説明

封止手段を備えるカプセル

カプセル(1)が、挽いたコーヒー、紅茶、または他の成分のような飲料成分を収容し、さらに液体を加圧下でカプセル(1)に進入させかつカプセル(11)の中の成分(3)と相互作用させるために、飲料調製装置(2)の中に挿入するように構成される。カプセル(1)は、基部本体(4)と、カプセル(1)の基部本体(4)の側壁(7)から延びる突縁様の周縁(6)に付着されることによって基部本体(4)を密閉する箔部材(5)とを備える。カプセル(1)の基部本体(4)は弾性封止部材(8)を備え、この封止部材(8)は、飲料調製装置(2)のベル型部材(9)と封止係合の状態にあるように設計されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、飲料成分を収容するカプセルに関し、このようなカプセルと関連させて使用する飲料調製システムに関し、さらに、このようなカプセルの中に収容された成分に基づいて飲料を調製する方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の背景は、飲料の成分または他の食料品(例えば、スープ)の成分を収容するカプセルの分野である。これらの成分を液体と相互作用させることによって、飲料または、例えば、スープのような他の食料品が調製され得る。この相互作用は、例えば、抽出、煎じ出し、溶解などの処理であり得る。このようなカプセルは、熱湯を圧力下でカプセルに進入させて、カプセルからコーヒー飲料を抜き出すことによってコーヒー飲料を調製するために、特に、挽かれたコーヒーを収容するように適応される。
【0003】
仏国特許第2160634号明細書に示されているカプセルは、カートリッジからコーヒー飲料を調製する装置に関し、このカートリッジの中では、注水装置が、カートリッジの上面に対して気密封止で配置されている。注水装置は、カプセルの上部周縁に施される封止体を含む。しかし、この封止体は装置の一部である。
【0004】
欧州特許出願公開第0361569(A1)号明細書は、封止されたカプセルではなく、コーヒー濾過器ユニットを示すが、このユニットは、コーヒー機械の中へ配置されるときに封止されるのではなく、コーヒー濾過器ユニットの開放上面に設けられた濾紙の上に水が注がれ得るように、カートリッジ筐体の中で単に圧着されているだけである。水が濾過器ユニットの上部周縁の外側に横溢するのを回避するために、濾紙の周辺部分は、コーヒー濾過器ユニット壁の外部周縁と機械の周囲壁との間で締め付けられる。このような設計は、飲料を大気圧で濾過するものであり、例えば、3バールを超える典型的な注水圧力またはエスプレッソ式コーヒーが調製されるときにカプセル中に行き渡るはるかに高い圧力にも耐えるように適応されていない装置である。
【0005】
仏国特許第2617389号明細書は、飲料装置中の相対的に低い圧力で煎じ出されるように適応された低費用の濾過器カートリッジを説明する。カプセルの本体は、カプセルの主要構成要素として、すべてが射出成形プラスチック、好ましくはポリプロピレンから作製される。このカプセルは、カプセルの主要構成要素と同じ材料から作製された突縁様の周縁を有し、したがって、この周縁は、装置をカプセルの周囲に密閉する間に圧潰される。カプセルは煎じ出し装置と組み合わされており、この装置は、カプセルの周縁に対して、使用者によって印加される締付けトルクに応じる密閉力を印加する差込み様の密閉システムである。したがって、カプセルの周縁は、ある一定の封止効果が得られる点まで圧潰される。1つの問題は、通常、十分な強度が必要とされるカプセル本体と同じプラスチック材料で作製された単純な突縁様の周縁では、たとえ厚さが増大されても、高い相対的な抽出圧力で、すなわち、クリームを含むエスプレッソ様のコーヒーを送出するのに十分な圧力範囲内で、水を阻止したり、または制御された内部圧力水準を維持したりするのに十分な封止効果を与えることが不可能なことである。しかも、最も現代的な飲料機械は、既定の密閉力で閉じ、使用者の力に依存しない密閉装置を有しており、したがって、封止体を機械に適応させることが必要であり、機械を封止体に適応させるものではない。
【0006】
物質収容カプセルから流体食料品を得るシステムおよび方法が、例えば、欧州特許出願公開第512470(A)号明細書(米国特許第5402707号明細書に相当するもの)から知られる。
【0007】
図1に示されているカプセル101は、円錐台形状のカップ102を有し、このカップには、例えば、焙煎されかつ挽かれたコーヒー103が充填されてもよく、カップ102は、このカップの側壁から横方向に延びる突縁様の周縁に溶着および/または圧着された箔様の開封面蓋104によって密閉されている。カプセル保持体111が、浮彫表面要素部材113を有する流出格子112を備える。
【0008】
カプセル保持体111は、その支持体115の中に収容されており、この支持体は、横壁124と、抽出されたコーヒー飲料の通路用の穴127とを有する。
【0009】
図1から分かるように、この抽出システムは、注水口流路120を有する注水器107と、カプセルの外形に実質的に対応する形状の内部凹所を有する環状要素108とを備える。環状要素108は、その外側部分に、抽出が完了するとカプセルを釈放するリング123を保持するばね122を備える。
【0010】
操作に際して、カプセル101が、カプセル保持体111の中に配置される。注水器107は、カップ102の上部表面を穿孔する。カプセルの下部開封面104は、カプセル保持体111の径方向に配置された部材113の上に休止する。
【0011】
水は、注水器107の流路120を介して注入され、コーヒーの床層103に突き当たる。カプセル101中の圧力が増大して、開封面104は、次第に径方向切開浮彫部材113の形状に追従していく。このような径方向の切開浮彫部材は、ピラミッド形状の浮彫または他の浮彫形状によって置き換えられてもよい。開封面の構成要素材料が、その破壊応力に達するとき、開封面が浮彫部材に沿って裂ける。抽出されたコーヒーは、流出格子112のオリフィスを通過し、穴127の直下の容器(図示せず)の中に回収される。
【0012】
この抽出処理の原理は、それが本発明に関連して保持される限りにおいて、次のように要約され得る。すなわち、
− 最初から封止されたカプセルが、カプセル保持体手段の中に挿入され、
− その場合に、このカプセル保持体手段は、環状要素(図4の中の108)が封止カプセルを包囲するように、機械の注水手段に関連して導入され、
− 少なくとも1つの開口が、カプセルの第1の壁の中に作製され、
− この第1の壁の中の開口を介してカプセルに進入する水が、カプセルの内部を通り抜ける間に、カプセルの中に収容された成分と相互作用し、次いで、第2の壁の中に創出された少なくとも1つの開口/穴を介してカプセルを退出させられる。
【0013】
カプセル中の成分は、水の流路の「ボトルネック」を構成し、したがって、カプセルを通過する液体流の上流側と下流側との間に圧力降下を引き起こすことになり、この圧力降下は、液体と成分との間の相互作用の間に、例えば、成分の膨潤により、一層増大することになる。それに対応して、水の流れのみが、実際にカプセルの内部を通過して生じること(矢印A1)、および水が、注水器から環状包囲部材108とカプセル101の外側との間の隙間の中へ、次いで本装置の抜出し穴127に流れ得ないことが保証されなければならない。矢印A2は、このような望ましくない水の流路を例示する。換言すれば、カプセル101の外側の水の流れはいずれも、環状部材108とカプセル101との間の隙間の中と、注水器と飲料抜出し穴との間の流路の中とに位置決めされている封止係合によって阻止されなければならない。図1に示されている実施形態では、このような封止係合は、環状部材108と、カプセル101の側壁の突縁様の周縁と、カプセル保持体との間の挟み付け係合によって、少なくともある一定程度まで実現され得る。
【0014】
封止係合が適切に機能しておらず、水がカプセルの外側に流れ出している場合には、開封面の切裂きを引き起こすのに十分な圧力が、カプセルの内部で蓄積されないか、または、別様に言えば、圧力が開封面の完全な引裂きを引き起こすことにはならず、したがって物質の抽出不良を発生させることになる。このようなケースでは、水が、十分な圧力条件下で、カプセルの中に収容された成分と相互作用することなく、または完全には相互作用を完了することなく、飲料調製装置から抜き出されることになる。
【0015】
改良が想到され得るが、それに従えば、このような封止係合は、環状部材の内壁をゴム弾性材料によって裏打ちすることによってさらに増強される。換言すれば、該方策に従って、封止係合は、飲料調製装置に取り付けられるかまたは装着される構造によって保証される。これは、実質的な相当数のカプセルの使用後に、取り付けられた封止手段の摩耗が発生して、もはや適切に有効ではない封止を通過する水によって調製飲料の品質を次第に劣化させ得るという点で欠点を有する。
【0016】
カプセルの外側における「漏れ」はいずれも、カプセル内部で蓄積される圧力を低下させる。他方では、十分な抽出圧力が、エスプレッソ式コーヒーの品質に関する主要因であることがよく知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
したがって、本発明は、このような飲料調製システムの液体注入口と飲料抜出し側との間に位置決めされた封止係合の改良を目指すものである。
【0018】
その場合に、本発明の中心的構想は、封止係合の弾性部分を飲料調製装置からカプセルに移そうとするものである。その利点は、封止の適切な機能が保証され得るように、しかも封止部材に衛生上の問題が発生し得ないように、弾性封止部材がいずれも1回のみ(すなわち、関連するカプセルのみで)使用されることである。
【0019】
したがって、本発明は、例えば、欧州特許出願公開第512470(A)号明細書に示されている一体型の封止手段を備える最新技術の飲料調製装置も、本発明に係るカプセルと関連させて使用され得るように、特に、カプセルの改良を目指すものであることに留意されたい。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本目的は、特許請求の範囲の独立項の特徴によって実現される。その従属項は、本発明の中心的構想をさらに発展させるものである。
【0021】
本発明の第1の態様によれば、飲料(または他の液体食料品)成分を収容するカプセルが提案される。このカプセルは、液体を圧力下でカプセルに進入させてカプセル中の成分と相互作用させるために、飲料調製装置の中に挿入するように設計されている。本発明によれば、カプセルの外表面は、飲料調製装置の少なくとも1つの一致する加圧表面と封止係合の状態にあるように構造的に配置される弾性封止部材を備える。
【0022】
カプセルの弾性封止部材は、カプセルが飲料調製装置の包囲部材と封止係合の状態に置かれるときに変形される。この変形は、封止部材を包囲部材に対して最初に偏倚することになる。
【0023】
その場合に、封止部材は、その形状および/または使用材料により弾性であり得る。
【0024】
封止部材は、それが飲料調製装置の一致する加圧表面に対して偏倚力を及ぼし得るように屈曲性であり得る。
【0025】
封止部材はまた、封止係合が、カプセルの第1の圧縮されていない厚みからこの部材の第2の圧縮された厚みまで、封止部材に対して正の圧力による力を及ぼす飲料調製装置の加圧表面によって得られるように圧縮性であり得る。
【0026】
封止部材は、カプセルに一体化されるか、または別体の部品としてカプセルに結合され得る。後者の場合では、封止部材は着脱自在であり得るか、または別法としてカプセルに固着され得る。
【0027】
封止部材は、例えば、O字またはL字形リングの形状を有し得る。
【0028】
封止部材は、接着材を使用してまたは(熱もしくは超音波)溶着によってカプセルに付着され得る。別法として、封止部材は、その固有の材料張力または伸長特徴によりカプセルを取り囲む定位置に保持され得る。別の可能な実施形態では、封止部材はカプセル材料によって挟み付けられてもよい。
【0029】
カプセルは、プラスチックまたは、例えば、アルミニウムのような金属から作製され得る。
【0030】
本発明の別の態様によれば、プラスチック材料から作製された基部本体および/または箔部材を有するカプセルが提案されており、そこでは、基部本体の少なくとも一部が、飲料調製装置の中に適切に配置されるときに穿孔されるように設計されている。
【0031】
別の態様によれば、このようなカプセルおよび飲料調製装置を備える飲料調製システムが提案される。
【0032】
本発明の他の態様によれば、飲料を調製する方法が提案されており、その場合に、飲料調製装置の要素とカプセルの封止部材との気密封止係合は、カップ様の基部の上部壁中の穿孔された開口と箔部材中の開口との間で、液体媒体流路のみがカプセルの内部を通り抜けることを保証する。
【0033】
本発明の別の態様は飲料調製方法に関し、それに従えば、このようなカプセルの、共にプラスチックから作製される基部本体および箔部材の両者の中に穿孔が作製される。
【0034】
本明細書で使用される「一致する加圧表面」という用語は、典型的には飲料調製装置の一部である。これは、カプセルを包囲するように本装置を密閉すると、典型的にはカプセルの少なくとも1つの面に被さる本装置の一部分である包囲部材の表面であり得る。
【0035】
本発明の他の利点、特徴、および目的は、添付の図面の図に関連して採用する、本発明の実施形態の以下の詳細な説明を読むとき、当業者には明白となろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
ここで図2を参照して、第1の詳細な実施形態が説明される。
【0037】
以下において、本発明は、カプセルのある一定の設計、すなわち、ある1つの設計であり、その設計に従えば、カプセルがカップ様の基部本体と密閉箔部材とを備える設計を参照して説明されることに留意されたい。しかし、例えば、逆円錐を有するか、または2つの本質的に一致しかつ対向する壁(例えば、箔)が、例えば、そのリング形状の縁部で封止されているレンズ状の形態を有するカプセルのような、他のカプセル設計も実施可能であることが理解されるべきである。一般に、本発明に係るカプセルは、少なくとも2つの対向する壁部材を備え、これらの壁部材は、その縁部が相互に連結されて封止された突縁様の周縁領域を形成し、よって封止された内部を包囲する。
【0038】
従来技術と同じように、本実施形態も、カプセル1のカップ様の基部本体4を完全に密閉する箔部材5を引き裂きかつ穿孔するように設計されている浮彫要素12を有するカプセル保持体13を示す。このような箔部材の引裂きは、例えば、カプセル内部の圧力が閾値を超過すると直ちに生じ得る。「引裂き」という言葉は、材料をその引張り強さを超えて引き伸ばすことによる典型的な引裂きばかりでなく、破壊、切開、または破裂のような動作も含む。浮彫要素は、箔部材の(一部の)引裂きを引き起こすことが可能な任意の突起形状を有し得ることに留意されたい。実施例にすぎないが、ピラミッド、針、刃、こぶ、円筒、細長いリブが挙げられる。
【0039】
成分3が、カプセル1の内部に収容され、その場合に、この成分3は、液体をカプセル1の上部壁17の領域中でカプセルに進入させ、次いで、このような成分3と相互作用させるときに、飲料が調製され得るように選択される。好ましい成分は、例えば、挽いたコーヒー、紅茶、あるいは他の任意の成分であり、それから飲料または他の液体のもしくは粘性の食料品(例えば、スープ)が調製され得るものである。
【0040】
図2は、このようなカプセルがカプセル保持体13の上に配置されており、箔部材5がカプセル保持体13の浮彫要素12の面上に休止しており、かつカプセル1のカップ様の基部本体4が飲料調製装置の包囲部材9の周囲壁25によって既に一部が包囲されている状態を示す。図示されている包囲部材は、ベルの形状を有する。他の形状も実施可能であり、その場合に、包囲部材の内部輪郭(凹所)の設計は、一般にカプセル1の輪郭と実質的に一致するように適応される。
【0041】
図示された箔部材5は、カプセル内部の画定された過剰圧力により厳密に平坦であるわけではなく、この過剰圧力は、充填されたカプセルを作製するときに、例えば、保護ガスを導入することによって生成されることに留意されたい。
【0042】
このカプセルは、1つまたは複数の内部フィルタも含み得る。下部フィルタは箔5の内表面と接触して配置可能であり、および/または上部フィルタは、少なくとも一部が本体4の内表面と接触して配置可能である。
【0043】
別の様式では、カプセルは、平坦であるか、またはチャンバの内部に向かって内向きに湾曲すらしており、抽出処理の間にチャンバ内部に及ぼされる圧力に対する応答として、ある一定の振幅で変形する箔部材5も有し得る。
【0044】
包囲(ベル型)部材9は、環状支持体裾部18(その機能は後段で説明される)と、飲料調製装置の中にベル型部材を装着する雄ねじ山19と、ベル型部材9に釈放自在に装着される(ねじ込みされる)注水器14に、例えば、熱湯のような、液体を圧力下で送出する注水口開口20とをさらに備える。
【0045】
ねじ山19は、それが釈放自在の連結手段であれ、または恒久的な連結手段であれ、連結手段の1つの実施例にすぎないことに留意されたい。
【0046】
例えば、ベル型部材を取り外し、最終的にカプセル保持体も取り外す機構のような、飲料調製装置の他の構成要素が、カプセル系のエスプレッソ機械の分野における従来技術から知られている。
【0047】
注水器は、カプセル保持体13およびベル型部材9が、例えば、手動式または自動式機構によって、互いに近接するように移動されるときに、カプセル1の上部壁17の中に開口を創出するように設計された穿孔要素(刃、ピンなど)24を備える。一旦穿孔要素14がカプセル1の内部へ突出すると、水がカプセル1の内部に送出され得るように、流路(図面に示されていない)が穿孔要素14を通り抜ける。
【0048】
カプセル1は、該上部壁17と、側壁7と、締付け部分29を有する突縁様の周縁6とを備え、その場合に、箔部材5は、カプセル1のカップ様の基部本体4を気密封止で完全に密閉するために該突縁様の周縁6に封止される。この場合も、カプセルが封止され、かつ述べられた成分を収容できる限りにおいて、カプセルの他の設計も可能である。
【0049】
本発明によれば、カプセル1の外表面は専用の封止部材8を設ける。封止部材8は、使用される材料により、および/または封止部材8の幾何学形状により弾性であり得る。
【0050】
さらには、封止部材8は、カプセル1と一体であってもまたは別体の部品であってもよい。後者の場合では、この封止部材は、基部本体4に釈放自在に付着可能であるか、または、例えば、溶着によってもしくは接着材を使って、この本体に固着される。
【0051】
封止部材8がカプセル1に付着された別体の部品である場合には、この部材は1つの構成部品としてカプセルに付着され得る。別法として、この部材は流体または粘性形態で適用可能であり、次いで、一旦カプセルの外表面上に適用されたら、硬化(例えば、重合)することが可能であるが、それは、例えば、シリコーンを適用する場合である。
【0052】
弾性材料が封止部材8に使用される場合には、好ましくはゴム弾性の材料が使用される。「ゴム弾性」という用語は、限定されるものではないが、エラストマー、シリコーン、プラスチック、ラテックス、バラタゴム、または他を含めて、ゴム弾性を有する任意適切な材料を意味する。
【0053】
封止材料8に特に適切な材料は、EPDM(エチレンプロピレンジエン単量体)、NBR(アクリル樹脂ニトリルゴム)、TPE(熱可塑性エラストマー)、またはシリコーンゴムである。これらの材料は、特に良好な屈曲性で圧縮性の特性を有し、亀裂を伴うことなく高い温度に耐え得る。
【0054】
封止部材の材料が、カプセルに使用される材料と同じである場合には(例えば、アルミニウムのような金属またはプラスチック)、封止部材の弾性性質は、封止部材の幾何学形状によって得られることが好ましい。
【0055】
図2に従う実施形態では、封止部材8は、唇形状の形態により弾性的に屈撓性である。この部材は、突縁様の周縁の締付け部分29を長くするが、それは、圧力下で自由に屈撓し得るように締め付けられることは想定されていない。この部材はカプセルと同じ材料、好ましくはプラスチックから作製される。それは、カプセル1の基部本体4の構成部品であり得る。
【0056】
突縁様の周縁の締付け部分29は、飲料調製装置の一致する表面によって少なくとも一部が締め付けられる環状表面を形成するように構成される。その結果として、封止部材8は、箔部材5の引裂きの結果として浮彫要素12に掛かり得る力または応力から解放される。
【0057】
可撓性の自由唇部8は、突縁様の周縁6の外縁から延びて外向きに傾斜する。図示された実施形態では、この可撓性の唇部は、カプセルの基部本体の側壁の縁部であり、この縁部は、約90度を超え、好ましくは95と175度との間から成る角度Aだけ(突縁様の周縁の平坦な締付け部分すなわち封止平面Pに対して)屈曲される。
【0058】
このような屈撓性の封止部材8は、注水器14と箔部材5の中の穴との間で、封止部材8および包囲部材9を外部的に封止係合するように適応された位置である限りにおいて、カプセル1の面上の任意の位置に配置され得ることに留意されたい。封止部材8は、注水器14がカプセル1の内部の中へ突出している位置にあるときに、注水器14を取り囲む、カプセル1の上部壁17の領域上にも設けられ得る。封止部材8は、カプセルの異なる部分(下部、側壁、突縁様の周縁)にも被さるように配置され得る。
【0059】
図3で詳細に分かるように、本実施形態に従うベル型部材9は、専用の弾性封止部材をいずれも備えてはいない。しかし、このベル型部材は、随意選択的に弾性封止部材を備えることも可能である。
【0060】
ベル型部材9の傾斜付き封止表面15が、カプセル1の弾性的に屈撓性の封止部材8と協働するように設計されている。封止表面15は、封止部材を構成する自由な可撓性唇部に向かって傾斜が付けられている。特に、封止表面15は、カプセルの内部方向で測定されるとき、封止または密閉平面Pに対して、好ましくは90度以下の角度Bを形成する。好ましくは、角度Bは85から50度である。
【0061】
カプセル1の封止部材8の形態および材料に応じて、ベル型部材9の協働表面は、カプセル1の封止部材8と封止係合するように適応される任意の形状、位置、および向きを有し得る。
【0062】
図4に示すように、本装置をカプセル周りに密閉すると、ベル型部材9およびカプセル保持体13は、突縁様の周縁の締付け部分29に沿ってカプセルを一体に締め付ける。このために、ベル型部材9は、カプセルの締付け部分29をカプセル保持体の受止め部分表面31の上に堅固に挟み付けるかまたは締め付ける1つまたは複数の環状隆起部分を含み得る。この締付け部分は、表面31の鋸歯状部と相補的な鋸歯状部をさらに形成し得る。したがって、封止部材8を包囲する環状チャンバ32が、ベル型部材9とカプセル保持体13とを密閉する際の組立てによって得られるものとして形成される。その結果、カプセルは堅固に定位置に保持され、かつ張力が、このチャンバの中で傾斜付き表面15に向かって自由に屈撓できる自由唇部で解放され、それによって完全な水密封止が実現され得る。
【0063】
図4は、ベル型部材9およびカプセル保持体13が密閉圧力係合の状態にされており、カプセル内部に進入しかつそこに圧力を蓄積する水により、カプセル保持体13のピラミッド型浮彫部材12は、既にカプセル1の箔部材5の中に開口を作製し終えている。注水器14の刃要素24は、カプセルに挿入されると、カプセル1の上部壁17の中に穿孔16を創出する。十分な流体圧がカプセルの内部に蓄積されると、カプセルの中に収容されている成分から調製された飲料が、浮彫部材12と周囲箔部材5との間の小さな隙間の中に抜き出され得る。
【0064】
図4に示された状態では、カプセル1の弾性的に屈撓性の封止部材8、すなわち、可撓性唇部は、包囲部材9の対応する傾斜付き封止表面15に対して偏倚される。環状支持体裾部18は、今やカプセル1の突縁様の周縁6の端部に被さり、他方で締付け部分29は、ベル型部材の封止表面15が封止部材8に対してある一定の圧力を及ぼすとき、このように封止部材8およびカプセルが定位置に留まることを保証するために、本装置の表面30、31間で締め付けられる。
【0065】
実際に、唇形状の封止部材8は、自己強化式の封止係合を設けるための構造の一実施例を提示する。注水器から流入してくる水は、カプセルの外側と包囲部材との間の隙間の内部で加圧され、最終的に唇形状の封止部材に到達する。この唇形状の封止部材は、それが環状部材の封止表面に対して偏倚されると、水の流れを阻止することになる。このような阻止効果は、封止部材の上流側における圧力上昇をもたらし、次に、この圧力上昇は、封止表面に対する封止部材の一層強力な押付けをもたらし、よって封止係合における圧力が高ければ高いほどそれだけ強力になる封止係合をもたらすことになる。
【0066】
図5の実施形態では、溝22がカプセル保持体13の周囲の中に設けられており、これらの溝22は、カプセルの除去が完了する前に、カプセル保持体13の上表面の上に沈降または蓄積し得るか、またはカプセルから滴下する水を汲み出す役目をする。
【0067】
図6は、図2の第1の実施形態の変形に本質的に対応する一実施形態を示す。本実施形態に従う封止部材8は圧縮可能である。それは、カプセル1の側壁7の一部および突縁の周縁6の外端と該側壁7との間の領域を共に覆う。(この封止部材は、カプセル1の基部本体4の側壁7の一部のみを覆うだけでもよい。)本実施形態に従う封止部材8は、非対称的な、すなわち、L字形の断面を有する。この封止部材は、基部本体の材料より弾性のある材料から作製され得る。特に、この封止部材は、カプセルの基部本体4の材料の硬度よりも低い硬度を有し得る。
【0068】
この封止部材は、好ましくはゴム様の材料である。特に適切な材料は、EPDM(エチレンプロピレンジエン単量体)、NBR(アクリル樹脂ニトリルゴム)、TPE(熱可塑性エラストマー)、またはシリコーンゴムである。これらの材料は、特に良好な屈曲性で圧縮性の特性を有し、亀裂を伴うことなく高い温度に耐え得る。
【0069】
別法として、封止部材8は、例えば、カプセルに被覆された薄膜、Oリングなどのような他の形状も有し得る。
【0070】
カプセル1が図4に示された位置にあり、次いで、飲料調製処理が終了した後で、保持体13が開放されるときに、カプセル1が、落下しないで、「真空効果」によりベル型部材9の中へ吸い込まれた状態に留まる恐れがある。図8に示されているように、本発明は、この種の封止係合が、カプセル保持体13にベル型部材9が押し付けられている限りにおいてのみカプセル1とベル型部材9との間に存在するが、空気がカプセル1の上部壁17と側壁7とベル型部材9の内壁との間にそれぞれ入り込むように、自動的に係合解除されることを保証する機構を設けることを提案する。
【0071】
図8から分かるように、特に封止部材8がカプセル1の側壁7の一部に被さる場合には、ベル型部材9の環状前部表面には、空気を送り込む吸気口通路としての役目をする溝21が設けられ得る。これらの溝は、一旦ベル型部材9とカプセル保持体13との間の偏倚力が解除されると、空気の吸入を可能にする。したがって、この空間の中へ空気が流入し、使用者がカプセル1を取り出すことがより容易になる。最終的には、カプセル1はベル型要素9から自動的に落下すらすることになる。
【0072】
図9は、ベル型部材9の前部表面23が、カプセル1の封止部材8と封止係合している第2の実施形態の状態を示す。
【0073】
図10〜12は、封止部材の弾性性質が、カプセル自体の幾何学的な中空形状によるものである本発明の第3の実施形態を示す。図示された実施形態では、この封止部材は、階段26の形状、すなわち、カプセル1の側壁7の急激に増大する直径を有する。したがって、この封止部材は、カプセル保持体13に対してベル型部材によって印加される密閉力の下で変形するのに十分な中空の屈撓性で圧縮性の構造を形成する。この幾何学的形態は、図示された階段に限定されるものではなく、他の形態も、それらが封止部材の弾性的なまたは少なくとも変形可能な性質を獲得する限りにおいて実施可能であることに留意されたい。
【0074】
本実施形態に従う階段様の封止部材26は、中空の封止部材(例えば、図6〜9の第2の実施形態に従う「充満」封止部材8とは異なる)に関する一実施例にすぎない。封止部材の弾性が、幾何学的な中空形状によって得られるとき、通常は、封止部材の屈撓(この場合では、階段の内向きおよび下向きの変形)が生じる。他方では、弾性性質が使用材料によるものであり、かつ「充満」封止部材が使用されるとき、通常は、材料の圧縮および/または変位が生じる。カプセルの材料は、屈撓性で弾性の特性を有する重合体材料の中から選択されることが好ましい。
【0075】
本実施形態に従う封止表面15は傾斜が付けられている。したがって、封止圧力は、径方向へ内側に向けられる第1の成分と、軸方向に(図12における下向きに)向けられるもう1つの成分とを有する。
【0076】
特に図12から分かるように、箔部材5は、カプセルの周縁に被せて巻かれ得る(符号27参照)。
【0077】
図13および図14は、封止部材がOリング11である第4の実施形態を示す。このOリングは、カプセル1の上部壁17に幾何学的に配置され、好ましくは固着される。これは、注水器に向き合い、かつカプセル1に注水口を創出するために穿孔されることになる面に、カプセル1の外側に封止部材を設ける一実施例にすぎない。
【0078】
Oリング11は、注水器14がカプセル1の上部壁17を穿孔する領域の周辺を包囲するように位置決めされる。したがって、封止部材11は、包囲部材9の下部28によって圧縮され、かつ(図14参照)包囲部材9の周囲側壁25の上端によって定位置に固定される。
【0079】
下部28は、本装置の密閉時にカプセルが包囲部材9の中に完全に嵌め込まれるときに、封止部材11と十分に水密の境界面を確保するために、実質的に平坦であるかまたは傾斜が付けられ得ることに留意されたい。
【0080】
Oリング11の別法として、屈撓性の唇様の封止部材(例えば、第1の実施形態に従う唇部8に相当する、図2参照)が、カプセル1の上部壁17、すなわち、注水器14に面する壁から突出して配置され得る。
【0081】
いずれの場合であっても、下部28が封止部材11に対して軸方向の圧縮力を及ぼすことになる。
【0082】
例えば、Oリングがカプセル1の側壁7の面上に配置される場合では、圧縮力の径方向成分が支配的になる。
【0083】
別法として、箔部材5は、例えば、本機械をカプセル周りに密閉する結果として、水がカプセルの中に注入される前に、少なくとも1つの浮彫要素に当たって穿通され得る壁によって置き換えられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】欧州特許出願公開第512470(A)号明細書から知られる抽出カプセルを示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す図であり、飲料調製装置においてカプセルがカプセル保持体の上に配置されているが、まだその密閉位置に達していない。
【図3】図2の図を拡大して示す図である。
【図4】カプセルが、ベル型部材とカプセル保持体との間のその密閉位置に達している状態にある第1の実施形態を示す図である。
【図5】カプセルが、まだその密閉位置に達していない位置にある、第1の実施形態に従うカプセル保持体、ベル型部材、およびカプセルを示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す図である。
【図7】図6の細部を示す拡大図である。
【図8】第2の実施形態を示す斜視図である。
【図9】カプセルが、その密閉位置に達した状態にある第2の実施形態を示す図である。
【図10】カプセルの封止部材がカプセルの側壁の一部である第3の実施形態を示す図である。
【図11】図10の細部を示す図である。
【図12】第3の実施形態に従う封止係合を示す図である。
【図13】封止部材が、カプセルの上部壁部材の一部である第4の実施形態を示す図である。
【図14】最終的な状態にある第4の実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料成分を収容するカプセル(1)であって、当該カプセル(1)内の前記成分(3)と相互作用しかつ当該カプセル(1)から飲料を抜き出すために、圧力下にある液体が当該カプセル(1)に進入する飲料調製装置(2)の中に挿入するように設計され、当該カプセル(1)の外表面上に封止部材(8、11、26)を有する、前記カプセル(1)において、
前記封止部材(8)が、前記飲料調製装置(2)の少なくとも1つの一致する加圧表面と封止係合する際に圧縮性であるように構成され、前記封止部材(8)が弾性であることを特徴とする、カプセル。
【請求項2】
前記封止部材(8、26)が、前記部材の形状により弾性であることを特徴とする請求項1に記載のカプセル。
【請求項3】
前記封止部材が、前記飲料調製装置の前記一致する加圧表面に対して偏倚力を及ぼすように配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のカプセル。
【請求項4】
前記封止部材(8、11、26)が、前記部材の構成要素材料により圧縮性でかつ弾性であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項5】
前記封止部材(26)が、中空の屈撓性構造を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項6】
前記封止部材(8、11、26)が、第1の圧縮されていない厚みから第2の圧縮された厚みに圧縮されるように設計されていることを特徴とする請求項4または5に記載のカプセル。
【請求項7】
前記封止部材(8、11)が、当該カプセルの他の部分(4、5)の材料以外の材料から作製されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項8】
前記封止部材(8)が、当該カプセルの前記他の部分(4、5)の材料よりも低い硬度を有する材料から作製されることを特徴とする請求項7に記載のカプセル。
【請求項9】
前記封止部材(8、11)が、ゴム弾性の材料から作製されることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項10】
当該カプセルの前記他の部分(4、5)が、非ゴム弾性の材料および/またはアルミニウムのような金属から作製されることを特徴とする請求項9に記載のカプセル。
【請求項11】
前記封止部材(8、26)が、当該カプセルの他の部分(4、5)の1つまたは複数の構成要素材料の少なくとも1つから作製されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項12】
前記成分のための封止された内部を創出するために、突縁様の周縁領域において相互に気密態様で連結されている第1および第2の壁要素から成ることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項13】
前記封止部材(8)が、前記突縁様の周縁(6)と前記壁要素の一方との間の少なくとも移行領域(10)の中に設けられることを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項14】
前記封止部材(8、11)が、前記突縁様の周縁と注水器が導入される当該カプセル上の箇所との間の壁面上に設けられることを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項15】
カップ様の基部本体(4)と密閉部材(5)とを備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項16】
前記封止部材(8)が、前記基部本体(4)の前記突縁様の周縁(6)と側壁(7)の一部との両方に存在することを特徴とする請求項15に記載のカプセル。
【請求項17】
前記封止部材(8、26)が、前記壁要素(4、5)の一方の一体部分であることを特徴とする請求項11に記載のカプセル。
【請求項18】
前記封止部材(8、11)が、当該カプセルの前記壁要素(4、5)とは異なる部品であることを特徴とする請求項6〜10のいずれか一項に記載のカプセル。
【請求項19】
前記封止部材(8、11)が、Oリング(11)の形状を有することを特徴とする請求項18に記載のカプセル。
【請求項20】
前記封止部材が、L字形断面を有することを特徴とする請求項19に記載のカプセル。
【請求項21】
前記封止部材(8、11)が、接着材を使用して、または溶着によって、または挟み付けもしくは圧着によって、あるいはこれらの組合せによって、前記壁要素(4、5)の一方に付着されることを特徴とする請求項18または20に記載のカプセル。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか一項に記載のカプセル(1)と飲料調製装置とを備える飲料調製システムであって、
前記飲料調製装置は、前記カプセル(1)の前記封止部材(8、11、26)と選択的に封止係合の状態にあるように適応される包囲部材(9)を有する、システム。
【請求項23】
前記封止係合は、前記包囲部材(9)が前記カプセル(1)に対して最小限の圧力を及ぼす限りにおいてのみ有効であるが、前記圧力が前記最小限の圧力を下回ると直ちに自動的に解除されることを特徴とする請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
溝(21)が前記包囲部材(9)の周囲に設けられ、前記溝(21)は、空気を前記溝(21)に通して、さらに前記カプセル(1)と前記包囲部材(9)との間の解除された封止係合に通して送出する吸気口通路としての役目をすることを特徴とする請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記包囲部材(9)が、前記包囲部材(9)と前記カプセル(1)との間の前記封止係合を補助するように適応された追加的な封止手段を備えることを特徴とする請求項22〜24のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項26】
前記封止係合で作用する封止圧力が、前記カプセル(1)の中心軸に対して径方向および/または軸方向の成分を有することを特徴とする請求項20〜23のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項27】
成分を収容し、突縁様の周縁(6)によって相互に封止された第1の壁部材(4)および第2の壁部材(5)を備えるカプセルを設けるステップと、
前記カプセル(1)を飲料調製装置の中に位置決めし、かつ前記第1および第2の壁部材(4、5)の両方の中に少なくとも1つの開口を作製するステップと、
液体を前記カプセル(1)に前記第1の壁部材(4)の中の少なくとも1つの開口から進入させ、かつ前記液体を前記カプセル(1)から前記第2の壁部材(5)の中の少なくとも1つの開口に通して退出させるステップと
を含み、
前記液体が、前記カプセル(1)のみを通って流れ得るが、前記カプセル(1)の外側で流れ得ないように、前記第1の壁部材(4)の中の前記開口は、前記飲料調製装置の要素と前記カプセル(1)の封止部材(8、11、26)との気密封止係合によって、前記第2の壁部材(5)の中の開口から分離される、飲料を調製する方法。
【請求項28】
前記気密封止係合が、前記カプセル(1)の前記封止部材(8、11、26)によってもたらされること、および前記封止係合が、前記封止部材(8、11、26)を備えていないカプセル(1)を使用するときには存在しないことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
請求項27または28に記載の方法に従って調製された、飲料もしくは他の食料品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2008−517838(P2008−517838A)
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−537220(P2007−537220)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【国際出願番号】PCT/EP2005/011306
【国際公開番号】WO2006/045536
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】