説明

回転体の偏心量測定装置

【課題】偏心量の測定精度の向上を図ることができる回転体の偏心量測定装置を得る。
【解決手段】回転軸7と対向配置される渦電流変位センサ19からの電気信号Vinに、回転軸の材質的不均一や傷により電気信号Vinの波形が受ける影響を補償するランナウト補償信号設定回路15からの補償信号Vcを加算器16にて加えて、補償電気信号を出力する。第1のサンプルホールド回路5aは補償電気信号の波形の振幅値Vdを保持し、第2のサンプルホールド回路9aはサンプルホールド信号発生器8からサンプルホールド信号を受けたときにサンプルホールド回路5aに保持されている電気信号の波形の振幅値を保持する。低位選択回路14は、第1及び第2のサンプルホールド回路5a,9aの保持する振幅値のうち小さい方を選んで出力し、この小さい方の値に基づき回転軸の偏心量を求める。ランナウト補償信号設定回路15を設けたので測定精度の向上が可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、タービン発電機の回転軸などの回転体の偏心量を測定するための回転体の偏心量測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、タービン発電機などの大型回転機においては、起動に際し、その回転軸に曲がりがないことを確認するために偏心量の測定が行われる。この測定は、回転軸を例えばタービン発電機に付属するターニングギヤモータによって1〜60rpm程度の低速で回転させ、回転軸に対向配置された軸偏心検出センサから電気信号を得て、当該電気信号の振幅値に基づいて回転軸の偏心量を算出する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
なお、軸偏心検出センサは周知の渦電流式の変位センサが用いられ、変位センサの先端部に配設された誘導コイルにより交流磁界を発生させ電磁誘導により上記変位センサが対向する回転軸に渦電流を発生させ当該渦電流による上記誘導コイルのインピーダンスの変化に基づいて回転軸と変位センサ先端部との距離を測定するもので、回転軸面と変位センサ先端部との距離に比例した電気信号を発生する。
【0004】
ところで、回転軸の表面に材質不均一や傷などがあった場合、軸偏心検出センサからの出力される電気信号に凹や凸の信号すなわち高周波ノイズ(相対的に高周波と称している)が重畳される。この回転軸面の材質不均一による軸偏心検出センサの電気信号への影響を一般的にエレクトロランナウトと言い、回転軸面のキズによる軸偏心検出センサの電気信号への影響はメカニカルランナウトと呼ばれ、総称してランナウトと呼ばれている。
【0005】
上記のような高周波ノイズを除去するために単なるカットオフ周波数固定型のローパスフィルタを設けたのでは、回転軸の回転周波数が減少した場合、当該ローパスフィルタのカットオフ周波数以下の高周波ノイズが通過するため、算出偏心量の誤差が大きくなる。そこで、回転軸の回転周期の電気信号から回転周期を算出する回転周期演算回路を設け、この回転周期演算回路により算出された周期によってパス周波数帯域を変更できるフィルタ手段を軸偏心検出センサの出力側に設け、回転軸の回転数が減少した場合でも、回転軸の表面の傷等によって発生する高周波ノイズを通過させず、算出偏心量に誤差を生じさせないようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平01−244309号公報(第3頁左下欄第1行〜第13行及び図1)
【特許文献2】特開平11−160012号公報(段落番号0010〜0015及び図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の回転体である回転軸の偏心量測定装置は以上のように構成され、パス周波数帯域を変更できるフィルタ手段を設けて回転軸の表面の傷等によって発生する高周波ノイズを通過させず、算出偏心量に誤差を生じさせないようにしているが、フィルタ手段による高周波ノイズの除去には限界がある。例えば、軸偏心検出センサの出力波形においてランナウトの影響による波形の凹や凸の継続時間は回転数3rpmでは2〜4秒に及ぶ場合があり、フイルタなどでは取り除くことが困難であり、より測定精度の向上を図りたいという要請に応えることができなかった。
【0008】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、偏心量の測定精度の向上を図ることができる回転体の偏心量測定装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係る回転体の偏心量測定装置においては、
タイミング信号発生手段と補償手段と振幅値保持手段とを有し回転体の偏心量を測定する回転体の偏心量測定装置であって、
タイミング信号発生手段は、回転体の回転周期に同期して回転周期信号を発するものであり、
補償手段は、回転体と対向配置される渦電流式の変位センサからの電気信号の波形が回転体の材質的不均一や傷により受ける影響を補償するものであって、電気信号を補償して補償電気信号を出力するものであり、
振幅値保持手段は、補償電気信号の波形の振幅値を保持し、回転周期信号により振幅値の保持がリセットされるものであり、
振幅値に基づいて回転体の偏心量を求めるものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明は、
タイミング信号発生手段と補償手段と振幅値保持手段とを有し回転体の偏心量を測定する回転体の偏心量測定装置であって、
タイミング信号発生手段は、回転体の回転周期に同期して回転周期信号を発するものであり、
補償手段は、回転体と対向配置される渦電流式の変位センサからの電気信号の波形が回転体の材質的不均一や傷により受ける影響を補償するものであって、電気信号を補償して補償電気信号を出力するものであり、
振幅値保持手段は、補償電気信号の波形の振幅値を保持し、回転周期信号により振幅値の保持がリセットされるものであり、
振幅値に基づいて回転体の偏心量を求めるものであるので、
偏心量の測定精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1である回転軸の偏心量測定装置の構成を示す構成図である。
【図2】動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】各部の信号波形を示す信号波形図である。
【図4】各部の別の信号波形を示す信号波形図である。
【図5】この発明の実施の形態2である回転軸の偏心量測定装置の構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
図1〜図4は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は回転軸の偏心量測定装置の構成を示す構成図、図2は動作を説明するためのタイムチャート、図3は各部の信号波形を示す信号波形図、図4は各部の別の信号波形を示す信号波形図である。図1において、回転軸の偏心量測定装置は、ピーク間振幅値検出回路1を有する。
【0013】
ピーク間振幅値検出回路1は、軸偏心検出センサ19からの電気信号Vinのプラス側のピーク値Vs(図2(a)参照)を保持する第1のピークホールド回路2a、電気信号Vinのマイナス側のピーク値Vv(図2(a)参照)を保持する第2のピークホールド回路4a、ピークホールド回路2aの出力と第2のピークホールド回路4aの出力との差を演算する減算回路3、振幅値保持手段としての第1のサンプルホールド回路5aにて構成されている。第1のサンプルホールド回路5aは、電気信号Vinの波形の振幅値Vd(=vs−Vv)を保持する。
【0014】
また、回転軸の偏心量測定装置に関連する機器として、回転体である回転軸6に設けられた突部としての突起7に対向配置されたタイミング信号発生手段としてのサンプルホールド信号発生器8が設けられている。さらに、回転軸の偏心量測定装置は、第2のサンプルホールド回路9a、遅延回路11a、12a、低位選択手段としての低位選択回路14、ランナウト補償信号設定回路15、加算器16を有する。ランナウト補償信号設定回路15は、回転周期演算回路15a及び補償関連値設定器15bを有する。回転周期演算回路15aは、回転軸6の回転の周期を演算する。補償関連値設定器15bは、補償バイアス値注入タイミング及び補償バイアス値を設定する。なお、ランナウト補償信号設定回路15及び加算器16がこの発明における補償手段である。
【0015】
軸偏心検出センサ19は、周知の渦電流式の変位センサが用いられ、変位センサの先端部に配設された誘導コイルにより交流磁界を発生させ電磁誘導により上記変位センサが対向する回転軸に渦電流を発生させ当該渦電流による上記誘導コイルのインピーダンスの変化に基づいて回転軸と変位センサ先端部との距離を測定するもので、回転軸面と変位センサ先端部との距離に比例した電気信号を発生する。
【0016】
次に、動作を説明する。
サンプルホールド信号発生器8は、回転軸7に設けられた突起7を検知してタービン発電機の回転軸6が1回転すると1回転毎に回転周期信号としてのパルス状のサンプルホールド信号Vr1を発生する(図2(b))。このサンプルホールド信号Vr1は、遅延回路11a及び12a(図1)にてそれぞれ所定時間遅延され、リセットパルス信号Vr2,Vr3として出力される(図2(c),(d))。なお、ピーク間振幅値検出回路1への電気信号Vinは、図2(a)のようになっている。
【0017】
軸偏心検出センサ19からの電気信号Vinが減算器16を介してピーク間振幅値検出回路1に入力されると、電気信号Vinのプラス側及びマイナス側のピーク値Vs,Vvが第1及び第2のピークホールド回路2a,4aに保持され、減算回路3にて両者の差が求められる。そして、電気信号Vinのピーク値(振幅値)Vd(=(Vs−Vv))として第1のサンプリングホールド回路5aへ出力される。第1のサンプリングホールド回路5aはこのピーク値Vdを保持するとともに振幅値としての出力信号Voutを、第2のサンプルホールド回路9a及び低位選択回路14へ出力する。
【0018】
第2のサンプリングホールド回路9aは、時刻ts1(図2(e))において回転周期信号であるサンプルホールド信号Vr1を受けて、サンプリングホールド回路5aから出力されている振幅値Voutを保持し、振幅値としての出力信号Vout−mとして出力する。
【0019】
ところで、例えば図示しないタービンの熱膨張により、時刻ts2において回転軸6と軸偏心検出センサ19との距離がステップ状に変化した場合、その変化は図2(a)に示すように電気信号VinのDCオフセット変化Vaとなってステップ状に変化する。このようにステップ状に変化した電気信号Vinのピーク値Vdは、第1のサンプリングホールド回路5aに保持され、出力信号Voutは時刻ts2において図2(e)に示すようにVaだけステップ状に大きくなる。この出力信号Voutが、低位選択回路14へ入力される。
【0020】
低位選択回路14には、第1のサンプルホールド回路5aから出力信号Voutが入力され、第2のサンプリングホールド回路9aから出力信号Vout−mが入力され、いずれか低い方の値が選択される。従って、第2のサンプリングホールド回路9aから低位の出力信号Vout−mが入力されている限り、第1のサンプリングホールド回路5aから入力される出力信号Voutが高レベルになっても、低い方の値である出力信号Vout−mが選択され、出力信号Vout−1として出力される。このため、低位選択回路14は、常にオフセット成分Vaをキャンセルした低位の出力信号(振幅値)を選択して出力することができる。この低位選択回路14から出力される出力信号Vout−1に基づいて図示しない偏心量算出手段により回転軸の偏心量が算出される。
【0021】
なお、第1のサンプリングホールド回路5aからの出力信号Voutは時刻ts1において第2のサンプルホールド回路9aに保持され、時刻ts3において(図2(e))次のサンプルホールド信号Vr1を受けるまで保持され、この間出力信号Vout−mとして出力が継続される。また、リセットパルス信号Vr2及びVr3により1回転周期毎に、第1のサンプルホールド回路5aに保持された振幅値Vout、第2のピークホールド回路2a,4aに保持されたピーク値Vs,Vvをリセットする。
【0022】
ここで、回転軸6の表面の一部に材質不均一や傷その他の欠陥などがあって、軸偏心検出センサ19からの電気信号Vinに凹や凸の信号が混入するいわゆるランナウト現象が発生した場合について説明する。ランナウト補償信号設定回路15は、マイクロプロセッサを搭載した回路であり、回転軸6が1回転するに要する回転周期Tをサンプルホールド信号発生器8の信号に基いて演算し、サンプルホールド信号発生器8からのサンプルホールド信号を受け付けた時を回転角度0度とし、次のサンプルホールド信号を受け付けたときを360度として、1回転当たりの周期Tを演算する。
【0023】
例えば、3rpmの時は1回転あたりの周期Tは20秒であり、回転角度0度には0秒であり、回転角度360度は20秒となる。回転数が6rpmの時は1回転あたりの周期Tは10秒であり、回転角度0度は0秒であり、回転角度360度は10秒となる。この周期Tと回転角度の関係は、回転時間周期演算回路15aで自動的に演算される。
【0024】
補償関連値設定器15bは、補償バイアス値及び補償バイアス値の注入タイミングを設定するものであり、補償バイアスを設定する角度の範囲と当該角度に対応させた補償バイアス値を設定するものである。図1における補償関連値設定器15bの補償バイアス値を設定するには、軸偏心検出センサ19からの電気信号Vinの波形を測定し、サンプルホールド信号発生器8のサンプルホールド信号の発生時点を起点にランナウト発生位置又はランナウト発生角度とランナウト値とその極性プラス(+)又はマイナス(−)を把握してから補償関連値設定器15bの補償バイアス値を設定することになる。
【0025】
ここで、図1における軸偏心検出センサ19からの電気信号Vinの波形Cが、図3(c)に示すように1回転中の角度270度を中心とする位置においてランナウトが重畳され凸波形となっており、その振幅値はW2(=Vs−Vv2)であるとする。この場合、ランナウト補償信号設定回路15の補償関連値設定器15bにて270度を中心とする位置に凹状の補償バイアス値を設定し、図3(b)に示すような補償波形B(補償信号Vc)をランナウト補償信号設定回路15から加算器16へ出力する。
【0026】
加算器16で、図3(c)に示す電気信号Vinの波形Cと図3(b)に示す補償波形Bとが加算されて、加算器16から図3(a)に示すようにランナウトが補償された補償電気信号としての波形Aを得ることができる。この波形Aは、補償された振幅値W1(=Vs−Vv)を有する。
これにより、容易にランナウトによる影響を補償し、回転軸の偏心量の測定精度の向上を図ることができる。
【0027】
ところで、図4はランナウトが180度の位置で発生した場合を示したものである。この図4(c)のように電気信号Vinの波形C1は180度の部分の波形にランナウトの影響が出ているが、電気信号Vinの振幅値(ピーク対ピーク間)W21は、図4(a)における波形A1の振幅値W11と同じであり、電気信号Vinのランナウトは電気信号Vinの振幅値に影響を与えない。
【0028】
しかし、この場合も要すれば図4(b)に示すような補償波形B1(補償信号Vc)をランナウト補償信号設定回路15から加算器16へ出力し、加算器16の出力波形A1をランナウトの影響が補償されたものとすることもできる。
以上のように、ランナウトは発生位置により回転軸の偏心量測定装置への電気信号Vinの振幅値に影響が出る場合とそうでない場合が発生する。
【0029】
実施の形態2.
図5は、実施の形態2である回転軸の偏心量測定装置の構成を示す構成図である。上記実施の形態1ではランナウト補償信号設定回路15をマクロコンピュータで構成し、これ以外はアナログ式の回路で構成しているが、図5に示すように殆どのものを中央演算装置と記憶手段とを有する計算機装置により所定のプログラムを実行することによりソフトウエア的に構成することもできる。
【0030】
すなわち、図1におけるアナログ回路をマクロコンピュータによる処理手段に置き替えたものであり、図5において、回転軸の軸偏心量測定装置は、ピーク間振幅値検出手段101、第1のピーク値記憶手段102a、減算手段103、第2のピーク値記憶手段104a、振幅値保持手段としての第1のサンプル値記憶手段105a、サンプルホールド手段としての第2のサンプル値記憶手段109a、遅延手段111a,112a、低位選択手段114、補償手段としてのランナウト補償値設定手段115、回転周期演算手段115a、補償関連値設定手段115b、加算手段116を有している。
【0031】
この実施の形態においては、図1における回転軸6に設けた突起7の代わりに、凹部としての溝形成部107を設けている。なお、ランナウト補償値設定回路115及び加算手段116がこの発明における補償手段である。
動作については、実施の形態1で示した回転軸の偏心量測定装置と同様であるので、説明を省略する。
【0032】
これにより、容易にランナウトによる影響を補償し、偏心量の測定精度の向上を図ることができる。
【0033】
なお、回転体は回転軸に限られるのではなく、広く渦電流式の変位センサを用いて偏心量を測定するものに適用できる。
【符号の説明】
【0034】
1 ピーク間振幅値検出回路、2a 第1のピークホールド回路、3 減算回路、
4a 第2のピークホールド回路、5a 第1のサンプルホールド回路、6 回転軸、
8 サンプルホールド信号発生器、9a 第2のサンプルホールド回路、
14 低レベル選択回路、15 ランナウト補償信号設定回路、
15a 回転周期演算回路、15b 補償関連値設定器、16 加算器、
19 軸偏心量検出センサ、101 ピーク間振幅検出手段、
102a 第1のピーク値記憶手段、103 減算手段、
104a 第2のピーク値記憶手段、105a 第1のサンプル値記憶手段、
109a 第2のサンプル値記憶手段、114 低位選択手段、
115 ランナウト補償信号設定手段、115a 回転周期演算手段、
115b 補償関連値設定手段、116 加算手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイミング信号発生手段と補償手段と振幅値保持手段とを有し回転体の偏心量を測定する回転体の偏心量測定装置であって、
上記タイミング信号発生手段は、上記回転体の回転周期に同期して回転周期信号を発するものであり、
上記補償手段は、上記回転体と対向配置される渦電流式の変位センサからの電気信号の波形が上記回転体の材質的不均一や傷により受ける影響を補償するものであって、上記電気信号を補償して補償電気信号を出力するものであり、
上記振幅値保持手段は、上記補償電気信号の波形の振幅値を保持し、上記回転周期信号により上記振幅値の保持がリセットされるものであり、
上記振幅値に基づいて上記回転体の偏心量を求めるものである
回転体の偏心量測定装置。
【請求項2】
サンプルホールド手段と低位選択手段とを有するものであって、
上記サンプルホールド手段は、上記回転周期信号に基づいて所定のタイミングで上記振幅値を保持するものであり、
上記低位選択手段は、上記振幅値保持手段保持する上記振幅値と上記サンプルホールド手段が保持する上記振幅値とのうちいずれか低い方の値を選択するものであり、
上記選択された低い方の値に基づいて上記回転体の偏心量を測定するものである
ことを特徴とする請求項1に記載の回転体の偏心量測定装置。
【請求項3】
上記タイミング信号発生手段は、上記回転体に設けられた突部または凹部を検出する回転検出手段が発する上記突部または上記凹部の検出信号に基づいて上記回転周期信号を発するものであることを特徴とする請求項1に記載の回転体の偏心量測定装置。
【請求項4】
上記タイミング信号発生手段と上記振幅値保持手段と上記サンプルホールド手段と上記補償手段と上記低位選択手段は、中央演算装置と記憶手段とを有する計算機装置が所定のプログラムを実行することにより実現されるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転体の偏心量測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−164357(P2010−164357A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−5339(P2009−5339)
【出願日】平成21年1月14日(2009.1.14)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】