説明

回転スプーン付き使い捨てカップ

本発明は、互いに結合できる、容器(1)と、スプーン(3)と、スプーンを通すための穴の付いた蓋(2)と、スリーブ(4)と、を備える回転スプーン付き使い捨てカップに関する。スプーン(3)は、一端においてパドル状フレアと、他端においてC字状レイアウトを定める一連の屈曲部とを有するロッドを備え、C字状配置の中央部は中溝付きのリブ(12)を有し、蓋(2)の穴を通り、端部はクランク機能が付されて突き出ている。パドルの部分と等しいか、それより大きい長さと幅を有する半径方向スリット(7)が蓋の穴から始まる。蓋はさらにその周辺に接して吸い口又は飲み領域(8)を有する。本発明は、コーヒー等の持ち帰りの熱い飲み物を飲むための喫茶店、ホテル及びレストラン施設において使用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種々の喫茶店、ホテル及びレストラン施設において用いられるコーヒー等の飲み物を飲むための使い捨てカップであって、一方の側には飲み物を飲むための飲む領域を有し、他方の側にはスプーンを差し込んで液体を掻き混ぜることのできる穴を有する使い捨てカップに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、喫茶店、ホテル及びレストラン産業等の、特に例えばコーヒーのような持ち帰りの熱い飲み物を提供する多くの施設において、容器と、蓋と、スプーンと、提供された飲み物が非常に熱い場合に容器を覆うスリーブ、という4つの別個の部分により形成された使い捨てカップを見出すことができる。このカップにおいては、容器、蓋及びスリーブのみが互いに結合されており、スプーンは残りの部分とは独立である。この場合、液体が容器に出されて蓋が結合されてしまうと、中身を掻き混ぜるためあるいは容器に何らかの新しい物質を注ぐために前記蓋を取らなければならないため、多くの欠陥がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、請求項1により、回転スプーン付き使い捨てカップに関する。この方法及びシステムの好ましい実施例は従属クレームに規定される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本使い捨てカップは、容器と、スプーンと、スプーンを通すための穴の付いた蓋と、スリーブと、を備え、これらの全ては互いに結合でき、好ましくは使い捨て可能な材料で作られる。
【0005】
容器は、より心地よくかつより安全に使用者の手に嵌ることができる形状を有する。
【0006】
スプーンは、一端においてパドル状フレアと、他端においてC字状レイアウトを定める一連の屈曲部と、を有するロッドを備える。C字状レイアウトの中央部は蓋の穴を通り、端部はクランク機能が付されて突き出ている。パドルの部分と等しいか、それより大きい長さと幅を有する半径方向スリットが蓋の穴から始まる。
【0007】
スプーンのC字状範囲の中央部は、穴の縁に対して適合可能な中溝付きのリブを有していてもよい。
【0008】
蓋は、その外周に接して吸い口又は飲み領域をさらに有していてもよい。
【0009】
スリーブは、薄い台形の輪郭を有する薄層状の部分を含み、その一方の短辺から矢印状のタブが延び、反対側の短辺の近傍にはタブを受容する大きさを有する横スリットを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明のカップ体は現存のカップに対し、多くの利点を備える。まず、スプーンが蓋の固定装置に結合されるために両方向に360°回転でき、容器の液体を完全に掻き混ぜることができる。さらにカップの形状によって、使用者の手の中で完全に、すなわちより自然にかつより安全に保持されることができる。スリーブもまた、カップがスモール、ミディアム又はラージサイズであるかに従ってその大きさに合わせることができ、施設又は関連会社の広告を付加できる。最後に飲む領域は「短いストロー」型形状を有しているために、心地よく安全に接触できるので使用者の口によくなじむ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明をよりよく理解するために、本発明の実施例を例示的かつ非限定的な例として、以下に非常に簡単に述べる。そのために添付図面を参照する。
【0012】
図1を見ることにより、本発明の使い捨てカップ体を形成する要素、すなわち容器1、蓋2、スプーン3、及びスリーブ4が見出されるだろう。
【0013】
図2において、使用者の手に、より心地よくかつより安全に嵌ることができる形状5を有する容器1が見出されるだろう。
【0014】
図3に、スプーン3を清潔かつ容易に差し込むのに適した長さ及び幅の柔軟な開口を含む半径方向スリット7を有する、中心に丸い穴6を備えた蓋2を示す。中心穴6は、スプーンを固定するための固定形状に完全に合わせられる固定形状を有しており、両部分は、両者を取り付け手段に結合するまで、わずかな圧力によりぴったりと合っている。飲み穴、吸い口又は飲み領域8が蓋端部の一方に位置しており、わずかに隆起して使用者の口によりよく適合するための小さな穴を有する。
【0015】
本発明を形成する第3の要素は、図4に表されるスプーン3である。スプーン3は、一方の端部にパドル状フレア10を有するロッドであり、このパドル状フレア10には液体の流れを容易にするように一連の小さい穴が作られている。スプーン3のもう一方の端部近傍はC字状レイアウトを定める一連の屈曲部を備えており、C字状レイアウトの中央部11は蓋の穴6を通り、端部は突き出て、スプーンが蓋2に結合されたときにクランク機能を果たす。スプーン3のこの端部は、ユーザが自分の好みで曲げられるように柔軟な基体を有する。スプーンは前記中央部において、蓋2の穴6の縁に対し適合できる中溝13の付いたリブ12を含む保持形状を有する。
【0016】
図5及び6にスリーブ4を示す。これは通常厚紙で作られ、中身が熱い場合に人の手がやけどしないように容器に巻き付けられるようになっている。前記スリーブ4は、薄い台形の輪郭を有する薄層状部分15を含み、その一方の短辺から矢印状のタブ16が延び、反対側の短辺の近傍にはタブ16を受容する大きさを有する横スリットを備える。タブ16はカップの大きさに従って定められたスリットに差し込まれる。
【0017】
本発明を適用する過程は以下の通りである。スリーブ4が容器1に結合され、液体が容器に注がれる。次いで蓋2により容器1が閉じられ、蓋の中心部に備えられた開口にスプーン3が差し込まれ、蓋の穴6がもつ保持形状とスプーン3がもつ保持形状の結果として結合される。スプーン3は蓋2に固定されており、スプーンを360°回転して液状の中身を掻き混ぜられるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】全要素が既に組み立てられた状態の、本発明の使い捨てカップ体を示す。
【図2】本カップの容器を示す。
【図3】本カップの蓋を示す。
【図4】本カップのスプーンを示す。
【図5】巻き付けられていない本カップのスリーブを示す。
【図6】巻き付け過程にある本カップのスリーブを示す。
【符号の説明】
【0019】
1 容器
2 蓋
3 スプーン
4 スリーブ
6 穴
7 スリット
8 吸い口又は飲み領域
10 フレア
11 中央部
12 リブ
13 中溝
15 薄層状部分
16 矢印状タブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに結合可能な、容器と、スプーンと、スプーンを通すための穴の付いた蓋と、スリーブと、を備える回転スプーン付き使い捨てカップにおいて、
前記スプーンが、一端においてパドル状フレアと、他端近傍においてC字状レイアウトを定める一連の屈曲部とを有するロッドと、を備え、前記C字状レイアウトの中央部が前記蓋の前記穴を通って前記端部がクランク機能を付されて突き出ており、前記蓋の前記穴から始まる半径方向スリットが前記パドルの部分と等しいかそれより大きい長さと幅を有することを特徴とする、回転スプーン付き使い捨てカップ。
【請求項2】
前記スプーンが、前記C字状レイアウトの中央部に前記穴の縁に対して適合可能な溝付きのリブを有することを特徴とする、請求項1記載の回転スプーン付き使い捨てカップ。
【請求項3】
前記蓋が、その外周に接する吸い口又は飲み領域をさらに有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の回転スプーン付き使い捨てカップ。
【請求項4】
前記スリーブが、薄い台形の輪郭を有する薄層状の部分を含み、前記スリーブの前記台形の一方の短辺から矢印状のタブが延び、前記スリーブの前記台形の反対側の短辺の近傍にはタブを受容する大きさを有する横スリットを備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転スプーン付き使い捨てカップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−502283(P2009−502283A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−523387(P2008−523387)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【国際出願番号】PCT/ES2006/000350
【国際公開番号】WO2007/012679
【国際公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(508028357)
【Fターム(参考)】