説明

建設機械のキャブ

【課題】補強リブ等の部材を用いることなく、簡素な構成によって十分な強度を確保することが可能な建設機械のキャブを提供する。
【解決手段】キャブ10は、左右前柱部材(柱部分、梁部分)31,32と、左右後柱部材33,34と、左中柱部材35と、左右後柱部材33,34間を接合する中間部材36と、を備えている。中間部材36は、両端に拡管部36bを有しており、拡管部36bにおいて左右後柱部材33,34に対して溶接接合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械に搭載されるキャブに関する。
【背景技術】
【0002】
建設機械に搭載されるキャブの柱部材として、内部が空洞のパイプ材を用いて構成されたキャブ構造が採用されている。
このような建設機械に搭載されたキャブ構造では、柱部材として用いられるパイプにも所定値以上の強度が要求される。しかしながら、強度を向上させるためにパイプの肉厚を上げたのでは、材料費や加工費等が増大してコストアップの要因となる。このため、強度面とコスト面との問題をともに解決可能なパイプの補強構造が求められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、インナパネルとアウタパネルの二重構造とし、各パネル間にピラー同士を連結する横梁を設けたキャブの構成が開示されている。
【特許文献1】特開2006−321372号公報(平成18年11月30日公開)
【特許文献2】特開2007−69877号公報(平成19年3月22日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の建設機械のキャブでは、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された建設機械のキャブでは、横桟とピラーとが接合される部分のコーナーに補強用のリブを設けている。つまり、キャブの強度を十分に確保するためには、補強用リブ等を用いる必要があり、キャブの構成が複雑化するおそれがある。
【0005】
本発明の課題は、補強リブ等の部材を用いることなく、簡素な構成によって十分な強度を確保することが可能な建設機械のキャブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る建設機械のキャブは、複数の柱部材と、複数の梁部材と、中間部材とを備えている。複数の梁部材は、複数の柱部材に対して接合される。中間部材は、両端に拡管部を有しており、柱部材同士の間、あるいは梁部材同士の間をつなぐ拡管部がそれぞれ接合される。
ここでは、例えば、キャブの背面側において柱部材間を接合する中間部材の両端に拡管部を形成し、拡管部においてそれぞれ柱部材との接合を行う。
【0007】
ここで、拡管部とは、例えば、ロールフォーミングや鋼管の管端部に挿入されるパンチを用いて形成される断面積が拡大された部分である。また、建設機械は、油圧ショベルやブルドーザ、ホイルローダ等が含まれる。さらに、中間部材には、内部が中空のパイプ材を用いることができる。
これにより、柱部材等に対して拡管部において中間部材が接合される構造を採用することで、通常のパイプ材と補強用リブとを組合せた補強構造と同等の強度を、断面積が拡大した拡管部において確保することができる。このため、拡管部のない中間部材と柱部材等とを接合する構造と比較して、中間部材と柱部材等との接合部分の強度を向上させることができる。また、補強用のリブ等の別部材を追加することなく接合部分の強度を向上させることができるため、部品点数を削減し、必要な強度を確保するためのキャブの構造を簡素化することができる。
【0008】
第2の発明に係る建設機械のキャブは、第1の発明に係る建設機械のキャブであって、中間部材は、キャブを構成する柱部材同士の間に配置された窓枠の一部を構成する。
ここでは、キャブに設置された窓枠の一部として中間部材を配置する。
これにより、窓枠の一部として上記中間部材を用いることで、窓枠周辺の構成を簡素化し、かつキャブの強度を窓枠周辺において確保することができる。
【0009】
第3の発明に係る建設機械のキャブは、第2の発明に係る建設機械のキャブであって、中間部材は、キャブの背面に配置された窓枠の一部を構成する。
ここでは、キャブの背面側に設置された窓枠の一部として中間部材を配置する。
これにより、窓枠の一部として上記中間部材を用いることで、キャブ背面側の構成を簡素化し、かつキャブの背面側からキャブの強度を担保することができる。
【0010】
第4の発明に係る建設機械のキャブは、第1から第3の発明のいずれか1つに係る建設機械のキャブであって、中間部材は、長手方向に対して交差する方向において片側に拡管された拡管部を有している。
ここでは、両端が拡管成形された中間部材として、長手方向に交差する方向において片側に断面積が拡大された拡管部を有する部材を用いている。
これにより、例えば、窓枠体の一部として使用される場合には、片側にのみ膨らんだ形状となるため、他の部材との干渉を回避しつつ、キャブの補強構造を構成することができる。
【0011】
第5の発明に係る建設機械のキャブは、第1から第3の発明のいずれか1つに係る建設機械のキャブであって、中間部材は、長手方向に対して交差する方向において両側に拡管された拡管部を有している。
ここでは、両端が拡管成形された中間部材として、長手方向に交差する方向において両側に突出して断面積が拡大された拡管部を有する部材を用いている。
これにより、柱部材等に対して接合される中間部材の両端を拡管して断面積を増大させることで、簡素な構成のまま効果的にキャブの補強構造を構成することができる。
【0012】
第6の発明に係る建設機械のキャブは、第1から第5の発明のいずれか1つに係る建設機械のキャブであって、中間部材は、拡管部の端面において柱部材あるいは梁部材に対して当接した状態で接合される。
ここでは、上記中間部材と柱部材等との接合部分において、拡管部の端面が柱部材等に対して当接した状態で溶接等によって接合される。
これにより、中間部材と柱部材との接合面積を増大させて、接合部分においてキャブの強度を補強することができる。
【0013】
第7の発明に係る建設機械のキャブは、第1から第6の発明のいずれか1つに係る建設機械のキャブであって、拡管部は、柱部材あるいは梁部材に対して挿入された状態で接合される。
ここでは、中間部材の端部に形成された拡管部を、接合先である柱部材等に対して挿入した状態で接合している。
【0014】
ここで、柱部材等へ拡管部を挿入した状態とは、柱部材の接合部分の一部に開口部を形成し、この開口部に拡管部の少なくとも一部を挿入した状態をいう。
これにより、両端に拡管部を有する中間部材を用いることで、接合部分の補強だけでなく、接合された柱部材の曲げ剛性を増大させることができる。この結果、拡管部周辺における強度をさらに向上させて、キャブ全体の剛性を大幅に向上させることができる。
【0015】
第8の発明に係る建設機械のキャブは、第7の発明に係る建設機械のキャブであって、拡管部は、断面を構成する一部の面のみが柱部材あるいは梁部材の長手方向に挿入される。
ここでは、拡管部の断面を構成する一部の面(例えば、一面あるいは二面)を、柱部材等の長手方向に挿入する。
【0016】
これにより、柱部材等に挿入された拡管部の一部が柱部材等の内部において補強材として機能し、拡管部の一部が挿入された柱部材等の曲げ剛性を効果的に向上させることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る建設機械のキャブによれば、補強用のリブ等の別部材を追加することなく接合部分の強度を向上させることができるため、部品点数を削減し、必要な強度を確保するためのキャブの構造を簡素化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の一実施形態に係る油圧ショベル(建設機械)1のキャブ10について、図1〜図5を用いて説明すれば以下の通りである。
[油圧ショベル1の構成]
本実施形態に係る油圧ショベル1は、図1に示すように、下部走行体2と、旋回フレーム3と、作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジン6と、キャブ10と、を備えている。
【0019】
下部走行体2は、進行方向左右両端部分に巻き掛けられた履帯Pを回転させることで、油圧ショベル1を前後進させるとともに、上面側に旋回フレーム3を旋回可能な状態で搭載している。
旋回フレーム3は、下部走行体2上において任意の方向に旋回可能であって、上面に作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジン6と、キャブ10と、を搭載している。
【0020】
作業機4は、ブームと、ブームの先端に取り付けられたアームと、アームの先端に取り付けられたバケットとを含むように構成されており、油圧シリンダによってアームやバケット等を上下に移動させながら、土砂や砂礫等の掘削を行う土木工事の現場において作業を行う。
カウンタウェイト5は、例えば、鋼板を組み立てて形成した箱の中に屑鉄やコンクリート等を入れて固めたものであって、採掘時等において車体のバランスをとるために旋回フレーム3の後部に配置されている。
【0021】
エンジン6は、下部走行体2や作業機4を駆動するための駆動源であって、カウンタウェイト5に隣接する位置に配置されている。
キャブ10は、油圧ショベル1のオペレータが乗降する運転室であって、作業機4の先端部を見通せるように、旋回フレーム3上における作業機4の取り付け部分の側方となる左側前部に配置されている(図2参照)。なお、このキャブ10のキャブ構造については、後段にて詳述する。
【0022】
[キャブ10の構造]
本実施形態のキャブ10は、図2に示すように、5本の柱部材31〜35や中間部材36、背面窓部W等を含むように構成されている。
柱部材31〜35は、左前柱部材31と、右前柱部材32と、左後柱部材33と、右後柱部材34と、左中柱部材35と、を含むように構成されている。
【0023】
左前柱部材31および右前柱部材32は、いわゆるAピラーと呼ばれる柱として使用されており、内部が中空の異形断面を有している。そして、左右前柱部材31,32は、中央部付近において屈曲して、キャブ10の前方において床面から立設される柱部分と天井面を構成する梁部分とを含んでいる。なお、上記異形断面とは、円管状のパイプを除く、例えば、断面が略四角形や複雑な形状のものを意味する。
【0024】
左後柱部材33および右後柱部材34は、いわゆるCピラーと呼ばれる柱として利用されており、内部が中空の略四角形の異形断面を有している。そして、左右後柱部材33,34は、ほぼ直線状の柱としてキャブ10の後方において床面から立設されている。また、左右後柱部材33,34は、その中央部付近同士を中間部材36によって互いに接合されている。
また、左右後柱部材33,34は、後述する中間部材36の拡管部36bが当接された状態で接合される(図3および図4参照)とともに、図4に示すように、側面に形成された開口部34a,34bから中空内部に挿入された補強板41a,41bによって補強されている。
【0025】
左中柱部材35は、いわゆるBピラーと呼ばれる柱として使用されており、左前柱部材31の梁部分と床面との間に立設される。
中間部材36は、背面窓部Wの窓枠を構成する横桟として設けられており、左右後柱部材33,34の間を接合する。なお、この中間部材36の構成については、後段にて詳述する。
【0026】
(中間部材36)
本実施形態では、キャブ10の背面窓部Wの窓枠の一部として、両端部分の断面が大きくなるようにパイプ材を加工した中間部材36を用いている。中間部材36は、図3〜図5に示すように、本体部36aと拡管部36bとを有している。
【0027】
本体部36aは、断面が略四角形のパイプ材であって、図5に示すように、両端において拡管部36bと連続するように形成されている。
拡管部36bは、パイプ材の端部から中空部分に挿入されるパンチやロールフォーミング等によって拡管成形された部分であって、本体部36a部分と比較して、断面が大きくなっている。また、拡管部36bは、図3および図4に示すように、左右後柱部材33,34に対して当接した状態で溶接接合される。なお、図3および図4では、右後柱部材34に対して拡管部36bが当接された部分を示しているが、他方の端部(左後柱部材33側)においても同様の形態で接合されているものとする。さらに、拡管部36bは、図3〜図5等に示すように、中間部材36の長手方向に交差する方向において一方の方向にのみ拡管成形されている。拡管部36bは、互いに対向する拡管部平面36ba,36bbを有しており、左右後柱部材33,34の側面に対して当接接合される。
【0028】
[本キャブ10の特徴]
(1)
本実施形態のキャブ10は、図2等に示すように、左右前柱部材(柱部分、梁部分)31,32と、左右後柱部材33,34と、左中柱部材35と、左右後柱部材33,34間を接合する中間部材36と、を備えている。中間部材36は、図3〜図5に示すように、両端に拡管部36bを有しており、拡管部36bにおいて左右後柱部材33,34に対して溶接接合される。
【0029】
これにより、断面積が拡大された拡管部36bにおいて、中間部材36が左右後柱部材33,34の側面に対して溶接接合されるため、接合部分における接合強度を従来よりも向上させることができる。つまり、拡管部36bの形成によって拡管成形された部分を、従来の補強用リブとして利用できるため、補強用リブが不要となり、簡素な構成によって十分な強度を確保することができる。
【0030】
(2)
本実施形態のキャブ10では、図2に示すように、キャブ10に取り付けられる背面窓部Wの窓枠の一部として、中間部材36を用いている。
これにより、入り組んだ窓部周辺の強度を、簡素な構成によって従来よりも向上させることができる。
【0031】
(3)
本実施形態のキャブ10では、中間部材36が、図2に示すように、キャブ10の背面側に設置された背面窓部Wの窓枠の一部として用いられている。
これにより、キャブ10の背面側の強度を、簡素な構成によって向上させることができる。この結果、キャブ10の剛性を背面側において十分に確保することができるため、キャブ10の前側の左右前柱部材31,32の断面積を小さくして、キャブ10内のオペレータからの視界を十分に確保することができる。
【0032】
(4)
本実施形態のキャブ10では、図3〜図5に示すように、片側に拡管部36bを有する中間部材36を用いている。
これにより、例えば、窓枠の一部として中間部材36を用いる場合でも、窓枠周辺の他の構成部材と干渉することなく、キャブ10の強度を向上させることができる。
【0033】
(5)
本実施形態のキャブ10では、図3および図4に示すように、拡管部36bを当接させた状態で、中間部材36と左右後柱部材33,34とを接合している。
これにより、左右後柱部材33,34に対する中間部材36の当接部分が、拡管部36bの成形によって拡大するため、接合面積が拡大して接合強度を向上させることができる。
【0034】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、右後柱部材34の側面に対して中間部材36を当接させるようにして溶接接合する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0035】
例えば、図6に示すように、中間部材136の本体部136aの両端に形成された拡管部136bを構成する拡管部平面136ba,136bbの一方(拡管部平面136ba)を、右後柱部材34の側面に形成された開口部34bに挿入した構成であってもよい。つまり、拡管部136bの拡管部平面136baを、上記実施形態の補強板41b(図4参照)の替わりとして利用することができる。この結果、中間部材136と右後柱部材34との接合部分における強度を向上させるとともに、拡管部136bの一部の平面を用いて右後柱部材34自体の曲げ剛性を向上させることができる。
【0036】
また、図7に示すように、中間部材236の拡管部236bを構成する拡管部平面236ba,236bbの双方を、右後柱部材234の側面に形成された開口部234a,234bに挿入した構成であってもよい。つまり、拡管部236bの拡管部平面236ba,236bbを、上記実施形態の補強板41a,41b(図4参照)の替わりとして利用することができる。この結果、中間部材236と右後柱部材234との接合部分における強度を向上させるとともに、拡管部236bの一部の平面を用いて右後柱部材234自体の曲げ剛性を向上させることができる。
【0037】
(B)
上記実施形態では、両端に拡管部36bを有する中間部材36として、片側に広がるように拡管された部材を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図8に示すように、長手方向に対して交差する左右両方向に広がるように、本体部336aの両側に拡管された拡管部336bを有する中間部材336を用いることもできる。
【0038】
この場合には、さらに中間部材の端部の断面積が拡大することから、キャブの強度をさらに効果的に増大させることができる。
すなわち、拡管部の片側のみとするか両側とするかについては、中間部材が設置される部位の周辺の構造等を勘案して、他の部材等に干渉しないようにいずれか一方を選択すればよい。
【0039】
(C)
上記実施形態では、キャブ10の背面を形成する左右後柱部材33,34の間をつなぐ横桟として、中間部材36を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、Bピラーとしての左中柱部材と左後柱部材との間に設置される窓枠として設けられる横桟として中間部材を用いてもよい。
【0040】
このような構成によれば、中間部材の両端に形成された拡管部によって、補強用リブを削減しつつ、キャブの強度を増大させることができるという、上記と同様の効果を得ることができる。
【0041】
(D)
上記実施形態では、キャブ10の背面に設けられた背面窓部Wの窓枠の一部として、中間部材36を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、窓枠の一部を構成する部材以外の部位に対して、両端に拡管部を有する中間部材を用いることもできる。
この場合でも、窓枠周辺の部位以外の箇所において、補強用リブ等の部材を削減してもキャブの強度を十分に確保することができる。
【0042】
(E)
上記実施形態では、油圧ショベル1に搭載されるキャブ10に対して、本発明を適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ホイルローダやブルドーザ、モータグレーダ等のような他の建設機械に搭載されるキャブに対して、本発明を適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の建設機械のキャブは、補強用のリブ等の別部材を追加することなく接合部分の強度を向上させることができるため、部品点数を削減し、必要な強度を確保するためのキャブの構造を簡素化することができるという効果を奏することから、各種建設機械に搭載されるキャブに対して広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態に係る建設機械のキャブを示す図。
【図2】図1の建設機械の旋回フレーム上のキャブを示す背面図。
【図3】図2のキャブの背面側の構成を示す拡大図。
【図4】図3のA−A線矢視断面図。
【図5】図3のキャブの背面側に設けられた中間部材の構成を示す正面図。
【図6】本発明の他の実施形態に係るキャブの背面側に用いられた中間部材の周辺の構成を示す斜視断面図。
【図7】本発明のさらに他の実施形態に係るキャブの背面側に用いられた中間部材の周辺の構成を示す斜視断面図。
【図8】本発明のさらに他の実施形態に係る中間部材の構成を示す正面図。
【符号の説明】
【0045】
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 旋回フレーム
4 作業機
5 カウンタウェイト
6 エンジン
10 キャブ
31 左前柱部材
32 右前柱部材
33 左後柱部材
34 右後柱部材
34a,34b 開口部
35 左中柱部材
36 中間部材
36a 本体部
36b 拡管部
36ba,36bb 拡管部平面
41a,41b 補強板
136 中間部材
136a 本体部
136b 拡管部
136ba,136bb 拡管平面部
234 右後柱部材
234a,234b 開口部
236 中間部材
236a 本体部
236b 拡管部
236ba,236bb 拡管平面部
336 中間部材
336a 本体部
336b 拡管部
P 履帯
W 背面窓部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の柱部材と、
前記複数の柱部材に対して接合される複数の梁部材と、
両端に拡管部を有しており、前記柱部材同士の間、あるいは前記梁部材同士の間をつなぐ前記拡管部がそれぞれ接合される中間部材と、
を備えている建設機械のキャブ。
【請求項2】
前記中間部材は、前記キャブを構成する前記柱部材同士の間に配置された窓枠の一部を構成する、
請求項1に記載の建設機械のキャブ。
【請求項3】
前記中間部材は、前記キャブの背面に配置された窓枠の一部を構成する、
請求項2に記載の建設機械のキャブ。
【請求項4】
前記中間部材は、長手方向に対して交差する方向において片側に拡管された前記拡管部を有している、
請求項1から3のいずれか1項に記載の建設機械のキャブ。
【請求項5】
前記中間部材は、長手方向に対して交差する方向において両側に拡管された前記拡管部を有している、
請求項1から3のいずれか1項に記載の建設機械のキャブ。
【請求項6】
前記中間部材は、前記拡管部の端面において前記柱部材あるいは前記梁部材に対して当接した状態で接合される、
請求項1から5のいずれか1項に記載の建設機械のキャブ。
【請求項7】
前記拡管部は、前記柱部材あるいは前記梁部材に対して挿入された状態で接合される、
請求項1から6のいずれか1項に記載の建設機械のキャブ。
【請求項8】
前記拡管部は、断面を構成する一部の面のみが前記柱部材あるいは前記梁部材に対して挿入される、
請求項7に記載の建設機械のキャブ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−234439(P2009−234439A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−83556(P2008−83556)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(000001236)株式会社小松製作所 (1,686)
【Fターム(参考)】