説明

情報処理装置及びそれらの制御方法並びにプログラム

【課題】ユーザ情報を保持するためのサーバを必要とせず、ネットワークを介して接続された各装置のメモリ資源を有効に活用してユーザごとの画面表示や処理を行う情報処理システム、情報処理装置及びそれらの制御方法を提供する。
【解決手段】本情報処理システムは、ユーザごとに固有の情報であるパーソナライズデータを格納する格納領域を備える複数の情報処理装置を備える。各情報処理装置は、可搬認証デバイスが接続されると、ユーザ情報及びパーソナライズデータが何れの情報処理装置に格納されているかを示すデバイス情報を読み出して、認証を行い、当該デバイス情報に基づいて該当するパーソナライズデータを取得する。また、上記格納領域には、ユーザにアクセスされたタイミングでパーソナライズデータが格納される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して接続された各装置において、ユーザごとにパーソナライズされた処理を行う情報処理装置及びそれらの制御方法並びにプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザ認証可能な画像形成装置、PC、及びサーバなどの情報処理装置がネットワークを介して接続されたシステムにおいて、ユーザごとの画面表示や、処理を行うパーソナライズ技術が知られている。例えば、特許文献1には、パーソナライズデータの格納場所としてパーソナライズサーバ又はPCを配置し、ユーザ認証に用いるIDカードに含まれたネットワークアドレスを元にサーバ/PCの位置情報を確定し、パーソナライズデータを取得する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−17862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、パーソナライズデータを格納するパーソナライズサーバまたはPCが別途必要となる。
【0005】
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、ユーザ情報を保持するためのサーバを利用しなくとも、ネットワークを介して接続された各装置でパーソナライズされた処理を行う情報処理装置及びそれらの制御方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、例えば、ユーザごとに固有の情報であるパーソナライズデータを記憶する記憶手段を備え、ネットワークを介して他の情報処理装置に接続された情報処理装置として実現できる。情報処理装置は、ユーザを認証するためのユーザ情報と、ネットワークに接続された複数の情報処理装置の中で何れの情報処理装置が当該ユーザに対応するパーソナライズデータを記憶しているかを示すデバイス情報とを記憶する可搬認証デバイスが接続された場合に、ユーザ情報及びデバイス情報を読み出す読出手段と、ユーザ情報を用いて当該ユーザの認証を行う認証手段と、認証手段による認証が成功した場合に、デバイス情報が他の情報処理装置を示す場合にはネットワークを介して他の情報処理装置からパーソナライズデータを取得し、デバイス情報が自装置を示す場合には該当するパーソナライズデータを記憶手段から取得する取得手段と、取得されたパーソナライズデータに基づいて、ユーザ固有の処理を実行する実行手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、ユーザ情報を保持するためのサーバを利用しなくとも、ネットワークを介して接続された各装置でパーソナライズされた処理を行う情報処理装置及びそれらの制御方法並びにプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1の実施形態に係る情報処理システム1000の全体構成の一例を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係る格納領域111のデータ構造を示す図である。
【図4】第1の実施形態に係る認証画面400の一例を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係る基本操作画面500の一例を示す図である。
【図6】第1の実施形態に係る登録画面600の一例を示す図である。
【図7】第1の実施形態に係る登録画面700の一例を示す図である。
【図8】第1の実施形態に係る設定画面800の一例を示す図である。
【図9】第1の実施形態に係るパーソナライズ画面を編集した後の完了画面900の一例を示す図である。
【図10】第1の実施形態に係るパーソナライズデータの一例を示す図である。
【図11】第1の実施形態に係る取得要求メッセージの一例を示す図である。
【図12】第1の実施形態に係る応答メッセージの一例を示す図である。
【図13】第1の実施形態に係る画像形成装置100における処理手順を示すフローチャートである。
【図14】第1の実施形態に係る画像形成装置102における処理手順を示すフローチャートである。
【図15】第2の実施形態に係る入力画面1500の一例を示す図である。
【図16】第3の実施形態に係る選択画面1600の一例を示す図である。
【図17】第2の実施形態に係る画像形成装置102における処理手順を示すフローチャートである。
【図18】第3の実施形態に係る画像形成装置102における処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
【0010】
<第1の実施形態>
<システム構成>
以下では、図1乃至図14を参照して、第1の実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1000について説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報処理システム1000の全体構成の一例を示す図である。なお、以下では、情報処理装置の一例として画像形成装置を例に説明する。また、画像形成装置とは、プリンタ、コピー機、複合機、ファクシミリ装置等の画像形成を実行する各種装置を示す。また、以下で説明する情報処理システム1000に接続された機器の数は、一例であり、限定するわけではない。
【0011】
情報処理システム1000は、複数の情報処理装置、例えば、画像形成装置100、102、104を備える。各装置は、LAN(ローカルエリアネットワーク)150を介して接続されている。画像形成装置100、102、104は、それぞれ格納領域101、103、105を有しており、当該格納領域に各ユーザに固有のパーソナライズデータ等が保存される。110は、可搬認証デバイスを示し、例えば携帯電話やICカードなどである。この可搬認証デバイス110も格納領域111を有しており、ユーザ情報と、パーソナライズデータを保持する装置を特定するデバイス情報が保存される。
【0012】
ユーザは、可搬認証デバイス110によりユーザ認証を行い、画像形成装置100においてパーソナライズ画面の登録をする。パーソナライズ画面とは、ユーザ固有の画像形成装置に表示される表示画面を示す。パーソナライズ画面の登録を行う際には、同時に有効期限の設定も行い、そのデータも保存されることになる。本実施形態によれば、パーソナライズ画面の登録を行うと、可搬認証デバイス110に対して、そのパーソナライズ画面を登録した画像形成装置、即ち、ここでは画像形成装置100のデバイス情報(IPアドレスやホスト名など)が書き込まれる。
【0013】
ユーザが画像形成装置100でパーソナライズ画面を登録した後に、可搬認証デバイス110を用いて画像形成装置102を操作する場合、まず、ユーザは、可搬認証デバイス110を用いて画像形成装置102に対してユーザ認証を行う。すると、画像形成装置102は、可搬認証デバイス110に保存されたデバイス情報に基づき、パーソナライズデータの保持場所(ここでは、画像形成装置100)を特定する。さらに、画像形成装置102は、デバイス情報により特定した画像形成装置100からパーソナライズデータを取得する。取得したパーソナライズデータ(有効期限含む)は、画像形成装置102のパーソナライズデータを記憶する格納領域103に格納される。さらに、画像形成装置102は、可搬認証デバイス110に保存されたデバイス情報を新たなデバイス情報で更新する。具体的には、画像形成装置102のデバイス情報(IPアドレスやホスト名など)が可搬認証デバイス110に書き込まれる。
【0014】
<画像形成装置の構成>
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置の構成について説明する。図2は、第1の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。なお、ここでは、画像形成装置100の構成例について説明するが、画像形成装置102、104も同様の構成である。
【0015】
図2に示すように、画像形成装置100は、スキャナ部201、外部I/F部202、プリンタ部203、表示部204、制御部205、リーダライタ206、ROM207、RAM208及びHDD209を備える。プリンタ部203は、スキャナ部201から受け付けたジョブデータや、外部I/F部202を介して受信したジョブデータに従って記録材に画像を形成する。外部I/F部202は、LAN150を介して接続された外部装置と通信を行う。表示部204は、例えば、タッチパネル式のLCDパネルであり、ユーザインタフェースとしての操作部も含む。
【0016】
リーダライタ206は、可搬認証デバイス110を接続することができ、当該可搬認証デバイス110に対して書込処理及び読出処理を実行する。具体的には、リーダライタ206は、当該可搬認証デバイスが接続されると、後述するユーザ情報及びデバイス情報等を読み出す。また、リーダライタ206は、可搬認証デバイス110が接続された状態で、当該可搬認証デバイス110に記憶された情報を更新する。ここでいう接続はケーブル等を用いた物理的接続及び無線通信等による非接触状態による接続の両方を含む。
【0017】
制御部205は、画像形成装置100が備える各種ユニットの処理や動作等を統括的に制御する。読み出し専用のメモリであるROM207には、後述する各種処理等を実行する為の制御プログラムが記憶されている。また、ROM207には、表示部204に各種表示画面を表示させる為の表示制御プログラムも記憶されている。制御部205は、ROM207のプログラムを読出実行することで、各種動作を画像形成装置100に実行させる。RAM208は、読み出し及び書き込み可能なメモリであり、スキャナ部201や外部I/F部202より送られてきた画像データや、各種プログラムや設定情報を記憶する。HDD209には、複数の処理対象となるジョブのデータが記憶される。パーソナライズデータは、RAM208またはHDD209に記憶される。
【0018】
<可搬認証デバイス>
次に、図3を参照して、可搬認証デバイス110の格納領域111に格納される情報について説明する。図3は、第1の実施形態に係る格納領域111のデータ構造を示す図である。
【0019】
格納領域111には、例えば、フィールド301、302、303が含まれる。フィールド301には、ユーザ名が格納される。フィールド302には、ユーザごとに固有に割り当てられたパスワードが格納される。フィールド303には、デバイス情報が格納される。ユーザ名及びパスワードは、本可搬認証デバイス110を用いるときに常時設定されているデータである。一方、フィールド303に格納されたデバイス情報は、ユーザがアクセスする画像形成装置を変更する度に書き換えられる。
【0020】
<各種表示画面>
次に、図4を参照して、画像形成装置の表示部204に表示される認証画面について説明する。図4は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示部204に表示される認証画面400の一例を示す図である。なお、ここで説明する認証画面400は、認証媒体として、可搬認証デバイス110を扱う場合に表示される画面の一例となる。
【0021】
認証画面400には、例えば、351に示すように、ICカードの挿入を促す表示が含まれる。ユーザはこの画面に従い、可搬認証デバイス110を画像形成装置の所定の位置に挿入し、認証を行う。
【0022】
次に、図5を参照して、認証が成功した後に画像形成装置の表示部204に表示される基本操作画面について説明する。図5は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示部204に表示される基本操作画面500の一例を示す図である。なお、画像形成装置の表示部204は、例えば、タッチパネル式のLCDパネルであり、操作部としても機能する。したがって、ユーザは、表示部204に表示されたソフトウェアキーを押下することにより、各種設定等を選択することができる。また、操作部として、ハードウェアキーが設けられてもよい。
【0023】
401はトップメニューキーであり、トップメニューの画面表示に戻るために用意されたキーである。402はマイポータルキーであり、このキーが押下されると例えば特定のログインユーザに関連する情報のみが掲載された画面が表示される。ここで、ログインユーザに関連する情報とは、例えば、当該ユーザが投入したジョブの情報などである。
【0024】
404〜408は各種機能キー、403、412〜414は各種機能へのショートカットキーである。415は登録キーであり、パーソナライズ画面の編集を行うためのキーである。登録キー415を押下すると、後述する登録画面600に遷移する。
【0025】
418はステータスラインであり、例えば実行中のジョブの情報を表示したり、消耗品(トナーなど)の警告情報を表示したりするエリアである。419は、システム状況キーであり、例えば実行中のジョブリストやジョブログリストの情報が閲覧できる画面を表示するためのキーである。
【0026】
次に、図6を参照して、図5の登録キー415が押下された場合に画像形成装置の表示部204に表示される登録画面について説明する。図6は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示部204に表示される登録画面600の一例を示す図である。登録画面600では、パーソナライズ画面の編集を行うことができる。
【0027】
図6において、430は、表示部品が表示されるフィールドであり、例えばコピーの表示部品432などが含まれる。また、フィールド430には、スクロールキー431が表示され、表示部品の数が多い場合にスクロールして使う。つまり、フィールド430において、全ての表示部品を一度に表示できない場合に押下可能なスクロールボタンとしてスクロールキー431が表示される。また、フィールド430には、選択した表示部品を登録するための登録キー433が含まれる。
【0028】
パーソナライズ画面の編集においては、ユーザが所望する表示部品が選択され、登録キー433が押下されると、440のパーソナライズ画面フィールドに選択された表示部品が表示される。パーソナライズ画面フィールド440では、例えば、左上から選択された順に表示部品が表示される。
【0029】
次に、図7を参照して、編集後の登録画面700について説明する。図7は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示部204に表示される登録画面700の一例を示す図である。登録画面700は、パーソナライズ画面を編集する際の仮決定画面を表し、登録画面600において登録キー433が押下された場合に遷移する画面である。
【0030】
登録画面700では、パーソナライズ画面フィールド440に、コピーキー404、スキャンして送信キー405、スキャンして保存キー406、WebBrowserキー407、サーバ文書キー441が登録されている。また、登録画面700は、登録画面600の表示構成に追加して、選択して削除キー442、有効期限設定キー443、及び設定完了キー444を含んで構成される。
【0031】
選択して削除キー442は、パーソナライズ画面フィールド440から削除したいボタンを選択状態にして押下することにより、パーソナライズ画面フィールド440から当該ボタンを削除することができる。例えば、サーバ文書キー441を押下し、選択された状態で選択して削除キー442を押下することで、パーソナライズ画面フィールド440からサーバ文書キー441が削除される。
【0032】
有効期限設定キー443は、押下することにより、図8に示す設定画面800を表示し、パーソナライズデータの有効期限を設定できる。図8は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示部204に表示される設定画面800の一例を示す図である。設定画面800では、例えば、501に示す設定欄のように、パーソナライズデータの有効期限を設定できる。また、設定画面800では、日単位で10日間として設定した例を示す。有効期限の設定単位としては、週単位や月単位でもよい。502はOKキーであり、有効期限設定を確定させるキーである。
【0033】
図7の説明に戻る。設定完了キー444は、押下されることにより、パーソナライズ画面フィールド440に表示されている現在選択状態にあるボタン配置を確定する。ボタン配置が確定されると、パーソナライズデータと有効期限設定が所定の格納領域に格納される。
【0034】
次に、図9を参照して、パーソナライズ画面の編集を完了した完了画面900について説明する。図9は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示部204に表示されるパーソナライズ画面を編集した後の完了画面900の一例を示す図である。
【0035】
完了画面900は、登録画面700において、設定完了キー444が押下された場合に画像形成装置の表示部204に表示される。完了画面900には、登録画面700において選択された、コピーキー404、スキャンして送信キー405、スキャンして保存キー406、WebBrowserキー407が登録されている。編集された、又は、登録されたパーソナライズ画面は、当該ユーザの次回からのログイン時に、基本操作画面として表示される。
【0036】
<パーソナライズデータ>
次に、図10を参照して、パーソナライズデータについて説明をする。図10は、第1の実施形態に係るパーソナライズデータの一例を示す図である。
【0037】
図10に示すように、パーソナライズデータは、例えばXMLファイルとして記憶されている。このXMLファイルは、複数のユーザのパーソナライズデータを記憶することができる。図10に示す551がユーザXのパーソナライズデータを示し、552がユーザYのパーソナライズデータを示す。
【0038】
また、パーソナライズデータ551には、ユーザXのユーザ情報553、ユーザXの表示部情報554、及び有効期限情報555が含まれている。ユーザ情報553は、ユーザ名及び当該ユーザのパスワードの情報を含む。また、表示部情報554は、基本操作画面において表示するボタンの種別や配置位置の情報を含む。また、有効期限情報555は、パーソナライズデータの有効期限情報を含む。
【0039】
<各種メッセージ>
次に、図11及び図12を参照して、他の画像形成装置からパーソナライズデータを取得する際の取得要求メッセージ及びその応答メッセージについて説明する。図11は、第1の実施形態に係る取得要求メッセージの一例を示す図である。
【0040】
本実施形態に係る取得要求メッセージは、一例としてXMLベースのSOAPに従った記述となっている。具体的には、561が取得要求API名を示し、562がユーザ情報となっている。この取得要求メッセージを受信した画像形成装置は、自装置の格納領域からユーザ情報562に該当するパーソナライズデータを読み出して、要求した画像形成装置に送信する。
【0041】
図12は、第1の実施形態に係る応答メッセージの一例を示す図である。本実施形態に係る応答メッセージは、一例としてXMLベースのSOAPに従った記述となっている。具体的には、571が図11に示す取得要求メッセージに対する応答名を示し、572がユーザ情報を示し、573がパーソナライズデータを示し、574が有効期限情報を示す。
【0042】
<制御フロー>
次に、図13及び図14を参照して、情報処理システム1000におけるパーソナライズ画面を表示するための制御フローについて説明する。なお、以下で説明する処理は、各画像形成装置における制御部205によって統括的に制御される。図13は、第1の実施形態に係る画像形成装置100における処理手順を示すフローチャートである。図13のフローチャートは、パーソナライズデータが保持されているユーザによってアクセスされた場合の処理を示す。
【0043】
ステップS501において、制御部205は、ユーザからのアクセスを検知すると、表示部204に認証画面400を表示させる。これにより、ユーザは可搬認証デバイス110を画像形成装置100の所定の位置に挿入し、ログインを行う。その後、制御部205は、挿入された可搬認証デバイス110からユーザ情報を取得し、認証を行う。さらに、制御部205は、ユーザ情報とともに、図3に示すデバイス情報を取得し、当該デバイス情報が自装置(画像形成装置100)を示す情報であるか否かを判定する。なお、以下の処理の説明は、当該デバイス情報が自装置を示す情報である場合の処理について説明する。
【0044】
認証が成功すると、ステップS502において、制御部205は、表示部204を介したユーザからの入力に従って図6乃至図8に示す表示画面を表示部204に表示し、パーソナライズ画面の編集を行わせる。
【0045】
編集が終了すると、ステップS503において、制御部205は、編集されたパーソナライズ画面の情報を格納領域に保存する。さらに、ステップS504において、制御部205は、編集されたパーソナライズ画面の有効期限情報を当該パーソナライズ画面の情報に紐付けて格納する。ここで、制御部205は、編集された情報に有効期限情報が設定されていない場合は、予め定められた有効期限を設定してもよいし、有効期限情報を設定しなくともよい。
【0046】
続いて、ステップS505において、制御部205は、画像形成装置100に挿入されている可搬認証デバイス110に自装置のデバイス情報を書き込む。書き込み内容は、図3に示すように画像形成装置100のIPアドレスでもよいし、ホスト名などでもよい。さらに、ステップS506において、制御部205は、図9に示す完了画面900を表示部204に表示する。これにより、ユーザは、自身が編集したパーソナライズ画面を確認することができる。
【0047】
次に、ステップS507において、制御部205は、他のデバイスから、ステップS503で保存したパーソナライズデータの取得要求を受信したか否かを判定する。ここで、取得要求メッセージを受信している場合はステップS508に進み、受信していない場合は、ステップS507の判定を定期的に繰り返す。ステップS508において、制御部205は、応答メッセージとして、ステップS503で保存したパーソナライズデータを取得要求元に返す。
【0048】
次に、ステップS509において、制御部205は、ステップS503で保存したパーソナライズデータの有効期限が経過したか否かを判定する。ここで、当該パーソナライズデータの有効期限が経過したと判定した場合はステップS510に進み、経過していないと判定した場合はステップS509の判定を定期的に繰り返す。ステップS510において、制御部205は、有効期限を経過したパーソナライズデータを格納領域から削除する。
【0049】
なお、上述したフローチャートでは、ステップS501乃至S506におけるパーソナライズデータの登録処理と、ステップS507及びS508の自装置が保持するパーソナライズデータの応答処理と、ステップS509及びS510のパーソナライズデータにおける有効期限の監視処理とを一連の処理として示している。しかし、これらの処理は、一連の処理として実行される必要はなく、登録処理が行われた後に、登録されたパーソナライズデータに該当する上記応答処理と、監視処理とが定期的に実行されればよい。また、監視処理において、当該パーソナライズデータが削除されると、当該パーソナライズデータに対応する応答処理及び監視処理が終了する。
【0050】
図14は、第1の実施形態に係る画像形成装置102における処理手順を示すフローチャートである。図14のフローチャートは、パーソナライズデータが保持されていないユーザによってアクセスされた場合の処理を示す。
【0051】
ステップS601において、制御部205は、ユーザからのアクセスを検知すると、表示部204に認証画面400を表示させる。これにより、ユーザは可搬認証デバイス110を画像形成装置102の所定の位置に挿入し、ログインを行う。その後、制御部205は、挿入された可搬認証デバイス110からユーザ情報を取得し、認証を行う。
【0052】
続いて、ステップS602において、制御部205は、可搬認証デバイス110からデバイス情報を取得する。ここで、制御部205は、取得したデバイス情報を確認し、当該デバイス情報が自装置を示す情報であるか否かを判定する。以下では、当該デバイス情報が自装置を示さない情報である場合の処理について説明する。
【0053】
ステップS603において、制御部205は、デバイス情報に示されるデバイスに対して、図11に示すパーソナライズデータの取得要求メッセージを送信する。ここでは、画像形成装置102に対して取得要求メッセージが送信される。続いて、ステップS604において、制御部205は、図12に示す応答メッセージとして、パーソナライズデータを受信し、パーソナライズデータとその有効期限情報を格納領域に格納する。
【0054】
次に、ステップS605において、制御部205は、可搬認証デバイス110に新たなデバイス情報を更新する。ここでのデバイス情報は、画像形成装置102のIPアドレス又はホスト名となる。さらに、ステップS606において、制御部205は、表示部204に、取得したパーソナライズデータに基づいて基本操作画面を表示する。
【0055】
次に、ステップS607において、制御部205は、他のデバイスから、ステップS604で保存したパーソナライズデータの取得要求を受信したか否かを判定する。ここで、取得要求メッセージを受信している場合はステップS608に進み、受信していない場合は、ステップS607の判定を定期的に繰り返す。ステップS608において、制御部205は、応答メッセージとして、ステップS604で保存したパーソナライズデータを取得要求元に返す。
【0056】
次に、ステップS609において、制御部205は、ステップS604で保存したパーソナライズデータの有効期限が経過したか否かを判定する。ここで、当該パーソナライズデータの有効期限が経過したと判定した場合はステップS610に進み、経過していないと判定した場合はステップS609の判定を定期的に繰り返す。ステップS610において、制御部205は、有効期限を経過したパーソナライズデータを格納領域から削除する。
【0057】
なお、上述したフローチャートでは、ステップS601乃至S606におけるパーソナライズデータの取得処理と、ステップS607及びS608の自装置が保持するパーソナライズデータの応答処理と、ステップS609及びS610のパーソナライズデータにおける有効期限の監視処理とを一連の処理として示している。しかし、これらの処理は、一連の処理として実行される必要はなく、登録処理が行われた後に、登録されたパーソナライズデータに該当する上記応答処理と、監視処理とが定期的に実行されればよい。また、監視処理において、当該パーソナライズデータが削除されると、当該パーソナライズデータに対応する応答処理及び監視処理が終了する。
【0058】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理システムは、ユーザごとに固有の情報であるパーソナライズデータを格納する格納領域を備える複数の情報処理装置を備える。各情報処理装置は、可搬認証デバイスが接続されると、ユーザ情報及びパーソナライズデータが何れの情報処理装置に格納されているかを示すデバイス情報を読み出して、認証を行い、当該デバイス情報に基づいて該当するパーソナライズデータを取得する。また、上記格納領域には、ユーザにアクセスされたタイミングでパーソナライズデータが格納される。また、格納領域に格納されるパーソナライズデータは、有効期限が設定され、当該有効期限が経過すると削除される。これにより、本情報処理システムは、パーソナライズデータを管理するサーバを必要とすることなく、ユーザが頻繁に使用する情報処理装置に当該パーソナライズデータを格納することがきる。また、複数の情報処理装置に分散して、記憶されるため、各情報処理装置のメモリ資源の消費を必要最小限に抑えることができる。さらに、サーバを設けるシステムと比較して、ユーザからアクセスされた情報処理装置が当該パーソナライズデータを保持している場合は、他の情報処理装置との通信を行うことなくパーソナライズデータを取得することができ、処理負荷及びネットワーク負荷を低減することができる。
【0059】
なお、本発明は上記実施形態に限らず様々な変形が可能である。例えば、情報処理装置は、可搬認証デバイスに記憶されたデバイス情報が他の情報処理装置を示す場合に、パーソナライズデータを自装置の格納領域に格納するとともに、可搬認証デバイスのデバイス情報を自装置のデバイス情報に更新してもよい。これにより、本情報処理システムは、ユーザが最近使用した情報処理装置にパーソナライズデータを保持することができ、次回使用される際に当該ユーザのパーソナライズデータを保持している可能性が高く、より効率的にパーソナライズデータを取得することができる。
【0060】
また、上記実施形態では、パーソナライズデータを用いた処理について基本操作画面を表示部に表示する処理を例に説明した。しかし、本発明は、この処理に限らず、ユーザ固有の処理であれば、どのような処理にも対応することができる。
【0061】
<第2の実施形態>
次に、図15及び図17を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態と比較して、認証部分が異なる。具体的には、本実施形態は、第1の実施形態における可搬認証デバイス110の代わりに、ユーザが手入力により認証情報を入力する。なお、以下で説明する処理は、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0062】
図15は、第2の実施形態に係る画像形成装置の表示部204に表示される入力画面1500の一例を示す図である。図15に示すように、入力画面1500は、ユーザ名の入力欄601、パスワードの入力欄601、デバイス情報の入力欄603、及びOKキー604を含む。これらの情報は、ハードキーボードやソフトキーボードで手入力される。したがって、アクセスされた画像形成装置は、ユーザによって入力されたデバイス情報に基づいて、パーソナライズデータの取得先を認識する。
【0063】
図17は、第2の実施形態に係る画像形成装置102における処理手順を示すフローチャートである。図17のフローチャートは、図14のフローチャートと同様に、パーソナライズデータが保持されていないユーザによってアクセスされた場合の処理を示す。したがって、図14と同様の処理については、同一のステップ番号を付し、説明を省略する。即ち、以下では、ステップS701の処理についてのみ説明する。
【0064】
手入力での認証の場合、ステップS701において、制御部205は、ユーザからのアクセを検知すると、表示部204に入力画面1500を表示させる。ここで、制御部205は、入力画面1500を介して入力されたユーザ情報及びパスワードを用いて認証処理を実行する。また、制御部205は、入力画面1500を介して入力されたデバイス情報を取得する。したがって、ステップS701は、図14に示すステップS601及びステップS602の処理に相当する。
【0065】
デバイス情報を取得すると、図14に示すステップS603乃至S606の処理を実行する。しかし、本実施形態では、可搬認証デバイス110を使用していないため、ステップS605の処理は行われない。ステップS603乃至S606の処理が終了すると、第1の実施形態と同様に、ステップS607乃至S610における応答処理と、監視処理とが実行される。
【0066】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理システムは、第1の実施形態と異なり、可搬認証デバイスが使用されない場合に、ユーザ情報及びデバイス情報を入力させることを特徴とする。このように、ユーザ認証が手入力のシステムであっても、認証時にユーザ情報に加えてデバイス情報も入力させることで第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0067】
<第3の実施形態>
次に、図16及び図18を参照して、第3の実施形態について説明する。本実施形態は、上述の実施形態と異なり、パーソナライズデータを取得する際に、自装置に当該ユーザのパーソナライズデータがあるときは、優先してそのデータを用いて基本操作画面を生成する。なお、以下で説明する処理は、上述の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0068】
まず、図16を参照して、本実施形態において、パーソナライズデータの取得方法を選択するための選択画面について説明する。図16は、第3の実施形態に係る選択画面1600の一例を示す図である。
【0069】
選択画面1600は、表示欄701、Onキー702、Offキー703、及びOKキー704を含む。表示欄701には、このデバイス(画像形成装置)に保持されているデータを優先して選択するか否かをユーザに選択させるための表示である。Onキー702が選択された状態でOKキー704が押下されると、画像形成装置は、自装置に保持されているパーソナライズデータを優先して使用する。即ち、可搬認証デバイス110に他の装置のデバイス情報が記憶されていたとしても自装置のRAM208またはHDD209に記憶されている当該ユーザのパーソナライズデータの取得を優先させる。一方、Offキー703が選択された状態でOKキー704が押下されると、画像形成装置は、第1の実施形態と同様に、可搬認証デバイス110に記憶されたデバイス情報に基づいて、パーソナライズデータを取得する。
【0070】
図18は、第3の実施形態に係る画像形成装置102における処理手順を示すフローチャートである。なお、図14と同様の処理については、同一のステップ番号を付し、説明を省略する。即ち、以下では、ステップS801乃至S805の処理についてのみ説明する。
【0071】
ステップS801において、制御部205は、ユーザからのアクセスを検知すると、表示部204に認証画面400を表示させる。これにより、ユーザは可搬認証デバイス110を画像形成装置102の所定の位置に挿入し、ログインを行う。その後、制御部205は、挿入された可搬認証デバイス110からユーザ情報を取得し、認証を行う。認証が成功すると、制御部205は、さらに、表示部204に選択画面1600を表示して、ユーザにパーソナライズデータの取得先を選択させる。
【0072】
ステップS802において、制御部205は、選択画面1600を介して選択された情報が自装置を優先させる情報であるか否かを判定する。ここで、優先させない場合はステップS803に進み、優先させる場合はステップS806に進む。
【0073】
ステップS803において、制御部205は、可搬認証デバイス110からデバイス情報を取得し、ステップS804でそのデバイスからパーソナライズデータを取得する。さらに、ステップS805において、制御部205は、取得したパーソナライズデータと有効期限情報とを格納領域に格納し、処理をステップS807へ遷移させる。
【0074】
一方、ステップS802で自装置の情報を優先させると判定した場合、ステップS806において、制御部205は、自装置の格納領域に当該ユーザのパーソナライズデータが格納されているか否かを判定する。具体的には、制御部205は、ユーザ情報を検索キーワードとして格納領域の情報を検索する。ここで、当該ユーザのパーソナライズデータを保持している場合は、デバイス情報に関係なく自装置のパーソナライズデータを格納領域から取得してステップS605に進む。一方、保持していない場合はステップS803に進み、上述したステップS803乃至S805の処理を実行する。ステップS605乃至S610の処理は、第1の実施形態と同様の処理であるため、説明を省略する。
【0075】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理システムは、第1の実施形態と異なり、デバイス情報に関係なく、自装置が当該ユーザのパーソナライズデータを保持している場合は、自装置のデータを優先して取得することを特徴とする。これにより、本情報処理システムは、より効率的にパーソナライズデータを取得することができる。
【0076】
また、以上の実施形態で示したフローチャートの各ステップの全部または一部を、コンピュータ可読なメモリに記憶させ、それをコンピュータにより実行させることによって、本実施形態を実施させることも可能である。
【符号の説明】
【0077】
100,102,104:画像形成装置
101,103,105,111:格納領域
110:可搬認証デバイス
150:LAN

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザごとに固有の情報であるパーソナライズデータを記憶する記憶手段を備え、ネットワークを介して他の情報処理装置に接続された情報処理装置であって、
ユーザを認証するためのユーザ情報と、前記ネットワークに接続された複数の情報処理装置の中で何れの情報処理装置が当該ユーザに対応する前記パーソナライズデータを記憶しているかを示すデバイス情報とを記憶する可搬認証デバイスが接続された場合に、前記ユーザ情報及び前記デバイス情報を読み出す読出手段と、
前記ユーザ情報を用いて当該ユーザの認証を行う認証手段と、
前記認証手段による認証が成功した場合に、前記デバイス情報が前記他の情報処理装置を示す場合には前記ネットワークを介して該他の情報処理装置から前記パーソナライズデータを取得し、前記デバイス情報が自装置を示す場合には該当する前記パーソナライズデータを前記記憶手段から取得する取得手段と、
取得された前記パーソナライズデータに基づいて、ユーザ固有の処理を実行する実行手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記可搬認証デバイスに記憶された前記デバイス情報が前記他の情報処理装置を示す場合に、該他の情報処理装置から取得した前記パーソナライズデータを前記記憶手段に記憶し、前記可搬認証デバイスの前記デバイス情報を自装置のデバイス情報に更新する更新手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記更新手段は、
前記記憶手段に前記パーソナライズデータが記憶されていないユーザによってアクセスされると、前記パーソナライズデータの有効期限を示す有効期限情報を設定するための設定画面を前記情報処理装置の表示部に表示してユーザに設定させる設定手段と、
前記有効期限が経過すると、前記記憶手段に記憶している前記パーソナライズデータを削除する削除手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記可搬認証デバイスに前記デバイス情報が記憶されていない場合に、前記パーソナライズデータを登録するための登録画面を前記情報処理装置の表示部に表示してユーザに登録させる登録手段と、
前記パーソナライズデータが登録されると、自装置のデバイス情報を前記可搬認証デバイスに書き込む書込手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記パーソナライズデータは、前記情報処理装置の表示部に表示される表示画面の構成を示す情報であり、
前記実行手段は、
前記パーソナライズデータに基づいて、ユーザ固有の表示画面を前記情報処理装置の表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得手段は、前記デバイス情報が前記他の情報処理装置を示す場合であっても、前記記憶手段に前記パーソナライズデータが記憶されている場合には、前記記憶手段に記憶されている前記パーソナライズデータを取得することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記認証手段は、
前記可搬認証デバイスが接続されることなくユーザからアクセスされた場合に、前記ユーザ情報及び前記デバイス情報をユーザに入力させるための入力画面を前記情報処理装置の表示部に表示させる手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
ユーザごとに固有の情報であるパーソナライズデータを記憶する記憶手段を備え、ネットワークを介して他の情報処理装置に接続された情報処理装置の制御方法であって、
ユーザを認証するためのユーザ情報と、前記ネットワークに接続された複数の情報処理装置の中で何れの情報処理装置が当該ユーザに対応する前記パーソナライズデータを記憶しているかを示すデバイス情報とを記憶する可搬認証デバイスが接続された場合に、前記ユーザ情報及び前記デバイス情報を読み出すステップと、
前記ユーザ情報を用いて当該ユーザの認証を行うステップと、
前記認証が成功した場合に、前記デバイス情報が前記他の情報処理装置を示す場合には前記ネットワークを介して該他の情報処理装置から前記パーソナライズデータを取得し、前記デバイス情報が自装置を示す場合には該当する前記パーソナライズデータを前記記憶手段から取得するステップと、
取得された前記パーソナライズデータに基づいて、ユーザ固有の処理を実行するステップと
を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
請求項8に記載の制御方法の各ステップをコンピュータにより実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−191712(P2010−191712A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−35810(P2009−35810)
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】