説明

報知装置及びこれを用いた情報表示システム

【課題】情報表示装置で表示される各種情報のうち特に報知の必要性の高い情報を的確に報知する。
【解決手段】情報表示装置1に付設される報知装置2として、音を出力する音出力手段3と、光を出力する光出力手段4と、前記情報表示装置1にて表示可能な各種情報のうち予め決められた報知の必要性の高い一部の情報に関する出力信号を選択信号S(例えばS〜S)として入力する入力手段5と、この入力手段5にて入力された選択信号Sに応じて音成分と光成分とが含まれる報知信号を生成し、前記音出力手段3及び光出力手段4に前記報知信号を送信することで、音出力手段3から前記音成分に基づく音を出力させると共に前記光出力手段4から前記光成分に基づく光を出力させる出力制御手段6と、を備える。更に、この報知装置2と情報表示装置1とを含む情報表示システムをも対象とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を報知する報知装置に係り、特に、各種情報が表示される情報表示装置に付設され、情報表示装置で表示される各種情報のうち報知の必要性が高い一部の情報を報知する報知装置及びこれを用いた情報表示システムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、パチンコ機やパチスロ機等の遊技機には、ホールの係や遊技機のユーザーに対して各遊技機の各種情報を表示する情報表示装置として所謂呼出ランプと称するものが設けられている。
従来この種の情報表示装置としては、例えば特許文献1,2に記載のものが既に提供されている。
特許文献1は、各遊技機から出力される当該遊技機の稼働状況を示す稼働状況信号と、外部から供給される音声信号とが入力する音声信号制御装置を、遊技機ごとに取り付けられている呼び出しランプ装置やその他の機器装置に付設し、前記稼働状況信号及び外部からの音声信号を前記音声信号制御装置で処理して、イヤホン、スピーカ等の音声出力装置で遊技者が聞くことができるように構成した技術である。
また、特許文献2は、呼出ランプユニット内の制御部として、大当たり終了後から現在時点までの期間における転落抽選動作の実行回数と当該抽選動作の当選確率、並びに大当たり抽選動作の実行回数と当該抽選動作の当選確率に基づいて、現在時点において確率変動状態が継続している割合を示す確変継続確率を算出し、その確変継続確率をデータ表示器に表示する技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−125076号公報(発明を実施するための最良の形態,図1)
【特許文献2】特開2007−167382号公報(発明を実施するための最良の形態,図1,図8)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの特許文献1,2によれば、情報表示装置には各種情報を広範囲に表示し、しかも、表示態様として音声をも含む方式を採用することも可能であるが、情報表示装置に表示される情報量が多いため、情報表示装置の見方を熟知しているユーザーにとっては情報表示装置は利便性が高いものの、情報表示装置の見方を熟知していないユーザーにとっては情報表示装置の表示情報のうち特に知りたい情報がどの表示部位の情報であるのかが分かり難く、情報表示装置を十分には活用できていない懸念がある。
【0005】
尚、この種の不具合は、前述した遊技機に設けられる情報表示装置に限られるものではなく、各種情報を表示する情報表示装置全般に見られるものである。
本発明が解決しようとする技術的課題は、情報表示装置で表示される各種情報のうち特に報知の必要性の高い情報を的確に報知することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、各種情報を表示する情報表示装置に付設され、前記情報表示装置にて表示される各種情報の一部の情報を報知する報知装置であって、音を出力する音出力手段と、光を出力する光出力手段と、前記情報表示装置にて表示可能な各種情報のうち予め決められた報知の必要性の高い一部の情報に関する出力信号を選択信号として入力する入力手段と、この入力手段にて入力された選択信号に応じて音成分と光成分とが含まれる報知信号を生成し、前記音出力手段及び光出力手段に前記報知信号を送信することで、音出力手段から前記音成分に基づく音を出力させると共に前記光出力手段から前記光成分に基づく光を出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする報知装置である。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る報知装置において、前記出力制御手段は、前記報知信号の音成分及び光成分の少なくともいずれか一方の成分を可変設定する可変設定部を備えていることを特徴とする報知装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る報知装置において、前記出力制御手段は、前記入力手段から入力された選択信号に対応する第1の報知信号と、この第1の報知信号とは異なり且つ前記情報表示装置の表示情報とは別に設定可能な第2の報知信号と、を生成する信号生成部を備えていることを特徴とする報知装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3いずれかに係る報知装置において、ユーザーにより操作可能に設けられ、前記音出力手段及び前記光出力手段による報知出力動作が強制停止させられる停止操作手段を備えていることを特徴とする報知装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4いずれかに係る報知装置において、ユーザーにより操作可能に設けられ、前記音出力手段及び前記光出力手段による報知出力を確認したことを告知する告知操作手段を備えていることを特徴とする報知装置である。
【0008】
請求項6に係る発明は、各種情報を表示する情報表示装置と、この情報表示装置に付設され、前記情報表示装置にて表示される各種情報の一部の情報を報知する報知装置と、を備え、前記報知装置は、音を出力する音出力手段と、光を出力する光出力手段と、前記情報表示装置にて表示可能な各種情報のうち予め決められた報知の必要性の高い一部の情報に関する出力信号を選択信号として入力する入力手段と、この入力手段にて入力された選択信号に応じて音成分と光成分とが含まれる報知信号を生成し、前記音出力手段及び光出力手段に前記報知信号を送信することで、音出力手段から前記音成分に基づく音を出力させると共に前記光出力手段から前記光成分に基づく光を出力させる出力制御手段と、を有することを特徴とする情報表示システムである。
【0009】
請求項7に係る発明は、請求項6に係る情報表示システムにおいて、前記報知装置は、前記情報表示装置に隣接又は離間して設けられることを特徴とする情報表示システムである。
請求項8に係る発明は、請求項6に係る情報表示システムのうち複数の情報表示装置に対し夫々報知装置を付設する態様において、各報知装置は対応する各情報表示装置に関連付けられた位置関係をもって予め決められた領域にまとめて配置されていることを特徴とする情報表示システムである。
請求項9に係る発明は、請求項6ないし8いずれかに係る情報表示システムにおいて、前記情報表示装置はパチンコ機又はパチスロ機等の遊技機を情報表示対象とすることを特徴とする情報表示システムである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、情報表示装置で表示される各種情報のうち特に報知の必要性の高い情報を的確に報知することができる。
請求項2に係る発明によれば、報知対象者を考慮し、音と光との組み合わせによる報知表現を変更することができる。
請求項3に係る発明によれば、情報表示装置の表示情報のうち特に報知の必要性の高い情報を報知することに加えて、報知装置設置者の自由意思による情報を報知することができる。
請求項4に係る発明によれば、音と光による報知出力動作が不要に至った場合に適宜停止させることができる。
請求項5に係る発明によれば、報知装置による報知出力について確認したか否かを容易に告知することができる。
請求項6に係る発明によれば、情報表示装置で表示される各種情報のうち特に報知の必要性の高い情報を的確に報知することが可能な情報表示システムを容易に構築することができる。
請求項7に係る発明によれば、情報表示装置に対して別途設けられた報知装置を簡単に配置することができる。
請求項8に係る発明によれば、複数の情報表示装置に対応して報知装置を設置する態様で、複数の報知装置の報知出力から複数の情報表示装置の情報を容易に把握することができる。
請求項9に係る発明によれば、パチンコ機又はパチスロ機等の遊技機に対する情報表示装置で表示される各種情報のうち、特に報知の必要性の高い情報を的確に報知することが可能な情報表示システムを容易に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】(a)は本発明が適用される情報表示システムの実施の形態の概要を示す説明図、(b)は(a)の情報表示システムで用いられる報知装置を示す説明図である。
【図2】実施の形態1に係る情報表示システムの全体構成を示す説明図である。
【図3】実施の形態1に係る情報表示システムの要部を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1で用いられる情報表示装置としての呼出ランプの構成例を示す説明図である。
【図5】実施の形態1で用いられる呼出ランプと報知装置との接続関係を示す説明図である。
【図6】実施の形態1で用いられる報知装置の詳細を示す説明図である。
【図7】実施の形態1で用いられる報知装置の構成例を示す説明図である。
【図8】実施の形態1で用いられる制御装置の報知制御処理を示すフローチャートである。
【図9】(a)は選択信号と第1の報知信号とを関連付けた検索テーブルの一例を示す説明図、(b)は報知信号の音成分の構成例を示す説明図、(c)は報知信号の光成分の構成例を示す説明図である。
【図10】実施の形態2に係る報知装置の詳細を示す説明図である。
【図11】実施の形態3に係る報知装置の詳細を示す説明図である。
【図12】(a)は実施の形態4に係る情報表示システムの構成例を示す説明図、(b)は(a)の表示ボードの構成例を示す説明図である。
【図13】実施の形態5に係る情報表示システムの構成例を示す説明図である。
【図14】実施の形態5で用いられる報知装置の詳細を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
◎実施の形態の概要
図1(a)は本発明が適用される情報表示システムの実施の形態の概要を示す。
同図において、この情報表示システムは、各種情報を表示する情報表示装置1と、この情報表示装置1に付設され、情報表示装置1にて表示される各種情報の一部の情報を報知する報知装置2と、を備えている。
本例では、情報表示装置1は、パチンコ機又はパチスロ機等の遊技機を情報表示対象Tとする所謂呼出ランプと称されるものを例に挙げているが、これに限定されるものではなく、これからの情報社会で各家庭や情報管理組織などに設置される広く各種情報を表示する装置を含む。
また、報知装置2としては、情報表示装置1に表示される各種情報のうち報知の必要性の高い一部の情報を報知するものを広く含む。
ここで、情報表示装置1と報知装置2との対応関係としては、情報表示装置1台毎に報知装置2を対応させる態様(例えば各遊技機の情報表示装置に夫々報知装置を設置)でもよいし、あるいは、共通の情報表示装置1に対し複数台の報知装置2を付設する態様(例えば情報管理センターにて集中管理する情報表示装置の情報の一部を各家庭に報知するために報知装置を設置)でもよい。
【0013】
ここで、本例の報知装置2は、図1(b)に示すように、音を出力する音出力手段3と、光を出力する光出力手段4と、前記情報表示装置1にて表示可能な各種情報のうち予め決められた報知の必要性の高い一部の情報に関する出力信号を選択信号S(例えばS〜S)として入力する入力手段5と、この入力手段5にて入力された選択信号Sに応じて音成分と光成分とが含まれる報知信号を生成し、前記音出力手段3及び光出力手段4に前記報知信号を送信することで、音出力手段3から前記音成分に基づく音を出力させると共に前記光出力手段4から前記光成分に基づく光を出力させる出力制御手段6と、を備えたものである。
【0014】
このような技術的手段において、音出力手段3としては、音成分に基づく音を出力するものであれば、ブザー等の音源を始め適宜選定して差し支えない。ここでいう音成分とは、音の周波数から音楽のカテゴリーに至るまで音に関する成分を広く含む。
また、光出力手段4としては、光成分に基づく光を出力するものであれば、LED等の光源を始め適宜選定して差し支えない。ここでいう光成分とは、光の色から文字内容に至るまで視覚に与える光に関する成分を広く含む。
更に、入力手段5としては、情報表示装置1の出力信号を選択信号Sとして入力するものであれば、入力ポートを始め適宜選定して差し支えない。
ここで情報表示装置1と報知装置2との配置関係については適宜選定されるが、両者間が比較的接近した配置関係にあっては配線部材を用いて接続すればよく、また、遠隔な配置関係にある態様では入力手段5に通信機能部を具備させ、通信可能な態様にしてもよい。
更にまた、出力制御手段6としては、音成分と光成分とが含まれる報知信号を生成する機能部と、この生成した報知信号を音出力手段3と光出力手段4とに送信する機能部とを具備していればよい。
ここで、音成分と光成分とについては、情報表示装置1の情報を表示する表示形態と同様なものを含んでいてもよい。これは、例えば情報表示装置1から報知装置2を離して設置する場合に、報知装置2として情報表示装置1の情報を表示する表示形態を用いても問題が生じないように考えられることによる。
しかしながら、報知対象者に対して報知出力を的確に理解させるように、情報表示装置1とは別により目立つ形態を選定することが好ましい。
また、報知信号を生成する機能部としては、例えばメモリ内に予め決められた音成分と光成分とに関連付けられ報知信号とこれを選択する選択信号Sとを対応付けたテーブルを保存しておき、入力手段5に入力された選択信号Sに応じて報知信号を前記テーブルから検索して生成するなど適宜選定して差し支えない。
【0015】
次に、本実施の形態の代表的な態様又は好ましい態様について説明する。
先ず、出力制御手段6の好ましい態様としては、報知信号の音成分及び光成分の少なくともいずれか一方の成分を可変設定する可変設定部7を備えている態様が挙げられる。
本態様において、可変設定部7は、報知信号の音成分及び光成分の少なくともいずれか一方を可変設定するもので、例えば報知対象者に応じて音成分としての周波数(高低)を変えたり、音楽のカテゴリーを変えたり、あるいは、光成分として光の色の組み合わせや光の点灯タイミングを変える等する。
また、出力制御手段6の別の好ましい態様としては、入力手段5から入力された選択信号S(本例ではS〜S)に対応する第1の報知信号と、この第1の報知信号とは異なり且つ情報表示装置1の表示情報とは別に設定可能な第2の報知信号と、を生成する信号生成部8を備えている態様が挙げられる。
本態様では、第1の報知信号に加えて、情報表示装置1の表示情報とは無関係に設定可能な第2の報知信号を生成し、この第2の報知信号に従って、音と光との組み合わせによる報知表現(例えば報知装置設置者の店舗独自のイメージ音楽、店舗開店時に店舗を活気あるイメージにするために所定時間光を点滅)をすることが可能である。
【0016】
更に、この種の報知装置2の好ましい態様としては、ユーザーにより操作可能に設けられ、音出力手段3及び光出力手段4による報知出力動作が強制停止させられる停止操作手段9を備えている態様が挙げられる。
本態様では、一般的に、報知装置2の報知出力は通常一定時間後に自動的に停止するように設定されるが、自動停止前であっても、停止操作手段9を操作することで、音出力手段3及び光出力手段4による報知出力動作を途中で停止させることが可能である。
更にまた、この種の報知装置2には、ユーザーにより操作可能に設けられ、音出力手段3及び光出力手段4による報知出力を確認したことを告知する告知操作手段10を備えるようにすることも可能である。
この種の告知操作手段10を操作することで、報知装置2の報知出力を確認したことを情報表示装置1側の管理者に告知する。例えば防犯システムや介護システムや地震管理システム等に本願の報知装置2を適用する場合、この種の告知操作手段10を設けておけば報知装置2側から確認情報を告知することが可能である。
【0017】
また、報知装置2は情報表示装置1に付設されるものであればよく、情報表示装置1の筐体内に報知装置収容部を設けるようにしてもよいが、情報表示装置1と別個に報知装置2を構成した態様では、報知装置2の代表的レイアウトとしては情報表示装置1に隣接して設けるか、あるいは、離間して設けるものが挙げられる。
更に、複数の情報表示装置1に対し夫々報知装置2を付設する態様においては、各報知装置2は対応する各情報表示装置1に関連付けられた位置関係をもって予め決められた領域にまとめて配置するようにしてもよい。
本態様では、複数の情報表示装置1に対応して報知装置2を設置する態様で、複数の報知装置2をまとめて配置しておけば、夫々の報知装置2の報知出力から対応する複数の情報表示装置1の情報を把握することが可能である点で好ましい。
【0018】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は実施の形態1で用いられる遊技機の管理システム及び情報表示システムの概要を示す説明図である。
−遊技機の管理システムの概要−
同図において、遊技機(本例ではパチンコ機)20はパチンコホール内にて複数台毎に島を作るように配列されており、遊技機20間には玉貸機21が設けられ、プリペードカード挿入口22に図示外のプリペードカードを挿入することで当該プリペードカードの残高金額データの範囲内でパチンコ玉を放出するようになっている。
そして、これらの各遊技機20及び玉貸機21は管理装置25と通信ライン26を介して通信可能に接続されており、当該管理装置25は、遊技機20及び玉貸機21から出力される種々の信号(アウト信号、セーフ信号、スタート信号、大当たり信号、確変信号、売上信号など)に基づいて、遊技機20についての稼働データ(アウト玉数、セーフ玉数、稼働率、出玉率、スタート数など)、並びに、玉貸機21についての貸出高データ(売上金額など)を集計して格納するという公知のデータ集計機能を具現化する構成を備えている。
【0019】
−遊技機の情報表示システムの概要−
図2及び図3において、遊技機の情報表示システムは、遊技機20の各種情報S(S〜S)を表示する情報表示装置としての呼出ランプ30と、この呼出ランプ30に付設されて当該呼出ランプ30で表示される情報のうち特に報知の必要性の高い一部の情報を報知する報知装置50と、を備えている。
ここで、報知装置50は、詳細は後述するが、独自のAC電源(本例ではAC24Vを使用)60からの電力供給によって、音を発生させると共に光として例えばLEDを点滅させるという出力形式で必要な情報を報知するようになっている。
尚、報知装置50の設置場所は適宜選定して差し支えないが、呼出ランプ30との配線性などを考慮した場合には、呼出ランプ30の周辺に設置され、絶縁性の接着テープなどを用いて取り付けられる。
【0020】
<呼出ランプ>
本実施の形態において、呼出ランプ30は、各遊技機20の上方に夫々設置されており、各遊技機20からの各種情報信号が入力されて各種情報を表示すると共に、パチンコ玉が詰まる等のトラブル時にパチンコホールの係員を呼び出す機能を備えている。
ここで、呼出ランプ30の構成を図4及び図5に示す。
同図において、遊技機20の情報端末は呼出ランプ30の入力ボード31に接続され、この入力ボード31から入力回路32に遊技機20の各種情報としての稼働データが入力される。更に、この入力回路32には不正検出器33が接続されており、この不正検出器33が不正電波等を検出するようになっている。
更に、入力回路32はマイクロコンピュータからなる制御装置(本例ではICにて構成)35が接続されている。この制御装置35に入力される稼働データは、所定の演算処理が施された後、データを表示する例えばカラー液晶パネルからなるデータ表示器36と、データの状態に応じて点滅する例えばLEDからなる表示ランプ群37とに入力されると共に、送受信部38を介して管理装置25、他の遊技機20に設けられている他の呼出ランプ30、報知装置50へと出力される。
また、この制御装置35には操作スイッチ群40が接続されている。この種の操作スイッチ群40としては、データ表示器36による表示内容を切り替える切替スイッチ41、パチンコホールの係員を呼び出すための呼出スイッチ42等がある。
【0021】
また、データ表示器36に表示される遊技機20からの稼働データとしては、例えば以下のものが挙げられる。
・本日の大当たり回数
・前日の大当たり回数
・前々日の大当たり回数
・本日の確率変動回数
・本日の当たり間スタート回数
・複数日の当たり履歴グラフ
・当たり間スタート履歴グラフ

更に、表示ランプ群37にて表示される遊技機20からの稼働データとしては、例えば以下のものが挙げられる。
・大当たりに至った状態
・中当たりに至った状態
・小当たりに至った状態
・潜伏確変(確率変動)に至った状態
これは、機種によって様々設定されているが、遊技機20の見かけ上はわかり難い潜伏状態にあるものの、大当たりに至る確率が高い状態に至っていることを指す。
・不正検出の状態

【0022】
<報知装置>
本実施の形態では、呼出ランプ30に入力される遊技機20の稼働データS(S〜S)のうち、特に報知装置50にて報知すべき情報として、以下の3つの稼働データS(S〜S)が選択信号として選定されている。
:大当たり1/大当たりに至った状態
:大当たり2/潜伏確変に至った状態
:不正/不正検出の状態
本実施の形態において、報知装置50は、図5に示すように、呼出ランプ30の出力端子に接続された出力配線45と、報知装置50の入力端子51(図6参照)に接続された入力配線52とを接続すると共に、呼出ランプ30から出力される選択信号S(S〜S)を入力し、これらの選択信号Sに応じて夫々異なる報知出力を生じさせるものである。尚、符号61は図示外のAC電源からの給電配線である。
本例では、報知装置50は、図6に示すように、夫々の入力端子51からの入力信号としての選択信号S(S〜S)が入力される入力回路53を有すると共に、この入力回路53には出力回路54を接続し、この出力回路54から出力端子55を経て選択信号S(S〜S)を出力可能になっている。
この出力回路54からの出力は例えば通信回線26(図2参照)を介して管理装置25に送信されるようになっており、報知装置50の出力履歴についても管理されている。
また、報知装置50は、電源ライン62に接続される電源端子63を有しており、この電源端子63に接続される電源回路64にAC電源60からの電力が供給され、電源回路64からマイクロコンピュータからなる制御装置(本例ではICにて構成)70に給電されると共に、入力回路53に入力された入力信号としての選択信号S(S〜S)が制御装置70に入力されるようになっている。
更に、制御装置70には、音を出力するブザー(図中BZで表記)81と、光を出力する光源としての複数のLED群82とが接続されている。
ここで、ブザー81はユーザーの視聴に良好な音量が選べるように、例えば0〜110dBの範囲で音量調整可能なものが用いられ、また、ブザー81の音については適宜選定して差し支えないが、例えばパチンコ機としての遊技機20から発生される音や、呼出ランプ30から発生する音と区別できる音質(例えば周波数の違いによる高低)のものを選定することが好ましい。
【0023】
また、報知装置50は、図7に示すように、制御基板90と、この制御基板90に被せられる半透明の樹脂製のカバー100とで構成されている。
ここで、制御基板90は例えば長方形状の基材91を有しており、この基材91の略中央に制御装置70としてのICを実装すると共に、基材91の長辺に面した部位に入力回路53、出力回路54を実装し、また、基材91の長辺方向の一方側にブザー81を搭載すると共に、制御基板90のうちブザー81の搭載箇所以外の箇所にはLED群82を予め決められた位置関係をもって搭載したものである。尚、制御基板90に搭載される抵抗素子、コンデンサ素子、スイッチング素子などの図示は省略している。
本例では、LED群82は、6個の白LED82a(図7ではWと表記)と、2個の赤LED82b(図7ではRと表記)と、2個の青LED82c(図7ではBと表記)と、2個の緑LED82d(図7ではGと表記)とで構成されている。
そして、6個の白LED82a(W)は制御基板90のブザー81を除く領域内で略U字状に広範囲に亘って配置され、他の赤LED82b(R)、青LED82c(B)、緑LED82d(G)は、夫々異なる方向(本例では、赤LED82b(R):制御基板90の長辺と短辺のいずれに対しても略45度程度傾斜した配置、青LED82c(B):制御基板90の略長辺方向に沿った配置、緑LED82d(G):制御基板90の略短辺方向に沿った配置)で互いの距離を離した位置に配置されている。
【0024】
一方、カバー100は略直方体の箱形状に一体的に成形された半透明の樹脂製カバー本体101を有し、このカバー本体101の周側壁102外面には縦方向に延びる線状溝103を所定ピッチ間隔で多数形成することで、報知装置50を把持する際の滑り止めと目隠しを企図する一方、カバー本体101の頂部104のうち、制御基板90のブザー81に対応した部位にはブザー81からの音が通過するための通孔105を開設すると共に、ブザー81に対応した部位以外の部位には例えば四角錐状のカット面106を縦横に多数配列されるように形成することで、LED群82からの光を前記カット面106にて拡散反射させるようにしたものである。
更に、カバー本体101の頂部104のうち、ブザー81に対応した通孔105領域の近傍には断面湾曲状の凹所107が形成され、通孔105からのブザー81の音が通過する音道として機能するように考慮されている。
尚、カバー本体101の頂部104のうち、制御基板90のLED群82に対応しない部位には前記カット面106を形成せずに略矩形状の平滑なラベル取付面108が確保され、例えば報知装置50の製品名、製品番号、製造元などを表示した図示外のラベルの貼着面として使用されるようになっている。
【0025】
−制御装置による報知制御処理−
次に、制御装置70による報知制御処理について説明する。
本実施の形態において、制御装置70は、図8に示すように、呼出ランプ30からの選択信号S(S〜S)の有無をチェックし、選択信号Sが有りの場合には、選択信号S(S〜S)がいずれであるかを判別する。
選択信号Sの判別処理が終了すると、選択信号S(S〜S)に応じて第1の報知信号K(K〜K)を決定する。
この第1の報知信号Kの生成アルゴリズムとしては、例えば図9(a)に示すように、選択信号S(S〜S)に対して1対1に関連付けるように、第1の報知信号K(K〜K)の音成分Sd(Sd(1)〜Sd(3))と光成分Bm(Bm(1)〜Bm(3))とが予め定められた検索テーブルを制御装置70内のメモリに格納しておき、選択信号S(S〜S)に応じて検索テーブルを検索することで、対応する第1の報知信号K(K〜K)を決定する方式が採用されている。
【0026】
ここで、音成分Sd(Sd(1)〜Sd(3))としては、図9(a)(b)に示すように、例えば第1の報知信号Kの音成分(Sd(1))は連続音、第2の報知信号Kの音成分(Sd(2))は所定周期間隔の間欠音、第3の報知信号Kの音成分(Sd(3))は図9(b)に図示していないが、例えばSd(2)よりも周期間隔が短い又は長い間欠音が選定される。
また、光成分Bm(Bm(1)〜Bm(3))としては、図9(c)に示すように、例えば第1の報知信号Kの光成分Bm(1)は、白LED82a(W)全部を周期twで所定時間点滅させると共に、赤LED82b(R)、青LED82c(B)、緑LED82d(G)を夫々周期tr、tb、tg(本例ではtr(例えば0.6秒)>tb(例えば0.3秒)>tg(例えば0.2秒))で点滅させ、所定時間(例えば3〜10分程度)後に停止信号STにて停止させる。尚、第1の報知信号K,Kの光成分Bm(2),Bm(3)については、図9(c)に図示していないが、光成分Bm(1)とは異なるパターンにて適宜選定される。
ここで、白LED82a(W)は点滅することで半透明のカバー100を通じて報知装置50内部の搭載物が直接露呈するのを目隠しする働きがあるため、本例では、通常時においても、白LED82a(W)の全部又は一部が適宜周期で点滅するようになっている。
尚、本例では、第1の報知信号K(K〜K)は、音成分及び光成分のいずれをも異なるように選定されているが、両者の組み合わせパターンが異なる態様であれば、例えば音成分を一定にしておき、光成分だけを変更するようにしてもよいし、逆に、光成分を一定にしておき、音成分だけを変更するようにする等適宜選定して差し支えない。
このようにして選択信号Sに応じて第1の報知信号Kが決定されると、この第1の報知信号Kがブザー81,LED群82に送信され、ブザー81は第1の報知信号Kの音成分に従って音を出力すると共に、LED群82は第1の報知信号Kの光成分に従って光を出力する。
【0027】
また、呼出ランプ30からの選択信号Sが無しの場合には、制御装置70は、報知装置50内で設定した報知条件の有無についてチェックする。
この種の報知条件としては、例えばパチンコホールの店舗の開店時に、報知装置50による報知動作を所定時間(例えば30分)行い、店舗を活気づけたいという要望があるような場合に、例えば制御装置70のタイマにて店舗の開店時に合わせて報知装置50による予め定めた報知パターンによる報知動作を実施可能とする条件を定め、第1の報知信号Kとは別に、第1の報知信号Kとは異なる音成分及び光成分を含む第2の報知信号Mを生成するようにしておけばよい。
このように、報知条件を設定しておけば、制御装置70は設定報知条件(報知開始時間)に合致するか否かをチェックし、合致した場合には、第2の報知信号Mをブザー81及びLED群82に送信し、ブザー81からは第2の報知信号Mの音成分に従って音を出力すると共に、LED群82からは第2の報知信号Mの光成分に従って光を出力する。
尚、この種の報知条件については報知装置設置者の意向に従って適宜選定して差し支えない。
【0028】
−報知装置の作動−
本実施の形態によれば、パチンコホールの店舗開店時には、報知装置50は、前述したように、第2の報知信号Mにて予め定められたブザー81及びLED群82による報知動作を行う。この状態では、図2に示すように、店舗内の島毎に配列されている遊技機20の上方で呼出ランプ30に付設された報知装置50が所定時間報知動作を継続するため、店舗全体に活気づいた雰囲気が漂い、店舗のイメージアップにつながる点で好ましい。
また、遊技機20の稼働状態として、「大当たりに至った状態」、「潜伏確変に至った状態」又は「不正検出の状態」にあるとき、当該遊技機20からの稼働データが呼出ランプ30に入力され、呼出ランプ30にはこれらの稼働データに基づく情報が表示されている。
これに加えて、本実施の形態では、報知装置50は、呼出ランプ30からの選択信号S(S〜S)に基づいてブザー81及びLED群82による音と光の組み合わせの報知動作を実施する。
これにより、パチンコホールの係員やユーザーは報知装置50の報知動作を見て遊技機20に対して特に重要な情報(本例では、「大当たりに至った状態」、「潜伏確変に至った状態」又は「不正検出の状態」)を把握することが可能である。
このため、遊技機20に対して特に重要な情報については、呼出ランプ30から注意深く情報を読み取ることなく、報知装置50を見て簡単に理解することが可能である。
よって、パチンコホールの係員にとっては、遊技機20に対する特に重要な情報(大当たり関連情報及び不正使用情報)を呼出ランプ30から認識する場合に比べて、より簡易に且つ的確に認識することができる。また、呼出ランプ30の見方に熟知していないユーザーにとっても、報知装置50に着目することで特に重要な情報を容易に認識することができる。
更に、本実施の形態に係る報知装置50は、遊技機20に付加された呼出ランプ30に対して接続されているだけなので、遊技機20との接続はなく、また、遊技機20に外部から信号を与えるものでもなく、しかも、報知装置50に対するAC電源60mも遊技機20からはとらないので、報知装置50が遊技機20に影響を与えることは一切ない。
【0029】
−遊技機としてのパチスロ機−
本実施の形態では、遊技機20としてパチンコ機を例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、パチスロ機にも同様に適用して差し支えない。
但し、パチンコ機の場合には、パチンコ機からの稼働データが呼出ランプ30の機種毎に別途設けられる入力ボード31を介して入力回路32に入力されるのに対し、パチスロ機の場合には、呼出ランプ30には統一規格化されたマルチ入力ボードが設けられているため、パチスロ機からの稼働データは呼出ランプ30のマルチ入力ボードを介して入力回路32に入力される点で相違するが、呼出ランプ30と報知装置50との相互関係については同様である。
【0030】
◎実施の形態2
図10は実施の形態2に係る報知装置の要部を示す説明図である。
同図において、報知装置50の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、第1の報知信号K及び第2の報知信号Mを書き換え可能な構成を備えている。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、制御装置70には、予め設定した第1の報知信号K及び第2の報知信号Mのいずれかを書き換える場合に、これらの情報が書き込まれていたメモリの内容を必要に応じて消去してリセットするためのリセットIC110が接続され、また、リセットIC110にてリセットされた制御装置70に対し、新たに第1の報知信号K又は第2の報知信号Mの音成分や光成分を設定し直すための可変設定器120が接続されている。このとき、音成分としては周波数(高低)や間欠音の周期を変えたり、あるいは、光成分としては光の色の組み合わせや光の点灯タイミングを変えること等が行われる。
本例によれば、パチンコホールの係員やユーザーの利用者層を考慮し、報知装置50による報知動作条件を報知装置設置者の意向に従って適宜選定することが可能である。
更に、本実施の形態では、制御装置70には停止スイッチ130が接続されており、例えばブザー81及びLED群82による報知動作が自動停止する前に、当該報知動作を停止させたい要望がある場合には、停止スイッチ130を操作することで報知装置50の報知動作を強制的に呈しさせることも可能である。
【0031】
◎実施の形態3
図11は実施の形態3に係る報知装置の要部を示す説明図である。
同図において、報知装置50の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、音の出力手段及び使用する音成分が実施の形態1と異なっている。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、音出力手段としてはスピーカ83が用いられ、このスピーカ83はスピーカアンプ84を介して制御装置70に接続されている。尚、このスピーカ83は、例えば図5に二点鎖線で示すように、スピーカ配線65を介して報知装置50のAC電源60に接続されている。
また、本例で使用される音成分は音楽曲であり、制御装置70には通信IC140が接続されると共に、通信ライン141が通信端子142に接続され、この通信端子142が通信IC140を介して制御装置70に接続されている。
そして、この制御装置70には通信ライン141を介してダウンロードした音楽曲を格納する音声メモリ150が接続され、また、音声メモリ150に格納されている複数の音楽曲を選択する曲名選択スイッチ151が接続されている。
尚、本例では、リセットIC110は音声メモリ150に格納されている音楽曲の一部を消去することでリセットし、通信ライン141を介して新たな音楽曲をダウンロードして音声メモリ150に格納するようになっている。
本実施の形態によれば、第1の報知信号K及び第2の報知信号Mに基づく報知装置50による報知出力として、音成分として、報知装置設置者が任意に選択した音楽曲を利用することができる。
【0032】
◎実施の形態4
図12(a)は実施の形態4に係る情報表示システムの全体構成を示す。
同図において、パチンコホールでは、パチンコ機又はパチスロ機等の遊技機20が島毎、具体的にはY〜Y列に夫々X台配列されている。そして、各遊技機20の上方には夫々呼出ランプ30が設けられている。
また、各遊技機20の呼出ランプ30からの情報の一部は通信可能に表示ボード200に送信されるようになっている。
本実施の形態において、表示ボード200は例えばパチンコホールの一カ所に配置されており、この表示ボード200には、各遊技機20の呼出ランプ30に対応した報知装置50が遊技機20の位置関係(Xi,Yj)(i=1〜m,j=1〜n)に対応して設けられている。尚、本例で使用される報知装置50は例えば実施の形態1〜3に係るものと同様の構成を備えている。
従って、例えば(X,Y)に位置する遊技機20が大当たりに至った状態にあると仮定すると、遊技機20からの選択信号Sが呼出ランプ30を経由して報知装置50に入力される。このため、表示ボード200では、(X,Y)に位置の遊技機20に対応する報知装置50が第1の報知信号Kに従って音と光の組み合わせの報知動作を行う。
同様に、例えば(X,Y)に位置する遊技機20が潜伏確変に至った状態にあると仮定すると、遊技機20からの選択信号Sが呼出ランプ30を経由して報知装置50に入力される。このため、表示ボード200では、(X,Y)に位置の遊技機20に対応する報知装置50が第1の報知信号Kに従って音と光の組み合わせの報知動作を行う。
更に、例えば(X,Y)に位置する遊技機20が不正検出の状態にあると仮定すると、遊技機20からの選択信号Sが呼出ランプ30を経由して報知装置50に入力される。このため、表示ボード200では、(X,Y)に位置の遊技機20に対応する報知装置50が第1の報知信号Kに従って音と光の組み合わせの報知動作を行う。
尚、第2の報知信号Mを使用する態様にあっては、報知装置50は、第2の報知信号Mが生成された場合、この第2の報知信号Mに従って音と光の組み合わせの報知動作を行うことは勿論である。
このように、本例にあっては、表示ボード200を見ることで、パチンコホール全域の各遊技機20の稼働状態を把握することが可能である。
【0033】
◎実施の形態5
図13は実施の形態5に係る情報表示システムの概要を示す。
同図において、情報表示システムは、例えば管理者Pの住居に設置されて各種情報が表示される情報表示装置300と、管理者Pとの間で一つの情報共有のコミュニティを組織した各組織員U(本例では、形式上(Xi,Yj)(i=1〜m,j=1〜n)の座標表示で表記)の住居に夫々設置され、情報表示装置300の各種情報のうち特に必要性の高い情報の一部を報知するための報知装置50と、を備えている。
本実施の形態では、管理者Pの情報表示装置300と、各組織員Uの報知装置50とが例えば通信回線310を介して双方向で通信可能に接続されている。
そして、情報表示装置300は外部から各種情報が取り込まれて表示されるものであり、重要度の高い情報I(A),重要度が中程度の情報I(B),重要度の低い情報I(C)が混在して取り込まれるようになっている。
ここでいう重要度の高い情報I(A)としては、コミュニティの性格に依存すると思われるが、例えば緊急地震速報、津波警報、環境汚染情報などの生死にかかる情報や、在宅看護に関する投薬指示などの情報が挙げられる。
一方、各組織員Uの報知装置50には情報表示装置300の全ての情報が伝達されるのではなく、重要度の高い情報I(A)が通信回線310を介して伝達されるようになっている。
【0034】
本例において、報知装置50は、例えば図14に示すように、実施の形態1と略同様に構成されているが、実施の形態1と異なり、通信IC140及び確認スイッチ320を備えている。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本例では、制御装置70には通信IC140が接続され、この通信IC140が通信端子142を介して通信ライン141に接続されると共に、入力回路53が通信IC140を介して制御装置70に接続されている。このため、情報表示装置300からの重要度の高い情報I(A)、具体的にはI(A)−1,I(A)−2,I(A)−3は通信回線310(図13参照)を経て報知装置50に伝達され、報知装置50の入力回路53を経て制御装置70に取り込まれる。
また、制御装置70には確認スイッチ320が接続されており、組織員Uが例えば重要度の高い情報I(A)を受け取ったときに確認スイッチ320を操作することで、管理者Pの情報表示装置300に確認信号を通信回線310を介して送信するようになっている。
このように、本実施の形態では、管理者Pの情報表示装置300に表示された各種情報のうち、特に重要度の高い情報I(A)が各組織員Uの報知装置50に伝達され、夫々の報知装置50が音と光の組み合わせの報知動作を行う。このため、各組織員Uは重要度の高い情報I(A)を的確に把握することが可能である。
そして、各組織員Uが重要度の高い情報I(A)を取得した場合に、確認スイッチ320の操作を義務づけておけば、管理者Pは情報表示装置300に返信されてきた確認情報を見て情報伝達の有無を把握することが可能である。
尚、本実施の形態では、確認スイッチ320による確認信号は通信回線310を介して管理者Pの情報表示装置300に送信されるようになっているが、これに限られるものではなく、予め決められた別のセンターに確認スイッチ320の確認信号を返信するなど適宜選定して差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明の報知装置は、各種情報を表示する情報表示装置に付設されるものを想定しているが、例えば情報表示装置とは切り離して報知装置を単独で使用することは可能である。この場合、報知装置の入力回路には情報表示装置の出力信号とは無関係に生成される情報信号を選択信号として入力するようにすればよい。
【符号の説明】
【0036】
1…情報表示装置,2…報知装置,3…音出力手段,4…光出力手段,5…入力手段,6…出力制御手段,7…可変設定部,8…信号生成部,9…停止操作手段,10…告知操作手段,T…情報表示対象

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種情報を表示する情報表示装置に付設され、前記情報表示装置にて表示される各種情報の一部の情報を報知する報知装置であって、
音を出力する音出力手段と、
光を出力する光出力手段と、
前記情報表示装置にて表示可能な各種情報のうち予め決められた報知の必要性の高い一部の情報に関する出力信号を選択信号として入力する入力手段と、
この入力手段にて入力された選択信号に応じて音成分と光成分とが含まれる報知信号を生成し、前記音出力手段及び光出力手段に前記報知信号を送信することで、音出力手段から前記音成分に基づく音を出力させると共に前記光出力手段から前記光成分に基づく光を出力させる出力制御手段と、
を備えたことを特徴とする報知装置。
【請求項2】
請求項1記載の報知装置において、
前記出力制御手段は、前記報知信号の音成分及び光成分の少なくともいずれか一方の成分を可変設定する可変設定部を備えていることを特徴とする報知装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の報知装置において、
前記出力制御手段は、前記入力手段から入力された選択信号に対応する第1の報知信号と、この第1の報知信号とは異なり且つ前記情報表示装置の表示情報とは別に設定可能な第2の報知信号と、を生成する信号生成部を備えていることを特徴とする報知装置。
【請求項4】
請求項1ないし3いずれかに記載の報知装置において、
ユーザーにより操作可能に設けられ、前記音出力手段及び前記光出力手段による報知出力動作が強制停止させられる停止操作手段を備えていることを特徴とする報知装置。
【請求項5】
請求項1ないし4いずれかに記載の報知装置において、
ユーザーにより操作可能に設けられ、前記音出力手段及び前記光出力手段による報知出力を確認したことを告知する告知操作手段を備えていることを特徴とする報知装置。
【請求項6】
各種情報を表示する情報表示装置と、
この情報表示装置に付設され、前記情報表示装置にて表示される各種情報の一部の情報を報知する報知装置と、を備え、
前記報知装置は、
音を出力する音出力手段と、
光を出力する光出力手段と、
前記情報表示装置にて表示可能な各種情報のうち予め決められた報知の必要性の高い一部の情報に関する出力信号を選択信号として入力する入力手段と、
この入力手段にて入力された選択信号に応じて音成分と光成分とが含まれる報知信号を生成し、前記音出力手段及び光出力手段に前記報知信号を送信することで、音出力手段から前記音成分に基づく音を出力させると共に前記光出力手段から前記光成分に基づく光を出力させる出力制御手段と、
を有することを特徴とする情報表示システム。
【請求項7】
請求項6記載の情報表示システムにおいて、
前記報知装置は、前記情報表示装置に隣接又は離間して設けられることを特徴とする情報表示システム。
【請求項8】
請求項6記載の情報表示システムのうち複数の情報表示装置に対し夫々報知装置を付設する態様において、
各報知装置は対応する各情報表示装置に関連付けられた位置関係をもって予め決められた領域にまとめて配置されていることを特徴とする情報表示システム。
【請求項9】
請求項6ないし8いずれかに記載の情報表示システムにおいて、
前記情報表示装置はパチンコ機又はパチスロ機等の遊技機を情報表示対象とすることを特徴とする情報表示システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate