説明

器官特異的蛋白質およびその使用方法

本発明は、一般に、器官特異的蛋白質および転写体を同定し、それを用いる方法に関する。本発明は、さらに、器官特異的蛋白質およびそれをコードする転写体を含む組成物、そのような蛋白質および転写体を検出するための検出試薬、および血液、生物学的組織または他の生物学的流体中の器官特異的蛋白質/転写体を測定するための診断パネル、キットおよびアレイを提供する。本発明の1つの態様により、複数の検出試薬を含む診断パネルが提供され、各検出試薬は1つの器官特異的蛋白質に対して特異的であり;および該複数の検出試薬は、該器官特異的蛋白質が由来する器官に影響する病気に罹った対象からの血液試料中の複数の検出試薬によって検出された少なくとも1つの器官特異的蛋白質のレベルが所定の正常範囲未満、またはそれを超えるように選択される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の検出試薬を含む診断パネルであって、各検出試薬は1つの器官特異的蛋白質に対して特異的であり;該複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質は表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから選択され;および該複数の検出試薬は、該器官特異的蛋白質が由来する器官に影響する病気に罹った対象からの血液試料中の該複数の検出試薬によって検出された少なくとも1つの器官特異的蛋白質のレベルが所定の通常の範囲を超えるか、または未満であるように選択される、診断パネル。
【請求項2】
前記複数の検出試薬が、器官特異的蛋白質が由来する器官に影響する病気に罹った対象からの血液試料中の該複数の検出試薬によって検出される少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルが所定の正常な範囲を超えるか、または未満であるように選択される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項3】
前記複数の検出試薬が、器官特異的蛋白質が由来する器官に影響する病気に罹った対象からの血液試料中の該複数の検出試薬によって検出される少なくとも3つの器官特異的蛋白質のレベルが所定の正常な範囲を超えるか、または未満であるように選択される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項4】
前記複数の検出試薬が、器官特異的蛋白質が由来する器官に影響する病気に罹った対象からの血液試料中の該複数の検出試薬によって検出される少なくとも4つの器官特異的蛋白質のレベルが所定の正常な範囲を超えるか、または未満であるように選択される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項5】
前記複数の検出試薬が2〜100つの検出試薬である、請求項1記載の診断パネル。
【請求項6】
前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから、および分泌されるものとして同定された蛋白質内から選択される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項7】
前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから、および膜貫通するものとして同定された蛋白質内から選択される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項8】
前記複数の検出試薬によって検出される該器官特異的蛋白質が、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから、および0.8以上の特異性を持つ蛋白質内から選択される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項9】
前記病気が副腎に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表1から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項10】
前記病気が膀胱に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表2から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項11】
前記病気が骨髄に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表3から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項12】
前記病気が脳扁桃に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表4から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項13】
前記病気が結腸に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表11から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項14】
前記病気が心臓に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表12から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項15】
前記病気が腎臓に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表13から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項16】
前記病気が肺に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表14から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項17】
前記病気が乳腺に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表15から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項18】
前記病気が末梢血液に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表16から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項19】
前記病気が膵臓に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表17から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項20】
前記病気が末梢血液に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表18から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項21】
前記病気が下垂体に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表19から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項22】
前記病気が前立腺に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表21から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項23】
前記病気が網膜に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表22から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項24】
前記病気が唾液腺に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表23から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項25】
前記病気が小腸に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表24から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項26】
前記病気が脊髄に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表25から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項27】
前記病気が脾臓に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表26から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項28】
前記病気が胃に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表27から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項29】
前記気が精巣に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表28から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項30】
前記病気が胸腺に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表29から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項31】
該病気が甲状腺に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表30から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項32】
前記病気が子宮に影響を与え、かつ前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表32から検出される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項33】
前記病気がクッシング症候群である、請求項4記載の診断パネル。
【請求項34】
複数の検出試薬を含む診断パネルであって、各検出試薬は1つの器官特異的蛋白質に特異的であり;該複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質は表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から選択され;および該複数の検出試薬は、該器官特異的蛋白質が由来する器官に影響する病気に罹った対象からの血液試料中の該複数の検出試薬によって検出される少なくとも1つの器官特異的蛋白質のレベルが所定の正常な範囲を超えるか、または未満であるように選択される、診断パネル。
【請求項35】
前記複数の検出試薬が、器官特異的蛋白質が由来する器官に影響する病気に罹った対象からの血液試料中の該複数の検出試薬によって検出される少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルが所定の正常な範囲を超えるか、または未満であるように選択される、請求項34記載の診断パネル。
【請求項36】
前記複数の検出試薬が、器官特異的蛋白質が由来する器官に影響する病気に罹った対象からの血液試料中の該複数の検出試薬によって検出される少なくとも3つの器官特異的蛋白質のレベルが所定の正常な範囲を超えるか、または未満であるように選択される、請求項34記載の診断パネル。
【請求項37】
前記複数の検出試薬が、器官特異的蛋白質が由来する器官に影響する病気に罹った対象からの血液試料中の該複数の検出試薬によって検出される少なくとも4つの器官特異的蛋白質のレベルが所定の正常な範囲を超えるか、または未満であるように選択される、請求項34記載の診断パネル。
【請求項38】
前記複数の検出試薬が2〜100つの検出試薬である、請求項34記載の診断パネル。
【請求項39】
前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から、および分泌されるものとして同定された蛋白質内から選択される、請求項34記載の診断パネル。
【請求項40】
前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から、および膜貫通されるものとして同定された蛋白質内から選択される、請求項34記載の診断パネル。
【請求項41】
前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から、および0.8以上の特異性を持つ蛋白質から選択される、請求項34記載の診断パネル。
【請求項42】
前記病気が膀胱病であって、前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表13および2のいずれか1つ、または双方から選択される、請求項34記載の診断パネル。
【請求項43】
前記病気が神経病であって、前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表3、4、5、6、7、8および9のいずれか1以上から選択される、請求項34記載の診断パネル。
【請求項44】
前記結腸病が結腸癌であって、前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表11から選択される、請求項13記載の診断パネル。
【請求項45】
前記心臓病が弁心臓病;肺性心、心筋障害、心筋炎、心臓周辺病;アテローム性動脈硬化症、急性心筋梗塞、虚血性心臓病のような血管病よりなる群から選択され、該複数の検出試薬によって検出される該器官特異的蛋白質が表12から選択される、請求項14記載の診断パネル。
【請求項46】
前記病気が子宮に影響を与え、前記複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質が表32から選択される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項47】
前記検出試薬が抗体またはその抗原結合断片を含む、請求項1または請求項34記載の診断パネル。
【請求項48】
前記検出試薬がDNAまたはRNAアプタマーを含む、請求項1または請求項34記載の診断パネル。
【請求項49】
前記検出試薬が同位体標識ペプチドを含む、請求項1または請求項34記載の診断パネル。
【請求項50】
対象の生物学的状態を規定する方法であって、該方法は、
a.該対象からの血液試料中の、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから選択される少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルを測定し;
b.(a)において決定されたレベルを、該少なくとも2つの器官特異的蛋白質の所定の正常レベルと比較することを含み、
所定の正常レベルを超えるか、または未満の2つのうち少なくとも1つの器官特異的蛋白質のレベルが該対象の生物学的状態を規定する、方法。
【請求項51】
前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルがイムノアッセイを用いて測定される、請求項50記載の方法。
【請求項52】
前記イムノアッセイがELISAを含む、請求項51記載の方法。
【請求項53】
前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルが質量分析を用いて測定される、請求項50記載の方法。
【請求項54】
前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルがアプタマー捕獲アッセイを用いて測定される、請求項50記載の方法。
【請求項55】
対象の生物学的状態を規定する方法であって、該方法は、
a.該対象からの血液試料中の、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか2以上から選択される少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルを測定し;
b.(a)において決定されたレベルを該少なくとも2つの器官特異的蛋白質の所定の正常レベルと比較することを含み、
該所定の正常レベルを超える、または未満の2つのうち少なくとも1つの器官特異的蛋白質のレベルが該対象の生物学的状態を規定する、方法。
【請求項56】
前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルがイムノアッセイを用いて測定される、請求項55記載の方法。
【請求項57】
前記イムノアッセイがELISAを含む、請求項56記載の方法。
【請求項58】
前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルが質量分析を用いて測定される、請求項55記載の方法。
【請求項59】
前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルがアプタマー捕獲アッセイを用いて測定される、請求項55記載の方法。
【請求項60】
病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する方法であって、該方法は、
a.少なくとも2つの器官特異的蛋白質が選択される器官に影響を与える病気を有すると決定された対象からの血液試料中の表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから選択される少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルを測定し;
b.(a)において決定された該少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルを該少なくとも2つの器官特異的蛋白質の所定の正常レベルと比較することを含み、
該対応する所定の正常レベル未満であるか、またはそれを超える病気を有すると決定された対象からの血液試料中の少なくとも2つのうち少なくとも1つの器官特異的蛋白質のレベルは病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する、方法。
【請求項61】
工程(a)が、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから選択される少なくとも3つの器官特異的蛋白質のレベルを測定することを含み、対応する所定の正常レベル未満の、またはそれを超える病気を有すると決定された対象からの血液試料中の少なくとも3つのうち少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルが病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する、請求項60記載の方法。
【請求項62】
工程(a)が、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから選択される4以上の器官特異的蛋白質のレベルを測定することを含み、対応する所定の正常レベル未満の、またはそれを超える病気を有すると決定された対象からの血液試料中の4以上のうち少なくとも3つの器官特異的蛋白質のレベルが病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する、請求項60記載の方法。
【請求項63】
工程(a)が、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから選択される4以上の器官特異的蛋白質のレベルを測定することを含み、対応する所定の正常レベル未満の、またはそれを超える病気を有すると決定された対象からの血液試料中の4以上のうち少なくとも4つの器官特異的蛋白質のレベルが病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する、請求項60記載の方法。
【請求項64】
工程(a)が、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから選択される5以上の器官特異的蛋白質のレベルを測定することを含み、対応する所定の正常レベル未満の、またはそれを超える病気を有すると決定された対象からの血液試料中の5以上のうち少なくとも5つの器官特異的蛋白質のレベルが病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する、請求項60記載の方法。
【請求項65】
前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルが、抗体、または各蛋白質に対して特異的なその抗原結合断片を用いて測定される、請求項60記載の方法。
【請求項66】
前記抗体またはその抗原結合断片がモノクローナル抗体である、請求項65記載の方法。
【請求項67】
該少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルが質量分析を用いて測定される、請求項60記載の方法。
【請求項68】
前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルがアプタマー捕獲アッセイを用いて測定される、請求項60記載の方法。
【請求項69】
前記病気が前立腺癌であって、前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質が表21から選択される、請求項60記載の方法。
【請求項70】
前記病気が乳癌であって、前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質が表15から選択される、請求項60記載の方法。
【請求項71】
前記病気が腎臓癌であって、前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質が表15から選択される、請求項60記載の方法。
【請求項72】
前記病気が膀胱癌であって、前記少なくとも2つの器官特異的蛋白質が表2から選択される、請求項60記載の方法。
【請求項73】
病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する方法であって、該方法は、
a.注目する病気を有すると決定された対象からの血液試料中の表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から選択される少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルを測定し;
b.(a)において決定された少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルを該少なくとも2つの器官特異的蛋白質の所定の正常レベルと比較することを含み、
対応する所定の正常レベル未満であるか、またはそれを超える、病気を有すると決定された対象からの血液試料中の少なくとも2つのうち少なくとも1つの器官特異的蛋白質のレベルが病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する、方法。
【請求項74】
工程(a)が、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から選択される少なくとも3つの器官特異的蛋白質のレベルを測定することを含み、対応する所定の正常レベル未満、またはそれを超える、病気を有すると決定された対象からの血液試料中の少なくとも3つのうち少なくとも2つの器官特異的蛋白質のレベルが病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する、請求項73記載の方法。
【請求項75】
工程(a)が、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から選択される4以上の器官特異的蛋白質のレベルを測定することを含み、対応する所定の正常レベル未満、またはそれを超える、病気を有すると決定された対象からの血液試料中の4以上のうち少なくとも3つの器官特異的蛋白質のレベルが病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する、請求項73記載の方法。
【請求項76】
工程(a)が、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から選択される4以上の器官特異的蛋白質のレベルを測定することを含み、対応する所定の正常レベル未満、またはそれを超える、病気を有すると決定された対象からの血液試料中の4以上のうち少なくとも4つの器官特異的蛋白質のレベルが病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する、請求項73記載の方法。
【請求項77】
工程(a)が、表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から選択される5以上の器官特異的蛋白質のレベルを測定することを含み、対応する所定の正常レベル未満、またはそれを超える、病気を有すると決定された対象からの血液試料中の5以上のうち少なくとも5つの器官特異的蛋白質のレベルが病気関連器官特異的血液フィンガープリントを規定する、請求項73記載の方法。
【請求項78】
対象において正常な生物学的状態の乱れを検出する方法であって、該方法は、
a)該対象からの血液試料を複数の検出試薬と接触させ、各検出試薬は1つの器官特異的蛋白質に対して特異的であり;該複数の検出試薬によって検出される器官特異的蛋白質は表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから選択され;
b)各検出試薬によって血液試料中で検出された器官特異的蛋白質の量を測定し;
c)各検出試薬によって血液試料中で検出された器官特異的蛋白質の量をそれぞれの各器官特異的蛋白質についての所定の正常な量と比較することを含み;
1以上の該器官特異的蛋白質における統計学的に有意な変化したレベルは正常な生物学的状態における乱れを示す、方法。
【請求項79】
対象において正常な生物学的状態の乱れを検出する方法であって、該方法は、
a)対象からの血液試料を複数の検出試薬と接触させ、各検出試薬は1つの器官特異的蛋白質に対して特異的であり;該複数の検出試薬によって検出された器官特異的蛋白質は表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から選択され;
b)各検出試薬によって血液試料中で検出された器官特異的蛋白質の量を測定し;
c)各検出試薬によって血液試料中において検出された器官特異的蛋白質の量をそれぞれの各器官特異的蛋白質についての所定の正常な量と比較することを含み;
1以上の該器官特異的蛋白質における統計学的に有意な変化したレベルは正常な生物学的状態における乱れを示す、方法。
【請求項80】
対象における前立腺の病気を検出する方法であって、
a)該対象からの血液試料を複数の検出試薬と接触させ、各検出試薬は1つの前立腺特異的蛋白質に対して特異的であり;前立腺特異的蛋白質は表21で提供される器官特異的蛋白質組から選択され;
b)各検出試薬によって血液試料中で検出された器官特異的蛋白質の量を測定し;
c)各検出試薬によって血液試料中において検出された器官特異的蛋白質の量をそれぞれの各器官特異的蛋白質についての所定の正常な対照量と比較することを含み;
1以上の該器官特異的蛋白質における統計学的に有意な変化したレベルは正常な生物学的状態における乱れを示す、方法。
【請求項81】
前記前立腺特異的蛋白質が、分泌されたものとして指定され、かつ0.9以上の特異性を持つ表21中の蛋白質から選択される、請求項80記載の方法。
【請求項82】
前記前立腺の病気が前立腺癌、前立腺炎、および良性前立腺過形成よりなる群から選択される、請求項80記載の方法。
【請求項83】
前記複数の検出試薬が少なくとも2つの検出試薬を含む、請求項80記載の方法。
【請求項84】
前記複数の検出試薬が少なくとも3つの検出試薬を含む、請求項80記載の方法。
【請求項85】
前記複数の検出試薬が少なくとも4つの検出試薬を含む、請求項80記載の方法。
【請求項86】
前記複数の検出試薬が少なくとも5つの検出試薬を含む、請求項80記載の方法。
【請求項87】
前記複数の検出試薬が少なくとも6つの検出試薬を含む、請求項80記載の方法。
【請求項88】
(a)複数の器官特異的蛋白質のレベルを対象から得られた血液試料中で測定し、該複数の器官特異的蛋白質は表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから選択され;
(b)療法を受けた後の対象から得られた血液試料を用いて工程(a)を反復し;
(c)工程(b)で検出された該複数の器官特異的蛋白質のレベルを工程(a)で検出された量と比較し、該比較から、患者における療法に対する応答をモニターする;
工程を含む、対象において療法に対する応答をモニターする方法。
【請求項89】
(a)複数の器官特異的蛋白質のレベルを対象から得られた血液試料中で測定し、該複数の器官特異的蛋白質は表1ないし32、36ないし45および47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から選択され;
(b)療法を受けた後の対象から得られた血液試料を用いて工程(a)を反復し;
(c)工程(b)で検出された該複数の器官特異的蛋白質のレベルを工程(a)で検出された量と比較し、該比較から、患者における療法に対する応答をモニターする;
工程を含む、対象において療法に対する応答をモニターする方法。
【請求項90】
表1ないし32、36ないし45および47ないし79に記載された配列のいずれか1以上の配列を特異的に認識する器官特異的プローブを提供し、該プローブはそれに付着した標識を有し、該標識は検出可能なマーカーを含み、該プローブを動物に投与し、該プローブの位置を検出することを含む、器官、組織、または、器官もしくは組織に由来する細胞を画像化する方法。
【請求項91】
表1ないし32、36ないし45および47ないし79に記載された配列のいずれか1以上の配列を特異的に認識する器官特異的プローブを含むイメージングプローブであって、該プローブはそれに付着した標識を有し、該標識は検出可能なマーカーを含むイメージングプローブ。
【請求項92】
表1ないし32、36ないし45および47ないし79に記載された配列のいずれか1以上の配列を特異的に認識する器官特異的プローブを提供することを含み、該プローブはそれに付着した治療剤を有し、該治療剤は放射性同位体または細胞傷害剤を含む、器官、組織、または細胞を標的化する方法。
【請求項93】
表1ないし32、36ないし45および47ないし79に記載された配列のいずれか1以上の配列を特異的に認識する器官特異的プローブを含み、該プローブは該プローブに付着した治療剤を有し、該治療剤は放射性同位体または細胞傷害剤を含む、標的化剤。
【請求項94】
該複数の検出試薬によって検出された該器官特異的蛋白質が表47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組のいずれか1つから、およびMPSSデータおよびSBSデータによって同定された蛋白質内から選択される、請求項1記載の診断パネル。
【請求項95】
該複数の検出試薬によって検出された該器官特異的蛋白質が表47ないし79で提供される器官特異的蛋白質組の2以上から、およびMPSSデータおよびSBSデータによって同定された蛋白質内から選択される、請求項34記載の診断パネル。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−500568(P2010−500568A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523868(P2009−523868)
【出願日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/017868
【国際公開番号】WO2008/021290
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(509037581)ホームステッド クリニカル コーポレイション (1)
【出願人】(503409676)インスティチュート フォー システムズ バイオロジー (3)
【Fターム(参考)】