説明

変調装置、その方法、変調波受信装置および変調システム

【課題】 データを良好な周波数帯に自動的に変調できる変調システムを提供する。
【解決手段】 FMモジュレータ2のFMレベル検波部11にて周辺地域の電波の受信レベルを検知する。周波数コントローラ14にて、メモリ13に記憶した異なる周波数帯の複数の基準周波数帯における受信レベルの最も低い基準周波数帯を選定する。選定した基準周波数帯で変調部12にてデータを変調させ、変調した基準周波数帯の周波数帯情報をデジタル信号で重畳し送信する。送信した周波数帯情報をヘッドユニット3のFM多重デコード部25で受信する。システムコントローラにて受信した周波数帯情報に基づいてFMチューナ部26を制御し、データを変調した基準周波数帯以外の信号を減衰させてデータを取得する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データを所定の周波数帯に変調する変調装置およびその方法、また変調されたデータを受信する変調波受信装置、さらには、それら変調装置および変調波受信装置を備えた変調システムに関する。
【0002】
【背景技術】従来において、データの送受信に変調装置を用いる構成が知られている。この変調装置は、例えば取得した音楽データを超短波である30〜300MHzの周波数帯に適宜変調し、送信する。この従来の変調装置は、メモリと、周波数変換部と、入力設定部と、変換コントローラと、送信部と、を備えている。
【0003】メモリは、データを変調する基準周波数帯を複数記憶する。周波数変換部は、データを取得可能で、取得したデータを所定の基準周波数帯に変調する。入力設定部は、例えば複数の操作ボタンを有している。これら操作ボタンを利用者が操作することにより、入力操作部はメモリに記憶された基準周波数帯のいずれかを選択して設定する。変換コントローラは、周波数変換部を制御し、入力設定部で選択された基準周波数帯に基づいて周波数変換部でデータを変調させる。送信部は、送信アンテナを有している。そして、送信部は、周波数コントローラで所定の基準周波数帯に変調したデータを送信アンテナを介して送信する。
【0004】この変換装置で送信するデータは、例えばFM放送受信装置などで受信させる。そして、このFM放送受信装置で受信したデータは、このFM放送受信装置に接続されたデータ再生装置に出力し、再生させる。このような構成により、例えばCD−DA(Compact Disk-Digital Audio)に記録された音楽データを読み取るドライブを変調装置に接続することで、データ再生装置に電線を介して接続する必要がない。さらに、ドライブを接続した変調装置を、離れた場所に設置したデータ再生装置でも再生可能となり、利便性が向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、データを変調する基準周波数帯は、利用者が変調装置を利用する地域における電波の状況を判断して設定する。すなわち、利用者は、変調装置を利用する地域におけるFM放送やTV放送などで提供される情報の周波数の状態を認識する。そして、利用者は、提供される情報の周波数で影響を受けない基準周波数帯を選定し、入力設定部の操作ボタンを操作することで基準周波数帯を設定する。このため、仮に変調装置を他の地域で利用する場合、再びその地域における電波の状況を認識し、変調するデータが影響を受けにくい良好な基準周波数帯を設定し直す必要がある。
【0006】本発明は、このような点に鑑みて、データを良好な周波数帯に自動的に変調できる変調装置およびその方法、また本発明は、自動的に変調されたデータを自動的に取得する変調波受信装置、さらに本発明は、自動的に変調されたデータを自動的に取得する変調システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、データを取得するデータ取得手段と、周辺地域の電波を受信して受信レベルの大きさを検知するレベル検波手段と、このレベル検波手段にて検知した受信レベルの大きさに基づいて受信レベルの小さい周波数帯を認識して基準周波数帯として設定する周波数設定手段と、この周波数設定手段にて設定された基準周波数帯で前記データ取得手段にて取得したデータを変調する周波数変調手段と、を具備したことを特徴とした変調装置である。
【0008】この発明では、周波数設定手段により、レベル検波手段にて周辺地域の電波を受信して検知した受信レベルの大きさに基づいて受信レベルの小さい周波数帯を認識して基準周波数帯を設定し、この基準周波数帯でデータ取得手段にて取得したデータを周波数変調手段で変調する。このことにより、データの変調が周辺地域の電波の影響を受けない周波数帯で自動的に変調可能となり、利便性が向上する。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の変調装置において、異なる周波数帯の基準周波数帯を複数記憶する記憶手段を具備し、周波数設定手段は、レベル検波手段にて検知した受信レベルにおける前記記憶手段に記憶された各基準周波数帯での受信レベルを比較し、最も受信レベルの低い基準周波数帯を設定することを特徴とする。
【0010】この発明では、周波数設定手段により、レベル検波手段にて検知した受信レベルにおいて、あらかじめ記憶手段に複数記憶された異なる周波数帯の各基準周波数帯での受信レベルを比較し、最も受信レベルの低い基準周波数帯を設定する。このことにより、簡単な構成で容易に周辺地域の電波の影響を受けない周波数帯でのデータの自動変調が得られる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の変調装置において、周波数設定手段は、レベル検波手段にて検知した受信レベルとあらかじめ設定された基準値とを比較し、前記受信レベルに前記基準値以下の周波数帯を認識することにより、この認識した周波数帯のうちの少なくとも1つを基準周波数帯として設定することを特徴とする。
【0012】この発明では、周波数設定手段により、レベル検波手段で検知した受信レベルとあらかじめ設定された基準値とを比較し、受信レベルに基準値以下の周波数帯を認識した場合、その周波数帯のうちの少なくとも1つを基準周波数帯として設定する。このことにより、簡単な構成で容易に周辺地域の電波の影響を受けない周波数帯が容易に認識され、データの自動変調が容易となる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の変調装置において、変調されたデータおよびこのデータを変調した基準周波数帯に関する周波数帯情報を送信する送信手段を具備したことを特徴とする。
【0014】この発明では、送信手段により、変調したデータと、このデータの変調した基準周波数帯に関する周波数帯情報を送信させる。このことにより、自動的に変調されたデータでも、変調された周波数帯が認識可能で、変調されたデータの自動的な受信が可能となる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4の変調装置において、送信手段は、変調されたデータに周波数帯情報をデジタル信号で重畳させて送信することを特徴とする。
【0016】この発明では、変調されたデータにデジタル信号で周波数帯情報を重畳させて送信させる。このことにより、データとともに周波数帯情報が同時に送信され、変調したデータの送受信効率が向上する。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の変調装置を変調方法に展開したもので、演算手段により取得するデータを所定の周波数帯に変調する変調方法であって、周辺地域の電波を受信して受信レベルを検知し、この検知した受信レベルの小さい周波数帯を認識して基準周波数帯を設定し、この設定された基準周波数帯で取得するデータを変調することを特徴とする。このことにより、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を享受する。
【0018】請求項7ないし10に記載の発明は、請求項6に記載の変調方法において、請求項2ないし5に記載の変調装置に対応した変調方法である。このことにより、請求項2ないし5に記載の発明と同様の作用効果を享受する。
【0019】請求項11に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の変調装置で変調されたデータの基準周波数帯に関する周波数帯情報を取得する情報取得手段と、この情報取得手段にて取得した周波数帯情報の基準周波数帯以外の信号を減衰させて前記変調されたデータを取得するデータ受信手段と、を具備したことを特徴とした変調波受信装置である。
【0020】この発明では、データの変調が周辺地域の電波の影響を受けない周波数帯で自動的にデータを変調できる請求項1ないし5のいずれかに記載の変調装置で変調されたデータの基準周波数帯に関する周波数情報を情報取得手段にて取得し、データ受信手段により、この取得した周波数帯情報の基準周波数帯以外の信号を減衰させてデータを取得する。このことにより、周辺地域の電波の影響を受けない周波数帯で自動的に変調されたデータでも、そのデータの周波数帯に対応して取得可能で、自動的に変調されたデータの取得が容易となる。
【0021】請求項12に記載の発明は、請求項2に記載の変調装置で変調されたデータの基準周波数帯に関する周波数帯情報を取得する情報取得手段と、前記変調装置の記憶手段に記憶された異なる周波数帯の複数の基準周波数帯に対応する基準周波数帯を複数記憶する端末記憶手段と、前記情報取得手段にて取得した周波数帯情報に基づいて前記端末記憶手段に記憶された対応する基準周波数帯を認識し、この基準周波数帯以外の信号を減衰させて前記変調されたデータを取得するデータ受信手段と、を具備したことを特徴とした変調波受信装置である。
【0022】この発明では、簡単な構成で容易に周辺地域の電波の影響を受けない周波数帯でのデータの自動変調が得られる請求項2に記載の変調装置で変調されたデータの基準周波数帯に関する周波数情報を情報取得手段にて取得し、データ受信手段により、端末記憶手段に記憶され変調装置の記憶手段に記憶された基準周波数帯に対応する基準周波数帯のうち、取得した周波数帯情報に対応する基準周波数帯を認識し、この基準周波数帯以外の信号を減衰させて変調されたデータを取得する。このことにより、周辺地域の電波の影響を受けない周波数帯で自動的に変調されたデータでも、そのデータの周波数帯に対応して取得可能で、自動的に変調されたデータの取得が簡単な構成で容易となる。
【0023】請求項13に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の変調装置と、請求項11または12に記載の変調波受信装置と、を具備したことを特徴とした変調システムである。
【0024】この発明では、データの変調が周辺地域の電波の影響を受けない周波数帯で自動的にデータを変調できる請求項1ないし5のいずれかに記載の変調装置と、自動的に変調されたデータの周波数帯に対応して取得でき自動的に変調されたデータの取得が容易な請求項11または12に記載の変調受信装置とを備える。このことにより、周辺地域の電波の影響を受けずに容易にデータの送受信が可能となり、利便性が向上する。
【0025】請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の変調システムにおいて、請求項11または12に記載の変調波受信装置のデータ受信手段にて取得したデータを再生処理する再生装置を具備したことを特徴とした変調システムである。
【0026】この発明では、請求項13に記載の変調システムの変調波受信装置のデータ受信手段にて取得したデータを再生処理する再生装置を設ける。このことにより、データを送受信させて再生処理する構成について特に好適で、周辺地域の電波影響を受けずに容易に送受信されるデータがそのまま再生され、利便性が向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0028】〔第1の実施の形態〕
(変調システムの構成)図1は、本発明の第1の実施の形態の変調システムの概略構成を示すブロック図である。この図1において、1は変調システムで、この変調システム1は、変調装置としてのFMモジュレータ2と、変調波受信装置としてのヘッドユニット3と、図示しない再生装置と、を備えている。そして、変調システム1は、このFMモジュレータ2により取得した例えば音楽データなどのデータを周辺地域の電波の影響を受けないように変調して送信し、ヘッドユニット3で受信して再生装置で再生処理させるシステムである。
【0029】FMモジュレータ2は、変調装置本体5と、入力手段としてのコントローラ6と、図示しない電源手段と、を備えている。変調装置本体5は、レベル検波手段としてのFMレベル検波部11と、周波数変調手段としての変調部12と、記憶手段としてのメモリ13と、周波数設定手段としての周波数コントローラ14と、送信手段15と、を備えている。
【0030】FMレベル検波部11は、受信アンテナ17を有している。そして、このFMレベル検波部11は、変調システム1が利用される地域における電波を受信アンテナ17で受信し、受信した電波の状況を判断する。すなわち、FMレベル検波部11は、利用する地域において例えばFM放送やTV放送などで提供される情報の超短波などの電波を受信アンテナ17で受信し、受信した電波の受信レベルを検知する。そして、検知した受信レベルの状態は、周波数コントローラ14に出力される。
【0031】変調部12には、例えば図示しないデータ読取手段が接続されている。この変調部12は、データ読取手段にて読み取ったデータを取得可能に構成されている。そして、変調部12は、取得したデータを所定の周波数帯に変調する。変調方法は、振幅変調や周波数変調など、各種方法を利用できる。
【0032】なお、データ読取手段としては、例えばCD−DA(Compact Disk-Digital Audio)やCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc - Read Only Memory)、磁気カードなどの記録媒体に記録された音楽データなどのデータを読み取るドライブやコネクタなどである。なお、これらの構成に限られるものではない。
【0033】メモリ13は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などが用いられる。このメモリ13には、複数、例えばn個の周波数帯情報が記憶されている。この周波数帯情報は、例えば「Freq.n(n:自然数)」などの他との識別性を有する複数、例えばn個の識別情報と、これら識別情報にそれぞれ関連付けられた複数、例えばn個の基準周波数帯とが対をなして構成されている。すなわち、メモリ13は、識別情報および基準周波数帯が対をなした1つの周波数帯情報として複数記録するテーブル構造に構成されている。
【0034】また、メモリ13には、あらかじめ設定された閾値Thが記憶されている。この閾値Thは、FMレベル検波部11で検波した電波の受信レベルと比較され、受信レベルの状態の判断基準である。すなわち、閾値Thは、この閾値Thを越える受信レベルではヘッドユニット3で受信する情報が電波障害を受けるおそれがある値に設定されている。
【0035】周波数コントローラ14は、FMレベル検波部11に接続されている。周波数コントローラ14は、FMレベル検波部11にて検知した受信レベルの状態を取得する。また、周波数コントローラ14には、メモリ13が接続されている。そして、周波数コントローラ14は、FMレベル検波部11から取得した周辺地域の電波の受信レベルと、メモリ13に記憶された周波数帯情報とを比較する。また、周波数コントローラ14は、周辺地域の電波の受信レベルにて影響を受け難い周波数帯情報、すなわち、周辺地域の電波の受信レベルが最も小さい基準周波数帯をメモリに記憶された周波数帯情報から選択する。
【0036】そして、周波数コントローラ14は、変調部12を制御し、選択した周波数帯情報の基準周波数帯でデータを変調させる制御をする。なお、この変調部12で変調させる制御の際、周波数コントローラ14は変調されるデータに周波数帯情報の識別情報を例えばデジタル信号で重畳させる制御をする。
【0037】また、周波数コントローラ14は、メモリ13に記憶された閾値Thと、FMレベル検波部11で検波する電波の受信レベルとを比較し、受信レベルが閾値Thを越えるか否かを判断する。そして、周波数コントローラ14は、受信レベルが閾値Thを越えたことを認識すると、変調部12でデータを変調させる基準周波数帯を変更する処理をする。
【0038】送信手段15は、送信アンテナ18を有している。この送信手段15は、変調部12で所定の周波数帯に変調されたデータに周波数帯情報の識別情報が重畳された情報を送信する。
【0039】コントローラ6は、変調装置本体5の周波数コントローラ14に接続されている。このコントローラ6は、例えば利用者が適宜入力操作する複数の操作スイッチなどを有している。そして、コントローラ6は、操作スイッチなどが適宜入力操作されることにより、FMモジュレータ2に各種動作を実行させる設定をする。
【0040】図示しない電源手段は、例えばコントローラ6の図示しない電源スイッチのオンにより、各構成に電力を供給してFMモジュレータ2全体を動作させる。この電源手段は、例えば電源コードを有し商用交流電源からの電力を供給したり、乾電池や蓄電池などが装着されるコネクタを有しこれら乾電池や蓄電池などからの電力を供給するなどの構成を採用することができる。
【0041】一方、ヘッドユニット3は、FMモジュレータ2から送信される情報を取得する。このヘッドユニット3は、受信手段21と、端末記憶手段としての端末メモリ22と、システムコントローラ23と、図示しない端末電源手段と、を備えている。また、受信手段21は、受信アンテナ24と、情報取得手段としてのFM多重デコード部25と、データ受信手段としてのFMチューナ部26と、を備えている。
【0042】受信手段21のFM多重デコード部25は、受信アンテナ24を介して受信した情報に記述された周波数帯情報の識別情報を取得する。そして、FM多重デコード部25は、取得した周波数帯情報の識別情報をシステムコントローラ23に出力する。
【0043】受信手段21のFMチューナ部26は、所定の周波数帯以外の信号を減衰させる図示しないフィルタを有している。このFMチューナ部26は、受信アンテナ24を介して受信した情報をフィルタに通過させ、変調装置2で変調されたデータを取得する。そして、FMチューナ部26は、取得したデータを再生装置に出力する。
【0044】端末メモリ22は、FMモジュレータ2のメモリ13と同様にRAMやROMなどが用いられる。この端末メモリ22には、メモリ13と同様の周波数帯情報が記憶されている。
【0045】システムコントローラ23は、FM多重デコード部25と、FMチューナ部26と、端末メモリ22とにそれぞれ接続されている。そして、システムコントローラ23は、FM多重デコード部25で取得した周波数帯情報の識別情報を認識し、端末メモリ22に記憶された周波数帯情報と照合する。この照合により、システムコントローラ23は、端末メモリ22に記憶された同一の識別情報の周波数帯情報を認識し、この周波数帯情報の識別情報に関連付けられた基準周波数帯を、FMモジュレータ2でデータを変調した基準周波数帯と認識する。そして、システムコントローラ23は、FMチューナ部26を制御し、認識した基準周波数帯でフィルタにより受信した情報を処理してデータを取得させる。
【0046】端末電源手段は、FMモジュレータ2の電源手段と同様に、図示しない電源スイッチのオンにより、電力を各構成に供給してヘッドユニット3全体を動作させる。
【0047】一方、再生装置は、例えば音楽データを再生する図示しないスピーカなどの発音手段を有している。そして、再生装置は、ヘッドユニット3のFMチューナ部26で取得したデータを取得し、発音手段にて音として出力させて再生処理する。
【0048】(変調システムの動作)次に、上記第1の実施の形態の変調システムの動作を図面を参照して説明する。図2は、変調システムの動作を示すフローチャートである。
【0049】まず、利用者がFMモジュレータ2のコントローラ6の電源スイッチを操作することにより、FMモジュレータ2に電力が供給される(ステップS1)。さらに、利用者がFMモジュレータ2のコントローラ6の入力操作により、メモリ13に記憶されている基準周波数帯のいずれかを選定する(ステップS2)。また、利用者は、ヘッドユニット3の図示しない電源スイッチを操作してヘッドユニット3に電力を供給させ、ヘッドユニット3をオンする。そして、利用者は、ヘッドユニット3の受信する電波の受信域を例えばFM放送の超短波域に設定する。さらに、利用者は、ヘッドユニット3の受信域をステップS2で設定した基準周波数帯に設定する(ステップS3)。この後、利用者は、FMモジュレータ2に接続されたデータ読取手段を適宜動作させてデータを読み取らせる。
【0050】一方、ステップS2の利用者による基準周波数帯を選定する入力操作により、変調装置2の周波数コントローラ14は、FMレベル検波部11にて周辺地域における電波の受信レベルを検波させる。さらに、周波数コントローラ14は、メモリ13に記憶されている各周波数帯情報の基準周波数帯と、FMレベル検波部11で検波した受信レベルとを順次比較する(ステップS4)。さらに、周波数コントローラ14は、受信レベルと比較した各基準周波数帯における受信レベルの大きさを比較する(ステップS5)。そして、周波数コントローラ14は、各基準周波数帯における受信レベルが最も低い基準周波数帯を選定する(ステップS6)。
【0051】この後、周波数コントローラ14は、変調部12を制御し、選定した基準周波数帯でデータ読取手段で読み取ったデータを変調させる。さらに、周波数コントローラ14は、変調したデータに選定した基準周波数帯の周波数情報の識別情報を重畳させる制御をする。この後、周波数コントローラ14は、送信手段を制御し、所定の基準周波数帯で変調したデータに周波数帯情報を重畳させた情報を送信させる(ステップS7)。
【0052】そして、このステップS7でFMモジュレータ2から送信された情報を、ヘッドユニット3の受信手段21にて受信する。この受信により、ヘッドユニット3のFM多重デコード部25は情報に記述された周波数帯情報を取得する(ステップS8)。このステップS8における周波数帯情報の取得により、ヘッドユニット2のシステムコントローラ23は、受信した情報の周波数帯情報の識別情報を端末メモリ22に記憶された周波数帯情報の識別情報と照合し、識別情報が同一の周波数帯情報を認識する。そして、システムコントローラ23は、認識した周波数帯情報の基準周波数帯をFMモジュレータ2でデータを変調した基準周波数帯と認識する。この後、システムコントローラ23は、FMチューナ部26を制御し、認識した基準周波数帯でフィルタにより受信した情報を処理してデータを取得させる(ステップS9)。すなわち、利用者がステップS3で設定した基準周波数帯から、FMモジュレータ2から送信される周波数帯情報の基準周波数帯に自動的に設定変更する。
【0053】このステップS9における基準周波数帯の自動設定変更にてFMチューナ部26で取得したデータは、再生装置に出力され、再生装置で再生処理される。
【0054】また、ステップS7でFMモジュレータ2が情報を送信した後、FMモジュレータ2の周波数コントローラ14は、適宜FMレベル検波部11を制御して周辺地域の電波の受信レベルを検波させる。そして、周波数コントローラ14は、FMレベル検波部11で検波した受信レベルが、あらかじめ設定されメモリに記憶された閾値Thを越えるか否かを判断する(ステップS10)。
【0055】このステップS10において、周波数コントローラ14により受信レベルが閾値Thを越えていないと判断した場合、ステップS6に進んで設定した基準周波数帯で変調部12によりデータを変調させる処理を継続させる。また、ステップS10において、周波数コントローラ14により受信レベルが閾値Thを越えたと判断した場合、ステップS4に進み、再び受信レベルが最も低くなる基準周波数帯を選定する処理をする。
【0056】このように、上記第1の実施の形態では、周波数コントローラ14により、FMレベル検波部11にて周辺地域の電波を受信して検知した受信レベルの大きさに基づいて受信レベルの小さい基準周波数帯を認識し、この基準周波数帯で変調部12によりデータを変調する。このため、データの変調が周辺地域の電波の影響を受けない周波数帯で自動的に変調でき、異なる地域でも改めて周辺地域の電波の影響を受けない基準周波数帯を選定して変調し直す必要がなく、利便性を向上できる。
【0057】また、データの変調に関する周波数帯情報を変調したデータに重畳して送信し、ヘッドユニットにて周波数帯情報を取得させ、自動的にその周波数帯情報の基準周波数帯で受信させるようにFMチューナ部26を制御する。このため、FMモジュレータ2で自動的に変調する基準周波数帯を設定しても、ヘッドユニット3で対応して自動的に受信する基準周波数帯を設定するので、変調する基準周波数帯を調べてヘッドユニット3を調整する必要がなく、さらに利便性を向上できる。
【0058】さらに、周波数帯情報の重畳は、デジタル信号で重畳させる。このため、データを周波数変調させる構成において、容易にかつ良好に送信するデータに周波数帯情報を重畳させることができる。FMモジュレータ2およびヘッドユニット3間で良好な送受信ができる。
【0059】そして、変調する基準周波数帯は、あらかじめメモリ13に複数の周波数帯情報として記憶させておき、これら周波数帯情報のうち最も受信レベルが低くなる基準周波数帯を選定し、変調部12で変調させる。このため、簡単な構成で、周辺地域の電波の影響を受けない基準周波数帯を設定することが容易にでき、処理効率も向上できる。
【0060】また、メモリ13に所定の閾値Thを記憶し、変調する基準周波数帯での周辺地域の電波の受信レベルの状態を閾値Thで判断し、受信レベルが閾値Thを越える場合に、基準周波数帯を選定し直す。このため、簡単な構成で、常に周辺地域の電波の影響を受けない良好な基準周波数帯でデータの変調ができる。
【0061】〔第2の実施の形態〕次に、本発明の第2の実施の形態の変調システムについて図面を参照して説明する。この第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態において、受信レベルが小さい基準周波数帯の周波数帯でデータを変調する構成に代え、あらかじめ設定した閾値となる基準値で受信レベルと比較して、基準値より小さくなる周波数帯でデータを変調する構成である。図3は、変調システムの動作を示すフローチャートである。なお、この第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0062】まず、利用者がFMモジュレータ2のコントローラ6の電源スイッチを操作することにより、FMモジュレータ2に電力が供給される(ステップS11)。また、利用者は、ヘッドユニット3の図示しない電源スイッチを操作してヘッドユニット3に電力を供給させ、ヘッドユニット3をオンする。さらに、利用者は、ヘッドユニット3の受信する電波の受信域を例えばFM放送の超短波域に設定する。
【0063】この後、利用者は、FMモジュレータ2のコントローラ6の入力操作により、基準周波数帯を設定する旨を設定入力する(ステップS12)。この場合、FMモジュレータ2に電力が供給された際に、基準周波数帯の設定を促す旨の表示や音声などにて報知するとよい。
【0064】そして、ステップS12の設定入力により、変調装置2の周波数コントローラ14は、FMレベル検波部11にて周辺地域における電波の受信レベルを検波させる(ステップS13)。さらに、周波数コントローラ14は、メモリ13に記憶されている閾値となる基準値と、FMレベル検波部11で検波した受信レベルとを比較する(ステップS14)。そして、周波数コントローラ14は、受信レベルが基準値以下となる周波数帯を検出し、検出した周波数帯を基準周波数帯と設定してメモリ13に記憶させる(ステップS15)。さらに、周波数コントローラ14は、設定した基準周波数帯が複数ある場合には、これら基準周波数帯のうち受信レベルが最も低い基準周波数帯を設定する(ステップS16)。
【0065】この後、周波数コントローラ14は、変調部12を制御し、設定した基準周波数帯でデータ読取手段で読み取ったデータを変調させる。さらに、周波数コントローラ14は、変調したデータに設定した基準周波数帯の周波数情報を重畳させる制御をする。この後、周波数コントローラ14は、送信手段を制御し、所定の基準周波数帯で変調したデータに周波数帯情報を重畳させた情報を送信させる(ステップS17)。
【0066】そして、このステップS17でFMモジュレータ2から送信された情報を、ヘッドユニット3の受信手段21にて受信する。この受信により、ヘッドユニット3のFM多重デコード部25は情報に記述された周波数帯情報を取得する(ステップS18)。そして、システムコントローラ23は、取得した周波数帯情報の基準周波数帯をFMモジュレータ2でデータを変調した基準周波数帯と認識する。この後、システムコントローラ23は、FMチューナ部26を制御し、認識した基準周波数帯でフィルタにより受信した情報を処理してデータを取得させる(ステップS19)。すなわち、利用者がステップS12で設定された基準周波数帯から、FMモジュレータ2から送信される周波数帯情報の基準周波数帯に自動的に設定変更する。
【0067】このステップS19における基準周波数帯の自動設定変更にてFMチューナ部26で取得したデータは、再生装置に出力され、再生装置で再生処理される。
【0068】また、ステップS17でFMモジュレータ2が情報を送信した後、FMモジュレータ2の周波数コントローラ14は、適宜FMレベル検波部11を制御して周辺地域の電波の受信レベルを検波させる。そして、周波数コントローラ14は、FMレベル検波部11で検波した受信レベルが、あらかじめ設定されメモリに記憶された閾値Thを越えるか否かを判断する(ステップS20)。
【0069】このステップS20において、周波数コントローラ14により受信レベルが閾値Thを越えていないと判断した場合、ステップS16で設定した基準周波数帯で変調部12によりデータを変調させる処理を継続させる。また、ステップS20において、周波数コントローラ14により受信レベルが閾値Thを越えたと判断した場合、ステップS16に進む。すなわち、メモリ13に記憶した他の基準周波数帯で最も受信レベルの低い基準周波数帯を選定して同様に処理する。さらに、メモリ13に記憶した他の基準周波数帯でも閾値Thを越えると判断した場合には(ステップS21)、ステップS13に進んで再び受信レベルが基準値より低くなる基準周波数帯を設定する処理をする。なお、ステップS20で、閾値Thを越えると判断した場合、ステップS16に進むことなく、ステップS13に進んで処理する制御をしてもよい。
【0070】このように、上記第2の実施の形態では、受信レベルと比較する閾値となる基準値をあらかじめ設定しておき、基準値以下となる周波数帯を基準周波数帯としてデータを変調させる。このため、複数の基準周波数帯を設定しておく必要がなく、受信する電波の連続した領域で基準周波数帯を適宜設定でき、より良好なデータの変調ができる。さらには、1つの基準値を設定するのみでよく、構成を簡略化できる。
【0071】また、基準値以下となる周波数帯が複数ある場合、それら全てを基準周波数帯として設定し、これら設定した基準周波数帯のうち最も受信レベルが小さくなるものをデータの変調に選定する。このため、最も周辺地域における電波の影響を受けない周波数帯で変調でき、より良好なデータの送受信ができる。また、選定した基準周波数帯の受信レベルが良好でなくなった場合には、あらかじめ設定した他の基準周波数帯を利用するので、再び受信レベルと基準値とを比較する必要がなく、処理負荷を低減できる。さらには、メモリ13に記憶させておく簡単な構成ででき、他の基準周波数帯に切り替えるまでの時間が短縮でき、利便性も向上できる。
【0072】〔実施形態の変形〕なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0073】すなわち、FMモジュレータ2に接続されるデータ読取手段にて読み取った音楽データなどのデータを送信させ、ヘッドユニットで受信させて再生装置で再生させる構成について説明したが、この構成に限らず、いずれのデータを処理する構成に適応できる。
【0074】そして、メモリ13に複数の周波数帯情報を記憶させ、比較して最も受信レベルの低い基準周波数帯を選定する構成について説明したが、例えば受信レベルを所定の周波数間隔で数値化し、この数値が最も小さくなる周波数帯を基準周波数帯と設定するなどしてもよい。
【0075】また、利用者がステップS2で基準周波数帯を設定してから周辺地域の電波の影響を受けない基準周波数帯を設定する構成について説明したが、例えばステップS2で利用者が周辺地域の電波の影響を受けない適切な基準周波数帯を設定する旨の設定入力をすることにより、適切な基準周波数帯を設定する処理を実行してもよい。
【0076】さらに、周波数帯情報を重畳したデータをヘッドユニット3に送信して自動的にヘッドユニットで受信させる構成について説明したが、例えば周波数帯情報を重畳させず、FMモジュレータ2に接続した表示手段や発音手段などの報知手段により、周辺地域の電波の影響を受けない基準周波数帯を利用者に報知させ、この報知される内容に従ってヘッドユニット3の受信する基準周波数帯を設定したり、周波数帯情報を重畳したデータをヘッドユニット3に送信させ、ヘッドユニット3に接続した報知手段にて報知させ、利用者にヘッドユニット3の受信する基準周波数帯を設定させるなどしてもよい。
【0077】また、閾値Thを設けず、例えばステップS7の後に適宜ステップS4に戻って最も受信レベルの低い基準周波数帯を設定し直してもよい。
【0078】その他、本発明の実施の際の具体的な構造および異常の発生を認識するための手順などは、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造や手順などとしてもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、周辺地域の電波を受信して検知した受信レベルの大きさに基づいて受信レベルの小さい基準周波数帯を設定し、この基準周波数帯でデータを変調するため、周辺地域の電波の影響を受けない周波数帯で自動的にデータを変調でき、利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る変調システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】前記第1の実施の形態における変調システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる変調システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 変調システム
2 変調装置としてのFMモジュレータ
3 変調波受信装置としてのヘッドユニット
11 レベル検波手段としてのFMレベル検波部
12 周波数変調手段としての変調部
13 記憶手段としてのメモリ
14 周波数設定手段としての周波数コントローラ
15 送信手段
22 端末記憶手段としての端末メモリ
25 情報取得手段としてのFM多重デコード部
26 データ受信手段としてのFMチューナ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 データを取得するデータ取得手段と、周辺地域の電波を受信して受信レベルの大きさを検知するレベル検波手段と、このレベル検波手段にて検知した受信レベルの大きさに基づいて受信レベルの小さい周波数帯を認識して基準周波数帯として設定する周波数設定手段と、この周波数設定手段にて設定された基準周波数帯で前記データ取得手段にて取得したデータを変調する周波数変調手段と、を具備したことを特徴とした変調装置。
【請求項2】 請求項1に記載の変調装置において、異なる周波数帯の基準周波数帯を複数記憶する記憶手段を具備し、周波数設定手段は、レベル検波手段にて検知した受信レベルにおける前記記憶手段に記憶された各基準周波数帯での受信レベルを比較し、最も受信レベルの低い基準周波数帯を設定することを特徴とした変調装置。
【請求項3】 請求項1に記載の変調装置において、周波数設定手段は、レベル検波手段にて検知した受信レベルとあらかじめ設定された基準値とを比較し、前記受信レベルに前記基準値以下の周波数帯を認識することにより、この認識した周波数帯のうちの少なくとも1つを基準周波数帯として設定することを特徴とした変調装置。
【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の変調装置において、変調されたデータおよびこのデータを変調した基準周波数帯に関する周波数帯情報を送信する送信手段を具備したことを特徴とした変調装置。
【請求項5】 請求項4に記載の変調装置において、送信手段は、変調されたデータに周波数帯情報をデジタル信号で重畳させて送信することを特徴とした変調装置。
【請求項6】 演算手段により取得するデータを所定の周波数帯に変調する変調方法であって、周辺地域の電波を受信して受信レベルを検知し、この検知した受信レベルの小さい周波数帯を認識して基準周波数帯を設定し、この設定された基準周波数帯で取得するデータを変調することを特徴とする変調方法。
【請求項7】 請求項6に記載の変調方法において、演算手段は、異なる周波数帯の基準周波数帯を複数記憶する記憶手段を備え、受信した周辺地域の電波の受信レベルにおける前記記憶手段に記憶された基準周波数帯での受信レベルを比較し、最も受信レベルの低い基準周波数帯を設定することを特徴とする変調方法。
【請求項8】 請求項6に記載の変調方法であって、演算手段は、受信した周辺地域の電波の受信レベルとあらかじめ設定された基準値とを比較し、前記受信レベルに前記基準値以下の周波数帯を認識することにより、この認識した周波数帯のうちの少なくとも1つを基準周波数帯として設定することを特徴とする変調方法。
【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかに記載の変調方法において、演算手段は、変換したデータおよびこのデータを変調した基準周波数帯に関する周波数帯情報を送信することを特徴とする変調方法。
【請求項10】 請求項9に記載の変調方法において、演算手段は、変調したデータに周波数帯情報をデジタル信号で重畳して送信することを特徴とする変調方法。
【請求項11】 請求項1ないし5のいずれかに記載の変調装置で変調されたデータの基準周波数帯に関する周波数帯情報を取得する情報取得手段と、この情報取得手段にて取得した周波数帯情報の基準周波数帯以外の信号を減衰させて前記変調されたデータを取得するデータ受信手段と、を具備したことを特徴とした変調波受信装置。
【請求項12】 請求項2に記載の変調装置で変調されたデータの基準周波数帯に関する周波数帯情報を取得する情報取得手段と、前記変調装置の記憶手段に記憶された異なる周波数帯の複数の基準周波数帯に対応する基準周波数帯を複数記憶する端末記憶手段と、前記情報取得手段にて取得した周波数帯情報に基づいて前記端末記憶手段に記憶された対応する基準周波数帯を認識し、この基準周波数帯以外の信号を減衰させて前記変調されたデータを取得するデータ受信手段と、を具備したことを特徴とした変調波受信装置。
【請求項13】 請求項1ないし5のいずれかに記載の変調装置と、請求項11または12に記載の変調波受信装置と、を具備したことを特徴とした変調システム。
【請求項14】 請求項13に記載の変調システムにおいて、請求項11または12に記載の変調波受信装置のデータ受信手段にて取得したデータを再生処理する再生装置を具備したことを特徴とした変調システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2003−333004(P2003−333004A)
【公開日】平成15年11月21日(2003.11.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−142964(P2002−142964)
【出願日】平成14年5月17日(2002.5.17)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】