多搬送波システムにおける搬送波間シグナリング
多搬送波通信システムにおいてフォールバック動作をサポートするための技法が説明される。一態様においては、UEは、第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定することができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために第1の搬送波で第1のDCI形式をモニタリングすることができる。UEは、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを受信することができ、及び、再設定メッセージに基づいて第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することができる。UEは、再設定メッセージを受信後に第1の搬送波で第1のDCI形式及び第2のDCI形式をモニタリングすることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、“FALLBACK OPERATION IN CROSS-CARRIER SIGNALING BASED MULTICARRIER OPERATION IN LTE-A”(LTE−Aにおける搬送波間シグナリングに基づく多搬送波動作におけるフォールバック動作)という題名を有する米国仮特許出願第61/290,724号(出願日:2009年12月29日)、及び、“METHOD AND APPARATUS THAT FACILITATES CROSS-CARRIER SIGNALING BASED MULTICARRIER OPERATION IN LONG TERM EVOLUTION SYSTEMS”(ロングタームエボリューションシステムにおける搬送波間シグナリングに基づく多搬送波動作を容易にする方法及び装置)という題名を有する米国仮特許出願第61/313,647号(出願日:2010年3月12日)の利益を主張するものであり、それらの両方ともこれの譲受人に譲渡され、引用によってここに組み入れられている。
【0002】
本開示は、概して、通信に関するものである。本開示は、より具体的には、無線通信システムにおける通信をサポートするための技法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
様々な通信コンテンツ、例えば、音声、映像、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャスト、等、を提供することを目的として無線通信システムが広範囲にわたって配備されている。これらの無線システムは、利用可能なシステムリソースを共有することによって複数のユーザをサポートすることが可能な多元接続システムであることができる。該多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システムと、時分割多元接続(TDMA)システムと、周波数分割多元接続(FDMA)システムと、直交FDMA(OFDMA)システムと、単一搬送波FDMA(SC−FDMA)システムと、を含む。
【0004】
無線通信システムは、幾つかのユーザ装置(UE)のための通信をサポートすることが可能な幾つかの基地局を含むことができる。UEは、ダウンリンク及びアップリンクを介して基地局と通信することができる。ダウンリンク(又は順方向リンク)は、基地局からUEへの通信リンクを意味し、アップリンク(又は逆方向リンク)は、UEから基地局への通信リンクを意味する。
【発明の概要】
【0005】
多搬送波通信システムにおけるフォールバック(fallback)動作をサポートするための技法が開示される。UEは、多搬送波動作のための複数の搬送波で動作することができる。多搬送波動作のために搬送波間シグナリング(cross−carrier signaling)を用いることができ、及び、1つ搬送波でのデータ送信をサポートするために他の搬送波で制御情報を送信することを含むことができる。フォールバック動作は、(例えば、UEが単一搬送波又は多搬送波のいずれで動作しているかにかかわらず)UEの動作モードが不明であるときでさえもUEに制御情報を信頼できる形で送信する能力を意味する。
【0006】
一設計においては、UEは、第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定することができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングすることができる。UEは、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージ(reconfiguration message)を受信することができる。UEは、再設定メッセージに基づいて第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために再設定メッセージを受信後に第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができる。フォールバック動作は、再設定メッセージの受信前後に少なくとも1つの第1のDCI形式をUEにモニタリングさせることによってサポートされる。DCIは、UEの動作モードに関する不確実性が存在するときでも少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてUEに信頼できる形で送信することができる。
【0007】
一設計においては、基地局は、第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第1のDCI形式を決定することができる。基地局は、少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができる。基地局は、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを送信することができる。基地局は、再設定メッセージに応答して第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することができる。基地局は、再設定メッセージを送信後に少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができる。
【0008】
一設計においては、各々の第2のDCI形式は、対応する第1のDCI形式と搬送波間シグナリングをサポートするための少なくとも1つの追加フィールドとを備えることができる。少なくとも1つの追加フィールドは、以下において説明されるように、搬送波間インジケータフィールド(CIF)を含むことができる。少なくとも1つの第1のDCI形式は、第1のサイズを有することができ、少なくとも1つの第2のDCI形式は、第1のサイズと異なる第2のサイズを有することができる。
【0009】
フォールバック動作は、UEに送信されたDCIを検出するためにUEによって行われるブラインド復号(blind decode)の数を制限するために様々な形で制約することができる。一設計においては、フォールバック動作は、幾つかのDCI形式に関してサポートすることができ、しかしながらその他のDCI形式に関してはサポートすることができない。他の設計においては、フォールバック動作は、1つ以上の搬送波に関してサポートすることができ、しかしながらその他の搬送波に関してはサポートすることができない。さらに他の設計においては、フォールバック動作は、UEの1つ以上の探索スペース(search space)に関してサポートすることができ、しかしながらその他の探索スペースに関してはサポートすることができない。さらに他の設計においては、フォールバック動作は、UEのための一定の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補に関してサポートすることができ、しかしながらその他のPDCCH候補に関してはサポートすることができない。フォールバック動作は、その他の方法で制約することもできる。本開示の様々な態様及び特徴が以下においてさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】典型的な無線通信システムを示した図である。
【図2】典型的なフレーム構造を示した図である。
【図3A】単一搬送波動作の例を示した図である。
【図3B】搬送波間シグナリングを用いない多搬送波動作の例である。
【図3C】搬送波間シグナリングを用いる多搬送波動作の例である。
【図4】2つの典型的なDCI形式を示した図である。
【図5A】異なるダウンリンク送信モードのための再設定を示した図である。
【図5B】搬送波間シグナリングを用いる多搬送波動作のための再設定を示した図である。
【図6】新たな搬送波が追加されたときの典型的なフォールバック動作を示した図である。
【図7】搬送波間シグナリングがイネーブルにされるときの典型的なフォールバック動作を示した図である。
【図8】再設定のための遷移間隔中における典型的なフォールバック動作を示した図である。
【図9】基地局における典型的なメッセージ生成器のブロック図を示した図である。
【図10】UEにおける典型的なメッセージ検出器のブロック図を示した図である。
【図11】UEによってDCIを受信するための典型的なプロセスを示した図である。
【図12】基地局によってDCIを送信するための典型的なプロセスを示した図である。
【図13】基地局及びUEの典型的なブロック図を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここにおいて説明される技法は、様々な無線通信システム、例えば、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA及びその他のシステム、に関して用いることができる。用語 “システム”及び“ネットワーク”は、しばしば互換可能な形で用いられる。CDMAシステムは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000、等の無線技術を実装することができる。UTRAは、広帯域−CDMA(WCDMA)と、CDMAのその他の変形と、を含む。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格及びIS−856規格を網羅する。TDMAシステムは、グローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))、等の無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、エボルブド(Evolved)UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband)(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)、等の無線技術を実装することができる。UTRA及びE−UTRAは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(Long Term Evolution)(LTE)及びLTE−Advanced(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリース版であり、ダウンリンクではOFDMA、アップリンクではSC−FDMAを採用する。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A及びGSMは、“第3世代パートナーシッププロジェクト”(3GPP)という名称の組織からの文書において記述される。cdma2000及びUMBは、“第3世代パートナーシッププロジェクト2”(3GPP2)という名称の組織からの文書において記述される。ここにおいて説明される技法は、上述されるシステム及び無線技術、及びその他のシステム及び無線技術のために用いることができる。明確化のため、これらの技法の幾つかの態様は、LTEに関して以下において説明されており、以下の説明の多くの部分においてはLTE用語が用いられる。
【0012】
図1は、LTEシステム又は何らかのその他のシステムであることができる無線通信システム100を示す。システム100は、幾つかのエボルブドノードB(eNB)110と、その他のネットワークエンティティと、を含むことができる。eNBは、UEと通信するエンティティであることができ及び基地局、ノードB、アクセスポイント、等と呼ばれることもある。各eNB110は、特定の地理上のエリアのための通信カバレッジを提供することができ及びカバレッジエリア内に位置するUEのための通信をサポートすることができる。システム容量を向上させるために、eNBの全体的なカバレッジエリアを複数(例えば、3つ)のより小さいエリアに分割することができる。各々のより小さいエリアは、各々のeNBサブシステムによってサービスを提供することができる。3GPPにおいては、用語“セル”は、カバレッジエリアにサービスを提供するeNB及び/又はeNBサブシステムの最小のカバレッジエリアを意味することができる。
【0013】
ネットワークコントローラ130は、一組のeNBに結合することができ及びこれらのeNBのための調整及び制御を提供することができる。ネットワークコントローラ130は、モビリティマネージメントエンティティ(MME)及び/又は何らかのその他のネットワークエンティティを備えることができる。
【0014】
UE120は、システム全体に分散させることができ、及び各UEは静止型又は移動型であることができる。UEは、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局、等と呼ばれることもある。UEは、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線モデム、無線通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、スマートフォン、ネットブック、スマートブック、等であることができる。
【0015】
図2は、LTEにおける周波数分割多重(FDD)のためのフレーム構造200を示す。FDDに関しては、ダウンリンク及びアップリンクには別個の周波数チャネルを割り当てることができる。ダウンリンク及びアップリンクの各々のための送信タイムラインは、無線フレーム単位に分割することができる。各無線フレームは、予め決定された継続時間(例えば、10ミリ秒(ms))を有することができ及び0乃至9のインデックスを有する10のサブフレームに分割することができる。各サブフレームは、2つのスロットを含むことができる。従って、各無線フレームは、0乃至19のインデックスを有する20のスロットを含むことができる。各スロットは、(図2に示される)通常のサイクリックプリフィックスに関しては7つのシンボル期間又は拡張されたサイクリックプリフィックスに関しては6つのシンボル期間を含むことができる。
【0016】
ダウンリンクのための各サブフレームは、制御領域とデータ領域とを含むことができ、それらは、図2に示されるように時分割多重化(TDM)することができる。制御領域は、サブフレームの最初のMのシンボル期間を含むことができ、ここで、Mは、1、2、3又は4に等しいことができ及びサブフレームごとに変わることができる。制御領域は、UEのための制御情報を搬送することができる。データ領域は、サブフレームの残りのシンボル期間を含むことができ及びUEのためのデータ及び/又はその他の情報を搬送することができる。
【0017】
アップリンクのための各サブフレームは、制御領域とデータ領域とを含むことができ、それらは、周波数分割多重化(FDM)することができる(示されていない)。制御領域は、システム帯域幅の2つの縁部において形成することができ及び設定可能なサイズを有することができ、それは、UEによってアップリンクで送信する制御情報の量に基づいて選択することができる。データ領域は、制御領域によって網羅されていない残りの周波数を含むことができる。
【0018】
eNBは、ダウンリンクのためのサブフレーム(又はダウンリンクサブフレーム)の制御領域において物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)でダウンリンク制御情報(DCI)を送信することができる。DCIは、ダウンリンク(DL)許可(grant)、アップリンク(UL)許可、電力制御情報、等を備えることができる。eNBは、ダウンリンクサブフレームのデータ領域において物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)でデータを送信することができる。PDSCHは、ダウンリンクでのデータ送信のためにスケジューリングされたUEのためのデータ及び/又はその他の情報を搬送することができる。
【0019】
UEは、アップリンクのためのサブフレーム(又はアップリンクサブフレーム)の制御領域で割り当てられたリソースブロックにおいて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)でアップリンク制御情報(UCI)を送信することができる。UCIは、ダウンリンクで送信されたデータ送信に関する確認応答(ACK)情報、チャネル品質インジケータ(CQI)情報、スケジューリング要求、等を含むことができる。UEは、アップリンクサブフレームのデータ領域で割り当てられたリソースブロックにおいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)でデータのみ、又はデータとUCIの両方を送信することができる。アップリンク送信は、サブフレームの両方のスロットにまたがることができ及び周波数ホッピングすることができる。
【0020】
システムは、ダウンリンク及びアップリンクの各々に関して単一搬送波又は多搬送波での動作をサポートすることができる。搬送波は、通信のために用いられるある範囲の周波数を意味することができ及び幾つかの特性と関連付けることができる。例えば、各搬送波は、通信のために1つ以上のUEに割り当てることができる。搬送波は、成分搬送波、セル、周波数、RFチャネル、等と呼ばれることもある。複数の搬送波での動作は、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation)又は多搬送波動作と呼ぶこともできる。UEは、eNBとの通信のためにダウンリンクのための1つ以上の搬送波(又はダウンリンク搬送波)及びアップリンクのための1つ以上の搬送波(又はアップリンク搬送波)で動作することができる。eNBは、UEに対して1つ以上のダウンリンク搬送波でデータ及びDCIを送信することができる。UEは、eNBに対して1つ以上のアップリンク搬送波でデータ及びUCIを送信することができる。
【0021】
図3Aは、UEによる単一搬送波動作の例を示す。例示されるように、UEは、eNBとの通信のために単一のダウンリンク(DL)搬送波及び単一のアップリンク(UL)搬送波で動作することができる。eNBは、ダウンリンクサブフレームの制御領域においてPDCCHでUEのためのDL許可及び/又はUL許可を送信することができる。DL許可は、eNBからUEへのダウンリンクデータ送信のための様々なパラメータを備えることができる。ULは、UEからeNBへのアップリンクデータ送信のための様々なパラメータを備えることができる。eNBは、ダウンリンクサブフレームのデータ領域においてPDSCHでUEにダウンリンクデータ送信を送信することができる。UEは、アップリンクサブフレームのデータ領域においてPUSCHでeNBにアップリンクデータ送信を送信することができる。
【0022】
図3Bは、UEによる搬送波間シグナリングを用いない多搬送波動作の例を示す。ここでは、UEは、eNBとの通信のために‘K’のDL搬送波及び‘L’のUL搬送波で動作することができ、ここで、Kは、Lに等しいことができ又は等しくなくともよい。各UL搬送波は、1つのDL搬送波と対になることができる。所定のDL搬送波でのデータ送信をサポートするための制御情報は、そのDL搬送波及び/又は関連付けられたUL搬送波で送信することができる。同様に、所定のUL搬送波でのデータ送信をサポートするための制御情報は、そのUL搬送波及び/又は関連付けられたDL搬送波で送信することができる。
【0023】
搬送波間シグナリングは、1つの搬送波でのデータ送信をサポートするために他の搬送波で制御情報を送信することを意味する。例えば、DL許可は、1つのDL搬送波でのデータ送信をサポートするために他のDL搬送波で送信することができる。搬送波間シグナリングの一設計では、1つの搬送波は、ダウンリンク及びアップリンクの各々に関する主搬送波として指定することができ、
残りの搬送波は、拡張搬送波と呼ぶことができる。主搬送波は、アンカー搬送波、ベース搬送波、等と呼ばれることもある。拡張搬送波は、正規搬送波、二次搬送波、等と呼ばれることもある。UEは、ダウンリンク及びアップリンクの各々に関して主搬送波及びゼロ又はそれよりも多い拡張搬送波で動作するように構成することができる。
【0024】
図3Cは、UEによる搬送波間シグナリングを用いての多搬送波動作の例を示す。図3Cに示される例では、DL搬送波1がUEのための主DL搬送波であることができ、UL搬送波1がUEのための主UL搬送波であることができる。eNBは、すべてのDL及びUL搬送波でのデータ送信をサポートするために主DL搬送波でUEにDCI(例えば、DL及びUL許可)を送信することができる。UEは、すべてのDL及びUL搬送波でのデータ送信をサポートするために主UL搬送波でeNBにUCIを送信することができる。
【0025】
図3Cは、主DL及びUL搬送波を用いた多搬送波動作のための搬送波間シグナリングをサポートする一設計を示す。搬送波間シグナリングは、その他の方法でサポートすることもできる。概して、搬送波間シグナリングは、1つの搬送波でのデータ送信をサポートするために他の搬送波で制御情報を送信することができるあらゆる方法でサポートすることができる。本開示の明確化のため、及び制限なしに、以下の説明の多くは、図3Cに示される設計を仮定し、搬送波間シグナリングをサポートするためにDCIは主DL搬送波で送信され、UCIは主UL搬送波で送信される。
【0026】
システム100は、ダウンリンクでDCIを送信するために用いることができる幾つかのDCI形式をサポートすることができる。表1は、システムによってサポートすることができるDCI形式の組を記載する。DCI形式0は、アップリンクでのデータ送信のためのUL許可を送信するために用いることができる。DCI形式1、1A、1B、1C及び1Dは、ダウンリンクでの1つのコードワードのデータ送信のためのDL許可を送信するために用いることができる。コードワードは、転送ブロック又はパケットに対応することができる。DCI形式2、2A及び2Bは、多入力多出力(MIMO)のためのダウンリンクでの2つのコードワードのデータ送信のためのDL許可を送信するために用いることができる。DCI形式3及び3Aは、送信電力制御(TPC)情報をUEに送信するために用いることができる。DCI形式0、1A、3及び3Aは、同じサイズを有する。DCI形式1、1B、1C、1D、2、2A及び2Bは、異なるサイズを有することができる。
【表1】
【0027】
表1は、LTE Release9によってサポートされるDCI形式を記載する。例えば、将来のLTEリリースではその他のDCI形式もサポート可能である。さらに、搬送波間シグナリングをサポートするために一組のDC形式を定義することができる。一設計では、搬送波間シグナリングをサポートするDCI形式は、(i)搬送波間シグナリングをサポートしない対応するDCI形式(例えば、表1に示されるDCI形式のうちの1つ)の全フィールドと、(ii)搬送波間シグナリングをサポートするための1つ以上の追加フィールドと、を含むことができる。一設計では、搬送波間シグナリングは、データ送信がスケジューリングされる搬送波を示す搬送波間インジケータフィールド(CIF)を介してサポートすることができる。CIFは、次の特性のうちの1つ以上を有することができる。
【0028】
・例えば、上位層シグナリングを介して、CIFの存在を半静的にイネーブルにすることができる。
【0029】
・CIFの存在に関する設定は、個々のUEを対象とすることができる。
【0030】
・CIF(設定される場合)は、固定されたサイズのフィールド(例えば、最大で8つの搬送波をサポートするための3ビット)であることができる。
【0031】
・CIF(設定される場合)の場所は、サイズにかかわらず全DCI形式に関して固定することができる。
【0032】
・搬送波間許可は、UEのためのDCI形式が同じサイズ又は異なるサイズを有するときの両方において設定することができる。
【0033】
・UEによるブラインド復号の合計数の上限が存在することができる。
【0034】
図4は、搬送波間シグナリングをサポートしないDCI形式Xを示す。DCI形式Xは、表1に示されるDCI形式のうちのいずれか1つに対応することができ及び異なるタイプの情報を送信するために用いられる幾つかのフィールドを含むことができる。例えば、DCI形式Xは、許可のために用いることができ及びデータ送信、変調及びコーディング方式(MCS)、プリコーディング情報、HARQ情報、TPCコマンド、及び/又はその他情報のために割り当てられたリソースを搬送するためのフィールドを含むことができる。
【0035】
図4は、搬送波間シグナリングをサポートするDCI形式X’の設計も示す。この設計では、DCI形式X’は、DCI形式Xの全フィールドと、CIFのための追加フィールドと、を含む。追加のCIFに起因して、DCI形式X’は、対応するDCI形式Xのサイズと異なるそれを有する。
【0036】
概して、CIFは、搬送波間シグナリングをサポートするDCI形式を形成するために表1に示されるDCI形式のうちのいずれか1つに追加することができる。例えば、CIFは、DCI形式1A’、0’及び2’をそれぞれ形成するためにDCI形式1A、0及び2に加えることができる。明確化のため、ここにおける説明では、搬送波間シグナリングをサポートしないDCI形式は、プライム(prime)(例えば、DCI形式Xであり、ここで、Xは、あらゆる適切な指定文字であることができる)なしで表すことができる。搬送波間シグナリングをサポートするDCI形式は、プライム(例えば、DCI形式X’)を用いて表すことができる。DCI形式X’は、DCI形式Xの全フィールド、CIF及び/又は搬送波間シグナリングをサポートするためのその他のフィールドを含むことができる。
【0037】
LTE Release8(Rel−8)及びLTE Release9(Rel−9)では、UEは、8つのダウンリンク送信モード1乃至8のうちの1つを用いて無線リソース制御(RRC)によって半静的に設定することができる。各ダウンリンク送信モードに関して、UEは、2つのDCI形式、すなわち、DCI形式1A及びモード依存DCI形式、をモニタリングすることができる。例えば、UEは、閉ループ空間多重化のためのダウンリンク送信モード4のためのDCI形式1A及びDCI形式2をモニタリングすることができる。すべてのダウンリンク送信モードに関して、UEは、アップリンクスケジューリングのために用いられるDCI形式0もモニタリングすることができる。
【0038】
eNBは、UEによってサポートされるDCI形式のうちのいずれか1つを用いてPDCCHでUEにDCIを送信することができる。eNBは、1、2、4又は8のアグリゲーションレベルにそれぞれ対応する1つ、2つ、4つ又は8つの制御チャネル要素(CCE)においてPDCCHでDCIを送信することもできる。各CCEは、9つのリソース要素を含むことができ、各リソース要素は、1つのシンボル期間において1つの副搬送波を網羅する。DCIのための異なる保護レベルのために異なるアグリゲーションレベルを用いることができる。eNBは、一定のCCEのみでUEにDCIを送信することができ、それらは、UEにとっての共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースに所在することができる。共通の探索スペースは、全UEに適用可能であり、個々のUEごとの探索スペースは、UE専用であることができる。UEは、共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースにおいて幾つかのPDCCH候補を有することができる。各PDCCH候補は、DCIをUEに送信することができる特定のCCEの組に対応することができる。表2は、共通の及び個々のUEごとの探索スペース内で異なるアグリゲーションレベルに関してUEによってモニタリングされるPDCCH候補を記載する。
【表2】
【0039】
各PDCCH候補に関して、UEは、UEによってサポートされる各DCIサイズのためのブラインド復号を行うことができる。DCIサイズは、送信すべき情報ビット数を決定し、それは、コードレートに影響を与える。ブラインド復号の合計数は、PDCCH候補数及びUEによってサポートされるDCIサイズ数に依存することができる。ブラインド復号は、復号候補と呼ばれることもある。
【0040】
DCI形式1A及び0は、同じサイズを有する。従って、あらゆるダウンリンク送信モードに関して、UEへのDCIのユニキャスト送信のために2つのDCIサイズのみが存在することができる。すなわち、DCI形式1A及び0のための1つのDCIサイズ、及び、モード依存DCI形式のための他のDCIサイズである。UEは、2つのDCIサイズの各々に関して表2の22のPDCCH候補のための22のブラインド復号、又は合計44のブラインド復号を行うことができる。
【0041】
DCI形式1A及び0は、全ダウンリンク送信モード及び搬送波設定のために用いることができる。これは、eNBがUEのRRC設定及び再設定にかかわらずいずれかのサブフレームでUEにDCIを送信するために用いることができる各リンク(ダウンリンク及びアップリンク)のために1つのDCI形式をeNBが有するのを可能にする。この設計は、以下において説明されるように、UEがRRC再設定下にあるときに潜在的な非常に積極的な継続時間に対処することができる。
【0042】
図5Aは、異なるダウンリンク送信モードのためのRRC再設定の例を示す。時間T1よりも前では、UEは、ダウンリンク送信モードUに基づいて動作し、DCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Wをサポートする。時間T1では、モードUからモードVにUEのダウンリンク送信モードを変更するために(例えば、eNBからUEにRRC接続再設定メッセージを送信することによって)RRC再設定が行われる。時間T2では、UEは、ダウンリンク送信モードVに基づいて動作することができ及びDCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Zをサポートすることができる。(LTEでは、新たなダウンリンク送信モードVが有効になる“行動時間”は存在しないため)時間T1から時間T2への遷移間隔は、未指定であることができる。eNBは、RRC再設定継続時間中にUEの状態及びUEによってサポートされる特定のダウンリンク送信モードを知らないことができる。しかしながら、eNBは、DCI形式1A及び0を用いてUEにDCIを送信することができ、それらは、RRC再設定前及び後の両方においてUEによってサポートされる。従って、全ダウンリンク送信モードのためにDCI形式1A及び0を使用することは、遷移期間中における割り込まれないeNB通信を可能にすることができる。
【0043】
図5Bは、搬送波間シグナリングを用いた多搬送波動作のためのRRC再設定の例を示す。T1よりも前では、UEは、1つ以上の多搬送波で動作し、搬送波間シグナリングをサポートせず、それは、“非CIF”モードと呼ぶことができる。UEは、時間T1よりも前には、DCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Wをサポートする。時間T1では、搬送波間シグナリングをサポートするためにUEの動作を変更するためにRRC再設定が行われ、それは、“CIF”モードと呼ぶことができる。時間T2では、UEは、搬送波間シグナリングを用いて動作し、DCI形式1A’及び0’及びモード依存DCI形式W’をサポートする。
【0044】
図5Bに示されるように、UEが非CIFからCIFに(又はその逆に)半静的に再設定されるときには、eNBがUEに信頼できる形でDCIを送信するのを可能にするための1つのリンクごとの共通のDCI形式は存在しない(RRC再設定前後)。これは、結果としてUEにおいて紛失したDCIが生じる可能性があり、それは性能を劣化させることがある。例えば、(図5Bに示されていない)遷移間隔T1−T2内の時間T3では、eNBは、UEがCIFモードに切り替わっており、DCI形式1A’に基づいてDL許可を送信できるとみなすことができる。しかしながら、UEは、時間T3で依然として非CIFモードで動作することができ及びDCI形式1Aに基づいてブラインド復号を行うことができる。この状況では、UEは、eNBによって送信されたDL許可を見逃す可能性があり及びDL許可に基づいて送信されたダウンリンクデータ送信を見逃す可能性もある。
【0045】
一態様においては、フォールバック動作は、eNBがUEにDCIを信頼できる形で送信できるように多搬送波動作での搬送波間シグナリングに関してサポートすることができる。フォールバック動作は、例えば搬送波間シグナリングをイネーブル又はディスエーブルにするために、RRC再設定前後に各リンクのための少なくとも1つの共通するDCI形式を維持することによってサポートすることができる。
【0046】
一設計では、搬送波間シグナリングに関して次を仮定することができる。
【0047】
・UEは、そのUEが2つ以上の搬送波を用いて設定される場合のみに搬送波間シグナリング(又はCIF)を用いて設定することができる。
【0048】
・UEのためのCIF及び搬送波数の再設定は半静的である。
【0049】
搬送波間シグナリングをサポートするDCI形式(例えば、CIFを有するDCI)及び搬送波間シグナリングをサポートしないDCI形式(例えば、CIFを有さないDCI形式)は、異なるサイズを有することができる。従って、UEは、各PDCCH候補に関して、CIFを有する及び有さない2つのDCI形式のために2つのブラインド復号を行うことができる。UEによって行うブラインド復号の合計数は、搬送波間シグナリングのためのフォールバック動作をサポートするために実質的に増加することができる。
【0050】
一設計では、フォールバック動作は、全搬送波の部分組のみでサポートすることができる。フォールバック動作がサポートされる搬送波は、フォールバック搬送波と呼ぶことができる。フォールバック動作がサポートされない搬送波は、非フォールバック搬送波と呼ぶことができる。各フォールバック搬送波に関して、UEは、CIFを有する及び有さないDCI形式のためのブラインド復号を行うことができる。各非フォールバック搬送波に関して、UEは、CIFを有するDCI形式のみに関してブラインド復号を行うことができる。これは、非フォールバック搬送波のためのブラインド復号の数を減少させることができる。
【0051】
図6は、新たな搬送波が追加されて搬送波間シグナリングがイネーブルにされたときのフォールバック動作をサポートする設計を示す。図6に示される例において、時間T1よりも前では、UEは、搬送波1で動作し、DCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Wをサポートする。時間T1では、他の搬送波2を追加するために及びUEのための搬送波間シグナリングを起動させるためにRRC再設定が行われる。時間T2では、UEは、搬送波間シグナリングを用いて搬送波1及び2で動作する。
【0052】
第1の設計では、UEは、図6に示されるように、搬送波1でのフォールバック動作をサポートし、搬送波2でのフォールバックはサポートしない。この設計においては、時間T2ではUEは次をサポートすることができる。
【0053】
・搬送波1−DCI形式1A’及び0’(CIFを有する)、DCI形式1A及び0(CIFを有さない)、及びDCI形式W’(CIFを有し、搬送波1でUEによってサポートされるダウンリンク送信モードが対象である)
・搬送波2−DCI形式1A’及び0’(CIFを有する)及びDCI形式Z’(CIFを有し、搬送波2でUEによってサポートされるダウンリンク送信モードが対象である)
第2の設計では、UEは、両方の搬送波1及び2でフォールバック動作をサポートすることができる。この設計においては、時間T2ではUEは次をサポートすることができる。
【0054】
・搬送波1−DCI形式1A’及び0’、1A及び0、及びW’
・搬送波2−DCI形式1A’及び0’、1A及び0、及びZ’
図7は、搬送波間シグナリングがイネーブルにされたときにフォールバック動作をサポートする設計を示す。図7に示される例では、時間T1よりも前では、UEは、搬送波間シグナリングを用いない2つの搬送波1及び2で動作する。UEは、搬送波1でDCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Wをサポートし、搬送波2でDCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Zをさらにサポートする。時間T1では、UEのための搬送波間シグナリングを起動させるためにRRC再設定が行われる。時間T2では、UEは、搬送波間シグナリングを用いて搬送波1及び2で動作する。
【0055】
第1の設計では、UEは、図7に示されるように、搬送波1でのフォールバック動作をサポートし、搬送波2でのフォールバックはサポートしない。この設計においては、時間T2では、UEは次をサポートすることができる。
【0056】
・搬送波1−DCI形式1A’及び0’、1A及び0、及びW’
・搬送波2−DCI形式1A’及び0’、及びZ’
第2の設計では、UEは、両方の搬送波1及び2でのフォールバック動作をサポートする。従って、UEは、搬送波2ではDCI形式1A’及び0’、1A及び0、及びZ’をサポートすることができる。
【0057】
概して、フォールバック動作は、あらゆる数の搬送波でサポートすることができ、それらは、UEに関して半静的に再設定することができる。例えば、フォールバック動作は、主搬送波のみ、主搬送波と1つ以上のその他の搬送波、又は何らかのその他の搬送波又は搬送波の組み合わせでサポートすることができる。フォールバック搬送波は、明示で又は暗黙に設定することができ、従って、eNB及びUEの両方がフォールバック搬送波を認識している。一設計では、ダウンリンク及びアップリンクでのデータ送信を制御するためにDCIを信頼できる形で送信できるように、DCI形式1及び0の両方を各々のフォールバック搬送波でサポートすることができる。
【0058】
一設計では、フォールバック動作は、UEによるブラインド復号数を制限するために全PDCCH候補の部分組のみに関してサポートすることができる。UEは、各PDCCH候補のための3つのDCIサイズに関する3つのブラインド復号、すなわち、DCI形式1A及び0のための第1のブラインド復号、モード依存DCI形式のための第2のブイランド復号、及びDCI形式1A’及び0’のための第3のブラインド復号、を行うことができる。従って、UEは、1つの搬送波のための3つのDCIサイズに関して合計66のブラインド復号を行うことができる。ブラインド復号合計数は、UEにDCIを送信することができる方法に対して一定の制約を設けることによって減少させることができる。RRC再設定のためのフォールバック動作は頻繁でないイベントであることがあるため、これらの制約は、性能に対して最小限の影響しか与えないはずである。ブラインド復号数を減少させるための様々な設計が以下において説明される。
【0059】
ブラインド復号数を減少させる第1の設計では、CIFを有する又は有さないDCI形式を異なる探索スペースでサポートすることができる。各探索スペースは、CIFを有するDCI形式又はCIFを有さないDCI形式のいずれもサポートすることができる。一設計では、表3に示されるように、CIFを有さないDCI形式(例えば、DCI形式1A及び0)は、共通の探索スペースでサポートすることができ、CIFを有するDCI形式(例えば、DCI形式1A’、0’及びW’)は、個々のUEごとの探索スペースでサポートすることができる。DCIは、DCI形式1A、0、1A’、0’又はW’を用いて共通の又は個々のUEごとの探索スペースで特定のUEへのユニキャストとして送信することができる。ユニキャストされたDCIは、個々のUEごとの無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier(RNTI)、例えば、セルRNTI(C−RNTI)、半永続的スケジューリング(Semi−Persistent Scheduling(SPS)C−RNTI、一時的C−RNTI、等を用いてスクランブリングすることができる。DCIは、DCI形式1A又は1Cを用いて共通の探索スペースで全UEへのブロードキャストとして送信することができる。ブロードキャストされたDCIは、全UEに知られているRNTI、 例えば、システム情報RNTI(SI−RNTI)、ページングRNTI(P−RNTI)、ランダムアクセスRNTI(RA−RNTI)、等、を用いてスクランブリングすることができる。TPC情報のためのDCIは、共通の探索スペースでDCI形式3又は3Aを用いて送信することができ及びUEによって知られているTPC−PUCCH RNTI又はTPC−PUSCH RNTIを用いてスクランブリングすることができる。
【表3】
【0060】
表3に示される設計を用いた場合、UEは、共通の探索スペースのための2つのDCIサイズ及び個々のUEごとの探索スペースのための2つのDCIサイズを有することができる。共通の探索スペースのための2つのDCIサイズは、DCI形式1A、0、3、及び3Aのための1つのDCIサイズと、DCI形式1Cのための他のDCIサイズと、を含むことができる。個々のUEごとの探索スペースのための2つのDCIサイズは、DCI形式1A’及び0’のための1つのDCIサイズと、DCI形式W’のための他のDCIサイズと、を含むことができる。表3に示される設計に関して、UEは、搬送波間シグナリングを用いるフォールバック動作をサポートするために、このフォールバック動作をサポートしない他のUEと同じ数のバインド(bind)復号(例えば、44)を行うことができる。
【0061】
表3内の設計は、(i)DCIが送信されるのと同じDL搬送波でのダウンリンクデータ送信及び(ii)このDL搬送波と関連付けられたUL搬送波でのアップリンクデータ送信のためにUEをスケジューリングすることに対して影響を有さないであろう。これらの場合は、CIFは必要ない。DL及びUL許可は、(i)DCI形式1A及び0を用いて共通の探索スペースで又は(ii)DCI形式1A’及び0’を用いて個々のUEごとの探索スペースでUEに送信することができる。UEは、ダウンリンク及びアップリンクでのデータ送信のために共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースの両方でスケジューリングすることができる。
【0062】
探索スペースに関する制約に起因して、表3に示される設計は、(i)DCIが送信されるDL搬送波と異なるDL搬送波でのダウンリンクデータ送信及び(ii)DCIが送信されるDL搬送波と関連付けられていないUL搬送波でのアップリンクデータ送信のためにUEをスケジューリングすることに対してある程度の影響を有することがある。これらの場合は、データ送信がスケジューリングされるDL又はUL搬送波を示すためにCIFフィールドを用いることができる。DL及びUL許可は、DCI形式1A’及び0’用いて個々のUEごとの探索スペースでUEに送信することができ、共通探索スペースでは送信できない。
【0063】
ブラインド復号数を減少させる第2の設計では、CIFを有する及び有さないDCI形式を探索スペースの部分組でサポートすることができる。一設計では、CIFを有さないDCI形式(例えば、DCI形式1A及び0)及びCIFを有する幾つかのDCI形式(例えば、DCI形式1A’及び0’)は、表4に示されるように、共通の探索スペースでサポートすることができる。CIFを有するDCI形式(例えば、DCI形式1A’、0’及びW’)は、同じく表4に示されるように、個々のUEごとの探索スペースでサポートすることができる。
【表4】
【0064】
表4に示される設計は、表3に示される設計によって設定される幾つかのスケジューリング上の制約を緩和することができる。特に、DL及びUL許可は、DCI形式1A’及び0’用いて共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースの両方でUEに送信することができる。UEは、CIFを有する及び有さないDCI形式をサポートするために共通の探索スペースでより多くのブラインド復号を行うことができる。
【0065】
表4に示される設計に関して、同じDL搬送波でのデータ送信のためにUEをスケジューリングするためにDL搬送波でDL許可を送信するために、CIFが‘000’(同じDL搬送波に対する搬送波間アドレッシング用)に設定されたDCI形式1A及びDCI形式1A’の両方を共通の探索スペースで用いることができる。CIFが‘000’に設定されたDCI形式1A及びDCI形式1A’の両方をサポートすることは重複している。従って、CIFが‘000’に設定されたDCI形式1A’及びDCI形式0’は、共通の探索スペースでは回避することができ、DCI形式1A及び0を代わりに用いることができる。
【0066】
ブラインド復号数を減少させる第3の設計では、フォールバック動作は一定の搬送波ではサポートすることができない。一設計では、表5に示されるように、CIFを有するDCI形式(例えば、DCI形式1A’、0’及びW’)は、非フォールバック搬送波に関しては共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースでサポートすることができる。DCIは、DCI形式1A’、0’又はW’を用いて共通の又は個々のUEごとの探索スペースで特定のUEへのユニキャストとして送信することができる。DCIは、DCI形式1A又は1Cを用いて共通の探索スペースで全UEへのブロードキャストとして送信することができる。TPC情報のためのDCIは、共通の探索スペースでDCI形式3又は3Aを用いて送信することができる。
【表5】
【0067】
ブラインド復号数を減少させる第4の設計では、CIFを有する及び有さないDCI形式は、異なる組のPDCCH候補のためにサポートすることができる。表2に示されるように、共通の探索スペースには4及び8の2つのアグリゲーションレベルが存在し、アグリゲーションレベル4は、4つのPDCCH候補を含み、アグリゲーションレベル8は、2つのPDCCH候補を含む。同じく表2に示されるように、個々のUEごとの探索スペースには1、2、4及び8の4つのアグリゲーションレベルが存在し、アグリゲーションレベル1は、6つのPDCCH候補を含み、アグリゲーションレベル2は、6つのPDCCH候補を含み、アグリゲーションレベル4は、2つのPDCCH候補を含み、アグリゲーションレベル8は、2つのPDCCH候補を含む。一設計では、所定の探索スペース内での所定のアグリゲーションレベルに関して、幾つかのPDCCH候補に関してはCIFを有さないDCI形式を許容することができ、残りのPDCCH候補に関してはCIFを有するDCI形式を許容することができる。一例として、共通の探索スペースにおけるアグリゲーションレベル4に関しては、最初の2つのPDCCH候補に関してはDCI形式1A及び0を許容することができ、最後の2つのPDCCH候補に関してはDCI形式1A’及び0’を許容することができる。他の例として、共通の探索スペースにおけるアグリゲーションレベル8に関しては、最初のPDCCH候補に関してはDCI形式1A及び0を許容することができ、他方のPDCCH候補に関してはDCI形式1A’及び0’を許容することができる。
【0068】
概して、各探索スペースにおける各アグリゲーションレベルは、CIFを有さないDCI形式のみ、又はCIFを有するDCI形式のみ、又は両方をサポートすることができる。所定の探索スペースにおける所定のアグリゲーションレベルがCIFを有する及び有さないDCI形式をサポートする場合は、あらゆる数のPDCCH候補がCIFを有さない(without)DCI形式をサポートすることができ、あらゆる数のPDCCH候補がCIFを有さない(without)DCI形式をサポートすることができる。さらに、所定のPDCCH候補は、CIFを有さないDCI形式のみ、又はCIFを有するDCI形式のみ、又は両方をサポートすることができる。共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースにおけるアグリゲーションレベルは、様々な方法で定義することができる。例えば、共通の探索スペースにおける各アグリゲーションレベルは、CIFを有する及び有さないDCI形式をサポートすることができ、他方、個々のUEごとの探索スペースにおける各アグリゲーションレベルは、CIFを有するDCI形式のみをサポートすることができる。
【0069】
ブラインド復号数を減少させるその他の設計を実装することも可能である。ブラインド復号数を減少させるためにこれらの設計のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせを実装することができる。
【0070】
概して、ブラインド復号数を減少させるために、以下のようにフォールバック動作をサポートすることができる。
【0071】
・全搬送波の代わりに1つ以上の指定された搬送波のみで
・搬送波における共通の探索スペース又は個々のUEごとの探索スペースのみで
・1つ以上の指定されたアグリゲーションレベルのみで、及び/又は
・PDCCH候補の部分組に関してのみ
一設計では、PDCCH候補の第1の組は、CIFを有さないDCI形式をサポートすることができ、PDCCH候補の第2の組は、CIFを有するDCI形式をサポートすることができる。一設計では、第1の組は、第2の組と重なり合わないことができ、従って、各PDCCH候補は、1つの組のみに含めることができる。他の設計では、第1の組は、第2の組と重なり合うことができ、従って、1つ以上のPDCCH候補を両方の組に含めることができる。
【0072】
PDCCH候補の第1及び第2の組は、様々な方法で定義することができる。一設計では、例えば表3に示されるように、第1の組は、1つの探索スペースのPDCCH候補を含めることができ、第2の組は、他の探索スペースのPDCCH候補を含めることができる。他の設計では、第1の組は、幾つかのアグリゲーションレベルのためのPDCCH候補を含めることができ、第2の組は、その他のアグリゲーションレベルのためのPDCCH候補を含めることができる。さらに他の設計では、第1の組は、所定のアグリゲーションレベル又は所定の探索スペースにおける幾つかのPDCCH候補を含めることができ、第2の組は、アグリゲーションレベル又は探索スペースにおけるその他のPDCCH候補を含めることができる。第1及び第2の組は、UEに関する希望されるブラインド復号合計数及び希望されるスケジューリング上の柔軟性を得るために、探索スペース、アグリゲーションレベル、等に基づいてその他の方法で定義することもできる。
【0073】
他の態様では、ブラインド復号数を減少させるために、UEが非CIFモードからCIFモードへの又はその逆の再設定中にモード依存DCI形式をモニタリングするのをスキップする遷移モニタリングモードを定義することができる。遷移間隔中には、UEは、フォールバック動作をサポートするためにCIFを有さないDCIフォーマット1A及び0及びCIFを有するDCI形式1A’及び0’をサポートすることができる。しかしながら、UEは、遷移間隔中にはモード依存DCI形式はサポートすることができない。従って、UEは、遷移間隔中には2つのみのDCIサイズのためのブラインド復号を行うことができる。
【0074】
明確化のために、以下の説明は、搬送波間シグナリングを起動させるための再設定事例を仮定する。しかしながら、以下において説明される設計は、ダウンリンクでの搬送波間シグナリングを停止させるための再設定事例に対しても、及びアップリンク搬送波のための再設定事例に対しても等しく当てはまることができる。
【0075】
図8は、搬送波間シグナリングを起動させるための再設定のための遷移間隔中におけるフォールバック動作をサポートする設計を示す。図8に示される例において、時間T1よりも前では、UEは、DCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Wをサポートする。時間T1では、搬送波間シグナリングを起動させるためにそして可能な場合はUEのためのダウンリンク送信モードを変更するためにRRC再設定が行われる。時間T2では、UEは、搬送波間シグナリングを用いて動作し、CIFを有さないDCI形式1A及び0及びCIFを有するDCI形式1A’及び0’をサポートする。UEは、(図8に示されるように)新たなダウンリンク送信モードのためにCIFを有するモード依存DCI形式Z’を又は(図8に示されない)旧ダウンリンク送信モードのためにCIFを有するモード依存DCI形式W’もサポートする。
【0076】
時間T1から時間T2への遷移間隔中に、UEは、CIFを有さないDCI形式1A及び0及びCIFを有するDCI形式1A’及び0’をモニタリングする。UEは、遷移間隔中にはモード依存DCI形式をモニタリングすることをスキップする。UEは、遷移間隔中には2つのみのDCIサイズのためのブラインド復号を行うことができる。
【0077】
モード依存DCI形式は、より高いデータレートをサポートするために典型的に用いられる。再設定は、頻繁でないイベントであることがあり、遷移期間は相対的に短くなることがある。その結果、UEが遷移間隔中にモード依存DCI形式をモニタリングしないことに起因して無視できるレベルの性能上の影響が存在することがある。
【0078】
一設計では、遷移モニタリングモードは、UEのために設定された全搬送波の部分組のみに関して(例えば、主搬送波のみに関して)適用することができる。他の設計では、遷移モニタリングモードは、全フォールバック搬送波に関して適用することができる。遷移モニタリングモードは、UEが1つの搬送波のみで設定されている場合又はフォールバック搬送波が存在しない場合は適用することができない。
【0079】
遷移モニタリングモードは、その他の方法で制約することもできる。一設計では、遷移モニタリングモードは、個々のUEごとの探索スペースに関して適用可能であり、しかしながら共通の探索スペースに関しては適用できない。この設計では、UEは、遷移間隔中に共通の探索スペースで(例えば、CIFを有する又は有さない)DIC形式1A及び0及びモード依存DCI形式をモニタリングすることができる。
【0080】
遷移間隔は、様々な方法で定義することができ及び再設定に関わるeNB及びUEのために異なる方法で定義することができる。一設計では、eNBに関しては、遷移間隔は、eNBがCIF関連のRRC再設定手順を開始させるときに開始することができ、それは、RRC接続再設定メッセージがeNBによって送信されるときであることができる。遷移間隔は、RRC再設定手順が完了されたときに終了することができ、それは、RRC接続再設定完了メッセージがeNBによって受信されたときであることができる。
【0081】
一設計では、UEに関して、遷移間隔は、UEがCIF関連RRC再設定手順を認識したときに開始することができ、それは、RRC接続再設定完了メッセージが受信されたときであることができる。遷移間隔は、eNBがUEによって送信されたRRC接続再設定完了メッセージを受信していることの確認応答を受信したときに終了することができる。UEは、eNBに対してPUSCHでRRC接続再設定完了メッセージを送信することができ、eNBは、メッセージを含むPUSCH送信のための物理HARQインジケータチャネル(PHICH)でACKを送信することができる。
【0082】
eNBでの遷移期間の開始及び終了は、例えば、再設定のためのRRCメッセージを送信及び受信する際の遅延に起因して、UEでの遷移間隔の開始及び終了と異なることができる。一設計では、タイマの使用を通じて遷移間隔の開始及び終了の追加保護を達成させることができる。例えば、遷移間隔は、RRC接続再設定完了メッセージの成功裏の転送後のある期間だけeNB及びUEの両方のために延長することができる。その他のタイマ、例えば、最小タイマ、
最大タイマ、又は両方、も使用可能である。
【0083】
一設計では、eNBは、遷移間隔中にCIFを有する及び有さない両方のDCI形式を用いて2重許可(double grant)を送信することができる。eNBは、CIFを有さないDCI形式(例えば、DCI形式1A、0又はZ)に基づいて第1の許可を生成すること、CIFを有するDCI形式(例えば、DCI形式1A’、0’又はZ’)に基づいて第2の許可を生成すること及び両方の許可をUEに送信することができる。eNBは、RRC再設定メッセージがUEに達していることをeNBが確認するまでUEがスケジューリングされるごとに2重許可を送信し続けることができる。eNBは、(i)RRC再設定メッセージのために受信された無線リンク制御(RLC)ACK又は(ii)UEから受信されたRRC再設定完了メッセージに基づいてこれを決定することができる。この設計は、UEがデータ送信のためにスケジューリングされるごとにUEが少なくとも1つの許可を受信することができるのを保証することができる。
【0084】
一設計では、CIFを有する及び有さないDCI形式を用いて送信された2重許可は、UEに割り当てられたPDSCH又はPUSCHのために同じリソースを指し示すことができる。この設計では、PDSCH/PUSCHリソースは浪費されず、2重許可は、その結果として、追加のPDCCHリソースが使用されるだけである。他の設計では、2重許可は、異なるPDSCH/PUSCHリソースを対象とすることができる。この設計では、UEは、UEによって受信された許可によって示されるPDSCH/PUSCHリソースを利用することができ及びUEによって見逃された許可によって示されるPDSCH/PUSCHリソースを利用することができない。しかしながら、eNBは、(i)アップリンクでのデータ送信のためにUEによって用いられる特定のPUSCHリソース又は(ii)ダウンリンクでのデータ送信のためのACK/NACKフィードバックを送信するためにUEによって用いられる特定のPUCCHリソースに基づいて、いずれの許可がUEによって受信されたか、そして従ってUEの設定、を決定することができる。
【0085】
eNBは、UEが追加のブラインド復号を行わないように2重許可を送信することができる。さらに、eNBは、上述される設計の一部によってスケジューラ及び/又は探索スペース上の制約が課せられることなしに2重許可を送信することができる。しかしながら、2重許可を送信するために追加のPUCCHリソースが消費されることがあり、それは、遷移間隔中にPDCCHに対して追加の負担をかけることがある。RRC再設定は頻繁でないことがあり及び遷移間隔は相対的に短くなることができるため、追加のPUCCHリソースの使用は無視できるレベルの全体的影響を有することができる。
【0086】
ここにおいて説明される技法は、搬送波間シグナリングを用いてのあらゆる数の搬送波での動作のために用いることができる。これらの搬送波は、同じ帯域幅又は異なる帯域幅を有することができる。DCIサイズは、搬送波帯域幅と関連付けることができる。しかしながら、異なる帯域幅の複数の搬送波が幾つかのDCI形式に関して同じDCIサイズを有する場合は、所定の搬送波で送信されるDCIのための異なる搬送波のためのDCI形式を区別するためにゼロパディング方式又は何らかのその他の方式を用いることができる。従って、搬送波間シグナリングは、CIFを用いることなしに暗黙に実現させることができる。
【0087】
1つ以上の搬送波のためのDCI形式1Aに対してゼロパディングが適用される場合は、これらの搬送波は、DCI形式1Aのためのフォールバックが必要になることがある。その場合は、上述される設計は、各々の該搬送波でのフォールバック動作をサポートするために用いることができる。
【0088】
図9は、eNBの一部であることができるメッセージ生成器900の設計のブロック図を示す。メッセージ生成器900内において、モジュール912は、UEのためのRRC再設定メッセージを受信することができ及びUEの動作状態を決定することができる。例えば、モジュール912は、UEが1つの搬送波又は複数の搬送波で動作中であるか、搬送波間シグナリング(又はCIF)がUEのためにイネーブルにされているかどうか、各搬送波でUEのために設定されたダウンリンク送信モード、等を決定することができる。モジュール912は、DCIがUEに送信される搬送波の指示を受信することができ、それは、DCI搬送波と呼ぶことができる。従って、モジュール912は、搬送波間シグナリングがDCI搬送波でUEのためにイネーブルにされているかどうかの指示及びDCI搬送波でUEのために設定されたダウンリンク送信モードを提供することができる。
【0089】
モジュール914は、DCI搬送波の指示、CIFがUEのためにイネーブルにされているかどうかの指示、及びDCI搬送波でのUEのためのダウンリンク送信モードを受信することができる。モジュール914は、DCI搬送波でのUEによってサポートされるDCI形式の組を提供することができる。サポートされたDCI形式は、CIFを有さないDCI形式とCIFを有するDCI形式とを含むことができる。モジュール916は、DCI搬送波の指示、サポートされたDCI形式の組、及びUEに送信するDCIのメッセージタイプを受信することができ及び選択されたDCI形式を提供することができる。
【0090】
メッセージ生成器918は、UEに送信するDCI及び選択されたDCI形式を受信することができ及び選択されたDCI形式に基づいてPUCCHメッセージを生成することができる。モジュール920は、PUCCHメッセージ及びPUCCHのための使用のために選択されたCCEの指示を受信することができ及び選択されたCCEで送信されたPUCCHメッセージを有するPUCCH送信を生成することができる。
【0091】
図10は、UEの一部であることができるメッセージ検出器1000の設計
のブロック図を示す。メッセージ検出器1000内において、モジュール1012は、UEのためのRRC再設定メッセージを受信することができ及びUEの動作状態を決定することができる。例えば、モジュール1012は、UEが1つの搬送波又は複数の搬送波で動作中であるかどうか、搬送波間シグナリング(又はCIF)がUEのためにイネーブルにされているかどうか、各搬送波でUEのために選択されたダウンリンク送信モード、等を決定することができる。モジュール1012は、DCIを検出すべき搬送波の指示を受信することができ、それは、DCI搬送波と呼ぶことができる。モジュール1012は、搬送波間シグナリングがUEのためにイネーブルにされているかどうかの指示及びDCI搬送波のためのダウンリンク送信モードを提供することができる。
【0092】
モジュール1014は、DCI搬送波の指示、CIFがイネーブルにされているかどうかの指示、及びDCI搬送波のためのダウンリンク送信モードを受信することができ及びDCI搬送波でサポートされるDCI形式の組を提供することができる。モジュール1016は、DCI搬送波の指示及びサポートされたDCI形式の組を受信することができ及びDCI搬送波のための復号候補の組を決定することができる。各復号候補は、特定のPDCCH候補と特定のDCIサイズの一意の組み合わせに対応することができる。復号候補は、上述されるように、DCI搬送波での各PDCCH候補のためにいずれのDCI形式が許容されるかに依存することができる。モジュール1018は、モジュール1016によって提供された復号候補の各々に基づいて受信されたサンプルを復号することができる。モジュール1018は、有効な復号候補に対応する復号されたPUCCHメッセージを提供することができる。
【0093】
図11は、無線通信システムにおいてDCIを受信するためのプロセス1100の設計を示す。プロセス1100は、(以下において説明されるように)UEによって又は何らかのその他のエンティティによって行うことができる。UEは、第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のDCI形式(例えば、CIFを有さないDCI形式)を決定することができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングすることができる(ブロック1114)。UEは、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを受信することができる(ブロック1116)。UEは、再設定メッセージに基づいて第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式(例えば、CIFを有するDCI形式)を決定することができる(ブロック1118)。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために再設定メッセージを受信後に第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができる。
【0094】
一設計では、各々の第2のDCI形式は、例えば図4に示されるように、対応する第1のDCI形式と搬送波間シグナリングをサポートする少なくとも1つの追加フィールドとを備えることができる。一設計では、少なくとも1つの追加フィールドはCIFを備えることができ、それは、データ送信がスケジューリングされる搬送波を示すことができる。少なくとも1つの追加フィールドは、搬送波間シグナリングをサポートするための異なる及び/又はその他のフィールドを含むこともできる。一設計では、少なくとも1つの第1のDCI形式は、第1のサイズを有することができ、少なくとも1つの第2のDCI形式は、第1のサイズと異なる第2のサイズを有することができる。
【0095】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波で一定のDCI形式に関してサポートすることができる。一設計では、少なくとも1つの第1のDCI形式は、ダウンリンク許可のためのDCI形式1A、又はアップリンク許可のためのDCI形式0、又は幾つかのその他のDCI形式、又はそれらの組み合わせを含むことができる。一設計では、少なくとも1つの第2のDCI形式は、DCI形式1AとCIFとを備えるDCI形式1A’、又はDCI形式0とCIFとを備えるDCI形式0’、又は幾つかのその他のDCI形式、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0096】
一設計では、フォールバック動作は、モード依存DCI形式に関してサポートすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、モード依存DCI形式に関してサポートすることができない。この設計では、UEは、再設定メッセージを受信前に第1の搬送波でモニタリングすべき第3のDCI形式を決定することができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために、再設定メッセージを受信前に、第1の搬送波で第3のDCI形式をモニタリングすることができる。UEは、再設定メッセージを受信後に第1の搬送波でモニタリングすべき第4のDCI形式を決定することができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために、再設定メッセージを受信後に、第1の搬送波で第4のDCI形式をモニタリングすることができ、しかしながら第3のDCI形式はモニタリングすることができない。第3及び第4のDCI形式は、第1の搬送波でのUEの送信モードと関連付けることができる。例えば、第3のDCI形式は、表1に示されるDCI形式のうちのいずれかの1つであることができ、第4のDCI形式は、第3のDCI形式とCIFとを備えることができる。
【0097】
一設計では、フォールバック動作は、全搬送波でサポートすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、1つ以上の指定された搬送波に制限することができる。この設計では、UEは、再設定メッセージを受信後に複数の搬送波の部分組で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができる。この部分組は、第1の搬送波を含むことができ、それは、主搬送波であることができる。UEは、再設定メッセージを受信後に複数の搬送波のうちの残りのそれらで少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができ、しかしながら少なくとも1つの第1のDCI形式はモニタリングすることができない。
【0098】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波で全探索スペースに関してサポートすることができる。ブロック1120に関して、UEは、第1の搬送波でUEのための全探索スペースにおける少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でのUEのための探索スペースの部分組に制限することができる。ブロック1120に関して、UEは、例えば表3に示されるように、個々のUEごとの探索スペースにおける少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができ、しかしながら共通の探索スペースにおける少なくとも1つの第2のDCI形式はモニタリングすることができない。
【0099】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でUEのための全PDCCH候補に関してサポートすることができる。UEは、第1の搬送波でUEのための複数のPDCCH候補を決定することができる。UEは、少なくとも1つの第1のDCI形式及び同じく少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて複数のPDCCH候補を復号することができる。
【0100】
他の設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でUEのためのPDCCH候補の部分組に関してサポートすることができる。UEは、第1の搬送波でUEのためのPDCCH候補の第1の組及びPDCCH候補の第2の組を決定することができる。UEは、少なくとも1つの第1のDCI形式のためのPDCCH候補の第1の組を復号することができ、しかしながら少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の第1の組は復号することはできない。UEは、少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の第2の組を復号することができる。一設計では、表3に示されるように、PDCCH候補の第1の組は、第1の搬送波でのUEのための共通の探索スペースを対象とすることができ、PDCCH候補の第2の組は、第1の搬送波でのUEのための個々のUEごとの探索スペースを対象とすることができる。他の設計では、PDCCH候補の第1及び第2の組は、第1の搬送波でのUEのための探索スペースの異なる部分に対応することができる。さらに他の設計では、PDCCH候補の第1及び第2の組は、第1の搬送波でのUEのための探索スペースに関するアグリゲーションレベルの異なる部分に対応することができる。PDCCH候補の第1及び第2の組は、その他の方法で定義することもできる。
【0101】
一設計では、遷移モニタリングモードをサポートすることができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために再設定メッセージを受信前に第1の搬送波でモニタリングすべき第3のDCI形式(例えば、モード依存DCI形式)を決定することができる。UEは、(例えば、図8に示されるように)再設定メッセージに基づいてUEの再設定のための遷移間隔中に第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができ、しかしながら第3のDCI形式はモニタリングすることができない。UEは、再設定メッセージがUEによって受信される時間に基づいて遷移間隔の始まりを決定することができる。UEは、再設定完了メッセージを基地局に送信することができ及びその後にこのメッセージに関する確認応答を受信することができる。UEは、(i)再設定完了メッセージがUEによって送信される時間Tx又は(ii)再設定完了メッセージに関する確認応答がUEによって受信される時間Tyに基づいて遷移間隔の終わりを決定することができる。UEは、さらにタイマに基づいて遷移間隔の終わりを決定することもでき、それは、時間Tx又は時間Tyにおいて始動させることができる。
【0102】
一設計では、フォールバック動作は、例えば図6に示されるように、UEのために新しい搬送波が追加されたときに起動させることができる。UEは、(i)再設定メッセージを受信前に単一の搬送波(例えば、第1の搬送波)で及び(ii)再設定メッセージを受信後に搬送波間シグナリングを用いて複数の搬送波でデータを受信することができる。一設計では、フォールバック動作は、例えば図7に示されるように、搬送波間シグナリング(又はCIF)が起動されたときに起動させることができる。UEは、(i)再設定メッセージを受信前に搬送波間シグナリングを用いずに及び(ii)再設定メッセージを受信後に搬送波間シグナリングを用いて複数の搬送波でデータを受信することができる。
【0103】
図12は、無線通信システムにおいてDCIを送信するためのプロセス1200の設計を示す。プロセス1200は、(以下において説明されるように)基地局/eNBによって又は何らかのその他のエンティティによって行うことができる。基地局は、第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第1のDCI形式を決定することができる(ブロック1212)。基地局は、少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができる(ブロック1214)。基地局は、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージをUEに送信することができる(ブロック1216)。基地局は、再設定メッセージに応答して第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することができる(ブロック1218)。基地局は、再設定メッセージを送信後に少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができる(ブロック1220)。第1及び第2のDCI形式は、図11に関して上述されるとおりであることができる。
【0104】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波での一定のDCI形式(例えば、DCI形式1A及び0)に関してサポートすることができる。一設計では、フォールバック動作は、モード依存DCI形式に関してはサポートすることができない。基地局は、再設定メッセージを送信前に第1の搬送波でUEによってモニタリングされた第3のDCI形式を決定することができる。基地局は、再設定メッセージを送信前にさらに第3のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができる。基地局は、再設定メッセージを送信後に第1の搬送波でUEによってモニタリングされた第4のDCI形式を決定することができる。基地局は、再設定メッセージを送信後にさらに第4のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができ、しかしながら第3のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することはできない。第3及び第4のDCI形式は、第1の搬送波でのUEの送信モードと関連付けることができる。
【0105】
一設計では、フォールバック動作は、全搬送波でサポートすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、1つ以上の指定された搬送波に制限することができる。この設計では、基地局は、再設定メッセージを送信後に複数の搬送波の部分組で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEにDCIを送信することができる。基地局は、再設定メッセージを送信後に複数の搬送波のうちの残りのそれらで少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEにDCIを送信することができ、しかしながら少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてUEにDCIを送信することはできない。
【0106】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でのUEのための全探索スペースに関してサポートすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でのUEのための探索スペースの部分組に制限することができる。例えば、基地局は、例えば表3に示されるように、第1の搬送波でUEのために個々のUEごとの探索スペースにおいて少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEにDCIを送信することができ、しかしながら共通の探索スペースにおいて少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEにDCIを送信することはできない。
【0107】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でのUEのための全PDCCH候補に関してサポートすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でのUEのためのPDCCH候補の部分組に関してサポートすることができる。この設計に関して、基地局は、第1の搬送波でUEのためのPDCCH候補の第1の組において少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてDCIを送信することができ、しかしながら少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてDCIを送信することはできない。基地局は、第1の搬送波でUEのためのPDCCH候補の第2の組において少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてDCIを送信することができる。PDCCH候補の第1及び第2の組は、図11に関して上述されるように、様々な方法で定義することができる。
【0108】
一設計では、フォールバック動作は、例えば図6に示されるように、UEのために新しい搬送波が追加されたときに起動させることができる。基地局は、(i)再設定メッセージを送信前に単一の搬送波で及び(ii)再設定メッセージを送信後に搬送波間シグナリングを用いた複数の搬送波でデータを送信することができる。一設計では、フォールバック動作は、例えば図7に示されるように、搬送波間シグナリング(又はCIF)が起動されたときに起動させることができる。基地局は、(i)再設定メッセージを送信前に搬送波間シグナリングを用いずに及び(ii)再設定メッセージを送信後に搬送波間シグナリングを用いて複数の搬送波でUEにデータを送信することができる。
【0109】
一設計では、基地局は、2重の割り当て/許可を送信することができる。基地局は、少なくとも1つのDCI形式のうちの1つに基づいてUEへのデータ送信のための第1の許可を生成することができる。基地局は、少なくとも1つの第2のDCI形式のうちの1つに基づいてUEへのデータ送信のための第2の許可を生成することができる。基地局は、例えば同じサブフレームで、第1及び第2の許可をUEに送信することができる。
【0110】
図13は、基地局/eNB110及びUE120の設計のブロック図を示し、それらは、図1の基地局/eNBのうちの1つ及びUEのうちの1つであることができる。基地局110は、Tのアンテナ1334a乃至1334tを装備することができ、UE120は、Rのアンテナ1352a乃至1352rを装備することができ、ここで、概して、T≧1及びR≧1である。
【0111】
基地局110において、送信プロセッサ1320は、ダウンリンクデータ送信のためにスケジューリングされた1つ以上のUEのためにデータソース1312からデータを受信し、各UEのために選択された1つ以上の変調及びコーディング方式に基づいてそのUEのためにデータを処理(例えば、符号化及び変調)し、全UEのためのデータシンボルを提供することができる。送信プロセッサ1320は、制御情報(例えば、許可、再設定メッセージ、等)を処理し、制御シンボルを提供することもできる。送信プロセッサ1320は、同期化信号および基準信号のための基準シンボルを生成することもできる。送信(TX)MIMOプロセッサ1330は、データシンボル、制御シンボル、及び/又は基準シンボル(該当する場合)をプリコーディングすることができ及びTの出力シンボルストリームをTの変調器(MOD)1332a乃至1332tに提供することができる。各変調器1332は、(例えば、OFDMに関する)それの出力シンボルストリームを処理して出力サンプルストリームを入手することができる。各変調器1332は、それの出力サンプルストリームをさらにコンディショニング(例えば、アナログへの変換、フィルタリング、増幅、及びアップコンバージョン)し、ダウンリンク信号を生成することができる。変調器1332a乃至1332tからのTのダウンリンク信号は、Tのアンテナ1334a乃至1334tをそれぞれ介して送信することができる。
【0112】
UE120において、Rのアンテナ1352a乃至1352rは、基地局110からダウンリンク信号を受信することができ、各アンテナ1352は、受信された信号を関連付けられた復調器(DEMOD)1354に提供することができる。各復調器1354は、それの受信された信号をコンディショニング(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン、及びデジタル化)してサンプルを入手することができ及び(例えば、OFDMに関して)それらのサンプルをさらに処理して受信されたシンボルを入手することができる。MIMO検出器1360は、全復調器1354から受信されたシンボルを入手し、該当する場合は受信されたシンボルにおいてMIMO検出を行い、検出されたシンボルを提供することができる。受信プロセッサ1370は、検出されたシンボルを処理(例えば、復調及び復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク1372に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ1390に提供することができる。
【0113】
アップリンクでは、UE120において、データソース1378からのデータ、コントローラ/プロセッサ1390からの制御情報(例えば、ACK情報、CQI情報、等)、及び基準信号を送信プロセッサ1380によって処理し、該当する場合はTX MIMOプロセッサ1382によってプリコーディングし、変調器1354a乃至1354rによってさらに処理し、基地局110に送信することができる。基地局110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ1334によって受信し、復調器1332によって処理し、該当する場合はMIMO検出器1336によって検出し、受信プロセッサ1338によってさらに処理してUE120によって送信されたデータ及び制御情報を復元することができる。プロセッサ1338は、復元されたデータをデータシンク1339に提供することができ及び復元された制御情報をコントローラ/プロセッサ1340に提供することができる。
【0114】
コントローラ/プロセッサ1340及び1390は、基地局110及びUE120での動作をそれぞれ指示することができる。基地局110のプロセッサ1320、プロセッサ1340、及び/又はその他のプロセッサ及びモジュールは、図12のプロセス1200及び/又はここにおいて説明される技法のためのその他のプロセスを実行又は指示することができる。UE120のプロセッサ1370、プロセッサ1390、及び/又はその他のプロセッサ及びモジュールは、図11のプロセス1100及び/又はここにおいて説明される技法のためのその他のプロセスを実行又は指示することができる。メモリ1342及び1392は、基地局110及びUE120のためのデータ及びプログラムコードをそれぞれ格納することができる。スケジューラ1344は、ダウンリンク及び/又はアップリンクでのデータ送信のためにUE120及び/又はその他のUEをスケジューリングすることができる。基地局110のプロセッサ1320、プロセッサ1340、スケジューラ1344、及び/又はその他のプロセッサ及びモジュールは、図9のモジュール900を実装することができる。UE120のプロセッサ1370、プロセッサ1390、及び/又はその他のプロセッサ及びモジュールは、図10のモジュール1000を実装することができる。
【0115】
一構成においては、無線通信のための装置120は、UEにおいて第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のDCI形式を決定するための手段と、UEに送信されたDCIを検出するために第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式を決定するための手段と、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージをUEにおいて受信するための手段と、再設定メッセージに基づいてUEにおいて第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定するための手段と、UEに送信されたDCIを検出するために再設定メッセージを受信後に第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするための手段と、を含むことができる。
【0116】
一構成においては、無線通信のための装置110は、第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第1のDCI形式を決定するための手段と、少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信するための手段と、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージをUEに送信するための手段と、再設定メッセージに応答して第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定するための手段と、再設定メッセージを送信後に少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信するための手段と、を含むことができる。
【0117】
一態様においては、上記の手段は、基地局110におけるプロセッサ1320、1338及び/又は1340及び/又はUE120におけるプロセッサ1370、1380及び/又は1390であることができ、それらは、上記の手段によって示される機能を実行するように構成することができる。他の態様においては、上記の手段は、上記の手段によって示される機能を実行するように構成された1つ以上のモジュール又は装置であることができる。
【0118】
当業者は、情報及び信号は様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを用いて表すことができることを理解するであろう。例えば、上記の説明全体を通じて参照されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場、磁粒子、光学場、光学粒子、又はそれらのあらゆる組合せによって表すことができる。
【0119】
ここにおける開示と関係させて説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は両方の組み合わせとして実装可能であることを当業者はさらに評価するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に例示するため、上記においては、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、それらの機能の観点で一般的に説明されている。該機能がハードウェアとして又はソフトウェアとして実装されるかは、特定の用途及び全体的システムに対する設計上の制約事項に依存する。当業者は、説明されている機能を各々の特定の用途に合わせて様々な形で実装することができるが、該実装決定は、本開示の適用範囲からの逸脱を生じさせるものであるとは解釈されるべきではない。
【0120】
ここにおける開示と関係させて説明される様々な例示的な、論理ブロック、モジュール、及び回路は、ここにおいて説明される機能を果たすように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートロジック、ディスクリートトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらのあらゆる組合せ、を用いて実装又は実行することが可能である。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであることができるが、代替においては、プロセッサは、従来のどのようなプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサは、計算デバイスの組合せ、例えば、DSPと、1つのマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサとの組合せ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサとの組合せ、又はあらゆるその他の構成、として実装することも可能である。
【0121】
ここにおける開示と関係させて説明される方法又はアルゴリズムのステップは、直接ハードウェア内において、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール内において、又はこれらの2つの組み合わせ内において具現化することが可能である。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能なディスク、CD−ROM、又は当業において既知であるその他のあらゆる形態の記憶媒体において常駐することができる。典型的な記憶媒体は、プロセッサに結合され、このため、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み出すこと及び記憶媒体に情報を書き込むことができる。代替においては、記憶媒体は、プロセッサと一体化させることができる。プロセッサ及び記憶媒体は、ASIC内に常駐することができる。ASICは、ユーザ端末内に常駐することができる。代替においては、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ端末内において個別コンポーネントとして常駐することができる。
【0122】
1つ以上の典型的な設計において、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせにおいて実装することができる。ソフトウェアにおいて実装される場合は、これらの機能は、コンピュータによって読み取り可能な媒体において1つ以上の命令又は符号として格納すること又は送信することができる。コンピュータによって読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と、1つの場所から他へのコンピュータプログラムの転送を容易にするあらゆる媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータによってアクセス可能なあらゆる利用可能な媒体であることができる。一例として、及び制限することなしに、該コンピュータによって読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM又はその他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又はその他の磁気記憶装置、又は、命令又はデータ構造の形態で希望されるプログラムコード手段を搬送又は格納するために用いることができ及び汎用又は専用コンピュータ又は汎用又は専用プロセッサによってアクセス可能なその他の媒体、を備えることができる。さらに、いずれの接続もコンピュータによって読み取り可能な媒体であると適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、デジタル加入者ライン(DSL)、又は無線技術、例えば、赤外線、無線、及びマイクロ波、を用いてウェブサイト、サーバ、又はその他の遠隔ソースから送信される場合は、該同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSL、又は無線技術、例えば赤外線、無線、及びマイクロ波、は、媒体の定義の中に含まれる。ここにおいて用いられるときのディスク(disk及びdisc)は、コンパクトディスク(CD)(disc)と、レーザディスク(disc)と、光ディスク(disc)と、デジタルバーサタイルディスク(DVD)(disc)と、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)と、ブルーレイディスク(disc)と、を含み、ここで、diskは通常は磁気的にデータを複製し、discは、レーザを用いて光学的にデータを複製する。上記の組合せも、コンピュータによって読み取り可能な媒体の適用範囲に含めるべきである。
【0123】
本開示に関する前の説明は、当業者が本開示を製造又は使用することを可能にするために提供される。本開示に対する様々な修正は、当業者にとって容易に明確になるであろう、及びここにおいて定められる一般原理は、本開示の精神又は適用範囲を逸脱せずにその他の変形に対しても適用することができる。以上のように、本開示は、ここにおいて説明される例及び設計に限定されることが意図されるものではなく、ここにおいて開示される原理及び新規の特徴に一致する限りにおいて最も広範な適用範囲が認められるべきである。
【技術分野】
【0001】
本出願は、“FALLBACK OPERATION IN CROSS-CARRIER SIGNALING BASED MULTICARRIER OPERATION IN LTE-A”(LTE−Aにおける搬送波間シグナリングに基づく多搬送波動作におけるフォールバック動作)という題名を有する米国仮特許出願第61/290,724号(出願日:2009年12月29日)、及び、“METHOD AND APPARATUS THAT FACILITATES CROSS-CARRIER SIGNALING BASED MULTICARRIER OPERATION IN LONG TERM EVOLUTION SYSTEMS”(ロングタームエボリューションシステムにおける搬送波間シグナリングに基づく多搬送波動作を容易にする方法及び装置)という題名を有する米国仮特許出願第61/313,647号(出願日:2010年3月12日)の利益を主張するものであり、それらの両方ともこれの譲受人に譲渡され、引用によってここに組み入れられている。
【0002】
本開示は、概して、通信に関するものである。本開示は、より具体的には、無線通信システムにおける通信をサポートするための技法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
様々な通信コンテンツ、例えば、音声、映像、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャスト、等、を提供することを目的として無線通信システムが広範囲にわたって配備されている。これらの無線システムは、利用可能なシステムリソースを共有することによって複数のユーザをサポートすることが可能な多元接続システムであることができる。該多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システムと、時分割多元接続(TDMA)システムと、周波数分割多元接続(FDMA)システムと、直交FDMA(OFDMA)システムと、単一搬送波FDMA(SC−FDMA)システムと、を含む。
【0004】
無線通信システムは、幾つかのユーザ装置(UE)のための通信をサポートすることが可能な幾つかの基地局を含むことができる。UEは、ダウンリンク及びアップリンクを介して基地局と通信することができる。ダウンリンク(又は順方向リンク)は、基地局からUEへの通信リンクを意味し、アップリンク(又は逆方向リンク)は、UEから基地局への通信リンクを意味する。
【発明の概要】
【0005】
多搬送波通信システムにおけるフォールバック(fallback)動作をサポートするための技法が開示される。UEは、多搬送波動作のための複数の搬送波で動作することができる。多搬送波動作のために搬送波間シグナリング(cross−carrier signaling)を用いることができ、及び、1つ搬送波でのデータ送信をサポートするために他の搬送波で制御情報を送信することを含むことができる。フォールバック動作は、(例えば、UEが単一搬送波又は多搬送波のいずれで動作しているかにかかわらず)UEの動作モードが不明であるときでさえもUEに制御情報を信頼できる形で送信する能力を意味する。
【0006】
一設計においては、UEは、第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定することができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングすることができる。UEは、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージ(reconfiguration message)を受信することができる。UEは、再設定メッセージに基づいて第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために再設定メッセージを受信後に第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができる。フォールバック動作は、再設定メッセージの受信前後に少なくとも1つの第1のDCI形式をUEにモニタリングさせることによってサポートされる。DCIは、UEの動作モードに関する不確実性が存在するときでも少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてUEに信頼できる形で送信することができる。
【0007】
一設計においては、基地局は、第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第1のDCI形式を決定することができる。基地局は、少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができる。基地局は、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを送信することができる。基地局は、再設定メッセージに応答して第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することができる。基地局は、再設定メッセージを送信後に少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができる。
【0008】
一設計においては、各々の第2のDCI形式は、対応する第1のDCI形式と搬送波間シグナリングをサポートするための少なくとも1つの追加フィールドとを備えることができる。少なくとも1つの追加フィールドは、以下において説明されるように、搬送波間インジケータフィールド(CIF)を含むことができる。少なくとも1つの第1のDCI形式は、第1のサイズを有することができ、少なくとも1つの第2のDCI形式は、第1のサイズと異なる第2のサイズを有することができる。
【0009】
フォールバック動作は、UEに送信されたDCIを検出するためにUEによって行われるブラインド復号(blind decode)の数を制限するために様々な形で制約することができる。一設計においては、フォールバック動作は、幾つかのDCI形式に関してサポートすることができ、しかしながらその他のDCI形式に関してはサポートすることができない。他の設計においては、フォールバック動作は、1つ以上の搬送波に関してサポートすることができ、しかしながらその他の搬送波に関してはサポートすることができない。さらに他の設計においては、フォールバック動作は、UEの1つ以上の探索スペース(search space)に関してサポートすることができ、しかしながらその他の探索スペースに関してはサポートすることができない。さらに他の設計においては、フォールバック動作は、UEのための一定の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補に関してサポートすることができ、しかしながらその他のPDCCH候補に関してはサポートすることができない。フォールバック動作は、その他の方法で制約することもできる。本開示の様々な態様及び特徴が以下においてさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】典型的な無線通信システムを示した図である。
【図2】典型的なフレーム構造を示した図である。
【図3A】単一搬送波動作の例を示した図である。
【図3B】搬送波間シグナリングを用いない多搬送波動作の例である。
【図3C】搬送波間シグナリングを用いる多搬送波動作の例である。
【図4】2つの典型的なDCI形式を示した図である。
【図5A】異なるダウンリンク送信モードのための再設定を示した図である。
【図5B】搬送波間シグナリングを用いる多搬送波動作のための再設定を示した図である。
【図6】新たな搬送波が追加されたときの典型的なフォールバック動作を示した図である。
【図7】搬送波間シグナリングがイネーブルにされるときの典型的なフォールバック動作を示した図である。
【図8】再設定のための遷移間隔中における典型的なフォールバック動作を示した図である。
【図9】基地局における典型的なメッセージ生成器のブロック図を示した図である。
【図10】UEにおける典型的なメッセージ検出器のブロック図を示した図である。
【図11】UEによってDCIを受信するための典型的なプロセスを示した図である。
【図12】基地局によってDCIを送信するための典型的なプロセスを示した図である。
【図13】基地局及びUEの典型的なブロック図を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここにおいて説明される技法は、様々な無線通信システム、例えば、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA及びその他のシステム、に関して用いることができる。用語 “システム”及び“ネットワーク”は、しばしば互換可能な形で用いられる。CDMAシステムは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000、等の無線技術を実装することができる。UTRAは、広帯域−CDMA(WCDMA)と、CDMAのその他の変形と、を含む。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格及びIS−856規格を網羅する。TDMAシステムは、グローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))、等の無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、エボルブド(Evolved)UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband)(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)、等の無線技術を実装することができる。UTRA及びE−UTRAは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(Long Term Evolution)(LTE)及びLTE−Advanced(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリース版であり、ダウンリンクではOFDMA、アップリンクではSC−FDMAを採用する。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A及びGSMは、“第3世代パートナーシッププロジェクト”(3GPP)という名称の組織からの文書において記述される。cdma2000及びUMBは、“第3世代パートナーシッププロジェクト2”(3GPP2)という名称の組織からの文書において記述される。ここにおいて説明される技法は、上述されるシステム及び無線技術、及びその他のシステム及び無線技術のために用いることができる。明確化のため、これらの技法の幾つかの態様は、LTEに関して以下において説明されており、以下の説明の多くの部分においてはLTE用語が用いられる。
【0012】
図1は、LTEシステム又は何らかのその他のシステムであることができる無線通信システム100を示す。システム100は、幾つかのエボルブドノードB(eNB)110と、その他のネットワークエンティティと、を含むことができる。eNBは、UEと通信するエンティティであることができ及び基地局、ノードB、アクセスポイント、等と呼ばれることもある。各eNB110は、特定の地理上のエリアのための通信カバレッジを提供することができ及びカバレッジエリア内に位置するUEのための通信をサポートすることができる。システム容量を向上させるために、eNBの全体的なカバレッジエリアを複数(例えば、3つ)のより小さいエリアに分割することができる。各々のより小さいエリアは、各々のeNBサブシステムによってサービスを提供することができる。3GPPにおいては、用語“セル”は、カバレッジエリアにサービスを提供するeNB及び/又はeNBサブシステムの最小のカバレッジエリアを意味することができる。
【0013】
ネットワークコントローラ130は、一組のeNBに結合することができ及びこれらのeNBのための調整及び制御を提供することができる。ネットワークコントローラ130は、モビリティマネージメントエンティティ(MME)及び/又は何らかのその他のネットワークエンティティを備えることができる。
【0014】
UE120は、システム全体に分散させることができ、及び各UEは静止型又は移動型であることができる。UEは、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局、等と呼ばれることもある。UEは、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線モデム、無線通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、スマートフォン、ネットブック、スマートブック、等であることができる。
【0015】
図2は、LTEにおける周波数分割多重(FDD)のためのフレーム構造200を示す。FDDに関しては、ダウンリンク及びアップリンクには別個の周波数チャネルを割り当てることができる。ダウンリンク及びアップリンクの各々のための送信タイムラインは、無線フレーム単位に分割することができる。各無線フレームは、予め決定された継続時間(例えば、10ミリ秒(ms))を有することができ及び0乃至9のインデックスを有する10のサブフレームに分割することができる。各サブフレームは、2つのスロットを含むことができる。従って、各無線フレームは、0乃至19のインデックスを有する20のスロットを含むことができる。各スロットは、(図2に示される)通常のサイクリックプリフィックスに関しては7つのシンボル期間又は拡張されたサイクリックプリフィックスに関しては6つのシンボル期間を含むことができる。
【0016】
ダウンリンクのための各サブフレームは、制御領域とデータ領域とを含むことができ、それらは、図2に示されるように時分割多重化(TDM)することができる。制御領域は、サブフレームの最初のMのシンボル期間を含むことができ、ここで、Mは、1、2、3又は4に等しいことができ及びサブフレームごとに変わることができる。制御領域は、UEのための制御情報を搬送することができる。データ領域は、サブフレームの残りのシンボル期間を含むことができ及びUEのためのデータ及び/又はその他の情報を搬送することができる。
【0017】
アップリンクのための各サブフレームは、制御領域とデータ領域とを含むことができ、それらは、周波数分割多重化(FDM)することができる(示されていない)。制御領域は、システム帯域幅の2つの縁部において形成することができ及び設定可能なサイズを有することができ、それは、UEによってアップリンクで送信する制御情報の量に基づいて選択することができる。データ領域は、制御領域によって網羅されていない残りの周波数を含むことができる。
【0018】
eNBは、ダウンリンクのためのサブフレーム(又はダウンリンクサブフレーム)の制御領域において物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)でダウンリンク制御情報(DCI)を送信することができる。DCIは、ダウンリンク(DL)許可(grant)、アップリンク(UL)許可、電力制御情報、等を備えることができる。eNBは、ダウンリンクサブフレームのデータ領域において物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)でデータを送信することができる。PDSCHは、ダウンリンクでのデータ送信のためにスケジューリングされたUEのためのデータ及び/又はその他の情報を搬送することができる。
【0019】
UEは、アップリンクのためのサブフレーム(又はアップリンクサブフレーム)の制御領域で割り当てられたリソースブロックにおいて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)でアップリンク制御情報(UCI)を送信することができる。UCIは、ダウンリンクで送信されたデータ送信に関する確認応答(ACK)情報、チャネル品質インジケータ(CQI)情報、スケジューリング要求、等を含むことができる。UEは、アップリンクサブフレームのデータ領域で割り当てられたリソースブロックにおいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)でデータのみ、又はデータとUCIの両方を送信することができる。アップリンク送信は、サブフレームの両方のスロットにまたがることができ及び周波数ホッピングすることができる。
【0020】
システムは、ダウンリンク及びアップリンクの各々に関して単一搬送波又は多搬送波での動作をサポートすることができる。搬送波は、通信のために用いられるある範囲の周波数を意味することができ及び幾つかの特性と関連付けることができる。例えば、各搬送波は、通信のために1つ以上のUEに割り当てることができる。搬送波は、成分搬送波、セル、周波数、RFチャネル、等と呼ばれることもある。複数の搬送波での動作は、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation)又は多搬送波動作と呼ぶこともできる。UEは、eNBとの通信のためにダウンリンクのための1つ以上の搬送波(又はダウンリンク搬送波)及びアップリンクのための1つ以上の搬送波(又はアップリンク搬送波)で動作することができる。eNBは、UEに対して1つ以上のダウンリンク搬送波でデータ及びDCIを送信することができる。UEは、eNBに対して1つ以上のアップリンク搬送波でデータ及びUCIを送信することができる。
【0021】
図3Aは、UEによる単一搬送波動作の例を示す。例示されるように、UEは、eNBとの通信のために単一のダウンリンク(DL)搬送波及び単一のアップリンク(UL)搬送波で動作することができる。eNBは、ダウンリンクサブフレームの制御領域においてPDCCHでUEのためのDL許可及び/又はUL許可を送信することができる。DL許可は、eNBからUEへのダウンリンクデータ送信のための様々なパラメータを備えることができる。ULは、UEからeNBへのアップリンクデータ送信のための様々なパラメータを備えることができる。eNBは、ダウンリンクサブフレームのデータ領域においてPDSCHでUEにダウンリンクデータ送信を送信することができる。UEは、アップリンクサブフレームのデータ領域においてPUSCHでeNBにアップリンクデータ送信を送信することができる。
【0022】
図3Bは、UEによる搬送波間シグナリングを用いない多搬送波動作の例を示す。ここでは、UEは、eNBとの通信のために‘K’のDL搬送波及び‘L’のUL搬送波で動作することができ、ここで、Kは、Lに等しいことができ又は等しくなくともよい。各UL搬送波は、1つのDL搬送波と対になることができる。所定のDL搬送波でのデータ送信をサポートするための制御情報は、そのDL搬送波及び/又は関連付けられたUL搬送波で送信することができる。同様に、所定のUL搬送波でのデータ送信をサポートするための制御情報は、そのUL搬送波及び/又は関連付けられたDL搬送波で送信することができる。
【0023】
搬送波間シグナリングは、1つの搬送波でのデータ送信をサポートするために他の搬送波で制御情報を送信することを意味する。例えば、DL許可は、1つのDL搬送波でのデータ送信をサポートするために他のDL搬送波で送信することができる。搬送波間シグナリングの一設計では、1つの搬送波は、ダウンリンク及びアップリンクの各々に関する主搬送波として指定することができ、
残りの搬送波は、拡張搬送波と呼ぶことができる。主搬送波は、アンカー搬送波、ベース搬送波、等と呼ばれることもある。拡張搬送波は、正規搬送波、二次搬送波、等と呼ばれることもある。UEは、ダウンリンク及びアップリンクの各々に関して主搬送波及びゼロ又はそれよりも多い拡張搬送波で動作するように構成することができる。
【0024】
図3Cは、UEによる搬送波間シグナリングを用いての多搬送波動作の例を示す。図3Cに示される例では、DL搬送波1がUEのための主DL搬送波であることができ、UL搬送波1がUEのための主UL搬送波であることができる。eNBは、すべてのDL及びUL搬送波でのデータ送信をサポートするために主DL搬送波でUEにDCI(例えば、DL及びUL許可)を送信することができる。UEは、すべてのDL及びUL搬送波でのデータ送信をサポートするために主UL搬送波でeNBにUCIを送信することができる。
【0025】
図3Cは、主DL及びUL搬送波を用いた多搬送波動作のための搬送波間シグナリングをサポートする一設計を示す。搬送波間シグナリングは、その他の方法でサポートすることもできる。概して、搬送波間シグナリングは、1つの搬送波でのデータ送信をサポートするために他の搬送波で制御情報を送信することができるあらゆる方法でサポートすることができる。本開示の明確化のため、及び制限なしに、以下の説明の多くは、図3Cに示される設計を仮定し、搬送波間シグナリングをサポートするためにDCIは主DL搬送波で送信され、UCIは主UL搬送波で送信される。
【0026】
システム100は、ダウンリンクでDCIを送信するために用いることができる幾つかのDCI形式をサポートすることができる。表1は、システムによってサポートすることができるDCI形式の組を記載する。DCI形式0は、アップリンクでのデータ送信のためのUL許可を送信するために用いることができる。DCI形式1、1A、1B、1C及び1Dは、ダウンリンクでの1つのコードワードのデータ送信のためのDL許可を送信するために用いることができる。コードワードは、転送ブロック又はパケットに対応することができる。DCI形式2、2A及び2Bは、多入力多出力(MIMO)のためのダウンリンクでの2つのコードワードのデータ送信のためのDL許可を送信するために用いることができる。DCI形式3及び3Aは、送信電力制御(TPC)情報をUEに送信するために用いることができる。DCI形式0、1A、3及び3Aは、同じサイズを有する。DCI形式1、1B、1C、1D、2、2A及び2Bは、異なるサイズを有することができる。
【表1】
【0027】
表1は、LTE Release9によってサポートされるDCI形式を記載する。例えば、将来のLTEリリースではその他のDCI形式もサポート可能である。さらに、搬送波間シグナリングをサポートするために一組のDC形式を定義することができる。一設計では、搬送波間シグナリングをサポートするDCI形式は、(i)搬送波間シグナリングをサポートしない対応するDCI形式(例えば、表1に示されるDCI形式のうちの1つ)の全フィールドと、(ii)搬送波間シグナリングをサポートするための1つ以上の追加フィールドと、を含むことができる。一設計では、搬送波間シグナリングは、データ送信がスケジューリングされる搬送波を示す搬送波間インジケータフィールド(CIF)を介してサポートすることができる。CIFは、次の特性のうちの1つ以上を有することができる。
【0028】
・例えば、上位層シグナリングを介して、CIFの存在を半静的にイネーブルにすることができる。
【0029】
・CIFの存在に関する設定は、個々のUEを対象とすることができる。
【0030】
・CIF(設定される場合)は、固定されたサイズのフィールド(例えば、最大で8つの搬送波をサポートするための3ビット)であることができる。
【0031】
・CIF(設定される場合)の場所は、サイズにかかわらず全DCI形式に関して固定することができる。
【0032】
・搬送波間許可は、UEのためのDCI形式が同じサイズ又は異なるサイズを有するときの両方において設定することができる。
【0033】
・UEによるブラインド復号の合計数の上限が存在することができる。
【0034】
図4は、搬送波間シグナリングをサポートしないDCI形式Xを示す。DCI形式Xは、表1に示されるDCI形式のうちのいずれか1つに対応することができ及び異なるタイプの情報を送信するために用いられる幾つかのフィールドを含むことができる。例えば、DCI形式Xは、許可のために用いることができ及びデータ送信、変調及びコーディング方式(MCS)、プリコーディング情報、HARQ情報、TPCコマンド、及び/又はその他情報のために割り当てられたリソースを搬送するためのフィールドを含むことができる。
【0035】
図4は、搬送波間シグナリングをサポートするDCI形式X’の設計も示す。この設計では、DCI形式X’は、DCI形式Xの全フィールドと、CIFのための追加フィールドと、を含む。追加のCIFに起因して、DCI形式X’は、対応するDCI形式Xのサイズと異なるそれを有する。
【0036】
概して、CIFは、搬送波間シグナリングをサポートするDCI形式を形成するために表1に示されるDCI形式のうちのいずれか1つに追加することができる。例えば、CIFは、DCI形式1A’、0’及び2’をそれぞれ形成するためにDCI形式1A、0及び2に加えることができる。明確化のため、ここにおける説明では、搬送波間シグナリングをサポートしないDCI形式は、プライム(prime)(例えば、DCI形式Xであり、ここで、Xは、あらゆる適切な指定文字であることができる)なしで表すことができる。搬送波間シグナリングをサポートするDCI形式は、プライム(例えば、DCI形式X’)を用いて表すことができる。DCI形式X’は、DCI形式Xの全フィールド、CIF及び/又は搬送波間シグナリングをサポートするためのその他のフィールドを含むことができる。
【0037】
LTE Release8(Rel−8)及びLTE Release9(Rel−9)では、UEは、8つのダウンリンク送信モード1乃至8のうちの1つを用いて無線リソース制御(RRC)によって半静的に設定することができる。各ダウンリンク送信モードに関して、UEは、2つのDCI形式、すなわち、DCI形式1A及びモード依存DCI形式、をモニタリングすることができる。例えば、UEは、閉ループ空間多重化のためのダウンリンク送信モード4のためのDCI形式1A及びDCI形式2をモニタリングすることができる。すべてのダウンリンク送信モードに関して、UEは、アップリンクスケジューリングのために用いられるDCI形式0もモニタリングすることができる。
【0038】
eNBは、UEによってサポートされるDCI形式のうちのいずれか1つを用いてPDCCHでUEにDCIを送信することができる。eNBは、1、2、4又は8のアグリゲーションレベルにそれぞれ対応する1つ、2つ、4つ又は8つの制御チャネル要素(CCE)においてPDCCHでDCIを送信することもできる。各CCEは、9つのリソース要素を含むことができ、各リソース要素は、1つのシンボル期間において1つの副搬送波を網羅する。DCIのための異なる保護レベルのために異なるアグリゲーションレベルを用いることができる。eNBは、一定のCCEのみでUEにDCIを送信することができ、それらは、UEにとっての共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースに所在することができる。共通の探索スペースは、全UEに適用可能であり、個々のUEごとの探索スペースは、UE専用であることができる。UEは、共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースにおいて幾つかのPDCCH候補を有することができる。各PDCCH候補は、DCIをUEに送信することができる特定のCCEの組に対応することができる。表2は、共通の及び個々のUEごとの探索スペース内で異なるアグリゲーションレベルに関してUEによってモニタリングされるPDCCH候補を記載する。
【表2】
【0039】
各PDCCH候補に関して、UEは、UEによってサポートされる各DCIサイズのためのブラインド復号を行うことができる。DCIサイズは、送信すべき情報ビット数を決定し、それは、コードレートに影響を与える。ブラインド復号の合計数は、PDCCH候補数及びUEによってサポートされるDCIサイズ数に依存することができる。ブラインド復号は、復号候補と呼ばれることもある。
【0040】
DCI形式1A及び0は、同じサイズを有する。従って、あらゆるダウンリンク送信モードに関して、UEへのDCIのユニキャスト送信のために2つのDCIサイズのみが存在することができる。すなわち、DCI形式1A及び0のための1つのDCIサイズ、及び、モード依存DCI形式のための他のDCIサイズである。UEは、2つのDCIサイズの各々に関して表2の22のPDCCH候補のための22のブラインド復号、又は合計44のブラインド復号を行うことができる。
【0041】
DCI形式1A及び0は、全ダウンリンク送信モード及び搬送波設定のために用いることができる。これは、eNBがUEのRRC設定及び再設定にかかわらずいずれかのサブフレームでUEにDCIを送信するために用いることができる各リンク(ダウンリンク及びアップリンク)のために1つのDCI形式をeNBが有するのを可能にする。この設計は、以下において説明されるように、UEがRRC再設定下にあるときに潜在的な非常に積極的な継続時間に対処することができる。
【0042】
図5Aは、異なるダウンリンク送信モードのためのRRC再設定の例を示す。時間T1よりも前では、UEは、ダウンリンク送信モードUに基づいて動作し、DCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Wをサポートする。時間T1では、モードUからモードVにUEのダウンリンク送信モードを変更するために(例えば、eNBからUEにRRC接続再設定メッセージを送信することによって)RRC再設定が行われる。時間T2では、UEは、ダウンリンク送信モードVに基づいて動作することができ及びDCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Zをサポートすることができる。(LTEでは、新たなダウンリンク送信モードVが有効になる“行動時間”は存在しないため)時間T1から時間T2への遷移間隔は、未指定であることができる。eNBは、RRC再設定継続時間中にUEの状態及びUEによってサポートされる特定のダウンリンク送信モードを知らないことができる。しかしながら、eNBは、DCI形式1A及び0を用いてUEにDCIを送信することができ、それらは、RRC再設定前及び後の両方においてUEによってサポートされる。従って、全ダウンリンク送信モードのためにDCI形式1A及び0を使用することは、遷移期間中における割り込まれないeNB通信を可能にすることができる。
【0043】
図5Bは、搬送波間シグナリングを用いた多搬送波動作のためのRRC再設定の例を示す。T1よりも前では、UEは、1つ以上の多搬送波で動作し、搬送波間シグナリングをサポートせず、それは、“非CIF”モードと呼ぶことができる。UEは、時間T1よりも前には、DCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Wをサポートする。時間T1では、搬送波間シグナリングをサポートするためにUEの動作を変更するためにRRC再設定が行われ、それは、“CIF”モードと呼ぶことができる。時間T2では、UEは、搬送波間シグナリングを用いて動作し、DCI形式1A’及び0’及びモード依存DCI形式W’をサポートする。
【0044】
図5Bに示されるように、UEが非CIFからCIFに(又はその逆に)半静的に再設定されるときには、eNBがUEに信頼できる形でDCIを送信するのを可能にするための1つのリンクごとの共通のDCI形式は存在しない(RRC再設定前後)。これは、結果としてUEにおいて紛失したDCIが生じる可能性があり、それは性能を劣化させることがある。例えば、(図5Bに示されていない)遷移間隔T1−T2内の時間T3では、eNBは、UEがCIFモードに切り替わっており、DCI形式1A’に基づいてDL許可を送信できるとみなすことができる。しかしながら、UEは、時間T3で依然として非CIFモードで動作することができ及びDCI形式1Aに基づいてブラインド復号を行うことができる。この状況では、UEは、eNBによって送信されたDL許可を見逃す可能性があり及びDL許可に基づいて送信されたダウンリンクデータ送信を見逃す可能性もある。
【0045】
一態様においては、フォールバック動作は、eNBがUEにDCIを信頼できる形で送信できるように多搬送波動作での搬送波間シグナリングに関してサポートすることができる。フォールバック動作は、例えば搬送波間シグナリングをイネーブル又はディスエーブルにするために、RRC再設定前後に各リンクのための少なくとも1つの共通するDCI形式を維持することによってサポートすることができる。
【0046】
一設計では、搬送波間シグナリングに関して次を仮定することができる。
【0047】
・UEは、そのUEが2つ以上の搬送波を用いて設定される場合のみに搬送波間シグナリング(又はCIF)を用いて設定することができる。
【0048】
・UEのためのCIF及び搬送波数の再設定は半静的である。
【0049】
搬送波間シグナリングをサポートするDCI形式(例えば、CIFを有するDCI)及び搬送波間シグナリングをサポートしないDCI形式(例えば、CIFを有さないDCI形式)は、異なるサイズを有することができる。従って、UEは、各PDCCH候補に関して、CIFを有する及び有さない2つのDCI形式のために2つのブラインド復号を行うことができる。UEによって行うブラインド復号の合計数は、搬送波間シグナリングのためのフォールバック動作をサポートするために実質的に増加することができる。
【0050】
一設計では、フォールバック動作は、全搬送波の部分組のみでサポートすることができる。フォールバック動作がサポートされる搬送波は、フォールバック搬送波と呼ぶことができる。フォールバック動作がサポートされない搬送波は、非フォールバック搬送波と呼ぶことができる。各フォールバック搬送波に関して、UEは、CIFを有する及び有さないDCI形式のためのブラインド復号を行うことができる。各非フォールバック搬送波に関して、UEは、CIFを有するDCI形式のみに関してブラインド復号を行うことができる。これは、非フォールバック搬送波のためのブラインド復号の数を減少させることができる。
【0051】
図6は、新たな搬送波が追加されて搬送波間シグナリングがイネーブルにされたときのフォールバック動作をサポートする設計を示す。図6に示される例において、時間T1よりも前では、UEは、搬送波1で動作し、DCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Wをサポートする。時間T1では、他の搬送波2を追加するために及びUEのための搬送波間シグナリングを起動させるためにRRC再設定が行われる。時間T2では、UEは、搬送波間シグナリングを用いて搬送波1及び2で動作する。
【0052】
第1の設計では、UEは、図6に示されるように、搬送波1でのフォールバック動作をサポートし、搬送波2でのフォールバックはサポートしない。この設計においては、時間T2ではUEは次をサポートすることができる。
【0053】
・搬送波1−DCI形式1A’及び0’(CIFを有する)、DCI形式1A及び0(CIFを有さない)、及びDCI形式W’(CIFを有し、搬送波1でUEによってサポートされるダウンリンク送信モードが対象である)
・搬送波2−DCI形式1A’及び0’(CIFを有する)及びDCI形式Z’(CIFを有し、搬送波2でUEによってサポートされるダウンリンク送信モードが対象である)
第2の設計では、UEは、両方の搬送波1及び2でフォールバック動作をサポートすることができる。この設計においては、時間T2ではUEは次をサポートすることができる。
【0054】
・搬送波1−DCI形式1A’及び0’、1A及び0、及びW’
・搬送波2−DCI形式1A’及び0’、1A及び0、及びZ’
図7は、搬送波間シグナリングがイネーブルにされたときにフォールバック動作をサポートする設計を示す。図7に示される例では、時間T1よりも前では、UEは、搬送波間シグナリングを用いない2つの搬送波1及び2で動作する。UEは、搬送波1でDCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Wをサポートし、搬送波2でDCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Zをさらにサポートする。時間T1では、UEのための搬送波間シグナリングを起動させるためにRRC再設定が行われる。時間T2では、UEは、搬送波間シグナリングを用いて搬送波1及び2で動作する。
【0055】
第1の設計では、UEは、図7に示されるように、搬送波1でのフォールバック動作をサポートし、搬送波2でのフォールバックはサポートしない。この設計においては、時間T2では、UEは次をサポートすることができる。
【0056】
・搬送波1−DCI形式1A’及び0’、1A及び0、及びW’
・搬送波2−DCI形式1A’及び0’、及びZ’
第2の設計では、UEは、両方の搬送波1及び2でのフォールバック動作をサポートする。従って、UEは、搬送波2ではDCI形式1A’及び0’、1A及び0、及びZ’をサポートすることができる。
【0057】
概して、フォールバック動作は、あらゆる数の搬送波でサポートすることができ、それらは、UEに関して半静的に再設定することができる。例えば、フォールバック動作は、主搬送波のみ、主搬送波と1つ以上のその他の搬送波、又は何らかのその他の搬送波又は搬送波の組み合わせでサポートすることができる。フォールバック搬送波は、明示で又は暗黙に設定することができ、従って、eNB及びUEの両方がフォールバック搬送波を認識している。一設計では、ダウンリンク及びアップリンクでのデータ送信を制御するためにDCIを信頼できる形で送信できるように、DCI形式1及び0の両方を各々のフォールバック搬送波でサポートすることができる。
【0058】
一設計では、フォールバック動作は、UEによるブラインド復号数を制限するために全PDCCH候補の部分組のみに関してサポートすることができる。UEは、各PDCCH候補のための3つのDCIサイズに関する3つのブラインド復号、すなわち、DCI形式1A及び0のための第1のブラインド復号、モード依存DCI形式のための第2のブイランド復号、及びDCI形式1A’及び0’のための第3のブラインド復号、を行うことができる。従って、UEは、1つの搬送波のための3つのDCIサイズに関して合計66のブラインド復号を行うことができる。ブラインド復号合計数は、UEにDCIを送信することができる方法に対して一定の制約を設けることによって減少させることができる。RRC再設定のためのフォールバック動作は頻繁でないイベントであることがあるため、これらの制約は、性能に対して最小限の影響しか与えないはずである。ブラインド復号数を減少させるための様々な設計が以下において説明される。
【0059】
ブラインド復号数を減少させる第1の設計では、CIFを有する又は有さないDCI形式を異なる探索スペースでサポートすることができる。各探索スペースは、CIFを有するDCI形式又はCIFを有さないDCI形式のいずれもサポートすることができる。一設計では、表3に示されるように、CIFを有さないDCI形式(例えば、DCI形式1A及び0)は、共通の探索スペースでサポートすることができ、CIFを有するDCI形式(例えば、DCI形式1A’、0’及びW’)は、個々のUEごとの探索スペースでサポートすることができる。DCIは、DCI形式1A、0、1A’、0’又はW’を用いて共通の又は個々のUEごとの探索スペースで特定のUEへのユニキャストとして送信することができる。ユニキャストされたDCIは、個々のUEごとの無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier(RNTI)、例えば、セルRNTI(C−RNTI)、半永続的スケジューリング(Semi−Persistent Scheduling(SPS)C−RNTI、一時的C−RNTI、等を用いてスクランブリングすることができる。DCIは、DCI形式1A又は1Cを用いて共通の探索スペースで全UEへのブロードキャストとして送信することができる。ブロードキャストされたDCIは、全UEに知られているRNTI、 例えば、システム情報RNTI(SI−RNTI)、ページングRNTI(P−RNTI)、ランダムアクセスRNTI(RA−RNTI)、等、を用いてスクランブリングすることができる。TPC情報のためのDCIは、共通の探索スペースでDCI形式3又は3Aを用いて送信することができ及びUEによって知られているTPC−PUCCH RNTI又はTPC−PUSCH RNTIを用いてスクランブリングすることができる。
【表3】
【0060】
表3に示される設計を用いた場合、UEは、共通の探索スペースのための2つのDCIサイズ及び個々のUEごとの探索スペースのための2つのDCIサイズを有することができる。共通の探索スペースのための2つのDCIサイズは、DCI形式1A、0、3、及び3Aのための1つのDCIサイズと、DCI形式1Cのための他のDCIサイズと、を含むことができる。個々のUEごとの探索スペースのための2つのDCIサイズは、DCI形式1A’及び0’のための1つのDCIサイズと、DCI形式W’のための他のDCIサイズと、を含むことができる。表3に示される設計に関して、UEは、搬送波間シグナリングを用いるフォールバック動作をサポートするために、このフォールバック動作をサポートしない他のUEと同じ数のバインド(bind)復号(例えば、44)を行うことができる。
【0061】
表3内の設計は、(i)DCIが送信されるのと同じDL搬送波でのダウンリンクデータ送信及び(ii)このDL搬送波と関連付けられたUL搬送波でのアップリンクデータ送信のためにUEをスケジューリングすることに対して影響を有さないであろう。これらの場合は、CIFは必要ない。DL及びUL許可は、(i)DCI形式1A及び0を用いて共通の探索スペースで又は(ii)DCI形式1A’及び0’を用いて個々のUEごとの探索スペースでUEに送信することができる。UEは、ダウンリンク及びアップリンクでのデータ送信のために共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースの両方でスケジューリングすることができる。
【0062】
探索スペースに関する制約に起因して、表3に示される設計は、(i)DCIが送信されるDL搬送波と異なるDL搬送波でのダウンリンクデータ送信及び(ii)DCIが送信されるDL搬送波と関連付けられていないUL搬送波でのアップリンクデータ送信のためにUEをスケジューリングすることに対してある程度の影響を有することがある。これらの場合は、データ送信がスケジューリングされるDL又はUL搬送波を示すためにCIFフィールドを用いることができる。DL及びUL許可は、DCI形式1A’及び0’用いて個々のUEごとの探索スペースでUEに送信することができ、共通探索スペースでは送信できない。
【0063】
ブラインド復号数を減少させる第2の設計では、CIFを有する及び有さないDCI形式を探索スペースの部分組でサポートすることができる。一設計では、CIFを有さないDCI形式(例えば、DCI形式1A及び0)及びCIFを有する幾つかのDCI形式(例えば、DCI形式1A’及び0’)は、表4に示されるように、共通の探索スペースでサポートすることができる。CIFを有するDCI形式(例えば、DCI形式1A’、0’及びW’)は、同じく表4に示されるように、個々のUEごとの探索スペースでサポートすることができる。
【表4】
【0064】
表4に示される設計は、表3に示される設計によって設定される幾つかのスケジューリング上の制約を緩和することができる。特に、DL及びUL許可は、DCI形式1A’及び0’用いて共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースの両方でUEに送信することができる。UEは、CIFを有する及び有さないDCI形式をサポートするために共通の探索スペースでより多くのブラインド復号を行うことができる。
【0065】
表4に示される設計に関して、同じDL搬送波でのデータ送信のためにUEをスケジューリングするためにDL搬送波でDL許可を送信するために、CIFが‘000’(同じDL搬送波に対する搬送波間アドレッシング用)に設定されたDCI形式1A及びDCI形式1A’の両方を共通の探索スペースで用いることができる。CIFが‘000’に設定されたDCI形式1A及びDCI形式1A’の両方をサポートすることは重複している。従って、CIFが‘000’に設定されたDCI形式1A’及びDCI形式0’は、共通の探索スペースでは回避することができ、DCI形式1A及び0を代わりに用いることができる。
【0066】
ブラインド復号数を減少させる第3の設計では、フォールバック動作は一定の搬送波ではサポートすることができない。一設計では、表5に示されるように、CIFを有するDCI形式(例えば、DCI形式1A’、0’及びW’)は、非フォールバック搬送波に関しては共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースでサポートすることができる。DCIは、DCI形式1A’、0’又はW’を用いて共通の又は個々のUEごとの探索スペースで特定のUEへのユニキャストとして送信することができる。DCIは、DCI形式1A又は1Cを用いて共通の探索スペースで全UEへのブロードキャストとして送信することができる。TPC情報のためのDCIは、共通の探索スペースでDCI形式3又は3Aを用いて送信することができる。
【表5】
【0067】
ブラインド復号数を減少させる第4の設計では、CIFを有する及び有さないDCI形式は、異なる組のPDCCH候補のためにサポートすることができる。表2に示されるように、共通の探索スペースには4及び8の2つのアグリゲーションレベルが存在し、アグリゲーションレベル4は、4つのPDCCH候補を含み、アグリゲーションレベル8は、2つのPDCCH候補を含む。同じく表2に示されるように、個々のUEごとの探索スペースには1、2、4及び8の4つのアグリゲーションレベルが存在し、アグリゲーションレベル1は、6つのPDCCH候補を含み、アグリゲーションレベル2は、6つのPDCCH候補を含み、アグリゲーションレベル4は、2つのPDCCH候補を含み、アグリゲーションレベル8は、2つのPDCCH候補を含む。一設計では、所定の探索スペース内での所定のアグリゲーションレベルに関して、幾つかのPDCCH候補に関してはCIFを有さないDCI形式を許容することができ、残りのPDCCH候補に関してはCIFを有するDCI形式を許容することができる。一例として、共通の探索スペースにおけるアグリゲーションレベル4に関しては、最初の2つのPDCCH候補に関してはDCI形式1A及び0を許容することができ、最後の2つのPDCCH候補に関してはDCI形式1A’及び0’を許容することができる。他の例として、共通の探索スペースにおけるアグリゲーションレベル8に関しては、最初のPDCCH候補に関してはDCI形式1A及び0を許容することができ、他方のPDCCH候補に関してはDCI形式1A’及び0’を許容することができる。
【0068】
概して、各探索スペースにおける各アグリゲーションレベルは、CIFを有さないDCI形式のみ、又はCIFを有するDCI形式のみ、又は両方をサポートすることができる。所定の探索スペースにおける所定のアグリゲーションレベルがCIFを有する及び有さないDCI形式をサポートする場合は、あらゆる数のPDCCH候補がCIFを有さない(without)DCI形式をサポートすることができ、あらゆる数のPDCCH候補がCIFを有さない(without)DCI形式をサポートすることができる。さらに、所定のPDCCH候補は、CIFを有さないDCI形式のみ、又はCIFを有するDCI形式のみ、又は両方をサポートすることができる。共通の探索スペース及び個々のUEごとの探索スペースにおけるアグリゲーションレベルは、様々な方法で定義することができる。例えば、共通の探索スペースにおける各アグリゲーションレベルは、CIFを有する及び有さないDCI形式をサポートすることができ、他方、個々のUEごとの探索スペースにおける各アグリゲーションレベルは、CIFを有するDCI形式のみをサポートすることができる。
【0069】
ブラインド復号数を減少させるその他の設計を実装することも可能である。ブラインド復号数を減少させるためにこれらの設計のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせを実装することができる。
【0070】
概して、ブラインド復号数を減少させるために、以下のようにフォールバック動作をサポートすることができる。
【0071】
・全搬送波の代わりに1つ以上の指定された搬送波のみで
・搬送波における共通の探索スペース又は個々のUEごとの探索スペースのみで
・1つ以上の指定されたアグリゲーションレベルのみで、及び/又は
・PDCCH候補の部分組に関してのみ
一設計では、PDCCH候補の第1の組は、CIFを有さないDCI形式をサポートすることができ、PDCCH候補の第2の組は、CIFを有するDCI形式をサポートすることができる。一設計では、第1の組は、第2の組と重なり合わないことができ、従って、各PDCCH候補は、1つの組のみに含めることができる。他の設計では、第1の組は、第2の組と重なり合うことができ、従って、1つ以上のPDCCH候補を両方の組に含めることができる。
【0072】
PDCCH候補の第1及び第2の組は、様々な方法で定義することができる。一設計では、例えば表3に示されるように、第1の組は、1つの探索スペースのPDCCH候補を含めることができ、第2の組は、他の探索スペースのPDCCH候補を含めることができる。他の設計では、第1の組は、幾つかのアグリゲーションレベルのためのPDCCH候補を含めることができ、第2の組は、その他のアグリゲーションレベルのためのPDCCH候補を含めることができる。さらに他の設計では、第1の組は、所定のアグリゲーションレベル又は所定の探索スペースにおける幾つかのPDCCH候補を含めることができ、第2の組は、アグリゲーションレベル又は探索スペースにおけるその他のPDCCH候補を含めることができる。第1及び第2の組は、UEに関する希望されるブラインド復号合計数及び希望されるスケジューリング上の柔軟性を得るために、探索スペース、アグリゲーションレベル、等に基づいてその他の方法で定義することもできる。
【0073】
他の態様では、ブラインド復号数を減少させるために、UEが非CIFモードからCIFモードへの又はその逆の再設定中にモード依存DCI形式をモニタリングするのをスキップする遷移モニタリングモードを定義することができる。遷移間隔中には、UEは、フォールバック動作をサポートするためにCIFを有さないDCIフォーマット1A及び0及びCIFを有するDCI形式1A’及び0’をサポートすることができる。しかしながら、UEは、遷移間隔中にはモード依存DCI形式はサポートすることができない。従って、UEは、遷移間隔中には2つのみのDCIサイズのためのブラインド復号を行うことができる。
【0074】
明確化のために、以下の説明は、搬送波間シグナリングを起動させるための再設定事例を仮定する。しかしながら、以下において説明される設計は、ダウンリンクでの搬送波間シグナリングを停止させるための再設定事例に対しても、及びアップリンク搬送波のための再設定事例に対しても等しく当てはまることができる。
【0075】
図8は、搬送波間シグナリングを起動させるための再設定のための遷移間隔中におけるフォールバック動作をサポートする設計を示す。図8に示される例において、時間T1よりも前では、UEは、DCI形式1A及び0及びモード依存DCI形式Wをサポートする。時間T1では、搬送波間シグナリングを起動させるためにそして可能な場合はUEのためのダウンリンク送信モードを変更するためにRRC再設定が行われる。時間T2では、UEは、搬送波間シグナリングを用いて動作し、CIFを有さないDCI形式1A及び0及びCIFを有するDCI形式1A’及び0’をサポートする。UEは、(図8に示されるように)新たなダウンリンク送信モードのためにCIFを有するモード依存DCI形式Z’を又は(図8に示されない)旧ダウンリンク送信モードのためにCIFを有するモード依存DCI形式W’もサポートする。
【0076】
時間T1から時間T2への遷移間隔中に、UEは、CIFを有さないDCI形式1A及び0及びCIFを有するDCI形式1A’及び0’をモニタリングする。UEは、遷移間隔中にはモード依存DCI形式をモニタリングすることをスキップする。UEは、遷移間隔中には2つのみのDCIサイズのためのブラインド復号を行うことができる。
【0077】
モード依存DCI形式は、より高いデータレートをサポートするために典型的に用いられる。再設定は、頻繁でないイベントであることがあり、遷移期間は相対的に短くなることがある。その結果、UEが遷移間隔中にモード依存DCI形式をモニタリングしないことに起因して無視できるレベルの性能上の影響が存在することがある。
【0078】
一設計では、遷移モニタリングモードは、UEのために設定された全搬送波の部分組のみに関して(例えば、主搬送波のみに関して)適用することができる。他の設計では、遷移モニタリングモードは、全フォールバック搬送波に関して適用することができる。遷移モニタリングモードは、UEが1つの搬送波のみで設定されている場合又はフォールバック搬送波が存在しない場合は適用することができない。
【0079】
遷移モニタリングモードは、その他の方法で制約することもできる。一設計では、遷移モニタリングモードは、個々のUEごとの探索スペースに関して適用可能であり、しかしながら共通の探索スペースに関しては適用できない。この設計では、UEは、遷移間隔中に共通の探索スペースで(例えば、CIFを有する又は有さない)DIC形式1A及び0及びモード依存DCI形式をモニタリングすることができる。
【0080】
遷移間隔は、様々な方法で定義することができ及び再設定に関わるeNB及びUEのために異なる方法で定義することができる。一設計では、eNBに関しては、遷移間隔は、eNBがCIF関連のRRC再設定手順を開始させるときに開始することができ、それは、RRC接続再設定メッセージがeNBによって送信されるときであることができる。遷移間隔は、RRC再設定手順が完了されたときに終了することができ、それは、RRC接続再設定完了メッセージがeNBによって受信されたときであることができる。
【0081】
一設計では、UEに関して、遷移間隔は、UEがCIF関連RRC再設定手順を認識したときに開始することができ、それは、RRC接続再設定完了メッセージが受信されたときであることができる。遷移間隔は、eNBがUEによって送信されたRRC接続再設定完了メッセージを受信していることの確認応答を受信したときに終了することができる。UEは、eNBに対してPUSCHでRRC接続再設定完了メッセージを送信することができ、eNBは、メッセージを含むPUSCH送信のための物理HARQインジケータチャネル(PHICH)でACKを送信することができる。
【0082】
eNBでの遷移期間の開始及び終了は、例えば、再設定のためのRRCメッセージを送信及び受信する際の遅延に起因して、UEでの遷移間隔の開始及び終了と異なることができる。一設計では、タイマの使用を通じて遷移間隔の開始及び終了の追加保護を達成させることができる。例えば、遷移間隔は、RRC接続再設定完了メッセージの成功裏の転送後のある期間だけeNB及びUEの両方のために延長することができる。その他のタイマ、例えば、最小タイマ、
最大タイマ、又は両方、も使用可能である。
【0083】
一設計では、eNBは、遷移間隔中にCIFを有する及び有さない両方のDCI形式を用いて2重許可(double grant)を送信することができる。eNBは、CIFを有さないDCI形式(例えば、DCI形式1A、0又はZ)に基づいて第1の許可を生成すること、CIFを有するDCI形式(例えば、DCI形式1A’、0’又はZ’)に基づいて第2の許可を生成すること及び両方の許可をUEに送信することができる。eNBは、RRC再設定メッセージがUEに達していることをeNBが確認するまでUEがスケジューリングされるごとに2重許可を送信し続けることができる。eNBは、(i)RRC再設定メッセージのために受信された無線リンク制御(RLC)ACK又は(ii)UEから受信されたRRC再設定完了メッセージに基づいてこれを決定することができる。この設計は、UEがデータ送信のためにスケジューリングされるごとにUEが少なくとも1つの許可を受信することができるのを保証することができる。
【0084】
一設計では、CIFを有する及び有さないDCI形式を用いて送信された2重許可は、UEに割り当てられたPDSCH又はPUSCHのために同じリソースを指し示すことができる。この設計では、PDSCH/PUSCHリソースは浪費されず、2重許可は、その結果として、追加のPDCCHリソースが使用されるだけである。他の設計では、2重許可は、異なるPDSCH/PUSCHリソースを対象とすることができる。この設計では、UEは、UEによって受信された許可によって示されるPDSCH/PUSCHリソースを利用することができ及びUEによって見逃された許可によって示されるPDSCH/PUSCHリソースを利用することができない。しかしながら、eNBは、(i)アップリンクでのデータ送信のためにUEによって用いられる特定のPUSCHリソース又は(ii)ダウンリンクでのデータ送信のためのACK/NACKフィードバックを送信するためにUEによって用いられる特定のPUCCHリソースに基づいて、いずれの許可がUEによって受信されたか、そして従ってUEの設定、を決定することができる。
【0085】
eNBは、UEが追加のブラインド復号を行わないように2重許可を送信することができる。さらに、eNBは、上述される設計の一部によってスケジューラ及び/又は探索スペース上の制約が課せられることなしに2重許可を送信することができる。しかしながら、2重許可を送信するために追加のPUCCHリソースが消費されることがあり、それは、遷移間隔中にPDCCHに対して追加の負担をかけることがある。RRC再設定は頻繁でないことがあり及び遷移間隔は相対的に短くなることができるため、追加のPUCCHリソースの使用は無視できるレベルの全体的影響を有することができる。
【0086】
ここにおいて説明される技法は、搬送波間シグナリングを用いてのあらゆる数の搬送波での動作のために用いることができる。これらの搬送波は、同じ帯域幅又は異なる帯域幅を有することができる。DCIサイズは、搬送波帯域幅と関連付けることができる。しかしながら、異なる帯域幅の複数の搬送波が幾つかのDCI形式に関して同じDCIサイズを有する場合は、所定の搬送波で送信されるDCIのための異なる搬送波のためのDCI形式を区別するためにゼロパディング方式又は何らかのその他の方式を用いることができる。従って、搬送波間シグナリングは、CIFを用いることなしに暗黙に実現させることができる。
【0087】
1つ以上の搬送波のためのDCI形式1Aに対してゼロパディングが適用される場合は、これらの搬送波は、DCI形式1Aのためのフォールバックが必要になることがある。その場合は、上述される設計は、各々の該搬送波でのフォールバック動作をサポートするために用いることができる。
【0088】
図9は、eNBの一部であることができるメッセージ生成器900の設計のブロック図を示す。メッセージ生成器900内において、モジュール912は、UEのためのRRC再設定メッセージを受信することができ及びUEの動作状態を決定することができる。例えば、モジュール912は、UEが1つの搬送波又は複数の搬送波で動作中であるか、搬送波間シグナリング(又はCIF)がUEのためにイネーブルにされているかどうか、各搬送波でUEのために設定されたダウンリンク送信モード、等を決定することができる。モジュール912は、DCIがUEに送信される搬送波の指示を受信することができ、それは、DCI搬送波と呼ぶことができる。従って、モジュール912は、搬送波間シグナリングがDCI搬送波でUEのためにイネーブルにされているかどうかの指示及びDCI搬送波でUEのために設定されたダウンリンク送信モードを提供することができる。
【0089】
モジュール914は、DCI搬送波の指示、CIFがUEのためにイネーブルにされているかどうかの指示、及びDCI搬送波でのUEのためのダウンリンク送信モードを受信することができる。モジュール914は、DCI搬送波でのUEによってサポートされるDCI形式の組を提供することができる。サポートされたDCI形式は、CIFを有さないDCI形式とCIFを有するDCI形式とを含むことができる。モジュール916は、DCI搬送波の指示、サポートされたDCI形式の組、及びUEに送信するDCIのメッセージタイプを受信することができ及び選択されたDCI形式を提供することができる。
【0090】
メッセージ生成器918は、UEに送信するDCI及び選択されたDCI形式を受信することができ及び選択されたDCI形式に基づいてPUCCHメッセージを生成することができる。モジュール920は、PUCCHメッセージ及びPUCCHのための使用のために選択されたCCEの指示を受信することができ及び選択されたCCEで送信されたPUCCHメッセージを有するPUCCH送信を生成することができる。
【0091】
図10は、UEの一部であることができるメッセージ検出器1000の設計
のブロック図を示す。メッセージ検出器1000内において、モジュール1012は、UEのためのRRC再設定メッセージを受信することができ及びUEの動作状態を決定することができる。例えば、モジュール1012は、UEが1つの搬送波又は複数の搬送波で動作中であるかどうか、搬送波間シグナリング(又はCIF)がUEのためにイネーブルにされているかどうか、各搬送波でUEのために選択されたダウンリンク送信モード、等を決定することができる。モジュール1012は、DCIを検出すべき搬送波の指示を受信することができ、それは、DCI搬送波と呼ぶことができる。モジュール1012は、搬送波間シグナリングがUEのためにイネーブルにされているかどうかの指示及びDCI搬送波のためのダウンリンク送信モードを提供することができる。
【0092】
モジュール1014は、DCI搬送波の指示、CIFがイネーブルにされているかどうかの指示、及びDCI搬送波のためのダウンリンク送信モードを受信することができ及びDCI搬送波でサポートされるDCI形式の組を提供することができる。モジュール1016は、DCI搬送波の指示及びサポートされたDCI形式の組を受信することができ及びDCI搬送波のための復号候補の組を決定することができる。各復号候補は、特定のPDCCH候補と特定のDCIサイズの一意の組み合わせに対応することができる。復号候補は、上述されるように、DCI搬送波での各PDCCH候補のためにいずれのDCI形式が許容されるかに依存することができる。モジュール1018は、モジュール1016によって提供された復号候補の各々に基づいて受信されたサンプルを復号することができる。モジュール1018は、有効な復号候補に対応する復号されたPUCCHメッセージを提供することができる。
【0093】
図11は、無線通信システムにおいてDCIを受信するためのプロセス1100の設計を示す。プロセス1100は、(以下において説明されるように)UEによって又は何らかのその他のエンティティによって行うことができる。UEは、第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のDCI形式(例えば、CIFを有さないDCI形式)を決定することができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングすることができる(ブロック1114)。UEは、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを受信することができる(ブロック1116)。UEは、再設定メッセージに基づいて第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式(例えば、CIFを有するDCI形式)を決定することができる(ブロック1118)。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために再設定メッセージを受信後に第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができる。
【0094】
一設計では、各々の第2のDCI形式は、例えば図4に示されるように、対応する第1のDCI形式と搬送波間シグナリングをサポートする少なくとも1つの追加フィールドとを備えることができる。一設計では、少なくとも1つの追加フィールドはCIFを備えることができ、それは、データ送信がスケジューリングされる搬送波を示すことができる。少なくとも1つの追加フィールドは、搬送波間シグナリングをサポートするための異なる及び/又はその他のフィールドを含むこともできる。一設計では、少なくとも1つの第1のDCI形式は、第1のサイズを有することができ、少なくとも1つの第2のDCI形式は、第1のサイズと異なる第2のサイズを有することができる。
【0095】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波で一定のDCI形式に関してサポートすることができる。一設計では、少なくとも1つの第1のDCI形式は、ダウンリンク許可のためのDCI形式1A、又はアップリンク許可のためのDCI形式0、又は幾つかのその他のDCI形式、又はそれらの組み合わせを含むことができる。一設計では、少なくとも1つの第2のDCI形式は、DCI形式1AとCIFとを備えるDCI形式1A’、又はDCI形式0とCIFとを備えるDCI形式0’、又は幾つかのその他のDCI形式、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0096】
一設計では、フォールバック動作は、モード依存DCI形式に関してサポートすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、モード依存DCI形式に関してサポートすることができない。この設計では、UEは、再設定メッセージを受信前に第1の搬送波でモニタリングすべき第3のDCI形式を決定することができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために、再設定メッセージを受信前に、第1の搬送波で第3のDCI形式をモニタリングすることができる。UEは、再設定メッセージを受信後に第1の搬送波でモニタリングすべき第4のDCI形式を決定することができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために、再設定メッセージを受信後に、第1の搬送波で第4のDCI形式をモニタリングすることができ、しかしながら第3のDCI形式はモニタリングすることができない。第3及び第4のDCI形式は、第1の搬送波でのUEの送信モードと関連付けることができる。例えば、第3のDCI形式は、表1に示されるDCI形式のうちのいずれかの1つであることができ、第4のDCI形式は、第3のDCI形式とCIFとを備えることができる。
【0097】
一設計では、フォールバック動作は、全搬送波でサポートすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、1つ以上の指定された搬送波に制限することができる。この設計では、UEは、再設定メッセージを受信後に複数の搬送波の部分組で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができる。この部分組は、第1の搬送波を含むことができ、それは、主搬送波であることができる。UEは、再設定メッセージを受信後に複数の搬送波のうちの残りのそれらで少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができ、しかしながら少なくとも1つの第1のDCI形式はモニタリングすることができない。
【0098】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波で全探索スペースに関してサポートすることができる。ブロック1120に関して、UEは、第1の搬送波でUEのための全探索スペースにおける少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でのUEのための探索スペースの部分組に制限することができる。ブロック1120に関して、UEは、例えば表3に示されるように、個々のUEごとの探索スペースにおける少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができ、しかしながら共通の探索スペースにおける少なくとも1つの第2のDCI形式はモニタリングすることができない。
【0099】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でUEのための全PDCCH候補に関してサポートすることができる。UEは、第1の搬送波でUEのための複数のPDCCH候補を決定することができる。UEは、少なくとも1つの第1のDCI形式及び同じく少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて複数のPDCCH候補を復号することができる。
【0100】
他の設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でUEのためのPDCCH候補の部分組に関してサポートすることができる。UEは、第1の搬送波でUEのためのPDCCH候補の第1の組及びPDCCH候補の第2の組を決定することができる。UEは、少なくとも1つの第1のDCI形式のためのPDCCH候補の第1の組を復号することができ、しかしながら少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の第1の組は復号することはできない。UEは、少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の第2の組を復号することができる。一設計では、表3に示されるように、PDCCH候補の第1の組は、第1の搬送波でのUEのための共通の探索スペースを対象とすることができ、PDCCH候補の第2の組は、第1の搬送波でのUEのための個々のUEごとの探索スペースを対象とすることができる。他の設計では、PDCCH候補の第1及び第2の組は、第1の搬送波でのUEのための探索スペースの異なる部分に対応することができる。さらに他の設計では、PDCCH候補の第1及び第2の組は、第1の搬送波でのUEのための探索スペースに関するアグリゲーションレベルの異なる部分に対応することができる。PDCCH候補の第1及び第2の組は、その他の方法で定義することもできる。
【0101】
一設計では、遷移モニタリングモードをサポートすることができる。UEは、UEに送信されたDCIを検出するために再設定メッセージを受信前に第1の搬送波でモニタリングすべき第3のDCI形式(例えば、モード依存DCI形式)を決定することができる。UEは、(例えば、図8に示されるように)再設定メッセージに基づいてUEの再設定のための遷移間隔中に第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることができ、しかしながら第3のDCI形式はモニタリングすることができない。UEは、再設定メッセージがUEによって受信される時間に基づいて遷移間隔の始まりを決定することができる。UEは、再設定完了メッセージを基地局に送信することができ及びその後にこのメッセージに関する確認応答を受信することができる。UEは、(i)再設定完了メッセージがUEによって送信される時間Tx又は(ii)再設定完了メッセージに関する確認応答がUEによって受信される時間Tyに基づいて遷移間隔の終わりを決定することができる。UEは、さらにタイマに基づいて遷移間隔の終わりを決定することもでき、それは、時間Tx又は時間Tyにおいて始動させることができる。
【0102】
一設計では、フォールバック動作は、例えば図6に示されるように、UEのために新しい搬送波が追加されたときに起動させることができる。UEは、(i)再設定メッセージを受信前に単一の搬送波(例えば、第1の搬送波)で及び(ii)再設定メッセージを受信後に搬送波間シグナリングを用いて複数の搬送波でデータを受信することができる。一設計では、フォールバック動作は、例えば図7に示されるように、搬送波間シグナリング(又はCIF)が起動されたときに起動させることができる。UEは、(i)再設定メッセージを受信前に搬送波間シグナリングを用いずに及び(ii)再設定メッセージを受信後に搬送波間シグナリングを用いて複数の搬送波でデータを受信することができる。
【0103】
図12は、無線通信システムにおいてDCIを送信するためのプロセス1200の設計を示す。プロセス1200は、(以下において説明されるように)基地局/eNBによって又は何らかのその他のエンティティによって行うことができる。基地局は、第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第1のDCI形式を決定することができる(ブロック1212)。基地局は、少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができる(ブロック1214)。基地局は、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージをUEに送信することができる(ブロック1216)。基地局は、再設定メッセージに応答して第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することができる(ブロック1218)。基地局は、再設定メッセージを送信後に少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができる(ブロック1220)。第1及び第2のDCI形式は、図11に関して上述されるとおりであることができる。
【0104】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波での一定のDCI形式(例えば、DCI形式1A及び0)に関してサポートすることができる。一設計では、フォールバック動作は、モード依存DCI形式に関してはサポートすることができない。基地局は、再設定メッセージを送信前に第1の搬送波でUEによってモニタリングされた第3のDCI形式を決定することができる。基地局は、再設定メッセージを送信前にさらに第3のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができる。基地局は、再設定メッセージを送信後に第1の搬送波でUEによってモニタリングされた第4のDCI形式を決定することができる。基地局は、再設定メッセージを送信後にさらに第4のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することができ、しかしながら第3のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信することはできない。第3及び第4のDCI形式は、第1の搬送波でのUEの送信モードと関連付けることができる。
【0105】
一設計では、フォールバック動作は、全搬送波でサポートすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、1つ以上の指定された搬送波に制限することができる。この設計では、基地局は、再設定メッセージを送信後に複数の搬送波の部分組で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEにDCIを送信することができる。基地局は、再設定メッセージを送信後に複数の搬送波のうちの残りのそれらで少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEにDCIを送信することができ、しかしながら少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてUEにDCIを送信することはできない。
【0106】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でのUEのための全探索スペースに関してサポートすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でのUEのための探索スペースの部分組に制限することができる。例えば、基地局は、例えば表3に示されるように、第1の搬送波でUEのために個々のUEごとの探索スペースにおいて少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEにDCIを送信することができ、しかしながら共通の探索スペースにおいて少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEにDCIを送信することはできない。
【0107】
一設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でのUEのための全PDCCH候補に関してサポートすることができる。他の設計では、フォールバック動作は、第1の搬送波でのUEのためのPDCCH候補の部分組に関してサポートすることができる。この設計に関して、基地局は、第1の搬送波でUEのためのPDCCH候補の第1の組において少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてDCIを送信することができ、しかしながら少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてDCIを送信することはできない。基地局は、第1の搬送波でUEのためのPDCCH候補の第2の組において少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてDCIを送信することができる。PDCCH候補の第1及び第2の組は、図11に関して上述されるように、様々な方法で定義することができる。
【0108】
一設計では、フォールバック動作は、例えば図6に示されるように、UEのために新しい搬送波が追加されたときに起動させることができる。基地局は、(i)再設定メッセージを送信前に単一の搬送波で及び(ii)再設定メッセージを送信後に搬送波間シグナリングを用いた複数の搬送波でデータを送信することができる。一設計では、フォールバック動作は、例えば図7に示されるように、搬送波間シグナリング(又はCIF)が起動されたときに起動させることができる。基地局は、(i)再設定メッセージを送信前に搬送波間シグナリングを用いずに及び(ii)再設定メッセージを送信後に搬送波間シグナリングを用いて複数の搬送波でUEにデータを送信することができる。
【0109】
一設計では、基地局は、2重の割り当て/許可を送信することができる。基地局は、少なくとも1つのDCI形式のうちの1つに基づいてUEへのデータ送信のための第1の許可を生成することができる。基地局は、少なくとも1つの第2のDCI形式のうちの1つに基づいてUEへのデータ送信のための第2の許可を生成することができる。基地局は、例えば同じサブフレームで、第1及び第2の許可をUEに送信することができる。
【0110】
図13は、基地局/eNB110及びUE120の設計のブロック図を示し、それらは、図1の基地局/eNBのうちの1つ及びUEのうちの1つであることができる。基地局110は、Tのアンテナ1334a乃至1334tを装備することができ、UE120は、Rのアンテナ1352a乃至1352rを装備することができ、ここで、概して、T≧1及びR≧1である。
【0111】
基地局110において、送信プロセッサ1320は、ダウンリンクデータ送信のためにスケジューリングされた1つ以上のUEのためにデータソース1312からデータを受信し、各UEのために選択された1つ以上の変調及びコーディング方式に基づいてそのUEのためにデータを処理(例えば、符号化及び変調)し、全UEのためのデータシンボルを提供することができる。送信プロセッサ1320は、制御情報(例えば、許可、再設定メッセージ、等)を処理し、制御シンボルを提供することもできる。送信プロセッサ1320は、同期化信号および基準信号のための基準シンボルを生成することもできる。送信(TX)MIMOプロセッサ1330は、データシンボル、制御シンボル、及び/又は基準シンボル(該当する場合)をプリコーディングすることができ及びTの出力シンボルストリームをTの変調器(MOD)1332a乃至1332tに提供することができる。各変調器1332は、(例えば、OFDMに関する)それの出力シンボルストリームを処理して出力サンプルストリームを入手することができる。各変調器1332は、それの出力サンプルストリームをさらにコンディショニング(例えば、アナログへの変換、フィルタリング、増幅、及びアップコンバージョン)し、ダウンリンク信号を生成することができる。変調器1332a乃至1332tからのTのダウンリンク信号は、Tのアンテナ1334a乃至1334tをそれぞれ介して送信することができる。
【0112】
UE120において、Rのアンテナ1352a乃至1352rは、基地局110からダウンリンク信号を受信することができ、各アンテナ1352は、受信された信号を関連付けられた復調器(DEMOD)1354に提供することができる。各復調器1354は、それの受信された信号をコンディショニング(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン、及びデジタル化)してサンプルを入手することができ及び(例えば、OFDMに関して)それらのサンプルをさらに処理して受信されたシンボルを入手することができる。MIMO検出器1360は、全復調器1354から受信されたシンボルを入手し、該当する場合は受信されたシンボルにおいてMIMO検出を行い、検出されたシンボルを提供することができる。受信プロセッサ1370は、検出されたシンボルを処理(例えば、復調及び復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク1372に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ1390に提供することができる。
【0113】
アップリンクでは、UE120において、データソース1378からのデータ、コントローラ/プロセッサ1390からの制御情報(例えば、ACK情報、CQI情報、等)、及び基準信号を送信プロセッサ1380によって処理し、該当する場合はTX MIMOプロセッサ1382によってプリコーディングし、変調器1354a乃至1354rによってさらに処理し、基地局110に送信することができる。基地局110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ1334によって受信し、復調器1332によって処理し、該当する場合はMIMO検出器1336によって検出し、受信プロセッサ1338によってさらに処理してUE120によって送信されたデータ及び制御情報を復元することができる。プロセッサ1338は、復元されたデータをデータシンク1339に提供することができ及び復元された制御情報をコントローラ/プロセッサ1340に提供することができる。
【0114】
コントローラ/プロセッサ1340及び1390は、基地局110及びUE120での動作をそれぞれ指示することができる。基地局110のプロセッサ1320、プロセッサ1340、及び/又はその他のプロセッサ及びモジュールは、図12のプロセス1200及び/又はここにおいて説明される技法のためのその他のプロセスを実行又は指示することができる。UE120のプロセッサ1370、プロセッサ1390、及び/又はその他のプロセッサ及びモジュールは、図11のプロセス1100及び/又はここにおいて説明される技法のためのその他のプロセスを実行又は指示することができる。メモリ1342及び1392は、基地局110及びUE120のためのデータ及びプログラムコードをそれぞれ格納することができる。スケジューラ1344は、ダウンリンク及び/又はアップリンクでのデータ送信のためにUE120及び/又はその他のUEをスケジューリングすることができる。基地局110のプロセッサ1320、プロセッサ1340、スケジューラ1344、及び/又はその他のプロセッサ及びモジュールは、図9のモジュール900を実装することができる。UE120のプロセッサ1370、プロセッサ1390、及び/又はその他のプロセッサ及びモジュールは、図10のモジュール1000を実装することができる。
【0115】
一構成においては、無線通信のための装置120は、UEにおいて第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のDCI形式を決定するための手段と、UEに送信されたDCIを検出するために第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式を決定するための手段と、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージをUEにおいて受信するための手段と、再設定メッセージに基づいてUEにおいて第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定するための手段と、UEに送信されたDCIを検出するために再設定メッセージを受信後に第1の搬送波で少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするための手段と、を含むことができる。
【0116】
一構成においては、無線通信のための装置110は、第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第1のDCI形式を決定するための手段と、少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信するための手段と、搬送波間シグナリングを用いてのUEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージをUEに送信するための手段と、再設定メッセージに応答して第1の搬送波でUEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定するための手段と、再設定メッセージを送信後に少なくとも1つの第1のDCI形式及び少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてUEに第1の搬送波でDCIを送信するための手段と、を含むことができる。
【0117】
一態様においては、上記の手段は、基地局110におけるプロセッサ1320、1338及び/又は1340及び/又はUE120におけるプロセッサ1370、1380及び/又は1390であることができ、それらは、上記の手段によって示される機能を実行するように構成することができる。他の態様においては、上記の手段は、上記の手段によって示される機能を実行するように構成された1つ以上のモジュール又は装置であることができる。
【0118】
当業者は、情報及び信号は様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを用いて表すことができることを理解するであろう。例えば、上記の説明全体を通じて参照されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場、磁粒子、光学場、光学粒子、又はそれらのあらゆる組合せによって表すことができる。
【0119】
ここにおける開示と関係させて説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は両方の組み合わせとして実装可能であることを当業者はさらに評価するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に例示するため、上記においては、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、それらの機能の観点で一般的に説明されている。該機能がハードウェアとして又はソフトウェアとして実装されるかは、特定の用途及び全体的システムに対する設計上の制約事項に依存する。当業者は、説明されている機能を各々の特定の用途に合わせて様々な形で実装することができるが、該実装決定は、本開示の適用範囲からの逸脱を生じさせるものであるとは解釈されるべきではない。
【0120】
ここにおける開示と関係させて説明される様々な例示的な、論理ブロック、モジュール、及び回路は、ここにおいて説明される機能を果たすように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートロジック、ディスクリートトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらのあらゆる組合せ、を用いて実装又は実行することが可能である。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであることができるが、代替においては、プロセッサは、従来のどのようなプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサは、計算デバイスの組合せ、例えば、DSPと、1つのマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサとの組合せ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサとの組合せ、又はあらゆるその他の構成、として実装することも可能である。
【0121】
ここにおける開示と関係させて説明される方法又はアルゴリズムのステップは、直接ハードウェア内において、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール内において、又はこれらの2つの組み合わせ内において具現化することが可能である。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能なディスク、CD−ROM、又は当業において既知であるその他のあらゆる形態の記憶媒体において常駐することができる。典型的な記憶媒体は、プロセッサに結合され、このため、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み出すこと及び記憶媒体に情報を書き込むことができる。代替においては、記憶媒体は、プロセッサと一体化させることができる。プロセッサ及び記憶媒体は、ASIC内に常駐することができる。ASICは、ユーザ端末内に常駐することができる。代替においては、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ端末内において個別コンポーネントとして常駐することができる。
【0122】
1つ以上の典型的な設計において、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせにおいて実装することができる。ソフトウェアにおいて実装される場合は、これらの機能は、コンピュータによって読み取り可能な媒体において1つ以上の命令又は符号として格納すること又は送信することができる。コンピュータによって読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と、1つの場所から他へのコンピュータプログラムの転送を容易にするあらゆる媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータによってアクセス可能なあらゆる利用可能な媒体であることができる。一例として、及び制限することなしに、該コンピュータによって読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM又はその他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又はその他の磁気記憶装置、又は、命令又はデータ構造の形態で希望されるプログラムコード手段を搬送又は格納するために用いることができ及び汎用又は専用コンピュータ又は汎用又は専用プロセッサによってアクセス可能なその他の媒体、を備えることができる。さらに、いずれの接続もコンピュータによって読み取り可能な媒体であると適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、デジタル加入者ライン(DSL)、又は無線技術、例えば、赤外線、無線、及びマイクロ波、を用いてウェブサイト、サーバ、又はその他の遠隔ソースから送信される場合は、該同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSL、又は無線技術、例えば赤外線、無線、及びマイクロ波、は、媒体の定義の中に含まれる。ここにおいて用いられるときのディスク(disk及びdisc)は、コンパクトディスク(CD)(disc)と、レーザディスク(disc)と、光ディスク(disc)と、デジタルバーサタイルディスク(DVD)(disc)と、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)と、ブルーレイディスク(disc)と、を含み、ここで、diskは通常は磁気的にデータを複製し、discは、レーザを用いて光学的にデータを複製する。上記の組合せも、コンピュータによって読み取り可能な媒体の適用範囲に含めるべきである。
【0123】
本開示に関する前の説明は、当業者が本開示を製造又は使用することを可能にするために提供される。本開示に対する様々な修正は、当業者にとって容易に明確になるであろう、及びここにおいて定められる一般原理は、本開示の精神又は適用範囲を逸脱せずにその他の変形に対しても適用することができる。以上のように、本開示は、ここにおいて説明される例及び設計に限定されることが意図されるものではなく、ここにおいて開示される原理及び新規の特徴に一致する限りにおいて最も広範な適用範囲が認められるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)において第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定することと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングすることと、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEにおいて受信することと、
前記再設定メッセージに基づいて前記UEにおいて前記第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることと、を備える、無線通信方法。
【請求項2】
各第2のDCI形式は、対応する第1のDCI形式と、搬送波間シグナリングをサポートする少なくとも1つの追加フィールドと、を備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの追加フィールドは、データ送信がスケジューリングされる搬送波を示す搬送波間指示フィールド(CIF)を備える請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式は、第1のサイズを有し、前記少なくとも1つの第2のDCI形式は、前記第1のサイズと異なる第2のサイズを有する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記再設定メッセージを受信前に前記第1の搬送波でモニタリングすべき第3のDCI形式を決定することであって、前記第3のDCI形式は、前記第1の搬送波での前記UEの送信モードと関連付けられることと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信前に前記第1の搬送波で前記第3のDCI形式をモニタリングすることと、
前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波でモニタリングすべき第4のDCI形式を決定することであって、前記第4のDCI形式は、前記第1の搬送波での前記UEの前記送信モードと関連付けられることと、
前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波で前記UEに送信されたDCIを検出するために前記第4のDCI形式をモニタリングし、前記第3のDCI形式はモニタリングしないことと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記再設定メッセージを受信後に第2の搬送波で前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式はモニタリングしないことをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波の部分組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることであって、前記複数の搬送波の前記部分組は、前記第1の搬送波を含むことと、
前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波のうちの残りのそれらで少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、前記少なくとも1つの第1のDCI形式はモニタリングしないことと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式を前記モニタリングすることは、前記第1の搬送波で前記UEのために全探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることを備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式を前記モニタリングすることは、前記第1の搬送波で前記UEの個々のUEごとの探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、共通の探索スペースで前記少なくとも1つの第2のDCI形式はモニタリングしないことと、を備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式を前記モニタリングすることは、
前記第1の搬送波で前記UEのための複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を決定することと、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記複数のPDCCH候補を復号することと、を備える請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式を前記モニタリングすることは、
前記第1の搬送波で前記UEのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補の第1の組を決定することと、
前記第1の搬送波で前記UEのためのPDCCH候補の第2の組を決定することと、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組を復号し、しかしながら前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組は復号しないことと、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第2の組を復号することと、を備える請求項1記載の方法。
【請求項12】
PDCCH候補の前記第1の組は、前記第1の搬送波での共通の探索スペースを対象とし、PDCCH候補の前記第2の組は、前記第1の搬送波での個々のUEごとの探索スペースを対象とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
PDCCH候補の前記第1及び第2の組は、前記第1の搬送波での前記UEのための探索スペースの異なる部分に対応する請求項11に記載の方法。
【請求項14】
PDCCH候補の前記第1及び第2の組は、前記第1の搬送波での前記UEのための探索スペースに関するアグリゲーションレベルの異なる部分に対応する請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記再設定メッセージを受信前に前記第1の搬送波でモニタリングすべき第3のDCI形式を決定することであって、前記第3のDCI形式は、前記第1の搬送波での前記UEの送信モードと関連付けられることと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信前に前記第1の搬送波で前記第3のDCI形式をモニタリングすることと、
前記再設定メッセージに基づいて前記UEの再設定のための遷移間隔中に前記第1の搬送波で、前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、前記第3のDCI形式はモニタリングしないことと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記再設定メッセージが前記UEによって受信される時間に基づいて前記遷移間隔の始まりを決定することをさらに備える請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記UEによって再設定完了メッセージを送信することと、
前記再設定完了メッセージに関する確認応答を受信することと、
前記再設定完了メッセージが前記UEによって送信される時間又は前記再設定完了メッセージに関する前記確認応答が前記UEによって受信される時間に基づいて前記遷移間隔の終わりを決定することと、をさらに備える請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記遷移間隔の前記終わりを前記決定することは、さらにタイマに基づいて前記遷移間隔の前記終わりを決定することを備え、前記タイマは、前記再設定完了メッセージが送信される前記時間に又は前記再設定完了メッセージに関する前記確認応答が受信される前記時間に始動される請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記再設定メッセージを受信前に前記UEによって単一搬送波でデータを受信することと、
前記再設定メッセージを受信後に前記UEによって搬送波間シグナリングを用いて前記複数の搬送波でデータを受信することと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記再設定メッセージを受信前に前記UEによって搬送波間シグナリングを用いずに前記複数の搬送波でデータを受信することと、
前記再設定メッセージを受信後に前記UEによって搬送波間シグナリングを用いて前記複数の搬送波でデータを受信することと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式は、ダウンリンク許可のためのDCI形式1A、又はアップリンク許可のためのDCI形式0、又は両方を含む請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの第2のDCI形式は、DCI形式1Aと搬送波間指示フィールド(CIF)とを備えるDCI形式1A’、又はDCI形式0とCIFとを備えるDCI形式0’、又は両方を含む請求項1記載の方法。
【請求項23】
ユーザ装置(UE)において第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定するための手段と、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングするための手段と、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEにおいて受信するための手段と、
前記再設定メッセージに基づいて前記UEにおいて前記第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定するための手段と、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするための手段と、を備える、無線通信のための装置。
【請求項24】
前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波の部分組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするための手段であって、前記複数の搬送波の前記部分組は、前記第1の搬送波を含む手段と、
前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波のうちの残りのそれらで少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式はモニタリングしないための手段と、をさらに備える請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするための前記手段は、前記第1の搬送波で前記UEのための個々のUEごとの探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、しかしながら共通の探索スペースでは前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングしないための手段を備える請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするための前記手段は、
前記第1の搬送波で前記UEのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補の第1の組を決定するための手段と、
前記第1の搬送波で前記UEのためのPDCCH候補の第2の組を決定するための手段と、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組を復号し、しかしながら前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組は復号しないための手段と、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第2の組を復号するための手段と、を備える請求項23に記載の装置。
【請求項27】
ユーザ装置(UE)において第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定し、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングし、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEにおいて受信し、
前記再設定メッセージに基づいて前記UEにおいて前記第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定し、及び
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、を備える、無線通信のための装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波の部分組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、及び前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波のうちの残りのそれらで少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式はモニタリングしないように構成され、前記複数の搬送波の前記部分組は、前記第1の搬送波を含む請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の搬送波で前記UEのために個々のUEごとの探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、しかしながら共通の探索スペースにおいては前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングしないように構成される請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の搬送波で前記UEのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補の第1の組を決定し、前記第1の搬送波で前記UEのためのPDCCH候補の第2の組を決定し、前記少なくとも1つの第1のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組を復号し、しかしながら前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組は復号せず、及び前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第2の組を復号するように構成される請求項27に記載の装置。
【請求項31】
ユーザ装置(UE)において第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定することを少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングすることを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEにおいて受信することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記再設定メッセージに基づいて前記UEにおいて前記第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式および前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、を備える非一時的なコンピュータによって読み取り可能な媒体、を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項32】
第1の搬送波でユーザ装置(UE)によってモニタリングされた少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定することと、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することと、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEに送信することと、
前記再設定メッセージに応答して前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することと、
前記再設定メッセージを送信後に前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することと、を備える、無線通信方法。
【請求項33】
前記再設定メッセージを送信前に前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた第3のDCI形式を決定することであって、前記第3のDCI形式は、前記第1の搬送波での前記UEの送信モードと関連付けられることと、
前記再設定メッセージを送信前にさらに前記第3のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することと、
前記再設定メッセージを送信後に前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた第4のDCI形式を決定することであって、前記第4のDCI形式は、前記第1の搬送波での前記UEの前記送信モードと関連付けられることと、
前記再設定メッセージを送信後に前記第4のDCI形式にさらに基づき、しかしながら前記第3のDCI形式には基づかずに前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することと、をさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記再設定メッセージを送信後に前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づき、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式には基づかずに第2の搬送波で前記UEにDCIを送信することをさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記再設定メッセージを送信後に前記複数の搬送波の部分組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信することと、
前記再設定メッセージを送信後に前記複数の搬送波のうちの残りのそれらで前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づき、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式には基づかずに前記UEにDCIを送信することと、をさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを前記送信することは、前記第1の搬送波で個々のUEごとの探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信し、しかしながら共通の探索スペースにおいては前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信しないことを備える請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを前記送信することは、
前記第1の搬送波で前記UEのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補の第1の組において前記少なくとも1つの第1のDCI形式に基づき、しかしながら前記少なくとも1つの第2のDCI形式には基づかずにDCIを送信することと、
前記第1の搬送波で前記UEのためのPDCCH候補の第2の部分組において前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてDCIを送信することと、を備える請求項32に記載の方法。
【請求項38】
PDCCH候補の前記第1の組は、前記第1の搬送波での共通の探索スペースを対象とし、PDCCH候補の前記第2の組は、前記第1の搬送波での前記UEのための個々のUEごとの探索スペースを対象とする請求項37に記載の方法。
【請求項39】
PDCCH候補の前記第1及び第2の組は、前記第1の搬送波での前記UEのための探索スペースの異なる部分に対応する請求項37に記載の方法。
【請求項40】
PDCCH候補の前記第1及び第2の組は、前記第1の搬送波での前記UEのための探索スペースに関するアグリゲーションレベルの異なる部分に対応する請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記再設定メッセージを送信前に前記UEに単一搬送波でデータを送信することと、
前記再設定メッセージを送信後に前記UEに搬送波間シグナリングを用いて前記複数の搬送波でデータを送信することと、をさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項42】
前記再設定メッセージを送信前に前記UEに搬送波間シグナリングを用いないで前記複数の搬送波でデータを送信することと、
前記再設定メッセージを送信後に前記UEに搬送波間シグナリングを用いて前記複数の搬送波でデータを送信することと、をさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項43】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式は、ダウンリンク許可のためのDCI形式1A、又はアップリンク許可のためのDCI形式0、又は両方を含む請求項32に記載の方法。
【請求項44】
前記少なくとも1つの第2のDCI形式は、DCI形式1Aと搬送波間指示フィールド(CIF)とを備えるDCI形式1A’、又はDCI形式0とCIFとを備えるDCI形式0’、又は両方を含む請求項43記載の方法。
【請求項45】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式のうちの1つに基づいて前記UEへのデータ送信のための第1の許可を生成することと、
前記少なくとも1つの第2のDCI形式のうちの1つに基づいて前記UEへの前記データ送信のための第2の許可を生成することと、
前記UEに前記第1及び第2の許可を送信することと、をさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項46】
第1の搬送波でユーザ装置(UE)によってモニタリングされた少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定するための手段と、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信するための手段と、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEに送信するための手段と、
前記再設定メッセージに応答して前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定するための手段と、
前記再設定メッセージを送信後に前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信するための手段と、を備える、無線通信のための装置。
【請求項47】
前記再設定メッセージを送信後に前記複数の搬送波の部分組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信するための手段と、
前記再設定メッセージを送信後に前記複数の搬送波のうちの残りのそれらで前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づき、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式には基づかずに前記UEにDCIを送信するための手段と、をさらに備える請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信するための前記手段は、前記第1の搬送波で個々のUEごとの探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信し、しかしながら共通の探索スペースにおいては前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信しないための手段を備える請求項46に記載の装置。
【請求項49】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信するための前記手段は、
前記第1の搬送波で前記UEのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補の第1の組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式に基づき、しかしながら前記少なくとも1つの第2のDCI形式には基づかずにDCIを送信するための手段と、
前記第1の搬送波で前記UEのためのPDCCH候補の第2の組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてDCIを送信するための手段と、を備える請求項46に記載の装置。
【請求項50】
第1の搬送波でユーザ装置(UE)によってモニタリングされた少なくとも1つのダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定し、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信し、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEに送信し、
前記再設定メッセージに応答して前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定し、及び
前記再設定メッセージを送信後に前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、を備える、無線通信のための装置。
【請求項51】
第1の搬送波でユーザ装置(UE)によってモニタリングされた少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定することを少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記少なくとも1つのDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEに送信することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記再設定メッセージに応答して前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記再設定メッセージを送信後に前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、を備える非一時的なコンピュータによって読み取り可能な媒体、を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項1】
ユーザ装置(UE)において第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定することと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングすることと、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEにおいて受信することと、
前記再設定メッセージに基づいて前記UEにおいて前記第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることと、を備える、無線通信方法。
【請求項2】
各第2のDCI形式は、対応する第1のDCI形式と、搬送波間シグナリングをサポートする少なくとも1つの追加フィールドと、を備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの追加フィールドは、データ送信がスケジューリングされる搬送波を示す搬送波間指示フィールド(CIF)を備える請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式は、第1のサイズを有し、前記少なくとも1つの第2のDCI形式は、前記第1のサイズと異なる第2のサイズを有する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記再設定メッセージを受信前に前記第1の搬送波でモニタリングすべき第3のDCI形式を決定することであって、前記第3のDCI形式は、前記第1の搬送波での前記UEの送信モードと関連付けられることと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信前に前記第1の搬送波で前記第3のDCI形式をモニタリングすることと、
前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波でモニタリングすべき第4のDCI形式を決定することであって、前記第4のDCI形式は、前記第1の搬送波での前記UEの前記送信モードと関連付けられることと、
前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波で前記UEに送信されたDCIを検出するために前記第4のDCI形式をモニタリングし、前記第3のDCI形式はモニタリングしないことと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記再設定メッセージを受信後に第2の搬送波で前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式はモニタリングしないことをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波の部分組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることであって、前記複数の搬送波の前記部分組は、前記第1の搬送波を含むことと、
前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波のうちの残りのそれらで少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、前記少なくとも1つの第1のDCI形式はモニタリングしないことと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式を前記モニタリングすることは、前記第1の搬送波で前記UEのために全探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることを備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式を前記モニタリングすることは、前記第1の搬送波で前記UEの個々のUEごとの探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、共通の探索スペースで前記少なくとも1つの第2のDCI形式はモニタリングしないことと、を備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式を前記モニタリングすることは、
前記第1の搬送波で前記UEのための複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を決定することと、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記複数のPDCCH候補を復号することと、を備える請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式を前記モニタリングすることは、
前記第1の搬送波で前記UEのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補の第1の組を決定することと、
前記第1の搬送波で前記UEのためのPDCCH候補の第2の組を決定することと、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組を復号し、しかしながら前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組は復号しないことと、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第2の組を復号することと、を備える請求項1記載の方法。
【請求項12】
PDCCH候補の前記第1の組は、前記第1の搬送波での共通の探索スペースを対象とし、PDCCH候補の前記第2の組は、前記第1の搬送波での個々のUEごとの探索スペースを対象とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
PDCCH候補の前記第1及び第2の組は、前記第1の搬送波での前記UEのための探索スペースの異なる部分に対応する請求項11に記載の方法。
【請求項14】
PDCCH候補の前記第1及び第2の組は、前記第1の搬送波での前記UEのための探索スペースに関するアグリゲーションレベルの異なる部分に対応する請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記再設定メッセージを受信前に前記第1の搬送波でモニタリングすべき第3のDCI形式を決定することであって、前記第3のDCI形式は、前記第1の搬送波での前記UEの送信モードと関連付けられることと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信前に前記第1の搬送波で前記第3のDCI形式をモニタリングすることと、
前記再設定メッセージに基づいて前記UEの再設定のための遷移間隔中に前記第1の搬送波で、前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、前記第3のDCI形式はモニタリングしないことと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記再設定メッセージが前記UEによって受信される時間に基づいて前記遷移間隔の始まりを決定することをさらに備える請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記UEによって再設定完了メッセージを送信することと、
前記再設定完了メッセージに関する確認応答を受信することと、
前記再設定完了メッセージが前記UEによって送信される時間又は前記再設定完了メッセージに関する前記確認応答が前記UEによって受信される時間に基づいて前記遷移間隔の終わりを決定することと、をさらに備える請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記遷移間隔の前記終わりを前記決定することは、さらにタイマに基づいて前記遷移間隔の前記終わりを決定することを備え、前記タイマは、前記再設定完了メッセージが送信される前記時間に又は前記再設定完了メッセージに関する前記確認応答が受信される前記時間に始動される請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記再設定メッセージを受信前に前記UEによって単一搬送波でデータを受信することと、
前記再設定メッセージを受信後に前記UEによって搬送波間シグナリングを用いて前記複数の搬送波でデータを受信することと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記再設定メッセージを受信前に前記UEによって搬送波間シグナリングを用いずに前記複数の搬送波でデータを受信することと、
前記再設定メッセージを受信後に前記UEによって搬送波間シグナリングを用いて前記複数の搬送波でデータを受信することと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式は、ダウンリンク許可のためのDCI形式1A、又はアップリンク許可のためのDCI形式0、又は両方を含む請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの第2のDCI形式は、DCI形式1Aと搬送波間指示フィールド(CIF)とを備えるDCI形式1A’、又はDCI形式0とCIFとを備えるDCI形式0’、又は両方を含む請求項1記載の方法。
【請求項23】
ユーザ装置(UE)において第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定するための手段と、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングするための手段と、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEにおいて受信するための手段と、
前記再設定メッセージに基づいて前記UEにおいて前記第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定するための手段と、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするための手段と、を備える、無線通信のための装置。
【請求項24】
前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波の部分組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするための手段であって、前記複数の搬送波の前記部分組は、前記第1の搬送波を含む手段と、
前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波のうちの残りのそれらで少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式はモニタリングしないための手段と、をさらに備える請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするための前記手段は、前記第1の搬送波で前記UEのための個々のUEごとの探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、しかしながら共通の探索スペースでは前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングしないための手段を備える請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするための前記手段は、
前記第1の搬送波で前記UEのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補の第1の組を決定するための手段と、
前記第1の搬送波で前記UEのためのPDCCH候補の第2の組を決定するための手段と、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組を復号し、しかしながら前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組は復号しないための手段と、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第2の組を復号するための手段と、を備える請求項23に記載の装置。
【請求項27】
ユーザ装置(UE)において第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定し、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングし、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEにおいて受信し、
前記再設定メッセージに基づいて前記UEにおいて前記第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定し、及び
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングするように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、を備える、無線通信のための装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波の部分組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、及び前記再設定メッセージを受信後に前記複数の搬送波のうちの残りのそれらで少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式はモニタリングしないように構成され、前記複数の搬送波の前記部分組は、前記第1の搬送波を含む請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の搬送波で前記UEのために個々のUEごとの探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングし、しかしながら共通の探索スペースにおいては前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングしないように構成される請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の搬送波で前記UEのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補の第1の組を決定し、前記第1の搬送波で前記UEのためのPDCCH候補の第2の組を決定し、前記少なくとも1つの第1のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組を復号し、しかしながら前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第1の組は復号せず、及び前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式のためのPDCCH候補の前記第2の組を復号するように構成される請求項27に記載の装置。
【請求項31】
ユーザ装置(UE)において第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定することを少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式をモニタリングすることを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEにおいて受信することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記再設定メッセージに基づいて前記UEにおいて前記第1の搬送波でモニタリングすべき少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記UEに送信されたDCIを検出するために前記再設定メッセージを受信後に前記第1の搬送波で前記少なくとも1つの第1のDCI形式および前記少なくとも1つの第2のDCI形式をモニタリングすることを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、を備える非一時的なコンピュータによって読み取り可能な媒体、を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項32】
第1の搬送波でユーザ装置(UE)によってモニタリングされた少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定することと、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することと、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEに送信することと、
前記再設定メッセージに応答して前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することと、
前記再設定メッセージを送信後に前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することと、を備える、無線通信方法。
【請求項33】
前記再設定メッセージを送信前に前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた第3のDCI形式を決定することであって、前記第3のDCI形式は、前記第1の搬送波での前記UEの送信モードと関連付けられることと、
前記再設定メッセージを送信前にさらに前記第3のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することと、
前記再設定メッセージを送信後に前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた第4のDCI形式を決定することであって、前記第4のDCI形式は、前記第1の搬送波での前記UEの前記送信モードと関連付けられることと、
前記再設定メッセージを送信後に前記第4のDCI形式にさらに基づき、しかしながら前記第3のDCI形式には基づかずに前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することと、をさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記再設定メッセージを送信後に前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づき、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式には基づかずに第2の搬送波で前記UEにDCIを送信することをさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記再設定メッセージを送信後に前記複数の搬送波の部分組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信することと、
前記再設定メッセージを送信後に前記複数の搬送波のうちの残りのそれらで前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づき、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式には基づかずに前記UEにDCIを送信することと、をさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを前記送信することは、前記第1の搬送波で個々のUEごとの探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信し、しかしながら共通の探索スペースにおいては前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信しないことを備える請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを前記送信することは、
前記第1の搬送波で前記UEのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補の第1の組において前記少なくとも1つの第1のDCI形式に基づき、しかしながら前記少なくとも1つの第2のDCI形式には基づかずにDCIを送信することと、
前記第1の搬送波で前記UEのためのPDCCH候補の第2の部分組において前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてDCIを送信することと、を備える請求項32に記載の方法。
【請求項38】
PDCCH候補の前記第1の組は、前記第1の搬送波での共通の探索スペースを対象とし、PDCCH候補の前記第2の組は、前記第1の搬送波での前記UEのための個々のUEごとの探索スペースを対象とする請求項37に記載の方法。
【請求項39】
PDCCH候補の前記第1及び第2の組は、前記第1の搬送波での前記UEのための探索スペースの異なる部分に対応する請求項37に記載の方法。
【請求項40】
PDCCH候補の前記第1及び第2の組は、前記第1の搬送波での前記UEのための探索スペースに関するアグリゲーションレベルの異なる部分に対応する請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記再設定メッセージを送信前に前記UEに単一搬送波でデータを送信することと、
前記再設定メッセージを送信後に前記UEに搬送波間シグナリングを用いて前記複数の搬送波でデータを送信することと、をさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項42】
前記再設定メッセージを送信前に前記UEに搬送波間シグナリングを用いないで前記複数の搬送波でデータを送信することと、
前記再設定メッセージを送信後に前記UEに搬送波間シグナリングを用いて前記複数の搬送波でデータを送信することと、をさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項43】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式は、ダウンリンク許可のためのDCI形式1A、又はアップリンク許可のためのDCI形式0、又は両方を含む請求項32に記載の方法。
【請求項44】
前記少なくとも1つの第2のDCI形式は、DCI形式1Aと搬送波間指示フィールド(CIF)とを備えるDCI形式1A’、又はDCI形式0とCIFとを備えるDCI形式0’、又は両方を含む請求項43記載の方法。
【請求項45】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式のうちの1つに基づいて前記UEへのデータ送信のための第1の許可を生成することと、
前記少なくとも1つの第2のDCI形式のうちの1つに基づいて前記UEへの前記データ送信のための第2の許可を生成することと、
前記UEに前記第1及び第2の許可を送信することと、をさらに備える請求項32に記載の方法。
【請求項46】
第1の搬送波でユーザ装置(UE)によってモニタリングされた少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定するための手段と、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信するための手段と、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEに送信するための手段と、
前記再設定メッセージに応答して前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定するための手段と、
前記再設定メッセージを送信後に前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信するための手段と、を備える、無線通信のための装置。
【請求項47】
前記再設定メッセージを送信後に前記複数の搬送波の部分組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信するための手段と、
前記再設定メッセージを送信後に前記複数の搬送波のうちの残りのそれらで前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づき、しかしながら前記少なくとも1つの第1のDCI形式には基づかずに前記UEにDCIを送信するための手段と、をさらに備える請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信するための前記手段は、前記第1の搬送波で個々のUEごとの探索スペースにおいて前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信し、しかしながら共通の探索スペースにおいては前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEにDCIを送信しないための手段を備える請求項46に記載の装置。
【請求項49】
前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信するための前記手段は、
前記第1の搬送波で前記UEのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補の第1の組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式に基づき、しかしながら前記少なくとも1つの第2のDCI形式には基づかずにDCIを送信するための手段と、
前記第1の搬送波で前記UEのためのPDCCH候補の第2の組で前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいてDCIを送信するための手段と、を備える請求項46に記載の装置。
【請求項50】
第1の搬送波でユーザ装置(UE)によってモニタリングされた少なくとも1つのダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定し、
前記少なくとも1つの第1のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信し、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEに送信し、
前記再設定メッセージに応答して前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定し、及び
前記再設定メッセージを送信後に前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、を備える、無線通信のための装置。
【請求項51】
第1の搬送波でユーザ装置(UE)によってモニタリングされた少なくとも1つの第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式を決定することを少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記少なくとも1つのDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
搬送波間シグナリングを用いての前記UEによる複数の搬送波での通信に関連する再設定メッセージを前記UEに送信することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記再設定メッセージに応答して前記第1の搬送波で前記UEによってモニタリングされた少なくとも1つの第2のDCI形式を決定することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、
前記再設定メッセージを送信後に前記少なくとも1つの第1のDCI形式及び前記少なくとも1つの第2のDCI形式に基づいて前記UEに前記第1の搬送波でDCIを送信することを前記少なくとも1つのコンピュータに行わせるためのコードと、を備える非一時的なコンピュータによって読み取り可能な媒体、を備える、コンピュータプログラム製品。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2013−516148(P2013−516148A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−547177(P2012−547177)
【出願日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/062053
【国際公開番号】WO2011/090688
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.LTE
3.3GPP
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/062053
【国際公開番号】WO2011/090688
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.LTE
3.3GPP
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]