説明

微粉除去の装置およびその方法/システム

処理される供給混合物(例えば、鉄を含んだぺレット、チップおよび粉塵)内の目的物から微粉を分離するために装置、方法およびシステムが用いられる。例えば、流路を規定するエンドレスベルトの少なくとも一部が水平に対して傾斜(例えば、目的物に関連した安息角より大きいけれども除かれる微粉に関連した安息角より小さい水平に対しての角度にある傾斜)を上へ移動可能である。さらに、傾斜を転げ落ちる微粉を妨害するために障害要素がエンドレスベルト上で使用されてよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的物(例えば、鉄を含んだペレット、薬剤のタブレット、粗い小石および砂材、石炭、等々)の処理に用いるためのシステム、装置および/又は方法に関するものである。さらに詳しくは、本発明は処理される目的物(例えば、丸みを帯びたそのままの鉄を含んだペレット、ペレット切りくず、およびペレット粉塵を含む供給混合物のような微粉と目的物の混合物)からの微粉の分離に関する。
【背景技術】
【0002】
微粉を除去するための材料の選択的なふるい分けは種々の産業において比較的一般的な作業である。例えば、そのようなふるい分け又は分離の方法は鉱業、食品製造、木製品製造、医薬品製造、等々のような用途に一般的に用いられる。
ペレット、鉱石、集塊岩、又は他の粗原料の分粒のための種々の技術が述べられてきた。例えば、粗原料から微粉を分離するために典型的に用いられる分離方法は振動装置および/又は篩い装置を採用する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
鉄鉱石およびタコナイト鉱業において、全世界で2億トンより多い鉄鉱石のペレットが産出され、そして製鉄溶鉱炉に供給される前の選別を最も必要とする。現行のペレットの選別は通常は振動篩い装置を使用して達成されてきた。しかしながら、そのような振動篩い装置は資本コストおよび運転コストが非常に高く(例えば、そのような装置に付随する維持費)、供給混合物(例えば、ペレット、粉塵、ペレット切りくず、等々を含む供給混合物のような)からの微粉の分離を不経済とする。さらに、そのような振動篩い装置は微粉から分離されるペレット全体の物理的破損および摩滅をもたらす。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によるシステム、装置および/又は方法は従来用いられあるいは記載の他の分離システムおよび分離方法に関してここに述べられる1つ以上の問題を解決する。
供給混合物(例えば、ペレット粉塵とペレット切りくずと一緒に丸みのある鉄を含んだペレットのような目的物および微粉を含む供給混合物)から目的物の分離で用いる本発明による微粉除去装置の1つの態様はエンドレスベルトを含む。このエンドレスベルトの少なくとも一部は水平面に対しての傾斜(すなわち、傾斜は水平面に対して目的物に関連した安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい角度をなしている)を上方へ移動し得る。
【0005】
このエンドレスベルトは所定の長さを有するエンドレス基底部とその基底部から延びる第1および第2の側壁を含む。このエンドレス基底部と第1および第2の側壁はその中に供給混合物を受け入れるために構成されるエンドレスベルトの流路を規定する。さらに、エンドレスベルトは複数個の障害要素を含み、各障害要素は、供給混合物が流路に供給されそしてエンドレスベルトの部分が傾斜を上方へ移動されると、微粉が傾斜を流下するのを少なくとも1つの表面部分が妨げるようにエンドレス基底部の第1位置と第2位地の間に延びる少なくとも1つの表面部分を含む。さらに、この微粉除去装置はエンドレスベルトの部分が傾斜を上方へ移動させるためにエンドレスベルトと連結している駆動装置を含む。
【0006】
この装置の1つ以上の態様において、各障害要素の少なくとも1つの表面部分はエンドレス基底部の長さに対して非直交であってよく、かつ/又は各障害要素は供給混合物ののうちの目的物の最大断面寸法の50%以下である厚さを有する。
他の態様において、傾斜は水平面に対して目的物に関連した安息角より大きいが目的物に関連した安息角より5°大きい角度より小さい角度をなしてよい。
【0007】
この装置の他の態様において、各障害要素の少なくとも1つの表面部分はエンドレスベルトの幅を横切ってかつエンドレス基底部の長さに直角に延びる平面に対してある角度をなして位置付けられる表面を含む。さらに、エンドレスベルトの幅を横切ってかつエンドレス基底部の長さに直角に延びる平面に対する角度は、処理される目的物に対する安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さいくてよい。
【0008】
さらに、この装置の他の態様において、複数個の障害要素は、第1の側壁に対してある角度(例えば、処理される目的物に対する安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい角度)をなして下方にかつエンドレスベルトの幅を部分的に横切って延びる第1の組の細長い障害要素と、第2の側壁に対してある角度(例えば、処理される目的物に対する安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい角度)をなして下方にかつエンドレスベルトの幅を部分的に横切って延びる第2の組の細長い障害要素を含む。第1および第2の細長い障害要素は連続の‘S’流れ模様がそれによって規定されるような交互の配置で提供される。
【0009】
この装置の他の態様において、水平面に対しての傾斜を上方へ移動し得るエンドレスベルトの少なくとも一部のエンドレス基底部は、実質的に平面配置に維持される(例えば、1つ以上のローラーを用いて)。
さらに、1つの態様において、水平面に対しての傾斜を上方へ移動し得るエンドレスベルトの少なくとも一部のエンドレス基底部は、供給混合物との接触のために織り目加工された表面(例えば、平滑面であるのと対照的に)を含んでもよい。
【0010】
他の態様において、エンドレスベルトの第1および第2の側壁は、エンドレスベルトの基底部から、基底部から第1および第2側壁の遠位末端までの垂直に測定される所定の距離に延びる。この所定の距離は供給混合物のうち目的物の最大断面寸法の3倍より大きくてよい。
さらに、他の態様において、第1および第2の側壁の各々は柔軟な側壁(例えば、波形を付けた側壁)を含む。柔軟な側壁はエンドレスベルトの流路に隣接した1つ以上の開口部を規定する1つ以上の表面を含む。
【0011】
1つ以上のたわみ要素(例えば、プラグ要素、一体化して成形されたプラグ、スカート要素、等々)は流路に隣接した実質的に平らな側壁を形成するための1つ以上の開口部に関連して位置付けられる。
さらに、この装置は供給混合物から除去される微粉の1つ以上の特性を監視するために操作可能な監視装置を含んでもよく、またそのような監視による代表的な出力を提供してもよい。その出力に基いてエンドレスベルトの速度および/又は傾斜の角度が調整され得る。
【0012】
その上さらに、この装置は供給混合物のうちの目的物からの微粉の除去および/又は微粉の分離を支援するために1つ以上の機械的補助装置(例えば、ベルトラッパー、ベルト振動機、ベルトワイパー、ベルトブラシ、偏心ローラー、およびベルト散水機の少なくとも1つ)を含んでもよい。加えて、実質的にエンドレスベルトの全幅を横切って目的物の配分をもたらすために配分装置が使用されてよい。
【0013】
本発明による供給混合物(例えば、目的物および微粉を含む供給混合物)からの目的物の分離に用いる方法は、エンドレスベルトの少なくとも一部が第1位置と第2位置との間の傾斜(すなわち、第2位置は第1位置に比べて高い)を上方へ移動することを含む。前記傾斜は、水平面に対して目的物に関連した安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい角度である角度をなしている。
【0014】
前記エンドレスベルトは所定の長さを有するエンドレス基底部とその基底部から延びる第1および第2の側壁を含む。このエンドレス基底部と第1および第2の側壁はその中に供給混合物を受け入れるために構成されるエンドレスベルトの流路を規定する。さらに、このエンドレスベルトは複数個の障害要素を含み、各障害要素は、供給混合物が流路に供給されそしてエンドレスベルトの部分が傾斜を上方へ移動すると、少なくとも1つの表面部分が微粉の傾斜での流下を妨げるようにエンドレス基底部の第1位置と第2位地の間に延びる少なくとも1つの表面部分を含む。
【0015】
さらに、前記方法は流路内で供給混合物を受け入れることを含む。エンドレスベルトの少なくとも一部が傾斜を上方へ移動すると、供給混合物のうちの目的物は第1位置に向かって下方向に流れそして微粉は第2位置に向かって上方へ移動する。
前記方法の1つ以上の態様において、各障害要素の少なくとも1つの表面部分はエンドレス基底部の長さに対して非直交であってよく、そして/又は各障害要素は供給混合物のうちの目的物の最大断面寸法の50%以下である厚さを有してもよい。
【0016】
他の態様において、前記傾斜は水平面に対して目的物に関連した安息角より大きいが目的物に関連した安息角より5°大きい角度より小さい角度をなしてよい。
本発明による方法の種々の態様は、上記のように微粉除去装置の1つ以上の態様を含む。さらに、微粉除去装置のみ又は1つ以上の他の分離装置および/又は削除される微粉のコンベヤー(例えば、少なくともエンドレスベルトの主要部と一列に並べられそしてその下に位置されるコンベヤー)と組み合わせて含むシステムが記載される。
【0017】
本発明の上記の要旨は、本発明の各態様又はすべての実施を記載することを意図されない。本発明の更なる完全な理解とともに、本発明の利益は、添付する図面と併せて解釈される前記の請求項および以下の詳細な記載を参照することによって明らかになりそして真価が認められるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、お一般的には図1を参照して記載されるであろう。本発明の種々の態様は1つ以上のさらなる分離装置とともに図1〜図7および/又は図9〜図11に示されるような装置を用いる微粉分離で用いる図8に示される回収系を含めて、図2〜図11を参照して記載されるであろう。
【0019】
組み合わせて示されていないかそのように特に記載されていなくても1つの態様からの要素は他の態様の要素と組み合わせて用いられ得るということ、そして本発明はここに記載される特別な態様に限定されずあくまで添付する請求項にのみ記載されるということは当業者には明らかになるであろう。さらに、ここに記載される本発明の態様は必ずしも尺度で示されていない多くの要素を含むこと、そしてここに示される態様は営利的な使用のために拡大され得るということが認識されるであろう。
【0020】
ここで用いられとき、“目的物”という言葉は供給混合物の一部でありかつ混合物のうちの微粉から分離されるべき目的物を示す。1つの態様において、処理される目的物は類似した大きさと形状(例えば、均一の大きさと形状)から成る。例えば、本発明によって処理され得る目的物は鉄を含んだ目的物(例えば、丸みを帯びたそのままの鉄鉱石ペレット)、鉱物を含んだ鉱石、粗い小石および砂材(例えば、タコナイトペレット、銅鉱石、ニッケル鉱石、又はクラス5の砂)、金属目的物(例えば、アルミニウムオキサイドペレット)、石炭、食品(例えば、エンドウ豆、豆、トウモロコシ、等)、プラスチック目的物(例えば、リサイクルプラスチック又はプラスチックペレット)、木製品(例えば、おがくず、木材ペレット、木材チップ)、農業製品(例えば、小麦、トウモロコシ、等々)、医薬品(例えば、薬物錠剤又はピル)、化学品(例えば、粉末、ビーズ、又は塊状薬品)、等を含むが、しかし明らかにこれらに限定はされない。
【0021】
1つの態様において、目的物は丸みを帯びた形状を有する。ここで丸みを帯びたが目的物の形状を示すために用いられるときは、目的物の外面は完全に円形である必要はない。例えば、丸みを帯びたという言葉は平面であるのと対立するものとして全外面が実質的に(すなわち、75%より広い)湾曲している目的物を包含するであろう。例えば、外面は楕円形であってよい。
【0022】
本発明は、平面であるのと対立するものとして実質的に全外面が湾曲しているより低く湾曲している目的物に対しても同様に用いられるということが認識されるであろう。例えば、平面であるのと対立するものとして全外面の25%より多くが湾曲している目的物と同様に、平面であるのと対立するものとして全外面の50%より多くが湾曲している目的物が本発明に従って処理されるであろう。実質的に平面の目的物も本発明に従って処理されるけれども、本発明は湾曲した外面を有する目的物にとって特に有利である。
【0023】
ここで用いられるとき、“微粉”という言葉は処理される目的物に関連して定義される。微粉は供給混合物中に目的物とともに存在しかつそれから分離されるべき材料(例えば、1つ以上の成分を含む材料)を示す。一般的に、微粉は目的物の大きさの約2分の1より小さい成分の大きさ(すなわち、微粉の成分の大きさ)を有する(すなわち、1個の目的物によって占められる空間の半分未満の体積を占める)。
【0024】
例えば、1つの態様において、本発明によって処理される供給混合物はそのままの鉄を含んだペレット(例えば、丸みを帯びた含鉄ペレット)、ペレットチップ、および粉塵を含む。“微粉”という言葉の定義に従って、この態様においては、微粉はそのままの含鉄ペレットの約2分の1の大きさ(例えば、1/2インチのペレット)より小さい供給混合物のすべての成分を含むことになる。言い換えれば、微粉はペレット粉塵と同様にペレットチップを含むことになる。
【0025】
ここで用いられるとき、“安息角”という言葉は目的物が滑り落ちるか又は崩落していくよりむしろ表面に堆積して持ちこたえる水平面と関連した最も急勾配の角度を示す。安息角(angle of repose)は時には、静止角(angle of rest)として言及されかつ目的物の大きさ、形状、比重、および組成に依存して変わるであろう。
【0026】
ここでの記載から明らかであるように、本発明の少なくとも1つの態様は異なった材料に対して異なった安息角を使用することに基いている。安息角の理論に基いて、図1に大まかに示されるように、機能的、効率的な微粉除去システム10が提供される。当業者は、この分離システムの多くの応用が、最終の望ましい製品(例えば、そのような微粉から分離された供給混合物のうちの目的物又は微粉)も同様に含む供給混合物からの望まれない微粉を分離するための他の業種と同様に、化学薬品、薬剤、食品、砂利で生産される種々の製品(微粉とともに)の種々の異なった安息角を測定することによって実施され得るということを認識するであろう。
【0027】
本発明はどのような特別な応用あるいは産業にも限定されない(例えば、ここで記載されるように、種々のタイプの目的物の分離が達成される)が、本発明は鉄を含んだペレト(例えば、丸みを帯びた鉄鉱石ペレット)を含む供給混合物からのペレット微粉の除去にとって特に有益である。例えば、1/2インチの大きさを有するあるタコナイトペレットに対して測定された安息角は約32°であると決定され、そしてペレット微粉の安息角は約34°であると決定された。前記目的物(例えば、鉄を含んだペレット)とそのような微粉との間の安息角におけるそのような相違は、本発明により微粉からペレットの分離を可能にする。
【0028】
言い換えれば、少なくとも1つの態様において、もし上方に動いている傾斜面が32°より大きいが34°より小さい角度に置かれ、そして供給混合物(微粉と一緒にそのようなペレットを含む)の一環として鉄を含んだペレットがそのように動いている傾斜面上に供給されるならば、丸みを帯びた鉄を含んだペレットが傾斜した面を転がり落ち、一方でペレット微粉は概して傾斜を流下することなくそして動いている傾斜した面によって運び上げられて運び去られ得るのかも知れない。
【0029】
分離は概して微粉を持ち去りかつペレットが表面を転がり落ちることを可能にする移動している傾斜した表面によってもたらされる。1つの態様において、コンベヤーベルトが動いている表面として用いられる。例えば、ベルトの角度が約33°又は33.5°に設定され、そしてペレットの適した供給速度で鉄を含んだペレットが供給される。概して、コンベヤーベルトはベルトの側面への損失を伴うことなくペレットがコンベヤーを流下することを可能にするために側壁を有する。
【0030】
加えて、供給混合物のうちの微粉から鉄を含んだペレットを分離するためにさらに有益に用いられ得る障害要素の配列(例えば、平坦なコンベヤーベルト表面に固定された低い高さの傾斜したゴム製ラグの配列)を設計するために同様の安息角理論を用いられ得る。例えば、傾斜した障害要素の配列によって構築される通路を微粉は保持するが鉄を含んだペレットが転がり落ちそして/又は障害要素を越えるために、障害要素(例えば、ラグ又はクリート)は33°に曲げられてよい。
【0031】
図1は、本発明による微粉除去装置12を含む微粉除去システム10の一般化した側面説明図を示す。図1の一般化は、微粉除去システム10が1つ以上の種々の組み合わせ(例えば、駆動装置90、調整要素92、機械的補助装置195、等の一般化を見よ)での本発明による1つ以上の種々の態様を含んでよいことを示すために提供される。
【0032】
例えば、ここでさらに論じられるように、微粉除去装置は、このシステム10を最適化するために、ベルト速度の機内変化を可能にする可変速駆動ベルトモーター、ベルトの角度の機内変動を可能にするためのベルトフレーム構造内の油圧シリンダー、目的物(例えば、そのままのペレット)から微粉分離の増加に役立つベルト下のラッパーおよび/又は振動機、ベルトの上端およびベルトの底面又は戻り工程でシステムの先端のベルト車の開放部に位置される、ベルトに付着しているいくらかの過剰の微粉を拭き取るための任意のベルトワイパーおよび/又はブラシ、ベルトの戻りに微粉を洗い落とすために含まれてよいベルト散水機を含んでよい。
【0033】
また、微粉除去装置は、砂埃の放出を減ずるためにベルトシステムの適当な場所に置かれるベルトカバーおよび集塵機覆い、微粉をベルトの上端に運び去って主たる微粉除去の構成要素として作用するために適当な角度で種々の方法でベルト表面に固定されるゴム、ウレタン、あるいは他の耐磨耗ラグのような障害要素、目的物(例えば、そのままのペレット)が転がり落ちそして微粉がベルトの上端に運び去られることを可能にするための供給の位置の変動、角度調節又は速度調節のようなシステムの種々のパラメーターの調節に用いられるプロセス調整フィードバックサブシステム、微粉除去用のベルト下の運び去りコンベヤー位置を含んでよい。
ここでの記載から明らかであるように、本発明による1つ以上の態様において1つ以上のこのような機能が用いられてよいということを当業者は認識するであろう。
【0034】
微粉除去設備10はエンドレスベルト30の上に供給される供給混合物18からの目的物31分離用の微粉除去装置12を含む。供給混合物18はここに記載されるように本発明により分離される少なくとも目的物31と微粉32(図2と4を見よ)を含む。供給混合物18から目的物31の分離(例えば、傾斜したエンドレスベルトを下へ異動する目的物31)において、そのような目的物31は目的物収集装置14によって集められる。同様に、供給混合物18のうちの微粉32は動いている傾斜されたエンドレスベルト30に乗せられてそして微粉収集装置16中に排出される。
【0035】
目的物収集装置14は供給混合物18から分離される目的物31を収集し、移動させ、動かし、あるいは別のやり方で操作するための任意の適した収集機器および/又はシステムであってもよい。本発明はどんな特別な目的物収集装置14にも限定されず、またコンベヤー、トラック、ローダー、ホッパー、等々のような装置を含んでもよい。
【0036】
微粉収集装置16は供給混合物18から分離される微粉32を収集し、移動させ、動かし、あるいは別のやり方で操作するための任意の適した収集装置および/又はシステムであってよい。本発明はいずれかの特別な微粉収集装置16に限定されず、またコンベヤー、トラック、ローダー、ホッパー、等々のような装置を含んでよい。
【0037】
図1に示されるように、1つの態様において、微粉収集装置はコンベヤーの長さを有する運び去りコンベヤー710を含んでよい。コンベヤー710はエンドレスベルト30の少なくとも主要部(すなわち、50%より広い部分)と一列に並べられてそしてその下に位置される。好ましくは、実質的に全エンドレスベルト30(すなわち、75%より広い部分)と一列に並べられてそしてその下に位置される。
【0038】
運び去りコンベヤー710は第1端部712と第2端部714の間に伸びてよい。エンドレスベルト30が下端部54に戻ると、傾斜を上方へ移動されかつ目的物から分離された微粉が運び去られ(例えば、上端部52からの排出で)かつ/又は下側の導管35に沿ってエンドレスベルト30に望ましくなく付いている微粉がコンベヤー710上に落ちるように、第2端部714は下端部54でエンドレスベルト30の下方に位置され、そして第1端部712はエンドレスベルト30の上端部52から外側に位置付けられる。
【0039】
1つの態様において、コンベヤー710は第1端部712で動作可能なように用意される第1ローラー722および第2端部714で動作可能なように用意される第2ローラー724を含んでもよい。エンドレスベルト726は微粉を1つ以上の他の収集装置(例えば、ここで記載のそれらの装置のような)への排出のため、微粉の第2端部714から第1端部712への移動用に用意される。
【0040】
運び去りコンベヤー710はエンドレスベルト30(例えば、主要な微粉除去コンベヤー)が正しい運転可能な角度につり上げられた後に導入され又は位置付けられる得る携帯用装置であってよい。この運び去りコンベヤー710は遊動輪上を運行する標準のコンベヤーであってよい。さらに、このコンベヤー710はエンドレスベルト30のためにコンベヤー710に支持構造79(例えば、油圧リフト機構)の間の場所に滑り込ませることを可能にする装置を含んでよい。
【0041】
微粉運び去りコンベヤー710は、主要な微粉除去エンドレスベルト30の下端部54に向いて押し戻されてよく、そして上端部52でエンドレスベルト30の上端を越えて広がってよい。エンドレスベルト30の下方又は真下、そしてエンドレスベルト30と一列に並べられて、この微粉運び去りコンベヤー710は、エンドレスベルト30の上端部52から落ちるか又は排出される、低い導管35に沿ってエンドレスベルト30の中間部から落ちている、そして下端部54により近い低い導管35に沿ってエンドレスベルト30の低部から落ちている微粉を集めるであろう。
【0042】
言い換えれば、エンドレスベルトを離れ落ちる微粉は、主要な微粉除去エンドレスベルト30の下方に位置付けられる付加的な微粉運び去りコンベヤー710によって集められそして運び去られるだろう。これは主要なエンドレスベルト30の下方に微粉の集積を減ずるかも知れない。そのような集積がもし生じると認められると休止時間と掃除が必要である操作および保守の問題となるかもしれない。
【0043】
一般的に、本発明による微粉除去装置12はエンドレスベルト30を含む。エンドレスベルト30の少なくとも一部は、図1のエンドレスベルト30のうちの登りの上側の導管34によって示されるように、水平面15に対する傾斜を上方へ移動し得る。さらに、概して、エンドレスベルト30はエンドレスベルト30の流路42を規定するその基底部40から延びる側壁36、38(図3に示される)を含む。
流路42は出口44を経由して供給源28から供給混合物18(例えば、鉄鉱石ペレット、ペレットチップ、ペレット粉塵のような少なくとも目的物と微粉)を受け取る。言い換えれば、流路42で受け取られる供給混合物18は供給混合物18のうちの微粉から分離されるべきである目的物を含む任意の供給混合物であってよい。
【0044】
本発明による供給源28の一部として又は微粉除去装置12の一部(例えば、筐体130とともに構成される)として採用されてよい分配装置520の1つの態様は、図9A〜9Bの各々側面図および平面図に示される。そこで示されるように、供給分配装置520は、目的物(例えば、ペレット)がベルト表面(例えば、図3に示されるようにベルト表面140)上に置かれると、ベルト30の実質的に全幅(例えば、ベルト30の基底部40)が目的物によって覆われるということを確実にする。
【0045】
例えば、いくつかの供給流は幅が微粉除去ベルトの幅より狭くてよい。微粉除去を最大化するために、少なくとも1つの態様において、微粉除去ベルト30の幅の利用は、目的物がベルト30上に供給される時にベルト30の実質的に全幅にわたって目的物の分配を用意することによって用いられるべきである。この“実質的に全幅”という言葉はベルトの幅の少なくとも75%を示し、しかしながら、1つ以上の他の態様においては、目的物はベルトの幅の90%より広くにわたって分配される。少なくとも1つの態様において、目的物はベルト30の全幅にわたって分配される。
【0046】
さらに、図9A〜図9Bに示されるように、1つの態様において、この分配装置520は、目的物がベルト30の実質的に全幅にわたって供給されるように目的物の受け取りとそれらのベルト30上への供給(例えば、分配)のためのホッパー522、あるいは任意の他の供給物受け取り容器、そして目的物を方向付けるための分配器装置524を含む。この分配器装置524は、目的物がベルト30の実質的に全幅にわたって供給されるように目的物を方向付けるに適した一定のパターンで配置される複数の又は一連の要素528を含む。
【0047】
1つの態様において、前記複数の要素528は図9Aおよび図9Bに示されるように複数のくさび形の柱を含む。この複数のくさび528は、目的物がベルトの幅の中心に供給されると、ベルト30の幅の全幅上の外へ(すなわち、ベルト30の壁に向かって)また下へ(矢印530の方向へ)分配されるようにホッパー522の内包表面上に一定のパターンで配置される。図9Bにおいて、このくさび528は物が傾斜した表面526を降るとより大きくなるピラミッド形状に配置される。しかしながら、目的物がベルト30の実質的に全幅にわたって供給されるように目的物を方向付ける複数の要素528の任意の配置が用いられてよい。
【0048】
供給混合物18が流路42に供給される混合物供給点は、エンドレスベルト30が水平面15に対する傾斜を上方へ移動すると、供給混合物18のうちの目的物31がエンドレスベルト30の登りの上側の導管34を下って移動するように、エンドレスベルト30の上側の導管34に沿った任意の位置にあってよい。さらに、目的物31がエンドレスベルト30の傾斜部を下って移動すると、供給混合物18のうちの微粉32はエンドレスベルト30の傾斜した上側の導管34を降りて来る目的物31の流れと反対に混合物の供給点を越えて運ばれる。この微粉32は、エンドレスベルト30がその下側の導管35に添って降下する(例えば、エンドレスベルト30の低い末端域54へ)と、例えば比重によって、エンドレスベルト30の上端部52で排出される。
【0049】
例えば、排出は微粉収集装置16中へ起こってよくそして/又はエンドレスベルト30の上端部52と下端部54の間の下側の導管35に沿って起ってよい。図2に示されるように、目的物31が上側の導管34を下方へ移動すると目的物31はエンドレスベルト30の下端部54で微粉除去装置12から排出される。目的物31は、任意の他の適した方法で目的物収集装置14中へ排出されてよく又は微粉除去装置12から除かれてよい。
【0050】
ここに記載される安息角理論の少なくとも一部に基いて、微粉32は供給混合物18から除かれ、そして供給混合物18のうちの目的物31はそれから分離される。言い換えれば、水平面15に対する傾斜60の角度は、その角度が目的物31に関連した安息角より大きいが微粉32に関連した角度より小さいように選ばれる。少なくとも1つの態様において、水平面15に対する傾斜60の角度は、目的物31に関連した安息角より大きいがまたそのような目的物31に関連した安息角より5°大きい角度より小さい。
【0051】
そのような方法において、目的物31は、排出のために傾斜を上端部域52まで上方へ移動しているエンドレスベルト30(すなわち、矢印17の方向に動いているベルト)の表面に固定される障害要素を用いて微粉32が運ばれる間に、エンドレスベルト30の上側の導管34を転げ落ちることが可能にされる。ここにさらに記載されるように、障害要素70、例えば、図2〜図5に示されるような要素は、本発明により目的物31からの微粉32の分離を促進するために用いられてもよい。
【0052】
本発明による微粉除去装置12は大きな供給容量に対する目的物31の効果的な分離を提供する。例えば、本質的に開かれた流路42は傾斜したエンドレスベルト30の上側の導管34を降る目的物31の自由な流れを可能とする。さらに、例えば、高い側壁の使用により、供給混合物18の容積流速は、そしてそれゆえ機械容量は、鉄を含んだペレットの供給混合物が毎時200トンであってよい。
【0053】
例えば、1つの態様において、エンドレスベルト30の広さ(W)は横4フィートであってまた高さが8インチの側壁を含んでよい。そのような装置は丸みを帯びた鉄を含んだペレットおよび微粉を含む毎時200トンの供給混合物18の分離を提供し得る。そのような広さ(W)が極めて大きい態様(例えば、図6に示されるように)において、エンドレスベルトの側壁間に延びる(すなわち、ベルトの幅にわたって)障害要素のパターンは、例えば、その流路内での多数のS流れ模様を形成して、幅を横切って並んだ複数の要素を含んでよい。
【0054】
さらに、本発明は、構造が特に単純である装置を用いる非常に効果的な分離を提供する。そのような単純さのために、本発明による微粉除去装置12は多くの従来型の機械に比べて大変低コストであるかもしれない。さらに、そのような低コストは、設備がさらに大きな商業的規模にスケールアップされると微粉除去装置12が規模を増大されるときにあてはまる。
【0055】
先に説明したように、図1は、微粉除去装置12を含む微粉除去システム10の一般化された側面説明図である。 図2は、図3の2−2線に沿った微粉除去装置12のうちのエンドレスベルト30の1つの態様の一般化された断面図であり、さらに、図3は、エンドレスベルト30の一般化された平面図である。さらに、図4および図5は、図2および3の各々に示されるエンドレスベルト30の一部のさらなる詳細な図を示す。
【0056】
図1に示されるように、微粉除去装置12はエンドレスベルト30を支持するための支持構造79を含む。このエンドレスベルト30は水平面15に対して微粉除去装置12の低側域54と上側域52の間の傾斜を上方へ移動可能である上側の導管34を含む。エンドレスベルト30の下側の導管35は微粉除去装置12の上側域52と低側域54の間を降下する方法で移動する。
【0057】
さらに、図1および図2に示されるように、エンドレスベルト30は、支持構造79内の開口部を経由した微粉32の排出後にエンドレスベルト30の下側の導管35が元に戻ることによる連続的な操作のための2つの第1のローラー72、74の周りに位置付けられる。概して、本発明によると、支持構造79は水平面15に対しての目的物31に関連した安息角より大きいが微粉32に関連した安息角より小さい角度で傾斜を上方に移動し得るエンドレスベルト30の少なくとも一部に位置付けして用いる要素を含む。
【0058】
既述のように、約1/2インチの大きさを有する鉄を含んだペレットに対して、その安息角が約32°でそしてペレット微粉のそれは約34°である。それ故に、そのような安息角を用いて、傾斜角はそのような成分を含む供給混合物のうちのペレット微粉からそのような鉄を含んだペレットを分離するために適切に定められることになる。
【0059】
1つの態様において、前記傾斜60の角度は目的物に関連した安息角よりも5°大きい角度未満であるべく選ばれる。そのような方法で目的物31の崩落は大きな割合の微粉がエンドレスベルト30の上側末端域52での排出のために上方へ運ばれて達成される。他の態様においては、傾斜60の角度は目的物に関連した安息角よりも3°大きい角度未満であり、また目的物に関連した安息角よりも2°大きい角度未満でさえあるべく選ばれてよい。他の態様において、傾斜60の角度は、目的物に関連した安息角よりも1°以上であるべく選ばれる。
【0060】
図1〜図5に示される典型的な態様において、2つの第1ローラー(上端ローラー74と下端ローラー72)は支持構造79によってその回転のために支持される。この上端ローラー74と下端ローラー72は固定されかつ所定の距離で隔てられる。図1〜図2に示されるように、上端ローラー74はそれを通して延びる長手方向の軸84を有する心棒80に取り付けられる。心棒80は長手方向の軸84の周りで上端ローラー74の回転を可能とする連結域100で構造79と連結される。心棒80の端部は駆動装置90によってその回転のために接続される。
【0061】
駆動装置90は心棒80の回転を制御し、そしてそのようなものとして、エンドレスベルト30が水平面15に対する傾斜を上方へ移動するのを伝えるローラー74の回転を制御する。任意の適した駆動機構が用いられてよく、また本発明はいくつかの特定の駆動要素に限定されない。
好適には、エンドレスベルト30は毎分約150〜約300フィートの範囲の速度で移動させられる。しかしながら、そのような速度は一部には傾斜の角度に依存するであろうしまた、勿論、微粉除去装置12が用いられる用途にも依存するであろう。制御システム26が駆動装置90の制御を含めて微粉除去装置12の1つ以上の機能の制御のために用いられる。
【0062】
図1〜図2に示されるように、下端ロ−ラー72はその軸86に沿って延びる心棒82を含む。心棒82は長手方向の軸86の周りでその回転を可能とするために適した構造によって域102で構造79と連結される。
下端ロ−ラー72は、上端ローラー74を通って延びる長手方向の軸84と下端ローラーを通って延びる長手方向の軸86との間の距離を増加又は減少させるための調整手段104を含む。そのようなものとして、調整手段104はベルトの張力の調整を提供する。そのような調整手段104は、釣り合いおもりあるいは巻き取り滑車のような滑走および錠手段又はいくつかの他の手段によってもたらされてよい。
【0063】
前記の上端ローラー74(例えば、この特定の態様における駆動ローラー)は、エンドレスベルト30のうちの上側導管34の傾斜を提供するために下端ローラー72の仰角より大きい水平面15からの迎角が取られる。当業者は、エンドレスベルト30の一部のみが傾斜されていることが必要であってよく、そして水平面15に概して平行かあるいは他の異なる角度にある他の部分があってよいことを認識するであろう。しかしながら、エンドレスベルト30のうちの上方の導管34の少なくとも一部は、供給混合物18のうちの微粉32からの目的物31の効果的な分離を提供するために目的物の安息角に基く傾斜角にある必要がある。例えば、下端54へ向かうエンドレスベルト30の低位域は、傾斜60の角度とは異なる角度にあってよくかつ水平面15に対して実質的に平行でさえあってよい。
【0064】
さらに、傾斜60でエンドレスベルト30を保持するために適した構造を含むのに加えて、支持機構79は、ローラー120を支持するための要素を含む。ローラー120は、エンドレスベルトが傾斜を上方に移動されると、実質的に平面構造にあるエンドレスベルト30のうちの基底部40を維持するために位置付けられる。そのような支持ローラー120は図7A〜図7Bを参照してここにさらに記載されるであろう。
【0065】
概して、本発明による微粉除去装置12は、傾斜を上へ向かうエンドレスベルト30の循環を可能にしつつ傾斜角度60にてエンドレスベルト30の少なくとも一部を支持するために任意のタイプノ支持構造79を用いた任意の方法で構成されてよい。上側のローラー74と下側のローラー72の機能は、傾斜位置でエンドレスレベルトの少なくとも一部を維持しかつ矢印17の方向に傾斜を上へ向かうエンドレスベルト30の移動を可能にするために適した任意の要素によって提供されてよい。さらに、支持構造79は、微粉除去装置12の位置から位置への移動し易さを可能とするために構成されてよい。例えば、支持構造79は微粉除去装置12が他の伝達手段上でより容易に引かれる、積まれる、等々を可能とする輪700又は他の類似の回転装置を含んでよい。
【0066】
図1において、矢印17は同様にローラー74、72の回転方向を示す。ここに用いられるローラーは、低側域54および上側域52においてエンドレスベルト30の回転を可能とする任意の湾曲した表面を含んでよい。例えば、ここに用いられるローラーは定位置にある湾曲した表面を有する要素であってよい。そのようなものとして、ローラー74、72はエンドレスベルト30の循環を提供するためには用いられなくてよいが、そのように固定される要素の周りでエンドレスベルト30を機械的に動かす駆動機構が必要とされるかもしれない。さらに、もにローラーが湾曲した表面に固定されると、長手方向の軸84、86はそのような湾曲した表面が位置するシリンダーの長手方向の軸であろう。本発明は、エンドレスベルト30が水平面15に対しての傾斜を上へ移動するための任意の要素の使用を意図し、かつここに示されるおよび/又は記載される説明に役立つ要素にどんな方法でも限定されない。
【0067】
エンドレスベルト30がその周囲を動くローラーの数は上側末端および下側末端のローラー74、72に加えたローラーを含むということは当業者によって認識されるであろう。例えば、エンドレスベルト30は上端ローラー74の下の位置に位置される追加のローラーの周りを(例えば、ベルトがそのようなローラーの周囲に位置されるときに三角形状のエンドレスベルトを形作りながら)を回転してよい。そのような追加のローラーは、追加のベルトに張りをさらに提供するために用いられてよく、又は微粉除去装置12にとって任意の他の好ましい機能を提供してよい。しかしながら、好適には、エンドレスベルト30は、ローラーのうちの1つがエンドレスベルト30に適した傾斜を与えるためにもう1つのローラーと水平面15との間の距離よりも大きい水平面15上の第1位置に位置されて、予め決められた距離によって隔てられた2個のローラーの周りを回転するように位置される。
【0068】
図2〜図5に示されるように、エンドレスベルト30は上側の主要表面140と下側の主要表面141を有する基底部40を含む。さらに、エンドレスベルト30はその間の流路42を規定する基底部40の上側の主要な表面140から延びる2つの側壁36、38を含む。下側の主要な表面141は、少なくとも1つの態様において、エンドレスベルト30がそれらの周囲を回転されると、ローラー74、72との直接の接触に使われている。
【0069】
概して、エンドレスベルト30は、供給混合物18を受け取るための流路42を規定するであろうし、また供給源28の供給出口44から供給混合物を受け取るために十分な深さを有する流路を提供する、基底部と側壁の任意の構造を含んでよい。当業者は供給源28のための任意の構造が供給混合物を流路42に提供するために用いられてよいことを認識するだろう。
【0070】
1つの態様において、側壁36、38はエンドレス基底部30の上側の主要な表面140から実質的に垂直に延びる。しかしながら、そのような側壁は、基底部30から垂直に伸びなくてよく、それよりむしろ例えば、基底部30に対してある角度で伸びてよく、そして流路42が側壁36、38の間に規定される限りは、任意の構造を取り得る。
1つの態様において、図2〜図5に示されるように、各側壁36、38は第1の近接した端部133と第2の先端の端部135を含む。この第1の近接した端部133はエンドレス基底部40の予め決められた長さに沿って基底部40の上側の主要な表面140に対して密閉される。
【0071】
1つの態様において、側壁36、38は柔軟な側壁である。ここで用いられるように、柔軟な側壁とは有効な長さよりも大きい拡張された長さを有する側壁を示す。言い換えれば、側壁の拡張された長さ(例えば、側壁が材料の面に平らにされたとしての側壁の長さ)は、すなわち、先端の端部135に沿って拡張された長さは、側壁によって占められる側壁の有効な長さ(例えば、ベルト30の走行方向に沿った長さ)よりも短い。そのようなものとして、側壁の第2の先端の端部135は、側壁が基底部40の全長に沿って延びるので、側壁36、38の有効な長さと実質的に同じ長さであるエンドレス基底部40の予め決められた長を超える長さまで動かされ得る。
【0072】
そのような柔軟さを有して、エンドレスベルト30がローラー74、72を越えてかつその周りを移動されると、側壁36、38の先端の端部135は側壁36、38に対するダメージが生じないような状態に拡張しえる。このことは、流路42内の好適な大量の材料の供給のために高い側壁が必要である場合に特に有益である。例えば、1つの態様において、側壁は、供給混合物18のうちの目的物31の最大断面寸法の3倍よりも大きい高さ(Hsw)を有する。この高さ(Hsw)は基底部40から垂直に側壁36、38の先端の端部135まで測定される。
【0073】
前記の側壁36、38はダメージを受けることなくローラー74、72の周りを移動され得る任意の柔軟な側壁として構成されてよいが、1つの態様において、エンドレスベルト30は図3の詳細な平面図に明確に示されるように波形をつけた側壁を含む。ここに用いられるように、波形をつけたとはその中に複数の折り曲げを有する構造を示す。そのような折り曲げは、折り目をつけられた折り曲げであってよいが、1つの態様においては図3に示されるような転がる折り曲げである。例えば、つり上げた波形をつけた側壁を有するそのようなエンドレスベルトはコラ−トラフ ベルトティング(Corra−Trough Belting)の商号でアメリカ バルク コンベイング(ニュージャージー州、マレイヒル)から入手可能である。
【0074】
前記の波形をつけた構造における折り曲げの数は、好適には1フィート当たり約4〜約24の範囲であってよい。しかしながら、そのような折り曲げは異なった大きさからなってもよく、そして単位長さ当たりの折り曲げの数は側壁に従って異なってよい。例えば、種々の波形をつけた構造は名称‘波形をつけた側壁を有するコンベヤーベルト’のハートマンの米国特許第4109784号に示される。
【0075】
前記の側壁36、38が柔軟な側壁であり、かつ、特に柔軟な側壁が図3の平面図に示されるように波形をつけた側壁である1つの態様においては、柔軟な側壁36、38(例えば、波形をつけた側壁)は図10A〜図10Cに示されるように流路42を規定するエンドレスベルト30の内側で実質的に平らな側壁を作るために構成されるか修正され、そして/又はこの系は図11A〜図11Bに示されるような流路42を規定するエンドレスベルト30の内側でそのように実質的に平らな側壁を作るために修正される。言い換えれば、たわみ要素は流路42を規定するエンドレスベルト30の内側で実質的に平らな側壁を作るために柔軟な側壁によって規定される開口部又は空洞に対して位置付けられる。
【0076】
図10Aは、流路42を規定するエンドレスベルト30の内側で実質的に平らな側壁(例えば、流路42の長さに沿って、かつ少なくとも1つの態様においてエンドレスベルトの長さに沿って)を作るために柔軟な側壁36の開口部602(例えば、空洞、流路、等々)内に位置付られそして/又はそうでなければ設置されるたわみ要素600を有するエンドレスベルト30の柔軟な側壁36の一部を示す。
【0077】
1つ以上の種々の構造又は修正が実質的に平らな柔軟な壁で囲まれたエンドレスベルトを提供するためには適しているかも知れない。例えば、柔軟な(例えば、波形をつけた)側壁の内側の壁の開口部(例えば、空洞)は図10Bを参照して記載されるようにプラグ要素で満たされてよい。さらに、例えば、柔軟な(例えば、波形をつけた)側壁の側壁開口部(例えば、空洞)は、図10Cを参照して記載されるように、側壁の製造の間にプラグ材で満たされてよい(例えば、側壁とともに型で作られる)。
【0078】
言い換えれば、前記エンドレスベルト30は実質的に平らな垂直の側壁604で作られる。ここに記載されるように、垂直の柔軟な(例えば、波形をつけた)側壁は、それらがローラー74、72を越えてかつその周りを進むとき側壁36、38へのダメージが起こらないように側壁が収縮することを可能とする。コンベヤーの標準となった使用において、材料の典型的な好ましい移送はコンベヤーの底からコンベヤーの頂上である。そのようなものとして、コンベヤーの頂上を運び出されることが材料にとって好ましいとき材料が波形をつけた垂直の側壁によって側壁の開口部又は空洞内でとらわれるか否かはコンベヤーのユーザーにとっては問題ではない。
【0079】
しかしながら、本発明に従って、収集される目的物31がエンドレスベルト30の底部に流れることが好ましい。そのようなものとして、柔軟な側壁の開口部(例えば、波形をつけた側壁の空洞)でのたわみ要素600(例えば、充填材)の使用は目的物が側壁36、38で捕捉されそして不都合にもエンドレスベルト30の頂部へ運ばれる可能性を効果的に阻止する。1つ以上の態様において、たわみ要素600は、柔軟な側壁36、38がローラー74、72を越えてかつその周りを進むとき、側壁(例えば、波形をつけた側壁)の柔軟性そして伸びが影響を与えられないように、側壁36、38に隣接して取り付けられた又はそうでなければ固定された位置にある充填材であってよい。
【0080】
前記の傾斜したエンドレスベルト30の少なくとも1つの目的は、微粉を分離しかつ上側域52に運びそしてエンドレスベルト30から放ちながら、より大きい粒径の目的物を下側域54に転がすことである。そのようなものとして、より大きい目的物が側壁に捕捉されそして微粉とともにエンドレスベルト30の頂上を通されるということは好ましくない。この事態が起こることを防ぐために、本発明により望まれるようにより大きい目的物のみがエンドレスベルト30を流下するように実質的に平らな側壁604が作られる。ここに用いられるように、実質的に平らな側壁とは、多数の構成材から形成されてよいが、エンドレスベルト30を転がり落ちる目的物が側壁に決して捕捉されない程度に平坦である側壁を示す。言い換えれば、ここに記載される例示的な態様に示されるように、平坦な表面の形成からは逸脱するけれども、目的物が細長いベルト30を転がり落ちるのを妨げない大きさの平坦な側壁の小さい部分又は開口部があってよい。
【0081】
図10Aに示されるように、エンドレスベルト30の基底部40に隣接した第1端部630とともに位置付けられるたわみ要素600は、たわみ要素600の第2端部632が側壁36と同じ高さであるように伸びてよいことが認識されるであろう。しかしながら、たわみ要素600の高さは第2端部632が側壁36の高さの70%に過ぎない高さにあるようにあってよい。さらに、少なくとも基底部40に隣接した流路42の一部に沿って実質的に平らな側壁を構築するのになお効果的であれば、第2端部632は側壁36の50%に過ぎない高さにあってよく、また側壁36の20%の高さにあってさえよい。
【0082】
前記のように、たわみ要素の2つの例示的な態様が図10Bと図10Cに示される。図10Bは流路42の一部を規定する内表面624の反対に向いている外表面620を含むエンドレスベルト30の波形を付けた側壁36の一部を示す。前記側壁36は基底部40から垂直に延びる。前記波形を付けた側壁36はその中に内側の側壁の開口又は空洞637を作る複数の折りたたみを含む。
さらに、図10Bに示されるように、空洞637を実質的に充填するために構成されるプラグ要素640は実質的に平らな側壁604を形成するために加えられる。前記プラグ要素は、例えばゴムやウレタンのように適した材料で形成されてよい。
【0083】
1つの態様において、各プラグ要素640は1つ以上のボルト644およびナット646(例えば、プラグ要素640の頂部に1つと底部に1つとで2つのボルト)によって空洞637中へ固定されてよい。ボルト644の頭部はエンドレスベルト30を転げ落ちる目的物による干渉を減じるために各プラグ要素640に規定される奥部642を皿形に開けられる。空洞内でプラグ要素が固定されるように空洞637中のプラグ要素640を固定するために任意の数および種類の固定する装置が使われてよいということが認識されるであろう。例えば、接着剤、機械的留め具、又は他の任意の取り付け構造物が用いられてよい。
【0084】
1つの態様において、プラグ要素640を空洞637中に貼り付ける方法は、プラグ要素640の特定の部分のみが空洞637を規定する内表面624に固定されるようになされる。例えば、図10Bに示されるように、栓640は波形によって形作られる空洞637の後部域649で内表面624上の2つの場所に固定される。プラグ要素640を空洞637の後部域649のみ(例えば、側域ではなく)に固定することにより、プラグ要素640が空洞637の中心(例えば、U形状の空洞)に位置しながら、波形材がなおローラー72、74の周りを移動するときに自由に曲がることが可能である。プラグ要素640および側壁36の部分は、実質的に平坦で平らな側壁604を、好適にはエンドレスベルト30の全長に沿って形作る。
【0085】
図10Cは同様に、流路42の一部を規定する内表面624の反対を向いている外表面620を含むエンドレスベルト30の波形側壁36の一部を示す。前記側壁36は基底部40から垂直に延びる。波形側壁36は内部の側壁開口あるいは空洞637を作り出す多数の折り曲げ部を含む。
さらに、図10Cに示されるように、側壁36は、空洞637を実質的に満たすプラグ材料680を含むために形作られるか又はそうでなければ製作される。言い換えれば、プラグ要素640が空洞637に固定される図10Bに示されるのとは違って、プラグ材料680は実質的に平坦な側壁604を形成するために側壁36に不可欠であってよい。このプラグ材料680は側壁36を形成する材料(例えば、ゴム)と同一の材料でも異なる材料であってよい。
【0086】
1つの態様において、プラグ材料680は波形によって作り出される空洞637の後部域649でのみ側壁36に結合される。このやり方で、プラグ材料680が空洞637の中心(例えば、U形状の空洞)に位置しながら、波形材がローラー72、74の周りを移動するときにまだ波形材は自由に曲がることが可能である。
なおさらに、実質的に平坦な側壁は、図11Aおよび図11Bに示されるように、側壁36および38の開口部又は空洞に隣接して位置付けられる1つ以上のスカートたわみ要素750を用いて提供されてよい。少なくとも1つの態様において、そのようなスカートたわみ要素750はエンドレス基底部40上で且つ第1および第2の側壁36および38から離れて支持される。
【0087】
図11A〜図11Bは、エンドレスベルト30の側壁36および38に関連して位置付けられる1つ以上のスカートたわみ要素750を有する図1および図2に全体が示される微粉除去装置のエンドレスベルトを説明する一般化された平面図、およびエンドレスベルト30の側壁36に関連して位置付けられるスカートたわみ要素750の部分の透視図を各々示す。図11Aに示されるように、スカートたわみ要素750は第1端部756と第2端部758の間に延びる。少なくとも1つの態様において、スカートたわみ要素750の第1の端部756はエンドレスベルト30の上端部52で側壁36および38に隣接して位置付けられ、スカートたわみ要素750の第2の端部758はエンドレスベルト30の下端部54で側壁36および38に隣接して位置付けられる。
【0088】
1つの態様において、スカートたわみ要素750は側壁36および38に隣接した位置で外部の支持装置752(例えば、エンドレスベルト30を支持するために用いられる支持構造79に結合して)によって支えられる。例えば、外部の支持装置752は、クランプ、ストラップ、山形鋼などの任意の適した構造要素および結合メカニズムを含んでよい。側壁から離されたスカートたわみ要素750を取り付けることによって、曲り得る側壁36、38は底端部54および上端部52でローラーの周りを移動するときに自由に曲がることが可能である。
【0089】
図11Aおよび図11Bに示されるように、固定されたスカートたわみ要素750は第1端部756から第2端部758までその長さに沿って底端部762から上端部764まで延びる。1つの態様において、たわみ要素750はエンドレスベルト30の底端部54から上端部52までの上部の距離の実質的に長さ(例えば、90%より多く)を延びる。スカートたわみ要素750は側壁36および38と同じ高さでよい。しかしながら、スカートたわみ要素750の高さは、上端部764が側壁36の高さのほんの70%である高さにあるようにあってよい。さらに、上端部764は、底部40に隣接した流路42の少なくとも一部に沿って実質的に平坦な側壁を構築するのに効果的であって、側壁36の高さのほんの50%である高さにあってよく、そして側壁36の高さのほんの20%ほども低くてよい。
【0090】
さらに、1つの態様において、スカートたわみ要素750は、底端部762がエンドレスベルト30の基底物40をちょうど離れて保持され、ギャップ769の形成に到るように位置付けられる。このギャップ769はエンドレスベルト30が動かないようにすることからスカートたわみ要素750を妨げるには充分に大きい。しかしながら、このギャップ769は、目的物がそこで捕捉されまた下端部への目的物の流れを妨害することを避けるように処理される目的物と比べて相対的に小さい。
【0091】
前記の固定されたスカートたわみ要素750は実質的に平坦な側壁を有する流路42を規定する側壁36および38のちょうど内側に位置されてよい。これが側壁36、38の折り曲げ部又は開口部を開放し、ペレットが折り曲げ部に捕捉されないようにする。前記スカートたわみ要素750は、ポリウレタンのようなプラスチック、薄い金属板などの適した、但し明らかに限定はされない材料で形成されてよい。さらに、スカートたわみ要素750は1つ以上の構成材(例えば、接合一体化されたいくつかのシート材料)から形成されてよい。
ここではたわみ要素のいくつかの構造について述べたが、側壁に規定される開口部からの目的物のたわみを提供する種々の方法が本発明に基いて用いられ得るということを当業者は理解するであろう。
【0092】
前記の基底部40の上部主要表面140は微粉末の捕捉そして除去の助けになるように平滑であるか又は織り込まれてよい。例えば、隆起、山の背、表面処理、ダイヤ柄で均一に織られてよい。一般的に、このような処理は、ここに述べられる障害要素とは同等ではないが、分離される目的物の厚さの約1/4より薄い厚さを有し且つ基底部40の実質的に全表面140(すなわち、表面140の70%以上を指しての実質的に全表面140)に亘って延びる処理である。
【0093】
さらに、図2〜図5に示されるように、エンドレスベルト30はエンドレス基底部40の上部主要表面140に位置付けられる障害要素70のパターンを含む。1つの例示的態様において、各障害要素70は、供給混合物18が流路42に供給されそしてエンドレスベルト30の部分が傾斜を上方へ移動されると微粉32が傾斜を流れ落ちるのを表面部71が妨害するように、エンドレス基底部40の第1位置151と第2位置152の間に延びる表面部71を含む。
【0094】
さらに、少なくとも1つの例示的態様において、表面部71はエンドレス基底部40の所定の長さに対して非直角である。少なくとも他の例示的態様において、各障害要素70の表面部71はエンドレスベルトの幅(W)を横切って延びかつエンドレス基底部40の長さに対して直角の面159に対してある角度158での表面位置を含む。1つの態様において、エンドレスベルト30の幅(W)を横切って延びかつエンドレスベルト30の長さに対して直角の面159に対する角度158は、処理される目的物31に対する安息角よりも大きいが微粉32と関係する安息角より小さい。
【0095】
図2〜図5の図示態様に示されるように(しかし図3に最も良く見られる)、障害要素70のパターンは、第1側壁36に対してある角度で下って伸びそしてエンドレスベルト30の幅を部分的に横切る第1組の細長い障害要素166、そして第2側壁に対してある角度で下って伸びそしてエンドレスベルト30の幅を部分的に横切る第2組の細長い障害要素167を含む。第1および第2の組の細長い障害要素は連続のS字流れ構図がそこで規定されるように互い違いの配置で提供される。1つの態様において、細長い障害要素70の各々第1および第2の組167、168に関連した角度158は、エンドレスベルト30の幅(W)を横切って且つエンドレス基底部40の長さに直角に延びる面に対する角度である。この角度158は処理される目的物に対する傾斜角より大きく微粉に関連した傾斜角より小さい。
【0096】
連続的なS−フローパターン190が規定されるような交互に入れ替わる配置でのそのような障害要素70を用いて、微粉除去装置12は少々攻撃的な動きである振動およびS字形をした渦巻きをエンドレスベルト30(例えば、コンベアベルト)を下へ移動している目的物の厚い床(例えば、鉄鉱石ペレット)に物理的に移し、そして、微粉32が層状になり且つエンドレスベルト30の基底部の表面140に落下させる原因となる。言い換えれば、微粉は目的物31(例えば、鉄鉱石ペレット)の床での目的物31間の空きスペース198を通って落下される。微粉32はベルト表面140に固定されたある角度に曲げられた障害要素(例えば、滑り止め)によって受け取られ、そして次いで排出のために第1端部52に移動される。振り落としと渦巻きの作用が、障害要素70およびある角度に曲げられた障害要素70を越える目的物31の床の下方への動きによって引き起こされる力によって作られる。
【0097】
目的物31および微粉32のそのような動きは、離脱力を与えるために振動の台又は一連のテーブルという形を取る物理的な振動の運動腕および他の手段を通じて物理的な振動作用を与える標準的な技術とは全く異なる。本発明は粒度の層化を引き起こすために物理的な振動の装置を使用せず、むしろ目的物31の床のエンドレスベルト30の上側の導管34を下って且つ障害要素70を越えて又は周りを移動する力を供給混合物18の異なる粒度の成分又は粒子の層化を引き起こすための上方への振動の働きに移すのである。言い換えれば、微粉除去装置12は物理的な分離を引き起こすために粒子径、嵩密度、および粒子の形に依存し、粒子の分離をもたらすために必要とされる離脱力を与えるために比重には依存しない。
【0098】
障害要素70は可変の幅および高さを有してよく、また同様に可変の位置にあるべく設計されてよい。少なくとも1つの態様において、障害要素70は微粉除去装置12が用いられる適用に依存する高さ(Hob)を持つ。例えば、1つの態様において、各障害要素70の厚さ又は高さ(Hob)は、エンドレス基底部40の上側の主要表面140から垂直に測定されて、処理されている供給混合物18のうちの目的物31の最大断面寸法の50%以下である。ある場合には、そのような障害要素70は処理されている供給混合物18のういちの目的物31の最大断面寸法の25%以下である厚さ又は高さ(Hob)を有してよい。
前記障害要素は任意の適した材料で形成されてよい。1つ以上の態様において、障害要素70はゴム、ウレタン、又は他の耐摩耗性材料で形成されてよい。
【0099】
障害要素の構図は、少なくとも1つの態様において、概して基底部40の全長に沿って位置付けられる。前記障害要素70は任意の適した技術を用いて基底部40の上側の主要表面140に固定されてよい。例えば、そのような障害要素は接着剤による付着、ボルトでの留め、加硫処理等によって前記表面140に固定されてよい。
障害要素70の構図は任意の数の構造のうちの1つをとってよい。例えば、図2〜図5を参照してここで述べられるように、第1および第2の組の障害要素166、167はS字形の流れパターン190を与えるために用いられる。しかしながら、エンドレスベルトの適用および寸法(例えば、その幅(W))に依存して、種々の構図が用いられてよい。
例えば、図6は、本発明により図1〜図2に大まかに示される微粉除去装置12に用いられてよいエンドレスベルト200の例示の態様を示す一般化された平面図である。前記エンドレスベルト200は、供給混合物18を受け取るための流路208を形成するエンドレス基底部202および側壁204、206を含む。
【0100】
障害要素212の構図210は基底部202上に与えられる。そこで示されるように、多元同類障害要素212がエンドレスベルト200の幅(W)と交差して並んで提供される。各多元障害要素212は、供給混合物18が流路208に供給されそしてエンドレスベルト200の部分が傾斜を上に移動されるとき、微粉が傾斜を流れ落ちるのを障害要素が妨げるようにエンドレス基底部202の第1位置220と第2位置221の間に延びる表面213を含む。さらに、前記表面213はエンドレス基底部202の長さに対して非直角である。なおさらに、前記表面213は、エンドレスベルト200の幅(W)を横切ってかつエンドレス基底部202の長さに直角に延びる平面に対して角度230で位置付けられる。なおさらに、この例示的対応において、前記角度230は、処理される目的物の安息角より大きいが供給混合物18のうちの微粉と関連した安息角よりは小さい。図6に示されるように、多元S字流れ構図240はエンドレスベルト200の幅(W)を横切って作られる。
【0101】
供給混合物18のうちの目的物31から微粉32の分離を提供するために、障害要素の構図についての多くの異なった構成が安息角理論に関してここに述べられる技術に従う本発明により用いられてよいことを当業者は認識するであろう。そのようなものとして、莫大な適用可能な構成と簡明さの必要から、ここには2〜3の構成のみが提供される。しかしながら、種々の安息角理論を用いる種々の障害要素が本発明により意図される。
【0102】
図1をさらに参照すると、本発明による分離を実行するために、駆動装置90の制御に加えて、制御システム26が微粉除去装置12の1つ以上の種々の機能の制御(例えば、エンドレスベルト30によって規定される流路42中への供給混合物18の供給のための供給源28の制御)のために用いられる。例えば、制御システム26は傾斜60の角度を調整するために微粉除去装置12の調整要素92を制御するために用いられてよい。例えば、支持構造79は、微粉除去装置12の使用前、使用の間又は使用後に傾斜の角度60を変えるために制御システム26によって制御されてよい調整可能な要素92(例えば、油圧要素、電気要素、又は他の機械様式の要素)を含んでよい。
【0103】
微粉除去装置12は、さらに1つ以上の適した技術を用いて微粉除去工程を監視するための監視装置29を含んでよい。例えば、監視装置29は、供給混合物18から除かれている微粉32の表示に用いられる光学パターン認識カメラおよび/又はコンピューターシステムを含んでよい。傾斜角60に変化をもたらす調整要素92の制御に用いられる又はエンドレスベルト30のスピードを制御するための駆動装置90の制御のために、微粉の特性を表すフィードバックデータは制御システム26に与えられてよい。言い換えれば、監視装置29は、他のシステム要素と一緒に、連続的な定値微粉分離を自動的に達成するために用いられてよい。
【0104】
さらに、監視装置29は制御室に置かれるべき遠隔表示を提供するために微粉を表示する手動のカメラを含んでよい。次いで、この遠隔表示は、微粉除去装置12に物理的に取り付けられた遠隔カメラを経由してリアルタイムの微粉分離を物理的に示すことになる。
監視装置29は微粉除去装置12の種々のパラメーターを監視するために用いられるということが理解されるであろう。例えば、この監視装置29は、排出される微粉を表示又は監視するために微粉除去装置12の上端位置52で用いられるか、又は任意の微粉が目的物収集装置14中に排出されるかどうかを決定するために下端部54で用いられてよい。
【0105】
上述のように、前記の調整要素92は傾斜角60を自動的に制御するために用いられてよい。例えば、そのような調整要素92は微粉除去装置12の1つ以上の種々のパラメーターに基づいた制御システム26の制御下にあってよい。この調整要素92は傾斜角60に調整をもたらすために、例えば水力学、空気力学、又は電子工学を含んでよい。言い換えれば、エンドレスベルト30は傾斜角60を変えるために旋回軸点87の周りを自動的に回転させられてよい。
【0106】
なおさらに、図1に示されるように、微粉除去装置12は微粉除去装置12の1つ以上の位置において1つ以上の機械的補助装置195を含んでよい。例えば、機械的補助装置12は処理されている供給混合物のうちの目的物からの微粉の分離を増やすのを助けるためにベルト下のラッパーおよび/又は振動器を含んでよい。さらに、例えば、機械的補助装置195は排出が起こるときに微粉除去装置12の上端32で又は下側の導管35で(例えば、エンドレスベルトの元に戻る工程で)、エンドレスベルト30の表面にくっつくいくつかの過剰な微粉をふき取るために任意的なベルトワイパーおよび/又はブラシを含んでよい。なおさらに、機械的補助装置195は1つ以上の位置において(例えば、微粉除去装置12の排出端52において)、下側の導管35又はエンドレスベルト30の元に戻る工程などで微粉を洗い落とすためにベルト散水装置を含んでよい。さらに、この機械的補助装置195は、より小さい粒子がさらにベルト表面に下りるためにベルトに衝突作用を起こすのに用いる偏心ローラーを含んでよい。
【0107】
筐体130によってお一般的に示されるように、微粉除去装置12に一致して種々の筐体が用いられてよい。例えば、前記の筐体130は、砂埃の排出を減らすためにベルト系統上の1つ以上の適した場所に位置されるベルトカバーおよび集塵機覆いを含んでよく、また安全性機能のために概してエンドレスベルト30の1つ以上の部分のまわりに筐体を含んでよい。さらに、例えば、供給分配装置520(図9A〜図9Bに示されるような)は筐体130の一部として備えられてよく、またそうでなければそれとともに接続され又は結び付けられてよい。
【0108】
図1〜図2に、そしてさらに詳細に図7A〜図7Bに示されるように、微粉除去装置12は、基底部40を実質的に平面の配置に維持するためにさらに複数の支持ローラー120、又は他の適した支持構造を含んでよい。ここで用いられるように、実質的に平面の配置とは支持構造を用いて基底部40、また言い換えればその上側の主要表面を概して平らな配置に維持することをいう。1つの態様において、前記支持構造は前記表面140が単一面からそれることのないように支持ローラー120を含む。そのような平面基底部40とともに、供給混合物18から目的物31を分離するための安息角概念の効果的な使用が達成される。図7A(そこでは簡単にするために前記障害要素70は除かれる)に示されるように、エンドレスベルト30の傾斜した上側の導管34が図7Bに示されるように矢印17の方向に動くときに、主要基底部40を実質的に平面の配置に維持するために充分な数の支持ローラー120が用いられてよい。矢印163は使用中のローラーの回転方向を示す。
【0109】
図8は1つ以上の他の分離装置450と組み合わせた微粉除去装置402を含む回収系400の線図を示す。言い換えれば、第1および第2の分離装置は分離工程を精密化するために用いられてよい(例えば、微粉除去装置402を用いて除かれた微粉は第2の分離装置450を用いて更に処理される。)。第2の分離装置450は図1〜図7を参照して述べられるような微粉除去装置であってもよく、またなくてもよい(例えば、篩い分け装置、振動台装置などであってよい。)。
【0110】
図8に示されるように、回収系400は微粉除去装置402を含む。この微粉除去装置402は、ローラー420、422の周りをベルト方向412に動いているエンドレスベルト410によって分離される供給混合物を入り口406を通って供給するためのペレット供給源404を含む。分離されている供給混合物は、例えば、粉塵とペレットチップを含む4分の1インチの微粉と一緒に、例えば丸みのある鉄を含んだペレットを含む。丸みのあるペレットが転がり落ちそして精ペレット流490の状態で回収系400から除かれるべき精ペレット480として排出される一方、微粉はエンドレスベルト410の傾斜を上へ運ばれる。微粉は傾斜を上へ運ばれそして排出される。或る場合には、微粉は、装置402によって適切に分離されなかったペレット微粉、ペレットチップ、そしていくつかの全ペレットを含んでよい。そのような微粉は概して塊430によって示され、そして投入451として第2分離装置450に供給される。
【0111】
この特別な態様において、分離装置450はローラー456および458の周りをベルト方向454に移動する第1の微粉除去装置402のエンドレスベルトのようなエンドレスベルト452を同様に含む。微粉混合物430のうちの精ペレットは傾斜を転がり落ちそして回収系400から除かれるため精ペレット460として精ペレット流490に提供される。前記第2分離装置450に提供される混合物430のうちの微粉は傾斜を上に移動し、そして塊464によって大まかに示されるように排出される。また第2分離装置450から排出されるペレット塵およびペレットチップ上に塊470によって示されるように、1つ以上の追加的な第3の微粉除去工程又は他の篩い分けタイプのシステムが任意的に用いられてよい。
【0112】
ここに引用されるすべての特許、特許文献、および参考文献は、それらを本明細書に別々に組み入れた場合、その全体をここに組み入れたものとする。本発明は説明に役立つ態様を参照しながら述べられてきたが限定する意味で解釈されることを意味しない。前に述べたように、ここに述べられる概念そして特性による有利な特徴の利益を受けるために、他の種々の事例的適用でここに述べられる技術を用いてよい。この記載を参照すれば、この発明の付加的態様と同様に事例的態様の種々の修正が当業者に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】図1は、本発明による微粉除去装置を含む微粉除去システムの一般化された側面説明図である。
【図2】図2は、図1に全体が示されかつ図3に示されるように2−2線に沿ったエンドレスベルトの一般化された断面図である。
【図3】図3は、本発明による図1および図2に全体が示される微粉除去装置のうちのエンドレスベルトを説明する一般化された平面図である。
【図4】図4は、図2に示される断面図の一部のさらなる詳細な図を示す。
【図5】図5は、図3に示される平面図の一部のさらなる詳細な図を示す。
【図6】図6は、本発明による図1に全体が示される微粉除去装置に用いられてよいエンドレスベルトの他の態様を説明する一般化された平面図である。
【図7A】図7Aは、本発明による図1に全体が示される微粉除去装置に用いられてよいローラー支持エンドレスベルトの一部の平面図を示す。
【図7B】図7Bは、本発明による図1に全体が示される微粉除去装置に用いられてよいローラー支持エンドレスベルトの一部の側面図を示す。
【図8】図8は、1つ以上の他の分離装置と一緒に図1〜図7に示されるような装置を用いる微粉分離用の回収システムの線図を示す。
【図9A】図9Aは、本発明による図1に全体が示される微粉除去の装置に用いられてよい供給分配システムの一般的な態様の側面図を示す。
【図9B】図9Bは、本発明による図1に全体が示される微粉除去の装置に用いられてよい供給分配システムの一般的な態様の平面図を示す。
【図10A】図10Aは、実質的に平らな側壁を形成するための本発明によりそれに関連して位置付けられるたわみ要素を含むエンドレスベルトの柔軟な側壁の一部の斜視図を示す。
【図10B】図10Bは、図10Aに全体が示されるような柔軟な側壁に関連して位置付けられるたわみ要素の態様を説明する交代の1つの平面図を示す。
【図10C】図10Cは、図10Aに全体が示されるような柔軟な側壁に関連して位置付けられるたわみ要素の態様を説明する交代の1つの平面図を示す。
【図11A】図11Aは、エンドレスベルトの側壁に関連して位置付けられるスカートたわみ要素を有して、図1および2に全体が示される微粉除去の装置のエンドレスベルトを説明する一般化平面図を示す。
【図11B】図11Bは、エンドレスベルトの側壁に関連して位置付けられるスカートたわみ要素の一部の斜視図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的物および微粉を含む供給混合物から目的物を分離するために使用される微粉除去装置であって、
その少なくとも一部がその傾斜は、水平面に関して目的物に関連した安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい角度にあり、水平面に関して傾斜を上方へ移動し得るエンドレスベルトを有し、
該エンドレスベルトが、
所定の長さを有するエンドレス基底部と、その基底部から延びる第1および第2の側壁であって、基底部と第1および第2の側壁とで、その中に供給混合物を受け入れるための形状を有する、エンドレスベルトの流路を規定する側壁と、
複数個の障害要素であって、各障害要素は、供給混合物が流路に供給されそしてエンドレスベルトの部分が傾斜を上方へ移動すると、微粉流が傾斜を流下するのを少なくとも1つの表面部分が妨げるように、エンドレス基底部の第1位置と第2位置の間に延びる少なくとも1つの表面部分を含み、少なくとも1つの表面部分がエンドレス基底部の長さに対して非直交であり、そしてさらに各障害要素が供給混合物のうちの目的物の最大断面寸法の50%以下である厚さを有する障害要素と、
エンドレスベルト部分を傾斜を上方へ移動させるためにエンドレスベルトと連結している駆動装置とを含むことを特徴とする微粉除去装置。
【請求項2】
各障害要素の少なくとも1つの表面部分が、エンドレスベルトの幅を横切って且つエンドレス基底部の長さに直角に延びる平面に対してある角度で位置付けられる表面を含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
エンドレスベルトの幅を横切って且つエンドレス基底部の長さに直角に延びる平面に対する角度が、処理される目的物に対する安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい角度である請求項2に記載の装置。
【請求項4】
複数個の障害要素が、第1の側壁に対してある角度にてかつエンドレスベルトの幅を部分的に横切って下方に延びる第1の組の細長い障害要素と、第2の側壁に対してある角度にてかつエンドレスベルトの幅を部分的に横切って下方に延びる第2の組の細長い障害要素を含み、第1および第2の細長い障害要素は連続の“S”流れ模様がそれによって規定されるような交互の配置で提供される請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第1および第2の組の細長い障害要素のそれぞれに関連した角度がエンドレスベルトの幅を横切って且つエンドレスベルトの長さに直角に延びる面に対する角度であり、そして該角度が処理される目的物に対する安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい請求項4に記載の装置。
【請求項6】
水平面に対する傾斜を上方へ移動し得るエンドレスベルトの少なくとも一部のエンドレス基底部が、実質的に平面配置に維持される請求項1に記載の装置。
【請求項7】
水平面に対する傾斜を上方へ移動し得るエンドレスベルトの少なくとも一部のエンドレス基底部がエンドレスベルトの第1および第2末端位置の間に位置付けされる複数個のローラーを用いて平面配置に維持される請求項6に記載の装置。
【請求項8】
水平面に対する傾斜を上方へ移動し得るエンドレスベルトの少なくとも一部の前記エンドレス基底部が、供給混合物との接触のために織り目加工された表面を含む請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記駆動装置がさらに、固定された距離をもって位置付けされる第1および第2ローラーを含み、第1および第2ローラーのそれぞれが長手方向軸を有し、第1および第2ローラーのうちの1つが水平上の第1距離に位置付けされ、第1および第2ローラーのうちのもう1つが水平上の第1距離よりも遠い第2距離に位置付けされ、そしてさらにエンドレスベルトが第1および第2ローラーの周りを第1および第2ローラーの長手方向の軸に垂直な方向の傾斜を上へ移動するために位置付けされる請求項1に記載の装置。
【請求項10】
供給混合物が丸みのある鉄を含んだペレットを含む請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記第1および第2の側壁がエンドレス基底部から所定の長さに沿って延びる請求項1に記載の装置。
【請求項12】
エンドレスベルトの第1および第2の側壁がエンドレスベルトの基底部から、その基底部から第1および第2の側壁の遠位末端までの垂直に測定される所定の距離まで伸び、そしてこの所定の距離は供給混合物のうちの目的物の断面最大寸法の3倍より大きい請求項1に記載の装置。
【請求項13】
第1および第2の側壁の各々が所定の長さに沿って基底部に閉じられた第1近接末端と第2遠位末端を含み、そしてさらに基底部の所定長さを超える長さまで第2の遠位末端が伸び得るように前記第1および第2の側壁が柔軟な側壁である請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記装置がさらに、供給混合物から除去される微粉の1つ以上の特性を監視するために操作できそしてそのような監視による代表的な出力を提供する監視装置、そして前記出力に基づきエンドレスベルトの速度および/又は傾斜角度を調整するための手段を含む請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記駆動装置がさらに、エンドレスベルトの速度を調整するための手段を含む請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記駆動装置がさらに、傾斜角度を調整するための手段を含む請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記装置がさらに、供給混合物のうちの目的物からの微粉の除去および/又は微粉の分離に役立つ1つ以上の機械的補助装置を含み、この機械的補助装置がベルトラッパー、ベルト振動機、ベルトワイパー、ベルトブラシ、偏心ローラー、およびベルト散水機の少なくとも1つを含む請求項1に記載の装置。
【請求項18】
微粉除去装置が回収系の一部であり、この回収系が材料を分離するための、そして微粉除去装置を用いて除かれる微粉を受け取るために構成される少なくとも1つの付加的分離装置を含む請求項1に記載の装置。
【請求項19】
傾斜が、水平面に対して目的物に関連した安息角より大きいが目的物に関連した安息角より5°大きい角度より小さい角度にある請求項1に記載の装置。
【請求項20】
目的物および微粉を含有する供給混合物からの目的物の分離方法であって、エンドレスベルトの少なくとも一部を水平面に対して目的物に関連した安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい角度をなしている第1位置とより高い第2位置の間の傾斜を上方へ移動させること、
該エンドレスベルトが、
所定の長さを有するエンドレス基底部、
流路を規定するエンドレス基底部から延びる第1および第2の側壁、及び
各障害要素は供給混合物が流路に供給されそしてエンドレスベルトの部分が傾斜を上方へ移動されると、少なくとも1つの表面部分が微粉の傾斜での流下を妨げるようにエンドレス基底部の第1位置と第2位置の間に延びる少なくとも1つの表面部分を含み、各障害要素の少なくとも1つの表面部分はエンドレス基底部の長さに対して非直交であって、そしてさらに各障害要素は供給混合物のうちの目的物の最大断面寸法の50%以下である厚さを有する複数個の障害要素を含み、
そして、流路内に供給混合物を受け取り、エンドレスベルトの少なくとも一部が傾斜を上方へ移動されると供給混合物のうちの目的物は第1位置に向かって下方向に流れそして微粉は第2位置に向かって上方へ移動することを特徴とする目的物の分離方法。
【請求項21】
各障害要素の少なくとも1つの表面部分がエンドレスベルトの幅を横切ってかつエンドレス基底部の長さに直角に延びる平面に対してある角度で位置付けされる表面を含む請求項20に記載の方法。
【請求項22】
エンドレスベルトの幅を横切ってかつエンドレス基底部の長さに直角に延びる平面に対する角度が、処理される目的物に対する安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい角度である請求項21に記載の方法。
【請求項23】
複数個の障害要素が、第1の側壁に対してある角度にてかつエンドレスベルトの幅を部分的に横切って下方に延びる第1の1組の細長い障害要素と、第2の側壁に対してある角度にてかつエンドレスベルトの幅を部分的に横切って下方に延びる第2の1組の細長い障害要素を含み、第1および第2の細長い障害要素は連続の“S”流れ模様がそれによって規定されるような交互の配置で提供される請求項20に記載の方法。
【請求項24】
第1および第2の組の各細長い障害要素に関連した角度がエンドレスベルトの幅を横切って且つエンドレスベルトの長さに直角に延びる平面に対す角度であり、そしてさらに該角度が処理される目的物に対する安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記の方法がさらに、傾斜を上方へ移動しているエンドレスベルトの少なくとも一部のエンドレス基底部を実質的に平面の配置に維持する請求項20に記載の方法。
【請求項26】
傾斜を上方へ移動しているエンドレスベルトの少なくとも一部のエンドレス基底部を実質的に平面の配置に維持することが、実質的に平面の配置に維持するために第1位置と第2位置の間に位置される複数のローラーを用いることを含む請求項25に記載の方法。
【請求項27】
エンドレス基底部がさらに、供給混合物との接触のために織り目加工された表面を含む請求項20に記載の方法。
【請求項28】
供給混合物が丸みのある鉄を含んだペレットを含む請求項20に記載の方法。
【請求項29】
エンドレスベルトの第1および第2の側壁がエンドレスベルトの基底部から、基底部から第1および第2の側壁の遠位末端までの垂直に測定される所定の距離に伸び、この所定の距離は供給混合物のうちの目的物の最大断面寸法の3倍より大きい請求項20に記載の方法。
【請求項30】
第1および第2の側壁の各々が所定の長さに沿って基底部に閉じられた第1近接末端と第2遠位末端を有し、そしてさらに前記第1および第2の側壁が基底部の所定長さを超える長さまで第2の遠位末端が伸び得るように柔軟な側壁である請求項20に記載の方法。
【請求項31】
前記方法がさらに、供給混合物から除去される微粉の1つ以上の特性を監視すること、そしてそのような監視による代表的な出力を提供すること、そして前記出力に基づくエンドレスベルトの速度および/又は傾斜角度を調整すること、を含む請求項20に記載の方法。
【請求項32】
前記方法がさらに、供給混合物のうちの目的物からの微粉の除去および/又は微粉の分離において支援するために1つ以上の機械的補助装置を用いることを含む請求項20に記載の方法。
【請求項33】
傾斜が水平面に対して目的物に関連した安息角より大きいが目的物に関連した安息角より5°大きい角度より小さい角度にある請求項20に記載の方法。
【請求項34】
前記流路内に供給混合物を受け取ることが、目的物の分配をエンドレスベルトの所定長さに直交している実質的幅を横切って提供することを含む請求項20に記載の方法。
【請求項35】
目的物および微粉を含有する供給混合物から目的物の分離に使用される微粉除去装置であって、
エンドレスベルトを含み、該エンドレスベルトの少なくとも一部が水平面に対して目的物に関連した安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい角度にある傾斜を上方へ移動可能で、
該エンドレスベルトが、
所定の長さを有するエンドレス基底部とその基底部から伸び、このエンドレス基底部と第1および第2の側壁がその中に供給混合物を受け入れるために構成されるエンドレスベルトの流路を規定する第1および第2の側壁を含み、且つ、
複数個の障害要素を含み、そして、各障害要素は、供給混合物が流路に供給されそしてエンドレスベルトの部分が傾斜を上方へ移動されると、少なくとも1つの表面部分が微粉の傾斜での流下を妨げるようにエンドレス基底部の第1位置と第2位置の間に延びる少なくとも1つの表面部分を含み、そして、
エンドレスベルトの部分が傾斜を上方へ移動するためにエンドレスベルトと連結している駆動装置を含むことを特徴とする微粉除去装置。
【請求項36】
各障害要素の少なくとも1つの表面部分がエンドレス基底部の長さに対して非直交である請求項35に記載の装置。
【請求項37】
各障害要素が供給混合物のうちの最大断面寸法の50%以下である厚さを有する請求項35に記載の装置。
【請求項38】
各障害要素の少なくとも1つの表面部分がエンドレスベルトの幅を横切ってかつエンドレス基底部の長さに直角に延びる平面に対してある角度に位置付けされる表面を含む請求項35に記載の装置。
【請求項39】
エンドレスベルトの幅を横切ってかつエンドレス基底部の長さに直角に延びる平面に対する角度が、処理される目的物に対する安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい請求項38に記載の装置。
【請求項40】
複数個の障害要素が、第1の側壁に対してある角度に且つエンドレスベルトの幅を部分的に横切って下方に延びる第1の1組の細長い障害要素と、第2の側壁に対してある角度に且つエンドレスベルトの幅を部分的に横切って下方に延びる第2の1組の細長い障害要素を含み、第1および第2の細長い障害要素は連続の“S”流れ模様がそれによって規定されるような交互の配置で提供される請求項35に記載の装置。
【請求項41】
各第1および第2の組の細長い障害要素に関連した角度がエンドレスベルトの幅を横切って且つエンドレスベルトの長さに直角に延びる面に対する角度であり、そしてさらに該角度が処理される目的物に対する安息角より大きいが微粉に関連した安息角より小さい請求項40に記載の装置。
【請求項42】
水平に対しての傾斜を上方へ移動し得るエンドレスベルトの少なくとも一部のエンドレス基底部が、実質的に平面配置に維持される請求項35に記載の装置。
【請求項43】
水平に対しての傾斜を上方へ移動し得るエンドレスベルトの少なくとも一部のエンドレス基底部が、供給混合物との接触のために織り目加工された表面を含む請求項35に記載の装置。
【請求項44】
供給混合物が丸みのある鉄を含んだペレットを含む請求項35に記載の装置。
【請求項45】
エンドレスベルトの第1および第2の側壁がエンドレスベルトの基底部から、そこから第1および第2の側壁の遠位末端までの垂直に測定される所定の距離に伸び、この所定の距離は供給混合物のうちの目的物の最大断面寸法の3倍より大きい請求項35に記載の装置。
【請求項46】
前記装置がさらに、供給混合物から除去される微粉の1つ以上の特性を監視するために操作できそしてそのような監視による代表的な出力を提供する監視装置、そして前記出力に基づくエンドレスベルトの速度および/又は傾斜角度を調整するための手段を含む請求項35に記載の装置。
【請求項47】
前記装置がさらに、エンドレスベルトの速度を調整するための手段を含む請求項35に記載の装置。
【請求項48】
前記装置がさらに、傾斜角度を調整するための手段を含む請求項35に記載の装置。
【請求項49】
前記装置がさらに、供給混合物のうちの目的物からの微粉の除去および/又は微粉の分離を支援するため1つ以上の機械的補助装置を含み、機械的補助装置がベルトラッパー、ベルト振動機、ベルトワイパー、ベルトブラシ、偏心ローラー、およびベルト散水機の少なくとも1つを含む、請求項35に記載の装置。
【請求項50】
傾斜が水平に対して目的物に関連した安息角より大きいが目的物に関連した安息角より5°大きい角度より小さい角度にある請求項35に記載の装置。
【請求項51】
前記装置がさらに、エンドレスベルトの所定長さに直角であるエンドレスベルトの実質的幅を横切って目的物の分配を与えるために構成された複数の分配要素を含む供給物分配装置を含む請求項35に記載の装置。
【請求項52】
前記の第1および第2の側壁の各々が柔軟な側壁を含み、この柔軟な側壁がエンドレスベルトの流路に隣接した1つ以上の開口部を規定する1つ以上の表面を含み、そしてさらに1つ以上のたわみ要素が流路に隣接した実質的に平らな側壁を形成するために1つ以上の開口部に関連して位置付けられる請求項1〜51のいずれか1項に記載の方法又は装置。
【請求項53】
前記の第1および第2の側壁の各々が波形をつけた側壁を含み、この波形をつけた側壁がエンドレスベルトの流路に隣接した空洞を規定する複数の折り曲げ部を含み、そしてさらに1つ以上のたわみ要素が流路に隣接した実質的に平坦な側壁を形成するために1つ以上の空洞に関連して位置付けられる請求項1〜51のいずれか1項に記載の方法又は装置。
【請求項54】
前記1つ以上のたわみ要素が流路に隣接した実質的に平坦な側壁を形成するために1つ以上の開口部内に加えられるプラグ要素を含む請求項52又は53に記載の方法又は装置。
【請求項55】
前記1つ以上のたわみ要素が流路に隣接した実質的に平坦な側壁を形成するために前記の第1および第2側壁と一体化して成型されたプラグ要素を含む請求項52又は53に記載の方法又は装置。
【請求項56】
前記1つ以上のたわみ要素が実質的に平坦な側壁を形成するために開口部に隣接して位置付けされたスカート要素を含み、このスカート要素がエンドレス基底部上でかつ第1および第2側壁から離れて支持される請求項52又は53に記載の方法又は装置。
【請求項57】
コンベヤーの長さを有するコンベヤーが用意され、このコンベヤーが、一列に並べられそして傾斜を上に移動されそして目的物から分離された微粉が運び去られ且つエンドレスベルトが上端から下端に戻るとき不都合にもエンドレスベルトと結び付いた微粉が運び去られるためにコンベヤー上に堆積されるようにエンドレスベルトの少なくとも主要部の下でかつエンドレスベルトの上端から外にコンベヤーが位置付けられる請求項1〜51のいずれか1項に記載の方法又は装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11A】
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【図11B】
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【公表番号】特表2008−509806(P2008−509806A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525761(P2007−525761)
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/028416
【国際公開番号】WO2006/020707
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(305023366)リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミネソタ (39)
【Fターム(参考)】