説明

強い環境光のための、カバーガラスとエアギャップとディスプレイとを有するスタックの光学補償

強い環境光の中でのLCDスタックに関して反射を最小にする方法および装置である。LCDスタックは、ガラス層と、第1屈折率マッチング層と、第1中間層と、第2屈折率マッチング層と、第2中間層と、そして、発光LCDパネルとを有する。ガラス層、第1屈折率マッチング層、第1中間層、第2屈折率マッチング層、そして第2中間層は、各々が透明または半透明であり、各々選ばれた屈折率を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般には、フラット型(市販既製品)COTSディスプレイ技術であって、軍用または他の厳しい環境用のアセンブリに合わせて作られ収容されるもの、こうしたアセンブリを組み込んだ装置、そして、こうしたアセンブリを形成および使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フラットパネルディスプレイの関連で使用される場合、「強化(ruggedized)」という語が一般的に意味するのは、フロントガラス、拡散板(diffuser)、偏光子、ヒータガラス、および、フラットパネルディスプレイに接合される他の層、から成る複数層だ、ということである。層同士の接着のためには、エポキシ、接着剤、光学合成物、そして他の接着素材の複数の層が用いられる。「強化」フラットパネルディスプレイは、厚く、重く、高コストとなる点が望ましくない。加えて、重いプロセス制御と製造性(producibility)の問題とにより、生産性が低くなったり、スケジュールのリードが長く(long-lead)なったりする。加えて、「強化」フラットパネルディスプレイは、ユーザの必要とする条件を満足に満たさないことも多く、それは、複雑にスタック化、接合、層化される形のアプローチに固有の設計上の問題による。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、従来よりも軽く、薄く、単純で、低コストで、そして、信頼性も高いディスプレイアセンブリを製造する手段を提供してくれる、新しいパッケージ技術および装置に対する要求は非常に高い。ここに開示する発明は、こうした新しいパッケージ技術、装置、そして設計方法を目指している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、1以上の屈折率マッチング層を利用することで、それ以外では隣接している層同士の境界における反射を最小にする、というディスプレイスタックに関する装置および方法を対象とする。より具体的には、本発明は、ガラス層と、第1屈折率マッチング層と、第1中間層と、第2屈折率マッチング層と、第2中間層と、そして、発光または透光(transmitting)ディスプレイパネルを有する多層ディスプレイスタックであって、ガラス層、第1屈折率マッチング層、第1中間層、第2屈折率マッチング層、そして第2中間層は各々、透明または半透明で、屈折率を有し、第1屈折率マッチング層の屈折率は、ガラス層の屈折率と第1中間層の屈折率との間にあり、そして、第2屈折率マッチング層の屈折率は、第1中間層の屈折率と第2中間層の屈折率との間にあること、を特徴とする前記スタックに関する方法および装置を対象とする。
【発明の効果】
【0005】
別の実施の形態では、追加の屈折率マッチング層、追加の非屈折率マッチング層、並びに、ここに記述するもの以外の層を含むことにしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の本質となるもの、ならびにその目的および効果については、添付図面を見ながら、以下の明細書の内容を理解すれば、容易に明らかになるであろう。添付図面において、同じ参照番号は、全ての図を通して同じ部品を示している。
以下、本発明の好適な実施の形態について述べる。これら実施の形態の例は、添付図面に図示してある。本発明については、好適な実施の形態と関連付けて述べるが、これらの実施の形態によって本発明を限定する意図のないことは理解しておくべきである。むしろ、本発明は、別形態、変更形や等価物(添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の思想や範囲に含まれるもの)までカバーすることを意図している。以下の詳細な説明では、多くの特定の詳細部分に関して、本発明の完全な理解を実現する目的で説明する。しかしながら、通常の当業者であれば理解できるように、本発明はこれら特定の詳細部分なしでも実施できる場合もある。その他、公知の方法、手順、構成、そして回路については、詳しい説明はしていない。本発明の重要な側面を不必要に曖昧にしないためである。
【0007】
発光型または透光型のディスプレイを複数の中間層を介してガラス層に結合する形をとらないことで、より軽く、より薄く、よりコストの低いディスプレイスタックの製造が可能である、という点については結論が出ている。それとは別に、エアギャップをガラス層と表示層との間に設けることができる。まず図1を参照する。ここでの好適なディスプレイスタック1は、反射防止層11と、正面カバーガラス層13と、ガラス対酸化インジウムスズ(ITO)屈折率マッチング層15と、導電性ITO層17と、ITO対エアの屈折率マッチング層19と、エアギャップ層21と、そして、発光/透光ディスプレイ層23とを有する。
【0008】
屈折率マッチング層15、19がなければ、ディスプレイ層23から来るイメージを乗せて発せられた/送られてきた光の可視性は、環境光および/または日光の反射によって重大な影響を受ける可能性がある。これは、反射された環境光がディスプレイから送られてくるイメージの上に重なり、それに伴って、伝達イメージの焦点外れ(defocusing)およびコントラスト低下が生じるからである。
【0009】
屈折率の異なる2つの媒体の境界上に光が投射された場合は必ず、一部の光は、その光が元々通過して来た媒体の中に戻る形で反射され、他の一部は、その光が元々進もうとしていた先の媒体の中に入る形に屈折させられる。反射光は、入射角と、入射光の波長および偏光と、そして、2つの媒体の屈折率の比率とによって決まる。空気ガラスのインタフェースの場合、反射率は、0〜30度の入射角に対して通常で約4%であるが、斜入射角では、その反射率は100%にまで一気に高まる。
【0010】
反射、特にガラス層とエアギャップ層との間の反射を小さくするための手段としては、1以上の屈折率マッチング層を用いて、隣接する層と層との屈折率の比率を確実に閾値よりも下に保つ、というものがある。ここで、閾値は、0.25〜1.75の間とするのが好ましいが、より好ましくは0.45〜1.55の間であり、最も好ましい値は0.49〜1.51の間である。例えば、ガラス層とエアギャップ層との間に屈折率マッチング層を置くと、屈折率マッチング層の屈折率に対するガラス層の屈折率の比率と、エアギャップ層に対する屈折率マッチング層の比率とは、エアギャップ層の屈折率に対するガラス層の屈折率の比率に比べ、一致に近くなる。
【0011】
場合によっては、使用する屈折率マッチング層が1つだけでは、2つの隣接する層の屈折率の差が大きなものとなり、隣接する層の間の望ましい比率を実現することが困難、あるいは不可能になる、ということが考えられる。そのため、屈折率の差を「突破する(step through)」ために、複数の屈折率マッチング層を用いるのが有効な場合もあるだろう。
【0012】
次いで、図2を参照する。好適なディスプレイスタック2は、反射防止層31と、正面カバーガラス層33と、ガラス対インジウムスズ酸化物(ITO)の第1の屈折率マッチング層35と、ガラス対ITOの第2の屈折率マッチング層37と、導電性ITO層39と、ITO対空気の屈折率マッチング層41と、エアギャップ層43と、そしてディスプレイ層45とを有する。スタック2とスタック1との間の主要な相違は、ガラス層33とITO層39との間で複数の屈折率マッチング層35、37を使用している点に関する。スタック2において、層35の屈折率は、層33および層37の屈折率の間にあり、層37の屈折率は、層35および層39の屈折率の間にある。
【0013】
いくつかの実施の形態では、スタック1が有している層に加えて、追加の層を利用することも考えられる。追加の層を使用するのであれば、必要に応じて屈折率マッチング層も追加し、隣接する層の屈折率の比率を確実に望ましい範囲におさめることが好ましい。
次いで図3を参照する。好適なディスプレイスタック3は、反射防止層51と、第1導電性ITO層53と、ITO対ガラスの屈折率マッチング層55と、正面カバーガラス層57と、ガラス対ITOの屈折率マッチング層59と、第2導電性ITO層61と、ITO対空気の屈折率マッチング層63と、エアギャップ層65と、そしてディスプレイ層67とを有する。スタック3とスタック1との主要な相違は、追加のITO層53と、これに対応して層53、57の間に置かれた屈折率マッチング層55とを含む点にある。すでに説明したように、屈折率マッチング層55の屈折率は、ITO層53の屈折率とガラス層57の屈折率との間におさまるのが好ましい。
【0014】
次いで、図4を参照する。装置71は、オペレータ入出力アセンブリ73と、アセンブリ73の一部であるディスプレイ装置75と、そして、ディスプレイ装置75の一部であるディスプレイスタック77とを有する。本文書に記述するディスプレイスタックは、様々なディスプレイ装置75で使用できる点が効果的であると考えられる。こうした装置は、アクティブマトリックスLCD(AMLCD)パッシブマトリックスLCD(PMLCD)と、そして、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイおよび何らかの形の市販既製品(COTS)ディスプレイ、を有する形とすることもできるが、必ずしもそれに限定されるわけではない。また、装置71の変形例では、本文書に記述したディスプレイスタックおよび/またはディスプレイ装置が、オペレータ入出力アセンブリにその一部として含まれる、という形も考えられる。そのような装置としては、ATM、産業用オペレータインタフェース、医療計装、そして軍事用途品が含まれるであろうが、必ずしもこれらに限定されるわけではない。
【0015】
ここに記述したスタックは、厳しい環境条件にも耐えられる点が好ましい。その厳しい条件とは、動作温度、貯蔵温度、温度ショック、湿気、衝撃、振動、砂や埃、塩霧、電磁干渉、雨の吹きつけ、使用時圧力、圧力変化、菌類の成長、そしてTEMPEST(電磁波盗聴)などを指す。そこで、好適なスタックは、以下に示す条件の任意の組合せに耐えるように作られる。すなわち、激しい振動、広い動作温度、電磁干渉、そして、日光中での可読性である。さらに具体的に言えば、好適なスタックは厳しい極端な環境条件に耐えることができ、 そうした条件には、「連続動作および−55〜100Cの貯蔵温度(MIL−STD−810による)」、「最大40gのサステイン3軸ショックおよび振動(MIL−STD−810による)」、「海軍の船上環境に特有の湿気と塩霧(MIL−STD−810による)」、「砂漠環境に特有の砂および埃(MIL−STD−810による)」、「60,000フィートまでの高度(MIL−STD−810による)」、「菌を発生させる気候」が含まれる。また、こうしたスタックは、厳しい「conductd and radiated EMI/EMC」(MIL−STD−461、MIL−STD−462による)やTEMPESTの条件を満たすことができ、こうした条件は全て、意図された用途に特有のものである。
【0016】
スタックの別の実施の形態として、図1乃至3に示したスタックよりも層が少ないものや、追加の層をさらに有するものが考えられる。また、特定の個々の層については、単一の材料または複数材料の組合せで成る場合、単一部材および/または複数の部材で成る場合、が考えられる。反射防止層11、31、51の実際の材料は、何らかの適当な材料または材料の組合せで成る。ガラス層13、33、57は、borofloat、sodalime、Corning 1737またはCorning Eagle 2000で成る。ITO層17、39、53、61は、光学的に透明で、電気的には導電性のITOを含む。屈折率マッチング層15、19、35、37、41、55、59、63は、何らかの材料または材料の組合せで成る。
【0017】
エアギャップ層21、43、65の厚みについては、0.05インチとして、ITO屈折率マッチング層と発光/透光ディスプレイとの間の等価距離を提供するのが好ましい。実施の形態によっては、エアギャップを、何らかの別の気体または気体と液体(固体も可)との混合物で満たしたギャップと置き換えることにしてもよい。
ディスプレイ層23、45、67は、バックライト付液晶ディスプレイで成るのが好ましいが、他の種類のディスプレイ(特に、別の種類のCOTS発光/透光ディスプレイ)で成ることにしてもよい。ここで述べるディスプレイ装置については、様々な技術による市販の既製品ディスプレイパネルを用いて形成することも考えられ、そうした技術には、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、そして、現在または将来利用可能な他のフラットパネルディスプレイ技術が含まれる。また、ここで述べる方法および装置は、フラット型および/またはパネル型ディスプレイの技術と共に利用するのに特に適している、と考えられる。
【0018】
ここに述べた本発明の実施の形態は複数の新規な特徴を有し、記述した実施の形態の各々はそうした特徴を、単独または組み合わせた形で有している。他に考えられる実施の形態として、こうした新規な特徴を、ここまでに明示的には記述していないパターンの組合せで有するものが全て含まれる。明示しないのは、そうした組合せが、記述した実施の形態から容易に認識できるからである。考えられる各種実施の形態を考慮すると、本発明は、こうした特徴の例を示す以下のパラグラフにおいて、様々な形で特徴づけることができる。
【0019】
本発明の実施の形態は、(請求項1ガラス層と、第1屈折率マッチング層と、第1中間層と、第2屈折率マッチング層と、第2中間層と、そして、発光または透光(transmitting)ディスプレイパネルを有する多層ディスプレイスタックであって、
ガラス層、第1屈折率マッチング層、第1中間層、第2屈折率マッチング層、そして第2中間層は各々、透明または半透明で、屈折率を有し、
第1屈折率マッチング層の屈折率は、ガラス層の屈折率と第1中間層の屈折率との間にあり、そして、
第2屈折率マッチング層の屈折率は、第1中間層の屈折率と第2中間層の屈折率との間にあること、
を特徴とする前記スタック。)として特徴付けられる。また、場合によっては、導電性および/または熱伝導性である第1中間層を有する、および/または、インジウムスズの酸化物層である第1中間層を有する、という形にもできる。また、場合によっては、気体または液体の層および/または空気の層である、という第2中間層を有する形にもできる。
【0020】
場合によっては、本発明の実施の形態は、空気層の厚みは0.001インチから0.075インチの間である、ということにしてもよい。また、場合によっては、本発明については、いずれの屈折率マッチング層の屈折率も、隣接する層の屈折率のX%以上であり、Xは40、50、60、70、80のうち1つの値である、と記述することもできる。また、場合によっては、本発明は、屈折率マッチング層のうちの少なくとも1つは、複数の屈折率マッチング副層(sub-layer)を有する、ということにしてもよい。
【0021】
本発明の実施の形態は、場合によっては、第3中間層と第3屈折率マッチング層とを有し、第3屈折率マッチング層は、第1屈折率マッチング層に向き合う位置のガラス層に隣接し、第3中間層は、ガラス層に向き合う第3屈折率マッチング層に隣接し、そして、第3屈折率マッチング層の屈折率は、ガラス層と第3中間層の屈折率との間であること、ということにしてもよい。
【0022】
また、本発明の実施の形態は、場合によっては、ここで述べたような多層ディスプレイスタックを有する装置として特徴付けられる。
また、本発明の実施の形態は、異なる屈折率を有する2つの層の間に少なくとも1つの屈折率マッチング層を挟む形で有する多層ディスプレイスタックを形成する方法であって、少なくとも1つの屈折率マッチング層の有する屈折率の値は、それが間に挟まれた2つの層の屈折率の間に存すること、として特徴付けることもできる。また、場合によっては、当該スタックは、ディスプレイスタックは少なくとも1つのエアギャップを含み、少なくとも1つの屈折率マッチング層が前記エアギャップに隣接する形で置かれている、として記述することもできる。さらに、そうした例では、ディスプレイスタックは、ガラス層とインジウムスズ酸化物の層とに挟まれた第1屈折率マッチング層と、インジウムスズ酸化物の層とエアギャップ層とに挟まれた第2屈折率マッチング層とを有する、としてもよい。また、いくつかの例では、ディスプレイスタックは、ディスプレイスタックは、エアギャップ層に隣接して、第2屈折率マッチング層に向き合う位置に、発光または透光ディスプレイパネルを有する、ということにしてもよい。
【0023】
ここに記述した方法および装置は、係属中の出願の方法および装置と組み合わせて利用するのに特に適しており、前記係属中出願は、本発明と発明者が同じであり、同じ(またはほぼ同じ)日付で出願されている。その出願のタイトルは「厳しい環境での用途に用いられる非強化型のCOTSディスプレイパッケージ」であり、ここでの言及によって本出願にその全体が包含されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明による第1のディスプレイスタックを示す概略図である。
【図2】本発明による第2のディスプレイスタックを示す概略図である。
【図3】本発明による第3のディスプレイスタックを示す概略図である。
【図4】本発明によるディスプレイを含んだ装置の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス層と、第1屈折率マッチング層と、第1中間層と、第2屈折率マッチング層と、第2中間層と、そして、発光または透光(transmitting)ディスプレイパネルを有する多層ディスプレイスタックであって、
ガラス層、第1屈折率マッチング層、第1中間層、第2屈折率マッチング層、そして第2中間層は各々、透明または半透明で、屈折率を有し、
第1屈折率マッチング層の屈折率は、ガラス層の屈折率と第1中間層の屈折率との間にあり、そして、
第2屈折率マッチング層の屈折率は、第1中間層の屈折率と第2中間層の屈折率との間にあること、
を特徴とする前記スタック。
【請求項2】
第1中間層は導電性であること、
を特徴とする請求項1に記載のスタック。
【請求項3】
第1中間層はインジウムスズ酸化物の層であること、
を特徴とする請求項2に記載のスタック。
【請求項4】
第2中間層は気体または液体の層であること、
を特徴とする請求項3に記載のスタック。
【請求項5】
第2中間層は空気層であること、
を特徴とする請求項4に記載のスタック。
【請求項6】
空気層の厚みは0.001インチから0.075インチの間であること、
を特徴とする請求項5に記載のスタック。
【請求項7】
いずれかの特定の屈折率マッチング層の屈折率の、当該いずれかの特定の屈折率マッチング層に直に接する層の屈折率に対する比率は、値X1と値X2との間にあり、X1およびX2は0.25および1.75であること、
を特徴とする請求項6に記載のスタック。
【請求項8】
X1およびX2は0.45および1.55であること、
を特徴とする請求項7に記載のスタック。
【請求項9】
X1およびX2は0.49および1.51であること、
を特徴とする請求項8に記載のスタック。
【請求項10】
いずれの屈折率マッチング層の屈折率も、隣接する層の屈折率のX%以上であり、Xは40、50、60、70、80のうち1つの値であること、
を特徴とする請求項1に記載のスタック。
【請求項11】
屈折率マッチング層のうちの少なくとも1つは、複数の屈折率マッチング副層(sub-layer)を有すること、
を特徴とする請求項1に記載のスタック。
【請求項12】
第3中間層と第3屈折率マッチング層とを有し、
第3屈折率マッチング層は、第1屈折率マッチング層に向き合う位置のガラス層に隣接し、
第3中間層は、ガラス層に向き合う第3屈折率マッチング層に隣接し、そして、
第3屈折率マッチング層の屈折率は、ガラス層と第3中間層の屈折率との間であること、
を特徴とする請求項1に記載のスタック。
【請求項13】
請求項1に記載の多層ディスプレイスタックを有するディスプレイ装置であって、アクティブマトリックス液晶ディスプレイ、パッシブマトリックス液晶ディスプレイ、または有機発光ダイオードディスプレイである、という前記装置。
【請求項14】
請求項1に記載の多層ディスプレイスタックを有する装置であって、ATM、産業用オペレータインタフェース、医療機器、または軍用オペレータインタフェースである、という前記装置。
【請求項15】
多層ディスプレイスタックを有する装置であって、当該スタックは少なくとも、ガラス層と、第1屈折率マッチング層と、第1中間層と、第2屈折率マッチング層と、エアギャップ層と、そして、発光または透光ディスプレイとを有し、
発光または透光ディスプレイエリアを除いた、いずれか2つの隣接する層の間の屈折率の比率は、0.25と1.75との間であること、
を特徴とする前記装置。
【請求項16】
異なる屈折率を有する2つの層の間に少なくとも1つの屈折率マッチング層を挟む形で有する多層ディスプレイスタックを形成する方法であって、少なくとも1つの屈折率マッチング層の有する屈折率の値は、それが間に挟まれた2つの層の屈折率の間に存すること、
を特徴とする方法。
【請求項17】
ディスプレイスタックは少なくとも1つのエアギャップを含み、少なくとも1つの屈折率マッチング層が前記エアギャップに隣接する形で置かれていること、
を特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ディスプレイスタックは、ガラス層とインジウムスズ酸化物の層とに挟まれた第1屈折率マッチング層と、インジウムスズ酸化物の層とエアギャップ層とに挟まれた第2屈折率マッチング層とを有すること、
を特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ディスプレイスタックは、エアギャップ層に隣接して、第2屈折率マッチング層に向き合う位置に、発光または透光ディスプレイパネルを有すること、
を特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記発光または透光ディスプレイパネルは、透光性液晶ディスプレイパネルであること、
を特徴とする請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−504568(P2008−504568A)
【公表日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−518069(P2007−518069)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【国際出願番号】PCT/US2005/017250
【国際公開番号】WO2006/007115
【国際公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(506118629)ノースロップ グルーマン コーポレーション (7)
【Fターム(参考)】