多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車
本発明は幼児用揺りかご装置と幼児用自動車の機能が同時に実現され、選択的に手動又は自動的に使用することができ、親の声及び音楽などを幼児に提供してリモコン(遠隔制御装置)によって、その動作を制御して便利に使用することができ、かつ、構造が単純であり、耐久性が向上して生産コストが低減される多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車を提供するためのものであり、本発明は多数の回転輪(12)が設けられ、電動方式によって駆動される駆動輪によって移動可能に構成される駆動本体(1)と、前記駆動本体に立設される支持フレーム上(12)に前後進できるように設けられ、幼児が着席するように角度調節背もたれ(23)が設けられた揺りかご装置部が構成された幼児用自動車において、前記駆動本体(1)には、駆動本体フレーム(11)の底部に駆動モータから伝達される一方向の回転力を本体動力伝達部(132)を介して、駆動輪に伝達するように構成された本体駆動手段(13)と、この本体駆動手段の駆動モータと同一の駆動モータから伝達される逆方向の動力によって揺りかご装置部(2)を、前後方向に駆動させる揺りかご駆動手段(14)が構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車に関するものであり、より詳しくは、単一の装置によって幼児の成長に合わせて、幼児用揺りかご装置又は幼児用自動車の機能が同時に実現され、選択的に手動又は自動的に使用することができる多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、幼児の成長過程で、遊戯具の機能と就寝補助具の機能が動作するように使用される揺りかご装置は、人が直接揺り動かしてやる手動方式と、モータのような電動機器によって揺動するようにする電動方式に分けられ、多様に開発されて販売されている。
【0003】
また、幼児の遊び具として幼児が直接搭乗して使用する幼児用自動車は、ペダルを幼児が直接操作して移動する手動方式と、駆動輪に動力が伝達されるように、モータを備える別途の駆動装置が設けられ、自動的に移動する電動方式の多様な製品が生産されている。
【0004】
前記揺りかご装置は、幼児期に授乳や就寝時などの過程で補助具として使われ、幼児用自動車は、揺りかご装置に比べて相対的に成長した幼児が遊び具として使用するものであるので、各時期ごとに別途に購入しなければならなく、これによって、子供を持った親の経済的負担になる問題点があり、また、使用期間が比較的に短いので、一定期間を使用した後、廃棄する場合に資源の浪費がひどく、環境を汚染する問題点があった。
【0005】
また、前記揺りかご装置と幼児用自動車は、嵩高いため、これを保管するか、管理することが非常に困難であり、多くの保管空間が要求される問題点があり、電動方式により作動する幼児用自動車の場合、いつも保護者が各種操作や安全のために常に注意を傾けなければならない問題点があり、また、現在販売されている幼児用自動車は、その駆動源として内臓型の蓄電池を使用しており、このような内臓型蓄電池はアダプターを利用して充電する方式で充電時間が非常に長く、蓄電池の管理が大変なため、管理不注意による寿命の短縮をもたらすことから、幼児用自動車の全体寿命が短縮される問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記のような問題点を解決するためのもので、その目的は幼児用揺りかご装置と、幼児用自動車の機能が同時に実現され、選択的に手動又は自動的に使用することができる多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車を提供することにある。
【0007】
本発明のまた他の目的は、親の声及び音楽などを幼児に提供し、リモコン(遠隔制御装置)で動作を制御して便利に使用できるだけではなく、構造が簡単で耐久性が向上され、生産コストが低減される多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するすために、本発明は多数の回転輪が設けられ、電動方式によって駆動される駆動輪によって移動可能に構成される駆動本体と、前記駆動本体に立設される支持フレーム上に前後進可能に設けられて幼児が着席するように、角度調節背もたれが設けられた揺りかご装置部が構成された幼児用自動車において、前記駆動本体には、駆動本体フレーム底部に駆動モータから伝達される一方向回転力を本体動力伝達部を介して駆動輪に伝達するように構成された本体駆動手段と、前記本体駆動手段の駆動モータから伝達される逆方向動力によって揺りかご装置部を前後方向に駆動させる揺りかご駆動手段が構成されたことを特徴とする。好ましくは、前記本体動力伝達部は、駆動モータの軸上に設けられる第1ワンウェイベアリングと、この第1ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動ギヤと、この駆動ギヤに噛合され、動力を伝達する伝動ギヤと、この伝動ギヤに噛合され、回転する従動ギヤと、前記従動ギヤの中央穴に結合されて多数のベアリングにより支持回転する輪駆動軸と、この輪駆動軸の下端に結合される水平ベベルギヤと、この水平ベベルギヤに噛合される垂直ベベルギヤと、この垂直ベベルギヤの内部穴に挿入されて横設され、両端に駆動輪が結合される輪軸と、前記駆動輪が覆われるように輪駆動軸上に回動可能に結合され、下側内部に輪軸が回動可能に結合された駆動輪ケースが構成されたことを特徴とする。
【0009】
また、前記駆動輪に負荷が作用するとき、両方の駆動輪が互いに別個に回転するように、輪軸に巻取られるスプリングの一端が垂直ベベルギヤに固定され、他端が対応される駆動輪上に固定設けられるトルクスプリングが構成され、前記トルクスプリングが固定される駆動輪は輪軸に回動可能に結合される。
【0010】
前記揺りかご装置部の前方に当たる駆動本体上に選択的に設置又は分離可能なハンドル部が設けられ、このハンドル部の操作により駆動輪の回転方向を変換させる操向手段が構成されることが好ましい。
【0011】
また、前記操向手段は、前記駆動輪ケースの上側の外周面上に形成される操向ギヤと、この操向ギヤに噛合される操向力伝達ギヤと、この操向力伝達ギヤに下端が挿入固定されてベアリングによって回動可能に、駆動本体上に結合された下操向軸で構成され、前記下操向軸には分離可能な構造で上操向軸が結合される。
【0012】
一方、前記本体動力伝達部は、駆動モータの軸上に設けられる第1ワンウェイベオリングと、この第1ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動ギヤと、この駆動ギヤに噛合され、動力を伝達する伝動ギヤと、この伝動ギヤに噛合されて回転する従動ギヤと、前記従動ギヤの中央穴に結合されて多数のベアリングにより支持回転する輪駆動軸と、この輪駆動軸の下端に結合される水平ベベルギヤと、水平ベベルギヤと隣接する一側駆動輪に形成される垂直ベベルギヤ部と、前記駆動輪が覆われるように輪駆動軸上に回動可能に結合され、下側内部に輪軸が回動可能に結合された駆動輪ケースが構成されうる。
【0013】
前記揺りかご駆動手段は、駆動モータの軸上に結合される第2ワンウェイベオリングと、この第2ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動プーリと、この駆動プーリに一側が接続されて動力を伝達する駆動ベルトと、前記駆動ベルトの他側が接続される伝動プーリと、この伝動プーリによって回転するように駆動本体上に回動可能に結合されるスイングシャフトと、このスイングシャフトに伝達される動力によって揺りかご装置部を前後進させるスイング動力伝達部材とが構成されることが好ましい。
【0014】
また、前記スイング動力伝達部材は、スイングシャフトの上端部に結合される回転板と、揺りかご装置部の支持フレーム前後側にそれぞれ垂直方向に設けられるスイングレバー と、このスイングレバー の間に連結されるゴムベルトと、このゴムベルトの大略中央部と前記回転板の一側を連結固定する連結片とが構成される。
【0015】
前記揺りかご装置部及び駆動本体の駆動を選択する選択スイッチと、手動操作又はリモコン(遠隔制御装置)操作を選択する転換スイッチが設けられた駆動入力部と、この駆動入力部の選択操作によって駆動モータを含む各装置を全体的に制御する制御部と、リモコンの送信部から印加される制御信号を受信されて制御部に印加するリモコン受信部と、この制御部の制御下で各装置に電源を供給する電源部と、前記制御部の制御信号によって駆動モータの正逆駆動を制御するモータ駆動部と、駆動モータの過負荷を検出して制御部に印加する過負荷検出部と、制御部の制御下でスピーカーを含む音響機器の音を制御する音響制御部とが構成されたことを特徴とする。
【0016】
また、前記駆動輪を駆動するようにサブモータギヤが軸に結合された操向サブモータと、前記サブモータギヤと近接設けられてハンドルの位置を感知するハンドル位置感知部と、このハンドル位置感知部の感知信号が印加されて制御部の制御下で操向サブモータを駆動させる操向サブモータ駆動部が構成される。
【0017】
また、前記駆動本体の前後部に障害物を感知することができる多数の超音波センサ部がさらに構成され、この超音波センサ部から感知印加される感知信号により、制御部による操向サブモータの駆動が制御されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
前記のような本発明による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車において、幼児の成長時期に応じて選択的に幼児の揺りかご装置として使用し、かつ、幼児用自動車として使用することができるので、消費者の費用負担を軽減し、家庭などで保管する時も広い保管スペースを必要とせず、なおかつ省資源と環境汚染防止などの効果がある。
【0019】
また、親の声及び音楽などを幼児に提供して情緒を豊かにし、リモコンによりその動作を制御して便利に使用することができ、単一の駆動モータによって作動し、多様な機能が実現されるので、構造が単純であり、耐久性が向上して生産コストが低減される非常に有用な発明である。
【0020】
また、駆動入力部及び電源部が保護カバーによって密閉される構造なので、多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の使用中に幼児が駆動入力部のスイッチ類又は、電源部の蓄電池を分解又は誤操作して、故障が発生して事故を誘発する問題を未然に防ぐ効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、添付された図面によって本発明を詳しく説明する。
【0022】
図1は、本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の全体的な構成を示す概略的な正面図で、図2は、本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の全体的な構成を示す概略的な断面図で、図3aおよび図3bは、本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の平面図及び底面図で、図4a乃至図4cは、図2のA部拡大図で、図5aは、図4aのC部拡大分離斜視図で、図5bは、図4cのD部拡大分離斜視図で、図6は、図1の揺りかご装置部のスイング動作を概略的に示す図で、図7は、図2のB部拡大断面図で、図8は、本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示すブロック図である。
【0023】
多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車は、図1に示すように底面上に移動される駆動本体(1)と、この駆動本体(1)上に設けられて前後進して角度調節背もたれ(23)が設けられた揺りかご装置部(2)と、この揺りかご装置部(2)の先方に該当する駆動本体(1)上に設けられるハンドル部(3)が構成される。
【0024】
前記駆動本体(1)は、図2、図3a及び図3bに示すように大略平面上の形状が楕円形状を有する駆動本体フレーム(11)と、 この駆動本体フレーム(11)の底面上に設けられる多数の回転輪(12)と、前記回転輪を介して駆動本体フレーム(11)が移動されるように駆動力を生成印加させる本体駆動手段(13)と、前記本体駆動手段(13)から駆動力を伝達されて、揺りかご装置部(2)を前後方向に駆動させる揺りかご駆動手段(14)が構成される。 また、前記本体駆動手段(13)は、図4aに示すように減速機が設けられた駆動モータ(131)と、この駆動モータ(131)から印加される動力を伝達するための本体動力伝達部(132)と、この本体動力伝達部(132)から印加される動力によって回転する駆動輪(133)とからなり、前記本体動力伝達部(132)は、駆動モータ(131)の軸上に設けられる第1ワンウェイベアリング(1321)と、この第1ワンウェイベアリング(1321)の外周面上に結合される駆動ギヤ(1322)と、この駆動ギヤ(1322)に噛合され、動力を伝達する伝動ギヤ(1323)と、この伝動ギヤ(1323)に噛合され、回転する従動ギヤ(1324)と、前記従動ギヤ(1324)の中央穴に結合され、多数のベアリング(1325)によって支持回転する輪駆動軸(1326)と、この輪駆動軸(1326)の下端に結合される水平ベベルギヤ(1327)と、この水平ベベルギヤに噛合される垂直ベベルギヤ(1328)と、この垂直ベベルギヤ(1328)の内部穴に挿入されて横設され、両端に駆動輪(133)が結合される輪軸(1331)と、前記駆動輪が覆われるように、輪駆動軸(1326)上に回動可能に結合され、下側内部にベアリングによって輪軸(1331)が回動可能に結合された駆動輪ケース(1329)が構成される。
【0025】
前記第1ワンウェイベアリング(One-way bearing、1321)は、その回転方向が一方向のみ回転するように構成された機械要素であり、後述される第2ワンウェイベアリングと同一であり、ただ、その設置方向を互いに異なるように設けて、モータ軸の正回転時に第1ワンウェイベアリング(1321)は、回転が拘束され、第2ワンウェイベアリング(141)は、回転自在となり、動力が第1ワンウェイベアリングと接続された構成要素側には伝達され、第2ワンウェイベアリング側には伝達されないようにするために設けられ、反対に、モータ軸の逆回転時には第2ワンウェイベアリング側には動力が伝達され、第1ワンウェイベアリング側には動力伝達が遮断される。
【0026】
また、前記駆動輪(133)が障害物に接触して回転せず、かつ異常が発生する場合に本体動力伝達部(132)を構成する各部材に作用される過負荷を遮断させ、両方の駆動輪が別途に回転できるようにする動力断続部材が構成され、図4a及び図5aに示すように動力断続部材は、輪軸(1331)に巻取られるスプリングの一端が垂直ベベルギヤ(1328)に固定され、他端が対応される駆動輪(133)上に固定設けられるトルクスプリング(134)からなる。また、前記トルクスプリング(134)が結合される駆動輪は、輪軸(1331)に回転自在となるように設けられ、対応される他側駆動輪は、輪軸に固定設けられて垂直ベベルギヤ(1328)と連動して回転する輪軸(1331)を沿って回転する。
【0027】
一方、前記駆動輪の回転方向を制御するための操向手段(15)が構成され、この操向手段(15)は、図4cに示すように前記駆動輪ケース(1329)の上側の外周面上に形成される操向ギヤ(151)と、この操向ギヤ(151)に噛合される操向力伝達ギヤ(152)と、この操向力伝達ギヤ(152)に下端が挿入固定されてベアリング(154)によって回動可能に、駆動本体(1)上に結合された下操向軸(153)が構成されたものであり、前記下操向軸(153)には、ハンドル部(3)を構成するハンドル(31)が結合された上操向軸(32)が接続される。
【0028】
また、前記上操向軸(32)が結合される部位には、この上操向軸(32)が覆われるようにさらにかぶせ、固定部材(35)によって駆動本体(1)に着脱可能に操向ケース(33)が結合され、この操向ケース(33)上には、上操向軸(32)の回転動作が安定に行われるように支持ベアリング(34)が設けられ、前記上操向軸(32)の着脱が容易になるように対応される上下操向軸(32、153)上には、別途の着脱構造が形成され、この着脱構造は、図5bに示すように上操向軸(32)の下端に固定溝(322)が凹入された挿入突部(321)と、この挿入突部(321)が挿入されるように対応される下操向軸(153)上に、中央部が切開された丸棒状部材の外周面上に固定溝(1532)が凹入形成された固定突部(1531)と、前記挿入突部(321)及び固定突部(1531)の固定溝(1532)上に弾設される固定リング(323)が構成される。
【0029】
一方、前記揺りかご駆動手段(14)は、図4bに示すように第1ワンウェイベアリング(1321)の上部又は、下部に当たる駆動モータ(131)の軸上に結合され、第1ワンウェイベアリング(1321)と、回転方向が互いに異なる第2ワンウェイベアリング(141)と、 この第2ワンウェイベアリング(141)の外周面上に結合される駆動プーリ(142)と、この駆動プーリ(142)に一側が接続されて動力を伝達する駆動ベルト(143;好ましくはタイミングベルトで構成される)と、前記駆動ベルト(143)の他側が接続される伝動プーリ(144)と、この伝動プーリ(144)によって回転するように、駆動本体(1)上に回動可能に結合されるスイングシャフト(145)と、このスイングシャフト(145)に伝達される動力により揺りかご装置部(2)を前後進させるスイング動力伝達部材(147)が構成される。
【0030】
また、スイング動力伝達部材(147)は、好ましくスイングシャフト(145)の上端部に結合される回転板(1471)と、後述される揺りかご装置部(2)の支持フレーム(21)の前後側にそれぞれ垂直方向に設けられるスイングレバー(1472)と、このスイングレバー (1472)の間に連結されるゴムベルト(1473)と、このゴムベルトの大略中央部と、前記回転板(1471)の一側を連結固定する連結片(1474)が構成され、回転板(1471)の回転運動が連結片(1474)を介してゴムベルト(1473)側に伝達されると、ゴム材質の収縮及び膨脹作用により、各運動変位が相殺されて支持フレーム(21)に結合されたスイングレバー(1472)に伝達されながら、揺りかご装置部(2)が並進運動する。
【0031】
前記揺りかご装置部(2)は、図1に示すように駆動本体(1)に設けられる支持フレーム(21)と、この支持フレーム(21)に前後移動可能に設けられる揺りかご本体(22)と、この揺りかご本体(22)の中央部に角度調節が可能に構成された角度調節背もたれ(23)が構成され、前記揺りかご本体(22)が支持フレームを基準に前後方向にスイングができたり、スイングができないように、支持フレームに固定させるスイングロッキング装置(24)が構成され、このスイングロッキング装置(24)は、ロッキング(Locking)又はアンロッキング(unlocking)動作が可能な通常的な構造として、操作力を印加させる調整レバーが揺りかご本体(22)の一側に露出するように構成される。
【0032】
また、本発明による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車は、図8に示すように揺りかご装置部(2)及び、駆動本体(1)の駆動を選択する選択スイッチ(図示せず)と、手動操作又はリモコン(遠隔制御装置)操作を選択する転換スイッチ(図示せず)などが設けられた駆動入力部(41)と、この駆動入力部(41)の選択操作により駆動モータ(131)を含む各装置を全体的に制御する制御部(42)と、多数の入力ボタンが設けられたリモコン(43)の送信部から印加される制御信号を受信されて制御部に印加するリモコン受信部(44)と、この制御部(42)の制御下で各装置に電源を供給する電源部(45)と、前記制御部(42)の制御信号によって駆動モータ(131)の正逆駆動を制御するモータ駆動部(46)と、駆動モータの過負荷を検出して制御部(42)に印加することにより、駆動モータの駆動を遮断する過負荷検出部(47)と、制御部(42)の制御下でスピーカー(51)を含む音響機器(5)の音を制御する音響制御部(48)が構成される。
【0033】
また、前記電源部(45)は、供給されるAC電源が印加されて充電するDC充電器に結合されて電源が充電される蓄電池(451)と、蓄電池(451)に充電されて各装置に印加される電源を断続するオンオフスイッチ(452)と、電源の供給を表示する発光ダイオードなどが構成される。
【0034】
また、本発明による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の使用中に幼児が前記駆動入力部(41)のスイッチ類又は電源部(45)の蓄電池(451)を分解したり、誤操作して故障を発生して事故を誘発するので、これを未然に防ぐために図7に示すように駆動本体(1)の後部には、前記駆動入力部(41)及び電源部(45)を選択的に密閉させるための構造として、回動可能に結合された状態で押しボタン(19)の操作により開かれる保護カバー(18)が構成される。
【0035】
前記保護カバー(18)は、例えばカバー板の一端に形成されるヒンジ部が、ヒンジピンにより駆動本体に結合され、このヒンジピンには保護カバーを常に開放する方向に弾性力が作用されるスプリングが設けられて構成することができるが、このような保護カバーの開放構造は、前記の構造に制限されるものではなく、いろいろな形態に変形して構成することができる。
また、前記保護カバー(18)の上面上には、音響機器(5)が設けられて駆動本体(1)内にスピーカー(51)が内蔵され、前記音響機器は一般的に親の声などが保存され、一定の制御方法によってスピーカーを通じて幼児に提供するように設けられる。
【0036】
上述の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の作用を説明すれば次のようである。
【0037】
先ず、本発明による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車を幼い子供の授乳や椅子などの用途として使用する場合には、図1に示された部分のうち、ハンドル部(3)を除去した後、揺りかご装置部(2)に幼児が着席する方式で使用することができ、幼児の就寝のための用途として使用場合には、図6に示すように揺りかご装置部(2)の角度調節背もたれ(23)を後方へ回動させた後、通常の揺りかご装置と類似の方式で使用することができる。
【0038】
このような状態で前後方向に揺りかご装置部(2)をスイングするとき、手動操作又はリモコン(遠隔制御装置)操作により揺りかご駆動手段(14)が動作するように、入力信号が制御部に印加されると、図4bに示すように、第2ワンウェイベアリング(141)に負荷がかかるように駆動モータ(131)が回転(逆回転)し、これによって、駆動プーリ(142)が回転しながら、駆動ベルト(143)を介して伝動プーリ(144)に駆動力が伝達されて回転してから、図6に示すように回転するスイングシャフト(145)により回転板(1471)が回転しながら、連結片(1474)を介してゴムベルト(1473)側に伝達されると、ゴム材質の収縮及び膨脹作用によって回転運動が並進運動に変換され、支持フレーム(21)に結合されたスイングレバー(1472)に伝達しながら、揺りかご装置部(2)が前後に並進運動する。
【0039】
また、揺りかご装置部(2)に幼児が横になった状態で、移動式自動車として使用する場合には、図4aに示すように手動操作又はリモコン操作によって本体駆動手段(13)が動作するように制御部に操作信号を印加させて、第1ワンウェイベアリング(1321)に負荷がかかるように駆動モータ(131)を回転させると、駆動ギヤ(1322)、伝動ギヤ(1323)及び従動ギヤ(1324)の順に動力が伝達されて輪駆動軸(1326)が回転し、水平ベベルギヤ(1327)及び垂直ベベルギヤ(1328)が回転して、この垂直ベベルギヤ(1328)に一端が固定されたトルクスプリング(134)が輪軸(1331)の圧着された状態にあるので、輪軸(1331)に回転と同時に両方の駆動輪 (133)が全て回転しながら、回転輪(12)を介して駆動本体(1)が走行する。
【0040】
このような状態で駆動輪(133)に障害物が接触されたり、異常負荷によって垂直ベベルギヤ(1328)に負荷がかかると、この垂直ベベルギヤに一端が固定されたトルクスプリング(134)に負荷が伝達され、ねじりモーメントが作用して、トルクスプリングの内径が増加(広がる)し、輪軸(1331)に圧着された状態が解除され、前記トルクスプリング(134)の他端が固定された駆動輪側は、輪軸(1331)と連動して回転しないため、両方の駆動輪が別途に回転可能となり、走行方向がスムーズに転換され、また、このような状態で駆動輪に障害物や異常負荷が解消されると、またトルクスプリング(134)が輪軸(1331)に圧着され、両方の駆動輪(133)に同一に駆動力が伝達されて走行する。
【0041】
前記のように輪軸(1331)に両方の駆動輪 (133)を固定しない理由は、輪軸(1331)に両方の駆動輪が全て固定された状態であれば、障害物によって負荷が発生しながら方向が転換されても駆動輪ケース(1329)全体が回転して、駆動輪(133)が接触されている底面(床紙又は床底)を破損させる現象が発生する。このような問題点を解決するためのものである。
【0042】
一方、前記のように固定式又は移動式の揺りかご装置として使用してから、幼児が成長して電動式幼児用自動車として使用する場合には、図2及び図4cに示すようにハンドル部(3)を設置して使用することができ、下操向軸(153)に上操向軸(32)を結合した状態で、ハンドル(31)を回すと、下操向軸(153)に結合された操向力伝達ギヤ(152)が回転し、これにより操向ギヤ(151)が形成された駆動輪ケース(1329)が回転し、これに連動して駆動輪(133)の方向が変換されるので、幼児がハンドル(31)を簡単に操作して、電動式幼児用自動車として使用することができる。
【0043】
一方、図9aは本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示すブロック図であり、図9bは、本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示す要部断面図で、第1実施例と類似の部分に対しては、同一符号を付与して説明する。
【0044】
本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車は、図9a及び9bに示すように、上述した第1実施例と全体的に類似の構造を有するが、輪駆動軸(1326)に結合された水平ベベルギヤ(1327)と隣接する一側駆動輪(133)に垂直ベベルギヤ部(133a)が一体に形成され、下操向軸(153)の下端に結合された操向力伝達ギヤ(152)に噛合されるサブモータギヤ(611)が、軸に結合された操向サブモータ(6)が構成され、この操向サブモータ(6)により駆動輪(133)の走行方向が調整される。前記操向サブモータ(6)は、サブモータギヤ(611)と近接設けられてハンドルの位置を感知するハンドル位置感知部(62;好ましくは、感知センサで構成される)と、このハンドル位置感知部の感知信号が印加されて制御部(42)の制御下で操向サブモータ(6)を駆動させる操向サブモータ駆動部(61)が構成される。
【0045】
図10aは、本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の変形された構成を示すブロック図であり、図10bは、図10aに示す超音波センサ部の設けられた状態を示す平面図である。
【0046】
図10a及び図10bに示すように本発明の第2実施例に多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の変形例によると、駆動本体(1)の前後部に多数の超音波センサ部(63)がさらに構成され、この超音波センサ部(63)により感知される障害物の感知信号が制御部(42)に印加され、操向サブモータ(6)を駆動させることにより、駆動輪(133)の走行方向を調整するように構成されたものである。
【0047】
一方、前記第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車は、駆動輪(133)の走行方向を調整する操向サブモータ(6)と、この操向サブモータの駆動が制御されるように、ハンドルの位置を感知するためのハンドル位置感知部(62)及び、障害物を感知するための超音波センサが、さらに設けられて走行方向を制御することを除き、上述した第1実施例と類似なので、別途の説明は省略し、また、本発明の構成は上述したことに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で多様に変形して適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の全体的な構成を示す概略的な正面図。
【図2】本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の全体的な構成を示す概略的な断面図。
【図3A】本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の平面図及び底面図。
【図3B】本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の平面図及び底面図。
【図4A】図2のA部拡大図。
【図4B】図2のA部拡大図。
【図4C】図2のA部拡大図。
【図5A】図4aのC部拡大分離斜視図。
【図5B】図4cのD部拡大分離斜視図。
【図6】図1の揺りかご装置部のスイング動作を概略的に示す図。
【図7】図2のB部拡大断面図。
【図8】本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示すブロック図。
【図9A】本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示すブロック図。
【図9B】本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示す要部断面図。
【図10A】本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の変形された構成を示すブロック図。
【図10B】図10aに示す超音波センサ部の設けられた状態を示した平面図。
【技術分野】
【0001】
本発明は多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車に関するものであり、より詳しくは、単一の装置によって幼児の成長に合わせて、幼児用揺りかご装置又は幼児用自動車の機能が同時に実現され、選択的に手動又は自動的に使用することができる多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、幼児の成長過程で、遊戯具の機能と就寝補助具の機能が動作するように使用される揺りかご装置は、人が直接揺り動かしてやる手動方式と、モータのような電動機器によって揺動するようにする電動方式に分けられ、多様に開発されて販売されている。
【0003】
また、幼児の遊び具として幼児が直接搭乗して使用する幼児用自動車は、ペダルを幼児が直接操作して移動する手動方式と、駆動輪に動力が伝達されるように、モータを備える別途の駆動装置が設けられ、自動的に移動する電動方式の多様な製品が生産されている。
【0004】
前記揺りかご装置は、幼児期に授乳や就寝時などの過程で補助具として使われ、幼児用自動車は、揺りかご装置に比べて相対的に成長した幼児が遊び具として使用するものであるので、各時期ごとに別途に購入しなければならなく、これによって、子供を持った親の経済的負担になる問題点があり、また、使用期間が比較的に短いので、一定期間を使用した後、廃棄する場合に資源の浪費がひどく、環境を汚染する問題点があった。
【0005】
また、前記揺りかご装置と幼児用自動車は、嵩高いため、これを保管するか、管理することが非常に困難であり、多くの保管空間が要求される問題点があり、電動方式により作動する幼児用自動車の場合、いつも保護者が各種操作や安全のために常に注意を傾けなければならない問題点があり、また、現在販売されている幼児用自動車は、その駆動源として内臓型の蓄電池を使用しており、このような内臓型蓄電池はアダプターを利用して充電する方式で充電時間が非常に長く、蓄電池の管理が大変なため、管理不注意による寿命の短縮をもたらすことから、幼児用自動車の全体寿命が短縮される問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記のような問題点を解決するためのもので、その目的は幼児用揺りかご装置と、幼児用自動車の機能が同時に実現され、選択的に手動又は自動的に使用することができる多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車を提供することにある。
【0007】
本発明のまた他の目的は、親の声及び音楽などを幼児に提供し、リモコン(遠隔制御装置)で動作を制御して便利に使用できるだけではなく、構造が簡単で耐久性が向上され、生産コストが低減される多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するすために、本発明は多数の回転輪が設けられ、電動方式によって駆動される駆動輪によって移動可能に構成される駆動本体と、前記駆動本体に立設される支持フレーム上に前後進可能に設けられて幼児が着席するように、角度調節背もたれが設けられた揺りかご装置部が構成された幼児用自動車において、前記駆動本体には、駆動本体フレーム底部に駆動モータから伝達される一方向回転力を本体動力伝達部を介して駆動輪に伝達するように構成された本体駆動手段と、前記本体駆動手段の駆動モータから伝達される逆方向動力によって揺りかご装置部を前後方向に駆動させる揺りかご駆動手段が構成されたことを特徴とする。好ましくは、前記本体動力伝達部は、駆動モータの軸上に設けられる第1ワンウェイベアリングと、この第1ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動ギヤと、この駆動ギヤに噛合され、動力を伝達する伝動ギヤと、この伝動ギヤに噛合され、回転する従動ギヤと、前記従動ギヤの中央穴に結合されて多数のベアリングにより支持回転する輪駆動軸と、この輪駆動軸の下端に結合される水平ベベルギヤと、この水平ベベルギヤに噛合される垂直ベベルギヤと、この垂直ベベルギヤの内部穴に挿入されて横設され、両端に駆動輪が結合される輪軸と、前記駆動輪が覆われるように輪駆動軸上に回動可能に結合され、下側内部に輪軸が回動可能に結合された駆動輪ケースが構成されたことを特徴とする。
【0009】
また、前記駆動輪に負荷が作用するとき、両方の駆動輪が互いに別個に回転するように、輪軸に巻取られるスプリングの一端が垂直ベベルギヤに固定され、他端が対応される駆動輪上に固定設けられるトルクスプリングが構成され、前記トルクスプリングが固定される駆動輪は輪軸に回動可能に結合される。
【0010】
前記揺りかご装置部の前方に当たる駆動本体上に選択的に設置又は分離可能なハンドル部が設けられ、このハンドル部の操作により駆動輪の回転方向を変換させる操向手段が構成されることが好ましい。
【0011】
また、前記操向手段は、前記駆動輪ケースの上側の外周面上に形成される操向ギヤと、この操向ギヤに噛合される操向力伝達ギヤと、この操向力伝達ギヤに下端が挿入固定されてベアリングによって回動可能に、駆動本体上に結合された下操向軸で構成され、前記下操向軸には分離可能な構造で上操向軸が結合される。
【0012】
一方、前記本体動力伝達部は、駆動モータの軸上に設けられる第1ワンウェイベオリングと、この第1ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動ギヤと、この駆動ギヤに噛合され、動力を伝達する伝動ギヤと、この伝動ギヤに噛合されて回転する従動ギヤと、前記従動ギヤの中央穴に結合されて多数のベアリングにより支持回転する輪駆動軸と、この輪駆動軸の下端に結合される水平ベベルギヤと、水平ベベルギヤと隣接する一側駆動輪に形成される垂直ベベルギヤ部と、前記駆動輪が覆われるように輪駆動軸上に回動可能に結合され、下側内部に輪軸が回動可能に結合された駆動輪ケースが構成されうる。
【0013】
前記揺りかご駆動手段は、駆動モータの軸上に結合される第2ワンウェイベオリングと、この第2ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動プーリと、この駆動プーリに一側が接続されて動力を伝達する駆動ベルトと、前記駆動ベルトの他側が接続される伝動プーリと、この伝動プーリによって回転するように駆動本体上に回動可能に結合されるスイングシャフトと、このスイングシャフトに伝達される動力によって揺りかご装置部を前後進させるスイング動力伝達部材とが構成されることが好ましい。
【0014】
また、前記スイング動力伝達部材は、スイングシャフトの上端部に結合される回転板と、揺りかご装置部の支持フレーム前後側にそれぞれ垂直方向に設けられるスイングレバー と、このスイングレバー の間に連結されるゴムベルトと、このゴムベルトの大略中央部と前記回転板の一側を連結固定する連結片とが構成される。
【0015】
前記揺りかご装置部及び駆動本体の駆動を選択する選択スイッチと、手動操作又はリモコン(遠隔制御装置)操作を選択する転換スイッチが設けられた駆動入力部と、この駆動入力部の選択操作によって駆動モータを含む各装置を全体的に制御する制御部と、リモコンの送信部から印加される制御信号を受信されて制御部に印加するリモコン受信部と、この制御部の制御下で各装置に電源を供給する電源部と、前記制御部の制御信号によって駆動モータの正逆駆動を制御するモータ駆動部と、駆動モータの過負荷を検出して制御部に印加する過負荷検出部と、制御部の制御下でスピーカーを含む音響機器の音を制御する音響制御部とが構成されたことを特徴とする。
【0016】
また、前記駆動輪を駆動するようにサブモータギヤが軸に結合された操向サブモータと、前記サブモータギヤと近接設けられてハンドルの位置を感知するハンドル位置感知部と、このハンドル位置感知部の感知信号が印加されて制御部の制御下で操向サブモータを駆動させる操向サブモータ駆動部が構成される。
【0017】
また、前記駆動本体の前後部に障害物を感知することができる多数の超音波センサ部がさらに構成され、この超音波センサ部から感知印加される感知信号により、制御部による操向サブモータの駆動が制御されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
前記のような本発明による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車において、幼児の成長時期に応じて選択的に幼児の揺りかご装置として使用し、かつ、幼児用自動車として使用することができるので、消費者の費用負担を軽減し、家庭などで保管する時も広い保管スペースを必要とせず、なおかつ省資源と環境汚染防止などの効果がある。
【0019】
また、親の声及び音楽などを幼児に提供して情緒を豊かにし、リモコンによりその動作を制御して便利に使用することができ、単一の駆動モータによって作動し、多様な機能が実現されるので、構造が単純であり、耐久性が向上して生産コストが低減される非常に有用な発明である。
【0020】
また、駆動入力部及び電源部が保護カバーによって密閉される構造なので、多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の使用中に幼児が駆動入力部のスイッチ類又は、電源部の蓄電池を分解又は誤操作して、故障が発生して事故を誘発する問題を未然に防ぐ効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、添付された図面によって本発明を詳しく説明する。
【0022】
図1は、本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の全体的な構成を示す概略的な正面図で、図2は、本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の全体的な構成を示す概略的な断面図で、図3aおよび図3bは、本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の平面図及び底面図で、図4a乃至図4cは、図2のA部拡大図で、図5aは、図4aのC部拡大分離斜視図で、図5bは、図4cのD部拡大分離斜視図で、図6は、図1の揺りかご装置部のスイング動作を概略的に示す図で、図7は、図2のB部拡大断面図で、図8は、本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示すブロック図である。
【0023】
多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車は、図1に示すように底面上に移動される駆動本体(1)と、この駆動本体(1)上に設けられて前後進して角度調節背もたれ(23)が設けられた揺りかご装置部(2)と、この揺りかご装置部(2)の先方に該当する駆動本体(1)上に設けられるハンドル部(3)が構成される。
【0024】
前記駆動本体(1)は、図2、図3a及び図3bに示すように大略平面上の形状が楕円形状を有する駆動本体フレーム(11)と、 この駆動本体フレーム(11)の底面上に設けられる多数の回転輪(12)と、前記回転輪を介して駆動本体フレーム(11)が移動されるように駆動力を生成印加させる本体駆動手段(13)と、前記本体駆動手段(13)から駆動力を伝達されて、揺りかご装置部(2)を前後方向に駆動させる揺りかご駆動手段(14)が構成される。 また、前記本体駆動手段(13)は、図4aに示すように減速機が設けられた駆動モータ(131)と、この駆動モータ(131)から印加される動力を伝達するための本体動力伝達部(132)と、この本体動力伝達部(132)から印加される動力によって回転する駆動輪(133)とからなり、前記本体動力伝達部(132)は、駆動モータ(131)の軸上に設けられる第1ワンウェイベアリング(1321)と、この第1ワンウェイベアリング(1321)の外周面上に結合される駆動ギヤ(1322)と、この駆動ギヤ(1322)に噛合され、動力を伝達する伝動ギヤ(1323)と、この伝動ギヤ(1323)に噛合され、回転する従動ギヤ(1324)と、前記従動ギヤ(1324)の中央穴に結合され、多数のベアリング(1325)によって支持回転する輪駆動軸(1326)と、この輪駆動軸(1326)の下端に結合される水平ベベルギヤ(1327)と、この水平ベベルギヤに噛合される垂直ベベルギヤ(1328)と、この垂直ベベルギヤ(1328)の内部穴に挿入されて横設され、両端に駆動輪(133)が結合される輪軸(1331)と、前記駆動輪が覆われるように、輪駆動軸(1326)上に回動可能に結合され、下側内部にベアリングによって輪軸(1331)が回動可能に結合された駆動輪ケース(1329)が構成される。
【0025】
前記第1ワンウェイベアリング(One-way bearing、1321)は、その回転方向が一方向のみ回転するように構成された機械要素であり、後述される第2ワンウェイベアリングと同一であり、ただ、その設置方向を互いに異なるように設けて、モータ軸の正回転時に第1ワンウェイベアリング(1321)は、回転が拘束され、第2ワンウェイベアリング(141)は、回転自在となり、動力が第1ワンウェイベアリングと接続された構成要素側には伝達され、第2ワンウェイベアリング側には伝達されないようにするために設けられ、反対に、モータ軸の逆回転時には第2ワンウェイベアリング側には動力が伝達され、第1ワンウェイベアリング側には動力伝達が遮断される。
【0026】
また、前記駆動輪(133)が障害物に接触して回転せず、かつ異常が発生する場合に本体動力伝達部(132)を構成する各部材に作用される過負荷を遮断させ、両方の駆動輪が別途に回転できるようにする動力断続部材が構成され、図4a及び図5aに示すように動力断続部材は、輪軸(1331)に巻取られるスプリングの一端が垂直ベベルギヤ(1328)に固定され、他端が対応される駆動輪(133)上に固定設けられるトルクスプリング(134)からなる。また、前記トルクスプリング(134)が結合される駆動輪は、輪軸(1331)に回転自在となるように設けられ、対応される他側駆動輪は、輪軸に固定設けられて垂直ベベルギヤ(1328)と連動して回転する輪軸(1331)を沿って回転する。
【0027】
一方、前記駆動輪の回転方向を制御するための操向手段(15)が構成され、この操向手段(15)は、図4cに示すように前記駆動輪ケース(1329)の上側の外周面上に形成される操向ギヤ(151)と、この操向ギヤ(151)に噛合される操向力伝達ギヤ(152)と、この操向力伝達ギヤ(152)に下端が挿入固定されてベアリング(154)によって回動可能に、駆動本体(1)上に結合された下操向軸(153)が構成されたものであり、前記下操向軸(153)には、ハンドル部(3)を構成するハンドル(31)が結合された上操向軸(32)が接続される。
【0028】
また、前記上操向軸(32)が結合される部位には、この上操向軸(32)が覆われるようにさらにかぶせ、固定部材(35)によって駆動本体(1)に着脱可能に操向ケース(33)が結合され、この操向ケース(33)上には、上操向軸(32)の回転動作が安定に行われるように支持ベアリング(34)が設けられ、前記上操向軸(32)の着脱が容易になるように対応される上下操向軸(32、153)上には、別途の着脱構造が形成され、この着脱構造は、図5bに示すように上操向軸(32)の下端に固定溝(322)が凹入された挿入突部(321)と、この挿入突部(321)が挿入されるように対応される下操向軸(153)上に、中央部が切開された丸棒状部材の外周面上に固定溝(1532)が凹入形成された固定突部(1531)と、前記挿入突部(321)及び固定突部(1531)の固定溝(1532)上に弾設される固定リング(323)が構成される。
【0029】
一方、前記揺りかご駆動手段(14)は、図4bに示すように第1ワンウェイベアリング(1321)の上部又は、下部に当たる駆動モータ(131)の軸上に結合され、第1ワンウェイベアリング(1321)と、回転方向が互いに異なる第2ワンウェイベアリング(141)と、 この第2ワンウェイベアリング(141)の外周面上に結合される駆動プーリ(142)と、この駆動プーリ(142)に一側が接続されて動力を伝達する駆動ベルト(143;好ましくはタイミングベルトで構成される)と、前記駆動ベルト(143)の他側が接続される伝動プーリ(144)と、この伝動プーリ(144)によって回転するように、駆動本体(1)上に回動可能に結合されるスイングシャフト(145)と、このスイングシャフト(145)に伝達される動力により揺りかご装置部(2)を前後進させるスイング動力伝達部材(147)が構成される。
【0030】
また、スイング動力伝達部材(147)は、好ましくスイングシャフト(145)の上端部に結合される回転板(1471)と、後述される揺りかご装置部(2)の支持フレーム(21)の前後側にそれぞれ垂直方向に設けられるスイングレバー(1472)と、このスイングレバー (1472)の間に連結されるゴムベルト(1473)と、このゴムベルトの大略中央部と、前記回転板(1471)の一側を連結固定する連結片(1474)が構成され、回転板(1471)の回転運動が連結片(1474)を介してゴムベルト(1473)側に伝達されると、ゴム材質の収縮及び膨脹作用により、各運動変位が相殺されて支持フレーム(21)に結合されたスイングレバー(1472)に伝達されながら、揺りかご装置部(2)が並進運動する。
【0031】
前記揺りかご装置部(2)は、図1に示すように駆動本体(1)に設けられる支持フレーム(21)と、この支持フレーム(21)に前後移動可能に設けられる揺りかご本体(22)と、この揺りかご本体(22)の中央部に角度調節が可能に構成された角度調節背もたれ(23)が構成され、前記揺りかご本体(22)が支持フレームを基準に前後方向にスイングができたり、スイングができないように、支持フレームに固定させるスイングロッキング装置(24)が構成され、このスイングロッキング装置(24)は、ロッキング(Locking)又はアンロッキング(unlocking)動作が可能な通常的な構造として、操作力を印加させる調整レバーが揺りかご本体(22)の一側に露出するように構成される。
【0032】
また、本発明による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車は、図8に示すように揺りかご装置部(2)及び、駆動本体(1)の駆動を選択する選択スイッチ(図示せず)と、手動操作又はリモコン(遠隔制御装置)操作を選択する転換スイッチ(図示せず)などが設けられた駆動入力部(41)と、この駆動入力部(41)の選択操作により駆動モータ(131)を含む各装置を全体的に制御する制御部(42)と、多数の入力ボタンが設けられたリモコン(43)の送信部から印加される制御信号を受信されて制御部に印加するリモコン受信部(44)と、この制御部(42)の制御下で各装置に電源を供給する電源部(45)と、前記制御部(42)の制御信号によって駆動モータ(131)の正逆駆動を制御するモータ駆動部(46)と、駆動モータの過負荷を検出して制御部(42)に印加することにより、駆動モータの駆動を遮断する過負荷検出部(47)と、制御部(42)の制御下でスピーカー(51)を含む音響機器(5)の音を制御する音響制御部(48)が構成される。
【0033】
また、前記電源部(45)は、供給されるAC電源が印加されて充電するDC充電器に結合されて電源が充電される蓄電池(451)と、蓄電池(451)に充電されて各装置に印加される電源を断続するオンオフスイッチ(452)と、電源の供給を表示する発光ダイオードなどが構成される。
【0034】
また、本発明による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の使用中に幼児が前記駆動入力部(41)のスイッチ類又は電源部(45)の蓄電池(451)を分解したり、誤操作して故障を発生して事故を誘発するので、これを未然に防ぐために図7に示すように駆動本体(1)の後部には、前記駆動入力部(41)及び電源部(45)を選択的に密閉させるための構造として、回動可能に結合された状態で押しボタン(19)の操作により開かれる保護カバー(18)が構成される。
【0035】
前記保護カバー(18)は、例えばカバー板の一端に形成されるヒンジ部が、ヒンジピンにより駆動本体に結合され、このヒンジピンには保護カバーを常に開放する方向に弾性力が作用されるスプリングが設けられて構成することができるが、このような保護カバーの開放構造は、前記の構造に制限されるものではなく、いろいろな形態に変形して構成することができる。
また、前記保護カバー(18)の上面上には、音響機器(5)が設けられて駆動本体(1)内にスピーカー(51)が内蔵され、前記音響機器は一般的に親の声などが保存され、一定の制御方法によってスピーカーを通じて幼児に提供するように設けられる。
【0036】
上述の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の作用を説明すれば次のようである。
【0037】
先ず、本発明による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車を幼い子供の授乳や椅子などの用途として使用する場合には、図1に示された部分のうち、ハンドル部(3)を除去した後、揺りかご装置部(2)に幼児が着席する方式で使用することができ、幼児の就寝のための用途として使用場合には、図6に示すように揺りかご装置部(2)の角度調節背もたれ(23)を後方へ回動させた後、通常の揺りかご装置と類似の方式で使用することができる。
【0038】
このような状態で前後方向に揺りかご装置部(2)をスイングするとき、手動操作又はリモコン(遠隔制御装置)操作により揺りかご駆動手段(14)が動作するように、入力信号が制御部に印加されると、図4bに示すように、第2ワンウェイベアリング(141)に負荷がかかるように駆動モータ(131)が回転(逆回転)し、これによって、駆動プーリ(142)が回転しながら、駆動ベルト(143)を介して伝動プーリ(144)に駆動力が伝達されて回転してから、図6に示すように回転するスイングシャフト(145)により回転板(1471)が回転しながら、連結片(1474)を介してゴムベルト(1473)側に伝達されると、ゴム材質の収縮及び膨脹作用によって回転運動が並進運動に変換され、支持フレーム(21)に結合されたスイングレバー(1472)に伝達しながら、揺りかご装置部(2)が前後に並進運動する。
【0039】
また、揺りかご装置部(2)に幼児が横になった状態で、移動式自動車として使用する場合には、図4aに示すように手動操作又はリモコン操作によって本体駆動手段(13)が動作するように制御部に操作信号を印加させて、第1ワンウェイベアリング(1321)に負荷がかかるように駆動モータ(131)を回転させると、駆動ギヤ(1322)、伝動ギヤ(1323)及び従動ギヤ(1324)の順に動力が伝達されて輪駆動軸(1326)が回転し、水平ベベルギヤ(1327)及び垂直ベベルギヤ(1328)が回転して、この垂直ベベルギヤ(1328)に一端が固定されたトルクスプリング(134)が輪軸(1331)の圧着された状態にあるので、輪軸(1331)に回転と同時に両方の駆動輪 (133)が全て回転しながら、回転輪(12)を介して駆動本体(1)が走行する。
【0040】
このような状態で駆動輪(133)に障害物が接触されたり、異常負荷によって垂直ベベルギヤ(1328)に負荷がかかると、この垂直ベベルギヤに一端が固定されたトルクスプリング(134)に負荷が伝達され、ねじりモーメントが作用して、トルクスプリングの内径が増加(広がる)し、輪軸(1331)に圧着された状態が解除され、前記トルクスプリング(134)の他端が固定された駆動輪側は、輪軸(1331)と連動して回転しないため、両方の駆動輪が別途に回転可能となり、走行方向がスムーズに転換され、また、このような状態で駆動輪に障害物や異常負荷が解消されると、またトルクスプリング(134)が輪軸(1331)に圧着され、両方の駆動輪(133)に同一に駆動力が伝達されて走行する。
【0041】
前記のように輪軸(1331)に両方の駆動輪 (133)を固定しない理由は、輪軸(1331)に両方の駆動輪が全て固定された状態であれば、障害物によって負荷が発生しながら方向が転換されても駆動輪ケース(1329)全体が回転して、駆動輪(133)が接触されている底面(床紙又は床底)を破損させる現象が発生する。このような問題点を解決するためのものである。
【0042】
一方、前記のように固定式又は移動式の揺りかご装置として使用してから、幼児が成長して電動式幼児用自動車として使用する場合には、図2及び図4cに示すようにハンドル部(3)を設置して使用することができ、下操向軸(153)に上操向軸(32)を結合した状態で、ハンドル(31)を回すと、下操向軸(153)に結合された操向力伝達ギヤ(152)が回転し、これにより操向ギヤ(151)が形成された駆動輪ケース(1329)が回転し、これに連動して駆動輪(133)の方向が変換されるので、幼児がハンドル(31)を簡単に操作して、電動式幼児用自動車として使用することができる。
【0043】
一方、図9aは本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示すブロック図であり、図9bは、本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示す要部断面図で、第1実施例と類似の部分に対しては、同一符号を付与して説明する。
【0044】
本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車は、図9a及び9bに示すように、上述した第1実施例と全体的に類似の構造を有するが、輪駆動軸(1326)に結合された水平ベベルギヤ(1327)と隣接する一側駆動輪(133)に垂直ベベルギヤ部(133a)が一体に形成され、下操向軸(153)の下端に結合された操向力伝達ギヤ(152)に噛合されるサブモータギヤ(611)が、軸に結合された操向サブモータ(6)が構成され、この操向サブモータ(6)により駆動輪(133)の走行方向が調整される。前記操向サブモータ(6)は、サブモータギヤ(611)と近接設けられてハンドルの位置を感知するハンドル位置感知部(62;好ましくは、感知センサで構成される)と、このハンドル位置感知部の感知信号が印加されて制御部(42)の制御下で操向サブモータ(6)を駆動させる操向サブモータ駆動部(61)が構成される。
【0045】
図10aは、本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の変形された構成を示すブロック図であり、図10bは、図10aに示す超音波センサ部の設けられた状態を示す平面図である。
【0046】
図10a及び図10bに示すように本発明の第2実施例に多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の変形例によると、駆動本体(1)の前後部に多数の超音波センサ部(63)がさらに構成され、この超音波センサ部(63)により感知される障害物の感知信号が制御部(42)に印加され、操向サブモータ(6)を駆動させることにより、駆動輪(133)の走行方向を調整するように構成されたものである。
【0047】
一方、前記第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車は、駆動輪(133)の走行方向を調整する操向サブモータ(6)と、この操向サブモータの駆動が制御されるように、ハンドルの位置を感知するためのハンドル位置感知部(62)及び、障害物を感知するための超音波センサが、さらに設けられて走行方向を制御することを除き、上述した第1実施例と類似なので、別途の説明は省略し、また、本発明の構成は上述したことに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で多様に変形して適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の全体的な構成を示す概略的な正面図。
【図2】本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の全体的な構成を示す概略的な断面図。
【図3A】本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の平面図及び底面図。
【図3B】本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の平面図及び底面図。
【図4A】図2のA部拡大図。
【図4B】図2のA部拡大図。
【図4C】図2のA部拡大図。
【図5A】図4aのC部拡大分離斜視図。
【図5B】図4cのD部拡大分離斜視図。
【図6】図1の揺りかご装置部のスイング動作を概略的に示す図。
【図7】図2のB部拡大断面図。
【図8】本発明の第1実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示すブロック図。
【図9A】本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示すブロック図。
【図9B】本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の構成を示す要部断面図。
【図10A】本発明の第2実施例による多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車の変形された構成を示すブロック図。
【図10B】図10aに示す超音波センサ部の設けられた状態を示した平面図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の回転輪が設けられ、電動方式によって駆動される駆動輪によって移動可能に構成される駆動本体と、前記駆動本体に立設される支持フレーム上に前後進できるように設けられ、幼児が着席するように角度調節背もたれが設けられた揺りかご装置部が構成された幼児用自動車において、
前記駆動本体には、駆動本体フレーム底部に駆動モータから伝達される一方向の回転力を本体動力伝達部を介して、駆動輪に伝達するように構成された本体駆動手段と、
前記本体駆動手段の駆動モータから伝達される逆方向の動力によって揺りかご装置部を、前後方向に駆動させる揺りかご駆動手段が構成されたことを特徴とする多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項2】
前記本体動力伝達部は駆動モータの軸上に設けられる第1ワンウェイベアリングと、
前記第1ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動ギヤと、
前記駆動ギヤに噛合され、動力を伝達する伝動ギヤと、
前記伝動ギヤに噛合され、回転する従動ギヤと、
前記従動ギヤの中央穴に結合されて多数のベアリングによって支持回転する輪駆動軸と、
前記輪駆動軸の下端に結合される水平ベベルギヤと、
前記水平ベベルギヤに噛合される垂直ベベルギヤと、
前記垂直ベベルギヤの内部穴に挿入されて横設され、両端に駆動輪が結合される輪軸と、
前記駆動輪が覆われるように輪駆動軸上に回動可能に結合され、下側内部に輪軸が回動可能に結合された駆動輪ケースが構成されたことを特徴とする請求項1記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項3】
前記駆動輪に負荷が作用されると、両方の駆動輪が互いに別に回転するように輪軸に巻取られるスプリングの一端が垂直ベベルギヤに固定され、他端が対応される駆動輪上に固定設けられるトルクスプリングが構成され、前記トルクスプリングが固定される駆動輪は、輪軸に回動可能に結合されることを特徴とする請求項2記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項4】
前記揺りかご装置部の先方に当たる駆動本体上に選択的に設置又は分離可能なハンドル部が設けられ、このハンドル部の操作によって駆動輪の回転方向を変換させる操向手段が構成されたことを特徴とする請求項2記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項5】
前記操向手段は、前記駆動輪ケースの上側の外周面上に形成される操向ギヤと、この操向ギヤに噛合される操向力伝達ギヤと、この操向力伝達ギヤに下端が挿入固定されてベアリングによって回動可能に駆動本体上に結合された下操向軸とからなり、
前記下操向軸には、分離可能な構造で、上操向軸が結合されることを特徴とする請求項4記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項6】
前記本体動力伝達部は、駆動モータの軸上に設けられる第1ワンウェイベアリングと、
前記第1ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動ギヤと、
前記駆動ギヤに噛合され、動力を伝達する伝動ギヤと、
前記伝動ギヤに噛合され、回転する従動ギヤと、
前記従動ギヤの中央穴に結合されて多数のベアリングによって支持回転する輪駆動軸と、
前記輪駆動軸の下端に結合される水平ベベルギヤと、
前記水平ベベルギヤと隣接した一側の駆動輪に形成される垂直ベベルギヤ部と、
前記駆動輪が覆われるように輪駆動軸上に回動可能に結合され、下側内部に輪軸が回動可能に結合された駆動輪ケースが構成されたことを特徴とする請求項1記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項7】
前記揺りかご駆動手段は、駆動モータの軸上に結合される第2ワンウェイイベアリングと、
前記第2ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動プーリと、
前記駆動プーリに一側が接続されて動力を伝達する駆動ベルトと、
前記駆動ベルトの他側が接続される伝動プーリと、
前記伝動プーリによって回転するように駆動本体上に回動可能に結合されるスイングシャフトと、
前記スイングシャフトに伝達される動力によって揺りかご装置部を前後進させるスイング動力伝達部材が構成されたことを特徴とする請求項1記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項8】
前記スイング動力伝達部材はスイングシャフトの上端部に結合される回転板と、
揺りかご装置部の支持フレーム前後側にそれぞれ垂直方向に設けられるスイングレバーと、
前記スイングレバー の間に連結されるゴムベルトと、
前記ゴムベルトの大略中央部と、前記回転板の一側を連結固定する連結片が構成されたことを特徴とする請求項7記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項9】
前記揺りかご装置部及び駆動本体の駆動を選択する選択スイッチと、手動操作又はリモコン(遠隔制御装置)操作を選択する転換スイッチが設けられた駆動入力部と、
前記駆動入力部の選択操作によって駆動モータを含む各装置を全体的に制御する制御部と、
リモコンの送信部から印加される制御信号を受信されて制御部に印加するリモコン受信部と、 前記制御部の制御下で各装置に電源を供給する電源部と、
前記制御部の制御信号によって駆動モータの正逆駆動を制御するモータ駆動部と、
前記駆動モータの過負荷を検出して制御部に印加する過負荷検出部と、
前記制御部の制御下でスピーカーを含む音響機器の音を制御する音響制御部が構成されたことを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一つに記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項10】
前記駆動輪を駆動させるようにサブモータギヤが軸に結合された操向サブモータと、
前記サブモータギヤと近接設けられてハンドルの位置を感知するハンドル位置感知部と、
前記ハンドル位置感知部の感知信号が印加され、制御部の制御下で操向サブモータを駆動させる操向サブモータ駆動部が構成されたことを特徴とする請求項9記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項11】
前記駆動本体の前後部に障害物を感知することができる多数の超音波センサ部がさらに構成され、この超音波センサ部から感知印加される感知信号によって制御部による操向サブモータの駆動が制御されることを特徴とする請求項10記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項12】
前記駆動入力部及び電源部が選択的に密閉されるように、駆動本体上に回動可能に保護カバー(18)が構成されたことを特徴とする請求項9記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項1】
多数の回転輪が設けられ、電動方式によって駆動される駆動輪によって移動可能に構成される駆動本体と、前記駆動本体に立設される支持フレーム上に前後進できるように設けられ、幼児が着席するように角度調節背もたれが設けられた揺りかご装置部が構成された幼児用自動車において、
前記駆動本体には、駆動本体フレーム底部に駆動モータから伝達される一方向の回転力を本体動力伝達部を介して、駆動輪に伝達するように構成された本体駆動手段と、
前記本体駆動手段の駆動モータから伝達される逆方向の動力によって揺りかご装置部を、前後方向に駆動させる揺りかご駆動手段が構成されたことを特徴とする多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項2】
前記本体動力伝達部は駆動モータの軸上に設けられる第1ワンウェイベアリングと、
前記第1ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動ギヤと、
前記駆動ギヤに噛合され、動力を伝達する伝動ギヤと、
前記伝動ギヤに噛合され、回転する従動ギヤと、
前記従動ギヤの中央穴に結合されて多数のベアリングによって支持回転する輪駆動軸と、
前記輪駆動軸の下端に結合される水平ベベルギヤと、
前記水平ベベルギヤに噛合される垂直ベベルギヤと、
前記垂直ベベルギヤの内部穴に挿入されて横設され、両端に駆動輪が結合される輪軸と、
前記駆動輪が覆われるように輪駆動軸上に回動可能に結合され、下側内部に輪軸が回動可能に結合された駆動輪ケースが構成されたことを特徴とする請求項1記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項3】
前記駆動輪に負荷が作用されると、両方の駆動輪が互いに別に回転するように輪軸に巻取られるスプリングの一端が垂直ベベルギヤに固定され、他端が対応される駆動輪上に固定設けられるトルクスプリングが構成され、前記トルクスプリングが固定される駆動輪は、輪軸に回動可能に結合されることを特徴とする請求項2記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項4】
前記揺りかご装置部の先方に当たる駆動本体上に選択的に設置又は分離可能なハンドル部が設けられ、このハンドル部の操作によって駆動輪の回転方向を変換させる操向手段が構成されたことを特徴とする請求項2記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項5】
前記操向手段は、前記駆動輪ケースの上側の外周面上に形成される操向ギヤと、この操向ギヤに噛合される操向力伝達ギヤと、この操向力伝達ギヤに下端が挿入固定されてベアリングによって回動可能に駆動本体上に結合された下操向軸とからなり、
前記下操向軸には、分離可能な構造で、上操向軸が結合されることを特徴とする請求項4記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項6】
前記本体動力伝達部は、駆動モータの軸上に設けられる第1ワンウェイベアリングと、
前記第1ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動ギヤと、
前記駆動ギヤに噛合され、動力を伝達する伝動ギヤと、
前記伝動ギヤに噛合され、回転する従動ギヤと、
前記従動ギヤの中央穴に結合されて多数のベアリングによって支持回転する輪駆動軸と、
前記輪駆動軸の下端に結合される水平ベベルギヤと、
前記水平ベベルギヤと隣接した一側の駆動輪に形成される垂直ベベルギヤ部と、
前記駆動輪が覆われるように輪駆動軸上に回動可能に結合され、下側内部に輪軸が回動可能に結合された駆動輪ケースが構成されたことを特徴とする請求項1記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項7】
前記揺りかご駆動手段は、駆動モータの軸上に結合される第2ワンウェイイベアリングと、
前記第2ワンウェイベアリングの外周面上に結合される駆動プーリと、
前記駆動プーリに一側が接続されて動力を伝達する駆動ベルトと、
前記駆動ベルトの他側が接続される伝動プーリと、
前記伝動プーリによって回転するように駆動本体上に回動可能に結合されるスイングシャフトと、
前記スイングシャフトに伝達される動力によって揺りかご装置部を前後進させるスイング動力伝達部材が構成されたことを特徴とする請求項1記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項8】
前記スイング動力伝達部材はスイングシャフトの上端部に結合される回転板と、
揺りかご装置部の支持フレーム前後側にそれぞれ垂直方向に設けられるスイングレバーと、
前記スイングレバー の間に連結されるゴムベルトと、
前記ゴムベルトの大略中央部と、前記回転板の一側を連結固定する連結片が構成されたことを特徴とする請求項7記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項9】
前記揺りかご装置部及び駆動本体の駆動を選択する選択スイッチと、手動操作又はリモコン(遠隔制御装置)操作を選択する転換スイッチが設けられた駆動入力部と、
前記駆動入力部の選択操作によって駆動モータを含む各装置を全体的に制御する制御部と、
リモコンの送信部から印加される制御信号を受信されて制御部に印加するリモコン受信部と、 前記制御部の制御下で各装置に電源を供給する電源部と、
前記制御部の制御信号によって駆動モータの正逆駆動を制御するモータ駆動部と、
前記駆動モータの過負荷を検出して制御部に印加する過負荷検出部と、
前記制御部の制御下でスピーカーを含む音響機器の音を制御する音響制御部が構成されたことを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一つに記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項10】
前記駆動輪を駆動させるようにサブモータギヤが軸に結合された操向サブモータと、
前記サブモータギヤと近接設けられてハンドルの位置を感知するハンドル位置感知部と、
前記ハンドル位置感知部の感知信号が印加され、制御部の制御下で操向サブモータを駆動させる操向サブモータ駆動部が構成されたことを特徴とする請求項9記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項11】
前記駆動本体の前後部に障害物を感知することができる多数の超音波センサ部がさらに構成され、この超音波センサ部から感知印加される感知信号によって制御部による操向サブモータの駆動が制御されることを特徴とする請求項10記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【請求項12】
前記駆動入力部及び電源部が選択的に密閉されるように、駆動本体上に回動可能に保護カバー(18)が構成されたことを特徴とする請求項9記載の多機能揺りかご及び電動式幼児用自動車。
【図1】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9b】
【図10A】
【図10b】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9b】
【図10A】
【図10b】
【公表番号】特表2007−527744(P2007−527744A)
【公表日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553051(P2006−553051)
【出願日】平成17年2月7日(2005.2.7)
【国際出願番号】PCT/KR2005/000366
【国際公開番号】WO2005/077728
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(506268393)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月7日(2005.2.7)
【国際出願番号】PCT/KR2005/000366
【国際公開番号】WO2005/077728
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(506268393)
【Fターム(参考)】
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