説明

固体撮像装置およびその製造方法

【課題】画素サイズが微細になっても、高感度を実現できる固体撮像装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】複数の画素が配列され、入射光を電気信号に変換する受光部を前記画素毎に備える固体撮像装置であって、対応する前記画素における前記受光部の上部に形成され、第1および第2のカラーフィルタ部からなるカラーフィルタを備え、前記第1カラーフィルタ部は、前記画素の面方向における前記カラーフィルタの中心部に形成され、前記第2のカラーフィルタ部は、前記画素の面方向における前記第1のカラーフィルタ部の周辺部に形成され、前記第1のカラーフィルタ部と略同じ分光特性を有し、前記第1のカラーフィルタ部の屈折率は、前記第2のカラーフィルタ部の屈折率よりも高い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体撮像装置およびその製造方法に関し、特に複数の画素が配列され、入射光を電気信号に変換する受光部を前記画素毎に備える固体撮像装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、固体撮像装置のチップサイズの小型化および画素数の増大に伴って、デジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラおよびカメラ付き携帯電話機等の小型化および高性能化が進んでいる。また固体撮像装置では、カメラの解像度を高めるべく高画素化が、カメラ光学系の小型化に伴いチップサイズの小型化が図られており、その画素サイズは、ますます小さくなっている。
【0003】
一方、画素サイズが小さくなってきているにも関わらず、低照度時であっても高感度で撮像したいという市場の要望がある。そのため、画素における受光部への集光効果を上げるべく各種のマイクロレンズ構造が提案されている。
【0004】
しかしながら、画素サイズの微細化が進むと、マイクロレンズ構造だけの集光効果では不十分となってしまう。すなわち画素サイズが小さくなると、相対的に受光部からマイクロレンズまでの距離が長くなり、マイクロレンズで集光した光が、受光部で集光しにくくなる。また、受光部に集光させることができても、カメラレンズのF値が小さいと斜入射光に対して、感度低下が大きくなる。ここで、F値とは、レンズの明るさを表し、焦点距離を有効口径で割ることで求めることができる。F値は、数字が小さくなるほど斜め光からの光も入射し、明るいことを表す。
【0005】
また、固体撮像装置では一般的にカラーフィルタを有し、カラーフィルタは、一般的に色素を含有する感光性樹脂をフォトリソグラフィーによってパターン化されることで形成される。ここで、カラーフィルタとは、可視光における特定の波長域の光を通過させるフィルタである。また、カラーフィルタの色材には、一般的には顔料系色材が用いられることが多い。ここで、顔料とは、着色する色材として利用され、水や油脂、アルコール、有機薬品などにとけない不透明な色素が微粉末状になったものである。しかしながら、画素サイズの縮小化が進むと顔料粒子による光の散乱は避けられず、画素毎の感度バラツキが大きくなり画質を損ねてしまう。その対策として、カラーフィルタの色材に染料を用いることが提案されているが、加熱するまたは溶剤に浸すと染料が周辺画素へ染み出してしまうという課題がある。ここで、染料とは、着色する色材として利用され、水や油脂などにとけるものである。以下に、感光性を有する色素材料を用いた従来の固体撮像装置について、説明する。
【0006】
図12は、従来の固体撮像装置の断面図である。図12に示す固体撮像装置800は、半導体基板811と、受光部812と、転送電極813と、平坦化膜814と、カラーフィルタ815Gおよび815Rと、マイクロレンズ下平坦化層817と、マイクロレンズ818とを備える。図12に示すように、固体撮像装置800では、半導体基板811に複数の受光部812が形成され、複数の受光部812の間における半導体基板811上に転送電極813が形成されている。また、転送電極813により形成された凸部を埋めるように、半導体基板811上に平坦化膜814が形成されており、平坦化膜814上には、ペースト化された顔料を含有する樹脂からなるカラーフィルタ815Rおよび815Gが形成されている。また、カラーフィルタ815Rおよび815G上には、マイクロレンズ下平坦化層817が形成されており、マイクロレンズ下平坦化層817上には、マイクロレンズ818が形成されている。
【0007】
図13A〜図13Dは、従来の固体撮像装置の製造方法を説明するための図である。
まず、図13Aに示すように、半導体基板811に受光部812と転送電極813とを選択的に形成し、半導体基板811上に転送電極813により形成された凸部を平坦化するための平坦化膜814を形成する。次に、図13Bに示すように、平坦化膜814上に、色素が含有された感光性樹脂を塗布し、マスクを介して露光した後、現像を行い、第1のカラーフィルタ815Gであるグリーンパターンを形成する。次に、図13Cに示すように、平坦化膜814および第1のカラーフィルタ815G上に、色素が含有された感光性樹脂を塗布し、マスクを介して露光した後、現像を行い、第2のカラーフィルタ815Rであるレッドパターンを形成する。なお、図13A〜図13Dでは省略されているが、ブルーフィルタもレッドフィルタである第2のカラーフィルタ815Rと同様に形成する。その後、図13Dに示すように、マイクロレンズ下平坦化層817および各受光部812に対応した位置にマイクロレンズ818を形成する。以上のようにして、固体撮像装置800を製造する。
【0008】
そして、この従来の固体撮像装置800に対して、集光力向上を図るための構造として、カラーフィルタ周辺に屈折率の異なる透過性領域を有し、カラーフィルタ光導波路の役割を担う構造も提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0009】
図14は、上記特許文献1に開示される固体撮像装置の構造を示す断面図である。なお、カラーフィルタ以外の部分は図12に示した固体撮像装置800と同様の構成であり、同一の符号を付している。以下、この固体撮像装置900のカラーフィルタ部分について説明する。固体撮像装置900では、透過性領域部916は、形成されるべきカラーフィルタ815Gおよび815Rの周辺全体にわたって、透過性材料がパターニングされて平坦化膜814上に形成されている。その後、前述同様、塗布、露光、現像の工程を施して、各受光部に対応するカラーフィルタ815Gおよび815Rが形成されている。このように構成される固体撮像装置900は、透過性領域部916が形成されるパターンで合わせ精度が決まる。そのため、カラーフィルタ815Gおよび815R作成時の合わせ精度が低くても、各カラーフィルタ間合わせのバラツキがなくなり、合わせズレに対する混色を防止することができる。
【0010】
また、固体撮像装置900では、カラーフィルタ815Gおよび815Rの外周側面部に透過性材料で形成される光導波路を備えるので、混色を防止できるだけでなく集光力を向上できるので高感度化が実現できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2007−147738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、画素サイズが微細になってくると、図12に示した従来の固体撮像装置800では、マイクロレンズ818だけでは集光させることができないため、高感度が実現できない。また、カラーフィルタ815Gおよび815Rを形成する樹脂は、ペースト化された顔料を含有するため、薄膜化が進み含有する顔料が多くなると、顔料の凝集が起こりやすくなる。すなわち、顔料粒子径のバラツキによりS/N(Signal to Noise ratio)が悪化する。また、カラーフィルタ815を形成する樹脂を染料タイプにすると耐性が悪くなり染料が周辺画素に染み出してしまうという問題もある。
【0013】
また、図14に示した固体撮像装置900では、カラーフィルタ815を透過する光以外に、カラーフィルタ815周辺の透過性領域から入射する光がある。そのため、各受光部に入射する光の透過率が可視光全波長で高くなってしまうので、色変調度および色再現性を大きく悪化させてしまうという問題がある。
【0014】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、画素サイズが微細になっても、高感度を実現できる固体撮像装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、複数の画素が配列され、入射光を電気信号に変換する受光部を前記画素毎に備える固体撮像装置であって、対応する前記画素における前記受光部の上部に形成され、第1および第2のカラーフィルタ部からなるカラーフィルタを備え、前記第1カラーフィルタ部は、前記画素の面方向における前記カラーフィルタの中心部に形成され、前記第2のカラーフィルタ部は、前記複数の画素の面方向における前記第1のカラーフィルタ部の周辺部に形成され、前記第1のカラーフィルタ部と略同じ分光特性を有し、前記第1のカラーフィルタ部の屈折率は、前記第2のカラーフィルタ部の屈折率よりも高い。
【0016】
この構成により、内側層である第1のカラーフィルタ部と周辺側層である第2のカラーフィルタ部とで屈折率に差を持たせる構造にすることにより、カラーフィルタ自身に集光効果を持たせることができる。すなわち、カラーフィルタに光を集光させるレンズ機能や、光を導く光導波路機能を持たせることができるので、画素サイズが微細になっても、より高感度を実現できる固体撮像装置を提供することができる。
【0017】
また、前記第1のカラーフィルタ部の屈折率と前記第2のカラーフィルタ部の屈折率との比は1.04以上であるのが好ましい。
【0018】
その屈折率差は、カメラレンズのFが開放端で使用される場合は、F2程度までは想定される。F2時の最大入射角度は、14度であるため、カラーフィルタの側壁には、90度−14度=76度で入射される光がある。その光を全反射させるためには、内側層の屈折率をNu、周辺側層の屈折率をNsとすると、スネルの法則から、
Nu×sin(76度)=Ns×sin(90度)
ここで、sin(90度)=1なので、
Nu/Ns=1/sin(76度)=1.031
したがって、Nu/Ns>1.04であれば、十分な効果が発揮できる。
【0019】
また、前記第1のカラーフィルタ部は、染料を含む材質から構成され、前記第2のカラーフィルタ部は顔料を含む材質から構成されるとしてもよい。
【0020】
この構成により、内側層である第1のカラーフィルタ部を染料タイプ、周辺側層である第2のカラーフィルタ部を顔料タイプにすることにより、染料の色抜けを防止できるので、耐性に優れ、高S/Nの固体撮像装置を実現できる。
【0021】
また、上記目的を達成するために、本発明の製造方法は、複数の画素が配列され、入射光を電気信号に変換する受光部を前記画素毎に備える固体撮像装置の製造方法であって、
半導体基板に画素を構成する受光部を形成する工程と、前記対応する画素における前記受光部の上部に、第1および第2のカラーフィルタ部からなるカラーフィルタを形成するカラーフィルタ形成工程とを含み、前記カラーフィルタ形成工程は、前記画素の面方向における前記カラーフィルタの中心部に前記第1のカラーフィルタを形成する第1の工程と、
前記画素の面方向における前記第1カラーフィルタ部の周辺部に、前記第1のカラーフィルタ部と略同じ分光特性を有する第2のカラーフィルタを形成する第2の工程とを含み、前記第1の工程において、前記第1のカラーフィルタ部の屈折率を前記第2のカラーフィルタ部の屈折率よりも高く形成する。
【0022】
また、このような効果を有する固体撮像装置を備えるカメラでは、高感度化、高色再現性、かつシェーディングを抑え、画像の質を向上することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、画素サイズが微細になっても、高感度を実現できる固体撮像装置およびその製造方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施の形態1における固体撮像装置の断面図である。
【図2】実施の形態1の固体撮像装置におけるカラーフィルタの機能を示す図である。
【図3A】本発明の実施の形態1における固体撮像装置の製造方法を説明するための図である。
【図3B】本発明の実施の形態1における固体撮像装置の製造方法を説明するための図である。
【図3C】本発明の実施の形態1における固体撮像装置の製造方法を説明するための図である。
【図3D】本発明の実施の形態1における固体撮像装置の製造方法を説明するための図である。
【図3E】本発明の実施の形態1における固体撮像装置の製造方法を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態2における固体撮像装置の断面図である。
【図5】実施の形態2の固体撮像装置におけるカラーフィルタの機能を示す図である。
【図6】射出瞳距離の短いカメラレンズの概念図である。
【図7】本発明の実施の形態3における固体撮像装置の断面図である。
【図8】実施の形態3の固体撮像装置におけるカラーフィルタの機能を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態3の変形例1における固体撮像装置の断面図である。
【図10】本発明の実施の形態3の変形例2における固体撮像装置の断面図である。
【図11】レンズ機能または導波路機能を有するカラーフィルタ周辺側層の形状の1例を示す図である。
【図12】従来の固体撮像装置の断面図である。
【図13A】従来の固体撮像装置の製造方法を説明するための図である。
【図13B】従来の固体撮像装置の製造方法を説明するための図である。
【図13C】従来の固体撮像装置の製造方法を説明するための図である。
【図13D】従来の固体撮像装置の製造方法を説明するための図である。
【図14】他の従来例における固体撮像装置の構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置について図面を参照しながら説明する。
【0026】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置100の構成について説明する。ここでは、カラーフィルタが原色フィルタのグリーン市松模様のベイヤ配列に形成されるとして以下説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態1における固体撮像装置の断面図である。
図1に示す固体撮像装置100は、半導体基板11と、受光部12と、転送電極13と、平坦化膜14と、カラーフィルタ15Gおよび15Rと、マイクロレンズ下平坦化層17と、マイクロレンズ18とを備える。
【0028】
受光部12は、例えば入射する光の光量に応じて電荷を生じさせるフォトダイオードであり、半導体基板11に複数形成されている。
【0029】
転送電極13は、受光部12において生じた電荷を転送するためのものであり、半導体基板11上の隣りあう受光部12の間に形成されている。
【0030】
平坦化膜14は、透光性を有する材料からなり、転送電極13により生じた凸部を埋めて平坦になるように形成されている。
【0031】
カラーフィルタ15Gは、固体撮像装置100における対応する画素の位置の平坦化膜14上に形成され、例えば顔料など色素が含有された樹脂からなる緑の光を透過するグリーンフィルタである。カラーフィルタ15Gは、カラーフィルタ内側層151Gとカラーフィルタ周辺側層152Gとで構成されている。
【0032】
カラーフィルタ内側層151Gは、対応する画素の位置における平坦化膜14上に、その画素サイズより0.3μm程度小さいサイズ(内側層と呼ぶ)でグリーンフィルタとして形成されている。なお、カラーフィルタ内側層151Gは、対応する画素の位置の画素サイズより小さいサイズであればよく、上述した数値に限定されない。
【0033】
カラーフィルタ周辺側層152Gは、半導体基板11の主面の方向におけるカラーフィルタ内側層151Gの外側すなわちカラーフィルタ内側層151Gの周辺側層に画素サイズと概ね合うサイズとなるようカラーフィルタ内側層151Gと屈折率の違う材質でかつ同一系統色のグリーンフィルタが形成されている。半導体基板11の主面の法線方向におけるカラーフィルタ周辺側層152Gの高さ(厚さ)は、カラーフィルタ内側層151Gの高さ(厚さ)と同じに形成されている。なお、ここで、同一系統色とは略同じ分光特性を有していると同義である。
【0034】
また、カラーフィルタ内側層151Gとカラーフィルタ周辺側層152Gとでは、材質の違いのため、屈折率に差があり、カラーフィルタ内側層151Gの方がカラーフィルタ周辺側層152Gより屈折率が高い。そして、その屈折率の比は1.04以上であることが好ましい。例えば、カラーフィルタ内側層151Gの屈折率が1.6、カラーフィルタ周辺側層152Gの屈折率が1.5であれば、その比は1.067となり、カラーフィルタ15Gは、緑の光を集光させるレンズ機能または緑の光を導く導波路機能を持つことになる。
【0035】
なお、それら屈折率差は、カメラレンズのFが開放端で使用される場合は、F2程度までと想定される。F2時の最大入射角度は、14度であるため、カラーフィルタ周辺側層152の側壁には、90度−14度=76度で入射される光がある。その光を全反射させるためには、内側層の屈折率をNu、周辺側層の屈折率をNsとすると、スネルの法則から、
Nu×sin(76度)=Ns×sin(90度)
ここで、sin(90度)=1なので、
Nu/Ns=1/sin(76度)=1.031
したがって、Nu/Ns>1.04であれば、十分な効果が発揮できる。
【0036】
同様にして、カラーフィルタ15Rが形成されている。すなわち、カラーフィルタ15Rは、固体撮像装置100における対応する画素の位置の平坦化膜14上に形成され、例えば顔料など色素が含有された樹脂からなる赤の光を透過するレッドフィルタである。カラーフィルタ15Rは、カラーフィルタ内側層151Rとカラーフィルタ周辺側層152Gとで構成されている。
【0037】
カラーフィルタ内側層151Rは、対応する画素の位置における平坦化膜14上に、その画素サイズより0.3μm程度小さいサイズ(内側層と呼ぶ)でレッドフィルタとして形成されている。
【0038】
カラーフィルタ周辺側層152Rは、半導体基板11の主面の方向におけるカラーフィルタ内側層151Rの外側すなわちカラーフィルタ内側層151Rの周辺側層に画素サイズと概ね合うサイズとなるよう形成されている。カラーフィルタ周辺側層152Rは、カラーフィルタ内側層151Rと屈折率の違う材質でかつ同一系統色のレッドフィルタとして形成されている。半導体基板11の主面の法線方向におけるカラーフィルタ周辺側層152Rの高さ(厚さ)は、カラーフィルタ内側層151Rの高さ(厚さ)と同じに形成されている。
【0039】
また、カラーフィルタ内側層151Rとカラーフィルタ周辺側層152Rとでは、材質の違いのため、屈折率に差がある。そして、カラーフィルタ内側層151Rの方がカラーフィルタ周辺側層152Rより屈折率が高い。また、その屈折率の比は1.04以上であることが好ましい。それにより、カラーフィルタ15Rは、赤の光を集光させるレンズ機能または赤の光を導く導波路機能を持つことになる。
【0040】
なお、図1には示されていないが、カラーフィルタ15Bが同様に形成されている。また、カラーフィルタ15G、15Rおよび15Bは、対応する画素すなわち対応する受光部12に対応して配列されており、例えばグリーン市松模様のベイヤ配列で配列されている。そのため、図1はカラーフィルタ15Bが図示されない方向における断面図となっている。以下同様であるので、カラーフィルタ15Bについての説明を省略する。
【0041】
マイクロレンズ下平坦化層17は、カラーフィルタ15Rおよび15G上に形成される。そして、マイクロレンズ下平坦化層17の上面は凸形状のほとんどないほぼ平面になっている。
【0042】
マイクロレンズ18は、例えば透明樹脂などからなる微細なレンズであり、マイクロレンズ下平坦化層17の上面に形成されている。
【0043】
以上のように、固体撮像装置100は構成される。
図2は、実施の形態1の固体撮像装置におけるカラーフィルタの機能を示す図である。
【0044】
固体撮像装置100では、図2に示すように、違う屈折率材料で形成されたカラーフィルタ周辺側層152とカラーフィルタ内側層151とで1画素内のカラーフィルタ15を構成する。それによりカラーフィルタ15は、光を集光させるレンズ機能または光を導く導波路機能を持つことになり、画素サイズが微細になりマイクロレンズ18では集光しきれない光を有効に集光させることができる。そのため固体撮像装置100は、より高感度化を実現できる。
【0045】
次に、以上のような構成の固体撮像装置100の製造方法について図3を参照しながら説明する。
【0046】
図3A〜図3Eは、本発明の実施の形態1における固体撮像装置の製造方法を説明するための図である。
【0047】
まず、図3Aに示すように、半導体基板11に受光部12と転送電極13と平坦化膜14とを形成した後、平坦化膜14上に、色素が含有された感光性樹脂を塗布し、マスクを介して露光した後、その感光性樹脂の現像を行うことでカラーフィルタ内側層151Gを形成する。ここでは、グリーン(緑)の色素を含有したカラーフィルタ内側層151Gを対応する画素のサイズより例えば0.3μm程度小さいパターンで形成する。
【0048】
次に、図3Bに示すように、平坦化膜14上に、カラーフィルタ内側層151Gの色素(グリーン)と同一系統色の色材を有する感光性樹脂を塗布し、マスクを介して露光した後、その感光性樹脂の現像を行うことでカラーフィルタ周辺側層152Gを形成する。ここでは、グリーン(緑)の色素を含有したカラーフィルタ周辺側層152Gを対応する画素のサイズとほぼ同等になるパターンで形成する。
【0049】
次に、図3Cに示すように、平坦化膜14上に、レッド(赤)の色素が含有した感光性樹脂を塗布し、マスクを介して露光した後、その感光性樹脂の現像を行うことでカラーフィルタ内側層151Rを形成する。ここでは、レッド(赤)の色素を含有したカラーフィルタ内側層151Rを対応する画素サイズより例えば0.3μm程度小さいパターンで形成する。
【0050】
次に、図3Dに示すように、平坦化膜14上にカラーフィルタ内側層151Rの色素(レッド)と同一系統色の色材を有する感光性樹脂を塗布し、マスクを介して露光した後、その感光性樹脂の現像を行うことでカラーフィルタ周辺側層152Rを形成する。ここでは、レッド(赤)の色素を含有したカラーフィルタ周辺側層152Rを対応する画素のサイズとほぼ同等になるようにパターンで形成する。
【0051】
その後、図3Eに示すように、カラーフィルタ内側層151Rおよびカラーフィルタ周辺側層152Rから構成されるカラーフィルタ15Rと、カラーフィルタ内側層151Gおよびカラーフィルタ周辺側層152Gから構成されるカラーフィルタ15Gとにマイクロレンズ下平坦化層17を形成する。そして、マイクロレンズ下平坦化層17上の各受光部12に対応した位置にマイクロレンズ18を形成する。
【0052】
以上のように、固体撮像装置100を製造する。
【0053】
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1で説明したカラーフィルタ15(カラーフィルタ15Rおよびカラーフィルタ15G)の別の態様について説明する。
【0054】
図4は、本発明の実施の形態2における固体撮像装置の断面図である。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
【0055】
図4に示す固体撮像装置200は、実施の形態1に係る固体撮像装置100に対して、カラーフィルタ15Rを構成するカラーフィルタ内側層155Rおよびカラーフィルタ周辺側層156Rと、カラーフィルタ15Gを構成するカラーフィルタ内側層155Gおよびカラーフィルタ周辺側層156Gとの構成が異なる。
【0056】
カラーフィルタ内側層155Rおよびカラーフィルタ内側層155Gは、その幅が半導体基板11面から上方に向けて狭くなる順テーパ形状で構成されている。この形状を有するカラーフィルタ内側層155Rおよびカラーフィルタ内側層155Gは、形成する際に、露光時のフォーカスをデフォーカスにすることにより、容易に形成することができる。
【0057】
また、カラーフィルタ周辺側層156Rおよびカラーフィルタ周辺側層156Gは、図4に示すように、カラーフィルタ内側層155Rおよびカラーフィルタ内側層155Gの順テーパ形状を覆うように、それらの周辺側層に形成されている。なお、その他については、カラーフィルタ内側層151Rおよびカラーフィルタ周辺側層152Rと、カラーフィルタ内側層151Gおよびカラーフィルタ周辺側層152Gと同様であるため説明を省略する。
【0058】
以上のように、固体撮像装置200は構成される。
図5は、実施の形態2の固体撮像装置におけるカラーフィルタの機能を示す図である。
【0059】
固体撮像装置200では、図5に示すように、カラーフィルタ15の内側層のカラーフィルタ内側層155が順テーパ形状に形成されているので、さらに集光効果を上げることができる。すなわち、斜入射光に対しても効率よく光を集光し、集光した光を受光部12に入射させることができる。それにより、例えば図6に示すような射出瞳距離の短いカメラレンズを使用した場合にも、シェーディング等の不具合を生じないようにすることができる。ここで、図6は、射出瞳距離の短いカメラレンズの概念図である。
【0060】
また、カラーフィルタ内側層155の外側にも同一系統色からなるカラーフィルタ周辺側層156があるため、カラーフィルタ15を通る光路長を損なうことがない。したがって、色再現性の優れた固体撮像装置200を実現させることができる。
【0061】
(実施の形態3)
実施の形態3では、実施の形態2で説明したカラーフィルタ15(カラーフィルタ15Rおよびカラーフィルタ15G)のさらに別の態様について説明する。
【0062】
図7は、本発明の実施の形態3における固体撮像装置の断面図である。なお、図1および図4と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
【0063】
図7に示す固体撮像装置300は、実施の形態2に係る固体撮像装置200に対して、カラーフィルタ周辺側層157すなわちカラーフィルタ周辺側層157Rとカラーフィルタ周辺側層157Gとの構成が異なる。
【0064】
カラーフィルタ周辺側層157Rおよびカラーフィルタ周辺側層157Gは、図7に示すように、カラーフィルタ内側層155Rおよびカラーフィルタ内側層155Gの周側面だけでなく上面も覆うようにそれらの周辺側層に形成されている。
【0065】
なお、その他については、カラーフィルタ周辺側層152Rと、カラーフィルタ周辺側層152Gと同様であるため説明を省略する。
【0066】
以上のように、固体撮像装置300は、構成される。
図8は、実施の形態3の固体撮像装置におけるカラーフィルタの機能を示す図である。
【0067】
固体撮像装置300では、カラーフィルタ周辺側層157Rおよびカラーフィルタ周辺側層157Gは、カラーフィルタ内側層155Rおよびカラーフィルタ内側層155Gの周側面だけでなく上面も覆うように形成されているので、さらに集光効果を上げることができる。すなわち、図8に示すように斜入射光に対しても効率よく光を集光し、集光した光を受光部12に入射させることができる。それにより、例えば図6に示すような射出瞳距離の短いカメラレンズを使用した場合にも、シェーディング等の不具合を生じないようにすることができる。
【0068】
(変形例1)
なお、カラーフィルタ内側層155およびカラーフィルタ周辺側層157は、典型的には、顔料タイプの色素が含有された樹脂からなるとして説明したが、それに限らない。例えば、カラーフィルタ内側層155が染料タイプの色素が含有された樹脂からなり、カラーフィルタ周辺側層157は顔料タイプの色素が含有された樹脂からなるとしても構わない。その場合について、図9を用いて説明する。
【0069】
図9は、本発明の実施の形態3の変形例1における固体撮像装置の断面図である。なお、図7と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
【0070】
図9に示す固体撮像装置310は、固体撮像装置300に対して、カラーフィルタ内側層255すなわちカラーフィルタ内側層255Rとカラーフィルタ内側層255Gとの材質が異なり、染料タイプの色素が含有された樹脂からなる。それにより、耐熱性および耐湿性に優れたカラーフィルタ15を形成することができるので、染料の色抜けを防止できる。したがって、耐性に優れ、高S/Nの固体撮像装置310を実現することができる。
【0071】
なお、その形成方法は、図3で示した形成方法を用いて、カラーフィルタ内側層255を形成する色材を染料タイプにすればよい。
【0072】
(変形例2)
また、カラーフィルタ周辺側層157は、染料タイプの色素が含有された樹脂からなってもよく、染料タイプの色素が加熱により樹脂から染み出しやすいことを利用して、カラーフィルタ周辺側層157を形成してもよい。この変形例2では、その場合について説明する。
【0073】
図10は、本発明の実施の形態3の変形例2における固体撮像装置の断面図である。なお、図7と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
【0074】
図9に示す固体撮像装置320は、固体撮像装置310に対して、カラーフィルタ周辺側層257と材質が異なる。
【0075】
カラーフィルタ周辺側層257は、カラーフィルタ周辺側層257G、カラーフィルタ周辺側層257Rおよびカラーフィルタ周辺側層257B(不図示)からなる。
【0076】
カラーフィルタ周辺側層257は、図10に示すよう、カラーフィルタ内側層255を染料タイプで形成した後、加熱処理することにより、染料を染み出させた領域である。そして、その染み出した領域がカラーフィルタ周辺側層257として活用されている。
【0077】
なお、カラーフィルタ周辺側層257は、例えば次のように形成される。
まず、平坦化膜14上に、グリーン(緑)の染料が含有された染料内添型感光性樹脂を塗布し、マスクを介して露光し、現像する。それにより対応する画素のサイズより0.3μm程度小さいパターンでカラーフィルタ内側層255Gを形成する。
【0078】
次に、同様に、レッド(赤)の染料内添型感光性樹脂を塗布し、マスクを介して露光し、現像する。それにより対応する画素サイズより0.3μm程度小さいパターンでカラーフィルタ内側層255Rを形成する。なお、説明は省略するが、ブルー色のカラーフィルタ内側層255Bも同様にして形成する。
【0079】
次に、例えば200度〜250度、5分〜10分程度の加熱処理を施すことにより、カラーフィルタ内側層255の染料が染み出し、その染み出した領域をカラーフィルタ周辺側層257として活用する。ここで、染料濃度の薄い方が屈折率は低くなるので、結果的にカラーフィルタ周辺側層257の方がカラーフィルタ内側層255より屈折率が低くなる。このようにして、カラーフィルタ内側層255とカラーフィルタ周辺側層257等とから構成されるカラーフィルタ15Rを、集光効果を持つカラーフィルタとすることができる。
【0080】
以上のように、本発明の固体撮像装置は、カラーフィルタに光を集光させるレンズ機能や、光を導く光導波路機能を持たせることができるのでより高感度化を実現できる。また、内側層を染料タイプ、周辺側層を顔料タイプにすることにより、染料の色抜けを防止できるので、耐性に優れ、高S/Nの固体撮像装置を実現できる。したがって、画素サイズが微細になっても、高感度を実現できる固体撮像装置およびその製造方法を提供することができる。
【0081】
なお、本実施の形態において、カラーフィルタがカラーフィルタ周辺側層とカラーフィルタ内側層との2層構造から構成される場合について説明をしたが、必ずしも2層に限定するものではない。上述したのと同様の方法で光を集光させるレンズ機能もしくは光を導く導波路機能を持たせる場合には3層以上で形成しても構わない。
【0082】
また、カラーフィルタ周辺側層の形状は、本実施の形態で説明した場合に限定されない。カラーフィルタ内側層とカラーフィルタ周辺側層とで屈折率に0.1以上の差があり、カラーフィルタ内側層の方がカラーフィルタ周辺側層より屈折率が高ければよい。具体的には、その屈折率の比は1.04以上であればよく、カラーフィルタが、光を集光させるレンズ機能または光を導く導波路機能を持てばよい。例えば、図11に示すようなカラーフィルタ周辺側層356の形状でもよい。すなわち、カラーフィルタ15の幅は、上部の方が下部よりも小さくなるよう形成されていてもよい。なお、図11は、レンズ機能または導波路機能を有するカラーフィルタ周辺側層の形状の1例を示す図であり、図4と同様の要素には同一の符号を付している。
【0083】
また、本実施の形態において、すべてのカラーフィルタがカラーフィルタ周辺側層とカラーフィルタ内側層との2層構造からなる場合を説明したが、必ずしもすべてのカラーフィルタに適用する必要はない。例えば、特性に懸念のあるカラーフィルタのみに適用すればよい。そうすることにより色バランスを調整でき、色再現性の良い固体撮像装置を実現させることができる。すなわち、すべてのカラーフィルタにおいて適用することを限定するものではない。
【0084】
また、本実施の形態において、カラーフィルタは、原色フィルタ(赤、緑、青の3色)として説明を行っているが、補色フィルタ(イエロ、シアン、マゼンタ、緑の4色)を用いてもよい。また、例えばCIE XYZ等色関数で定められるフィルタの他、様々なフィルタとしてもよいのは言うまでもない。
【0085】
また、本実施の形態において、固体撮像装置がCCDイメージセンサに構成される場合を例に説明しているが、MOSイメージセンサに構成されるとしてもよく、裏面照射型のイメージセンサに構成されるとしてもよい。
【0086】
また、本実施の形態に係る固体撮像装置をデジタルスチルカメラまたはデジタルムービーカメラに用いることにより、高感度、高S/N比および高色再現性かつシェーディング、ライン濃淡およびフリッカの少ないカメラを実現することができる。
【0087】
以上、本発明の固体撮像装置について、実施の形態に基づいて説明したが、実施の形態はあくまで1例を示したものであり、本発明の固体撮像装置がこの実施の形態で示した構成に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、固体撮像装置およびその製造方法に利用でき、特に、CCDセンサ、MOSセンサ、デジタルスチルカメラなどの分野に用いられる固体撮像装置およびその製造方法に利用可能である。
【符号の説明】
【0089】
11、811 半導体基板
12、812 受光部
13、813 転送電極
14、814 平坦化膜
15、15G、15R、15B カラーフィルタ
17、817 マイクロレンズ下平坦化層
18、818 マイクロレンズ
100、200、300、310、320、400、800、900 固体撮像装置
151、151G、151R、155、155G、155R、255、255G、255R カラーフィルタ内側層
152、152G、152R、156、156G、156R、157、157G、157R、257、257G、257R、356 カラーフィルタ周辺側層
916 透過性領域部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素が配列され、入射光を電気信号に変換する受光部を前記画素毎に備える固体撮像装置であって、
対応する前記画素における前記受光部の上部に形成され、第1および第2のカラーフィルタ部からなるカラーフィルタを備え、
前記第1カラーフィルタ部は、前記画素の面方向における前記カラーフィルタの中心部に形成され、
前記第2のカラーフィルタ部は、前記複数の画素の面方向における前記第1のカラーフィルタ部の周辺部に形成され、前記第1のカラーフィルタ部と略同じ分光特性を有し、
前記第1のカラーフィルタ部の屈折率は、前記第2のカラーフィルタ部の屈折率よりも高い
固体撮像装置。
【請求項2】
前記第1のカラーフィルタ部の屈折率と前記第2のカラーフィルタ部の屈折率との比は1.04以上である
請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項3】
前記第1のカラーフィルタ部は、前記複数の画素の面方向における幅が前記受光部から前記対応する画素へ向かって小さくなる
請求項1または2に記載の固体撮像装置。
【請求項4】
前記第2のカラーフィルタ部は、さらに、前記複数の画素の法線方向における前記第1のカラーフィルタ部の上部にも形成されている
請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
【請求項5】
前記複数の画素のうち隣接する一方の画素における前記第2のカラーフィルタと隣接する他方の画素における前記第2のカラーフィルタとは互いに接している
請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
【請求項6】
前記複数の画素の面方向における前記カラーフィルタの幅は、前記複数の画素の法線方向における上部の方が下部よりも小さい
請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
【請求項7】
前記第1のカラーフィルタ部は、染料を含む材質から構成され、前記第2のカラーフィルタ部は顔料を含む材質から構成される
請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
【請求項8】
前記第1のカラーフィルタ部と前記第2のカラーフィルタ部とはともに染料を含む材質から構成され、
前記第1のカラーフィルタ部における染料の濃度は、前記第2のカラーフィルタ部における染料の濃度よりも高い
請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
【請求項9】
前記固体撮像装置は、さらに、
前記カラーフィルタの上に形成された透明膜と、
前記透明膜の上に形成されたマイクロレンズとを備える
請求項1〜8のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
【請求項10】
前記第1のカラーフィルタ部および前記第2のカラーフィルタ部の分光特性は、前記複数の画素のうち隣接する画素どうしで互いに異なる
請求項1〜9のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
【請求項11】
複数の画素が配列され、入射光を電気信号に変換する受光部を前記画素毎に備える固体撮像装置の製造方法であって、
半導体基板に画素を構成する受光部を形成する工程と、
前記対応する画素における前記受光部の上部に、第1および第2のカラーフィルタ部からなるカラーフィルタを形成するカラーフィルタ形成工程とを含み、
前記カラーフィルタ形成工程は、前記画素の面方向における前記カラーフィルタの中心部に前記第1のカラーフィルタを形成する第1の工程と、
前記画素の面方向における前記第1カラーフィルタ部の周辺部に、前記第1のカラーフィルタ部と略同じ分光特性を有する第2のカラーフィルタを形成する第2の工程とを含み、
前記第1の工程において、前記第1のカラーフィルタ部の屈折率を前記第2のカラーフィルタ部の屈折率よりも高く形成する
製造方法。
【請求項12】
前記第1の工程において、前記第1のカラーフィルタ部を、前記複数の画素の面方向における幅が前記受光部から前記対応する画素へ向かって小さくなるように形成する
請求項11に記載の製造方法。
【請求項13】
前記第1の工程において、前記第1のカラーフィルタ部となる感光性材料にデフォーカス露光を施すことにより、前記第1のカラーフィルタ部を形成する
請求項12に記載の製造方法。
【請求項14】
前記第2の工程において、さらに、前記第2のカラーフィルタ部を、前記複数の画素の法線方向における前記第1のカラーフィルタ部の上部にも形成する
請求項11〜13のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項15】
前記カラーフィルタ形成工程では、前記複数の画素の面方向における前記カラーフィルタの幅を、前記複数の画素の法線方向における上部の方が下部よりも小さくなるように形成する
請求項11〜14のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項16】
前記第1の工程において、前記第1のカラーフィルタ部を、染料を含む材質で形成し、
前記第2の工程において、前記第2のカラーフィルタ部を前記材質から前記染料を染み出させることにより形成する
請求項11〜15のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項17】
さらに、
前記カラーフィルタ上に透明膜を形成する工程と、
前記透明膜の上にマイクロレンズを形成する工程とを含む
請求項11〜16のいずれか1項に記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−272654(P2010−272654A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−122547(P2009−122547)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】