説明

弁を備えた流体制御装置および使用方法

流体を移送する針無しアクセス装置から成る流体流を向ける流体制御装置および流体流を向ける方法。流体制御装置は、第1ポートと、第2ポートと、第3ポートおよび第1ポートと、第2ポートと、第3ポートを接合する接続部分とを有することができる。第1弁要素は第1ポート内に配置でき、流体振分体は接続部分内に配置できる。第1弁要素は、流体が第1弁要素を通して流れることができる第1位置と、流体が第1弁要素を通して流れることができない第2位置との間で移動できる。流体が間を流れるように、流体振分体は、第1ポート、第2ポート、第3ポートの内の少なくとも2つを接続するための少なくとも1つの有することができる。作動機構は流体振分体を角度決めし、結局、接続部分内の少なくとも1つの通路に方位するために使用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体制御装置および流体を移送する方法に向けられ、特に、針無しアクセス装置を組込む流体流を向けるための流体制御装置に向けられる。
【背景技術】
【0002】
ストップコックのようなコネクタは、流体移送装置間で流体流を案内する静脈内系統に使用されている。一般的に、ストップコックは3以上のポートを備えたハウジングを含む。ポート間でハウジング内に可動制御装置が配置され、ハウジング外のノブと連結される。制御装置は、相互に角度を成し、制御装置を通して交差するいくつかの流体流路を有する。流体流路間の角度はポート間の角度に一致する。ノブは2以上のポートを備えた流体流路を整列するために旋回され、流体はポート間を流れることができる。制御装置の角度を選ぶと、一定のポート間で流体が流れることを防止できる。例えば、ストップコックが3ポートを有する所では、制御装置は、第1ポートと第2ポートとの間で流体を流すことができるが、第1ポートおよび第2ポートと、第3ポートとの間で流体を流さないようにする。制御装置の他の角度位置では、流体は全ての3つのポート間で流れることができる。
【0003】
針無しアクセス装置は、薬物または他の流体を患者に注入するか、患者から流体を引き出すために使用される。これらの装置は静脈内系統の一部分を形成し、装置内に配置される弁を有する。弁は、例えば、装置の第1端部内への注射器の雄ルエルのような流体移送装置の挿入より作動される。針無しアクセス装置の第2端部は、静脈内管または他のコネクタのような第2流体移送装置に取付けられる。流体の全ての注入/引き出しは針無しアクセス装置を通して行うことができる。それで、針無しアクセス装置は、繰り返して静脈内系統に流体を注入し、および/または静脈内系統から流体を引き出すための安全で有効な方法を提供する。さらに、針無しアクセス装置は伝統的な金属針を使用する必要性を排除し、針突き刺し傷を防止し、血液起因病原体がヘルスケア専門家に伝染する可能性を防止する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ストップコックと針無しアクセス装置の両方を組込む単一装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は流体を移送する流体制御装置に関するものである。特に、流体制御装置は針無しアクセス装置を組込むことができる。流体制御装置は、第1ポート、第2ポート、第3ポートを有するハウジングと、第1ポート、第2ポート、第3ポートを相互に接続するための接続部分とから成る。第1弁要素は第1ポート内に配置できる。他の実施例では、第2弁要素は第2ポート内に配置でき、および/または第3弁要素は第3ポート内に配置できる。さらに、他の実施例は3ポート以上のポートを含むことができる。
【0006】
一実施例では、第1ポートは縦軸線を有し、第1弁要素は軸線を有することができる。第1弁要素は、第1弁要素の軸線が第1ポートの縦軸線に対し平行同軸におよび/または整列できる第1位置と、第1弁要素の軸線が第1ポートの縦軸線と平行でなく、および/または第1ポートの縦軸線から変位できる第2位置とを有することができる。さらに、第1弁要素は先端部と末端部とを有することができる。第1弁要素が閉鎖位置にある時より、第1弁要素が開放位置にある時に、先端部は末端部に接近できる。
【0007】
流体制御装置は、また、接続部分内で運動できる流体振分体を有することができる。流体振分体は、流体が通路を通り流れるような角度で相互に交差する1以上の通路を有することができる。
流体振分体は少なくとも1つの通路が2以上のポートと整列できるように接続部分内で角度位置を選択できる。それで、流体は1つのポートから1以上の流体通路を通って流れ、少なくとも1つ他方のポートに流れることができる。流体が流体制御装置から漏洩することを防止するため、一実施例では、流体振分体は接続部分内で固定適合でき、接続部分内で、なお運動できるように軟質材料で製造できる。他の実施例では、流体振分体は、流体振分体と接続部分との間に配置できるスリーブを有することができる。
【0008】
作動機構は流体振分体と操作可能に関連でき、流体が、例えば、第1ポートと第2ポートの間、第1ポートと第3ポートの間、第2ポートと第3ポートの間、および/または第1ポートおよび第2ポートと、第3ポートの間で運動できるように流体振分体を向けるために使用できる。いくつかの実施例では、作動機構は、流体が作動機構を通して流れるように作動機構を通るポートを有することができる。
【0009】
一実施例では、第2ポートと第3ポートは、内表面と、外表面と、接続部分に最も近い末端部と、末端部と反対の先端部とを有することができる。第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つは、少なくとも1つの結合媒体リザーバを有することができる。結合媒体リザーバは、第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つの内表面および外表面の内の少なくとも1つに設けられた少なくとも1つの窪みにでき、第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つの先端部と末端部との間の長さに延びることができる。
【0010】
本発明は、また、流体を移送する方法に関する。第1弁要素は、流体が第1弁要素を通して流れることを妨げる第1位置と、流体が第1弁要素を通して流れることができる第2位置との間で運動できる。第1弁要素は第1流体移送装置により作動できる。例えば、第1流体移送装置の挿入により、第1弁要素は第1位置から第2位置へ運動できる。そして、流体移送装置が第1ポートから除去されると、第1弁要素は第2位置から第1位置へ運動できる。
第1弁要素が第2位置にある時、流体は第1弁要素を通り少なくとも1つの流体通路に流れ、第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つを通して流れることができる。それから、流体は第2ポートおよび/または第3ポートから流出し、それぞれ、第2流体移送装置および/または第3流体移送装置に流入できる。代わりに、流体は第2ポートおよび/または第3ポートから少なくとも1つの流体通路を通り、第1ポートに流入できる。それから、流体は第1弁要素を通り、第1流体移送装置に流入できる。流体振分体を動かせ、少なくとも1つの流体通路に方位するために作動機構が使用でき、流体は少なくとも2つのポート間で流れることができる。
【0011】
一実施例では、この方法は、流体を第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つを通し、流体制御装置外の第1方向と、流体制御装置内への第2方向の内の少なくとも1つに移送することから構成できる。閉鎖位置から開放位置への第1弁要素の運動に応答して、第1弁要素は、第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つを通し、第2方向への流体の運動を起こすことができる。さらに、開放位置から閉鎖位置への第1弁要素の運動に応答して、弁要素は、また、第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つを通し、第1方向への流体の運動を起こすことができる。
【0012】
本発明は、次の図面参照することでより良く理解でき、類似の参照番号は類似の要素を表す。図面は、単独または他の特徴との組合せで使用できる任意の特徴を図示するための例に過ぎず、本発明は図示の実施例に限定されるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1A、図1Bは流体を移送する流体制御装置2の実施例を示す。用語「流体」は、例えば、血液、薬物、食塩水、水、酸素または他の気体、空気(例えば、気体混合物)を含むことができる。
【0014】
本発明の流体制御装置2はハウジング4を含むことができる。
ハウジング4は第1ポート6と、第2ポート8と、第3ポート10および接続部分12から成る。流体振分体14は接続部分12内に配置でき、第1弁要素16は第1部分6内に配置できる。図2A、図2Bは第1ポートの変形構造を示す。図2A、図2Bで図示するように、流体制御装置2aは第1ポート6a内に配置できる第1弁要素160を有することができる。しかしながら、当業者は、本発明の種々の要素に製造することができる多数の変更や代用を認識するであろうことが分かる。
【0015】
第1ポート6、6a、第2ポート8、第3ポート10、接続部分12および/または流体振分体14は、例えば、金属、プラスチック(例えば、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS))、複合材料(すなわち、2以上の材料)(例えば、コポリエステル)またはゴムから製造できる。さらに、第1ポート6、6a、第2ポート8、第3ポート10、接続部分12および/または流体振分体14は、同一材料か異なる材料で製造でき、透明または不透明にできる。第1ポート6、6a、第2ポート8、第3ポート10、接続部分12および/または流体振分体14に使用される材料を決定する時に、流体制御装置2、2a(すなわち、材料が流体制御装置2、2aを通り流れる流体と化学的および/または物理的に反応しない)(例えば、脂質抵抗)を通り流れる流体との融和性、消毒/清浄に耐える性能(すなわち、消毒に使用される生成物の洗浄)、重量、持続性、機械的強度、細菌形成に対する抵抗、製造の容易さと製造費、他の材料に取付けるための性能を含む種々のファクターを考慮できる。そして、第1ポート6、6a、第2ポート8、第3ポート10、接続部分12、流体振分体14は円筒形として示されるが、第1ポート6、6a、第2ポート8、第3ポート10、接続部分12および/または流体振分体14は任意の形状(例えば、多角形)にできる。第1ポート6、6a、第2ポート8、第3ポート10の形状を決定する時、標準的な流体移送装置(例えば、静脈内管、注射器、カテーテルまたは他のコネクタ)との融和性、所要の流体流路、流体制御装置2、2aのフラッシュ性能および内部部品(例えば、第1弁要素16、160)の周囲の隙間を含む種々のファクターを考慮できる。接続部分12と流体振分体14に関して、それらの形状は、例えば、接続部分12内で運動される流体振分体14の性能のファクターになる。
【0016】
さらに、第1ポート6、6a、第2ポート8、第3ポート10および/または接続部分12は、例えば、射出成形、押出し成形、鋳造、圧縮成形またはトランスファー成形により製造でき、単一片として構成でき、または、例えば、結合媒体(例えば、接着剤)、ねじ、超音波溶接、紫外線硬化、テープ、対応するクリップおよびクリップ係合部分(例えば、スナップ結合)、スピン溶接または、さもなければ、溶融により共に取付けられる分離片として構成できる。他の実施例では、第1ポート6、6a、第2ポート8、第3ポート10および/または接続部分12は、上記の任意の取付手段により永久的または取外し可能に共に取付けられる分離片にできる。さらに、流体が流体制御装置2、2aから漏洩することを防止するために、第1ポート6、6a、第2ポート8、第3ポート10および/または接続部分12の間に、ワッシャー(図示せず)(例えば、Oリング)を配置できる。
【0017】
代わりに、流体制御装置2、2aは、例えば、上記の任意の手段により共に接合できる半体に成形できるか、または、さもなければ、形成できる。一実施例では、第1ポート6、6a、第2ポート8、第3ポート10および接続部分12は、1つ以上のヒンジ(図示せず)を使用して接合できる。一般的に、分離片構造は流体制御装置2、2a内の部分(例えば、流体振分体14、第1弁要素16、160)の挿入/交換を許容し、および/または流体制御装置2、2aの内側の清浄を許容できる。
【0018】
図1Bで示されるように、第1ポート6はベース部分17とキャップ18とから成る。図2Bでの図示のように、第1ポート6aはベース部分170と、キャップ180とから成る。ベース部分17、170とキャップ18、180は一体片にできるか、または、例えば、結合媒体(例えば、接着剤)、ねじ、超音波溶接、紫外線硬化、テープ、対応するクリップおよびクリップ係合部分(例えば、スナップ結合)、スピン溶接または、さもなければ、溶融により共に連結できる2つの分離片として構成できる。一実施例では、ベース部分17、170はキャップ18、180の内ねじ(図示せず)と係合するため、外部分19、190上に外ねじ(図示せず)を有することができる。加えて、キャップ18、180は第1流体移送装置100の対応するねじ部分に係合するため、外ねじ部分22、220(または、内ねじ部分(図示せず))を有することができる。しかしながら、第1流体移送装置100を第1ポート6,6aに取付けるための全手段が想定される(例えば、クリップおよび対応するクリップ係合部分、テープ、摩擦等)。流体が第1移送装置100と第1ポート6、6aとの間で移送される時、そのような設計は、第1流体移送装置100が第1ポート6、6a上で固定保持されることを許容する。
【0019】
さらに、ベース部分17、170とキャップ18、180は、通路24、240を定めることができる。通路24、240は、次に、先端部28、280に位置する先端通路26、260と、主通路30、300とから構成できる。通路24、240の内表面は滑らかにできる、または、例えば、溝、スロット、突出部、峰またはリブを持つことができる。例えば、図2Bで図示されるように、主通路300は、間で流体通路を有するリブ161を持つことができる。さらに、1以上の流体路31、310をキャップ18、180内に設けることができる。流体路31、310は1以上の個々の縦通路にでき、または、図1B、図2Bで図示されるように、先端通路26、260の全内表面の周囲で幅広の直径部分にできる。例えば、第1弁要素16、160を通る流体流を案内するために、そのような内部構造を設けることができる。用語「通過される流体」、または単語「通過される」または「通過する」を使用する任意の類似用語は、第1弁要素16、160の任意の部分または全体を含む流体制御装置2、2a内の任意の構造を通る流体流または任意の構造の周囲の流体流を意味することに注意をしなければならない。
【0020】
第1弁要素16、160は第1ポート6、6a内に配置できる。
第1弁要素16、160と類似または同一の弁を1ポート以上のポートの内部に配置でき、および/または、各ポートが針無しアクセス装置の異なる型式にできるように、異なる弁要素を各ポート内に配置できることに注意をすべきである。例えば、図3A、図3Bは図1A、図1Bの変更実施例を図示し、ここでは、第2ポート8は第1ポート6と同一構造を有し、図4A、図4Bは図2A、図2Bの変更実施例を図示し、ここでは、第2ポート8aは第1ポート6aと同一構造を有する。それで、流体制御装置2、2aは第2弁要素を有する。他の実施例では、第3ポート10、10aは、図3A、図4Aの第1ポート6、6aまたは第2ポート8、8aと同一の構造を有することができる。流体制御装置2、2aは、それ故、第3弁要素を有することができる。他の実施例では、流体制御装置は第2ポート8aと類似か、同一にできる第2ポート8を有し、または、流体制御装置2aはポート6と類似か、同一にできる第2ポート8を有することができる。
【0021】
図1Bの一実施例では、第1弁要素16は、第1弁要素16の頂部44から末端部29bの最末端部分まで、約0.15インチ(3.75ミリ)と約1.5インチ(38.1ミリ)の間、より好ましくは約0.25インチ(6.35ミリ)と約1.0インチ(25.4ミリ)の間、最も好ましくは約0.4インチ(10.16ミリ)と約0.6インチ(15.2ミリ)との間の長さを有することができる。さらに、図2Bの一実施例では、第1弁要素160は、第1弁要素160の頂部440から末端部290bの最末端部分まで、約0.3インチ(7.6ミリ)と約1.5インチ(37.5ミリ)の間、より好ましくは約0.4インチ(10.0ミリ)と約1.2インチ(30.5ミリ)の間、最も好ましくは約0.55インチ(14.0ミリ)と約0.75インチ(18.8ミリ)との間の長さを有することができる。第1弁要素16、160の長さは変化するので、第1ポート6、6aの寸法も変化できる。図1Bと図5の比較により図示されるように、第1弁要素16の寸法の減少の場合、第1ポート6の寸法も比例して減少できる。さらに、当業者により理解されるように、第1ポート6、6aの寸法が減少すれば(例えば、図1Bで示される寸法から図5の寸法へ減少する)、当初体積が減少し(子供や老人にとって有利である)、流体吐出の効率を増加し、および/または患者が流体(薬物、食塩水)の全用量を受けることができるようにフラッシング体積を最少にすることを含む利点を提供できる。
【0022】
図1B、図2Bで示されるように、第1弁要素16、160は頭部分32、320と、本体部分34、340とから構成できる。頭部分32、320と、本体部分34、340は一体片か分離片にでき、材料の中実片から製造できる。他の実施例では、頭部分32、320および/または本体部分34、340は中空にできる。例えば、図2Bで示されるように、頭部分320は材料の中実片から製造でき、本体部分340は中空にできる。頭部分32、320および/または本体部分34、340が中空にできる一実施例では、頭部分32、320および/または本体部分34、340内に1以上の開口(図示せず)を設けることができる。液体は開口を通して頭部分32、320および/または本体部分34、340に流入でき、および/または、頭部分32、320および/または本体部分34、340から流出できる。
【0023】
図2Bで示されるように、本体部分340は、流体(例えば、空気)を入れることができ、内室342を定める壁341を有することができる。壁341は中実(すなわち、壁を通す孔や開口はない)にできる。流体制御装置2aの使用に関して以下で詳細に説明するように、内室342内側に入れられる空気が、内室342と連絡できて流体制御装置2aの外側と連絡できる1以上の換気通路43を通して、流体制御装置2a内に流れることができ、流体制御装置2a外へ流出できる時に重要な利点を提供できる。
【0024】
さらに、頭部分32、320と、本体部分34、340は、例えば、プラスチック、発泡材料、複合材料(すなわち、2以上の材料で製造される)、組合せ材料(すなわち、一方の材料が他方の材料内に含まれる)、(例えば、ゴム内に含有されるハイドロゲルのようなゲル)またはゴム(例えば、シリコンポリイソフィレン)のような同一材料か異なる材料で製造でき、透明または不透明にできる。材料は弾性重合(すなわち、圧縮可能性、伸縮可能性、湾曲可能性、屈曲可能性、折畳み可能性、または、さもなければ捩り可能性)にできる。頭部分32、320と、本体部分34、340に使用される材料を決定する時、流体制御装置2、2aを通り流れる流体との融和性(すなわち、材料は流体制御装置2、2aを通り流れる流体に反応しない)、(例えば、脂質抵抗)、消毒/清浄に耐える性能(すなわち、消毒中に使用される生成物の洗浄)、重量、持続性、細菌形成に対する抵抗、製造の容易さ、製造費、他の材料を取付ける性能、機械的特性(例えば、強度、弾性、圧縮性能、捩り性能、曲げ性能、折り畳み性能または、さもなければ捩り性能)を含む種々のファクターを考慮できる。さらに、頭部分32、320と本体部分34、340は、例えば、射出成形(例えば、液体射出成形)、鋳造または押出し成形により形成でき、任意の形状にできる(例えば、多角形頭部または球形頭部;多角形本体または円形本体)。
【0025】
頭部分32、320と本体部分34、340が分離片で製造できる一実施例では、頭部分32、320と本体部分34、340は、例えば、結合媒体(例えば、接着剤)、ねじ、超音波溶接、紫外線硬化、スピン溶接または、さもなければ、溶融により共に結合できる。
【0026】
第1弁要素16、160は、また、頭部分32、320および/または本体部分34、340または両方内に配置できる1以上の溝、窪み、ノッチ(例えば、ノッチ37、370)を含むことができる。図2Bで示されるように、本体部分340は、また、1つ以上のアンダーカット371を含むことができる。さらに、ノッチ37、370および/またはアンダーカット371は、頭部分32、320および/または本体部分34、340の外表面上の任意の場所に配置できる。そして、頭部分32、320および/または本体部分34、340が中空、または壁を有する場所では、ノッチ37、370は、頭部分32、320および/または本体部分34、340の内表面上の任意の場所に配置できる。
【0027】
ノッチ37、370および/またはアンダーカット371は、第1弁要素16、160の圧縮、湾曲、傾斜、折り畳み、および/または捩り曲げを容易にできる。さらに、圧縮、湾曲、傾斜、折り畳み、および/または捩り曲げは、また、事前の傾斜位置(図1Bの本体部分34内で示されるように)に成形できる頭部分32、320および/または本体部分34、340により容易にできる。さらに、ノッチ37、370および/またはアンダーカット371は、例えば、弁要素16、160が圧縮され、湾曲され、傾斜され、折り畳まれ、および/または傾斜位置にできる時に、第1ポート6、6aを通して流体流を案内する支援ができる。ノッチ37、370は任意の形状(例えば、円形、楕円形、正方形、矩形または多角形)と寸法にでき、頭部分32、320および/または本体部分34、340の任意の面積量をカバーできる。図1Bの実施例で示されるように、ノッチ37は、頭部分32と本体部分34の両方の外面積部分に沿ってスマイルカットにできる。そして、図2Bで示されるように、ノッチ370は頭部分320内でスマイルカットできる。
【0028】
さらに、頭部分32、320は、開口部分40、400を密封できる第1弁要素16、160の先端部29a、290aで第1拡大部分38、380を含むことができる。頭部分32、320は、また、キャップ18、180の肩部分43、430に係合できる第2拡大部分41、410を有することができる。第2拡大部分41、410はベース部分17、170および/またはキャップ18、180の任意の部分に係合できることが、当業者により理解されるであろう。拡大部分38、380および/または41、410は、第1弁要素16、160を通り流体が流れることを防止できる。
【0029】
第1弁要素16、160の頂部44、440は、実質的にキャップ18、180の頂部46、460に関して面一にできる。そのような構造は、頂部44、440と46、460の防腐スワビングのために許容できる。図示しない他の実施例では、第1弁要素16、160の頂部44、440はキャップ18、180から突出でき、または、キャップ18、180内に沈下できる。これらの構造は、また、防腐スワビングのために許容できる。第1弁要素16、160の頂部44、440がキャップ18、180内に沈下できる所では、頂部44、440はキャップ18、180の頂部46、460のレベル以下である。さらに、第1弁要素16、160の頂部44、440が平坦か、平坦から延びて突出部(図示せず)を有することができる。突出部は第1弁要素16、160を通る流体流を案内する助けをできる。
【0030】
本体部分34、340は、頭部分32、320を先端通路26、260内に偏倚できる。当業者によれば、本体部分34、340は、頭部分32、320を先端通路26、260内に偏倚できる任意の構造(例えば、ばね(図示せず))にできることが分かる。本体部分34が材料の中実片である図1Bの一実施例において、ばね(図示せず)が第1弁要素16の本体部分34の周囲に配置できる。例えば、拡大部分41と、ハウジング4の壁およびハウジング4に連結され/ハウジング4と一体連結できる任意の部分(例えば、弁支持体52(以下で説明する))とを含むハウジング4との間で、ばねは保持できる。他の実施例では、ばねは第1弁要素16の下(すなわち、本体部分34とハウジング4との間)に配置できる。任意の実施例では、本体部分34、340は流体制御装置2、2aの内側に固定または自由に設置できる。
【0031】
例えば、図2Bで示されるように、第1弁要素160は円形フランジ162を有することができる。円形フランジ162はベース部分170とキャップ180との間で把持される。特に、円形フランジ162はベース部分170とキャップ180の1以上のリブ161との間で把持される。変更実施例では、第1弁要素160は1以上のフランジ部分を有することができる。図2Bのなお他の実施例では、第1弁要素160は、例えば、結合媒体(例えば、接着剤)、ねじ、超音波溶接、紫外線硬化、スピン溶接または、さもなければ、溶融によりベース部分170と共に連結できる。そのような構造は流体制御装置2a内で弁要素160を固定できる。
【0032】
代わりに、図1Bで示されるように、本体部分34は弁支持体52上に自由に設置できる。他の実施例では、本体部分34は弁支持体52に固定でき、および/または流体制御装置2内に固定できる。図1Bで示されるように、弁支持体52は第1ポート6の通路24内に配置できる。弁支持体52は第1弁要素16を支持し、1以上の保持リブ54を含むことができる。保持リブ54は一直線にできるか、凹面形状にできるか、他の任意の形状にできる。1以上の流体通路56は保持リブ54の間に配置できる。流体通路56は第1弁要素16を通して流体を流すことができる。しかしながら、弁支持体52が第1弁要素16を支持し、第1弁要素16を通して流体を流すことができる限り、弁支持体52は第1ポート6内の任意の場所に配置できることに注目しなければならない。
【0033】
さらに、保持リブ54は金属、プラスチック(例えば、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS))、複合材料(すなわち、2以上の材料)(例えば、コポリエステル)またはゴム(例えば、ポリイソピレン)から製造でき、透明または不透明にできる。保持リブ54はハウジング4と同一材料または異なる材料で製造できる。保持リブ54に使用される材料を決定する時、流体制御装置2、2aを通り流れる流体との融和性(すなわち、材料は流体制御装置2、2aを通り流れる流体に化学的および/または物理的に反応しない)、(例えば、脂質抵抗)、消毒/清浄に耐える性能(すなわち、消毒中に使用される生成物の洗浄)、重量、持続性、機械的強度、細菌形成に対する抵抗、製造の容易さ、製造費、他の材料を取付ける性能を含む種々のファクターを考慮できる。
【0034】
さらに、保持リブ54は通路30の表面と一体にできるか、通路30から分離できる。分離片であれば、保持リブ54は、例えば、結合媒体、ねじ、超音波溶接、紫外線硬化、スピン溶接または、さもなければ、溶融により通路30に共に連結できる。そして、ハウジング4は、その内部に接近できる設計であれば、保持リブ54は交換できる。
【0035】
さて、ポート間の相互連結に目を転じると、第1ポート6、6aは接続部分12により第2ポート8と第3ポート10に連結できる。第1ポート6、6a、第2ポート8および/または第3ポート10は接続部分12と一体にできるか、接続部分12と取付可能にできる。さらに、第1ポート6、6aと第2ポート8は相互に関して角度58を成すことができる。第1ポート6、6aと第3ポート10は相互に関して角度60を成すことができる。そして、第2ポート8と第3ポート10は相互に関して角度62を成すことができる。角度58、60、62は、例えば、約30°から約180°の間にできる。より好ましくは、角度58、60は、例えば、約55°と約135°の間にでき、より好ましくは、約80°から約100°の間にできる。さらに、角度62は、例えば、約180°にできる。選択される角度は、流体の注入/引き出しの容易さ、自然の懸架位置内での流体制御装置2、2aの重量および管捩れの防止を含む種々のファクターを考慮できる。流体制御装置2、2a内に追加ポートを組込むこともできる(例えば、図12A乃至図12D)ことは当業者により理解されるであろう。追加ポートを備えた実施例では、追加ポートは第1ポート6、6a、第2ポート8および/または第3ポート10のいずれかと、上記のような角度にできる。
【0036】
図6、図7で示されるように、接続部分12は中空円筒胴にできる。図6、図8および図9で図示されるような流体振分体14は、接続部分12内の開口55(図7)に挿入できる円筒部分53を有することができ、流体振分体14は図1A、図6で示されるように接続部分12内に配置できる。図10で示されるような他の実施例では、流体振分体14は、球形接続部分12(図示せず)内に挿入できる球形部分57を有することができる。しかしながら、流体振分体14は接続部分12内で運動できる限り、流体振分体14は任意の他の形状にできる部分を有することができるのが分かる。
【0037】
流体振分体14は接続部分12内で運動できるように、接続部分12内に配置できる。それで、第1ポート6、6a、第2ポート8および/または第3ポート10の間で流体の流れを向けるために、使用者は流体振分体14を使用できる。3ポート以上のポートを備えた実施例では、流体振分体14は任意のポートと全ポートの間で流体流を向けるために使用できる。
【0038】
流体振分体14は、例えば、プラスチック(例えば、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、アクリロニトリル
ブタジエンスチレン(ABS))、複合材料(すなわち、2以上の材料)(例えば、コポリエステル)またはゴムから製造できる。
流体振分体14に使用される材料を決定する時に、流体制御装置2、2aを通り流れる流体との融和性(すなわち、材料は流体制御装置2、2aを通り流れる流体に化学的および/または物理的に反応しない)、(例えば、脂質抵抗)、消毒/清浄に耐える性能(すなわち、消毒中に使用される生成物の洗浄)、持続性、機械的強度、細菌形成に対する抵抗、製造の容易さ、製造費、圧縮性および弾性を含む種々のファクターを考慮できる。
【0039】
さらに、流体振分体14は、例えば、射出成形、押出し成形、鋳造、圧縮成形またはトランスファー成形により製造できる。さらに、流体振分体14は材料の単一片として製造でき、または、例えば、結合媒体(例えば、接着剤)、ねじ、超音波溶接、紫外線硬化、テープ、対応するクリップおよびクリップ係合部分(例えば、スナップ結合)、スピン溶接または、さもなければ共溶融により共に取付けられる複数片として構成できる。流体振分体14が2つの片で製造できる一実施例では、一方の片は少なくとも1つの突出部(図示せず)を有し、他方の片は少なくとも1つの突出部を受けるための少なくとも1つの窪み(図示せず)を有することができる。
【0040】
流体振分体14は、相互の流体連絡において2以上のポートを設置するために1以上の流体通路64、66を有することができる。一実施例では、流体通路64、66は約0.02インチ(0.51ミリ)と約0.12インチ(3.1ミリ)の間、より好ましくは約0.05インチ(1.25ミリ)と0.1インチ(2.54ミリ)の間、最も好ましくは約0.07インチ(1.75ミリ)と約0.1インチ(2.54ミリ)の間の直径を有することができる。図1Bで示されるように、流体通路64、66は第1ポート6、6a、第2ポート8および/または第3ポート10に連結できる。流体通路64、66は任意の形状および/または寸法にできる。流体通路64、66は円形、楕円形、正方形、矩形または他の多角形にできる。さらに、図11A−11Fは流体振分体14を通る種々の流体路の数多くの配置を図示する。流体通路は直線(図11A−11D)、湾曲線(図11E)または任意の形状または形状の組合せにできることに注目すべきである。さらに、複数の流体通路を使用できる所では、流体通路は相互に関して任意の角度にできる。例えば、図1Bに示されるように、流体通路64、66は相互に関して90°にできる。当業者によれば、流体通路64、66間の角度はポート6、6a、8、10の間で角度58、60、62に一致できることが理解される。
【0041】
流体が流れるにつれて、流体制御装置2、2a、例えば、通路64、66、第1ポート6、6a、第2ポート8および/または第3ポート10の間から流体が逃げ、および/または漏洩するのを防止するために、流体振分体14は接続部分12内に締まり嵌めを有する寸法にできる。さらに、一実施例では、流体振分体14は、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリエステルまたはポリウレタンのような柔軟なプラスチックで製造できる。そのような材料は流体振分体14を変形でき、および/または圧縮でき、流体振分体14は、流体振分体14と接続部分12との間で密封を形成するために接続部分12内に圧入でき、他方、同時に、流体振分体14は接続部分12内で運動ができる。
【0042】
さらに、流体振分体14の構造は、流体振分体14が接続部分12内に挿入および/または、ねじ込むことを可能にする。例えば、図6で示されるように、流体振分体14は中空にでき、流体振分体14が接続部分12内に挿入されて接続部分内にきちんと嵌るように、流体振分体14を変形できる厚さの壁70を有する
ことができる。一実施例では、流体振分体14の壁70は約0.005インチ(0.13ミリ)と約0.060インチ(1.5ミリ)の間、より好ましくは約0.010インチ(0.25ミリ)と約0.050インチ(1.25ミリ)の間、最も好ましくは約0.020インチ(0.5ミリ)と約0.040インチ(1.0ミリ)との間の厚さを有することができる。流体振分体14を柔軟な材料から製造し、および/または中空にできるように流体振分体14を構成すると、変形可能性/圧縮性が可能であり、および/または流体振分体14を接続部分12内で運動することを容易にすることに注目しなければならない。
【0043】
さらに、接続部分12内で運動する流体振分体14の性能を向上するため、および/または接続部分12内への流体振分体14の挿入を支援するため、潤滑油、例えば、生体適合性があるシリコン油またはいくつかの他の潤滑油(例えば、潤滑油として作用でき患者に害がない任意の物質)を使用できる。潤滑油は流体振分体14と接続部分12との間に配置できる。
【0044】
他の実施例では、流体が流体制御装置2、2aから漏洩することを防止するために、0リング(図示せず)を円筒部分53の先端部53aおよび/または末端部53bの周囲に配置でき(図8)、0リングは流体振分体14と接続部分12との間に配置できる。一実施例では、0リングは円筒部分53の末端部53bでの窪み65に配置でき、他の0リングは円筒部分53の先端部53aの窪み(図示せず)に配置できる。
【0045】
なお他の実施例では、流体が流体制御装置2、2aから漏洩することを防止するために、少なくとも1つのスリーブSを流体振分体14の周囲に配置できる。スリーブSは任意であり、全ての実施例に必ずしも必要ではないことに注意すべきである。スリーブSは流体振分体14と一体にできるか、流体振分体14から分離でき、例えば、プラスチック(例えば、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン)、複合材料(すなわち、2以上の材料)(例えば、コポリエステル)またはゴムで製造できる。さらに、スリーブは透明または不透明にできる。スリーブSに使用される材料を決定する時に、流体制御装置2、2aを通り流れる流体との融和性(すなわち、材料は流体制御装置2、2aを通り流れる流体に化学的および/または物理的に反応しない)、(例えば、脂質抵抗)、消毒/清浄に耐える性能(すなわち、消毒中に使用される生成物の洗浄)、持続性、機械的強度、細菌形成に対する抵抗、製造の容易さ、製造費、圧縮性および弾性を含む種々のファクターを考慮できる。
【0046】
スリーブSは流体振分体14の周囲を包むことができる材料片でよい。代わりに、スリーブSは流体振分体14上に噴霧できる。さらに、スリーブSは圧縮でき、流体振分体14の部分53と、接続部分12との間で固定保持できる。スリーブSが流体を通路64、66、第1ポート6、6a、第2ポート8、第3ポート10内に保ち、並びに流体振分体14が接続部分12内で運動できる限り、スリーブSは任意の形状または寸法にできる。さらに、スリーブSは通路64、66の直径または幅より大きい幅を有することができる。
【0047】
図8は部分53の全周囲でのスリーブSを示す一方、スリーブSは部分53上での種々の箇所に配置される複数片にできる。例えば、図10で示されるように、スリーブSは通路64、66の開口の周囲での材料片または材料ストリップにできる。材料片または材料ストリップは任意の形状にできる(例えば、正方形、円形等)。スリーブは、流体が流体制御装置2、2aから逃げるのを防止し、または、漏洩するのを防止する限り、当業者により知られた任意の他の構造、部品または方法をスリーブSの場所に使用でき、または、スリーブSに追加できる。流体振分体14が接続部分12内で運動できるようにすることも可能である。他の実施例では、部分53は通路64、66の周囲で増加される直径部分(図示せず)を有することができる。流体振分体14の増加される直径部分は、接続部分12に密に係合して密封を生じ、および/または流体制御装置2、2aから流体が漏洩するのを防止する。
【0048】
さらに、図6で示されるように、接続部分12内での流体振分体14の軸方向運動を排除および/または減少するために、流体振分体14は少なくとも1つの窪み65(図8、図9)を有し、この窪みは、接続部分12の内周部分の周囲の少なくとも1つの対応する突出部65aに係合できる。窪み65は、接続部分12の環状突出部65aに係合する環状窪みにできる。これは、流体振分体14を半径方向に運動できるが、接続部分12内での流体振分体14の軸方向運動を制限し、または、防止できるようにする。代わりに、流体振分体14の形状は、接続部分12内での流体振分体14の運動を制限できる(例えば、ここでは、流体振分体14および接続部分12は球形の形状にできる(図10))。他の実施例では、流体振分体14は突出部を有し、接続部分12は窪みを有することができる。そのような構造は、流体振分体14を接続部分12内で保持し、流体振分体14が接続部分12内で運動されるにつれて、第1ポート6、6a、第2ポート8および/または第3ポート10と、流体振分体14の通路64、66の整列を維持することを含む種々の理由にとって望ましいものにできる。
【0049】
さらに、一実施例では、接続部分12は端部で閉鎖でき、流体振分体14を接続部分内に収容できる。そのような実施例では、
接続部分12は、流体振分体14を接続部分12内で運動するために工具または他の作動機構を入れるのに十分に大きい開口(図示せず)を有することができる。図9で示されるように流体振分体14は、そのような実施例に使用できる。そのような構造は、また、上記の流体漏洩防止特徴部(例えば、スリーブS、流体振分体14の寸法、使用される材料、壁厚さ、0リング)を単独または組合せにより、流体が流体制御装置2、2aから漏洩するのを防止できる。
【0050】
図8、図10で示されるように、流体振分体14は任意の形状または寸法にできるノブ67のような作動機構を含むことができる。ノブ67と部分53、57は単一片にでき、または、結合媒体(例えば、接着剤)、ねじ、超音波溶接、紫外線硬化、テープ、対応するクリップおよびクリップ係合部分(例えば、スナップ連結)、スピン溶接または、さもなければ、溶融により共に連結される分離片にできる。ノブ67は部分53、57と同じ材料または異なる材料で製造できる。さらに、ノブ67は部分53、57に永久に固定できるか、および/または、取外し可能か取付け可能である。
【0051】
図1A、図8で示されるように、ノブ67は、ポートを流体通路64、66により相互に連結でき、および/またはポートを遮断できる(例えば、流体がこれらのポートに流れないか、これらのポートから流れない。)ことを示す可視表示器を、操作者に提供できる。例えば、ノブ67は流体通路64、66の角度位置を示すことができる矢印69を有することができる。さらに、ポートが遮断されることを示す「OFF」のような表示部71を有することができる。1以上の矢印69および/または1以上の表示部71を有することができる。一実施例では、「ON」のような表示部に交換でき、または、矢印69に追加して使用できる。他の実施例では、矢印69がなく、表示部71だけがあり、または、表示部71がなく、矢印69だけがある。矢印69および/または表示部71の位置は、流体振分体14を通る通路64、66のような通路の位置と方向に一致できることに注目すべきである。
【0052】
他の実施例では、作動機構は、ねじ回し、全てのレンチ、取付け可能なノブ等のような別の工具(図示せず)にできる。図9で示されるように、流体振分体14は工具を入れるための1以上の穴59を有することができる。穴59は使用される工具に依存して任意の形状か寸法にできる。次いで、工具は流体振分体14を運動するために使用でき、結局、接続部分12内で通路64、66を運動するために使用できる。
【0053】
ノブ67および/または工具のような作動機構は、接続部分12内で流体振分体14を軸線A−A(図8、図10)の周囲で360°回転するために使用できる。しかしながら、他の実施例では、流体振分体14の回転運動は制限できる。図7dで示されるように、接続部分12は、流体振分体14の突出部80、81(図1A、図2A、図8、図9、図10)に係合できる回転制限部分79を有することができる。そのような構造において、流体振分体14は、突出部80、81が回転制限部分79の側部79aに係合する第1位置と、突出部80、81が側部79bに係合する第2位置との間で回転できる。それで、一実施例では、流体振分体14は軸線A−Aの回りで約0°から約360°の間、より好ましくは約150°と約210°の間、最も好ましくは170°から約190°の間の角度で回転できる。他の実施例では、流体振分体14は軸線A−Aの回りで約0°から約180°の間、より好ましくは約60°と約120°の間、最も好ましくは80°から約100°の間の角度で回転できる。
【0054】
いくつかの実施例では、制限部分79および/または突出部80、81は、流体振分体14が360°回転できるようにオーバーライドできる。例えば、突出部80、81が制限部分79より柔らかい材料で製造できる実施例では、流体振分体14を回転すると、突出部80、81は制限部分79に対して押し上がり、突出部80、81を変形することができる。制限部分79により突出部80、81に付加される力は、流体振分体14の回転で増加するので、制限部分79は、突出部80、81を越えて運動でき、突出部80、81の下で運動でき、および/または、突出部80、81の周囲で運動でき、および/または突出部80、81を変形できる。他の実施例では、制限部分79は突出部80、81により変形でき、および/または突出部80、81は制限部分79を越えて運動でき、制限部分79以下で運動でき、および/または、制限部79の周囲で運動できる。図示しない一実施例では、接続部分12は1つの制限部分79より多くの制限部分を有し、および/または流体振分体14は1つの突出部80、81より多くの突出部を有することができることを認めるべきである。一実施例では、いくつかの制限部分79および/または突出部80、81はオーバーライドでき、他方、他の制限部分79および/または突出部80はオーバーライドできない。
【0055】
さらに、図12A乃至図12Dで示されるように、ポート11、11aはノブ67の中央部分73を通過でき、流体は、ノブを通して流れることができる。ポート11、11aは流体振分体14内の通路(例えば、通路64、66)に連結できる。一実施例では、穴59は、また、流体通路64、66に連結できるポートとして役立てることができる。そのような実施例では、流体はポート11、11a、通路73a、730を通り、中央部分73に流入でき、通路77を通して流れることができる。通路77は通路64、66に連結できる。他の実施例では、ポート11、11aおよび/または通路73a、730は通路77に直接に連結でき、流体は通路73a、730と通路77との間で流れることができる。通路の他の組合せ、および形状も予測される。このようにして、流体流はポート11、11a(流体振分体14、ノブ67および/または穴59)と、第1ポート6、6aと、第2ポート8および/または第3ポート10との間に向けることができる。ポート11、11aは流体振分体14と一体にできるか、流体振分体14に取付けできる分離片にできる。ポート11、11aはノブ67に関して回転でき、ポート11、11aは、装置全体2、2aを回転することなく流体移送装置に取付けできる。
【0056】
さて、第2ポート8、第3ポート10に目を転じると、第2ポート8と第3ポート10は下記のように異なる構造を有するか、相互に、または、第1ポート6、6aと同じ構造を有することができる。当業者であれば、一実施例では、接続部分12内の任意の開口は、流体移送装置が開口と操作可能に関連できる限り、ポートにできることは、当業者により理解されるであろう。
【0057】
図1B、図2Bで示されるように、第2ポート8は、第2ポートを通る通路68を有する円筒で簡単化できる。第2流体移送装置102のような流体移送装置は、第2ポート8の内外に取付けできる。例えば、静脈内管は通路68内に配置できる。第2流体移送装置102は、例えば、結合媒体(例えば、接着剤)、摩擦(例えば、装置102の部分をテーパー状にでき、および/または通路68内で締まり嵌めのために寸法を決めることができる)、ねじ、超音波溶接、紫外線硬化、テープ、対応するクリップおよびクリップ係合部分(例えば、スナップ連結)、スピン溶接または、さもなければ、溶融により第2ポート8に永久または仮に共に連結できる。一実施例では、第2ポートは、流体移送装置の対応するねじと係合するねじ83(図1A、2A)を有することができる。他の実施例では、静脈内管のような流体移送装置は伸縮でき、流体移送装置は第2ポート8の周囲で適合できる。静脈内管が第2ポート8の周囲にあると直ちに、静脈内管は元の寸法に向けて収縮でき、それにより、第2ポート8上で圧縮できる。収縮可能なスリーブ(図示せず)が静脈内管と第2ポート8の周囲で配置でき、スリーブを収縮するために加熱され、それにより、静脈内管と第2ポート8を連結する。
【0058】
図13で示されるように、第2ポート8は1以上の結合媒体リザーバ84を有することができ、結合媒体リザーバは通路68内で1以上の窪み、または、溝の形状とすることができ、第2ポート8の先端部68aと末端部68bとの間で延びることができる。
結合媒体リザーバ84は、例えば、約0.325インチ(8.12ミリ)と約0.475インチ(11.88ミリ)、より好ましくは約0.350インチ(8.75ミリ)約0.400インチ(10.0ミリ)との間、最も好ましくは約0.360インチ(9.1ミリ)と約0.390インチ(9.9ミリ)との間の長さを有することができる。流体移送装置が第2ポート8の外側に連結されるこれらの実施例では、結合媒体リザーバ84は、また、第2ポート8の外側に配置できる。いくつかの実施例では、結合媒体リザーバ84は第3ポート10の任意の表面にも配置できることに注目すべきである。
【0059】
結合媒体リザーバ84は、流体移送装置が通路68内または結合媒体を使用する第2ポート8の外側に配置できる時に、過剰な結合媒体(例えば、接着剤)を収容できる。結合媒体リザーバは、溶解(例えば、流体移送装置が第2ポート8に超音波で溶接されるならば、生じる)される任意の中実材料(例えば、中実プラスチック)を含み、硬化できる任意の液体材料を収容できることが分かる。結合媒体リザーバ84の他の機能は、結合媒体および/または溶融剤が接続部分12、流体振分体14および/または通路64、66内に広がることを防止できることである。結合媒体および/または溶融剤が流体振分体14の運動に影響し、および/または通路64、66を通る流体の全体流れに影響できるので、そのような構造は有利である。
【0060】
さらに、第3ポート10は、第3ポートを通る通路74を備えた中央部分72を有することができる。中央部分72は、第3流体移送装置103の対応するねじ(図示せず)に係合する内ねじ78を含むことができ、壁部分76により取り囲まれることができる。壁部分76は中央部分72に固定できるか、中央部分72の周囲で回転できる。壁部分76が中央部分72の周囲で回転できる実施例では、中央部分72は、中央部分72上で突出部の形にできる係合表面75を含むことができる。そのような構造は、壁部分76が中央部分72上で回転するのを許容し、同時に、壁部分76が中央部分72から離脱するのを防止できる。第3ポート10の部分として回転可能片を設けると、装置全体2、2aを回転する必要がなく、操作者は、また、第3ポート10を第3流体移送装置103上でねじることができる。そのような構造は、また、装置2、2aに取付けられる流体移送装置100、102、103上のトルクを減少でき、または、排除でき、それにより、流体制御装置2、2aが流体移送装置100、102、103に取付けられるので、流体移送装置100、102、103の捩れおよび/または運動を防止できる。1つのポート6、6a、8、10が、次に患者に挿入されるカテーテルに連結できる静脈内管に連結できる一実施例では、そのような構造は患者の皮膚内でのカテーテルのスピニングを防止できる。いくつかの実施例では、第2ポート8は第3ポート10と同じ構造を有することに注目すべきである。代わりに、第3ポート10は第2ポート8と同じ構造を有することができる。
【0061】
当業者により理解されるように、本発明の任意の部品は、ここで説明する特別な実施例を含めて、抗菌化合物を混合でき、または、部品の一部分または全表面を覆う抗菌被覆体を有することができる。抗菌化合物または抗菌被覆体は、細菌の成長を抑制できる。抗菌材料は、例えば、プラスチックまたはゴムに、マサーセッチュ州、ウエイクフィールド所在のAgionTM Technologies Inc.で生産されるAgionTMのような商業上入手可能な抗菌化合物を添加することにより形成できる。次いで、抗菌含有材料は、本発明の部品を製造するために使用できる。代わりに、または、さらに、抗菌化合物は本発明の任意の部品の表面に噴霧でき、塗布でき、または、さもなければ付着でき、それで、表面に被覆体を形成できる。
【0062】
使用において、第1流体移送装置100(例えば、静脈内管、注射器、カテーテルまたは他のコネクタ)の一端部は、第1ポート6、6aに連結できる(永久に、または、取外し可能に)。第2流体移送装置102は第2ポート8に連結でき、第3流体移送装置103は第3ポート10に連結できる。操作者は、流体を流体制御装置2、2aに移送し、および/または流体を流体制御装置2、2aから移送するために第1ポート6、6aを使用できる。これを達成するために、第1流体移送装置100の一部分(例えば、雄ルエル)は第1ポート6、6a内に挿入できる。図1B、図2Bの実施例では、第1ポート6、6a内への第1流体移送装置100の挿入は、第1ポート6、6a(例えば、頭部分32、320および/または本体部分34、340は圧縮、傾斜、湾曲、折り畳み、および/または捩り曲げできる)内で、第1弁要素16,160の圧縮、傾斜、湾曲、折り畳み、および/または捩り曲を生じることができる。
【0063】
第1ポート6、6aは縦軸線を有し、第1弁要素16、160は、また、第1弁要素16、160の先端部29a、290aから末端部29b、290bへ延びる軸線を有することができる。
第1弁要素16、160は第1位置(図1B、図2B示される)を有し、そこでは、第1弁要素16、160の頂部44、440はキャップ18、180の頂部46、460と実質的に面一にできる。第1位置では、第1弁要素16、160の軸線は、第1ポート6、6aの縦軸線と整列し、平行し、および/または同軸にできる(すなわち、第1弁要素16、160は閉鎖位置にできる)。さらに、第1弁要素16、160は第2位置に運動でき、そこでは、頂部44、440は頂部46、460から第1ポート6、6a内で変位できる。第2位置では、第1弁要素16、160の軸線は第1ポート6、6aの縦軸線から変位でき、および/または第1ポート6、6aの縦軸線に対して平行でなく、第1弁要素16、160の先端部29a、290aは第1弁要素16、160の末端部29b、290bの方向へ運動できる(すなわち、
第1弁要素16、160の先端部29a、290aは第1弁要素16、160の末端部29b、290bに接近できる)。第2位置において、第1弁要素16、160は開放位置にできる。第2位置は第1位置ではない任意の位置にできることが分かる。
【0064】
第1流体移送装置100が、第1ポート6、6aの外ねじ部分22、220に係合するねじ(図示せず)を有する実施例では、
第1流体移送装置100は第1ポート6、6a内にねじ込まれるので、第1弁要素16、160は圧縮、傾斜、湾曲、折り畳み、および/または捩り曲げ(多分、よじり)でき、さらに、第1ポート6、6a内に低下運動できる。そして、第1流体移送装置100が、さらに、第1ポート6、6a内に低下運動するにつれて、第1弁要素16、160は先端通路26、260から運動し、主通路30、330内に運動できる。この位置で、流体は、第1弁要素16、160を通り流れることができる。図2Bにおいて、第1ポート6、6a内への流体移送装置100の挿入は、また、室342内に含まれる空気を、換気通路343を通して運動し、流体制御装置2aから出すことができる。
【0065】
第1拡大部分38を備えた実施例では、第1弁要素16、160が閉鎖位置にある時、流体移送装置100と通路24、240との間の流体流は妨げられる。第1弁要素16、160が開放位置ある時、流体は流体移送装置100と通路24、240の間で流れることができる。さらに、先端通路26、260と主通路30、300との間の流体流れは、第2拡大部分41、410が
第1ポート6、6aの内部分(すなわち、肩部分43、430)に係合する時に防止される。第1ポート6、6aの内部分(すなわち、肩部分43、430)から、第2拡大部分41、410の離脱により、流体は先端通路26、260と主通路30、300との間で流れることができる。
【0066】
第1弁要素16、160が第2位置にある時、流体は第1流体移送装置100から第1ポート6、6aに移送でき、流体制御装置2、2aを通して流れることができる。流体が既に流体制御装置2、2a内にある場所では、装置100からの流体は流体制御装置2、2a内に既にある流体と結合できる。用語「結合」は第1流体と第2流体が均質な第3流体(例えば、塩類内の投薬の希釈)を形成するために接合し、または、第1流体と第2流体が相互に分離したままである(例えば、水中の血液、水中の油)ことを意味するのが分かる。代わりに、第1流体は第1ポート6、6aから第1流体移送装置100へ移送できる(すなわち、流体は流体制御装置2、2aから引き出される)。
【0067】
一般的に、図1B、図2Bを参照すると、流体が第1流体移送装置100から第1ポート6、6aへ移送される時、流体は弁要素16、160を通り、流体振分体14の通路64、66に流れ、第2ポート8および/または第3ポート10へ流れることができる。それから、流体は、第2流体移送装置102および/または第3流体移送装置103へ流れることができる。図1Bの一実施例では、流体が第1ポート6と接続部分12との間に流れるにつれて、流体は通路56を通過できる。
【0068】
代わりに、流体が第2ポート8および/また第3ポート10から第1流体移送装置100へ流れる時、流体は反対方向へ流れることができる。さらに、図1Bの実施例では、第1弁要素160を通して流れ、リブ161間、円形フランジ162の周囲を通り、流体ポート163を通り、通路164から流出できる。代わりに、流体が第2ポートおよび/または第3ポート10から移送装置100に移送される時、流体は反対方向へ流れることができる。
【0069】
第1流体移送装置100が第1ポート6、6aから取り外されると、第1弁要素16、160は第1位置に戻ることができる(例えば、第1弁要素16、160の頂部44、440が頂部46、460と実質的に同一表面となる)。そのような位置では、流体は
第1弁要素16、160を通して流れるのを防止できる。
【0070】
図2Bの実施例では、弁要素160が第2(開放)位置から第1(閉鎖)位置へ運動するにつれて(例えば、流体移送装置100が第1ポート6aから除去される時)、空気は流体制御装置2aの外側から、換気通路343を通り室342内に流入できる。そのような構造は、正圧または自己フラッシュを生じることができる(例えば、流体は流体制御装置2、2aから方向350へ流れ、第2ポート8および/または第3ポート10および/または患者の方へ流れることができる。)。任意の自己フラッシュ構造は、ここでは、参考の援用である米国特許第5730418号明細書に開示されている構造のように、流体制御装置2、2a内で一体化できる。図1Bにおいて、流体移送装置100が第1ポート6aから除去される時、負圧を生じることができる(例えば、流体が流体制御装置2、2a内、第2ポート8および/または第3ポート10および/または患者から離れて流れる所)。図2Bの実施例では、流体移送装置100が第1ポート6aに挿入される時、負圧を生じることができる。
【0071】
弁要素16、160の操作は、弁要素16、160が第2ポート8(図3A、3B、4A、4B)に配置される第2弁要素であるか、第3ポート10内に配置される第3弁要素であるか、および/またはポート11、11a(図12A乃至図12D)内に配置される第4弁要素であるかどうかに係わらず、同一にできることに注目すべきである。
【0072】
さらに、操作者は、流体が種々のポート間に向けられるように流体振分体14を角度決めするため、作動機構、例えば、ノブ67または他の工具(例えば、ねじ回し、全てのレンチ)を使用できる。
流体振分体14の内の少なくとも1つの通路は、第1ポート6、6a、第2ポート8および第3ポート10の内の2以上を連結するように整列できる。流体振分体14が矢印69、表示部71のような可視表示器を含む実施例では、矢印69は接続されるポートと整列でき、「OFF」のような表示部71は他のポート(すなわち、遮断されるポート)に連結されないポートと整列できる。
【0073】
前記の説明および図面は本発明の好ましい実施例を表しているが、添付の請求項で定義されるように本発明の精神および範囲を逸脱しない限り、種々の追加、変更および置換を行うことができるのが分かる。特に、本発明は、発明の精神または本質的な特徴を逸脱しない限り、他の特別な形態、構造、配列、他の要素、材料、部品により実施できることは当業者にとって明白であろう。本発明の原理を逸脱しない限り、本発明は、発明の実施に使用できる構造の多数の変更、配列、比例物、材料、部品等を使用できることを、当業者は理解するであろう。それ故、ここで開示される実施例は付属請求項により示される発明の範囲を図示し、制限せず、前記の説明を制限しないものとして全ての観点で考慮すべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1A】本発明の装置の一実施例の斜視図である。
【図1B】図1Aの装置の部分断面図である。
【図2A】本発明の装置の変更実施例の斜視図である。
【図2B】図2Aの装置の断面図である。
【図3A】図1Aおよび図1Bの装置の変更実施例の斜視図である。
【図3B】図3Aの装置の断面図である。
【図4A】図2Aおよび図2Bの装置の変更実施例の斜視図である。
【図4B】図4Aの装置の断面図である。
【図5】図1Aおよび図1Bの装置の変更実施例の部分断面図である。
【図6】図5の装置のI−Iに沿った断面図である。
【図7】流体振分体のない図1Aおよび図1Bの装置の斜視図である。
【図8】流体振分体の実施例の斜視図である。
【図9】流体振分体の変更実施例の斜視図である。
【図10】流体振分体の変更実施例の斜視図である。
【図11A−11F】流体振分体の通路の実施例の断面図である。
【図12A】図3Aおよび図3Bの装置の変更実施例である。
【図12B】図12Aの装置の断面図である。
【図12C】図4Aおよび図4Bの装置の変更実施例である。
【図12D】図12Cの装置の断面図である。
【図13】変更第2ポート構造を備えた図1Aおよび図1Bの装置の部分断面図である。
【符号の説明】
【0075】
2 流体制御装置 4 ハウジング 6 第1ポート
8 第2ポート 10 第3ポート 12 接続部分
14 流体振分体 16 第1弁要素 17 ベース部分
18 キャップ 19 外部分 22 外ねじ部分
26 基端部 28 末端部 30 主通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ポート、第2ポート、第3ポートを有するハウジングを含み、第1ポート、第2ポート、第3ポートを接続する接続部分を含み、第1ポートは縦軸線を有し、第1ポート内に配置される第1弁要素を含み、第1弁要素は先端部、末端部、軸線とを有し、第1弁要素の軸線が第1ポートの縦軸線と平行である第1位置と、第1弁要素の軸線が第1ポートの縦軸線から変位される第2位置とを有し、少なくとも1つの流体通路を有する流体振分体を含み、流体振分体がハウジング内に配置でき、流体振分体と操作可能に関連される作動機構を含み、作動機構は流体振分体を運動するために寸法決めされた構成を有する流体を移送する流体制御装置。
【請求項2】
第1弁要素は頭部分と本体部分とから成る請求項1に記載の装置。
【請求項3】
頭部分と本体部分の内の少なくとも1つは、少なくとも1つのノッチを含む請求項2に記載の装置。
【請求項4】
本体部分は室を定める壁を含み、室は空気を入れる請求項2に記載の装置。
【請求項5】
第1ポートは室と連絡する少なくとも1つの換気通路を含み、少なくとも1つの換気通路は、室の内側と室の外側との間で空気を移動できるために寸法決めされた構成を有する請求項4に記載の装置。
【請求項6】
第1弁要素の先端部は第1拡大部分を含む請求項2に記載の装置。
【請求項7】
第1弁要素は、第1拡大部分と第1弁要素の末端部との間で第2拡大部分を含む請求項6に記載の装置。
【請求項8】
第1弁要素は弾性材料から製造される請求項1に記載の装置。
【請求項9】
第1ポートは、さらに、少なくとも1つのリブを有する弁座を含み、第1弁要素は弁座と作用上関連する請求項1に記載の装置。
【請求項10】
第1弁要素は、約0.15インチ(3.75ミリ)と約1.5インチ(37.5ミリ)との間の長さを有する請求項1に記載の装置。
【請求項11】
第1弁要素は、約0.4インチ(10ミリ)と約0.6インチ(15ミリ)との間の長さを有する請求項10に記載の装置。
【請求項12】
流体振分体は第1流体通路と第2流体通路を含み、第1流体通路は第2流体通路に関して角度を成す請求項1に記載の装置。
【請求項13】
流体振分体は、第1ポート、第2ポート、第3ポートの内の少なくとも1つに関して、第1流体通路および第2流体通路の角度位置を表示する少なくとも1つの可視表示器を有する請求項12に記載の装置。
【請求項14】
流体振分体は少なくとも1つの穴を含み、作動機構は工具であり、工具は少なくとも1つの穴内に配置できるために寸法が決められた構成を有する請求項1に記載の装置。
【請求項15】
流体振分体は外表面と外表面上の窪みを含み、接続部分は内表面と内表面上の突出部とを含み、突出部は窪みに沿って移動でき、それにより、接続部分内での流体振分体の軸方向運動を排除する請求項1に記載の装置。
【請求項16】
流体振分体の一部分は球形状を有する請求項1に記載の装置。
【請求項17】
作動機構はノブである請求項1に記載の装置。
【請求項18】
さらに、ノブを通る第4ポートを含み、流体が第4ポートと少なくとも1つの流体通路との間を流れるように第4ポートは寸法決めされた構成を有する請求項17に記載の装置。
【請求項19】
流体振分体は、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリエステルおよびポリウレタンから成るグループから選択される軟質材料から製造される請求項1に記載の装置。
【請求項20】
ハウジング、第1弁要素、流体振分体および作動機構の内の少なくとも1つは抗菌部品から成る請求項1に記載の装置。
【請求項21】
接続部分は第1端部と第2端部を備えた制限部分を含み、流体振分体は突出部を含み、突出部が制限部分の第1端部に係合する第1箇所と、突出部が制限部分の第2端部に係合する第2箇所との間で移動するために、流体振分体は寸法決めされた構成を有する請求項1に記載の装置。
【請求項22】
さらに、流体振分体上に配置される少なくとも1つのスリーブを含み、スリーブは流体振分体と接続部分との間で配置される請求項1に記載の装置。
【請求項23】
流体振分体は約0.005インチ(0.13ミリ)と約0.060インチ(1.5ミリ)との間の厚さを有する壁を含む請求項1に記載の装置。
【請求項24】
流体振分体は約0.020インチ(0.5ミリ)と約0.040インチ(1.02ミリ)との間の厚さを有する壁を含む請求項23に記載の装置。
【請求項25】
第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つは、内表面と、外表面と、接続部分に最も近い末端部と、末端部と反対の先端部と、少なくとも1つの結合媒体リザーバとを有し、少なくとも1つの結合媒体リザーバは、内表面と外方面の内の少なくとも1つにおける少なくとも1つの窪みであり、第2ポートおよび第3ポートの内の少なくとも1つの先端部と末端部との間の長さに延びる請求項1に記載の装置。
【請求項26】
第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つは、中央部分を通る通路を有する中央部分を含み、内表面と外表面を有する壁部分を有し、内表面はねじを有し、壁部分は中央部分の周囲で回転するために寸法決めされた構成を有する請求項1に記載の装置。
【請求項27】
第2ポートは第2弁要素を入れる請求項1に記載の装置。
【請求項28】
第3ポートは第3弁要素を入れる請求項27に記載の装置。
【請求項29】
第1ポートと、第2ポートと、第3ポートとを有するハウジングと、第1ポートと、第2ポートと、第3ポートを接続する接続部分とを含み、第1ポート内に配置される第1弁要素を含み、第1弁要素は先端部と末端部を有し、第1弁要素は開放位置と閉鎖位置を有し、閉鎖位置より開放位置において、第1弁要素の先端部が第1弁要素の末端部に接近するように、第1弁要素は寸法決めされた構成とされ、少なくとも1つの流体通路を有する流体振分体を含み、流体振分体の少なくとも一部分は接続部分内に配置でき、流体振分体と操作可能に関連される作動機構を含み、作動機構は流体振分体を移動するために寸法決めされた構成を有する流体を移送する流体制御装置。
【請求項30】
第1弁要素は少なくとも1つのノッチを含む請求項29に記載の装置。
【請求項31】
第1弁要素は頭部分と本体部分を含む請求項29に記載の装置。
【請求項32】
本体部分は室を定める壁を含み、室は空気を入れる請求項31に記載の装置。
【請求項33】
第1ポートは室と連絡する少なくとも1つの換気通路を含み、少なくとも1つの換気通路は、室の内側と室の外側との間で空気を移動できるために寸法決めされた構成を有する請求項32に記載の装置。
【請求項34】
第1弁要素は、約0.3インチ(7.6ミリ)と約1.5インチ(37.5ミリ)の間の長さを有する請求項33に記載の装置。
【請求項35】
第1弁要素は、約0.55インチ(13.7ミリ)と約0.75インチ(18.7ミリ)の間の長さを有する請求項34に記載の装置。
【請求項36】
作動機構はノブであり、ノブの運動は流体振分体の運動を起こすように、流体振分体は寸法決めされた構成を有する請求項29に記載の装置。
【請求項37】
さらに、ノブを通る第4ポートを含み、流体が第4ポートと少なくとも1つの通路との間で流れるように、第4ポートは寸法決めされた構成を有する請求項36に記載の装置。
【請求項38】
第4ポートはノブに関して回転するために寸法決めされた構成を有する請求項37に記載の装置。
【請求項39】
接続部分は第1端部と第2端部を備えた制限部分を含み、流体振分体は突出部を含み、突出部が制限部分の第1端部に係合する箇所と、突出部が制限部分の第2端部に係合する箇所との間で運動するために、流体振分体は寸法決めされた構成を有する請求項29に記載の装置。
【請求項40】
第1ポートと、第2ポートと、第3ポートとを有するハウジングと、第1ポートと、第2ポートと、第3ポートを接続する接続部分とを含み、第1ポートは縦軸線を有し、第1ポート内に配置される第1弁要素を含み、第1弁要素は軸線を有し、少なくとも1つの流体通路を有する流体振分体を含み、流体振分体は接続部分内に配置でき、流体振分体と操作可能に関連する作動機構を有する流体制御装置を提供すること、
第1弁要素の軸線が第1ポートの縦軸線と平行である第1位置から、第1弁要素の軸線が第1ポートの縦軸線から変位される第2位置へ、第1弁要素が移動するように第1ポート内に第1流体移送装置を挿入すること、
作動機構を使用して接続部分内で流体振分体を移動すること及び
少なくとも1つの流体通路を第1ポートと、第2ポートと、第3ポートの内の少なくとも2つと整列することから成る流体の移送方法。
【請求項41】
請求項40に記載の方法において、該第1弁要素は空気を入れる室を定める壁を含み、該第1ポートは少なくとも1つの換気通路を含んでおり、前記方法は、さらに、第1弁要素が第1位置から第2位置へ運動するにつれて、該室から少なくとも1つの換気通路を通して空気を移動することを含む前記方法。
【請求項42】
接続部分は第1端部と第2端部を備えた制限部分を含み、流体振分体は突出部を含み、流体振分体を移動するステップは、突出部が制限部分の第1端部に係合する第1位置と突出部が制限部分の第2端部に係合する第2位置との間で流体振分体を回転することから成る請求項40に記載の方法。
【請求項43】
さらに、第2流体移送装置を第2ポートに係合し、第3流体移送装置を第3ポートに係合することから成る請求項40に記載の方法。
【請求項44】
請求項43に記載の方法において、該第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つは、通路を有する長い中央部分と、該中央部分の周囲に配置される壁部分とを含み、壁部分はねじを有し、前記方法は、さらに、壁部分のねじが、第2流体移送装置および第3流体移送装置の内の少なくとも1つのねじ部分と係合するよう該壁部分を長い中央部分上で回転することを含む前記方法。
【請求項45】
第1ポートと、第2ポートと、第3ポートとを有するハウジングと、第1ポートと、第2ポートと、第3ポートを接続する接続部分とを含み、第1弁要素は、外表面と、先端部と、末端部と、開放位置と、閉鎖位置とを有し、第1弁要素は第1ポート内に配置され、少なくとも1つの流体通路を有する流体振分体を含み、流体振分体の少なくとも一部分はハウジング内に配置でき、流体振分体と操作可能に関連する作動機構を含む流体制御装置を提供すること、
第1弁要素の先端部が第1弁要素の末端部の方向へ運動するように、第1流体移送装置を第1ポート内に挿入すること、
作動機構を使用してハウジング内で流体振分体を動かすこと、
少なくとも1つの流体通路を、第1ポート、第2ポート、第3ポートの内の少なくとも2つと整列すること、及び
流体が第1弁要素の外表面の周囲で流れることを許容することから成る流体の移送方法。
【請求項46】
さらに、第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つを通して、流体制御装置からの第1方向と流体制御装置への第2方向の内の少なくとも1つに流体を移送するステップから成り、閉鎖位置から開放位置への第1弁要素の移動に応答して、第1弁要素は、第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つを通して第2方向へ流体の移動を生じ、開放位置から閉鎖位置への第1弁要素の移動に応答して、第1弁要素は、第2ポートと第3ポートの内の少なくとも1つを通して第1方向へ流体の移動を生じる請求項45に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E】
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【図11F】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13】
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【公表番号】特表2008−517653(P2008−517653A)
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−538006(P2007−538006)
【出願日】平成17年10月21日(2005.10.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/037604
【国際公開番号】WO2006/047181
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(507132123)メデゲン エムエムエス インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】