説明

情報処理システム、情報処理システムの動作方法、および、プログラム

【課題】各々2つ以上の端末装置を有する複数の端末装置群に分かれている複数の端末装置と、複数の端末装置とネットワークを介して繋がっているサーバ装置と、を有する情報処理システムにおいて、端末装置の起動障害に起因するデータ処理の時間ロスを最小限に抑えることを課題とする。
【解決手段】各々2つ以上の端末装置を有する複数の端末装置群に分かれている複数の端末装置2と、複数の端末装置2とネットワークを介して繋がっているサーバ装置1と、を有する情報処理システムであって、サーバ装置1は、第1のイベント検知をトリガに、第1のイベントに関連する情報を処理するための起動処理を、第1の端末装置群に対して実行する第1の起動手段と、第1の端末装置群に対する起動処理が失敗した場合、第1の端末装置群に対する起動処理を終了し、第2の端末装置群に対して起動処理を実行する第2の起動手段と、を有する情報処理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理システムの動作方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
所定の情報処理を行う情報処理システムであって、複数の端末装置を備え、2つ以上の端末装置を1つの組として利用するものがある。また、このような情報処理システムの中には、普段は端末装置を休止状態としておき、何らかの事象が発生すると端末装置を起動して、その事象に関連する情報の処理を実行する情報処理システムがある。
【0003】
このような情報処理システムとしては、地震などの災害発生時における情報の処理を行うための情報処理システム等が該当する。
【0004】
例えば、地震発生時に行われる情報の処理としては、波形の分析や震源の特定等が考えられる。これらの処理に関連する情報は膨大であるため、1つの端末装置にまとめて出力するのは困難である。そこで、地震発生時の情報処理を行う情報処理システムは、複数の端末装置を1つの組として利用し、これら複数の端末装置に分けて情報を出力するよう構成している。また、短い時間の間に複数の災害が発生する可能性がある。そこで、地震などの災害発生時の情報処理を行う情報処理システムは、2つ以上の端末装置を1つの組とする端末装置群が複数設けられている。さらに、災害は常時発生するものではないため、災害発生に起因して行われる情報の処理は間欠的である。そこで、地震などの災害発生時の情報処理を行う情報処理システムは、普段は端末装置を休止状態としておき、何らかの事象が発生すると端末装置を起動して、その事象に関連する情報の処理を行うよう構成している。
【0005】
このような情報処理システムに関連する技術としては、特許文献1に開示されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−37355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したような情報処理システムの場合、普段は端末装置が休止状態となっているため、何らかの不測の障害(以下、「起動障害」という)により、端末装置が起動できない状態となっていることをあらかじめ認識することが困難である。このため、地震などの災害発生時に実際に端末装置の起動処理を実行し、起動処理が失敗すると、その端末装置に起動障害が発生していることを認識することとなる。
【0008】
かかる場合、端末装置を操作して情報処理を行うユーザは、ある端末装置群の起動処理が失敗したことを認識した後、他の端末装置群の起動処理を行うよう操作するとともに、新たに起動した端末装置群を介して情報を出力するよう操作する必要がある。
【0009】
しかし、地震などの災害発生時に行われる情報処理は一刻を争うものであるにも関わらず、上述のような手段を用いて使用する端末装置群の切替を行っていたのでは時間が掛かり過ぎる。
【0010】
そこで、本発明では、複数の端末装置を備え、2つ以上の端末装置を1つの組として利用し、かつ、普段は端末装置を休止状態としておき、何らかの事象が発生すると端末装置を起動して、その事象に関連する情報の処理を実行する情報処理システムにおいて、端末装置の起動障害に起因するデータ処理の時間ロスを最小限に抑える技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、各々2つ以上の端末装置を有する複数の端末装置群に分かれている複数の端末装置と、前記複数の端末装置とネットワークを介して繋がっているサーバ装置と、を有する情報処理システムであって、前記サーバ装置は、第1のイベント検知をトリガに、前記第1のイベントに関連する情報を処理するための起動処理を、第1の前記端末装置群に対して実行する第1の起動手段と、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理が失敗した場合、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理を終了し、第2の前記端末装置群に対して前記起動処理を実行する第2の起動手段と、を有する情報処理システムが提供される。
【0012】
また、本発明によれば、各々2つ以上の端末装置を有する複数の端末装置群に分かれている複数の端末装置とネットワークを介して繋がっているコンピュータに実行させるためのプログラムであって、所定のイベントを検知する検知ステップと、前記検知ステップによる前記検知をトリガに、前記イベントに関連する情報を処理するための起動処理を、第1の前記端末装置群に対して実行する第1の起動ステップと、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理が失敗した場合、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理を終了し、第2の前記端末装置群に対して前記起動処理を実行する第2の起動ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【0013】
また、本発明によれば、各々2つ以上の端末装置を有する複数の端末装置群に分かれている複数の端末装置と、前記複数の端末装置とネットワークを介して繋がっているサーバ装置と、を有する情報処理システムの動作方法であって、所定のイベントを検知する検知工程と、前記検知工程による前記検知をトリガに、前記イベントに関連する情報を処理するための起動処理を、第1の前記端末装置群に対して実行する第1の起動工程と、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理が失敗した場合、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理を終了し、第2の前記端末装置群に対して前記起動処理を実行する第2の起動工程と、を有する情報処理システムの動作方法が提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数の端末装置を備え、2つ以上の端末装置を1つの組として利用し、かつ、普段は端末装置を休止状態としておき、何らかの事象が発生すると端末装置を起動して、その事象に関連する情報の処理を実行する情報処理システムにおいて、端末装置の起動障害に起因するデータ処理の時間ロスを最小限に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態の情報処理システムの概要を説明するための図である。
【図2】本実施形態のサーバ装置の機能ブロック図の一例である。
【図3】本実施形態の端末装置の機能ブロック図の一例である。
【図4】本実施形態の情報処理システムの動作方法の一例を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態の情報処理システムの作用効果を説明するための概念図である。
【図6】本実施形態のサーバ装置の機能ブロック図の一例である。
【図7】本実施形態の情報処理システムの作用効果を説明するための概念図である。
【図8】本実施形態の情報処理システムの作用効果を説明するための概念図である。
【図9】本実施形態の情報処理システムの作用効果を説明するための概念図である。
【図10】本実施形態の端末装置群情報の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0017】
なお、本実施形態の装置を構成する各部は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0018】
また、本実施形態の説明において利用する機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、本実施形態の装置は1つの装置により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
【0019】
<実施形態1>
まず、本実施形態の情報処理システムの概要について説明する。
【0020】
本実施形態の情報処理システムは、図1に示すように、サーバ装置1と、複数の端末装置2と、を有する。複数の端末装置2の各々とサーバ装置1とは、有線および/または無線で構成されたネットワークを介して繋がっている。
【0021】
複数の端末装置2は、各々2つ以上の端末装置2を有する複数の端末装置群に分かれている。図示した例では、情報処理システムはn個の端末装置群を有し、各端末装置群は2つの端末装置2を有している。なお、端末装置群の数および各端末装置群が有する端末装置2の数は設計事項であり、図示するものに限定されない。
【0022】
ここで、複数の端末装置群はそれぞれ、電源系統、および/または、ネットワーク系統が異なっていてもよい。このようにすれば、複数の端末装置群に対して同時に同じ原因の障害が発生することを回避することができる。
【0023】
このような構成の情報処理システムの動作の概要の一例を説明する。
【0024】
まず、複数の端末装置2は、データ処理を行っていない間は休止状態となっている。このような状態で、サーバ装置1が例えば地震などの災害発生を検知すると、サーバ装置1は複数の端末装置群の中の任意の1つ、例えば第1の端末装置群に対して起動処理を実行する。そして、起動処理が成功すると、サーバ装置1は、第1の端末装置群に属する端末装置2を介して地震などの災害に関連する情報を出力する。その後、ユーザは第1の端末装置群に属する端末装置2を利用して情報の処理を行う。
【0025】
一方、第1の端末装置群に対する起動処理が失敗すると、サーバ装置1は、第1の端末装置群に対する起動処理を中止するとともに、第2の端末装置群に対して起動処理を実行する。そして、起動処理が成功すると、サーバ装置1は、第2の端末装置群に属する端末装置2を介して地震などの災害に関連する情報を出力する。その後、ユーザは第2の端末装置群に属する端末装置2を利用して情報の処理を行う。
【0026】
以下、本実施形態の情報処理システムを構成する各装置の構成について詳細に説明する。
【0027】
まず、本実施形態のサーバ装置1について説明する。
【0028】
図2は、本実施形態のサーバ装置1の構成の一例を示す機能ブロック図である。図に示すように、本実施形態のサーバ装置1は、第1の起動部11および第2の起動部12を有する起動部10と、外部機器インターフェイス部50と、を有する。なお、本実施形態のサーバ装置1は、出力部20、イベント検知部30、および、報知部40の中のいずれか1つ以上をさらに有してもよい。以下、各部の構成について説明する。
【0029】
イベント検知部30は、所定のイベントを検知すると、その旨を示す情報を以下で説明する起動部10に送信する。例えば、イベント検知部30は、地震などの災害が発生したことを示す情報を受信すると、その旨を示す情報を起動部10に送信する。なお、地震などの災害が発生したことを示す情報は、サーバ装置1内、または、サーバ装置1と有線または無線で繋がった外部装置内に設けられた観測データ解析部(図示せず)からイベント検知部30に送信されてもよい。観測データ解析部は、観測データを解析することで、所定の事象が発生したことを特定する。例えば、観測データ解析部は、地震波形データ等を取得・解析することで地震が発生したことを特定する。このような観測データ解析部の構成は、従来技術に準じて実現することができる。上述した例はあくまで一例であり、イベント検知部30はその他のイベントを検知してもよい。なお、イベント検知部30は、所定のイベントを検知すると、その旨を示す情報を以下で説明する報知部40に送信してもよい。
【0030】
第1の起動部11は、第1のイベント検知をトリガに、第1のイベントに関連する情報を処理するための起動処理を、第1の端末装置群に対して実行する。
【0031】
ここで、イベントに関連する情報は、イベント発生に起因し、早急に行わなければならない処理に関連する情報であってもよい。例えば、地震波形からP波、S波を特定する処理に関連する情報(波形データ、波形データからコンピュータが自動解析し特定したP波、S波を示すデータなど)であってもよい。または、地震の震央を特定する処理に関連する情報(コンピュータが自動解析し特定した震央位置を示すデータなど)であってもよい。なお、上記はあくまで一例であり、イベントに関連する情報はその他の情報であってもよい。
【0032】
次に、イベントに関連する情報を処理するための起動処理とは、端末装置2に格納されているイベントに関連する情報を処理するためのAP(Application Program:以下、「イベントAP」という)を起動する処理が該当する。イベントAPは、例えば、サーバ装置1からイベントに関連するデータを取得し、このデータをディスプレイやスピーカを介して出力し、また、ユーザからデータ解析に関する入力を受付け、受付けた情報をサーバ装置1に送信する機能を有するものであってもよい。その他の例としては、イベントAPは、サーバ装置1からイベントに関連するデータを取得し、このデータをディスプレイやスピーカを介して出力し、また、ユーザからデータ解析に関する入力を受付け、受付けた情報を基に演算処理し、結果をディスプレイやスピーカを介して出力する機能を有するものであってもよい。なお、ここでの起動処理は、さらに、端末装置2に格納されているイベントAPを起動するためのOS(Operating System)を起動する処理を含んでもよい。すなわち、イベントに関連する情報を出力するため起動処理は、「OSの起動+イベントAPの起動」であってもよいし、動作中のOSを利用した「イベントAPの起動」のみであってもよい。以下、「イベントに関連する情報を出力するため起動処理」を単に、「起動処理」という場合がある。
【0033】
次に、第1の端末装置群に対して起動処理を実行するとは、第1の端末装置群に属する複数の端末装置2に対して起動処理を実行することを意味する。
【0034】
ここで、第1の起動部11は、第1の端末装置群の中の所定数の端末装置2の起動処理が成功すると、第1の端末装置群の起動処理が成功したと判定する。一方、起動処理が成功した端末装置2の数が所定数に満たない場合は、第1の起動部11は、第1の端末装置群の起動処理が失敗したと判定する。
【0035】
例えば、第1の起動部11は、第1の端末装置群に対して起動処理を実行後、所定の時間以内に、所定数の端末装置2から起動処理が完了したことを示す情報が戻ってきたら、第1の端末装置群に対する起動処理が成功したと判定する。一方、所定の時間以内に、起動処理が完了したことを示す情報を返信してきた端末装置2の数が所定数に満たない場合には、第1の起動部11は、第1の端末装置群に対する起動処理が失敗したと判定する。なお、端末装置2の起動処理が成功したとは、イベントAPが正常に起動したことを意味する。
【0036】
第1の起動部11は、第1の端末装置群に対する起動処理が成功すると、その旨を示す情報を、以下で説明する出力部20に送信する。一方、第1の端末装置群に対する起動処理が失敗すると、第1の起動部11は、その旨を示す情報を、以下で説明する第2の起動部12に送信する。
【0037】
ここで、第1の起動部11は、第1の端末装置群に属するすべての端末装置2に対して起動処理を実行してもよいし、その中の一部に対して起動処理を実行してもよい。一部に対して起動処理を実行する場合、その中のいずれかの端末装置2の起動処理が失敗すると、他の端末装置2に対して起動処理を実行するようにしてもよい。
【0038】
なお、端末装置2は、イベント検知部30が検知したイベントに関連する情報を処理していない間は、休止状態となっている。ここでの休止状態とは、イベントAPおよびOSが動作していない状態であってもよいし、OSは動作しておりイベントAPが動作していない状態であってもよい。
【0039】
第1の起動部11は、サーバ装置1内のメモリに格納されている端末装置群情報(図10参照)を利用可能に構成しておき、端末装置群情報に従い、外部機器インターフェイス部50を介して、第1の端末装置群に属する端末装置2に対する起動処理を実行する。端末装置群情報は、複数の端末装置群および各々に属する端末装置2を識別する情報を有する。なお、端末装置群情報には、複数の端末装置群に対して起動処理を実行する順番が定められていてもよい。また、端末装置群情報には、図10に示すように、各端末装置群に、イベントに関連する情報の処理を行っている状態(動作中の場合)であるか、または、イベントに関連する情報の処理を行っていない状態(休止状態の場合)であるかを識別する情報が付されていてもよい。この構成は、サーバ装置1が各端末装置群の状態を常時監視しておき、状態が変化すると端末装置群情報の情報を書き換えることで実現することができる。図10の例では、第1の端末装置群は動作中(端末装置A乃至Cのいずれも動作中)であり、第2の端末装置群は休止状態(端末装置D乃至Fのいずれも休止状態)であることが示されている。なお、第3の端末装置群に関する記載に関しては、以下の実施形態2で説明する。
【0040】
第2の起動部12は、第1の起動部11による第1の端末装置群に対する起動処理が失敗した場合、第1の端末装置群に対する起動処理を終了し、第2の端末装置群に対して起動処理を実行する。
【0041】
第2の起動部12が第1の端末装置群に対する起動処理の失敗を検知する手段は特段制限されないが、第1の起動部11から起動失敗を示す情報を取得することで検知してもよい。
【0042】
第2の起動部12は、第1の起動部11による第1の端末装置群に対する起動処理が失敗したことを検知すると、第1の端末装置群に対する起動処理を終了するよう第1の起動部11を制御する。この制御により、第1の起動部11は、その時点で行っていた第1の端末装置群に対する起動処理を終了する。例えば、起動完了を示す情報を返信してこない端末装置2に対して繰り返し起動処理を実行するよう第1の起動部11が構成されていた場合、第1の起動部11は繰り返し行っていた起動処理を終了する。なお、第1の起動部11は、第2の起動部12による制御に従い起動処理を終了した後、第1の端末装置群に属する端末装置2を介して、第1の端末装置群に起動処理障害が発生していることを示す情報を出力してもよい。このような情報を出力するために利用する端末装置2は、OSが動作している端末装置2であればいずれであっても構わない。また、第1の起動部11は、第1の端末装置群に対する起動処理が失敗した場合、起動処理が成功した端末装置2を休止状態に戻してもよい。
【0043】
第2の起動部12は、第1の起動部11による第1の端末装置群に対する起動処理が失敗したことを検知すると、第2の端末装置群に対して起動処理を実行するが、ここでの起動処理は、第1の起動部11が行う起動処理と同様であるので、説明は省略する。
【0044】
ここで、第2の起動部12は、第2の端末装置群に対する起動処理が成功すると、その旨を示す情報を、以下で説明する出力部20に送信する。一方、第2の端末装置群に対する起動処理が失敗すると、第2の起動部11は、第2の端末装置群に対する起動処理を終了し、第3の端末装置群に対して起動処理を行う。
【0045】
出力部20は、第1の起動部11および第2の起動部12から受信した情報、または、端末装置群情報(図10参照)を基に起動処理が成功した端末装置群(以下、「起動端末装置群」という)を識別し、起動端末装置群に属する端末装置2に、第1のイベントに関連する情報を出力する。
【0046】
イベントに関連する情報は上記説明の通りであるので、ここでの説明は省略する。出力部20がイベントに関連する情報を取得する手段は設計事項であり、外部機器から取得してもよいし、サーバ装置1内に格納されている場合には、それを取得してもよい。
【0047】
報知部40は、イベント検知部30が所定のイベントを検知すると、その旨を示す情報を、ユーザに対して出力する。なお、出力手段は特段制限されず、ディスプレイ、スピーカ、プリンタなどのあらゆる出力装置を利用して実現することができる。これにより、ユーザは、例えば、地震などの災害が発生したことを認識することができる。そして、災害発生を認識したユーザは、迅速に端末装置2に移動し、所定の情報処理を行うことができる。
【0048】
外部機器インターフェイス部50は、外部機器からの情報の入力、および、外部機器への情報の出力を行う。なお、外部機器インターフェイス部50の構成は特段制限されず、従来技術に準じて様々な態様で実現することができる。
【0049】
ここで、上述のような本実施形態のサーバ装置1の構成は、各々2つ以上の端末装置を有する複数の端末装置群に分かれている複数の端末装置とネットワークを介して繋がっているコンピュータに実行させるためのプログラムであって、所定のイベントを検知する検知ステップと、前記検知ステップによる前記検知をトリガに、前記イベントに関連する情報を処理するための起動処理を、第1の前記端末装置群に対して実行する第1の起動ステップと、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理が失敗した場合、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理を終了し、第2の前記端末装置群に対して前記起動処理を実行する第2の起動ステップと、を有するプログラムをコンピュータにインストールし、実行させることで実現することができる。
【0050】
次に、本実施形態の端末装置2について説明する。
【0051】
図3は、本実施形態の端末装置2の構成の一例を示す機能ブロック図である。図に示すように、本実施形態の端末装置2は、表示部80と、外部機器インターフェイス部90と、を有する。なお、本実施形態の端末装置2は、ユーザ入力受付部100をさらに有してもよい。このような本実施形態の端末装置2は、例えば、PC(Personal Computer)であってもよい。以下、各部の構成について説明する。
【0052】
表示部80は、外部機器インターフェイス部90を介して、サーバ装置1の出力部20からイベントに関連する情報を受取り、ディスプレイ等を介してこの情報を出力する。イベントに関連する情報は、上記説明の通りであるので、ここでの説明は省略する。
【0053】
ユーザ入力受付部100は、マウス、キーボード、マイク、タッチパネル等のあらゆる入力装置を用いて構成され、ユーザからの入力を受付ける。なお、ユーザ入力受付部100は、入力を受付けた情報を、外部機器インターフェイス部90を介して、サーバ装置1に送信してもよい。
【0054】
例えば、ユーザ入力受付部100は、表示部80がイベントに関連する情報を表示している状態で、ユーザからデータを解析等するための情報の入力を受付ける。そして、入力を受付けた情報を、外部機器インターフェイス部90を介して、サーバ装置1に送信する。その後、サーバ装置1は、受信した情報を基に、所定の演算処理を行い、その結果を示す情報を端末装置2に送信する。その後、表示部80は、ディスプレイ等を介してこの情報を出力する。
【0055】
なお、上記は一例であり、ユーザ入力受付部100が受付けた情報を基に、各端末装置2内で演算処理し、表示部80は、ディスプレイ等を介してその結果を出力してもよい。
【0056】
次に、図4のフローチャートおよび図5の概念図を用いて、本実施形態の情報処理システムの動作方法の一例について説明する。
【0057】
図5に示す例では、情報処理システムは、2つの端末装置群を備えている。そして、端末装置群は各々2つの端末装置2を備えている。また、この情報処理システムは、いずれの端末装置群にも属さない予備の端末装置2を2つ備えている。
【0058】
まず、検知工程S10では、所定のイベントを検知する。この工程は、例えば、イベント検知部30により実現される。
【0059】
次に、第1の起動工程S20では、検知工程S10によるイベントの検知をトリガに、イベントに関連する情報を処理するための起動処理を、第1の端末装置群に対して実行する。この工程は、例えば、第1の起動部11により実現される。
ここで、図5に示す例の場合、第1の端末装置群に属する1つの端末装置2に起動障害が発生している。このため、第1の端末装置群に対する起動処理は失敗する。
【0060】
次に、第2の起動工程S30では、第1の起動工程S20での第1の端末装置群に対する起動処理が失敗すると、第1の端末装置群に対する起動処理を終了し、第2の端末装置群に対して起動処理を実行する。この工程は、例えば、第2の起動部12により実現される。
【0061】
その結果、図5に示すように、第2の端末装置群を介してイベントに関連する情報が出力される。
【0062】
このように、本実施形態では、端末装置2を介して何らかのイベントに関連する情報を出力する際、ある端末装置群(図5の場合、第1の端末装置群)に起動障害が発生していたとしても、ユーザ操作を要することなく、起動障害が発生していない端末装置群(図5の場合、第2の端末装置群)を介してイベントに関連する情報を迅速に出力することができる。
【0063】
このような本実施形態によれば、休止状態の端末装置を起動してから行うデータ処理において、端末装置の起動障害に起因するデータ処理の時間ロスを最小限に抑えることが可能となる。結果、地震などの災害が発生した際の関連情報(地震速報等)を遅延することなく、迅速に発信することが可能となる。
【0064】
<実施形態2>
本実施形態は、実施形態1を基本とし、さらに、短い時間の間に複数のイベントが発生し、起動処理が成功する端末装置群が残っていない場合の対処手段を備えている。
【0065】
まず、本実施形態のサーバ装置1について説明する。
【0066】
図6は、本実施形態のサーバ装置1の構成の一例を示す機能ブロック図である。図に示すように、本実施形態のサーバ装置1は、第1の起動部11、第2の起動部12、および、第3の起動部13を有する起動部10と、出力部20と、外部機器インターフェイス部50と、を有する。なお、本実施形態のサーバ装置1は、イベント検知部30、報知部40、第1切替部61と第2切替部62とを有する切替部60、および、受付部70の中のいずれか1つ以上をさらに有してもよい。以下、各部の構成について説明する。なお、第1の起動部11、第2の起動部12、イベント検知部30、報知部40、および、外部機器インターフェイス部50の構成については、実施形態1と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0067】
第3の起動部13は、起動端末装置群が第1のイベントに関連する情報を表示中に第2のイベントを検知した場合、それをトリガに、第3の端末装置群に対して起動処理を実行する。そして、その起動処理が失敗した場合であって、他に起動可能な端末装置群が残っていない場合には、第3の端末装置群の中の起動可能な端末装置2のみを起動する。
【0068】
ここでの起動処理は、第1の起動部11が行う起動処理と同様であるので、説明は省略する。なお、第3の起動部13による上記起動処理は、上記説明した端末装置群情報(図10参照)を利用して実現してもよい。すなわち、第3の起動部13は、端末装置群情報を利用して、起動端末装置群が第1のイベントに関連する情報を表示中であることを認識してもよい。そして、端末装置群情報を利用して、動作中でない第3の端末装置群を特定し、起動処理を実行してもよい。なお、図示しないが、端末装置群情報には、起動障害が発生している端末装置群を識別する情報が付与されていてもよい。そして、第3の起動部13は、この情報を基に、起動可能な端末装置群が残っていないか判断してもよい。なお、起動障害が発生している端末装置群を識別する情報の付与は、起動部10による起動処理が失敗すると、その都度、情報の書き換えを行うことで実現できる。そして、メンテナンスなどにより起動障害が解消されると、ユーザ操作により、この情報が書き換えられてもよい。
【0069】
第3の起動部13は、第3の端末装置群の起動可能な端末装置2のみを起動すると、その旨を示す情報を出力部20に送信する。なお、端末装置群情報に、その旨を示す情報、すなわち、端末装置群の中の一部の端末装置2のみを起動したことを示す情報および起動した端末装置2を識別する情報が書き込まれてもよい。図10には、第3の端末装置群は、端末装置GおよびHのみが動作中であることが書き込まれている。
【0070】
出力部20は、第3の起動部13から受信した情報、または、端末装置群情報を基に、第3の端末装置群および起動した端末装置2を識別し、起動した端末装置2のみにイベントに関連する情報を出力する。この時、出力部20は、起動した端末装置2の中の少なくとも1つの端末装置2に、2つ以上の端末装置2を介して出力されるべき情報を出力する。例えば、出力部20は、起動端末装置群を介して出力する際は2つの端末装置2を介して出力される情報を、1つの端末装置2に出力する。このような情報を受信した端末装置2は、取得した情報をいずれも処理し、出力する。出力手段は特段制限されないが、例えば、1つの画面を複数に分割したいわゆるマルチ画面で表示してもよいし、または、画面上に複数のウインドウを作成して表示してもよい。
【0071】
第1切替部61は、起動端末装置群が第1のイベントに関連する情報の表示を終了すると、それをトリガに、第2のイベントに関連する情報の表示を終了するよう第3の端末装置群の表示部80を制御する。また、第1切替部61は、その時点で第3の端末装置群が表示していた第2のイベントに関連する情報を、表示を終了した起動端末装置群に属する端末装置2に出力するよう出力部20を制御する。
【0072】
例えば、第1切替部61は、端末装置群情報(図10)を利用して上記処理を実現してもよい。すなわち、第1切替部61は、端末装置群情報を利用して、起動端末装置群(動作中の端末装置群:図10の場合、第1の端末装置群)を特定し、この端末装置群の状態が休止状態に変わるタイミングを監視しておく。そして、起動端末装置群の状態が休止状態に変わると、第3の起動部13により起動された端末装置群があるか検索する。図の場合、動作中でもなく、休止状態でもない第3の端末装置群が該当する。第1切替部61は、第3の端末装置群が第3の起動部13により起動された端末装置群であることを特定すると、イベントに関連する情報の表示を終了するよう第3の端末装置群の表示部80を制御する。また、この制御に前後して、第1切替部61は、起動部10を制御して第1の端末装置群(表示を終了した起動端末装置群)を起動し、その後、それまで第3の端末装置群が表示していた情報を第1の端末装置群に出力するよう出力部20を制御する。
【0073】
なお、出力部20が、第1の端末装置群に出力する情報(それまで第3の端末装置群が表示していた情報)を取得する手段は特段制限されないが、例えば以下のような手段であってもよい。例えば、出力部20は、外部機器インターフェイス部50を介して端末装置2にイベントに関連する情報を送信すると、その送信情報を保持しておくよう構成する。そして、この保持している情報から、それまで第3の端末装置群が表示していた情報を取り出してもよい。または、第3の端末装置群の表示を終了する際、外部機器インターフェイス部90および50を介して、第3の端末装置群からそれまで表示していた情報を取得してもよい。
【0074】
受付部70は、第4の端末装置群が表示している情報を、第5の端末装置群による表示に切り替える指示入力(以下、「切替指示入力」という)をユーザから受付ける。すなわち、受付部70は、端末装置2のユーザ入力受付部100(図3参照)が、ユーザから切替指示入力を受付けると、外部機器インターフェイス部90および50を介して、切替指示入力を受信する。なお、切替指示入力を受付ける端末装置2は、OS、または、OSおよびイベントAPが動作中の端末装置2であればいずれであっても構わない。
【0075】
第2切替部62は、受付部70による受付内容に従い、イベントに関連する情報の表示を終了するよう第4の端末装置群の表示部80を制御する。また、第2切替部62は、その時点で第4の端末装置群が表示していたイベントに関連する情報を、第5の端末装置群に属する端末装置2に出力するよう出力部20を制御する。
【0076】
なお、第2切替部62による切替処理は、第1切替部61の切替処理に準じて実現することができるので、ここでの説明は省略する。
【0077】
次に、図7乃至9を用いて本実施形態の作用効果について説明する。
【0078】
図7乃至9に示す例では、情報処理システムは、2つの端末装置群を備えている。そして、端末装置群は各々2つの端末装置2を備えている。また、この情報処理システムは、いずれの端末装置群にも属さない予備の端末装置2を2つ備えている。
【0079】
図7では、第1の端末装置群に属する1つの端末装置2に起動障害が発生しており、そして、第2の端末装置群を介して第1のイベントに関連する情報を出力している。このような状態で、第2のイベントが発生すると、本実施形態の場合、第1の端末装置群の起動が可能な1つの端末装置2を起動し、マルチ画面表示などして第2のイベントに関連する情報を出力する。かかる場合、第1の端末装置群に属する端末装置2を利用して行うユーザの操作性は多少悪くなるが、ユーザは第2のイベントについての概要を把握するができる。
【0080】
例えば、ユーザは、第2の端末装置群を利用して第1の地震に関する処理を行っている最中に、第2の地震が発生した場合、第1の端末装置群に表示された第2の地震に関する情報から地震の規模を把握し、第1の地震と第2の地震の処理の優先順位を決定することが可能となる。
【0081】
また、本実施形態では、図7に示す状態の後、第2の端末装置群を介した第1のイベントに関連する情報の出力が終了すると、それをトリガにまたはユーザ操作に応じて、図8に示すように、第1の端末装置群を介した第2のイベントに関連する情報の出力を終了するとともに、第2の端末装置群を介した第2のイベントに関連する情報(それまで第1の端末装置群が表示していた情報)の出力を開始する。かかる場合、ユーザは複数のイベントに関連する情報を連続的に処理することが可能となり、ユーザの操作性が向上する。
【0082】
例えば、第2の端末装置群を利用して行っている第1の地震に関する処理をユーザが終了すると、それまで第1の端末装置群に表示されていた第2の地震に関連する情報が第2の端末表示群に表示されることとなる。結果、ユーザは、席の移動などすることなく、利用可能な端末装置群を利用して複数の地震に関する情報の処理を連続的に迅速に行うことが可能となる。
【0083】
また、本実施形態では、図9に示すように、残っている端末装置群(第1の端末装置群)のすべての端末装置が起動できないような場合、すなわち、イベントに関連する情報を出力する端末装置2が全く残っていないような場合には、予備の端末装置2を介して、イベントに関連する情報を出力することもできる。この構成により、イベントに関連する情報を迅速に処理することが可能となる。
【符号の説明】
【0084】
1 サーバ装置
2 端末装置
10 起動部
11 第1の起動部
12 第2の起動部
13 第3の起動部
20 出力部
30 イベント検知部
40 報知部
50 外部機器インターフェイス部
60 切替部
61 第1切替部
62 第2切替部
70 受付部
80 表示部
90 外部機器インターフェイス部
100 ユーザ入力受付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々2つ以上の端末装置を有する複数の端末装置群に分かれている複数の端末装置と、前記複数の端末装置とネットワークを介して繋がっているサーバ装置と、を有する情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
第1のイベント検知をトリガに、前記第1のイベントに関連する情報を処理するための起動処理を、第1の前記端末装置群に対して実行する第1の起動手段と、
前記第1の端末装置群に対する前記起動処理が失敗した場合、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理を終了し、第2の前記端末装置群に対して前記起動処理を実行する第2の起動手段と、を有する情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記起動処理が成功した前記端末装置群である起動端末装置群に属する前記端末装置に、前記第1のイベントに関連する情報を出力する出力手段を有し、
前記端末装置は、
前記第1のイベントに関連する情報を受取り表示する表示手段を有する情報処理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報処理システムにおいて、
前記第2の起動手段は、
前記起動処理が成功した前記端末装置の数が所定数に満たない場合は、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理を終了し、前記第2の端末装置群に対して前記起動処理を実行する情報処理システム。
【請求項4】
請求項2または3に記載の情報処理システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記起動端末装置群が前記第1のイベントに関連する情報を表示中に第2のイベントを検知した場合、それをトリガに、第3の前記端末装置群に対して前記起動処理を実行し、その起動処理が失敗した場合には、起動可能な前記端末装置のみを起動する第3の起動手段を有し、
前記出力手段は、
前記第3の端末装置群の中の前記第3の起動手段により起動された前記端末装置のみに前記第2のイベントに関連する情報を出力するとともに、少なくとも1つの前記端末装置に、2つ以上の前記端末装置を介して出力されるべき情報を出力する情報処理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記起動端末装置群が前記第1のイベントに関連する情報の表示を終了すると、それをトリガに、前記第2のイベントに関連する情報の表示を終了するよう前記第3の端末装置群の前記表示手段を制御するとともに、その時点で前記第3の端末装置群が表示していた前記第2のイベントに関連する情報を、前記起動端末装置群に属する前記端末装置に出力するよう前記出力手段を制御する第1切替手段を有する出力する情報処理システム。
【請求項6】
請求項2から5のいずれか一に記載の情報処理システムにおいて、
前記サーバ装置は、
第4の前記端末装置群が表示している情報を、第5の前記端末装置群による表示に切り替える指示入力をユーザから受付ける受付手段と、
前記受付手段による受付内容に従い、イベントに関連する情報の表示を終了するよう前記第4の端末装置群の前記表示手段を制御するとともに、その時点で前記第4の端末装置群が表示していたイベントに関連する情報を、前記第5の端末装置群に属する前記端末装置に出力するよう前記出力手段を制御する第2切替手段を有する情報処理システム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一に記載の情報処理システムにおいて、
前記複数の端末装置群はそれぞれ、電源系統、および/または、ネットワーク系統が異なる情報処理システム。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一に記載の情報処理システムにおいて、
前記イベントは、地震発生を示す情報の受信である情報処理システム。
【請求項9】
各々2つ以上の端末装置を有する複数の端末装置群に分かれている複数の端末装置とネットワークを介して繋がっているコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
所定のイベントを検知する検知ステップと、
前記検知ステップによる前記検知をトリガに、前記イベントに関連する情報を処理するための起動処理を、第1の前記端末装置群に対して実行する第1の起動ステップと、
前記第1の端末装置群に対する前記起動処理が失敗した場合、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理を終了し、第2の前記端末装置群に対して前記起動処理を実行する第2の起動ステップと、
を有するプログラム。
【請求項10】
各々2つ以上の端末装置を有する複数の端末装置群に分かれている複数の端末装置と、前記複数の端末装置とネットワークを介して繋がっているサーバ装置と、を有する情報処理システムの動作方法であって、
所定のイベントを検知する検知工程と、
前記検知工程による前記検知をトリガに、前記イベントに関連する情報を処理するための起動処理を、第1の前記端末装置群に対して実行する第1の起動工程と、
前記第1の端末装置群に対する前記起動処理が失敗した場合、前記第1の端末装置群に対する前記起動処理を終了し、第2の前記端末装置群に対して前記起動処理を実行する第2の起動工程と、
を有する情報処理システムの動作方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2011−170814(P2011−170814A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−36632(P2010−36632)
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】