説明

安否確認システム、安否確認プログラム、安否確認方法、及び安否確認装置。

【課題】 本発明は、災害時の安否確認をより容易かつ迅速に行うことを支援することを目的とする。
【解決手段】 安否情報に含まれる前記第一の利用者端末のアドレス及び第二の利用者端末装置の識別番号を抽出するステップと、前記第一の利用者端末のアドレスを安否確認データベースの安否確認済端末のアドレスに、第二の利用者端末の識別番号を安否確認データベースの周辺端末の識別番号にそれぞれ対応付けて格納するステップと、第二の利用者端末のアドレスが前記安否確認データベースの前記安否確認済端末アドレスに格納されていなければ、該安否確認データベースを参照して、該第二の利用者端末の識別番号を前記周辺端末の識別番号に格納している前記安否確認済端末のアドレスに、該第二の利用者端末の捜索要求を送信するステップにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二種類の無線通信手段を搭載している端末装置を用いた安否確認プログラム、方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
利用者が携帯する端末装置から送信される情報を利用して、該利用者の安否を確認する技術がある。利用者の安否を確認する技術に関して特許文献1がある。
【0003】
特許文献1には、災害が発生した場合に、安否確認システムが被災者端末に対して災害発生情報を送信し、被災者端末からの安否情報の受信をもって被災者の安否を確認するという技術が開示されている。
【0004】
以上のように特許文献1においては、被災者の操作によって安否情報が送信されるため、送信操作が行われなければ安否確認システムは被災者の安否を把握することが出来ない。
【0005】
特許文献1には、安否確認端末から選択された被災者の安否が未確認である場合には、該被災者が携帯する被災者端末に対して督促情報を送信し、更に所定時間応答がなければ、該被災者端末の位置情報を取得して安否確認端末に送信することが記載されている。
【特許文献1】特開2003―303254号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
被災者端末による送信操作が行われない要因として、1)電波状態が不安定で、端末は安否確認システムから安否情報の送信要求を受信できなかった場合、2)メール受信拒否設定により送信要求を受信できなかった場合、3)前記要求の受信が正常に行われたとしても、要求を受信したことにユーザが気づかなかった場合、4)負傷によりユーザが送信操作を行えなかった場合等が考えられる。
【0007】
特許文献1には、位置情報を取得した安否確認端末は被災者の現在地は確認できるが、上記4)の様に救助を要する状態なのか、上記1)ないし3)の様に救助を要する状態ではないのかを、安否確認端末のユーザが短時間で把握することがしばしば困難となる。
【0008】
本発明は上記の従来の問題点を鑑みたものであって、利用者による操作がなされない端末の利用者に対する安否確認をより容易かつ迅速に行うための支援を行う処理をコンピュータに実行させる安否確認システム、安否確認プログラム、安否確認方法、安否確認装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に開示する安否確認システムは、利用者により携帯される二種類の無線通信手段を備えた複数の利用者端末と、該利用者端末とネットワークを介して接続される安否確認装置からなる安否確認システムであって、前記複数の利用者端末のうちの第一の利用者端末は他の利用者端末の第一の無線通信手段に、該第一の無線通信手段の識別番号の送信命令を発信するとともに、該他の利用者端末である第二の利用者端末が有する第一の無線通信手段から、前記識別番号を受信する第一の無線通信手段と、前記受信した第二の利用者端末の前記識別番号と、前記第一の利用者端末の第二の無線通信手段のアドレスとを含む安否情報を前記安否確認装置に送信するとともに、該安否確認装置から該第二の利用者端末の捜索要求を受信する第二の無線通信手段とを有し、前記安否確認装置は前記利用者端末ごとに前記識別番号と前記アドレスとが対応付けて格納される利用者データベースと、前記安否番号を前記第一の利用者端末の第二の無線通信手段から受信する受信部と、前記安否情報の送信元である安否確認済端末のアドレス、及び該安否確認済端末が他の利用者端末から受信した周辺端末の識別番号を対応付けて格納する安否確認データベースと、前記受信した安否情報に含まれる前記第一の利用者端末のアドレス及び前記第二の利用者端末の識別番号を抽出し、該抽出したアドレスを前記安否確認データベースの前記安否確認済端末のアドレスに、該抽出した識別番号を該安否確認データベースの前記周辺端末の識別番号に、それぞれ対応付けて格納する情報抽出部と、前記利用者データベースを参照して、前記抽出した識別番号に対応する前記第二の利用者端末の前記アドレスを検索し、該検索したアドレスが前記安否確認データベースの前記安否確認済端末アドレスに格納されているかを判断する安否未確認端末判定部と、前記第二の利用者端末のアドレスが前記安否確認データベースの安否確認済端末のアドレスに格納されていなければ、該安否確認データベースを参照して、該第二の利用者端末の前記識別番号を前記周辺端末の識別番号に格納している前記安否確認済端末のアドレスに、該第二の利用者端末の捜索要求を送信する送信部ととを有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、安否情報を送信してこない安否未確認端末の利用者の安否を確認できる可能性が最も高い利用者の安否確認済みの端末を特定することが出来る。そして、前記特定した安否確認済みの端末に安否未確認端末の利用者の捜索を依頼することで、安否未確認端末の利用者の状態の把握を容易にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施例を図面を用いて示す。図1は本発明の実施の一形態の概念図である。安否確認装置1と利用者端末21・22・23・24(以下、全利用者端末を指す場合利用者端末2とする)と情報提供装置3はネットワーク4を介して接続されている。
【0012】
災害発生時に、安否確認装置1は予め登録された利用者端末2を対象として安否確認を行う。利用者端末2は複数の利用者がそれぞれ携帯する端末であって、例えば携帯電話やPDA(Personal Digital Assistante)やPHS(Personal Handy−phone System)等の携帯可能であって、無線通信機能を有するコンピュータである。
【0013】
そして、利用者端末2は二つの無線通信手段を備えている。例えば、第一の無線通信手段として公衆無線通信手段と第二の無線通信手段としてBluetoothやZigbeeやUWB(Ultra Wide Band)等の近距離無線通信手段を備えている。図1では利用者端末は21から24の4台を例示しているが、この台数に限るものではない。
【0014】
情報提供装置3は、災害発生情報として発生日時、災害規模、発生地域等を含む情報を提供する装置であり、気象庁や地方自治体、または民間の企業等に利用される災害情報提供サービスを行うコンピュータ等である。
【0015】
ネットワーク4は、インターネット、携帯電話網、電話網等に接続しているコンピュータが互いに通信できれば、どのような通信網であっても構わない。ただし、安否確認装置1と利用者端末2の通信は、無線通信網を介して行われることが望ましい。
【0016】
安否情報51・52は、利用者端末2から安否確認装置1に公衆回線網を介して送信されるデータを模式的に表したものであって、利用者端末2を携帯する利用者の安否を通知する内容などが含まれる。
【0017】
捜索要求9は、安否確認済端末に対して安否未確認端末の捜索を要求するデータを模式的に表したものであって、安否確認装置1から送信される。
【0018】
近距離無線通信手段通信可能範囲81・82は、利用者端末装置2が備えている近距離無線通信手段が通信可能な範囲を模式的に示したものである。利用者端末A21の近距離無線通信手段の通信可能範囲は81であり、利用者端末C23の近距離無線通信手段の通信可能範囲は82である。例えば、近距離無線通信手段がBluetoothのClass2であれば、近距離無線通信手段通信可能範囲81・82はおよそ半径10メートル圏内である。近距離無線通信手段通信可能範囲81・82は近距離無線通信手段の種類および周囲の環境等により決まる。
【0019】
安否確認装置1が情報提供装置3から災害発生情報を受信した場合、複数の利用者端末装置2に対して安否情報の送信操作を要求する応答要求を送信する。そして利用者端末装置2は、自身の近距離無線通信手段の通信可能範囲である近距離無線通信手段通信可能範囲8に存在する他の利用者端末の識別番号を、近距離無線通信手段を用いて取得する。識別番号とは、各利用者端末2が備える近距離無線通信手段を一意に識別するための情報である。例えば利用者端末装置2に搭載されているBluetoothデバイスのアドレス等である。
【0020】
そして、取得した周辺端末の識別番号と自身の端末アドレスとを含む安否情報5を安否確認装置1へ送信する。端末アドレスは公衆無線通信手段のアドレスである。
【0021】
利用者端末A21の近距離無線通信可能範囲81に、利用者端末B22と利用者端末C23と利用者端末D24とが存在する場合は、利用者端末A21は利用者端末B22、利用者端末C23、利用者端末D24の識別番号を近距離無線通網を介して取得することが出来る。そして、取得した識別番号を含む安否情報51を安否確認装置1に送信する。また、同様に利用者端末C23は近距離無線通信手段通信可能範囲82に存在する、利用者端末A21から識別番号を近距離無線通信網を介して取得し、取得した識別番号を含む安否情報52を安否確認装置1に送信する。
【0022】
安否確認装置1では、利用者端末A21と利用者端末C23から安否情報51・52を受信する。そして、安否情報51・52に含まれる識別番号に対応する利用者端末2の安否確認が出来ているかを判定する。安否確認が出来ていない安否未確認端末が存在する場合、この安否未確認端末を周囲に認識している安否確認済端末に、安否未確認端末の利用者の捜索を依頼する捜索要求9送信する。具体的処理は後述する。
【0023】
捜索要求9は、周囲に存在する安否未確認端末の捜索協力を依頼する内容のデータであって、さらに捜索対象となる安否未確認端末を携帯している利用者に関する情報を含むものとしても良い。
【0024】
例えば、安否確認装置1は、利用者端末A21から受信した安否情報51に含まれる識別番号に対応ついた利用者端末が、安否情報の送信を行っていない安否未確認端末であるかを判定する。詳細は後述するが、利用者端末B22および利用者端末D24は安否未確認端末であると判定され、利用者端末C23は安否情報52を送信済みであるので、安否確認済端末であると判定される。すると、安否確認装置1が利用者端末装置A21に安否未確認である利用者端末B22及び利用者端末D24の捜索要求9を送信する。
【0025】
このとき捜索対象である安否未確認端末B22及びD24の付近に存在し、もっとも効率的に捜索を行えるであろう安否確認済端末A21を特定して捜索要求9を送信することが出来る。このように特定された安否確認済端末Aが安否未確認端末B22,D24の捜索を行うことで、先に述べた要因によって安否情報を送信しなかった安否未確認端末の利用者の状態を容易に把握することができる。
【0026】
以下詳細な本発明の実施例に関して説明する。
【0027】
図2は本発明の実施の一形態である安否確認装置1の機能図である。安否確認装置1は複数の利用者端末2及び情報提供装置3とネットワーク(図示せず)を介して通信可能であって、送信部11と受信部12と要求作成部13と安否未確認端末判定部14と情報抽出部15と利用者データベース(以下DBとする)16と安否確認DB17と災害情報DB18と状況作成更新部19を有している。
【0028】
さらに、安否確認装置1は表示部6と入力部7に接続される。表示部6はデータを表示する処理部であり、ディスプレイ等である。入力部7は外部からデータの入力を受付ける処理部であり、キーボード等である。
【0029】
送信部11は、外部にデータを送信する処理を行う処理部であって、例えば利用者端末2に応答要求や捜索要求を送信する。受信部12は、外部からデータを受信する処理を行う処理部であって、例えば利用者端末2から安否情報を受信したり、情報提供サーバ3から災害発生情報を受信したりする。
【0030】
要求作成部13は、送信部11が送信するデータを作成する処理を行う処理部であって、例えば応答要求や捜索要求を作成する。安否未確認端末判定部14は、安否情報に含まれる識別番号に基づいて、該識別番号に対応する利用者端末の安否が確認済みであるか否かを判定する処理部である。安否情報とは、安否情報の送信元である利用者端末の端末アドレスと、該利用者端末が取得した他の利用者端末の近距離無線通信手段の識別情報を含むデータである。
【0031】
情報抽出部15は、受信部12が受信したデータから必要な情報を抽出して、適切なデータベースに格納する処理を行う処理部である。利用者DB16は、予め登録された利用者に関する情報を格納する記憶部である。安否確認DB17は、利用者端末2から受信した安否情報に含まれる情報を格納する記憶部である。災害情報DB18は、情報提供サーバ3から受信した災害発生情報に含まれる情報を格納する記憶部である。状況作成更新部19は各利用者の状況を確認するための表示画面を作成・更新する処理を行う処理部である。
【0032】
利用者DB16に格納されているデータテーブル例を図3に示す。あらかじめ安否確認装置1の受信部12は利用者端末2から利用者に関する情報を受付け、利用者DB16に格納する。また利用者DB16に格納されるデータテーブルは図3に示す全ての項目を備えていなくてもよく、更に他の項目を有しても良い。
【0033】
利用者DB16の項目「利用者名」161は、利用者の名前などの、利用者を識別するための情報を格納するデータ領域である。利用者DB16の項目「端末アドレス」162は、メールアドレスやIPアドレスなどの、安否確認端末1から送信される各種要求の送信先を格納するデータ領域である。利用者DB16の項目「登録地域」163は、利用者が最も存在している可能性の高い地域であって、居住地などを格納するデータ領域である。利用者DB16の項目「識別番号」164は、利用者端末2が搭載している近距離無線通信手段の識別番号を格納するデータ領域である。
【0034】
利用者DB16の項目「所属グループ」165は、会社の所属部署などの、利用者を帰属させるための情報を格納するデータ領域である。利用者DB16の項目「本人情報」166は、性別や年代などの本人に関する情報を格納するデータ領域である。利用者DB16の項目「本人URL」167は、利用者の安否情報や後述の制御鍵を参照するための画面に対応づいたURLを格納するデータ領域である。利用者DB16の項目「制御鍵」168は、利用者端末2を制御するための信号を格納するデータ領域である。制御鍵は例えばBluetoothの認証キーや、登録時に付与される本発明に係るアプリケーションの認証キーなどである。
【0035】
災害情報DB18に格納されるデータテーブル例を図4に示す。災害情報DB18の項目「災害発生日時」181は、災害が発生した日時を格納するデータ領域である。災害情報DB18の項目「発生地域」182は、災害が発生した地域を格納するデータ領域である。災害情報DB18の項目「災害規模」183は、発生した災害の規模を格納するデータ領域である。
【0036】
安否確認装置1の受信部12が「2010年1月1日16:00に関東1地域において震度7地震が発生」との災害発生情報を情報提供装置3から受信した場合について説明する。
【0037】
情報抽出部15は「2010年1月1日16:00」を抽出し災害情報DB18の災害発生日時181に格納し、「関東1」を抽出し災害情報DB18の発生地域182に格納し、「震度7」を抽出し災害情報DB18の災害規模183に格納する。災害発生情報が複数ある場合は、全ての災害発生情報から情報を抽出して、災害情報DB18に格納する。
【0038】
安否確認DB17に格納されるデータテーブル例を図5に示す。安否確認DB17の項目「安否確認済端末アドレス」171は、安否情報を送信した安否確認済端末の端末アドレスを格納するデータ領域である。安否確認DB17の項目「周辺端末の識別番号」172は、周辺端末の識別番号は安否確認済端末が近距離無線通信手段を用いて取得した他の利用者端末の識別番号を格納するデータ領域である。
【0039】
利用者端末A21のアドレス「abc@co.jp」から周辺端末の識別番号「789123」、「456789」、「234567」を含む安否情報を受信部12が受信した場合について説明する。
【0040】
情報抽出部15は「abc@co.jp」を抽出し安否確認DB17の安否確認済端末アドレス171に格納する。そして「789123」、「456789」、「34567」を抽出し安否確認DB17の周辺端末の識別番号172に格納する。
【0041】
この構成によって、安否確認済端末の周囲に存在する他の利用者端末を記憶することがある。よって、安否確認装置1は利用者端末同士の相対的な位置関係を把握することが出来る。
【0042】
図6は本発明の実施の一形態である利用者端末装置2の機能図である。利用者端末A21と利用者端末B22は異なる処理部を有するように記載しているが、利用者端末A21と利用者端末B22は同一の処理部を有している。図6では安否情報の送信を行う利用者端末A21と、利用者端末Aの近距離無線通信手段の通信可能範囲に存在する利用者端末B22との処理を説明するためにこの処理に必要な処理部のみを図示している。
【0043】
利用者端末A21は安否確認装置1とネットワーク(図示せず)を介して通信可能であって、さらに利用者端末B22と近距離無線通信可能である。第一送信部211と第一受信部212と第二受信部213と第二送信部214と安否情報作成部216と端末情報取得部217と表示部218と入力部219とを有している。さらに利用者端末B22のみに図示している処理部も有している。
【0044】
利用者端末B22は安否確認装置1とネットワーク(図示せず)を介して通信可能であって、さらに利用者端末A21と近距離無線通信可能である。第二送信部221と端末情報提供部222と記憶部223と第二受信部224とを有している。さらに利用者端末A21のみに図示している処理部も有している。
【0045】
まず利用者端末A21において図示した処理部に関して述べる。第一通信手段は利用者端末A21が、安否確認装置1と通信するための手段であり、第一送信部211と第一受信部212とを有する。第一送信部211は、安否確認装置1にデータを送信する処理を行う処理部である。第一受信部212は安否確認装置1からデータを受信する処理を行う処理部である。
【0046】
第二通信手段は利用者端末A21が、自身の第二通信手段の通信可能範囲に存在する他の利用者端末の第二の通信手段と近距離無線通信するための手段であり、第二受信部213と第二送信部214とを有する。第二受信部213は他の利用者端末から近距離無線通信によってデータを受信する処理を行う処理部である。第二送信部214は他の利用者端末へ近距離無線通信によってデータを送信する処理を行う処理部である。
【0047】
安否情報作成部216は安否確認装置1からの応答要求に対する応答である安否情報を作成する処理を行う処理部である。端末情報取得部217は第二送信部214に、周囲の利用者端末に対する端末情報提供命令を出力させる処理を行う処理部である。端末情報とは、利用者端末の第二通信手段の識別番号を含む情報である。
【0048】
表示部218は第一受信部212が受信した情報を表示する処理部であり、ディスプレイ等が該当する。入力部219は外部からの入力を受付ける処理部であり、携帯電話端末のボタン等が該当する。
【0049】
次に利用者端末B22において図示した処理部に関して述べる。利用者端末A21と同様の処理部名を記載している処理部は同様の処理を行うので、説明を割愛する。端末情報提供部222は、第二受信部224が利用者端末Aからの端末情報提供命令を受信した場合に、記憶部223を参照して第二送信部221に端末情報を送信させる処理を行う処理部である。
【0050】
記憶部223に格納されているデータテーブル例を図7に示す。記憶部223には「端末アドレス」2231と「識別番号」2232と「制御鍵」2233とが対応付けて格納されている。記憶部223の項目「端末アドレス」2231は、利用者端末の第一通信手段のアドレスを格納するデータ領域である。記憶部223の項目「識別番号」2232は、利用者端末の第二通信手段のアドレスを格納するデータ領域である。記憶部223の項目「制御鍵」2233は、当該利用者端末を制御するための信号を格納するデータ領域である。
【0051】
例えば、利用者端末B22の記憶部223には、端末アドレス2231には利用者端末Bの第一通信手段(図示せず)のアドレスである「def@co.jp」が格納され、識別番号2232には利用者端末Bの第二通信手段の識別番号である「789123」が格納され、制御鍵には利用者端末Bを制御するための信号である「4ef5gh6」が格納されている。
【0052】
図2および図6に示す各処理部の関連した動きについて図8を用いて説明する。
【0053】
災害の発生を検知した情報提供装置3は、災害発生情報を安否確認装置1の受信部12へ送信する(S11)。安否確認装置1の受信部12は、災害発生情報を受信する(S21)。災害発生情報に基づいて、要求作成部13は応答要求を作成し、送信部11が応答要求を送信する(S22)。
【0054】
応答要求送信処理(S22)について、図9を用いて説明する。受信部12が情報提供装置3から災害発生情報を受信する(図8S21)と、受信部12は災害発生情報を情報抽出部15へ受け渡す。情報抽出部15は災害発生情報から、災害発生日時、災害発生地域、災害規模を抽出し、対応付けて災害情報DB18に格納する(S221)。
【0055】
続いて、要求作成部13は、災害情報DB16を参照して、予め決められた閾値以上の災害規模である発生地域を検索する(S222)。予め定められた閾値とは、図示しない記憶部に予め格納されているものでもよく、外部の機関から設定・入力されたものでもよい。また、一律に災害規模のみを規定するだけでなく、地域ごとに閾値を変更して設定することもできる。例えば、老人が多く住んでいる地域は閾値を低く設定するなどして、安否確認をより的確に行うこととしても良い。
【0056】
続いて、利用者DB16を参照して前記特定した発生地域を登録地域163に格納している端末アドレスを読み出す(S223)。
【0057】
例えば、S222において閾値が「震度7」であった場合、要求作成部13は災害情報DB18(図4)の発生地域183を参照し「震度7」以上である発生地域を検索する。この場合「関東1」が該当する。利用者DB16(図3)を参照して、「関東1」を登録地域163に格納している端末アドレスを検索する。要求作成部13は利用者A、B,C,Dの端末アドレス162に格納されている端末アドレスが読み出すこととなる。
【0058】
要求作成部13は読み出した端末アドレスに対する応答要求を作成する(S224)。応答要求画面の一例を図10に示す。この応答要求画面1000には安否確認のために安否情報の送信を要求する旨と、周辺端末情報の取得を促す旨のメッセージを含む。例えば図10に示したように、利用者によるクリック操作のみで周辺端末情報を取得できるボタン1001や安否情報の送信ができるボタン1002を備えるとしても良い。ボタン1001およびボタン1002がクリックされた時の処理については後述する。このような画面構成の応答要求を要求作成部13が作成することで、災害時の緊迫した精神状態の利用者が確実かつ容易に操作を行うことを支援することができるようになる。
【0059】
そして要求作成部13により作成された応答要求を、前記読み出した端末アドレスに送信部11が送信する(S225)。このとき送信部11は利用者端末2の公衆無線通信手段が受信可能な通信アドレスとして、前記利用者DB16から読み出した端末アドレスに応答要求を送信する。例えば送信部は、前記読み出された利用者Aの端末アドレス「abc@co.jp」、利用者Bの端末アドレス「abc@co.jp」、利用者Aの端末アドレス「def@co.jp」、利用者Cの端末アドレス「ghi@co.jp」、利用者Dの端末アドレス「jkl@co.jp」に応答要求を送信する。
【0060】
図8に戻り、安否確認装置1の送信部11により送信された応答要求を利用者端末A21および利用者端末B22の第一受信部211(利用者端末B22は図6において図示せず)が受信する(S31,S41)。
【0061】
なお上記では、安否確認装置1が応答要求を送信する場合を説明したが、利用者端末2が災害発生時に自発的に応答をするようにしても良い。この場合はS11、S21、S22、S31,S41を省略する。
【0062】
続いて、利用者端末A21の端末情報取得部217は周辺に存在する他の利用者端末の端末情報の取得を実行する(S32)。さらに利用者端末B22の端末情報提供部222は、利用者端末A21の命令に応じて自身の端末情報を提供する(S42)。
【0063】
また、利用者端末Bも同様に周辺端末情報取得処理(S32)を行い、利用者端末Aも端末情報提供処理(S42)を行う場合もある。図8の例示のように、利用者端末Aと利用者端末Bの処理が異なるのは、利用者Bがなんらかの要因で応答要求(S41)に対する操作を行わなかった場合である。
【0064】
上記要因としては、1)電波状態が不安定で、端末は安否確認システムから安否情報の送信要求を受信できなかった場合、2)メール受信拒否設定により送信要求を受信できなかった場合、3)前記要求の受信が正常に行われたとしても、要求を受信したことにユーザが気づかなかった場合、4)負傷によりユーザが送信操作を行えなかった場合等が考えられる。
【0065】
周辺端末情報取得処理(S32)及び端末情報提供処理(S42)について、図11を用いて説明する。
【0066】
利用者端末A21の第一受信部212が受信した応答要求を表示部218表示する(S321)。このときの応答要求の表示画面例は図10である。端末情報取得部217は入力部219を介して周辺端末情報の取得処理の実行命令である周辺情報取得開始命令を受付ける(S322)。例えば、周辺端末情報取得開始命令は応答要求画面1000に備わる周辺端末情報取得ボタン1001のユーザによるクリックにより入力され、端末情報取得部217が受付ける。
【0067】
端末情報取得部217は周辺情報取得開始命令を受付けたら、第二送信部214端末情報を提供する旨を命令する端末情報提供命令を発信させる(S323)。このとき、端末情報取得命令の入力がなくとも、端末情報取得部217が応答要求の開封を検知した時点で、端末情報提供命令の発信を行うこととしても良い。
【0068】
利用者端末A21の第二通信手段の通信可能範囲に存在する利用者端末B22の第二受信部224は端末情報提供命令を受信する(S421)。端末情報提供命令は、利用者端末A21の第二通信手段である近距離無線通信手段の通信可能範囲に存在する全利用者端末に受信されることとなる。
【0069】
そして第二受信部224は受信した端末情報提供命令を端末情報提供部222に受け渡す。端末情報提供部222は記憶部223を参照し、識別番号2232に格納されている識別番号を読み出す(S422)。端末情報提供部222は読み出した識別番号を第二送信部221に送信させる命令を出す。第二送信部221は近距離無線通信網を介して読み出した識別番号を周囲に発信する(S423)。
【0070】
例えば、端末情報提供部222によって、図7に示す記憶部223の識別番号2232に格納されている「789123」が読み出され、第二送信部221は読み出した識別番号「789123」を発信する。
【0071】
続いて利用者端末A21の第二受信部213は、近距離無線通信網を介して利用者端末B22の第二送信部221が発信した識別番号を受信する(S323)。利用者端末Aの近距離無線通信可能範囲に複数の利用者端末2が存在した場合には、複数の識別番号を複数の利用者端末から受信する。
【0072】
以上のような構成によって、利用者端末A21は第二通信手段(近距離通信手段)の通信可能範囲に存在する利用者端末の識別番号を受信することが出来る。これによって、利用者端末A21は容易に周囲に存在する端末を認識することが出来る。
【0073】
図8に戻り、利用者端末A21の安否情報作成部216は、周辺端末情報取得処理で取得した周辺端末情報である周辺端末の識別番号、及び利用者端末A21の端末アドレスを含む安否情報を作成する(S33)。識別番号を複数受信した場合は全てを添付する。
【0074】
例えば、利用者端末Aの第二受信部213は利用者端末Bから「789123」を受信する。このとき同時に利用者端末Cから「456789」、利用者端末Dから「234567」という識別番号も受信していたとする。受信した識別番号を安否情報作成部216に受け渡し、安否情報作成部216は受け取った識別番号を安否情報に添付する。
【0075】
そして安否情報作成部216は、安否情報の送信を第一送信部211へ命令し、第一送信部211は安否情報を安否確認装置1に送信する(S34)。例えば、応答要求画面1000に備わるメール返信ボタン1002のクリックにより入力された命令に基づいて、第一送信部211が安否情報の送信を行うとしても良い。
【0076】
安否確認装置1の受信部12は利用者端末A21から安否情報を受信する(S23)。受信部12は利用者端末A21から安否情報を受信すると、安否情報を情報抽出部15に受け渡し、情報抽出部15は安否情報から安否情報を送信した利用者端末Aのメールアドレス、および周辺端末の識別番号を抽出し、対応付けて安否確認DB17に格納する(S24)。
【0077】
例えば、情報抽出部15は「abc@co.jp」を抽出し安否確認DB17の安否確認済端末アドレス171に格納し、「789123」、「456789」、「234567」を抽出し安否確認DB17の周辺端末の識別番号172に格納する。
【0078】
続いて、情報抽出部15は安否未確認端末判定部14に安否未確認端末の判定を命令し、安否未確認端末判定部14は、安否確認DB17を参照して周辺端末の識別番号172に存在する識別番号を読み出し、次いで利用者DB16を参照して、該読み出した識別番号に対応づいた端末アドレスを検索する(S25)。
【0079】
そして安否確認判定部14は、安否確認DB17を参照して、検索した端末アドレスが安否確認済端末アドレス171に存在するかを判断する(S26)。存在すれば捜索不要と判定し(S26YES)終了する。存在しなければ捜索が必要な安否未確認端末であると判定する(S26NO)。
【0080】
例えば、安否未確認端末判定部14は安否確認DB17の周辺端末の識別番号172に存在する「789123」を読み出す。そして利用者DB16の識別番号164を検索して「789123」に対応づいた端末アドレス「def@co.jp」を読み出す。そして、安否確認DB17の安否確認済端末アドレス171に「def@co.jp」が存在するか否かを判断する。存在しないので、端末アドレス「def@co.jp」に対応する利用者端末Bは捜索が必要な安否未確認端末と判定する。
【0081】
また、安否未確認端末判定部14は同様の処理によって「456789」に対応する端末アドレス「ghi@co.jp」を読み出す。安否確認DB17の安否確認済端末アドレス171には「ghi@co.jp」が存在するため、利用者端末Cは捜索不要(安否確認済端末)と判断する。同様に「234567」に基づいて読み出される「jkl@co.jp」に対応する利用者端末Dは安否未確認端末と判断する。
【0082】
要求作成部13は捜索要求を作成し、前記安否情報の送信元である利用者端末Aの端末アドレスを送信先として、送信部11に捜索要求を送信するよう命令する。送信部11は安否確認済端末アドレスに対して捜索要求を送信する(S27)。
【0083】
捜索要求は、利用者に関する情報を含むデータである。また、このとき安否確認DB17の周辺端末の識別番号172に前記判定した安否未確認端末の識別番号を有する安否確認済端末アドレス全てに捜索要求を送信することとしても良い。
【0084】
図8では利用者端末A21と利用者端末B22のみを記載して説明したが、利用者端末A21の近距離無線通信手段の通信可能範囲に他の利用者端末(例えば図1の利用者端末C23および利用者端末D24)が存在した場合は、安否確認装置1は複数の識別番号を含む安否情報を受信することとなる(S23)。この場合、各々の識別番号に対してS25ないしS26を行い、ひとつでも安否未確認端末が存在すれば捜索要求を送信することとする(S27)。
【0085】
図8の捜索要求送信処理(S27)の詳細な処理フローを図12を用いて説明する。
【0086】
要求作成部13は、図8のS26において安否未確認端末と特定した利用者端末の端末アドレスに基づいて、利用者DB16を参照して、安否未確認端末の端末アドレスに対応づいた情報を読み出す(S271)。このとき、安否確認済端末の利用者が捜索する際に有用であると考えられる情報を読み出す。
【0087】
そして、安否未確認端末と特定した利用者端末の端末アドレスが複数か否かを判断する(S272)。複数であれば(S272YES)、表示順序を決定する(S273)。表示順序とは捜索要求画面において、安否未確認端末の利用者を表示する順番である。下記説明する表示順序に基づいて、要求作成部13は捜索要求画面作成を行う(S274)。単数の場合は(S272NO)そのまま捜索要求画面を作成する(S274)。作成した捜索要求および読み出した送信先アドレスを送信部11へ受け渡し、安否確認済端末へ捜索要求を送信部11が送信する(S275)。
【0088】
図8に戻り、利用者端末A21の第一受信部は捜索要求を受信する(S35)。以降の処理(AおよびB)については、後述する。
【0089】
以上のような処理によって、安否未確認端末が周囲に存在している可能性が高い安否確認済端末を特定することが出来、該特定した安否確認済端末に安否未確認端末の捜索を要請することで、より早く安否未確認者の安否を確認することを支援することが出来る。
【0090】
このように特定された安否確認済端末が安否未確認端末の捜索を行うことで、先に述べた要因によって安否情報を送信しなかった安否未確認端末の利用者の状態を容易に把握することを助けることができる。
【0091】
以降、安否確認装置1から利用者端末A21に送信される捜索要求の表示画面について説明する。図12のS275において要求作成部13が作成する捜索要求画面例を図13に示す。
【0092】
捜索要求画面131は、利用者DB16の所属グループ165に格納されているデータを用いて決定する表示順序に基づいた表示例である。利用者DB16を参照すると、捜索を行う安否確認済端末の利用者Aは「・・電気人事部」に所属しており、捜索される安否未確認端末の利用者Bは「・・電気人事部」、利用者Dは「・・電気営業部」に所属している。安否確認済端末の利用者Aと同じ所属グループである安否未確認端末の利用者Bから表示順序を同じ所属を先の順序にして、表示する。
【0093】
以上の構成により、捜索する利用者Aが捜索対象である安否未確認端末の利用者の顔などの特徴を把握している可能性が高く、捜索が容易であることが予測される利用者Bから捜索させることで、効率的な捜索の支援ができる。
【0094】
捜索要求画面132及び133は表示順序を変更して決定した表示順序の捜索要求画面の表示例である。同様の安否未確認端末を周囲に認識している安否確認済端末が複数いる場合、安否確認済端末ごとに捜索要求画面における捜索対象者の表示順序を変更させる。
【0095】
例えば、利用者端末Xが安否情報を送信し、安否確認装置1が安否情報に基づいて、安否未確認端末M、N,Oに対する捜索要求132を利用者端末Xに送信したとする。一方、利用者端末Yは安否情報を送信し、安否確認装置1の要求作成部13は安否情報に基づいて、安否未確認端末M,O,Pに対する捜索要求の作成を開始する。このとき、利用者端末MおよびOの識別情報は、安否確認DBにおいて他の安否確認済端末(利用者端末X)の周辺端末の識別情報172にも存在している。よって、表示順序を決定する際に、重複して捜索対象とされる安否未確認端末の利用者の表示順序を下げて表示する。
【0096】
利用者端末Xの捜索要求画面では「Mさん」「Nさん」「Oさん」に対して捜索を要求する。利用者端末Yの捜索要求画面では例えば「Pさん→Oさん→Mさん」の順で表示する。利用者端末Xの捜索要求に含まれる「Mさん」「Oさん」は、利用者端末Xの捜索要求に含まれていない利用者端末の利用者「Pさん」よりも下の表示順序で表示される。
【0097】
以上の構成によって、特定の安否未確認端末に捜索が集中することを防ぎ、安否確認を効率よく行うことを助けることができる。また、これら表示順序の決定方法は予め設定していてもよく、さらにいくつかの決定方法を併用することも可能である。
【0098】
決定した表示順序に基づいて、要求作成部13が作成した捜索要求画面が131・132・133となる。捜索要求画面には、安否確認済端末の利用者が捜索する際に有用であると考えられる情報として、安否未確認端末の利用者の名前1311及び本人情報1312などを含んでも良い。さらにURL1313の情報が含まれることとしても良い。
【0099】
図13に示すURL1313では、安否未確認者の状況ページが提供される。このURLは利用者DB16の本人URL167に予め格納されている。若しくは、安否未確認端末判定部14が安否未確認端末であると判定した利用者端末に対して、状況作成更新部19URLを一意に生成し、利用者DB16の利用者名16に対応付けて、本人URL167に格納する。この場合は、災害発生前の利用者DB16の本人ULR16にはデータは格納されていないものとする。
【0100】
状況ページの表示例を図14に示す。この中には、安否未確認者の最新の安否確認状況(1411、1421)が表示されている。最新の安否確認状況は、状況作成更新部19が安否確認DB17を所定時間毎に参照して定期的に作成した情報である。
【0101】
状況作成更新部19は定期的に安否確認DB17を検索し、安否未確認端末の端末アドレスが安否確認済端末アドレス171に存在しなければ、未だ安否が確認されていないと判断し、141のような表示画面を作成し提供する。安否未確認端末の端末アドレスが安否確認済端末アドレス171に存在すれば、すでに安否が確認されたと判断し、142のような表示画面を作成し提供する。
【0102】
最新の状態が安否未確認である場合(141)には、捜索を要求するためのメッセージが含まれる。そして制御鍵1412と所定のプログラムを実行させるための情報1413が表示されることとしても良い。制御鍵とは、安否確認済端末Aが、安否未確認端末Bを制御するための認証に用いられる信号である。所定のプログラムとは、利用者端末Bのブザーを鳴動させる、バイブレーション機能を発動させる等、捜索する利用者及び捜索される利用者に警報を発するためのプログラムである。以降、ブザーの鳴動として説明する。
【0103】
図13の捜索要求画面131の表示をみた利用者端末A21の利用者Aによって、1313のURLにアクセスする指示が入力されると、利用者端末Aは図14の141を表示する。そして、利用者端末A21の利用者Aが状況ページ141の1413の表示に対して、安否確認済端末Aのコンピュータがブザー鳴動の入力(1413YES)を行った場合は、安否未確認者端末B22は所定のプログラムを実行してブザーを鳴動する。
【0104】
ブザー鳴動フローついては後述するが、利用者Aは利用者端末B22を制御してブザーを鳴動させることで、利用者Bの捜索を容易かつ迅速に行うことができるとともに、利用者Bの操作忘却であった場合に利用者Bに操作を促すことが出来る。
【0105】
またすでに安否が確認された場合(142)は、捜索不要の旨が表示される。
【0106】
図15は本発明のもうひとつの実施の一形態である利用者端末装置2の機能図である。図14の1413に例示した所定のプログラムの実行を行う場合の実施例に関する機能図である。利用者端末A21と利用者端末B22は異なる処理部を有するように記載しているが、利用者端末A21と利用者端末B22は同様かつ全ての処理部を有している。
【0107】
図15では所定のプログラムを実行させる利用者端末A21と、所定のプログラムを実行する利用者端末B22との処理を説明するために必要な処理部のみを図示している。図6と重複する処理部についての説明、および図8に示す捜索要求受信までの各部の関係した動きは、図6および図8と同様であるため割愛する。そして、これから説明する機能を各処理部が更に備えるものとする。
【0108】
利用者端末A21は安否確認装置1とネットワーク(図示せず)を介して通信可能であって、さらに利用端末B22と近距離無線通信可能である。第一送信部211と第一受信部212と第二受信部213と第二送信部214と安否情報作成部216と端末情報取得部217と表示部218と入力部219と他端末制御部210を有している。さらに利用者端末B22のみに図示している処理部も有している。
【0109】
利用者端末B22は安否確認装置1とネットワーク(図示せず)を介して通信可能であって、さらに利用端末A21と近距離無線通信可能である。第二送信部221と記憶部223と第二受信部224と認証部225と警報部226とを有している。さらに利用者端末A21のみに図示している処理部も有している。
【0110】
まず利用者端末A21において、所定のプログラムを実行させる処理に関連する処理部について述べる。
【0111】
第一受信部は安否確認装置1からデータを受信する処理部である。第二送信部214は他の利用者端末へ近距離無線通信によってデータを送信する処理を行う処理部である。他端末制御部210は他の利用者端末を制御するための信号を生成する処理を行う処理部である。表示部218は第一受信部212が受信した情報を表示する処理部であり、ディスプレイが相当する。入力部219は外部からの入力を受付ける処理部であり、利用者端末2のボタン等が該当する。
【0112】
次に、利用者端末B22において、所定のプログラムを実行する処理に関する処理部について述べる。また、利用者端末A21と同様の処理部名を記載している処理部は同様の処理を行うため、説明を割愛する。
【0113】
認証部225は第二受信部224が受信したデータに基づいて認証を行う処理部である。記憶部223は利用者端末B22に関する情報を格納している記憶部である。警報部226は認証部225が認証した場合に、所定のプログラムを実行してブザーを鳴動する処理部である。
【0114】
続いて、利用者端末A21が安否確認装置1から捜索要求を受信してから、利用者端末B22が所定のプログラムを実行するまでの各処理部の関連した動きについて図16を用いて説明する。以降、所定のプログラムはブザーを鳴動させるプログラムであるとして説明する。
【0115】
図8のS35で第一受信部212が捜索要求を受信した場合に、利用者端末A21の表示部218に受信した情報として例えば図13の画面例を表示する(S50)。そして他端末制御部210は利用者端末A21の利用者Aから、捜索対象の利用者端末の選択を、入力部219を介して受付ける(S51)。
【0116】
前記選択された捜索対象の利用者端末の状況ページ141の1413がYesであった場合、他端末制御部210は入力部219から捜索対象の利用者端末を制御してブザーを鳴動させる旨の命令である他端末制御命令を受付ける(S52)。さらに制御鍵の入力を受付ける(S53)。そして他端末制御部210は前記受付けた制御鍵を含む他端末制御信号を生成する(S54)。
【0117】
例えば、利用者端末Aが安否未確認端末である利用者端末Bのブザーを鳴動させる場合には、他端末制御部210は入力部219を介して、捜索要求画面131で表示された「1.Bさん」のURLの選択を受付ける。そして表示部219は安否未確認者の状況ページ141を表示する。そして他端末制御部210は入力部218を介してブザー鳴動の実行の選択を受付ける(1413のYESを選択)。さらに他端末制御部210は制御鍵(1412)の入力を受付け、制御鍵を含む他端末制御信号を作成する。また他端末制御部210がブザー鳴動の選択を受付けた場合に、制御鍵を含む他端末制御信号を生成することとしても良い。この場合、S53は省略される。
【0118】
利用者端末A21が受信した捜索要求には「4ef5gh6」という制御鍵が含まれていたとする(図14、1412)。すると、他端末制御部210は「4ef5gh6」を含む他端末制御信号を生成する。
【0119】
このようにして生成された他端末制御信号を他端末制御部210は、第二送信部214へ受け渡し、近距離無線通信網を介して第二送信部214が発信する(S55)。このとき、近距離無線通信手段の通信可能範囲に存在する全利用者端末に受信されることとなる。以降は利用者端末B22が受信した場合に特定して説明する。
【0120】
利用者端末A21の近距離無線通信手段の通信可能範囲に存在する利用者端末B22の第二受信部224は他端末制御信号を受信する(S61)。第二受信部224は他端末制御信号を認証部225へ受け渡し、認証部225は受け取った他端末制御信号から制御鍵を抽出し、記憶部223の制御鍵2233(図7)を参照して前記抽出した制御鍵と照合する(S62)。両者が一致した場合は認証成功として(S62YES)、警報部226に認証した旨を通知する。そして利用者端末B22の警報部226は所定のプログラムを実行してブザーを鳴動する(S63)。認証が失敗した場合は(S62NO)、そのまま終了する。
【0121】
例えば、利用者端末Bが受信した他端末制御信号には「4ef5gh6」という制御鍵が含まれていたとする(図14、1412)。認証部225は利用者端末B22の記憶部223を参照すると、制御鍵2233には「4ef5gh6」が格納されている。認証部225はこの二つを照合し、一致しているため認証は成功であると判断する。そして警報部226に認証成功である旨を通知する。これをうけて、警報部226はブザーを鳴動する。
【0122】
一方、利用者端末A21の近距離無線通信手段の通信可能範囲に存在する利用者端末Cも「4ef5gh6」という制御鍵が含まれている他端末制御信号を受信することとなる。利用者端末Cの認証部(図示せず)は記憶部(図示せず)を参照して、照合を行う。この場合一致しないため認証失敗と判断する。よって利用者端末Cのブザーは鳴動しない。
【0123】
以上のような構成によって、利用者端末A21の制御の下、安否未確認端末である利用者端末B22のブザーを鳴動させることが出来る。これにより、利用者Aによる利用者Bの捜索を容易かつ迅速に行うことを助けるとともに、利用者Bの操作忘却であった場合に利用者Bに安否情報の送信操作を促すことが出来る。
【0124】
なお本発明の実施形態は上記に限られるものではない。
【0125】
例えば、安否確認装置1は図2に示す全ての処理部を1つの筐体上に備える必要はなく、互いに通信可能に接続された他のコンピュータ上に一又はいくつかの処理部が搭載されていても構わない。
【0126】
以下では、図17を用いて、上記の実施例に示した安否確認装置1および安否確認装置1と同様の機能を有する安否確認プログラムを実行するコンピュータを一例として説明する。図17は安否確認装置のハードウェア構成の一例を示す図である。安否確認装置1は送信部101、CPU102、受信部103、HDD104、ROM105、RAM106を有しており、更にバス107を介して相互に接続されている。そしてCPU102による管理下で相互にデータの授受を行うことができる。
【0127】
CPU102は、この安否確認装置全体の動作制御を司る中央処理装置である。送信部101はCPU102からの指示に応じて外部に信号を送信するものである。受信部103は外部からの信号を受信し、その信号の内容をCPU102に渡すものである。
【0128】
ROM105には、上記の実施例に示した安否確認装置1と同様の機能を発揮するプログラムとして、少なくとも図8のS23・24・25・26・27の処理をコンピュータに実行させるプログラムがあらかじめ記憶されている。そして、CPU102がこのプログラムをROM105から読み出して実行することで、図2に示す要求作成部13及び安否未確認端末判定部14及び情報抽出部15及び状況作成更新部19として機能するようになる。このプログラムはCPU102とアクセス可能なHDD104またはRAM106にあっても良い。
【0129】
上記フローチャートに示した処理内容を記述したプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)などがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc − Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto − Optical disk)などがある。このプログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売されることが考えられる。
【0130】
そして上記プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム若しくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。
【0131】
続いて、図18を用いて、上記の実施例に示した利用者端末2および利用者端末2と同様の機能を有する安否確認プログラムを実行するコンピュータを一例として説明する。図18は利用者端末2のハードウェア構成の一例を示す図である。利用者端末2は第一送信部201、CPU202、第一受信部203、HDD204、RAM205、ROM206、第二送信部207、第二受信部208を有しており、更にバス209を介して相互に接続されている。そしてCPU202による管理下で相互にデータの授受を行うことができる。
【0132】
CPU202は、この利用者端末全体の動作制御を司る中央処理装置である。第一送信部201はCPU202からの指示に応じて公衆無線通信手段を介して外部に信号を送信するものである。第一受信部203は公衆無線通信手段を介して外部からの信号を受信し、その信号の内容をCPU102に渡すものである。第二送信部207はCPU202からの指示に応じて近距離無線通信手段を介して外部に信号を送信するものである。第二受信部208は近距離無線通信手段を介して外部からの信号を受信し、その信号の内容をCPU102に渡すものである。
【0133】
ROM206には、上記の実施例に示した利用者端末2と同様の機能を発揮するプログラムとして、少なくとも図8のS32・42・33・34の処理をコンピュータに実行させるプログラムがあらかじめ記憶されている。そして、CPU202がこのプログラムをROM206から読み出して実行することで、図2に示す安否情報作成部216、端末情報取得部217、端末情報提供部222として機能するようになる。このプログラムはCPU202とアクセス可能なHDD204またはRAM205にあっても良い。
【0134】
上記フローチャートに示した処理内容を記述したプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)などがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc − Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto − Optical disk)などがある。このプログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売されることが考えられる。
【0135】
そして上記プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム若しくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。
【0136】
以下に付記する。
(付記1)
利用者が携帯する二種類の無線通信手段を備えた利用者端末にネットワークを介して接続されるコンピュータに実行させる安否確認プログラムであって、
第一の利用者端末の第一の無線通信手段によって取得された第二の利用者端末の第一の無線通信手段の識別番号と、該第一の利用者端末の第二の無線通信手段のアドレスとを含む安否情報を、該第一の利用者端末装置の第二の無線通信手段から受信するステップと、
前記安否情報に含まれる前記第一の利用者端末のアドレス及び前記第二の利用者端末装置の識別番号を抽出するステップと、
前記安否情報の送信元である安否確認済端末の前記アドレスと、及び該安否確認済端末が取得した周辺端末の前記識別番号とを対応付けて格納している安否確認データベースに、前記抽出した第一の利用者端末のアドレスを該安否確認済端末のアドレスに、前記抽出した第二の利用者端末の識別番号を該周辺端末の識別番号に、それぞれ対応付けて格納するステップと、
前記利用者端末ごとに前記アドレスと前記識別番号とを対応付けて格納している利用者データベースを参照して、前記抽出した識別情報に対応する前記第二の利用者端末の前記アドレスを検索し、該検索したアドレスが前記安否確認データベースの前記安否確認済端末アドレスに格納されているかを判断するステップと、
前記第二の利用者端末のアドレスが前記安否確認データベースに格納されていなければ、該安否確認データベースを参照して、該第二の利用者端末の識別番号を前記周辺端末の識別番号に格納している前記安否確認済端末のアドレスに、該第二の利用者端末の捜索要求を送信するステップと
を実行させることを特徴とする安否確認プログラム。
(付記2)
安否確認装置とネットワークを介して接続され、無線通信手段を備え、利用者が携帯するコンピュータである第二の利用者端末に実行させる安否確認プログラムであって、
第一の利用者端末から前記無線通信手段を介して、利用者端末を制御するための制御信号を受信するステップと、
前記第二の利用者端末の前記制御信号を格納している記憶部を参照し、前記受信した制御信号と該記憶部に格納された制御信号とを照合するステップと、
前記二つの制御信号が一致した場合は、所定のプログラムを実行するステップと
を実行させることを特徴とする安否確認プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】実施例における本発明の概念図の一例を示す図である
【図2】実施例における安否確認装置の機能図の一例を示す図である。
【図3】実施例における利用者DB16に格納されているデータテーブル例を示す図である。
【図4】実施例における災害情報DB18に格納されているデータテーブル例を示す図である。
【図5】実施例における利用者端末の機能図の一例を示す図である。
【図6】実施例における一括検品処理のフローチャートの一例を示す図である。
【図7】実施例における利用者端末B22の記憶部223に格納されているデータテーブル例を示す図である。
【図8】実施例における安否確認処理のフローチャートの一例を示す図である。
【図9】実施例における応答要請送信処理のフローチャートの一例を示す図である。
【図10】実施例における応答要請の表示画面の一例を示す図である。
【図11】実施例における周辺端末情報取得処理のフローチャートの一例を示す図である。
【図12】実施例における捜索要請送信処理のフローチャートの一例を示す図である。
【図13】実施例における捜索要請の表示画面の一例を示す図である。
【図14】実施例における安否未確認者の状況の表示画面の一例を示す図である。
【図15】実施例における利用者端末の機能図の一例を示す図である。
【図16】実施例におけるブザー鳴動処理のフローチャートの一例を示す図である。
【図17】実施例における安否確認装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図18】実施例における利用者端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0138】
1 安否確認装置
11 送信部
12 受信部
13 要求作成部
14 安否未確認端末判定部
15 情報抽出部
16 利用者DB
17 安否確認DB
18 災害情報DB
19 状況作成更新部
101 送信部
102 CPU
103 受信部
104 HDD
105 ROM
106 RAM
107 バス
2 利用者端末
211 第一送信部
212 第一受信部
213 第二受信部
214 第二送信部
216 応答作成部
217 端末情報取得部
218 表示部
219 入力部
210 他端末制御部
221 第二送信部
222 端末情報提供部
223 記憶部
224 第二受信部
225 認証部
226 警報部
201 第一送信部
202 CPU
203 第一受信部
204 HDD
205 RAM
206 ROM
207 第二送信部
208 第二受信部
3 情報提供装置
4 ネットワーク
6 表示部
7 入力部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者により携帯される二種類の無線通信手段を備えた複数の利用者端末と、該利用者端末とネットワークを介して接続される安否確認装置からなる安否確認システムであって、
前記複数の利用者端末のうちの第一の利用者端末は
他の利用者端末の第一の無線通信手段に、該第一の無線通信手段の識別番号の送信命令を発信するとともに、該他の利用者端末である第二の利用者端末が有する第一の無線通信手段から、前記識別番号を受信する第一の無線通信手段と、
前記受信した第二の利用者端末の前記識別番号と、前記第一の利用者端末の第二の無線通信手段のアドレスとを含む安否情報を前記安否確認装置に送信するとともに、該安否確認装置から該第二の利用者端末の捜索要求を受信する第二の無線通信手段と、
を有し、
前記安否確認装置は
前記利用者端末ごとに前記識別番号と前記アドレスとが対応付けて格納される利用者データベースと、
前記安否番号を前記第一の利用者端末の第二の無線通信手段から受信する受信部と、
前記安否情報の送信元である安否確認済端末のアドレス、及び該安否確認済端末が他の利用者端末から受信した周辺端末の識別番号を対応付けて格納する安否確認データベースと、
前記受信した安否情報に含まれる前記第一の利用者端末のアドレス及び前記第二の利用者端末の識別番号を抽出し、該抽出したアドレスを前記安否確認データベースの前記安否確認済端末のアドレスに、該抽出した識別番号を該安否確認データベースの前記周辺端末の識別番号に、それぞれ対応付けて格納する情報抽出部と、
前記利用者データベースを参照して、前記抽出した識別番号に対応する前記第二の利用者端末の前記アドレスを検索し、該検索したアドレスが前記安否確認データベースの前記安否確認済端末アドレスに格納されているかを判断する安否未確認端末判定部と、
前記第二の利用者端末のアドレスが前記安否確認データベースの安否確認済端末のアドレスに格納されていなければ、該安否確認データベースを参照して、該第二の利用者端末の前記識別番号を前記周辺端末の識別番号に格納している前記安否確認済端末のアドレスに、該第二の利用者端末の捜索要求を送信する送信部と
を有することを特徴とする安否確認システム。
【請求項2】
利用者により携帯される二種類の無線通信手段を備えた複数の利用者端末にネットワークを介して接続されるコンピュータに実行させる安否確認プログラムであって、
第一の利用者端末の第一の無線通信手段によって取得された第二の利用者端末の第一の無線通信手段の識別番号と、該第一の利用者端末の第二の無線通信手段のアドレスとを含む安否情報を、該第一の利用者端末装置の第二の無線通信手段から受信するステップと、
前記安否情報に含まれる前記第一の利用者端末のアドレス及び前記第二の利用者端末装置の識別番号を抽出するステップと、
前記安否情報の送信元である安否確認済端末のアドレス、及び該安否確認済端末が他の利用者端末から受信した周辺端末の識別番号を対応付けて格納する安否確認データベースに、前記抽出した第一の利用者端末のアドレスを該安否確認済端末のアドレスに、前記抽出した第二の利用者端末の識別番号を該周辺端末の識別番号に、それぞれ対応付けて格納するステップと、
前記利用者端末ごとに前記アドレスと前記識別番号とを対応付けて格納している利用者データベースを参照して、前記抽出した識別番号に対応する前記第二の利用者端末の前記アドレスを検索し、該検索したアドレスが前記安否確認データベースの前記安否確認済端末アドレスに格納されているかを判断するステップと、
前記第二の利用者端末のアドレスが前記安否確認データベースの安否確認済端末のアドレスに格納されていなければ、該安否確認データベースを参照して、該第二の利用者端末の識別番号を前記周辺端末の識別番号に格納している前記安否確認済端末のアドレスに、該第二の利用者端末の捜索要求を送信するステップと
を実行させることを特徴とする安否確認プログラム。
【請求項3】
前記利用者データベースは、前記利用者端末を制御するための制御信号を前記アドレスと対応付けて格納しており、
前記捜索要求を送信するステップにおいて、該捜索要求に前記制御信号を含むことを特徴とする請求項2記載の安否確認プログラム。
【請求項4】
安否確認装置とネットワークを介して接続され、二種類の無線通信手段を備え、利用者により携帯されるコンピュータである利用者端末に実行させる安否確認プログラムであって、
第一の無線通信手段が他の利用者端末が有する第一の無線通信手段に、該第一の無線通信手段を識別する識別情報の送信を命令するステップと、
前記他の利用者端末が有する第二の無線通信手段から前記識別情報を受信するステップと、
前記受信した識別情報及び前記利用者端末の第二の無線通信手段のアドレスを含む安否情報を前記安否確認装置に返信するステップと
を実行させることを特徴とする安否確認プログラム。
【請求項5】
請求項4記載の安否確認プログラムはさらに、
前記コンピュータに、
第二の無線通信手段が、前記安否確認装置から第二の利用者端末を制御するための制御信号を含む捜索要求を受信するステップと、
前記受信した捜索要求から制御信号を抽出し、第一の無線通信手段を介して該抽出した制御信号を出力するステップと
を実行させることを特徴とする安否確認プログラム。
【請求項6】
利用者により携帯される二種類の無線通信手段を備えた複数の利用者端末とネットワークを介して接続される安否確認装置であって、
前記利用者端末が有する第一の無線通信手段の識別番号と、第二の無線通信手段のアドレスとを対応付けて格納している利用者データベースと、
第一の利用者端末の第一の無線通信手段が取得した第二の利用者端末の前記識別番号と、該第一の利用者端末の前記アドレスとを含む安否情報を、該第一の利用者端末装置の該第二の無線通信手段から受信する受信部と、
前記安否情報の送信元である安否確認済端末のアドレス、及び該安否確認済端末が他の利用者端末から受信した周辺端末の識別番号を対応付けて格納する安否確認データベースと、
前記安否情報に含まれる前記第一の利用者端末のアドレス及び前記第一の利用者端末が取得した識別番号を抽出し、該抽出したアドレスを前記安否確認データベースの前記安否確認済端末のアドレスに、該抽出した識別番号を該安否確認データベースの前記周辺端末の識別番号に、それぞれ対応付けて格納する情報抽出部と、
前記利用者データベースを参照して、前記抽出した識別番号に対応する前記第二の利用者端末の前記アドレスを検索し、該検索したアドレスが前記安否確認データベースの前記安否確認済端末アドレスに格納されているかを判断する安否未確認端末判定部と、
前記第二の利用者端末のアドレスが前記安否確認データベースの安否確認済端末のアドレスに格納されていなければ、該安否確認データベースを参照して、該第二の利用者端末の前記識別番号を前記周辺端末の識別番号に格納している前記安否確認済端末のアドレスに、該第二の利用者端末の捜索要求を送信する送信部と
を有することを特徴とする安否確認装置。
【請求項7】
安否確認装置とネットワークを介して接続され、二種類の無線通信手段を備えた利用者端末であって、
他の利用者端末の第一の無線通信手段に、該第一の無線通信手段の識別番号の送信命令を発信するとともに、該他の利用者端末である第二の利用者端末が有する第一の無線通信手段から、前記識別番号を受信する第一の無線通信手段と、
前記受信した第二の利用者端末の前記識別番号と、該第一の利用者端末の第二の無線通信手段のアドレスとを含む安否情報を前記安否確認装置に送信するとともに、該安否確認装置から該第二の利用者端末の捜索要求を受信する第二の無線通信手段と、
を有することを特徴とする利用者端末。
【請求項8】
利用者により携帯される二種類の無線通信手段を備えた複数の利用者端末にネットワークを介して接続されるコンピュータが実行する安否確認方法であって、
第一の利用者端末の第一の無線通信手段によって取得された第二の利用者端末の第一の無線通信手段の識別番号と、該第一の利用者端末の第二の無線通信手段のアドレスとを含む安否情報を、該第一の利用者端末装置の第二の無線通信手段から受信するステップと、
前記安否情報に含まれる前記第一の利用者端末のアドレス及び前記第二の利用者端末装置の識別番号を抽出するステップと、
前記安否情報の送信元である安否確認済端末のアドレス、及び該安否確認済端末が他の利用者端末から受信した周辺端末の識別番号を対応付けて格納する安否確認データベースに、前記抽出した第一の利用者端末のアドレスを該安否確認済端末のアドレスに、前記抽出した第二の利用者端末の識別番号を該周辺端末の識別番号に、それぞれ対応付けて格納するステップと、
前記利用者端末ごとに前記アドレスと前記識別番号とを対応付けて格納している利用者データベースを参照して、前記抽出した識別番号に対応する前記第二の利用者端末の前記アドレスを検索し、該検索したアドレスが前記安否確認データベースの前記安否確認済端末アドレスに格納されているかを判断するステップと、
前記第二の利用者端末のアドレスが前記安否確認データベースの安否確認済端末のアドレスに格納されていなければ、該安否確認データベースを参照して、該第二の利用者端末の識別番号を前記周辺端末の識別番号に格納している前記安否確認済端末のアドレスに、該第二の利用者端末の捜索要求を送信するステップと
を実行することを特徴とする安否確認方法。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公開番号】特開2010−152484(P2010−152484A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−327584(P2008−327584)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.ZIGBEE
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】