説明

大きなサイズの合成雲母の真珠光沢顔料を含む化粧用組成物

大きな粒子サイズのコーティングされた合成雲母の真珠光沢顔料を含む化粧品組成物、およびこれを使用する、化粧品組成物の光沢、グリント、白色度、透明度、および圧縮性を向上する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の技術分野
本発明は、大きな粒子サイズの合成雲母の真珠光沢顔料を含んでいる化粧用組成物に関する。
【0002】
本発明の背景技術
金属酸化物でコーティングされた雲母のような真珠光沢顔料は、艶のある真珠または真珠光沢の効果を与えるために化粧用の用途において使用され、これには天然および合成雲母が使用されてきた。
【0003】
一般に使用される天然の雲母は、白雲母(天然の層状フィロシリケート)であり、シリケート四面体のシートから構成される単斜晶系の結晶系を示す。
【0004】
天然の雲母に干渉特性を提供し、それらが真珠光沢または輝きを生じ、真珠光沢顔料として化粧用組成物の中で使用されるようにするために、天然の雲母は金属される酸化物でコーティングされる。米国特許2,278,970は、ペイントフィルムとコーティングにおいて使用される、雲母基体上にコーティングされたTiOのような酸化物の効果を開示する。米国特許第3,087,829は、コーティングで使用される様々な色の金属酸化物でコーティングされた天然の雲母を開示する。しかしながら、コーティングされた天然の雲母は、化粧用の組成物で使用するために望まれる特性の多くを欠く。
【0005】
天然の雲母はすべて、シート間に、それらの天然の起原に基づいた金属性不純物を有する。これらの不純物は、鉄、クロム、亜鉛などのような他の金属イオンによるアルミニウムイオンの置換によりしばしば発生することが知られている。不純物は、濁りおよび不鮮明な外観を与え、天然の雲母の白色度、清澄性および/または透明度を減じる傾向がある。金属性不純物は内部光吸収を引き起こし、光の反射率および層を通る透過率を減じる。それによって、天然の雲母基体の光沢およびブライトネスを直接に減じる。このように、透明度、光沢およびブライトネスは、そのような不純物によって否定的に影響され、したがって化粧用の配合者には問題である。
【0006】
例えば、異なる量の様々な不純物は、天然の雲母のテクスチャーに下品なような影響を与え、それらのコーティングされた真珠光沢顔料の特性に変化を引き起こすことがある。表面の不規則性は拡散反射および外部光散乱を引き起こし、コーティングされた天然雲母のブライトネスと光沢の特性をさらに減じる。
【0007】
米国特許3,711,308に記載されているように、雲母表面の平滑性が真珠光沢に影響することが知られている。表面平滑性は、さらに化粧用の固形パウダーのような所定の粉末物質の圧縮性を大きくする。固形パウダーの結合特性はその要素の圧縮性に依存する。圧縮性の尺度は、材料のかさ密度によってしばしば示される。よりきつい圧縮性は、1立方センチメートル当たりの、グラムでの粉末材料の、より高いかさ密度によって示される。
【0008】
固形パウダー、頬紅およびアイメークのような化粧用の組成物については、圧縮性はそれらの配合物における重要な基準である。乾燥した化粧品システムにおけるよりよい圧縮性を備えた真珠光沢顔料は、追加のドライバインダーおよびフィラーの使用を最小限にするか回避することができる。半透明の場合にさえ、バインダーあるいは圧縮剤は、化粧用組成物中の真珠光沢顔料の所望の干渉効果を低減する傾向がある。
【0009】
公知のように、固形パウダー中で、チョーク、タルクおよびの雲母のようなフィラーが使用される。米国特許4,591,502は、真珠光沢顔料の「フロスティ」の影響を弱める固形パウダー組成物中の非真珠光沢成分を開示する。米国特許第3,800,034は、化粧品固形パウダー中の40〜90%の無定形のチョークの使用を開示する。しかしながら、米国特許第5,030,446に開示されるように、皮膚上のタルクの乾燥効果は、時々コンパクト、スティックおよびペレットのような特定の固形パウダーでの使用を妨げる。フィラーとしての天然雲母の使用は、非常に広範囲である。しかし、表面平滑性の不足はそれらの圧縮能力を減じ、適当な量の湿潤および乾燥バインダーの必要が明らかになる。米国特許第3,978,207は、TiOでコーティングされた天然雲母のような真珠光沢のある材料を30−90%含んでいる化粧用の固形パウダーの調製を示す。フィラーとしてのコーティングされた天然の雲母は、その先駆物質と同様、中程度の表面平滑性および圧縮性という課題に直面する。
【0010】
合成雲母は、コーティングされた天然の雲母に関連した、前述の視覚的およびテクスチャーの課題のうちのいくつかを解決した。米国特許第5,352,441は、あるタイプのタルク、低光沢ピグメント、ポリマー、乳化剤、および10−20ミクロンの間の粒径を有する雲母フィラーを含む粉末に基づいた化粧用のリップライナ組成物を開示する。米国特許第5,741,355は、粒径がほぼ100μmの、酸化鉄でコーティングされた合成雲母の真珠光沢顔料であって、合成雲母表面が天然の雲母よりより滑らかで、良好な光沢を有するものを開示する。米国特許第5,885,342は、約1から75ミクロンの長さを有する酸化物コーティング雲母であって、化粧用の組成物中で使用することができる顔料を開示する。米国特許第5,766,577は、2−8ミクロンの平均粒径を有するタルク(30〜70重量%)、および2−8ミクロンの平均粒径を有する天然または合成のコーティングのない雲母(30〜70重量%)を含む化粧用の着色粉末組成物を開示する。雲母は化粧用の組成物の堅固性を改良されるために加えられる。米国特許第6,056,815は、小板が天然あるいは合成の雲母、タルク、カオリン、絹雲母片岩、ガラスシリカフレーク、またはアルミニウムフレークのいずれかである、ルチルチタンでコーティングされた小板を調製する方法を開示する。
【0011】
しかしながら、既知の小さな粒径の合成雲母で、粒径が150μm未満のものは、光沢とブライトネスの特性がまだ不足している。小さな粒子のコーティングされた合成雲母(SPCSM)およびそれらの天然の相当物である、小さな粒子のコーティングされた天然の雲母(SPCNM)は、不透明度の増加と透過率の減少を示す傾向があり、これはたとえば、真珠光沢顔料のグリントやスパークルのような望ましい特性を隠す。その後、これらの不足は、SPCSMとSPCNMを含む、またはこれらと配合された化粧用の組成物へ持ち込まれる。
【0012】
したがって、増加した透明性、よりよい光沢、グリント、ブライトネスおよび圧縮性をを有し、さらに白色度のような望まれる真珠光沢顔料固有の純度を保持する、コーティングされた合成雲母を含む化粧用の組成物に対する必要性が存在する。
【0013】
発明の要約
様々な異なる化粧用の組成物中での、改善された透明度、優れた光沢、グリント(glint)およびブライトネス、よりよい圧縮性、およびより優れた白色度により示されるより高い純度という上記の目的は、約150μmから約1000μmの粒径の、金属酸化物でコーティングされた合成雲母の真珠光沢顔料の使用により達成することができる。
【0014】
本発明は、さらに光沢、グリント、白色度、ブライトネス、透明度および圧縮性を増加させる、上記の真珠光沢顔料を含む化粧用の組成物を調製する方法を提供する。
【0015】
本発明は特にユニークな化粧用の組成物の調製方法を提供する。該化粧用の組成物の例としては、たとえば、上記の真珠光沢顔料を含んでいる、マニキュア、口紅、リップグロス、アイ−マスカラ、ヘア−マスカラ、ルースボディパウダー、タルク非含有ボディパウダー、クリームないし粉末のアイシャドー/頬紅、固形パウダーアイシャドー、固形パウダー頬紅、ヘアおよびボディゲル剤、シャンプーおよびボディウォッシャー、特殊効果ローション剤、ファンデーション、アイライナ、ベビィローション剤、オイル、パウダーおよびクリーム剤、バスカプセル剤、バスオイル、バスタブレット、バスソルト、浴用石鹸および洗剤、すべてのタイプの頬紅、ボディと手のための調合品、バブルバス、並びにコールドクリーム、クレンジングローションのようなクレンジング製品、リキッドおよびパッド、コロンおよび化粧水、アイブローペンシル、アイローション、アイメークアップ調合品、顔および首のための調合品、おしろい、ヘアシャンプー、屋内の日焼け調合品、脚およびボディーペイント、男性用のタルカンパウダー、ネイルエクステンダー、ネイルエナメル、紅、香水、日焼けゲル剤、クリーム剤およびリキッド類および同種のものが挙げられる。
【0016】
本発明の他の目的および本発明の利点は次の記述およびクレームから明白になるであろう。
【0017】
発明の詳細な説明
改善された透明度、優れた光沢、グリントおよびブライトネス、よりよい圧縮性、およびより優れた白色度により示されるより高い純度を有する本発明の化粧品組成物は、粒径が約150μmから約1000μmという大粒径のコーティングされた合成雲母(「LPCSM」)で作られた真珠光沢顔料を含んで製造される。
【0018】
合成雲母は、アナダイト(anadite)、アンナイト(annite)、アルミノセラドナイト(aluminoceladonite)、アスピドライト(aspidolite)、ビチーアイト(bityite)、ブランマライト(brammallite)、黒雲母(biotite)、ボロムスコバイト(boromuscovite)、セラドナイト(celadonite)、チェルニクハイト(chernykhite)、クロムフィライト(chromphyllite)、クリントナイト(clintonite)、エストナイト(eastonite)、エフェサイト(ephesite)、フェロ−アルミノセラドナイト(ferro−aluminoceladonite)、フェロ−セラドナイト(ferro−celadonite)、フクサイト(fuchsite)、海緑石(glauconite)、ヘンドリックサイト(hendricksite)、イライト(illite)、キノシタライト(kinoshitalite)、リシア雲母(lepidolite)、マーガライト(margarite)、マストミライト(masutomilite)、モントゥドライト(montdorite)、白雲母(muscovite)、ナンピングライト(nanpingite)、ノリサイト(norrishite)、ソーダ雲母(paragonite)、金雲母(phlogopite)、ポリリチオナイト(polylithionite)、プレイスベルカイト(preiswerkite)、ロスコエライト(roscoelite)、絹雲母(sericite)、シダロフィライト(siderophyllite)、タイニオライト(tainiolite)、テトラ−フェリ−アンナイト(tetra−ferri−annite)、テトラ−フェリ−金雲母(tetra−ferriphlogopite)、チオタイト(tiotite)、トベライト(tobelite)、トリリチオナイト(trilithionite)、ウォネサイト(wonesite)、ジンバルダイト(zinnwaldite)、それらの混合物、および天然の雲母の水酸基の代わりにフッ化物、塩化物、臭化物あるいはヨウ化物イオンを有する合成・人工雲母、並びにそれらのベークまたは焼成された生成物であることができる。合成雲母はフルロ金雲母(flurophlogopite)であることが好ましい。
【0019】
合成雲母は、二酸化チタン、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)、酸化クロム、水酸化クロムあるいは酸化第二鉄、またそれらの混合物をはじめとするが、これらには限定されない、1つまたは複数の金属酸化物でコーティングされる。
【0020】
適当なコーティングとしては、二酸化チタン、鉄(III)およびクロム(III)の水和された酸化物と、追加の層としての酸化錫(IV)、ジルコニウム(IV)二酸化物、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)、シリコン(IV)二酸化物、鉄(II)および(III)酸化物、アルミニウム(III)酸化物、マグネシウム(II)酸化物、クロム(III)酸化物、マンガン(IV)二酸化物およびこれらの混合物が挙げられるが、これらには限定されない。合成雲母が二酸化チタンおよび/または酸化鉄でコーティングされることが好ましい。
【0021】
コーティングされた合成雲母または真珠光沢顔料は、約150μmから約1000μm、より好ましくは約200μmから約900μm、もっとも好ましくは約200μmから約800μmの粒径を有している
【0022】
コーティングされた合成雲母あるいは真珠光沢顔料は、以下のものに限定されるものではないが、マニキュア、口紅、リップグロス、アイ−マスカラ、ヘア−マスカラ、ルースボディパウダー、タルク非含有ボディパウダー、クリームないし粉末のアイシャドー/頬紅、固形パウダーアイシャドー、固形パウダー頬紅、ヘアおよびボディゲル剤、シャンプーおよびボディウォッシャー、特殊効果ローション剤、ファンデーション、アイライナ、ベビィローション剤、オイル、パウダーおよびクリーム剤、 バスカプセル剤、バスオイル、バスタブレット、バスソルト、浴用石鹸および洗剤、すべてのタイプの頬紅、ボディおよび手のための調合品、バブルバス、並びにコールドクリーム、クレンジングローションのようなクレンジング製品、リキッドおよびパッド、コロンおよび化粧水、アイブローペンシル、アイローション、アイメークアップ調合品、顔および首のための調合品、おしろい、ヘアシャンプー、屋内の日焼け調合品、脚およびボディーペイント、男性用のタルカンパウダー、ネイルエクステンダー、 ネイルエナメル、紅、香水、日焼けゲル剤、クリーム剤およびリキッド類等をはじめとする化粧品組成物に使用される。
【0023】
コーティングされた合成雲母あるいは真珠光沢顔料は、適切な量で広範な物質を使用する配合物中に加えて、最終の化粧品配合物の作成に使用することができる。以下のものに限定されるものではないが、化粧品配合物はさらに古典的な顔料、たとえば、アシッドイエロー1、3および73,フードレッド1および17、アシッドオレンジ7および24、ピグメントレッド4、57、および57:1、63:1、および65:1、フードイエロー3、アシッドレッド23および33、フードグリーン3、アシッドブルー9、フードブルー2、ソルベントレッド23、43、48、72および73、アシッドレッド87、92および95、ソルベントイエロー33、アシッドバイオレット43、ソルベントグリーン3および7、ソルベントバイオレット13、アシッドバイオレット43、バットレッド1、全ての有機着色剤およびこれらの有機着色剤の認可されているレーキは、食品および医薬品に関する連邦規則集(CFR)のタイトル21に列記されている、ナチュラルオレンジ4、イエロー26、ホワイト1、レッド4、オレンジ6、およびグリーン3、ピグメントメタル1、2および3、ブルー29、グリーン24、ホワイト14、18、20、21および25、ピグメントグリーン17および18、ピグメントレッド101、イエロー42、ブラック11、ブルー27、バイオレット16、ホワイト6および4、カルミン、ビスマスシトレート、エメラルドグリーン、ビートパウダー、キャベツパウダー、キャラメルパウダー、ターメリックパウダー、CFRのタイトル21に列記された物、およびインターナショナル コスメティック トイレタリー アンド フレグランス アソシエーション ハンドブック(CTFA)に列記されている、全て他の認可された無機および天然の着色剤を含むことができる。
【0024】
個々の化粧品用途に適切なように、本発明の化粧用の組成物はさらに多数の添加剤を含むことができる。
例えば、カオリンのような研磨材、ラウリルアクリレート/ビニルピロリドン クロスポリマー、シリカおよび同種のものを含むことができる。
さらに、マグネシウム珪酸アルミニウムおよび改質されたコーンスターチのような吸収性物質;
アルミナ、カルシウムおよびステアリン酸亜鉛のようなケーキング防止剤;
ジメチコーン、イソプロピルアルコールおよび石油蒸留物のような消泡剤;
アスコルビン酸、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエンおよびトコフェロールのような酸化防止剤;
アクリレート共重合体、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、イソプロピルパルミチン酸エステル、イソステアリルミリステート、ラノリンアルコール、ポリブテン、ポリエチレンのようなバインダー;
炭酸ナトリウムおよび炭酸カルシウム、ジエチルアミン、重炭酸ナトリウムおよび尿素のような緩衝剤;
珪酸アルミニウム、硫酸カルシウム、絹の粉末、タルクおよび酸化亜鉛のような充填剤;
クエン酸、エチレンジアミン四酢酸のナトリウム塩およびクエン酸ナトリウムのようなキレート剤;
【0025】
ホウ酸、コールタール、硫黄、フェノール、ポリビニルピロリドン−ヨウ素および酢酸亜鉛のような化粧品用の殺菌剤;
アセチル化されたグリコールステアリン酸エステル、セルロースガム、セチルアルコール、ラノリン、ラノリンアルコール、ポリビニルピロリドン、オゾケライト、ステアリルアルコールおよびポリ酢酸ビニルのような乳化安定剤;
アクリレート/ビニルピロリドン共重合体、コーンスターチで改質された、ヒドロキシメチルセルロース、ニトロセルロース、ポリエチレンテレフタレートおよびポリイソブテンのような塗膜形成要素;
シンナマル、フルクトース、ハチミツおよびバニリンのような香料添加剤;
アスコルビルパルミテート、クエン酸、イソドデカン、メントール、鉱油、オクチルドデカノールおよびトウゴマコムニス(キャスター)種子油のような芳香成分;
グリセリン、グリコール類、乳酸、ソルビトール、トリプロピレングリコールおよび尿素のような保水剤;
水和珪酸塩、リノールアミド、パルミチン酸および二酸化チタンのような不透明化剤;
【0026】
酢酸、アンモニア、グリコール酸、イミダゾールおよびトリエタノールアミンのようなpH調節剤;
ショウノウ、フタル酸ジブチル、ジメチルアジペート、イソデシルシトレート、クエン酸イソプロピル、ネオペンチルグリコール、トリアセチンおよびトリラウリルホスフェートのような可塑剤;
ブチルパラベン、ジアゾリジニル尿素、メチルパラベン、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5,−ジメチルイミジアゾリジン−2,4−ジオン、ヒダントイン、フェノキシエタノール、プロピルパラベン、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびトリエタノールアミドソルベートのような保存剤;
アセチル化されたラノリンアルコール、セチルアセテート、ジイソステアリルリンゴ酸エステル、ジメチコーンコポリオール、水素化パームカーネルグリセリド、水素化ココヤシ−グリセリド、イソセチルステアリン酸エステル、鉱油およびイソプロピルミリステートのようなスキンコンディショニング剤(皮膚軟化薬);
アセトアミドモノエタノールアミド、乳酸、プロピレングリコールおよびトリエタノールアミド−ラクテートのようなスキンコンディショニング剤(保水剤);
アラントイン、ココ−ベタイン、ジエタノールアミド−加水分解レシチンおよびジメチコーンコポリオールアセテートのようなスキンコンディショニング剤(様々);
アセチル化ヒマシ油、カプリル化/カプリン酸トリグリセリド、水素化ヒマシ油、ラウリルステアリン酸エステル、オクチルドデシルリシノール酸エステル、トリデシルトリメリテート、トリメチロールプロパントリイソステアレートおよびトリメチルシロキシシリケートのようなスキンコンディショニング剤(閉塞剤);
【0027】
硫酸アルミニウム、ラノリン、鉱油、ペトロラタムおよびタルクのようなスキン保護剤;
マグネシウム珪酸アルミニウム、マグネシウムミリステート、絹の粉末、タルクおよびステアリン酸亜鉛のようなスリップ改質剤;
酢酸ブチル、ブチレングリコール、フタル酸ジブチル、ジエチルヘキシルアジパート、エトキシエタノール、酢酸イソブチル、アルコール類、ミネラルスピリットおよび水のような溶剤;
イソプロピルチタントリイソステアレートおよびトリメトキシカプリルシリコーンのような表面改質剤;
アンモニウムイソステアレート、カプリル酸、トリエタノールアミドイソステアレート、みつろう酸、セテアリールグルコシド、ジセテ−10、ジメチコーンコポリオールーアジペート、グリセリルエルヌケート、ナトリウムイソステアレート、ステアリン酸、トリエタノールアミドステアリン酸エステル、コカミドプロピルベタイン、コカミド モノエタノールアミド、コカミン酸化物、ジカプリルナトリウムスルホスクシネート、ラウレス−30、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、アクリレート共重合体、ベントナイト、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体およびシリカのような界面活性剤;
【0028】
グリコール類、ヘプタン、ポリグリセリル ソルビトン、テレビン油、アセトアミドモノエタノールアミド、アクリルアミド/ナトリウムアクリレート共重合体、カルボマー、ココ−ベタイン、コカミドプロピルベタイン、マグネシウム珪酸アルミニウム、ポリビニルアルコール、アビエチルアルコール、ステアリン酸アルミニウム、みつろう、ステアリン酸カルシウム、セレシン、水素化パームカーネルグリセリド、イソステアロイルアルコール、オクチイドデシルステアリルステアリン酸塩、オゾケライト、パラフィン、ポリブテン、合成カンデリラワックス、合成カルナウバワックス、合成ワックスおよびステアリン酸亜鉛のような粘度調節剤。
上に数えあげられた好ましい成分に加えて、本発明の一部として参照され組み込まれるCTFAに記載されたもののような、化粧用の組成物中で使用できることが保証された他の物質も、本発明の化粧用の組成物の意図された範囲内にある。
【0029】
本発明の化粧用の組成物は、150μmから1000μmの粒径を有する真珠光沢顔料あるいはコーティングされた合成雲母を、約0.05重量%から約90重量%の間で含むことができる。化粧用の組成物が真珠光沢顔料を約0.25重量%から約75重量%の間で含むことが好ましい。
【0030】
配合される化粧用の組成物に応じて、他の添加剤、たとえば約0.01重量%から約65重量%の間で古典的顔料を含むことができる。さらに、マニキュア液は、研磨材を約0.20重量%から約15重量%の間で含むことができる。ルースボディパウダー、マニキュア液、固形パウダーおよびクリームないし粉末のアイシャドーは、吸収性物質を約0.50重量%から約75重量%の間で含むことができる。固形パウダーアイシャドー、固形パウダー頬紅、アイマスカラ、クリームないし粉末のアイシャドー/頬紅およびルースパウダーは、ケーキング防止剤を約0.01重量%から約20重量%の間で含むことができる。ルースボディパウダー、クリームないし粉末のアイシャドー、固形パウダー頬紅およびアイシャドー、リップ−グロス、口紅およびローションは、酸化防止剤を約0.01重量%から約7重量%の間で含むことができる。ルースボディパウダー、固体アイシャドーおよび頬紅、クリームないし粉末の製品は、バインダーを約0.50重量%から約25重量%の間で含むことができる。ヘアマスカラ、シャンプー、ボディウォッシュおよびローションは、緩衝剤を約0.10重量%から約3重量%の間で含むことができる。充填剤は、約0.02重量%から約80重量%の間で存在することができる。
【0031】
シャンプー、ボディウォッシュ、ヘアおよびボディゲル剤、およびヘアマスカラは、キレート剤を約0.01重量%から約5重量%の間で含むことができる。アイおよびヘアマスカラ、ヘアおよびボディゲル剤、シャンプー、ボディウオッシュおよびローションは、乳化安定剤を約0.05重量%から約35重量%の間で含むことができる。シャンプー、ボディウオッシュ、マニキュア液、ヘアおよびボディゲル剤、ヘアおよびアイマスカラ、クリームないし粉末のアイシャドー/頬紅およびリップグロスは、塗膜形成要素を約0.25重量%から約40重量%の間で含むことができる。シャンプーとボディウオッシュは、芳香剤を約0.01重量%から約12重量%の間で含むことができる。ローション、ヘアマスカラ、口紅、ヘアおよびボディゲル剤は、保水剤を約0.01重量%から約25重量%の間で含むことができる。不透明化剤は、約0.10重量%から約80重量%の間で存在することができる。シャンプー、ボディウオッシュ、ヘアマスカラ、ヘアおよびボディゲル剤およびローションは、pH調節剤を約0.01重量%から約5重量%の間で含むことができる。マニキュア液は、可塑剤を約0.20重量%から約30重量%の間で含むことができる。
【0032】
口紅、リップグロス、アイマスカラ、ヘアマスカラ、ルースボディパウダー、クリームないし粉末のアイシャドー/頬紅、固形パウダーアイシャドーおよび頬紅、ヘアおよびボディゲル剤、シャンプー、ボディウオッシュおよびローションは、保存剤を約0.01重量%から約6重量%の間で含むことができる。口紅、リップグロス、クリームないし粉末のアイシャドー/頬紅、ヘアおよびボディゲル剤、シャンプー、ボディウオッシュおよびローションは、スキンコンディショニング剤を約0.2重量%から約30重量%の間で含むことができる。クリームないし粉末のアイシャドー/頬紅、すべての乾燥した粉末およびローションは、スリップ改質剤を約0.02重量%から約80重量%の間で含むことができる。マニキュア液、口紅、リップグロス、アイおよびヘアマスカラ、クリームないし粉末のアイシャドー/頬紅、ヘアおよびボディゲル剤、シャンプー、ボディウオッシュおよびローションは、溶剤を約0.1重量%から約99重量%の間で含むことができる。アイおよびヘアマスカラ、ヘアおよびボディゲル剤、シャンプー、ボディウオッシュおよびローションは、界面活性剤を約0.001重量%から約40重量%の間で含むことができる。マニキュア液、口紅、リップグロス、アイおよびヘアマスカラ、クリームないし粉末のアイシャドー/頬紅、ヘアおよびボディゲル剤、シャンプー、ボディウオッシュおよびローションは、粘度調節剤を約0.01重量%から約80重量%の間で含むことができる。具体的な化粧用組成物に適切な、他の添加剤が存在することができ、これは公知である。
【0033】
本発明の化粧用の組成物は、粉末、ステッィク、ペンシル、クリーム、エアロゾル、液体、エマルション、ディスパージョン、オイル、タブレット、カプセル、塩、石鹸、洗剤、ライナー、脱臭剤およびスプレー、ローション、リキッド、パッド、タンニング、ペイント、ベース、エナメル、ポリッシュ、紅、使い捨て小袋、あわ剤、ゲル、パック、トニック、ドレッシング、フレッシュナー等の形態であることができる。
【0034】
本発明の化粧用の組成物内に含まれていた真珠光沢顔料は、照明および見る角度によって異なる視覚効果(グリント、スパークル、および/または干渉効果)を示す。天然か合成かにかかわらず、大きな粒子のコーティングされた雲母は、光を散乱するが、粒子の均一性およびそれらのサイズは散乱の程度を決定し、一般に粒子サイズはエッジの数に反比例する。したがって、大きな粒径のコーティングされた天然の雲母(「LPCNM」)は、依然として不純物を含んでおり、したがって、透明度、光沢度、白さおよび純度が減じられている。理論によって拘束されることを望むものではないが、LPCSMは散乱が少なく、より知覚された透明度を持つ傾向があると信じられている。SPCSMの不透明な外観を弱くするために、均一なサイズを備えたLPCSMを有することは重要である。光散乱は、より小さな微粒子の顔料のついてはるかにより目立ち、SPCSMに関してより低い透明度/高い不透明度に帰着する。しかしながら、LPCSMは、その高純度を保持しつつ、その減じられた散乱による透明度と白色度の明らかな相違を実証する。さらに、基体のパーセントとしてのTiOコーティングは、通常LPCSMの上に少なく、それは透明度と清澄性を向上するのを支援する。LPCSMは、SPCSMより明るく、より光沢があるように見える。さらにそれらのサイズに基づいて、LPCSMは平坦に、水平に配向する傾向があり、そのため色干渉のための完璧な小板として機能し、光沢、グリントおよびブライトネスを最大限にすると考えられている。SPCSMは、そのような一定の配向を達成するのに幾分か困難があり、ひいてはLPCSMと比較して、非常に減少した値を示す。
【0035】
150μmから1000μmの間の粒径を有するLPCSMは、化粧品の配合者が、彼らの利益のために、干渉および干渉−吸収のタイプのコーティングされた顔料の種種の粒子サイズのグレードを使用することを可能とする。したがって、化粧用の組成物は、光沢、グリント、透明度、ブライトネスおよび白色度のような優れた視覚的な特性を有し、さらに向上された圧縮性を有するように作成することができる。
【0036】
以下の実施例は必ずしもそれに制限されるものではなく、変更と改良は開示から明白であり、当業者が容易に理解できるように、発明の精神の範囲から外れずに、行われることができる。
【0037】
実施例1
本発明を例証するマニキュアの化粧用の組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表1】

【0038】
(a)白色の大きな粒子サイズの、TiOでコーティングされた合成雲母。
(b)TiOでコーティングされた真珠光りのする大きな粒径の合成雲母。
(c)酸化鉄でコーティングされた、メタリックカッパーの大きな粒子サイズの合成雲母。
(d)TiOでコーティングされた、白色の小さな粒子サイズの合成雲母。
(e)TiOでコーティングされた真珠光りのする小さな粒子サイズの合成雲母。
(f)酸化鉄でコーティングされた、メタリックカッパーの小さな粒子サイズの合成雲母。
(g)TiOでコーティングされた白色の大きな粒子サイズの天然雲母。
(h) TiOでコーティングされた真珠光りのする大きな粒子サイズの天然雲母。
(i) 酸化鉄でコーティングされたメタリックカッパーの大きな粒子サイズの天然雲母。
【0039】
LPCNMとLPCSMの粒径は、150μmから750μmであり、平均粒子径は250−360μmの範囲であり、SPCSMは、20−95μmの粒径範囲と、40−60μmの平均粒子径を有していた。異なる真珠光沢顔料を含んでいるマニキュアは、黒色および白色のレネタチャートシートに、0.0015バードアプリケーターを使用して、ドローダウンされ、白色度(純度の指標)、および光沢、ブライトネス、グリントおよび透明度、並びに圧縮性(それはかさ密度に対する表面平滑性の影響を示す)を評価した。光沢はBYK Labotron(BYK Gardener製、Plainview,NJ)を使用して、鏡面反射のパーセントとして、60度で測定された。ブライトネス(サンプルの反射率係数をパーセントで示した数値)は、X−Rite 938 分光濃度計(Spectrodensitometer)(X−Rite製、Grandville,MI)を使用して測定した。より高いパーセント数値はよりよい光沢およびブライトネスを示す。グリントは、光源がある状態での真珠光沢顔料からのスパークル反射を視覚により測定し、1−5の間で評価した。1は優秀、2は非常に良好、3は良好、4は平均的、5は不良を示す。グリントは、以下の実施例およびさらなる実施例において、すべて同じ3人が測定評価した。透明度(隠蔽力の低下)は、X−Rite 多角度分光測色計(Multiangle Spectrophotometer)(X−Rite製、Grandville,MI)を使用して測定された。ライトネススケールL*で、入射角45度で、ラッカーがコーティングされたレネタカードの白色の部分および黒い部分上で測定した。より高い値がより透明な材料を表示する。白色度(表面が光を吸収せず、透過しないで、全ての方向に等しい強度で反射するという理想的な反射表面の特性にどれくらい近いか)は、Data Color SF600(Data Color International製、Lawrencille,NJ)で測定された。より高いパーセント数値は、より白色の材料を表わす。
テストの結果は、以下の表中で述べられる。
【0040】
【表2】

注:「NM」は、特性指数が与えられた用途において測定不可能であることを示す。
【0041】
実施例2
LPCSM(白色、真珠光りのする赤、真珠光りのする金および真珠光りのする緑)およびLPCNM(白色、真珠光りのする赤、真珠光りのする金および真珠光りのする緑)は、体積当たりの重量として、かさ密度の増加を測定することにより示される、圧縮性について測定された。雲母は、約150μmから750μmの粒子サイズ、および250−360μmの平均粒子サイズを有していた。既知の重量のそれぞれの真珠光沢顔料が、コンテナ内に置かれ、Thermolyne 37600 Mixer(Barnstead/Thermolyne製、Dublique,IA)を使用して振られ、体積が記録された(精度+/−5%)。かさ密度は、体積当たりの重量(g/cc)として計算された。よりきつい圧縮性は、物質のより高いかさ密度によって示される。かさ密度は、各LPCSMおよびLPCNMに関して3回テストされ、平均が以下の表中で示された。
【0042】
【表3】

【0043】
実施例3
本発明を例証するマニキュア液の化粧用組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表4】

【0044】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
【0045】
バリウムレーキおよびアルミニウムレーキニトロセルロースピグメントチップがマニキュア液ベースに分散され、混合物を過熱せずに、混合物が分散し均質化されるまでよく混合された。真珠光沢顔料は、優しく加えられ、均一になるまで混合された。最終生産物はボトルへ充填された。
【0046】
マニキュア液組成物は、光沢、ブライトネス、グリントおよび透明度に関して実施例1の方法によって評価された。結果を以下の表に示す。
【0047】
【表5】

【0048】
グリントの評価は次の意味を有している。1:優秀、2:非常に良好、3:良好、4:平均、および5:不良。目視観測に基づいた相対的な評価である。
【0049】
実施例4
本発明を例証する、モイスチャリングリップスティックの化粧用組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表6】

【0050】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
【0051】
成分A−Oが混合され、85℃に加熱され、溶融された。成分PおよびQが加えられ、完全に分散するまで、混合された。成分R−Tが加えられ、均質になるまで混合撹拌された。真珠光沢顔料(U)は、混合物へ優しく混合された。それは、55−60℃に冷却され、型内に注がれ、モイスチャリングリップスティックを形成した。
【0052】
実施例5
本発明を例証するリップグロスの化粧用の組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表7】

【0053】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
【0054】
ヒドロキシステアリン酸およびトリメチロールプロパントリイソステアレートは、65−75℃の温度で混合され、透明になるまで溶融された。顔料は、あらかじめ鉱油中で予備混合され、混練、分散され、カラーペーストにされ、ついで残りの成分とともに溶融混合物に加えられ、均一になるまでゆっくりと撹拌混合した。混合物は45℃に冷却された。
【0055】
実施例6
実施例4の口紅および実施例5のリップグロスは、実施例1の視覚法およびスケール(グリント測定)の使用により、光沢、ブライトネス、グリントおよび透明度について評価された。白色度はリップグロスについてのみテストされた。最初に同等の量の溶融された最終製品リップグロスを、レネタカードの白色部分から作られた紙製のパンの中に置き、冷却固化し、ついで実施例1の白色度測定方法によって測定した。
結果は、以下の表に示す。
【0056】
【表8】

【0057】
注:「NM」は、特性指数が与えられた例において測定可能ではないことを示す。
光沢、ブライトネス、グリントおよび透明度の評価点は次の意味である。1:優秀、2:非常に良好、3:良好、4:平均、および5:不良。目視観測に基づいた相対的な評価である。
【0058】
実施例7
本発明を例証するアイマスカラの化粧用の組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表9】

【0059】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
【0060】
石油留出物、ポリエチレン、ジヒドロアビエチルアルコールおよびカンデリラワックスを85−90℃で、溶融するまで、中程度の撹拌下で加熱した。ステアリン酸アルミニウムおよびブチルパラベンを混ぜ入れ、黒色酸化鉄および白色の真珠光沢顔料を加え、90℃で45分間、高速で分散した。混合物は40℃に冷却された。
【0061】
実施例8
本発明を例証するヘアマスカラの化粧用の組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表10】

【0062】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
【0063】
脱イオン水(15グラム)がポリビニルアルコールに加えられ、4−12時間、完全に脱気された。ついで60℃に加熱し、プロピレングリコールおよびトリナトリウム エチレンジアミン テトラアセテート、およびメチルパラベンを加えた。別途、脱イオン水(20グラム)およびポリビニルピロリドンが一緒にされ、次いで混合物に加えた。混合物は45℃に冷却され、トリエタノールアミンが加えられた。別途、脱イオン水(15グラム)およびカルボマーが均質化され、混合に加えられ、ついで45℃に冷却された。別途、脱イオン水(19.5グラム)およびジアゾリジニル尿素が一緒にされ、次いで混合物に加えられた。白色の真珠光沢顔料は、均質になるまでゆっくりと混合された。得られた混合物は30−35℃に冷却され、型内へつがれた。
【0064】
実施例9
実施例7のアイマスカラおよび実施例8のヘアマスカラは、光沢、ブライトネス、グリントおよび透明度に関して実施例1の視覚方法およびスケールによって評価された(グリント測定)。結果を以下の表に示す。
【表11】

【0065】
注:「NM」は、特性指数が与えられた例において測定可能ではないことを示す。
これらの特性についての評価点は次の意味である。1:優秀、2:非常に良好、3:良好、4:平均、および5:不良。目視観測に基づいた相対的な評価である。
【0066】
実施例10
本発明を例証するルースボディパウダーの化粧用の組成物は、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表12】

【0067】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
【0068】
タルク、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレン、炭酸マグネシウム、ブチル化ヒドロキシアニソール、メチルパラベン、プロピルパラベンおよびデヒドロ酢酸ナトリウムは、ドライブレンドとして分散され、白色、真珠光りのする金、およびメタリックゴールドの雲母と混合された。トリオクタノインおよびシリコーン液体がスプレーされ、さらに混合され、ルースボディパウダーを得た。
【0069】
実施例11
本発明を例証する、タルク非含有の微光性のルースパウダーが、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表13】

【0070】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
【0071】
均質になるまで、成分は優しく混合され、次に、ふるいにかけられ、タップされ、コンテナ内へ入れられた。
【0072】
実施例12
実施例10のルースボディパウダーおよび実施例11のタルク非含有の微光性のルースパウダーが、実施例1の視覚法およびスケール(グリント測定)の使用により、光沢、グリントおよび透明度について評価された。ブライトネスおよび白色度は、ルースパウダーの既知量をレネタカードの白色の部分から作られた紙製のパンの上へ均一に広げ、タッピングして、実施例1の方法によって測定した。
結果は、以下の表に示す。
【0073】
【表14】

【0074】
注:「NM」は、特性指数が与えられた例において測定可能ではないことを示す。
光沢、グリントおよび透明度の評価点は次の意味である。1:優秀、2:非常に良好、3:良好、4:平均、および5:不良。目視観測に基づいた相対的な評価である。
【0075】
実施例13
本発明を例証するクリームないし粉末のアイシャドー/頬紅の化粧用の組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表15】

【0076】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
【0077】
顔料(A−E)はイソエイコサン流体(F)の中に分散され、次に、成分G−Oが加えられ、45−55℃に加熱された。成分P−Rが加えられ、ついで成分S−Vが順次加えられた。混合物は冷却され、パンに充填され、クリームないし粉末のアイシャドー/頬紅が得られた。
【0078】
実施例14
本発明を例証する固形パウダーアイシャドーの化粧用の組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表16】

【0079】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
【0080】
成分A−Gは真珠光りのする赤色真珠光沢顔料(H)と混合され、次に成分I−Jでスプレーされた。混合物はパンに移され、約1000psiの圧力を加え、固形パウダーアイシャドーを形成した。
【0081】
実施例15
本発明を例証する固形パウダー紅の化粧用の組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表17】

【0082】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
【0083】
成分A−Mは白色真珠光沢顔料(N)およびポリアミド(O)と混合され、次に、成分P−Sがスプレーされた。混合物はふるいにかけられ、混合物はパンに移され、約1000psiの圧力を加え、固形パウダー紅を得た。
【0084】
実施例16
実施例13のクリームないし粉末のアイシャドー/頬紅、実施例14の固形パウダーアイシャドーおよび実施例15の固形パウダー紅は、実施例1の視覚法およびスケール(グリント測定)の使用により、光沢、ブライトネス、グリントおよび透明度について評価された。圧縮性は、Carver Laboratory Press (Fred S.Carver 社製、Menomonee Falls,WI.)により、精度50psiで、約1000psiの固定圧力を使用して、それぞれ3gの粉末サンプルを圧縮して測定した。比率は以下の式を使用して決定された:
y × 100 /x
式中、xは6つのサンプルの中の、最大圧縮性の尺度となる圧縮された粉末の最小高さであり、yはそれぞれの圧縮されたサンプルの個々の高さである。最小の高さyを有するサンプルでは、x=yであり、圧縮比は100である。より低い数値はよりよい圧縮性を示す。結果は以下の表に示す。
【0085】
【表18】

【0086】
注:「NM」は、特性指数が与えられた例において測定可能ではないことを示す。
光沢、ブライトネス、グリントおよび透明度の評価点は次の意味である。1:優秀、2:非常に良好、3:良好、4:平均、および5:不良。目視観測に基づいた相対的な評価である。
【0087】
実施例17
本発明を例証するヘアおよびボディゲルの化粧用の組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表19】

【0088】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
(d)プロピレングリコール、ジアゾリンジニル尿素、メチルパラベンおよびプロピルパラベンのブレンド(International Specialty Products製、Wayne、NJ)
【0089】
カルボマーは脱イオン水(55グラム)中で前もって混合された。次に、白色真珠光沢顔料およびグリセリンが加えられ、均質になるまで混合された。成分の残りが加えられ、均一になるまで混合され、ヘアおよびボディゲルが得られた。
【0090】
実施例18
本発明を例証するシャンプーおよびボディウオッシュの化粧用の組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表20】

【0091】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
(d)プロピレングリコール、ジアゾリンジニル尿素、メチルパラベンおよびプロピルパラベンのブレンド(International Specialty Products製、Wayne、NJ)
【0092】
成分A−Fは75℃に加熱され、均一に混合され、pHが6.5に調節された。
別途、真珠光りのする赤色真珠光沢顔料(G)および赤色染料(H)を均質になるまで混合し、ついで40℃に冷却し、その後混合物に加えた。残りの成分を加え、中性のpHで混合し、シャンプーおよびボディウオッシュを得た。
【0093】
実施例19
実施例17のヘアおよびボディゲル剤および実施例18のシャンプーおよびボディウオッシュは、実施例1の視覚法およびスケール(グリント測定)の使用により、ブライトネスおよびグリントについて評価された。光沢と白色度は、レネタカードの白色の部分から作られた紙製のパンの中に均一に広げられた既知量のゲルにより試験され、実施例1の方法によって測定した。透明度は、レネタカードの白色および黒色の部分から作られた紙製のパンの中に均一に広げられた既知量のゲルにより試験され、実施例1の方法によって測定した。結果は、以下の表中に記載される。
【0094】
【表21】

【0095】
注:「NM」は、特性指数が与えられた例において測定可能ではないことを示す。
ブライトネスおよびグリントの評価点は次の意味である。1:優秀、2:非常に良好、3:良好、4:平均、および5:不良。目視観測に基づいた相対的な評価である。
【0096】
実施例20
本発明を例証する特殊効果ローションの化粧用の組成物が、以下の表中に記載された成分から調製された。
【表22】

【0097】
(a) 大きな粒子サイズの合成雲母(150−750μm)。
(b) 小さな粒子サイズの合成雲母(20−95μm)。
(c) 大きな粒子サイズの天然雲母(150−750μm)。
(d)イソプロピルパラベン、イソブチルパラベン、およびブチルパラベンのブレンド(International Specialty Products製、Wayne、NJ)
【0098】
脱イオン水とカルボマーは最初に混合され、ついで成分C−Gが混合され、中程度の撹拌下も80℃に加熱した。別途、成分H−Jを一緒にし、ゆっくりと撹拌しながら85℃に加熱した。ついで混合物に加え、80℃で均質化した。混合物は50℃に冷却され、LiquaPar(登録商標)をゆっくりと撹拌しながら加え、特殊効果ローションを得た。
【0099】
特殊効果ローションは、実施例1の視覚法およびスケール(グリント測定)の使用により、光沢、ブライトネスおよびグリントについて評価された。白色度は、レネタカードの白色の部分から作られた紙製のパンの中に均一に広げられた既知量のローションにより試験され、実施例1の方法によって測定した。結果は以下の表中に記載される:
【0100】
【表23】

【0101】
注:評価点は次の意味である。1:優秀、2:非常に良好、3:良好、4:平均、および5:不良。目視観測に基づいた相対的な評価である。
【0102】
本発明はそれの好ましい実施態様に関して記載されたが、当業者によって理解されるように、より広範に適用可能である。記載された発明が多くの方法で変えられることができることは明白である。そのような変更は発明の精神および範囲からの逸脱と見なされず、クレームの範囲内に含まれるものと意図される。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
約150μmから約1000μmの範囲の粒子サイズを有する、コーティングされた合成雲母の真珠光沢顔料を含む化粧用組成物。
【請求項2】
粒子サイズが約200μmから約900μmである、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項3】
粒子サイズが約200μmから約800μmである、請求項2記載の化粧用組成物。
【請求項4】
コーティングされた合成雲母が、少なくとも40%の光沢を有する、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項5】
コーティングされた合成雲母が、少なくとも60%の光沢を有する、請求項4記載の化粧用組成物。
【請求項6】
コーティングされた合成雲母が、少なくとも80%の光沢を有する、請求項5記載の化粧用組成物。
【請求項7】
光沢の向上が少なくとも15%である、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項8】
光沢の向上が少なくとも30%である、請求項7記載の化粧用組成物。
【請求項9】
組成物が少なくとも70%の白色度を有する、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項10】
組成物が少なくとも80%の白色度を有する、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項11】
白色度の向上が少なくとも5%である、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項12】
白色度の向上が少なくとも10%である、請求項12記載の化粧用組成物。
【請求項13】
組成物が120未満の圧縮性比率を有する、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項14】
組成物が110未満の圧縮性比率を有する、請求項13記載の化粧用組成物。
【請求項15】
真珠光沢顔料が少なくとも0.5の嵩密度を有する、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項16】
真珠光沢顔料が少なくとも0.6の嵩密度を有する、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項17】
真珠光沢顔料が少なくとも10%向上した透明度を有する、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項18】
真珠光沢顔料が少なくとも15%向上した透明度を有する、請求項17記載の化粧用組成物。
【請求項19】
少なくとも3%向上したブライトネスを有する、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項20】
少なくとも5%向上したブライトネスを有する、請求項19記載の化粧用組成物。
【請求項21】
合成雲母が、白雲母、金雲母、チオタイト、絹雲母、リシア雲母、ソーダ雲母、および天然雲母の水酸基の代わりに少なくとも1つの弗化物イオンを有する合成雲母から成る群から選択される、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項22】
合成雲母がフルオル雲母である、請求項21記載の化粧用組成物。
【請求項23】
合成雲母が、二酸化チタン、酸化クロム、酸化鉄およびそれらの組み合わせからなる群から選択される金属酸化物でコーティングされる、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項24】
合成雲母が、二酸化チタンでコーティングされる、請求項23記載の化粧用組成物。
【請求項25】
コーティングされた合成雲母が二酸化チタンでコーティングされる、請求項22記載の化粧用組成物。
【請求項26】
化粧用組成物が、マニキュア、口紅、リップグロス、アイ−マスカラ、ヘア−マスカラ、ルースボディパウダー、タルク非含有ボディパウダー、クリームないし粉末のアイシャドー/頬紅、固形パウダーアイシャドー、固形パウダー頬紅、ヘアおよびボディゲル剤、シャンプーとボディウォッシャー、特殊効果ローション剤、ファンデーション、アイライナ、ベビィローション剤、オイル、パウダーおよびクリーム剤、 バスカプセル剤、バスオイル、バスタブレット、バスソルト、浴用石鹸および洗剤、すべてのタイプの頬紅、ボディと手のための調合品、バブルバス、並びにコールドクリーム、クレンジングローションのようなクレンジング製品、リキッドおよびパッド、コロンおよび化粧水、アイブローペンシル、アイローション、アイメークアップ調合品、顔および首のための調合品、おしろい、ヘアシャンプー、屋内の日焼け調合品、脚およびボディーペイント、男性用のタルカンパウダー、ネイルエクステンダー、 ネイルエナメル、紅、香水、日焼けゲル剤、クリーム剤およびリキッド類から成る群から選択される、請求項1記載の化粧用組成物。
【請求項27】
請求項1記載の組成物を含む、向上した光沢を有する、化粧用組成物。
【請求項28】
請求項1記載の組成物を含む、向上した白色度を有する、化粧用組成物。
【請求項29】
請求項1記載の組成物を含む、向上した圧縮性を有する、化粧用組成物。
【請求項30】
請求項1記載の組成物を含む、向上した透明度を有する、化粧用組成物。
【請求項31】
請求項1記載の組成物を含む、向上したブライトネスを有する、化粧用組成物。
【請求項32】
請求項1記載の組成物を含む、向上したグリントを有する、化粧用組成物。
【請求項33】
請求項1記載の組成物を加えることを含む、化粧用組成物の光沢を向上する方法。
【請求項34】
請求項1記載の組成物を加えることを含む、化粧用組成物の白色度を向上する方法。
【請求項35】
請求項1記載の組成物を加えることを含む、化粧用組成物の圧縮性を向上する方法。
【請求項36】
請求項1記載の組成物を加えることを含む、化粧用組成物の透明度を向上する方法。
【請求項37】
請求項1記載の組成物を加えることを含む、化粧用組成物のブライトネスを向上する方法。
【請求項38】
請求項1記載の組成物を加えることを含む、化粧用組成物のグリントを向上する方法。


【公表番号】特表2007−517799(P2007−517799A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−547267(P2006−547267)
【出願日】平成16年12月21日(2004.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2004/042943
【国際公開番号】WO2005/065632
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(596024024)サン・ケミカル・コーポレーション (39)
【Fターム(参考)】