説明

情報処理装置及び情報処理プログラム

【課題】オープンスペースの環境下であっても、情報漏洩を防ぐようにした情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置の電子情報検知手段は、電子情報を検知し、者検知手段は、前記電子情報を提示する場所にいる者を検知し、判断手段は、前記者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断し、利用者特定手段は、前記判断手段によってアクセス権を有していない者がいると判断された場合に、前記電子情報の利用者を特定し、警告手段は、前記利用者特定手段によって特定された利用者に対して、警告を発する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プレゼンテーション、会議等の直接の参加者でなくとも、その場の近くにいるために、会議等における情景が見えてきたり、その音声が聞こえてきたりすること(いわゆる漏れ聞こえの効果)は、コミュニケーションを促すことが知られている。そのため、壁で仕切られた会議室よりも、出入りが比較的自由なオープンスペースを設けることが行われている。
【0003】
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、会議に使用する文書のセキュリティを確保するとともに最適な環境変更を行うことができるようにした会議環境制御システムを提供することを目的とし、会議中文書管理装置が管理している会議中に用いられる文書に対するアクセス権及びタスク管理装置が管理している会議中に用いられるタスクに対するアクセス権に応じて、会議室環境制御装置は、視界制限装置を働かせて遮蔽装置を立設したり、入室制御装置を働かせて扉に施錠したり、音声出力切替装置を働かせて音声出力装置をスピーカからヘッドホンなどに切り替えることが開示されている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、従来では、参加人数が会議室の収容人数に大幅に満たないものであった場合、会議室の残りのスペースが無駄になっており、また、変動可能な壁(可動壁)が備え付けられている会議室、あるいは必要に応じてパーティションで部屋を仕切ることができる会議室といった資源は比較的多く存在しているが、これに対して会議室予約を行うシステムは存在していないことを課題とし、収容人数又は利用スペースを可変に設定できる施設を共有資源として管理できるスケジュール管理システムであって、利用者から施設利用予約データを取得する手段と、予約データから適切な施設を選定する手段を備え、施設予約の利用者数が予約対象施設の収容人数に満たない場合に、その余剰収容人数に対応する利用スペースを物理スペース同様に予約可能な仮想施設として登録する収容人数可変施設対応スケジュール管理システムが開示されている。
【0005】
また、例えば、特許文献3には、施設の稼働率向上を図るための新規な技術を提供することを課題とし、予約された施設利用時間の少なくとも一部に空き時間が生じたことを検出し、空き時間に関するデータを記憶装置に格納するステップと、空き時間における施設の利用を希望しているユーザの状態を、ユーザの端末から通知されたユーザの状態を表すデータに基づき確認し、ユーザからの自発的なアクションを必要とすることなく通知可能な状態であるユーザを特定し、記憶装置に格納するステップと、特定されたユーザに、施設が利用可能となったことをユーザからの自発的なアクションが不要な通知手段により通知するステップとを含む。このようにすることにより、空き時間が発生したことを遅滞なく確実にユーザに知らせることが可能となることが開示されている。
【特許文献1】特開2006−106890号公報
【特許文献2】特開2003−114962号公報
【特許文献3】特開2004−318668号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、オープンスペースであっても、会議等における情報漏洩防止のために、遮蔽装置等を動的に設けたりして、閉じられた空間を作ること等が行われているが、コストがかかり、オープンスペースの利用目的に合致しないものである。
本発明は、オープンスペースの環境下であっても、情報漏洩を防ぐようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、電子情報を検知する電子情報検知手段と、前記電子情報を提示する場所にいる者を検知する者検知手段と、前記者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によってアクセス権を有していない者がいると判断された場合に、前記電子情報の利用者を特定する利用者特定手段と、前記利用者特定手段によって特定された利用者に対して、警告を発する警告手段を具備することを特徴とする情報処理装置である。
【0008】
請求項2の発明は、電子情報を検知する電子情報検知手段と、前記電子情報を提示する場所から離れた者を検知する第1の者検知手段と、前記電子情報を提示する場所にいる者を検知する第2の者検知手段と、前記第1の者検知手段によって離れた者が検知された後であって、前記第2の者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によってアクセス権を有していない者がいると判断された場合に、前記電子情報の利用者を特定する利用者特定手段と、前記利用者特定手段によって特定された利用者に対して、警告を発する警告手段を具備することを特徴とする情報処理装置である。
【0009】
請求項3の発明は、電子情報を検知する電子情報検知手段と、前記電子情報を提示する場所に訪れる者を検知する者検知手段と、前記者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によってアクセス権を有していないと判断された場合は、前記者は前記場所への入所ができないように管理する入所管理手段を具備することを特徴とする情報処理装置である。
【0010】
請求項4の発明は、前記入所管理手段は、前記判断手段によってアクセス権を有していると判断された場合は、前記者は前記場所への入所ができるように管理することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置である。
【0011】
請求項5の発明は、前記者検知手段は、複数人の者を検知し、前記入所管理手段は、前記判断手段によってアクセス権を有している者がいないと判断された場合は、前記者は前記場所への入所ができないように管理することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置である。
【0012】
請求項6の発明は、前記者検知手段は、複数人の者を検知し、前記入所管理手段は、前記判断手段によってアクセス権を有している者がいると判断された場合は、前記者は前記場所への入所ができるように管理することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置である。
【0013】
請求項7の発明は、コンピュータを、電子情報を検知する電子情報検知手段と、前記電子情報を提示する場所にいる者を検知する者検知手段と、前記者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によってアクセス権を有していない者がいると判断された場合に、前記電子情報の利用者を特定する利用者特定手段と、前記利用者特定手段によって特定された利用者に対して、警告を発する警告手段として機能させることを特徴とする情報処理プログラムである。
【0014】
請求項8の発明は、コンピュータを、電子情報を検知する電子情報検知手段と、前記電子情報を提示する場所から離れた者を検知する第1の者検知手段と、前記電子情報を提示する場所にいる者を検知する第2の者検知手段と、前記第1の者検知手段によって離れた者が検知された後であって、前記第2の者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によってアクセス権を有していない者がいると判断された場合に、前記電子情報の利用者を特定する利用者特定手段と、前記利用者特定手段によって特定された利用者に対して、警告を発する警告手段として機能させることを特徴とする情報処理プログラムである。
【0015】
請求項9の発明は、コンピュータを、電子情報を検知する電子情報検知手段と、前記電子情報を提示する場所に訪れる者を検知する者検知手段と、前記者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によってアクセス権を有していないと判断された場合は、前記者は前記場所への入所ができないように管理する入所管理手段として機能させることを特徴とする情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の情報処理装置によれば、オープンスペースの環境下であっても、情報漏洩を防ぐことができる。
【0017】
請求項2の情報処理装置によれば、オープンスペースの環境下であって、その場から離れる人がいるときにも、情報漏洩を防ぐことができる。
【0018】
請求項3の情報処理装置によれば、電子情報を提示する場所に訪れる者に対して情報漏洩を防ぐことができる。
【0019】
請求項4の情報処理装置によれば、請求項3の情報処理装置による効果に加え、アクセス権のある者は電子情報を提示する場所に訪れることができる。
【0020】
請求項5の情報処理装置によれば、電子情報を提示する場所に訪れる者が複数人である場合であっても、情報漏洩を防ぐことができる。
【0021】
請求項6の情報処理装置によれば、電子情報を提示する場所に訪れる者が複数人である場合であっても、アクセス権のある者がいるときは電子情報を提示する場所に訪れることができる。
【0022】
請求項7の情報処理プログラムによれば、オープンスペースの環境下であっても、情報漏洩を防ぐことができる。
【0023】
請求項8の情報処理プログラムによれば、オープンスペースの環境下であって、その場から離れる人がいるときにも、情報漏洩を防ぐことができる。
【0024】
請求項9の情報処理プログラムによれば、電子情報を提示する場所に訪れる者に対して情報漏洩を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。
【0026】
本実施の形態は、オープンスペースにて利用され、オープンスペースを利用しているときに情報が漏れ聞こえてほしい人にはその機会を与え、そうでない人には機会を与えないように促す。また、漏れ聞こえてほしくない人が居る場合には、警告(忠告、注意喚起、アドバイス等を含む)を発するものである。
つまり、オープンスペースで利用される電子情報であるオブジェクト(利用者が用いる電子情報をいい、具体的には電子文書、その紙文書の内容を特定できる電子情報を記憶しているRFID(Radio Finder IDentification)が付された紙文書等がある)のアクセス権と、オープンスペースを利用している利用者情報を用いて、そのオブジェクトを利用している利用者に対して、オープンスペースの状態(そのオブジェクトに対して、オープンスペースにいる人はアクセス権を有しているか否かの状態)を知らせる。なお、オープンスペースとは、壁等の間仕切りがない、少ない又はその間仕切りが薄いものである空間、場所をいう。具体例については、図2を用いて後述する。また、そのオープンスペースでは、オブジェクトが提示される。なお、提示とは表示のみに限らない。例えば、そのオブジェクトがテキスト、画像等のデータであればディスプレイ装置等に表示することであり、そのオブジェクトが音声等のデータであればスピーカ等から音声を出力することである。なお、本実施の形態では、表示を主に例示する。また、アクセス権(access authority、access right)とは、あるサブジェクト(subject)が、特定の型の操作を行うために、特定のオブジェクトにアクセスするための許可をいう。サブジェクトとは、オブジェクトにアクセスできる能動的エンティティをいう。例えば、アクセス権として、電子文書の利用者に対する読み出し権等がある。
【0027】
本実施の形態は、図1に示すように、オープンスペース状態表示モジュール110、オープンスペース利用者検知モジュール120、オブジェクト検知モジュール130、オープンスペース状態表示制御モジュール140、オブジェクト利用状況判定モジュール150、オブジェクト管理モジュール160を有している。また、テーブル設置装置100は、オープンスペース状態表示モジュール110、オープンスペース利用者検知モジュール120、オブジェクト検知モジュール130を有している。そして、各モジュールは、それぞれ互いに接続されている。
【0028】
テーブル設置装置100は、オープンスペース内にあるテーブル等に設置されている。
オープンスペース状態表示モジュール110は、オープンスペース状態表示制御モジュール140からの制御によって、警告を発する。警告を発する専用の装置であってもよいし、他のものを提示することもできるものであってもよい。例えば、ランプ、オブジェクトを表示するディスプレイ装置等である。
オープンスペース利用者検知モジュール120は、オープンスペースの新たな利用者を検知する。例えば、カードリーダー等(接触型、非接触型を問わない)である。利用者はその人を識別する情報(ID(IDentification data)、名前等)が含まれているICカード等を有しており、カードリーダー等はそのICカード等から利用者識別情報を読み出す。
また、オープンスペース利用者検知モジュール120は、オープンスペースから離れた利用者(退出者ともいう)を検知するようにしてもよい。例えば、離れる利用者は、先に示したカードリーダーから自分のICカードを引き抜く。オープンスペース利用者検知モジュール120は、検知できなくなったICカードに基づいて、離れた利用者を検知する。
また、オープンスペース利用者検知モジュール120は、オープンスペースに訪れる利用者(入所者ともいう)を検知するようにしてもよい。例えば、オープンスペースのドアの近辺又はオープンスペースにつながる廊下等に設置されたカードリーダー等であり、利用者がオープンスペースに近づくとICカード等から利用者識別情報を読み出す。
また、オープンスペース利用者検知モジュール120は、1人の利用者を検知できるようなものであってもよいし、複数人の利用者を検知できるようなものであってもよい。
【0029】
オブジェクト検知モジュール130は、オープンスペースで利用者が利用するオブジェクトを検知する。例えば、オブジェクトを提示しているプログラムに問い合わせ、そのオブジェクトを識別する情報を得る。また、利用者が有しているオブジェクトである紙文書に付されているRFIDを検知し、そのオブジェクトを識別する情報を得るようにしてもよい。
オープンスペース状態表示制御モジュール140は、オブジェクト利用状況判定モジュール150からの指示に従って、その指示されている利用者に近いオープンスペース状態表示モジュール110が警告を発するように制御する。
【0030】
オブジェクト利用状況判定モジュール150は、オープンスペース内で利用されているオブジェクトとそのアクセス権、オープンスペース利用者検知モジュール120によって検知されたユーザを取得する。
そして、オープンスペース利用者検知モジュール120によって検知された利用者は、オブジェクト検知モジュール130によって検知されたオブジェクトに対するアクセス権を有しているか否かを、オブジェクト管理モジュール160を用いて判断する。次に、アクセス権を有していない利用者がいると判断された場合に、そのオブジェクトの利用者を特定する。そして、その特定された利用者に対して警告を発するようにオープンスペース状態表示制御モジュール140に対して指示を行う。
【0031】
また、オープンスペース利用者検知モジュール120によって退出者が検知された後であって、オープンスペース利用者検知モジュール120によって検知されているオープンスペースにいる者は、オブジェクト検知モジュール130によって検知されたオブジェクトに対するアクセス権を有しているか否かを判断する。次に、アクセス権を有している者がいないと判断された場合に、オブジェクトの利用者を特定する。そして、その特定された利用者に対して警告を発する(警告を発し続けることを含む)ようにオープンスペース状態表示制御モジュール140に対して指示を行う。
また、オープンスペース利用者検知モジュール120によって検知された入所者は、オブジェクト検知モジュール130によって検知されたオブジェクトに対するアクセス権を有しているか否かを判断する。次に、アクセス権を有していないと判断された場合は、入所者はオープンスペースへの入所ができないよう管理するようにしてもよい。つまり、その入所者に対してオープンスペースのドアを開けないように制御してもよい。
また、アクセス権を有していると判断された場合は、その入所者はオープンスペースへの入所ができるよう管理するようにしてもよい。つまり、その入所者に対してオープンスペースのドアを開けるように制御してもよい。
【0032】
また、オープンスペース利用者検知モジュール120によって複数人が検知された場合であって、アクセス権を有している者がその中にいないと判断された場合は、入所者はオープンスペースへの入所ができないよう管理するようにしてもよい。
また、オープンスペース利用者検知モジュール120によって複数人が検知された場合であって、アクセス権を有している者がいると判断された場合は、入所者はオープンスペースへの入所ができるよう管理するようにしてもよい。
【0033】
オブジェクト管理モジュール160は、そのオープンスペースで利用されているオブジェクトを管理している。ここで、管理とは、そのオブジェクトを記憶、読み出し、書き込み等を行うこと、さらに、そのオブジェクトのアクセス権も記憶すること、又は、その履歴を記憶すること等をいう。
【0034】
図2は、本実施の形態が利用されるオープンスペースの例を示す説明図である。
オープンスペース210内には、打ち合わせ等ができる空間であって、間仕切りのないテーブル220A、220B、220Cが複数ある。それぞれのテーブル220では、利用者とそこで利用されるオブジェクトが検知される。これらの他に、電子白板(電子情報を提示でき、電子的な書き込み等が行えるもの)、プロジェクタ等があってもよい。
【0035】
図3は、本実施の形態を具体化した場合の利用形態を示す説明図である。
テーブル220には、オブジェクト表示入力モジュール310、利用者ICカードリーダー320が設置されている。オブジェクト制限システム300は、制御モジュール330、利用者DB340、オブジェクトDB350、オブジェクト利用状況記憶モジュール360を有している。オブジェクト表示入力モジュール310及び利用者ICカードリーダー320は、制御モジュール330に接続されている。制御モジュール330は、オブジェクト表示入力モジュール310、利用者ICカードリーダー320に接続されており、利用者DB340、オブジェクトDB350、オブジェクト利用状況記憶モジュール360にアクセスする。
【0036】
オブジェクト表示入力モジュール310は、オープンスペース状態表示モジュール110、オブジェクト検知モジュール130に該当し、オブジェクト表示入力モジュール310に表示されているオブジェクトを検知すること、テーブル220に置かれるRFID付きの紙文書等を検知すること、また、それらのオブジェクトに対してアクセス権を有していない人がいること(又はいないこと)を、そのオブジェクト利用者に知らせるための提示を行う。具体的には、例えば、テーブル220に組み込まれたRFID検知機器付きの液晶ディスプレイ等が該当する。
利用者ICカードリーダー320は、オープンスペース利用者検知モジュール120に該当し、テーブル220を利用する人が自分のICカードを利用者ICカードリーダー320にかざすことによって利用者識別情報を検知する。
【0037】
オブジェクト制限システム300は、テーブル220に対応して設置されており、複数のテーブル220に対して設置されていてもよいし、各々のテーブル220に設置されていてもよい。ただし、オブジェクト制限システム300が各々のテーブル220に設置されている場合は、他のテーブル220に設置されているオブジェクト制限システム300と通信を行い、他のテーブル220の利用者情報を得るようにする。
制御モジュール330は、オープンスペース状態表示制御モジュール140、オブジェクト利用状況判定モジュール150、オブジェクト管理モジュール160に該当し、特に、オブジェクト管理モジュール160は制御モジュール330、オブジェクトDB350に該当し、オブジェクト利用状況判定モジュール150は制御モジュール330、オブジェクト利用状況記憶モジュール360に該当する。
利用者DB340は利用者に関する情報を記憶しており、オブジェクトDB350はオブジェクト情報(オブジェクトそのもの、オブジェクトのアクセス権リスト等の付属属性等)を記憶しており、オブジェクト利用状況記憶モジュール360はオブジェクトの利用履歴等を記憶する。
【0038】
制御モジュール330は、利用者ICカードリーダー320によって検知された利用者を利用者DB340を用いて確認し、オブジェクト表示入力モジュール310によって検知されたオブジェクトをオブジェクトDB350を用いて確認、読み出し、提示等の処理を行い、そのオブジェクトに対する利用者の利用状況をオブジェクト利用状況記憶モジュール360に格納等する。また、オブジェクトのアクセス権情報を用いて、オブジェクト表示入力モジュール310に提示されているオブジェクトにアクセス権のない利用者が近くにいないかを確認し、いる場合はそのオブジェクトの利用者がいるテーブル220のオブジェクト表示入力モジュール310に、その旨を警告として提示する。利用者が近くにいるか否かの判断は、全てのテーブル220の利用者ICカードリーダー320によって検知された利用者を用いるようにしてもよいし、対象としているテーブル220の近辺(例えば、予め定められたテーブル220)のテーブル220の利用者ICカードリーダー320によって検知された利用者を用いるようにしてもよい。
【0039】
図4は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS402では、オブジェクト検知モジュール130がオブジェクト表示入力モジュール310に提示されているオブジェクト、又はテーブル220に置かれているオブジェクトを検知する。
ステップS404では、オープンスペース利用者検知モジュール120、つまり利用者ICカードリーダー320(オブジェクトが表示等されているテーブル220、その他のテーブル220に設置されているものを含む)が、利用者を検知する。
ステップS406では、オブジェクト利用状況判定モジュール150が、他の利用者(そのオブジェクトを利用している利用者以外の利用者)は、ステップS402で検知されたオブジェクトへのアクセス権があるか否かを判断する。かかる判断において、アクセス権がない場合(N)はステップS410へ進み、それ以外の場合(Y)はステップS408へ進む。
ステップS408では、そのオブジェクトを見てはいけない人(つまり、アクセス権のない人)は、付近にはいないことを表しているので、何もしない(特別な提示はしない)。
ステップS410では、オブジェクト利用状況判定モジュール150が、そのオブジェクトの利用者を特定する。例えば、そのオブジェクトを提示するためのプログラムを起動した利用者を利用者DB340、オブジェクトDB350、オブジェクト利用状況記憶モジュール360を用いて特定する。
ステップS412では、オブジェクト利用状況判定モジュール150が、ステップS410で特定された利用者に対して警告を発するようにオープンスペース状態表示制御モジュール140に対して指示を行う。オープンスペース状態表示制御モジュール140が、その指示に従って警告をオブジェクト表示入力モジュール310に提示する。
【0040】
図5は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。図4に示したフローチャートのステップS412での処理がなされて、警告が発せられている状態において、退出者が出た場合の処理である。したがって、オープンスペース利用者検知モジュール120は、既に退出者を検知する前の利用者(退出者を含めた利用者全員)を検知している。
ステップS502では、オープンスペース利用者検知モジュール120が、利用者ICカードリーダー320(オブジェクトが表示等されているテーブル220、その他のテーブル220に設置されているものを含む)によって、退出者を検知する。
ステップS504では、オブジェクト検知モジュール130がオブジェクト表示入力モジュール310に提示されているオブジェクト、又はテーブル220に置かれているオブジェクトを検知する。
ステップS506では、オブジェクト利用状況判定モジュール150が、オープンスペースに残っている全ての利用者(退出者はおらず、そのオブジェクトを利用している利用者以外の利用者)は、ステップS504で検知されたオブジェクトへのアクセス権があるか否かを判断する。かかる判断において、アクセス権がない場合(N)はステップS510へ進み、それ以外の場合(Y)はステップS508へ進む。
ステップS508では、全ての利用者がアクセス権のある状態であるので、そのオブジェクトの利用者を特定した上で、ステップS412で発せられた警告を消去する。
ステップS510では、まだアクセス権のない者がいる状態であるので、そのオブジェクトの利用者を特定した上で、ステップS412で発せられた警告を継続する。
【0041】
図6は、本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。テーブル220Aを利用している途中で、テーブル220Aに隣接しているテーブル220Bに他の利用者がきた状態を示している。
(1)ICカード610Aを有している利用者が、テーブル220Aを利用するために、ICカード610Aを利用者ICカードリーダー320Aにかざして利用者情報を読み込ませる(図6(a)参照)。
(2)利用者DB340を用いて、ICカード610Aの利用者を特定する(図6(b)参照)。
【0042】
(3)テーブル220Aにオブジェクトを提示させるための利用者の指示(例えば、電子文書の選択等)が行われる(図6(c)参照)。
(4)オブジェクトDB350からオブジェクトを読み出し、オブジェクト表示入力モジュール310Aに提示する。また、表示したオブジェクトを利用者情報とともにオブジェクト利用状況記憶モジュール360に格納する。なお、ここでは、他に利用者がいない(全ての利用者がそのオブジェクトに対してアクセス権がある状態)ので、警告は発せられていない(図6(d)参照)。なお、図面では、警告が発せられていない状態を格子縞で表し、警告が発せられている状態を黒の塗りつぶしで表す。
【0043】
(5)テーブル220Aに隣接しているテーブル220Bで、別の利用者がICカード610Bを利用者ICカードリーダー320Bにかざして利用者情報を読み込ませる(図6(e)参照)。そして、利用者DB340を用いて、ICカード610Bの利用者を特定する。
(6)オブジェクト利用状況判定モジュール150が、オブジェクト利用状況記憶モジュール360を用いてオープンスペース内で利用されているオブジェクトのアクセス権を確認する。アクセス権がない者がいれば(この場合、ICカード610Bの所有者である利用者)、そのオブジェクトを利用している利用者の表示画面(この場合、オブジェクト表示入力モジュール310A)に警告を発するように制御する(図6(f)参照)。
【0044】
図7は、本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。つまり、テーブル220Aの利用者2人と、テーブル220Bの利用者2人は、テーブル220A及びテーブル220Bで利用されているオブジェクトに対して、アクセス権を有している。つまり、アクセス権として問題のないオブジェクトが利用されている場合は、オブジェクト表示入力モジュール310A、310Bには警告は発せられておらず、自由に議論が行われる。
【0045】
図8は、本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。つまり、テーブル220Aで利用されているオブジェクト810A(例えば、ノートパソコンに表示されている電子文書等)に対して、テーブル220Bの利用者のいずれか又は2人はアクセス権を有していない場合は、テーブル220Aのオブジェクト表示入力モジュール310Aには警告が発せられる。また、テーブル220Bで利用されているオブジェクトに対して、テーブル220Aの2人もアクセス権を有しているので、オブジェクト表示入力モジュール310Bには警告は発せられていない。
【0046】
図9は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。オープンスペースには、ゲートがあり、そのゲートは、オープンスペース内で利用されているオブジェクトに対して入所者がアクセス権を有しているか否かによって開閉されるものである。
ステップS902では、オープンスペース利用者検知モジュール120が、オープンスペースへの入所者を検知する。
ステップS904では、オブジェクト検知モジュール130がオブジェクト表示入力モジュール310に提示されているオブジェクト、又はテーブル220に置かれているオブジェクトを検知する。
ステップS906では、オブジェクト利用状況判定モジュール150が、ステップS902で検知された利用者は、ステップS904で検知されたオブジェクトへのアクセス権があるか否かを判断する。かかる判断において、アクセス権がない場合(N)はステップS910へ進み、それ以外の場合(Y)はステップS908へ進む。
ステップS908では、その入所者がオープンスペースへ入れるようにゲートを開く。
ステップS910では、その入所者はオープンスペースへ入れないようにゲートを閉じたままにする。
【0047】
図10は、本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。図9で示したフローチャートのステップS908の場合を示している。つまり、既に、テーブル220Aにおいて、オブジェクトは利用されており、そのときに入所者1010はテーブル220Bを利用するためにオープンスペースに訪れようとしている。入所者1010は、そのオブジェクトへのアクセス権を有しているので、入所許可表示装置1020は許可表示を行い、オープンスペースのゲートが開かれる。
【0048】
図11は、本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。図9で示したフローチャートのステップS910の場合を示している。つまり、既に、テーブル220Aにおいて、オブジェクト810Aは利用されており、そのときに入所者1110はテーブル220Bを利用するためにオープンスペースに訪れようとしている。入所者1110は、そのオブジェクト810Aへのアクセス権を有していないので、入所許可表示装置1020は禁止表示を行い、オープンスペースのゲートは閉じたままである。また、オブジェクト810Aを利用しているテーブル220Aのオブジェクト表示入力モジュール310Aには警告が発せられる。そして、そのオブジェクト810Aが閉じられる等してオブジェクト810Aの提示がなくなる又は入所者1110がアクセス権を有しているオブジェクトのみが提示されている状態になれば、入所許可表示装置1020は許可表示を行い、オープンスペースのゲートが開かれる。
【0049】
図12は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。図9で示したフローチャートと異なるのは、入所者が複数人の場合になっていることである。
ステップS1202では、オープンスペース利用者検知モジュール120が、オープンスペースへの複数人の入所者を検知する。
ステップS1204では、オブジェクト検知モジュール130がオブジェクト表示入力モジュール310に提示されているオブジェクト、又はテーブル220に置かれているオブジェクトを検知する。
ステップS1206では、オブジェクト利用状況判定モジュール150が、ステップS1202で検知された複数人の利用者は、ステップS1204で検知されたオブジェクトへのアクセス権がある者がいるか否かを判断する。かかる判断において、アクセス権を有している者がいない場合(N)はステップS1210へ進み、それ以外の場合(Y)はステップS1208へ進む。
ステップS1208では、その複数人の入所者がオープンスペースへ入れるようにゲートを開く。
ステップS1210では、その複数人の入所者はオープンスペースへ入れないようにゲートを閉じたままにする。
【0050】
図13は、本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。図12で示したフローチャートのステップS1208の場合を示している。つまり、既に、テーブル220Aにおいて、オブジェクトは利用されており、そのときに入所者1110等(図13では、既に入所者の一部はテーブル220Bに着席している)はテーブル220Bを利用するためにオープンスペースに訪れようとしている。入所者1110等の一部の者は、そのオブジェクトへのアクセス権を有していないが、一部の者は有している場合であって、入所許可表示装置1020は許可表示を行い、オープンスペースのゲートが開かれる。また、オブジェクト810Aを利用しているテーブル220Aのオブジェクト表示入力モジュール310Aには警告が発せられる。なお、図13では、テーブル220Bで利用されているオブジェクト1310Bに対して、テーブル220Aの利用者はアクセス権を有していないので、オブジェクト表示入力モジュール310Bにも警告が発せられている。
【0051】
図14は、本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。入所者として、通信回線を介して、オープンスペースが使えるか否かを問い合わせる者も含めた場合を示している。つまり、端末利用者1410は、問い合わせシステムに対して、オープンスペースが利用できるか否かを端末1420を用いて問い合わせる。その場合、オープンスペース内で提示されているオブジェクト(図14の場合、テーブル220Aで提示されているオブジェクト)に対して、端末利用者1410がアクセス権を有していれば、オープンスペースは使える旨の返信が行われ、アクセス権を有していなければ、オープンスペースは使えない旨の返信が行われる。
なお、オープンスペース利用者検知モジュール120は、その問い合わせシステムにおいて端末利用者1410を検知する。オブジェクト利用状況判定モジュール150は、入所ができないように管理すること、つまり、オープンスペースは使えない旨の返信を行い、又は、入所ができるように管理すること、つまり、オープンスペースは使える旨の返信を行う。
【0052】
なお、本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、図15に例示するように、一般的なコンピュータであり、具体的にはパーソナルコンピュータ、サーバーとなり得るコンピュータ等である。オープンスペース状態表示モジュール110、オープンスペース利用者検知モジュール120、オブジェクト検知モジュール130、オープンスペース状態表示制御モジュール140、オブジェクト利用状況判定モジュール150等のプログラムを実行するCPU1501(この例では演算部としてCPUを用いた)と、そのプログラムやデータを記憶するRAM1502と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM1503と、補助記憶装置であるHD1504(例えばハードディスクを用いることができる)と、キーボード、マウス等のデータを入力する入力装置1506と、CRTや液晶ディスプレイ等の出力装置1505と、通信ネットワークと接続するための通信回線インタフェース1507(例えばネットワークインタフェースカードを用いることができる)、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス1508により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。
【0053】
前述の実施の形態のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、本ハードウェア構成のシステムにソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、前述の実施の形態が実現される。
なお、図15に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図15に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図15に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
【0054】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図2】本実施の形態が利用されるオープンスペースの例を示す説明図である。
【図3】本実施の形態を具体化した場合の利用形態を示す説明図である。
【図4】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【図5】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。
【図7】本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。
【図8】本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。
【図9】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。
【図11】本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。
【図12】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。
【図14】本実施の形態による具体的な処理例を示す説明図である。
【図15】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0056】
100…テーブル設置装置
110…オープンスペース状態表示モジュール
120…オープンスペース利用者検知モジュール
130…オブジェクト検知モジュール
140…オープンスペース状態表示制御モジュール
150…オブジェクト利用状況判定モジュール
160…オブジェクト管理モジュール
210…オープンスペース
220…テーブル
300…オブジェクト制限システム
310…オブジェクト表示入力モジュール
320…利用者ICカードリーダー
330…制御モジュール
340…利用者DB
350…オブジェクトDB
360…オブジェクト利用状況記憶モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子情報を検知する電子情報検知手段と、
前記電子情報を提示する場所にいる者を検知する者検知手段と、
前記者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によってアクセス権を有していない者がいると判断された場合に、前記電子情報の利用者を特定する利用者特定手段と、
前記利用者特定手段によって特定された利用者に対して、警告を発する警告手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
電子情報を検知する電子情報検知手段と、
前記電子情報を提示する場所から離れた者を検知する第1の者検知手段と、
前記電子情報を提示する場所にいる者を検知する第2の者検知手段と、
前記第1の者検知手段によって離れた者が検知された後であって、前記第2の者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によってアクセス権を有していない者がいると判断された場合に、前記電子情報の利用者を特定する利用者特定手段と、
前記利用者特定手段によって特定された利用者に対して、警告を発する警告手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
電子情報を検知する電子情報検知手段と、
前記電子情報を提示する場所に訪れる者を検知する者検知手段と、
前記者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によってアクセス権を有していないと判断された場合は、前記者は前記場所への入所ができないように管理する入所管理手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
前記入所管理手段は、前記判断手段によってアクセス権を有していると判断された場合は、前記者は前記場所への入所ができるように管理する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記者検知手段は、複数人の者を検知し、
前記入所管理手段は、前記判断手段によってアクセス権を有している者がいないと判断された場合は、前記者は前記場所への入所ができないように管理する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記者検知手段は、複数人の者を検知し、
前記入所管理手段は、前記判断手段によってアクセス権を有している者がいると判断された場合は、前記者は前記場所への入所ができるように管理する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータを、
電子情報を検知する電子情報検知手段と、
前記電子情報を提示する場所にいる者を検知する者検知手段と、
前記者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によってアクセス権を有していない者がいると判断された場合に、前記電子情報の利用者を特定する利用者特定手段と、
前記利用者特定手段によって特定された利用者に対して、警告を発する警告手段
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項8】
コンピュータを、
電子情報を検知する電子情報検知手段と、
前記電子情報を提示する場所から離れた者を検知する第1の者検知手段と、
前記電子情報を提示する場所にいる者を検知する第2の者検知手段と、
前記第1の者検知手段によって離れた者が検知された後であって、前記第2の者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によってアクセス権を有していない者がいると判断された場合に、前記電子情報の利用者を特定する利用者特定手段と、
前記利用者特定手段によって特定された利用者に対して、警告を発する警告手段
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項9】
コンピュータを、
電子情報を検知する電子情報検知手段と、
前記電子情報を提示する場所に訪れる者を検知する者検知手段と、
前記者検知手段によって検知された者は、前記電子情報検知手段によって検知された電子情報に対するアクセス権を有しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によってアクセス権を有していないと判断された場合は、前記者は前記場所への入所ができないように管理する入所管理手段
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−217527(P2009−217527A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−60394(P2008−60394)
【出願日】平成20年3月11日(2008.3.11)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】