説明

微粉除去装置

【課題】微粉を常に高効率で除去することができる微粉除去装置を提供する。
【解決手段】微粉除去装置は、筒状のケーシング3と、ケーシング3内に配置する筒状のフィルタ4と、空気9と樹脂材料5をフィルタ4内に流入させる流入口10と、フィルタ4を通過した空気9と微粉11をケーシング3とフィルタ4との間より接線方向に流出させる流出口12を備え、フィルタ4はケーシング3の中心線を軸とする逆円錐面内にあり、流入口10はフィルタ4の下部より樹脂材料5と空気9を接線方向に流入させ、流入口10より接線方向に流入した空気9により、フィルタ4内には逆円錐のフィルタ4内面に沿って旋回しながら下部より上部に向かう上向きの螺旋気流18を生じ、その気流18がある限り樹脂材料5はフィルタ4内で滞留する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は粉粒体の微粉除去装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の微粉除去装置の一例を図6を参照して説明すると、センターパイプ111とケーシング112とが略同心に配置され、その間にフィルタパイプ113が挿入された粉粒体分離部101は、3層構造の円筒状になっており、上部に設置したキャップ114の円筒部に接線方向の粉粒体吸込口115を設け、またケーシング112の下部に接線方向の空気吸引口117を設け、シャッター122を下部に設けた貯留タンク121の上部に設置する。空気吸引口117に接続した吸引ブロアを駆動することにより、粉粒体吸込口115に接続した管の末端から空気と一緒に粉粒体を吸い込む。粉粒体吸込口115より接線方向に流入した粉粒体を含む混合気が、粉粒体分離部101の上部よりセンターパイプ111とフィルタパイプ113間に入り下方向へ向かう。この間に粉粒体とそれに随伴する微粉の分離を行う。分離した微粉は空気と一緒にフィルタ穴を通り抜け、フィルタパイプ113とケーシング112間を下方向へ向かい、空気吸引口117より排出する。微粉が除去された粉粒体はフィルタ穴を通り抜けることなく、フィルタパイプ113の下端開口より貯留タンク121に排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−273969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の微粉除去装置では、粉粒体と気体の混合物を装置上部より投入するため、粉粒体の装置内滞留時間に限界があり、粉粒体によっては装置内滞留時間不足により微粉除去効率が著しく低いものになるという問題がある。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、粉粒体の装置内滞留時間を任意に設定でき、粉粒体によって異なる微粉除去に必要な装置内滞留時間を確保でき、微粉を常に高効率で除去することができる微粉除去装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明は、筒状のケーシングと、前記ケーシング内に配置する筒状のフィルタと、粉粒体の輸送気体と前記粉粒体を前記フィルタ内に流入させる流入口と、前記フィルタを通過した前記輸送気体と微粉を前記ケーシングと前記フィルタとの間より接線方向に流出させる流出口を備えた微粉除去装置において、前記フィルタは前記ケーシングの中心線を軸とする逆円錐面内にあり、前記流入口は前記フィルタの下部より前記粉粒体と前記輸送気体を接線方向に流入させることを特徴とするもので、この構成により、流入口より接線方向に流入した輸送気体により、フィルタ内には逆円錐のフィルタ内面に沿って旋回しながら下部より上部に向かう気流を生じ、その気流がある限り粉粒体はフィルタ内で滞留する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、粉粒体の装置内滞留時間を任意に設定でき、粉粒体によって異なる微粉除去に必要な装置内滞留時間を確保でき、微粉を常に高効率で除去することができる微粉除去装置を提供可能になる。
【0008】
本発明において、フィルタは多数のフィルタ穴を有するフィルタ部を上部に設けるという構成を付加した場合、輸送気体をフィルタの下部から外側に逃がすことなく、フィルタ内に強い気流を発生させることができ、それに伴い遠心力が大きく作用するフィルタの上部で微粉の分離を効率よく行うことができる。この場合、フィルタ部の下部外周囲に筒状のカバーを設置するという構成を付加した場合、フィルタ部の下部より上部で輸送気体をより多く外側に逃がすので、フィルタ内にさらに強い気流を発生させることができ、それに伴い遠心力がより大きく作用するフィルタ部の上部で粉粒体と微粉の分離をより効率よく行うことができる。
【0009】
本発明において、流出口はフィルタを通過した輸送気体と微粉をケーシングの下部とフィルタの下部との間より接線方向に流出させるという構成を付加した場合、ケーシングとフィルタの間には旋回しながら下方向に向かう気流を生じ、フィルタを通過した輸送気体と微粉が下部の流出口より流出する。
【0010】
本発明において、流出口はフィルタを通過した輸送気体と微粉をケーシングの上部とフィルタの上部との間より接線方向に流出させるという構成を付加した場合、ケーシングとフィルタの間には旋回しながら上方向に向かう気流を生じ、フィルタを通過した輸送気体と微粉が上部の流出口より流出する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明にかかる微粉除去装置の実施例1を示す側面説明図である。
【図2】本発明にかかる微粉除去装置の実施例1を示す上面説明図である。
【図3】本発明にかかる微粉除去装置の実施例1の使用状態を示す図である。
【図4】本発明にかかる微粉除去装置の実施例2を示す側面説明図である。
【図5】本発明にかかる微粉除去装置の実施例3を示す側面説明図である。
【図6】従来の微粉除去装置の一例を示す側面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明にかかる微粉除去装置の実施形態を図面と共に実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は本発明にかかる微粉除去装置の実施例1を示す側面説明図、図2は本発明にかかる微粉除去装置の実施例1を示す上面説明図である。図1、図2に示すように実施例1の微粉除去装置は、上部開口を上蓋1で閉じ、下部開口を底板2で閉じた円筒状のケーシング3内に筒状のフィルタ4が配置され、フィルタ4はケーシング3の軸方向(図1の紙面上下方向)の中心線を軸とする逆円錐面内にあり、逆円錐台形に形成されており、上部開口は上蓋1で閉じられ、下端部は底板2を貫通してケーシング3の下側に引き出し、下部開口が粉粒体5の排出口6になっている。排出口6には支軸7aを支点に回動(開閉)可能なダンパー7が設けられる。
【0014】
また、ケーシング3の円筒部とフィルタ4はその軸線と直角な一平面で上下二つに分けられており、ケーシング3の上円筒部3a内にあるフィルタ4の上部がパンチングメタルや金属網から構成され、多数のフィルタ穴8を有するフィルタ部4aとし、ケーシング3の上円筒部3aより短い下円筒部3b内にあるフィルタ4の下部が通気性のない金属板から構成され、非フィルタ部4bとする。
【0015】
また、非フィルタ部4bには、下円筒部3bの外側よりその下円筒部3bを貫通して非フィルタ部4b内に、粉粒体5の輸送気体9とその粉粒体5を接線方向に流入させる短い配管状の流入口10が設けられ、下円筒部3bには、フィルタ部4aのフィルタ穴8を通過した輸送気体9と微粉11を下円筒部3bと非フィルタ部4b間の環状空間より、しかも、底板2に接近した高さ位置より下円筒部3bの外側に流出させる接線方向の短い配管状の流出口12が設けられる。
【0016】
図3は本発明にかかる微粉除去装置の実施例1の使用状態を示す図である。図3に示すように実施例1の微粉除去装置は、樹脂成形の際、成形不良となる、樹脂材料(樹脂ペレット)に含まれる、又は成形機までの吸引式の管路輸送工程等で発生する微粉及び異物を除去するため、成形機13の樹脂材料供給ポッパ14の上部に設置され、排出口6がダンパー7を介して樹脂材料供給ポッパ14に開口される。流入口10は粉粒体である樹脂材料5の貯槽15に配管接続され、流出口12は気体に運動エネルギーを与えたり圧力を高めたりする流体機器であるブロア16の吸込口に配管接続される。流出口12とブロア16の間には集塵装置17がある。
【0017】
実施例1の微粉除去装置の動作について説明する。
【0018】
貯槽15に樹脂材料5が入っていない場合、ブロア16を駆動すると、下円筒部3bと非フィルタ部4b間の環状空間にある空気が流出口12より接線方向に流出し、下円筒部3bと非フィルタ部4b間の環状空間には上円筒部3aとフィルタ部4a間の環状空間にある空気が流入し、上円筒部3aとフィルタ部4a間の環状空間にはフィルタ部4aの内部にある空気がフィルタ穴8より流入し、フィルタ部4aの内部には非フィルタ部4bの内部にある空気が流入し、非フィルタ部4bの内部にはダンパー7が自由開放して開いた排出口6より樹脂材料供給ポッパ14の内部にある空気が流入し、同時に流入口10より貯槽15の内外にある空気が流入するが、排出口6に空気が流入し初めた時点でその気流によりダンパー7が閉じ、排出口6は閉じられるため、非フィルタ部4bの内部には貯槽15の内外にある空気が流入口10より接線方向に流入する。
【0019】
流入口10より接線方向に流入した空気により、フィルタ4の内部では逆円錐のフィルタ4内面に沿って旋回しながら下部より上部に向かう上向きの螺旋気流18(図1の実線で示す螺旋)を生じ、ケーシング3とフィルタ4間の環状空間では旋回しながら下方向に向かう下向きの螺旋気流19(図1の破線で示す螺旋)を生じ、これら螺旋気流18,19はブロア16の駆動を停止するまで維持される。
【0020】
そこで、貯槽15に樹脂材料5が入っている場合、吸引式の管路輸送(空気輸送)が行われ、貯槽15の内外にある空気(輸送気体)9と一緒に樹脂材料5が流入口10より接線方向に流入し、フィルタ4の内部では上向きの螺旋気流18を生じているので、流入口10より空気9と一緒に接線方向に流入した樹脂材料5は上向きの螺旋気流18により、フィルタ4の内部で逆円錐のフィルタ4内面に沿って旋回しながら下部より上部に向かい、螺旋気流18がある限り、つまりブロア16の駆動を停止するまで樹脂材料5はフィルタ4内で滞留する。
【0021】
この時、遠心力による樹脂材料5とそれに含まれる、又は成形機13までの吸引式の管路輸送工程等で発生する微粉11及び異物の分離が行われる。フィルタ穴8より小さい微粉11及び異物はフィルタ部4aの内部より上円筒部3aとフィルタ部4a間の環状空間に流入する空気9と一緒にフィルタ穴8を通り抜け、ケーシング3とフィルタ4間の環状空間に生じている下向きの螺旋気流19と合流し、旋回しながら下方に向かい、空気9と一緒に流出口12より接線方向に流出する。つまり装置外に排出される。装置外に排出された空気9に含まれる微粉11及び異物は集塵装置17で回収され、ブロア16の吐出口からはクリーンな空気9が大気に放出される。
【0022】
そして、樹脂材料5によって適宜設定された装置内滞留時間(樹脂材料5によって異なる微粉11及び異物除去に必要な時間)が経過した時に、ブロア16の駆動を停止することにより、それまでフィルタ4の内外に生じていた螺旋気流18,19がなくなるので、上向きの螺旋気流18によりフィルタ4内に強制滞留させていた樹脂材料5は自重で落下し、同時にダンパー7も開く。よって、微粉11及び異物が目標とする高効率で除去されたクリーナな樹脂材料5が排出口6より流出される。つまり装置外の樹脂材料供給ポッパ14に排出され、成形機13に投入される。したがって、樹脂成形の際、樹脂材料5への微粉11及び異物混入による成形不良を抑えることができる。
【0023】
上記のように実施例1の微粉除去装置では、フィルタ4はケーシング3の中心線を軸とする逆円錐面内にあり、流入口10はフィルタ4の下部より樹脂材料5と空気9を接線方向に流入させるという構成により、流入口10より接線方向に流入した空気9により、フィルタ4内には逆円錐のフィルタ4内面に沿って旋回しながら下部より上部に向かう上向きの螺旋気流18を生じ、その螺旋気流18がある限り樹脂材料5はフィルタ4内で滞留するので、樹脂材料5の装置内滞留時間を任意に設定でき、樹脂材料5によって異なる微粉11及び異物除去に必要な装置内滞留時間を確保でき、微粉11及び異物を常に高効率で除去することができる。
【0024】
また、フィルタ4は多数のフィルタ穴8を有するフィルタ部4aを上部に設けるという構成により、空気9をフィルタ4の下部から外側に逃がすことなく、フィルタ4内に強い上向きの螺旋気流18を発生させることができ、それに伴い遠心力が大きく作用するフィルタ4の上部で微粉11及び異物の分離を効率よく行うことができる。
【実施例2】
【0025】
図4は本発明にかかる微粉除去装置の実施例2を示す側面説明図である。図4に示すように実施例2の微粉除去装置は、フィルタ部4aの下部外周囲に筒状のカバー20を設置した点以外、実施例1の微粉除去装置と同じ構成・機能を有し、実施例1の微粉除去装置と同一部分には同一符号を付してある。
【0026】
カバー20は通気性のない金属板から構成され、ケーシング3の軸方向(図4の紙面上下方向)の中心線を軸とする逆円錐面内にあり、逆円錐台形に形成され、上端から下端にわたりフィルタ部4aとの間に同じ間隙を設けてフィルタ部4aの下部外周囲に設置する。
【0027】
実施例2の微粉除去装置では、外側にカバー20があるフィルタ部4aの下部よりカバー20がない上部で空気をより多く外側に逃がすので、フィルタ4内にさらに強い上向きの螺旋気流18を発生させることができ、それに伴い遠心力がより大きく作用するフィルタ部4の上部で微粉11及び異物の分離をより効率よく行うことができる。
【0028】
ここで、外側にカバー20がないフィルタ部4aの上部を通過した空気9と微粉11及び異物は、フィルタ部4aの上部外側、カバー20の外側、非フィルタ部4bの外側で生じている下向きの螺旋気流19と合流し、流出口12より接線方向に流出する。また外側にカバー20があるフィルタ部4aの下部でも空気9と微粉11及び異物が通過し、カバー20とフィルタ部4a間の環状空間に流入するが、そこでも下向きの螺旋気流が生じているので、フィルタ部4aの下部を通過し、カバー20とフィルタ部4a間の環状空間に流入した空気9と微粉11及び異物は、そこに生じている下向きの螺旋気流に合流し、カバー20の下端とフィルタ部4aの下端との間隙より下円筒部3bと非フィルタ部4b間の環状空間に流出し、そこに生じている下向きの螺旋気流19と合流し、流出口12より接線方向に流出する。
【0029】
なお、カバー20は図4においてフィルタ部4aと並行に設置したが、カバー20とフィルタ部4aの間隙が、カバー20の上端より下端で大きくなるような傾き、又はカバー20の上端で隙間をなくすような傾き、又はカバー20の上端で隙間をなくすように外側の上円筒部3aと並行する円筒状で設置してもよい。
【実施例3】
【0030】
図5は本発明にかかる微粉除去装置の実施例3を示す側面説明図である。実施例1、2の微粉除去装置では、フィルタ4を通過した空気9と微粉11及び異物をケーシング3の下部(下円筒部3b)とフィルタ4の下部(非フィルタ部4b)との間より接線方向に流出させるように、ケーシング3の下部に対して接線方向に流出口12を設けたのに対し、図5に示すように実施例3の微粉除去装置では、フィルタ4を通過した空気9と微粉11及び異物をケーシング3の上部、好ましくは最上部(上円筒部3aの最上部)とフィルタ4の上部、好ましくは最上部(フィルタ部4aの最上部)との間より接線方向に流出させるように、ケーシング3の上部、好ましくは最上部に対して接線方向に流出口12aを設けてある点が大きく相違し、フィルタ部4aの下部外周囲に筒状のカバー20を設置した点では実施例2の微粉除去装置と同じである。
【0031】
また、ケーシング3の上部に対して接線方向に流出口12aを設けるため、ケーシング3の上部とフィルタ4の上部との間の環状空間を径方向外側に拡張するよう、ケーシング3は、下円筒部3bより大径の上円筒部30aと、この径違いの上円筒部30aと下円筒部3b間の段差面を塞ぐリング状の段差板30cとを有する。
【0032】
また、カバー20の上端にはそこと上円筒部30aの間隙を流出口12aの直下で閉じる外向きのリング状の上鍔部20aを設け、カバー20の下端にはそことフィルタ部4aの下端(非フィルタ部4bの上端)の隙間を閉じるリング状の下鍔部20bを設け、ケーシング3の上部、好ましくは最上部に接線方向の流出口12aを有する環状の流出空間30を形成すると共に、カバー20とフィルタ部4a間にある下部が閉じた環状空間の上部を流出空間30に連通接続する。
【0033】
実施例3の微粉除去装置では、外側にカバー20がないフィルタ部4aの上部を通過した空気9と微粉11及び異物は流出空間30に直接流入し、そこに生じている旋回気流19aに合流し、流出口12aより接線方向に流出する。また外側にカバー20があるフィルタ部4aの下部でも空気9と微粉11及び異物が通過し、カバー20とフィルタ部4a間の環状空間に流入するが、そこには上向きの螺旋気流が生じているので、フィルタ部4aの下部を通過し、カバー20とフィルタ部4a間の環状空間に流入した空気9と微粉11及び異物は、そこに生じている上向きの螺旋気流に合流し、流出空間30に流入して、そこに生じている旋回気流19aに合流し、流出口12aより接線方向に流出する。
【0034】
なお、実施例3の微粉除去装置は、上記以外、実施例1、2の微粉除去装置と同じ構成・機能を有し、実施例1、2の微粉除去装置と同一部分には同一符号を付してある。またケーシング3は下円筒部3bの直径を上円筒部30aの直径に合わせて段差板30cをなくしたものであってもよい。
【0035】
以上、本実施形態では粉粒体の周知の吸引式管路輸送に適用した微粉除去装置で本発明を説明したが、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施することができる。例えば粉粒体の周知の圧送式管路輸送に適用でき、窒素ガスや炭酸ガスを輸送気体として用いる管路輸送にも適用できるものである。また、本実施形態では一種類の粉粒体を管路輸送し、微粉を除去する装置で本発明を説明したが、複数種類の粉粒体を管路輸送すると共に、混合し、微粉を除去する装置にも適用できるものである。
【符号の説明】
【0036】
3 ケーシング
4 フィルタ
4a フィルタ部
5 樹脂材料(粉粒体)
8 フィルタ穴
9 空気(輸送気体)
10 流入口
11 微粉
12 流出口
12a 流出口
20 カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状のケーシングと、
前記ケーシング内に配置する筒状のフィルタと、
粉粒体の輸送気体と前記粉粒体を前記フィルタ内に流入させる流入口と、
前記フィルタを通過した前記輸送気体と微粉を前記ケーシングと前記フィルタとの間より接線方向に流出させる流出口を備えた微粉除去装置において、
前記フィルタは前記ケーシングの中心線を軸とする逆円錐面内にあり、
前記流入口は前記フィルタの下部より前記粉粒体と前記輸送気体を接線方向に流入させることを特徴とする微粉除去装置。
【請求項2】
請求項1に記載の微粉除去装置において、
フィルタは多数のフィルタ穴を有するフィルタ部を上部に設けることを特徴とする微粉除去装置。
【請求項3】
請求項2に記載の微粉除去装置において、
フィルタ部の下部外周囲に筒状のカバーを設置することを特徴とする微粉除去装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の微粉除去装置において、
流出口はフィルタを通過した輸送気体と微粉をケーシングの下部とフィルタの下部との間より接線方向に流出させることを特徴とする微粉除去装置。
【請求項5】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の微粉除去装置において、
流出口はフィルタを通過した輸送気体と微粉をケーシングの上部とフィルタの上部との間より接線方向に流出させることを特徴とする微粉除去装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−218292(P2011−218292A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−90124(P2010−90124)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【出願人】(000129183)株式会社カワタ (120)
【Fターム(参考)】