説明

宅内監視制御システム、宅内監視制御方法、および監視制御装置

【課題】 監視制御対象の宅内機器が宅内のどの領域に配置されたかを示す位置情報を宅内機器毎に容易に対応付けることができる宅内監視制御システム、宅内監視制御方法、および監視制御装置を提供する。
【解決手段】 監視制御装置CVは、宅内地図および位置情報テーブルを位置情報記憶部14に記憶し、制御部10は、各宅内機器の識別情報に対応するアイコンを生成して、宅内地図、アイコンをモニタ画面12に表示し、操作部13の操作によってアイコンに対応付けられた識別情報を具備する宅内機器にLANインタフェース部11を介して位置確認信号を送信し、モニタ画面12に表示した宅内地図上のいずれかの領域に、位置確認信号の受信を報知した宅内機器のアイコンを対応付けることで、当該アイコンに対応する識別情報と当該領域を示す位置情報との対応関係を位置情報テーブルに記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宅内監視制御システム、宅内監視制御方法、および監視制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、監視制御装置にネットワークを介して複数の宅内機器が接続して、監視制御装置が各宅内機器の監視または制御の少なくとも一方を行う宅内監視制御システムがある(例えば、特許文献1参照)。このような宅内監視制御システムでは、監視制御装置が、各宅内機器の機器識別情報と位置情報とを対応させて記憶しており、これらの情報に基づいて各宅内機器の監視制御を行う。機器識別情報は、各宅内機器のアドレス情報や、各宅内機器の種別情報(警報器、監視カメラ等)であり、位置情報は、各宅内機器が宅内のどの領域(部屋、廊下等)に配置されたかを示す情報である。
【0003】
各宅内機器の機器識別情報と位置情報を対応付けるマッピング方法としては、下記(1)〜(3)の方法があった。
(1)サービス提供者または設計者または施工者等の業者が、宅内機器の機器識別情報と位置情報を対応付けた設定データを電子ファイルで作成し、この電子ファイルを監視制御装置に転送する。
(2)ネットワークを介して接続されたサーバよりダウンロードした宅内における各部屋の配置図、または監視制御装置に予め格納されている部屋の配置図上に、施工者または使用者が宅内機器毎の位置を確認しながら設定する。
(3)宅内機器に位置情報毎に異なる位置識別番号を予め割り付けたり、DIPスイッチ等で位置識別番号を設定し、この位置識別番号を監視制御装置にネットワーク経由で送信し、監視制御装置では受信した位置識別番号を、当該宅内機器の機器識別情報に対応付ける。
【特許文献1】特開2007−272863号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記(1)のマッピング方法では、宅内機器の数が増えた場合、業者に、設定データの電子ファイルを作成してもらう必要があるが、個人の住宅設備のように専属の管理会社がない場合は、不可能である。また、管理会社にしても、個人の住宅設備を管理しようとすると管理戸数が多くなり、管理工数も増大してしまう。一般に汎用的な住宅設備は、非住宅設備(ビル等)のように、管理会社に管理を委託する形をとらない。そのため、住宅に住む使用者がマッピング設定を行う必要があるが、設定データの電子ファイル作成は、作成手順や作成ツール等の観点から困難である。また、管理会社に住宅設備の管理を委託しようとしても、管理費用が必要となり、使用者は敬遠する。
【0005】
また、上記(2)のマッピング方法では、宅内機器の位置が使用者には判り難く、宅内機器の位置を特定することが困難である。また、複数の同じ宅内機器がある場合、設定内容を区別することが困難である。また、1台の宅内機器の配下にさらに宅内機器が接続されている場合、その配下の宅内機器の存在や種別が使用者には判り難い。特に、初期設定時や、複数の宅内機器を移動・追加した場合、トライアンドエラーで何回か設定作業を繰り返す必要がある。さらに、警報器のような受動的な宅内機器に対して正しい設定が行われたか否かを判断するためには、実際に機器を作動させてみる必要があり、設定工数が増大してしまう。
【0006】
また、上記(3)のマッピング方法では、機器に不慣れな人やお年寄りにとって、DIPスイッチ等を用いた位置識別番号の設定のように抽象化された方法では判り難い。
【0007】
このように、従来の宅内監視制御システムは、監視制御対象の宅内機器の機器識別情報と位置情報との対応付けを容易に設定できるものではなかった。
【0008】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、監視制御対象の宅内機器が宅内のどの領域に配置されたかを示す位置情報を宅内機器毎に容易に対応付けることができる宅内監視制御システム、宅内監視制御方法、および監視制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、宅内の複数の領域に各々配置されて固有の識別情報を具備する宅内機器と、各宅内機器が伝送路を介して接続され、各宅内機器の監視または制御の少なくとも一方を、識別情報を用いて行う監視制御装置とを宅内に備え、監視制御装置は、宅内の複数の領域を示す領域情報画像、および宅内機器の識別情報と当該宅内機器を設置した領域を示す位置情報との対応関係を記憶する記憶手段と、各宅内機器の識別情報に対応するアイコンを生成するアイコン生成手段と、領域情報画像およびアイコンを1つの画面で表示する表示手段と、画面上のアイコンに対応付けられた識別情報を具備する宅内機器を指定する機器指定手段と、指定された宅内機器に位置確認信号を送信する送信手段と、画面上の領域情報画像に示された複数の領域のうち、いずれかの領域にアイコンが対応付けられることで、当該アイコンに対応する宅内機器の識別情報と当該領域を示す位置情報との対応関係を記憶手段に記憶させる対応付け手段とを備え、宅内機器は、位置確認信号を受信した場合に、位置確認信号を受信したことを報知する報知手段を備え、監視制御装置では、対応付け手段が、領域情報画像に示された複数の領域のうちいずれかの領域に、前記位置確認信号の受信を報知した宅内機器のアイコンが対応付けられることで、当該アイコンに対応する宅内機器の識別情報と当該領域を示す位置情報との対応関係を記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、宅内監視制御システムにおいて、宅内機器に対応するアイコンが、監視制御装置の表示手段に表示され、ユーザは、そのアイコンを指定することで、対応する宅内機器に報知動作を行わせて、宅内機器の設置場所を容易に認識できるとともに、宅内機器とアイコンとの対応を容易に認識できる。さらには、アイコンを領域情報画像のいずれかの領域に対応付けるだけで、宅内機器の識別情報と当該宅内機器を設置した領域を示す位置情報との対応関係を設定することができる。したがって、管理会社に管理を委託することなく、監視制御対象の宅内機器が宅内のどの領域に配置されたかを示す位置情報を宅内機器毎に容易に対応付けることができる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1において、前記監視制御装置に宅内機器が接続した場合に、当該宅内機器の識別情報に対応するアイコンを前記表示手段に表示することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、新規参入した宅内機器を自動で検出できる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記宅内機器の報知手段は、音を出力する音発生手段で構成され、前記監視制御装置では、前記表示手段が領域情報画像および複数のアイコンを1つの画面で表示して、前記機器指定手段が画面上の複数のアイコンに対応付けられた各識別情報を具備する宅内機器を指定すると、前記送信手段は、当該指定された各宅内機器の音発生手段に互いに異なる音を発生させる位置確認信号を送信することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、宅内機器が見つけ難いところに配置されていても、音出力によって宅内機器の発見が可能となり、さらに同一の宅内機器が複数配置されたとしても、互いに異なる音出力によって宅内機器とアイコンとの対応付けが容易となる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1または2において、前記宅内機器の報知手段は、光を出力する発光手段で構成され、前記監視制御装置では、前記表示手段が領域情報画像および複数のアイコンを1つの画面で表示するとともに各アイコンを互いに異なる色で表示して、前記機器指定手段が画面上の複数のアイコンに対応付けられた各識別情報を具備する宅内機器を指定すると、前記送信手段は、当該指定された各宅内機器の発光手段に対応するアイコンと同じ色の光を出力させる位置確認信号を送信することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、同一の宅内機器が複数配置されたとしても、互いに異なる光出力によって宅内機器とアイコンとの対応付けが容易となる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1または2において、前記宅内機器の報知手段は、画像情報を前記監視制御装置へ送信する撮像手段で構成され、監視制御装置では、前記表示手段が領域情報画像および複数のアイコンを1つの画面で表示して、前記機器指定手段が画面上の複数のアイコンに対応付けられた各識別情報を具備する宅内機器を指定すると、前記送信手段は、当該指定された各宅内機器の撮像手段から画像情報を送信させる位置確認信号を送信することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、撮像手段を具備した宅内機器が複数配置されたとしても、各宅内機器から送信された画像情報によって宅内機器とアイコンとの対応付けが容易となる。さらに、ユーザが宅内機器の設置場所に行かなくても、宅内機器とアイコンとの対応付けが可能となる。
【0019】
請求項6の発明は、宅内の複数の領域に各々配置されて固有の識別情報を具備する宅内機器と、各宅内機器が伝送路を介して接続され、各宅内機器の監視または制御の少なくとも一方を、識別情報を用いて行う監視制御装置とを宅内に備えたシステムの宅内監視制御方法において、監視制御装置は、宅内の複数の領域を示す領域情報画像を記憶し、さらに各宅内機器の識別情報に対応するアイコンを生成して、領域情報画像およびアイコンを1つの画面で表示し、画面上のアイコンに対応付けられた識別情報を具備する宅内機器を指定されると、指定された宅内機器に位置確認信号を送信し、宅内機器は、位置確認信号を受信した場合に、位置確認信号を受信したことを報知し、監視制御装置では、画面上の領域情報画像に示された複数の領域のうちいずれかの領域に、前記位置確認信号の受信を報知した宅内機器のアイコンが対応付けられることで、当該アイコンに対応する宅内機器の識別情報と当該領域を示す位置情報との対応関係を記憶することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、宅内監視制御方法において、宅内機器に対応するアイコンが、監視制御装置の表示手段に表示され、ユーザは、そのアイコンを指定することで、対応する宅内機器に報知動作を行わせて、宅内機器の設置場所を容易に認識できるとともに、宅内機器とアイコンとの対応を容易に認識できる。さらには、アイコンを領域情報画像のいずれかの領域に対応付けるだけで、宅内機器の識別情報と当該宅内機器を設置した領域を示す位置情報との対応関係を設定することができる。したがって、管理会社に管理を委託することなく、監視制御対象の宅内機器が宅内のどの領域に配置されたかを示す位置情報を宅内機器毎に容易に対応付けることができる。
【0021】
請求項7の発明は、宅内の複数の領域に各々配置されて固有の識別情報を具備する宅内機器が伝送路を介して接続され、各宅内機器の監視または制御の少なくとも一方を識別情報を用いて行う監視制御装置において、宅内の複数の領域を示す領域情報画像、および宅内機器の識別情報と当該宅内機器を設置した領域を示す位置情報との対応関係を記憶する記憶手段と、各宅内機器の識別情報に対応するアイコンを生成するアイコン生成手段と、領域情報画像およびアイコンを1つの画面で表示する表示手段と、画面上のアイコンに対応付けられた識別情報を具備する宅内機器を指定する機器指定手段と、指定された宅内機器に位置確認信号を送信する送信手段と、画面上の領域情報画像に示された複数の領域のうち、いずれかの領域にアイコンが対応付けられることで、当該アイコンに対応する宅内機器の識別情報と当該領域を示す位置情報との対応関係を記憶手段に記憶させる対応付け手段とを備え、対応付け手段が、領域情報画像に示された複数の領域のうちいずれかの領域に、前記位置確認信号の受信を報知した宅内機器のアイコンが対応付けられることで、当該アイコンに対応する宅内機器の識別情報と当該領域を示す位置情報との対応関係を記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、監視制御装置において、宅内機器に対応するアイコンが、監視制御装置の表示手段に表示され、ユーザは、そのアイコンを指定することで、対応する宅内機器に報知動作を行わせて、宅内機器の設置場所を容易に認識できるとともに、宅内機器とアイコンとの対応を容易に認識できる。さらには、アイコンを領域情報画像のいずれかの領域に対応付けるだけで、宅内機器の識別情報と当該宅内機器を設置した領域を示す位置情報との対応関係を設定することができる。したがって、管理会社に管理を委託することなく、監視制御対象の宅内機器が宅内のどの領域に配置されたかを示す位置情報を宅内機器毎に容易に対応付けることができる。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明では、監視制御対象の宅内機器が宅内のどの領域に配置されたかを示す位置情報を宅内機器毎に容易に対応付けることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
(実施形態)
本実施形態の宅内監視制御システムは、図4に示すように住宅内に設置された複数の宅内機器Knと伝送路(エンハンスト・カテゴリ5若しくはカテゴリ6のLANケーブル)を介して接続される統合管理装置TMと、統合管理装置TMにLANケーブルを介して接続される監視制御装置CVや図示しないパーソナルコンピュータ等の端末装置とを備え、これら複数の宅内機器Kn(n=1,2,…)と統合管理装置TMと端末装置とが汎用の通信プロトコル(TCP/IP、UDP、HTTPなど)を利用した宅内ネットワークを構成している。この宅内ネットワークは、100BASE-TX(IEEE 802.3u)規格に準拠したローカルエリアネットワーク(LAN)であって、ハブに相当する統合管理装置TMに、ネットワーク端末に相当する各宅内機器Knや監視制御装置CVなどがスター配線で接続されている。さらに統合管理装置TMは、インターネットに接続するための回線の種類(電話回線、CATV回線、光ファイバ回線など)に応じてADSLモデムやケーブルモデムあるいはONU(Optical Network Unit)などのインターネット接続装置MDと通信ケーブル(通常、LANケーブル)によって接続され、インターネット接続装置MDが介在することで宅内ネットワークが外部ネットワークたるインターネットに接続される。なお、この種のインターネット接続装置MDは従来周知であるから詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
【0026】
また、宅内ネットワークには住宅から離れた遠隔地に設置されたセンタ装置(センタサーバ)SVがインターネットを通じて接続されており、後述するようにインターネットに接続可能なノート型のパーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)等からなる携帯端末PTとセンタ装置SVとの間でインターネットを介したデータ通信を行うことにより、例えば、携帯端末PTを使って外出先から宅内機器Knの制御や監視を行うことができる。センタ装置SVは、ネットワーク機能を有する汎用のコンピュータ装置で構成されており、携帯端末PTからインターネットを通じて送信される統合管理装置TM宛のメッセージや統合管理装置TMから宅内ネットワークに属さない端末装置に宛て送信されるメッセージを中継する機能を有している。但し、上述のようなインターネット接続機能を有する携帯端末PTやセンタ装置SVは従来周知であるから、詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
【0027】
統合管理装置TMは、図2に示すようにそれぞれにLANケーブルを介して宅内機器Knや端末装置(監視制御装置CV等)が接続される複数の通信ポート2i(i=1,2,…)と、LANケーブルを介してインターネット接続装置MDが接続される通信ポート3と、通信ポート2i,3間の伝送経路を切り換えるとともに通信ポート2i,3間で転送されるパケットの破棄や通信ポート2i又は3の遮断若しくは制限等の処理(以下、パケット処理と呼ぶ。)を実行するパケット処理部4と、CPUを主構成要素としパケット処理部4を制御する制御部1と、宅内機器Knやインターネット接続装置MDや端末装置のMAC(Media Access Control:媒体アクセス制御)アドレスやネットワークアドレス(プライベートのIPアドレス)、各宅内機器Knに関する制御情報や監視情報を記憶するための記憶部5とを備えており、ネットワークにおけるデータ授受をコントロールしている。
【0028】
制御部1は、伝送経路を切り換えさせる機能(経路切換機能)や、パケットに対するウイルスチェックやフィルタリング等を実行する機能(ネットワークセキュリティ機能)や、UPnP(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)のコントロールポイントの機能を実装しており、UPnPにおいてデバイスの検出を行うSSDP(Simple Service Discovery Protocol)を利用してUPnPのデバイスに相当する各宅内機器Knを自動的に検出するようになっている。
【0029】
監視制御装置CVは、図1に示すように、マイコンを主構成要素とする制御部10と、宅内ネットワークのLANケーブルが接続されて制御部10と宅内ネットワークのインタフェースを行うLANインタフェース部11と、制御部10によって表示内容が制御されるモニタ画面12と、制御部10に接続してモニタ画面上のGUI操作を行うマウス等の操作部13と、宅内の部屋の配置を示した後述の宅内地図M1(領域情報画像)の画像データや、後述の位置情報テーブルTB1を格納した位置情報記憶部14(記憶手段)とで構成され、ユーザがモニタ画面12上の監視制御画面を見ながら操作部13を操作することによって(またはタイマ機能等を用いた自動制御によって)、統合装置TM宛に宅内機器Knの制御要求や監視要求を送信し、統合装置TMを介して宅内機器Knを制御したり、宅内機器Knから監視情報を取得する。
【0030】
宅内機器Knは、図3に示すように、マイコンを主構成要素とする制御部20と、宅内ネットワークのLANケーブルが接続されて制御部20と宅内ネットワークのインタフェースを行うLANインタフェース部21と、宅内機器毎の機能(例えば、センサ機能、撮像機能、照明機能等)を有する機能部22と、スピーカ装置とLED点灯装置の少なくともいずれか一方を具備して、制御部20により音声報知またはLEDの点灯・点滅による報知を行う報知部23とを備えており、制御部20は、自己のMACアドレスやネットワークアドレスや種別情報(以下、機器識別情報と称す)を予め格納しており、宅内ネットワーク経由で機器識別情報を送信可能に構成されている。本実施形態では、宅内機器Knとして、火災検知や侵入者検知等の機能を備えた警報器K1,K2や、宅内外の様子を撮像する監視カメラK3,K4や、リモコン機器K5等を備える。
【0031】
また、リモコン機器K5は、制御ケーブルを介して配下の宅内機器K5nが接続しており、これらの宅内機器5nと統合装置TMとのインタフェース機能を有し、統合装置TMを介して端末装置から制御要求のメッセージを受け取ったときに制御ケーブルを介して各宅内機器K5nを個別に制御して運転(照明器具の場合は点灯)と停止(照明器具の場合は消灯)を切り換え、統合装置TMを介して端末装置から監視要求のメッセージを受け取ったときに制御ケーブルを介して各宅内機器K5nの動作状態(運転<点灯>又は停止<消灯>)を個別に取得するとともに、制御要求や監視要求に対する応答(各宅内機器K5nの動作状態)のメッセージを要求メッセージの送信元である端末装置に向けて統合装置TMを介して送信させる機能(監視制御機能)を有する。またリモコン機器K5は、自己の配下にある宅内機器K5nの識別情報等を予め格納している。本実施形態では、宅内機器K5nとして、照明器具K51,K52と、電気錠K53とを備える。
【0032】
このような宅内監視制御システムでは、監視制御装置CVが具備する位置情報記憶部14の位置情報テーブルTB1において、宅内機器KnのMACアドレスやネットワークアドレス(以下、機器識別情報と称す)と、当該宅内機器Knが宅内のどの領域(リビング、キッチン、玄関、和室、部屋、廊下等)に配置されたかを示す位置情報とを対応付けることによって、監視制御装置CVは、例えば「リビングの人感センサが作動した」、「台所の火災センサが作動した」、「庭の監視カメラの撮像画像が見たい」という、宅内機器Knの設置場所に対応した監視・制御を行うことができる。
【0033】
以下、本実施形態における各宅内機器Knの機器識別情報と位置情報とを対応付けるマッピング処理について説明する。
【0034】
まず、本宅内監視制御システムの動作中に、宅内機器Knの新規参入(電源がオンされる、新たに宅内ネットワークに接続される等)があった場合、新規参入の宅内機器Knから当該宅内機器の機器識別情報を含む存在通知信号が、統合管理装置TMを経由して監視制御装置CVへ送信される。
【0035】
そして、監視制御装置CVでは、制御部10が、新規参入の宅内機器Knから受け取った存在通知信号に含まれる機器識別情報と、位置情報記憶部14内の宅内地図M1の画像データとから位置情報設定画面を作成し、当該位置情報設定画面をモニタ画面12に表示する。モニタ画面12には、図5に示すように宅内地図M1が表示されており、宅内地図M1は実際の部屋や廊下等の配置に模して作成されており、ユーザにとっては違和感の少ない表示となる。さらに宅内地図M1の横には、新規参入の宅内機器Knの機器識別情報に対応したアイコンXn(n=1,2,…)が表示されている(表示手段)。本実施形態では、新規参入の宅内機器Knを、警報器K1,K2、監視カメラK3,K4としており、モニタ画面12には宅内機器K1〜K4の各機器識別情報に各々対応したアイコンX1〜X4が表示されている。なお、アイコンXnのテンプレートデータ(アイコンの形状、文字等)は、宅内機器Knの機器識別情報に含まれる種別情報に対応して制御部10内に予め格納されており、制御部10は、宅内機器Knの種別情報からテンプレートデータを選択してアイコンを生成しており、モニタ画面12に表示されるアイコンKnは、宅内機器Knの種別(カメラ、警報器等)に対応したデザインとなっている(アイコン生成手段)。なお、以降、「宅内機器Knに対応したアイコンXn」という記載は、「宅内機器Knの機器識別情報に対応したアイコンXn」という記載と同義である。
【0036】
そして、ユーザは、モニタ12上の位置情報設定画面を見ることで、アイコンX1〜X4に対応する新規参入の宅内機器K1〜K4があることが判るが、宅内機器K1〜K4の設置場所や、アイコンX1〜Xnがどの宅内機器に対応しているかまでは判らない。次に、宅内機器K1〜K4が、現在どの場所に存在しているかを明確にするとともに、同一種別である警報器K1,K2、カメラK3,K4を区別する必要がある。そこで、ユーザは、モニタ画面12上の位置情報設定画面を見ながら操作部13を操作し、アイコンX1(警報)をクリックすると、制御部10は、アイコンX1に対応する警報器K1へ統合管理装置TM経由で位置確認信号を送信する(機器指定手段、送信手段)。宅内機器K1〜K4のMACアドレスやネットワークアドレスは、宅内機器K1〜K4から統合管理装置TM経由で受け取った機器識別情報に含まれており、制御部10はこれらのアドレスを用いて通信を行う。
【0037】
位置確認信号を受け取った警報器K1は、報知部23による報知動作を行うのであるが、受け取った位置確認信号には報知手段情報が含まれており、スピーカからの音声報知と、LEDの点灯・点滅報知とのいずれを用いるかを、報知手段情報によって設定される。スピーカからの音声報知が設定された場合には、スピーカから報知音を出力することで、宅内のユーザに対して設置場所を認識させる。また、LEDの点灯・点滅報知が設定された場合には、LEDを点灯・点滅させることで、宅内のユーザに対して設置場所を認識させる。なお、報知部23が、スピーカ装置とLED点灯装置のいずれか一方のみを具備している場合は、報知手段情報に関わらず、自己の具備している報知手段で報知動作を行う。
【0038】
そしてユーザは、報知音またはLEDの点灯・点滅にしたがって宅内を探して、警報器K1の設置場所(ここではリビング)を認識すると、監視制御装置CVでモニタ画面12上の位置情報設定画面を見ながら操作部13を操作し、図6に示すように、アイコンX1(警報)をドラッグして、宅内地図M1上のリビングに移動させた後、決定ボタンB1をクリックする。すると制御部10は、警報器K1の機器識別情報に、位置情報「リビング」を対応付けて、位置情報記憶部14の位置情報テーブルTB1に格納する(対応付け手段)。
【0039】
上記のように、ユーザがモニタ画面12上の位置情報設定画面を見ながら操作部13を操作し、アイコンXnをクリックすることによって、当該アイコンXnに対応する宅内機器Knへ位置確認信号を送信し、位置確認信号を受信した宅内機器Knがユーザに対して報知動作を行うことによって、ユーザに宅内機器Knの設置場所を認識させるとともに、宅内機器KnとアイコンXnとの対応を認識させる。そして、ユーザが、監視制御装置CVのモニタ画面12上で、先程クリックしたアイコンXnをドラッグして、宅内地図M1上の該当する場所に移動させた後、決定ボタンB1をクリックすることで、制御部10は、宅内機器Knの機器識別情報に位置情報を対応付けて、位置情報テーブルTB1を更新する。この動作を繰り返すことで、新規参入の全ての宅内機器K1〜K4の機器識別情報に位置情報を対応付けて、図7に示すように位置情報記憶部14の位置情報テーブルTB1に格納する(図7中の、○○○○、□□□□、△△△△、■■■■が、宅内機器K1〜K4の機器識別情報である)。
【0040】
また、監視制御装置CVのモニタ画面12上の位置情報設定画面において(図5参照)、アイコンX1〜X4に対応して送信される報知手段情報に、報知音の種類を特定する報知音情報を付加することもでき、アイコンX1〜X4に対応して送信される各報知手段情報に、互いに異なる報知音情報を自動または手動で付加しておく。このとき、ユーザは、どのアイコンにどの報知音を設定したかを認識している。
【0041】
そして、一括ボタンB2をクリックすることで、全てのアイコンX1〜X4に対応する宅内機器K1〜K4へ位置確認信号を送信し、位置確認信号を受信した宅内機器K1〜K4の各報知部23がユーザに対して音声報知動作を行うのであるが、その際、宅内機器K1〜K4が受け取った報知音情報が互いに異なるものであるので、宅内機器K1〜K4の各報知部23は互いに異なる音色、音程、リズムで音声報知する。したがって、宅内機器K1〜K4が見つけ難いところに配置されていても、音出力によって各宅内機器の発見が可能となり、さらに同一の宅内機器が複数配置されたとしても、互いに異なる音出力によって各宅内機器とアイコンとの対応付けが容易となる。さらに、ユーザは、位置確認信号の送信操作を1回のみ行うだけで、全ての宅内機器K1〜K4の配置場所を区別して認識でき、マッピング作業の簡略化を図ることができる。
【0042】
さらに、宅内機器K1〜K4の各報知部23が複数の色からいずれかの色を切替可能に発光可能なLEDで構成されている場合、監視制御装置CVのモニタ画面12上の位置情報設定画面において(図5参照)、アイコンX1〜X4に対応して送信される報知手段情報に、LEDの発光色や点灯・点滅報知の種類を特定する報知光情報を付加することもでき、アイコンX1〜X4に対応して送信される各報知手段情報に、互いに異なる報知光情報を自動または手動で付加しておく。このとき、ユーザは、どのアイコンにどの報知光を設定したかを認識している。
【0043】
そして、一括ボタンB2をクリックすることで、全てのアイコンX1〜X4に対応する宅内機器K1〜K4へ位置確認信号を送信し、位置確認信号を受信した宅内機器K1〜K4の各報知部23がユーザに対してLEDの点灯・点滅報知動作を行うのであるが、その際、宅内機器K1〜K4が受け取った報知光情報が互いに異なるものであるので、宅内機器K1〜K4の各報知部23は互いに異なる色、点滅パターンで点灯・点滅報知する。したがって、同一の宅内機器が複数配置されたとしても、互いに異なる光出力によって宅内機器とアイコンとの対応付けが容易となる。さらに、ユーザは、位置確認信号の送信操作を1回のみ行うだけで、全ての宅内機器K1〜K4の配置場所を区別して認識でき、マッピング作業の簡略化を図ることができる。
【0044】
また、アイコンX1〜X4を互いに異なる色で生成し、全てのアイコンX1〜X4に対応する宅内機器K1〜K4へ位置確認信号を送信した場合に、位置確認信号を受信した宅内機器K1〜K4の各報知部23が、対応するアイコンX1〜X4の色と同じ色でLEDの点灯・点滅報知動作を行う構成でもよい。
【0045】
また、宅内機器Knがカメラである場合は、上記音声報知および点灯・点滅報知の代わりに、撮像画像(静止画または動画)を監視制御装置CVへ送信してもよい。この場合、宅内機器Kn(カメラ)が集音装置を具備していれば、撮像画像とともに音声情報も監視制御装置CVへ送信できる。そして、監視制御装置CVは、受け取った撮像画像をモニタ画面上に表示することで、宅内機器Kn(カメラ)の設置場所を認識できる。さらに、図8に示すように、カメラK3に対応するアイコンX3の横に、報知手段として選択可能な項目[静止画]のアイコンX31を生成し、カメラK4に対応するアイコンX4の横に、報知手段として選択可能な項目[動画][音声]のアイコンX41,X42を生成して、ユーザは、アイコンX31,X41,X42をクリックすることで、カメラK3,K4から所望の形態[静止画または動画または音声]で報知結果を受け取ることができる。したがって、撮像・集音手段を具備した宅内機器が複数配置されたとしても、各宅内機器から送信された画像情報、音声情報によって宅内機器とアイコンとの対応付けが容易となる。さらに、ユーザが宅内機器の設置場所に行かなくても、宅内機器とアイコンとの対応付けが可能となる。
【0046】
次に、照明器具K51,K52、電気錠K53を配下に接続したリモコン機器K5が新規参入した場合、リモコン機器K5から機器識別情報を含む存在通知信号が、統合管理装置TMを経由して監視制御装置CVへ送信される。
【0047】
そして、監視制御装置CVでは、制御部10が、新規参入のリモコン機器K5から受け取った存在通知信号に含まれる機器識別情報と、位置情報記憶部14内の宅内地図M1の画像データとから位置情報設定画面を作成し、当該位置情報設定画面をモニタ画面12に表示する。モニタ画面12には、図9(a)に示すように、宅内地図M1の横に、新規参入のリモコン機器K5の機器識別情報に対応したアイコンX5が表示されている。
【0048】
また、リモコン機器K5から受け取った機器識別情報には、さらに配下の照明器具K51,K52、電気錠K53の各識別情報も含まれており、ユーザがモニタ画面12上の位置情報設定画面において、アイコンK5をダブルクリックすると、制御部10は、図9(b)に示すように、アイコンK5の下方に照明器具K51,K52、電気錠K53に対応する各アイコンX51,X52,X53を表示させる。そして、各アイコンXnをクリックすることによって、当該アイコンXnに対応する宅内機器Knへ位置確認信号を送信し、上記同様に位置情報テーブルTB1を更新する。なお、照明器具K51,K52の報知動作は照明の点灯・点滅動作でもよく、電気錠K53の報知動作は錠の開閉動作でもよい。
【0049】
以降、監視制御装置CVは、更新された位置情報テーブルTB1を参照して、宅内機器Knの位置情報に基づく監視・制御を行うことができる。そして、制御部10は、宅内機器Knから取得した監視情報や、宅内機器Knへ送信する制御情報を、位置情報テーブルTB1内の位置情報に組み合わせて、モニタ画面12に表示することで、ユーザにより判り易い情報として通知することができる。例えば、監視制御装置CVが、警報器K1が設置されているリビングから警報情報を受け取った場合は、「リビングより警報が上がっています」と報知することが可能である。
【0050】
また、ユーザが、宅内機器Knの設置場所を認識し、監視制御装置CVでモニタ画面12上の位置情報設定画面を見ながら操作部13を操作し、アイコンXnをドラッグして、宅内地図M1上の設置場所に移動させる際に、部屋の壁面や隅に移動させることによって、制御部10はアイコンXnの位置を判断して「リビングの東面より警報が上がっています」、「リビングの東南面より警報が上がっています」等のより詳細な報知を行うことも可能である。
【0051】
また、監視制御装置CVのモニタ画面12に監視制御画面を表示する際に、宅内地図M1の各領域(リビング、キッチン、玄関等)毎に、当該領域に設置されている宅内機器Knのアイコンを表示すれば、ユーザは、監視制御可能な宅内機器Knを設置場所に基づいて検索でき、検索した宅内機器Knのアイコンをクリックすることで、当該宅内機器Knの監視・制御を行うことができる。
【0052】
このように、本実施形態の宅内監視制御システムは、新規参入した宅内機器Knに対応するアイコンXnが、監視制御装置CVのモニタ画面12に表示され、ユーザは、そのアイコンXnをクリックすることで、対応する宅内機器Knに報知動作を行わせて、宅内機器Knの設置場所を容易に認識できるとともに、宅内機器KnとアイコンXnとの対応を容易に認識できる。さらには、アイコンXnをドラッグして、宅内地図M1上の設置場所に移動させるだけで、位置情報テーブルTB1を設定することができる。したがって、管理会社に管理を委託することなく、監視制御対象の宅内機器Knが宅内のどの領域に配置されたかを示す位置情報を宅内機器毎に対応付けるマッピング作業を、ユーザ自身が容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】実施形態の監視制御装置のブロック構成を示す図である。
【図2】統合管理装置のブロック構成を示す図である。
【図3】宅内機器のブロック構成を示す図である。
【図4】宅内監視制御システムの構成を示す図である。
【図5】マッピングを行う前の位置情報設定画面を示す図である。
【図6】マッピング中の位置情報設定画面を示す図である。
【図7】位置情報テーブルの構造を示す図である。
【図8】位置情報設定画面の別の形態を示す図である。
【図9】(a)(b)位置情報設定画面の別の形態を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
CV 監視制御装置
10 制御部
11LANインタフェース部
12 モニタ画面
13 操作部
14 位置情報記憶部
Kn 宅内機器
TM 統合管理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
宅内の複数の領域に各々配置されて固有の識別情報を具備する宅内機器と、各宅内機器が伝送路を介して接続され、各宅内機器の監視または制御の少なくとも一方を、識別情報を用いて行う監視制御装置とを宅内に備え、
監視制御装置は、宅内の複数の領域を示す領域情報画像、および宅内機器の識別情報と当該宅内機器を設置した領域を示す位置情報との対応関係を記憶する記憶手段と、各宅内機器の識別情報に対応するアイコンを生成するアイコン生成手段と、領域情報画像およびアイコンを1つの画面で表示する表示手段と、画面上のアイコンに対応付けられた識別情報を具備する宅内機器を指定する機器指定手段と、指定された宅内機器に位置確認信号を送信する送信手段と、画面上の領域情報画像に示された複数の領域のうち、いずれかの領域にアイコンが対応付けられることで、当該アイコンに対応する宅内機器の識別情報と当該領域を示す位置情報との対応関係を記憶手段に記憶させる対応付け手段とを備え、
宅内機器は、位置確認信号を受信した場合に、位置確認信号を受信したことを報知する報知手段を備え、
監視制御装置では、対応付け手段が、領域情報画像に示された複数の領域のうちいずれかの領域に、前記位置確認信号の受信を報知した宅内機器のアイコンが対応付けられることで、当該アイコンに対応する宅内機器の識別情報と当該領域を示す位置情報との対応関係を記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする宅内監視制御システム。
【請求項2】
前記監視制御装置に宅内機器が接続した場合に、当該宅内機器の識別情報に対応するアイコンを前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1記載の宅内監視制御システム。
【請求項3】
前記宅内機器の報知手段は、音を出力する音発生手段で構成され、前記監視制御装置では、前記表示手段が領域情報画像および複数のアイコンを1つの画面で表示して、前記機器指定手段が画面上の複数のアイコンに対応付けられた各識別情報を具備する宅内機器を指定すると、前記送信手段は、当該指定された各宅内機器の音発生手段に互いに異なる音を発生させる位置確認信号を送信することを特徴とする請求項1または2記載の宅内監視制御システム。
【請求項4】
前記宅内機器の報知手段は、光を出力する発光手段で構成され、前記監視制御装置では、前記表示手段が領域情報画像および複数のアイコンを1つの画面で表示するとともに各アイコンを互いに異なる色で表示して、前記機器指定手段が画面上の複数のアイコンに対応付けられた各識別情報を具備する宅内機器を指定すると、前記送信手段は、当該指定された各宅内機器の発光手段に対応するアイコンと同じ色の光を出力させる位置確認信号を送信することを特徴とする請求項1または2記載の宅内監視制御システム。
【請求項5】
前記宅内機器の報知手段は、画像情報を前記監視制御装置へ送信する撮像手段で構成され、監視制御装置では、前記表示手段が領域情報画像および複数のアイコンを1つの画面で表示して、前記機器指定手段が画面上の複数のアイコンに対応付けられた各識別情報を具備する宅内機器を指定すると、前記送信手段は、当該指定された各宅内機器の撮像手段から画像情報を送信させる位置確認信号を送信することを特徴とする請求項1または2記載の宅内監視制御システム。
【請求項6】
宅内の複数の領域に各々配置されて固有の識別情報を具備する宅内機器と、各宅内機器が伝送路を介して接続され、各宅内機器の監視または制御の少なくとも一方を、識別情報を用いて行う監視制御装置とを宅内に備えたシステムの宅内監視制御方法において、
監視制御装置は、宅内の複数の領域を示す領域情報画像を記憶し、さらに各宅内機器の識別情報に対応するアイコンを生成して、領域情報画像およびアイコンを1つの画面で表示し、画面上のアイコンに対応付けられた識別情報を具備する宅内機器を指定されると、指定された宅内機器に位置確認信号を送信し、
宅内機器は、位置確認信号を受信した場合に、位置確認信号を受信したことを報知し、
監視制御装置では、画面上の領域情報画像に示された複数の領域のうちいずれかの領域に、前記位置確認信号の受信を報知した宅内機器のアイコンが対応付けられることで、当該アイコンに対応する宅内機器の識別情報と当該領域を示す位置情報との対応関係を記憶する
ことを特徴とする宅内監視制御方法。
【請求項7】
宅内の複数の領域に各々配置されて固有の識別情報を具備する宅内機器が伝送路を介して接続され、各宅内機器の監視または制御の少なくとも一方を識別情報を用いて行う監視制御装置において、
宅内の複数の領域を示す領域情報画像、および宅内機器の識別情報と当該宅内機器を設置した領域を示す位置情報との対応関係を記憶する記憶手段と、各宅内機器の識別情報に対応するアイコンを生成するアイコン生成手段と、領域情報画像およびアイコンを1つの画面で表示する表示手段と、画面上のアイコンに対応付けられた識別情報を具備する宅内機器を指定する機器指定手段と、指定された宅内機器に位置確認信号を送信する送信手段と、画面上の領域情報画像に示された複数の領域のうち、いずれかの領域にアイコンが対応付けられることで、当該アイコンに対応する宅内機器の識別情報と当該領域を示す位置情報との対応関係を記憶手段に記憶させる対応付け手段とを備え、
対応付け手段が、領域情報画像に示された複数の領域のうちいずれかの領域に、前記位置確認信号の受信を報知した宅内機器のアイコンが対応付けられることで、当該アイコンに対応する宅内機器の識別情報と当該領域を示す位置情報との対応関係を記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする監視制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−282778(P2009−282778A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−134596(P2008−134596)
【出願日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】