説明

塗布器具包装体

【課題】塗布器具と液剤を収納した塗布器具包装体において、液剤収納部の押圧によって液剤を含浸させる際、液剤を塗布器具の把持部に飛散させることなく塗布器具の液剤含浸部に含浸させ、また、開封時の塗布器具の取り出しを容易にする塗布器具包装体を提供する。
【解決手段】塗布器具収納部5と液剤11の間に設けられた連結道7を液剤11が通過する際、液剤11同士が衝突するように連結道7を構成することで、液剤11の吐出速度を低下させ、液剤11が塗布器具15の把持部3にまで飛散することを防止し、また、塗布器具15の取り出しを容易にする部位まで蓋材フィルム12が剥離でき、剥離した蓋材フィルム12が再びカップ材13を覆うことがないよう蓋材フィルム12に熱加工処理を施すことで、塗布器具15の取り出しを容易にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布器具と共に塗布器具に含浸させる液剤を収納した塗布器具包装体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、殺菌、消毒または治療時においては、目的を達成し得る液剤が収納されている容器を用意し、たとえば綿棒などの塗布器具を液剤が収納されている容器に入れることで液剤を塗布器具に含浸させ、液剤を目的とする部位へ塗布していた。
【0003】
しかしながら、緊急時においても塗布器具と液剤の双方を準備する必要があること、また、容器に収納されている液剤が1回使用分とは限らず、そのため使用の度に塗布器具の液剤含浸部を含浸させることになり、容器内の液剤を使い回すことにより非衛生的になるという問題(院内感染など)があった。
【0004】
この問題を解決すべく、液剤と共にたとえば綿棒などの塗布器具を同封し、予め塗布器具の液剤含浸部に液剤を含浸させて包装されたものもあるが、輸送中または保管中に把持部にまで液剤が付着し、使用を困難にしているほか、液剤が常に含浸していることから液剤含浸部が劣化する、または液剤が変性するという問題があった。
【0005】
そこで、特許文献1に記載されているように、複数の収納部を設け、塗布器具と液剤を別々に収納し、これらを分離帯を介して配置し、液剤収納部を押圧することにより分離帯を連通して使用直前に塗布器具の液剤含浸部に液剤を含浸させるよう構成されたものが登場している。
【特許文献1】特開2003−292041号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、塗布器具と液剤を別々の収納部に収納し、塗布器具包装体を開封する前に液剤収納部を押圧することによって塗布器具の液剤含浸部に液剤を含浸させるよう構成されたものは、液剤収納部を押圧し、液剤を塗布器具の液剤収含浸部に含浸する際に、液剤が破裂部を破裂した時の速度のままであり、その結果、液剤が塗布器具の把持部等へ飛散する問題がある。
【0007】
また、塗布器具と共に袋またはカプセルに液剤を収納した液剤収納体を同封して包装し、液剤収納体を押圧することで破裂させ、液剤を塗布器具の液剤含浸部に含浸させるよう構成されたものも、同様に液剤が塗布器具の把持部等へ飛散する問題がある。
【0008】
また、塗布器具包装体を開封する際、塗布器具を取り出すのに最適な部位で蓋材フィルムを止めることができず、未剥離の蓋材フィルムにより塗布器具の取り出しを妨害される、または、液剤収納部まで剥がしてしまうことにより、液剤収納部に残存する液剤が零れ、または飛散し、手や衣服、床面を汚すといった問題がある。
【0009】
さらには、塗布器具包装体から塗布器具を取り出す際、剥がした蓋材フィルムが再びカップ材の剥離した部位を覆うことにより、塗布器具の取り出しを困難にする問題もある。
【0010】
本発明は、上記の実状に鑑みてなされたもので、液剤と塗布器具を別々に収納した塗布器具包装体において、塗布器具の液剤含浸部に、液剤を飛散させることなく含浸させ、塗布器具包装体の開封時における塗布器具の取り出しを安全かつ容易にし得る塗布器具包装体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1記載の塗布器具包装体は、液剤含浸部と把持部を備えた塗布器具を収納する塗布器具収納部と、液剤を収納する液剤収納部の少なくとも2つの収納部を設け、前記塗布器具収納部と前記液剤収納部の間に設けられた破裂部を、前記液剤収納部の押圧によって連通し、液剤を前記液剤含浸部に含浸させるよう構成した塗布器具包装体において、前記液剤収納部の押圧により液剤を前記液剤含浸部に含浸させる際に、液剤同士を衝突させることにより、塗布器具の把持部等への液剤の飛散を防止したことを特徴とする塗布器具包装体に係るものである。
【0012】
請求項1記載の塗布器具包装体によれば、液剤収納部の押圧により破裂部を破裂させた時に吐出する液剤が連結道を通過する際に、液剤同士が衝突することで、液剤の吐出速度を低下させ、塗布器具の把持部等へ液剤が飛散することを防止させることができる。
【0013】
請求項2記載の塗布器具包装体は、塗布器具使用時に蓋材フィルムを剥がす際、蓋材フィルムが塗布器具を容易に取り出すことができる部位までしか容易に剥がし得ないことを特徴とする請求項1記載の塗布器具包装体に係るものである。
【0014】
ここで、容易に取り出すことができる部位とは、塗布器具を取り出す際にカップ材から未剥離の蓋材フィルムによって取り出しを妨害される、または蓋材フィルムを液剤収納部まで剥がしてしまうことにより、液剤収納部に残存する液剤が零れ、または飛散し、手や衣服、床面等を汚すことを避けて塗布器具を塗布器具包装体から取り出すことができる部位を示す。
【0015】
請求項2記載の塗布器具包装体によれば、塗布器具包装体開封時に、蓋材フィルムを剥がしていく際、塗布器具を容易に取り出すことができる部位で蓋材フィルムが止まるため、カップ材から未剥離の蓋材フィルムに妨害されることなく塗布器具を塗布器具包装体から取り出すことができ、また蓋材フィルムを液剤収納部まで剥がしてしまうことにより、液剤収納部に残存する液剤が零れ、または飛散し、手や衣服、床面等を汚すことを防ぐことができる。
【0016】
請求項3記載の塗布器具包装体は、塗布器具を取り出す際、剥がした蓋材フィルムが再びカップ材の剥離した部位を覆うことがないよう蓋材フィルムに熱加工処理を施したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の塗布器具包装体に係るものである。
【0017】
ここで、蓋材フィルムが再びカップ材の剥離した部位を覆うことがないとは、たとえば手で蓋材フィルムを剥がした後、その手を蓋材フィルムから離しても、蓋材フィルムが自らカップ材の剥離した部位を覆うことがないことを示す。
【0018】
請求項3記載の塗布器具包装体によれば、たとえば手で蓋材フィルムを剥がした後、その手を蓋材フィルムから離しても、剥がした蓋材フィルムが再びカップ材の剥離した部位を覆うことがないため、蓋材フィルムに妨害されることがなく、塗布器具の取り出しが容易になる。
【0019】
なお、請求項1〜3記載の塗布器具の液剤含浸部は、綿、レーヨン、ポリエステルなどの合成繊維、スポンジ、ブラシ等、液剤を含浸することができるものであれば、材質及び形状は問わないものである。
【0020】
また、請求項1〜3記載の塗布器具の把持部は、木、紙、プラスティック、金属等、液剤含浸部を把持できるものであれば、材質及び形状は問わないものである。
【0021】
さらに、請求項1〜3記載の液剤は、ポビドンヨード液、エタノール液、グルコン酸クロルヘキシジン液等の消毒薬をはじめ、塗布器具によって塗布する目的で、かつ、包装可能な液剤であれば、これに限定されるものではない。
【発明の効果】
【0022】
請求項1記載の塗布器具包装体によれば、液剤収納部の押圧により破裂部を破裂させた時に吐出する液剤が連結道を通過する際に、液剤同士が衝突することで、液剤の吐出速度を低下させ、塗布器具の把持部等へ液剤が飛散することを防止させることができる。
【0023】
請求項2記載の塗布器具包装体によれば、塗布器具包装体開封時に、蓋材フィルムを剥がしていく際、塗布器具を容易に取り出すことができる部位で蓋材フィルムが止まるため、蓋材フィルムに妨害されることなく塗布器具を塗布器具包装体から取り出すことができ、また蓋材フィルムを液剤収納部まで剥がしてしまうことにより、液剤収納部に残存する液剤が零れ、または飛散し、手や衣服、床面等を汚すことを防ぐことができる。
【0024】
請求項3記載の塗布器具包装体によれば、たとえば手で蓋材フィルムを剥がした後、その手を蓋材フィルムから離しても、剥がした蓋材フィルムが再びカップ材の剥離した部位を覆うことがないため、塗布器具の取り出しが容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための形態例を図と共に説明する。
【実施例1】
【0026】
図1〜図3は、本発明における塗布器具包装体の実施例1を示している。
【0027】
実施例1の塗布器具包装体1は、蓋材フィルム12とカップ材13とで構成されており、カップ材13は、液剤を収納する液剤収納部4と、塗布器具15の形状に沿い、また、塗布器具15の把持部3の取り出しを容易にするために隙間を14設けた凹状の塗布器具収納部5を形成している。
【0028】
また、蓋材フィルム12とカップ材13をシール(熱接着)することで液剤11と塗布器具15を内封するとともに、シール部9は蓋材フィルム12をカップ材13より引き剥がし得る(ピールオープン)ように構成されている。
【0029】
さらに、シール部端10は、蓋材フィルム12とカップ材13が未接着の部分であり、このシール部端10を保持し蓋材フィルム12をカップ材13より剥がすよう構成されている。
【0030】
また、破裂部6は、液剤収納部4の押圧によって剥離されるように蓋材フィルム12とカップ材13を弱シールすることで形成されており、また、破裂部6と塗布器具収納部5の間に設けられた連結道7は、分散した液剤同士がやや液剤収納部4側へ向かって衝突するよう構成されている。
【0031】
次に、本発明における塗布器具包装体の実施例1の作用を説明する。
【0032】
実施例1の塗布器具包装体1において、塗布器具15を使用する際は、液剤収納部4を押圧することにより、破裂部6における蓋材フィルム12とカップ材13の弱シールが剥離され、液剤収納部4に収納されていた液剤11が連結道7を通る過程で、分散した液剤11同士が衝突し、塗布器具収納部5に吐出することで塗布器具15の液剤含浸部2に含浸し、その後、シール部端10を保持しシール部9を剥がすことで液剤を含浸させた塗布器具15を取り出し、使用する。
【0033】
特に実施例1では、連結道7は2本の曲線状であり、液剤11が連結道7を分散して進んだ後、合流する際に、双方の液剤11をやや液剤収納部4の方向に向けて衝突させることで、液剤11が塗布器具収納部5への吐出速度をより低下させている。
【0034】
上記の構造により、液剤収納部4への過度の押圧によって破裂部6が破裂した際も、液剤11の吐出速度を低下させるため、液剤11が把持部3等へ飛散することを防止できる。
【0035】
また、連結道7の形状は、曲線状に限定されるものではなく、液剤11同士を衝突させ、液剤11の吐出速度を低下させる目的を達成し得る場合は、どのような形状でもよい。
【実施例2】
【0036】
次に、本発明における塗布器具包装体の実施例2の連結道の拡大平面図を、図4に示す。ここで、図中の符号が図3と同一である部分は同一物を表している。
【0037】
実施例2は、実施例1と略同様の塗布器具包装体であるが、連結道7を備えると共に、連結道7と塗布器具収納部5との間に第二の連結道7aを備えている。
【0038】
次に、本発明における塗布器具包装体の実施例2の作用を説明する。
【0039】
実施例2の塗布器具包装体の使用方法は実施例1と同様である。しかし、連結道7を備えると共に連結道を複数段階で構成することによって、液剤11同士の衝突回数が増え、液剤収納部4の押圧により液剤11が塗布器具収納部5へ吐出する速度を実施例1より低下させている。
【0040】
ここで、複数段階による連結道の形状は、同一形状または相似形状の複数構成に限定されるものではなく、衝突回数が増加する目的を達成し得る場合であれば、どのような形状でもよい。
【0041】
なお、本発明における連結道の形状は、上記実施例のみに限定されるものではなく、液剤11同士の衝突により、液剤11が塗布器具収納部5へ吐出する速度を低下させ得る構造であれば、どのような形状でもよく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々に渡り変更を加え得ることは勿論である。
【実施例3】
【0042】
次に、本発明における塗布器具包装体の実施例3を図5に示す。ここで、図中の符号が図1と同一である部分は同一物を表している。
【0043】
実施例3の塗布器具包装体1は、実施例1と略同様であるが、蓋材フィルム12とカップ材13を接着する際に、シール部9と強シール部8でシール強度を分けた塗布器具包装体である。
【0044】
実施例3の塗布器具包装体1から塗布器具15を取り出す時、シール部端10を保持し蓋材フィルム12を剥がす際に、容易に剥がし得る部分はシール部9の領域のみであり、強シール部8の領域は容易には剥がし得ない強さでシールされているため、塗布器具15を容易に取り出すことができる部位まで蓋材フィルム12を剥がし得る構造になっている。
【0045】
ここで、シールの強度は、シール温度、シール圧力、シール時間及びシールの深さで独立的に調整し得るものである。
【0046】
また、強シール部8は、シール温度、シール圧力、シール時間及びシールの深さを調整することにより、容易には剥離し得ない強固なシールを形成させている。
【0047】
ここで、シール部9の強度は、たとえば手で容易に開封できる強度であればよいが、具体的には、塗布器具包装体の形状において20〜500gが好ましく、さらにその中でも、塗布器具包装体の製造、輸送及び使用等を総合的に考慮するに50g〜300gが好ましい。
【0048】
また、強シール部8の強度は、たとえば手で容易に開封できない強度であればよいが、具体的には1000g/15mm以上が好ましく、さらにその中でも、塗布器具包装体の製造、輸送及び使用等を総合的に考慮するに1500g〜2500g/15mmが好ましい。
【0049】
また、容易に取り出すことができる部位とは、塗布器具15を取り出す際に未剥離の蓋材フィルム12によって取り出しを妨害される、または蓋材フィルム12を液剤収納部4まで剥がしてしまうことにより、液剤収納部4に残存する液剤11が零れ、または液剤11が液剤収納部4から飛散し、手や衣服、床面等を汚すことを避けて塗布器具15を塗布器具包装体1から取り出すことができる部位を示し、また、この部位は、塗布器具包装体1及び内封される塗布器具15の形状または大きさによって自由に部位を定められるものであるが、連結道7と塗布器具収納部5の境界から、収納されている塗布器具15の把持部3へ向かって2cm以内であることが好ましい。
【0050】
次に、本発明における塗布器具包装体の実施例3の作用を説明する。
【0051】
実施例3の塗布器具包装体1は、塗布器具15の液剤含浸部2に液剤11を含浸させた後、蓋材フィルム12を剥がして塗布器具15を取り出す際、蓋材フィルム12を剥がしていくと強シール部8とシール部9との境界18に差し掛かったところで止まり、それ以上は蓋材フィルム12を剥がすことができないため、液剤収納部4まで蓋材フィルム12を剥がしてしまうことによって液剤収納部4に残存する液剤11が零れ、または液剤11が液剤収納部4から飛散し、手や衣服、床面等を汚すことを避けることができる。
【0052】
また、強シール部8とシール部9の境界18を、蓋材フィルム12を剥がした際に塗布器具15を容易に取り出すことができる部位に設定することにより、蓋材フィルム12を剥がし得る部位まで剥がすことで、塗布器具15を容易に取り出すことができる。
【実施例4】
【0053】
次に、本発明における塗布器具包装体の実施例4として、塗布器具包装体1の蓋材フィルム12を剥がした後の形態を図6に示す。ここで、図中の符号が図2と同一である部分は同一物を表している。
【0054】
実施例4の塗布器具包装体1は、実施例1と略同様であるが、蓋材フィルム12にポリプロピレン系素材を用い、蓋材フィルム12に熱加工処理を施すことで、蓋材フィルム12の外表面の結晶構造を変化させている。
【0055】
この熱加工処理による外表面の結晶構造の変化により、蓋材フィルム12にはカップ材13から離れる向きの癖がつけられている。
【0056】
ここで、蓋材フィルム12は、結晶構造を変化させ得る素材であるが、ポリプロピレン系素材に限らず、結晶性プラスティック素材であればよいが、その中でもポリプロピレン系、ポリエチレン系、ポリアミド系、ポリアセタール系、ポリブチレンテレフタレート系、ポリエチレンテレフタレート系のうち、いずれか1つを含む素材であることが好ましい。
【0057】
次に、本発明における塗布器具包装体の実施例4の作用を説明する。
【0058】
実施例4の塗布器具包装体1は、塗布器具包装体1を開封した後、蓋材フィルム12にカップ材13から離れる向きの癖がつけてあるため、たとえば手で蓋材フィルム12を剥がした後、その手を蓋材フィルム12から離しても、蓋材フィルム12が再びカップ材13の剥離した部位を覆うことがなく、塗布器具15の取り出しを容易にする。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明における塗布器具包装体の実施例1を示す平面図である。
【図2】同上実施例1の側面図である。
【図3】同上実施例1の連結道の拡大図である。
【図4】本発明における塗布器具包装体の実施例2示す連結道の拡大平面図である。
【図5】本発明における塗布器具包装体の実施例3を示す平面図である。
【図6】本発明における塗布器具包装体の実施例4を示す側面図である。
【符号の説明】
【0060】
1 塗布器具包装体
2 液剤含浸部
3 把持部
4 液剤収納部
5 塗布器具収納部
6 破裂部
7 連結道
7a 第二の連結道
8 強シール部
9 シール部
10 シール部端
11 液剤
12 蓋材フィルム
13 カップ材
14 隙間
15 塗布器具
16 液剤含浸後の液剤収納部
17 液剤含浸後の液剤含浸部
18 強シール部8とシール部9との境界

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液剤含浸部と把持部を備えた塗布器具を収納する塗布器具収納部と、液剤を収納する液剤収納部の少なくとも2つの収納部を設け、前記塗布器具収納部と前記液剤収納部の間に設けられた破裂部を、前記液剤収納部の押圧によって連通し、液剤を前記液剤含浸部に含浸させるよう構成した塗布器具包装体において、前記液剤収納部の押圧により液剤を前記液剤含浸部に合浸させる際に、液剤同士を衝突させることにより、塗布器具の把持部等への液剤の飛散を防止したことを特徴とする塗布器具包装体。
【請求項2】
塗布器具使用時に蓋材フィルムを剥がす際、蓋材フィルムが塗布器具を容易に取り出すことができる部位までしか容易に剥がし得ないことを特徴とする請求項1記載の塗布器具包装体。
【請求項3】
塗布器具を取り出す際、剥がした蓋材フィルムが再びカップ材の剥離した部位を覆うことがないよう蓋材フィルムに熱加工処理を施したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の塗布器具包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−120450(P2008−120450A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−335105(P2006−335105)
【出願日】平成18年11月13日(2006.11.13)
【出願人】(391060546)平和メディク株式会社 (2)
【Fターム(参考)】