説明

建築用部材

【課題】本発明は、意匠に飽きたときやリフォームするときに部材交換に手間がかからない建築用部材を提供することにある。
【解決手段】少なくとも、樹脂基材(8)と金属基材(6)とからなる部材において、前記樹脂基材(8)と金属基材(6)とを部材同士をはめ込んで一体化したこと、前記金属基材(6)がアルミニウム系金属、またはマグネシウム系金属又は/及びこれらの混合物を押出し成型、削り出し、ダイキャスト成型、射出成型、またはこれら組み合わせ加工してなり、また前記樹脂基材(8)が熱可塑性樹脂単体、または熱可塑性樹脂と木粉の混合物からなること、さらに前記樹脂基材(8)に熱可塑性樹脂化粧シート(5)を積層したことを特徴とする建築用部材である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅、店舗、事務所、マンションなどの玄関、門扉に使う樹脂基材と金属基材とを一体化させたリサイクルや模様替えのし易い分離可能な建築用部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、門扉などの化粧部材の交換は、ほとんどできなかった。例えば、金属門柱に木質化粧板を嵌めこんだり(例えば、特許文献1参照。)、門塀に化粧面板を収納し、固着させたり(例えば、特許文献2参照。)、アルミニウムなどの金属から押し出し成形体門柱を作り、パネルを組み込んだり(例えば、特許文献3参照。)、フェンスにフェンス飾りを取り付ける方法が知られていた(例えば、特許文献4参照。)。しかし、これらの方法は、構造体にビスなど組み込んでいくために、意匠に飽きたときやリフォームするときに大変手間がかかった。また、呑み込みや継ぎ合わせは、各種有ったが住宅等の構造体に使われることが多かった(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
以下に先行技術文献を示す。
【特許文献1】実開平5−42598号公報
【特許文献2】特開2001−173276号公報
【特許文献3】特開平8−109782号公報
【特許文献4】特開平8−319735号公報
【非特許文献1】株式会社彰国社編、「建築大辞典第」、第2版普及版、株式会社彰国社、2002年6月10日第7刷、P8,P9,P638,P1298等
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、意匠に飽きたときやリフォームするときに部材交換に手間がかからない建築用部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも、樹脂基材(8)と金属基材(6)とからなる部材において、前記樹脂基材(8)と金属基材(6)とを一体化したことを特徴とする建築用部材である。
【0006】
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1記載の建築用部材において、前記金属基材(6)がアルミニウム系金属、またはマグネシウム系金属又は/及びこれらの混合物を押出し成型、削り出し、ダイキャスト成型、射出成型、またはこれら組み合わせ加工してなることを特徴とする建築用部材である。
【0007】
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の建築用部材において、前記樹脂基材(8)が熱可塑性樹脂単体、または熱可塑性樹脂と木粉の混合物からなることを特徴とする建築用部材である。
【0008】
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の建築用部材において、前記一体化が直方体形状の樹脂基材(8)と金属基材(6)に粘着剤や接着剤を塗布した後、該基材同士をはめ込んだ呑み込みであることを特徴とする建築用部材である。
【0009】
本発明の請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の建築用部材において、前記一体化が合决り(あいじゃくり)、実矧ぎ(みはぎ)、合决り実矧ぎ(あいじゃくりみはぎ)、呑込み又は嵌合形状の少なくとも一種の実加工を金属基材(6)、又は/及び樹脂基材(8)に施したことを特徴とする建築用部材である。
【0010】
本発明の請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか1項記載の建築用部材において、前記樹脂基材(8)に熱可塑性樹脂化粧シート(5)を積層したことを特徴とする建築用部材である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明は、少なくとも、樹脂基材と金属基材とからなる部材において、前記樹脂基材と金属基材とを一体化したことにより、金属部材で強度を持たせた棒状の建築用部材を得ることができる。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の建築用部材において、前記金属基材がアルミニウム系金属、またはマグネシウム系金属又は/及びこれらの混合物を押出し成型、削り出し、ダイキャスト成型、射出成型、またはこれら組み合わせ加工してなることにより複雑な形状の金属部材の数メートルにおよぶ長尺の建築用部材を得ることができる。
【0013】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の建築用部材において、前記樹脂基材が熱可塑性樹脂単体、または熱可塑性樹脂と木粉の混合物からなることにより、分別後のリサイクルがしやすくなる。また、異型成型をすれば数メートルにおよぶ長尺の建築用部材を得ることができる。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の建築用部材において、前記一体化が直方体形状の樹脂基材と金属基材に粘着剤や接着剤を塗布した後、基材同士をはめ込んだ呑み込みであるので、比較的強固に接合できる。意匠に飽きたときや、家の外壁をリフォームして門などと家の意匠が合わなくなったときには粘着剤や接着剤が塗布されていても接合を解除し、模様替えができるものである。
【0015】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の建築用部材において、前記一体化が合决り(あいじゃくり)、実矧ぎ(みはぎ)、合决り実矧ぎ(あいじゃくりみはぎ)、呑込み又は嵌合形状(スナップフィット形状で図3、図5、図6のような形状にして一度嵌合するととれ難くいが、外すことも出きる)の少なくとも一種の実加工を金属基材又は/及び樹脂基材に施したことにより、接着剤や粘着剤を使わなくても、接合が完全であり、また容易に脱着できるものである。
【0016】
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項記載の建築用部材において、前記樹脂基材に熱可塑性樹脂化粧シートを積層したことにより、いろいろなバリエーションの色柄の樹脂基材を作ることができ、化粧シートを積層すると更に、色柄のバリエーションが増やせる。また、化粧シートと木粉含有熱可塑性樹脂の双方を耐候性処方(紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、酸化防止剤など)を施すことにより屋外でも経年劣化の少ない建築用部材を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に本発明に係る建築用部材を図面に基づき詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明に係る建築用部材の熱可塑性樹脂化粧シート(5)の層構成の1実施例を示す側断面図であり、図2は本発明に係る建築用部材の金属基材(6)の1実施例の断面の構造を示す説明図であり、図3は本発明に係る建築用部材の樹脂基材(8)と金属基材(6)を嵌合させた1実施例の断面の構造を示す説明図であり、図4は本発明に係る建築用部材の樹脂基材(8)と金属基材(6)を呑み込みで一体化させたその他の断面の構造を示す説明図であり、図5は本発明に係る建築用部材の樹脂基材(8)に凸部形状、金属基材(6)に凹部形状加工して一体化させたまたその他の実施例の断面の構造を示す説明図であり、図6は本発明に係る建築用部材の樹脂基材(8)に凹部形状、金属基材(6)に凸部形状加工して一体化させたさらにまたその他の実施例の断面の構造を示す説明図である。
【0019】
本発明に係る建築用部材の熱可塑性樹脂化粧シート(5)は、図1に示すように、少なくとも、着色熱可塑性樹脂層(1)/絵柄層(2)/透明熱可塑性樹脂層(3)/表面保護層(4)の4層構成で構成されている。
【0020】
前記着色熱可塑性樹脂層(1)としては、有機無機系顔料やヒンダードアミン系光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を添加したポリプロピレン樹脂系、ポリエチレン樹脂系、ポリエステル樹脂系、共重合ポリエステル樹脂系、アクリル樹脂系等が使用可能であり、またはランダムまたはホモ系ポリプロピレン樹脂、または、ポリエチレン樹脂にヒンダードフェノール系酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、着色顔料に少なくとも酸化鉄、カーボンブラック、酸化チタン、フタロシアニンブルー、イソインドリノンの一つ以上からなり、厚さとしては、50〜150μmが好適である。
【0021】
前記絵柄層(2)としては、2液硬化ウレタン樹脂系、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等が使用可能である。印刷層のバインダー樹脂にポリオールにイソシアネートを反応させてもわずかにのこった水酸基にさらにヘキサメチレンジイソシアネートとイソホロンジイソシアネートの混合からなる硬化剤を印刷直前に添加する樹脂に、インキの顔料として少なくともキナクリドン、イソインドリノン、ジケトピロロピロール、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、ジスアゾ系顔料の一つ以上からなる。
【0022】
前記透明熱可塑性樹脂層(3)としては、ポリプロピレン樹脂系、ポリエチレン樹脂系、ポリエステル樹脂系、非結晶性の共重合ポリエステル樹脂系、非晶常態の結晶性ポリエステル樹脂、アクリル樹脂系等が使用可能であり、特にはポリオレフィン樹脂系が透明性等から好適である。耐候性を優先する場合は、耐候性処方を施した透明アクリル樹脂などが好ましい。厚さとしては、50〜150μmが耐磨耗性、耐キズ付き性の点で好適である。尚、耐候性処方として公知のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤などが必要である。
【0023】
前記表面保護層(4)としては、2液硬化ウレタン樹脂系、2液アクリルウレタン樹脂、電離放射斜線樹脂系等が使用可能であり、特には電離放射線樹脂系が好適である。厚さとしては、1〜100μmが耐キャスター性、耐磨耗性、耐キズ付き性の点で好適である。
【0024】
次に、本発明における熱可塑性樹脂化粧シート(5)と樹脂基材(8)とを接着する接着剤層(図示せず)は、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト(通称PUR)、水性2液ウレタンエマルジョン系等が使用可能であり、特には湿気硬化型ウレタン系ホットメルトが耐熱性、耐久性、耐溶剤性等から好適である。厚さとしては、5μm〜30μmが接着性の点で好適である。
【0025】
次に、本発明に係る建築用部材の樹脂基材(8)の熱可塑性樹脂としてポリオレフィン系樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−αオレフィン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体やそれらの酸変成物(接着性向上の目的で不飽和カルボン酸またはその無水物を共重合させたもの)、アイオノマー(オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体の金属水和物)等から適宜選択が可能であり、これらの中から選ばれる同種または異種の樹脂を適宜混合して使用できる。異種の樹脂を組み合わせる場合には、互いによく相溶するか、もしくは互いによく接着する樹脂の組み合わせであることが望ましいが、そうでない場合であっても、両者を相溶及び/又は接着させるための相溶化剤及び/又は接着剤の添加により混合後の物性が維持できれば使用可能である。
【0026】
また、これら熱可塑性樹脂に10〜50%程度木質系充填材を充填することが好適に行われる。木質系充填材の素材としては、基本的には木質系基材からでる木粉を使用すればよいが、天然の木材を主原料として製造された粉状、粒状ないし短繊維状の充填材であれば特に制限されるものではなく、従来公知のものから任意に選択が可能であるが、一般的には、木材をカッターミルなどによって破断し、これをボールミルやインペラーミルなどにより粉砕して微粉状にしたもの(木粉)など用いることができる。
【0027】
前記木質系充填材の配合量が熱可塑性樹脂100重量部に対して10重量部未満では温度変化に対しての寸法変化を押さえる改善が殆どなく、50重量部を超えた場合は嵌合形状の自由度が少なくなり、表面がざらつき嵌合に悪影響が出る。
【0028】
該木質系充填材の平均粒径は、特に制限されるものではないが、一般的には1〜200μm、より好ましくは5〜100μmであることが望ましい。平均粒径が1μm未満のものは取り扱いが困難である上に、特に木質系充填材の配合量が多い場合には、樹脂中への分散状態が悪いと機械強度の低下の原因となる場合がある。また一方、200μmより大きいと、成形品の均質性、平面性、機械的強度が低下する原因となりやすいからである。
【0029】
前記樹脂基材(8)の熱可塑性樹脂には、木質系充填材の他、必要に応じて、例えば熱安定剤、酸中和剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔料または染料等の着色剤、木質系以外の有機系または無機系の充填材、帯電防止剤、滑剤、造核剤、発泡剤、難燃剤、ブロッキング防止剤、半透明化のための光散乱剤、艶調整剤等の添加剤の1種以上を添加することもできる。
【0030】
該樹脂基材(8)は、以上の木粉などを含有する熱可塑性樹脂を異型成形用金型により押出し成形して、任意の嵌合形状を持った樹脂基材(8)を得ることができる。
【0031】
次に、本発明に係る建築用部材の金属基材(6)としては、通称ジュラルミンと呼ばれるJIS2024系(軟質だが金属疲労に強い)や7075系(構造用の硬い材)のアルミニウム合金などやマグネシウム合金、及びこれらの混合物であれば適用可能であるがアルミサッシによく使われるJIS6063が望ましい(http://www.aluminum.or.jp/kiso/aluminumtoha/sei4.html)。市販のルーター等で相欠き嵌合形状に加工しておくと施工時嵌合が容易になる。また、異型金型により金属を押出し成形しても良い。図2に示すように、嵌合部(7)の形状になるように加工しておく。
【0032】
本発明に係る建築用部材の金属基材(6)と樹脂基材(8)とを接着する場合は、施工用粘着層(図示せず)としては、市販のブチルゴム系、アクリル樹脂系、シリコーン樹脂
系等の粘着剤製の両面テープが使用可能であり、厚さとしては0.1mm〜1mmが施工性等の点で好適である。尚、VOC(volatile organic compounds)のない、または、ごく少ないものが住宅環境配慮の点で好適である。
【実施例】
【0033】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明の内容はこれらに限定されるものではない。
【0034】
<実施例1>
厚さ0.070mmのポリプロピレン樹脂製着色熱可塑性樹脂層(1)(商品名:RIVEST TPO リケンテクノス社製)に絵柄層(2)の顔料として少なくともイソインドリノン、ジケトピロロピロール、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、ジスアゾ系顔料の一つ以上からなり、2液ウレタン樹脂系バインダー樹脂製のグラビアインキにて木目柄を印刷したあと2液ウレタン樹脂系接着剤を乾燥後の重量で0.5g/m2塗工後、さらにその上に透明熱可塑性樹脂層(3)として透明ポリプロピレン樹脂にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5重量部、ヒンダードアミン系光安定剤0.5重量部添加した層を90μmと20μm押出しラミネートし、さらに、表面に表面保護層(4)として2液ウレタン樹脂の中にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5重量部、ヒンダードアミン系光安定剤0.5重量部添加して塗布したあと、乾燥させて熱可塑性樹脂化粧シート(5)を作製した。
【0035】
次に、樹脂基材(8)として、ホモポリプロピレン樹脂90重量部、マレイン酸変性ホモポリプロピレン樹脂10重量部、木質系充填材(木材をカッターミルで破断し、これをボールミルにより粉砕して微粉状にした平均粒径20μmの木粉)100重量部を2軸押出混練機によって混合、ペレット化して、木質樹脂含有の樹脂を作製した。この木質樹脂含有の樹脂を異形押出成形法にて、図3の樹脂基材(8)の形状に異型押出し成形した。
【0036】
この樹脂基材(8)と前記熱可塑性樹脂化粧シート(5)を湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤を20g/m2塗工してラッピング加工して熱可塑性樹脂化粧シート(5)を被覆した樹脂基材(8)を得た。
【0037】
次に、JIS6063系のアルミニウム合金に断面が1.8mm×200mmサイズで図2に示すように、相欠き嵌合部(7)をもつアルミニウム基材として押出し成形加工した。
【0038】
次に、図3に示すように、前記金属基材(6)と樹脂基材(8)の嵌合部をはめ合わせて本発明の建築用部材(9)を作製した。
【0039】
<性能比較>
以上のように作製した実施例1のリフォーム用化粧窓枠について、メタルハライドランプ方式試験機 JTM G 01 2000 日本試験機工業会規格 JTM STANDARD Metalhalide Lamp type apparatus法にて試験した。測定器はダイプラ・メタルウェザー(KU−R5CI−A)(ダイプラ・ウィンテス株式会社製)を用い、光源ランプはMW−60W、フィルターはKF−1(透過範囲295nmから780nm)、条件は照度65±3mW/cm2(測定域 330nmから390nm)、Light(照射)(53℃,70%RH)20時間、Dew(暗黒結露)(30℃,98%RH)4時間、Rest(休止)(30℃,98%RH)で測定し、0.01時間で終了とし、シャワーはDewの前後に30秒行った。以上の24.01時間を1サイクルとして400時間行った。尚、純水は千葉県柏市の市水を下記の装置にて導電率2μS/cm以下の純水にして使用した。純水製造機は栗田工業株式会社製、残
留塩素除去器はカーボナーCF70、軟水器はKS−MA−54BF型、逆浸透膜装置はマクエースKN−600型、連続脱イオン装置:ピュアエースPA−480型を用いた。以上の結果として、外観不良や性能劣化は見られず、好適な結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る建築用部材の熱可塑性樹脂化粧シートの層構成の1実施例を示す側断面図である。
【図2】本発明に係る建築用部材の金属基材の1実施例の断面の構造を示す説明図である。
【図3】本発明に係る建築用部材の樹脂基材と金属基材を嵌合させた1実施例の断面の構造を示す説明図である。
【図4】本発明に係る建築用部材の樹脂基材と金属基材とを呑み込みで一体化させたその他の実施例の断面の構造を示す説明図である。
【図5】本発明に係る建築用部材の樹脂基材に凸部形状、金属基材に凹部形状加工して一体化させたまたその他の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
【図6】本発明に係る建築用部材の樹脂基材に凹部形状、金属基材に凸部形状加工して一体化させたさらにまたその他の実施例の断面構造を示す説明図である。
【符号の説明】
【0041】
1・・・着色熱可塑性樹脂層
2・・・絵柄層
3・・・透明熱可塑性樹脂層
4・・・表面保護層
5・・・熱可塑性樹脂化粧シート
6・・・金属基材
7・・・嵌合部
8・・・樹脂基材
9・・・建築用部材
10・・・呑み込み式建築用部材
11・・・樹脂基材の凸部形状
12・・・金属基材の凹部形状
13・・・樹脂基材の凹部形状
14・・・金属基材の凸部形状

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、樹脂基材と金属基材とからなる部材において、前記樹脂基材と金属基材とを一体化したことを特徴とする建築用部材。
【請求項2】
前記金属基材がアルミニウム系金属、またはマグネシウム系金属又は/及びこれらの混合物を押出し成型、削り出し、ダイキャスト成型、射出成型、またはこれら組み合わせ加工してなることを特徴とする請求項1記載の建築用部材。
【請求項3】
前記樹脂基材が熱可塑性樹脂単体、または熱可塑性樹脂と木粉の混合物からなることを特徴とする請求項1又は2記載の建築用部材。
【請求項4】
前記一体化が直方体形状の樹脂基材と金属基材に粘着剤や接着剤を塗布した後、該基材同士をはめ込んだ呑み込みであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の建築用部材。
【請求項5】
前記一体化が合决り(あいじゃくり)、実矧ぎ(みはぎ)、合决り実矧ぎ(あいじゃくりみはぎ)、呑込み又は嵌合形状の少なくとも一種の実加工を金属基材、又は/及び樹脂基材に施したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の建築用部材。
【請求項6】
前記樹脂基材に熱可塑性樹脂化粧シートを積層したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の建築用部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−342581(P2006−342581A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−169279(P2005−169279)
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】