説明

底部に緩衝空間を有する包装箱

【課題】公害などの環境問題を引き起こすことなく簡単に廃棄処理でき、しかも包装箱と一体となった簡単な操作で組み立てが可能な底板に連設されたフラップを内側に折り込んで緩衝空間を有する包装箱を提供すること。
【解決手段】一枚のブランク(10)から包装箱部(2)と包装箱内に収納される緩衝部(3)を組み立ててなる底部に緩衝空間を有する包装箱であって、包装箱(1)の底部(4)を形成する底部材に折り曲げ線を介して緩衝空間(A)を形成する緩衝部材(6)が連設されてなり、包装箱を組み立てた時に包装箱の上に隣接する緩衝部材同士が係合されて緩衝部が形成され、底部と緩衝部の間に緩衝空間(A)を形成させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、底部に緩衝空間を有する包装箱に関するものであり、特には、一つの部材からなり簡単な操作で組み立てが可能な底部に緩衝空間を有する包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
パソコンやプリンタをはじめとする精密機器類は、軽い衝撃を受けただけで故障したり品質が低下することが有るので、慎重な取扱いが必要になる。特に輸送時には、積卸し時の受渡しや移動中の振動等により故障が発生することが多い。このため、このような製品を梱包する際には、何らかの緩衝材を包装箱とは別に用意しておき、精密機器類等の製品を包装箱に収納する際に、包装箱と製品の間に詰める等している。従来、一般的に使用されている緩衝材として、発泡スチロールや発泡ポリエチレンなどの発泡緩衝材があった。発泡緩衝材は軽量、かつ、比較的安価であり、十分な緩衝効果を有することから広く活用されてきた。
【0003】
しかし、発泡スチロールや発泡ポリエチレンなどのプラスチック製の緩衝材は、燃す際に有毒ガスを発生するおそれがあり、また、地中に埋めても自然には分解されない。このため環境問題に社会的関心が高まっている今日、このような緩衝材の廃棄物を如何に処理するかが問題になっている。
【0004】
そこでプラスチックに代わる緩衝効果を有するものとして包装箱と同じ材質の紙を使用し、しかも、包装箱と一体化された緩衝効果を有する包装箱の開発が進められている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
上記先行技術文献を示す。
【特許文献1】特開平8−230866号公報。
【特許文献2】特開平11−301739号公報。
【0006】
しかし、これらの発明は、側板に連設されたフラップを内側に折り込むことにより緩衝空間を形成しているものであって、底板に連設されたフラップを内側に折り込むことにより緩衝空間を形成したものはない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、緩衝効果を有する包装箱に関する以上のような問題に鑑みてなされたもので、公害などの環境問題を引き起こすことなく簡単に廃棄処理でき、しかも包装箱と一体となった簡単な操作で組み立てが可能な底板に連設されたフラップを内側に折り込んで緩衝空間を有する包装箱を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1の発明は、一枚のブランクから包装箱部と包装箱内に収納される緩衝部を組み立ててなる底部に緩衝空間を有する包装箱であって、前記包装箱の底部を形成する底部材に折り曲げ線を介して緩衝空間を形成する緩衝部材が連設されてなり、包装箱を組み立てた時に包装箱の底部の上に隣接する緩衝部材同士が係合されて緩衝部が形成され、底部と緩衝部の間に緩衝空間を形成させたことを特徴とする、緩衝空間を有する包装箱である。
【0009】
このように請求項1記載の発明によれば、一枚のブランクから包装箱部と包装箱内に収納される緩衝部を組み立ててなる底部に緩衝空間を有する包装箱であって、前記包装箱の底部を形成する底部材に折り曲げ線を介して緩衝空間を形成する緩衝部材が連設されてなり、包装箱を組み立てた時に包装箱の底部の上に隣接する緩衝部材同士が係合されて緩衝部が形成され、底部と緩衝部の間に緩衝空間を形成させたので、略ワンタッチで底部に緩衝空間を有する包装箱を組み立てることができ、作業性が良く単価低減になる。
【0010】
また、請求項2の発明は、糊代片、前側板、左側板、後側板、右側板がそれぞれ順次折り曲げ線を介して連設され、前側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が連設され、底板の先端には左側板から略1/3の距離をおいて底板の延長にそれそれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、第2底板の下端には、谷折り線を介して緩衝部材となる第2底板が連設され、谷折り線の中央部分は第2底板側に突出した切断線が形成され、該切断線により第2側板が第2底板側に突出して形成され、底板の端縁で立ち上げ板が連設されていない部分には、前側板と左側板の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線を介して接着片が連設され、底板に接着片が形成されていない方の立ち上げ板の先端側には,凹状に切り欠かれた切り欠き部が形成され、左側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が台形状に連設され、底板の先端には底板の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、底板の接着片から離れている方の立ち上げ板寄りは切り欠き部が形成され、第2底板の立ち上げ板寄りは、切り欠き部に対応するように切り欠き部がU字状に形成され、第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分には第2側板側に突出した切断線が形成され,該切断線により切り欠き部が形成されていない方に鉤状の突出部が区画形成され、後側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が連設され、底板の先端には右側板から略1/3の距離をおいて底板の延長にそれそれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、第2底板の下端には、谷折り線を介して緩衝部材となる第2底板が連設され、谷折り線の中央部分は第2底板側に突出した切断線が形成され、該切断線により第2側板が第2底板側に突出して形成され、底板の端縁で立ち上げ板が連設されていない部分には、前側板と右側板の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線を介して接着片が連設され、底板に接着片が形成されていない方の立ち上げ板の先端側には、凹状に切り欠かれた切り欠き部が形成され、右側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が台形状に連設され、底板の先端には底板の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、底板の接着片から離れている方の立ち上げ板寄りは切り欠き部が形成され、第2底板の立ち上げ板寄りは、切り欠き部に対応するように切り欠き部がU字状に形成され、第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分には第2側板側に突出した切断線が形成され,該切断線により切り欠き部が形成されていない方に鉤状の突出部が区画形成され、た構成からなるブランクを、各底板を折り曲げると共に、前側板と左側板の境界の折り曲げ線並びに後側板と右側板の境界の折り曲げ線に沿って前側板と右側板を折り曲げ、同時に接着片を谷折り線に沿って折り曲げ、右側板の裏面と糊代片の表面を接着し、底板の表面と接着片の裏面、底板の表面と接着片の裏面をそれぞれ接着してスリーブ状に成形し、該スリーブを起こすと、各側板は角筒状に立ち上がり、また各底板は略同一平面の底部に形成されて包装箱部となり、各底板の先端に連設される各緩衝部材を折り曲げ線並びに谷折り線に沿って折り曲げると、第2側板の先端に突出して設けられた鉤状の突出部が隣接する立ち上げ板の先端に設けられた切り欠き部に係止され、また、鉤状の突出部が形成された第2底板が、隣り合う鉤状の突出部を有しない第2底板を押さえ込み、各第2底板は、緩衝部となって各立ち上げ板を介して各底板の上に底部と略平行に固定され、各底板と各第2底板の間に緩衝空間を形成させたことを特徴とする、底部に緩衝空間を有する包装箱である。
【0011】
このように請求項2記載の発明によれば、各底板を折り曲げると共に、前側板と左側板の境界の折り曲げ線並びに後側板と右側板の境界の折り曲げ線に沿って前側板と右側板を折り曲げ、同時に接着片を谷折り線に沿って折り曲げ、右側板の裏面と糊代片の表面を接着し、底板の表面と接着片の裏面、底板の表面と接着片の裏面をそれぞれ接着してスリーブ状に成形し、該スリーブを起こすと、各側板は角筒状に立ち上がり、また各底板は略同一平面の底部に形成されて包装箱部となり、各底板の先端に連設される各緩衝部材を折り曲げ線並びに谷折り線に沿って折り曲げると、第2側板の先端に突出して設けられた鉤状の突出部が隣接する立ち上げ板の先端に設けられた切り欠き部に係止され、また、鉤状の突出部が形成された第2底板が、隣り合う鉤状の突出部を有しない第2底板を押さえ込み、各第2底板は、緩衝部となって各立ち上げ板を介して各底板の上に底部と略平行に固定され、各底板と各第2底板の間に緩衝空間を形成させることができる。
【0012】
また、請求項3の発明は、糊代片、前側板、左側板、後側板、右側板がそれぞれ順次折り曲げ線を介して連設され、前側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が連設され、底板の先端には左側板から略1/3の距離をおいて底板の延長にそれそれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、第2底板の下端には、谷折り線を介して緩衝部材となる第2底板が連設され、谷折り線の中央部分は第2底板側に突出した切断線が形成され、該切断線により第2側板が第2底板側に突出して形成され、底板の端縁で立ち上げ板が連設されていない部分には、前側板と左側板の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線を介して接着片が連設され、左側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が台形状に連設され、底板の先端には底板の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、第2底板の立ち上げ板寄りは、切り欠き部がU字状に形成され、第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分には第2側板側に突出した切断線が形成され,該切断線により第2底板が第2側板側に突出して形成され、第2側板の下端にはそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる狭幅の間隙板と第3側板が順次連設され、後側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が連設され、底板の先端には右側板から略1/3の距離をおいて底板の延長にそれそれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、第2底板の下端には、谷折り線を介して緩衝部材となる第2底板が連設され、谷折り線の中央部分は第2底板側に突出した切断線が形成され、該切断線により第2側板が第2底板側に突出して形成され、底板の端縁で立ち上げ板が連設されていない部分には、前側板と右側板の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線を介して接着片が連設され、右側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が台形状に連設され、底板の先端には底板の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、第2底板の立ち上げ板寄りは、切り欠き部がU字状に形成され、第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分には第2側板側に突出した切断線が形成され,該切断線により第2底板が第2側板側に突出して形成され、第2側板の下端にはそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる狭幅の間隙板と第3側板が順次連設され、た構成からなるブランクを、各底板を折り曲げると共に、前側板と左側板の境界の折り曲げ線並びに後側板と右側板の境界の折り曲げ線に沿って前側板と右側板を折り曲げ、同時に接着片を谷折り線に沿って折り曲げ、右側板の裏面と糊代片の表面を接着し、底板の表面と接着片の裏面、底板の表面と接着片の裏面をそれぞれ接着してスリーブ状に成形し、該スリーブを起こすと、各側板は角筒状に立ち上がり、また各底板は略同一平面の底部に形成されて包装箱部となり、各底板の先端に連設された各緩衝部材を折り曲げ線並びに谷折り線に沿って折り曲げると、切り欠き部が設けられた方の立ち上げ板の先端の立ち上げ板フラップが隣り合う立ち上げ板を押して各立ち上げ板が立ち上がり、また、切り欠き部によって第2底板が係止され、第2底板は略平行に固定され、各底板と各第2底板の間に緩衝空間を形成させたことを特徴とする、底部に緩衝空間を有する包装箱である。
【0013】
このように請求項3記載の発明によれば、各底板を折り曲げると共に、前側板と左側板の境界の折り曲げ線並びに後側板と右側板の境界の折り曲げ線に沿って前側板と右側板を折り曲げ、同時に接着片を谷折り線に沿って折り曲げ、右側板の裏面と糊代片の表面を接着し、底板の表面と接着片の裏面、底板の表面と接着片の裏面をそれぞれ接着してスリーブ状に成形し、該スリーブを起こすと、各側板は角筒状に立ち上がり、また各底板は略同一平面の底部に形成されて包装箱部となり、各底板の先端に連設された各緩衝部材を折り曲げ線並びに谷折り線に沿って折り曲げると、切り欠き部が設けられた方の立ち上げ板の先端の立ち上げ板フラップが隣り合う立ち上げ板を押して各立ち上げ板が立ち上がり、また、切り欠き部によって第2底板が係止され、第2底板は略平行に固定され、各底板と各第2底板の間に緩衝空間を形成させることができる。
【0014】
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の発明において、前記ブランクがダンボールから成ることを特徴とする、底部に緩衝空間を有する包装箱である。
【0015】
このように請求項4記載の発明によれば、ブランクがダンボールから成るので、使用後に焼却処理しても有害ガスの発生といった公害問題を生じることがない。
【発明の効果】
【0016】
このように本発明の底部に緩衝空間を有する包装箱は、別部材を使用せず、また、略ワンタッチで組み立てることができるため、作業性が良く単価低減になる。また、ダンボールを使用することにより、使用後の廃棄処理が簡単になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図3は、本発明の底部に緩衝空間を有する包装箱の一実施例を展開した平面説明図である。
【0018】
前側板(11)、左側板(12)、後側板(13)、右側板(14)がそれぞれ折り曲げ線を介して順次連設されている。また、端に位置する前側板(11)の左側板(12)が連設されていない方の端縁に折り曲げ線を介して糊代片(15)が連設されている。
【0019】
前側板(11)の下端には、折り曲げ線を介して底板(111)が連設され、底板(111)の先端には左側板(12)から略1/3の距離をおいて底板(111)の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板(112)、第2底板(113)が順次連設されている。
【0020】
第2底板(113)の下端には谷折り線(a)を介して緩衝部材となる第2側板(114)が連設されている。なお、谷折り線(a)の中央部分は第2底板(113)側に突出した切断線(b)が形成され、該切断線(b)により第2側板(114)が第2底板側に突出して形成されている。
【0021】
底板(111)の端縁で立ち上げ板(112)が連設されていない部分には、立ち上げ板(112)の端縁から前側板(11)と左側板(12)の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線(c)を介して接着片(115)が連設されている。
【0022】
底板に接着片が形成されていない方の立ち上げ板(112)の先端側には、凹状に切り欠かれた切り欠き部(d)が形成されている。
【0023】
左側板(12)の下端には、折り曲げ線を介して底板(121)が台形状に連設され、底板(121)の先端には底板(121)の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材
となる立ち上げ板(122)、第2底板(123)が順次連設されている。
【0024】
底板(121)の接着片(115)から離れている方の立ち上げ板(122)寄りは切り欠き部(e)が形成され、第2底板(123)の立ち上げ板(122)寄りは、切り欠き部(e)に対応するように切り欠き部(f)がU字状に形成されている。その結果として立ち上げ板(122)の接着片(115)から離れている側は、両端縁が底板(121)や第2底板(123)から分離して突出した立ち上げ板フラップ(122a)を形成している。
【0025】
第2底板(123)の下端には谷折り線(a)を介して緩衝部材となる第2側板(124)が連設されている。なお、谷折り線(a)の中央部分には第2底板(123)側に突出した切断線(g)が形成され、該切断線(g)により、切り欠き部(e,f)が形成されていない方に鉤状の突出部(123a)が第2底板(123)側に突出して区画形成されている。
【0026】
後側板(13)の下端には、折り曲げ線を介して底板(131)が連設され、底板(131)の先端には右側板(14)から略1/3の距離をおいて底板(131)の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板(132)、第2底板(133)が順次連設されている。
【0027】
第2底板(133)の下端には谷折り線(a)を介して緩衝部材となる第2側板(134)が連設されている。なお、谷折り線(a)の中央部分は第2底板(133)側に突出した切断線(b)が形成され、該切断線(b)により第2側板(134)が第2底板(133)側に突出して形成されている。
【0028】
底板(131)の端縁で立ち上げ板(132)が連設されていない部分には、立ち上げ板(132)の端縁から後側板(13)と右側板(14)の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線(c)を介して接着片(135)が連設されている。
【0029】
底板に接着片が形成されていない方の立ち上げ板(132)の先端側は、凹状に切り欠かれて切り欠き部(d)を形成している。
【0030】
右側板(14)の下端には、折り曲げ線を介して底板(141)が台形状に連設され、底板(141)の先端には底板(141)の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板(142)、第2底板(143)が順次連設されている。
【0031】
底板(141)の接着片(135)から離れている方の立ち上げ板(142)寄りは切り欠き部(e)が形成され、第2底板(123)の立ち上げ板(122)寄りは、切り欠き部(e)に対応するように切り欠き部(f)がU字状に形成されている。その結果として立ち上げ板(142)の接着片(135)から離れている側は、両端縁が底板(141)や第2底板(143)から分離して突出した立ち上げ板フラップ(142a)を形成している。
【0032】
第2底板(143)の下端には谷折り線(a)を介して緩衝部材となる第2側板(144)が連設されている。なお、谷折り線(a)の中央部分には第2底板(143)側に突出した切断線(g)が形成され、該切断線(g)により、切り欠き部(e,f)が形成されていない方に鉤状の突出部(143a)が第2底板(143)側に突出して区画形成されている。
【0033】
つぎに、このような構造からなるブランク(10)から包装箱(1)を組み立てる手順
の一例を述べる。
先ず、各底板(111、121、131、141)を折り曲げ線に沿って内側に折り曲げると共に、前側板(11)と左側板(12)の境界の折り曲げ線並びに後側板(13)と右側板(14)の境界の折り曲げ線に沿って前側板(11)と右側板(14)を折り曲げ、同時に接着片(115、135)を谷折り線(c)に沿って折り曲げ、右側板(14)の裏面と糊代片(15)の表面を接着し、底板(121)の表面と接着片(115)の裏面、底板(141)の表面と接着片(135)の裏面をそれぞれ接着し、スリーブ状に成形する。
【0034】
糊代片(15)を中央にして成形したスリーブを左右より押すようにして起こすと、各底板(111、121、131、141)は開いて同一平面になり、底部が形成される。また、各第2側板(114、124、134、144)を上から押し込むようにすることにより、各第2側板、第2底板、立ち上げ板は葛状に折り曲げられ、各立ち上げ板(112、122、132、142)が立ち上がり、各第2底板(113、123、133、144)はそれぞれ対応する各底板(111、121、131、141)の上に各底板(111、121、131、141)と略平行に配置される。
【0035】
この時、第2側板(124、144)の下端に突出して設けられた鉤状の突出部(124a、144a)が、立ち上げ板(112、132)の先端に設けられた切り欠き部(d)に嵌め込まれ、また、鉤状の突出部(124a、144a)を有する第2側板(124、144)に連設された第2底板(123、143)が、鉤状の突出部を有しない第2底板(113、133)に押さえ込まれ、各第2底板(113、123、133、143)は、各立ち上げ板(112、122、132、142)を介して各底板(111、121、131、141)の上に平行に固定され、各底板と第2底板の間に緩衝空間(A)が生まれる。
【0036】
図4は本発明の底部に緩衝空間を有する包装箱の別の実施例を示す、展開説明図である。
【0037】
前側板(11)、左側板(12)、後側板(13)、右側板(14)がそれぞれ折り曲げ線を介して順次連設されている。また、端に位置する前側板(11)の左側板(12)が連設されていない方の端縁に折り曲げ線を介して糊代片(15)が連設されている。
【0038】
前側板(11)の下端には、折り曲げ線を介して底板(111)が連設され、底板(111)の先端には左側板(12)から略1/3の距離をおいて底板(111)の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板(112)、第2底板(113)が順次連設されている。
【0039】
第2底板(113)の下端には谷折り線(a)を介して緩衝部材となる第2側板(114)が連設されている。なお、谷折り線(a)の中央部分は第2底板(113)側に突出した切断線(b)が形成され、該切断線(b)により第2側板(114)が第2底板側に突出して形成されている。
【0040】
底板(111)の端縁で立ち上げ板(112)が連設されていない部分には、立ち上げ板(112)の端縁から前側板(11)と左側板(12)の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線(c)を介して接着片(115)が連設されている。
【0041】
左側板(12)の下端には、折り曲げ線を介して底板(121)が台形状に連設され、底板(121)の先端には底板(121)の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板(122)、第2底板(123)が順次連設されている。

第2底板(123)の立ち上げ板(122)寄りの境界近傍には、後側板(13)側から前側板(11)側に向けて、微妙な角度を付けた切り欠き部(h)が設けられている。
【0042】
立ち上げ板(122)の接着片(115)から離れた方の底板(121)との境界線は切り欠き部(h)と同じ長さに切断され、立ち上げ板(122)の切り欠き部(h)近傍は結果として立ち上げ板フラップ(122a)を形成している。
【0043】
第2底板(123)の下端には谷折り線(a)を介して緩衝部材となる第2側板(124)が連設されている。なお、谷折り線(a)の中央部分は第2側板(124)側に突出した切断線(i)により第2底板(123)が第2側板側に突出して形成されている。
【0044】
第2側板(124)の下端はそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる狭幅の間隙板(125)、第3側板(126)が順次連設されている。
【0045】
後側板(13)の下端には、折り曲げ線を介して底板(131)が連設され、底板(131)の先端には右側板(14)から略1/3の距離をおいて底板(131)の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板(132)、第2底板(133)が順次連設されている。
【0046】
第2底板(133)の下端には谷折り線(a)を介して緩衝部材となる第2側板(134)が連設されている。なお、谷折り線(a)の中央部分は第2底板(133)側に突出した切断線(b)が形成され、該切断線(b)により第2側板(134)が第2底板(133)側に突出して形成されている。
【0047】
底板(131)の端縁で立ち上げ板(132)が連設されていない部分には、立ち上げ板(132)の端縁から後側板(13)と右側板(14)の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線(c)を介して接着片(135)が連設されている。
【0048】
右側板(14)の下端には、折り曲げ線を介して底板(141)が台形状に連設され、底板(141)の先端には底板(141)の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板(122)、第2底板(143)が順次連設されている。

第2底板(143)の立ち上げ板(142)寄りの境界近傍には、前側板(11)側から後側板(13)側に向けて、微妙な角度を付けた切り欠き部(h)が設けられている。
【0049】
立ち上げ板(142)の接着片(115)から離れた方の底板(141)との境界線は切り欠き部(h)と同じ長さに切断され、立ち上げ板(142)の切り欠き部(h)近傍は結果として立ち上げ板フラップ(142a)を形成している。
【0050】
第2底板(143)の下端には谷折り線(a)を介して緩衝部材となる第2側板(144)が連設されている。なお、谷折り線(a)の中央部分は第2側板(144)側に突出した切断線(i)により第2底板(143)が第2側板側に突出して形成されている。
【0051】
第2側板(144)の下端はそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる狭幅の間隙板(145)、第3側板(146)が順次連設されている。
【0052】
つぎに、このような構造からなるブランクから包装箱を組み立てる手順の一例を述べる。
先ず、各底板(111、121、131、141)を折り曲げ線に沿って内側に折り曲げ
ると共に、前側板(11)と左側板(12)の境界の折り曲げ線並びに後側板(13)と右側板(14)の境界の折り曲げ線に沿って前側板(11)と右側板(14)を折り曲げ、同時に接着片(115、135)を谷折り線(c)に沿って折り曲げ、右側面板(14)の裏面と糊代片(15)の表面を接着し、底板(121)の表面と接着片(115)の裏面、底板(141)の表面と接着片(135)の裏面をそれぞれ接着し、スリーブ状に成形する。
【0053】
糊代片(15)を中央にして成形したスリーブを左右より押すようにして起こすと、各底板(111、121、131、141)は開いて同一平面になり、底部を形成する。また、各第2側板(114、124、134、144)を上から押し込むようにすることにより、各第2側板、第2底板、立ち上げ板は葛状に折り曲げられ、各立ち上げ板(112、122、132、142)が立ち上がり、各第2底板(113、123、133、144)はそれぞれ対応する各底板(111、121、131、141)の上に各底板(111、121、131、141)と略平行に配置される。
【0054】
この時、切り欠き部(h,h)が設けられた方の立ち上げ板の先端の立ち上げ板フラップ((122a、142a)が隣り合う立ち上げ板(112、132)〜122に対しては132、112に対しては142〜を押して各立ち上げ板(112、122、132、142)は立ち上がる。
また、切り欠き部(h、h)によって第2底板(113、133)が係止され、第2底板(113、133)は平行に固定される。
【0055】
間隙板(125、145)と第3側板(126、146)は手で折り曲げる際に、第2底板(123、143)の突出部分が左右の側板(12、13)と第3側板(126、146)をはさんで押さえ、第2底板(123、143)が持ち上がらないように作用する。
【0056】
このようにして各底板(111、121、131、141)と各第2底板(113、123、133、143)の間には緩衝空間(A)が生まれる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の底部に緩衝空間を有する包装箱を開口して上から見た説明図である。
【図2】図1のX−X’線断面説明図である。
【図3】図1の展開説明図である。
【図4】本発明の底部に緩衝空間を有する包装箱の別の実施例を示す、展開説明図である。
【符号の説明】
【0058】
1‥‥包装箱
2‥‥包装箱部
3‥‥緩衝部
4‥‥底部
5‥‥第2底部
6‥‥緩衝部材
10‥‥ブランク
11‥‥前側板
12‥‥左側板
13‥‥後側板
14‥‥右側板
15‥‥糊代片
111‥‥底板
112‥‥立ち上げ板
113‥‥第2底板
114‥‥第2側板
115‥‥接着片
121‥‥底板
122‥‥立ち上げ板
122a‥立ち上げ板フラップ
123‥‥第2底板
124‥‥第2側板
124a‥鉤状の突出部
125‥‥間隙板
126‥‥第3側板
131‥‥底板
132‥‥立ち上げ板
133‥‥第2底板
134‥‥第2側板
135‥‥接着片
141‥‥底板
142‥‥立ち上げ板
142a‥立ち上げ板フラップ
143‥‥第2底板
144‥‥第2側板
144a‥鉤状の突出部
145‥‥間隙板
146‥‥第3側板
a‥‥谷折り線
b‥‥切断線
c‥‥斜め方向の谷折り線
d‥‥切り欠き部
e‥‥切り欠き部
f‥‥切り欠き部
g‥‥切断線
h‥‥微妙な角度を付けた切り欠き部
i‥‥切断線
A‥‥緩衝空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一枚のブランクから包装箱部と包装箱内に収納される緩衝部を組み立ててなる底部に緩衝空間を有する包装箱であって、
前記包装箱の底部を形成する底部材に折り曲げ線を介して緩衝部材が連設されてなり、包装箱を組み立て時に包装箱の底部の上に隣接する緩衝部材同士が係止されて緩衝部が形成され、底部と緩衝部の間に緩衝空間を形成させたことを特徴とする、底部に緩衝空間を有する包装箱。
【請求項2】
糊代片、前側板、左側板、後側板、右側板がそれぞれ順次折り曲げ線を介して連設され、
前側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が連設され、底板の先端には左側板から略1/3の距離をおいて底板の延長にそれそれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、
第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分は第2底板側に突出した切断線が形成され、該切断線により第2側板が第2底板側に突出して形成され、
底板の端縁で立ち上げ板が連設されていない部分には、前側板と左側板の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線を介して接着片が連設され、
底板に接着片が形成されていない方の立ち上げ板の先端側には、凹状に切り欠かれた切り欠き部が形成され、
左側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が台形状に連設され、底板の先端には底板の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、
底板の接着片から離れている方の立ち上げ板寄りは切り欠き部が形成され、
第2底板の立ち上げ板寄りは、切り欠き部に対応するように切り欠き部がU字状に形成され、
第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分には第2側板側に突出した切断線が形成され,該切断線により、切り欠き部が形成されていない方に鉤状の突出部が区画形成され、
後側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が連設され、底板の先端には右側板から略1/3の距離をおいて底板の延長にそれそれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、
第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分は第2底板側に突出した切断線が形成され、該切断線により第2側板が第2底板側に突出して形成され、
底板の端縁で立ち上げ板が連設されていない部分には、前側板と右側板の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線を介して接着片が連設され、
底板に接着片が形成されていない方の立ち上げ板の先端側には、凹状に切り欠かれた切り欠き部が形成され、
右側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が台形状に連設され、底板の先端には底板の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、
底板の接着片から離れている方の立ち上げ板寄りは切り欠き部が形成され、
第2底板の立ち上げ板寄りは、切り欠き部に対応するように切り欠き部がU字状に形成され、
第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分には第2側板側に突出した切断線が形成され、該切断線により、切り欠き部が形成されていない方に鉤状の突出部が区画形成され、た構成からなるブランクを、
各底板を折り曲げると共に、前側板と左側板の境界の折り曲げ線並びに後側板と右側板
の境界の折り曲げ線に沿って前側板と右側板を折り曲げ、同時に接着片を谷折り線に沿って折り曲げ、右側板の裏面と糊代片の表面を接着し、底板の表面と接着片の裏面、底板の表面と接着片の裏面をそれぞれ接着してスリーブ状に成形し、
該スリーブを起こすと、各側板は角筒状に立ち上がり、また、各底板は同一平面の底部に形成されて包装箱部となり、各底板の先端に連設される各緩衝部材を折り曲げ線並びに谷折り線に沿って折り曲げると、第2側板の先端に突出して設けられた鉤状の突出部が隣接する立ち上げ板の先端に設けられた切り欠き部と係止され、また、鉤状の突出部が形成された第2底板が、隣り合う鉤状の突出部を有しない第2底板を押さえ込み、各第2底板は、各立ち上げ板を介して各底板の上に底部と略平行に固定され、各底板と各第2底板の間に緩衝空間を形成させたことを特徴とする、請求項1記載の底部に緩衝空間を有する包装箱。
【請求項3】
糊代片、前側板、左側板、後側板、右側板がそれぞれ順次折り曲げ線を介して連設され、
前側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が連設され、底板の先端には左側板から略1/3の距離をおいて底板の延長にそれそれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、
第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分は第2底板側に突出した切断線が形成され、該切断線により第2側板が第2底板側に突出して形成され、
底板の端縁で立ち上げ板が連設されていない部分には、前側板と左側板の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線を介して接着片が連設され、
左側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が台形状に連設され、底板の先端には底板の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、
第2底板の立ち上げ板寄りは、切り欠き部がU字状に形成され、
第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分には第2側板側に突出した切断線が形成され、該切断線により第2底板が第2側板側に突出して形成され、
第2側板の下端にはそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる狭幅の間隙板と第3側板が順次連設され、
後側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が連設され、底板の先端には右側板から略1/3の距離をおいて底板の延長にそれそれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、
第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分は第2底板側に突出した切断線が形成され、該切断線により第2側板が第2底板側に突出して形成され、
底板の端縁で立ち上げ板が連設されていない部分には、前側板と右側板の境界の下端を結ぶ斜め方向の谷折り線を介して接着片が連設され、
右側板の下端には、折り曲げ線を介して底板が台形状に連設され、底板の先端には底板の延長にそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる立ち上げ板、第2底板が順次連設され、
第2底板の立ち上げ板寄りは、切り欠き部がU字状に形成され、
第2底板の下端には谷折り線を介して緩衝部材となる第2側板が連設され、谷折り線の中央部分には第2側板側に突出した切断線が形成され、該切断線により第2底板が第2側板側に突出して形成され、
第2側板の下端にはそれぞれ折り曲げ線を介して緩衝部材となる狭幅の間隙板と第3側板が順次連設され、た構成からなるブランクを、
各底板を折り曲げると共に、前側板と左側板の境界の折り曲げ線並びに後側板と右側板の境界の折り曲げ線に沿って前側板と右側板を折り曲げ、同時に接着片を谷折り線に沿っ
て折り曲げ、右側板の裏面と糊代片の表面を接着し、底板の表面と接着片の裏面、底板の表面と接着片の裏面をそれぞれ接着してスリーブ状に成形し、
該スリーブを起こすと、各側板は角筒状に立ち上がり、また、各底板は同一平面の底部に形成されて包装箱部となり、各底板の先端に連設された各緩衝部材を折り曲げ線並びに谷折り線に沿って折り曲げると、切り欠き部が設けられた方の立ち上げ板の先端の立ち上げ板フラップが隣り合う立ち上げ板を押して各立ち上げ板が立ち上がり、また、切り欠き部によって第2底板が係止され、第2底板は略平行に固定され、各底板と各第2底板の間に緩衝空間を形成させたことを特徴とする、請求項1記載の底部に緩衝空間を有する包装箱。
【請求項4】
前記ブランクがダンボールから成ることを特徴とする、請求項1、2又は3記載の底部に緩衝空間を有する包装箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−327667(P2006−327667A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−156862(P2005−156862)
【出願日】平成17年5月30日(2005.5.30)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】