説明

固体材料のための真空蒸着装置

本発明は、固体材料、例えば基板をコーティングするためのセレニウムを蒸発させるための装置に関する。固体材料を、供給源を介して第1坩堝に持ち込む。この坩堝において、材料は、好ましくはその融点より若干高い温度で溶融する。溶融した材料は輸送装置(例えば、パイプ)を介して第2坩堝へと流れ込み、ここで材料は、その沸点より高い温度で蒸発し、基板へと運ばれる。極めて短い時間内で(好ましくは、たった1〜2分以内)蒸発を停止させるために、その融点を越えて材料を冷却するための冷却装置が、輸送装置には配置される。この冷却装置を用いて、輸送装置内の材料を、極めて短い時間でその融点を越える温度にまで冷却することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1で定義されるような固体材料のための真空蒸着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギー分野での現代の研究における重要な目標は、太陽光を電流に変換する、低コストしかかからない方法を発見することである。薄膜太陽電池は、一般的な太陽電池より低コストとなることが見込まれている。
【0003】
これらの薄膜は、例えば、固体材料の基板上へのスパッタ処理又は蒸着により形成することができる。金属用の連続真空蒸着装置については既に文献に記載があり、コーティングの対象である基板を真空チャンバ内で移動させている(US4880960)。粒子形態の堆積材料は、その最下部をプレートで閉鎖した貯留部に貯蔵される。ケーブルがプレートとバルブとの間を繋いでおり、バルブは、堆積材料を蒸発させるための温度にまで加熱された坩堝の供給開口部を閉鎖する。少なくとも1つの電磁石を使用する制御装置によりプレートが枢動して、バルブが開放される。ある量の粉末が坩堝内へと落下すると、次にプレート及びバルブが閉鎖位置に戻る。坩堝内の堆積材料の粒子より小さい寸法を有するメッシュ付きスクリーンにより、続く基板上への堆積時の蒸気のみの通過が可能になる。
【0004】
更に、基板をコーティングするための装置について文献に記載があり、この文献の装置は、蒸発源及び、蒸発させた材料を基板上に分散させるためのシステムを備えている(DE10224908A1)。材料を分散させるためのシステムは更に線源を備え、線源及び基板を互いに相対的に移動させることができる。
【0005】
真空中での蒸発のための及びNエバポレータにおけるベース材料の一定量供給による半導体層の基板上への堆積方法も文献に記載されている(FR2456144)。材料の供給は周期的である。各Nエバポレータは、次から次へと、ベース材料の沸点より低い温度にまで加熱され、エバポレータの活性部の連続コーティングに必要であり且つ次の装入までの時間Tの間に完全に気化できる量が装入される。しかしながら、材料を蒸発させた場合、蒸発を数秒以内に停止させることはほとんど出来ないという問題がある。これは、材料を冷却しなくてはならず、時間がかかるからである。
【発明の概要】
【0006】
従って、本発明の目的は、上記の問題を解決することである。
【0007】
この問題は、請求項1の構成によって解決される。
【0008】
従って、本発明は、固体材料、例えば基板をコーティングするためのセレニウムを蒸発させるための装置に関する。固体材料を、供給源を介して第1坩堝に持ち込む。この坩堝において、材料は、好ましくはその融点より若干高い温度で溶融する。溶融した材料は輸送装置(例えば、パイプ)を介して第2坩堝へと流れ込み、ここで材料はその沸点より高い温度で蒸発し、基板へと運ばれる。極めて短い時間内で(好ましくは、1〜2分以内)蒸発を停止させるために、その融点を越えて材料を冷却するための冷却装置が、輸送装置には配置される。この冷却装置を用いて、輸送装置内の材料を、極めて短い時間でその融点を越える温度にまで冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明を図面に示し、以下の記載により説明する。
【0010】
【図1】固体材料のための真空蒸着装置及びコーティング対象である基板の概略斜視図である。
【図2】基板がない状態の図1の装置の方向Aからの図である。
【図3】図1の装置の線B−Bでの断面図である。
【図4】図1の装置の別の実施形態の一部を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、固体材料のための真空蒸着装置及び基板2の概略斜視図である。この基板2(例えば、ガラス板)は、装置1に対して方向7又は8にそれぞれ相対的に移動させられる。装置1は、安定した設置のための脚部を有するハウジング3を備える。図1においては、脚部4、5、6のみが見て取れる。
【0012】
ハウジング3の上には装入装置9が配置されており、装置9は、上部10と、中間部11と、下部12とを有する。中間部11は真空シールされており、装入バルブ14が設置されている。上部10の上には着脱式の蓋13が配置されている。上部10に固体材料(例えば、セレニウム)を供給しなくてはならない場合、この蓋13を取り外すことができる。
【0013】
しかしながら、上部10に固体材料を充填する前に、バルブ14を閉鎖しなくてはならない。次に、上部10にガス(例えば、空気又は窒素)を、図1には示されていないパイプを介して流し込む。上部10にガスを流し込んだ後、蓋13を取り外し、上部10に固体材料を供給する。
【0014】
その後、蓋13を元の位置に戻して固締し、上部10を図1には示していないポンプにより排気する。こうして上部10は、固体材料の貯留部としての役割を果たすことができる。
【0015】
装入バルブ14を用いて、上部10から来る固体材料の量を調節することができるため、既定の量の固体材料だけが下部12を通過し、ハウジング3の内部に到達する。
【0016】
ハウジング3は、管又はパイプ15を介してポンプシステムに接続されているため、ハウジング3に真空を作り出すことができる。ポンプシステムは図1には示されていない。装置1は、第1及び第2取付フランジ16、17を更に備える。パイプ15が配置されているハウジングの壁の反対側には別のパイプ18を見て取ることができる。このパイプが、冷却媒体(例えば、水、熱媒油、ガス等)の輸送を担当する。
【0017】
取付フランジ17上には、第3取付フランジ19が配置されており、このフランジ19が、蒸発パイプ20を保持するための保持装置21を介して蒸発パイプ20を保持している。蒸発パイプ20それ自体は、自身で保持装置22を有しており、保持装置22は取付フランジ19の保持装置21に固定されている。これら2つの保持装置がホルダ23を構成している。図1においてはホルダ23を1つしか示していないが、蒸発パイプ20を2つ以上のホルダ23により取付フランジ13に固定することができる。しかしながら、蒸発パイプ20の重量により、ホルダ23を省略することもできる。
【0018】
この蒸発パイプ20は、その内部に材料を蒸発させるための坩堝(図1では見ることができない)が配置されているところの装置24上に配置されている。蒸発パイプ20は蓋25を更に有し、この蓋はリング26を介して蒸発パイプ20に接続されており、リング26は、固締具27(例えば、ネジ)により固締されている。
【0019】
図1に描かれるように、蒸発パイプ20は装置24にリング28により固定されており、リング28も固締具29を備えている。蒸発パイプ20は、蒸発パイプ20内の蒸気が、パイプ20の分散システム(図1では見ることができない)によってのみパイプ20から出られるような形で装置24に配置されている。
【0020】
装置24は、ハウジング3内に配置された坩堝を保持するための装置31の突起部30にパイプ32を介して接続されている。
【0021】
図2は、図1の装置1の方向Aからの図であり、基板2は描かれていない。取付フランジ19に取り付けられた蒸発パイプ20は装置24に接続され、リング28及び固締具29により固締されている。蒸発パイプ20は穴33〜38を備えており、これらの穴は直線型分散システム39を構成しており、このシステムを通って蒸気は蒸発パイプ20から外に出て、基板に向かって移動することができる。次に、蒸気は基板上で凝縮して膜を形成する。
【0022】
図1の装置1の線B−Bでの断面が図3に示されている。装入装置9は、ハウジング3の壁40上に取り付けられている。上部10は、固体材料(例えば、セレニウム)のための貯蔵室としての役割を果たす。装入装置9の下には、パイプ42を有するハウジング3内に貯蔵容器41が配置されており、このパイプ42を通して、装入装置9から来る材料は溶融坩堝43内に流れ込むことができる。
【0023】
図3において、貯蔵容器41は、漏斗状の本体構造を有している。更に、パイプ42及びフィーダ48が、ハウジング3の内部に配置されている。このフィーダ48(例えば、スクリューコンベヤ)は、パイプ42に、貯蔵容器41から来る固体材料を供給するための装置として機能する。
【0024】
溶融坩堝43は、坩堝43を保持するための装置31内に配置されている。坩堝43は、2つの壁44、45の間の中間室46内に保たれた熱媒油により加熱することができる。熱媒油により坩堝43を加熱する代わりに、抵抗ヒータ又は誘導コイルにより加熱することもできる。坩堝43の上にはフード47が設置されている。しかし冷却処理を開始すると、この中間室46は、冷却媒体(例えば、水)の経路としての役割を果たすことにより、冷却のための即時遮断装置として機能する。
【0025】
図3は、内パイプ49を備えたパイプ32も更に示しており、パイプ内には好ましくは抵抗ヒータが配置される。ただし、図3において、この抵抗ヒータは示されていない。このパイプ32は坩堝43と坩堝50とを接続している。この坩堝50は溶融材料64を収容している。この坩堝50内にはヒータ、好ましくは抵抗ヒータが配置されている。内パイプ49、パイプ32、同じく坩堝50、43は適当な金属、セラミック又はグラファイトから構成することができる。内パイプ49は、パイプ49内の溶融材料を冷却するためのパイプの形態の即時遮断装置51に取り囲まれている。しかしながら、加熱処理が起こると、これらの即時遮断装置は、加熱媒体(例えば、熱媒油)のための経路して機能する。パイプ49内の溶融材料を冷却するための遮断装置51は、突起部30の両側に配置されている。
【0026】
冷却用の別の遮断装置52も、坩堝50の外側部位を取り巻くパイプの形態で配置されている。坩堝50を保持する装置24の上には、蒸発パイプ20が配置されている。
【0027】
この蒸発パイプ20は、分散システム39を有する第1内パイプ53を備え、分散システム39は、基板2が装置1を通過する側を向いている。内パイプ53は、少なくとも1つの半パイプにより取り囲まれている。図3において、内パイプ53は、2つの半パイプ54、55により取り囲まれている。このような配置は、例えばDE10224908A1の図7に示されている。内パイプ53は、典型的には、高温加熱装置(例えば、抵抗ヒータ)を有することから、内パイプ53の内部56の蒸気は凝縮することができない。
【0028】
図3には、バー69を介して坩堝43の壁44に接続された隔壁68が示されている。この隔壁68は、坩堝43内の液体材料65内へと落下する材料が、内パイプ49の領域内の液体材料の非制御冷却に影響を及ぼすのを防止している。バー69及び隔壁68は、坩堝43と同一の材料(例えば、適当な金属、グラファイト又はセラミック)から構成することができる。
【0029】
装置1における温度を制御するために、温度測定装置を適用することができ、これによって坩堝43、50、パイプ49及びパイプ20内部の温度を制御することができる。従って、温度は、処理の各段階で必要な温度に合わせることができる。
【0030】
コーティング処理を開始したら、装入装置9の上部10に、基板2のコーティングに使用する材料を充填する。材料がセレニウムの場合、材料は好ましくは顆粒の形態を有する。
【0031】
装入バルブ14を開放することにより、材料は、真空を破壊することなく貯蔵容器41に流れ込む。装入バルブ14を閉鎖し、材料をフィーダ48によりパイプ42に輸送すると最終的に坩堝43内へと落下する。固体材料の融点より高い温度を有するこの坩堝43において、材料は溶融する。セレニウムの場合、温度だけは、221℃であるその融点より若干高くなくてはならない。
【0032】
坩堝43へと落下する材料の量は、自動運転が可能なフィーダ48により制御することができるため、坩堝43、50における充填の程度のムラは最小限に抑えられる。ハウジング3及びその上に蓋13を有する装入装置9においては、処理全体を通して安定した真空が存在する。
【0033】
加熱処理を開始すると、熱媒油が遮断装置46、51及び52内を流れる。つまり、熱媒油は熱媒体として作用する。従って、坩堝43、50及びパイプ49内の材料は、その熱媒油により加熱される。
【0034】
一旦坩堝43内に入ると材料は溶融するため、パイプ49を通過し、坩堝50内に流れ込むことができる。この坩堝50の温度は、液体材料64をそのガス形態(つまり、蒸気)へと変えるために坩堝43よりはるかに高い。この蒸気は蒸発パイプ20の内部56を上昇し、直線型分散システム39を介してこのパイプ20から外に出る。次に、蒸気は基板2の方向に移動し、基板2が装置1を通過するにつれて材料層を形成する。内パイプ53に配置されたヒータが、内パイプ53の表面又は分散システム39の穴における蒸気の凝縮を阻害する。
【0035】
処理を停止し、ヒータの電源を切り、冷却用の即時遮断装置51、52をオンにすると冷却媒体(例えば、水、熱媒油、ガス)がこれらの冷却用の即時遮断装置46、51、52を流れて材料を冷却する。坩堝50内の溶融した材料64を即時冷却するためには、坩堝50に溶融材料64を入れすぎないことが重要である。従って、坩堝50の容積は、坩堝43の容積と比較すると極めて小さく保たれる。
【0036】
坩堝43、50内の材料を、融点を越えた温度にまで冷却することが重要である。材料の冷却後、冷却媒体を遮断装置51、52から取り除くことにより、遮断装置51、52に再度、冷却媒体の熱容量よりはるかに低い熱容量を有する空気を充填することができる。
【0037】
装置の洗浄も簡単であるが、これはフランジ19を取り外すことにより蒸発パイプ20を容易に取り外すことができるからである。パイプを取り外した後、フランジ16、17を取り外すことができ、これによりハウジング3はその両側でもって開放される。
【0038】
従って、装置1のメンテナンスも容易であり、これは全ての装置が迅速な連結のためのクラッチを備えているからである。従って、装置9も容易に交換することができる。装置1の洗浄後、新しい処理をコーティング処理用の新しい且つ異なる材料を用いて開始することができる。
【0039】
装入装置9は、例えば4つの分割部を備えた星形フィーダを備えることができる。これら分割部の1つはバルブ14のすぐ上方に配置され、分割部は材料を含まない。
【0040】
装入手順を、バルブ14を閉鎖し、上部10を通気することにより開始する。次に蓋13を装置9から取り外し、上部10に固体材料を装入する。その後、蓋13を元に戻して、上部10を図3には示していないポンプにより排気する。装置9の上部10とハウジング3との間で圧力をもう一度平衡させた後、バルブ14を開放することができる。
【0041】
星形フィーダを回転させることにより材料はバルブ14の開口部を通って落下し、貯蔵容器41を経由して坩堝43に流れ込むことができる。その後、バルブ14を再度閉鎖する。
【0042】
装入装置9は、少なくとも1つのカップを有するカップ型装入器を備えることもできる。この少なくとも1つのカップは、坩堝のように傾斜させることができる。
【0043】
蓋13により装置9を閉鎖した後、バルブ14を閉鎖して上部10を通気する。蓋13を再度取り外し、少なくとも1つのカップに材料を充填する。蓋を再度装置9の上に置き、装置9を排気した後にバルブ14を開放する。次に、少なくとも1つのカップを傾斜させると、材料がバルブ14の開口部を通ってハウジング3の貯蔵容器41内に落下する。材料はここからパイプ42を通って最終的に坩堝43に到達する。
【0044】
装置9は、回転式巻上装置及び装入バスケットを備えた巻上装置を有する容器型装入器を更に備えることができる。
【0045】
装入工程を開始したら、バルブ14を閉鎖し、装置9を通気する。次に装置9を持ち上げて、ある側に枢動させる。装入バスケットを下降させることにより、そのバスケットを材料を充填したバスケットを交換することができる。次に、バスケットを巻上装置により装置9内に引き込む。装置9をバルブ14側に枢動させ、次にバルブ14上に置く。次に装置を排気し、バルブを開放すると、材料は坩堝43に流れ込むことができる。
【0046】
この実施形態において、材料は、顆粒の形態を有するセレニウムが可能である。
【0047】
図4は、図3の装置1の実施形態の一部を拡大して示したものである。この図は、パイプ57、58、59、60に取り囲まれた坩堝50を示しており、これらのパイプは装置24内に配置された冷却用の遮断装置52を構成している。坩堝50を備えた装置24の上には、蒸発パイプ20が配置されている。このパイプ20は、開口部61、62、63を有する直線型分散システム39を有し、これらの開口部を通して蒸気は蒸発パイプ20から外に出ることができる。坩堝50は、外パイプ32に取り囲まれた内パイプ49を介して坩堝43に接続されている。ここでもまた、図4から見て取れるように、パイプ49は遮断冷却装置51により取り囲まれている。坩堝50とはパイプ49で隔てられている坩堝43は、パイプ49及び坩堝50と同一の材料から形成される。しかしながら、パイプ49及び坩堝50、43は、異なる材料から形成することもできる。パイプ49及び坩堝50、43は、好ましくは、グラファイト、セラミック又は適当な金属から構成される。
【0048】
図3に示されるように、バー69により坩堝43に接続された隔壁68を見て取ることができる。隔壁68及びバー69は、坩堝43と同一の材料から構成することができる。
【0049】
ここでもまた、2つの坩堝50、43内の液体材料70、65(例えば、セレニウム)はほぼ同じ高さを有するが、これは固体材料の量を、図4には示していないバルブ14及び同じく図4には示していないフィーダ48によりコンピュータを介して自動制御できる状況だからである。しかしながら、坩堝50の容積は、坩堝43の容積よりもはるかに小さい。
【0050】
即時遮断装置46、51、52の代わりに坩堝50の上方にスクリーンを配置することにより、蒸発パイプ20から蒸気が逃げるのを防止することが可能である。しかしながら、特にセレニウムを材料として使用する場合、セレニウムがスクリーンを通過するのを防止するのはその蒸気圧の高さから困難ある。そのような配置はその構築において極めて複雑とならざるを得ない。従って、遮断装置46、51、52が好ましい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの材料を蒸発させるための坩堝(50)と、少なくとも1つの蒸発させた材料を基板(2)上に分散させるための分散システム(39)と、少なくとも1つの材料をその融点を越えて冷却するための少なくとも1つの手段(46、52、51)とを備える、固体材料のための真空蒸着装置(1)であって、装置(1)には装入装置(9)が配置されているため、坩堝43には少なくとも1つの固体材料を供給することができることを特徴とする装置。
【請求項2】
装置(1)が、少なくとも1つの材料を溶融させるための第1坩堝(43)と、少なくとも1つの材料を蒸発させるための第2坩堝(50)とを備えることを特徴とする請求項1記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項3】
第1坩堝(43)が、輸送装置(49)を介して第2坩堝(50)に接続されることを特徴とする請求項2記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項4】
第1坩堝(43)が、少なくとも1つの材料を冷却するための少なくとも1つの手段(46)に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項5】
第2坩堝(50)が、少なくとも1つの材料を冷却するための少なくとも1つの手段(52)に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項6】
輸送装置(49)が、少なくとも1つの材料を冷却するための少なくとも1つの手段(51)に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項7】
輸送システム(41、42)が、坩堝(43)と装入装置(9)との間に配置されることを特徴とする請求項1記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項8】
輸送システム(41、42)がフィーダ(48)を備えることを特徴とする請求項7記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項9】
装入装置(9)が装入バルブ(14)を備えることを特徴とする請求項1記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項10】
坩堝(50)がヒータを備えることを特徴とする請求項2記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項11】
坩堝(43)がヒータを備えることを特徴とする請求項2記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項12】
輸送装置(49)がヒータを備えることを特徴とする請求項3記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項13】
少なくとも1つの材料を冷却するための手段(51、52)が、少なくとも1つのパイプ(57〜60)を備えることを特徴とする請求項1記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項14】
少なくとも1つの材料を冷却するための手段(51、52)がパイプシステムであることを特徴とする請求項13記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項15】
フィーダ(48)及びバルブ(14)が、坩堝(43、50)内の充填程度のムラを最小限に抑えるための制御システムを構築することを特徴とする請求項8又は9記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項16】
ヒータが抵抗ヒータであることを特徴とする、請求項10、11又は12記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項17】
ヒータがインダクタであることを特徴とする請求項11記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項18】
坩堝(43)が、熱媒油により加熱されることを特徴とする請求項11記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項19】
少なくとも1つの材料がセレニウムであることを特徴とする請求項1記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項20】
少なくとも1つの材料を冷却するための少なくとも1つの手段(46、52、51)が、少なくとも1つの材料を加熱するための手段としての役割も果たすことを特徴とする請求項1記載の真空蒸着装置(1)。
【請求項21】
冷却のための手段(46、52、51)が、即時遮断装置であることを特徴とする請求項1記載の真空蒸着装置(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−533790(P2010−533790A)
【公表日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−516475(P2010−516475)
【出願日】平成20年7月11日(2008.7.11)
【国際出願番号】PCT/EP2008/059102
【国際公開番号】WO2009/010468
【国際公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【出願人】(390040660)アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド (1,346)
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】