説明

情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム

【課題】簡易な構成を用いて、立体視画像データ等の特定の再生機能が必要となるようなデータを、当該データの再生機能を有する機器でより入手しやすくする情報処理システムを提供することである。
【解決手段】第1の情報処理装置において、第1の形式のデータが記憶される。また、所定のエンコード方式を用いて当該第1の形式のデータがコード画像に変換され、更に、コード画像データと第1の形式のデータとを結合した第2の形式のコード画像データが生成される。第2の情報処理装置では、第1の形式のデータに基づいて、所定の情報処理を行う。第3の情報処理装置では、第2の形式のコード画像データに基づいてコード画像を第1の表示装置に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の情報処理装置、第2の情報処理装置および第3の情報処理装置を備える情報処理システムに関し、より特定的には、特定の再生機能を有する情報処理装置が処理可能な形式のデータの作成およびその取得が可能な情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯端末装置で撮影した画像をサーバに送信し、サーバで生成された立体視画像を当該サーバから受信して携帯端末装置のディスプレイに立体視画像を表示する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−130021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された技術においては、サーバに接続していない立体視表示可能な携帯端末装置で立体視画像を表示するためには、別途サーバと接続している携帯端末装置と無線または有線の通信手段を用いて立体視画像のデータを得なければならなかった。すなわち、特許文献1に記載された携帯端末装置では、立体視画像を直接得られない場合に、簡易な構成で立体視画像を得ることができないという問題があった。
【0005】
それ故に、本発明の目的は、簡易な構成を用いて、立体視画像データ等の特定の再生機能が必要となるようなデータを、当該データの再生機能を有する機器でより入手しやすくする情報処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下のような構成を採用した。
【0007】
本発明にかかる情報処理システムは、第1の情報処理装置、第2の情報処理装置および第3の情報処理装置を備える情報処理システムであり、第1の情報処理装置は、記憶手段と、コード画像生成手段とを備える。記憶手段は、第1の情報処理装置および第2の情報処理装置で処理可能な第1の形式のデータを記憶する。コード画像生成手段は、第1の形式のデータを所定のエンコード方式を用いて少なくとも1つのコード画像に変換して、第3の情報処理装置を含む汎用的な装置で処理可能な第2の形式のコード画像データを生成する。更に、第2の情報処理装置は、第1の形式のデータに基づいて、所定の情報処理を行う情報処理手段を備える。第3の情報処理装置は、第2の形式のコード画像データに基づいて、コード画像を第1の表示装置に表示させるコード画像表示手段を備える。
【0008】
上記構成により、第1の形式のデータを処理可能な装置のユーザが第1の形式のデータを入手する機会を拡大することができる。その結果、第1の形式のデータの普及を促すことが可能となる。
【0009】
他の構成例として、第2の情報処理装置は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像された被写体に前記少なくとも1つのコード画像が含まれる場合に、当該コード画像をデコードして第1の形式のデータを取得するデコード手段とを更に備えてもよい。そして、情報処理手段は、デコード手段により取得された第1の形式のデータに基づいて、所定の情報処理を行ってもよい。
【0010】
上記構成例によれば、例えば、ネットワーク接続機能を有していないような情報処理装置であっても(つまり、ネットワーク等を介して直接第1の形式のデータを取得することができない端末であっても)、撮像手段を用いて第1の形式のデータを取得し、当該データに基づいた情報処理を行うことが可能となる。
【0011】
更に他の構成例として、第2の情報処理装置は、ユーザの操作に応じて第1のモードまたは第2のモードを選択可能な選択手段を含み、情報処理手段は、選択手段により第1のモードが選択された場合には、第1の形式のデータに基づいて、所定の情報処理を行い、選択手段により第2のモードが選択された場合には、撮像手段により撮像されたコード画像をデコード手段でデコードすることで取得された第1の形式のデータに基づいて、所定の情報処理を行うようにしてもよい。
【0012】
上記構成例によれば、第2の情報処理装置において第1の形式のデータを保有している場合には、第1のモードを利用してデコード処理等を行うことなく第1の形式のデータに基づく情報処理ができ、第2の情報処理装置において第1の形式のデータを保有していない場合であっても、第2のモードを利用した第1の形式のデータに基づく情報処理が可能となる。これにより、第1の形式のデータに基づく情報処理のための多様な実行可能環境を提供することができる。
【0013】
更に他の構成例として、第1の情報処理装置は、第1の形式のデータと第2の形式のコード画像データとを含み、第3の情報処理装置を含む装置で処理可能な形式の汎用ファイルを生成する汎用ファイル生成手段を含み、第2の情報処理装置の情報処理手段は、汎用ファイル生成手段により生成された汎用ファイルに含まれる第1の形式のデータに基づいて、所定の情報処理を行い、第3の情報処理装置のコード画像表示手段は、汎用ファイル生成手段により生成された汎用ファイルに含まれる第2の形式のコード画像データに基づいて、コード画像を前記第1の表示装置に表示させるようにしてもよい。
【0014】
上記構成例によれば、第1の形式のデータと第2の形式のデータを1つの汎用ファイルとして扱うことができる。
【0015】
更に他の構成例として、第1の情報処理装置の汎用ファイル生成手段は、第1の形式のデータと第2の形式のコード画像データに加え、当該第1の形式のデータにより示される内容が含まれることを示す関連データを含めて汎用ファイルを生成し、第2の情報処理装置は、汎用ファイルを取得する汎用ファイル取得手段と、汎用ファイル取得手段により取得された汎用ファイルに関連データが含まれているか否かを判定する判定手段を更に備え、情報処理手段は、判定手段による判定結果が肯定である場合は、取得した汎用ファイルに含まれている第2の形式のコード画像データは無視して、当該汎用ファイルに含まれる第1の形式のデータに基づいて、所定の情報処理を行ってもよい。
【0016】
上記構成例によれば、汎用ファイルに含まれる2つの種類のデータ(第1の形式のデータ、第2の形式のコード画像データ)のうちいずれのデータを使って第1の形式のの再生を行うかを関連データを利用して判別でき、再生のための処理の負荷軽減を図ることができる。
【0017】
更に他の構成例として、第1の形式のデータは、被写体の立体視画像を示す立体視画像のデータであり、第2の情報処理装置の情報処理手段は、第1の形式のデータに基づいて、立体視画像を第2の表示装置に表示させてもよい。
【0018】
上記構成例によれば、第1の形式のデータ(例えば、立体視画像等)の入手容易性を高めることができ、第1の形式のデータを用いた情報処理が可能な情報処理装置(例えば、立体視画像ビューワ)の活用を促すことが可能となる。
【0019】
更に他の構成例として、第1の情報処理装置は、被写体を複数の視点で撮像する立体視撮像手段を更に備え、記憶手段は、立体視撮像手段により撮像されて得られた被写体の立体視画像を示す立体視画像データを第1の形式のデータとして記憶してもよい。
【0020】
上記構成例によれば、他の情報処理装置で作成された立体視画像データの入手容易性を高めることができ、立体視画像データの配布や流通を活性化させることができる。
【0021】
更に他の構成例として、コード画像は、1次元コードまたは多次元コードで構成されたコード画像であり、第3の情報処理装置のコード画像表示手段は、コード画像データに基づいて、1次元コードまたは多次元コードのコード画像を第1の表示装置に表示してもよい。
【0022】
上記構成例によれば、例えば、既に広く流通、使用されている形式のコード画像が表示される静止画、または動画ファイルとして結合ファイルを作成することができ、第1の形式のデータの入手容易性を更に高め、その普及を促すことが可能となる。
【0023】
更に他の構成例として、コード画像生成手段は、複数のコード画像を生成し、第3の情報処理装置のコード画像表示手段は、コード画像データに基づいて、複数のコード画像を第1の表示装置に所定の順序で順次表示してもよい。
【0024】
上記構成例によれば、例えば、複数枚のコード画像がアニメーション表示される動画ファイルを結合ファイルとして生成できる。これにより、第1の形式のデータのデータサイズが1枚分のコード画像データに収まらないサイズであっても、複数枚のコード画像として第1の形式のデータを変換でき、データサイズに関わりなく第1の形式のデータの入手容易性を高めることができる。
【0025】
更に他の構成例として、情報処理システムは、第1の情報処理装置、第2の情報処理装置および第3の情報処理装置と通信可能なサーバを含んでいてもよい。そして、第1の情報処理装置の送信手段は、第1の形式のデータおよび第2の形式のコード画像データをサーバに送信する送信手段を更に含んでもよい。更に、サーバは、送信手段により送信された第1の形式のデータおよび第2の形式のコード画像データを記憶するデータ記憶手段を含んでもいてもよい。更に、第2の情報処理装置は、データ記憶手段により記憶された第1の形式のデータをサーバから受信する第1受信手段を更に含み、情報処理手段は、第2受信手段により受信した第1の形式のデータに基づいて所定の情報処理を行ってもよい。更に、第3の情報処理装置は、データ記憶手段により記憶された第2の形式のコード画像データをサーバから受信する第2受信手段を更に含み、コード画像表示手段は、第2受信手段により受信した第2の形式のコード画像データに基づいて、コード画像を第1の表示装置に表示させるようにしてもよい。
【0026】
上記構成によれば、サーバを介して第1の形式のデータおよび前記第2の形式のコード画像データを流通させることができ、第1の形式のデータの入手容易性を高めることができる。
【0027】
本発明にかかる情報処理方法は、第1の情報処理装置、第2の情報処理装置および第3の情報処理装置を備える情報処理システムで用いられる情報処理方法である。第1の情報処理装置の情報処理方法は、記憶ステップとコード画像生成ステップとを備える。記憶ステップは、第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置で処理可能な第1の形式のデータを記憶する。コード画像生成ステップは、第1の形式のデータを所定のエンコード方式を用いて少なくとも1つのコード画像に変換して、第3の情報処理装置を含む汎用的な装置で処理可能な第2の形式のコード画像データを生成する。更に、第2の情報処理装置の情報処理方法は、第1の形式のデータに基づいて所定の情報処理を行う。また、第3の情報処理装置の情報処理方法は、第2の形式のコード画像データに基づいて、コード画像を第1の表示装置に表示させるコード画像表示ステップを備える。
【0028】
本発明にかかる情報処理プログラムは、第1の情報処理装置、第2の情報処理装置および第3の情報処理装置を備える情報処理システムの各装置のコンピュータに実行させる情報処理プログラムである。当該情報処理プログラムは、第1の情報処理装置のコンピュータを、記憶手段と、コード画像生成手段として機能させる。記憶手段は、第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置で処理可能な第1の形式のデータを記憶する。コード画像生成手段は、第1の形式のデータを所定のエンコード方式を用いて少なくとも1つのコード画像に変換して、第3の情報処理装置を含む汎用的な装置で処理可能な第2の形式のコード画像データを生成する。更に、情報処理プログラムは、第2の情報処理装置のコンピュータを、第1の形式のデータに基づいて、所定の情報処理を行う情報処理手段として機能させる。更に、情報処理プログラムは、第3の情報処理装置のコンピュータを、第2の形式のコード画像データに基づいて、コード画像を第1の表示装置に表示させるコード画像表示手段として機能させる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、例えば立体視画像データ等の第1の形式のデータについて、ユーザが入手する機会を拡大することができ、このような第1の形式のデータを普及させることができる。また、このような第1の形式のデータのビューワとなる情報処理装置の活用を促すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】開状態におけるゲーム装置10の正面図
【図2】ゲーム装置10の内部構成を示すブロック図
【図3】本実施形態で実行される処理の概要を示す図
【図4】本実施形態で実行される処理の概要を示す図
【図5】メインメモリ32のメモリマップを示す図
【図6】特定形式データ作成アプリの処理の詳細を示すフローチャート
【図7】特定形式データ作成アプリのメニュー画面の一例
【図8】特定形式対応ブラウザ処理の詳細を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、この実施例により本発明が限定されるものではない。
【0032】
まず、本実施形態として説明する技術の目的や概念について説明する。
【0033】
本実施形態における技術は、以下のような場合を想定したものである。まず、あるコンテンツを示す特定の形式のデータ(以下、特定形式データと呼ぶ)があり、このコンテンツは、特定形式データの再生機能を有する情報処理装置(以下、対応機と呼ぶ)でなければ再生できない場合を想定する。一例として、当該コンテンツは立体視画像であり、対応機は、立体表示が可能なディスプレイ等を備えた情報処理装置、等が考えられる。そして、本実施形態で説明する技術は、上記対応機において、このような特定形式データの入手性を容易にすることを目的とするものである。
【0034】
本実施形態では、以下のような構成・機能によって、この目的を達成する。まず、上記対応機等を用いて上記特定形式データを生成する、そして、当該特定形式データに対して所定のエンコード処理を行うことで、当該特定形式データをコード画像化(例えば2次元バーコード画像)する。つまり、特定形式データをコード画像に変換する。このコード画像は、上記対応機でなくとも(例えば一般的なパソコンや携帯電話等でも)画面に表示可能な形式の画像データであり、一般的に広く流通しているような形式のファイルがより好ましい。
【0035】
更に、このコード画像に、エンコード元である特定形式データそのもの(バイナリデータ)を結合することで一つのファイルとする。そして、この結合したファイルを、例えばウェブページに利用したり、所定の記録媒体を介して他の対応機あるいは非対応機にコピーする等して流通させる。そして、非対応機上でこの結合ファイルを表示すると、上記コード画像が表示される。このコード画像を対応機で撮影し(後述するが対応機にはカメラが搭載されている)、デコードすることで、元の特定形式データが復元される。一方、対応機でこの結合ファイルを直接読み込み表示する場合は(例えばウェブページを読み込んで表示する場合)、この結合ファイルに含まれている上記特定形式データの部分を直接読み込むことで、上記のような撮影およびデコードすることなく、特定形式データの再生が可能となる。
【0036】
このように、結合ファイルを直接的に取得するという経路と、間接的に取得(他の機器に表示されているコード画像の撮影とデコード)することの双方を可能とすることで、上記のような特定形式データを入手する機会を拡大する技術である。
【0037】
次に、図1を用いて、本実施形態における上記対応機の一例であるゲーム装置10の構成について説明する。より具体的には、本実施形態では、ゲーム装置10を主に「立体視画像ビューワ」という位置づけで利用する。
【0038】
図1において、ゲーム装置10は、折り畳み型の携帯ゲーム装置であり、開いた状態(開状態)のゲーム装置10を示している。ゲーム装置10は、開いた状態においてもユーザが両手または片手で把持することができるようなサイズで構成される。
【0039】
ゲーム装置10は、下側ハウジング11および上側ハウジング21を有する。下側ハウジング11と上側ハウジング21とは、開閉可能(折り畳み可能)に連結されている。図1の例では、下側ハウジング11および上側ハウジング21は、それぞれ横長の長方形の板状で形成され、互いの長辺部分で回転可能に連結されている。通常、ユーザは、開状態でゲーム装置10を使用する。また、ユーザは、ゲーム装置10を使用しない場合には閉状態としてゲーム装置10を保管する。
【0040】
下側ハウジング11には、下側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)12が設けられる。下側LCD12は横長形状であり、長辺方向が下側ハウジング11の長辺方向に一致するように配置される。なお、本実施形態では、ゲーム装置10に内蔵されている表示装置としてLCDを用いているが、例えばEL(Electro Luminescence:電界発光)を利用した表示装置等、他の任意の表示装置を利用してもよい。また、ゲーム装置10は、任意の解像度の表示装置を利用することができる
【0041】
下側ハウジング11には、入力装置として、各操作ボタン14A〜14Lおよびタッチパネル13が設けられる。各操作ボタン14A〜14Lは、所定の入力を行うための入力装置である。図1に示されるように、下側ハウジング11の内側面(主面)には、各操作ボタン14A〜14Lのうち、十字ボタン14A(方向入力ボタン14A)、ボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、ボタン14E、電源ボタン14F、セレクトボタン14J、HOMEボタン14K、およびスタートボタン14Lが、設けられる。十字ボタン14Aは、十字の形状を有しており、上下左右の方向を指示するボタンを有している。ボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、ボタン14Eは、十字状に配置される。ボタン14A〜14E、セレクトボタン14J、HOMEボタン14K、およびスタートボタン14Lには、ゲーム装置10が実行するプログラムに応じた機能が適宜割り当てられる。例えば、十字ボタン14Aは選択操作等に用いられ、各操作ボタン14B〜14Eは例えば決定操作やキャンセル操作等に用いられる。また、電源ボタン14Fは、ゲーム装置10の電源をオン/オフするために用いられる。
【0042】
アナログスティック15は、方向を指示するデバイスであり、下側ハウジング11の内側面の下側LCD12より左側領域の上部領域に設けられる。なお、アナログスティック15として、上下左右および斜め方向の任意の方向に所定量だけ傾倒することでアナログ入力を可能としたものを用いても良い。
【0043】
十字状に配置される、ボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、ボタン14Eの4つのボタンは、下側ハウジング11を把持する右手の親指が自然と位置するところに配置される。また、これらの4つのボタンと、アナログスティック15とは、下側LCD12を挟んで、左右対称に配置される。これにより、ゲームプログラムによっては、例えば、左利きの人が、これらの4つのボタンを使用して方向指示入力をすることも可能である。
【0044】
また、下側ハウジング11の内側面には、マイクロフォン用孔18が設けられる。マイクロフォン用孔18の下部には後述する音声入力装置としてのマイクが設けられ、当該マイクがゲーム装置10の外部の音を検出する。
【0045】
なお、図1においては、操作ボタン14G〜14Iの図示を省略している。例えば、Lボタン14Gは、下側ハウジング11の上側面の左端部に設けられ、Rボタン14Hは、下側ハウジング11の上側面の右端部に設けられる。Lボタン14GおよびRボタン14Hは、ゲーム装置10に対して、例えば撮影指示操作(シャッター操作)を行うために用いられる。さらに、音量ボタン14Iは、下側ハウジング11の左側面に設けられる。音量ボタン14Iは、ゲーム装置10が備えるスピーカの音量を調整するために用いられる。
【0046】
また、ゲーム装置10は、各操作ボタン14A〜14Kとは別の入力装置として、さらにタッチパネル13を備えている。タッチパネル13は、下側LCD12の画面上に装着されている。なお、本実施形態では、タッチパネル13は、例えば抵抗膜方式のタッチパネルが用いられる。ただし、タッチパネル13は、抵抗膜方式に限らず、任意の押圧式のタッチパネルを用いることができる。また、本実施形態では、タッチパネル13として、例えば下側LCD12の解像度と同解像度(検出精度)のものを利用する。ただし、必ずしもタッチパネル13の解像度と下側LCD12の解像度とが一致している必要はない。また、下側ハウジング11の上側面には挿入口17(図1に示す点線)が設けられている。挿入口17は、タッチパネル13に対する操作を行うために用いられるタッチペン28を収納することができる。なお、タッチパネル13に対する入力は通常タッチペン28を用いて行われるが、タッチペン28に限らずユーザの指でタッチパネル13に対する入力をすることも可能である。
【0047】
また、下側ハウジング11の左側面には開閉可能なカバー部11C(図示は省略)が設けられる。このカバー部11Cの内側には、ゲーム装置10とデータ保存用外部メモリ45とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。データ保存用外部メモリ45は、コネクタに着脱自在に装着される。データ保存用外部メモリ45は、例えば、ゲーム装置10によって撮像された画像のデータを記憶(保存)するために用いられる。なお、上記コネクタおよびそのカバー部11Cは、下側ハウジング11の右側面に設けられてもよい。
【0048】
さらに、下側ハウジング11の上側面には、ゲーム装置10とゲームプログラムを記録した外部メモリ44を挿入するための挿入口11D(図示は省略)が設けられ、その挿入口11Dの内部には、外部メモリ44と電気的に着脱自在に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。当該外部メモリ44がゲーム装置10に接続されることにより、所定のゲームプログラムが実行される。なお、上記コネクタおよびその挿入口11Dは、下側ハウジング11の他の側面(例えば、右側面等)に設けられてもよい。
【0049】
また、下側ハウジング11の下側面にはゲーム装置10の電源のON/OFF状況をユーザに通知する第1LED16A、下側ハウジング11の右側面にはゲーム装置10の無線通信の確立状況をユーザに通知する第2LED16B(図示は省略)が設けられる。ゲーム装置10は他の機器との間で無線通信を行うことが可能であり、第2LED16Bは、無線通信が確立している場合に点灯する。ゲーム装置10は、例えば、IEEE802.11b/gの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。下側ハウジング11の右側面には、この無線通信の機能を有効/無効にする無線スイッチ19(図示は省略)が設けられる
【0050】
一方、上側ハウジング21には、上側LCD22が設けられる。上側LCD22は横長形状であり、長辺方向が上側ハウジング21の長辺方向に一致するように配置される。なお、下側LCD12と同様、上側LCD22に代えて、他の任意の方式および任意の解像度の表示装置を利用してもよい。なお、上側LCD22上を覆うように、タッチパネルを設けてもかまわない。
【0051】
また、上側ハウジング21には、上側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)22、外側撮像部23(外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23b)、内側撮像部24、3D調整スイッチ25、および、3Dインジケータ26が設けられる。上側LCD22は、横長形状であり、長辺方向が上側ハウジング21の長辺方向に一致するように配置される。上側LCD22は上側ハウジング21の中央に配置される。上側LCD22の画面の面積は、下側LCD12の画面の面積よりも大きく設定される。また、上側LCD22の画面は、下側LCD12の画面よりも横長に設定される。
【0052】
上側LCD22の画面は、上側ハウジング21の内側面(主面)21Bに設けられ、上側ハウジング21に設けられた開口部から当該上側LCD22の画面が露出される。上側LCD22の画素数は、例えば、640dot×200dot(横×縦)であってもよい。なお、本実施形態では上側LCD22は液晶表示装置であるとしたが、例えばEL(Electro Luminescence:電界発光)を利用した表示装置などが利用されてもよい。また、上側LCD22として、任意の解像度の表示装置を利用することができる。
【0053】
上側LCD22は、立体視可能な画像を表示することが可能な表示装置である。本実施例では、裸眼立体視可能な表示装置である。そして、横方向に交互に表示される左目用画像と右目用画像とを左目および右目のそれぞれに分解して見えるようにレンチキュラー方式やパララックスバリア方式(視差バリア方式)のものが用いられる。本実施形態では、上側LCD22はパララックスバリア方式のものとする。また、上側LCD22は、上記視差バリアを無効にすることが可能であり、視差バリアを無効にした場合は、画像を平面的に表示することができる。このように、上側LCD22は、立体視可能な画像を表示する立体表示モードと、画像を平面的に表示する(平面視画像を表示する)平面表示モードとを切り替えることが可能な表示装置である。この表示モードの切り替えは、スライドスイッチである3D調整スイッチ25によって行われる。
【0054】
外側撮像部23は、上側ハウジング21の外側面(上側LCD22が設けられた主面と反対側の背面)に設けられた2つの撮像部(23aおよび23b)の総称である。外側撮像部(左)23aと外側撮像部(右)23bの撮像方向は、いずれも当該外側面の外向きの法線方向である。また、これらの撮像部はいずれも、上側LCD22の表示面(内側面)の法線方向と180度反対の方向に設計される。すなわち、外側撮像部(左)23aの撮像方向および外側撮像部(右)23bの撮像方向は、平行である。外側撮像部(左)23aと外側撮像部(右)23bとは、ゲーム装置10が実行するプログラムによって、ステレオカメラとして使用することが可能である。また、プログラムによっては、2つの外側撮像部(23aおよび23b)のいずれか一方を単独で用いて、外側撮像部23を非ステレオカメラとして使用することも可能である。また、プログラムによっては、2つの外側撮像部(23aおよび23b)で撮像した画像を合成してまたは補完的に使用することにより撮像範囲を広げた撮像をおこなうことも可能である。本実施形態では、外側撮像部23は、外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23bの2つの撮像部で構成される。外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23bは、それぞれ所定の共通の解像度を有する撮像素子(例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等)と、レンズとを含む。レンズは、ズーム機構を有するものでもよい。
【0055】
図1の破線で示されるように、外側撮像部23を構成する外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23bは、上側LCD22の画面の横方向と平行に並べられて配置される。すなわち、2つの撮像部を結んだ直線が上側LCD22の画面の横方向と平行になるように、外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23bが配置される。図1の破線で示す23aおよび23bは、上側ハウジング21の内側面とは反対側の外側面に存在する外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23bをそれぞれ表している。図1に示すように、ユーザが上側LCD22の画面を正面から視認した場合に、外側撮像部(左)23aは左側に外側撮像部(右)23bは右側にそれぞれ位置している。外側撮像部23をステレオカメラとして機能させるプログラムが実行されている場合、外側撮像部(左)23aは、ユーザの左目で視認される左目用画像を撮像し、外側撮像部(右)23bは、ユーザの右目で視認される右目用画像を撮像する。外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23bの間隔は、人間の両目の間隔程度に設定され、例えば、30mm〜70mmの範囲で設定されてもよい。なお、外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23bの間隔は、この範囲に限らない。
【0056】
なお、本実施例においては、外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23はハウジングに固定されており、撮像方向を変更することはできない。
【0057】
また、外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23bは、上側LCD22(上側ハウジング21)の左右方向に関して中央から対称となる位置にそれぞれ配置される。すなわち、外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23bは、上側LCD22を左右に2等分する線に対して対称の位置にそれぞれ配置される。また、外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23bは、上側ハウジング21を開いた状態において、上側ハウジング21の上部であって、上側LCD22の画面の上端よりも上方の位置の裏側に配置される。すなわち、外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23bは、上側ハウジング21の外側面であって、上側LCD22を外側面に投影した場合、投影した上側LCD22の画面の上端よりも上方に配置される。
【0058】
このように、外側撮像部23の2つの撮像部(23aおよび23b)が、上側LCD22の左右方向に関して中央から対称の位置に配置されることにより、ユーザが上側LCD22を正視した場合に、外側撮像部23の撮像方向をユーザの視線方向と一致させることができる。また、外側撮像部23は、上側LCD22の画面の上端より上方の裏側の位置に配置されるため、外側撮像部23と上側LCD22とが上側ハウジング21の内部で干渉することがない。従って、外側撮像部23を上側LCD22の画面の裏側に配置する場合と比べて、上側ハウジング21を薄く構成することが可能となる。
【0059】
内側撮像部24は、上側ハウジング21の内側面(主面)21Bに設けられ、当該内側面の内向きの法線方向を撮像方向とする撮像部である。内側撮像部24は、所定の解像度を有する撮像素子(例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等)と、レンズとを含む。レンズは、ズーム機構を有するものでもよい。
【0060】
3Dインジケータ26は、上側LCD22が立体表示モードか否かを示す。3Dインジケータ26は、LEDであり、上側LCD22の立体表示モードが有効の場合に点灯する。
【0061】
また、上側ハウジング21の内側面には、スピーカ孔21Eが設けられる。後述するスピーカ43からの音声がこのスピーカ孔21Eから出力される。
【0062】
(ゲーム装置10の内部構成)
次に、図2を参照して、ゲーム装置10の内部の電気的構成について説明する。図2は、ゲーム装置10の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、ゲーム装置10は、上述した各部に加えて、情報処理部31、メインメモリ32、外部メモリインターフェイス(外部メモリI/F)33、データ保存用外部メモリI/F34、データ保存用内部メモリ35、無線通信モジュール36、ローカル通信モジュール37、リアルタイムクロック(RTC)38、加速度センサ39、電源回路40、およびインターフェイス回路(I/F回路)41等の電子部品を備えている。これらの電子部品は、電子回路基板上に実装されて下側ハウジング11(または上側ハウジング21でもよい)内に収納される。
【0063】
情報処理部31は、所定のプログラムを実行するためのCPU(Central Processing Unit)311、画像処理を行うGPU(Graphics Processing Unit)312等を含む情報処理手段である。情報処理部31のCPU311は、ゲーム装置10内のメモリ(例えば外部メモリI/F33に接続された外部メモリ44やデータ保存用内部メモリ35)に記憶されているプログラムを実行することによって、当該プログラムに応じた処理を実行する。なお、情報処理部31のCPU311によって実行されるプログラムは、他の機器との通信によって他の機器から取得されてもよい。また、情報処理部31は、VRAM(Video RAM)313を含む。情報処理部31のGPU312は、情報処理部31のCPU311からの命令に応じて画像を生成し、VRAM313に描画する。そして、情報処理部31のGPU312は、VRAM313に描画された画像を上側LCD22及び/又は下側LCD12に出力し、上側LCD22及び/又は下側LCD12に当該画像が表示される。
【0064】
情報処理部31には、メインメモリ32、外部メモリI/F33、データ保存用外部メモリI/F34、および、データ保存用内部メモリ35が接続される。外部メモリI/F33は、外部メモリ44を着脱自在に接続するためのインターフェイスである。また、データ保存用外部メモリI/F34は、データ保存用外部メモリ45を着脱自在に接続するためのインターフェイスである。
【0065】
メインメモリ32は、情報処理部31(のCPU311)のワーク領域やバッファ領域として用いられる揮発性の記憶手段である。すなわち、メインメモリ32は、上記プログラムに基づく処理に用いられる各種データを一時的に記憶したり、外部(外部メモリ44や他の機器等)から取得されるプログラムを一時的に記憶したりする。本実施形態では、メインメモリ32として例えばPSRAM(Pseudo−SRAM)を用いる。
【0066】
外部メモリ44は、情報処理部31によって実行されるプログラムを記憶するための不揮発性の記憶手段である。データ保存用外部メモリ45は、不揮発性の読み書き可能なメモリ(例えばNAND型フラッシュメモリ)で構成され、所定のデータを格納するために用いられる。
【0067】
データ保存用内部メモリ35は、読み書き可能な不揮発性メモリ(例えばNAND型フラッシュメモリ)で構成され、所定のデータを格納するために用いられる。
【0068】
無線通信モジュール36は、例えばIEEE802.11b/gの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。また、ローカル通信モジュール37は、所定の通信方式(例えば独自プロトコルによる通信や、赤外線通信)により同種のゲーム装置との間で無線通信を行う機能を有する。無線通信モジュール36およびローカル通信モジュール37は情報処理部31に接続される。情報処理部31は、無線通信モジュール36を用いてインターネットを介して他の機器との間でデータを送受信したり、ローカル通信モジュール37を用いて同種の他のゲーム装置との間でデータを送受信したりすることができる。
【0069】
また、情報処理部31には、加速度センサ39が接続される。加速度センサ39は、3軸(xyz軸)方向に沿った直線方向の加速度(直線加速度)の大きさを検出する。加速度センサ39は、下側ハウジング11の内部に設けられる。
【0070】
また、情報処理部31には、RTC38および電源回路40が接続される。RTC38は、時間をカウントして情報処理部31に出力する。情報処理部31は、RTC38によって計時された時間に基づき現在時刻(日付)を計算する。電源回路40は、ゲーム装置10が有する電源(下側ハウジング11に収納される上記充電式電池)からの電力を制御し、ゲーム装置10の各部品に電力を供給する。
【0071】
また、情報処理部31には、I/F回路41が接続される。I/F回路41には、マイク42およびスピーカ43が接続される。具体的には、I/F回路41には、図示しないアンプを介してスピーカ43が接続される。マイク42は、ユーザの音声を検知して音声信号をI/F回路41に出力する。アンプは、I/F回路41からの音声信号を増幅し、音声をスピーカ43から出力させる。また、タッチパネル13はI/F回路41に接続される。I/F回路41は、マイク42およびスピーカ43(アンプ)の制御を行う音声制御回路と、タッチパネルの制御を行うタッチパネル制御回路とを含む。音声制御回路は、音声信号に対するA/D変換およびD/A変換を行ったり、音声信号を所定の形式の音声データに変換したりする。タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号に基づいて所定の形式のタッチ位置データを生成して情報処理部31に出力する。タッチ位置データは、タッチパネル13の入力面において入力が行われた位置の座標を示す。なお、タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号の読み込み、および、タッチ位置データの生成を所定時間に1回の割合で行う。情報処理部31は、タッチ位置データを取得することにより、タッチパネル13に対して入力が行われた位置を知ることができる。
【0072】
操作ボタン14は、上記各操作ボタン14A〜14Lからなり、情報処理部31に接続される。操作ボタン14から情報処理部31へは、各操作ボタン14A〜14Iに対する入力状況(押下されたか否か)を示す操作データが出力される。情報処理部31は、操作ボタン14から操作データを取得することによって、操作ボタン14に対する入力に従った処理を実行する。
【0073】
下側LCD12および上側LCD22は情報処理部31に接続される。下側LCD12および上側LCD22は、情報処理部31(のGPU312)の指示に従って画像を表示する。本実施形態では、情報処理部31は、上側LCD22に立体画像(立体視可能な画像)を表示させる。
【0074】
外側撮像部23および内側撮像部24は、情報処理部31に接続される。外側撮像部23および内側撮像部24は、情報処理部31の指示に従って画像を撮像し、撮像した画像データを情報処理部31に出力する。
【0075】
3D調整スイッチ25は、情報処理部31に接続される。3D調整スイッチ25は、スライダ25aの位置に応じた電気信号を情報処理部31に送信する。
【0076】
また、3Dインジケータ26は、情報処理部31に接続される。情報処理部31は、3Dインジケータ26の点灯を制御する。例えば、情報処理部31は、上側LCD22が立体表示モードである場合、3Dインジケータ26を点灯させる。
【0077】
次に、本実施形態で実行される処理の概要について説明する。本実施形態では、上記特定形式データの一例として、上記外側撮像部23をステレオカメラとして利用することで得られる立体視画像(以下、立体写真と呼ぶ)を例に説明する。また、上記コード画像の一例として、2次元バーコード、より具体的には、2次元コードを例とし、結合ファイルの一例としては、いわゆるGIFアニメファイルを例として説明する。
【0078】
図3および図4は、本実施形態で実行される処理の概要を示す図である。本実施形態における処理は、大きく分けて2つの処理があり、1つめは、上述したような結合ファイルの作成に関連する処理である(図3)。そして、もう一つは、上記結合ファイルの取得・再生に関連する処理(図4)である。
【0079】
まず、図3を用いて、結合ファイルの作成に関連する処理の概要を説明する。まず、ゲーム装置10の上記ステレオカメラで撮影処理が行われて、立体写真データが作成される(このデータは、例えば、MPOファイルとよばれる形式のデータでもある)。
【0080】
次に、当該立体写真データに所定のエンコード処理が加えられることで、複数の2次元コードのデータが生成される。なお、複数となるのは、一般的に、1つの立体視画像に含まれる情報量は1つの2次元コードに含まれる情報量よりも大きいために、これを分割して複数の2次元コードを生成しているためである。そのため、例えば2次元コードに限らず、1つのコード画像で十分な情報量を表すことが可能な形式であれば、生成されるコード画像が1枚だけ(つまり、静止画)となり得る場合もある。
【0081】
更に、当該複数の2次元コード画像に基づき、GIFアニメデータが生成される。すなわち、上記複数枚の2次元コード画像が順にアニメーション表示されるようなGIFアニメデータ(動画のデータ)が作成されることになる。
【0082】
次に、上記GIFアニメデータに上記立体写真データとを結合する処理が実行される。本実施形態では、GIFアニメデータの後ろ(バイナリデータの末尾)に立体写真データのバイナリデータをそのまま追加することで、結合ファイルが生成される。また、この結合ファイルのファイル形式については、GIFアニメファイル(拡張子が”.gif”)として生成される。
【0083】
そして、上記のように生成された結合ファイルはメモリーカード等に保存される。その結果、当該メモリーカードを介して他のゲーム装置10等に配布され得る。また、上記結合ファイルはGIFアニメ形式のファイルとして生成されるため、ユーザのブログやウェブページ等の要素として利用することも可能である。この場合は、当該結合ファイルを含むウェブページのデータが適宜サーバにアップロードされる。その結果、ウェブページ(の一部)として、当該結合ファイルは広く配布・流通され得る状態となる。
【0084】
次に、図4を用いて、上記のように生成された結合ファイルの取得・再生に関する処理の概要を説明する。ここでは、結合ファイルを利用しているウェブページにユーザがインターネット経由でアクセスする場合を例として説明する。また、このアクセスの方法について、非対応機(立体視表示に対応していないパーソナルコンピュータや携帯電話、スマートフォン等)でアクセスする場合と、対応機(ゲーム装置10)でアクセスする場合の2つの場合について説明する。
【0085】
まず、ユーザが、非対応機の一例であるパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと呼ぶ)で上記ウェブページにアクセスする場合の例を説明する。これは、例えば、ゲーム装置10にネットワークへの接続設定が行われておらずにインターネットにアクセスできないような場合や、対応機にそもそもインターネットへアクセスする機能が備わっていないような場合を想定している。このような場合、まず、ユーザが、パソコンで上記ウェブページにアクセスする。その結果、パソコンの画面に当該ウェブページが表示されることになるが、当該ウェブページ中、結合ファイルが表示される部分については、上記のような2次元コード画像のGIFアニメが表示される。
【0086】
次に、ユーザは、ゲーム装置10の外側撮像部23を用いて、当該パソコンの画面に表示されているGIFアニメを撮像する(つまり、複数枚の2次元コード画像の取得を行う)。これにより、GIFアニメの画像がゲーム装置10に取得されることになる。なお、本実施形態では、このGIFアニメの撮影、および、次に説明する処理に関しては、特定形式データ作成アプリ(詳細は後述)を利用するものとする。
【0087】
GIFアニメ(複数枚の2次元コード画像)の取得が終われば、次に、ゲーム装置10(上記特定形式データ作成アプリ)において、当該複数枚の2次元コード画像のデコード処理が行われる。その結果、上記立体写真が復元され、ゲーム装置10の上側LCD22に立体表示されることになる。つまり、非対応機上で表示される2次元コードのアニメをゲーム装置10で撮影することで、ゲーム装置10上で立体写真データを取得し、表示することが可能となる。
【0088】
次に、対応機であるゲーム装置10で直接上記ウェブページにアクセスする場合について説明する。これは、例えば、ゲーム装置10がインターネットに接続可能な状態であることを想定している。また、本実施形態では、予めゲーム装置10にインストールされている特定形式対応ブラウザを利用して上記ウェブページにアクセスする。
【0089】
まず、ユーザは、上記特定形式対応ブラウザを起動し、上記のようなウェブページにアクセスする。これに応じて、ウェブページのデータ(HTMLデータ等)がサーバから取得され、メモリ上に一時的に記憶される。次に、当該ウェブページを画面に表示するためのHTMLレンダリング処理が行われることになるが、この際、当該ウェブページを構成するデータの中に、上記のような結合ファイルが含まれているか否かが判定される。そして、含まれている場合は、当該結合ファイルから立体写真データが抽出される。つまり、GIFアニメのデータは無視されることになる。そして、当該抽出された立体写真データを用いたウェブページの表示が行われることになる。その結果、上記パソコンでアクセスしたときではGIFアニメが表示されていた箇所には、立体写真が直接表示されることになる。
【0090】
このように、立体写真データを直接的に取得する(特定形式対応ブラウザで直接ウェブページにアクセスする等)という経路と、間接的に取得(他の機器に表示されている2次元コード画像の撮影とデコード)するという経路を提供でき、立体写真のような特定形式データをより入手しやすい環境を構築することが可能となる。
【0091】
次に、ゲーム装置10によって実行される上記のような処理の詳細を説明する。まず、当該処理の際にメインメモリ32に記憶される各種データについて説明する。図5は、ゲーム装置10のメインメモリ32のメモリマップを示す図である。図5において、メインメモリ32は、プログラム記憶領域321およびデータ記憶領域324を含む。プログラム記憶領域321およびデータ記憶領域324のデータは、例えばデータ保存用内部メモリ35に記憶され、プログラムの実行時にはメインメモリ32に転送されて記憶される。
【0092】
プログラム記憶領域321には、情報処理部31によって実行される各種プログラムが記憶される。このプログラムには、特定形式データ作成プログラム322と、特定形式対応ブラウザプログラム323が含まれる。また、その他、図示は省略するが、ゲーム装置10のホームメニューを表示するためのホームメニュープログラムや、外側撮像部23を利用して立体写真を撮影するためのカメラアプリケーションプログラム等も記憶される。
【0093】
特定形式データ作成プログラム322は、上述したような結合ファイルを作成するためのアプリケーションのプログラムである。また、上記図4を用いて説明したような、非対応機に表示される2次元コード画像を取得して立体写真を復元して表示する機能をゲーム装置10に提供するためのプログラムでもある。特定形式対応ブラウザプログラム323は、インターネット等を閲覧するためのウェブブラウザ(HTMLを解釈してレンダリングを行い表示する)プログラムであり、上述したような立体写真も表示可能なブラウザである。いわば、立体視画像対応ウェブブラウザであり、本実施形態では、後述するような処理によって上記結合ファイルから立体写真データを抽出し、当該データに基づく立体写真を表示する機能を有するウェブブラウザである。
【0094】
データ記憶領域324には、結合ファイル325、操作データ331などのデータが記憶される。
【0095】
結合ファイル325は、GIFアニメ形式の体裁を有するファイル(拡張子は”.gif”であり、上記のように、複数枚の2次元コード画像からなるGIFアニメデータ326と立体写真データ330との双方を含むファイルである。GIFアニメデータ326は、ヘッダーデータ327と、複数のコード画像データ328等から構成されるバイナリデータである。ヘッダーデータ327は、GIFアニメの画像サイズやカラーパレット等のヘッダー情報が含まれている(いわゆるGIFフォーマットにおけるGIF Headerに相当)。コード画像データ328は、本実施形態では、立体写真データ330をエンコードして得られる2次元コードの画像である(いわゆるGIFフォーマットにおけるGraphic Control ExtensionとImage Blockに相当)。
【0096】
立体写真データ330は、ゲーム装置10の外側撮像部23をステレオカメラとして利用して撮影された立体写真のバイナリデータである。
【0097】
操作データ331は、ゲーム装置10に対して行われたユーザの操作内容を示すデータである。
【0098】
その他、メインメモリ32には、上述した特定形式対応ブラウザでアクセスしたウェブページのデータ等も必要に応じて適宜格納される。
【0099】
次に、ゲーム装置10によって実行される処理について説明する。ここで、以下に説明する処理の前提として、ゲーム装置10においてカメラアプリケーションが実行されることで予め立体写真ファイル(ここではいわゆるMPO形式のデータであるとする)が作成され、データ保存用外部メモリ45に格納されていることを前提として説明する。
【0100】
まず、特定形式データ作成アプリの処理の詳細の詳細を説明する。当該アプリは、結合ファイル325の作成、および、非対応機に表示されている2次元コードを撮影して立体画像を復元するためのアプリである。図6は、当該特定形式データ作成アプリの処理の詳細を示すフローチャートである。本処理は、ホームメニュー(図示は省略)からユーザが当該アプリを起動する操作を行うことで、その実行が開始される。
【0101】
本アプリ処理の実行が開始されると、まず、ステップS1において、初期処理が実行される。この処理では、本アプリで用いる各種データの初期化や本アプリの初期メニュー画面の生成等が実行される。また、外側撮像部23も起動され、外側撮像部23で撮像された画像を上側LCD22に表示する処理も開始される。
【0102】
次に、ステップS2において、本アプリのメニュー画面を下側LCD12に表示する処理が実行される。本実施形態では、このメニュー画面には「データ画像作成」と「終了」の2つが表示される。この処理の結果、図7に示すような画面が表示される。
【0103】
次に、ステップS3において、操作データ331が取得され、続くステップS4において、当該操作データ331に基づき、上記メニューから「データ画像の作成」が選択されたか否かが判定される。当該判定の結果、「データ画像作成」が選択されたと判定されたときは(ステップS4でYES)、次に、ステップS5において、立体写真ファイルを読み込む処理が実行される。より具体的に説明すると、まず、データ保存用外部メモリ45が参照され、個々に保存されている立体写真ファイルの一覧が下側LCD12に表示される。これに対して、ユーザが所望の立体写真を選択すると、選択された立体写真のファイルがデータ保存用外部メモリ45からメインメモリ32に読み込まれる。
【0104】
立体写真ファイルの読み込みが終われば、次に、ステップS6において、読み込まれた立体写真ファイルをエンコードして2次元コード画像を作成する処理、および、この2次元コード画像を用いたGIFアニメデータ326を生成する処理が実行される。
【0105】
次に、ステップS7において、上記生成されたGIFアニメデータ326と、上記読み込まれた立体写真ファイルとに基づいて、結合ファイル325を生成する処理が実行される。具体的には、上記GIFアニメデータ326の末尾に上記立体写真ファイルのバイナリデータを追加する処理が実行される。
【0106】
そして、ステップS8において、上記結合ファイル325をデータ保存用外部メモリ45に保存する処理が実行される。このとき、本実施形態では、所定の命名規則に沿ってファイル名が設定される。この所定の命名規則とは、結合ファイル325であるということを示すための命名規則である。例えば、ファイル名の先頭数文字に定型の文字列を設定し、拡張子は".gif"にする、等である。結合ファイル325の保存が終われば、上記ステップS2に戻り、処理が繰り返される。
【0107】
次に、上記ステップS4の判定の結果、メニューから「データ画像の生成」が選択されていない場合(ステップS4でNO)の処理について説明する。このときは、ステップS9において、メニューから「終了」が選択されたか否かが判定される。その結果、「終了」が選択されていれば(ステップS9でYES)、本アプリの処理が終了する。一方、「終了」が選択されていないときは、外側撮像部23を利用して2次元コード画像を取得する等の処理が実行される。具体的には、ステップS10において、外側撮像部23による撮像処理が実行される。この処理の際、図示は省略するが、2次元コード撮像に際してのガイドメッセージや取得完了を示すメッセージ等も適宜表示される。また、GIFアニメの撮像(終了判定)に関しては、例えば、取得開始時の2次元コード画像と同じ2次元コード画像が撮像されるまで、GIFアニメとして順次表示される2次元コード画像を順次取得するような処理を行えばよい。
【0108】
次に、ステップS11において、ステップS10で撮像された2次元コード画像群をデコードする処理が実行される。続くステップS12において、デコードされた各2次元コードのデータを結合して、元の立体写真データを復元する処理が実行される。そして、ステップS13において、復元された立体写真を上側LCD22に表示する処理が実行される。
【0109】
続くステップS14において、上側LCDに表示されている立体写真のデータの保存に関する処理が実行される。具体的には、まず、現在表示されている立体写真を保存するか否かを問い合わせる画面が下側LCD12に表示される。この問い合わせに対して、ユーザが保存することを選択すれば、現在表示されている立体写真のデータをMPO形式のファイルとしてデータ保存用外部メモリ45に保存する処理が実行される。そして、上記ステップS2に戻り、処理が繰り返される。一方、保存することが選択されなければ、上記保存する処理は実行されずに上記ステップS2に戻る。以上で、特定形式データ作成アプリの説明は終了する。
【0110】
次に、特定形式対応ブラウザ処理の詳細を図8を用いて説明する。この処理もホームメニュー(図示は省略)からユーザが特定形式対応ブラウザを起動する操作を行うことで、その実行が開始される。
【0111】
まず、ステップS31において、ユーザからのリクエスト操作(URLの入力やウェブページへのリンクの選択等)に基づき、所定のサーバへアクセスを行ってユーザからリクエストされたウェブページを取得する処理が実行される。この処理の結果、メインメモリ32に、当該ウェブページを構成する各種データが一時的に記憶されることになる。
【0112】
次に、ステップS32において、メインメモリ32に記憶されている上記ウェブページのデータが参照され、当該ウェブページの構成要素に結合ファイル325が含まれているか否かが判定される。例えば、上述したような命名規則(ファイル名の先頭数文字が定型の文字列であって、拡張子が".gif")に沿っているGIFファイルを検索する等で、結合ファイル325の有無が判定される。当該判定の結果、結合ファイル325が含まれていないと判定されたときは(ステップS32でNO)、後述のステップS35に処理が進められる。一方、結合ファイル325が含まれていると判定されたときは(ステップS32でYES)、次に、ステップS33において、当該結合ファイル325から立体写真データ330を抽出し、メインメモリ32に記憶する処理が実行される。続くステップS34において、当該抽出された立体写真データ330に基づき、立体写真の画像を生成しする処理が実行される。そして、ウェブページ中における当該結合ファイル325に対応する表示箇所に、当該立体写真を表示するための準備処理(VRAM313への描画)が実行される。
【0113】
次に、ステップS35において、結合ファイル325以外のウェブページの構成要素を表示するための準備処理(VRAM313への描画)が実行される。
【0114】
そして、ステップS36において、VRAM313に描画されたウェブページの画像が上側LCD22に出力されることで、ウェブページの表示処理が実行される。その結果、結合ファイル325を含まないウェブページであれば、一般的なウェブブラウザと同様の画像が表示され、結合ファイル325を含むウェブページであれば、当該結合ファイルに対応するウェブページ中の部分については立体写真が表示され、それ以外の部分は平面視画像が表示されるような、立体視画像と平面視画像が混在しているウェブページの表示が行われることになる。以上で、特定形式対応ブラウザ処理の説明を終了する。
【0115】
このように、本実施形態では、立体写真データを複数枚の2次元コード画像に変換し、2次元コード画像群からなるGIFアニメデータを作成している。そして、このGIFアニメデータに変換元の立体写真データをそのまま付加して、1つの結合ファイルを作成し、当該結合ファイルを配布・流通対象としている。また、上記特定形式対応ブラウザのように、当該結合ファイルについての処理機能を有するソフトウェアを提供している。これにより、立体画像データの取得に関して多様な取得経路を提供することができ、立体画像データを取得する機会の拡大できる。その結果、当該立体画像データの入手容易性を高めることができる。例えば、パソコンや携帯電話の画面に表示されるGIFアニメを撮影機能を有するゲーム装置10で撮像することで、立体写真データを取得することもでき、また、ゲーム装置10で、(上記特定形式対応ブラウザを用いて)結合ファイルを含むウェブページにアクセスすることで取得することも可能である。また、結合ファイルが記録されたメモリーカードがゲーム装置10に装着されることで立体写真データを取得することも可能である。
【0116】
なお、上述の実施形態では、特定形式データの一例として立体写真を例に挙げたが、これに限らず、例えば、その他の画像データであってもよい。また、文書データ、音声データ、動画データ等のデジタルデータ全般に対しても適用可能である。更には、所定のプログラムそのもの(バイナリデータ)について適用することも可能である(例えば、ゲーム装置10専用のミニゲームのプログラム等)。これらのデジタルデータをコード画像に変換し、変換元のデータそのものを(バイナリデータの末尾に)付加した結合ファイルを生成すれば、上記実施形態と同様の効果を得ることは可能である。
【0117】
また、上記実施形態では、複数枚の2次元コード画像をGIFアニメファイルとしていたが、この他、他の形式の動画ファイルを用いても良い。例えば、2次元コード画像が順次表示されていく動画をMPEG形式の動画ファイルとしてもよい。
【0118】
また、コード画像についても、上記2次元コードの形式に限るものではなく、1次元コードや、3色以上の色を用いたコード(例えば、High Capacity Color Barcode)、その他3次元以上のコード画像を利用しても良いことはいうまでもない。
【0119】
また、上記実施形態では、ウェブページに含まれる結合ファイルの検出処理に関して、所定の命名規則に沿って結合ファイルのファイル名を設定し、このファイル名を検出する例を示した。このようなファイル名を利用する方法の他、結合ファイルの検出に関しては、結合ファイルであることが識別可能な情報を結合ファイル内に含めておき(例えばヘッダー情報の一つとして)、上記特定形式対応ブラウザにおいて、このような情報の有無を判定するような機能を持たせるようにしてもよい。
【0120】
更に、上述の実施形態では立体写真のデータをコード画像に変換していたが、画像の他、音声の形式に変換するようにしても良い。この場合は、立体写真をエンコードした結果の音声データをパソコンや携帯電話等で再生し、ゲーム装置10では、この音声をマイク等で録音し、デコードするようにすればよい。
【0121】
また、上記実施形態では、2つの表示装置を備えた携帯型ゲーム装置を例に説明したが、立体視画像の表示が可能である単一の表示装置を備えた携帯端末等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0122】
本発明にかかる情報処理システム、情報処理法および情報処理プログラムは、特定形式のコンテンツの入手機会を拡大することができ、携帯型ゲーム装置やスマートフォン等の各種携帯型情報端末、タブレット型の情報処理装置、据置型ゲーム装置やパーソナルコンピュータ等に有用である。
【符号の説明】
【0123】
10 ゲーム装置
11 下側ハウジング
12 下側LCD
13 タッチパネル
14 操作ボタン
15 アナログスティック
16 LED
21 上側ハウジング
22 上側LCD
23a 外側撮像部(左)
23b 外側撮像部(右)
24 内側撮像部
27 タッチペン
31 情報処理部
32 メインメモリ
33 外部メモリI/F
34 データ保存用外部メモリI/F
35 データ保存用内部メモリ
36 無線通信モジュール
37 ローカル通信モジュール
38 RTC
39 加速度センサ
40 電源回路
42 マイク
43 スピーカ
44 外部メモリ
45 データ保存用外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の情報処理装置、第2の情報処理装置および第3の情報処理装置を備える情報処理システムであって、
前記第1の情報処理装置は、
前記第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置で処理可能な第1の形式のデータを記憶する記憶手段と、
所定のエンコード方式を用いて前記第1の形式のデータを少なくとも1つのコード画像に変換して、前記第3の情報処理装置を含む汎用的な装置で処理可能な第2の形式のコード画像データを生成するコード画像生成手段とを備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の形式のデータに基づいて、所定の情報処理を行う情報処理手段を備え、
前記第3の情報処理装置は、
前記第2の形式のコード画像データに基づいて、前記コード画像を第1の表示装置に表示させるコード画像表示手段を備える、情報処理システム。
【請求項2】
前記第2の情報処理装置は、
被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された被写体に前記少なくとも1つのコード画像が含まれる場合に、当該コード画像をデコードして前記第1の形式のデータを取得するデコード手段とを更に備え、
前記情報処理手段は、前記デコード手段により取得された前記第1の形式のデータに基づいて、前記所定の情報処理を行う、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第2の情報処理装置は、
ユーザの操作に応じて第1のモードまたは第2のモードを選択可能な選択手段を含み、
前記情報処理手段は、前記選択手段により第1のモードが選択された場合には、前記第1の形式のデータに基づいて、前記所定の情報処理を行い、前記選択手段により第2のモードが選択された場合には、前記撮像手段により撮像されたコード画像を前記デコード手段でデコードすることで取得された前記第1の形式のデータに基づいて、前記所定の情報処理を行う、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第1の情報処理装置は、前記第1の形式のデータと前記第2の形式のコード画像データとを含み、前記第3の情報処理装置を含む装置で処理可能な形式の汎用ファイルを生成する汎用ファイル生成手段を含み、
前記第2の情報処理装置の情報処理手段は、前記汎用ファイル生成手段により生成された前記汎用ファイルに含まれる前記第1の形式のデータに基づいて、前記所定の情報処理を行い、
前記第3の情報処理装置のコード画像表示手段は、前記汎用ファイル生成手段により生成された前記汎用ファイルに含まれる前記第2の形式のコード画像データに基づいて、前記コード画像を前記第1の表示装置に表示させる、請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第1の情報処理装置の前記汎用ファイル生成手段は、
前記第1の形式のデータと前記第2の形式のコード画像データに加え、当該第1の形式のデータにより示される内容が含まれることを示す関連データを含めて前記汎用ファイルを生成し、
前記第2の情報処理装置は、
汎用ファイルを取得する汎用ファイル取得手段と、
前記汎用ファイル取得手段により取得された前記汎用ファイルに前記関連データが含まれているか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記情報処理手段は、前記判定手段による判定結果が肯定である場合は、前記取得した汎用ファイルに含まれている前記第2の形式のコード画像データは無視して、当該汎用ファイルに含まれる前記第1の形式のデータに基づいて、前記所定の情報処理を行う、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第1の形式のデータは、被写体の立体視画像を示す立体視画像のデータであり、
前記第2の情報処理装置の前記情報処理手段は、前記第1の形式のデータに基づいて、前記立体視画像を第2の表示装置に表示させる、請求項1ないし5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第1の情報処理装置は、被写体を複数の視点で撮像する立体視撮像手段を更に備え、
前記記憶手段は、前記立体視撮像手段により撮像されて得られた被写体の立体視画像を示す立体視画像データを前記第1の形式のデータとして記憶する、請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記コード画像は、1次元コードまたは多次元コードで構成されたコード画像であり、
前記第3の情報処理装置のコード画像表示手段は、前記コード画像データに基づいて、前記1次元コードまたは多次元コードのコード画像を前記第1の表示装置に表示させる、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記コード画像生成手段は、複数の前記コード画像を生成し、
前記第3の情報処理装置のコード画像表示手段は、前記コード画像データに基づいて、前記複数のコード画像を前記第1の表示装置に所定の順序で順次表示する、請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記情報処理システムは、前記第1の情報処理装置、前記第2の情報処理装置および前記第3の情報処理装置と通信可能なサーバを含み、
前記第1の情報処理装置の送信手段は、
前記第1の形式のデータおよび前記第2の形式のコード画像データを前記サーバに送信する送信手段を更に含み、
前記サーバは、
前記送信手段により送信された前記第1の形式のデータおよび前記第2の形式のコード画像データを記憶するデータ記憶手段を含み、
前記第2の情報処理装置は、
前記データ記憶手段により記憶された前記第1の形式のデータを前記サーバから受信する第1受信手段を更に含み、
前記情報処理手段は、
前記第2受信手段により受信した前記第1の形式のデータに基づいて、前記所定の情報処理を行い、
前記第3の情報処理装置は、
前記データ記憶手段により記憶された前記第2の形式のコード画像データを前記サーバから受信する第2受信手段を更に含み、
前記コード画像表示手段は、
前記第2受信手段により受信した前記第2の形式のコード画像データに基づいて、前記コード画像を前記第1の表示装置に表示させる、請求項1ないし9のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項11】
第1の情報処理装置、第2の情報処理装置および第3の情報処理装置を備える情報処理システムで用いられる情報処理方法であって、
前記第1の情報処理装置の情報処理方法は、
前記第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置で処理可能な第1の形式のデータを記憶する記憶ステップと、
前記第1の形式のデータを所定のエンコード方式を用いて少なくとも1つのコード画像に変換して、前記第3の情報処理装置を含む汎用的な装置で処理可能な第2の形式のコード画像データを生成するコード画像生成ステップとを備え、
前記第2の情報処理装置の情報処理方法は、前記第1の形式のデータに基づいて所定の情報処理を行う情報処理ステップを備え、
前記第3の情報処理装置の情報処理方法は、
前記第2の形式のコード画像データに基づいて、前記コード画像を第1の表示装置に表示させるコード画像表示ステップを備える、情報処理方法。
【請求項12】
第1の情報処理装置、第2の情報処理装置および第3の情報処理装置を備える情報処理システムの各装置のコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
前記第1の情報処理装置のコンピュータを、
前記第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置で処理可能な第1の形式のデータを記憶する記憶手段と、
前記第1の形式のデータを所定のエンコード方式を用いて少なくとも1つのコード画像に変換して、前記第3の情報処理装置を含む汎用的な装置で処理可能な第2の形式のコード画像データを生成するコード画像生成手段と、

前記第2の情報処理装置のコンピュータを、前記第1の形式のデータに基づいて、所定の情報処理を行う情報処理手段として機能させ、
前記第3の情報処理装置のコンピュータを、前記第2の形式のコード画像データに基づいて、前記コード画像を第1の表示装置に表示させるコード画像表示手段として機能させる、情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−239127(P2012−239127A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−108326(P2011−108326)
【出願日】平成23年5月13日(2011.5.13)
【出願人】(000233778)任天堂株式会社 (1,115)
【Fターム(参考)】