説明

広帯域近距離無線通信装置及びその方法

ミリ波帯域で指向性アンテナを用いて広帯域近距離無線通信を行う装置及び方法に関し、一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、ソースノードから目的ノードへのパケット送信時間を考慮して、協力データフレーム送信のための第1時間間隔及び第2時間間隔を決定して、前記第1時間間隔の開始時点でリレーノードに向けられたアンテナパターンを介して前記リレーノードにフレームを送信して、前記第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、前記目的ノードに向けられたアンテナパターンを介して前記フレームを前記目的ノードに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミリ波帯域で指向性アンテナを用いて広帯域近距離無線通信を行う装置及び方法に関し、より詳しくは、WLAN(Wireless Local Area Network)またはWPAN(Wireless Personal Area Network)環境のように予約ベースチャネルのアクセスをサポートする無線システムにおいて、指向性アンテナを用いる場合、通信信号を中継する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ミリ波(millimeter wave:mmWave)帯域(57−66GHz)は、全世界的に周波数リソースの不足を解決するための方案として提示されている。
【0003】
ミリ波は、短波長、高周波数、広帯域、そして大気成分との高い交流などの固有の特性を有する。ミリ波の長所は、超広帯域を用いることによって、高いデータ送信率を得られるという点、直進性が強くて周辺干渉に非常に強く、セキュリティ性に優れ、周波数の再利用が容易であるという点などがある。また、波長が短くて各種素子の小型化及び軽量化が可能な点などがある。
【0004】
一方、ミリ波の短所は、酸素分子による吸収及び降雨による減衰現象によって伝搬距離が短く、直進性の特徴によって可視距離(line of sight)が確保されなければならないという点がある。
【0005】
このようなミリ波の短所を補完するために指向性アンテナが用いられる。指向性アンテナは、電力を特定方向に集中させてアンテナ利益効率を高めることにより、通信可能範囲を拡張することができる。しかし、指向性アンテナを用いる場合にも、可視距離が確保されない場合には、信号の送信距離、信号の反射、及び信号の障害物貫通による信号の減衰損失が大きい。
【0006】
したがって、可視距離が確保されない場合でも信号の減衰損失を最小化しながら通信が行える技術を必要としている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、予約ベースチャネルのアクセスをサポートする無線システムにおいて、ソースノードと目的ノード間の通信にリレーノードを用いる迂回リンクと、ソースノードと目的ノード間の直接リンクとの両方を利用することによって、通信可能な距離を拡張させる装置及び方法を提供する。
【0008】
また、本発明は、迂回リンクを用いることによって、直接リンクに問題が発生した場合でも安定して通信を行なえる装置及び方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、ソースノード、リレーノード、及び目的ノードが指向性アンテナを用いて通信を行うことによって高いデータの送信率でデータを送信する装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、ソースノードから目的ノードへのパケット送信時間を考慮して、協力データフレーム送信(a cooperated data frame transfer)のための第1時間間隔(time interval)及び第2時間間隔を決定するステップと、前記第1時間間隔の開始時点でリレーノードに向けられた(directed)アンテナパターンを介して前記リレーノードにフレームを送信するステップと、前記第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、前記目的ノードに向けられたアンテナパターンを介して前記フレームを前記目的ノードに送信するステップとを含む。
【0011】
前記第1時間間隔は前記ソースノードが前記フレームを前記リレーノードに送信する時間を考慮して決定し、前記第2時間間隔は予め設定された時間、前記リレーノードが前記ソースノードから受信したフレームを前記目的ノードに送信する時間、前記ソースノードが前記フレームを前記目的ノードに送信する時間、及び短いフレーム間の間隔(Short Inter−Frame Space、SIFS)及び前記目的ノードが前記ソースノードにアック(ACK)フレームを送信する時間を考慮して決定してもよい。
【0012】
前記第1時間間隔は割り当てられたサービス区間(Service Period、SP)内で互いに同一の値または他の値に決定して繰り返し、前記第2時間間隔は前記割り当てられたサービス区間内で互いに同一の値または他の値に決定して繰り返してもよい。
【0013】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、AP(Access Point)またはPCP(Personal basic service set Control Point)にリソース(前記リソースは前記サービス区間)の割り当てを要求するステップと、前記APまたは前記PCPから前記サービス区間を割り当てられるステップをさらに含んでもよい。
【0014】
前記要求するステップは、前記ソースノードのフレーム送信時点の調節及び前記リレーノードのフレーム送信時点の調節の成功信号を開始信号として、前記サービス区間の割り当てを要求してもよい。
【0015】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記第2時間間隔内で、前記目的ノードから前記フレームを受信したことを示すアックフレームを受信するステップをさらに含んでもよい。
【0016】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質、前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質、及び前記ソースノードと前記目的ノード間のリンク品質を測定するステップをさらに含み、前記決定するステップは前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報、及び前記ソースノードと前記目的ノード間のリンク品質情報に基づいて前記第1時間間隔及び前記第2時間間隔を決定してもよい。
【0017】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記測定されたリンク品質情報をAPまたはPCPに送信するステップと、前記APまたは前記PCPから、前記測定されたリンク品質情報に基づく新しいリソースが再び割り当てられるステップをさらに含んでもよい。
【0018】
前記測定するステップは、前記リレーノードから、前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、及び前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報を受信してもよい。
【0019】
前記APまたは前記PCPは、前記APまたは前記PCPの前方向に形成されたビームパターンを介して、時間によって、それぞれの方向別に割当リソース情報を送信してもよい。
【0020】
前記リレーノードにフレームを送信するステップは、前記ソースノードの媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)アドレスを媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレス(Transmitter address、TA)に設定し、前記目的ノードの媒体アクセス制御アドレスを前記媒体アクセス制御ヘッダの受信アドレス(Receiver Address、RA)に設定し、前記フレームを送信してもよい。
【0021】
前記一定時間は、予め設定された時間及び前記ソースノードから前記リレーノードへの電波遅延時間の合計であってもよい。
【0022】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記第1時間間隔の開始時点から所定時間、及び短いフレーム間の間隔(SIFS)の経過後に、前記リレーノードからアックフレームを受信するステップをさらに含み、前記リレーノードにフレームを送信するステップは前記所定時間の間前記フレームを送信してもよい。
【0023】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記第2時間間隔内で、前記目的ノードで前記フレームの送信を完了した後、短いフレーム間の間隔(SIFS)の経過後に前記目的ノードからアックフレームを受信して、前記リレーノードからアックフレームを受信するステップをさらに含んでもよい。
【0024】
前記目的ノードに送信するステップは、前記第2時間間隔の開始時点から短いフレーム間の間隔(SIFS)の経過後に、前記リレーノードの媒体アクセス制御(MAC)アドレスを媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレス(TA)に設定し、前記フレームを送信してもよい。
【0025】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記第2時間間隔内において、前記リレーノードが前記目的ノードからイミディエイトアック(immediate−ACK)フレームを受信した後、短いフレーム間の間隔(SIFS)内で、前記目的ノードからイミディエイトアックフレームを受信して、前記リレーノードからリレーアックフレームを受信するステップをさらに含んでもよい。
【0026】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記第2時間間隔内において、前記リレーノードが前記目的ノードからブロックアック(Block−ACK)フレームを受信した後、短いフレーム間の間隔(SIFS)内で、前記目的ノードからブロックアックフレームを受信し、前記リレーノードからリレーブロックアックフレームを受信するステップをさらに含んでもよい。
【0027】
前記目的ノードに送信するステップは、前記第2時間間隔の開始時点から短いフレーム間の間隔(SIFS)の経過後に、前記ソースノードの媒体アクセス制御(MAC)アドレスを媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレス(TA)に設定し、前記フレームを送信してもよい。
【0028】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記第2時間間隔内において、前記目的ノードで前記フレームの送信を完了した後、短いフレーム間の間隔(SIFS)の経過後に前記目的ノードからイミディエイトアックフレームを受信し、前記リレーノードが前記目的ノードからリレーアックフレームを受信した後、短いフレーム間の間隔(SIFS)の経過後に、前記リレーノードから前記リレーアックフレームを受信するステップをさらに含んでもよい。
【0029】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記第2時間間隔内において、前記目的ノードで前記フレームの送信を完了した後、短いフレーム間の間隔(SIFS)の経過後に前記目的ノードからブロックアックフレームを受信して、前記リレーノードが前記目的ノードからリレーブロックアックフレームを受信した後、短いフレーム間の間隔(SIFS)の経過後に、前記リレーノードから前記リレーブロックアックフレームを受信するステップをさらに含んでもよい。
【0030】
本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、APまたはPCPから割り当てられた、サービス区間において、ソースノードから目的ノードへのパケット送信時間を考慮して決定された第1時間間隔の間、前記ソースノードに向けられたアンテナパターンを介して、前記ソースノードからフレームを受信するステップと、前記ソースノードから前記目的ノードへのパケット送信時間を考慮して決定された第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、前記目的ノードに向けられたアンテナパターンを介して、前記受信したフレームを前記目的ノードに送信するステップとを含む。
【0031】
前記一定時間は、前記目的ノードから前記ソースノードへの電波遅延時間において、前記目的ノードからリレーノードへの電波遅延時間を差し引いた時間と予め設定された時間の合計であってもよい。
【0032】
前記リレーノードは、半二重方式(Half−Duplex)によって前記ソースノードから前記フレームを受信した後、前記受信したフレームを前記目的ノードに送信してもよい。
【0033】
前記目的ノードに送信するステップは、前記ソースノードの媒体アクセス制御(MAC)アドレスを媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレス(TA)に設定し、前記目的ノードの媒体アクセス制御アドレスを前記媒体アクセス制御ヘッダの受信アドレス(RA)に設定し、前記受信したフレームを送信してもよい。
【0034】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記第1時間間隔の開始時点から所定時間、及び短いフレーム間の間隔(SIFS)の経過後に、アックフレームを前記ソースノードに送信するステップをさらに含み、前記フレームを受信するステップは、前記所定時間の間前記フレームを前記ソースノードから受信してもよい。
【0035】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記第2時間間隔内において、前記目的ノードで前記受信したフレームの送信を完了した後、短いフレーム間の間隔(SIFS)の経過後に前記目的ノードからアックフレームを受信して、前記受信したアックフレームを前記ソースノードに送信するステップをさらに含んでもよい。
【0036】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質及び前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質を測定するステップと、前記測定された前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、及び前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報を前記ソースノードに送信するステップとをさらに含んでもよい。
【0037】
本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法は、APまたはPCPから割り当てられたサービス区間において、ソースノードから目的ノードへのパケット送信時間を考慮して決定された第1時間間隔及び第2時間間隔の中で、前記第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、リレーノードと前記ソースノードに向けられたアンテナパターンを介して、前記ソースノードから送信されるフレームと、前記リレーノードから送信される前記フレーム(ここで、前記フレームは前記ソースノードから送信されるフレームと同一のフレーム)を同時に受信するステップと、前記第2時間間隔内において、前記フレームを受信したことを示すアックフレームを前記ソースノードに向けられたアンテナパターンを介して、前記ソースノードに送信するステップとを含む。
【0038】
本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信装置は、ソースノードから目的ノードへのパケット送信時間を考慮して、協力データフレーム送信のための第1時間間隔及び第2時間間隔を決定する制御部と、前記第1時間間隔の開始時点でリレーノードに向けられたアンテナパターンを介して前記リレーノードにフレームを送信して、前記第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、前記目的ノードに向けられたアンテナパターンを介して前記フレームを前記目的ノードに送信する送信部とを含む。
【0039】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信装置は、APまたはPCPにリソース(前記リソースは、サービス区間)の割り当てを要求し、前記APまたは前記PCPから前記サービス区間を割り当てられるリソース割当要求部をさらに含んでもよい。
【0040】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信装置は、前記第2時間間隔内で、前記目的ノードから前記フレームを受信したことを示すアックフレームを受信する受信部をさらに含んでもよい。
【0041】
本発明の他の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信装置は、前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質、前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質、及び前記ソースノードと前記目的ノード間のリンク品質を測定するリンク品質測定部をさらに含み、前記制御部は、前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報、及び前記ソースノードと前記目的ノード間のリンク品質情報に基づいて前記第1時間間隔及び前記第2時間間隔を決定してもよい。
【0042】
前記送信部は、前記ソースノードの媒体アクセス制御(MAC)アドレスを媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレス(TA)に設定し、前記目的ノードの媒体アクセス制御アドレスを前記媒体アクセス制御ヘッダの受信アドレス(RA)に設定し、前記リレーノードに前記フレームを送信してもよい。
【0043】
前記一定時間は、予め設定された時間と前記ソースノードから前記リレーノードへの電波遅延時間の合計であってもよい。
【0044】
前記受信部は、前記リレーノードから前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、及び前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報を受信し、前記制御部は、前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、及び前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報に基づいて、前記リレーノード及び前記目的ノードへのフレーム送信に用いられる変調及びコーディング方式(Modulation and Coding Scheme)を変更してもよい。
【0045】
前記送信部は、前記協力データフレームの送信が完了すれば、リレーリンクセットアップティアダウン(Relay Link Setup Teardown)フレームを前記リレーノード、前記目的ノード、及びリレーリンクセットアップを行ったネットワークのAPまたはPCPに送信してもよい。
【0046】
前記目的ノードは、前記第2時間間隔の間、アンテナパターンが前記リレーノード及び前記ソースノードに同時に向けられるように設定されてもよい。
【発明の効果】
【0047】
本発明は、予約ベースチャネルのアクセスをサポートする無線システムにおいて、ソースノードと目的ノード間の通信にリレーノードを用いる迂回リンク(link)と、ソースノードと目的ノード間の直接リンクとの両方を利用することによって、通信可能な距離を拡張することができる。
【0048】
また、本発明は、迂回リンクを用いることによって、直接リンクに問題が発生した場合でも安定して通信を行なえる装置及び方法を提供することができる。
【0049】
また、本発明は、ソースノード、リレーノード、及び目的ノードが指向性アンテナを用いて通信を行うことによって、高いデータ送信率でデータを送信する装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信システムを示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のメカニズムを示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信過程で用いられるフレームの一部分を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信装置のブロック図である。
【図8】本発明の多様な一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のメカニズムを示す図である。
【図9】本発明の多様な一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のメカニズムを示す図である。
【図10】本発明の多様な一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のメカニズムを示す図である。
【図11】本発明の多様な一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のメカニズムを示す図である。
【図12】本発明の多様な一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のメカニズムを示す図である。
【図13】本発明の多様な一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のメカニズムを示す図である。
【図14】本発明の多様な一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のメカニズムを示す図である。
【図15】本発明の多様な一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のメカニズムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、本発明の実施形態について添付する図面を参照しながら詳細に説明する。
【0052】
WLANとWPANでは、競争方式と非競争方式によってデータを送信する方法を提供することができる。WLANのAPまたはPCP及びWPANのPNC(Pico−Net Coordinator)は、データを送信する時間領域を競争区間と非競争区間に区別する。
【0053】
競争区間では、ネットワークのすべての装置がチャネルを取得するためにCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式を基に競争する。
【0054】
非競争区間では、AP、PCPまたはPNCがポーリング(Polling)方式、またはスケジューリング情報を送信する方法を用いて、ネットワークの特定端末が非競争区間の特定時間領域でデータを送信するようにする。
【0055】
本発明では、ソースノード、リレーノード、及び目的ノードが非競争区間でソースノード−目的ノード間の直接リンクと、ソースノード−リレーノード−目的ノード間の迂回リンクを介してデータと制御情報を送受信する装置及び方法を提供する。
【0056】
以下の説明にて、ソースノードは、フレームの送信を始めるノードまたは端末を意味する。リレーノードは、ソースノードから送信されるフレームを受信し、受信したフレームを目的ノードに送信するノードまたは端末を意味する。目的ノードは、ソースノードがフレームを送信する対象となるノードであり、ソースノードから送信されたフレーム及びリレーノードから送信されたフレームを同時に受信するノードまたは端末を意味する。ここで、フレームには管理者フレーム、データフレーム、及び制御フレームが含まれてもよい。
【0057】
図1は、本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信システムを示す図である。
【0058】
ソースノード110は、目的ノード150との関係において、リンク協力(link cooperation)を行うために必要な使用可能なリレーノード130,140に関する情報をAP/PCP120に要求して取得してもよい。以下の説明で、AP/PCP120は、本発明が適用されるシステムにおいてAPまたはPCPのうちの1つを意味する。
【0059】
ここで、AP/PCP120は、リレーノード130,140に関する情報を目的ノード150にも伝達してもよい。リンク協力とは、ソースノード110−目的ノード150間の直接リンクとソースノード110−リレーノード(130または140)−目的ノード150間の迂回リンクを用いて同一のフレームを送信する方式を意味する。
【0060】
ソースノード110は、リレーノード130,140から取得したソースノード110とリレーノード(130または140)間のチャネル状態情報及び目的ノード150とリレーノード(130または140)間のチャネル状態情報に基づいて、リンク協力を行うリレーノード(130または140)を決定してもよい。
【0061】
ソースノード110は、リンク協力を行うリレーノード(130または140)が決定すれば、決定したリレーノード(130または140)及び目的ノード150と通信を行ってソースノード110−リレーノード(130または140)−目的ノード150間の迂回リンク(Relay Link)をセットアップ(Setup)する。ソースノード110は、迂回リンクがセットアップされたことをAP/PCP120に知らせてもよい。
【0062】
ソースノード110、リレーノード(130または140)及び目的ノード150間でリンク協力を行うためには、送信時点の調整手続(Transmission Time−Point Adjustment、TPA)が成功的に行われなければならない。
【0063】
送信時点の調整手続は、ソースノード110に送信するフレームとリレーノード(130または140)に送信するフレームが目的ノード150で同時にまたはサイクリックプレフィックス(Cyclic prefix)内で受信されるように、ソースノード110及びリレーノード(130または140)のフレーム送信時点を調整する手続である。フレームの送信時点は、ソースノード110とリレーノード(130または140)間の電波遅延時間、目的ノード150とソースノード110間の電波遅延時間、目的ノード150とリレーノード(130または140)間の電波遅延時間を考慮して調整してもよい。
【0064】
送信時点の調整過程でソースノード110、リレーノード(130または140)、及び目的ノード150間に指向性アンテナを用いたビームフォーミング(beamforming)が形成されてもよい。また、送信時点の調整過程は、ソースノード110及びリレーノード(130または140)の周波数オフセット調整過程を含んでもよい。
【0065】
図1を参照すると、ソースノード110は、ソースノード110、リレーノード(130または140)及び目的ノード150間に送信時点の調整過程(TPA)が確実に完了したというアクション(Action)フレームを目的ノード150から受信した場合、AP/PCP120にリソース割り当てを要求する。ここで、リソースは、サービス区間を含む。
【0066】
AP/PCP120は、AP/PCP120の前方向に形成されたビームパターンを介して、時間によって、それぞれの方向別に割当リソース情報を送信121,123,125,127とする。AP/PCP120は、AP/PCP120周辺の前方向に割り当てられるリソース情報をブロードキャスティングしてもよい。
【0067】
また、AP/PCP120は、AP/PCP120周辺の前方向をカバーするように生成されたビームパターンを時間によって方向が異なるようにし、割り当てられるリソース情報を送信してもよい。これを準−全方向ブロードキャスティング(Quas−omni broadcasting)方法という。
【0068】
したがって、ソースノード110、リレーノード(130または140)、及び目的ノード150は、上のような方式によってAP/PCP120から割当リソース情報を受信121,123,125,127してもよい。
【0069】
割当リソース情報は、サービス区間に関する情報として、非競争区間の特定時間領域でソースノード110、リレーノード(130または140)、及び目的ノード150間にデータを送受信する区間に関する情報を含んでもよい。
【0070】
割り当てられたサービス区間において、ソースノード110は、フレームをリレーノード(130または140)に送信111と、同一のフレームを目的ノード150に送信113とする。リレーノード(130または140)はソースノード110から受信したフレームを目的ノード150に送信131する。すなわち、ソースノード110は、直接リンクを介して目的ノード150にフレームを送信して、迂回リンクを介して目的ノード150に同一のフレームを再度送信する。目的ノード150は、同一のフレームを2回受信する機会を取得することによって、より安定してソースノード110からフレームを受信することができる。
【0071】
ただし、目的ノード150で受信されるフレームは、互いに同一の時点に目的ノード150に到達しなければならないため、ソースノード110に送信113されるフレームとリレーノード(130または140)に送信131されるフレームの送信時点は異なる。
【0072】
ソースノード110及びリレーノード(130または140)に送信されるフレームの送信時点については、図2でより詳細に説明する。
【0073】
ソースノード110、リレーノード(130または140)、及び目的ノード150は、指向性アンテナを用いてフレームを送受信するため、送信時点の調整過程(TPA)で形成されたアンテナパターンを用いてフレームを送受信してもよい。
【0074】
図2は、本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のメカニズムを示す図である。
【0075】
ソースノード110は、リレーノード(130または140)に目的ノード150より先行してフレームを送信しなければならない。なぜなら、迂回リンクを介して送信されるフレームと直接リンクを介して送信されるフレームが目的ノード150に同一の時点で到達するようにするためである。したがって、ソースノード110は、協力データフレーム送信を行うために、リレーノード(130または140)にフレームを送信する時点と目的ノード150にフレームを送信する時点を異なるように決定する。協力データフレーム送信とリンク協力は同一の意味である。
【0076】
図2を参照すると、AP/PCP120から割り当てられたサービス区間240において、ソースノード110は協力データフレーム送信(cooperated data frame transfer)のための時間間隔203及び時間間隔205を決定する。ここで、ソースノード110は、ソースノード110から直接リンク及び迂回リンクを介して目的ノード150に送信されるパケットの送信時間を考慮して時間間隔203及び時間間隔205を決定してもよい。時間間隔203及び時間間隔205は、協力データフレーム送信区間201に含まれる。
【0077】
時間間隔203は、ソースノード110がリレーノード(130または140)にデータフレーム211を送信する区間である。時間間隔205のうちの一部区間は、ソースノード110、及びリレーノード(130または140)が目的ノード150にデータフレームを送信する区間215である。
【0078】
ここで、時間間隔205には、予め設定された時間213、短いフレーム間の間隔(SIFS)217及び目的ノード150からソースノード110に送信されるアックフレーム219送信区間が含まれる。目的ノード150は、ソースノード110及びリレーノード(130または140)からデータフレームを受信したことを知らせるためにアックフレームを送信する。
【0079】
また、時間間隔205には、ソースノード110からリレーノード(130または140)への電波遅延時間、及び目的ノード150からソースノード110及びリレーノード(130または140)への電波遅延時間を含んでもよい。目的ノード150がソースノード110から送信されるフレームとリレーノード(130または140)から送信されるフレームとを同時に受信するようにするためである。
【0080】
また、ソースノード110は、割り当てられたサービス区間240内で目的ノード150に他のデータフレームを送信するために、時間間隔223及び時間間隔225を決定し、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔223及び時間間隔225は、協力データフレーム送信区間221に含まれる。
【0081】
すなわち、ソースノード110は、割り当てられたサービス区間240の終了時まで、繰り返し目的ノード150に他のデータフレームを送信するために、時間間隔233及び時間間隔235を決定して、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔233及び時間間隔235は、協力データフレーム送信区間231に含まれる。
【0082】
ソースノード110、リレーノード(130または140)及び目的ノード150は、指向性アンテナを用いてフレームを送受信するため、送信時点の調整過程(TPA)で形成されたアンテナパターンを用いてフレームを送受信する。
【0083】
すなわち、ソースノード110は、リレーノード(130または140)にフレームを送信する前に、送信時点の調整過程(TPA)で形成されたアンテナパターンを用いて、リレーノード(130または140)の方向に指向性アンテナのアンテナパターン(すなわち、ビームパターン)を設定する。同様に、リレーノード(130または140)はソースノード110からフレームを受信する前に、送信時点の調整過程(TPA)で形成されたアンテナパターンを用いて、ソースノード110の方向に指向性アンテナのアンテナパターンを設定する。
【0084】
目的ノード110は、リレーノード(130または140)及びソースノード110からフレームを同時に受信するため、フレームの受信前に、送信時点の調整過程(TPA)で形成されたアンテナパターンを用いて、リレーノード(130または140)及びソースノード110の方向に指向性アンテナのアンテナパターンを設定する。
【0085】
図3は、本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のフローチャートである。図3において、広帯域近距離無線通信装置はソースノード110を意味してもよい。
【0086】
ステップS310において、送信時点の調整過程(TPA)が確実に完了したというアクションフレームを目的ノード150から受信した場合、広帯域近距離無線通信装置は、AP/PCP120にリソースの割り当てを要求する。
【0087】
AP/PCP120は、準−全方向ブロードキャスティング(Quasi−omni broadcasting)方法によって割当リソース情報を送信し、AP/PCP120から広帯域近距離無線通信装置は割当リソース情報を受信する。ここで、割り当てられるリソースは、サービス区間を意味してもよい。
【0088】
すなわち、広帯域近距離無線通信装置は、ソースノード110のフレーム送信時点の調節及びリレーノード(130または140)のフレーム送信時点の調節の成功信号を開始信号とし、AP/PCP120にサービス区間の割り当てを要求してもよい。
【0089】
ステップS320において、広帯域近距離無線通信装置は、ソースノード110から目的ノード150へのパケット送信時間を考慮して、協力データフレーム送信のための第1時間間隔及び第2時間間隔を決定する。
【0090】
ここで、第1時間間隔は、ソースノード110がフレームをリレーノード(130または140)に送信する時間を考慮して決定してもよい。また、第1時間間隔は、ソースノード110がリレーノード(130または140)に送信しようとするフレームの大きさを考慮して決定してもよい。
【0091】
第2時間間隔は、予め設定された時間、リレーノード(130または140)がソースノード110から受信したフレームを目的ノード150に送信する時間、ソースノード110が同一のフレームを目的ノード150に送信する時間、短いフレーム間の間隔(SIFS)及び目的ノード150がソースノード110でアックフレームを送信する時間を考慮して決定してもよい。
【0092】
第1時間間隔及び第2時間間隔は、フレームの送信のために割り当てられたサービス区間内で繰り返されてもよい。ここで、第1時間間隔は、割り当てられたサービス区間内で互いに同一の値または他の値に決定して繰り返してもよい。また、第2時間間隔は、前記割り当てられたサービス区間内で互いに同一の値または他の値に決定して繰り返してもよい。
【0093】
ステップS330において、広帯域近距離無線通信装置は、第1時間間隔の開始時点で、リレーノード(130または140)に向けられたアンテナパターンを介してリレーノード(130または140)にフレームを送信する。広帯域近距離無線通信装置は、送信時点の調整過程(TPA)で形成されたアンテナパターンを用いてソースノード110のアンテナパターンをリレーノード(130または140)に向けてもよい。
【0094】
広帯域近距離無線通信装置は、第1時間間隔の間フレームを送信してもよく、第1時間間隔内で所定の時間フレームを送信してもよい。
【0095】
ステップS340において、広帯域近距離無線通信装置は、第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、目的ノード150に向けられたアンテナパターンを介してリレーノード(130または140)に送信したフレームと同一のフレームを目的ノード150に送信する。広帯域近距離無線通信装置は、送信時点の調整過程(TPA)で形成されたアンテナパターンを用いてソースノード110のアンテナパターンを目的ノード150に向けてもよい。
【0096】
前記一定時間は、予め設定された時間及びソースノード110からリレーノード(130または140)への電波遅延時間の合計であってもよい。すなわち、広帯域近距離無線通信装置は、第2時間間隔の開始時点から予め設定された時間及びソースノード110からリレーノード(130または140)への電波遅延時間が経過した後に目的ノード150にフレームを送信してもよい。
【0097】
ステップS350において、広帯域近距離無線通信装置は、第2時間間隔内で、目的ノード150が送信したアックフレームを受信する。アックフレームは、目的ノード150がソースノード110及びリレーノード(130または140)からフレームを受信したことを示す。
【0098】
また、広帯域近距離無線通信装置は、ソースノード110とリレーノード(130または140)間のリンク品質、リレーノード(130または140)と目的ノード150間のリンク品質及びソースノード110と目的ノード150間のリンク品質を測定してもよい。すなわち、広帯域近距離無線通信装置は、直接リンク及び迂回リンクの品質を測定してもよい。
【0099】
ここで、広帯域近距離無線通信装置は、測定された各ノードの間のリンク品質情報に基づいて第1時間間隔及び第2時間間隔を決定してもよい。
【0100】
例えば、第1時間間隔は、ソースノード110がリレーノード(130または140)にフレームを送信する区間であるため、広帯域近距離無線通信装置は、ソースノード110とリレーノード(130または140)間のリンク品質が従来の場合より良ければ、従来の場合より短い間隔を有するように第1時間間隔を決定してもよい。
【0101】
また、広帯域近距離無線通信装置は、リレーノード(130または140)から、ソースノード110とリレーノード(130または140)間のリンク品質情報及びリレーノード(130または140)と目的ノード150間のリンク品質情報を受信してもよい。
【0102】
広帯域近距離無線通信装置は、リンク品質情報を要求するフレームをリレーノード(130または140)に送信してもよい。リンク品質情報要求フレームを受信したリレーノード(130または140)は、リンク品質情報要求に応答する応答フレームと共に各ノードの間のリンク品質情報を広帯域近距離無線通信装置に送信してもよい。
【0103】
また、広帯域近距離無線通信装置は、測定されたリンク品質情報をAP/PCP120に送信し、AP/PCP120から、測定されたリンク品質情報に基づく新しいリソースを再び割り当ててもよい。例えば、測定されたリンク品質が設定基準より良くない場合、AP/PCP120は割り当てられたサービス区間より延びた新しいサービス区間を再割当してもよい。
【0104】
また、広帯域近距離無線通信装置は、リンク協力手続が終了すれば、ソースノード110、リレーノード(130または140)、及び目的ノード150の間のフレーム送信動作を解除してもよい。このようにフレーム送信動作を解除するのをリレーリンクセットアップティアダウンと呼ぶことができる。
【0105】
ここで、ソースノード110は、リレーリンクセットアップティアダウンフレームをリレーノード(130または140)、目的ノード150、及び該当ネットワークのAP/PCP120に送信しなければならない。ソースノード110は、リンクセットアップティアダウンフレームのソースAID(Association ID)フィルダをソースノード110のAIDに設定し、目的AIDフィルダを目的ノード150のAIDに設定し、リレーAIDフィルダをリレーノード(130または140)のAIDに設定してもよい。
【0106】
リレーノード(130または140)もソースノード110、リレーノード(130または140)、及び目的ノード150の間のフレーム送信動作を解除することができる。ここで、リレーノード(130または140)は、リレーリンクセットアップティアダウンフレームをソースノード110、目的ノード150、及び該当ネットワークのAP/PCP120に送信しなければならない。リレーノード(130または140)は、リンクセットアップティアダウンフレームのソースAIDフィルダをソースノード110のAIDに設定し、目的AIDフィルダを目的ノード150のAIDに設定し、リレーAIDフィルダをリレーノード(130または140)のAIDに設定してもよい。
【0107】
図4は、本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信過程で用いられるフレームの一部分を示す図である。
【0108】
ソースノード110は、リレーノード(130または140)及び目的ノード150にフレームを送信する。ここで、フレームには、管理者フレーム、制御フレーム、及びデータフレームを含んでもよい。ソースノード110に送信するフレームの媒体アクセス制御(MAC)ヘッダは、フレームコントロールフィールド410、送信アドレスフィールド420、及び受信アドレスフィールド430を含んでもよい。
【0109】
ソースノード110は、ソースノード110の媒体アクセス制御アドレスを送信フレームの媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレス(TA)430に設定してもよい。また、ソースノード110は、目的ノード150の媒体アクセス制御アドレスを媒体アクセス制御ヘッダの受信アドレス(RA)420に設定してもよい。
【0110】
リレーノード(130または140)は、ソースノード110からフレームを受信し、目的ノード150に伝達する。ここで、リレーノード(130または140)は、ソースノード110の媒体アクセス制御アドレスを送信フレームの媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレス(TA)430に設定してもよい。また、リレーノード(130または140)は、目的ノード150の媒体アクセス制御アドレスを媒体アクセス制御ヘッダの受信アドレス(RA)420に設定してもよい。
【0111】
図5は、本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のフローチャートである。図5で広帯域近距離無線通信装置は、リレーノード(130または140)を意味してもよい。
【0112】
ステップS510において、広帯域近距離無線通信装置は、AP/PCP120から割り当てられた、サービス区間において、第1時間間隔の間、ソースノード110に向けられたアンテナパターンを介して、ソースノード110からフレームを受信する。第1時間間隔は、ソースノード110から目的ノード150へのパケット送信時間を考慮して決定する。
【0113】
ステップS520において、広帯域近距離無線通信装置は、第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、目的ノード150に向けられたアンテナパターンを介して、ソースノード110から受信したフレームを目的ノード150に送信する。第2時間間隔は、ソースノード110から目的ノード150へのパケット送信時間を考慮して決定する。
【0114】
前記一定時間は、目的ノード150からソースノード110にフレームを送信するために遅延する電波遅延時間において、目的ノード150からリレーノード(130または140)にフレームを送信するために遅延する電波遅延時間を差し引いた時間と予め設定された時間の合計であってもよい。
【0115】
リレーノード(130または140)は、半二重方式でソースノード110からフレームを受信した後、前記受信したフレームを目的ノード150に送信してもよい。
【0116】
また、広帯域近距離無線通信装置は、ソースノード110の媒体アクセス制御(MAC)アドレスを送信フレームの媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレス(TA)に設定してもよい。広帯域近距離無線通信装置は、目的ノード150の媒体アクセス制御アドレスを送信フレームの媒体アクセス制御ヘッダの受信アドレス(RA)に設定してもよい。
【0117】
また、広帯域近距離無線通信装置は、ソースノード110とリレーノード(130または140)間のリンク品質及びリレーノード(130または140)と目的ノード150間のリンク品質を測定してもよい。すなわち、広帯域近距離無線通信装置は直接リンク及び迂回リンクの品質を測定してもよい。
【0118】
広帯域近距離無線通信装置は、測定されたソースノード110とリレーノード(130または140)間のリンク品質情報及びリレーノード(130または140)と目的ノード150間のリンク品質情報をソースノード110に送信してもよい。ここで、広帯域近距離無線通信装置は、リンクマージン応答フレーム(Link Margin Reponse Frame)を介してリンク品質情報を送信してもよい。リンクマージン応答フレームには、ソースノード110とリレーノード(130または140)間のリンク品質情報、及びリレーノード(130または140)と目的ノード150間のリンク品質情報を含んでもよい。
【0119】
ソースノード110は、各リンク品質情報に基づいて第1時間間隔及び第2時間間隔を決定またはアップデートしてもよい。また、ソースノード110は、各リンク品質情報に基づいて、リレーノード(130または140)及び目的ノード150へのフレーム送信に用いられる変調及びコーディング方式を変更してもよい。
【0120】
図6は、本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のフローチャートである。図6で広帯域近距離無線通信装置は目的ノード150を意味してもよい。
【0121】
AP/PCP120から割り当てられたサービス区間において、ソースノード110は、ソースノード110から目的ノード150へのパケット送信時間を考慮して第1時間間隔及び第2時間間隔を決定する。
【0122】
ステップS610において、広帯域近距離無線通信装置は、第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、ソースノード110から送信されるフレームと、リレーノード(130または140)から送信されるフレームを同時に受信する。ここで、リレーノード(130または140)から送信されるフレームは、ソースノード110から送信されるフレームと同一のフレームである。
【0123】
広帯域近距離無線通信装置は、リレーノード(130または140)及びソースノード110から同一のフレームを受信するために向上した受信信号レベルを取得してもよい。
【0124】
また、広帯域近距離無線通信装置は、リレーノード(130または140)とソースノード110に向けられたアンテナパターンを介して、ソースノード110から送信されるフレームと、リレーノード(130または140)から送信されるフレームを同時に受信する。
【0125】
ステップS620において、広帯域近距離無線通信装置は、第2時間間隔内で、アックフレームをソースノード110に向けられたアンテナパターンを介して、ソースノード110に送信する。ここで、アックフレームは、広帯域近距離無線通信装置がソースノード110及びリレーノード(130または140)からフレームを受信したことを示す。
【0126】
図7は、本発明の一実施形態に係る広帯域近距離無線通信装置のブロック図である。図7において、広帯域近距離無線通信装置は、広帯域近距離無線通信システムのソースノードに対応してもよい。
【0127】
図7を参照すると、一実施形態に係る広帯域近距離無線通信装置は、リソース割当要求部710、制御部720、リンク品質測定部730、送信部740、及び受信部750を含む。
【0128】
リソース割当要求部710は、AP/PCPにリソースの割り当てを要求して、AP/PCPからリソースを割り当てられる。ここで、リソースは、サービス区間を含む。
【0129】
割当リソース情報は、サービス区間に関する情報として、非競争区間の特定時間領域でソースノード、リレーノード、及び目的ノード間にデータを送受信できる区間に関する情報を含んでもよい。
【0130】
制御部720は、ソースノードから目的ノードへのパケット送信時間を考慮して、協力データフレーム送信のための第1時間間隔及び第2時間間隔を決定する。
【0131】
ここで、第1時間間隔は、ソースノードがフレームをリレーノードに送信する時間を考慮して決定してもよい。また、第1時間間隔は、ソースノードがリレーノードに送信しようとするフレームの大きさを考慮して決定してもよい。
【0132】
第2時間間隔は、予め設定された時間、リレーノードがソースノードから受信したフレームを目的ノードに送信する時間、ソースノードが同一のフレームを目的ノードに送信する時間、短いフレーム間の間隔(SIFS)、及び目的ノードがソースノードにアックフレームを送信する時間を考慮して決定してもよい。
【0133】
第1時間間隔及び第2時間間隔は、フレームの送信のために割り当てられたサービス区間内で繰り返されてもよい。ここで、第1時間間隔は、割り当てられたサービス区間内で互いに同一の値または他の値に決定して繰り返してもよい。また、第2時間間隔は、前記割り当てられたサービス区間内で互いに同一の値または他の値に決定して繰り返してもよい。
【0134】
また、制御部720は、ソースノードとリレーノード間のリンク品質情報、リレーノードと目的ノード間のリンク品質情報、及びソースノードと目的ノード間のリンク品質情報に基づいて第1時間間隔及び第2時間間隔を決定してもよい。
【0135】
リンク品質測定部730は、ソースノードとリレーノード間のリンク品質、リレーノードと目的ノード間のリンク品質、及びソースノードと目的ノード間のリンク品質を測定してもよい。すなわち、リンク品質測定部730は、直接リンク及び迂回リンクの品質を測定してもよい。
【0136】
送信部740は、第1時間間隔の開始時点でリレーノードに向けられたアンテナパターンを介してリレーノードにフレームを送信してもよい。また、送信部740は、第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、目的ノードに向けられたアンテナパターンを介して前記リレーノードに送信したフレームと同一のフレームを目的ノードに送信する。
【0137】
前記一定時間は、予め設定された時間及びソースノードからリレーノードへの電波遅延時間の合計であってもよい。
【0138】
また、送信部740は、ソースノードの媒体アクセス制御(MAC)アドレスを送信フレームの媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレス(TA)に設定してもよい。送信部740は、目的ノードの媒体アクセス制御アドレスを送信フレームの媒体アクセス制御ヘッダの受信アドレス(RA)に設定してもよい。送信部740は、前記送信アドレス及び前記受信アドレスを用いてリレーノードにフレームを送信してもよい。
【0139】
送信部740は、ソースノード、リレーノード、及び目的ノード間に、協力データフレームの送信が完了すれば、リレーリンクセットアップティアダウンフレームをリレーノード、目的ノード、及びリレーリンクセットアップを行ったネットワークのAPまたはPCPに送信してもよい。リレーリンクセットアップは、ソースノードが目的ノードに協力データフレームを送信するために、リレーノードを用いて迂回リンクをセットアップする手続を意味する。
【0140】
受信部750は、第2時間間隔内で、目的ノードから送信されたアックフレームを受信する。ここでアックフレームは、目的ノードがソースノード及びリレーノードからフレームを受信したことを示す。
【0141】
また、受信部750は、リレーノードからソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、及び前記リレーノードと目的ノード間のリンク品質情報を受信してもよい。受信部750は、リンクマージン応答フレームを介してリンク品質情報を受信してもよい。リンクマージン応答フレームには、ソースノードとリレーノード間のリンク品質情報、及びリレーノードと目的ノード間のリンク品質情報を含んでもよい
【0142】
ここで、制御部720は、ソースノードとリレーノード間のリンク品質情報、及びリレーノードと目的ノード間のリンク品質情報に基づいて、リレーノード及び目的ノードへのフレーム送信に用いられる変調及びコーディング方式を変更してもよい。
【0143】
目的ノードは、第2時間間隔の間、アンテナパターンがリレーノード及びソースノードに同時に向けられるように設定してもよい。目的ノードは、第2時間間隔の間、迂回リンク及び直接リンクを介して同一のフレームを受信し、向上した受信信号レベルを取得するように、アンテナパターンがリレーノード及びソースノードに同時に向けられるように設定してもよい。
【0144】
図8〜図15は、本発明の多様な一実施形態に係る広帯域近距離無線通信方法のメカニズムを示す図である。
【0145】
図8は、時間間隔803の中で、リレーノードでアックフレームを送信する場合を示す。
【0146】
AP/PCP120から割り当てられたサービス区間830において、ソースノード110は協力データフレーム送信のための時間間隔803及び時間間隔805を決定する。時間間隔803及び時間間隔805は、協力データフレーム送信区間801に含まれる。
【0147】
時間間隔803内で、ソースノード110は、リレーノード(130または140)でアンテナパターンを用いてデータフレーム811を送信する。そしてソースノード110は、短いフレーム間の間隔(SIFS)812の後に、リレーノード(130または140)からアックフレーム813を受信する。ソースノード110は、リレーノード(130または140)からアックフレーム813を受信することによって、より安定して通信が行なえる。ここで、リレーノード(130または140)において、ソースノード110から受信したデータパケットの成功の有無を示す時、送信するフレームをアックフレームと定義したが、制御フレームと定義してもよい。
【0148】
時間間隔805内で、ソースノード110及びリレーノード(130または140)は、データフレーム814を目的ノード150に送信する。リレーノード(130または140)は、ソースノード110から受信したデータフレーム811を目的ノード150に送信する。すなわち、データフレーム814とデータフレーム811は、原則的に同一である。ソースノード110の送信時点及びリレーノード(130または140)の送信時点は、データフレーム814が目的ノード150に同時またはサイクリックプレフィックス内に入ってくるように互いに異なってもよい。
【0149】
また、時間間隔805内で、目的ノード150は、ソースノード110及びリレーノード(130または140)から受信したデータフレーム814を復号化してエラーの有無を検出する。エラーが検出されない場合、短いフレーム間の間隔(SIFS)815の後で、目的ノード150は順次リレーノード(130または140)にビームフォーミングされたアックフレーム816、及びソースノード110にビームフォーミングされたアックフレーム817を送信する。リレーノード(130または140)は受信したアックフレーム816をソースノード110方向にビームフォーミングして、ソースノード110方向に、ビームフォーミングされたアックフレーム818を送信する。
【0150】
また、時間間隔805内で、ソースノード110は、目的ノード150からアックフレーム817を完全に受信した場合、次にリレーノード(130または140)から受信するアックフレーム818を復号化する必要はない。しかし、目的ノード150からアックフレーム817を完全に受信できない場合、ソースノード110はリレーノード(130または140)から受信するアックフレーム818を復号化して、時間間隔803及び時間間隔805に送信されたパケットの成功可否を判断してもよい。
【0151】
また、ソースノード110は、割り当てられたサービス区間830の終了時まで、繰り返し目的ノード150に他のデータフレームを送信するために、時間間隔823及び時間間隔825を決定して、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔823及び時間間隔825は協力データフレーム送信区間821に含まれる。
【0152】
ソースノード110、リレーノード(130または140)及び目的ノード150は指向性アンテナを用いてフレームを送受信するため、送信時点の調整過程(TPA)で形成されたアンテナパターンを用いてフレームを送受信する。
【0153】
図9は、図8と比較して、時間間隔903内で、リレーノードでアックフレームを送信しない場合を示す。
【0154】
AP/PCP120から割り当てられたサービス区間930で、ソースノード110は協力データフレーム送信のための時間間隔903及び時間間隔905を決定する。時間間隔903及び時間間隔905は、協力データフレーム送信区間901に含まれる。
【0155】
時間間隔903内で、ソースノード110は、リレーノード(130または140)でアンテナパターンを用いてデータフレーム911を送信する。しかし、図8の場合とは異なり、リレーノード(130または140)は受信したデータフレーム911を復号化して復元するが、復元したパケットの成功の有無を無視する。したがって、アックフレームをソースノード110に送信しない。
【0156】
時間間隔905内で、ソースノード110及びリレーノード(130または140)は、データフレーム912を目的ノード150に送信する。リレーノード(130または140)は、ソースノード110から受信したデータフレーム911を目的ノード150に送信する。すなわち、データフレーム912とデータフレーム911とは、原則的に同一である。ソースノード110の送信時点及びリレーノード(130または140)の送信時点は、データフレーム912が目的ノード150に同時またはサイクリックプレフィックス内に入ってくるように互いに異なってもよい。
【0157】
また、時間間隔905内で、目的ノード150は、ソースノード110及びリレーノード(130または140)から受信したデータフレームを復号化してエラーの有無を検出する。エラーが検出されない場合、短いフレーム間の間隔(SIFS)913の後に、目的ノード150は順次リレーノード(130または140)にビームフォーミングされたアックフレーム914、及びソースノード110にビームフォーミングされたアックフレーム915を送信する。リレーノード(130または140)は、受信したアックフレーム914をソースノード110方向にビームフォーミングして、ソースノード110方向に、ビームフォーミングされたアックフレーム916を送信する。
【0158】
また、ソースノード110は、割り当てられたサービス区間930の終了時まで、繰り返し目的ノード150に他のデータフレームを送信するため、時間間隔923及び時間間隔925を決定して、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔923及び時間間隔925は、協力データフレーム送信区間921に含まれる。
【0159】
図10は、図8と比較して、時間間隔1005内で、目的ノードからソースノード及びリレーノードにアックフレームを同時に送信する場合を示す。
【0160】
AP/PCP120から割り当てられたサービス区間1030で、ソースノード110は協力データフレーム送信のための時間間隔1003及び時間間隔1005を決定する。時間間隔1003及び時間間隔1005は、協力データフレーム送信区間1001に含まれる。
【0161】
図8と比較すると、時間間隔1005内で、目的ノード150は、ソースノード110及びリレーノード(130または140)から受信したデータフレームを復号化してエラーの有無を検出する。エラーが検出されない場合、短いフレーム間の間隔(SIFS)の後で、目的ノード150は、同時にリレーノード(130または140)にビームフォーミングされたアックフレーム、及びソースノード110にビームフォーミングされたアックフレームを送信する。リレーノード(130または140)は、受信したアックフレームをソースノード110方向にビームフォーミングして、ソースノード110方向に、ビームフォーミングされたアックフレームを送信する。
【0162】
また、ソースノード110は、割り当てられたサービス区間1030の終了時まで、繰り返し目的ノード150に他のデータフレームを送信するために、時間間隔1023及び時間間隔1025を決定し、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔1023及び時間間隔1025は、協力データフレーム送信区間1021に含まれる。
【0163】
図11は、図8と比較して、時間間隔1103及び時間間隔1105でアックフレームの送信がない場合、すなわち、No−ACK場合を示す。
【0164】
AP/PCP120から割り当てられたサービス区間1130でソースノード110は協力データフレーム送信のための時間間隔1103及び時間間隔1105を決定する。時間間隔1103及び時間間隔1105は、協力データフレーム送信区間1101に含まれる。
【0165】
時間間隔1103内で、ソースノード110は、リレーノード(130または140)でアンテナパターンを用いてデータフレーム1111を送信する。
【0166】
時間間隔1105内で、短いフレーム間の間隔(SIFS)1113の後に、ソースノード110及びリレーノード(130または140)は、データフレーム1115を目的ノード150に送信する。リレーノード(130または140)は、ソースノード110から受信したデータフレーム1111を目的ノード150に送信する。すなわち、データフレーム1115とデータフレーム1111とは、原則的に同一である。ソースノード110の送信時点及びリレーノード(130または140)の送信時点は、データフレーム1115が目的ノード150に同時またはサイクリックプレフィックス内に入ってくるように互いに異なってもよい。
【0167】
また、時間間隔1105内で、ソースノード110及びリレーノード(130または140)は、リレーノード(130または140)の媒体アクセス制御(MAC)アドレスをデータフレーム1115の媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレス(TA)に設定してもよい。
【0168】
また、時間間隔1105内で、ソースノード110及びリレーノード(130または140)は、ソースノード110の媒体アクセス制御(MAC)アドレスをデータフレーム1115の媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレス(TA)に設定してもよい。
【0169】
また、ソースノード110は、割り当てられたサービス区間1130の終了時まで、繰り返し目的ノード150に他のデータフレームを送信するために、時間間隔1123及び時間間隔1125を決定し、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔1123及び時間間隔1125は、協力データフレーム送信区間1121に含まれる。
【0170】
図12は、図11と比較して、時間間隔1205内で、目的ノード及びリレーノードでイミディエイトアックフレームを送信する場合を示す。
【0171】
AP/PCP120から割り当てられたサービス区間1230で、ソースノード110は協力データフレーム送信のための時間間隔1203及び時間間隔1205を決定する。時間間隔1203及び時間間隔1205は、協力データフレーム送信区間1201に含まれる。
【0172】
時間間隔1203内で、ソースノード110は、リレーノード(130または140)でアンテナパターンを用いてデータフレーム1211を送信する。
【0173】
時間間隔1205内で、短いフレーム間の間隔(SIFS)1212の後で、ソースノード110及びリレーノード(130または140)は、データフレーム1213を目的ノード150に送信する。
【0174】
また、時間間隔1205内で、目的ノード150は、ソースノード110及びリレーノード(130または140)から受信したデータフレーム1213を復号化してエラーの有無を検出する。エラーが検出されない場合、短いフレーム間の間隔(SIFS)1214の後で、目的ノード150は順次リレーノード(130または140)にビームフォーミングされたイミディエイトアックフレーム1215、及びソースノード110にビームフォーミングされたイミディエイトアックフレーム1216を送信する。
【0175】
ここで、ソースノード110にビームフォーミングされたイミディエイトアックフレーム1216の持続時間(duration)は、予め設定された短いフレーム間の間隔(SIFS)1217より短かいか長くてもよい。リレーノード(130または140)は、受信したアックフレーム1215をソースノード110方向にビームフォーミングして、ソースノード110方向に、ビームフォーミングされたリレーアックフレーム1218を送信する。
【0176】
また、ソースノード110は割り当てられたサービス区間1230の終了時まで、繰り返し目的ノード150に他のデータフレームを送信するために、時間間隔1223及び時間間隔1225を決定して、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔1223及び時間間隔1225は協力データフレーム送信区間1221に含まれる。
【0177】
図13は、図11と比較して、目的ノード及びリレーノードにブロックアックフレームを送信する場合を示す。
【0178】
AP/PCP120から割り当てられたサービス区間1340で、ソースノード110は協力データフレーム送信のための時間間隔1303及び時間間隔1305を決定する。時間間隔1303及び時間間隔1305は、協力データフレーム送信区間1301に含まれる。
【0179】
時間間隔1303内で、ソースノード110は、リレーノード(130または140)にアンテナパターンを用いてデータフレームを送信する。
【0180】
時間間隔1305内で、短いフレーム間の間隔(SIFS)の後で、ソースノード110及びリレーノード(130または140)は、データフレームを目的ノード150に送信する。
【0181】
また、ソースノード110は、割り当てられたサービス区間1340内で目的ノード150に他のデータフレームを送信するために、時間間隔1313及び時間間隔1315を決定し、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔1313及び時間間隔1315は、協力データフレーム送信区間1311に含まれる。
【0182】
また、ソースノード110は、割り当てられたサービス区間1340内で目的ノード150にまた他のデータフレームを送信するために、時間間隔1323及び時間間隔1325を決定して、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔1323及び時間間隔1325は、協力データフレーム送信区間1321に含まれる。
【0183】
ここで、時間間隔1325内で、目的ノード150はソースノード110及びリレーノード(130または140)から受信したデータフレームを復号化してエラーの有無を検出する。エラーが検出されない場合、短いフレーム間の間隔(SIFS)の後で、目的ノード150は順次リレーノード(130または140)にビームフォーミングされたブロックアックフレーム1331、及びソースノード110にビームフォーミングされたブロックアックフレーム1333を送信する。
【0184】
ここで、ソースノード110にビームフォーミングされたブロックアックフレーム1333の持続時間は、予め設定された短いフレーム間の間隔(SIFS)1335より短いか長くてもよい。リレーノード(130または140)は、受信したブロックアックフレーム1331をソースノード110方向にビームフォーミングして、ソースノード110方向に、ビームフォーミングされたリレーブロックアックフレーム1337を送信する。
【0185】
図14は、図11と比較して、時間間隔1405内で、目的ノードでイミディエイトアックフレーム及びリレーアックフレームを送信し、リレーノードにリレーアックフレームを送信する場合を示す。
【0186】
AP/PCP120から割り当てられたサービス区間1430、でソースノード110は協力データフレーム送信のための時間間隔1403及び時間間隔1405を決定する。時間間隔1403及び時間間隔1405は、協力データフレーム送信区間1401に含まれる。
【0187】
時間間隔1403内で、ソースノード110は、リレーノード(130または140)でアンテナパターンを用いてデータフレームを送信する。
【0188】
時間間隔1405内で、短いフレーム間の間隔(SIFS)の後で、ソースノード110及びリレーノード(130または140)は、データフレームを目的ノード150に送信する。
【0189】
また、時間間隔1405内で、目的ノード150は、ソースノード110及びリレーノード(130または140)から受信したデータフレームを復号化してエラーの有無を検出する。エラーが検出されない場合、短いフレーム間の間隔(SIFS)の後で、目的ノード150はソースノード110にビームフォーミングされたイミディエイトアックフレーム1411を送信し、順次リレーノード(130または140)にビームフォーミングされたリレーアックフレーム1413を送信する。
【0190】
短いフレーム間の間隔(SIFS)1415の後で、リレーノード(130または140)は、受信したリレーアックフレーム1413のソースノード110の方向にビームフォーミングし、ソースノード110方向にビームフォーミングされたリレーアックフレーム1417を送信する。
【0191】
また、ソースノード110は、割り当てられたサービス区間1430の終了時まで、繰り返し目的ノード150に他のデータフレームを送信するために、時間間隔1423及び時間間隔1425を決定し、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔1423及び時間間隔1425は、協力データフレーム送信区間1421に含まれる。
【0192】
図15は、図11と比較して、目的ノードにブロックアックフレーム及びリレーブロックアックフレームを送信し、リレーノードにリレーブロックアックフレームを送信する場合を示す。
【0193】
AP/PCP120から割り当てられたサービス区間1540で、ソースノード110は協力データフレーム送信のための時間間隔1503及び時間間隔1505を決定する。時間間隔1503及び時間間隔1505は、協力データフレーム送信区間1501に含まれる。
【0194】
時間間隔1503内で、ソースノード110は、リレーノード(130または140)にアンテナパターンを用いてデータフレームを送信する。
【0195】
時間間隔1505内で、短いフレーム間の間隔(SIFS)の後で、ソースノード110及びリレーノード(130または140)は、データフレームを目的ノード150に送信する。
【0196】
また、ソースノード110は、割り当てられたサービス区間1540内で目的ノード150に他のデータフレームを送信するために、時間間隔1513及び時間間隔1515を決定して、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔1513及び時間間隔1515は、協力データフレーム送信区間1511に含まれる。
【0197】
また、ソースノード110は、割り当てられたサービス区間1340内で目的ノード150にまた他のデータフレームを送信するために、時間間隔1523及び時間間隔1525を決定し、リレーノード(130または140)及び目的ノード150とデータフレームを送受信してもよい。時間間隔1523及び時間間隔1525は、協力データフレーム送信区間1521に含まれる。
【0198】
ここで、時間間隔1525内で、目的ノード150はソースノード110及びリレーノード(130または140)から受信したデータフレームを復号化してエラーの有無を検出する。エラーが検出されない場合、短いフレーム間の間隔(SIFS)の後で、目的ノード150は、ソースノード110にビームフォーミングされたブロックアックフレーム1531を送信し、順次リレーノード(130または140)にビームフォーミングされたリレーブロックアックフレーム1533を送信する。
【0199】
短いフレーム間の間隔(SIFS)1535後で、リレーノード(130または140)は受信したリレーブロックアックフレーム1533をソースノード110方向にビームフォーミングし、ソースノード110方向に、ビームフォーミングされたリレーブロックアックフレーム1537を送信する。
【0200】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって行うことができるプログラム命令形態で実現され、コンピュータ読み出し可能媒体に記録してもよい。前記記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせたものを含んでもよい。前記記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。
【0201】
上述したように本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
【0202】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソースノードから目的ノードへのパケット送信時間を考慮して、協力データフレーム送信のための第1時間間隔及び第2時間間隔を決定するステップと、
前記第1時間間隔の開始時点でリレーノードに向けられたアンテナパターンを介して前記リレーノードにフレームを送信するステップと、
前記第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、前記目的ノードに向けられたアンテナパターンを介して前記フレームを前記目的ノードに送信するステップと、
を含む広帯域近距離無線通信方法。
【請求項2】
前記第1時間間隔は、前記ソースノードが前記フレームを前記リレーノードに送信する時間を考慮して決定し、
前記第2時間間隔は、予め設定された時間、前記リレーノードが前記ソースノードから受信したフレームを前記目的ノードに送信する時間、前記ソースノードが前記フレームを前記目的ノードに送信する時間、及び短いフレーム間の間隔及び前記目的ノードが前記ソースノードにアックフレームを送信する時間を考慮して決定することを特徴とする請求項1に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項3】
前記第1時間間隔は、割り当てられたサービス区間内で互いに同一の値または他の値に決定して繰り返し、
前記第2時間間隔は、前記割り当てられたサービス区間内で互いに同一の値または他の値に決定して繰り返すことを特徴とする請求項2に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項4】
APまたはPCPにリソース(前記リソースはサービス区間)の割り当てを要求するステップと、
前記APまたは前記PCPから前記サービス区間を割り当てられるステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項5】
前記要求するステップは、
前記ソースノードのフレーム送信時点の調節及び前記リレーノードのフレーム送信時点の調節の成功信号を開始信号として、前記サービス区間の割り当てを要求することを特徴とする請求項4に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項6】
前記第2時間間隔内において、前記目的ノードから前記フレームを受信したことを示すアックフレームを受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項7】
前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質、前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質、及び前記ソースノードと前記目的ノード間のリンク品質を測定するステップをさらに含み、
前記決定するステップは前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報及び前記ソースノードと前記目的ノード間のリンク品質情報に基づいて前記第1時間間隔及び前記第2時間間隔を決定することを特徴とする請求項1に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項8】
前記測定されたリンク品質情報を前記APまたは前記PCPに送信するステップと、
前記APまたは前記PCPから、前記測定されたリンク品質情報に基づく新しいリソースが再び割り当てられるステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項9】
前記測定するステップは、
前記リレーノードから、前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、及び前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報を受信することを特徴とする請求項7に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項10】
前記APまたは前記PCPは、
前記APまたは前記PCPの前方向に形成されたビームパターンを介して、時間によって、それぞれの方向別に割当リソース情報を送信することを特徴とする請求項4に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項11】
前記リレーノードにフレームを送信するステップは、
前記ソースノードの媒体アクセス制御アドレスを媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレスに設定し、前記目的ノードの媒体アクセス制御アドレスを前記媒体アクセス制御ヘッダの受信アドレスに設定し、前記フレームを送信することを特徴とする請求項1に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項12】
前記一定時間は、
予め設定された時間及び前記ソースノードから前記リレーノードへの電波遅延時間の合計であることを特徴とする請求項1に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項13】
前記第1時間間隔の開始時点から所定時間、及び短いフレーム間の間隔の経過後に、前記リレーノードからアックフレームを受信するステップをさらに含み、
前記リレーノードにフレームを送信するステップは、前記所定時間の間前記フレームを送信することを特徴とする請求項1に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項14】
前記第2時間間隔内において、前記目的ノードで前記フレームの送信を完了した後、短いフレーム間の間隔の経過後に前記目的ノードからアックフレームを受信して、前記リレーノードからアックフレームを受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項15】
APまたはPCPから割り当てられた、サービス区間で、ソースノードから目的ノードへのパケット送信時間を考慮して決定された第1時間間隔の間、前記ソースノードに向けられたアンテナパターンを介して、前記ソースノードからフレームを受信するステップと、
前記ソースノードから前記目的ノードへのパケット送信時間を考慮して決定された第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、前記目的ノードに向けられたアンテナパターンを介して、前記受信したフレームを前記目的ノードに送信するステップと、
を含む広帯域近距離無線通信方法。
【請求項16】
前記一定時間は、
前記目的ノードから前記ソースノードへの電波遅延時間において、前記目的ノードからリレーノードへの電波遅延時間を差し引いた時間と予め設定された時間の合計であることを特徴とする請求項15に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項17】
前記リレーノードは、
半二重方式によって前記ソースノードから前記フレームを受信した後、前記受信したフレームを前記目的ノードに送信することを特徴とする請求項16に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項18】
前記目的ノードに送信するステップは、
前記ソースノードの媒体アクセス制御アドレスを媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレスに設定し、前記目的ノードの媒体アクセス制御アドレスを前記媒体アクセス制御ヘッダの受信アドレスに設定し、前記受信したフレームを送信することを特徴とする請求項15に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項19】
前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質及び前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質を測定するステップと、
前記測定された前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、及び前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報を前記ソースノードに送信するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の広帯域近距離無線通信方法。
【請求項20】
APまたはPCPから割り当てられたサービス区間において、ソースノードから目的ノードへのパケット送信時間を考慮して決定された第1時間間隔及び第2時間間隔の中で、
前記第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、リレーノードと前記ソースノードに向けられたアンテナパターンを介して、前記ソースノードから送信されるフレームと、前記リレーノードから送信される前記フレーム(ここで、前記フレームは前記ソースノードから送信されるフレームと同一のフレーム)を同時に受信するステップと、
前記第2時間間隔内において、前記フレームを受信したことを示すアックフレームを前記ソースノードに向けられたアンテナパターンを介して、前記ソースノードに送信するステップと、
を含む広帯域近距離無線通信方法。
【請求項21】
ソースノードから目的ノードへのパケット送信時間を考慮して、協力データフレーム送信のための第1時間間隔及び第2時間間隔を決定する制御部と、
前記第1時間間隔の開始時点でリレーノードに向けられたアンテナパターンを介して前記リレーノードにフレームを送信して、前記第2時間間隔の開始時点から一定時間経過した後に、前記目的ノードに向けられたアンテナパターンを介して前記フレームを前記目的ノードに送信する送信部と、
を含む広帯域近距離無線通信装置。
【請求項22】
APまたはPCPにリソース(前記リソースは、サービス区間)の割り当てを要求し、前記APまたは前記PCPから前記サービス区間を割り当てられるリソース割当要求部をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の広帯域近距離無線通信装置。
【請求項23】
前記第2時間間隔内において、前記目的ノードから前記フレームを受信したことを示すアックフレームを受信する受信部をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の広帯域近距離無線通信装置。
【請求項24】
前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質、前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質、及び前記ソースノードと前記目的ノード間のリンク品質を測定するリンク品質測定部をさらに含み、
前記制御部は、前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報、及び前記ソースノードと前記目的ノード間のリンク品質情報に基づいて前記第1時間間隔及び前記第2時間間隔を決定することを特徴とする請求項21に記載の広帯域近距離無線通信装置。
【請求項25】
前記送信部は
前記ソースノードの媒体アクセス制御アドレスを媒体アクセス制御ヘッダの送信アドレスに設定し、前記目的ノードの媒体アクセス制御アドレスを前記媒体アクセス制御ヘッダの受信アドレスに設定し、前記リレーノードに前記フレームを送信することを特徴とする請求項21に記載の広帯域近距離無線通信装置。
【請求項26】
前記一定時間は、
予め設定された時間と前記ソースノードから前記リレーノードへの電波遅延時間の合計であることを特徴とする請求項21に記載の広帯域近距離無線通信装置。
【請求項27】
前記受信部は、前記リレーノードから前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、及び前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報を受信し、
前記制御部は、前記ソースノードと前記リレーノード間のリンク品質情報、及び前記リレーノードと前記目的ノード間のリンク品質情報に基づいて、前記リレーノード及び前記目的ノードへのフレーム送信に用いられる変調及びコーディング方式を変更することを特徴とする請求項23に記載の広帯域近距離無線通信装置。
【請求項28】
前記送信部は、
前記協力データフレームの送信が完了すれば、リレーリンクセットアップティアダウンフレームを前記リレーノード、前記目的ノード、及びリレーリンクセットアップを行ったネットワークのAPまたはPCPに送信することを特徴とする請求項21に記載の広帯域近距離無線通信装置。
【請求項29】
前記目的ノードは、
前記第2時間間隔の間、アンテナパターンが前記リレーノード及び前記ソースノードに同時に向けられるように設定されたことを特徴とする請求項21に記載の広帯域近距離無線通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2013−520126(P2013−520126A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553809(P2012−553809)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【国際出願番号】PCT/KR2011/001007
【国際公開番号】WO2011/102632
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(596099882)エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート (179)
【氏名又は名称原語表記】ELECTRONICS AND TELECOMMUNICATIONS RESEARCH INSTITUTE
【Fターム(参考)】