説明

塗布装置

【課題】塗布により発生する汚染物質の拡散を防止しつつ、塗布スペースのクリーン度を確保し、基板へのパーティクルの付着を抑制する塗布装置を提供する。
【解決手段】基板1およびノズルヘッド13のノズル噴出口を囲むように第1のブース12を設け、かつ第1のブース12を囲むように第2のブース14を設置し、第1のブース12内の圧力を第2のブース14内の圧力より高くすると共に、第2のブース14内の圧力を第2のブース14外の圧力より低くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板などの印刷対象物に対して機能材料を溶媒に溶かしたインクなどを塗布するための印刷ヘッドを具備する塗布装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、機能素子として種々の発光素子が使用されているが、軽量,低消費電力,高画質かつ広視野角という特徴を持つ有機EL素子が注目されている。
【0003】
図3に一般的な有機EL素子の断面構造を示す。有機EL素子は、基板1上に、陰極33と陽極32の間に、少なくとも発光材料を含む有機薄膜301(R,G,B)が挟持された構造であり、発光材料の種類により、低分子材料を用いる低分子型と高分子材料を用いる高分子型に大別される。
【0004】
低分子型の場合は、主に真空蒸着法などのドライプロセスにより有機薄膜を形成し、高分子型の場合は、高分子材料を溶媒に溶解または分散させてからインクジェット法などのウェットプロセスにより有機薄膜を形成する。低分子型で使用される真空蒸着法は、大型の設備を必要とする高真空プロセスであるため、製造コストが高く、生産性が低いなどの問題を有していた。これに対し高分子型は、大気下でインクジェット法により成膜するため、前記低分子型と比較して、設備コストが安く、大画面化が可能という利点を有している。
【0005】
一般に、インクジェット法では、高分子材料を溶媒へ溶解させた溶液をノズルから吐出させ、基板の所定の位置へ塗布し、溶媒を乾燥させることにより成膜される。
【0006】
図3に示す有機EL素子のように、複数の種類の発光層301R,301G,301Bを有する場合、これらに対応する溶液が塗布時において混じり合わないように、バンク31が設けられる。
【0007】
図4に一般的な有機ELディスプレイの平面構造を示す。映像を表示するため、陰極33または陽極32がピクセル状にパターニングされている。バンク31は、このようにピクセル状のこともあるが、同色の発光層に対しては境界を設けないライン状の場合もある。バンク31の幅およびピッチは50〜100μmと微細であるので、インクジェットのような精密塗布技術が必要となる。
【0008】
図5(a),(b)は一般的なインクジェット塗布装置(または液滴吐出装置)要部の概略構成図と動作を示す図である。
【0009】
このインクジェット装置は、架台101と、架台101の上に設置された基板搬送ステージ105と、基板搬送ステージ105に対向するノズルヘッド104とからなり、ノズルヘッド104は基板搬送ステージ105を跨ぐ門型のガントリー102に設置されている。
【0010】
図6はノズルヘッドの全体構造を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は(a)のA−A’断面図である。
【0011】
ノズルヘッド104は、インクを吐出するノズル111と、ノズル111に連通する圧力室116と、圧力室116の一部をなす圧電素子114と、圧力室116にインクを供給するマニホールド部112と、マニホールド部112にインクを供給するインク導入口113とからなる。このインクジェット塗布装置は、圧電素子114に電圧を加えて変形させ、圧力室116の容積を小さくすることで、インクに圧力を加えてインクを吐出させている。
【0012】
次に、インクジェット塗布装置の塗布動作について説明する。
【0013】
基板搬送ステージ105は、図5の(a)から(b)に示すように移動し、このとき、基板搬送ステージ105に載置された基板1に向けて、ノズルヘッド104のノズル111からインクが吐出され、基板1の塗布領域Sにインクが塗布される。この塗布領域Sは、有機ELディスプレイの場合、実質的に映像を映す発光領域であるが、乾燥ムラ対策のダミー領域を含んでもよい。塗布領域Sへの塗布終了後、基板1を交換するまで、ノズルヘッド104はインク液滴の吐出を停止して待機する。
【0014】
有機ELの製造に使用されるインク材料は、溶質として、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体,ポリアセチレンおよびその誘導体,ポリフェニレンおよびその誘導体,ポリパラフェニレンエチレンおよびその誘導体,ポリ3−ヘキシルチオフェンおよびその誘導体,ポリフルオレンおよびその誘導体などが含まれる。
【0015】
また、溶媒として、トルエン,キシレン,テトラリン,アニソール等の芳香族系有機溶媒,ジオキサン等のエーテル系溶媒,イソプロピルアルコール等アルコール系溶媒などが含まれる。
【0016】
これらの溶媒は人体に有毒であるので、塗布装置の周辺に溶媒蒸気が拡散しないようにする必要がある。
【0017】
近年の有機ELディスプレイなど、塗布対象物が大型化するにつれて、多量の溶媒蒸気が発生するため、従来に増して塗布装置の周辺に溶媒蒸気が拡散しないようにする必要が生じてきた。
【0018】
これに対し従来の塗布装置では、有機溶剤が外部に漏出しないように専用のフードを設ける場合が一般的である。
【0019】
図7は特許文献1に記載された従来の塗布装置の概略構成図である。
【0020】
図7において、印刷室内201内に配置された印刷台202上に設けられたフード203内に設置された印刷ヘッド204により、有機溶媒を含有するインクを印刷対象物205に塗布している。
【0021】
塗布中は、フード203内を排気手段206によって印刷室201よりも低い圧力まで排気し、溶媒蒸気の拡散を防止するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0022】
【特許文献1】特開2007−313481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
ところが、特許文献1に記載の塗布装置では、溶媒蒸気の拡散を防ぐために印刷雰囲気の圧力を周囲に対して低くすると、周囲からパーティクルが進入してくるという問題があった。
【0024】
前記のように微細な構造を持つ有機EL素子の製造においては、パーティクルが問題になる。なぜなら、有機薄膜301(R,G,B)の厚みは1μm以下であるので、有機EL素子の製造工程において、0.1〜10μmのパーティクルが基板に付着すると、電気的なショートなどの不具合が生じるからである。
【0025】
また、有機EL素子を塗布によって製造しようとする場合には、塗布材料の材質と基板の濡れ性とが合っていることが重要である。しかし、基板の上にパーティクルが存在すると、濡れ性が変化して、材料の所定の位置に対して所定量のインクを塗布することができないという問題がある。
【0026】
また、塗布した後、溶媒が乾燥していない状態で、パーティクルが基板に付着すると、パーティクルの周辺にインクが集まり、発光ムラの原因となる。
【0027】
これらの問題は、10〜100μmの大きさのパーティクルが引き起こす。
【0028】
本発明は、前記諸問題に鑑みてなされたものであり、塗布により発生する汚染物質の拡散を防止しつつ、塗布スペースのクリーン度を確保し、基板へのパーティクルの付着を抑制する塗布装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0029】
上記課題を解決し目的を達成するため、請求項1記載の発明は、印刷対象物に対してインクを吐出する印刷ヘッドを有する塗布装置であって、前記印刷対象物を囲む第1区画室と、前記第1区画室を囲む第2区画室と、前記第1区画室内の圧力を前記第2区画室内の圧力よりも高くする第1圧力制御手段と、前記第2区画室内の圧力を前記第2区画室外の圧力よりも低くする第2圧力制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0030】
この構成によると、第1区画室内の圧力が、第2区画室内の圧力より高いので印刷対象物からパーティクルを遠ざけることができる。また、第2区画室内の圧力が、第2区画室外の圧力より低いので第1区画室から排出された有機溶媒蒸気が装置の外へ拡散することはない。よって、塗布により発生する汚染物質の拡散防止を行いつつ、印刷対象物へのパーティクルの付着を抑制することができる。
【0031】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の塗布装置において、第1区画室内の空気を排気する機構と、排気された空気から溶媒成分を除去する機構と、溶媒成分を除去した空気を第1区画室内の温度に調整する機構と、第1区画室内の温度に調整された空気を第1区画室内へ戻す機構とを備えたことを特徴とする。
【0032】
この構成によると、第1区画室内の温度の変動を抑制することができる。その際、第1区画室内の溶媒蒸気成分を除去するので、第1区画室内の溶媒蒸気濃度の変動を抑制することができる。また、第1区画室内の温度変動を抑制することで、基板や装置の膨張収縮によるパーティクルの発生を防止することができる。さらに、印刷対象物や装置の膨張収縮による塗布精度の悪化を防止することができる。また、第1区画室内の溶媒蒸気濃度の変動を抑制することで、塗布中の乾燥状態が不安定になることを防止することができる。
【0033】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の塗布装置において、第1区画室の圧力を第2区画室外の圧力よりも低く設定したことを特徴とする。
【0034】
この構成によると、第2区画室内の圧力を制御する機構が、トラブルなどで停止した際にも、第2区画室外へ溶媒蒸気が拡散することを最小限に抑制することができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明の塗布装置によると、印刷対象物を囲む第1区画室内の圧力を、第1区画室を囲む第2区画室内の圧力よりも高くしたことにより、印刷対象物からパーティクルを遠ざけることができる。さらに、第2区画室内の圧力を該第2区画室外の圧力よりも低くしたことにより、第1区画室から排出された有機溶媒蒸気が装置の外へ拡散することをなくすことができる。よって、塗布により発生する汚染物質の拡散防止を行いつつ、塗布スペースのクリーン度を確保し、印刷対象物へのパーティクルの付着を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係る塗布装置の実施形態1の構成図
【図2】本発明に係る塗布装置の実施形態2の構成図
【図3】一般的な有機EL素子の断面の概略図
【図4】一般的な有機EL素子の平面の概略図
【図5】一般的なインクジェット塗布装置要部の構成と動作説明図
【図6】一般的なノズルヘッドの構成図
【図7】従来の塗布装置の概略構成図
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0038】
(実施形態1)
図1は本発明に係る塗布装置の実施形態1の構成図である。
【0039】
図1において、印刷対象物である基板1は、移動可能な基板搬送ステージ11上に載置され、基板搬送ステージ11と共に第1区画室である第1のブース12内に設置されている。ノズルヘッド(印刷ヘッド)13は、第1のブース12上に、ノズル噴出口が第1のブース12内へ露呈するように固定されており、基板搬送ステージ11がノズルヘッド13の下を通過する際に、基板1上に所望のパターンとなるようにインクを吐出塗布するようになっている。
【0040】
また、第1のブース12の外周部を囲むように第2区画室である第2のブース14が設置されている。
【0041】
また、図1において、15は第1のブース12内の圧力を第2のブース14内の圧力よりも高く維持する第1圧力制御手段、16は第2のブース14内の圧力を第2のブース14の外部Aの圧力よりも低く維持する第2圧力制御手段、17は第1のブース12内の空気を排気する排気機構、18は、排気機構17に排気パイプなどを介して連結され、排気された空気から有害ガスなどを除去する除去機構を具備する汚染物質吸着装置である。
【0042】
前記圧力制御手段15,16としてはポンプやファンを使用することができる。各圧力制御手段15,16の吸気口と排気口に、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)などのパーティクルフィルタを付設してもよい。
【0043】
第1のブース12および第2のブース14はビニールや樹脂などにより構成する。これらのビニールや樹脂は、装置内のトラブルが早期に発見できるように透明のものである方がよい。
【0044】
また、図示していないが、第1のブース12の内部および第2のブース14の内外に、溶媒蒸気濃度センサや、酸素濃度計を設置し、各部の監視を行うことによって、トラブルを発見できるように構成するとさらによい。
【0045】
本実施の形態では、有機ELディスプレイの発光層を製造する塗布装置を例にして説明する。
【0046】
有機ELの製造に使用されるインク材料は、溶質として、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体,ポリアセチレンおよびその誘導体,ポリフェニレンおよびその誘導体,ポリパラフェニレンエチレンおよびその誘導体,ポリ3−ヘキシルチオフェンおよびその誘導体,ポリフルオレンおよびその誘導体などが含まれる。
【0047】
また、溶媒として、トルエン,キシレン,テトラリン,アニソール等の芳香族系有機溶媒,ジオキサン等のエーテル系溶媒,イソプロピルアルコール等アルコール系溶媒などが含まれる。
【0048】
これらの溶媒は人体に有毒であるので、塗布装置の周辺に溶媒蒸気が拡散しないようにする必要がある。拡散防止の理由は下記のようなことが挙げられる。
【0049】
近年の有機ELディスプレイなど、塗布対象物が大型化するにつれて、多量の溶媒蒸気が発生するため、さらに塗布装置の周辺に溶媒蒸気が拡散しないようにする必要が高まっているからである。
【0050】
また、前述したように、微細な構造を持つ有機EL素子の製造においては、パーティクルを低減する必要がある。なぜなら、有機薄膜の厚みは1μm以下であるので、有機EL素子の製造工程において、0.1〜10μmのパーティクルが基板に付着すると、電気的なショートなどの不具合が生じるからである。
【0051】
さらに、有機EL素子を塗布によって製造しようとする場合には、塗布材料の材質と基板の濡れ性とが合っていることが重要であるが、基板1の上にパーティクルが存在すると、濡れ性が変化して材料が所定の位置に、所定の量のインクを塗布することができないという問題が生じるからである。
【0052】
さらに、もう一つの理由は、塗布した後、溶媒が乾燥していない状態で、パーティクルが基板に付着すると、パーティクル周辺にインクが集まり、発光ムラの原因となるからである。
【0053】
これらの問題は、10〜100μmの大きさのパーティクルが引き起こす。
【0054】
しかし本実施形態では、第1のブース12内の圧力が、第2のブース14内の圧力より高いので基板1からパーティクルを遠ざけることができる。
【0055】
また、第2のブース14内の圧力が、第2のブース14の外部Aの圧力より低いので第1ブース12から排出されたインク中の有機溶媒蒸気が装置外部Aへ拡散することはない。よって、塗布により発生する汚染物質の拡散防止を行いつつ、基板1へのパーティクルの付着を抑制することができる。
【0056】
第1のブース12と第2のブース14とは完全な密閉構造である必要はない。それぞれの間に設定した圧力差によって、溶媒蒸気の拡散を防止し、パーティクルが原因する不具合を防止する。すなわち、高価な密閉構造を用いずとも、溶媒蒸気の拡散を防止し、パーティクルによる不具合を防止することができる。
【0057】
このとき、第1のブース12内で発生した溶媒蒸気は、汚染物質吸着装置18に吸引されてフィルタなどに吸着されるか、燃焼除去される。そして、溶媒蒸気が除外された空気は装置外へ排出される。
【0058】
なお、第1のブース12内への基板1の搬送は、ロボットまたは有機溶媒に対する防護装備を装着した作業者によって行われる。
【0059】
(実施形態2)
図2は本発明に係る塗布装置の実施形態2の構成図である。なお、以下の説明において、実施形態1を示す図1における構成要素と同じ符号は同じ構成要素を示す。
【0060】
実施形態2は、第1のブース12の排気機構17によって排気された空気から溶媒成分を除去して循環する循環・汚染物質除去装置20を有しており、この循環・汚染物質除去装置20は、溶媒成分を除去した空気を第1のブース12内の温度に調整する温度調整機構と、第1のブース12内の温度に調整された空気を第1のブース12内へ戻す循環機構とを備えている。
【0061】
排気機構17としては排気ポンプが使用できる。また、循環・汚染物質除去装置20において、排気された空気から溶媒成分を除去する機構としては、活性炭などの吸着材に吸着する方法や、燃焼する方法を使用することができ、温度調整する機構としてはパイプと恒温槽による熱交換構造のものを使用することができ、空気を第1のブース12内へ戻す機構としては、ポンプやファンを使用することができる。なお、循環する空気の噴出口には、HEPAフィルタなどを配置してもよい。
【0062】
実施形態2の構成によると、第1のブース12内の温度の変動を抑制することできる。その際、第1のブース12内の溶媒蒸気成分を除去することにより、第1のブース12内の溶媒蒸気濃度の変動を抑制することができる。第1のブース12内の温度の変動を抑制することで、基板や装置の膨張収縮によるパーティクルの発生を防止することができる。また、基板や装置の膨張収縮による塗布精度の悪化を防止することもできる。
【0063】
また、第1のブース12内の溶媒蒸気濃度の変動を抑制することによって、塗布中の乾燥状態が不安定になることを防止することができる。
【0064】
(実施の形態3)
次に、本発明に係るに係る塗布装置の実施形態3について説明する。
【0065】
装置の構成要素は、図1,図2に示す実施形態1,2と同じである。ただし、実施形態3においては、第1のブース12の圧力が第2のブース14における外部Aの圧力よりも低くなるように制御する。
【0066】
実施形態3の構成によれば、第2のブース14内の圧力を制御する機構や、排気循環系に設けたフィルタあるいは除去機構が、除去物によって詰まったり、あるいはトラブルなどで停止した際に、第2のブース14の外部に有毒な有機溶媒が漏れることがないように、第2のブース14と外部とに圧力差を設けることにより、安全性をより向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、溶液吐出ヘッドを用いてデバイスを製造する塗布装置、例えば、機能材料を溶媒に溶かしたインクを塗布することにより、有機ELなどの機能素子を製造する塗布装置、特に溶媒が人体に対して有害である物質を含む塗布装置に適用できる。
【符号の説明】
【0068】
1 基板
11 基板搬送ステージ
12 第1のブース
13 ノズルヘッド
14 第2のブース
15 第1圧力制御手段
16 第2圧力制御手段
17 排気機構
18 汚染物質吸着装置
20 循環・汚染物質除去装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷対象物に対してインクを吐出する印刷ヘッドを有する塗布装置であって、前記印刷対象物を囲む第1区画室と、前記第1区画室を囲む第2区画室と、前記第1区画室内の圧力を前記第2区画室内の圧力よりも高くする第1圧力制御手段と、前記第2区画室内の圧力を前記第2区画室外の圧力よりも低くする第2圧力制御手段とを備えたことを特徴とする塗布装置。
【請求項2】
前記第1区画室内の空気を排気する機構と、前記排気された空気から溶媒成分を除去する機構と、前記溶媒成分を除去した空気を前記第1区画室内の温度に調整する機構と、前記第1区画室内の温度に調整された空気を前記第1区画室内へ戻す機構とを備えたことを特徴とする請求項1記載の塗布装置。
【請求項3】
前記第1区画室の圧力を前記第2区画室外の圧力よりも低く設定したことを特徴とする請求項1または2記載の塗布装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−267399(P2010−267399A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−115450(P2009−115450)
【出願日】平成21年5月12日(2009.5.12)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】