説明

情報処理装置及びその使用開始日記録方法

【課題】装置の使用開始日を余分な操作をすることなく自動的に記録することができ、かつ装置の購入後に使用開始日の記録がなされたことを確実に保証することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、日付情報を実時間で生成する日付生成部と、日付情報を所定の領域に記録する不揮発性の記録部と、特定のソフトウェアが起動されたときに、記録部の前記所定の領域にアクセスし、所定の領域に前記日付情報が記録されていなければ、日付生成部で生成される現在の日付情報を記録する記録制御部と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びその使用開始日記録方法に係り、特に、装置のサービス保障期間の確認等のために、情報処理装置を購入後ユーザが最初に使用する日を自動記録する情報処理装置及びその使用開始日記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の供給者(製造事業者或いは販売事業者等)は、装置の販売日から所定の保証期間に保証書に定めた保証を行っている。通常の操作を行っていたにもかかわらず保証期間内に装置の品質に異常が発生した場合には、装置の供給者は装置の無償修理や無償交換を行うのが一般的である。
【0003】
消費者が装置を購入したときには、販売日を証明する証明書類(販売日が記入された保証書や領収書等)を販売店等の供給者から受領する。保証期間内に装置の品質に異常が発生した場合には、消費者は、この販売日の証明書類を供給者に提示して、無償修理や無償交換を受ける。
【0004】
しかしながら、消費者はこの証明書類を紛失してしまうことがままある。このような場合、故障が発生した日が保証期間内であることを証明できないため、本来受けられるはずの無償修理や無償交換を受けることができず、消費者にとって不利益となる場合がある。
【0005】
一方、顧客の利益を優先し、顧客(消費者)が証明書類を紛失した場合であっても、顧客の申し出た販売日を信用し、その販売日が保証期間内であれば無償修理や無償交換を行う場合も多い。このような場合、保証期間を過ぎているにもかかわらず、保証期間内であるかのごとく販売日を偽って申し出る顧客を完全に排除することができず、供給者側が不利益をこうむることもある。
【0006】
特許文献1には、上記のような問題を解決すべく、消費者が製品を購入した後に最初に使用した日付を製品内部のメモリに記憶させる技術が開示されている。より具体的には、テレビジョン受信装置等の電子機器を購入した消費者が、最初に電源スイッチをオンしたときに、受信した放送信号に含まれている日付情報を不揮発性メモリに保存する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2000−152287号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1が開示する技術では、電源スイッチ等の特定の操作部位をユーザが操作することによって不揮発性メモリの特定の領域にアクセスし、その領域に既に日付情報が記録されていれば初回の使用ではないと判断する一方、その領域に日付情報が記録されていなければ初回の使用であると判断して、その時に受信した日付情報を記録するようにしている。
【0008】
しかしながら、この方法では、日付情報の記録のトリガとなる電源スイッチ等の操作を、装置を購入したユーザ自身が行ったということが保証されない。何故なら、電源スイッチ等の操作は、出荷前の品質確認等のために製造事業者や販売事業者で行われることがしばしばあるからである。このため、偽りの購入日によって不正を行おうとする消費者が、メモリに使用開始日として記録されている日付情報は自分の行為によるものではなく、購入前の製品供給者側の行為によって記録されたものであると主張した場合、特許文献1が開示する技術ではこの主張を退けるのは極めて困難である。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、装置の使用開始日を余分な操作をすることなく記録することができ、かつ装置の購入後に使用開始日の記録がなされたことを確実に保証することができる情報処理装置及びその使用開始日記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、日付情報を実時間で生成する日付生成部と、前記日付情報を所定の領域に記録する不揮発性の記録部と、特定のソフトウェアが起動されたときに、前記記録部の前記所定の領域にアクセスし、前記所定の領域に前記日付情報が記録されていなければ、前記日付生成部で生成される現在の日付情報を記録する記録制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る情報処理装置は、プロセッサと、日付情報を実時間で生成するリアルタイムクロックと、前記日付情報を所定の領域に記録する不揮発性メモリと、を備え、前記プロセッサは、オペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステムが起動されたときに、前記不揮発性メモリの前記所定の領域にアクセスし、前記所定の領域に前記日付情報が記録されていなければ、前記リアルタイムクロックで生成される現在の日付情報を記録する使用開始日記録モジュールと、を少なくとも実行する、ことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る情報処理装置の使用開始日記録方法は、日付情報を実時間で生成し、特定のソフトウェアが起動されたときに、不揮発性メモリの所定の領域にアクセスし、前記所定の領域に前記日付情報が記録されていなければ、生成された現在の日付情報を記録する、ステップを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る情報処理装置及びその使用開始日記録方法によれば、装置の使用開始日を余分な操作をすることなく記録することができ、かつ装置の購入後に使用開始日の記録がなされたことを確実に保証することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る情報処理装置及びその使用開始日記録方法の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示すハードウェアブロック図である。
【0016】
情報処理装置1は、例えばパーソナルコンピュータであり、各種の情報処理や制御をプログラムに従って実行するCPU101を具備している。CPU101にはホストハブ102やI/Oハブ106を介して各種のデバイスが接続されている。
【0017】
ホストハブ102には、プログラムのワーキングエリアとして機能する主メモリ103やグラフィックコントローラ104が接続されている。グラフィックコントローラ104にはLCD(Liquid Crystal Display)等で構成される表示部105が接続されている。表示部105には、各種の文字情報や画像情報が表示される。
【0018】
一方、I/Oハブ106には、HDD(Hard Disk Drive)107、DVDドライブ110、サウンドコントローラ108、BIOSROM111等が接続されている。HDD107には、OS(Operating System)や各種のアプリケーションソフトウェアが保存される他、各種のデータが保存される。また、サウンドコントローラ108にはスピーカ109が接続されている。BIOSROM111には情報処理装置1の起動時に最初に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)が記憶されている。
【0019】
また、I/Oハブ106には、LPC(Low Pin Count)バス112等の内部バスを介して、各種の周辺装置が接続されている。
【0020】
LPCバス112には、埋め込み型のプロセッサであるEC/KBC(Embedded Controller/Key Board Controller)113が接続されており、EC/KBC113には、キーボード114、マウス等のポインティングデバイス115、電源コントローラ116等が接続されている。
【0021】
また、I/Oハブ106には、RTC(リアルタイムクロック:Real Time Clock)117や不揮発性メモリ118も接続されている。RTC117は、現在の年月日時分秒等の時刻情報(日付情報を含む)を実時間で生成しており、本実施形態では日付情報生成部として機能している。
【0022】
RTC117は、内蔵バッテリ(図示せず)で駆動されており、情報処理装置1の電源をオフにしても、現在の時刻情報が常に生成され続けている。RTC117の時刻情報は通常出荷時に初期設定が完了している。従って、ユーザが情報処理装置1を購入して始めて使用する場合であっても、特別な初期設定操作をする必要なく、RTC117のその時点の出力データから使用開始日の日付情報を取得することが可能である。
【0023】
不揮発性メモリ118は、例えば、フラッシュメモリ等の半導体不揮発性メモリで構成されており、記録された内容は情報処理装置1の電源をオフにしても保存される。本実施形態では、使用開始日を記録する不揮発性の記録部として機能している。
【0024】
図2は、情報処理装置1の機能のうち特に使用開始日の記録処理に関する機能を取り上げて示した機能ブロック図である。
【0025】
情報処理装置1は、現在の日付情報を実時間で生成する日付生成部117aと、日付生成部117aで生成された日付情報を所定の領域に記録する不揮発性の記録部118aとを具備している。
【0026】
また、情報処理装置1は、記録制御部200aと、CPU(プロセッサ)101で実行されるOS300を具備している。記録制御部200aは、特定のソフトウェアが起動されたときに、記録部118aの所定の領域にアクセスし、日付情報が既に記録部118aに記録されているか否かを判定する。そして、日付情報が記録されていなければ、日付生成部117aで生成される現在の日付情報を記録部118aに記録する。特定のソフトウェアは、例えばOS300のセットアップシーケンス(OS300を情報処理装置1にインストールする際に行われるセットアップ処理のシーケンス)に組み込まれ、OS300のセットアップシーケンスが実行される際に起動するソフトウェアが好ましい。例えば、OS300のユーザ登録処理等の初期登録処理のソフトウェアが特定のソフトウェアに該当する。
【0027】
図2は、情報処理装置1の機能を表現したブロック図であり、記録制御部200aや日付生成部117aは、ハードウェアでもソフトウェアでも実現することができる。
【0028】
一方、図3は、情報処理装置1における使用開始日記録処理の実現手段をより具体的に示すブロック図である。
【0029】
図3における実現手段では、記録制御部200aの機能をソフトウェア(使用開始日記録モジュール200)で実現している。また、日付生成部117aの機能をRTC117で、不揮発性記録部118aの機能を不揮発性メモリ118で実現している。
【0030】
使用開始日記録モジュール200とOS300は、例えばHDD107(図1参照)に保存されているソフトウェアであり、CPU101によって実行される。
【0031】
図4は、本実施形態に係る情報処理装置1の使用開始日記録方法の処理例を示すフローチャートである。以下、図3を参照しつつ、図4のフローチャートに沿って使用開始日記録方法を具体的に説明する。
【0032】
情報処理装置1の電源がオンされると(ステップST1)、BIOSROM111(図1参照)からBIOSが読み込まれてBIOSが起動し、その後OS300が起動される(ステップST2)。
【0033】
ステップST3では、OS300の起動が初回であるか否かが判定される。OS300の起動が初回である場合としては、例えばOS300をインストールする際のセットアップシーケンスが実行される場合を指す。
【0034】
OS300の起動が初回ではない場合には、OS起動の完了後にステップST9に進み、ユーザ等の選択によって各種のアプリケーションソフトウェアが起動され、それぞれのアプリケーションソフトウェアに応じた動作が行われる。アプリケーションソフトウェアの終了後はOS300の終了処理(ステップST10)を行って、情報処理装置1の電源がオフされる。
【0035】
一方、OS300の起動が初回であると判定された場合には、OS300の起動シーケンスの中の1つの処理として、OS300の初期登録処理が行われる(ステップST4)。OS300の初期登録処理としては、例えばユーザ名の登録処理等がある。
【0036】
本実施形態に係る情報処理装置1では、OS300のセットアップシーケンスの中で、より具体的には、OS300の初期登録処理の途中、或いは初期登録処理が完了したときに、使用開始日記録モジュール200が起動される。そして、ステップST5からステップST8までの処理は、使用開始日記録モジュール200によって実行される。
【0037】
まず、ステップST5では不揮発性メモリ118にアクセスする。不揮発性メモリ118は、前述したように、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリである。不揮発性メモリ118には、日付情報の記録の有無を示すフラグが記録されるフラグ記録領域119と、日付情報が記録される日付情報記録領域120とが設けられている。ステップST5では、このうちのフラグ記録領域119にアクセスしてフラグの状態を確認する。
【0038】
フラグが「記録有り」を示している場合(ステップST6のYes)には、日付情報記録領域120に日付情報を記録することなく、ステップST9へ進み、通常のアプリケーションソフトウェアの起動等の処理が行われる。
【0039】
一方、フラグが「記録無し」を示している場合(ステップST6のNo)には、RTC117から現在の日付情報を取得し、不揮発性メモリ118の日付情報記録領域120に取得した日付情報を情報処理装置1の使用開始日として記録する(ステップST7)。その後、フラグ記録領域119のフラグを「記録無し」から「記録有り」に変更し(ステップST8)、ステップST9へ進む。
【0040】
不揮発性メモリ118に対するアクセスは、ユーザがそのための特別な操作をすることなく行われ、ユーザの意図に関わらず使用開始日は記録される。また、不揮発性メモリ118はユーザの操作では書き換えが不可能に構成されており、一旦記録された使用開始日をユーザは勝手に変更することができないようになっている。
【0041】
さらに、不揮発性メモリ118は、記録された使用開始日がユーザの操作で読み出しり、表示させたりすることができないように構成されており、通常は製造事業者や販売事業者等の製品供給側に備えられている専用の読み出しツールによってのみ読み出し可能となっている。
【0042】
ところで、上述したステップST3からステップST8までの処理は、ユーザが情報処理装置1を購入して最初に使用した日においてのみ、不揮発性メモリ118にそのときの日付情報(即ち、使用開始日)を記録する処理であり、その後何度電源をオン・オフしても一旦記録された使用開始日の変更を禁止する処理となっている。
【0043】
情報処理装置1の出荷時には、不揮発性メモリ118のフラグ記録領域119は、「記録無し」に設定されており、また、日付情報記録領域120には何も記録されていない。
【0044】
一方、不揮発性メモリ118へのアクセスは使用開始日記録モジュール200によって行われるが、使用開始日記録モジュール200の起動は、OS300の初期登録処理の途中、或いは初期登録処理完了後に行われるようになっている。
【0045】
情報処理装置1の出荷前に、その品質確認等のために製造事業者や販売事業者等の供給者側で通電されることはあるものの、ユーザ名登録等の初期登録処理は、情報処理装置1がユーザの手に渡った以降でしか行われない処理である。
【0046】
特許文献1では、電源スイッチ等の操作によって使用開始日をメモリに記録する技術を開示しているが、電源スイッチ等の操作は、出荷前の品質確認等のために製造事業者や販売事業者で行われることがある。従って、偽りの購入日によって不正を行おうとする消費者が、メモリに使用開始日として記録されている日付情報は自分の行為によるものではなく、購入前の製品供給者側の行為によって記録されたものであると主張した場合、特許文献1が開示する技術ではこの主張を退けるのは極めて困難である。
【0047】
これに対して、本実施形態に係る情報処理装置1では、使用開始日の記録は電源スイッチ等の操作ではなく、ソフトウェア(OS300)のセットアップシーケンスの中で行われるものであり、かつ、情報処理装置1がユーザの手に渡った以降でしか行われない処理(ユーザ名登録等の初期登録処理)をトリガとして行われる。このため、上記のような不正な消費者の主張を排除することができる。
【0048】
また、使用開始日は、HDD107等のようにユーザ操作によって初期化が可能な記録媒体ではなく、ユーザが書き換えることができないように構成された不揮発性メモリ118に記録されるため、記録された使用開始日を意図的に消去することもできない。
【0049】
ユーザ名登録等の初期登録処理は、新たなOSをインストールする場合や、OS300を再インストールすることによって、購入後の情報処理装置1に対して何度でも繰り返すことができる。しかしながら、使用開始日を記録した場合は、フラグが「記録無し」から「記録有り」に変更され、その後は、日付の記録(即ち、日付の変更)をスキップする処理となっているため、新たなOSのインストールやOSの再インストールによっても一旦記録された使用開始日は変更されることがない。
【0050】
以上説明してきたように、本実施形態に係る情報処理装置1及びその使用開始日記録方法によれば、装置の使用開始日を余分な操作をすることなく自動的に記録することができ、かつ購入後に装置を最初に使用した日に、使用開始日の記録がなされたことを確実に保証することができる。また、一旦記録された使用開始日はユーザによって変更することができない。
【0051】
この結果、製品供給者側にとっては、製品の保証期間を巡る消費者との間の摩擦を回避することが可能となる。また、消費者が販売日の証明書類を紛失した場合であっても、供給者側の専用読み出しツールによって記録されている使用開始日データを読み出してもらうことによって、使用開始日を客観的に証明することができるため、消費者側にとっても利益となる。
【0052】
なお、本発明は上記の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すハードウェアブロック図。
【図2】使用開始日記録処理に関する機能ブロック図。
【図3】使用開始日記録処理に関する機能を実現するソフトウェア構成とハードウェア構成とを例示する図。
【図4】使用開始日記録処理の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0054】
1 情報処理装置
101 プロセッサ(CPU)
117 リアルタイムクロック(RTC)
117a 日付生成部
118 不揮発性メモリ
118a 不揮発性記録部
119 フラグ記録領域
120 日付情報記録領域
200 使用開始日記録モジュール
200a 記録制御部
300 OS

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日付情報を実時間で生成する日付生成部と、
前記日付情報を所定の領域に記録する不揮発性の記録部と、
特定のソフトウェアが起動されたときに、前記記録部の前記所定の領域にアクセスし、前記所定の領域に前記日付情報が記録されていなければ、前記日付生成部で生成される現在の日付情報を記録する記録制御部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記特定のソフトウェアは、オペレーティングシステムのセットアップシーケンスに組み込まれるプログラムであり、
前記記録制御部は、
前記オペレーティングシステムのセットアップシーケンスにおいて、ユーザ情報の登録処理が行われたときに、前記記録部の前記所定の領域にアクセスする、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記録部は、前記日付情報の記録の有無を示すフラグが記録されるフラグ記録領域と、前記日付情報が記録される日付情報記録領域とを有し、
前記記録制御部は、前記フラグ記録領域にアクセスして前記日付情報が記録されているか否かを前記フラグに基づいて判断し、前記日付情報が記録されていない場合には、前記日付記録領域に前記日付情報を記録すると共に、記録有りを示すフラグを前記フラグ記録領域に記録する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記不揮発性の記録部は、書き換え不可能な半導体不揮発性メモリで構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記不揮発性の記録部は、記録されている前記日付情報を、本装置の構成外の専用読み出しツールによってのみ読み出すことができるように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
プロセッサと、
日付情報を実時間で生成するリアルタイムクロックと、
前記日付情報を所定の領域に記録する不揮発性メモリと、
を備え、
前記プロセッサは、
オペレーティングシステムと、
前記オペレーティングシステムのセットアップシーケンスが実行されるときに、前記不揮発性メモリの前記所定の領域にアクセスし、前記所定の領域に前記日付情報が記録されていなければ、前記リアルタイムクロックで生成される現在の日付情報を記録する使用開始日記録モジュールと、
を少なくとも実行する、ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記使用開始日記録モジュールは、
前記オペレーティングシステムのセットアップシーケンスにおいて、ユーザ情報の登録処理が行われたときに、前記記録部の前記所定の領域にアクセスする、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記不揮発性メモリは、前記日付情報の記録の有無を示すフラグが記録されるフラグ記録領域と、前記日付情報が記録される日付情報記録領域とを有し、
前記使用開始日記録モジュールは、前記フラグ記録領域にアクセスして前記日付情報が記録されているか否かを前記フラグに基づいて判断し、前記日付情報が記録されていない場合には、前記日付記録領域に前記日付情報を記録すると共に、記録有りを示すフラグを前記フラグ記録領域に記録する、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記不揮発性メモリは、書き換え不可能な半導体不揮発性メモリで構成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記不揮発性メモリは、記録されている前記日付情報を、本装置の構成外の専用読み出しツールによってのみ読み出すことができるように構成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項11】
日付情報を実時間で生成し、
特定のソフトウェアが起動されたときに、不揮発性メモリの所定の領域にアクセスし、前記所定の領域に前記日付情報が記録されていなければ、生成された現在の日付情報を記録する、
ステップを備えたことを特徴とする情報処理装置の使用開始日記録方法。
【請求項12】
前記特定のソフトウェアは、前記情報処理装置にインストールされるオペレーティングシステムのセットアップシーケンスに組み込まれるプログラムであり、
前記日付情報を記録するステップでは、
前記オペレーティングシステムのセットアップシーケンスにおいてユーザ情報の登録処理が行われたときに、前記不揮発性メモリの前記所定の領域にアクセスする、
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置の使用開始日記録方法。
【請求項13】
前記不揮発性メモリは、前記日付情報の記録の有無を示すフラグが記録されるフラグ記録領域と、前記日付情報が記録される日付情報記録領域とを有し、
前記日付情報を記録するステップでは、
前記フラグ記録領域にアクセスして前記日付情報が記録されているか否かを前記フラグに基づいて判断し、前記日付情報が記録されていない場合には、前記日付記録領域に前記日付情報を記録すると共に、記録有りを示すフラグを前記フラグ記録領域に記録する、
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置の使用開始日記録方法。
【請求項14】
前記不揮発性メモリは、書き換え不可能な半導体不揮発性メモリで構成されている、
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置の使用開始日記録方法。
【請求項15】
前記不揮発性メモリは、記録されている前記日付情報を、本装置の構成外の専用読み出しツールによってのみ読み出すことができるように構成されている、
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置の使用開始日記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−20357(P2010−20357A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−141375(P2008−141375)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】