 2型VE-カドヘリン(血管上皮)の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:263に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0159】
本明細書において後に「真核細胞翻訳開始因子4A」(またはEIF4AI)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_001416を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「真核細胞翻訳開始因子4A」(同様にEIF4AI)という用語は、配列番号:428に記載の真核細胞翻訳開始因子4Aの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:264に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0160】
本明細書において後に「TWEAK」(またはTWEAK)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF030099を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「TWEAK」(同様にTWEAK)という用語は、配列番号:429に記載のTWEAKの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:265に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0161】
本明細書において後に「フォークヘッドドメインタンパク質」(またはFKHR)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号U02310を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「フォークヘッドドメインタンパク質」(同様にFKHR)という用語は、配列番号:430に記載のフォークヘッドドメインタンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:266に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0162】
本明細書において後に「HOXB7」として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AJ414528を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「HOXB7」という用語は、配列番号:431に記載のHOXB7遺伝子の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:268に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0163】
本明細書において後に「Pax-3」として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AJ007392を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「Pax-3」という用語は、配列番号:432に記載のPax-3の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:269に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0164】
本明細書において後に「ホメオボックスタンパク質SHOTa」(またはSHOTa)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AJ002367を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「ホメオボックスタンパク質SHOTa」(同様にSHOTa)という用語は、配列番号:433に記載のホメオボックスタンパク質SHOTaの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:270に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0165】
本明細書において後に「増殖ファミリーの阻害因子メンバー1」(またはING1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_198219を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「増殖ファミリーの阻害因子メンバー1」(同様にING1)という用語は、配列番号:434に記載の増殖ファミリーの阻害因子メンバー1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:271に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0166】
本明細書において後に「v-ets赤芽球症ウイルスE26腫瘍遺伝子様」(またはV-ETSもしくはERG)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_004449を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「v-ets赤芽球症ウイルスE26腫瘍遺伝子様」(同様にV-ETSまたはERG)という用語は、配列番号:435に記載のv-ets赤芽球症ウイルスE26腫瘍遺伝子様の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:272に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0167】
本明細書において後に「レチキュロン(reticulon)4」(またはRTN4)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_020532を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「レチキュロン4」(同様にRTN4)という用語は、配列番号:436に記載のレチキュロン4の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:273に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0168】
本明細書において後に「NOD2タンパク質」(またはNOD2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AF178930を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「NOD2タンパク質」(同様にNOD2)という用語は、配列番号:437に記載のNOD2タンパク質の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:274に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0169】
本明細書において後に「インターロイキン6受容体」(またはIL6R)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_000565を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「インターロイキン6受容体」(同様にIL6R)という用語は、配列番号:438に記載のインターロイキン6受容体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:275に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0170】
本明細書において後に「PML-2 mRNA」(またはPML2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号M79463を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「PML-2 mRNA」(同様にPML2)という用語は、配列番号:439に記載のPML-2 mRNAの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:276に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0171】
本明細書において後に「discs large相同体1」(またはDLG1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_004087を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「discs large相同体1」(同様にDLG1)という用語は、配列番号:440に記載のdiscs large相同体1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:277に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0172】
本明細書において後に「Yes関連タンパク質1」(またはYAP1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_006106を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「Yes関連タンパク質1」(同様にYAP1)という用語は、配列番号:441に記載のYes関連タンパク質1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:278に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0173】
本明細書において後に「CD14抗原」(またはCD14)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_000591を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「CD14抗原」(同様にCD14)という用語は、配列番号:442に記載のCD14抗原の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:279に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0174】
本明細書において後に「負の分化調節因子」(またはNDR)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号AY255672を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「負の分化調節因子」(同様にNDR)という用語は、配列番号:443に記載の負の分化調節因子の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:280に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0175】
本明細書において後に「CREB結合タンパク質」(またはCBPもしくはCREBBP)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_004380を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「CREB結合タンパク質」(同様にCBPまたはCREBBP)という用語は、配列番号:444に記載のCREB結合タンパク質の遺伝子(ルービンスタイン-テービ症候群)から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:281に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0176】
本明細書において後に「v-ski肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体」(またはV-skiもしくはSKI)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_003036を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「v-ski肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体」(同様にV-skiまたはSKI)という用語は、配列番号:445に記載のv-ski肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:282に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0177】
本明細書において後に「sidekick相同体1」(またはSDK1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_152744を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「sidekick相同体1」(同様にSDK1)という用語は、配列番号:446に記載のsidekick相同体1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:283に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0178】
本明細書において後に「骨形態形成タンパク質受容体II型」(またはBMPR2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_001204を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「骨形態形成タンパク質受容体II型」(同様にBMPR2)という用語は、配列番号:447に記載の骨形態形成タンパク質受容体II型の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:284に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0179】
本明細書において後に「プログラムされた細胞死10」(またはPDCD10)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_007217を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「プログラムされた細胞死10」(同様にPDCD10)という用語は、配列番号:448に記載のプログラムされた細胞死10の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:285に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0180】
本明細書において後に「サイクリンH」(またはCDK7もしくはCCNH)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_001239を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「サイクリンH」(同様にCDK7またはCCNH)という用語は、配列番号:449に記載のサイクリンHの遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:286に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0181】
本明細書において後に「核タンパク質double minute 1」(またはMDM1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_017440を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「核タンパク質double minute 1」(同様にMDM1)という用語は、配列番号:450に記載の核タンパク質double minute 1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:287に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0182】
本明細書において後に「BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質2」(またはBNIP2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_004330を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質2」(同様にBNIP2)という用語は、配列番号:451に記載のBCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質2の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:288に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0183】
本明細書において後に「カリオフェリン(karyopherin)(インポーチン)β2」(またはインポーチンβ2)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号BC040340を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「カリオフェリン(インポーチン)β2」(同様にインポーチンβ2)という用語は、配列番号:452に記載のカリオフェリン(インポーチン)β2の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:289に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0184】
本明細書において後に「v-ros UR2肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体1」(またはV-rosもしくはROS1)として言及される遺伝子は、当技術分野で周知である。(非制限的な例として、参照により本明細書に組み入れられる、GenBankアクセッション番号NM_002944を参照されたい)。本明細書において用いられるように、「v-ros UR2肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体1」(同様にV-rosまたはROS1)という用語は、配列番号:453に記載のv-ros UR2肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体1の遺伝子から転写されたmRNAと実質的な相同性を有するmRNA転写物を転写することが可能な遺伝子を指す。好ましい態様において、該遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:290に記載のmiRNA標的領域と実質的な相同性を有するmiRNA標的領域を含む。
【0185】
本明細書において開示されるように、RNAと標的遺伝子とのあいだの100%の配列同一性は、本発明を実践するために必要ではない。実際に、本発明の実施例において、対応するmiRNA標的領域と約50%もの低い同一性を有するmiRNAが、標的遺伝子の発現を有効に調節することが判明している。このように、本発明のRNAは、遺伝子変異、系統の多型、または進化的分岐により予測されうる配列の変化を認容することができるという利点を有する。
【0186】
本発明は、細胞における標的遺伝子の発現を調節する産物および方法を提供する。そのような一つの方法は、標的遺伝子から転写されたmRNAと二本鎖領域を形成するポリヌクレオチドを細胞に導入する段階を含み、ここで二本鎖領域は哺乳動物のmiRNA標的領域を含む。もう一つのそのような方法は、miRNAまたはその前駆体と二本鎖領域を形成するsiRNAを細胞に導入する段階を含み、ここで標的遺伝子から転写されたmRNAはmiRNA標的領域を含む。特定の好ましい態様において、本方法は、標的遺伝子の発現を測定する段階をさらに含む。本方法は、哺乳動物細胞の個体発生、機能、分化、および/または生存率を調節するために特に有用である。そのため、本発明はまた、miRNA、またはmiRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体を細胞に導入することによって、転写後に哺乳動物の個体発生、哺乳動物細胞の機能、哺乳動物細胞の分化、または哺乳動物細胞の生存率を制御する方法を提供する。
【0187】
一つの態様において、本発明は、標的遺伝子から転写されたmRNAと二本鎖領域を形成するポリヌクレオチドを細胞に導入する段階を含む、細胞における標的遺伝子の発現を調節する方法を提供し、ここで二本鎖領域は哺乳動物のmiRNA標的領域を含む。好ましい態様において、miRNA標的領域は、配列番号:5〜11、13、および121〜290から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも約70%の同一性を有する配列を含む。より好ましい態様において、miRNA標的領域は、配列番号:5〜11、13、および121〜290から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも約80%の同一性、少なくとも約90%の同一性、または少なくとも約95%の同一性を有する配列を含む。特定の好ましい態様において、本発明の方法は、細胞に導入されるポリヌクレオチドとして用いるために、miRNAもしくはその前駆体、または該miRNAもしくはその前駆体をコードするベクターを用いる。特定の好ましい態様において、細胞は哺乳動物細胞であり、好ましくはヒト細胞である。細胞は、単離された細胞であってもよく、または培養物、組織の一部、もしくは多細胞生物全体であってもよい。好ましい態様において、miRNAは配列番号:1、3、12、および14〜120から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも訳70%の同一性を有する配列を含む。より好ましい態様において、miRNAは、配列番号:1、3、12および14〜120から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも約80%の同一性、少なくとも約90%の同一性、または少なくとも約95%の同一性を有する配列を含む。
【0188】
本発明の方法において用いられるmiRNAの特に好ましい態様には、miR-1、miR-2-1、miR-5、miR-7、miR-8、miR-11、miR-12、miR-13、miR-14、miR-15、miR-16、miR-17、miR-18、miR-19、miR-20、miR-21、miR-22、miR-23、miR-24、miR-25、miR-26、miR-27、miR-28、miR-29、miR-30、miR-31、miR-32、miR-33、miR-34、miR-92、miR-93、miR-94、miR-95、miR-96、miR-97、miR-98、miR-99、miR-100、miR101、miR-103、miR-104、miR-105、miR-106、miR-107、miR-109、miR-110、miR-111、miR-112、miR-113、miR-114、miR-116、miR-119、miR-122、miR-125、miR-126、miR-127、miR-129、miR-130、miR-132、miR-133、miR-134、miR-136、miR-138、miR-140、miR-141、miR-144、miR-145、miR-146、miR-147、miR-148、miR-149、miR-150、miR-151、miR-153、miR-154、miR-157、miR-158、miR-160、miR-162、miR-164、miR-172、miR-173、miR-174、miR-175、miR-176、miR-177、miR-178、miR-179、miR-180、miR-182、miR-183、miR-184、miR-185、miR-186、miR-187、miR-188、miR-189、miR-191、miR-192、miR-193、miR-195、miR-196、miR-197、miR-199、miR-201、miR-203、miR-205、およびmiR-224またはそれらの前駆体が含まれる。
【0189】
本発明の方法の好ましい態様には、細胞における標的遺伝子の発現を調節する方法が含まれ、ここで標的遺伝子は以下の一つまたは複数である:dbl癌原遺伝子;トランスフォーミング増殖因子β1;トランスフォーミング増殖因子α;v-myb骨髄芽球症ウイルス腫瘍遺伝子相同体;c-cbl癌原遺伝子;snoI;アクチビンβEサブユニット;筋原性因子5;線維芽細胞増殖因子9;チロシンキナーゼをコードするRON;E3ユビキチンリガーゼSMURF1;jagged 2;JUN-Bタンパク質をコードするjun-B;メチル-CpG結合ドメインタンパク質4;ZIPキナーゼ;エンドムチン;ICE-プロテアーゼ活性化因子;hairy and enhancer of split 1;トランスフォーミング増殖因子β3;エナプチンmRNA;AMPデアミナーゼ;インターロイキン1α;E2F転写因子6;ラミニンα;ポリメラーゼ(DNA指向型)α;白血球チロシンキナーゼ;ホメオボックスD1;ラミニンγ;腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー1A;villin 2;frizzled相同体5;ATP依存性染色質リモデリングタンパク質;転写因子のMSX2 mRNA;脂肪分化関連タンパク質;筋原性因子4;SRY(性決定領域Y)-ボックス5;Notch相同体1;ヒトチロシンキナーゼ型受容体;ポリメラーゼ(DNA指向型)θ;cAMP反応性要素結合タンパク質3;timeless相同体;RAD52相同体;toll様受容体4;SRY(性決定領域Y)-ボックス9;ホメオボックスA5;細胞分裂周期42 GTP結合タンパク質;デスムスリン;TFIIICボックスB結合サブユニット;プロフィリン2;c-fms癌原遺伝子;デルタ様1;脂肪酸補酵素Aリガーゼ長鎖5;discs large相同体関連タンパク質2;転写因子II HのTFIIH遺伝子;RNAポリメラーゼIIIサブユニットRPC;RecQタンパク質様5;METH2タンパク質;MOST2タンパク質;SRY(性決定領域Y)-ボックス7;インテグリンβ1サブユニット;デスミン;テロメア保護1;H2.0様ホメオボックス1;GABA輸送タンパク質;v-myc骨髄球腫症ウイルス関連腫瘍遺伝子神経芽腫由来;BAG-ファミリー分子シャペロン調節因子-5;ヒト胎盤骨形態形成タンパク質;網膜芽腫関連因子600;ALK-4;tolloid様2;RIGB;ヒトDNA修復ヘリカーゼ;T-ボックス22;BRCA1関連タンパク質1;Sp3転写因子;TEF-1遺伝子;フォークヘッドボックスA3;etsファミリー転写因子ELF2A;微小管関連タンパク質1A;ミオシン5B;NEDD4-様ユビキチンリガーゼ1;Mint1 mRNA;PARXタンパク質;上皮増殖因子受容体;マトリックスメタロプロテイナーゼ3;VE-カドヘリン;微小管関連タンパク質2;TAF7 RNAポリメラーゼII TATAボックス結合タンパク質(TBP)関連因子;ミトコンドリア伸長因子G2;eyes absent相同体;ペアードボックス遺伝子3;シナプトタグミンI;ヒストンデアセチラーゼ5:ショウジョウバエheadcase相同体;ホメオボックスB8;fyn関連キナーゼ;TGF-β/アクチビンシグナルトランスデューサFAST-1p;La自己抗原;mutL相同体1;E74-様因子3;B-myb遺伝子;a-myb mRNA;jagged 1;ホメオボックスタンパク質SHOTb;デス関連タンパク質キナーゼ3;RAD51相同体(RecA相同体);メチル-CpG結合エンドヌクレアーゼ;HUS1チェックポイント相同体;HES1タンパク質;カルデスモン1;VENT様ホメオボックス2;初期成長反応2タンパク質;Notch3;lin-28相同体;PML-3;c-myc結合タンパク質;ERBB2トランスデューサ1;ニューロンナビゲーター3;multiple asters 1;headcase相同体;微小管関連タンパク質6;メチル-CpG結合ドメインタンパク質1;EphA5;ポリメラーゼ(RNA)III(DNA指向型);神経腫瘍学的腹側抗原1;活性化転写因子1;光受容体間レチノイド結合タンパク質;E2F転写因子3;中胚葉特異的転写物相同体;骨形態形成タンパク質3;EphA3;メチル-CpG結合ドメインタンパク質5;線維芽細胞増殖因子12;RNAヘリカーゼA;マトリックスメタロプロテイナーゼ26;crossveinless-2;カドヘリン5 2型VE-カドヘリン;真核細胞翻訳開始因子4A;TWEAK;フォークヘッドドメインタンパク質;HOXB7遺伝子;Pax-3;ホメオボックスタンパク質SHOTa;増殖ファミリーの阻害因子メンバー1;v-ets赤芽球症ウイルスE26腫瘍遺伝子様;レチキュロン4;NOD2タンパク質;インターロイキン6受容体;PML-2 mRNA;discs large相同体1;Yes関連タンパク質1;CD14抗原;負の分化調節因子;CREB結合タンパク質;v-ski肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体;sidekick相同体1;骨形態形成タンパク質受容体II型;プログラムされた細胞死10;サイクリンH;核タンパク質double minute 1;BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質2;カリオフェリンβ2;およびv-ros UR2肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体1。
【0190】
好ましい態様において、本方法の遺伝子標的は、配列番号:291〜454から選択されるポリヌクレオチド配列と中程度にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド配列を含む。
【0191】
標的遺伝子から転写されたmRNAは、配列番号:5〜11、13、および121〜290から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むことが特に好ましい。しかしながら、本方法は、配列番号:5〜11、13、および121〜290に記載の配列以外のmiRNA標的配列を有するmRNA分子を意図する。
【0192】
本発明によって意図される細胞において哺乳動物標的遺伝子の発現を調節するもう一つの本発明の方法において、miRNAまたはその前駆体と二本鎖領域を形成するsiRNAは、miRNA標的領域を含む標的遺伝子から転写されたmRNAを含む細胞に導入される。本発明の方法の好ましい態様において、siRNAはmiRNAと二本鎖領域を形成する。得られた二本鎖によって、例えばmiRNAの、該標的遺伝子から転写されたmRNAとの第二の二本鎖領域の形成が阻害される可能性がある。siRNAがmiRNA前駆体と二本鎖領域を形成し、それによってmiRNA前駆体のmiRNAへの変換を阻害することが特に好ましい。
【0193】
特定の態様において、miRNAまたはその前駆体は、配列番号:1、3、12、および14〜120から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも約70%の同一性を有する配列を含む。特に好ましい態様は、本方法のmiRNA標的領域が、配列番号:5〜11、13、および121〜290から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも約70%の同一性を有する配列を含む態様である。
【0194】
意図される方法には、siRNA標的が以下の一つまたは複数である方法が含まれる:miR-1、miR-2-1、miR-5、miR-7、miR-8、miR-11、miR-12、miR-13、miR-14、miR-15、miR-16、miR-17、miR-18、miR-19、miR-20、miR-21、miR-22、miR-23、miR-24、miR-25、miR-26、miR-27、miR-28、miR-29、miR-30、miR-31、miR-32、miR-33、miR-34、miR-92、miR-93、miR-94、miR-95、miR-96、miR-97、miR-98、miR-99、miR-100、miR101、miR-103、miR-104、miR-105、miR-106、miR-107、miR-109、miR-110、miR-111、miR-112、miR-113、miR-114、miR-116、miR-119、miR-122、miR-125、miR-126、miR-127、miR-129、miR-130、miR-132、miR-133、miR-134、miR-136、miR-138、miR-140、miR-141、miR-144、miR-145、miR-146、miR-147、miR-148、miR-149、miR-150、miR-151、miR-153、miR-154、miR-157、miR-158、miR-160、miR-162、miR-164、miR-172、miR-173、miR-174、miR-175、miR-176、miR-177、miR-178、miR-179、miR-180、miR-182、miR-183、miR-184、miR-185、miR-186、miR-187、miR-188、miR-189、miR-191、miR-192、miR-193、miR-195、miR-196、miR-197、miR-199、miR-201、miR-203、miR-205、およびmiR-224またはその前駆体。配列番号:1、3、12、および14〜120からなる群より選択される配列を含むmiRNAまたはその前駆体が特に好ましい。
【0195】
miRNAまたはその前駆体と二本鎖領域を形成するsiRNAを用いる本発明の方法の特定の態様において、好ましい標的遺伝子には、以下の一つまたは複数が含まれる:dbl癌原遺伝子;トランスフォーミング増殖因子β1;トランスフォーミング増殖因子α;v-myb骨髄芽球症ウイルス腫瘍遺伝子相同体;c-cbl癌原遺伝子;snoI;アクチビンβEサブユニット;筋原性因子5;線維芽細胞増殖因子9;チロシンキナーゼをコードするRON;E3ユビキチンリガーゼSMURF1;jagged 2;JUN-Bタンパク質をコードするjun-B;メチル-CpG結合ドメインタンパク質4;ZIPキナーゼ;エンドムチン;ICE-プロテアーゼ活性化因子;hairy and enhancer of split 1;トランスフォーミング増殖因子β3;エナプチンmRNA;AMPデアミナーゼ;インターロイキン1α;E2F転写因子6;ラミニンα;ポリメラーゼ(DNA指向型)α;白血球チロシンキナーゼ;ホメオボックスD1;ラミニンγ;腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー1A;villin 2;frizzled相同体5;ATP依存性染色質リモデリングタンパク質;転写因子のMSX2 mRNA;脂肪分化関連タンパク質;筋原性因子4;SRY(性決定領域Y)-ボックス5;Notch相同体1;ヒトチロシンキナーゼ型受容体;ポリメラーゼ(DNA指向型)θ;cAMP反応性要素結合タンパク質3;timeless相同体;RAD52相同体;toll様受容体4;SRY(性決定領域Y)-ボックス9;ホメオボックスA5;細胞分裂周期42 GTP結合タンパク質;デスムスリン;TFIIICボックスB結合サブユニット;プロフィリン2;c-fms癌原遺伝子;デルタ様1;脂肪酸補酵素Aリガーゼ長鎖5;discs large相同体関連タンパク質2;転写因子II HのTFIIH遺伝子;RNAポリメラーゼIIIサブユニットRPC;RecQタンパク質様5;METH2タンパク質;MOST2タンパク質;SRY(性決定領域Y)-ボックス7;インテグリンβ1サブユニット;デスミン;テロメア保護1;H2.0様ホメオボックス1;GABA輸送タンパク質;v-myc骨髄球腫症ウイルス関連腫瘍遺伝子神経芽腫由来;BAG-ファミリー分子シャペロン調節因子-5;ヒト胎盤骨形態形成タンパク質;網膜芽腫関連因子600;ALK-4;tolloid様2;RIGB;ヒトDNA修復ヘリカーゼ;T-ボックス22;BRCA1関連タンパク質1;Sp3転写因子;TEF-1遺伝子;フォークヘッドボックスA3;etsファミリー転写因子ELF2A;微小管関連タンパク質1A;ミオシン5B;NEDD4-様ユビキチンリガーゼ1;Mint1 mRNA;PARXタンパク質;上皮増殖因子受容体;マトリックスメタロプロテイナーゼ3;VE-カドヘリン;微小管関連タンパク質2;TAF7 RNAポリメラーゼII TATAボックス結合タンパク質(TBP)関連因子;ミトコンドリア伸長因子G2;eyes absent相同体;ペアードボックス遺伝子3;シナプトタグミンI;ヒストンデアセチラーゼ5:ショウジョウバエheadcase相同体;ホメオボックスB8;fyn関連キナーゼ;TGF-β/アクチビンシグナルトランスデューサFAST-1p;La自己抗原;mutL相同体1;E74-様因子3;B-myb遺伝子;a-myb mRNA;jagged 1;ホメオボックスタンパク質SHOTb;デス関連タンパク質キナーゼ3;RAD51相同体(RecA相同体);メチル-CpG結合エンドヌクレアーゼ;HUS1チェックポイント相同体;HES1タンパク質;カルデスモン1;VENT様ホメオボックス2;初期成長反応2タンパク質;Notch3;lin-28相同体;PML-3;c-myc結合タンパク質;ERBB2トランスデューサ1;ニューロンナビゲーター3;multiple asters 1;headcase相同体;微小管関連タンパク質6;メチル-CpG結合ドメインタンパク質1;EphA5;ポリメラーゼ(RNA)III(DNA指向型);神経腫瘍学的腹側抗原1;活性化転写因子1;光受容体間レチノイド結合タンパク質;E2F転写因子3;中胚葉特異的転写物相同体;骨形態形成タンパク質3;EphA3;メチル-CpG結合ドメインタンパク質5;線維芽細胞増殖因子12;RNAヘリカーゼA;マトリックスメタロプロテイナーゼ26;crossveinless-2;カドヘリン5 2型VE-カドヘリン;真核細胞翻訳開始因子4A;TWEAK;フォークヘッドドメインタンパク質;HOXB7遺伝子;Pax-3;ホメオボックスタンパク質SHOTa;増殖ファミリーの阻害因子メンバー1;v-ets赤芽球症ウイルスE26腫瘍遺伝子様;レチキュロン4;NOD2タンパク質;インターロイキン6受容体;PML-2 mRNA;discs large相同体1;Yes関連タンパク質1;CD14抗原;負の分化調節因子;CREB結合タンパク質;v-ski肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体;sidekick相同体1;骨形態形成タンパク質受容体II型;プログラムされた細胞死10;サイクリンH;核タンパク質double minute 1;BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質2;カリオフェリンβ2;およびv-ros UR2肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体1。
【0196】
好ましい態様には、標的遺伝子が、配列番号:291〜454から選択されるポリヌクレオチド配列と中程度にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド配列を含む態様が含まれる。標的遺伝子から転写されたmRNAが、配列番号:1、3、12、および14〜120から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも約70%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むことが特に好ましい。
【0197】
本発明の方法は、標的遺伝子の発現を測定する段階をさらに含んでもよい。
【0198】
当業者が認識するように、本出願の発明の方法を、多様な目的を達成するために用いてもよい。例えば、本方法は、哺乳動物細胞の個体発生、機能、分化、および/または生存率を調節するために用いてもよい。そのため、本発明は、転写後に哺乳動物の個体発生、哺乳動物細胞の機能、哺乳動物細胞の分化、または哺乳動物細胞の生存率を制御する方法を意図し、本方法はmiRNAまたは内因性もしくは異種のmiRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体を細胞に導入する段階を含む。例として、本発明の方法は、hairy and enhancer of split 1の発現を調節することによって、神経細胞の分化を制御するために用いてもよい。
【0199】
siRNAを細胞に導入する場合、一つの好ましい態様は、miRNAまたはその前駆体のステムループ構造におけるループに結合するsiRNAを意図する。そのような方法において、siRNAが、配列番号:2に開示した配列と少なくとも約70%の同一性を有する配列を有することが好ましい。しかしながら、他のmiRNAを標的とするように調製されたsiRNAも同様に意図される。意図される標的には、例えばmiR-1、miR-2-1、miR-5、miR-7、miR-8、miR-11、miR-12、miR-13、miR-14、miR-15、miR-16、miR-17、miR-18、miR-19、miR-20、miR-21、miR-22、miR-23、miR-24、miR-25、miR-26、miR-27、miR-28、miR-29、miR-30、miR-31、miR-32、miR-33、miR-34、miR-92、miR-93、miR-94、miR-95、miR-96、miR-97、miR-98、miR-99、miR-100、miR101、miR-103、miR-104、miR-105、miR-106、miR-107、miR-109、miR-110、miR-111、miR-112、miR-113、miR-114、miR-116、miR-119、miR-122、miR-125、miR-126、miR-127、miR-129、miR-130、miR-132、miR-133、miR-134、miR-136、miR-138、miR-140、miR-141、miR-144、miR-145、miR-146、miR-147、miR-148、miR-149、miR-150、miR-151、miR-153、miR-154、miR-157、miR-158、miR-160、miR-162、miR-164、miR-172、miR-173、miR-174、miR-175、miR-176、miR-177、miR-178、miR-179、miR-180、miR-182、miR-183、miR-184、miR-185、miR-186、miR-187、miR-188、miR-189、miR-191、miR-192、miR-193、miR-195、miR-196、miR-197、miR-199、miR-201、miR-203、miR-205、およびmiR-224ならびにその前駆体が含まれる。さらに、siRNAが、miRNAまたはその前駆体において認められる意図される標的配列と少なくとも実質的な相同性を有する配列を有することが好ましい。
【0200】
本発明はさらに、プロモーターと、miRNAまたはmiRNAの前駆体を発現するポリヌクレオチド配列とを含むプラスミドベクターを意図する。同様に、プロモーターと、miRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体を発現するヌクレオチド配列とを含むプラスミドベクターも企図される。siRNAをコードするベクターに関して、そのようなベクターが、哺乳動物の標的遺伝子から転写されたmRNAと二本鎖領域を形成することができるmiRNAをコードすることが特に好ましい。CMVおよびSV40のような、tRNA(val)プロモーター、U6プロモーター、H1プロモーター、およびPol IIプロモーターからなる群より選択されるプロモーターが特に好ましい。
【0201】
本発明は、哺乳動物の個体発生、哺乳動物細胞の機能、哺乳動物細胞の分化、または哺乳動物の生存率を制御するために意図されるベクターを用いる方法を意図し、本方法は企図されるプラスミドベクターを細胞に導入する段階を含む。
【0202】
さらに、本発明は、癌、免疫疾患、神経障害、または炎症疾患を治療する方法を意図し、本方法はmiRNA、miRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体、または本明細書記載のプラスミドベクターを細胞に導入する段階を含む。特に好ましい方法は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、またはアルツハイマー病から選択される神経障害を治療する段階を含む。
【0203】
本発明は、miRNA、miRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体、または既定のプラスミドベクターを用いて薬剤をスクリーニングするために有用な方法を提供し、本方法は本明細書に記載のベクターを用いる。標的mRNAが、miRNAの標的領域の配列を有する組換え型遺伝子に由来することが特に好ましい。
【0204】
特に好ましい方法は、miRNA、miRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体、または本明細書に記載されるように定義されるプラスミドベクターを用いる遺伝子機能分析のための方法である。他の好ましい方法には、筋細胞、骨細胞、または心筋細胞への細胞分化を調節するための方法が含まれ、ここで調節される遺伝子は、その機能が本明細書に記載の遺伝子機能分析によって同定される遺伝子である。同様に、miR-23の発現を抑制する物質を細胞に導入する、未分化細胞を保存または維持するための方法;選択された遺伝子と、Hes1のmiR-23の標的配列との組換え体を作製し、標的配列に対して50〜90%相補的なmiR-23配列を設計することによって、遺伝子の発現比を調節する方法;mRNAの分解を誘導するsiRNA、および例えばmiR-23のようなmiRNAを細胞に導入する段階を含む、遺伝子発現を抑制する方法も企図される。
【0205】
実施例
本発明は、実施例によってさらに説明される。しかしながら、実施例は当業者に対する説明の目的で提供され、制限することは意図されない。さらに、実施例は添付の特許請求の範囲を制限するとは解釈されない。このように、本発明は、以下の実施例に制限されると決して解釈されるべきではなく、むしろ本明細書に提供される教示の結果として明らかになる任意の全ての変化を含むと解釈されるべきである。
【0206】
NT2細胞におけるmiR-23の標的であるHes1
Kボックスモチーフ(5'-UGUGAU-3')に対して整列化するショウジョウバエmiRNAのいくつかは、ショウジョウバエのHairy/enhancer of split(HES)遺伝子ファミリーの負の転写後調節を媒介することが報告されている28-30。Kボックスモチーフに対するアンチセンス配列を含むヒトmiR-23も同様に同定されているが、その標的遺伝子は不明である。
【0207】
本発明者らは、ヒトHairy HES遺伝子がヒトmiR-23の標的であるか否かを調べる研究を開始した。Hairy HES1(アクセッション番号NM_005524)31は、未分化細胞において発現されるが、分化した細胞には発現されない塩基性ヘリックス-ループ-ヘリックス(bHLH)転写抑制因子である32-34。これは、哺乳動物におけるNotchシグナル伝達経路に関与し、抗分化因子として作用する。miR-23は、終止コドン近傍でのヒトHES1(NM_005524)mRNAのコード領域、および終止コドンを含むヒトHES1における位置とほぼ同じ位置でマウスHes1 mRNA(NM_008235)に対して整列化した(図1a)。HES1(NM_005524)mRNAおよびmiR-23の二本鎖も同様に、mRNA二次構造の予測プログラム(Mulfold)を用いて観察され、これはmiR-23がヒトHes1およびマウスHes1の調節因子として系統発生的に保存される可能性があることを示唆している。さらに、本発明者らは、miR-23が、終止コドンを含むヒトHES1(NM_005524)およびマウスHES1(NM_008235)における位置とほぼ同じ位置で、同様にHES1 Y07572(大腸菌およびゼブラフィッシュのヒト相同体、アクセッション番号Y07572)35として言及されるもう一つのmRNAと部分的塩基対を形成することもまた示した。同じE1bBドメインを有するHES1 Y07572に関連するタンパク質は、イソプレノイド化合物の生合成の初期段階に関与している。Hairy HES1(NM_005524)は、アミノ酸レベルでは相同体HES1(Y07572)と類似性を有しないが、双方の遺伝子におけるmiR-23の標的配列はmRNAレベルで70%の類似性を有する。さらに、本発明者らは、Hairy HES1(NM_005524)mRNAの3'-非翻訳領域(UTR)において、他にもモチーフIIおよびIII(図1b)として言及されるmiR-23の二つの独立した標的部位を発見した。さらに、本発明者らは、miR-23の標的として、ヒトとマウスのHairy Hes1間の系統発生的な保存を検討した。マウスHairy Hes1 mRNA(終止コドンを含むヒトHes1とほぼ同じ位置)の標的は、マウスmiR-23bに対して有意な相補性(74%)を示した(図1a)。mRNA二次構造の予測プログラム(Mulfold)を用いて、Hairy Hes1とmiR23との二本鎖が認められた。したがって、本知見は、miR-23の機能が、ヒトおよびマウスのHairy Hes1の調節因子として系統発生的に保存されることを示唆している。
【0208】
Hairy Hes1 mRNAがmiR-23の標的となりうるか否かを確認するために、本発明者らは、ヒト胎生期癌(EC)細胞であって、レチン酸(RA)36処理によって神経細胞に分化するヒトNT2細胞を用いた。本発明者らは、ウェスタンブロッティングおよび増幅ELISAアッセイ法によってRA誘導分化の間のHairy HES1の発現を調べた。NT2細胞をRA(5μM)によって3週間処理した。図1cに示すように、Hairy HES1は、未分化NT2細胞において容易に検出可能であった。対照的に、Hairy HES1は、分化したNT2細胞においてほとんど検出されなかった。しかしながら、ノーザンブロッティング分析によって示されるように、細胞の核(N)分画および細胞質(C)分画双方におけるHairy HES1 mRNAのレベルは、RA誘導分化の間不変のままであった(図1d)。さらに、ショ糖沈降アッセイ法において、Hairy HES1 mRNAとポリリボソームとの結合が、未分化および分化NT2細胞の双方において検出された(データは示していない)。類似の知見は、C.エレガンスにおけるlin-4::lin-14の場合において報告されている19,20。これらの結果は、Hairy HES1の発現がHairy HES1 mRNAの細胞質輸送では調節されないが、NT2細胞の分化の間の翻訳レベルでは調節される可能性があることを示唆している。次に、本発明者らは、RA誘導分化の間のmiR-23のレベルをノーザンブロッティング分析によって調べた。図1eに示すように、miR-23は、未分化NT2においてほとんど検出不能であったが、分化したNT2細胞では容易に検出された。これらの結果は、miR-23の発現が、NT2細胞の分化に関連する可能性があることを示唆している。
【0209】
miR-23によるHairy HES1遺伝子の発現の調節
次に、Hes1の遺伝子の発現がmiR-23によって調節されるか否かを調べるために、本発明者らは、未分化NT2細胞に合成一本鎖miR-23または二本鎖miR-23(図2c)を導入した。合成miR-23を未分化NT2細胞に100 nMで導入すると、Hes1の細胞内レベルは有意に減少した(図2d)。さらに、二本鎖miR-23は、哺乳動物細胞において一本鎖miR-23と比較して高い有効性を有する(図2c)。対照的に、合成変異体miR-23の存在下で、未分化NT2細胞におけるHes1のレベルは、未処理の野生型(WT)NT2細胞の場合と比較して不変または類似のままであった(図2b)。さらに、Hes1 mRNAのレベルは、合成miR-23または変異体miR-23のいずれかの有無にかかわらず、一定のままであった(図2d)。pol IIIプロモーター(U6およびtRNAプロモーター)依存性miRNA発現システムを用いても、類似の結果が得られた(図b)。これらの結果はさらに、合成miR-23が翻訳レベルでHes1の遺伝子の発現を抑制する可能性があることを示唆している。
【0210】
miR-23の機能をより詳細に調べるために、本発明者らは、miR-23に対する前駆体のループ領域を標的とする合成siRNA(siRNA-miR-23)を用いて内因性のmiR-23のレベルを減少させようと試みた(図2e)。siRNAは、哺乳動物細胞における遺伝子発現のRNA干渉を介した(RNAiを介した)配列特異的沈黙化を誘導することができる37,38。RNAiは、動物および植物において二本鎖RNA(dsRNA)によって誘導される遺伝子発現の配列特異的沈黙化を指す39,40。100 nM合成siRNA-miR-23を分化したNT2細胞に導入した場合、前駆体および成熟miR-23の細胞内レベルは、有意に減少した(図2f)。対照的に、Hes1タンパク質のレベルは、siRNA-miR-23の存在下で増加した(図2g)。重要なことには、変異体siRNA-miR-23(図2e)は、NT2細胞におけるmiR-23の発現またはHes1のレベルに影響を及ぼさなかった。さらに、Hes1 mRNAのレベルは、合成siRNA-miR-23によって影響を受けなかった(図2h)。miRNAを標的とするpol IIIプロモーター(U6およびtRNAプロモーター)依存性siRNA発現システムを用いて類似の結果が得られた(図2fおよび2g)。これらの結果は、合成siRNA-miR-23がmiR-23の機能を干渉し、その結果、これがHes1タンパク質の蓄積を促進したことを示している。これらの結果は、miR-23が転写後レベルでHes1の発現を調節するという本発明者らの仮説を補強する。
【0211】
NT2細胞におけるmiR-23の標的特異性
本発明者らは、従って無傷のHairy HES1(NM_005524)3'-UTRが、NT2細胞における内因性のmiR-23に反応してレポーター遺伝子に調節を付与することができるか否かを調べた。miR-23の標的特異性を調べるために、本発明者らは、Hairy HES1 mRNAにおけるmiR-23の三つの潜在的な標的モチーフの配列を含む3'-UTRを融合したルシフェラーゼのキメラ遺伝子を発現させるためのプラスミド(Luc-TM23;図3a)を構築した。対照として、本発明者らは、Hairy HES1 mRNAにおけるmiR-23の変異標的モチーフの配列を含むルシフェラーゼのキメラ遺伝子を設計した(Luc-変異体TM23、Luc-変異体モチーフI、Luc-変異体モチーフII、およびLuc-変異体モチーフIII;図3a)。次に、本発明者らは各プラスミドをNT2細胞に一時的に導入した。72時間インキュベーション後、細胞を回収して溶解した。ルミノメーター(Lumat LB9501;Berthold、Bad Wildbad、Germany)を用いて、総タンパク質をルシフェラーゼ活性のアッセイのために用いた。図3bに示すように、本発明者らは、Luc-TM23の遺伝子を発現する未分化NT2細胞(-RA)においてルシフェラーゼ活性を検出した。対照的に、Luc-TM23遺伝子を発現する分化した細胞(+RA)におけるルシフェラーゼ活性は、未分化細胞の場合より有意に低かった(図3b)。Luc-変異体TM23を発現する細胞におけるルシフェラーゼ活性は、分化の間変化しなかった。これらの結果は、miR-23の天然の内因性レベルの条件において、Hes1の結果と一致する。さらに、miR-23の一つの標的モチーフを破壊すると、ルシフェラーゼ活性のレベルの減少を弱め、このことは、miR-23とこれらの三つの標的部位との相乗的相互作用を示唆している。
【0212】
加えて、合成miR-23によって処理した未分化NT2細胞におけるLuc-TM23のルシフェラーゼ活性は、未処理WT NT2細胞における活性より有意に低かった(図3c)。変異体miR-23は、天然のTM23-含有(無傷のHairy HES1 3' UTR含有)Luc-TM23細胞のルシフェラーゼ活性に影響を及ぼさなかった。対照的に、Luc-変異体TM23を発現する細胞におけるルシフェラーゼ活性は、合成miR-23の存在下または非存在下で、および変異体miR-23の存在下で同一のままであった。さらに、合成miR-23の存在下では、miR-23の一つの変異体標的モチーフを有するルシフェラーゼ遺伝子を発現する細胞におけるルシフェラーゼ活性は部分的に低下した。
【0213】
さらに、合成siRNA-miR-23で処理した分化NT2細胞におけるルシフェラーゼ活性は、WT分化NT2細胞の場合より高かった(図3d)。これらの結果は、miR-23の生理的レベルによる翻訳の調節を、ルシフェラーゼ遺伝子に対するその天然の標的UTRの結合によってモニターできることを示唆しており、Hairy HES1 mRNAにおける三つの独立した標的モチーフが確かにmiR-23の標的であることを証明した。
【0214】
次に、miR-23の標的特異性を調べるために、本発明者らは、相同体HES1 mRNAにおいてmiR-23の標的配列を含む3'-UTR配列を融合したルシフェラーゼのキメラ遺伝子を発現させるプラスミドを構築した(Luc-TS23;図3e)。対照として、本発明者らは、HES1 mRNAにおけるmiR-23の変異標的部位を含む3'-UTR配列を融合したルシフェラーゼのキメラ遺伝子を設計した(Luc-mTS23;図3e)。次に、本発明者らは、各プラスミドをNT2細胞に導入し、ピューロマイシンによる選択後、安定な細胞株を得た。図3bに示すように、本発明者らは、Luc-TS23の遺伝子を発現する未分化NT2細胞においてルシフェラーゼ活性を検出した。対照的に、Luc-TS23の遺伝子を発現する分化細胞におけるルシフェラーゼ活性は、未分化NT2細胞における活性より低かった(図3f)。さらに、合成miR-23で処理した未分化WT NT2細胞におけるLuc-TS23のルシフェラーゼ活性は、未処理WT NT2細胞における活性より低かった(図3g)。変異体miR-23は、天然のTS23含有Luc-TS23細胞のルシフェラーゼ活性に影響を及ぼさなかった。驚いたことに、mTS23部位とのその対形成を回復する(しかし、図3hにおける変異体miR-23領域において示されるように、ミスマッチ部位を保持する)適切な代償性変異を有する一本鎖変異体miR-23 RNAは、mTS-ルシフェラーゼの翻訳制御を救出し(図3g)、このことは任意に選択した標的遺伝子の調節がわずかに変化した標的配列を有する人工的マイクロRNAの作製の可能性を示唆する。さらに、合成siRNA-miR-23で処理した分化NT2細胞におけるルシフェラーゼ活性は、WT分化NT2細胞における活性よりも高かった(図3h)。これらの結果は、Hairy HES1(NM_005524)mRNAにおける三つのTM23-I、-II、および-III、ならびに相同体HES1(Y07572)mRNAにおけるTS23がmiR-23の標的であり、miR-23に対してTS23が天然でほぼ相補的であることが、遺伝子発現のmiR-23媒介転写後沈黙化にとって必要であることを示唆している。
【0215】
RA誘導神経分化の間のmiR-23の役割
NT2細胞のRA誘導神経分化の間のmiR-23の役割を調べるために、本発明者らは、SSEA-3およびMAP2-特異的抗体による免疫染色によって、合成siRNA-miR-23の存在下または非存在下で増殖させたNT2細胞の表現型を調べた。SSEA-3は、未分化NT2細胞でのみ発現し、MAP2は、分化NT2細胞でのみ発現する41,42。野生型NT2細胞は、RAによる処理によって神経細胞へと分化する(図4a、左のパネル)。しかしながら、siRNA-miR-23の存在下では、NT2細胞は、RAによる処理後に神経細胞に分化しなかった(図4a、中央のパネル)。さらに、分化マーカーであるMAP2のレベルは、たとえMAP2レベルがWT分化NT2細胞において増加しても、細胞を合成siRNA-miR-23によって処理した後に増加しなかった(図4b)。したがって、未分化細胞のマーカーであるSSEA-3のレベルは、NT2細胞を合成siRNA-miR-23およびRAによって処理した場合に減少しなかった(図4c)。しかしながら、siRNA-miR-23を含む細胞に合成miR-23を加えると、siRNA-miR-23の作用を逆転させることができ、これらの細胞はRAによる処理によって神経細胞に分化し(図4a;右のパネル)、それに伴ってSSEA-3のレベルが減少し、MAP2発現が誘導される。これらの結果は、miR-23がRA誘導神経分化の際に重要な役割を果たすことを示唆する。
【0216】
哺乳動物細胞における他のmiRNAの標的遺伝子の同定
哺乳動物細胞におけるmiRNAの機能を理解するために、本発明者らは、BLAST検索プログラムを用いて他のmiRNA(100個を上回るmiRNA)の標的遺伝子を同定した(表1)。多くの分化(骨髄、筋原性、骨原性、および脂肪生成)-関連因子がこれらの標的遺伝子に関与している。例えば、miR-196の標的であるHOXB8の発現は、HL60細胞の骨髄分化において調節される。加えて、Myf-5(miR-13の標的)およびMyf-4(miR-97の標的)は、筋原性分化に関与する。さらに、TGF-β(miR-13の標的)およびBMP3(miR-154の標的)は、骨原性分化に関連している。これらの同定された標的遺伝子の発現は、合成miRNAおよびベクターに基づくmiRNAによって有意に減少した(図5)。miRNAおよびsiRNA(miRNAに対する標的)発現ベクターは、上記のmiRNAの発現を調節することが可能であることから、これらの発現ベクターは、哺乳動物細胞の分化および発達の調節に高い可能性を有する。
【0217】
細胞の培養およびトランスフェクション
ヒトNT2細胞を、10%ウシ胎児血清(FBS)を添加したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)内で培養した。トランスフェクションは、Effectin(商標)試薬(QIAGEN、Hilden、Germany)を用いて、製造元のプロトコールに従って行った。Luc-TS23発現NT2細胞およびLuc-mTS23発現NT2細胞をピューロマイシンと共に1週間インキュベートすることによって選択した。レチン酸を5μMで用い、NT2細胞の神経分化を3週間誘導した。
【0218】
miRNAおよびsiRNAの調製
合成miR-23、変異体miR-23、およびmiR-23に対するsiRNAを、DNA/RNAシンセサイザー(モデル394;PE Applied Biosystems、CA、USA)によって合成した。siRNAを生成するため、合成RNAを標準的な方法によってアニールした37。次に、これらのsiRNA(100 nM)および合成miR-23(2μM)を、Oligofectamin(商標)(Invitrogen、CA、USA)を用いて、製造元のプロトコールに従ってNT2細胞に導入した。
【0219】
プラスミドの構築
Luc-TS23およびLuc-mTS23発現プラスミドを構築するために、本発明者らは、プラスミドpRL-TK(Promega、WI、USA)を用いた。miR-23の標的部位または変異体標的部位の5つのコピーをpRL-TK中のルシフェラーゼ遺伝子の下流に挿入した。miR-23標的部位1コピーのみを有するルシフェラーゼレポーター遺伝子の場合、miR-23は、おそらく天然のHes1プロモーターと比較して強力なSV40プロモーターのために、Luc-TS23の翻訳にほとんど影響を及ぼさなかった。各キメラ遺伝子のヌクレオチド配列は、直接シークエンシングによって確認した。
【0220】
細胞の核分画および細胞質分画の調製
細胞質分画を調製するために、NT2細胞をPBSで2回洗浄した後、ジギトニン溶解緩衝液(50 mM HEPES/KOH、pH 7.5、50 mM 酢酸カリウム、8 mM MgCl2、2 mM EGTA、および50μg/mlジギトニン)に氷上で10分間再懸濁させた。溶解物を1,000×gで遠心分離して、上清を細胞質分画として回収した。沈殿物をNP-40溶解緩衝液(20 mM Tris-HCl、pH 7.5、50 mM KCl、10 mM NaCl、1 mM EDTA、および0.5% NP-40)に再懸濁させ、氷上で10分間維持し、得られた溶解物を核分画として用いた。
【0221】
ノーザンブロッティング分析
細胞質RNAおよび核RNAをそれぞれ、細胞質分画および核分画からISOGEN(商標)試薬(Wako社、Toyama、Japan)によって抽出および精製した。1レーンあたり総RNA 30μgをポリアクリルアミドゲル(miR-23検出用)またはアガロースゲル(Hes1 mRNA検出用)にロードした。電気泳動後、RNAのバンドをナイロン膜(Amersham社、Buckinghamshire、UK)に転写した。Hes1用の合成DNAプローブおよびmiR-23用の合成RNAプローブを、T4ポリヌクレオチドキナーゼ(Takara Shuzo社、Kyoto、Japan)を用いて32Pによって標識した。内因性の対照としてアクチンのレベルを測定した。
【0222】
増幅サンドイッチ酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)
増幅ELISAに関しては、他所で記述されている45。RA(5μM、3週間)の存在下または非存在下で増殖させたNT2細胞を回収した。本アッセイ法において総タンパク質を用いた。ELISAプレートを、Hes1(TORAY社のスドウ博士から寄贈)、SSEA-3(Santa Cruz)、またはMAP2(UBI、VA、USA)に対する特異的ポリクローナル抗体によってコーティングした。プレートを3回洗浄した後、ビオチン化第二抗体の後に、西洋ワサビペルオキシダーゼ結合(HRP結合)ストレプトアビジンを室温で加えた。フェニレンジアミン(Sigma-Aldrich社、MO、USA)を添加後、吸光度を490 nmでマイクロプレートリーダーによってモニターした。
【0223】
ウェスタンブロッティング分析
総タンパク質(各20μg)をSDS-PAGE(10%ポリアクリルアミドゲル)によって分離し、エレクトロブロッティングによってポリビニレンジフルオライド(PVDF)膜(Funakoshi社、Tokyo、Japan)に転写した。免疫複合体を、HES1に対する特異的ポリクローナル抗体(TORAY社のスドウ博士から寄贈)を用いてECLキット(Amersham社、Buckinghamshire、UK)によって可視化した。HES1の相対レベルをアクチンのレベルで標準化した。
【0224】
ルシフェラーゼ活性のアッセイ法
miR-23-siRNA、合成miR-23、および変異体miR-23を、Oligofectamin(商標)(Invitrogen)を用い製造元のプロトコールに従ってLuc-TS23またはLuc-mTS23を発現するNT2細胞に導入した。72時間インキュベートした後、細胞を回収して溶解した。総タンパク質をルミノメーター(Lumat LB9501;Berthold、Bad Wildbad、Germany)を用いてルシフェラーゼ活性に関してアッセイした。
【0225】
免疫染色
細胞をパラホルムアルデヒドのPBS溶液において1時間固定した。次ぎに細胞をSSEA-3(サンタクルズ)またはMAP2(UBI)に対するポリクローナル抗体と共に2時間インキュベートした。次いでフルオレセインイソチオシアネート結合(FITC結合)またはローダミン結合二次抗体を加えた。NT2細胞の核を4-ジアミジノ-2-フェニルインドール(DAPI;Sigma-Aldrich社)によって染色した。
【0226】
参考文献
本明細書において引用された全ての参考文献(例えば、書籍、論文、出願、および特許)は、当技術分野の技術レベルを示すものであり、それらの開示はその全体が参照により本明細書に組み入れられる。
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【0227】
その他の態様
本発明をその詳細な説明と共に記述してきたが、上記の記載は本発明を説明するためであって、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲の制限を意図するものではないことが理解されるべきである。他の局面、利点、および改変は添付の特許請求の範囲内に含まれる。
【0228】
表1は、様々なmiRNAに関する標的遺伝子の同定を示す。
【0229】
【表1a】

【0230】
【表1b】

【図面の簡単な説明】
【0231】
【図1】図1a〜1eにおいて、Hes1(NM_005524)はmiR-23の標的である。図1aは、miR-23とその標的RNAとの間の二次構造の予測を示す。ヒトおよびマウスのmiR-23に対して高い相同性を有する領域が、ヒトHairy HES1(NM_005524)、マウスHes1、およびヒト相同体HES1(Y07572)mRNA(上段)の終了コドン(枠で囲んだ部分)近傍のコード領域内に位置する。図1bにおいて、ヒトHairy HES1(NM_005524)mRNAは、miR-23の三つの標的領域(モチーフI、II、およびIII)を有する(下段)。モチーフIIIは、少なくともショウジョウバエの場合において、転写後の負の調節に関与することが知られているKボックス配列(黒い枠内)を有する。図1cは、RA(5μMで3週間)の存在下または非存在下でのNT2細胞におけるHes1のレベルを示す。値は、各場合における3回の実験の結果のS.D.による平均値である。図1dは、RA(5μMで3週間)の存在下または非存在下でのNT2細胞におけるHes1 mRNAの相対レベルを示す。Hes1 mRNAの相対レベルは、ノーザンブロット分析によって決定した。N;核分画、C;細胞質分画。図1eにおいて、RA(5μMで3週間)の存在下または非存在下でのNT2細胞におけるmiR-23のレベルをノーザンブロット分析によって決定した。
【図2】図2a〜2hは、Hes1遺伝子の発現における、miR-23の前駆体のループ領域を標的とする合成miR-23およびsiRNA-miR-23の影響を示す。図2aは、合成miR-23、二本鎖miR-23、および変異体miR-23の配列を示す。星印は、miR-23の配列におけるヌクレオチドと比較して変異しているヌクレオチドを示す。図2bは、RAの非存在下で合成miR-23(100 nM)または合成変異体miR-23(100 nM)で処理した未分化NT2細胞におけるHES1のレベルを示す。値は、各場合における3回の実験の結果のS.D.による平均値である。図2cは、RAの非存在下で合成一本鎖miR-23(100 nM)または合成二本鎖miR-23(100 nM)によって処理した未分化NT2細胞におけるHES1のレベルを示す。図2dは、RAの非存在下で合成miR-23または合成変異体miR-23によって処理した未分化NT2細胞におけるHes1 mRNAのレベルを示す。N;核分画、C;細胞質分画。図2eは、合成siRNA-miR-23および合成変異体siRNA-miR-23の配列を示す。図2fは、RA(5μM、3週間)の存在下でNT2細胞におけるノーザンブロット分析によって検出された前駆体および成熟miR-23のレベルを示す。アクチンmRNAを内因性の対照として用いた。図2gは、RA(5μM)の存在下でのNT2細胞におけるHES1のレベルを示す。値は、各場合における3回の実験の結果のS.D.による平均値である。図2hは、RA(5μM)の存在下での未分化NT2細胞におけるHes1 mRNAのレベルを示す。N;核分画、C;細胞質分画。
【図3】図3a〜3hは、Hairy HES1 mRNAおよび相同体HES1 mRNAにおけるmiR-23の三つの標的モチーフの配列と融合させたルシフェラーゼ遺伝子をコードするプラスミドによって決定したmiR-23の標的特異性を示す。図3aは、Luc-TM23、Luc-変異体TM23、およびLuc-変異体モチーフに関する遺伝子の配列を示す。miR-23または変異体miR-23の標的部位を黒い枠内に示す。星印は、miR-23の標的部位におけるヌクレオチドと比較して変異しているヌクレオチドを示す。図bは、RA(5μM)の存在下または非存在下でのNT2細胞におけるレポーター遺伝子によるルシフェラーゼ活性を示す。値は、各場合における3回の実験の結果のS.D.による平均値である。図3cは、合成miR-23または変異体miR-23の存在下または非存在下での未分化NT2細胞における、レポーター遺伝子によるルシフェラーゼ活性を示す。図3dは、siRNA-miR-23の存在下または非存在下での分化NT2細胞における、レポーター遺伝子によるルシフェラーゼ活性を示す。図3eは、Luc-TS23および変異体Luc-TS23(Luc-mTS23)に関する遺伝子の配列を示す。miR-23または変異体miR-23の標的部位を青色の枠内に示す。星印は、miR-23の標的部位のヌクレオチドと比較して変異しているヌクレオチドを示す。図3fは、RA(5μM)の存在下または非存在下でのNT2細胞におけるレポーター遺伝子によるルシフェラーゼ活性を示す。値は、各場合における3回の実験の結果のS.D.による平均値である。図3gは、合成miR-23または変異体miR-23の存在下または非存在下での未分化NT2細胞における、レポーター遺伝子によるルシフェラーゼ活性を示す。図3hは、siRNA-miR-23の存在下または非存在下での分化NT2細胞における、レポーター遺伝子によるルシフェラーゼ活性を示す。
【図4】図4a〜4cは、NT2細胞のRA誘導神経分化の間のmiR-23の役割を示す。図4aは、RA誘導神経分化に及ぼすsiRNA-miR-23の影響を示す。左のパネルはRAによる処理(5μM、3週間)後の野生型NT2細胞を示し;中央のパネルはsiRNA-miR-23およびRAによる処理後のNT2細胞を示し;右のパネルはsiRNA-miR-23、合成miR-23、およびRAによる処理後のNT細胞を示す。各NT2細胞の核を、4-ジアミジノ-2-フェニルインドール(DAPI)によって染色した。図4bは、RA誘導(5μM RA)神経分化後のMAP2のレベルを示す。図4cは、RA誘導(5μM RA)神経分化後のSSEA-3のレベルを示す。
【図5】これらの標的mRNAの発現における様々なmiRNAの影響を示す。標的タンパク質のレベルをウェスタンブロッティングによって分析し、NIH画像プログラムを用いて計算した。
【図1a】

【図1b】

【図1c】

【図1d】

【図1e】

【図2a】

【図2b】

【図2c】

【図2d】

【図2e】

【図2f】

【図2g】

【図2h】

【図3a】

【図3b】

【図3c】

【図3d】

【図3e】

【図3f】

【図3g】

【図3h】

【図4a】

【図4b】

【図4c】

【図5a】

【図5b】

【図5c】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
標的遺伝子から転写されたmRNAと二本鎖領域を形成するポリヌクレオチドを細胞に導入する段階を含む、細胞における標的遺伝子の発現を調節する方法であって、二本鎖領域が哺乳動物のmiRNA標的領域を含む方法。
【請求項2】
miRNA標的領域が、配列番号:5〜11、13、および121〜290から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも約70%の同一性を有する配列を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
ポリヌクレオチドが、miRNAもしくはその前駆体、またはmiRNAもしくはその前駆体をコードするベクターである、請求項1記載の方法。
【請求項4】
miRNAが配列番号:1、3、12および14〜120から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも約70%の同一性を有する配列を含む、請求項3記載の方法。
【請求項5】
miRNAまたはその前駆体がmiR-1、miR-2-1、miR-5、miR-7、miR-8、miR-11、miR-12、miR-13、miR-14、miR-15、miR-16、miR-17、miR-18、miR-19、miR-20、miR-21、miR-22、miR-23、miR-24、miR-25、miR-26、miR-27、miR-28、miR-29、miR-30、miR-31、miR-32、miR-33、miR-34、miR-92、miR-93、miR-94、miR-95、miR-96、miR-97、miR-98、miR-99、miR-100、miR101、miR-103、miR-104、miR-105、miR-106 、miR-107、miR-109、miR-110、miR-111、miR-112、miR-113、miR-114,miR-116、miR-119、miR-122、miR-125、miR-126、miR-127、miR-129、miR-130、miR-132、miR-133、miR-134、miR-136、miR-138、miR-140、miR-141、miR-144、miR-145、miR-146、miR-147、miR-148、miR-149、miR-150、miR-151、miR-153、miR-154、miR-157、miR-158、miR-160、miR-162、miR-164、miR-172、miR-173、miR-174、miR-175、miR-176、miR-177、miR-178、miR-179、miR-180、miR-182、miR-183、miR-184、miR-185、miR-186、miR-187、miR-188、miR-189、miR-191、miR-192、miR-193、miR-195、miR-196、miR-197、miR-199、miR-201、miR-203、miR-205、およびmiR-224またはそれらの前駆体からなる群より選択される、請求項4記載の方法。
【請求項6】
miRNAが配列番号:1、3、12および14〜120からなる群より選択される配列を含む、請求項4記載の方法。
【請求項7】
標的遺伝子が、dbl癌原遺伝子;トランスフォーミング増殖因子β1;トランスフォーミング増殖因子α;v-myb骨髄芽球症ウイルス腫瘍遺伝子相同体;c-cbl癌原遺伝子;snoI;アクチビンβEサブユニット;筋原性因子5;線維芽細胞増殖因子9;チロシンキナーゼをコードするRON;E3ユビキチンリガーゼSMURF1;jagged 2;JUN-Bタンパク質をコードするjun-B;メチル-CpG結合ドメインタンパク質4;ZIPキナーゼ;エンドムチン;ICE-プロテアーゼ活性化因子;hairy and enhancer of split 1;トランスフォーミング増殖因子β3;エナプチン(enaptin)mRNA;AMPデアミナーゼ;インターロイキン1α;E2F転写因子6;ラミニンα;ポリメラーゼ(DNA指向型)α;白血球チロシンキナーゼ;ホメオボックスD1;ラミニンγ;腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー1A;villin 2;frizzled相同体5;ATP依存性染色質リモデリングタンパク質;転写因子のMSX2 mRNA;脂肪分化関連タンパク質;筋原性因子4;SRY(性決定領域Y)-ボックス5;Notch相同体1;ヒトチロシンキナーゼ型受容体;ポリメラーゼ(DNA指向型)θ;cAMP反応性要素結合タンパク質3;timeless相同体;RAD52相同体;toll様受容体4;SRY(性決定領域Y)-ボックス9;ホメオボックスA5;細胞分裂周期42 GTP結合タンパク質;デスムスリン(desmuslin);TFIIICボックスB結合サブユニット;プロフィリン2;c-fms癌原遺伝子;デルタ様1;脂肪酸補酵素Aリガーゼ長鎖5;discs large相同体関連タンパク質2;転写因子II HのTFIIH遺伝子;RNAポリメラーゼIIIサブユニットRPC;RecQタンパク質様5;METH2タンパク質;MOST2タンパク質;SRY(性決定領域Y)-ボックス7;インテグリンβ1サブユニット;デスミン;テロメア保護1;H2.0様ホメオボックス1;GABA輸送タンパク質;v-myc骨髄球腫症ウイルス関連腫瘍遺伝子神経芽腫由来;BAG-ファミリー分子シャペロン調節因子-5;ヒト胎盤骨形態形成タンパク質;網膜芽腫関連因子600;ALK-4;tolloid様2;RIGB;ヒトDNA修復ヘリカーゼ;T-ボックス22;BRCA1関連タンパク質1;Sp3転写因子;TEF-1遺伝子;フォークヘッド(forkhead)ボックスA3;etsファミリー転写因子ELF2A;微小管関連タンパク質1A;ミオシン5B;NEDD4-様ユビキチンリガーゼ1;Mint1 mRNA;PARXタンパク質;上皮増殖因子受容体;マトリックスメタロプロテイナーゼ3;VE-カドヘリン;微小管関連タンパク質2;TAF7 RNAポリメラーゼII TATAボックス結合タンパク質(TBP)関連因子;ミトコンドリア伸長因子G2;eyes absent相同体;ペアードボックス遺伝子3;シナプトタグミンI;ヒストンデアセチラーゼ5:ショウジョウバエheadcase相同体;ホメオボックスB8;fyn関連キナーゼ;TGF-β/アクチビンシグナルトランスデューサFAST-1p;La自己抗原;mutL相同体1;E74-様因子3;B-myb遺伝子;a-myb mRNA;jagged 1;ホメオボックスタンパク質SHOTb;デス関連タンパク質キナーゼ3;RAD51相同体(RecA相同体);メチル-CpG結合エンドヌクレアーゼ;HUS1チェックポイント相同体;HES1タンパク質;カルデスモン1;VENT様ホメオボックス2;初期成長反応2タンパク質;Notch3;lin-28相同体;PML-3;c-myc結合タンパク質;ERBB2トランスデューサ1;ニューロンナビゲーター3;multiple asters 1;headcase相同体;微小管関連タンパク質6;メチル-CpG結合ドメインタンパク質1;EphA5;ポリメラーゼ(RNA)III(DNA指向型);神経腫瘍学的腹側抗原1;活性化転写因子1;光受容体間レチノイド結合タンパク質;E2F転写因子3;中胚葉特異的転写物相同体;骨形態形成タンパク質3;EphA3;メチル-CpG結合ドメインタンパク質5;線維芽細胞増殖因子12;RNAヘリカーゼA;マトリックスメタロプロテイナーゼ26;crossveinless-2;カドヘリン5 2型VE-カドヘリン;真核細胞翻訳開始因子4A;TWEAK;フォークヘッドドメインタンパク質;HOXB7遺伝子;Pax-3;ホメオボックスタンパク質SHOTa;増殖ファミリーの阻害因子メンバー1;v-ets赤芽球症ウイルスE26腫瘍遺伝子様;レチキュロン(reticulon)4;NOD2タンパク質;インターロイキン6受容体;PML-2 mRNA;discs large相同体1;Yes関連タンパク質1;CD14抗原;負の分化調節因子;CREB結合タンパク質;v-ski肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体;sidekick相同体1;骨形態形成タンパク質受容体II型;プログラムされた細胞死10;サイクリンH;核タンパク質double minute 1;BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質2;カリオフェリン(karyopherin)β2;およびv-ros UR2肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体1、からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項8】
標的遺伝子から転写されたmRNAが、配列番号:5〜11、13、および121〜290から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、請求項7記載の方法。
【請求項9】
標的遺伝子が、配列番号:291〜454から選択されるポリヌクレオチド配列と中程度にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド配列を含む、請求項7記載の方法。
【請求項10】
miRNAまたはその前駆体と二本鎖領域を形成するsiRNAを細胞に導入する段階を含む、細胞における哺乳動物標的遺伝子の発現を調節する方法であって、標的遺伝子から転写されたmRNAがmiRNA標的領域を含む方法。
【請求項11】
siRNAがmiRNAと二本鎖領域を形成し、それによってmiRNAが標的遺伝子から転写されたmRNAとの第二の二本鎖領域を形成することを阻害する、請求項10記載の方法。
【請求項12】
siRNAがmiRNA前駆体と二本鎖領域を形成し、それによってmiRNA前駆体がmiRNAに変換することを阻害する、請求項10記載の方法。
【請求項13】
miRNA標的領域が配列番号:5〜11、13、および121〜290から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも約70%の同一性を有する配列を含む、請求項10記載の方法。
【請求項14】
miRNAまたはその前駆体が、配列番号:1、3、12および14〜120から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも約70%の同一性を有する配列を含む、請求項10記載の方法。
【請求項15】
miRNAまたはその前駆体が、miR-1、miR-2-1、miR-5、miR-7、miR-8、miR-11、miR-12、miR-13、miR-14、miR-15、miR-16、miR-17、miR-18、miR-19、miR-20、miR-21、miR-22、miR-23、miR-24、miR-25、miR-26、miR-27、miR-28、miR-29、miR-30、miR-31、miR-32、miR-33、miR-34、miR-92、miR-93、miR-94、miR-95、miR-96、miR-97、miR-98、miR-99、miR-100、miR101、miR-103、miR-104、miR-105、miR-106、miR-107、miR-109、miR-110、miR-111、miR-112、miR-113、miR-114、miR-116、miR-119、miR-122、miR-125、miR-126、miR-127、miR-129、miR-130、miR-132、miR-133、miR-134、miR-136、miR-138、miR-140、miR-141、miR-144、miR-145、miR-146、miR-147、miR-148、miR-149、miR-150、miR-151、miR-153、miR-154、miR-157、miR-158、miR-160、miR-162、miR-164、miR-172、miR-173、miR-174、miR-175、miR-176、miR-177、miR-178、miR-179、miR-180、miR-182、miR-183、miR-184、miR-185、miR-186、miR-187、miR-188、miR-189、miR-191、miR-192、miR-193、miR-195、miR-196、miR-197、miR-199、miR-201、miR-203、miR-205、およびmiR-224またはそれらの前駆体からなる群より選択される、請求項14記載の方法。
【請求項16】
miRNAまたはその前駆体が、配列番号:1、3、12および14〜120からなる群より選択される配列を含む、請求項14記載の方法。
【請求項17】
標的遺伝子が、dbl癌原遺伝子;トランスフォーミング増殖因子β1;トランスフォーミング増殖因子α;v-myb骨髄芽球症ウイルス腫瘍遺伝子相同体;c-cbl癌原遺伝子;snoI;アクチビンβEサブユニット;筋原性因子5;線維芽細胞増殖因子9;チロシンキナーゼをコードするRON;E3ユビキチンリガーゼSMURF1;jagged 2;JUN-Bタンパク質をコードするjun-B;メチル-CpG結合ドメインタンパク質4;ZIPキナーゼ;エンドムチン;ICE-プロテアーゼ活性化因子;hairy and enhancer of split 1;トランスフォーミング増殖因子β3;エナプチンmRNA;AMPデアミナーゼ;インターロイキン1α;E2F転写因子6;ラミニンα;ポリメラーゼ(DNA指向型)α;白血球チロシンキナーゼ;ホメオボックスD1;ラミニンγ;腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー1A;villin 2;frizzled相同体5;ATP依存性染色質リモデリングタンパク質;転写因子のMSX2 mRNA;脂肪分化関連タンパク質;筋原性因子4;SRY(性決定領域Y)-ボックス5;Notch相同体1;ヒトチロシンキナーゼ型受容体;ポリメラーゼ(DNA指向型)θ;cAMP反応性要素結合タンパク質3;timeless相同体;RAD52相同体;toll様受容体4;SRY(性決定領域Y)-ボックス9;ホメオボックスA5;細胞分裂周期42 GTP結合タンパク質;デスムスリン;TFIIICボックスB結合サブユニット;プロフィリン2;c-fms癌原遺伝子;デルタ様1;脂肪酸補酵素Aリガーゼ長鎖5;discs large相同体関連タンパク質2;転写因子II HのTFIIH遺伝子;RNAポリメラーゼIIIサブユニットRPC;RecQタンパク質様5;METH2タンパク質;MOST2タンパク質;SRY(性決定領域Y)-ボックス7;インテグリンβ1サブユニット;デスミン;テロメア保護1;H2.0様ホメオボックス1;GABA輸送タンパク質;v-myc骨髄球腫症ウイルス関連腫瘍遺伝子神経芽腫由来;BAG-ファミリー分子シャペロン調節因子-5;ヒト胎盤骨形態形成タンパク質;網膜芽腫関連因子600;ALK-4;tolloid様2;RIGB;ヒトDNA修復ヘリカーゼ;T-ボックス22;BRCA1関連タンパク質1;Sp3転写因子;TEF-1遺伝子;フォークヘッドボックスA3;etsファミリー転写因子ELF2A;微小管関連タンパク質1A;ミオシン5B;NEDD4-様ユビキチンリガーゼ1;Mint1 mRNA;PARXタンパク質;上皮増殖因子受容体;マトリックスメタロプロテイナーゼ3;VE-カドヘリン;微小管関連タンパク質2;TAF7 RNAポリメラーゼII TATAボックス結合タンパク質(TBP)関連因子;ミトコンドリア伸長因子G2;eyes absent相同体;ペアードボックス遺伝子3;シナプトタグミンI;ヒストンデアセチラーゼ5:ショウジョウバエheadcase相同体;ホメオボックスB8;fyn関連キナーゼ;TGF-β/アクチビンシグナルトランスデューサFAST-1p;La自己抗原;mutL相同体1;E74-様因子3;B-myb遺伝子;a-myb mRNA;jagged 1;ホメオボックスタンパク質SHOTb;デス関連タンパク質キナーゼ3;RAD51相同体(RecA相同体);メチル-CpG結合エンドヌクレアーゼ;HUS1チェックポイント相同体;HES1タンパク質;カルデスモン1;VENT様ホメオボックス2;初期成長反応2タンパク質;Notch3;lin-28相同体;PML-3;c-myc結合タンパク質;ERBB2トランスデューサ1;ニューロンナビゲーター3;multiple asters 1;headcase相同体;微小管関連タンパク質6;メチル-CpG結合ドメインタンパク質1;EphA5;ポリメラーゼ(RNA)III(DNA指向型);神経腫瘍学的腹側抗原1;活性化転写因子1;光受容体間レチノイド結合タンパク質;E2F転写因子3;中胚葉特異的転写物相同体;骨形態形成タンパク質3;EphA3;メチル-CpG結合ドメインタンパク質5;線維芽細胞増殖因子12;RNAヘリカーゼA;マトリックスメタロプロテイナーゼ26;crossveinless-2;カドヘリン5 2型VE-カドヘリン;真核細胞翻訳開始因子4A;TWEAK;フォークヘッドドメインタンパク質;HOXB7遺伝子;Pax-3;ホメオボックスタンパク質SHOTa;増殖ファミリーの阻害因子メンバー1;v-ets赤芽球症ウイルスE26腫瘍遺伝子様;レチキュロン4;NOD2タンパク質;インターロイキン6受容体;PML-2 mRNA;discs large相同体1;Yes関連タンパク質1;CD14抗原;負の分化調節因子;CREB結合タンパク質;v-ski肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体;sidekick相同体1;骨形態形成タンパク質受容体II型;プログラムされた細胞死10;サイクリンH;核タンパク質double minute 1;BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質2;カリオフェリンβ2;およびv-ros UR2肉腫ウイルス腫瘍遺伝子相同体1からなる群より選択される、請求項10記載の方法。
【請求項18】
標的遺伝子から転写されたmRNAが配列番号:1、3、12および14〜120から選択されるポリヌクレオチドと少なくとも約70%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、請求項17記載の方法。
【請求項19】
標的遺伝子が、配列番号:291〜454から選択されるポリヌクレオチド配列と中程度にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド配列を含む、請求項17記載の方法。
【請求項20】
標的遺伝子の発現を測定する段階をさらに含む、請求項1または10記載の方法。
【請求項21】
哺乳動物細胞の個体発生、機能、分化、および/または生存率を調節する、請求項1または10記載の方法。
【請求項22】
miRNA、またはmiRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体を細胞に導入する段階を含む、転写後に哺乳動物の個体発生、哺乳動物細胞の機能、哺乳動物細胞の分化、または哺乳動物細胞の生存率を制御する方法。
【請求項23】
siRNAがmiRNAまたはその前駆体のステムループ構造におけるループに結合する、請求項10または22記載の方法。
【請求項24】
siRNAがmiRNAを標的とし、かつ配列番号:2に開示される配列と少なくとも約70%の同一性を有する配列を有する、請求項10〜23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
hairy and enhancer of split 1の発現を調節することによって、神経細胞の分化を制御する、請求項10〜24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
プロモーターと、miRNAまたはmiRNAの前駆体を発現するポリヌクレオチド配列とを含むプラスミドベクター。
【請求項27】
プロモーターと、miRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体を発現するヌクレオチド配列とを含むプラスミドベクター。
【請求項28】
miRNAが、哺乳動物標的遺伝子から転写されたmRNAと二本鎖領域を形成することができる、請求項26または27記載のプラスミドベクター。
【請求項29】
プロモーターがtRNA(val)プロモーターである、請求項27または28記載のプラスミドベクター。
【請求項30】
プロモーターが、CMVおよびSV40プロモーターのような、tRNA(val)プロモーター、U6プロモーター、H1プロモーター、およびPol IIプロモーターからなる群より選択される、請求項27または28記載のプラスミドベクター。
【請求項31】
請求項27または28において定義されるプラスミドベクターを細胞に導入して、転写後に哺乳動物の個体発生、哺乳動物細胞の機能、哺乳動物細胞の分化、または哺乳動物細胞の生存を制御する方法。
【請求項32】
miRNA、miRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体、または請求項27もしくは28において定義されるプラスミドベクターを、細胞に導入する段階を含む、癌、免疫疾患、神経障害、または炎症疾患を治療する方法。
【請求項33】
神経障害が筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、またはアルツハイマー病から選択される、請求項32記載の方法。
【請求項34】
miRNA、miRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体、または請求項27もしくは28において定義されるプラスミドベクターを用いて薬剤をスクリーニングする方法。
【請求項35】
標的mRNAがmiRNAの標的領域の配列を有する組換え型遺伝子に由来する、請求項34記載の方法。
【請求項36】
miRNA、miRNAに対するsiRNAサイレンシング前駆体、または請求項27もしくは28において定義されるプラスミドベクターを用いる遺伝子機能分析法。
【請求項37】
請求項36において定義される遺伝子機能分析によって同定される、筋細胞、骨細胞、または心筋細胞への細胞の分化を調節する方法。
【請求項38】
miR-23の発現を抑制する物質を細胞に導入する段階を含む、未分化細胞を保存または維持する方法。
【請求項39】
選択された遺伝子とHes1のmiR-23の標的配列との組換え体を産生すること、および標的配列に対して50〜90%相補的なmiR-23配列を設計することによって、遺伝子発現比を調節する方法。
【請求項40】
miRNA、およびmRNAの分解を誘導するsiRNAを細胞に導入する、遺伝子発現を抑制する方法。
【請求項41】
miRNAがmiR-23である、請求項40記載の方法。

【公表番号】特表2006−519008(P2006−519008A)
【公表日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502664(P2006−502664)
【出願日】平成16年2月10日(2004.2.10)
【国際出願番号】PCT/JP2004/001433
【国際公開番号】WO2004/076622
【国際公開日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(301021533)独立行政法人産業技術総合研究所 (6,529)
【Fターム(参考)】