説明

変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマー類の調製方法

変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマー(modified diallyl-N,N-disubstituted ammonium halide polymers)の調製方法、および、製紙完成紙料における保持(retention)および排水(drainage)を増加させるための、1以上の、高分子量で、水溶性のカチオン、アニオン、非イオン、双性イオン(zwitterionic)、または両性イオン(amphoteric)ポリマー類との組合せにおける上記ポリマーの使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマー類(modified diallyl-N,N-disubstituted ammonium halide polymers)の調製方法、および、製紙プロセスにおける保持(retention)および排水(drainage)を向上させるための、1以上の、高分子量で、水溶性のカチオン、アニオン、非イオン、双性イオン(zwitterionic)、または両性イオン(amphoteric)ポリマー凝集剤類との組合せにおける上記ポリマーの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許第6、605、674号は、モノマーの約30%の重合が起こった後に構造用改質剤が上記重合に添加される、フリーラジカル重合条件下でモノマーが重合される、構造変性カチオンポリマーの調製、および、製紙プロセスにおける保持および排水補助としての上記ポリマーの使用を開示している。
【0003】
中間分子量のジアリルジメチル塩化アンモニウム/アクリルアミドコポリマーの、保持および排水補助としての使用は、ハンター等(Hunter et al.)の「TAPPI 99 Preparing for the Next Millennium」、3巻、1345〜1352頁、TAPPIプレス(1999)において再調査されている。
【0004】
米国特許第6、071、379号は、製紙プロセスにおける保持および排水補助としてのジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウム/アクリルアミド分散ポリマーの使用を開示する。
【0005】
米国特許第5,254,221号は、高分子量のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート第四アンモニウム塩/アクリルアミドコポリマーと組み合せて、低分子量から中間分子量のジアリルジメチル塩化アンモニウム/アクリルアミドコポリマーを使用することで製紙プロセスにおける保持および排水を増加させる方法を開示する。
【0006】
米国特許第6,592,718号は、ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウム/アクリルアミドコポリマーおよび高分子量で、構造変性された、水溶性のカチオンポリマーを完成紙料に添加することを含む、製紙完成紙料(papermaking furnish)における保持および排水を向上させる方法を開示する。
【0007】
米国特許第5,167,776号および第5,274,055号は、イオン性で架橋ポリマーの、直径が約1000nmより小さいマイクロビーズ、および、製紙完成紙料の保持および排水の向上の方法における、高分子量のポリマーまたは多糖類との組合せでの、上記マイクロビーズの使用を開示する。
【0008】
それでもなお、特に最近使われ始めた、より高速で、より大きな最新の製紙機械用の、さらに保持および排水の性能を向上させるための新しい組成物および工程への継続的なニーズがある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、約1から約99モルパーセントのカチオン電荷を有する変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマー(modified diallyl-N,N-disubstituted ammonium halide polymers)の調製方法であって、
(a)1以上のジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマー類と、約15から約95パーセントのアクリルアミドモノマー総量とを含む水溶液を調製すること;
(b)モノマー類の重合を開始すること;
(c)少なくとも約5パーセントのジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマー変換および少なくとも約20パーセントのアクリルアミドモノマー変換まで、重合を進行させること;および
(d)残りのアクリルアミドモノマーを添加し、所望の終点(endpoint)まで重合を進行させ、前記重合はモノマーベースで約0.1から約150,000ppmの1以上の連鎖移動剤(chain transfer agent)および、任意で、モノマーベースで約1から約30,000ppmの1以上の架橋剤の存在下で行なわれること、を含む方法である。
【0010】
本発明のポリマープログラムは、製紙業において一般的に用いられる、コロイドシリカまたはベントナイトを用いる、微粒子プログラムと呼ばれる他の多成分プログラムよりも機能が優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
用語の定義
「アクリルアミドモノマー」は下記の式のモノマーを意味する。
【0012】
【化1】

【0013】
R1、R2およびR3は、それぞれHおよびアルキルから選択される。好ましいアクリルアミドモノマー類は、アクリルアミドおよびメタクリルアミドである。アクリルアミドがより好ましい。
【0014】
「アルキル」は、単一の水素原子の除去による、直鎖または枝分れ鎖の飽和炭化水素に由来する一価の基を意味する。代表的なアルキル基は、メチル、エチル、n−およびイソ−プロピル、セチル等を含む。
【0015】
「アルキレン」は、2つの水素原子の除去による、直鎖または枝分れ鎖の飽和炭化水素に由来する2価の基を意味する。代表的なアルキレン基は、メチレン、エチレン、プロピレン等を含む。
【0016】
「ポリマーアクティブベース」および「モノマーベース」とは、添加される試薬の量が、式におけるビニルモノマーのレベル、または、100パーセント変換を仮定した、重合後における形成されたポリマーのレベルに基づいていることを意味する。
【0017】
「連鎖移動剤」は、ポリマーラジカルと反応して、デッドポリマーおよび新たなラジカルを形成する、フリーラジカル重合において用いられる任意の分子を意味する。特に、重合混合物に連鎖移動剤を添加することは、鎖の破断および付随する重合鎖のサイズの減少をもたらす。このように、連鎖移動剤を添加することは、調製されるポリマーの分子量を制限する。代表的な連鎖移動剤は、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ブチルアルコール、グリセロールおよびポリエチレングリコール等のアルコール類、アルキルチオール類、チオ尿素類、亜硫酸塩類、およびジスルフィド類等の硫黄化合物類、ギ酸およびリンゴ酸、およびそれらの塩類等のカルボン酸類、次亜リン酸ナトリウム等の亜リン酸塩類、およびそれらの組合せを含む。ブランドラップ(J. Brandrup)およびイマーガット(E. H. Immergut)編集の「Polymer Handbook」第3版、John Wiley & Sons, New York (1989) における、バーガー等の(Berger et al.)「Transfer Constants to Monomer, Polymer, Catalyst, Solvent, and Additive in Free Radical Polymerization」セクションII、81〜151頁、および、ジョージ・オディアン(George Odian)の「Principles of Polymerization」第2版、John Wiley & Sons, New York (1981)を参照のこと。好ましいアルコールは2−プロパノールである。好ましい硫黄化合物類は、エタンチオール、チオ尿素、およびジスルフィドナトリウムを含む。好ましいカルボン酸は、ギ酸およびその塩類を含む。より好ましい連鎖移動剤は、次亜リン酸ナトリウムおよびギ酸ナトリウムである。
【0018】
「架橋剤」は、重合モノマーまたはモノマー類に添加されると、1つのポリマー分子からの、1つまたは複数の分岐が他のポリマー分子に付着する、「架橋された」および/または枝分れポリマーをもたらすような、多官能性化合物を意味する。代表的な架橋剤は、N,N−メチレンビスアクリルアミド、N,N−メチレンビスメタクリルアミド、トリアリルアミン、トリアリルアンモニウム塩類、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメチルアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、N−ビニルアクリルアミド、N−メチルアリルアクリルアミド、グリシジルアクリレート、アクロレイン、グリオキサール、グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒド、および、ビニルトリメトキシシラン(VTMS)、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリアセトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリアセトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメトキシエトキシシラン、ビニルメチルジアセトキシシラン、ビニルジメチルアセトキシシラン、ビニルイソブチルジメトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリ−n−ブトキシシラン、ビニルトリsecブトキシシラン、ビニルトリヘキシルオキシシラン、ビニルメトキシジヘキシルオキシシラン、ビニルジメトキシオクチルオキシシラン、ビニルメトキシジオクチルオキシシラン、ビニルトリオクチルオキシシラン、ビニルメトキシジラウリルオキシシラン、ビニルジメトキシラウリルオキシシラン、ビニルメトキシジオレイルオキシシラン、およびビニルジメトキシオレイルオキシシラン等のビニルトリアルコキシシラン類を含む。好ましい架橋剤は、N,N−メチレンビスアクリルアミド、トリアリルアミン、トリアリルアンモニウム塩類、およびグリオキサールを含む。
【0019】
「ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマー」は、下記の式のモノマーを意味する。
【0020】
【化2】

【0021】
およびRは、それぞれC〜C20のアルキル、アリール、またはアリールアルキルであり、Xはアニオン対イオンである。代表的なアニオン対イオンは、ハロゲン、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等を含む。好ましいアニオン対イオンは、ハロゲンである。好ましいジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマーは、ジアリルジメチル塩化アンモニウムである。
【0022】
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
【0023】
「変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマー」は、ここに記載されるように、得られるポリマーに所望の特徴を付与するための1以上の連鎖移動剤、および、任意の、1以上の架橋剤の存在下でモノマーが重合された、1以上のジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマーおよび1以上のアクリルアミドモノマーのポリマーを意味する。
【0024】
「RSV」は、還元比粘度(Reduced Specific Viscosity)の略である。実質的に直線であり、高い溶媒和を有する一連の高分子同族体において、希薄高分子溶液の「還元比粘度(RSV)」の測定値は、Paul J.Flory著“Principles of Polymer Chemistry”,Cornell University Press,Ithaca,NY,copyright 1953,Chapter VII,“Determination of Molecular Weights”,PP.266-316,による、高分子鎖長および平均分子量の指標である。上記RSVは、所定の高分子の濃度および温度で計測し、下記の式により計算される。
【0025】
【数1】

【0026】
濃度「C」の単位は、(g/100mLまたはg/dL)である。そのため、RSVの単位は、dL/gである。本特許出願において、特に指定しない場合は、1.0モル濃度の硝酸ナトリウム溶液をRSVの測定に使用する。この溶媒における高分子濃度は、約0.045g/dLである。RSVは、30℃で測定される。粘度ηおよびηはCannon Ubbelohde semimicro dilution viscometer, size 75を用いて測定される。粘度測定装置は、完全に垂直状態に、30±0.02℃に調整された恒温浴に設置される。ここに記載されるポリマー類のRSVの計算における特有の誤差は、約0.2dL/gramsである。一連の2つのポリマー同族体が近いRSVの数値を示すのであれば、それは両者が近い分子量を有することの暗示である。
【0027】
「IV」は、固有粘度(intrinsic viscosity)の略であり、無限希釈の極限、すなわちポリマーの濃度がゼロに等しいときの無限希釈に対して外挿されたRSVである。
【0028】
「製紙プロセス」は、水性のセルロース製紙完成紙料を形成し、上記完成紙料を排水してシートを形成し、上記シートを乾燥させることを含む、パルプから紙製品を作る方法を意味する。製紙完成紙料を形成し、排水し、乾燥させる工程は、当業者に一般的に公知である任意の従来の方法によって行なうことができる。効果的な保持および排水活性には添加物類は必要ではないことを強調するべきではあるが、本発明のポリマー処理では、従来の微粒子、アラム、カチオンでんぷんまたはそれらの組合せを添加物類として用いることができる。
【0029】
好ましい態様
変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーは、後述するように、1以上の連鎖移動剤、および、任意の、1以上の架橋剤が存在するフリーラジカル形成条件下において、1以上のジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマーおよび1以上のアクリルアミドモノマーを重合させることにより調製される。
【0030】
本発明の重合方法においては、ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマー、連鎖移動剤、任意の架橋剤および約15から約95、好ましくは約35から約85パーセントのアクリルアミドモノマー総量を含む水性溶液が調製され、少なくとも約5パーセントのジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマー変換および少なくとも約20パーセントのアクリルアミドモノマー変換が得られるまで、フリーラジカル条件下でモノマーは重合される。モノマー変換の測定は、公知の技術である。例えば、Leonard M. Ver Vers著「Determination of Acrylamide Monomer in Polyacrylamide Degradation Studies by High-Performance Liquid Chromatography」 Journal of Chromatographic Science, 37, 486-494 (1999)を参照のこと。
【0031】
この時点において、残りのアクリルアミドモノマーは添加され、所望の終点(endpoint)まで、例えば所望の分子量、電荷密度、またはモノマー変換が得られるまで、重合を進行させる。
【0032】
架橋剤および連鎖移動剤の量や、重合条件は、変性ポリマーが、1グラムのポリマー当たりに約7ミリ当量未満の電荷密度、および、約0.2から約12dL/gの還元比粘度を有するように選択される。また、上記変性ポリマーは、架橋された場合は少なくとも1000nm、架橋されていない場合は少なくとも約100nmの数平均粒子径サイズを有することを特徴とする。
【0033】
上記連鎖移動剤は、重合の開始時に一度に全て添加されてもよいし、モノマーの重合の間に連続的または一部ずつ添加されてもよい。また、連鎖移動剤は、米国特許公開6,605,674B1に開示されるように、モノマーの一部の重合が生じた後に添加されてもよい。用いられる連鎖移動剤のレベルは、連鎖移動剤の効率、モノマー濃度、添加される際の重合度、所望のポリマー溶解度の程度、および、所望のポリマー分子量に依る。一般的には、モノマーベースで、約0.1から約150,000ppmの連鎖移動剤が変性ポリマーの調製に用いられる。
【0034】
連鎖移動剤に加え、1以上の架橋剤の存在下でモノマー類は重合されてもよい。連鎖移動剤および架橋剤の組合せが用いられる場合、それぞれの量は、連鎖移動剤の連鎖移動定数「効率」、架橋剤の多重度および「効率」、および、それぞれが添加される重合中の時点に基づいて大きく変わる。例えば、イソプロピルアルコール等のような中程度の連鎖移動剤は約1,000から約10,000ppm(モノマーベース)が適切であるのに対し、メルカプトエタノール等のより効率的な連載移動剤では、はるかに少ない量、一般的には約100から約1,000ppmが有用である。代表的な架橋剤および連鎖移動剤の組合せは、約0.1から約150,000ppm、好ましくは約0.1から約50,000ppm、より好ましくは約0.1から約30,000ppm、さらに好ましくは約0.1から約10,000ppm(モノマーベース)の連鎖移動剤、および、約1から約30,000ppm、好ましくは約1から約2,000ppm、より好ましくは約5から約500ppm(モノマーベース)の架橋剤を含む。
【0035】
好ましい変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーは、逆エマルジョンポリマー類、分散ポリマー類、溶液ポリマー類、およびゲルポリマー類からなる群から選択される。
【0036】
「逆エマルジョンポリマー」は、水相に本発明によるカチオン、アニオン、両性イオン(amphoteric)、双性イオン(zwitterionic)、非イオンポリマーを、油相に炭化水素油を、および油中水乳化剤を含む油中水ポリマーエマルジョンを意味する。逆エマルジョンポリマーは、炭化水素マトリックス中に分散した、水溶性ポリマーに続く炭化水素である。その後逆エマルジョンポリマーは、せん断、希釈、および一般的には他の界面活性剤を用いて粒子からポリマーを放出することにより、「反転」または使用のために活性化される。米国特許第3,734,873号を参照することにより本願に援用する。高分子量の逆エマルジョンポリマーの代表的な調製は、米国特許第2,982,749号、第3,284,393号、および第3,734,873号に開示されている。また、Hunkeler等の「Mechanism, Kinetics and Modeling of the Inverse-Microsuspension Homopolymerization of Acrylamide」Polymer, vol. 30(1), pp127-42 (1989)およびHunkeler等の「Mechanism, Kinetics and Modeling of the Inverse-Microsuspension Polymerization: 2. Copolymerization of Acrylamide with Quaternary Ammonium Cationic Monomers」Polymer, vol. 32(14), pp2626-40 (1991)を参照のこと。
【0037】
上記水相は、1以上の水溶性モノマー、および、無機塩、キーラント、pH緩衝剤等の任意の重合添加物を水に混ぜ合わせることにより調製される。
【0038】
油相は、不活性炭化水素液体を1以上の油溶性界面活性剤と混ぜ合わせることにより調製される。上記界面活性剤混合物は、安定な油持続性エマルジョンの形成を確実にするような、親水性−親液性バランス(HLB)を有するべきである。市販されている、油中水エマルジョン重合用の適切な界面活性剤は、North American Edition of McCutcheon´sのEmulsifiers & Detergentsに準ずる。上記油相は、均一な油溶液の形成の確保のために加熱する必要がある場合がある。
【0039】
その後油相は、攪拌器、熱電対、窒素パージチューブ、およびコンデンサが装備されたリアクタに装填される。水相は、エマルジョンを形成するために強制的に攪拌されている油相を含有するリアクタに添加される。得られたエマルジョンは所望の温度まで加熱され、窒素でパージされ、フリーラジカル開始剤が添加される。上記反応混合物は、所望の温度において、窒素雰囲気下で数時間攪拌される。反応が完了したら、油中水エマルジョンは、室温まで冷却され、酸化防止剤、または(米国特許第3,734,873号に開示されるような)高HLB界面活性剤などの、任意の、所望の重合後添加物が添加されてもよい。
【0040】
得られた逆エマルジョンポリマーは、自由流動液体である。油中水エマルジョンポリマーの水溶液は、所望の量の逆エマルジョンポリマーを、強制的に混合されている水へ、高HLB界面活性剤(米国特許第3,734,873号参照)の存在下で添加することによって作ることができる。
【0041】
「分散ポリマー」は、攪拌されている塩水溶液中でモノマー類を重合することにより調製され、得られたポリマーは不溶性である、塩水溶液におけるポリマーの微粒子の分散物を意味する。米国特許第5,708,071号、第4,929,655号、第5,006,590号、第5,597,859号、第5,597,858号、欧州特許第657,478号および第630,909号を参照のこと。
【0042】
分散ポリマーの一般的な調製手順においては、1以上の無機または疎水性の塩類、1以上の水溶性モノマー類、加工助剤類、キーラント類、pH緩衝剤類、水溶性安定剤ポリマーなどの任意の重合添加剤類を含む水溶液が、ミキサー、熱電対、窒素パージチューブおよび水コンデンサが装備された反応器に装填される。上記モノマー溶液は強制的に混合され、所望の温度まで加熱され、その後開始剤が添加される。上記溶液は、温度を維持しながら窒素でパージされ、数時間混合される。その時間後、上記混合物は室温まで冷却され、任意の重合後添加剤が反応器に装填される。水溶性ポリマーの水連続分散物類は、一般的に100から10,000cPの低せん断測定の製品粘度の自由流動液体である。
【0043】
溶液およびゲルポリマー類の一般的な調製手順においては、1以上の水溶性モノマー類、および、キーラント類およびpH緩衝剤類等の任意の重合添加剤を含む水溶液が調製される。上記混合物は、ミキサー、熱電対、窒素パージチューブおよび水コンデンサが装備された反応器に装填される。上記溶液は強制的に混合され、所望の温度まで加熱され、その後1以上の重合開始剤が添加される。上記溶液は、温度を維持しながら窒素でパージされ、数時間混合される。一般的には、上記溶液の粘度は、この間に増加する。重合完了後、反応器の内容物は室温まで冷却され、その後貯蔵される。溶液およびゲルポリマーの粘度は、アクティブポリマー成分の濃度および分子量によって大きく異なる。上記溶液/ゲルポリマーは、乾燥して粉にされてもよい。
【0044】
ここに記載されている重合反応は、適切なフリーラジカルの発生をもたらす任意の手段によって開始される。熱によってもたらされるラジカル種である熱由来のラジカル類、アゾ、過酸化物、ヒドロ過酸化物、およびパーエステル化合物の均一解離が好ましい。特に好ましい開始剤は、2,2´−アゾビズ(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2´−アゾビズ[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2´−アゾビズ(イソブチロニトリル)(AIBN)、2,2´−アゾビズ(2、4−ジメチルバレロニトリル)(AIVN)等を含むアゾ化合物類である。
【0045】
本発明の好ましい態様においては、上記変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、約0.2から約12dL/gのRSV、約7ミリ当量/gポリマー未満の電荷密度を有する。
【0046】
他の好ましい態様においては、上記ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマーがジアリルジメチル塩化アンモニウムであり、上記アクリルアミドモノマーがアクリルアミドである。
【0047】
他の好ましい態様においては、上記ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、約20から約80モルパーセントのカチオン電荷を有する。
【0048】
他の好ましい態様においては、変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、約1から約10dL/gのRSVを有する。
【0049】
他の好ましい態様においては、上記連鎖移動剤が、ギ酸ナトリウムおよび次亜リン酸ナトリウムから選択される。
【0050】
他の好ましい態様においては、上記重合が、モノマーベースで約0.1から約50,000ppmのギ酸ナトリウムの存在下で行なわれる。
【0051】
他の好ましい態様においては、上記重合が、モノマーベースで約0.1から約30,000ppmのギ酸ナトリウムの存在下で行なわれる。
【0052】
他の好ましい態様においては、上記重合が、モノマーベースで約0.1から約10,000ppmのギ酸ナトリウムの存在下で行なわれる。
【0053】
他の好ましい態様においては、上記重合が、モノマーベースで約0.1から約3,000ppmのギ酸ナトリウムの存在下で行なわれる。
【0054】
他の好ましい態様においては、上記連鎖移動剤がギ酸ナトリウムであり、上記架橋剤がN、N−メチレンビスアクリルアミドである。
【0055】
他の好ましい態様においては、上記変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、約30から約70モルパーセントのジアリルジメチル塩化アンモニウムモノマー、および、約30から約70モルパーセントのアクリルアミドモノマーでできており、約6ミリ当量/gポリマー未満の電荷密度、および、約8dL/g未満のRSVを有する。
【0056】
本発明の他の実施態様においては、上記変性変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーは、製紙完成紙料(papermaking furnish)における保持(retention)および排水(drainage)を増加させるために、効果的な量の、1以上のカチオン、アニオン、非イオン、双性イオン(zwitterionic)、または両性イオン(amphoteric)ポリマー凝集剤類(flocculants)と組み合せて用いられる。好ましい凝集剤は、一般的に1,000,000超、しばしば5,000,000超の分子量を有する。上記ポリマー凝集剤は一般的に、1以上のカチオン、アニオン、または非イオンモノマー類をビニル付加重合すること、1以上のカチオンモノマー類を1以上の非イオンモノマー類と共重合すること、1以上のアニオンモノマー類を1以上の非イオンモノマー類と共重合すること、1以上のカチオンモノマー類を1以上のアニオンモノマー類および1以上の任意の非イオンモノマー類と共重合して両性イオン(amphoteric)ポリマーを形成すること、または、1以上の双性イオン(zwitterionic)モノマーおよび任意の1以上の非イオンモノマーを重合して双性イオン(zwitterionic)ポリマーを形成することにより調製される。1以上の双性イオン(zwitterionic)モノマーおよび任意の1以上の非イオンモノマーも、カチオンまたはアニオン電荷を双性イオン(zwitterionic)ポリマーに付与するための1以上のアニオンまたはカチオンモノマーと共重合されてもよい。
【0057】
カチオンポリマー凝集剤類は、カチオンモノマー類を用いて形成されてもよいが、特定の非イオンビニル付加ポリマー類を反応させてカチオン荷電されたポリマー類を製造することによっても形成することもできる。この種のポリマー類は、ポリアクリルアミドをジメチルアミンおよびホルムアルデヒドを反応させてマンニッヒ誘導体を製造することを通じて調製されたものを含む。
【0058】
同様に、アニオンポリマー凝集剤類は、アニオンモノマー類を用いて形成されてもよいが、特定の非イオンビニル付加ポリマー類を変性させてアニオン荷電されたポリマー類を形成することによっても形成することもできる。この種のポリマー類は、例えば、ポリアクリルアミドの加水分解によって調製されたものを含む。
【0059】
上記凝集剤は、固形で、水溶液として、油中水エマルジョンとして、または水中の分散物として用いることができる。代表的なカチオンポリマー類は、(メタ)アクリルアミドと、ジメチルアミノエチルメタクリレート(DMAEM)、ジメチルアミノエチルアクリレート(DMAEA)、ジエチルアミノエチルアクリレート(DEAEA)、ジエチルアミノエチルメタクリレート(DEAEM)、または、ジメチル硫酸塩、メチル塩化物またはベンジル塩化物から作られるそれらの第四アンモニウム型との、コポリマー類およびターポリマー類を含む。
【0060】
本発明の好ましい態様においては、上記凝集剤類が、少なくとも約3dL/gのRSVを有する。
【0061】
他の好ましい態様においては、上記凝集剤類が、少なくとも約10dL/gのRSVを有する。
【0062】
他の好ましい態様においては、上記凝集剤類が、少なくとも約15dL/gのRSVを有する。
【0063】
他の好ましい態様においては、上記凝集剤が、ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル第四塩−アクリルアミドコポリマー類からなる群から選択される。
【0064】
他の好ましい態様においては、上記凝集剤が、アクリル酸ナトリウム−アクリルアミドコポリマー類および加水分解ポリアクリルアミドポリマー類からなる群から選択される。
【0065】
上記変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーおよび上記ポリマー凝集剤の効果的な量は、特定の製紙完成紙料の特性に依存し、製紙技術分野における通常の技術によって容易に決定することができる。一般的な上記変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーの投与量は、完成紙料における1トンの個体当たりに、約0.01から約10、好ましくは約0.05から約5、より好ましくは約0.1から約1kgポリマーアクティブである。
【0066】
一般的な上記ポリマー凝集剤の投与量は、完成紙料における1トンの個体当たりに、約0.005から約10、好ましくは約0.01から約5、より好ましくは約0.05から約1kgポリマーアクティブである。
【0067】
上記変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーおよび上記ポリマー凝集剤の添加の順番および方法は重大なものではなく、製紙技術分野における通常の技術によって容易に決定することができる。しかしながら、下記のものが好ましい。
【0068】
一つの好ましい添加方法においては、上記ポリマー凝集剤および変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、薄いストックに別々に投与され、変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが先に添加され、その後ポリマー凝集剤が添加される。
【0069】
他の好ましい添加方法においては、上記ポリマー凝集剤および変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、薄いストックに別々に投与され、ポリマー凝集剤が先に添加され、その後変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが添加される。
【0070】
他の好ましい添加方法においては、変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、濃いストック添加の前にトレー水、すなわちファンポンプの吸引側に添加され、ポリマー凝集剤は薄いストックラインに添加される。
【0071】
他の好ましい添加方法においては、変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが希釈ヘッドボックス流に添加され、ポリマー凝集剤が薄いストックラインに添加される。
【0072】
他の好ましい添加方法においては、変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが濃いストック、すなわちスタッフボックス、マシンチェストまたはブレンドチェストに添加され、その後ポリマー凝集剤が薄いストックラインに添加される。
【0073】
他の好ましい添加方法においては、変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーおよびポリマー凝集剤が同時に薄いストックに供給される。
【0074】
他の好ましい添加方法においては、変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーおよびポリマー凝集剤が同時に希釈ヘッドボックス流に供給される。
【0075】
他の好ましい態様においては、1以上の凝固剤が完成紙料に添加される。
【0076】
水溶性凝固剤はよく知られており、市販されている。上記水溶性凝固剤は、無機でも、または有機でもよい。代表的な無機凝固剤は、アラム、アルミン酸ナトリウム、ポリアルミニウムクロライド類またはPAC類(クロロ水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム塩化物、およびポリアルミニウムヒドロキシクロライドとも呼ばれる)、硫酸化ポリ塩化アルミニウム、ポリアルミニウム硫酸化シリカ、硫酸化第二鉄、および塩化第二鉄等およびそれらの混合物を含む。
【0077】
多くの水溶性有機凝固剤は、縮合重合によって形成される。このタイプのポリマーの例は、エピクロルヒドリン−ジメチルアミン、およびエピクロルヒドリン−ジメチルアミン−アンモニアポリマー類を含む。
【0078】
追加的な凝固剤は、エチレンジクロライドおよびアンモニア、またはエチレンジクロライドおよびジメチルアミンの、アンモニアの添加を含むまたは含まないポリマー類;ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタアミン、ヘキサメチレンジアミン等の多官能基アミン類と、エチレンジクロライドとの縮合ポリマー類;およびメラミンホルムアルデヒド樹脂類などの縮合反応によって作られたポリマー類を含む。
【0079】
追加的な凝固剤は、ジアリルジメチル塩化アンモニウム、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル第四塩、メタクリルアミドプロピルトリメチル塩化アンモニウム、(メタクリルオキシルオキシエチル)トリメチル塩化アンモニウム、ジアリルメチル(ベータ−プロピオンアミド)塩化アンモニウム、(ベータ−メタクリルオキシルオキシエチル)トリメチル−メチル硫酸アンモニウム、四級化ポリビニルラクタム、ジメチルアミノ−エチルアクリレートおよびその第四アンモニウム塩、ビニルアミンおよびアクリルアミドのポリマー類およびコポリマー類などの、カチオン荷電ビニル付加ポリマー類、またはマンニッヒまたは第四マンニッヒ誘導体を形成するために反応させたメタクリルアミドを含む。ビニル付加された、および縮合されたこれらのカチオンポリマー類の分子量は、共に、数百の低いものから百万の高いものまでに及ぶ。好ましくは、分子量の範囲は約20,000から約1,000,000である。
【0080】
好ましい凝固剤は、ポリ(ジアリルジメチル塩化アンモニウム)、EPI/DMA、架橋NH、およびポリ塩化アルミニウムである。
【0081】
上記は、下記の実施例を参照することによってより理解されるかもしれないが、下記の実施例は説明のために提供されるものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【実施例】
【0082】
実施例1
未変性70/30モルパーセントアクリルアミド/ジアリルジメチル塩化アンモニウムコポリマー分散物(ポリマーI)の調製
メカニカルスターラー、熱電対、コンデンサ、窒素パージチューブ、添加ポートが取り付けられた1500mlの反応フラスコに、アクリルアミドの49.4パーセント水溶液(ナルコカンパニー(Nalco Company)、イリノイ州ナパービル)を28.0g、ジアリルジメチル塩化アンモニウム(ナルコカンパニー(Nalco Company)、イリノイ州ナパービル)の63パーセント水溶液を175.0g、ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル第四塩(ナルコカンパニー(Nalco Company)、イリノイ州ナパービル)のホモポリマーの15パーセント水溶液を44.0g、ギ酸ナトリウムを0.66g、エチレンジアミン四酢酸を0.44g、四ナトリウム塩、硫酸アンモニウムを220.0g、硫酸ナトリウムを44.0g、ポリシラン消泡剤(ナルコカンパニー(Nalco Company)、イリノイ州ナパービル)を0.20g、および脱イオン水を332.0g添加した。得られた混合物を攪拌し、42℃まで加熱した。42℃になったら、2,2´−アゾビズ[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩(VA−044、ワコーケミカル(Wako Chemicals)、テキサス州ダラス)の10.0パーセント水溶液を5.0g上記反応混合物に添加し、1000mL/分の速度で窒素パージを開始した。開始剤の添加の45分後、アクリルアミドの49.4パーセント水溶液を194.7g、6時間かけて反応混合物に添加した。開始剤の添加から8時間後に、反応混合物は室温まで冷却された。製造物は、1500cPのバルク粘度および4.5dL/gの還元比粘度(30℃で、1.0N硝酸ナトリウム水溶液中の、ポリマーの0.045パーセント溶液)の、滑らかで乳状の白い分散物であった。得られたポリマーの電荷密度は、3.6ミリ当量/gポリマーであった。
【0083】
実施例2
変性70/30モルパーセントアクリルアミド/ジアリルジメチル塩化アンモニウムコポリマー分散物(ポリマーII)の調製
実施例1に記載された反応フラスコに、アクリルアミドの49.4パーセント水溶液を129.2g、ジアリルジメチル塩化アンモニウムの63パーセント水溶液を162.1g、ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル第四塩のホモポリマーの15パーセント水溶液を60.6g、ギ酸ナトリウムを0.25g、エチレンジアミン四酢酸を0.41g、四ナトリウム塩、硫酸アンモニウムを240.4g、硫酸ナトリウムを32.1g、ポリシラン消泡剤を0.23g、および脱イオン水を277.7g添加した。得られた混合物を攪拌し、42℃まで加熱した。42℃になったら、VA−044の10.0パーセント水溶液を4.7g上記反応混合物に添加し、1000mL/分の速度で窒素パージを開始した。最初の開始剤の添加の2時間後、VA−044の10.0パーセント水溶液を4.7g上記反応混合物に添加した。最初の開始剤の添加の4時間後、VA−044の10.0パーセント水溶液を3.4g、および、次亜リン酸ナトリウムを0.05g上記反応混合物に添加した。3回目の開始剤添加後、アクリルアミドの49.4パーセント水溶液を84.3g、6時間かけて反応混合物に添加した。最初の開始剤の添加から12時間後に、反応混合物は室温まで冷却された。製造物は、910cPのバルク粘度および5.7dL/gの還元比粘度(30℃で、1.0N硝酸ナトリウム水溶液中の、ポリマーの0.045パーセント溶液)の、滑らかで乳状の白い分散物であった。上記変性ポリマーは、4.1ミリ当量/gポリマーの電荷密度を有した。
【0084】
実施例3
変性70/30モルパーセントアクリルアミド/ジアリルジメチル塩化アンモニウムコポリマー分散物(ポリマーIII)の調製
実施例1に記載された反応フラスコに、アクリルアミドの49.4パーセント水溶液を129.2g、ジアリルジメチル塩化アンモニウムの63パーセント水溶液を162.1g、ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル第四塩のホモポリマーの15パーセント水溶液を60.6g、ギ酸ナトリウムを0.25g、エチレンジアミン四酢酸を0.41g、四ナトリウム塩、硫酸アンモニウムを240.4g、硫酸ナトリウムを32.1g、ポリシラン消泡剤を0.23g、および脱イオン水を277.7g添加した。得られた混合物を攪拌し、42℃まで加熱した。42℃になったら、VA−044の10.0パーセント水溶液を4.7g上記反応混合物に添加し、1000mL/分の速度で窒素パージを開始した。最初の開始剤の添加の2時間後、VA−044の10.0パーセント水溶液を4.7g上記反応混合物に添加した。最初の開始剤の添加の4時間後、VA−044の10.0パーセント水溶液を3.4g上記反応混合物に添加した。3回目の開始剤添加後、アクリルアミドの49.4パーセント水溶液を84.3g、6時間かけて反応混合物に添加した。最初の開始剤の添加から12時間後に、反応混合物は室温まで冷却された。製造物は、1300cPのバルク粘度および2.4dL/gの還元比粘度(30℃で、1.0N硝酸ナトリウム水溶液中の、ポリマーの0.045パーセント溶液)の、滑らかで乳状の白い分散物であった。上記変性ポリマーは、2.6ミリ当量/gポリマーの電荷密度を有した。
【0085】
実施例4
変性60/40モルパーセントアクリルアミド/ジアリルジメチル塩化アンモニウムコポリマー分散物(ポリマーV)の調製
メカニカルスターラー、熱電対、コンデンサ、窒素パージチューブ、添加ポートが取り付けられた1500mlの反応フラスコに、アクリルアミドの49.4パーセント水溶液を121.9g、ジアリルジメチル塩化アンモニウムの63パーセント水溶液を218.6g、ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル第四塩のホモポリマーの15パーセント水溶液を57.6g、ギ酸ナトリウムを0.24g、エチレンジアミン四酢酸を0.45g、四ナトリウム塩、硫酸アンモニウムを227.0g、硫酸ナトリウムを30.0g、ポリシラン消泡剤を0.20g、および脱イオン水を281.7g添加した。得られた混合物を攪拌し、42℃まで加熱した。42℃になったら、VA−04の10.0パーセント水溶液を4.5g上記反応混合物に添加し、1000mL/分の速度で窒素パージを開始した。最初の開始剤の添加の2時間後、VA−044の10.0パーセント水溶液を4.5g上記反応混合物に添加した。最初の開始剤の添加の4時間後、VA−044の10.0パーセント水溶液を3.3g上記反応混合物に添加した。3回目の開始剤添加後、アクリルアミドの49.4パーセント水溶液を50.0g、6時間かけて反応混合物に添加した。最初の開始剤の添加から12時間後に、反応混合物は室温まで冷却された。製造物は、2300cPのバルク粘度および4.1dL/gの還元比粘度(30℃で、1.0N硝酸ナトリウム水溶液中の、ポリマーの0.045パーセント溶液)の、滑らかで乳状の白い分散物であった。上記変性ポリマーは、3.7ミリ当量/gポリマーの電荷密度を有した。
【0086】
実施例5
変性60/40モルパーセントアクリルアミド/ジアリルジメチル塩化アンモニウムコポリマー分散物(ポリマーVII)の調製
実施例1に記載された反応フラスコに、アクリルアミドの49.4パーセント水溶液を121.9g、ジアリルジメチル塩化アンモニウムの63パーセント水溶液を218.6g、ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル第四塩のホモポリマーの15パーセント水溶液を57.6g、ギ酸ナトリウムを0.24g、エチレンジアミン四酢酸を0.45g、四ナトリウム塩、硫酸アンモニウムを227.0g、硫酸ナトリウムを30.0g、ポリシラン消泡剤を0.20g、および脱イオン水を281.7g添加した。得られた混合物を攪拌し、42℃まで加熱した。42℃になったら、VA−044の10.0パーセント水溶液を4.5g上記反応混合物に添加し、1000mL/分の速度で窒素パージを開始した。最初の開始剤の添加の2時間後、VA−044の10.0パーセント水溶液を4.5g上記反応混合物に添加した。最初の開始剤の添加の4時間後、VA−044の10.0パーセント水溶液を3.3g、および、次亜リン酸ナトリウムを0.04g上記反応混合物に添加した。3回目の開始剤添加後、アクリルアミドの49.4パーセント水溶液を50.0g、6時間かけて反応混合物に添加した。最初の開始剤の添加から12時間後に、反応混合物は室温まで冷却された。製造物は、2725cPのバルク粘度および4.7dL/gの還元比粘度(30℃で、1.0N硝酸ナトリウム水溶液中の、ポリマーの0.045パーセント溶液)の、滑らかで乳状の白い分散物であった。上記変性ポリマーは、4.8ミリ当量/gポリマーの電荷密度を有した。
【0087】
実施例6
変性および未変性ポリマー類の比較
400mLビーカー内の、ケージスターラーを用いて800rpmで攪拌されている198gの水に、上述した実施例1から5にしたがって調製したポリマー組成物を2g渦に沿って注入し、30分攪拌することによって、1パーセントポリマー溶液を調製した。得られた製品溶液を、下記のコロイド滴定に用いた。上記コロイド滴定は、溶液の調製後4時間以内に行われなければならない。
【0088】
上記1パーセントポリマー溶液(0.3g)を、600mLのビーカーに量り入れ、上記ビーカーに400mLの脱イオン水を満たした。溶液のpHは、希釈HClを用いて2.8から3.0に調整した。トルイジンブルー染料(6滴)が添加され、上記溶液を、0.0002Nのポリビニルスルホン酸カリウム塩で、終点(溶液が青から紫に変化する)まで滴定した。1gのポリマー当りのミリ当量の電荷密度は、下記の式により計算される。
【0089】
【数2】

【0090】
結果を下記表1に示す。
【0091】
【表1】

【0092】
表1に示されたデータは、本発明の方法によって調製されたポリマー類は、米国特許第6,071,379号において実施例1の記載に従って調製されたポリマー類と比較して、変性されていることを示唆する。
【0093】
実施例7
表3から7は、従来の微粒子および高分子量凝集剤と比較した、代表的な変性ポリマー類で処理された軽量被覆(Light Weight Coated (LWC))および新聞紙の製紙完成紙料における保持試験の結果を示す。
【0094】
上記保持試験は、ダイナミック排水ジャー(Dynamic Drainage Jar (DDJ))を用い、TAPPI試験法T261cm−94に記載された手順に従って行なわれた。微粉類およびフィラー類の増加された保持は、DDJの濁度の減少として示されるか、またはより高いファーストパス保持(First Pass Retention (FPR))として表現される。
【0095】
上記試験を通じて、125P(76μm)スクリーンが用いられ、せん断速度は1000rpmで一定に維持された。表2は、DDJ試験の一般的な時間系列を示す。
【0096】
【表2】

【0097】
【表3】

【0098】
表3に示されたデータは、ベントナイトおよびコロイド状ほう珪酸塩などの従来からある微粒子技術と比較して、10/90モルパーセントのジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル塩/アクリルアミド逆エマルジョンポリマーとの組合せにおける、代表的なポリマーVおよびVIIのFPRの点から見た性能の劇的な向上を示唆する。
【0099】
【表4】

【0100】
表4に示すように、LWC完成紙料において、ベントナイトおよびコロイド状ほう珪酸塩などの従来からある微粒子技術と比較して、30/70モルパーセントのアクリレートナトリウム/アクリルアミド逆エマルジョンポリマーとの組合せにおける、代表的な変性ポリマーVおよびVIIは、優れた性能を示す。
【0101】
【表5】

【0102】
表5に示すように、他の完成紙料において、投与量が少ない場合も多い場合も、ベントナイトと比較して、10/90モルパーセントのジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル塩/アクリルアミド逆エマルジョンポリマーとの組合せにおける、代表的なポリマーVIIは優れた性能を示す。
【0103】
【表6】

【0104】
表6に示すように、他のLWC完成紙料において、ベントナイトと比較して、30/70モルパーセントのアクリレートナトリウム/アクリルアミド逆エマルジョンポリマーとの組合せにおける、代表的な変性ポリマーVIIは、FPRおよび濁度減少の点において優れた性能を示す。
【0105】
【表7】

【0106】
表7に示すように、一般的な新聞紙完成紙料については、ベントナイトおよびコロイド状ほう珪酸塩と比較して、10/90モルパーセントのジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル塩/アクリルアミド逆エマルジョンポリマーとの組合せにおける、代表的な変性ポリマーIVおよびVIIは、FPRおよび濁度減少の点において向上された性能を示す。
【0107】
実施例8
表9および10は、従来の微粒子が存在する状態および存在しない状態において、代表的な変性ポリマー類および高分子量凝集剤で処理されたLWC製紙完成紙料の、排水試験の結果を示す。
【0108】
排水の測定は、ミューテック(Mutek (BTG, Herrching, Germany))製のダイナミックろ過システム(Dynamic Filtration System(DFS-03))を用いて行なわれた。上記ダイナミックろ過システムを用いた排水測定中、完成紙料(パルプ縣濁液)は攪拌されているコンパートメントに満たされ、薬品添加物の添加中650rpmのせん断にさらされた。上記完成紙料は0.17mmワイヤーサイズの60メッシュのスクリーンを介して60秒間排水され、ろ過量は排水期間の間に、重量測定法で決定された。結果は、排水速度(g/秒)で与えられる。上記排水は、表8に示す試験条件を用いて評価される。
【0109】
【表8】

【0110】
【表9】

【0111】
表9においては、ポリマーV、VIIおよびベントナイトが排水に与える影響を、10/90モルパーセントのジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル塩/アクリルアミド逆エマルジョンポリマーまたは5/95モルパーセント構造変性ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル塩/アクリルアミド逆エマルジョンポリマーとの組合せにおいて比較する。微粒子の中投与量および高投与量が採用された。ポリマーVおよびVIIは、ベントナイトと比較して、排水における劇的な向上を示した。
【0112】
【表10】

【0113】
表10においては、ポリマーVIIおよびベントナイトの排水への影響を、10/90モルパーセントのジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル塩/アクリルアミド逆エマルジョンポリマーとの組合せにおいて測定した。ポリマーVIIは、ベントナイトと比較して、排水における劇的な向上を示した。
【0114】
特許請求の範囲に規定される発明の概念および範囲から外れることなく、ここに記載された発明の方法の構成、操作およびアレンジメントの変更ができる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

【特許請求の範囲】
【請求項1】
約1から約99モルパーセントのカチオン電荷を有する変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマー(modified diallyl-N,N-disubstituted ammonium halide polymer)の調製方法であって、
(a)1以上のジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマー類と、約15から約95パーセントのアクリルアミドモノマー総量とを含む水溶液を調製すること;
(b)モノマー類の重合を開始すること;
(c)少なくとも約5パーセントのジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマー変換および少なくとも約20パーセントのアクリルアミドモノマー変換まで、重合を進行させること;および
(d)残りのアクリルアミドモノマーを添加し、所望の終点(endpoint)まで重合を進行させ、前記重合はモノマーベースで約0.1から約150,000ppmの1以上の連鎖移動剤(chain transfer agent)および、任意で、モノマーベースで約1から約30,000ppmの1以上の架橋剤の存在下で行なわれること、を含む方法。
【請求項2】
前記変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、約0.2から約12dL/gのRSV、約7ミリ当量/gポリマー未満の電荷密度を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、逆エマルジョンポリマー類、分散ポリマー類、溶液ポリマー類、およびゲルポリマー類からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムモノマーがジアリルジメチル塩化アンモニウムであり、前記アクリルアミドモノマーがアクリルアミドであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、約20から約80モルパーセントのカチオン電荷を有することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、約1から約10dL/gのRSVを有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記連鎖移動剤が、ギ酸ナトリウムおよび次亜リン酸ナトリウムから選択されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記重合が、モノマーベースで約0.1から約50,000ppmのギ酸ナトリウムの存在下で行なわれることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記重合が、モノマーベースで約0.1から約30,000ppmのギ酸ナトリウムの存在下で行なわれることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記重合が、モノマーベースで約0.1から約10,000ppmのギ酸ナトリウムの存在下で行なわれることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記重合が、モノマーベースで約0.1から約3,000ppmのギ酸ナトリウムの存在下で行なわれることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記重合が、モノマーベースで約0.1から約150,000ppmの連鎖移動剤、および、モノマーベースで約1から約30,000ppmの架橋剤の存在下で行なわれることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項13】
前記重合が、モノマーベースで約0.1から約50,000ppmの連鎖移動剤、および、モノマーベースで約1から約2,000ppmの架橋剤の存在下で行なわれることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項14】
前記重合が、モノマーベースで約0.1から約10,000ppmの連鎖移動剤、および、モノマーベースで約5から約500ppmの架橋剤の存在下で行なわれることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項15】
前記連鎖移動剤がギ酸ナトリウムであり、前記架橋剤がN、N−メチレンビスアクリルアミドであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、約30から約70モルパーセントのジアリルジメチル塩化アンモニウムモノマー、および、約30から約70モルパーセントのアクリルアミドモノマーでできており、約7ミリ当量/gポリマー未満の電荷密度、および、約10dL/g未満のRSVを有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項17】
請求項1に記載の方法によって調製された、効果的な量の変性ジアリル−N、N−二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーと;効果的な量の1以上の、高分子量で、水溶性のカチオン、アニオン、非イオン、双性イオン(zwitterionic)、または両性イオン(amphoteric)ポリマー凝集剤類(flocculants)とを完成紙料に添加することを含む、製紙完成紙料(papermaking furnish)における保持(retention)および排水(drainage)を増加させる方法。
【請求項18】
前記高分子量で、水溶性のカチオン、アニオン、非イオン、双性イオン(zwitterionic)、または両性イオン(amphoteric)ポリマー凝集剤類が、少なくとも約3dL/gのRSVを有することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記高分子量で、水溶性のカチオン、アニオン、非イオン、双性イオン(zwitterionic)、または両性イオン(amphoteric)ポリマー凝集剤類が、少なくとも約10dL/gのRSVを有することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記高分子量で、水溶性のカチオン、アニオン、非イオン、双性イオン(zwitterionic)、または両性イオン(amphoteric)ポリマー凝集剤類が、少なくとも約15dL/gのRSVを有することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記ポリマー凝集剤が、ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル第四塩−アクリルアミドコポリマー類からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記ポリマー凝集剤が、アクリル酸ナトリウム−アクリルアミドコポリマー類および加水分解ポリアクリルアミドポリマー類からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項23】
さらに、1以上の凝固剤類(coagulants)を完成紙料に添加することを含む請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記凝固剤が、EPI/DMA、架橋NH、ポリ(ジアリルジメチル塩化アンモニウム)およびポリ塩化アルミニウム類から選択されることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記変性−N、N−ジアリル二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーおよびポリマー凝集剤が、薄いストック(thin stock)に添加されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項26】
前記変性−N、N−ジアリル二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、前記ポリマー凝集剤の前に添加されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項27】
前記変性−N、N−ジアリル二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが、前記ポリマー凝集剤の後に添加されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項28】
前記変性−N、N−ジアリル二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーがトレー水(tray water)に添加され、前記ポリマー凝集剤が薄いストックライン(thin stock line)に添加されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項29】
前記変性−N、N−ジアリル二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが希釈ヘッドボックス流(dilution head box stream)に添加され、前記ポリマー凝集剤が薄いストックラインに添加されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項30】
前記変性−N、N−ジアリル二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーが濃いストック(thick stock)に添加され、前記ポリマー凝集剤が薄いストックラインに添加されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項31】
前記変性−N、N−ジアリル二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーおよび前記ポリマー凝集剤が、薄いストックに同時に添加されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項32】
前記変性−N、N−ジアリル二置換ハロゲン化アンモニウムポリマーおよび前記ポリマー凝集剤が、希釈ヘッドボックス流に同時に添加されることを特徴とする請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−517101(P2008−517101A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536973(P2007−536973)
【出願日】平成17年10月15日(2005.10.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/037150
【国際公開番号】WO2006/044733
【国際公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(507248837)ナルコ カンパニー (91)
【Fターム(参考)】