説明

建物の屋内ドア用の空気濾過システム

ドアを内部に有する壁を有する壁−ドアシステムによって隔てられている第1のゾーンと第2のゾーンとを有する建物において使用する、エアフィルターシステムと該エアフィルターシステム用のエアフィルターとが提供される。ドアが閉められたときにドアの縁とドア枠と床面との間の空気流に対して実質的にシールするために、ドアの側縁及び上縁と壁内のドア枠との間に、かつドアの下縁と床面の敷居領域との間にウェザーストリップが取り付けられる。第1のゾーンと第2のゾーンとの間に所定の差圧が存在しているときに該第1のゾーンと該第2のゾーンとの間に制御された量の空気流を可能にするサイズになっている空気流通開口部が、壁−ドアシステム内に設けられる。そのような開口部内にエアフィルターが取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気圧勾配が維持される建物において使用する空気濾過システムに関する。
【背景技術】
【0002】
商業オフィスビル又は高層ホテル、アパート若しくはマンション等の大型建物を、外気圧に対して陽圧にすることが知られている。そのような陽圧化の重要な理由は、開いている、すなわち漏気しているドア若しくは窓を通した、又は他の場合では建物の外側エンベロープを通した建物への外気侵入を低減又は排除するためである。建物の暖房、換気及び空調すなわちエアハンドリング(「HVAC」)システムを迂回するそのような外気侵入は、この外気侵入によって運ばれる不所望な汚染物質及び湿気から生じる、室内の空気の質の問題につながる可能性がある。調節されない湿気が特に問題となり、例えば、建物の構成部材の損傷につながるか、又はカビ若しくはカビ汚れ(mildew)の発生につながる可能性がある。建物の陽圧化はそのような問題を減らす。
【0003】
通常、建物の内部に陽圧を確立するとともに維持するには、ファンによって空気を建物の中心内部に吹き込み、それによって、外気圧に対して高圧ゾーンを作り出す。その結果、建物の中心部から建物を横断し、建物エンベロープを越えて外部に対して気圧勾配が確立される。空気は、この勾配に沿って、より高圧のゾーンからより低圧のゾーンへ、建物エンベロープの気密性と、任意の内気バリヤー又は空気流リターダの気密性と、建物の諸部分から外気を移す任意の還気システムの存在及び能力とに応じた速度で流れる傾向がある。
【0004】
一般的なオフィスビル、又はアパート若しくはマンション等の高層住宅ビルでは、より高圧の空気が、通常は建物の中心核エリアに位置している共用エリア(例えば、玄関ホール、廊下、エレベーターロビー)に導入される。個別のオフィス又は住宅ユニット若しくは居室は通常、各ユニットに外部へのアクセス又は外部の眺めを可能にするように中心核の周りに集まっている。
【0005】
個別のユニットは、(明らかにセキュリティ、安全性、例えば火災及び煤煙、騒音、プライバシー並びに他の理由から)ロバスト性が高い材料で作られた壁によって共用エリア及び互いから隔てられている。例えば、そのような壁はコンクリートブロック、コンクリートパネル又は打設コンクリートで作ることができる。たいていの場合、そのような壁は両面が例えば塗料又は剛性シート材(例えばテープが貼着され塗装された乾式壁又は石膏ボード)によって仕上げられる。通常、そのような壁構造体は、空気の流れを内部に通すことに抵抗性が高いか又は空気の流れを本質的に内部に通さない空気流バリヤーを含む。
【0006】
接合部及び継ぎ目をシールする場合に壁における空気バリヤーとしても働くことができる他の一般的な建材として、合板又は配向性ストランドボード(OSB)、裏打ちされた(supported)可撓性バリヤー(例えばポリエチレンシート)、適切に適用される特殊な空気バリヤー性組成物、剛性の断熱シート、ガラスブロック、板ガラス、及び無穿孔のハウスラップ等の外被材が挙げられる。
【0007】
建材によっては、空気流を内部に通すことに抵抗しつつも、幾らかの空気を通してしまう場合がある。例として、一部のハウスラップ、フェルト紙及びスプレーセルロースを挙げることができる。そのような材料は空気流リターダとして知られている場合もある。
【0008】
共用エリアから個別のユニットへのアクセスは、壁にある出入口を通して達成される。ドア枠(2つの側部縦枠と、鴨居と、場合によっては下枠すなわち敷居とから構成される)が出入口開口部に据え付けられる。ここでも同様に、セキュリティ及び他の理由から、ドア枠は通常、鋼等のロバスト性が高い材料で作られ、壁にしっかりと取り付けられる。
【0009】
ドア枠にヒンジで取り付けられるドアもまた、鋼又は重硬木材のパネル等のロバスト性が高い材料で作られ、場合によっては断熱芯材を有する。そのようなドアパネル材も通常、空気流バリヤーである。
【0010】
上記構造を有する建物では、共用エリアにおける加圧空気は、壁を通って個別のユニットに流れ込むことが不可能であるため、出入口を通ってしか流れることができない。ドアが閉まっている場合これは通常、たいていの時間を占めるであろうが、外気はドアの縁の周り、すなわち、ドアの側縁とドア枠の側部縦枠との間、ドアの上縁とドア枠の鴨居との間、及びドアの下縁とドア枠の下枠すなわち敷居(下枠すなわち敷居が有る場合)又は床自体(下枠すなわち敷居が無い場合)との間からしか、ユニットに流れ込むことができない。
【0011】
上述した構造は、未処理の外気が建物内へ侵入するという問題を防ぐか又は減らすには十分であるが、建物の或るゾーンから別のゾーンへの気圧勾配に沿った空気の流れに関連する問題に少しも対処しておらず、ましてそのような問題を解決しない。特に、上述した構造は、共用エリアから個別のユニットへの空気流に関連する問題に対処していない。
【0012】
例えば、実際には、埃及び他の汚染物質が外気侵入によって建物内に運び込まれない場合があるとしても、それにもかかわらず、更に実際には、埃及び他の汚染物質は、様々な手段によって建物内部に存在するか、建物内部に運び込まれるか又は発生する。例えば、残留している塵埃は元の建物構造から存在している場合がある。加えて、塵埃は、建物内に入る人々によって建物内に運び込まれるか、又は開いているドア及び窓を通して建物内に入る場合がある。塵埃はまた、建物修繕中又は建物内部での人々の数えきれない活動中に生じる場合がある。加えて、人々及びそのペットは、乾燥した皮膚及び体毛等の生体物質を絶えず落とす有機生物である。これらの汚染物質及び他の汚染物質の全ては、空中に浮遊している塵、又は流動空気によって移動可能なより重い他の粒子の形態で存在し得る。
【0013】
特に、建物の共用エリアが通常は個別のユニットよりも往来が多いため、著しい量の塵埃が共用エリアに存在している可能性がある。その塵埃の幾らかが、共用エリアにおける空気中に混入し、次いで、上述したように共用エリアからユニットへ流れ込む。
【0014】
このようにして、汚染物質は上述した空気流によって建物の或るゾーンから別のゾーンに移動する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、建物の加圧ゾーンから建物の隣接ゾーンへの埃、塵及び他の汚染物質の移動を低減又は排除する構造が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
一態様では、本発明は、第1のゾーンと第2のゾーンとを有する建物用のエアフィルターシステムであって、ドア敷居領域を有する床面と、床面によって支持される壁−ドアシステムであって、第1のゾーンを第2のゾーンから隔てる空気流バリヤー壁と、少なくとも2つの側部縦枠と、鴨居とを有する、壁内に取り付けられるとともに壁に対してシールされる空気流バリヤードア枠と、ドア枠内に概ね嵌まるサイズになっている空気流バリヤードアであって、2つの側縁と、上縁及び下縁とを有し、一方の側縁に沿ってドア枠の側部縦枠にヒンジ接続される、空気流バリヤードアと、ドアが閉められたときにこのドアの縁とドア枠と床面との間の空気流に対して実質的にシールするように、側縁及び上縁とドア枠との間、及び下縁と床面の敷居領域との間に取り付けられるウェザーストリップ(weatherstripping:目詰め)と、を組み込んでいる、壁−ドアシステムと、壁−ドアシステム内の空気流通開口部(air flow permitting opening)であって、上記第1のゾーンと上記第2のゾーンとの間に所定の差圧が存在しているときに第1のゾーンと第2のゾーンとの間で制御された量の空気流を可能にするサイズになっている、空気流通開口部と、そのような開口部に取り付けられるエアフィルターと、を備える、エアフィルターシステムに関する。
【0017】
別の態様では、本発明は、ドア枠の側部縦枠にヒンジ接続されたドアのヒンジ縁との間の隙間を通って流れる空気を濾過するエアフィルターであって、隙間、ドアのヒンジ縁及び側部縦枠の隣接部分に対して概ね平行な方向に、このヒンジ縁に沿って取り外し可能かつ実質的にシール可能に取り付けることができるシート状のフィルター材を含む、エアフィルターに関する。
【0018】
別の態様では、本発明は、壁−ドアシステムによって隔てられている第1のゾーン及び第2のゾーンと、第1のゾーンと第2のゾーンとの間の差圧とを有する建物において、空気を濾過する方法であって、システムは、床面と、床面に取り付けられるとともに第1のゾーンを第2のゾーンから隔てる空気流バリヤー壁と、壁内に取り付けられる空気流バリヤードア枠と、このドア枠内に概ね嵌まるサイズになっている空気流バリヤードアであって、一方の側に沿ってドア枠の側部縦枠にヒンジ接続される空気流バリヤードアとを有し、本方法は、ドアが閉められたときに開口部が残るように、ドアのヒンジ側に沿った領域を除いて、ドアの縁とドア枠との間にウェザーストリップを設置するステップと、開口部を覆うようにドア及びドア枠にフィルターを取り付けるとともに、フィルターの縁をドア及びドア枠に対して実質的にシールするステップとを含む、空気を濾過する方法に関する。
【0019】
本発明の好ましい実施形態を添付の図面に示す。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明を組み込んでいる建物のフロアの平面図である。
【図2】ドアをその閉位置で示す、本発明による壁−ドアシステムの立面図である。
【図3】図2の線A−Aに沿った、図2の壁−ドアシステムの断面図である。
【図4】本発明によるフィルターの好ましい実施形態の斜視図である。
【図5】壁−ドアシステムへの図4のフィルターの取り付けを示す、詳細な切欠き拡大斜視図である。
【図6】ドアをその閉位置で示す、本発明の代替的な実施形態による壁−ドアシステムの立面図である。
【図7】ドアをその閉位置で示す、本発明の3つの代替的な実施形態による壁−ドアシステムの立面図である。
【図8】ドアをその閉位置で示す、本発明のまた更なる代替的な実施形態による壁−ドアシステムの下側部分の立面図である。
【図9】本発明の更なる代替的な実施形態の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1を参照すると、全体的に10として示されている本発明のエアフィルターシステムが多階すなわち高層の建物12の複数のユニット32において用いられている、建物12の代表的なフロア30が概ね示されている。建物12は、商業建物又は住宅建物とすることができる。ユニット32は、個別のオフィス、又はアパート若しくはマンションのユニット等の個別の住居ユニット、又は個別のホテル居室とすることができる。
【0022】
建物12は、再循環した内気を受け取り、幾らかの外気を取り込んで再循環気と混和し、その混気を(例えば濾過、所望な温度への暖房又は冷房、及び所望のレベルへの加湿又は除湿によって)調節し、かつ、給気ダクトシステム18によって建物全体に分配する暖房・換気・空調(HVAC)システム(図示せず)を有する。エネルギー効率の理由から、用いた空気は通常、再循環のために捕集され、還気ダクトシステム22を通ってHVACシステムに戻される。
【0023】
HVACシステムは、外気圧Pよりも幾分高い圧力Pで、吸気ベント19を通して建物12の内部へ給気する送風器(図示せず)を含む。
【0024】
現代のシール性に優れた建物では、外側の建物エンベロープ20は、適したバリヤー材(例えば上述したバリヤー材等)の使用により、建物エンベロープを横断するか又は通る空気及び水の双方の流れを合理的に通さないことを期待することができる。特に、そのようなシール性に優れた建物では、十分な換気を可能にするために、HVACシステム14が、適切な量の新鮮な外気を取り込まねばならず、換気のバランスをとるように或る量の使用した内気を排出する必要がある場合もある。そのような建物では、個別のユニット32は、排気ベント23を通じて還気ダクトシステム22に、また、場合によっては給気システム18(接続は図示せず)にも接続されることを期待することができる。
【0025】
古い建物では、建物エンベロープ20はかなりの空気流を内部に通してしまう可能性があり、そのような建物は比較的エネルギー効率が悪い可能性があるが、十分な換気に関する懸念は少ないであろう。
【0026】
述べたように、本発明によるエアフィルターシステム10が、フロア30上の複数の個別のユニット32と関連して示されている。フロア30は、様々な居住者及びその来訪者が自身の特定のユニット32に出入する際に、例えばエレベーター、階段、共用室又は特定の建物に関連した他の共用スペースへ行く途中で使用される、廊下と玄関ホールとエレベーターロビーエリアと共用室等とから構成される中央の共用エリア34を有する。
【0027】
共用エリア34は、壁40によって個別のユニット32から隔てられている。壁40は、空気バリヤーを構成するような、すなわち、その両面に適度な差圧を受けたときに空気流を内部に通すことに実質的に抵抗性があるような材料及び構造部品から構成される。典型的な材料として、コンクリートブロック、コンクリートパネル、打設コンクリート等を挙げることができ、必要である場合又は所望される場合に応じてそのような表面処理材がユニット32の内側の壁40の内面及び共用エリア34の壁の外面の双方に上張りされる。
【0028】
場合によっては、特にセキュリティ、火災、安全性、騒音又はプライバシーの懸念がより少ない可能性がある場合には、ロバスト性がより低いか又は他のタイプの壁構造で十分である場合もある。例えば、乾式壁又は合板が上張りされたスタッドフレーム壁は、接合部がシールされれば、空気バリヤー構造体として働くことができる。板ガラス又はガラスブロックで作られるガラス壁もまた、全ての接合部がシールされれば、効果的な空気バリヤーとして働くことができる。
【0029】
壁42は、或るユニット32を隣接したユニット32から隔てており、壁40と同様の構造を有することができるが、いずれにしても、好ましくは、ユニット32間に空気バリヤーを構成する。
【0030】
壁40及び42は、物理的な床面60によってこの床面60上に支持される。好ましくは、壁40及び42は、それらの壁の下、すなわち壁40又は42と床面60との間に空気が流れることができないことを確実にするように床面60にシール取り付けされる。同様に、壁40及び42は好ましくは、それらの壁の上、すなわち、壁40又は42と天井63(図2に示す)との間に空気が流れることができないことを確実にするように天井構造体63にシール取り付けされる。床面60及び天井63は好ましくは、空気バリヤーを構成する。
【0031】
壁40は、共用エリア34からユニット32へのアクセスを可能にするドア開口部43を内部に有する。床面60のうち、ドア開口部43のエリアにある部分が、ドア敷居領域61(図2に示す)を構成する。
【0032】
図2を参照すると、ドア枠44がドア開口部43に取り付けられているか又は作り付けられている。好ましくは、ドア枠44は、その両面に適度な差圧を受けたときに空気流を内部に通すことに実質的に抵抗性があるように空気バリヤー材(例えば鋼又は適した木材)から、空気バリヤー式に構成される(例えば全ての接合部がシールされる)。ドア枠44は好ましくは、壁40とドア枠44との間に空気が流れることができないことを確実にするように壁40に対してもシールされる。
【0033】
ドア枠44は少なくとも、左側縦枠50及び右側縦枠52のそれぞれと、鴨居54とを含む。加えて、ドア枠44はその底部材として、床面60のドア敷居領域61に位置付けられるか又は据え付けられる下枠すなわち敷居56を有することができる。好ましくは、用いる任意の敷居56は、その両面が適度な差圧を受けたときに空気流を内部に通すことに実質的に抵抗性があるように同様に空気バリヤー材(例えば、木材、鋼又はアルミニウム)で作られ、敷居56と床面60との間に空気が流れることができないことを確実にするように床面60の敷居領域61に対してシールされる。
【0034】
据え付けによっては、下枠すなわち敷居がなくてもよく、その場合、ドア46の底部が床面60の敷居領域61に直接隣接する。
【0035】
ドア46は2つの側縁と上縁及び下縁とを有し、ドア枠44内に概ね嵌まるサイズになっている。ドア46は、一方の側縁に沿って、ドアの縦枠のうちの一方、例えば図示のようにドアの左側縦枠50に、ヒンジ58によって取り付けられている。好ましくは、ドア46は、その両面に適度な差圧を受けたときに空気流を内部に通すことに実質的に抵抗性があるように、空気バリヤー材(例えば鋼、木材、プラスチック又はガラス繊維のパネル)から構成される。
【0036】
ドア開口部43、ドア枠44及びドア46は、従来的な概ね矩形状であるものとして示されているが、他の形状を用いることもできる。
【0037】
ドア枠44にドア46をシールする、ウェザーストリップ62等のドアシール構造体が、ドア46の縁の周りに設置される。図3に最も良く示されているように、ウェザーストリップ62は、ドア46の縁とドア枠44との間に取り付けられており、それによって、ドアが閉められたときにドア46の周りの空気流に対して実質的にシールする。ウェザーストリップ62は任意の適したタイプのものとすることができ、ドア46若しくは枠44のいずれかに取り付けることができるか、又は、特定のタイプのウェザーストリップの場合では、その幾つかの構成部品をドア46に取り付け、他の構成部品をドア枠44に取り付けることができる。ドア枠44が下枠すなわち敷居56及びその設計を含んでいるかどうかに応じて、ドア46の下縁に沿うウェザーストリップ62のタイプは、ドア46の側縁及び上縁に沿って用いるウェザーストリップ62のタイプとは異なるものとすることができる。下枠すなわち敷居が存在する場合、ドア46の下縁に沿うウェザーストリップ62は、そのような下縁と下枠との間の空気流に対して実質的にシールすることができるタイプのものである。下枠すなわち敷居が存在しない場合、ドア46の下縁に沿うウェザーストリップ62は、ドアが閉められたときに床面60の敷居領域61に対して直接、空気流に対して実質的にシールすることができるタイプのものである。
【0038】
上述したような壁40と、ドア枠44と、ドア46と、ウェザーストリップ62と、の組み合わせにより、その両側に適度な差圧を受けたときに空気流を内部に通すことに実質的に抵抗性がある壁−ドアシステムが確立される。
【0039】
本発明によれば、そのような壁−ドアシステム内に、ドアが閉められてその両側に差圧が生じたときに壁−ドアシステムの一方の側から他方の側に空気が流れることを可能にする空気流通開口部64が設けられる。より具体的には、図2に示されているように、空気流通開口部64はドア46の縁に沿ったエリア内に設けられている。特に、開口部64は、ドア46と側部縦枠50との間の隙間66の、ウェザーストリップ62が意図的に取り除かれている、すなわち所定の長さに沿って設けられていない部分を含む。好ましくは、開口部64は、ドア46の、ヒンジ58が位置付けられている縁に沿う。隙間66の任意の所与の幅について、開口部64の長さは、その両側に所定の差圧が存在しているときに制御された量の空気流が内部を通ることを可能にするサイズになっている開口部64の面積全体を提供するように選択されることができる。例えば、所定の差圧は、共用エリア34における特定の圧力Pとユニット32の内部における特定の圧力Pとの間の差とすることができる。当然のことながら、大気条件、機械的条件及び建物条件が変わると、開口部64の両側の差圧も変わり、その結果、内部に流れる空気の量も変わる。
【0040】
開口部64は好ましくは、ウェザーストリップ62が存在しない、例えば2つのヒンジ間に位置する単一のエリアを含む。しかしながら、幾つかの実施形態では、隙間66のうち、ウェザーストリップ62が存在しない、(例えば、中央のヒンジ58の上及び下の)2つ以上のセクションを有することも望ましい場合があり、それらのセクションは全体で、単一のより大きな開口部に対応する空気流を可能にする。
【0041】
エアフィルター68は、開口部64内に取り付けられるか、又は実質的に開口部64の両端に延びる、すなわち開口部64を覆う。エアフィルター68は、或る最小サイズを超える粒子を捕捉する一方で、空気の流れを内部に通すことを実質的に可能にするように構成されている材料から作られている。例えば、商標名FILTRETEで3M Companyが販売しているとともに、3M Companyが「微粒子及び空中アレルゲンの低減(micro particle & airborne allergen reduction)」フィルターとして記載しているハンモック状フィルターシート材(hammock filter sheet material)が、本用途に適していることが分かっている。図2〜図5の実施形態では、フィルター68は、著しい量の空気がフィルター68の縁の周りに流れることを可能にしないように、シール式に側部縦枠50とドア46の側縁とに取り外し可能に取り付けられる、概ね矩形のシート状のフィルター材である。好ましくは、フィルター68を縦枠50とドア46とに取り付けるやり方は、汚れているか又は損傷しているフィルターを便宜的に取り外して洗浄するか又は交換することを可能にする。そのような目的のために、フィルター68の長さ又はこの長さの実質的に全てに沿う、適した接着剤又は両面接着テープのストリップ80を用いることができる。
【0042】
図4及び図5を参照すると、フィルター68がより詳細に示されている。フィルター68は、側縁72及び74と上縁76及び下縁78とを有する、概ね矩形のシート状のフィルター材71を含む。縁72及び74のそれぞれに沿って、接着剤又は両面接着テープのストリップ80が縁72及び74の実質的に全長に沿って貼られる。加えて、上縁76及び下縁78に隣接して、接着剤又は両面接着テープの付加的な横ストリップ82を貼ることができる。
【0043】
フィルター68の上縁76及び下縁78は、以下で説明するように、フィルター68の平面から曲げられる取り付けタブ84を画定するように切り込みが入っている。タブ84には、その上に接着剤又は両面接着テープが設けられている。取り付けタブ84が曲がることを考慮して、接着剤又は両面接着テープの付加的な横ストリップ86がフィルター68の上縁76及び下縁78付近に取り付けられる。横ストリップ82及び86とタブ84とがフィルター68の上側セクション及び下側セクションにおいてよりロバスト性がある取り付けを提供することを確実にするために、横ストリップ82及び86の材料は、接着剤が裏に付いたネオプレン材片又は弾性ウェザーストリップ材片を含むことができる。
【0044】
図5に示されているように、取り付けタブ84を有するフィルター68は、接着ストリップ80、82及び86によって、ドア46の前面と、隣接する側部縦枠50の前面とに取り付けられている。上側及び下側のタブ84は、ドア46の前面と、隣接する側部縦枠50の前面とに対して実質的に垂直に、側部縦枠50の縁の周りに巻かれ、タブ84の接着剤によって側部縦枠50の側面51に取り付けられる。フィルター68は、タブ84がドア46の側縁の周りに巻かれるように逆にすることもできる。
【0045】
幾つかの実施形態では、単に、接着剤ストリップ80によってドア46及び隣接する縦枠50に保持されるには、取り付けタブ84を有しないフィルター68で十分であろう。
【0046】
好ましくは、上記のように、開口部64は、ドア46の、ヒンジ58と同じ側縁に位置付けられる。しかしながら、他の実施形態では、ウェザーストリップの開口部は、ドア46の周縁の周りの他の適した位置に設けることもできる。そのような1つの実施形態では、図6に示されているように、開口部64aが、ドア46とヒンジのないドア縦枠52との間の隙間166に設けられている。この場合、開口部64aは、ドア46の開閉を可能にするようにドア46の少なくとも一方の側に便宜的に着脱可能である、一枚のシート状のフィルター材168によって覆われる。この実施形態では、フィルター168は、接着剤又は両面接着テープの長手方向ストリップ180をフィルター168の一方の側の下方に有する。この場合、ストリップ180の接着剤はドア46に比較的しっかりと接合すべきであるが、それでもなお、フィルターを洗浄又は交換するために取り外し可能である。フィルター168の他方の側には、容易に剥離可能な接着剤、又は例えばVELCROブランドの名で販売されているような面ファスナー等の他の解放可能な取り付け手段が設けられる。
【0047】
動作時、ドア46が閉められて壁−ドアシステムの両面に差圧がかかると、フィルター68又は168は、場合に応じて、塵、埃、及び開口部64を通って流れる空気中に混入する他の汚染物質を捕捉し、そのため、そのような塵、埃及び汚染物質が、共用エリア34等の、壁−ドアシステムの一方の側のゾーンから、ユニット32の内部等の、他方の側のゾーンへ移動することを防止する。
【0048】
代替的な実施形態では、壁−ドアシステムの両面への適切な量の空気流を可能にする空気流開口部を、そのようなシステムの他の構成部品に組み入れることができる。種々の例が図7に示されている。第1の例として、開口部64bを、取り外し可能なフィルター68bが開口部64b内に又は開口部64bの上に設置されている状態でドア46に設計することができる。第2の例(仮想線で図示)として、ドア枠44に、フィルター要素68cを取り外し可能に設置することができる開口部64cを設けることができる。第3の例(同様に仮想線で図示)として、壁40自体に、取り外し可能なフィルター要素68dを取り付けることができる開口部64dを設けることができる。そのような実施形態では、フィルターはフィルター保持カートリッジに組み込むことができ、このフィルター保持カートリッジはさらに、開口部に対して容易に設置及び取り外しすることができる。
【0049】
上述したように、ドア枠44が下枠すなわち敷居を有しない場合、ドア46の下縁に沿うウェザーストリップ62は、ドアが閉められたときに床面60の敷居領域61に対して直接、空気流に対して実質的にシールすることができるタイプのものである。図8を参照すると、ドア46の底面と床面60の敷居領域61との間の隙間が空気流開口部64eとして用いられることが望ましい場合に用いることができる、更なる代替的な実施形態が示されている。そのような場合では、ドア46の底面と床面60との間にウェザーストリップ62は存在しなくてもよいし限定されたセクションにだけ存在していてもよい。隙間64eはフィルター構造体268によって覆われており、このフィルター構造体268は図示の実施形態ではドア46の幅にわたって延びている、すなわち、ドア46の底面と床面60との間にウェザーストリップは用いられない。フィルター構造体268は、ドア46の底面に取り付けられているベース部分270を含む。図示の実施形態では、この取り付けはねじ272によって達成される。便宜的な高さ調整を可能にする取り付けスロット274がベース部分270内に設けられている。ベース部分270から下方へ枠部分276が延びている。好ましくは、枠部分の下縁が床面60と接触してシール係合する。枠部分276は枠開口部278を画定しており、この枠開口部278にわたってフィルター材68eが実質的に延在する。好ましくは、フィルター材68eは、フィルター材68eの縁と枠276との縁との間に著しい量の空気が流れることを可能にしないようにシール式にフィルター枠276に取り外し可能に取り付けられる。そのような目的から、フィルター材68eの縁の周りに適した接着剤又は両面接着テープ(図示せず)を用いることができる。
【0050】
図9を参照すると、フィルター68を設置する代替的なやり方が示されている。この場合では、フィルター68を折り畳むことによって、接着剤又は両面テープのストリップ80を縦枠50の側面51とドア46の縁面47とに取り付けることが可能となる。そのような設置は、(接着剤又は両面テープストリップ80の厚み及び配置の理由から)隙間66の有効サイズを制限する場合があるが、図2に示されている設置よりも審美的に美しく、したがって好ましいと考えられる場合もある。
【0051】
既存の建物では、実質的に気密なドア枠44と実質的に気密なドア46とを有する実質的に気密な壁40を備えた建物の居住者は、以下の方法を実施することによって本発明の利益を得ることができる。一ステップにおいて、ドアが閉められたときに開口部64を残すように、ドア46の側縁(好ましくはヒンジ側の縁)に沿った領域を除いて、ドア46の縁とドア枠44との間にウェザーストリップを設置する。別のステップにおいて、開口部64を覆うようにドア46及びドア枠44にフィルター68を取り付ける。好ましくは、フィルター68の両側は、ドア46とドア枠44との双方にシール取り付けされるものとする。別のステップにおいて、ドア枠が敷居を有していない場合、ドア46の下縁と床面60との間にウェザーストリップを設置する。別のステップにおいて、ドア枠が敷居を有しておらず、かつ開口部64がドア46の底面と床面60との間の隙間である場合、フィルター構造体268をドア46に取り付ける。別のステップにおいて、必要であれば、ドア枠44を壁40に対してシールする。別のステップにおいて、必要であれば、任意の敷居56を床面60に対してシールする。
【0052】
本発明の使用は、複数のオフィス又は住居のユニットを有する、多階すなわち高層の建物の特定の状況において示されてきたが、本発明は、ドアの両面間の差圧の影響下で、閉められているドアの縁の周りを移動する空気を濾過することが望ましい任意の状況において用いることができることが理解されるであろう。本発明の種々の好ましい実施形態を本明細書において詳細に説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに本発明に変更を行うことができることが当業者には理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のゾーンと第2のゾーンとを有する建物用のエアフィルターシステムであって、
ドア敷居領域を有する床面と、
前記床面によって支持される壁−ドアシステムであって、
前記第1のゾーンを前記第2のゾーンから隔てる空気流バリヤー壁と、
2つの側部縦枠と、鴨居とを有する、前記壁内に取り付けられるとともに前記壁に対してシールされる空気流バリヤードア枠と、
前記ドア枠内に概ね嵌まるサイズになっている空気流バリヤードアであって、2つの側縁と、上縁及び下縁とを有し、一方の側縁に沿って前記ドア枠の側部縦枠にヒンジ接続される、空気流バリヤードアと、
前記ドアが閉められたときに該ドアの周りの空気流に対して実質的にシールするように、前記ドアの前記側縁及び前記上縁と前記ドア枠との間に、かつ該ドアの前記下縁と前記床面の前記敷居領域との間に取り付けられるウェザーストリップと、
を備える、壁−ドアシステムと、
前記壁−ドアシステム内の空気流通開口部であって、前記第1のゾーンと前記第2のゾーンとの間に所定の差圧が存在しているときに該第1のゾーンと該第2のゾーンとの間に制御された量の空気流を可能にするサイズになっている、空気流通開口部と、
前記開口部にわたって実質的に延在するように取り付けられるエアフィルターと、
を備える、第1のゾーンと第2のゾーンとを有する建物用のエアフィルターシステム。
【請求項2】
前記ドア枠は、前記床面の前記敷居領域に取り付けられるとともにシールされる下枠を更に有し、前記ドアの前記下縁にある前記ウェザーストリップは、前記下縁と前記下枠との間の空気流に対して実質的にシールする、請求項1に記載のフィルターシステム。
【請求項3】
前記空気流開口部は前記壁内に位置付けられる、請求項2に記載のフィルターシステム。
【請求項4】
前記空気流開口部は前記ドア内に位置付けられる、請求項2に記載のフィルターシステム。
【請求項5】
前記空気流開口部は前記ドア枠内に位置付けられる、請求項2に記載のフィルターシステム。
【請求項6】
前記空気流開口部は、前記ドアのヒンジ側の縁に沿う前記ウェザーストリップにおける所定の長さの隙間を含む、請求項2に記載のフィルターシステム。
【請求項7】
前記フィルターは、前記ドアの前記ヒンジ側の縁と前記ドア枠の隣接する前記側部縦枠との双方に取り付けられるとともに前記ウェザーストリップにおける前記隙間を実質的に覆うシート状のフィルター材を含む、請求項6に記載のフィルターシステム。
【請求項8】
前記ドアは少なくとも2つのヒンジによって前記ドア枠にヒンジ接続され、前記ウェザーストリップにおける前記隙間は前記ヒンジ間に位置する、請求項7に記載のフィルターシステム。
【請求項9】
前記フィルター材は、該フィルター材の長さの実質的に全てに沿う接着剤又は接着剤が裏に付いたテープのストリップによって前記ドア縁と前記側部縦枠とに取り外し可能に取り付けられる、請求項8に記載のフィルターシステム。
【請求項10】
前記フィルター材は、接着剤又は接着剤が裏に付いたテープの横ストリップによって、該フィルター材の上端及び下端が前記ドア縁と前記側部縦枠とに更に取り外し可能に取り付けられる、請求項9に記載のフィルターシステム。
【請求項11】
前記空気流開口部は、前記ドアの前記下縁と前記床面の前記敷居領域との間に位置付けられる、請求項1に記載のフィルターシステム。
【請求項12】
前記エアフィルターは、ベース部分と枠部分とを有するフィルター構造体を含み、該ベース部分は前記ドアの前記下縁に取り付けられ、前記枠部分は、前記空気流開口部にわたって実質的に延在するように下方に延在し、枠開口部を有し、エアフィルター材が前記枠開口部にわたって実質的に延在する、請求項11に記載のフィルターシステム。
【請求項13】
前記フィルターは取り外し可能である、請求項3〜6又は12のいずれか一項に記載のフィルターシステム。
【請求項14】
前記フィルター材は該フィルター材の上端及び下端に、前記ドアの縁又は前記ドア枠の周りに巻かれるとともに前記ドアの縁又は前記ドア枠に取り外し可能に取り付けられる取り付けタブを有する、請求項10に記載のフィルターシステム。
【請求項15】
前記取り付けタブは該取り付けタブ上に、取り外し可能な取り付けをもたらす接着剤又は接着剤が裏に付いたテープを有する、請求項14に記載のフィルターシステム。
【請求項16】
ドアのヒンジ縁と該ドアがヒンジ接続されるドア枠の側部縦枠との間の隙間を通って流れる空気を濾過するエアフィルターであって、前記ドアの前記ヒンジ縁と前記側部縦枠の隣接部分とに取り外し可能かつ実質的にシール可能に取り付けることができるシート状のフィルター材を含む、エアフィルター。
【請求項17】
前記フィルターシートは、前記ドアと前記ドア枠とへの該フィルターシートの取り外し可能かつ実質的にシール可能な取り付けをもたらすように適合可能である、該フィルターシートの長さの実質的に全てに沿った、接着剤又は接着剤が裏に付いたテープのストリップを有する、請求項16に記載のエアフィルター。
【請求項18】
前記フィルターシートは、両端にわたって接着剤又は接着剤が裏に付いたテープの横ストリップを有する上縁及び下縁を有し、該横ストリップは、前記ドアと前記ドア枠とへの前記縁の取り外し可能かつ実質的にシール可能な取り付けをもたらすように適合可能である、請求項17に記載のエアフィルター。
【請求項19】
前記フィルターシートは、該フィルターシートの上縁及び下縁において、前記ドアの縁又は前記ドア枠の周りに巻かれるとともに前記ドアの縁又は前記ドア枠に取り外し可能に取り付けられるように適合可能な、接着剤又は接着剤が裏に付いたテープを有する取り付けタブを有する、請求項18に記載のエアフィルター。
【請求項20】
壁−ドアシステムによって隔てられている第1のゾーン及び第2のゾーンと、該第1のゾーンと該第2のゾーンとの間の差圧とを有する建物において、空気を濾過する方法であって、前記システムは、床面と、該床面に取り付けられるとともに前記第1のゾーンを前記第2のゾーンから隔てる空気流バリヤー壁と、該壁内に取り付けられる空気流バリヤードア枠と、該ドア枠内に概ね嵌まるサイズになっている空気流バリヤードアであって、一方の側に沿って前記ドア枠の側部縦枠にヒンジ接続される空気流バリヤードアとを有し、該方法は、
該ドアが閉められたときに開口部が残るように、前記ドアのヒンジ側に沿った領域を除いて、前記ドアの縁と前記ドア枠との間にウェザーストリップを設置することと、
前記開口部を覆うように前記ドア及び前記ドア枠にフィルターを取り付けるとともに、前記フィルターの縁を前記ドア及び前記ドア枠に対して実質的にシールすることと、
を含む、空気を濾過する方法。
【請求項21】
前記ドア枠が敷居を有しない場合、前記方法は、前記ドアの下縁と前記床面との間にウェザーストリップを設置するステップを更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ドア枠が、前記床面に対してシールされていない敷居を有する場合、前記方法は、前記敷居を前記床面に対してシールするステップを更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記ドア枠が前記壁に対してシールされていない場合、前記方法は、前記ドア枠を前記壁に対してシールするステップを更に含む、請求項20に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2013−519811(P2013−519811A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553155(P2012−553155)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【国際出願番号】PCT/CA2010/001695
【国際公開番号】WO2011/100816
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VELCRO
【出願人】(512214993)ボーディン レーシング リミテッド (1)
【Fターム(参考)】