説明

家賃の徴収システム

【課題】極めて悪質な入居者からも確実に家賃を徴収する。
【解決手段】ドア1上部でドア内部に設けられた施錠装置2は室内に設置されている読取処理装置3に接続されている。居住者は大家が発行するカード4を今月分の家賃の支払いと交換に受け取り前記読取処理装置3に挿入する。カード4を読取処理装置3に挿入すると次期支払いまでの残日数が表示部5に表示される。残日数を過ぎるとドア1に設置されている施錠装置2がドアを自動的に施錠する。従って、居住者は強制的に出入りができなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は賃貸住宅における家賃の徴収システムに関する。詳しくは、強制的に徴収を行い家賃の未収を完全になくすシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、賃貸住宅の家賃の支払い方法は、大家に現金を直接支払いする方法から銀行口座の引き落とし等の方法が多用されている。最近では特開2002−73470号公報等に開示される様に通信ネットワークを通じた方法まで登場している。
【特許文献】特開2002−73470号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかるに前記何れの手段にしても、大家は常に現金が確実に入手できるという保障はない。極端な場合、家賃を平気で滞納するような悪質な入居者に居座られる可能性も十分あり得る。
【0004】
本発明は、前記問題に鑑み、家賃を平気で滞納するような極めて悪質な入居者からも、容易に家賃を徴収することが可能なシステムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために本発明の家賃の徴収システムは、カードと当該カードの読取装置と玄関ドアを開閉する処理装置とからなることを特徴としている。
前記カードは読み取り手段が磁気やICチップ等の公知の手段を使用することができる。
【0006】
さらに上記目的を達成するために本発明の家賃徴収システムは、賃貸日数表示装置と玄関ドアを開閉する処理装置とからなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明のシステムによれば、大家との契約日数を満了した後に家賃の継続支払いが未払いの場合、玄関ドア等に設けられたオートロックが働き強制的に出入り口が施錠されてしまう。前記施錠が行われてしまうと住宅の外部から開錠することは不可能である。結局居住者は自宅に出入りすることが不可能となり極端な不自由な生活を強いられることになる。そして家賃の支払いが完了すれば施錠が解放されて通常の生活を営むことができるのである。このようなシステムの中で、居住者は無言のまま家賃を支払うことを強いられるのである。一方大家は何らストレスを感じることなく家賃の徴収が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の要部概略図である。図2は本発明の変形の要部概略図である。
【0009】
図1に示す如く、ドア1上部でドア内部に設けられた施錠装置2は室内に設置されている読取処理装置3に接続されている。居住者は大家が発行するカード4を今月分の家賃の支払いと交換に受け取り前記読取処理装置3に挿入する。読取処理装置3内でカード情報が処理されると、読取処理装置3前面に設けられた表示部5に次期カード4を入れ替えるべき期日までの残日数が表示されカウントされる。居住者は期日までに来月分の家賃と交換で大家から発行されるカード4新たに挿入すれば、引き続き居住することが可能になる。
【0010】
もし仮に居住者が継続してカード4を購入せずそのまま放置しておくと、期日を過ぎた時点で施錠装置2が稼動してドア1がロックされてしまう。この施錠装置2はオートロック形式で、外出する際に中からドア1を開くことは可能であるが、一旦外へ出てからドア1を綴じるとロックされて中へ入ることができなくなる。但し大家所持の合鍵や大家側に設置されている解除装置によりロックは容易に解除することができる。
【0011】
上記のようなシステムは予め大家から居住者へ詳細に説明されているので、居住者は家賃を支払わない限り継続して居住することができなくなり、半ば強制的に家賃を期日までに支払うことになるのである。
【0012】
なお、前記実施例は大家からカードを購入して読取機に挿入することで継続して居住できるシステムであるが、例えば図2に示す如く居住者室内には単なる残日数の表示装置6が設置されており、大家側に処理装置7等を設置しておいて、家賃が支払われた時点で入力操作を行い、残日数のカウントを行うようにしても構わない。
【0013】
なお本発明は前記実施例に限られるものではない。
例えば、施錠装置2が設置される出入り口は玄関に限らず、他の窓等にも設けても構わない。
また、カード4は磁気式でもIC式でも構わない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の要部概略図である。
【図2】本発明の変形の要部概略図である。
【符号の説明】
【0015】
1 ドア
2 施錠装置
3 読取処理装置
4 カード
5 表示部
6 表示装置
7 処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードと当該カードの読取装置と玄関ドアを開閉する処理装置とからなることを特徴とした家賃の徴収システム。
【請求項2】
カードが磁気カードである請求項1に記載の家賃の徴収システム。
【請求項3】
カードがICカードである請求項1に記載の家賃の徴収システム。
【請求項4】
賃貸日数表示装置と玄関ドアを開閉する処理装置とからなることを特徴とした家賃の徴収システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−112147(P2010−112147A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−310233(P2008−310233)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(000105280)ケイディケイ株式会社 (99)
【Fターム(参考)】