説明

弾性止水板の接合方法

【課題】簡易な治具を用いて、使用材料を削減し、工程も簡略化して現場で簡単に接合できる弾性止水板の接合方法を提供する。
【解決手段】接合すべき2つの被接合体である止水板10、10の接合端面10a、10a同士を圧着し得る圧着用治具15を取付用ボルト・ナット15cで取り付けて圧着用ボルト・ナット15dを締め付けることで圧着して接着し、被接合体である止水板10、10同士の接合面をまたぐとともに被接合体である止水板10、10同士を挟んで対向する押え板を複数を配置して、これら押え板を、貫通する締付け部材であるボルト・ナットで締め付けて固定した後、圧着用治具15を取り外して接合面の外側の被接合体である止水板10、10の表裏面に養生部材であるカバーシート材の表面用カバーシート、裏面用カバーシートを貼り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、弾性止水板の接合方法に関し、貯水池や水路などを構成するコンクリート構造体などの目地部の耐震性付与と止水性のための加硫ゴム製などの弾性体の耐震用止水板などを施工現場で接合するのに好適なものである。
【背景技術】
【0002】
生活用水や工業用水等を貯水する貯水池や浄水池、あるいは上下水道の水路等を構成する大型のコンクリート構造体では、地震などによるコンクリートの亀裂を避けることが難しくコンクリートのさらなる亀裂を防止するため、予め目地部を設けて耐震および止水のためにゴム製などの弾性体の耐震用止水板を取り付けることが一般的に行われている。
【0003】
このような耐震用止水板は、通常工場で一定長さに作られたものやコーナー部用に作られたものを、コンクリート構造体の目地部に合わせて施工現場で接合して必要な長さおよび形状とし、目地部に取り付けるようにしている。
【0004】
この耐震用止水板の接合方法としては、たとえば特許文献1,2などに開示されているように、ヒータを備えた接合用金型を用いる焼付け接合法が広く採用されている。
【0005】
この焼付け接合法では、耐震用止水板の横断面形状に対応する上下に分割され、ヒータを備えた専用の接合用金型を用意しておき、2つの止水板の接合面をそれぞれ接合に適した平面や傾斜面に切断した後、切断面をバフやグラインダなどで前処理して接合面にゴム糊を塗布して乾燥させる。次いで、各接合面を未加硫ゴムシートで覆うようにして貼り付けた後、接合用金型にセットして2つの耐震用止水板をヒータで加熱するとともに、上下に加圧して各未加硫ゴムシートを加硫して相互に焼付け接合するようにしている。
【0006】
ところが、このような焼付け接合法では、専用の接合用金型を必要とするとともに、ヒータの加熱用として、たとえば200V電源が必要であり、重量が50kg程度の接合用金型の現場への搬入や現場での電源確保が必要となる。
【0007】
また、通常、接合箇所が複数箇所あり、その都度接合用金型を移動する必要があり、状況によっては高い場所に重い接合用金型を設置しなければならない。さらに、接合用金型を用いる焼付け接合には、専門の熟練した作業者が必要となる。また、接合には、ゴム糊の乾燥時間として、例えば5〜10分、焼付け接合に例えば15〜25分かかり、準備作業などを含めると一箇所の接合に相当の長時間を要する。
【0008】
そこで、このような接合用金型を用いる焼付け接合法に代わる接合方法として、特許文献3に開示されているように、接合すべき2つの被接合体の対向する接合面を前処理した後接着し、この接着された被接合体同士の接着面の外側を覆ってカバーシート材を貼り付け、前記被接合体同士の接合面をまたぐとともに被接合体同士を挟んで対向する一対の固定金具を配置して、これら一対の固定金具を貫通する締付け部材で締め付けて固定することで接合する方法を提案している。
【特許文献1】特開平4−85431号公報
【特許文献2】特開平6−226859号公報
【特許文献3】特開2007−85060号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の接合方法によれば、重量のある専用の接合用金型やヒータ用の電源を必要とせず、簡易な治具を用いて熟練作業員でなくても現場で簡単に接合でき、接合時間も短くて済むものの、接合面をまたぐとともに、被接合体同士を挟んで固定金具を対向させ、ボルト・ナットを貫通させて締め付けて固定するため、接合面の前後の剛性が固定金具によって高くなってしまったり、使用材料が多く、作業工程の簡略化など、一層の改良が望まれている。
【0010】
この発明は、上記従来技術と要望に鑑みてなされたもので、重量のある専用の接合用金型やヒータ用の電源を必要とせず、簡易な治具を用いて熟練作業員でなくても、使用材料を削減して、工程も簡略化して現場で一層簡単に接合でき、接合時間も短くて済み、接合部以外の部分との基本性能の差異もほとんどない弾性止水板の接合方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる従来技術の課題を解決するこの発明の請求項1記載の弾性止水板の接合方法は、接合すべき2つの被接合体の対向する接合端面およびこれに連続する被接合体の表裏面を前処理した後、前記2つの被接合体に、前記接合端面同士を圧着し得る圧着用治具を取り付けて圧着して接着し、前記被接合体同士の接合面をまたぐとともに被接合体同士を挟んで対向する押え板を複数配置して、これら押え板を、貫通する締付け部材で締め付けて固定した後、前記圧着用治具を取り外して前記接合面の外側の被接合体の表裏面に養生部材を貼り付けるようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
また、この発明の請求項2記載の弾性止水板の接合方法は、請求項1記載の構成に加え、前記被接合体には、前記接合端面間に軟質のゴムまたは合成樹脂からなるバインダーを介装して圧着して接着するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
さらに、この発明の請求項3記載の弾性止水板の接合方法は、請求項1または2記載の構成に加え、前記被接合体が中空部を備える場合には、当該中空部を裏面側から切開した後、当該中空部の内側の前記接合面をまたぐよう内側止水シートを装着して接着し、前記中空部裏面の切開部分に当該切開部分を塞ぐ裏面止水シートを接着するようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
また、この発明の請求項4記載の弾性止水板の接合方法は、請求項1〜3のいずれかにまたは2記載の構成に加え、前記圧着用治具を、前記被接合体の外形に沿う形状に形成して前記被接合体に装着するようにしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
この発明の請求項1記載の弾性止水板の接合方法によれば、接合すべき2つの被接合体の対向する接合端面およびこれに連続する被接合体の表裏面を前処理した後、前記2つの被接合体に、前記接合端面同士を圧着し得る圧着用治具を取り付けて圧着して接着し、前記被接合体同士の接合面をまたぐとともに被接合体同士を挟んで対向する押え板を複数を配置して、これら押え板を、貫通する締付け部材で締め付けて固定した後、前記圧着用治具を取り外して前記接合面の外側の被接合体の表裏面に養生部材を貼り付けるようにしたので、現場で簡単に接合することができ、小さな押え板を複数配置することにより接合部以外の部分との基本性能の差異をほとんどなくして連結固定することができるとともに、使用材料を削減でき、工程も簡略化して現場で簡単に接合することができる。
【0016】
これにより、重量のある専用の接合用金型やヒータ用の電源を必要とせず、簡易な治具を用いて熟練作業員でなくても現場で短時間に接合することができる。
【0017】
また、この発明の請求項2記載の弾性止水板の接合方法によれば、前記被接合体には、前記接合端面間に軟質のゴムまたは合成樹脂からなるバインダーを介装して圧着して接着するようにしたので、バインダーを介装することで、接合端面同士を一層確実に接着することができる。
【0018】
さらに、この発明の請求項3記載の弾性止水板の接合方法によれば、前記被接合体が中空部を備える場合には、当該中空部を裏面側から切開した後、当該中空部の内側の前記接合面をまたぐよう内側止水シートを装着して接着し、前記中空部裏面の切開部分に当該切開部分を塞ぐ裏面止水シートを接着するようにしたので、被接合体が中空部を備える場合にも、中空部の内側の接合面をまたぐ内側止水シートで接合部以外の部分との基本性能の差異もほとんどなく、材料の使用量を抑えて現場で接合することができる。
【0019】
また、この発明の請求項4記載の弾性止水板の接合方法によれば、前記圧着用治具を、前記被接合体の外形に沿う形状に形成して前記被接合体に装着するようにしたので、圧着用治具を被接合体の表裏面に密着させて接合端面に均一な圧着力を加えることができ、一層強固に接合することができるとともに、短時間に能率よく接合作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図4は、それぞれこの発明の弾性止水板の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図であり、図1は接合完了状態の接合端面での横断面図およびそのA−A断面図、図2は、接合完了状態の平面図、図3は圧着用治具による接合状態の平面図および断面図、図4は中空部内側の接合準備状態の半裁状態の説明図である。また、図5および図6は、接合端面間にバインダーを介装して接合する場合にかかり、図5は接合完了状態の接合端面での横断面図およびそのA−A断面図、図6は、接合完了状態の平面図である。
【0021】
この弾性止水板の接合方法(以下、単に接合方法とする。)は、接合対象となる弾性止水板として、例えば図1(a)に横断面形状を示すような耐震用止水板10(以下、単に止水板10とする。)を設置現場で接合する場合に用いられる。
【0022】
この接合対象とされる止水板10は、例えば中央部に横断面形状が略ひし形状の中空のセンターバルブ11を備えるとともに、その両側に突き出した板状部の両側にそれぞれ2条の突状が形成されたサイドバルブ12を備えて構成されている。センターバルブ11は、表面側の突き出し量が大きい主部11aと裏面側の突き出し量が小さい副主部11bとで中空に形成されている。
なお、対象となる止水板10は、この形状に限るものでなく、中空部のないものであっても良い。
【0023】
(1)このような止水板10の接合方法は、まず、被接合体である2つの止水板10、10の寸法を調整した後、それぞれの端部を切断して接合端面10aを形成し、接着に必要な接合端面10aおよびこれに連続する止水板10の表裏面を仕上げるため、リューター、バフ、グラインダ等で研磨して前処理を行う。このとき止水板10、10がセンターバルブ11などの中空部を備える場合には、センターバルブ11の内側についても研磨して接着のための前処理を施す。
この前処理では、例えば接合端面10aの全面とセンターバルブ11の両側に隣接する突条のサイドバブル12までの表裏面とを研磨する。
【0024】
(2)次に、2つの止水板10、10にそれぞれに上下に貫通するボルト孔13を形成する。ここでは、一方の止水板10のサイドバルブ12の2条の突条の間にそれぞれ1個ずつ、合計2個のボルト孔13を形成している(図2参照)。
【0025】
(3)バインダー14を接合端面間に介装して接合する場合には、図5、6に示すように、止水板10の横断面形状に合わせて形成した加硫ゴムなどのバインダー14を用意するとともに、止水板10と同様に、接合面となる両側の接合端面とセンターバルブ11に隣接する突条までの表裏面を研磨して前処理を行う。
なお、バインダーを介装しない場合には、この工程を省略し、次ぎの工程を行う。
【0026】
(4)次に、それぞれの止水板10、10の接合端面10aから所定位置(後工程での作業に支障のない位置)に、図3に示すように、それぞれを圧着用治具15を表裏から挟むように装着し、止水板10、10の外側で取付用ボルト・ナット15cで締め付けて取り付ける。
この圧着用治具15は、止水板10の表面形状に対応する2つの表面用部材15a、15aと裏面形状に対応する2つの裏面用部材15b、15bとで構成され、取付用ボルト・ナット15cで締め付けて固定するとともに、それぞれの裏面用部材15b、15bの両端部には、それぞれの止水板10、10に取り付けた表面用部材15aと裏面用部材15bとを互いに引き寄せるようにして接合端面同士を圧着する2本の圧着用ボルト・ナット15dを備えて構成してある。
この圧着用治具15のそれぞれの表面用部材15a、15aと裏面用部材15b、15bを2つの止水板10、10の接合端面10a、10aに隣接する位置に取付用ボルト・ナット15cで取り付けた後、接合すべき前処理を施した接合端面10a、10aおよびこれに隣接する表裏面を清掃・脱脂などを行い、接合端面10a、10aに接着剤を塗布する。
なお、図5および図6に示すように、バインダー14を介装する場合には、バインダー14の両側の接合端面などにも清掃・脱脂を行った後、接合端面に接着剤を塗布する。
この接着剤としては、止水板10の素材によって適宜選択すれば良く、例えばゼリー状瞬間接着剤を用いる。
【0027】
(5)こうして接着剤を接合端面に塗布した後、圧着用治具15の圧着用ボルト15dを操作して接合端面10a、10aを圧着するように軸力を加え、止水板10、10同士の接合端面10a、10a(バインダー14を介装する場合には、バインダー14および接合端面10a、10a)を完全な接着状態にする。
止水板10、10の接合端面10a、10aの接着が完了した後、図2に示すように、接合面10bをまたぐとともに、止水板10の表裏面に押え板16を予め形成したボルト孔13に合せて当て、止水板10を貫通する締め付け部材であるボルト・ナット16aで締め付けて止水板10、10を機械的に連結固定する。
【0028】
(6)この後、取付用ボルト・ナット15cを緩めて圧着用治具15を取り外し、2つの止水板10、10の接合面10bの外側の表裏面にシート状のゴムなどの養生部材であるカバーシート材17の表面用カバーシート17a、裏面用カバーシート17bで覆うよう貼り付ける。
なお、この止水板10のように、中空部11が設けてある場合には、カバーシート材17の貼り付け前に、中空部内側の処理を以下のようにして行う。
【0029】
(6−1)まず、止水板10、10の裏面側の副主部11bの中央に接合面10bと直角に切り込みを入れるとともに、この切り込みの両端に接合面10bと平行に切り込みを入れて横H字状に切開した後、図4に示すように、L型クランプ18を用いて切開状態を保持する。
(6−2)そして、止水板10、10の接合面を挟む両側の中空部内側全体に、図1に示すように、シート状のゴムなどの内側止水シート19を接着し、ステッシャーロールで圧接する。
(6−3)さらに、内側止水シート19のそれぞれの端部を覆うように補助内側止水シート20を主部11aの内側にのみ接着する。
(6−4)中空部11の副主部11bの切開状態を保持していたL型クランプ18を取り外し、切開部分に接着剤を塗布して接着して塞いだ後、この部分を覆うように養生部材である裏面用カバーシート17bを接着する。
こうして止水板10に中空部11が設けられる場合には、中空部11の内側および裏面の副主部11bの養生が終了した後、中空部11の表面に上記(6)の工程で説明した養生部材であるカバーシート材17である表面用カバーシート17aを接着して止水板10、10の接合が完了する。
【0030】
この接合方法によれば、接合すべき2つの被接合体である止水板10、10の対向する接合端面10a、10aおよびこれに連続する被接合体である止水板10,10の表裏面を前処理した後、2つの被接合体に、接合端面10、10a同士を圧着し得る圧着用治具15を取付用ボルト・ナット15cで取り付けて圧着用ボルト・ナット15dを締め付けることで圧着して接着し、被接合体である止水板10、10同士の接合面10bをまたぐとともに被接合体である止水板10、10同士を挟んで対向する押え板16を複数を配置して、これら押え板16を、貫通する締付け部材であるボルト・ナット16aで締め付けて固定した後、圧着用治具15を取り外して接合面の外側の被接合体である止水板10、10の表裏面に養生部材であるカバーシート材17の表面用カバーシート17a、裏面用カバーシート17bを貼り付けるようにしたので、現場で簡単に接合することができ、小さな押え板16を複数配置することにより接合部以外の部分と接合部の可撓性や止水性などの基本性能の差異をほとんどなくして連結固定することができる。
【0031】
また、接合のための使用材料も接着剤と表裏面の養生部材である表面用カバーシート17a、裏面用カバーシート17bだけであり、使用材料を削減することもでき、工程も焼き付け接合法に比べて簡略化でき、現場で簡単に接合することができる。
【0032】
これにより、重量のある専用の接合用金型やヒータ用の電源を必要とせず、簡易な治具を用いて熟練作業員でなくても現場で短時間に接合することができる。
【0033】
また、この接合方法で、被接合体である止水板10、10には、接合端面10a、10a間に軟質のゴムまたは合成樹脂からなるバインダー14を介装して圧着して接着するようにすれば、バインダー14を介装することで、接合端面10a、10a同士の場合に比べて軟質のゴム等によって接合端面10a、10a同士を一層確実に密着させることができ、接合強度の増大を図ることができる。
【0034】
さらに、この接合方法で、被接合体である止水板10が中空部11を備える場合には、中空部11を裏面側から切開した後、中空部11の主部11a内側の接合面10bをまたぐように内側止水シート19を装着して接着し、中空部11裏面の切開部分に切開部分を塞ぐ裏面止水シートである裏面用カバーシート17bを接着するようにしたので、被接合体である止水板10が中空部11を備える場合にも、中空部11の内側の接合面をまたぐ内側止水シート19(および補助内側止水シート20)で接合部以外の部分との可撓性や止水性等の基本性能の差異をほとんどなくして現場で接合することができる。また、中空部11を備える止水板10の場合でも内側止水シート19や補助内側止水シート20を用いるだけで良く、接合のために用意する材料の使用量を抑えて接合することができる。
【0035】
また、この接合方法によれば、圧着用治具15を、被接合体である止水板10の外形に沿う形状に形成して被接合体である止水板10,10に装着するようにしたので、圧着用治具15を被接合体である止水板10、10を貫通させたボルト・ナットなどを用いることなく、止水板10、10の外側で取付用ボルト・ナット15cで締め付けることで、止水板10、10の表裏面に密着させ、圧着用ボルト・ナット15dで接合端面10a、10aに均一な圧着力を加えることができ、短時間に能率よく接合作業を行うことができるとともに、均一かつ強固に接合することができる。
【0036】
また、圧着用治具15や押え板16を用いて接合を行えば良く、接合に熟練を必要とせず、誰もが簡単に接合することができる。
【0037】
なお、上記実施の形態では、止水板同士の連結固定に2箇所の押え板を用いるようにしたが、連結固定箇所をさらに増やすようにしても良く、1箇所当たりのボルト・ナットなどの締付け部材を増大するようにしても良い。
また、押え板の形状は平板に限定されるものではなく、図7に示す押え板16Aのような波形形状等他の形状であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の弾性止水板の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図で、接合完了状態の接合端面での横断面図およびそのA−A断面図である。
【図2】この発明の弾性止水板の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図で、接合完了状態の平面図である。
【図3】この発明の弾性止水板の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図で、圧着用治具による接合状態の平面図および断面図である。
【図4】この発明の弾性止水板の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した一実施の形態にかかる工程説明図で、中空部内側の接合準備状態の半裁状態の説明図である。
【図5】この発明の弾性止水板の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した他の一実施の形態にかかる工程説明図で、接合端面間にバインダーを介装して接合する場合の接合完了状態の接合端面での横断面図およびそのA−A断面図である。
【図6】この発明の弾性止水板の接合方法を耐震用止水板の接合に適用した他の一実施の形態にかかる工程説明図で、接合完了状態の平面図である。
【図7】この発明の弾性止水板の接合方法を耐震用止水板の接合に適用したさらに他の一実施の形態にかかる接合完了状態の端面図である。
【符号の説明】
【0039】
10 止水板(耐震用止水板)
10a 接合端面
10b 接合面
11 センターバルブ
11a 主部
11b 副主部
12 サイドバルブ
13 ボルト孔
14 バインダー
15 圧着用治具
15a 表面用部材
15b 裏面用部材
15c 取付用ボルト・ナット
15d 圧着用ボルト・ナット
16 押え板
16a ボルト・ナット
17 カバーシート材
17a 表面用カバーシート
17b 裏面用カバーシート
18 L型クランプ
19 内側止水シート
20 補助内側止水シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接合すべき2つの被接合体の対向する接合端面およびこれに連続する被接合体の表裏面を前処理した後、
前記2つの被接合体に、前記接合端面同士を圧着し得る圧着用治具を取り付けて圧着して接着し、
前記被接合体同士の接合面をまたぐとともに被接合体同士を挟んで対向する押え板を複数配置して、これら押え板を、貫通する締付け部材で締め付けて連結固定した後、
前記圧着用治具を取り外して前記接合面の外側の被接合体の表裏面に養生部材を貼り付けるようにしたことを特徴とする弾性止水板の接合方法。
【請求項2】
前記被接合体には、前記接合端面間に軟質のゴムまたは合成樹脂からなるバインダーを介装して圧着して接着するようにしたことを特徴とする請求項1記載の弾性止水板の接合方法。
【請求項3】
前記被接合体が中空部を備える場合には、当該中空部を裏面側から切開した後、当該中空部の内側の前記接合面をまたぐよう内側止水シートを装着して接着し、前記中空部裏面の切開部分に当該切開部分を塞ぐ裏面止水シートを接着するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の弾性止水板の接合方法。
【請求項4】
前記圧着用治具を、前記被接合体の外形に沿う形状に形成して前記被接合体に装着するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の弾性止水板の接合方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−101005(P2010−101005A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−270873(P2008−270873)
【出願日】平成20年10月21日(2008.10.21)
【出願人】(000196624)西武ポリマ化成株式会社 (60)
【Fターム(参考)】