説明

差別化されたネットワーク表示

本発明は、電気通信システムにおいて、様々な課金料金ネットワークエリアにアクセスする能力を有するエンドユーザ(MS,MSA,MSB)に対して料金関連情報を表示する方法に関する。このシステムは様々なセルエリア(MACRO−C,FEMTO−C1,MCELL,FCELL−A)を処理するアクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)に関連づけられたコアネットワーク(CN)を備える。この方法は以下の工程を有する。すなわち、エンドユーザ(MS,MSA,MSB)が存在するセルエリア(FEMTO−C1,FCELL−A)を処理する無線基地局を介して、エンドユーザがアクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)にアクセスする。アクセスの間に識別されたアクセス情報に基づいて課金表示(SAI,CGI,CNII)を選択する。選択された課金表示(SAI,CGI,CNII)に基づいて、エンドユーザへ送出する料金関連情報をコアネットワーク内で選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルエリア内に存在し、様々な料金体系でネットワークエリアにアクセスする能力を有するエンドユーザに対して、料金関連情報を表示する方法及び構成に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な公衆移動通信網(PLMN:Public Land Mobile Network)が提供するモバイル局のために、モバイル機器よりも新しいか、あるいは、モバイル機器の販売以降その名前が変更されたPLMNアイデンティティを正確に表示できるようにして、ネットワーク間のローミングを改善する必要がある。NITZ(Network Identity and Timezone)方式は第3世代パートナーシップ・プロジェクトで策定された標準文書(非特許文献1)に記載されている。この文書には、サービングPLMNが、現在のそのアイデンティティ(ネットワーク用のフルネーム及びショートネーム)、ユニバーサル時間、夏時間(Daylight Saving Time)、およびローカル・タイムゾーンをモバイル機器に送信することが、NITZによってどのようにして可能になるかが記載されている。
【0003】
ホームエリアまたはスモールエリアの広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)方式のカバレッジ(サービスエリア)は、小型の無線基地局(RBS:Radio Base Station)、いわゆるフェムト(femto)無線基地局を用いて、限られた数のユーザに対して提供することができる。フェムト無線基地局は、「プラグ・アンド・プレイ」型インストールを用いてエンドユーザがインストールすることが可能であり、エンドユーザに対して通常のWCDMAカバレッジを提供する。そして、これは何らかのIPベース送信を用いて無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)に接続されているだろう。一つの代替手段は、(xDSL、ケーブル等のような)固定広帯域アクセスを使用してフェムト無線基地局をRNCに接続するというものである。また、別の代替手段は、無線広帯域アクセス(例えば、HSDPA、エンハンスド・アップリンク)を使用することだろう。ローカル3Gアクセスまたはホーム3Gアクセスを提供するという構想を駆り立てる主要要因の一つは、フェムト無線基地局を介して接続した場合に、マクロなWCDMA無線アクセスネットワークを介して接続した場合と比べて、コールまたはトランザクションを安価なレート/課金で提供することである。このことから、特定のレートが適用された場合にエンドユーザに対して表示するという要件が生じ、結果として、ユーザ機器(UE:User Equipment)のグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI:Graphical User Interface)にこのレートを表示させることが必要になる。今日ではこれを実現する以下の3つの解決手法が存在する。
【0004】
1.ローカル3Gアクセスまたはホーム3Gアクセスのドメインに対し、マクロなWCDMAネットワークとは異なる公衆移動通信網(PLMN)を使用すること。この場合、ユーザ機器が異なるドメイン間を移動するたびにGUI上のオペレータ/PLMN名が変更されることになる。
【0005】
2.セル・ブロードキャスト・ショート・メッセージ・サービス(CBS:Cell Broadcast short message Service)を使用して、オペレータ/PLMN名に加えてセル名を表示すること。この場合は、GUIはオペレータ/PLMN名とセル名の両方をGUI上に表示するが、セル名はUEが異なるドメイン間を移動するたびに変化するだろう。
【0006】
3.加入者アイデンティティモジュール(SIM:Subscribe Identity Module)またはユニバーサルSIM(USIM:Universal SIM)を構成して、サービスプロバイダ名の表示を提供すること。SIM/USIMは複数のPLMNコードと位置エリアコードを有するように構成することができ、ユーザ機器がそのSIM/USIM内にも設定されているエリアへ移動したときは常に、現在のサービスプロバイダ名を示す文字列がGUI内に表示される。この場合は、ローカル3Gアクセスまたはホーム3Gアクセスのドメインのために予約された特定の位置エリア識別情報(LAI:Location Area Identification)を有するのに十分だろう。UEがローカル3Gアクセスまたはホーム3Gアクセスのドメイン内に移動した場合、UEはサービスプロバイダ名を表示するだろう。またこのドメインの外にいる場合は、そのように設定されているならば、オペレータ/PLMN名か他のサービスプロバイダ名のみを表示することができるだろう。
【0007】
従来技術には以下の課題がある。以下では上と同じ番号を振っている。
【0008】
1.2つの異なるPLMNに(1つのPLMNコードを有する)既存のネットワークを分割するには、関連するノードで多くの管理、構成、およびサポートを必要とする。ローカル3Gアクセスまたはホーム3Gアクセスのドメインはローカル3Gアクセスまたはホーム3Gアクセスのサービスを購入したエンドユーザ用のホームPLMN(HPLMN)であろうし、ユーザ機器はWCDMAマクロ無線ネットワークにいる間は定期的にHPLMNを探索し続けるだろうということが分かる。このことはUEのバッテリ寿命に影響することを意味する。ローカル3Gアクセスまたはホーム3Gアクセスのサービスを購入した全てのエンドユーザは新たなSIM/USIMカードも必要とするだろう。
【0009】
2.CBSは以下の2つの欠点を有する。
a)これはエンドユーザが起動または停止することができ、すなわち、これらのメッセージがユーザ機器によって受信されて使用されることを確証する方法が存在しない。
b)CBSの起動もUEのバッテリ寿命を短くしてしまう。
【0010】
3.サービスプロバイダ名を表示することは、ローカル3Gアクセスまたはホーム3Gアクセスのサービスを購入した全てのエンドユーザのSIM/USIMにこの情報を設定する必要があるであろうことを意味し、これに必要な管理と設定は膨大な作業を意味することが分かる。この解決手法のさらなる課題の一つは、同一エリア(例えば、位置エリアまたはPLMN)内の異なるユーザに対して、異なる情報を表示する能力が実際には提供されないことである。現在のエリアを示す識別情報は、システム情報としてセル内の全てのユーザに対してブロードキャストされる。このため、あるエリア内の全てのユーザは同じ課金表示を見るだろうし、もちろんエリア内の一ユーザも同じ課金表示を見るだろう。この課題は以下の単純化した例を用いてさらに説明することができる。ユーザAが、自分が所有するフェムト無線基地局(FRBS−1)と、ユーザBが所有する他のフェムト無線基地局(FRBS−2)へのアクセスを有しているとする。自分のフェムト無線基地局における料金体系Zと、(FRBS−2に対するユーザAのように)ビジターアクセスが発生したときのフェムト無線基地局における料金体系Xとを各ユーザが有していることを、オペレータは規定している。上述の動作に必要なネットワーク及びSIM/USIMの設定は非常に複雑なものになるだろう。各フェムト無線基地局は自分の定義された位置エリアを持つことを必要とし、様々なユーザに対するSIM/USIM情報が各SIM/USIMについて別々に定義される必要があるだろう。この課題についてさらに例を挙げると以下の通りである。すなわち、FRBS−1は例えばLAI−1をブロードキャストする必要があり、LAI−1は、ユーザAのSIM/USIMでは「ホーム・カバレッジ」として構成され、ユーザBのSIM/USIMでは「訪問先カバレッジ」として構成されるだろう。同様に、HRBS−2は上記と同様に構成されたLAI−2をブロードキャストするだろう。このようなシナリオは、2人の加入者に対しては可能だろうが、非常に多数の加入者やさまざまな種類のフェムト無線基地局に対しては可能ではない。
【非特許文献1】3GPP TS 22.042 V6.0.0
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、特定の料金が適用されている又はこれから適用される場合に、様々な料金体系を有するネットワークエリアにアクセス可能なエンドユーザに対して、どのように表示するかという課題に関する。さらなる課題は、不必要な管理、設定及びサポートをすることなく料金を提供することである。
【0012】
本発明の目的は特定の料金が適用される場合にエンドユーザに表示することによってエンドユーザに対しコールまたは課金をより安価に提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、コアネットワーク内で、エンドユーザに送出する料金関連情報をエンドユーザのセル位置に基づいて適切に選択することによって、上記課題を解決する。
【0014】
より詳細には、電気通信システムにおいて、様々な料金体系を有するネットワークエリアにアクセスする能力を有するエンドユーザに対して料金関連情報を表示する方法によって、これらの課題は解決される。ここで、システムは、様々なセルエリアを処理するアクセスネットワークと関連づけられたコアネットワークを備える。この方法は以下の工程を有する。
・セルエリア内に存在するエンドユーザが、そのセルエリアを処理する無線基地局を介してアクセスネットワークにアクセスする。
・アクセス中に識別されるアクセス情報に基づいて、課金表示を選択する。
・選択した課金表示に基づいて、エンドユーザに送出する料金関連情報をコアネットワーク内で選択する。
【0015】
したがって、本発明の目的は、エンドユーザに対してコールまたは課金をより安価に提供し、特定の料金体系が適用された場合にエンドユーザに表示することである。この目的および他の目的は、方法、構成、システム、および製品により実現される。
【0016】
本発明の利点の一つによれば、例えば、ホーム料金を有する「ホーム」カバレッジ、通常の料金を有する「通常」カバレッジ、または、他の料金を有する「ホットスポット」カバレッジのように、カバレッジの性質をエンドユーザに表示する方法が提供される。
【0017】
他の利点は、本発明によれば、大規模なオペレーションや保全を要することなく、これを行う方法が提供されることである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面とともに好適な実施形態を用いて本発明をより詳細に説明する。
【0019】
一般に、セルラシステムのネットワークはアクセスネットワークとコアネットワークに分けられる。以下に例示する3Gシステムは、エアインタフェースを介して広帯域符号分割多元接続(WCDMA)技術に基づいているため、コアネットワークはGSM(Global System for Mobile Communication)に存在するものと同様であるが、この技術は無線アクセスネットワークにおいて用いられるだろう。なお、WCDMAと異なるシステムも本発明に適用可能であることに留意すべきである。
【0020】
図1は、コアネットワーク(CN:Core Network)と無線アクセスネットワーク(UTRAN)を備える電気通信ネットワークを示す図である。UTRANは、パケット交換ドメイン内の在圏GPRSサポート・ノード(SGSN:Serving GPRS Support Node)と回線交換ドメイン内の移動通信交換局(MSC:Mobile Services Switching Centre)とに接続されている。無線アクセスネットワーク(UTRAN:Universal Mobile Telecommunications System Terrestrial RAN、UMTS地上無線アクセス網)は、SGSNとMSCが接続されている無線ネットワーク制御装置RNCを備えている。RNCは、無線接続とトラフィックチャネルの割り当て及び解放、品質制御、及び、ハンドオーバ等の無線接続の制御を処理する。RNCは、マクロセル(MACRO−C)を構成する無線カバレッジエリアを有するマクロ無線基地局MACROにIP/ATMベース送信を介して接続され、また、フェムトセルFEMTO−C1、FEMTO−C2で示される無線カバレッジエリアをそれぞれ有するFEMTO1、FEMTO2で示され、このアプリケーションではフェムトRBSとも呼ばれるマイクロRBSにIP送信を介して接続されている。複数のフェムトセルFEMTO−C1およびFEMTO−C2はマクロセル(MACRO)内に存在する。図1には、マクロセルとフェムトセルの両方にアクセス可能な送受信機を有するエンドユーザ(MS)が示されている。エンドユーザがマクロセル内に存在して、フェムトセルの無線カバレッジエリア内に移動した場合、フェムトセルに対するキャンプの試行が自動的に開始される。予め定義されたエンドユーザだけがフェムトセルにキャンプできるようにするために、特定のアクセスコントロール手法を使用してもよい。本図では、FEMTO−C1で示される無線カバレッジエリア内にエンドユーザ(MS)を見ることができる。この例では、FEMTO−C1は、エンドユーザ(MS)に対する「ホームエリア」のWCDMAカバレッジである。ローカル3Gアクセスまたはホーム3Gアクセスを提供するという構想を駆り立てる主要要因の一つは、例えばホームフェムトRBSを介して接続した場合に、例えばマクロWCDMAネットワークを介して接続した場合と比べて、コールまたはトランザクションを安価なレート/課金でユーザに対し提供することである。
【0021】
課金表示データベース(CIDB:Charging Indication Data Base)はRNCに接続されている。CIDBは、エンドユーザとセルアイデンティティとの様々な組み合わせにマッピングされた課金表示を有している。CIDBはこの例ではスタンドアロンのデータベースであるが、RNCの一部とすることもできる。あるいは、ある特定の配置でコアネットワーク(CN)内にCIDBを設けることもできる。CIDBは、特定のRBSへのアクセスがなされた場合に、特定のエンドユーザに対してどの課金を適用するかを調べるために使用される。ある状況では、エンドユーザのアイデンティティまたはセルアイデンティティだけが、CNに対して表示する料金を調査するために使用可能である。このことは、全てのアクセスに対して同一の料金を含む特定の契約をエンドユーザが有しているか、または、特定のセルにおいては全てのユーザに対して同一の料金が表示されることを意味しているだろう。様々な種類のフェムトRBSは例えば以下のように定義することができる。すなわち、エンドユーザが所有するフェムトRBS(ホーム)、他のフェムトRBS(ホームではないがアクセス可能)、または、公共のホットスポットのフェムトRBS(「ホットスポット」は、例えば、エンドユーザがセルエリアへのアクセス権を購入できるコーヒーショップ内でのセルエリアとすることができる)である。どのエンドユーザがセルにアクセスしているかによって、様々な料金をセルに対し表示してもよい。料金が低いホームセルエリアとして、あるユーザがそのセルを使用できるようにすることもできる。他の料金を意味する「ホットスポット」エリアとしてユーザがセルエリアを使用できるようにしてもよい。
【0022】
レート表示データベース(RIDB:Rate Indication Data Base)は、コアネットワーク(CN)内の移動通信交換局(MSC)と在圏GPRSサポート・ノード(SGSN)とに接続されている。RIDBは、エンドユーザへ転送される情報セットとコアネットワークにより処理される料金レートとにマッピングされる課金表示を有している。RIDBはスタンドアロンのデータベースとすることができるが、MSCとSGSNとの少なくともいずれかの一部とすることができる。RIDBは以下の実施形態においてもさらに説明する。
【0023】
本発明の第1の実施形態に係る方法について、図2を参照して以下に説明する。図2においてMS、FEMTO1、RNC、CIDB、MSC、RIDBのように示している様々なエンティティは、すでに説明し、図1に記載されているエンティティに対応している。エンドユーザ(MS)はマクロセル(MACRO−C)とフェムトセル(FEMTO1)との両方にアクセスすることができ、この例では、マクロセルからフェムトセル内に移動する。本発明の第1の実施形態に係る方法は、以下の工程を有する。
【0024】
・エンドユーザ(MS)は、信号接続確立のために、無線ネットワーク制御装置(RNC)に対して無線アクセスネットワーク(UTRAN)のアクセスを開始する(1A、1B)。RNCは、それがそのセルを制御しているときは、FEMTO−C1のセルアイデンティティを知っている。信号接続確立の際に、RNCは、無線基地局から受信されるアクセス情報、即ち、エンドユーザ(MS)の国際移動電話加入者アイデンティティ(IMSI)を受信する(実際には、CNからこの情報を受信することによって、あるいは、TMSIとIMSIの関係を知っているRNCによって、信号接続確立がIMSIへ変換された後に一時的なアイデンティティTMSIが通常受信される)。
【0025】
・FEMTO−C1のセルアイデンティティとエンドユーザ・アイデンティティIMSIが、RNCから課金表示データベース(CIDB)へ送出される(2)。
【0026】
・CIDBに格納されている要素は、エンドユーザ(MS)とセル(FEMTO−C1)との関係を見いだすために検索される。フェムトセルはエンドユーザ(MS)に対するホームエリアとして認定され、サービスエリア・アイデンティティ(SAI−1)がホームフェムトセルに対する課金表示としてCIDB内で割り当てられる。このエンドユーザはFEMTO1内でホームユーザとして予め定義されているため、FEMTO1を用いた場合の料金体系は、例えばMACRO−Cを用いた場合の料金体系よりも安くなる。データベース(CIDB)はそのSAI−1をRNCへ返す(3)。
【0027】
・課金表示(SAI−1)は無線ネットワーク制御装置(RNC)からコアネットワーク(CN)内の移動通信交換局(MSC)へ送出される(4)。
【0028】
・SAI−1はMSCからレート表示データベース(RIDB)へ転送される(5)。この例では、RIDBは、情報セットと料金レートにマップされている以下の課金表示を有している。この例ではSAI−1エントリのみが使用される。他のあり得るエントリは、位置エリア・アイデンティティ(LAI:Location Area Identity)、セルグローバル・アイデンティティ(CGI:Cell Global Identity)、課金タイプ(CT:Charging Type)である。CT表示はRANから受信する全ての課金表示を表す。
【0029】
【表1】

【0030】
・情報セット3と料金3はSAI−1に対応していると認められ、表から選択される。この例では、情報セット3は「ホームセル」というテキストメッセージを有している。料金3はコアネットワーク内で解析される課金表示であり、後に課金の目的で使用される。ここでは、エンドユーザに表示する料金がネットワーク内でも適用されることを保証するために、料金が含まれている。このことは、ネットワークの内部の課金分析への入力として課金表示を使用しても実現することができるだろう。情報セットと料金はRIDBからMSCへ送出される(6)。
【0031】
・選択された情報セット3に含まれる情報は、NITZ方式のような既存の標準化された機構を用いてMSCからユーザ機器へ送出される(7)。(すなわち、3GPP TS24.008 v6.12.0で規定されているように、MM情報メッセージが、MSCからUEへ送出される。)この場合、テキストメッセージ「ホームセル」は、ネットワーク用ショートネームか、ネットワーク用フルネームか、あるいは、その両方として表示される。
【0032】
・テキストメッセージ「ホームセル」は、エンドユーザの機器のグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)に表示される。
【0033】
上述のマクロセル内にフェムトセルがある例は本発明に必須ではない。フェムトセルに代えて、例えばオフィスビルをカバーするピコセルや、あるいは、ある通りをカバーするマイクロセルも使用することができる。ピコセルの場合、例えば「会社レート」というメッセージがエンドユーザのGUIに表示される。
【0034】
なお、全く同様の原理を、エンドユーザ(MS)と在圏GPRSサポート・ノード(SGSN)との間の通信に適用できることに留意すべきである。この場合、メッセージは3GPP TS 24.008 v6.12.0で定義されているGMM情報と呼ばれる。
【0035】
図3は、コアネットワーク(CN)と汎用アクセスネットワーク(GAN)とを備える電気通信ネットワークを示す図である。GANは3GPP TS 43.318と44.318で説明されている。GANは、GAN制御装置(GANC:GAN Controller)と広帯域アクセスネットワークとを備える。GANCは、CN内の移動通信交換局(MSC)と在圏GPRSサポート・ノード(SGSN)とに接続されており、モバイル音声ネットワークを広帯域アクセスネットワークに接続する。GANCは、GSM/GPRSネットワーク内の基地局制御装置と同等の機能を実現する。第1の実施形態と同様に、アクセスネットワークは、マクロセル(MCELL)を構成する無線カバレッジエリアを有する無線基地局と、ミクロセル(FCELL−A,FCELL−B)で示される無線カバレッジエリアを有するミクロ無線基地局とを備える。この例では、FCELL−Aはマクロセル内の一部を占めている。エンドユーザ、すなわち、モバイル加入者(MSA)は、FCELL−Aの無線カバレッジエリア内に位置している。各セルには、広帯域アクセスネットワークに接続されたアクセスポイント(AP)が提供されている。この例では、GSM型のMCELL内の基地局は図中のベーストランシーバ局(BTS1)と同等であるが、FCELL−A内の基地局はAP2と同等であり、FCELL−B内の基地局はAP3と同等である。BTSは、MSCとSGSNに接続された別の基地局制御装置(BSC)によって制御される。GANとGSMエッジ無線アクセスネットワーク(GERAN)ネットワークとの両方を備えたアクセスネットワークは図3ではRANと呼んでいる。この場合、MSAはGANCに登録して、使用中の国際移動加入者アイデンティティ(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)とアクセスポイント(AP)の両方をGANCに提供する。GANCは、異なるアクセスポイント/移動加入者の組み合わせの間のアソシエーション(関連性)についての情報を用いて、各AP−MSの組み合わせについてのポイント型をAPに提供するように構成されている。この情報はこの例ではGANC内に格納されるが、GANCからリモートにアクセス可能にすることもできる。加入者が信号接続を確立した場合、アソシエーションの情報は、コアネットワーク内のMSCに対して送出する課金表示を選択するために使用される。MSCとSGSNは、第1の実施形態と同様に、レート表示データベース(RIDB)に接続されている。
【0036】
図4は、本発明の第2の実施形態に係る方法を示している。図4内に示している様々なエンティティは、すでに説明し図3に示したエンティティと同一である。本発明の第2の実施形態に係る方法は以下の工程を有する。
【0037】
・エンドユーザ(MSA)はAP2を介してIP接続性を取得する(10A)。この次にMSAはGANCに対して登録を実行する(10B)。登録の際に、GANCは現在使用中のアクセスポイントについての情報を受信する。すなわち、GANCは、ミクロセル(FCELL−A)を処理する無線基地局を示すアクセスポイント(AP2)の異なる識別子(例えば、AP−MACアドレスまたはAPのSSID)を受信する。GANCはエンドユーザ(MSA)からアイデンティティ(IMSI)も受信する。MSAがGANCに登録している間に使用されるアクセスポイントが変更しうる場合は、使用される新たなアクセスポイントについてMSAはGANCに通知する。
【0038】
・エンドユーザ(MSA)は汎用アクセスネットワーク(GAN)へのアクセスを開始して(11)、広帯域アクセスネットワークを介して汎用アクセスネットワーク制御装置(GANC)への信号接続確立を行う。
【0039】
・GANCへの登録の間に受信されたアクセスポイントのアイデンティティ(AP2)とエンドユーザのアイデンティティ(IMSI)は、GANCにおいて、AP2/IMSIの組み合わせとGANCの記憶装置に格納されている要素とを比較することによって解析される(12)。AP2/IMSIの組み合わせは課金表示を示すセルグローバル・アイデンティティ(CGI−1)に対応するものとして発見されたものである。
【0040】
・発見された課金表示(CGI−1)はGANCからコアネットワーク(CN)内の移動通信交換局(MSC)へ送出される(13)。
【0041】
・CGI−1はMSCからレート表示データベース(RIDB)へ転送される。RIDBは、情報セットと料金レートにマップされている以下の課金表示を有している。
【0042】
【表2】

【0043】
・情報セット6と料金6が表の中で選択される。情報セット6は「無料通話」というテキストメッセージである。料金6は、後にオペレータが課金の目的で使用するためにコアネットワーク内で解析される。この情報セットと料金はRIDBからMSCへ送出される(15)。
【0044】
・選択された情報セット6に含まれる情報は、MSCからユーザ機器へ既存のNITZ方式を使用して送出される(16)。(すなわち、3GPP TS 24.008 v6.12.0で規定されるように、MM情報メッセージがMSCからUEへ送出される。)この場合、「無料通話」というテキストメッセージが、ネットワークのショートネーム、ネットワークのフルネーム、あるいはその両方として表示される。
【0045】
・「無料通話」というテキストメッセージが、エンドユーザの機器上のグラフィカル・ユーザ・インタフェースに表示される。
【0046】
本実施形態では、アクセスポイントのアイデンティティ(AP2)とエンドユーザのアイデンティティ(IMSI)は、AP2/IMSIの組み合わせとGANCに予め格納された要素とを比較して解析された。AP2/IMSIの組み合わせは、課金表示を示すセルグローバル・アイデンティティ(CGI−1)に対応するものとして発見された。アクセスポイントとIMSIの組み合わせは、例えば、GANCを処理するオペレータが決定する。例えば、アクセスポイントとしてAP2を使用する場合は、予め定められた多数のIMSI(すなわち、加入者)を料金が低いとして決定することができる。予め定められた他の加入者はAP2を用いて無料通話をすることができるが、他の予め定められた加入者はAP3を用いた場合にユーザインタフェース内に「ホットスポット」が表示されるだろう。これらの組み合わせやエンドユーザに転送するテキスト文字列は多数の態様に変更できることは明らかである。
【0047】
図5は、本発明の第3の実施形態に係る方法を示している。本実施形態では、上述したような課金表示データベースとレート表示データベースは、ともにコアネットワーク内に設けられた課金/レート表示データベース(C/RIDB)にまとめられている。このデータベースはCN内で分離することもできる。エンドユーザ(MSB)は、無線基地局(RBS)を介してアクセスネットワーク(AN)にアクセスする。アクセスネットワークは、UTRAN型やGAN型、あるいは他の既存の型のネットワークとすることができる。この例では、各セルエリアは、セルエリアのアクセスネットワークへのアクセスポイントを規定するアクセスポイント値(APV:Access Point Value)を有している。UTRAN(およびGERAN)の場合、RNCは、RBSを制御して以降APVを知っている。GANの場合、APのMACアドレスはMSBから受信されるだろう。そして、その場合、GANCはこれをCGIにマップする必要があるだろうし、各APは自分のCGIを有するだろう。エンドユーザがアクセスネットワークにアクセスした場合、この例では、APVがアクセスネットワーク(AN)を介してコアネットワーク(CN)内のMSCへ送出される(21A,21B)。標準によれば、エンドユーザのIMSIはすでにCNに知られている。MSCはAPVをC/RIDBに転送する。IMSIとAPVの組み合わせはC/RIDBに格納され、CNの内部アイデンティティ値(CNII)にマップされる。適切なCNIIが発見された場合、CNIIにマップされた情報セットがC/RIDBからMSCへ送出され(23)、さらに、MSCからエンドユーザ(MSB)へ上述のように既存のNITZ方式を用いて転送される。この情報セットに対応するテキストメッセージは、エンドユーザのグラフィカル・インタフェースに表示される。
【0048】
図6は本発明に係る方法のいくつかの本質的な工程を示すフローチャートである。このフローチャートは上述の図面と一緒に参照すべきである。このフローチャートは以下の工程を有する。
【0049】
・エンドユーザ(MS,MSA,MSB)は、エンドユーザが存在するセルエリア(FEMTO−C1,FCELL−A)を処理する無線基地局を介してアクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)にアクセスする。この工程は図6のブロック101に示されている。
【0050】
・課金表示(SAI,CGI,CNII)を選択する。課金表示は識別されたアクセス情報に依存する。この選択はアクセスネットワークか、あるいは、コアネットワーク内で実行することができる。この工程は図6のブロック102に示されている。
【0051】
・コアネットワーク内で、選択された課金表示(SAI,CGI,CNII)に基づいて、料金関連情報を選択する。この工程は図6のブロック103に示されている。
【0052】
・料金関連情報をエンドユーザへ送出する。この工程は図6のブロック104に示されている。
【0053】
本発明を実施するために用いられるシステムの一例を図7に模式的に示す。一群の模式的ブロックは図1で示したものに対応する。アクセスネットワーク(AN)内の第1の受信機(R1−AN)は、エンドユーザ(MS)が存在するセルエリア内の無線基地局からアクセス情報を受信する。第1の送信機(S1−AN)は、CIDB内で発見された、受信したアクセス情報に対応する課金表示を送信する。上述のように、CIDBはコアネットワーク(CN)内に設けてもよい。CN内の第1の受信機(R1−CN)は課金表示を受信する。CN内の第1の送信機(S1−CN)は、受信した課金表示に対応するRIDBから選択された料金関連情報を送出する。AN内の第2の受信機は料金関連情報を受信し、第2の送信機(S2−AN)はこの料金関連情報をエンドユーザ(MS)へ送出してグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)に表示させる。アクセスネットワーク(AN)内のプロセッサ(PROC−AN)はAN内でデータの制御を処理し、コアネットワーク(CN)内のプロセッサ(PROC−CN)はCN内でデータの制御を処理する。図に列挙した項目は個々の要素を示している。しかし、本発明の実際の実装では、これらはデジタルコンピュータ等の他の電子装置と分離できないコンポーネントとしてもよい。したがって、上述の作用は、プログラム記録媒体を含む製品(article of manufacture)内に実現してもよいソフトウエアに実装してもよい。このプログラム記録媒体には、1以上の搬送波により実現されるデータ信号、コンピュータディスク(磁気ディスク、または光学ディスク(例えば、CD又はDVD、あるいはその両方))、不揮発性メモリ、テープ、システムメモリ、およびコンピュータ・ハードドライブが含まれる。
【0054】
本発明の実施形態は上述し図面に示した実施形態に限られず、添付の特許請求の範囲で規定される発明の技術的範囲内で修正可能である。本発明のシステム及び方法は、第3世代・パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)、欧州電気通信標準化機構(ETSI)、米国規格協会(ANSI)、または他の電気通信ネットワーク・アーキテクチャの標準のいずれかで実装してもよい。本発明の背景にある思想は、もちろんエンドユーザがマクロセル内にいる場合にも適用可能であり、この場合、エンドユーザはマクロセルに関係する料金関連情報を知ることができるだろう。無線基地局は一部をフェムトセルとして構成することができる。言い換えると、本発明の実施形態は上述し図面に示した実施形態に限られず、添付の特許請求の範囲で規定される発明の技術的範囲内で修正可能である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】マクロセル内に位置する異なるフェムトセルを処理するUMTS地上無線アクセスネットワークを備えた電気通信システムを示す図である。
【図2】料金関連情報を選択し、無線アクセスネットワーク内のエンドユーザに対して送出する、本発明に係る信号シーケンス図である。
【図3】マクロセル内に位置する異なるミクロセルを処理する汎用アクセスネットワークを備えた電気通信システムを示す図である。
【図4】料金関連情報を選択し、汎用アクセスネットワーク内のエンドユーザに対して送出する、本発明に係る信号シーケンス図である。
【図5】課金表示データベースとレート表示データベースの両方がコアネットワーク内に位置する場合に、料金関連情報を選択してエンドユーザへ送出する、本発明に係る信号シーケンス図である。
【図6】本発明に係る方法の本質的な工程をいくつか示すフローチャートである。
【図7】本発明に係るシステムの概略ブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
さまざまなセルエリア(MACRO−C,FEMTO−C1,MCELL,FCELL−A)を処理するアクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)に関連づけられたコアネットワーク(CN)を備えた電気通信システムにおいて、さまざまな課金料金でネットワークエリアにアクセスする能力を有するエンドユーザ(MS,MSA,MSB)に対して料金関連情報を表示する方法であって、
前記エンドユーザが存在するセルエリア(FEMTO−C1,FCELL−A)を処理する無線基地局を介して該エンドユーザ(MS,MSA,MSB)が前記アクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)にアクセスする工程と、
前記アクセス中に識別されたアクセス情報に基づいて課金表示(SAI,CGI,CNII)を選択する工程と、
前記コアネットワークにおいて、前記選択された課金表示(SAI,CGI,CNII)に基づいて、前記エンドユーザに送出する料金関連情報を選択する工程と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記アクセスネットワーク(AN)で前記課金表示(SAI,CGI)を選択する工程と、
前記アクセスネットワーク(RAN,GAN)から前記コアネットワーク(CN)へ前記課金表示(SAI,CGI)を送出する工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コアネットワーク(CN)で前記課金表示(CNII)を選択する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アクセス情報は、前記セルエリア(FEMTO−C1,FCELL−A)のアイデンティティと、前記エンドユーザ(MS,MSA)のアイデンティティとの少なくともいずれかを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記課金表示は、前記セルエリアのアイデンティティと前記エンドユーザのアイデンティティとの間の予め定められた格納済みのアソシエーションの情報に基づいて選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
位置関連情報が前記エンドユーザの機器のグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)に表示されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記料金関連情報の前記エンドユーザへの前記送出は既存の標準化された機構に基づいて行われることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記エンドユーザは前記アクセスネットワークに対して登録を開始し、当該登録の際に、前記アクセスネットワークは現在使用されているアクセスポイントについての情報を受信することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記エンドユーザが前記アクセスネットワークに登録されいてる間に使用中の前記アクセスポイントが変わる場合に、前記エンドユーザは使用される新たなアクセスポイントについて前記アクセスネットワークに通知することを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
さまざまなセルエリア(MACRO−C,FEMTO−C1,MCELL,FCELL−A)を処理するアクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)に関連づけられたコアネットワーク(CN)を備えた電気通信システムにおいて、さまざまな課金料金でネットワークエリアにアクセスする能力を有するエンドユーザ(MS,MSA,MSB)に対して料金関連情報を表示する構成であって、
前記エンドユーザが存在するセルエリア(FEMTO−C1,FCELL−A)を処理する無線基地局を介して該エンドユーザ(MS,MSA,MSB)が前記アクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)にアクセスする手段と、
前記アクセス中に識別されたアクセス情報に基づいて課金表示(SAI,CGI,CNII)を選択する手段と、
前記コアネットワークにおいて、前記選択された課金表示(SAI,CGI,CNII)に基づいて、前記エンドユーザに送出する料金関連情報を選択する手段と、
を備えることを特徴とする構成。
【請求項11】
前記アクセスネットワーク(AN)で前記課金表示(SAI,CGI)をデータベース(CIDB)から選択する手段と、
前記アクセスネットワーク(RAN,GAN)から前記コアネットワーク(CN)へ前記課金表示(SAI,CGI)を送出する手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の構成。
【請求項12】
前記コアネットワーク(CN)で前記課金表示(CNII)をデータベース(C/RIDB)から選択する手段をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の構成。
【請求項13】
前記セルエリアのアイデンティティと前記エンドユーザのアイデンティティとの間の予め定められた格納済みのアソシエーションの情報に基づいて前記課金表示を選択する手段を備えることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の構成。
【請求項14】
既存の標準化された機構に基づいて前記料金関連情報を前記エンドユーザへ送出する手段を備えることを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載の構成。
【請求項15】
前記アクセスネットワークに対して登録を開始する手段を備え、当該登録の際に、前記アクセスネットワークは現在使用されているアクセスポイントについての情報を受信することを特徴とする請求項10から14のいずれか1項に記載の構成。
【請求項16】
前記エンドユーザが前記アクセスネットワークに登録されいてる間に使用中の前記アクセスポイントが変わる場合に、前記エンドユーザは使用される新たなアクセスポイントについて前記アクセスネットワークに通知する手段を備えることを特徴とする請求項15に記載の構成。
【請求項17】
さまざまなセルエリア(MACRO−C,FEMTO−C1,MCELL,FCELL−A)を処理するアクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)に関連づけられたコアネットワーク(CN)を備えた電気通信システムにおいて、さまざまな課金料金でネットワークエリアにアクセスする能力を有するエンドユーザ(MS,MSA,MSB)に対して料金関連情報を表示するシステムであって、
前記アクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)はアクセス情報を受信可能であり、
前記アクセスネットワークは、前記アクセスの間に識別されたアクセス情報に基づいて課金表示を選択可能であり、
前記コアネットワークは、前記アクセスネットワークから前記課金表示を受信可能であり、
前記コアネットワークは、前記選択された課金表示(SAI,CGI)に基づいて、前記エンドユーザに送出する料金関連情報を選択可能である
ことを特徴とするシステム。
【請求項18】
さまざまなセルエリア(MACRO−C,FEMTO−C1,MCELL,FCELL−A)を処理するアクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)に関連づけられたコアネットワーク(CN)を備えた電気通信システムにおいて、さまざまな課金料金でネットワークエリアにアクセスする能力を有するエンドユーザ(MS,MSA,MSB)に対して料金関連情報を表示するシステムであって、
前記アクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)はアクセス情報を受信可能であり、
前記コアネットワークは、前記アクセスの間に識別されたアクセス情報に基づいて課金表示(CNII)を選択可能であり、
前記コアネットワークは、前記選択された課金表示に基づいて、前記エンドユーザに送出する料金関連情報を選択可能である
ことを特徴とするシステム。
【請求項19】
さまざまなセルエリア(MACRO−C,FEMTO−C1,MCELL,FCELL−A)を処理するアクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)に関連づけられたコアネットワーク(CN)を備えた電気通信システムにおいて、さまざまな課金料金でネットワークエリアにアクセスする能力を有するエンドユーザ(MS,MSA,MSB)に対して料金関連情報を表示するためのコンピュータ可読プログラムコードを有するプログラム格納メモリを備えた製品であって、
前記製品中のコンピュータ可読プログラムコードには、
前記エンドユーザが存在するセルエリア(FEMTO−C1,FCELL−A)を処理する無線基地局を介して該エンドユーザ(MS,MSA,MSB)が前記アクセスネットワーク(RAN,GAN,AN)にアクセスする処理を行うコンピュータ可読プログラムコードと、
前記アクセス中に識別されたアクセス情報に基づいて課金表示(SAI,CGI,CNII)を選択する処理を行うコンピュータ可読プログラムコードと、
前記コアネットワークにおいて、前記選択された課金表示(SAI,CGI,CNII)に基づいて、前記エンドユーザに送出する料金関連情報を選択する処理を行うコンピュータ可読プログラムコードと、
が含まれることを特徴とする製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−533946(P2009−533946A)
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505321(P2009−505321)
【出願日】平成18年4月12日(2006.4.12)
【国際出願番号】PCT/SE2006/000438
【国際公開番号】WO2007/117184
【国際公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】