説明

圧縮空気より発生したドレン水の処理装置

【課題】 ドレン水処理装置と電磁式ドレントラップを一体にするという発想はなく、一般的にはドレン水処理装置と電磁式ドレントラップの両者を同時に使用したいという場合が多いのであるが、使用する両者を、個々に手配し、運搬し、設置し、接続するという不便さを常に抱えていた。 また、冷却していない圧縮空気を使用しないという発想はなく、エネルギー効率から無駄な作業を行っていた。
【解決手段】 空気圧縮機10及び冷凍式エアードライヤ30を構成していて単一の電源によって作動が行なわれるパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1に、ドレン水処理装置70を接続した、圧縮空気から発生したドレン水の処理装置に於いて、ドレン水処理装置70と一体にして、空気圧縮機10を成しているエアータンク14に貯留されたドレン水D1の量によって、または一定の時間毎に、圧縮空気と共にドレン水D1を送り出す電磁式ドレントラップ40を構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮空気より発生したドレン水の処理装置に関する技術であって、更に詳細に述べると、圧縮空気を作り出す空気圧縮機及び圧縮空気を冷却する冷凍式エアードライヤを構成していて単一の電源によって作動が行なわれるパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサに、汚れたドレン水を清浄な清浄水にするドレン水処理装置を接続した、圧縮空気から発生したドレン水の処理装置に於いて、ドレン水処理装置と一体にして、空気圧縮機を成しているエアータンクに貯留されたドレン水の量によって、または一定の時間毎に、圧縮空気と共にドレン水を送り出す電磁式ドレントラップを構成した技術について述べたものであり、特にドレン水処理装置と電磁式ドレントラップを一体にしたことによって両者の取扱いを容易にしたものであり、更に全ての面で無駄なエネルギーの排出を防止したものである。
【背景技術】
【0002】
従来、圧縮空気より発生したドレン水の処理方法および処理装置に関係する技術としては、複数の機器から発生した圧縮空気のドレン処理方法において、ドレンを排出するドレン配管の全てを集合させ、一つの電気式ドレントラップで排出するものや(例えば、特許文献1参照)、エアーコンプレッサより作り出された圧縮空気がアフタークーラやエアータンクやエアードライヤやエアーフィルタ等の各種機器を通過する途中で発生したドレンを処理するドレン処理方法において、少なくともエアータンク内に滞留しているドレンを圧縮空気と共にドレン処理装置に送り込むことで、圧縮空気の働きによって各種機器を通過する途中で発生したすべてのドレンと共にドレン処理装置に送り込んで清水にするものが見られる(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
先ず、圧縮空気より発生したドレン水の処理方法および処理装置に類似している、従来の圧縮空気のドレン処理方法およびドレン処理装置について、特許文献1によって説明する。
【0004】
この場合、特許文献1に於いて、圧縮機11からの圧縮空気をエアータンク14に貯蔵することと圧縮空気を圧縮空気吐出配管15によって冷凍式エアードライヤー30に送り込み冷却することによって発生するドレンD1、D2を排出するための圧縮空気のドレン処理装置に於いて、エアータンク14のドレン排出口14bに接続したドレン配管イ16と、冷凍式エアードライヤー本体31のドレン排出口31cに接続したドレン配管ロ36と、ドレン配管16、36が共に接続した集合管41と、集合管41に接続した電気式ドレントラップ40により構成された技術が示されている。
【特許文献1】特開平11−201390
【0005】
次に、圧縮空気より発生したドレン水の処理方法および処理装置に類似している、従来のドレン処理方法およびドレン処理システムについて、特許文献2によって説明する。
【0006】
この場合、特許文献2に於いて、エアーコンプレッサ10より作り出された圧縮空気がアフタークーラ20やエアータンク30やエアードライヤ40やエアーフィルタ50等の各種機器を通過する途中で発生したドレンを処理するドレン処理装置60を配設したドレン処理システムにおいて、エアータンク30に接続しているドレン配管131、132、133、134の途中にエアータンク30に滞留しているドレンを圧縮空気と共に排出するエアー排出型ドレントラップ81を配設した技術が示されている。
【特許文献2】特開2001−165400
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような圧縮空気より発生したドレン水の処理装置に類似している、従来の圧縮空気のドレン処理方法およびドレン処理装置や、ドレン処理方法およびドレン処理システムに関しては、以下に示すような課題があった。
【0008】
先ず、複数の機器から発生した圧縮空気のドレン処理方法において、ドレンを排出するドレン配管の全てを集合させ、一つの電気式ドレントラップで排出する技術では、冷凍式エアードライヤー30で冷却した圧縮空気もドレンD2を排出の為に使用するという、エネルギー効率から見て無駄な作業を行っていた。
【0009】
一方、エアーコンプレッサより作り出された圧縮空気がアフタークーラやエアータンクやエアードライヤやエアーフィルタ等の各種機器を通過する途中で発生したドレンを処理するドレン処理方法において、少なくともエアータンク内に滞留しているドレンを圧縮空気と共にドレン処理装置に送り込むことで、圧縮空気の働きによって各種機器を通過する途中で発生したすべてのドレンと共にドレン処理装置に送り込んで清水にする技術では、エアータンク30内に滞留しているドレンを冷却した圧縮空気と共に排出するということで、冷却していない圧縮空気を使用しないという発想には無く。またこの様な構成では出来なく、エネルギー効率から見て無駄な作業を行っていた。 また、電源を使用するエアーコンプレッサやアフタークーラが一体となっていない為に、別途に相互が対応するような制御をしなければならず、更にドレンの発生の多いアフタークーラと、ドレンの発生の少ない他の機器を、全てドレン集合管に接続することは無駄な処理を行っているとも言えた。
【0010】
また、何れの技術も、ドレン水処理装置と電磁式ドレントラップを一体にするという発想はなく、一般的にはドレン水処理装置と電磁式ドレントラップの両者を同時に使用したいという場合が多いのであるが、使用する両者を、個々に手配し、運搬し、設置し、接続するという不便さを常に抱えていた。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、圧縮空気を作り出す空気圧縮機10及び圧縮空気を冷却する冷凍式エアードライヤ30を構成していて単一の電源によって作動が行なわれるパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1に、汚れたドレン水D1、D2を清浄な清浄水102にするドレン水処理装置70を接続した、圧縮空気から発生したドレン水の処理装置に於いて、前記ドレン水処理装置70と一体にして、前記空気圧縮機10を成しているエアータンク14に貯留された前記ドレン水D1の量によって、または一定の時間毎に、圧縮空気と共に前記ドレン水D1を送り出す電磁式ドレントラップ40を構成したことを特徴とし、更には、前記ドレン水D1を前記ドレン水処理装置70の上部に持ち上げるには、圧縮空気の力による構成であることを特徴とし、更には、前記ドレン水処理装置70は、大気に開放された状態の中に上部からドレン水を送り込むことを可能としたものであることを特徴とし、更には、前記ドレン水処理装置70は、油吸着とエマルジョン破壊を行なうものであることを特徴とし、更には、前記ドレン水処理装置70は、吸着材の間にエマルジョン破壊粒子を分散するように充填したものであることを特徴とし、更には、前記電磁式ドレントラップ40は、前記ドレン水処理装置70の上部に位置させることを特徴とし、更には、前記ドレン水D1を排出する目的で、前記エアータンク14の下部に接続したドレン水配管16、93を前記電磁式ドレントラップ40に接続し、前記ドレン水D2を排出する目的で、前記冷凍式エアードライヤ30の下部に接続したドレン水配管36、92とドレントラップ50とドレン水配管94を配設した後に、前記電磁式ドレントラップ40からのドレン水配管96と、ドレン水集合管96で合流させ、更に前記ドレン水処理装置70に送り込むことを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
【発明の効果】
【0012】
以上の説明から明らかなように、本発明によって、以下に示すような効果をあげることが出来る。
【0013】
第一に、圧縮空気を作り出す空気圧縮機及び圧縮空気を冷却する冷凍式エアードライヤを構成していて単一の電源によって作動が行なわれるパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサに、汚れたドレン水を清浄な清浄水にするドレン水処理装置を接続した、圧縮空気から発生したドレン水の処理装置に於いて、ドレン水処理装置と一体にして、空気圧縮機を成しているエアータンクに貯留されたドレン水の量によって、または一定の時間毎に、圧縮空気と共にドレン水を送り出す電磁式ドレントラップを構成したことで、一般的にはドレン水処理装置と電磁式ドレントラップの両者を同時に使用したいという中で、ドレン水処理装置と電磁式ドレントラップの両者を個々に手配し、運搬し、設置し、接続するという不便さが解消された。 また、設置の占有面積を小さくすることが可能となった。
【0014】
第二に、ドレン水をドレン水処理装置の上部に持ち上げるには、圧縮空気の力による構成であることで、他の動力源を付加したり接続することも無く、少量のドレン水であっても、非常に単純な方法で、安価に、移動を中心に、時には油水分離の処理までも行うことが可能となった。
【0015】
第三に、ドレン水処理装置は、大気に開放された状態の中に上部からドレン水を送り込むことを可能としたことで、汚れたドレン水をドレン水処理装置の上部に持ち上げることで、それ以降は位置エネルギーを有効に利用することで、非常に単純な方法で、安価に、油水分離の処理をすることが可能となった。
【0016】
第四に、ドレン水処理装置は、油吸着とエマルジョン破壊を行なうものであることで、エマルジョン化した油水分離をすることが非常に困難なドレン水も、容易に清浄な水に処理することが可能となった。
【0017】
第五に、ドレン水処理装置は、吸着材の間にエマルジョン破壊粒子を分散するように充填したことで、能力を落とさず非常に簡単な単純な方法で、従って安価に装置を作ることが可能となった。
【0018】
第六に、電磁式ドレントラップは、ドレン水処理装置の上部に位置させることで、汚れたドレン水をドレン水処理装置の上部に持ち上げることで、それ以降は位置エネルギーを有効に利用することで、非常に単純な方法で、安価に油水分離の処理をすることが可能であり、設置の占有面積も小さくすることが可能となった。
【0019】
第七に、ドレン水を排出する目的で、エアータンクの下部に接続したドレン水配管を電磁式ドレントラップに接続し、ドレン水を排出する目的で、冷凍式エアードライヤの下部に接続したドレン水配管とドレントラップとドレン水配管を配設した後に、電磁式ドレントラップからのドレン水配管と、ドレン水集合管で合流させ、ドレン水処理装置に送り込むことで、冷凍式エアードライヤで冷却した圧縮空気もドレンを排出の為に使用するというエネルギー効率から見て無駄な作業を、防止出来るようになった。 また、単一の電源である為に電源を共通化出来るということと、ドレン水の処理はエアータンクと冷凍式エアードライヤに特化することで、単純で安価な構成を達成した。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】 本願発明の全体を示した図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本願発明の全体を示した図である。
【0022】
図1に見られるように、1はパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサであり、圧縮空気を作り出す空気圧縮機10と圧縮空気を冷却する冷凍式エアードライヤ30によって構成され、空気圧縮機10で作り出された圧縮空気は圧縮空気吐出配管15によって冷凍式エアードライヤ30に送り込まれるようになっている。 但し、冷凍式エアードライヤ30は棚1aの上に配置されているが、棚1aが無くても、この場所にこだわる必要も無いし、また圧縮空気吐出配管15、35やドレン水配管36を支持する支柱として棚1aの代わりに使っても、その他の方法で支持するものでも構わない。尚、上部に拘る必要は無く、横に配設するということも考えられるが、上部が最善の場所であるとも云える。
【0023】
但し、冷凍式エアードライヤ30が空気圧縮機10の上部に位置しているということを考えた場合、占有面積が小さくなって有利ということに加えて、冷凍式エアードライヤ30で発生したドレン水D2が、高い所に存在しているということで、後に述べるドレン水処理装置70で油水分離の処理を行うためには、自然に落下することを期待出来るということで、移動や処理のためのエネルギーを使う必要がないという面で非常に有利であると言える。
【0024】
ここで、空気圧縮機10は、圧縮機11とモータ12とエアータンク14から成っている。 この場合、モータ12が作動することによってベルトを介して圧縮機11を回転させることで、吸込口13から空気を吸い込み、圧縮機11によって圧縮空気を作り、その圧縮空気をエアータンク14に貯蔵するという構成になっている。 更に、エアータンク14内の圧縮空気を冷凍式エアードライヤ30に送り出すための圧縮空気吐出配管15は、エアータンク14に形成された圧縮空気吐出口14aに接続している。 またこのような構成の中で、圧縮空気から結露することで発生したドレン水D1が、エアータンク14の底部に溜まっている。
【0025】
一方、冷凍式エアードライヤ30は、冷凍式エアードライヤ本体31内にアキュムレータと圧縮機と凝縮機から構成される冷媒循環装置32と冷媒配管33が収納されており、アンモニアやフレオン・・・等の冷媒が冷媒循環装置32と冷媒配管33の間を循環することによって圧縮空気を冷却するような構造になっている。 この場合、エアータンク14からの圧縮空気吐出配管15は、冷凍式エアードライヤ本体31に形成された圧縮空気流入口31aに接続して、空気圧縮機10によって作り出されエアータンク10に貯蔵された圧縮空気が流入するようになっている。
【0026】
尚、冷却されることで乾燥した圧縮空気は、冷凍式エアードライヤ本体31に形成された圧縮空気流出口31bに接続した圧縮空気吐出配管35と、手動によって圧縮空気の流れを開放し遮断することが出来る圧縮空気開閉弁38を通って、乾燥した圧縮空気101としてエアーシリンダやエアーモータ・・・等の各種のアクチュエータに流すことが出来るようになっている。
【0027】
更に、このような構成の中で、冷凍式エアードライヤ30の内部では、圧縮空気から結露することで発生したドレン水D2が、冷凍式エアードライヤ本体31の底部に順次溜まってくる。
【0028】
所で、エアータンク14の底部に溜まっているドレン水D1は、エアータンク14の底部に形成されているドレン水排出口14bから、ドレン水配管16と、手動によってドレン水の流れを開放し遮断することが出来るドレン水開閉弁17と、ドレン水配管93と、電磁式ドレントラップ40と、ドレン水配管95と、ドレン水集合管96を経由して、上部が大気に開放され油吸着とエマルジョン破壊の機能を持ったドレン水処理装置70の上部に送り込まれ、油水分離の処理をした後に、下部の清浄水配管97から河川にそのまま排水することが可能な清浄水102となって送り出している。 ところで、電磁式ドレントラップ40に於いては、エアータンク14に貯留されたドレン水D1の量によってまたは一定の時間毎に、設定された時間の間冷却していない圧縮空気と共にドレン水D1を送り出すようになっている。
【0029】
そして、電磁式ドレントラップ40に関しては、ドレン水処理装置70と一体にすることで、ドレン水処理装置70と電磁式ドレントラップ40の両者を個々に手配し、運搬し、設置し、接続するという不便さが解消されることになる。 尚、図1に見られるように、電磁式ドレントラップ40の位置に関しては、ドレン水処理装置70の上部に位置させることが望ましいが、側面でも、下部でも構わない。 この場合、ドレン水処理装置70の上部に位置させることが望ましい理由は、以下で説明するように、ドレン水集合管96で合流する冷凍式エアードライヤ30からのドレン水D2が高い位置から流れて来ることによるものである。 また、電磁式ドレントラップ40とドレン水処理装置70を一体にすることで、両者の占有面積が小さくなり、コンパクトに設置することが出来るということも明らかである。
【0030】
当然のことながら、エネルギーの面で多少無駄な使い方を覚悟するならば、側面や下部に位置させて、即ちドレン水D2をドレン水処理装置70の側面や下部に一旦落下させて、その後再びドレン水処理装置70の上部に押し上げるということも考えられる。 ここで、側面の下部側や下部に位置させる場合には、ドレン水集合管96をドレン水処理装置70の下部に位置させ、清浄水配管97をドレン水処理装置70の上部に位置させることも一つの方法として考えられる。
【0031】
また、冷凍式エアードライヤ本体31の底部に溜まっているドレン水D2は、冷凍式エアードライヤ本体31の底部に形成されているドレン水排出口31cから、ドレン水配管36と、手動によってドレン水の流れを開放し遮断することが出来るドレン水開閉弁37と、ドレン水配管92と、ドレントラップ50と、ドレン水配管94を経由して、ドレン水集合管96に合流するようになっている。 尚、ドレントラップ50は、ドレン水を圧縮空気と共に送り出す電磁式も考えることが出来るが、冷却した圧縮空気の排出を出来る限り排除するという考え方に立つと、自分自身がドレン水を貯留し、一定の量を越えたら排出するような構造のフロート式ドレントラップ50であることが望ましい。
【0032】
さて、ドレン水処理装置70としては、図1のドレン水処理装置70に見られるように、ドレン水処理装置本体71の内部に、油吸着材72ということで、色素や異臭を除去する活性炭を概ね中央部の断面全体にドレン水の流れを遮るように配設し、更にエマルジョンを破壊させ油を吸着する目的のエマルジョン破壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材と油を吸着する目的の吸着材を概ね均一に混在させたものを、活性炭の前後に収納している。 但し、油吸着材72としては、エマルジョン破壊粒子付吸着材と吸着材を収納する場合も、エマルジョン破壊粒子付吸着材だけを収納する場合も、それなりに考えられる。
【0033】
ここで、ドレン水処理装置本体71に関しては、外部から内部の状況を目視することが可能なようにガラス製やプラスチック製等の透明の材料を使用したり、外部から内部の状況を目視することが可能なようにガラス製やプラスチック製等の透明の材料を一部にはめ込む等のことも考えられる。
【0034】
尚、エマルジョン破壊粒子付吸着材は、エマルジョン破壊粒子の働きによって微小の油が水と結合してエマルジョン化したドレン水をエマルジョン破壊することで油と水の結合を解き放ち、その後、分離した油はエマルジョン破壊粒子付吸着材を構成している吸着材や吸着材に吸着される。 従って、エマルジョン破壊粒子付吸着材と吸着材が散在することによって、エマルジョン化した油から油を完全に分離し吸着することによって除去が可能となったのである。
【0035】
一方、 活性炭のドレン水処理装置本体71内での充填する位置としては、最上流では活性炭が早く汚れてしまい、最下流では活性炭そのものが流出することによって汚れた水が流れる様に見える為に、概ね中央部に位置させることが望ましい。
【0036】
ここで、ドレン水処理装置本体71の構造としては、液体であるドレン水が、ドレン水集合管96によってドレン水処理装置本体71に流入し、清浄水配管97によって流出するまでの間に、ドレン水処理装置本体71内を均一に流れるように、ドレン水処理装置本体71の両端部である入口側と出口側には、二箇所の油吸着材72を充填していない空間部71zを確保している。
【0037】
従って、両端の空間部71zを確保するために、また液体であるドレン水が流れ易いように数多くの小さな穴を形成している油吸着材押え板74を二枚用意し、その油吸着材押え板74とドレン水処理装置本体71の両端との間にドレン水処理装置本体71の内径より小径の円筒状の支柱73を配設することによって油吸着材押え板74を支え、エマルジョン破壊粒子付吸着材や吸着材や活性炭である油吸着材72を、二つの油吸着材押え板74の間の中央の側に収納するようにしているのである。 但し、支柱73は円筒状のものに限る必要は全くなく、空間部71zを確保出来れば、どのような形状でも構わない。尚、油吸着材押え板74としては、数多くの小さな穴を形成したパンチングプレートやセラミック樹脂等を使用することが考えられる。
【0038】
この場合、図1ではドレン水集合管96と清浄水配管97は、上下二枚の油吸着材押え板74に接続してるように示しているが、実態としては離れている場合も考えられる。更には、ドレン水集合管96と清浄水配管97の両者共に空間部71zまで入り込まず、ドレン水処理装置本体71の上部や側面の略下部の端部に接続させるということも考えられる。
【0039】
また、エマルジョン破壊粒子付吸着材や吸着材である油吸着材72は、油等の異物を吸着するに従って抵抗が大きくなり、圧縮されながら下流に向かって押し付けられることで、更に抵抗が大きくなると同時にエマルジョン化した油の破壊や油吸着の機能も低下していくようなことも見られる。
【0040】
そこで、このことを少しでも防止するために、具体的に図示していないが、液体の流れを垂直に遮ることが出来るようにドレン水処理装置本体71の略中央部に数多くの小さな穴を形成した中間多孔板を配設し、この中間多孔板を支えるために、中間多孔板と油吸着材押え板74の間にドレン水処理装置本体71の内径より小径の円筒状の支持材を配設することによってエマルジョン破壊粒子付吸着材や吸着材である油吸着材72が圧縮されるのを防止している。
【0041】
但し、この中間多孔板の位置に関しては、ドレン水処理装置本体71の略中央部に多少前後しても構わない。 また、中間多孔板を支える支持材は円筒状のものに限る必要はなく、数本のボルトで固定する等中間多孔板を支持出来れば、どのような形状のものでも構わない。
【0042】
尚、ドレン水処理装置本体71の内部には、活性炭を中間多孔板の下流直後に充填するのが最善であるが、中間多孔板の上流直前に充填するのも最善に近い効果が十分に見られる。 一方、中間多孔板に多少前後して充填してもかなりの効果が見られるし、ドレン水処理装置本体71の両端末に近付いた何れかの部分に充填してもそれなりの効果はみられる。
【0043】
ここで、エマルジョン破壊粒子を吸着材に付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材を作る方法としては、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破壊粒子が溶媒で溶解されている溶液を吸着材に付着させた後に溶媒を蒸発乾燥させるような方法が一般的であるが、溶液を吸着材に霧状に吹き付ける方法もある。 また、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破壊粒子を溶解した状態でなく、液体内で均一に混合された状態で吸着材に付着させるという方法も考えられる。 更に、エマルジョン破壊粒子そのものと吸着材を混合させることによって作り出すことも考えられる。
【0044】
この場合、エマルジョン破壊粒子と吸着材をエマルジョン破壊粒子付吸着材の状態にしないで、粒子の状態のままで吸着材の間でばらばらに分散するように充填しても良い。 この場合にも、活性炭は、中間多孔板の上流直前直後やその周辺に配置しても良いし、入口や出口の多孔板の直後や直前に配置しても良い。 但し、前記の何れの場合に於いても、活性炭を配置しない構成も考えられる。
【0045】
一方、本発明に用いられるアミンについては、アミン化合物またはその誘導体が考えられ、アミン化合物またはその誘導体が25℃であるとき固体状のものであることが好ましいが、その化合物が25℃で非固体状であっても、他の化合物との混合体で固体状になる化合物でも構わない。 つまり、化合物は、一種類単独で使用しても、二種類以上併用しても良い。
【0046】
ところで、これらのアミン化合物やその誘導体は、好ましくは、一級アミン、二級アミン、三級アミン、およびその誘導体であり、より好ましくは、一級アミン、二級アミン、およびその誘導体、特に好ましくは、一級アミン(例えば、ステアリルアミン)、およびその誘導体である。
【0047】
尚、アミン化合物としては、例えば、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デジルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、オレイルアミン、ステアリルアミン等の一級アミン、または、これらの炭化水素鎖を有するジアミン、トリアミン等の二級アミン、および、三級アミン、あるいは、そのピクラート、種々の塩(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、炭酸、酢酸等の塩)、さらに、これらの炭化水素鎖を有する一級アミン、および、二級アミンの酸アミド、アミジン類、尿素類、および、チオ尿素類や一級アミンのシツフ塩基物等がある。
【0048】
また、吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材としては、ポリプロピレンやポリスチレン等の不織布を含む繊維よりなるものが考えられる。 但し、吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材に関しては、前述のものに限定する必要は無く、油吸着の機能を持っていて水不溶性のものであれば、活性炭やおがくずなども考えられるし、更にその他のものでもかまわない。
【0049】
ここで、吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材の大きさとしては、好ましくは、(10〜200mm)×(2〜50mm)のものであるか、より好ましくは、(30〜80mm)×(5〜40mm)の大きさのものである。 特に、(35〜55mm)×(25〜40mm)と、(40〜60mm)×(3〜10mm)の2種類の大きさのものを準備するのが最も望ましい。 この事は、別の見方で言うと、100mm×50mm以下の小片で、面積で3〜10倍の違った大きさのものを2種類準備するという考え方に近いとも言えるし、最善のものでは、60mm×40mm以下の小片で、面積で4〜8倍の違った大きさのものを2種類凖備するのが理想的とも言える。
【0050】
この場合、このような大きさが好ましい理由は、吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材をドレン水処理装置本体71に充填する際に、大きすぎる場合には、隙間が大きくなることで多くの量を充填することが難しいために大きな表面積を得にくくなり、無理な圧縮をしている部分が多くなるがそのような部分はエマルジョン化した油の破壊や吸着の機能は低下し、充填する量が少なくなるために性能を確保することが出来ず、小さすぎる場合には、基本的に隙間が小さいためにエマルジョン化した油の破壊や吸着の機能の低下が早くなり、裁断するのにめんどうであるし、各種の管理をするにもめんどうである。
【0051】
また、二種類の大きさのものを使用するということは、大きさの異なる二種類の小片を準備することで、大きくすることでの課題である大きな隙間や無理な圧縮を、小さいものを加えることで補うことが可能であり、同時に小さくすることでの課題である早期の機能低下を、大きなものを加えることで補うことが出来るということに大きな意味を持っているのである。
【0052】
尚、二種類の小片については、吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材の両方に二種類の小片を使用するのが最善であるが、吸着材に小さい小片とエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材に大きい小片を使用してもその逆でも良い。 当然のことながら、エマルジョン破壊粒子付吸着材の状態にしないで、エマルジョン破壊粒子と二種類の大きさの吸着材を、粒子の状態のままで吸着材の間でばらばらに分散するように充填することも考えられる。
【0053】
本発明による、圧縮空気より発生したドレン水の処理装置は前述したように構成されており、以下にその動作についてその内容を説明する。
【0054】
先ず、空気圧縮機10を構成しているモータ12を作動させると、ベルトの伝達によって圧縮機11も回転し、吸入口13から吸い込んだ空気を圧縮してエアータンク14に圧縮空気を貯蔵する。 この、エアータンク14に圧縮空気を貯蔵する過程で、圧縮空気が結露することで発生した液体が、エアータンク14の底部にドレン水D1として溜まってくる。 同時に、単一の電源によって作動が行なわれるパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1ということで、空気圧縮機10と同時に冷凍式エアードライヤ30も作動を開始することになる。
【0055】
次に、冷凍式エアードライヤ30に接続している圧縮空気吐出配管35に装着したエアーシリンダやエアーモータ・・・等の各種のアクチュエータが作動することによって圧縮空気が供給されると、エアータンク14に貯蔵された圧縮空気が圧縮空気吐出配管15を通って冷凍式エアードライヤ30に送り込まれる。 この、冷凍式エアードライヤ30においても圧縮空気が冷却される過程で、圧縮空気が結露することで発生した液体が、冷凍式エアードライヤ本体31の底部にドレン水D2として溜まってくる。
【0056】
ここで、冷凍式エアードライヤ30によって冷却された圧縮空気は、乾燥した圧縮空気となって圧縮空気流出口31bより圧縮空気吐出配管35と圧縮空気開閉弁38を通って、乾燥した圧縮空気101としてエアーシリンダやエアーモータ・・・等の各種のアクチュエータに送られる。
【0057】
一方、エアータンク14の底部に溜まったドレン水D1は、圧縮空気と共にドレン水配管16とドレン水開閉弁17とドレン水配管93を経由して電磁式ドレントラップ40に送り込まれる。 この場合、電磁式ドレントラップ40に於いては、エアータンク14に貯留されたドレン水D1の量によって、または一定の時間毎に、設定された時間の間、開放することで、冷却していない圧縮空気と共にドレン水D1をドレン水処理装置70の高い位置に送り出し、ドレン水配管95とドレン水集合管96を経由して、圧縮空気と共にドレン水をドレン水処理装置70に送り込んでいる。 特に、本願発明に於いては、圧縮機11で作ったばかりの、冷却されていない圧縮空気を使用してドレン水D1を送り出していることを特徴としているのである。
【0058】
そして、冷凍式エアードライヤ本体31の底部に溜まったドレン水D2は、ドレン水配管36とドレン水開閉弁37とドレン水配管92を経由してドレントラップ50に送り込まれる。 この場合、ドレントラップ50に於いては、フロート式ドレントラップ50を使用する場合には一定量のドレン水が溜まると、そのドレン水をドレン水配管94に送り、ドレン水集合管96に合流するようになっているので冷凍式エアードライヤ30からの圧縮空気の排出は必要としない。 一方、ドレントラップ50が電磁式ドレントラップの場合には、無駄を排除する意味から、出来る限り圧縮空気を排出しないような調整が必要である。
【0059】
所で、図1に見られるように、エアータンク14で発生したドレン水D1が流れて来るドレン水配管95と、冷凍式エアードライヤ30で発生したドレン水D2が流れて来るドレン水配管96が合流する地点は、ドレン水処理装置70の上部であり、それによって冷凍式エアードライヤ30からのドレン水D2は圧縮空気の力を借りることなく排出することが出来るようにフロート式ドレントラップ50を使用することが、無駄なエネルギーを使用しないという点から望ましいと言える。
【0060】
また、ドレン水処理装置70に於いては、先ずドレン水集合管96より送り込まれたドレン水と圧縮空気は、ドレン水処理装置70の上部から大気に開放された状態で流入し、油吸着材押え板74を通過した後にエマルジョン破壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材と油を吸着する吸着材を概ね均一に混在させた状態で収納された中で、エマルジョン破壊粒子付吸着材と吸着材をランダムに経由することで、エマルジョン破壊粒子付吸着材ではエマルジョン化した油の水と油の結合を解き放つことでエマルジョン破壊を行い、更に離脱した油を吸着させ、吸着材ではエマルジョン破壊粒子付吸着材で吸着出来なかった油を吸着させ、このような処理をランダムに何度も行うことによってドレン水の清浄度を向上させ、油吸着材押え板74を通過した後に清浄水配管97から清浄水102として排出している。
【0061】
この場合、ドレン水が活性炭を通過すると臭いや色素が除去されるようになっている。即ち、収納されているエマルジョン破壊粒子付吸着材と吸着材と活性炭より成る油吸着材72によってこれ等の動作が達成されるのである。 この場合、油吸着材72としては、エマルジョン破壊粒子付吸着材だけということも考えられる。
【0062】
尚、一つの例として、具体的に、どの位の量のものが充填されているかを示すと、55Kw〜110Kwのスクリュ式空気圧縮機10より発生したドレン水に対し、概略200mmで高さ950mmの円筒であるドレン水処理装置本体71にポリプロピレン製の不織布である45mm×25mmのエマルジョン破壊粒子付吸着材を2.5Kg充填しポリプロピレン製の不織布である45mm×5mmの吸着材を2.5Kg充填し活性炭を1Kg充填したドレン水処理装置70を、二組並列して並べて使用している。
【産業上の利用可能性】
【0063】
圧縮空気より発生したドレン水の処理装置に関する技術であって、更に詳細に述べると、圧縮空気を作り出す空気圧縮機及び圧縮空気を冷却する冷凍式エアードライヤを構成していて単一の電源によって作動が行なわれるパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサに、汚れたドレン水を清浄な清浄水にするドレン水処理装置を接続した、圧縮空気から発生したドレン水の処理装置に於いて、ドレン水処理装置と一体にして、空気圧縮機を成しているエアータンクに貯留されたドレン水の量によって、または一定の時間毎に、圧縮空気と共にドレン水を送り出す電磁式ドレントラップを構成した技術について述べたものであり、ドレン水処理装置と電磁式ドレントラップを一体にしたことで両者の取扱いを全ての点で容易にしたものであり、特に無駄なエネルギーの排出を防止した内容のものである。 即ち、非常に省エネルギーに配慮されたものとなっている。
【符号の説明】
【0064】
1・・・・・・・パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ
1a・・・・・・棚
10・・・・・・空気圧縮機
11・・・・・・圧縮機
12・・・・・・モータ
13・・・・・・吸入口
14・・・・・・エアータンク
14a・・・・・圧縮空気吐出口
14b・・・・・ドレン水排出口
15・・・・・・圧縮空気吐出配管
16・・・・・・ドレン水配管
17・・・・・・ドレン水開閉弁
30・・・・・・冷凍式エアードライヤ
31・・・・・・冷凍式エアードライヤ本体
31a・・・・・圧縮空気流入口
31b・・・・・圧縮空気流出口
31c・・・・・ドレン水排出口
32・・・・・・冷媒循環装置
33・・・・・・冷媒配管
33a・・・・・フィン
35・・・・・・圧縮空気吐出配管
36・・・・・・ドレン水配管
37・・・・・・ドレン水開閉弁
38・・・・・・圧縮空気開閉弁
40・・・・・・電磁式ドレントラップ
50・・・・・・ドレントラップ(フロート式ドレントラップ)
70・・・・・・ドレン水処理装置
71・・・・・・ドレン水処理装置本体
71z・・・・・空間部
72・・・・・・油吸着材
73・・・・・・支柱
74・・・・・・油吸着材抑え板
92・・・・・・ドレン水配管
93・・・・・・ドレン水配管
94・・・・・・ドレン水配管
95・・・・・・ドレン水配管
96・・・・・・ドレン水集合管
97・・・・・・清浄水配管
101・・・・・乾燥した圧縮空気
102・・・・・清浄水
D1・・・・・・ドレン水
D2・・・・・・ドレン水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮空気を作り出す空気圧縮機(10)及び圧縮空気を冷却する冷凍式エアードライヤ(30)を構成していて単一の電源によって作動が行なわれるパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ(1)に、汚れたドレン水(D1、D2)を清浄な清浄水(102)にするドレン水処理装置(70)を接続した、圧縮空気から発生したドレン水の処理装置に於いて、前記ドレン水処理装置(70)と一体にして、前記空気圧縮機(10)を成しているエアータンク(14)に貯留された前記ドレン水(D1)の量によって、または一定の時間毎に、圧縮空気と共に前記ドレン水(D1)を送り出す電磁式ドレントラップ(40)を構成したことを特徴とする圧縮空気より発生したドレン水の処理装置。
【請求項2】
前記ドレン水(D1)を前記ドレン水処理装置(70)の上部に持ち上げるには、圧縮空気の力による構成であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気より発生したドレン水の処理装置。
【請求項3】
前記ドレン水処理装置(70)は、大気に開放された状態の中に上部からドレン水を送り込むことを可能としたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮空気より発生したドレン水の処理装置。
【請求項4】
前記ドレン水処理装置(70)は、油吸着とエマルジョン破壊を行なうものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の圧縮空気より発生したドレン水の処理装置。
【請求項5】
前記ドレン水処理装置(70)は、吸着材の間にエマルジョン破壊粒子を分散するように充填したものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の圧縮空気より発生したドレン水の処理装置。
【請求項6】
前記電磁式ドレントラップ(40)は、前記ドレン水処理装置(70)の上部に位置させることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の圧縮空気より発生したドレン水の処理装置。
【請求項7】
前記ドレン水(D1)を排出する目的で、前記エアータンク(14)の下部に接続したドレン水配管(16、93)を前記電磁式ドレントラップ(40)に接続し、前記ドレン水(D2)を排出する目的で、前記冷凍式エアードライヤ(30)の下部に接続したドレン水配管(36、92)とドレントラップ(50)とドレン水配管(94)を配設した後に、前記電磁式ドレントラップ(40)からのドレン水配管(96)と、ドレン水集合管(96)で合流させ、更に前記ドレン水処理装置(70)に送り込むことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の圧縮空気より発生したドレン水の処理装置。

【図1】
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【公開番号】特開2011−140013(P2011−140013A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15986(P2010−15986)
【出願日】平成22年1月8日(2010.1.8)
【出願人】(000154521)株式会社フクハラ (87)
【Fターム(参考)】