情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
【課題】従来は、アドオンソフトウェアに対する管理が十分にできないという課題があった。
【解決手段】アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部102と、ユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部103と、アドオンソフトウェアに対して入力された入力情報を受け付ける入力受付部105と、アドオン実行部102が取得した出力情報を出力する出力部106と、ユーザ識別情報受付部103が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、ユーザ識別情報とユーザのアドオンソフトウェアに対する権限を示すユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報を用いて取得するユーザ権限取得部107と、ユーザ権限取得部107が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とする入力制御部108とを備えた。
【解決手段】アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部102と、ユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部103と、アドオンソフトウェアに対して入力された入力情報を受け付ける入力受付部105と、アドオン実行部102が取得した出力情報を出力する出力部106と、ユーザ識別情報受付部103が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、ユーザ識別情報とユーザのアドオンソフトウェアに対する権限を示すユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報を用いて取得するユーザ権限取得部107と、ユーザ権限取得部107が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とする入力制御部108とを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アドオンソフトウェアを実行する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、アプリケーションソフトウェア等のソフトウェア本体に対して、機能等を拡張するために追加された、アドオンソフトウェア、あるいは単に、アドオンや、アドインと呼ばれるソフトウェアを実行可能な情報処理装置等が知られていた。例えば、このようなアドオンソフトウェアに関連したシステムとして、ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージソフト(統合業務パッケージソフト)を導入する際に導入計画段階でERPパッケージに対する標準業務利用の部分とアドオン部分との切り分けを支援するシステムが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−268084号公報(第1頁、第1図等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の情報処理装置においては、アドオンソフトウェアについては、追加先となるソフトウェア本体による管理対象とはならないため、履歴管理や権限管理等を十分に行うことができない、という課題があった。
【0004】
例えば、追加先となるソフトウェア本体については、ユーザ別にソフトウェア本体に対する利用権限を設定しておくことで、実行中のソフトウェア本体に対する情報の入力を、ユーザ別に制限したり、実行中のソフトウェア本体からの出力、例えば印刷をユーザ別に制限したりすることが可能であるが、アドオンソフトウェアについては、このような入出力に対するユーザ別の管理が行えず、情報の不適切なアクセスや出力、改ざん等を、十分に防ぐことができない場合があるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の情報処理装置は、ソフトウェア本体と、当該ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアとを実行する情報処理装置であって、前記アドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報が格納され得る管理情報格納部と、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得部と、前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、前記入力受付部が受け付けた入力情報を無効とする処理を行う入力制御部と、を備えた情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、アドオンソフトウェアを利用するユーザに対応したユーザ権限情報に応じて、アドオンソフトウェアに入力される入力情報を無効としたり有効としたりすることが可能となり、アドオンソフトウェアに対しても、ユーザ別に入力の制限を行うことが可能となり、アドオンソフトウェアに対しても、十分な管理を行うことが可能となる。できる。
【0007】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、ソフトウェア本体と、当該ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアとを実行する情報処理装置であって、前記アドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報が格納され得る管理情報格納部と、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得部と、前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、前記出力部による前記出力情報の出力を中止する処理を行う出力制御部と、を備えた情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、アドオンソフトウェアを利用するユーザに対応したユーザ権限情報に応じて、アドオンソフトウェアからの出力情報を中止したり、許可したりすることが可能となり、アドオンソフトウェアに対しても、ユーザ別に出力の制限を行うことが可能となり、アドオンソフトウェアに対しても、十分な管理を行うことが可能となる。
【0009】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、前記出力部が行う出力は印刷である情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、アドオンソフトウェアについて印刷の制御を行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明による情報処理装置等によれば、アドオンソフトウェアに対して、十分な管理を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0013】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報処理装置のブロック図である。
本実施の形態の情報処理装置1は
【0014】
情報処理装置1は、アドオン格納部101、アドオン実行部102、ユーザ識別情報受付部103、管理情報格納部104、入力受付部105、出力部106、ユーザ権限取得部107、入力制御部108、出力制御部109を具備する。
【0015】
情報処理装置1は、ソフトウェア本体と、当該ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアとを実行する。
【0016】
ソフトウェア本体とは、通常はアプリケーションソフトウェアであるが、どのようなソフトウェアであっても良い。ソフトウェア本体は、1のソフトウェアで構成されていても、複数のソフトウェアで構成されていても良い。ソフトウェア本体の用途は問わず、例えば、統合業務パッケージのアプリケーションであっても良い。情報処理装置1は、情報処理装置1を利用するユーザの権限に応じて、ソフトウェア本体を実行する際における、当該ソフトウェア本体についての入出力等を制限する。情報処理装置1が、情報処理装置1を利用するユーザの権限に応じて、入出力等を制限するための技術については公知技術であるので、ここでは説明を省略する。また、情報処理装置1がソフトウェア本体を実行するための構成、例えば、ソフトウェア本体が格納される格納部や、ソフトウェア本体を実行するためのMPUやメモリ等の構成等については、公知技術であるのでここでは説明を省略する。また、ここでは、ソフトウェア本体は、アドオンソフトウェアを追加することが可能な設計となっているものとする。
【0017】
アドオンソフトウェアとは、ソフトウェア本体に特定の機能を付加したり、カスタマイズしたりするために、ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアである。アドオンソフトウェアは、例えば部分ソフトウェアである。いわゆるプラグインモジュール等もアドオンソフトウェアと考えて良い。また、ソフトウェア本体が、複数のアプリケーションソフトウェアの組み合わせである場合、この組み合わせに追加される他のアプリケーションソフトウェアをアドオンソフトウェアと考えても良い。アドオンソフトウェアは通常はユーザが追加するものであるが、必ずしもユーザが追加するものである必要はない。通常、アドオンソフトウェアが、ソフトウェア本体に追加されると、アドオンソフトウェアがソフトウェア本体のメニューに加えられる。ここで述べるメニューとは、例えば、アドオンソフトウェアを起動させるためのメニューや、アドオンソフトウェアの機能を動作させるために利用されるメニュー等である。
【0018】
アドオン格納部101には、アドオンソフトウェアが格納され得る。アドオン格納部101に、アドオンソフトウェアがどのような手段や経路によって蓄積されるかは問わない。アドオン格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0019】
アドオン実行部102は、アドオンソフトウェアを実行する。アドオン実行部102は、例えば、アドオンソフトウェアに対して入力された情報である、後述する入力受付部105が受け付けた入力情報を用いて、あるいは入力情報に応じて、アドオンソフトウェアを実行する。また、アドオン実行部102は、アドオンソフトウェアを実行したことにより取得した出力情報を後述する出力部106に対して出力してもよい。この場合の出力とは、データを出力部106に渡すことや、出力部106が出力用のデータを蓄積するメモリ領域等に出力情報を書き込む場合も含む概念である。アドオン実行部102は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。
【0020】
ユーザ識別情報受付部103は、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付ける。ユーザ識別情報は、ユーザが識別可能な情報であれば、どのような情報であっても良い。ユーザ識別情報は、例えば、ユーザ名やユーザIDや社員番号等である。またユーザ識別情報は、必ずしもユーザと1対1で対応していなくても良く、ユーザの属するグループや階級等の属性を示す情報であっても良い。ユーザ識別情報を、例えば、ソフトウェア本体のログイン等に利用される識別情報と兼用しても良い。ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。ユーザ識別情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。ユーザ識別情報受付部103は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0021】
管理情報格納部104には、上述したユーザ識別情報と、ユーザのアドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた管理情報が格納され得る。ユーザ権限情報とは、言い換えれば、ユーザに対して、アドオンソフトウェアが実現する機能のうちの、どの機能を提供するか、あるいは提供しないかを指定する情報である。ユーザ権限情報は、例えば、後述する出力部106による出力を許可しないことを指定する情報や、後述する入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とすることを指定する情報である。あるいは、出力を許可することや入力情報を有効とすることを指定する情報であっても良い。ユーザ権限情報は、ユーザに対して提供する機能や、提供しない機能を、グループで指定しても良い。管理情報においては、例えば、対応するユーザ識別情報と、ユーザ権限情報とが、一つのレコードの2つの属性値として管理される。管理情報格納部104に、管理情報がどのような手段や経路によって蓄積されるかは問わない。例えば、工場出荷時等に予め格納されていても良いし、ユーザ等から図示しない受付部等を介して受け付けた管理情報を蓄積しても良い。管理情報格納部104は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0022】
入力受付部105は、アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける。入力情報がどのような情報であるかは問わない。例えば、入力情報は、アドオンソフトウェアの制御に利用可能なコマンド等の情報であっても良いし、アドオンソフトウェアで処理される情報であっても良い。ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。入力受付部105は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアや、情報読み出しのためのドライバーソフトウェア等で実現され得る。
【0023】
出力部106は、アドオン実行部102が取得した情報である出力情報を出力する。出力情報は、アドオン実行部102から出力を目的として出力部106に出力、例えば渡される情報であり、出力可能な情報であれば、どのような情報であっても良い。出力情報は、例えばアドオンソフトウェアの実行時にアドオン実行部102が取得した情報である。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタによる紙等への印字、音出力、外部の装置への送信等を含む概念である。出力部106は、例えば図示しないバッファ等の記憶媒体を有しており、アドオン実行部102が取得した出力情報が出力部106に入力されると、通常は、一旦、記憶媒体に一時記憶した後、出力部106から出力される。出力部106は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部106は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0024】
ユーザ権限取得部107は、ユーザ識別情報受付部103が受け付けたユーザ識別情報に対応する上述したユーザ権限情報を、管理情報格納部104に格納されている管理情報を用いて取得する。具体的には、ユーザ権限取得部107は、ユーザ識別情報受付部103が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、管理情報から、例えば、ユーザ識別情報を検索キーとして用いた検索等により取得する。ユーザ権限取得部107は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ユーザ権限取得部107の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0025】
入力制御部108は、ユーザ権限取得部107が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とする処理、すなわち入力を無効とする制御を行う。また、入力制御部108は、入力を許可する情報を含む場合には、入力を無効とはしない、すなわち有効とする処理を行う。入力を無効とする処理の具体例としては、ユーザ権限取得部107が取得したユーザ権限情報が、入力を許可する情報を含まない場合において、入力受付部105が入力情報を受け付けた場合、例えば、入力受付部105に対して、入力情報を無効とするための制御情報を送信することである。これにより、入力を行う権限のないユーザが入力した入力情報が、アドオン実行部102に出力されなくなる。ここでの出力とは入力情報をアドオン実行部102に渡すことや、アドオン実行部102がアクセス可能なメモリ等に書き込むことを含む概念である。この無効とする処理は、結果的に入力情報が無効化される処理であれば良く、例えば、入力情報を受け付けるための入力インターフェースを出力しないことや、受け付けた入力情報を破棄する処理や、アドオン実行部102に出力しないようにする処理等である。具体例としては、キーボードにより入力された情報が一時記憶されるバッファの情報を、消去してしまう処理などがある。なお、入力受付部105が、受け付けた入力情報を一時記憶するためのバッファ等の記憶媒体(図示せず)を有している場合、例えば、この記憶媒体に、入力情報が一時記憶されたか否かを入力制御部108が監視するようにし、入力情報が蓄積された場合、この入力情報を削除するようにしても良い。この監視とは、記憶媒体に記憶された情報を読み出して、入力情報が記憶されたか否かを判断することや、記憶媒体に入力情報が蓄積されたか否かを判断することである。なお、入力受付部105が、アドオンソフトウェアに対して入力される情報である入力情報以外の情報を受け付ける場合、入力制御部108は、入力受付部105の受け付けた情報が入力情報であるか否かの判断を行う必要がある。この場合、この判断はどのように行われても良く、例えば、アドオン実行部102がアドオンソフトウェアを実行中に、入力受付部105が情報を受け付けた場合には、入力情報であると判断し、それ以外の場合には、入力情報でないと判断するようにしても良いし、入力受付部105が受け付けた情報に、上述したような入力情報であることを示す識別情報が付加されているか否かを判断することによって、入力情報であるか否かを判断しても良い。アドオン実行部102がアドオンソフトウェアを実行中であるか否かは、アドオン実行部102のステータス等の情報を参照することで判断可能である。また、入力を有効とする処理は、結果的に入力情報が有効化される処理であれば良く、入力情報を受け付けたり、出力したりする制御情報を入力受付部105に出力する処理であっても良い。また、デフォルトで入力受付部105が入力を受け付けるように設定されている場合には、何ら処理をしなくても良い。
【0026】
入力制御部108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。入力制御部108の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0027】
出力制御部109は、ユーザ権限取得部107が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、出力部106による出力情報の出力を中止する処理、すなわち出力を制御する処理を行う。また、出力制御部109は、ユーザ権限情報が出力を許可する情報を含む場合には、出力を中止しないようにする。具体的には、出力を制御する処理としては、ユーザ権限取得部107が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、出力部106が出力情報を受け付けた場合、出力部106による出力情報の出力を中止する処理を行う。この制御は、例えば、出力部106に対して、出力情報の出力を中止するための制御情報を送信することである。これにより、出力する権限のないユーザがアドオンソフトウェアを実行させた際に取得された出力情報が、出力部106から出力されなくなる。出力を中止する処理は、結果的に出力が中止されれば良く、例えば出力情報を破棄する処理であっても良い。具体例としては、出力情報がスプールされるプリンタ用のバッファから出力情報を消去する処理などがある。なお、出力部106が、受け付けた出力情報を一時記憶するためのバッファ等の記憶媒体(図示せず)を有している場合、この記憶媒体に、出力情報が一時記憶されたか否かを出力制御部109が監視するようにし、出力情報が蓄積された場合、この出力情報を削除するようにしても良い。なお、出力部106が、アドオン実行部102がアドオンソフトウェアを実行したことにより取得した出力情報以外の情報を出力するものである場合、出力制御部109は、出力部106が受け付けた情報が出力情報であるか否かの判断を行う必要がある。この場合、この判断はどのように行われても良く、例えば、アドオン実行部102がアドオンソフトウェアを実行中に、出力部106が情報を受け付けた場合には、出力情報であると判断し、それ以外の場合には、出力情報でないと判断するようにしても良いし、出力部106が受け付けた情報に、上述したような出力情報であることを示す識別情報が付加されているか否かを判断することによって、出力情報であるか否かを判断しても良い。
【0028】
出力制御部109は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。出力制御部109の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0029】
なお、本実施の形態においては、入力制御部108と出力制御部109とを備えている場合について説明したが、アドオンソフトウェアに対する入力の制御、または出力の制御のいずれか一方のみしか行う必要がない場合、入力制御部108と出力制御部109とのうちのいずれか一方のみを設けるようにしても良い。
【0030】
なお、上記において説明した各処理部のうちの、情報処理装置1内のソフトウェア本体を実行するための構成と共用可能な部分については、一つの処理部により実現するようにしても良い。例えば情報処理装置1のアドオン実行部102と、情報処理装置1のソフトウェア本体の実行部等とを、一つの処理部により実現して、それぞれの処理を適宜切り替えて行うようにしてもよい。
【0031】
次に、情報処理装置の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、アドオン格納部101にはアドオンソフトウェアが、また、管理情報格納部104には管理情報が、予めそれぞれ格納されている場合について説明する。また、ここでは、ソフトウェア本体の起動後に、アドオンソフトウェアを起動させる場合について説明するとともに、ソフトウェア本体の起動時には、ユーザ識別情報の入力が必要である場合を例に挙げて説明する。
【0032】
(ステップS201)情報処理装置1は、図示しない受付部等を介してソフトウェア本体の起動指示の入力を受け付ける。この起動指示により、ここでは例として、ユーザ識別情報の入力を促す指示やメニュー等が、ユーザに示されるものとする。
【0033】
(ステップS202)ユーザ識別情報受付部101は、ユーザ識別情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、受け付けたユーザ識別情報を図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶し、ステップS203に進み、受け付けていない場合、ステップS202に戻る。
【0034】
(ステップS203)情報処理装置1は、ソフトウェア本体を起動させる。
【0035】
(ステップS204)情報処理装置1は、ソフトウェア本体に処理を実行させる。ソフトウェア本体に実行させる処理はどのような処理であっても良い。例えば、アドオンソフトウェア等の起動を選択させるためのメニュー表示の処理等であっても良い。ソフトウェア本体を実行する処理については、ここでは説明を省略する。
【0036】
(ステップS205)情報処理装置1は、アドオンソフトウェアを起動させる指示を、図示しない受付部等を介して受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS206に進み、受け付けていない場合、ステップS204に戻る。
【0037】
(ステップS206)情報処理装置1は、アドオンソフトウェアを起動させる。
【0038】
(ステップS207)ユーザ権限取得部107は、ステップS202で受け付けたユーザ識別情報を読み出す。
【0039】
(ステップS208)ユーザ権限取得部107は、ステップS207で読み出したユーザ識別情報を検索キーとして用いて、管理情報格納部104に格納されている管理情報から、ユーザ識別情報に対応したユーザ権限情報を、検索して取得する。
【0040】
(ステップS209)入力制御部108は、入力受付部105が、アドオンソフトウェアに対して入力された入力情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS210に進む。受け付けていない場合、ステップ212に進む。
【0041】
(ステップS210)入力制御部108は、ステップS208で読み出した現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザに対応するユーザ権限情報が、アドオンソフトウェアに対する情報等の入力を許可する情報を含むか否かを判断する。許可する情報を含む場合、ステップS211に進み、含まない場合、ステップS217に進む。
【0042】
(ステップS211)入力受付部105は、受け付けた入力情報を有効として、例えば、アドオン実行部102に出力する。
【0043】
(ステップS212)アドオン実行部102は、アドオンソフトウェアに処理を実行させるタイミングか否かを判断する。アドオン実行部102が、処理を実行させるタイミングであるか否かをどのように判断してもよく、例えば、ステップS211により出力された入力情報を受け付けたことをトリガーとして処理を実行しても良い。処理を実行させるタイミングである場合、ステップS213に進み、タイミングでない場合、ステップS214に進む。
【0044】
(ステップS213)アドオン実行部102は、アドオンソフトウェアを実行させる。例えば、アドオンソフトウェアにより、所定の処理、例えば、予め決められている処理や、ステップS211により出力された入力情報に応じた処理等を実行する。
【0045】
(ステップS214)出力制御部109は、出力部106が、アドオン実行部102が出力する出力情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けたと判断した場合、ステップS215に進み、受け付けていないと判断した場合、ステップS209に戻る。
【0046】
(ステップS215)出力制御部109は、ステップS208で読み出した現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザに対応するユーザ権限情報が、アドオン実行部102が取得した出力情報の出力を許可する情報を含むか否かを判断する。許可する情報を含む場合、ステップS216に進み、含まない場合、ステップS219に進む。
【0047】
(ステップS216)出力部106は、出力情報を出力、例えば、印刷する。そして、ステップS209に戻る。
【0048】
(ステップS217)入力制御部108は、入力受付部105に、入力情報を無効にする制御情報を出力する。例えば、入力制御部108は、入力情報を破棄する制御情報を入力受付部105に出力する。
【0049】
(ステップS218)入力受付部105は、入力情報を破棄する。そして、ステップS212に進む。
【0050】
(ステップS219)出力制御部109は、出力部106に、出力情報の出力を中止する制御情報を出力する。例えば、出力制御部109は、出力情報を破棄する制御情報を出力部106に出力する。
【0051】
(ステップS220)出力部106は、出力情報を破棄する。そして、ステップS209に戻る。
【0052】
なお、上記具体例においては、入力制御部108による入力の制御と、出力制御部109による出力の制御との両方の制御を行う場合について説明したが、入力の制御を行わない場合、ステップS210や、ステップS217、ステップS218の処理を省略すればよい。また、出力の制御を行わない場合、ステップS215や、ステップS219、ステップS220の処理を省略すればよい。
【0053】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0054】
以下、本実施の形態における情報処理装置の具体的な動作について説明する。情報処理装置の概念図は図3である。ここでは、情報処理装置1が、ソフトウェア本体およびアドオンソフトウェアがインストールされたコンピュータであり、出力デバイスとして、プリンタ2が接続されている場合を例に挙げて説明する。また、ここでは、ソフトウェア本体が、アドオンソフトウェアを組み込み可能な仕組みを有する統合業務パッケージソフトウェアであるとする。また、アドオンソフトウェアは、社員を管理するためのソフトウェアであり、統合業務パッケージソフトウェアに組み込み済みであるとする。なお、アドオンソフトウェアを、ソフトウェア本体に組み込むための仕組み等については公知技術であるのでここでは説明を省略する。
【0055】
まず、あるユーザAが、情報処理装置1に対して、ソフトウェア本体を起動する指示を与えると、図4に示すような、ユーザIDとパスワードの入力を促すログイン画面が、情報処理装置1のモニタ画面に表示されるとする。このユーザIDは、上述したユーザ識別情報に相当する。
【0056】
つぎに、ユーザAが、予め指定されている「ユーザID」と「パスワード」をキーボード等を用いて入力すると、ユーザ認証の処理が行われ、ソフトウェア本体が起動して、予め指定されている処理に従って、図5に示すような、統合業務パッケージソフトウェアが実行可能なメニューのうち、どのメニューを実行させるかを選択させるための選択メニュー画面が表示される。なお、入力された「ユーザID」は、ユーザ識別情報受付部103により受け付けられ、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶される。この選択メニュー画面には、ソフトウェア本体に組み込まれた社員管理のためのアドオンソフトウェアを実行させるためのメニュー項目も含まれているものとする。なお、アドオンソフトウェアを実行させるためのメニュー等を、ソフトウェア本体のメニュー画面に組み込む構成等は公知であるので説明は省略する。
【0057】
つぎに、ユーザAがマウスを用いたクリック操作等を行うことにより、社員管理のためのアドオンソフトウェアを実行させるためのメニュー50を選択すると、アドオンソフトウェアが起動する。
【0058】
アドオンソフトウェアが起動すると、ユーザ権限取得部107は、管理情報格納部104に格納されている管理情報から、ソフトウェア本体の起動時にユーザ識別情報受付部103が受け付けた「ユーザID」すなわちユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を取得する。
【0059】
図6は、管理情報格納部104に格納されている管理情報を示す図である。管理情報の各レコードは、「ユーザ識別情報」、「入力権限」、「印刷権限」という属性を有している。「ユーザ識別情報」は、「ユーザID」に相当する。「入力権限」は、アドオンソフトウェアに対する入力を許可するか否かを指定するための属性であり、値が「許可」であれば、入力を許可することを示し、「不許可」であれば入力を許可しないことを示す。「印刷権限」は、アドオンソフトウェアにより取得された出力情報の出力、ここでは特に出力情報の印刷を許可するか否かを指定するための属性であり、値が「許可」であれば、印刷を許可することを示し、「不許可」であれば印刷を許可しないことを示す。
【0060】
ユーザ権限取得部107は、具体的には、ユーザ識別情報受付部103が受け付けた「ユーザID」を検索キーとして、この検索キーと一致する「ユーザ識別情報」属性を有するレコードを、図6に示したような管理情報から検索し、検索されたレコードの「入力権限」の属性値と、「印刷権限」の属性値とをそれぞれ読み出す。この読み出した「入力権限」の属性値と、「印刷権限」の属性値とが、ここでは現在アドオンソフトウェアを利用しているユーザAに対応するユーザ権限情報である。
【0061】
例えば、ここでは、ユーザAの「ユーザID」、すなわちユーザ識別情報が「01003」であったとすると、ユーザ権限取得部107は、図7に示すような、「入力権限」が「許可」、「印刷権限」が「許可」であるユーザ権限情報を取得する。取得したユーザ権限情報は、メモリ等の記憶媒体に一時記憶される。
【0062】
つぎに、ユーザAが、図示しないキーボードやマウス等を操作して、アドオンソフトウェアの操作画面等に対して、データの入力等を行うと、入力受付部105が、入力されたデータを受け付ける。この入力されたデータは、アドオンソフトウェアに対して入力される入力情報である。
【0063】
入力受付部105が入力情報を受け付けると、入力制御部108は、ユーザ権限取得部107が取得した、現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザのユーザ権限情報のうちの「入力権限」の属性値を、メモリ等から読み出し、属性値が「許可」であるか否かを判断する。ここでは、図7に示すように、ユーザAの「入力権限」の属性値が「許可」であるため、入力制御部108は、入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とするための制御を行わない。このため、入力受付部105は受け付けた入力情報をアドオン実行部102に出力する。その後、アドオン実行部102は、入力受付部105が受け付けた入力情報等を用いて、所定の処理を行う。
【0064】
次に、ユーザAが、アドオンソフトウェアのメニュー等を操作して、アドオン実行部102に、アドオン実行部102が取り扱う情報を印刷する指示を与えたとする。アドオン実行部102は、ユーザAにより指定された情報を用いて、印刷に用いる情報である出力情報(ここでは印刷情報と称す)を構成する。そして、この構成した印刷情報を、出力部106に出力する。この印刷情報は画像データであってもテキストデータであっても良い。ここでの出力部106は、例えばプリンタドライバー等であるとする。この印刷情報は、出力部106により、一時的に図示しないメモリ等の記憶媒体に記憶される。すなわち、スプールされる。
【0065】
出力部106が、印刷情報を受け付けると、出力制御部109は、ユーザ権限取得部107が取得した、現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザのユーザ権限情報のうちの「印刷権限」の属性値を、メモリ等から読み出し、属性値が「許可」であるか否かを判断する。ここでは、図7に示すように、ユーザAの「印刷権限」の属性値が「許可」であるため、出力制御部109は、出力部106が受け付けた印刷情報を用いた印刷を中止するための制御を行わない。このため、出力部106は受け付けた印刷情報を用いて、プリンタ2を制御して印刷情報を印刷させる。
【0066】
次に、ユーザAがログアウトした後、「ユーザID」が「01004」であるユーザBが、上記と同様にアドオンソフトウェアを実行させたとする。
【0067】
ユーザ権限取得部107は、ユーザAの場合と同様に、管理情報格納部104に格納されている管理情報から、ユーザ識別情報受付部103が受け付けたユーザBの「ユーザID」である「01004」に対応したユーザ権限情報を取得する。ここでは、ユーザBの「ユーザID」、すなわちユーザ識別情報が「01004」であるため、ユーザ権限取得部107は、図8に示すような、「入力権限」が「許可」、「印刷権限」が「不許可」であるユーザ権限情報を取得する。取得したユーザ権限情報は、メモリ等の記憶媒体に一時記憶される。
【0068】
つぎに、ユーザBが、アドオンソフトウェアの操作画面等に対して、データの入力等を行うと、入力受付部105が、入力情報を受け付ける。
【0069】
入力受付部105が入力情報を受け付けると、入力制御部108は、ユーザ権限取得部107が取得した、現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザのユーザ権限情報のうちの「入力権限」の属性値を、メモリ等から読み出し、属性値が「許可」であるか否かを判断する。ここでは、図8に示すように、ユーザAの「入力権限」の属性値が「許可」であるため、入力制御部108は、入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とするための制御を行わない。このため、入力受付部105は受け付けた入力情報をアドオン実行部102に出力する。その後、アドオン実行部102は、入力受付部105が受け付けた入力情報等を用いて、所定の処理を行う。
【0070】
次に、アドオン実行部102に、上記と同様に、印刷する指示が与えられたとすると、アドオン実行部102は、印刷情報を構成し、出力部106に出力する。この印刷情報は、出力部106により、一時的に図示しないメモリ等に記憶される。
【0071】
出力部106がアドオンソフトウェアの動作時に、印刷情報を受け付けると、出力制御部109は、ユーザ権限取得部107が取得した、現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザのユーザ権限情報のうちの「印刷権限」の属性値を、メモリ等から読み出し、属性値が「許可」であるか否かを判断する。ここでは、図8に示すように、ユーザAの「印刷権限」の属性値が「不許可」であるため、出力制御部109は、出力部106が受け付けた印刷情報を用いた印刷を中止するための制御を行う。ここでは、例えば、出力部106を制御して、出力部106によってメモリにスプールされた印刷情報を削除させる。これにより、印刷情報による印刷が中止される。
【0072】
次に、ユーザBがログアウトした後、「ユーザID」が「01005」であるユーザCが、上記と同様にアドオンソフトウェアを実行させたとする。
【0073】
ユーザ権限取得部107は、ユーザAの場合と同様に、管理情報格納部104に格納されている管理情報から、ユーザ識別情報受付部103が受け付けたユーザCの「ユーザID」である「01005」に対応したユーザ権限情報を取得する。ここでは、ユーザBの「ユーザID」、すなわちユーザ識別情報が「01005」であるため、ユーザ権限取得部107は、図9に示すような、「入力権限」が「不許可」、「印刷権限」が「不許可」であるユーザ権限情報を取得する。取得したユーザ権限情報は、メモリ等の記憶媒体に一時記憶される。
【0074】
つぎに、ユーザCが、アドオンソフトウェアの操作画面等に対して、データの入力等を行うと、入力受付部105が、入力情報を受け付ける。
【0075】
入力受付部105が入力情報を受け付けると、入力制御部108は、ユーザ権限取得部107が取得した、現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザのユーザ権限情報のうちの「入力権限」の属性値を、メモリ等から読み出し、属性値が「許可」であるか否かを判断する。ここでは、図9に示すように、ユーザAの「入力権限」の属性値が「不許可」であるため、入力制御部108は、入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とするための制御を行う。例えば、入力受付部105を制御して、受け付けた入力情報を破棄させる。このため、入力受付部105は受け付けた入力情報はアドオン実行部102に出力されない。
【0076】
また、ユーザCの「印刷権限」は、「不許可」であるため、印刷についても、ユーザBの場合と同様に、出力制御部109により中止させられる。
【0077】
以上、本実施の形態によれば、アドオンソフトウェアを利用するユーザに対応したユーザ権限情報に応じて、アドオンソフトウェアに入力される入力情報を無効としたり、アドオンソフトウェアからの出力を中止したりして制御することができるため、アドオンソフトウェアに対しても、ユーザ別に入出力の制限を行うことが可能となり、アドオンソフトウェアに対しても、十分な管理を行うことが可能となる。
【0078】
なお、本実施の形態においては、情報処理装置1の行う一部の出力だけを、ユーザ権限情報を用いて、ユーザ別に制限できるようにしても良いし、情報処理装置1の行う出力別に、制限を行えるようにしても良い。例えば、情報処理装置1が実行可能な出力のうちの、印刷だけをユーザ権限情報で制御し、蓄積については制御を行わないようにしても良い。また、例えば、あるユーザに対して、印刷だけを許可し、蓄積を許可しないようにしてもよい。このような制御を行う場合、例えば、アドオン実行部102が出力する出力情報の属性別に、ユーザ権限情報を設定するようにしてもよい。あるいは、出力部106が、出力別にドライバ等の出力手段を有するようにし、出力手段ごとに、出力制御部109による出力の制限を行うか否かや、ユーザ権限情報を設定できるようにしても良い。
【0079】
また、かかることは、入力についても同様であり、例えば、一部のコマンドの入力だけをユーザ権限情報を用いて、ユーザ別に制御し、他のコマンドについては、ユーザ別の制限を行わないようにしても良い。あるいは、コマンド別にユーザ権限情報を設定できるようにしても良い。このような制御を行う場合、例えば、許可する入力情報の種類や属性別に、ユーザ識別情報を設定し、入力受付部105が受け付けた入力情報の種類や属性等に関しても、入力制御部108が、入力情報を監視するようにすればよい。あるいは制御を行わないコマンドのリスト等を用意し、このリストにのっているコマンド等については、入力制御部108が制御を行わないようにしても良い。
【0080】
また、上記具体例においては、アドオンソフトウェアを利用するユーザが交代する際にログアウトを行う場合を例に挙げて説明したが、アドオンソフトウェアが複数のユーザが同時ログオン可能なものである場合、必ずしもログアウトする必要はない。また、この場合、複数のユーザが同時期に印刷を行い、それぞれのユーザの指示に応じてそれぞれ出力された複数の印刷情報が、印刷部106のバッファ等に一時記憶されることも起こりうるが、このような場合においても、上記の具体例と同様に、印刷権限が「許可」であるユーザ以外の印刷情報を削除して、印刷権限のないユーザから出力されたユーザからの印刷情報を印刷しないようにすればよい。
【0081】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0082】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(入力受付部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0083】
また、上記各実施の形態では、情報処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
【0084】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをMPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0085】
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、アドオン格納部に格納された、ソフトウェア本体に追加されたソフトウェアであるアドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている、ユーザ識別情報とユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報を用いて、取得するユーザ権限取得部と、前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、前記入力受付部が受け付けた入力情報を無効とする処理を行う入力制御部と、して機能させるためのプログラムである。
【0086】
また、このプログラムは、コンピュータを、アドオン格納部に格納された、ソフトウェア本体に追加されたソフトウェアであるアドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている、ユーザ識別情報とユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報を用いて、取得するユーザ権限取得部と、前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、前記出力部による前記出力情報の出力を中止する処理を行う出力制御部と、して機能させるためのプログラムである。
【0087】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0088】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0089】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0090】
図10は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される。
【0091】
図10において、コンピュータシステム500は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ505、FD(Flexible Disk)ドライブ506を含むコンピュータ501と、キーボード502と、マウス503と、モニタ504とを備える。
【0092】
図11は、コンピュータシステムを示す図である。図11において、コンピュータ501は、CD−ROMドライブ505、FDドライブ506に加えて、MPU(Micro Processing Unit)511と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)512と、MPU511に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)513と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク514と、MPU511、ROM512等を相互に接続するバス515とを備える。なお、コンピュータ501は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0093】
コンピュータシステム500に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM521、またはFD522に記憶されて、CD−ROMドライブ505、またはFDドライブ506に挿入され、ハードディスク514に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ501に送信され、ハードディスク514に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM513にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM521やFD522、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0094】
プログラムは、コンピュータ501に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム500がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0095】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0096】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置等は、アドオンソフトウェアを実行する情報処理装置として適しており、特に、アドオンソフトウェア実行時における入出力管理が必要な情報処理装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理装置のブロック図
【図2】同実施の形態における情報処理装置の動作について説明するフローチャート
【図3】同実施の形態における情報処理装置の概念図
【図4】同実施の形態における情報処理装置の表示例を示す図
【図5】同実施の形態における情報処理装置の表示例を示す図
【図6】同実施の形態における情報処理装置の管理情報を示す図
【図7】同実施の形態における情報処理装置のユーザ権限情報を示す図
【図8】同実施の形態における情報処理装置のユーザ権限情報を示す図
【図9】同実施の形態における情報処理装置のユーザ権限情報を示す図
【図10】同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図
【図11】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【符号の説明】
【0098】
1 情報処理装置
2 プリンタ
50 メニュー
101 アドオン格納部
102 アドオン実行部
103 ユーザ識別情報受付部
104 管理情報格納部
105 入力受付部
106 出力部
107 ユーザ権限取得部
108 入力制御部
109 出力制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、アドオンソフトウェアを実行する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、アプリケーションソフトウェア等のソフトウェア本体に対して、機能等を拡張するために追加された、アドオンソフトウェア、あるいは単に、アドオンや、アドインと呼ばれるソフトウェアを実行可能な情報処理装置等が知られていた。例えば、このようなアドオンソフトウェアに関連したシステムとして、ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージソフト(統合業務パッケージソフト)を導入する際に導入計画段階でERPパッケージに対する標準業務利用の部分とアドオン部分との切り分けを支援するシステムが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−268084号公報(第1頁、第1図等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の情報処理装置においては、アドオンソフトウェアについては、追加先となるソフトウェア本体による管理対象とはならないため、履歴管理や権限管理等を十分に行うことができない、という課題があった。
【0004】
例えば、追加先となるソフトウェア本体については、ユーザ別にソフトウェア本体に対する利用権限を設定しておくことで、実行中のソフトウェア本体に対する情報の入力を、ユーザ別に制限したり、実行中のソフトウェア本体からの出力、例えば印刷をユーザ別に制限したりすることが可能であるが、アドオンソフトウェアについては、このような入出力に対するユーザ別の管理が行えず、情報の不適切なアクセスや出力、改ざん等を、十分に防ぐことができない場合があるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の情報処理装置は、ソフトウェア本体と、当該ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアとを実行する情報処理装置であって、前記アドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報が格納され得る管理情報格納部と、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得部と、前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、前記入力受付部が受け付けた入力情報を無効とする処理を行う入力制御部と、を備えた情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、アドオンソフトウェアを利用するユーザに対応したユーザ権限情報に応じて、アドオンソフトウェアに入力される入力情報を無効としたり有効としたりすることが可能となり、アドオンソフトウェアに対しても、ユーザ別に入力の制限を行うことが可能となり、アドオンソフトウェアに対しても、十分な管理を行うことが可能となる。できる。
【0007】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、ソフトウェア本体と、当該ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアとを実行する情報処理装置であって、前記アドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報が格納され得る管理情報格納部と、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得部と、前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、前記出力部による前記出力情報の出力を中止する処理を行う出力制御部と、を備えた情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、アドオンソフトウェアを利用するユーザに対応したユーザ権限情報に応じて、アドオンソフトウェアからの出力情報を中止したり、許可したりすることが可能となり、アドオンソフトウェアに対しても、ユーザ別に出力の制限を行うことが可能となり、アドオンソフトウェアに対しても、十分な管理を行うことが可能となる。
【0009】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、前記出力部が行う出力は印刷である情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、アドオンソフトウェアについて印刷の制御を行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明による情報処理装置等によれば、アドオンソフトウェアに対して、十分な管理を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0013】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報処理装置のブロック図である。
本実施の形態の情報処理装置1は
【0014】
情報処理装置1は、アドオン格納部101、アドオン実行部102、ユーザ識別情報受付部103、管理情報格納部104、入力受付部105、出力部106、ユーザ権限取得部107、入力制御部108、出力制御部109を具備する。
【0015】
情報処理装置1は、ソフトウェア本体と、当該ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアとを実行する。
【0016】
ソフトウェア本体とは、通常はアプリケーションソフトウェアであるが、どのようなソフトウェアであっても良い。ソフトウェア本体は、1のソフトウェアで構成されていても、複数のソフトウェアで構成されていても良い。ソフトウェア本体の用途は問わず、例えば、統合業務パッケージのアプリケーションであっても良い。情報処理装置1は、情報処理装置1を利用するユーザの権限に応じて、ソフトウェア本体を実行する際における、当該ソフトウェア本体についての入出力等を制限する。情報処理装置1が、情報処理装置1を利用するユーザの権限に応じて、入出力等を制限するための技術については公知技術であるので、ここでは説明を省略する。また、情報処理装置1がソフトウェア本体を実行するための構成、例えば、ソフトウェア本体が格納される格納部や、ソフトウェア本体を実行するためのMPUやメモリ等の構成等については、公知技術であるのでここでは説明を省略する。また、ここでは、ソフトウェア本体は、アドオンソフトウェアを追加することが可能な設計となっているものとする。
【0017】
アドオンソフトウェアとは、ソフトウェア本体に特定の機能を付加したり、カスタマイズしたりするために、ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアである。アドオンソフトウェアは、例えば部分ソフトウェアである。いわゆるプラグインモジュール等もアドオンソフトウェアと考えて良い。また、ソフトウェア本体が、複数のアプリケーションソフトウェアの組み合わせである場合、この組み合わせに追加される他のアプリケーションソフトウェアをアドオンソフトウェアと考えても良い。アドオンソフトウェアは通常はユーザが追加するものであるが、必ずしもユーザが追加するものである必要はない。通常、アドオンソフトウェアが、ソフトウェア本体に追加されると、アドオンソフトウェアがソフトウェア本体のメニューに加えられる。ここで述べるメニューとは、例えば、アドオンソフトウェアを起動させるためのメニューや、アドオンソフトウェアの機能を動作させるために利用されるメニュー等である。
【0018】
アドオン格納部101には、アドオンソフトウェアが格納され得る。アドオン格納部101に、アドオンソフトウェアがどのような手段や経路によって蓄積されるかは問わない。アドオン格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0019】
アドオン実行部102は、アドオンソフトウェアを実行する。アドオン実行部102は、例えば、アドオンソフトウェアに対して入力された情報である、後述する入力受付部105が受け付けた入力情報を用いて、あるいは入力情報に応じて、アドオンソフトウェアを実行する。また、アドオン実行部102は、アドオンソフトウェアを実行したことにより取得した出力情報を後述する出力部106に対して出力してもよい。この場合の出力とは、データを出力部106に渡すことや、出力部106が出力用のデータを蓄積するメモリ領域等に出力情報を書き込む場合も含む概念である。アドオン実行部102は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。
【0020】
ユーザ識別情報受付部103は、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付ける。ユーザ識別情報は、ユーザが識別可能な情報であれば、どのような情報であっても良い。ユーザ識別情報は、例えば、ユーザ名やユーザIDや社員番号等である。またユーザ識別情報は、必ずしもユーザと1対1で対応していなくても良く、ユーザの属するグループや階級等の属性を示す情報であっても良い。ユーザ識別情報を、例えば、ソフトウェア本体のログイン等に利用される識別情報と兼用しても良い。ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。ユーザ識別情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。ユーザ識別情報受付部103は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0021】
管理情報格納部104には、上述したユーザ識別情報と、ユーザのアドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた管理情報が格納され得る。ユーザ権限情報とは、言い換えれば、ユーザに対して、アドオンソフトウェアが実現する機能のうちの、どの機能を提供するか、あるいは提供しないかを指定する情報である。ユーザ権限情報は、例えば、後述する出力部106による出力を許可しないことを指定する情報や、後述する入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とすることを指定する情報である。あるいは、出力を許可することや入力情報を有効とすることを指定する情報であっても良い。ユーザ権限情報は、ユーザに対して提供する機能や、提供しない機能を、グループで指定しても良い。管理情報においては、例えば、対応するユーザ識別情報と、ユーザ権限情報とが、一つのレコードの2つの属性値として管理される。管理情報格納部104に、管理情報がどのような手段や経路によって蓄積されるかは問わない。例えば、工場出荷時等に予め格納されていても良いし、ユーザ等から図示しない受付部等を介して受け付けた管理情報を蓄積しても良い。管理情報格納部104は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0022】
入力受付部105は、アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける。入力情報がどのような情報であるかは問わない。例えば、入力情報は、アドオンソフトウェアの制御に利用可能なコマンド等の情報であっても良いし、アドオンソフトウェアで処理される情報であっても良い。ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。入力受付部105は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアや、情報読み出しのためのドライバーソフトウェア等で実現され得る。
【0023】
出力部106は、アドオン実行部102が取得した情報である出力情報を出力する。出力情報は、アドオン実行部102から出力を目的として出力部106に出力、例えば渡される情報であり、出力可能な情報であれば、どのような情報であっても良い。出力情報は、例えばアドオンソフトウェアの実行時にアドオン実行部102が取得した情報である。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタによる紙等への印字、音出力、外部の装置への送信等を含む概念である。出力部106は、例えば図示しないバッファ等の記憶媒体を有しており、アドオン実行部102が取得した出力情報が出力部106に入力されると、通常は、一旦、記憶媒体に一時記憶した後、出力部106から出力される。出力部106は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部106は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0024】
ユーザ権限取得部107は、ユーザ識別情報受付部103が受け付けたユーザ識別情報に対応する上述したユーザ権限情報を、管理情報格納部104に格納されている管理情報を用いて取得する。具体的には、ユーザ権限取得部107は、ユーザ識別情報受付部103が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、管理情報から、例えば、ユーザ識別情報を検索キーとして用いた検索等により取得する。ユーザ権限取得部107は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ユーザ権限取得部107の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0025】
入力制御部108は、ユーザ権限取得部107が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とする処理、すなわち入力を無効とする制御を行う。また、入力制御部108は、入力を許可する情報を含む場合には、入力を無効とはしない、すなわち有効とする処理を行う。入力を無効とする処理の具体例としては、ユーザ権限取得部107が取得したユーザ権限情報が、入力を許可する情報を含まない場合において、入力受付部105が入力情報を受け付けた場合、例えば、入力受付部105に対して、入力情報を無効とするための制御情報を送信することである。これにより、入力を行う権限のないユーザが入力した入力情報が、アドオン実行部102に出力されなくなる。ここでの出力とは入力情報をアドオン実行部102に渡すことや、アドオン実行部102がアクセス可能なメモリ等に書き込むことを含む概念である。この無効とする処理は、結果的に入力情報が無効化される処理であれば良く、例えば、入力情報を受け付けるための入力インターフェースを出力しないことや、受け付けた入力情報を破棄する処理や、アドオン実行部102に出力しないようにする処理等である。具体例としては、キーボードにより入力された情報が一時記憶されるバッファの情報を、消去してしまう処理などがある。なお、入力受付部105が、受け付けた入力情報を一時記憶するためのバッファ等の記憶媒体(図示せず)を有している場合、例えば、この記憶媒体に、入力情報が一時記憶されたか否かを入力制御部108が監視するようにし、入力情報が蓄積された場合、この入力情報を削除するようにしても良い。この監視とは、記憶媒体に記憶された情報を読み出して、入力情報が記憶されたか否かを判断することや、記憶媒体に入力情報が蓄積されたか否かを判断することである。なお、入力受付部105が、アドオンソフトウェアに対して入力される情報である入力情報以外の情報を受け付ける場合、入力制御部108は、入力受付部105の受け付けた情報が入力情報であるか否かの判断を行う必要がある。この場合、この判断はどのように行われても良く、例えば、アドオン実行部102がアドオンソフトウェアを実行中に、入力受付部105が情報を受け付けた場合には、入力情報であると判断し、それ以外の場合には、入力情報でないと判断するようにしても良いし、入力受付部105が受け付けた情報に、上述したような入力情報であることを示す識別情報が付加されているか否かを判断することによって、入力情報であるか否かを判断しても良い。アドオン実行部102がアドオンソフトウェアを実行中であるか否かは、アドオン実行部102のステータス等の情報を参照することで判断可能である。また、入力を有効とする処理は、結果的に入力情報が有効化される処理であれば良く、入力情報を受け付けたり、出力したりする制御情報を入力受付部105に出力する処理であっても良い。また、デフォルトで入力受付部105が入力を受け付けるように設定されている場合には、何ら処理をしなくても良い。
【0026】
入力制御部108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。入力制御部108の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0027】
出力制御部109は、ユーザ権限取得部107が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、出力部106による出力情報の出力を中止する処理、すなわち出力を制御する処理を行う。また、出力制御部109は、ユーザ権限情報が出力を許可する情報を含む場合には、出力を中止しないようにする。具体的には、出力を制御する処理としては、ユーザ権限取得部107が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、出力部106が出力情報を受け付けた場合、出力部106による出力情報の出力を中止する処理を行う。この制御は、例えば、出力部106に対して、出力情報の出力を中止するための制御情報を送信することである。これにより、出力する権限のないユーザがアドオンソフトウェアを実行させた際に取得された出力情報が、出力部106から出力されなくなる。出力を中止する処理は、結果的に出力が中止されれば良く、例えば出力情報を破棄する処理であっても良い。具体例としては、出力情報がスプールされるプリンタ用のバッファから出力情報を消去する処理などがある。なお、出力部106が、受け付けた出力情報を一時記憶するためのバッファ等の記憶媒体(図示せず)を有している場合、この記憶媒体に、出力情報が一時記憶されたか否かを出力制御部109が監視するようにし、出力情報が蓄積された場合、この出力情報を削除するようにしても良い。なお、出力部106が、アドオン実行部102がアドオンソフトウェアを実行したことにより取得した出力情報以外の情報を出力するものである場合、出力制御部109は、出力部106が受け付けた情報が出力情報であるか否かの判断を行う必要がある。この場合、この判断はどのように行われても良く、例えば、アドオン実行部102がアドオンソフトウェアを実行中に、出力部106が情報を受け付けた場合には、出力情報であると判断し、それ以外の場合には、出力情報でないと判断するようにしても良いし、出力部106が受け付けた情報に、上述したような出力情報であることを示す識別情報が付加されているか否かを判断することによって、出力情報であるか否かを判断しても良い。
【0028】
出力制御部109は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。出力制御部109の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0029】
なお、本実施の形態においては、入力制御部108と出力制御部109とを備えている場合について説明したが、アドオンソフトウェアに対する入力の制御、または出力の制御のいずれか一方のみしか行う必要がない場合、入力制御部108と出力制御部109とのうちのいずれか一方のみを設けるようにしても良い。
【0030】
なお、上記において説明した各処理部のうちの、情報処理装置1内のソフトウェア本体を実行するための構成と共用可能な部分については、一つの処理部により実現するようにしても良い。例えば情報処理装置1のアドオン実行部102と、情報処理装置1のソフトウェア本体の実行部等とを、一つの処理部により実現して、それぞれの処理を適宜切り替えて行うようにしてもよい。
【0031】
次に、情報処理装置の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、アドオン格納部101にはアドオンソフトウェアが、また、管理情報格納部104には管理情報が、予めそれぞれ格納されている場合について説明する。また、ここでは、ソフトウェア本体の起動後に、アドオンソフトウェアを起動させる場合について説明するとともに、ソフトウェア本体の起動時には、ユーザ識別情報の入力が必要である場合を例に挙げて説明する。
【0032】
(ステップS201)情報処理装置1は、図示しない受付部等を介してソフトウェア本体の起動指示の入力を受け付ける。この起動指示により、ここでは例として、ユーザ識別情報の入力を促す指示やメニュー等が、ユーザに示されるものとする。
【0033】
(ステップS202)ユーザ識別情報受付部101は、ユーザ識別情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、受け付けたユーザ識別情報を図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶し、ステップS203に進み、受け付けていない場合、ステップS202に戻る。
【0034】
(ステップS203)情報処理装置1は、ソフトウェア本体を起動させる。
【0035】
(ステップS204)情報処理装置1は、ソフトウェア本体に処理を実行させる。ソフトウェア本体に実行させる処理はどのような処理であっても良い。例えば、アドオンソフトウェア等の起動を選択させるためのメニュー表示の処理等であっても良い。ソフトウェア本体を実行する処理については、ここでは説明を省略する。
【0036】
(ステップS205)情報処理装置1は、アドオンソフトウェアを起動させる指示を、図示しない受付部等を介して受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS206に進み、受け付けていない場合、ステップS204に戻る。
【0037】
(ステップS206)情報処理装置1は、アドオンソフトウェアを起動させる。
【0038】
(ステップS207)ユーザ権限取得部107は、ステップS202で受け付けたユーザ識別情報を読み出す。
【0039】
(ステップS208)ユーザ権限取得部107は、ステップS207で読み出したユーザ識別情報を検索キーとして用いて、管理情報格納部104に格納されている管理情報から、ユーザ識別情報に対応したユーザ権限情報を、検索して取得する。
【0040】
(ステップS209)入力制御部108は、入力受付部105が、アドオンソフトウェアに対して入力された入力情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS210に進む。受け付けていない場合、ステップ212に進む。
【0041】
(ステップS210)入力制御部108は、ステップS208で読み出した現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザに対応するユーザ権限情報が、アドオンソフトウェアに対する情報等の入力を許可する情報を含むか否かを判断する。許可する情報を含む場合、ステップS211に進み、含まない場合、ステップS217に進む。
【0042】
(ステップS211)入力受付部105は、受け付けた入力情報を有効として、例えば、アドオン実行部102に出力する。
【0043】
(ステップS212)アドオン実行部102は、アドオンソフトウェアに処理を実行させるタイミングか否かを判断する。アドオン実行部102が、処理を実行させるタイミングであるか否かをどのように判断してもよく、例えば、ステップS211により出力された入力情報を受け付けたことをトリガーとして処理を実行しても良い。処理を実行させるタイミングである場合、ステップS213に進み、タイミングでない場合、ステップS214に進む。
【0044】
(ステップS213)アドオン実行部102は、アドオンソフトウェアを実行させる。例えば、アドオンソフトウェアにより、所定の処理、例えば、予め決められている処理や、ステップS211により出力された入力情報に応じた処理等を実行する。
【0045】
(ステップS214)出力制御部109は、出力部106が、アドオン実行部102が出力する出力情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けたと判断した場合、ステップS215に進み、受け付けていないと判断した場合、ステップS209に戻る。
【0046】
(ステップS215)出力制御部109は、ステップS208で読み出した現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザに対応するユーザ権限情報が、アドオン実行部102が取得した出力情報の出力を許可する情報を含むか否かを判断する。許可する情報を含む場合、ステップS216に進み、含まない場合、ステップS219に進む。
【0047】
(ステップS216)出力部106は、出力情報を出力、例えば、印刷する。そして、ステップS209に戻る。
【0048】
(ステップS217)入力制御部108は、入力受付部105に、入力情報を無効にする制御情報を出力する。例えば、入力制御部108は、入力情報を破棄する制御情報を入力受付部105に出力する。
【0049】
(ステップS218)入力受付部105は、入力情報を破棄する。そして、ステップS212に進む。
【0050】
(ステップS219)出力制御部109は、出力部106に、出力情報の出力を中止する制御情報を出力する。例えば、出力制御部109は、出力情報を破棄する制御情報を出力部106に出力する。
【0051】
(ステップS220)出力部106は、出力情報を破棄する。そして、ステップS209に戻る。
【0052】
なお、上記具体例においては、入力制御部108による入力の制御と、出力制御部109による出力の制御との両方の制御を行う場合について説明したが、入力の制御を行わない場合、ステップS210や、ステップS217、ステップS218の処理を省略すればよい。また、出力の制御を行わない場合、ステップS215や、ステップS219、ステップS220の処理を省略すればよい。
【0053】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0054】
以下、本実施の形態における情報処理装置の具体的な動作について説明する。情報処理装置の概念図は図3である。ここでは、情報処理装置1が、ソフトウェア本体およびアドオンソフトウェアがインストールされたコンピュータであり、出力デバイスとして、プリンタ2が接続されている場合を例に挙げて説明する。また、ここでは、ソフトウェア本体が、アドオンソフトウェアを組み込み可能な仕組みを有する統合業務パッケージソフトウェアであるとする。また、アドオンソフトウェアは、社員を管理するためのソフトウェアであり、統合業務パッケージソフトウェアに組み込み済みであるとする。なお、アドオンソフトウェアを、ソフトウェア本体に組み込むための仕組み等については公知技術であるのでここでは説明を省略する。
【0055】
まず、あるユーザAが、情報処理装置1に対して、ソフトウェア本体を起動する指示を与えると、図4に示すような、ユーザIDとパスワードの入力を促すログイン画面が、情報処理装置1のモニタ画面に表示されるとする。このユーザIDは、上述したユーザ識別情報に相当する。
【0056】
つぎに、ユーザAが、予め指定されている「ユーザID」と「パスワード」をキーボード等を用いて入力すると、ユーザ認証の処理が行われ、ソフトウェア本体が起動して、予め指定されている処理に従って、図5に示すような、統合業務パッケージソフトウェアが実行可能なメニューのうち、どのメニューを実行させるかを選択させるための選択メニュー画面が表示される。なお、入力された「ユーザID」は、ユーザ識別情報受付部103により受け付けられ、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶される。この選択メニュー画面には、ソフトウェア本体に組み込まれた社員管理のためのアドオンソフトウェアを実行させるためのメニュー項目も含まれているものとする。なお、アドオンソフトウェアを実行させるためのメニュー等を、ソフトウェア本体のメニュー画面に組み込む構成等は公知であるので説明は省略する。
【0057】
つぎに、ユーザAがマウスを用いたクリック操作等を行うことにより、社員管理のためのアドオンソフトウェアを実行させるためのメニュー50を選択すると、アドオンソフトウェアが起動する。
【0058】
アドオンソフトウェアが起動すると、ユーザ権限取得部107は、管理情報格納部104に格納されている管理情報から、ソフトウェア本体の起動時にユーザ識別情報受付部103が受け付けた「ユーザID」すなわちユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を取得する。
【0059】
図6は、管理情報格納部104に格納されている管理情報を示す図である。管理情報の各レコードは、「ユーザ識別情報」、「入力権限」、「印刷権限」という属性を有している。「ユーザ識別情報」は、「ユーザID」に相当する。「入力権限」は、アドオンソフトウェアに対する入力を許可するか否かを指定するための属性であり、値が「許可」であれば、入力を許可することを示し、「不許可」であれば入力を許可しないことを示す。「印刷権限」は、アドオンソフトウェアにより取得された出力情報の出力、ここでは特に出力情報の印刷を許可するか否かを指定するための属性であり、値が「許可」であれば、印刷を許可することを示し、「不許可」であれば印刷を許可しないことを示す。
【0060】
ユーザ権限取得部107は、具体的には、ユーザ識別情報受付部103が受け付けた「ユーザID」を検索キーとして、この検索キーと一致する「ユーザ識別情報」属性を有するレコードを、図6に示したような管理情報から検索し、検索されたレコードの「入力権限」の属性値と、「印刷権限」の属性値とをそれぞれ読み出す。この読み出した「入力権限」の属性値と、「印刷権限」の属性値とが、ここでは現在アドオンソフトウェアを利用しているユーザAに対応するユーザ権限情報である。
【0061】
例えば、ここでは、ユーザAの「ユーザID」、すなわちユーザ識別情報が「01003」であったとすると、ユーザ権限取得部107は、図7に示すような、「入力権限」が「許可」、「印刷権限」が「許可」であるユーザ権限情報を取得する。取得したユーザ権限情報は、メモリ等の記憶媒体に一時記憶される。
【0062】
つぎに、ユーザAが、図示しないキーボードやマウス等を操作して、アドオンソフトウェアの操作画面等に対して、データの入力等を行うと、入力受付部105が、入力されたデータを受け付ける。この入力されたデータは、アドオンソフトウェアに対して入力される入力情報である。
【0063】
入力受付部105が入力情報を受け付けると、入力制御部108は、ユーザ権限取得部107が取得した、現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザのユーザ権限情報のうちの「入力権限」の属性値を、メモリ等から読み出し、属性値が「許可」であるか否かを判断する。ここでは、図7に示すように、ユーザAの「入力権限」の属性値が「許可」であるため、入力制御部108は、入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とするための制御を行わない。このため、入力受付部105は受け付けた入力情報をアドオン実行部102に出力する。その後、アドオン実行部102は、入力受付部105が受け付けた入力情報等を用いて、所定の処理を行う。
【0064】
次に、ユーザAが、アドオンソフトウェアのメニュー等を操作して、アドオン実行部102に、アドオン実行部102が取り扱う情報を印刷する指示を与えたとする。アドオン実行部102は、ユーザAにより指定された情報を用いて、印刷に用いる情報である出力情報(ここでは印刷情報と称す)を構成する。そして、この構成した印刷情報を、出力部106に出力する。この印刷情報は画像データであってもテキストデータであっても良い。ここでの出力部106は、例えばプリンタドライバー等であるとする。この印刷情報は、出力部106により、一時的に図示しないメモリ等の記憶媒体に記憶される。すなわち、スプールされる。
【0065】
出力部106が、印刷情報を受け付けると、出力制御部109は、ユーザ権限取得部107が取得した、現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザのユーザ権限情報のうちの「印刷権限」の属性値を、メモリ等から読み出し、属性値が「許可」であるか否かを判断する。ここでは、図7に示すように、ユーザAの「印刷権限」の属性値が「許可」であるため、出力制御部109は、出力部106が受け付けた印刷情報を用いた印刷を中止するための制御を行わない。このため、出力部106は受け付けた印刷情報を用いて、プリンタ2を制御して印刷情報を印刷させる。
【0066】
次に、ユーザAがログアウトした後、「ユーザID」が「01004」であるユーザBが、上記と同様にアドオンソフトウェアを実行させたとする。
【0067】
ユーザ権限取得部107は、ユーザAの場合と同様に、管理情報格納部104に格納されている管理情報から、ユーザ識別情報受付部103が受け付けたユーザBの「ユーザID」である「01004」に対応したユーザ権限情報を取得する。ここでは、ユーザBの「ユーザID」、すなわちユーザ識別情報が「01004」であるため、ユーザ権限取得部107は、図8に示すような、「入力権限」が「許可」、「印刷権限」が「不許可」であるユーザ権限情報を取得する。取得したユーザ権限情報は、メモリ等の記憶媒体に一時記憶される。
【0068】
つぎに、ユーザBが、アドオンソフトウェアの操作画面等に対して、データの入力等を行うと、入力受付部105が、入力情報を受け付ける。
【0069】
入力受付部105が入力情報を受け付けると、入力制御部108は、ユーザ権限取得部107が取得した、現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザのユーザ権限情報のうちの「入力権限」の属性値を、メモリ等から読み出し、属性値が「許可」であるか否かを判断する。ここでは、図8に示すように、ユーザAの「入力権限」の属性値が「許可」であるため、入力制御部108は、入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とするための制御を行わない。このため、入力受付部105は受け付けた入力情報をアドオン実行部102に出力する。その後、アドオン実行部102は、入力受付部105が受け付けた入力情報等を用いて、所定の処理を行う。
【0070】
次に、アドオン実行部102に、上記と同様に、印刷する指示が与えられたとすると、アドオン実行部102は、印刷情報を構成し、出力部106に出力する。この印刷情報は、出力部106により、一時的に図示しないメモリ等に記憶される。
【0071】
出力部106がアドオンソフトウェアの動作時に、印刷情報を受け付けると、出力制御部109は、ユーザ権限取得部107が取得した、現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザのユーザ権限情報のうちの「印刷権限」の属性値を、メモリ等から読み出し、属性値が「許可」であるか否かを判断する。ここでは、図8に示すように、ユーザAの「印刷権限」の属性値が「不許可」であるため、出力制御部109は、出力部106が受け付けた印刷情報を用いた印刷を中止するための制御を行う。ここでは、例えば、出力部106を制御して、出力部106によってメモリにスプールされた印刷情報を削除させる。これにより、印刷情報による印刷が中止される。
【0072】
次に、ユーザBがログアウトした後、「ユーザID」が「01005」であるユーザCが、上記と同様にアドオンソフトウェアを実行させたとする。
【0073】
ユーザ権限取得部107は、ユーザAの場合と同様に、管理情報格納部104に格納されている管理情報から、ユーザ識別情報受付部103が受け付けたユーザCの「ユーザID」である「01005」に対応したユーザ権限情報を取得する。ここでは、ユーザBの「ユーザID」、すなわちユーザ識別情報が「01005」であるため、ユーザ権限取得部107は、図9に示すような、「入力権限」が「不許可」、「印刷権限」が「不許可」であるユーザ権限情報を取得する。取得したユーザ権限情報は、メモリ等の記憶媒体に一時記憶される。
【0074】
つぎに、ユーザCが、アドオンソフトウェアの操作画面等に対して、データの入力等を行うと、入力受付部105が、入力情報を受け付ける。
【0075】
入力受付部105が入力情報を受け付けると、入力制御部108は、ユーザ権限取得部107が取得した、現在アドオンソフトウェアを実行させているユーザのユーザ権限情報のうちの「入力権限」の属性値を、メモリ等から読み出し、属性値が「許可」であるか否かを判断する。ここでは、図9に示すように、ユーザAの「入力権限」の属性値が「不許可」であるため、入力制御部108は、入力受付部105が受け付けた入力情報を無効とするための制御を行う。例えば、入力受付部105を制御して、受け付けた入力情報を破棄させる。このため、入力受付部105は受け付けた入力情報はアドオン実行部102に出力されない。
【0076】
また、ユーザCの「印刷権限」は、「不許可」であるため、印刷についても、ユーザBの場合と同様に、出力制御部109により中止させられる。
【0077】
以上、本実施の形態によれば、アドオンソフトウェアを利用するユーザに対応したユーザ権限情報に応じて、アドオンソフトウェアに入力される入力情報を無効としたり、アドオンソフトウェアからの出力を中止したりして制御することができるため、アドオンソフトウェアに対しても、ユーザ別に入出力の制限を行うことが可能となり、アドオンソフトウェアに対しても、十分な管理を行うことが可能となる。
【0078】
なお、本実施の形態においては、情報処理装置1の行う一部の出力だけを、ユーザ権限情報を用いて、ユーザ別に制限できるようにしても良いし、情報処理装置1の行う出力別に、制限を行えるようにしても良い。例えば、情報処理装置1が実行可能な出力のうちの、印刷だけをユーザ権限情報で制御し、蓄積については制御を行わないようにしても良い。また、例えば、あるユーザに対して、印刷だけを許可し、蓄積を許可しないようにしてもよい。このような制御を行う場合、例えば、アドオン実行部102が出力する出力情報の属性別に、ユーザ権限情報を設定するようにしてもよい。あるいは、出力部106が、出力別にドライバ等の出力手段を有するようにし、出力手段ごとに、出力制御部109による出力の制限を行うか否かや、ユーザ権限情報を設定できるようにしても良い。
【0079】
また、かかることは、入力についても同様であり、例えば、一部のコマンドの入力だけをユーザ権限情報を用いて、ユーザ別に制御し、他のコマンドについては、ユーザ別の制限を行わないようにしても良い。あるいは、コマンド別にユーザ権限情報を設定できるようにしても良い。このような制御を行う場合、例えば、許可する入力情報の種類や属性別に、ユーザ識別情報を設定し、入力受付部105が受け付けた入力情報の種類や属性等に関しても、入力制御部108が、入力情報を監視するようにすればよい。あるいは制御を行わないコマンドのリスト等を用意し、このリストにのっているコマンド等については、入力制御部108が制御を行わないようにしても良い。
【0080】
また、上記具体例においては、アドオンソフトウェアを利用するユーザが交代する際にログアウトを行う場合を例に挙げて説明したが、アドオンソフトウェアが複数のユーザが同時ログオン可能なものである場合、必ずしもログアウトする必要はない。また、この場合、複数のユーザが同時期に印刷を行い、それぞれのユーザの指示に応じてそれぞれ出力された複数の印刷情報が、印刷部106のバッファ等に一時記憶されることも起こりうるが、このような場合においても、上記の具体例と同様に、印刷権限が「許可」であるユーザ以外の印刷情報を削除して、印刷権限のないユーザから出力されたユーザからの印刷情報を印刷しないようにすればよい。
【0081】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0082】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(入力受付部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0083】
また、上記各実施の形態では、情報処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
【0084】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをMPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0085】
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、アドオン格納部に格納された、ソフトウェア本体に追加されたソフトウェアであるアドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている、ユーザ識別情報とユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報を用いて、取得するユーザ権限取得部と、前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、前記入力受付部が受け付けた入力情報を無効とする処理を行う入力制御部と、して機能させるためのプログラムである。
【0086】
また、このプログラムは、コンピュータを、アドオン格納部に格納された、ソフトウェア本体に追加されたソフトウェアであるアドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている、ユーザ識別情報とユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報を用いて、取得するユーザ権限取得部と、前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、前記出力部による前記出力情報の出力を中止する処理を行う出力制御部と、して機能させるためのプログラムである。
【0087】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0088】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0089】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0090】
図10は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される。
【0091】
図10において、コンピュータシステム500は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ505、FD(Flexible Disk)ドライブ506を含むコンピュータ501と、キーボード502と、マウス503と、モニタ504とを備える。
【0092】
図11は、コンピュータシステムを示す図である。図11において、コンピュータ501は、CD−ROMドライブ505、FDドライブ506に加えて、MPU(Micro Processing Unit)511と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)512と、MPU511に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)513と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク514と、MPU511、ROM512等を相互に接続するバス515とを備える。なお、コンピュータ501は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0093】
コンピュータシステム500に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM521、またはFD522に記憶されて、CD−ROMドライブ505、またはFDドライブ506に挿入され、ハードディスク514に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ501に送信され、ハードディスク514に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM513にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM521やFD522、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0094】
プログラムは、コンピュータ501に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム500がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0095】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0096】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置等は、アドオンソフトウェアを実行する情報処理装置として適しており、特に、アドオンソフトウェア実行時における入出力管理が必要な情報処理装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理装置のブロック図
【図2】同実施の形態における情報処理装置の動作について説明するフローチャート
【図3】同実施の形態における情報処理装置の概念図
【図4】同実施の形態における情報処理装置の表示例を示す図
【図5】同実施の形態における情報処理装置の表示例を示す図
【図6】同実施の形態における情報処理装置の管理情報を示す図
【図7】同実施の形態における情報処理装置のユーザ権限情報を示す図
【図8】同実施の形態における情報処理装置のユーザ権限情報を示す図
【図9】同実施の形態における情報処理装置のユーザ権限情報を示す図
【図10】同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図
【図11】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【符号の説明】
【0098】
1 情報処理装置
2 プリンタ
50 メニュー
101 アドオン格納部
102 アドオン実行部
103 ユーザ識別情報受付部
104 管理情報格納部
105 入力受付部
106 出力部
107 ユーザ権限取得部
108 入力制御部
109 出力制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェア本体と、当該ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアとを実行する情報処理装置であって、
前記アドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、
前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、
ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報が格納され得る管理情報格納部と、
前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、
前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、
前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得部と、
前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、前記入力受付部が受け付けた入力情報を無効とする処理を行う入力制御部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
ソフトウェア本体と、当該ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアとを実行する情報処理装置であって、
前記アドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、
前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、
ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報が格納され得る管理情報格納部と、
前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、
前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、
前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得部と、
前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、前記出力部による前記出力情報の出力を中止する処理を行う出力制御部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項3】
前記出力部が行う出力は印刷である請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、アドオン実行部と、ユーザ識別情報受付部と、ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた管理情報が格納され得る管理情報格納部と、入力受付部と、出力部と、ユーザ権限取得部と、入力制御部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記アドオン実行部が、前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行ステップと、
前記ユーザ識別情報受付部が、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付ステップと、
前記入力受付部が、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付ステップと、
前記出力部が、前記アドオン実行ステップにより取得した情報である出力情報を出力する出力ステップと、
前記ユーザ権限取得部が、前記ユーザ識別情報受付ステップにより受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得ステップと、
前記入力制御部が、前記ユーザ権限取得ステップで取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、前記入力受付ステップで受け付けた入力情報を無効とする処理を行う入力制御ステップと、
を備えた情報処理方法。
【請求項5】
ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、アドオン実行部と、ユーザ識別情報受付部と、ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた管理情報が格納され得る管理情報格納部と、入力受付部と、出力部と、ユーザ権限取得部と、出力制御部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記アドオン実行部が、前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行ステップと、
前記ユーザ識別情報受付部が、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付ステップと、
前記入力受付部が、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付ステップと、
前記出力部が、前記アドオン実行ステップにより取得した情報である出力情報を出力する出力ステップと、
前記ユーザ権限取得部が、前記ユーザ識別情報受付ステップにより受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得ステップと、
前記出力制御部が、前記ユーザ権限取得ステップで取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、前記出力ステップによる前記出力情報の出力を中止する処理を行う出力制御ステップと、
を備えた情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータを、
アドオン格納部に格納された、ソフトウェア本体に追加されたソフトウェアであるアドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、
前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、
前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、
前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている、ユーザ識別情報とユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報を用いて、取得するユーザ権限取得部と、
前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、前記入力受付部が受け付けた入力情報を無効とする処理を行う入力制御部と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項7】
コンピュータを、
アドオン格納部に格納された、ソフトウェア本体に追加されたソフトウェアであるアドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、
前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、
前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、
前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている、ユーザ識別情報とユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報を用いて、取得するユーザ権限取得部と、
前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、前記出力部による前記出力情報の出力を中止する処理を行う出力制御部と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項1】
ソフトウェア本体と、当該ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアとを実行する情報処理装置であって、
前記アドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、
前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、
ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報が格納され得る管理情報格納部と、
前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、
前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、
前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得部と、
前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、前記入力受付部が受け付けた入力情報を無効とする処理を行う入力制御部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
ソフトウェア本体と、当該ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアとを実行する情報処理装置であって、
前記アドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、
前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、
ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報が格納され得る管理情報格納部と、
前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、
前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、
前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得部と、
前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、前記出力部による前記出力情報の出力を中止する処理を行う出力制御部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項3】
前記出力部が行う出力は印刷である請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、アドオン実行部と、ユーザ識別情報受付部と、ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた管理情報が格納され得る管理情報格納部と、入力受付部と、出力部と、ユーザ権限取得部と、入力制御部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記アドオン実行部が、前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行ステップと、
前記ユーザ識別情報受付部が、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付ステップと、
前記入力受付部が、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付ステップと、
前記出力部が、前記アドオン実行ステップにより取得した情報である出力情報を出力する出力ステップと、
前記ユーザ権限取得部が、前記ユーザ識別情報受付ステップにより受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得ステップと、
前記入力制御部が、前記ユーザ権限取得ステップで取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、前記入力受付ステップで受け付けた入力情報を無効とする処理を行う入力制御ステップと、
を備えた情報処理方法。
【請求項5】
ソフトウェア本体に追加されるソフトウェアであるアドオンソフトウェアが格納され得るアドオン格納部と、アドオン実行部と、ユーザ識別情報受付部と、ユーザ識別情報と、ユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた管理情報が格納され得る管理情報格納部と、入力受付部と、出力部と、ユーザ権限取得部と、出力制御部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記アドオン実行部が、前記アドオンソフトウェアを実行するアドオン実行ステップと、
前記ユーザ識別情報受付部が、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付ステップと、
前記入力受付部が、前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付ステップと、
前記出力部が、前記アドオン実行ステップにより取得した情報である出力情報を出力する出力ステップと、
前記ユーザ権限取得部が、前記ユーザ識別情報受付ステップにより受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている管理情報を用いて取得するユーザ権限取得ステップと、
前記出力制御部が、前記ユーザ権限取得ステップで取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、前記出力ステップによる前記出力情報の出力を中止する処理を行う出力制御ステップと、
を備えた情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータを、
アドオン格納部に格納された、ソフトウェア本体に追加されたソフトウェアであるアドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、
前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、
前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、
前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている、ユーザ識別情報とユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報を用いて、取得するユーザ権限取得部と、
前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が入力を許可する情報を含まない場合に、前記入力受付部が受け付けた入力情報を無効とする処理を行う入力制御部と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項7】
コンピュータを、
アドオン格納部に格納された、ソフトウェア本体に追加されたソフトウェアであるアドオンソフトウェアを実行するアドオン実行部と、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を受け付けるユーザ識別情報受付部と、
前記アドオンソフトウェアに対して入力された情報である入力情報を受け付ける入力受付部と、
前記アドオン実行部が取得した情報である出力情報を出力する出力部と、
前記ユーザ識別情報受付部が受け付けたユーザ識別情報に対応するユーザ権限情報を、前記管理情報格納部に格納されている、ユーザ識別情報とユーザの前記アドオンソフトウェアに対する権限を示す情報であるユーザ権限情報とを対応付けた情報である管理情報を用いて、取得するユーザ権限取得部と、
前記ユーザ権限取得部が取得したユーザ権限情報が出力を許可する情報を含まない場合に、前記出力部による前記出力情報の出力を中止する処理を行う出力制御部と、
して機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−87283(P2009−87283A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−259454(P2007−259454)
【出願日】平成19年10月3日(2007.10.3)
【出願人】(593089895)株式会社オービックビジネスコンサルタント (52)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月3日(2007.10.3)
【出願人】(593089895)株式会社オービックビジネスコンサルタント (52)
【Fターム(参考)】
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