説明

情報処理装置、ジョブ処理方法、及びプログラム

【課題】 サービスマンによる一連のメンテナンス作業中において、サービスモードから抜けた場合も、サービスマンのジョブを優先的に実行できる。
【解決手段】 メンテナンスに関連する作業が終了する前に、サービスモードから抜ける操作を受け付けたことに応じてサービスモードから抜けた際には、生成された認証情報による認証が成功した場合にジョブの処理が行う。また、メンテナンスに関連する作業が終了した後に、サービスモードから抜ける操作を受け付けた際には、通常モードに移行する制御を行う特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般ユーザからのジョブの受け付けなどの処理が行われる通常モードとサービスマンによる作業を受け付けるサービスモードとの動作モードを切り替え可能な画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の保守、修理を行うために、画像形成装置をサービスモードという動作モードに移行させ、通常の印刷操作用のメニューとは異なる、保守、修理用の特別なメニューを提示する事が一般的に行なわれている。ここで、画像形成装置とは、例えばプリンタ、複写機、複合機などを示す。
このような画像形成装置の保守、修理の際、サービスマンは画像形成装置が備える操作パネルなどから指示してサービスモードに入り、大きく分けて2つの系統の作業を行う。
【0003】
一つは、制御プログラムのバージョンや、印刷カウンタといった情報を閲覧し、確認する作業である。もう一つは、部品交換を行なった後の部品寿命カウンタのリセットや、画質などの調整のためのパラメータ調整といった、画像形成装置の動作に影響がある設定値を変更する作業である。
特に後者の設定値を変更する作業を行なった場合、予めサービスモード内から実行可能なテストパターンを印刷する事により、設定が適切かを確認する。
【0004】
しかし、複合機能を備える画像形成装置では、操作パネルによりサービスモードに入り保守、修理専用メニューになっている状態であっても、ネットワーク経由では印刷ジョブを随時受け付け可能である。
ここで、サービスモード中に一般ユーザの印刷を実行すると、サービスモードでの設定変更が適切であったかを確認する前の不安定な状態で印刷する事になり、印刷結果を保証できない印刷を実行する事になる。また、サービスマンのテスト印刷作業が遅延するといった事態も発生する。
【0005】
これに対し、下記特許文献1において、サービスモード中でも受信したジョブを逐次実行する、サービスモード中は受信したジョブをメモリに蓄積する、サービスモード中はジョブの受け付けを停止するといった方法を設けている。
そして、サービスマンにそれらの方法から、いずれかを選択させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−208528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、画像形成装置がサービスモード中はメモリ格納、サービスモード中はジョブ受付停止という方法を選択する事が可能である。これにより、画像形成装置が不安定な状態での印刷、および、サービスマンによるテストパターン印刷作業の遅延は防ぐ事は可能である。これらはいずれもサービスモード中の対処方法である。
【0008】
しかし、そのような対処方法では、画像形成装置がサービスモード中では、専用アプリケーションによる複雑な設定などが行われるようなジョブを実行できない。具体的には、複雑なフィニッシング設定や、特殊な障害発生データでの復旧確認に関して作業の効果を確認することができない。
【0009】
そのため、例えば上述のような特殊な設定に関してメンテナンスの効果を確認するといった場合は、サービスモードを抜けて、画像形成装置の通常の操作部やPCから印刷を行う必要がある。
このようにしてサービスモードから抜けると、画像形成装置は、ネットワーク経由で常に印刷ジョブを受付可能であるため、従来例のサービスモード中はメモリ格納、サービスモード中はジョブ受付停止という制御は意味を為さない。
【0010】
また、メモリ格納していたジョブも随時実行可能となるため、サービスモードを抜けたとたんに、サービスマンがテスト印刷する以前に、一般ユーザが送った多数のジョブの印刷が実行される事が想定される。すると、サービスマンのテスト作業が滞るという課題があり得る。当然、サービスマンによる調整中の状態で印刷される事により、サービスモードを抜けた際の処理に関しては、印刷結果を保証できない。
【0011】
そこで、本発明の目的は、サービスマンによる一連のメンテナンス作業中は、サービスモードから抜けた場合も、サービスマンのジョブを優先的に実行できる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は以下に示す構成を備える。
メンテナンスに関連する作業を行うためのサービスモードと、入力されたジョブを処理する通常モードで動作可能な画像形成装置であって、前記サービスモードへ移行する操作と、前記サービスモードから抜ける操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段により前記サービスモードへ移行する操作を受け付けたことに応じて、移行したサービスモードにおける、メンテナンスに関連する作業のための入力手段と、前記メンテナンスに関連する作業の確認処理のために用いる認証情報を生成する生成手段とを備え、前記メンテナンスに関連する作業が終了する前に、前記受付手段により前記サービスモードから抜ける操作を受け付けたことに応じて前記サービスモードから抜けた際には、前記生成手段により生成された認証情報による認証が成功した場合にジョブの処理が行われ、前記メンテナンスに関連する作業が終了した後に、前記受付手段により前記サービスモードから抜ける操作を受け付けた際には、前記通常モードに移行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、サービスマンによる一連のメンテナンス作業中において、サービスモードから抜けた場合も、サービスマンのジョブを優先的に実行できる仕組みを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】画像形成システムの一例を示す図である。
【図2】複合機の構成を説明するブロック図である。
【図3】表示部に表示するユーザインタフェースを示す図である。
【図4】画像形成装置のモード推移のタイミングチャートである。
【図5】複合機が保持する認証情報の例を示す図である。
【図6】画像形成装置のデータ処理手順のフローチャートである。
【図7】画像形成装置のデータ処理手順のフローチャートである。
【図8】画像形成装置のモード推移のタイミングチャートである。
【図9】画像形成装置で表示するUIを示す図である。
【図10】画像形成装置のデータ処理手順のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
<システム構成の説明>
図1は、本実施形態を示す画像形成装置を含む画像形成システムの一例を示す図である。本実施形態では、画像形成装置の例として複合機の例を示す。なお、本実施形態に示す画像形成装置は、メンテナンスに関連する作業を行うためのサービスモードと、入力されたジョブを処理する通常モードで動作可能に構成されている。
【0016】
図1において、101は複合機で、複写、印刷及びスキャナ機能及びファクシミリ機能を統合的に処理する。102〜104はパーソナルコンピュータ(PC)であり、インストールされているプリンタドライバを介して、複合機101に対し印刷データを送信する事により、複合機101から出力物(印刷物)を得る。
【0017】
複合機101、PC102、103、104、ルータ105はネットワーク108に接続し、ルータ105を介してインターネット106に接続する。さらに、複合機101は、電話回線107などに接続し、FAXデータの送受信を行う。
本システム環境において、複合機101は、PC102、103、104、インターネット106、電話回線107から様々なタイミングで印刷データを受信し、印刷処理を行う。
【0018】
なお、本実施形態では、画像形成装置として複合機101を示したが、画像形成装置としては、コピー機能のみを持つ複写機、或いは、印刷機能だけを持つプリンタ、或いは、FAX機能だけを持つファクシミリでもよい。また、画像形成装置は、上記機能のいくつかを組み合わせて持つ機器でもよい。
【0019】
図2は、図1に示した複合機101の構成を説明するブロック図である。
図2において、201は原稿給送部で、読み込む原稿を自動的にイメージリーダ202に送る。イメージリーダ202は、原稿給送部201から給送される原稿を読み込むためのイメージセンサ、原稿台、光学走査ユニット、コントローラ部を備える。
203は画像形成部で、読み込んだ原稿の画像データ又は受信した印刷データから生成される画像データを印刷する。204は給紙部で、印刷用の紙を給紙する。205は排紙部で、印刷した紙を排出し、ソートやステイプルといった処理を施す。
206はNetworkI/Fで、ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。207はセンサで、本装置の各部分の状態を検知する。
【0020】
208は、本装置上の各処理を司るCPUである。209はROMで、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。210はRAMで、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶できかつ書き換え可能に記憶する。
211は例えばハードディスクで構成される外部記憶装置(HDD)で、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、および一時的なデータ、本装置へ送信されてきたユーザデータなどを記憶する読み書き可能なある。
【0021】
212は操作部で、ユーザ或いはサービスマンによる本装置への指示入力を受け付ける。213は表示部で、本装置の動作状況および操作部212に対する操作に関わる情報を表示する。
なお、表示部213はタッチパネルになっており、表示したメニューや入力対象領域の指示を受け付け可能となっている。214はモデムで、電話回線に接続する。215はシステムバスで、201乃至214の各部分を結びつけ、データをやり取りする。
【0022】
図3は、図1に示した表示部213に表示されるユーザインタフェースの一例を示す図である。本例は、複合機101がサービスモードに入った際の、表示部213の状態に対応する。なお、後述するメニュー302〜307,309は、タッチパネル上のボタンとして表示され、サービスマンがいずれかのメニューを選択できるように構成されている。
なお、複合機101では、サービスモード以外に、一般ユーザがコピーのための設定や、FAX送信のための設定等を操作部212および表示部213で行う通常モードと呼ぶモードがある。また、サービスモードとは、サービスマンが、保守作業や修理作業を行うために、操作部212に対して特殊な操作を行う事で利用できる特別なモードである。
【0023】
図3において、301はメニュー画面で、サービスモードに入った時に、表示部213に表示する保守、修理作業用のメニューが表示された状態に対応する。
308はメニュー画面で、サービスモードを終了するために、サービスモード中に表示部213に表示された状態に対応する。
なお、メニュー画面301とメニュー画面308において、同一の符号は両画面で状態変化のないメニュー項目を示す。
【0024】
メニュー302は、複合機101で発生した重大なエラーの履歴を閲覧するメニューである。
メニュー303は、複合機101を制御する各プログラムのバージョン情報を閲覧するためのメニューである。
メニュー304は、複合機101での印刷により、出力された紙の枚数や、印刷した面数を示す各種印刷カウンタ情報を閲覧するためのメニューである。
メニュー305は、複合機101を構成する消耗部品の使用状況の閲覧や、部品を交換した際にカウンタをリセットするためのメニューである。
メニュー306は、画像の乱れや、色ずれが発生した時に、パラメータの設定を確認、変更するためのメニューである。
メニュー307は、複合機101を保守点検するサービスマンが保守作業や修理作業の開始を宣言するためのメニューで、サービスマンにより選択される。メニュー307がサービスマンにより指示されると、サービスマンによる作業を終了するためメニュー309へ変化する。
【0025】
図4は、本実施形態を示す画像形成装置におけるモードの推移を説明するタイミングチャートである。本例は、複合機101が通常モードと、サービスマンによるサービスモードへの移行と、サービスモードから通常モードへの復帰状態を示している。
図4において、401は通常モードを示し、複合機101が通常モード状態であることを示す。通常モード401においては、複合機101は、外部PCなどから様々なタイミングで印刷データを受信し、印刷を実行可能な状態である。また、操作部212の指示によりコピーも実行可能な状態である。
【0026】
一方、402はサービスモードで、サービスマンが、複合機101の保守作業や修理作業を行うサービスモード状態であることを示す。サービスモード402へは、サービスマンが操作部212に対して特殊な操作を行うことで入る。
サービスマンは、保守作業や修理作業を行う際、サービスモード402に入る事により、タイミングTM403で作業を開始する。ここで、図3のメニュー307を押下するなどして、明確な作業開始のタイミングを管理することができる。そして、期間T404において、サービスマンは、部品の交換や、画像調整といった作業を行う。
【0027】
次に、タイミングTM405で、サービスモード402を出て、通常モード401に戻る。そして、通常モード401の期間T406でテスト印刷を行う。テスト印刷後、タイミングTM407で再びサービスモード402に入り、設定したパラメータの確認やカウンタの記録を行い、タイミングTM408で、作業を終了する。そして、サービスモード402から出たら、サービスマンは、複合機101を通常モード401に戻す。なお、期間T406は、期間T404でサービスマンが画像形成装置を調整した後の調整結果を確認するテストジョブの実行期間に対応する。
【0028】
図5は、図1に示した複合機101が保持する認証情報の例を示す図である。
図5において、501は認証情報テーブルであり、HDD211に保持されて管理される。複合機101のCPU208は、認証情報テーブル501が存在する場合、印刷実行に認証が必要と判断する。この認証が必要な状態を、本実施形態では認証モードと呼ぶ。認証情報テーブル501は、1つのアカウント502に対し、パスワード503、機能毎の実行権限情報504から成り、リスト形式で複数アカウントの情報を保持可能である。
【0029】
図6は、本実施形態を示す画像形成装置のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、複合機101がサービスモードに入った場合のデータ処理例である。なお、S601〜S615は各ステップを示す。また、各ステップは、図2に示したCPU208がROM209、HDD211に記憶された制御プログラムをRAM210にロードして実行することで実現される。なお、本実施形態において、メンテナンスに関連する作業と完了は、図3に示した(メニュー307/309)に対応した操作に基づいている。ここで、メニュー307は「作業開始」に対応し、メニュー309は「作業終了」に対応する。
【0030】
複合機101の操作部212において、サービスモードに入るための操作がサービスマンにより指示されると、S601で、サービスモードに移行する。次に、S602で、CPU208がHDD211に保存してあるサービスモードから出た時にサービスマンが前回選択したメニュー状態が作業開始/作業終了のいずれのメニュー状態(メニュー307/309)であるかを判断する(S612で後述)。
ここで、前回「作業開始」に対応するメニュー307を表示していたとCPU208が判断した場合、S603で、CPU208は、表示部213に「作業開始」に対応するメニュー307を表示するメニュー表示処理を実行する。
【0031】
一方、S602で、「作業終了」に対応するメニュー309を表示していたとCPU208が判断した場合、S604で、CPU208は表示部213に「作業終了」に対応するメニュー309を表示するメニュー表示処理を実行する。
なお、作業開始/終了に対応するメニュー307、メニュー309の状態は初期値を持っており、初回はS602において、前回「作業開始」に対応するメニュー307を表示していたとCPU208は判断する。
【0032】
次に、S605で、サービスマンから表示部213に表示されたメニューの選択を受け付け、その受け付けた内容をCPU28が判断する。なお、本実施形態に関わる操作内容は、「作業開始」に対応するメニュー307、「作業終了」に対応するメニュー309、サービスモードから出るの3種類である。その他の操作については、本フローチャートでは省略する。
【0033】
S605で、「作業開始」に対応するメニュー307が選択されているとCPU208が判断した場合、S606に進む。そして、S606で、CPU208は、認証を行うための情報として認証情報テーブル501で示したような情報を新たに生成し、HDD211内に保持する。
なお、本実施形態においては、S606において、認証情報はサービスマンのためだけに生成し、作業の効果などのテストを実行する際の認証に用いるものとする。
【0034】
そして、S607で、CPU208は、認証情報テーブルにサービスマン用のアカウントを登録する。この時、生成したサービスマン用のアカウントのパスワードも自動的に生成する。また、実行権限は予めサービスマン用に用意している権限を設定する。
そして、S608で、CPU208は、表示部213に対して生成したサービスマン用アカウントと、パスワードを表示し、サービスマンへ提示する。ここで、サービスマンは、S608で提示されたアカウント情報を記憶し、或いはメモして、後程のテスト印刷を行う際に使用する。
次に、S609で、CPU208は、「作業開始」に対応するメニュー307の替わりに「作業終了」に対応するメニュー309を表示するメニュー表示処理を実行し、次の操作を待つため、S605へ戻る。
【0035】
一方、S605で、サービスマンの操作により「作業終了」に対応するメニュー309が選択されているとCPU208が判断した場合、S610に進む。そして、S610で、CPU208は、S606でHDD211内に生成した認証情報テーブル501を削除する。そして、S611で、CPU208は、「作業終了」に対応するメニュー309の替わりに「作業開始」に対応するメニュー307を表示するメニュー表示処理を実行し、次の操作を待つため、S605へ戻る。
【0036】
また、S605で、サービスモードから抜ける操作(通常モードへ移る操作)の受付がなされていると、CPU208が判断した場合、S612に進む。
そして、S612で、CPU208は、作業開始/終了に対応する現在表示中状態(メニュー307/309)をRAM210に記憶する。
【0037】
そして、S613で、CPU208は、HDD211内に認証情報テーブルが存在しているかどうかを判断する。ここで、認証情報テーブルがHDD211内に存在すると判断した場合、S614で、CPU208は、サービスモードを抜け、認証モードへ動作モードを移行させて、本処理を終了。
一方、S613で、HDD211内に認証情報テーブルが存在しないとCPU208が判断した場合、S615で、サービスモードを抜け、通常モードへ動作モードを移行して、本処理を終了する。
【0038】
図7は、本実施形態を示す画像形成装置のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、複合機101の、通常モードおよび認証モードにおける処理例である。なお、S701〜S706は各ステップを示す。また、各ステップは、図2に示したCPU208がROM209、HDD211に記憶された制御プログラムをRAM210にロードして実行することで実現される。
S701で、CPU208は、操作部212及び表示部213を用いたコピージョブ、ネットワークなどを経由する印刷ジョブなどを受け付ける。
【0039】
次に、S702で、CPU208は、HDD211内の認証情報テーブルの有無により、複合機101自身の動作モードが認証モードであるかどうかを判断する。ここで、認証情報テーブル501が存在しない、即ち、通常モードであるとCPU208が判断した場合は、S706に進み、受け付けた印刷を行うジョブを実行し、本処理を終了する。
【0040】
一方、S702で、認証情報テーブルが存在する、即ち、認証モードであるとCPU208が判断した場合は、S703に進む。
そして、S703で、CPU208は、ジョブの送信元に対し、認証情報の要求を行う。この認証情報要求は、PC102乃至PC104上のドライバと連携し、対話形式で認証情報であるアカウントとパスワードの入力を求める事も可能である。
また、表示部213に認証情報であるアカウントとパスワードの入力を求める画面を表示し、ユーザの入力を求める事も可能である。
また、対話形式が採れない電話回線107を介したジョブの場合、予めドライバによるジョブ生成時に認証情報であるアカウントとパスワードをジョブに付与する事も可能である。
次に、S704で、CPU208は、S703で得た認証情報であるアカウントとパスワードの組を、認証情報テーブルと照会する認証処理を行う。
【0041】
そして、S705で、CPU208は、S704の認証結果が成功であるかどうかを判断する。ここで、認証が成功したとCPU208が判断した場合、S706に進み、CPU208は、受け付けた印刷を伴うジョブを実行して、本処理を終了する。
一方、S705で、認証が失敗したとCPU208が判断した場合、受け付けた印刷を伴うジョブは実行せずに、本処理を終了する。
【0042】
なお、印刷を行わない場合のジョブの扱いとして、本実施形態では、印刷実行しなかったジョブ、例えば上記のようにPC102乃至PC104から受信したジョブをHDD211内の印刷キューに蓄積するようにCPU208が制御するものとする。なお、HDD211のような記憶手段を保持しない画像形成装置においては、CPU208が単に印刷を行わなかったジョブを破棄する事も可能である。
【0043】
また、ジョブを印刷キューに蓄積した事、破棄した事は、要求元にドライバを介して通知したり、表示部213に通知したり、または何も通知しないという方法を採る事も可能である。
さらに、ジョブに発信者のメールアドレスが発信者情報として含まれている場合は、電子メールによりその発信者にその旨を通知する事も可能である。
【0044】
なお、本実施形態では、認証情報テーブルを複合機101内のHDD211に保持したが、認証情報はネットワーク108上に配置した認証用サーバ上、あるいは、インターネット106上の認証用サーバに保持してもよい。
その場合、複合機101は、予め認証用サーバへのアクセス情報を保持し、S606、S607の認証情報生成、或いはS610の認証情報消去の際に認証用サーバへアクセスする処理を行う。
さらに、S613における認証情報の有無の判断時も、認証用サーバにアクセスする処理を行う。また、S702〜704における印刷実行の判断のための認証処理においても、認証用サーバにアクセスする処理を行う。
【0045】
図8は、本実施形態を示す画像形成装置におけるモードの推移を説明するタイミングチャートである。本例は、複合機101が通常モードと、サービスマンによるサービスモードへの移行と、サービスモードから認証モードへの移行と、認証モードからサービスモードへの移行と、サービスモードから通常モードへの復帰状態を示している。
【0046】
本実施形態では、複合機101は、図6および図7に示したフローチャートの処理により、以下のように動作モードの状態が遷移する。
図8において、801は通常モードを示し、複合機101が通常モードで動作する状態であることを示す。
802はサービスモードで、複合機101がサービスモードで操作する状態であることを示す。
ここで、サービスマンの作業には、印刷カウンタの閲覧や部品情報の閲覧だけを行う場合と、部品の交換、画像の調整、制御プログラムの更新等、作業後のテスト印刷を必要とする場合がある。
【0047】
サービスマンがテスト印刷を必要とする作業を行う場合は、タイミングTM803において「作業開始」に対応するメニュー307を選択する。この選択により、図6のS606〜609をCPU208が実行することで、サービスマンに専用のアカウント情報を含む認証情報テーブル501がRAM210又はHDD211上に生成される。
サービスマンは、期間T804において複合機101の調整作業を行う。そして、サービスマンは、調整後の状態を確認するためのテスト印刷を行うため、サービスモード802を抜ける操作を行う。
【0048】
この時、例えばHDD211には上述の処理で認証情報テーブル501が存在するため、CPU208は、図6のS613、S614に係る処理を実行する。そして、タイミングTM805で複合機101の動作モードを通常モード801に代えて認証モード803に移行させる。
認証モード803では、認証情報テーブル501内にはサービスマン専用のアカウントのみが存在する。従って、図8に示すタイミングチャートのテスト期間T806において処理可能なジョブは、サービスマンによる認証が成功するジョブのみとなる。
【0049】
ここで、サービスマンが発行したジョブに基づくテスト印刷が終了すると、サービスマンは、タイミングTM807で再びサービスモード802に入る。サービスモード802では、「作業終了」に対応するメニュー309を選択する事で、タイミングTM808で作業を終了する。これと共に、複合機101のCPU208は、図6のS610〜611を実行することで、認証情報テーブル501をHDD211から削除し、タイミングTM809で動作モードを通常モード801に移行させる。
その結果、動作モードが通常モード801の期間TM808では、全ての印刷ジョブは認証処理を実行することなく、実行可能な状態に戻る。
【0050】
本実施形態によれば、サービスマンによるサービスモード802を抜ける指示を受け付けた際に、例えばHDD211に認証情報テーブル501が存在した場合に、動作モードを一旦認証モード803へ移行させる。このため、従来のように、サービスモード802から通常モード801へ復帰した後、一般ユーザからのジョブが即座に実行されてしまうことを制限できる。
【0051】
〔第2実施形態〕
本発明は、画像形成装置が通常モードで動作する際に受け付けたジョブに対して、認証処理を実行する場合にも適用することが可能である。以下、その実施形態について詳述する。
本実施形態は、複合機101が一般ユーザのジョブ実行に対しても認証を必要とする事、サービスモードにおいて作業開始/終了を選択するためのメニューが存在しない事が、第1実施形態と構成が異なる。
【0052】
図9は、本実施形態を示す画像形成装置で表示されるユーザインタフェースの一例を示す図である。本例は複合機101がサービスマンの操作に従いサービスモードに入った際の、表示部213に表示されるメニュー画面に対応する。
図9において、901はメニュー画面で、サービスモードに入った時に、表示部213に表示する保守、修理作業用のメニュー902〜906が表示された状態である。ここで、メニュー902〜906は、図3のメニュー302〜306と同様な処理が行われ、ここではその詳細な説明を省略する。
【0053】
メニュー906は、画像の乱れや、色ずれが発生した時に、パラメータの設定を確認、変更する等の画像調整ためのメニューである。メニュー906の指示により、表示画面の内容がパラメータ設定画面907に切り換わる。
パラメータ設定画面907には、画像調整ためのパラメータを設定する項目(パラメータ)908、909が存在し、それぞれに値の入力領域910が設けられている。
【0054】
サービスマンは、操作部212、表示部213を利用し、表示された入力領域910にテンキー等を操作して値を入力する。911は「OK」ボタンで、入力領域910に入力した情報を複合機101に保存する場合に押下される。912は「Cancel」ボタンで、パラメータ設定画面907での設定を無効とし、画面901に戻る場合に押下される。
【0055】
図10は、本実施形態を示す画像形成装置のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、複合機101の、サービスモードにおける処理例である。なお、S1001〜S1016は各ステップを示す。また、各ステップは、図2に示したCPU208がROM209、HDD211に記憶された制御プログラムをRAM210にロードして実行することで実現される。
複合機101の操作部212において、サービスマンによりサービスモードに入るための操作がなされると、S1001で、CPU208は、モード状態をサービスモードに移行する。
【0056】
次に、S1002で、表示部213において、サービスマンからのメニュー操作を受け付け、そのメニュー操作の内容が作業開始指示であるか、それともサービスモードOUT指示であるかをCPU208が判断する。なお、本実施形態に関わる操作は、”作業開始の操作”と、サービスモードから抜ける操作の2種類である。その他の操作については、本フローチャートでは省略する。
【0057】
ここで、”作業開始の操作”とは、図9に示したパラメータ設定画面907に示すような設定変更に関わる画面で、「OK」ボタン911が選択される操作である。なお、”作業開始の操作”とみなす処理としては様々なものが想定され、画像調整以外のメニューを表示部に表示するよう設計することでそのような作業が実現可能で、同様に本発明が適用できる。
【0058】
一方、画面901のエラー履歴を参照するメニュー902や、印刷カウンタを参照するメニュー904など、設定を変更しない操作は、”作業開始の操作”とはみなさない。
S1002において”作業開始にあたる操作”が行なわれたとCPU208が判断した場合、S1003に進む。
【0059】
そして、S1003において、その操作が、今回のサービスモードにおける最初の”作業開始の操作”であるかどうかをCPU208が判断する。
ここで、今回のサービスモードにおける初回の”作業開始の操作”でないとCPU208が判断した場合、その操作に関わる処理を行なった上で、S1002に戻り次の操作を待つ。
一方、S1003において、初回の”作業開始の操作”であるとCPU208が判断した場合、S1004に進む。
本実施形態では、通常モードにおいて、ジョブに対して認証処理を実行するため、HDD211に既存の認証情報テーブル(一般ユーザ用)が存在する場合がある。
【0060】
そこで、S1004で、HDD211に既存の認証情報テーブルが存在するかどうかをCPU208が判断する。ここで、既存の認証情報テーブルが存在するとCPU208が判断した場合、S1005で、CPU208は、既存の認証情報テーブルをHDD211に退避する。なお、退避された既存の認証情報テーブルは、動作モードがサービスモードから通常モードに復帰する際に、後述するS1011で、HDD211上に復帰させる。これにより、動作モードがサービスモードから通常モードに復帰した後、既存の認証情報テーブルに基づくジョブ処理も正常に行うことが可能となる。
一方、S1004で、認証情報テーブルが存在しないとCPU208が判断した場合、S1006に進む。
【0061】
そして、S1006で、CPU208は、サービスマンがテスト作業など専用の認証情報テーブルを新たに生成し、HDD211上に保持する。次に、S1007で、CPU208は、HDD211上のサービスマン専用の認証情報テーブルにサービスマン用のアカウントを登録する。
この時、生成したサービスマン用アカウントのパスワードも自動的に生成する。また、実行権限は予めサービスマン用に用意している権限を設定する。そして、S1002に戻り、サービスモード内での次の操作を待つ。
【0062】
一方、S1002で、サービスモードから抜ける操作(通常モードへの移る操作)がサービスマンにより選択されているとCPU208が判断した場合、S1008に進む。そして、S1008で、今回のサービスモード中に“作業開始の操作”が行なわれたか否かをCPU208が判断する。ここで、今回のサービスモード中に“作業開始の操作”が行なわれなかったとCPU208が判断した場合、S1009に進む。
【0063】
そして、S1009で、サービスモードにおいて設定したパラメータの確認やカウンタをサービスマンが記録するための記録を行うための操作を受付、必要情報の表示を行う。本実施例においては、操作が行われずにサービスモードを抜ける際には、テスト印刷などの後に行われる確認処理としてこのタイミングで行っている。
【0064】
S1010では、CPU208がS1006において生成したサービスマン専用の認証情報テーブルをHDD211から削除する。次に、S1011で、S1005で退避した認証情報テーブルがHDD211に存在するか否かをCPU208が判断する。
【0065】
S1011で、退避している認証情報テーブルがHDD211に存在するとCPU208が判断した場合、S1012で、CPU208は、退避していた認証情報テーブルを復帰させる。そして、S1013に進む。
一方、S1011で、退避している認証情報テーブルがHDD211上に存在しないとCPU208が判断した場合、S1013に進む。
【0066】
そして、S1013で、CPU208は、サービスマン専用の認証情報テーブルが存在するかどうかを判断する。ここで、サービスマン専用の認証情報テーブルが存在しているとCPU208が判断した場合、S1014に進む。ここでの処理は、サービスモードにおいて何らかの調整などの作業が行われ後の、テスト印刷のための遷移になる。
【0067】
そして、S1014で、CPU208は、表示部213にS1007で生成したサービスマン用のアカウントと、パスワードと表示し、サービスマンへ提示する。ここで、サービスマンは、S1014で提示されたアカウント情報を記憶或いはメモし、テスト印刷を行う際に使用する。
そして、S1015で、CPU208は、サービスモードを抜け、サービスマンの認証情報を受け付ける認証モードへ移行して、本処理を終了する。
【0068】
一方、S1013で、サービスマン専用の認証情報テーブルが存在しないとCPU208が判断した場合、S1016で、CPU2008は、サービスモードを抜ける。そして、一般ユーザの認証情報テーブルを用いる通常の認証モードへ移行して、本処理を終了する。ここで、認証情報テーブルを用いる通常の認証モードとは、PC102〜104或いは操作部212などから受け付けたジョブのユーザを認証してジョブを実行するかどうかを決定するモードである。
【0069】
なお、第1、第2実施形態に示した処理プログラムは、複合機101のROM209などの記憶領域に予め記憶されるか、或いは、HDD211に対し、追加インストールされる構成とする。また、画像形成装置に外部記憶装置からデータを取り込むインタフェースを持つ場合、第1、第2の実施形態に示した処理プログラムを記憶メディアから画像形成装置に取り込む構成としてもよい。
【0070】
上記実施形態によれば、サービスマン専用の認証情報テーブルを生成し、サービスモードから抜けた時に、複合機101を認証モードへ移行する。この認証モードでは、上記説明したようにサービスマンのアカウントのみが有効な状態となっている。
そのため、サービスマンは、一般のユーザが任意のタイミングで実行しようとする印刷ジョブに優先して、テスト印刷を行う事が可能となった。
そのため、テスト印刷前に一般ユーザのジョブが割り込む事がないため、保守、修理作業を円滑に進める事が可能となった。
【0071】
さらに、一般ユーザにとっては、サービスマンが設定変更を行ない、テスト印刷による確認作業をする前の不安定な状態の複合機101で印刷する事による、意図する出力結果を得られなくなるという事態を避ける事が可能となった。
また、サービスマンは部品の交換作業を行なった場合、サービスモード中に電源を落とす必要がある。再び電源投入された場合は、複合機101はデフォルト動作として通常モードで立ち上がる。この場合も、複合機101は、図6に示したS606、S607により、サービスマンのジョブのみを認証により受付可能な状態、即ち、認証モード802となっている。
よって、サービスモード中の電源OFFによる作業中断に対しても、電源ONした際に一般ユーザのジョブが割り込まれる事なく、サービスマン作業を継続可能となった。
【0072】
なお、上記実施形態では、サービスマンの認証処理を画像形成装置が実行する場合について説明したが、ネットワークに接続される管理サーバがユーザ認証、サービスマン認証を実行する構成としてもよい。この場合は、管理サーバは、生成した認証情報を画像形成装置に対してジョブチケットで送信するものとする。
具体的には、サービスマンによる作業開始のためのメニューを選択することにより、画像形成装置を管理サーバで認証する認証モードに切り替える。そして、管理サーバは、画像形成装置(ローカルテスト印刷用)、および、管理サーバが把握しているサービスマンの端末(リモートテスト印刷用)に、認証用情報(ジョブチケットなど)を転送する。
【0073】
次に、サービスマンは認証情報用いてジョブを実行する際に、管理サーバは認証動作を行う。そして、上述したメニューにおいて作業終了を選択した場合は、画像形成装置の認証モードを解除する処理を実行する。
なお、本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア(プログラム)をパソコン等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【符号の説明】
【0074】
101 複合機
102〜104 PC
106 インターネット
107 電話回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メンテナンスに関連する作業を行うためのサービスモードと、入力されたジョブを処理する通常モードで動作可能な画像形成装置であって、
前記サービスモードへ移行する操作と、前記サービスモードから抜ける操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により前記サービスモードへ移行する操作を受け付けたことに応じて、移行したサービスモードにおける、メンテナンスに関連する作業のための入力手段と、
前記メンテナンスに関連する作業の確認処理のために用いる認証情報を生成する生成手段とを備え、
前記メンテナンスに関連する作業が終了する前に、前記受付手段により前記サービスモードから抜ける操作を受け付けたことに応じて前記サービスモードから抜けた際には、前記生成手段により生成された認証情報による認証が成功した場合にジョブの処理が行われ、
前記メンテナンスに関連する作業が終了した後に、前記受付手段により前記サービスモードから抜ける操作を受け付けた際には、前記通常モードに移行することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記メンテナンスに関連する作業の開始と完了は、前記入力手段による前記サービスモードにおける作業開始と作業終了の入力に基づき判断されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記メンテナンスに関連する作業が終了した後に、前記受付手段により前記サービスモードから抜ける操作を受け付けた際には、前記生成手段により生成された認証情報を削除する削除手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記メンテナンスに関連する作業が終了する前に、前記受付手段により前記サービスモードから抜ける操作を受け付けたことに応じて前記サービスモードから抜ける際に、前記生成手段で生成した認証情報を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
メンテナンスに関連する作業を行うためのサービスモードと、入力されたジョブを処理する通常モードで動作可能な画像形成装置におけるジョブ処理方法であって、
前記サービスモードへ移行する操作と、前記サービスモードから抜ける操作を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより前記サービスモードへ移行する操作を受け付けたことに応じて、移行したサービスモードにおける、メンテナンスに関連する作業のための入力ステップと、
前記メンテナンスに関連する作業の確認処理のために用いる認証情報を生成する生成ステップとを備え、
前記メンテナンスに関連する作業が終了する前に、前記受付ステップにより前記サービスモードから抜ける操作を受け付けたことに応じて前記サービスモードから抜けた際には、前記生成ステップにより生成された認証情報による認証が成功した場合にジョブの処理が行われ、
前記メンテナンスに関連する作業が終了した後に、前記受付ステップにより前記サービスモードから抜ける操作を受け付けた際には、前記通常モードに移行することを特徴とするジョブ処理方法。
【請求項6】
請求項1乃至4の何れかに記載された手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−179588(P2010−179588A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−25815(P2009−25815)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】