説明

弾球遊技機

【課題】 機構板には遊技領域に打込まれた遊技球を集合させる打込み球集合樋と、上球皿から溢れる景品球を下球皿にオーバーフローさせるためのオーバーフロー樋が設けられているが、従来は打ち込み球集合樋とオーバーフロー樋が立体的に交差するようになっていて機裏側への出っ張りが大きい問題点があった。
【解決手段】 遊技板10の下辺に当接し且つ表面が遊技板10と面一になるように前枠2側に取付けられ表側に発射レールを設けてなる球発射基盤19と、遊技板10の遊技領域に打込まれた遊技球を集合させる打込み球集合樋22とを有する弾球遊技機において、前記打込み球集合樋22を球発射基盤19の裏側に形成すると共に打込み球集合樋22の球流路22sの奥端(遊技板10の表面に近い側)の位置を遊技板10の後面より前寄りに設定してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機、雀球遊技機など、遊技球を発射して遊技を行う弾球遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばパチンコ機は、外枠の前面に前枠がありその前枠に遊技板が嵌め込まれている。そして前枠には、遊技板の下辺を支えるように球発射基盤が形成されている。この球発射基盤は、通常、遊技板とほぼ同じ厚さに形成されていて表面が遊技板と面一になっており、その表面に遊技球を打ち出すための発射レールが取り付けられている。
【0003】
一方、前枠の裏側には遊技板と球発射基盤の裏面をカバーするように機構板が取り付けられている。周知のように機構板には、遊技球を貯める球タンクと、遊技球を景品球や貸球として放出する球放出装置と、球放出装置から放出された遊技球を上球皿に導く球放出樋と、遊技板の遊技領域に打ち込まれた遊技球を集合させる打込み球集合樋と、上球皿から溢れる景品球を下球皿にオーバーフローさせるためのオーバーフロー樋など多数の部品が集約設置されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記機構板は、打ち込み球集合樋とオーバーフロー樋が立体的に交差するようになっていて、パチンコ機の裏側への出っ張りが大きい問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
遊技板の下辺に当接し且つ表面が遊技板と面一になるように前枠側に取り付けられ表側に少なくとも発射レールを設けてなる球発射基盤と、遊技板の遊技領域に打ち込まれた遊技球を集合させる打込み球集合樋と、を有する弾球遊技機において、前記打込み球集合樋を球発射基盤の裏側に形成すると共に打込み球集合樋の球流路の奥端(遊技板の表面に近い側)の位置を遊技板の後面より前寄りに設定してなる弾球遊技機を提供する。
【0006】
この弾球遊技機は、球発射基盤の裏側に打込み球集合樋を形成して球流路の奥端の位置を遊技板の後面より前寄りに設定したため、打込み球集合樋の裏側への出っ張りを少なくすることができる。また、打込み球集合樋を球発射基盤に設けたため、打込み球集合樋に貯まるセーフ球の重量を球発射基盤を介して前枠が分担することになり、その分機構板に掛かる負担が軽くなる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の弾球遊技機は、球発射基盤の裏側に打込み球集合樋を形成して球流路の奥端の位置を遊技板の後面より前寄りに設定したため、打込み球集合樋の裏側への出っ張りを少なくすることができる。従って打込み球集合樋の後側のスペースを有効に活用することができる。また、打込み球集合樋を球発射基盤に設けたため、打込み球集合樋に貯まるセーフ球の重量を球発射基盤を介して前枠が分担することになり、その分機構板に掛かる負担を軽くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】パチンコ機の下半部を示す中央縦断面図である。
【図2】パチンコ機の正面図である。
【図3】パチンコ機の裏面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】ガラス扉枠を開いて示すパチンコ機下半部の正面図である。
【図6】セット基盤を外して示すパチンコ機下半部の背面図である。
【図7】図5のX−X線断面図である。
【図8】ガラス扉枠を開いた状態を示す図5のX−X線断面図である。
【図9】図5のY−Y線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の実施の形態を弾球遊技機たるパチンコ機を例に図面を参照しつつ説明する。なお、図1はパチンコ機の下半部を示す中央縦断面図、図2はパチンコ機の正面図、図3はパチンコ機の裏面図、図4はパチンコ機の側面図、図5はガラス扉枠を開いて示すパチンコ機下半部の正面図、図6はセット基盤を外して示すパチンコ機下半部の背面図、図7は図5のX−X線断面図、図8はガラス扉枠を開いた状態を示す図5のX−X線断面図、図9は図5のY−Y線断面図である。
【0010】
パチンコ機は、縦長長方形の枠形態である外枠1に、片開きドア状に開閉自在なように前枠2を蝶着してなる。前枠2は合成樹脂製であって、その前面に片開きドア状に開閉自在なようにガラス扉枠3が軸着されており、また、そのガラス扉枠3より下の位置に灰皿付きの下球皿4と操作ハンドル5が設けられている。前記ガラス扉枠3の前面下部には上球皿6と球貸用入出力装置7が形成されている。この球貸用入出力装置7は、プリペイドカード式の台間球貸機(図示せず)に購入金額等を入力する入力ボタン8,8と、その台間球貸機から出力された残額等の情報を表示するデジタル式の表示部9とからなる。
【0011】
一方、前枠2には遊技板10が着脱自在に装着され、また、前枠2の裏面には片開きドア状に開閉自在なように機構板11が取り付けられている。この機構板11には、上から順に遊技球を貯める球タンク12と、球タンク12の遊技球を流下させる導出樋13と、遊技球の球圧を分散させるカーブ樋14と、景品球と貸球を放出する独立した二つの球放出装置15と、球放出装置15から放出された遊技球を導く球放出樋16と、球タンク12の遊技球をカーブ樋14から抜き取る球抜き樋17が設けられている。
【0012】
なお、従来の機構板は、球放出樋が上球皿に直接繋がっていて貯まった遊技球の重量をもろに受ける構造になっていたが、本発明の機構板11は球放出樋16の下端を開放された底無し状態とし、上球皿6に対して後述する連絡樋18を介して間接的に連通させるようにしてある。これによって球放出樋16に遊技球の重量が加わらなくなるから機構板11に掛かる負担が軽くなる。
【0013】
また、前枠2には遊技球を遊技板10の遊技領域に打ち出すための球発射基盤19が設けられている。この球発射基盤19は前枠2の固定部品であって、遊技板10の下辺に当接してそれを下支えし且つ表面が遊技板10と面一になるように前枠2に取り付けられており、遊技球を打ち出す発射レール20とオーバーフロー樋21が表側に設けられ、また、遊技領域に打ち出した遊技球を集合させて排出する打込み球集合樋22が裏側に設けられている。
【0014】
前記球発射基盤19の裏側には、図3において右端をヒンジ中心として回動し且つ他端を着脱自在な公知のボタン型パネルファスナー23(商品名「ナイラッチ:登録商標」)で固定したカバー形態のセット基盤24が被さっている。なお、セット基盤24には、表裏両面に複数の制御基盤25,25…が設置される。
【0015】
このセット基盤24と球発射基盤19の図3において右上コーナー部分には、機構板11の球放出樋16の下端開口に連通する連絡樋18が形成されている。この連絡樋18は、前記球放出樋16の直下に対応する部分が仕切板26によりメイン通路18aとサブ通路18bの二つに分けられており、メイン通路18aが上球皿6に連通し、サブ通路18bがオーバーフロー樋21に連通する。
【0016】
オーバーフロー樋21は上球皿6に入りきらない景品球を下球皿4に導くためのもので、前記のように球発射基盤19の表側、つまり球発射基盤19とガラス扉枠3の間のスペースに形成され、上が前記連絡樋18のサブ通路18bに、また、下が下球皿4の放出口27に繋がっている。
【0017】
前記打込み球集合樋22は遊技領域に打ち込まれた遊技球(セーフ球とアウト球)を集合させて排出するためのものであって、球発射基盤19の裏側に形成され且つ前記セット基盤24によって覆われている。球発射基盤19は厚さ3mm前後の樹脂基盤に適宜補強リブを設けて剛性を高めたパネル構造であって板厚約19mm程度の遊技板10より薄いから、球発射基盤19の裏側に形成した打込み球集合樋22は、球流路22sの奥端(遊技板10の表面に近い側)の位置が遊技板10の後面より前寄りになる。
【0018】
なお、遊技領域に打ち込まれた遊技球のうち、入賞したいわゆるセーフ球は、入賞口ごとに設けた球検出器(図示せず)を作動させて入賞信号を発した後、図1に示したように遊技板10の裏面に固定した案内壁10aに沿って落下する。そして打込み球集合樋22の上の開口部は、そのようなセーフ球を誘導すべく遊技板10の後面より後ろに突出した位置にある。
【0019】
その他、図中符号28はセット基盤24と球発射基盤19の上部であって前記連絡樋18の横に設けた球抜き樋17用の連絡樋であり、球抜きされた遊技球が連絡樋28を介して打込み球集合樋22に合流する。
【0020】
また、連絡樋18のメイン通路18aには出口18cの直前にオーバーフロー樋21に通じるバイパス孔29が形成されており、そのバイパス孔29とメイン通路18aの出口18cを択一的に開閉する弁部材30がメイン通路18aの出口18cの下側に軸着されている。この弁部材30はバネなどの付勢手段(図示せず)によってメイン通路18aの出口18cを閉じる起立方向に跳ね上がるようになっており、上球皿6の後側に突出する受皿部材6aに押し倒され、その受皿部材6aと共にバイパス孔29を閉じる。
【0021】
次に本発明の弾球遊技機の動作について遊技球の流れを中心に説明する。先ず、台間球貸機にプリペイドカードを入れ、使用金額を入力ボタン8で入力すると、その金額分の遊技球が一方の球放出装置15から放出される。そして放出された遊技球は球放出樋16、連絡樋18のメイン通路18a、受皿部材6aを通って上球皿6に貯まる。この状態で操作ハンドル5を操作すると打球発射装置31が作動して発射レール20から遊技球を一個ずつ遊技領域に向けて打ち出す。
【0022】
遊技領域には入賞装置32が設けられていてそこに入った遊技球は前記のように球検出器によってセーフ球として認識され遊技板10の裏側を案内壁10aに沿って落下する。このセーフ球の発生により一方の球放出装置15が作動して遊技球が景品球として放出され、その景品球は球放出樋16、連絡樋18のメイン通路18a、受皿部材6aを通って上球皿6に貯まる。なお、球放出装置15から放出された景品球がメイン通路18aに確実に流入するのは、図3に示したように球放出樋16の流路がメイン通路18aに向けて傾斜しているためである。また、ここまでの説明で明らかなように実施形態の弾球遊技機は、個々の入賞口でセーフ球を検知して球放出装置15を作動させるようにしたため、従来の弾球遊技機(主として機構板)に設けられていたセーフ球処理装置が不要である。
【0023】
次に景品球の放出が続いて上球皿6が景品球で満杯になると連絡樋18のメイン通路18aも景品球で満たされる。その状態でさらに景品球が放出されると、メイン通路18aに入れない景品球が空いているサブ通路18bに入り、そこからオーバーフロー樋21を通って下球皿4に貯まる。
【0024】
ところでガラス扉枠3は、遊技中に開閉する可能性があるが、実施形態のようにガラス扉枠3と上球皿6が一体になっていると、ガラス扉枠3を開くことによって上球皿6と連絡樋18が引き離され、連絡樋18に残っている景品球が外部に零れ落ちる問題点がある。この問題に対し本発明は次のようなメカニズムで景品球の零れ落ちを防止している。
【0025】
すなわち図8のようにガラス扉枠3が開いて上球皿6が移動するとそれと一体の受皿部材6aも移動し、それに連れて弁部材30が跳ね上がるからメイン通路18aの出口18cが閉じてバイパス孔29が開く。そうするとメイン通路18aに残された残留分の景品球は跳ね上がった弁部材30に衝突してバイパス孔29に落下し、そのままオーバーフロー樋21に流れ込む。従って外部に零れない。また、ガラス扉枠3を閉じる場合も、メイン通路18aに景品球がなくて弁部材30の回動も妨げられないため、受皿部材6aが弁部材30を倒して図7の状態に戻る。
【0026】
なお、以上の動作をさらに確実にするには、オーバーフロー樋21にメイン通路18aの残留分の景品球が入る空きスペースが常に確保されているようにする必要がある。もしそのような空きスペースのない状態が発生するとすれば、ガラス扉枠3を開いたときにメイン通路18aの景品球がオーバーフロー樋21に流れずそのまま残るから、たとえ弁部材30が起立して景品球が外部に零れなかったとしても、ガラス扉枠3を閉じるときに弁部材30が景品球に当たって動かなくなり、結局ガラス扉枠3が閉じられない、という障害が発生する。
【0027】
そこで図5に示したようにオーバーフロー樋21の途中に球量検知センサーとして近接スイッチ33を設け、メイン通路18aの景品球分の空きスペースがオーバーフロー樋21に確保されるようにオーバーフロー樋21に貯まる景品球のレベルを規制するとよい。具体的には、近接スイッチ33の信号を受けて打球発射装置31又は球放出装置15を停止させる等して下球皿4の景品球を抜き出さざるを得ない状態にする。そうすることによりオーバーフロー樋21に常に必要十分な空きスペースが確保されるから、いつガラス扉枠3を開いてもメイン通路18aにある景品球がオーバーフロー樋21に流れて零れず、また、ガラス扉枠3も確実に閉じることができる。また、前記球量検知センサーは、オーバーフロー樋21に必要十分な空きスペースを確保するためのものであるから、図5のポイントが上限であるとするなら、そのポイントと下球皿4の放出口27の間のどこに設けてもよい。
【0028】
なお、上記構成は、「上球皿6と下球皿4をオーバーフロー樋21で連結すると共に上球皿6が満杯になった状態でさらに供給されるパチンコ球をオーバーフロー樋21から下球皿4に導くようになし、上球皿6を引き離す動作に伴ってパチンコ球の流路をオーバーフロー樋21側に自動的に切り替える切替手段(弁部材30)を設け、その切替手段の作動領域の一部又は全部がオーバーフロー樋21の中にあるようになっている弾球遊技機であって、前記オーバーフロー樋21に貯留可能なパチンコ球のレベルを、上球皿6がオーバーフロー状態にあって前記切替手段が作動したとき上球皿6から切り離されてオーバーフロー樋21に流れ込む残留分を受け入れてなお切替手段の作動領域が確保されるように制限するようにした弾球遊技機。」という発明の実施形態に相当する。この発明はガラス扉枠3と上球皿6が一体である場合の他、ガラス扉枠3の下に独立開閉自在な前面板(図示せず)を形成し、その前面板に上球皿6を設けた従来型の弾球遊技機にも適用可能である。また、切替手段の付勢手段は、上記したバネのような弾性部材の他、ソレノイドやモーターのような電気的駆動源を用いてもよい。
【0029】
しかして前記セーフ球は遊技板10の裏面に沿って落下し、打込み球集合樋22に集められて弾球遊技機の機裏側へと排出される。また、遊技領域に打ち込まれて入賞しなかった遊技球はアウト球口34に入ってアウト球となり、遊技板10の底から抜け落ちて打込み球集合樋22に集められ、セーフ球と同じく弾球遊技機の機裏側に排出される。
【0030】
以上本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば実施形態では打込み球集合樋22にセーフ球とアウト球を合流させるようにしたが、打込み球集合樋22をセーフ球専用に設定し、アウト球を別のルートで排出させるようにしてもよい。
【0031】
なお、上記実施形態にはさらに次のような発明が含まれている。
(1)アウト球の排出経路を前枠2に形成し、そのアウト球を機構板11を介することなく機外に排出するようにした弾球遊技機。この発明は、アウト球の排出経路が設けられていて構造が複雑であった従来の機構板に対し、構造が簡略化できる効果がある。
(2)セーフ球の排出経路を前枠2に形成し、そのセーフ球を機構板11を介することなく機外に排出するようにした弾球遊技機。この発明は、セーフ球の排出経路が設けられていて構造が複雑であった従来の機構板に対し、構造が簡略化できる効果がある。
(3)アウト球とセーフ球を集合させる排出経路を前枠2に形成し、そのアウト球とセーフ球を機構板11を介することなく機外に排出するようにした弾球遊技機。この発明は、アウト球とセーフ球の排出経路がそれぞれ設けられていて構造が複雑であった従来の機構板に対し、構造が簡略化できる効果がある。
(4)景品球及び/又は遊技球を上球皿6と下球皿4に導くための流路を前枠2に形成した弾球遊技機。この発明は、景品球及び/又は遊技球を上球皿6と下球皿4に導くための流路が設けられていて構造が複雑であった従来の機構板に対し、構造が簡略化でき、しかも機構板に景品球及び/又は遊技球の球圧が殆ど加わらない効果がある。
(5)遊技板10の裏面にセーフ球を下方に案内する案内壁10aを固定し、この案内壁10aを前枠2に形成した打込み球集合樋22に連通させ、セーフ球を案内壁10aから打込み球集合樋22に導くことによって機構板11を介することなく機外に排出させるようにした弾球遊技機。この発明は、打込み球集合樋が設けられていて構造が複雑であった従来の機構板に対し、構造が簡略化できる効果がある。
(6)打込み球集合樋22とオーバーフロー樋21など従来型機構板の下半部に設けられていた球流路を前枠2に形成することにより機構板11の下半部を嵩上げし、それによって空いた前枠2の裏側スペースに制御基盤25,25…装着用のセット基盤24を独立設置してなる弾球遊技機。この弾球遊技機は、従来型機構板に取り付けられていた複数の制御基盤25,25…を、機構板11とは別体であるセット基盤24に集約させることができるため、機構板11から制御基盤25,25…の電気コード類をなくすることができる。その結果、機構板11を開閉するに際して制御基盤25,25…の電気コード類を着脱する必要がなくなるから、機構板11を開放して行う遊技板10の点検作業が効率よく行える。また、機構板11を開放するだけで遊技板10の着脱が行えるため、遊技板10の交換作業も効率よく行える。なお、セット基盤24の上端の位置が遊技板10の下端の位置より若干高くても、セット基盤24と遊技板10の間に適度な空間があれば、例えば建具の戸板を着脱するごとく、遊技板10を傾けつつ下端を先に差し入れてから上端を嵌める、という要領で着脱することは可能であるが、好ましくは、セット基盤24の上端の位置を遊技板10の下端の位置より低くなるように設定しておくのがよい。そうすることにより遊技板10を真っ直ぐに立てた状態で着脱することができるからなお一層作業性が向上する。
また、セット基盤24を球流路や機構板11から独立設置した結果、制御基盤25,25…と球流路の間に適度な空間(好ましくは2.5cm〜3.0cm)を設けることが可能になり、そうするだけで遊技球同士の衝突等で発生するノイズの影響から制御基盤25,25…を保護することができる。ちなみに従来は、制御基盤25,25…が機構板11に直付けされていて球流路と板厚約2mmの壁を隔てて隣り合わせになっていたから、遊技球同士の衝突等により発生するノイズの影響を受けて制御基盤25,25…が誤作動を起こす不具合があった。
【符号の説明】
【0032】
2 …前枠
4 …下球皿
6 …上球皿
10…遊技板
19…球発射基盤
20…発射レール
21…オーバーフロー樋
22…打込み球集合樋
22s…球流路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技板の下辺に当接し且つ表面が遊技板と面一になるように前枠側に取り付けられ表側に少なくとも発射レールを設けてなる球発射基盤と、
遊技板の遊技領域に打ち込まれた遊技球を集合させる打込み球集合樋と、を有する弾球遊技機において、
前記打込み球集合樋を球発射基盤の裏側に形成すると共に打込み球集合樋の球流路の奥端(遊技板の表面に近い側)の位置を遊技板の後面より前寄りに設定してなることを特徴とする弾球遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−115619(P2011−115619A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−54914(P2011−54914)
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【分割の表示】特願2001−243681(P2001−243681)の分割
【原出願日】平成13年8月10日(2001.8.10)
【出願人】(000144522)株式会社三洋物産 (4,662)
【Fターム(参考)】