説明

情報処理装置及び情報処理方法

【課題】筐体の開き角に応じた好適な処理を実行できる情報処理装置及び情報処理方法の提供。
【解決手段】本実施形態に係る情報処理装置は、接続部材と、第1筐体と、第2筐体と、表示パネルとを備える。第1筐体は、接続部材に対して第1軸周りに回動可能に接続される。第2筐体は、接続部材に対して第1軸と平行な第2軸周りに回動可能に接続される。表示パネルは、第1筐体に設けられ、第1筐体の接続部材に対する第1回動角度と、第2筐体の接続部材に対する第2回動角度との両方に応じた画像を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ラップトップ型コンピュータや折り畳み型携帯電話では、2つの筐体がヒンジ等により接続される。そして当該2つの筐体のうち一方に表示画面が設けられる。ここで、2筐体の接続形態としては、例えば2つの筐体を1軸のヒンジにより接続する形態や、2つの筐体の一方と接続用筐体とをヒンジで接続し、当該接続用筐体と他方の筐体とを別軸のヒンジで接続する2軸ヒンジの形態等が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−243360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ヒンジ等の接続部品により2筐体が接続されている場合には、当該筐体の開き角に応じた好適な処理を実行できることが好ましい。
そこで本発明の実施形態は、筐体の開き角に応じた好適な処理を実行できる情報処理装置及び情報処理方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本実施形態に係る情報処理装置は、接続部材と、第1筐体と、第2筐体と、表示パネルとを備える。第1筐体は、接続部材に対して第1軸周りに回動可能に接続される。第2筐体は、接続部材に対して第1軸と平行な第2軸周りに回動可能に接続される。表示パネルは、第1筐体に設けられ、第1筐体の接続部材に対する第1回動角度と、第2筐体の接続部材に対する第2回動角度との両方に応じた画像を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】実施形態に係るコンピュータの外観例を示す図。
【図2】実施形態に係るコンピュータの接続機構例を示す図。
【図3】実施形態に係るコンピュータのシステム構成例を示す図。
【図4】実施形態に係るコンピュータの機能ブロック例を示す図。
【図5】実施形態に係るコンピュータが表示する画面例を示す図。
【図6】実施形態に係るコンピュータが表示する画面例を示す図。
【図7】実施形態に係るコンピュータによる画面表示に係る処理フロー例を示す図。
【図8】他の実施形態に係るコンピュータの外観例及び機構例を示す図。
【図9】他の実施形態に係るコンピュータによる画面表示に係る処理フロー例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置の外観例を示す図である。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば折畳み型のコンピュータ100として実現される。コンピュータ100は、第1筐体110、第2筐体120、接続部130、第1表示パネル150、第1タッチパネル150a、第2表示パネル160、第2タッチパネル160a等を備える。
【0008】
ここで第1筐体110と第2筐体120とは接続部130を介して接続されている。即ち、第1筐体110と接続部130とは軸301aを軸とするシャフト330aを介して回動可能に接続され、第2筐体120と接続部130とは軸301bを軸とするシャフト330bを介して回動可能に接続される。接続部130は、第1筐体110が接続部130に対して閉じた状態にある場合に、第1筐体110の外面110aと連なる側面部130aを有する。また同様に接続部130は、第2筐体120が接続部130に対して閉じた状態にある場合に、第2筐体120の外面120aと連なる側面部130bを有する。そして接続部130は、第1筐体110及び第2筐体120が図1(A)のように閉じられた状態の場合に、当該第1筐体110及び第2筐体120から離れる方向に対して延びた形状を有する。
【0009】
第1表示パネル150は、第1筐体110の、第1筐体110及び第2筐体120が閉じた場合に第2筐体120に対向する面に設けられる。第1タッチパネル150aは第1表示パネル150上に重ねて設けられる。そして第1表示パネル150は画像を表示し、第1タッチパネル150aは、第1表示パネル150に表示された画像に対するコンピュータ100外からのタッチ操作入力を検出して受け付ける。また第2表示パネル160は、第2筐体120の、第1筐体110及び第2筐体120が閉じた場合に第1筐体110に対向する面に設けられる。第2タッチパネル160aは第2表示パネル160上に重ねて設けられる。そして第2表示パネル160は画像を表示し、第2タッチパネル160aは、第2表示パネル160に表示された画像に対するコンピュータ100外からのタッチ操作入力を検出して受け付ける。
【0010】
また、第1筐体110には、コンピュータ100に対する電源ON/OFF操作を受ける電源ボタン212が、第2筐体120には、コンピュータ100に対する表示モード切替操作を受けるモード切替ボタン213が設けられている。なおモード切替ボタン213については後述する。
【0011】
第1筐体110及び第2筐体120は、接続部130に対して様々な角度の状態をとることができる。例えば図1(A)に示すように、第1筐体110及び第2筐体120を閉じた状態や、図1(B)に示すように、第1筐体110と第2筐体120とが接続部130に対して略同一の角度で開いた状態、また、図1(C)に示すように、第1筐体110と第2筐体120とが接続部130に対して異なる角度で開いた状態をとることができる。そして図1(B)に示した状態にある場合にコンピュータ100は、第1筐体110の端部110bと、第2筐体120の端部120bと、接続部130の端部130cとが外部設置平面上に接する構造となっている。
【0012】
ここで第1筐体110と接続部130とを接続する接続機構300(図1には不図示)には、第1筐体110の接続部130に対する開き角を検出する角度検出モジュール208aが設けられる。同様に第2筐体120と接続部130とを接続する接続機構300には、第2筐体120の接続部130に対する開き角を検出する角度検出モジュール208bが設けられる。つまり角度検出モジュール208a及び208bは、例えば図1(A)乃至(C)に示すような、第1筐体110及び第2筐体120の様々な開き状態を検出することができる。
【0013】
次に図2(A)及び(B)を参照して、第1筐体110と第2筐体120と接続部130とを接続する接続機構300を説明する。接続機構300は、ベース310a、ベース320、シャフト330a、キャップ340a、キャップ350a、バネ360a、ギア370a、ギア380a、ベース310b、シャフト330b、キャップ340b、キャップ350b、バネ360b、ギア370b、ギア380b等を備える。
【0014】
まず、第1筐体110側に係る構成を説明する。ベース310aは第1筐体110に固定され、ベース320は接続部130に固定される。また、ベース320は、接続部130に固定される固定部分320aと、固定部分320から起立した起立部分320bとを含む。シャフト330aは、ベース310aに固定され、起立部分320bに対して軸301a周りに回動可能に接続される。またキャップ340aはシャフト330aの起立部分320b側の一端に取り付けられる。
【0015】
キャップ350aは起立部分320bに対して回動可能に設けられる。キャップ350aには、コイルバネ360aが巻きつけられ、当該コイルバネ360aの一端がキャップ350aに、他端が角度検出モジュール208aに固定される。
【0016】
ここで、キャップ340aにはギア370aが、キャップ350aにはギア380aが固定される。そしてギア370aとギア380aとは互いに噛み合うように設けられる。つまり、第1筐体110が軸301a周りに回動する場合、当該第1筐体110に接続されるベース310aに接続されたギア380aは、当該回動の力をギア370aに伝達させる。そしてギア370aに接続されたキャップ350aが回動すると、当該キャップ350aに対してコイルバネ360aを介して接続された角度検出モジュール208aには、ベース310aの回動角度に応じた圧力が付加される。そして角度検出モジュール208aは、当該圧力を検出することにより、ベース310aの回動角度、即ち第1筐体110の軸301a周りの回動角度を検出する。
【0017】
第2筐体120側について説明する。ベース310bは第2筐体120に固定され、ベース320は接続部130に固定される。シャフト330bは、ベース310bに固定され、起立部分320bに対して軸301b周りに回動可能に接続される。またキャップ340bはシャフト330bの起立部分320b側の一端に取り付けられる。
【0018】
キャップ350bは起立部分340bに対して回動可能に設けられる。キャップ350bには、コイルバネ360bが巻きつけられ、当該コイルバネ360bの一端がキャップ350bに、他端が角度検出モジュール208bに固定される。キャップ340bにはギア370bが、キャップ350bにはギア380bが固定される。そしてギア370bとギア380bとは互いに噛み合うように設けられる。
【0019】
つまり、第2筐体120が軸301b周りに回動する場合、当該第2筐体120に接続されるベース310bに接続されたギア380bは、当該回動の力をギア370bに伝達させる。そしてギア370bに接続されたキャップ350bが回動すると、当該キャップ350bに対してコイルバネ360bを介して接続された角度検出モジュール208bには、ベース310bの回動角度に応じた圧力が付加されることとなる。そして角度検出モジュール208bは、当該圧力を検出することにより、ベース310bの回動角度、即ち第2筐体120の軸301b周りの回動角度を検出する。なお、角度検出モジュール208は、コンピュータ100の電源が投入されている場合に常時角度を検出しても良いが、例えば数ミリ秒毎等の所定の期間毎に角度を検出してもよい。また、例えば回動角度が変更されたのち所定期間後に角度検出を停止し、再度角度が変更された場合に再び角度検出を開始してもよい。
【0020】
なお、図2においては、第1筐体110及び第2筐体120の回動角度を例えば圧力により検出する構成を示しているが、角度を検出する構成はこれに限るものではない。例えば、シャフト330aに、軸301aを軸とする角度に応じて異なる強度の磁界を発生させるように磁性材料を塗布し、当該シャフト330aの近傍に磁気を検出するセンサを設ければ、当該センサはシャフト330aの回転に応じて異なる強度の磁界を検出することで回動角度を検出できる。
【0021】
また、接続機構300においては、第1筐体110が接続部130に対して回動する際の抵抗トルクと、第2筐体120が接続部130に対して回動する際の抵抗トルクとが異なるように、コイルバネ360a及び360bのバネの線径等を変えてもよい。
【0022】
次に図3を参照してコンピュータ100のシステム構成例を説明する。コンピュータ100は、CPU201、ノースブリッジ202、主メモリ203、GPU204、サウスブリッジ205、BIOS−ROM206、HDD207、角度検出モジュール208、傾き検出モジュール209、エンベデッドコントローラ(EC)210、タッチパネルコントローラ211、電源ボタン212、モード切替ボタン213、第1表示パネル150、第1タッチパネル150a、第2表示パネル160、第2タッチパネル160a等を備える。
【0023】
CPU201は、コンピュータ100の動作を制御する機能を有する。ここでCPU201は、オペレーティングシステム(OS)220、表示制御プログラム400等の各種プログラムを主メモリ203に読み出して実行する。なお表示制御プログラム400については図3乃至図7を参照して後述する。
【0024】
ノースブリッジ202は、CPU201とサウスブリッジ205とを接続するブリッジデバイスである。また、ノースブリッジ202には、主メモリ203を制御するメモリコントローラが内蔵されている。さらにノースブリッジ202はGPU204との通信機能を有し、CPU201からの指示に応じた画像処理をGPU204に実行させる。
【0025】
GPU204は、コンピュータ100の表示部である第1表示パネル150及び第2表示パネル160の表示コントローラとして動作する。GPU204は、CPU201から入力された映像データを、表示パネル150及び160等の表示デバイスで表示可能な形式の映像信号に変換して、当該映像信号を表示パネル150及び160に出力する。そして表示パネル150及び160は、GPU204からの出力された映像信号に従って映像を表示する。
【0026】
サウスブリッジ205は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイスおよびLPC(Low Pin Count)バス上の各種デバイスの制御部として機能する。またサウスブリッジ205には、BIOS−ROM206、HDD207等が接続される。そしてサウスブリッジ205は、HDD207を制御するIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。
【0027】
BIOS−ROM206は、コンピュータ100のハードウェアを制御するためのプログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)を格納する。HDD207は、オペレーティングシステム(OS)220や、表示制御プログラム400等の各種プログラムを記憶する記憶媒体である。またHDD207は、写真等の画像データを格納する。
【0028】
角度検出モジュール208及び傾き検出モジュール209は、PCIバスを介してサウスブリッジ205に接続される。ここで角度検出モジュール208は、例えば前述の角度検出モジュール208a及び208bであり、第1筐体110及び第2筐体120の回動角度を検出する。傾き検出モジュール209は、ジャイロセンサによりコンピュータ100の傾きを検出する。
【0029】
EC210は、LPCバスを介してサウスブリッジ205に接続される。EC210は、第1タッチパネル150aや第2タッチパネル160aを制御するタッチパネルコントローラ210と、電源ボタン212及びモード切替ボタン213等の各種ボタンを制御するボタンコントローラ(不図示)とを備える。ここで、第1タッチパネル150a、第2タッチパネル160a、電源ボタン212、及びモード切替ボタン213は、コンピュータ100外からの各種操作入力を受け付ける。そしてEC210は、それらの操作入力信号をCPU201に出力する。
【0030】
次に図4を参照して、表示制御プログラム400の機能構成を説明する。表示制御プログラム400は、角度判別部401、制御部402、GUI生成部403等の機能ブロックを備える。
【0031】
角度判別部401には、角度検出モジュール208から角度情報が入力される。ここで角度情報とは、第1筐体110及び第2筐体120の回動角度についての情報である。角度判別部401は、当該角度情報に基づいて、第1筐体110及び第2筐体120が、接続部130に対して何れの角度で回動しているかを判別する。なお、ここで角度判別部401は、例えば第1筐体110及び第2筐体120が閉じている状態の角度を0度として、第1筐体110及び第2筐体120の閉状態からの開き角を判別するものとする。
【0032】
また角度判別部401は、例えば、第1筐体110及び第2筐体120の開き角の和が所定角度以上であるか否か、第1筐体110及び第2筐体120の夫々の開き角に所定角度以上の差があるか否か等を判別し、これらの判別結果を制御部402に出力する。
【0033】
制御部402には、角度判別部401からの角度判別結果が入力される。そして制御部402は、入力された角度判別結果に応じて異なる処理を実行する。制御部402は、角度判別部401から、例えば第1筐体110及び第2筐体120の開き角の和が所定角度以上であり、第1筐体110及び第2筐体120の夫々の開き角の差が所定角度以上である旨の判別結果が入力されると、コンピュータ100に第1PCモードでの処理を実行させる。当該第1PCモードでは、第1筐体110及び第2筐体120のうち、開き角が小さな筐体側の表示パネルにキーボード画像が表示され、他方の表示パネルにはデスクトップ画面やアプリケーションウィンドウ画面が表示される。つまり制御部402は、第1PCモードを実行する場合に、GUI生成部403に対して第1PCモードの画面の生成を指示する。なお当該第1PCモードの画面構成例の詳細は図5にて後述する。
【0034】
また制御部402は、角度判別部401から、例えば第1筐体110及び第2筐体120の開き角の和が所定角度以上であり、第1筐体110及び第2筐体120の夫々の開き角の差が所定角度未満である旨の判別結果が入力されると、第2PCモードと書籍モードとフォトスタンドモードとのうち何れかのモードでの処理をコンピュータ100に実行させる。なおコンピュータ100は、例えばユーザからの設定操作入力に応じて、何れのモードを実行するかを決定してもよい。またコンピュータ100は、何れかのモードを実行している場合にモード213に対する操作入力を受けると、他のモードに遷移してもよい。
【0035】
第2PCモードとは、第1表示パネル150及び第2表示パネル160に、第1PCモードとは異なる向きで画面を表示する表示モードである。当該第2PCモードでは、第1表示パネル150及び第2表示パネル160の両方にデスクトップ画面が表示され、またキーボード画像も第1表示パネル150及び第2表示パネル160の両方に亘って表示される。なお第2PCモードの画面構成例の詳細は図5にて後述する。
【0036】
書籍モードとは、例えば電子書籍コンテンツを表示する表示モードである。制御部402は、例えばHDD207に格納された書籍表示プログラム(不図示)の実行により、当該書籍モードでの表示を実現する。なお書籍モードの画面構成例の詳細は図6にて後述する。
【0037】
フォトスタンドモードとは、HDD207に格納された写真等の画像を、例えば第1表示パネル150及び第2表示パネル160の全面に表示する表示モードである。制御部402は、例えばHDD207に格納された画像表示プログラム(不図示)の実行により、当該フォトスタンドモードでの表示を実現する。なおフォトスタンドモードの画面構成例の詳細は図6にて後述する。
【0038】
GUI生成部403は、制御部402からの指示に応じたGUIを生成し、生成したGUIをGPU204に出力し、第1表示パネル150及び第2表示パネル160に画像を表示させる。
【0039】
次に図5を参照して、コンピュータ100が第1PCモードと第2PCモードとにおいて生成・表示する画面例を説明する。図5(A)は、第1筐体110の開き角θ2が第2筐体120の開き角θ1よりも所定角度以上小さい場合、即ち第1PCモードの場合にGUI生成部403が生成し、第1表示パネル150及び第2表示パネル160が表示する画面例である。当該第2PCモードにおいて、第1表示パネル150及び第2表示パネル160は、文字等の画像を含む画面を、軸301a及び軸301bに対して直角の方向に対応する向きで表示する。つまり第1表示パネル150が表示する画面P20には、当該パネル150の短辺方向に沿った向きに文字等の画像が配置される。また同様に、第2表示パネル160が表示する画面P10には、当該パネル160の短辺方向に沿った向きに文字等の画像が配置される。
【0040】
画面P10には、各種アプリケーションやファイルにアクセスする操作を受け付けるアイコン画像P11や、実行中のアプリケーションに関するアプリケーションウィンドウ画像P12が配置される。画面P20には、ユーザからのキー入力を受け付けるキーボード画像P21、及びキーボード画像の表示/非表示を切り替える操作を受け付ける切替画像P22等が配置される。なお制御部402は、第1筐体110及び第2筐体120の夫々の開き角の差が所定角度以上である旨の判別結果が入力されると、第1筐体110及び第2筐体120のうち開き角の大きい方の筐体に設けられた表示パネルに画面P10を、開き角の小さいほうの筐体に設けられた表示パネルに画面P20を表示させる。更に制御部402は、第1筐体110と第2筐体120との接続部130に対する回動の抵抗トルク異なる場合、当該抵抗トルクが大きい方の筐体側の表示パネルに優先的に画面P20を表示しても良い。そして制御部402は、第1タッチパネル150aや第2タッチパネル160aがこれら画像に対するタッチ操作を受けると、操作を受けた画像に応じた処理を実行する。
【0041】
つまり、例えば第1タッチパネル150aがキーボード画像P21に含まれる何れかのキー画像に対する操作を受けると、制御部402はオペレーティングシステムに対して当該キー画像に対応するキーコードを出力する。また第1タッチパネル150aが切替ボタンP22に対するタッチ操作を受けると、制御部402はGUI生成部403に対してキーボード画像P21の生成の停止を指示する。なお第1表示パネル150は、キーボード画像P21が非表示の場合、画面にデスクトップ画像を表示しても良い。つまりコンピュータ100は、第1表示パネル150及び第2表示パネル160の両方に、デスクトップ画像及び当該デスクトップ画像上のアイコン画像P11やウィンドウ画像P12を表示してもよい。
【0042】
なお図5左図においては、第1筐体110が接続部130に対して開いている状態を示しているが、コンピュータ100は第1筐体110が開いていない状態、即ち図5におけるθ2が0度の場合にも第1PCモードを実行しても良い。そしてθ2が0度の場合にコンピュータ100が外部設置平面上に設置されると、第1筐体110の外面110aと接続部130の側面部130aとの両方が外部設置平面に接する。
【0043】
図5(B)は、第1筐体110の開き角θ3と第2筐体120の開き角θ4の差が所定角度未満である場合であって、コンピュータ100に第2PCモードが設定されている場合にGUI生成部403が生成し、第1表示パネル150及び第2表示パネル160が表示する画面例である。当該第2PCモードにおいて、第1表示パネル150及び第2表示パネル160は、文字等の画像を含む画面を、軸301a及び軸301bに対して平行な方向に対応する向きで表示する。つまり第1表示パネル150が表示する画面P30には、当該パネル150の長辺方向に沿った向きで文字等の画像が配置される。また同様に、第2表示パネル160が表示する画面P40には、当該パネル160の長辺方向に沿った向きで文字等の画像が配置される。
【0044】
画面P30には、アイコン画像P31、アプリケーションウィンドウ画像P32、キーボード画像P33、切替画像P34が配置される。画面P40には、アプリケーションウィンドウ画像P41及びキーボード画像P42等が配置される。そして制御部402は、第1タッチパネル150aや第2タッチパネル160aがこれら画像に対するタッチ操作を受けると、操作を受けた画像に応じた処理を実行する。
【0045】
つまり、例えば第1タッチパネル150aが切替ボタンP34に対するタッチ操作を受けると、制御部402はGUI生成部403に対してキーボード画像P33及びP42の生成の停止を指示する。なお第1表示パネル150及び第2表示パネル160は、キーボード画像P33及びP42が非表示の場合、当該キーボード画像が配置されていた画面範囲にデスクトップ画像を表示しても良い。また制御部402は、アプリケーションウィンドウ画像P32及びP41を、これら画像の全体が1の表示パネル内に表示されるようにGUI生成部403に指示してもよい。
【0046】
次に図6を参照して、コンピュータ100が書籍モードとフォトスタンドモードとにおいて生成・表示する画面例を説明する。図6(A)は、第1筐体110の開き角θ5と第2筐体120の開き角θ6の差が所定角度未満である場合であって、コンピュータ100に書籍モードが設定されている場合に、GUI生成部403が生成し、第1表示パネル150及び第2表示パネル160が表示する画面例である。当該書籍モードにおいて、第1表示パネル150及び第2表示パネル160は、文字等の画像を含む画面を、軸301a及び軸301bに対して並行の方向に対応する向きで表示する。つまり第1表示パネル150及び第2表示パネル160が表示する画面P50及びP60には、これらパネル150及び160の長辺方向に沿った向きで文字等の画像が配置される。
【0047】
画面P50及びP60には、電子書籍コンテンツ等の文字や写真の画像が配置される。また画面P50及びP60には、コンテンツの次ページ又は前ページを表示させる操作を受け付けるためのページ移動画像P51及びP61が配置される。なお、書籍モードにおいてコンピュータ100は、図6(A)に示すように1のコンテンツの内容を表示するだけでなく、例えばHDD207に格納された複数コンテンツの一覧を表示し、何れのコンテンツを表示するかを決定する選択操作を受け付けても良い。さらにコンピュータ100は、θ5及びθ6が所定の角度よりも小さい場合、第1表示パネル及び第2表示パネルに表示する画像の輝度を、これらパネルの領域に応じて異ならせてもよい。第1筐体110及び第2筐体120の開き角が所定角度よりも小さい場合、第1表示パネル150及び第2表示パネル160の接続部130に近い側では、外光の不足により画面が暗く見える場合がある。このためコンピュータ100は、第1表示パネル150及び第2表示パネル160において接続部130に近い領域ほど輝度が高くなるように制御しても良い。つまり第1表示パネル150は、当該第1表示パネル150の画面における軸301aの近傍の領域に、当該近傍の領域よりも軸301aから遠い領域よりも輝度が高い画像を表示する。
【0048】
図6(B)は、第1筐体110の開き角θ7と第2筐体120の開き角θ8の差が所定角度未満である場合であって、コンピュータ100にフォトスタンドモードが設定されている場合に、第1表示パネル150及び第2表示パネル160が表示する画面例である。当該フォトスタンドモードにおいて、第1表示パネル150及び第2表示パネル160は、軸301a及び軸301bに対して並行の方向に対応する向きで画像を表示する。
【0049】
画面P70及びP80には、HDD207に格納された画像や動画像等が表示される。なおコンピュータ100は、画像や動画像を画面P70及びP80に跨って表示しても良いし、あるいは各々の画面内に1の画像の全体が収まるように表示しても良い。またコンピュータ100は、HDD207内の複数の画像・動画像を所定時間毎に順番に表示するスライドショー表示を行っても良い。
【0050】
なお、図5(B)、図6(A)及び(B)において示した各種の表示モードは、例えばモード切替ボタン213への操作入力に応じて切り替えてもよい。
次に図7を参照してコンピュータ100による画面表示に係る処理フロー例を説明する。まず角度検出モジュール208は、第1筐体110及び第2筐体120の少なくとも一方の開き角に変化があった場合(S701)、第1筐体110及び第2筐体120の開き角を検出し(S702)、検出した角度の情報を角度判定部401に出力する。ここで、コンピュータ100が閉状態である場合(S703のNo)、コンピュータ100はスタンバイモードに遷移して再度S701の処理を実行する。なお、ここで閉状態とは、例えば第1筐体110の接続部130に対する開き角度と、第2筐体120の接続部130に対する開き角度との和が所定角度未満である状態を指す。またスタンバイモードにおいてコンピュータ100は、例えば第1表示パネル150及び第2表示パネル160への電力供給を制限する。
【0051】
一方S703においてコンピュータ100が開状態である場合(S703のYes)、即ち例えば例えば第1筐体110の接続部130に対する開き角度と、第2筐体120の接続部130に対する開き角度との和が所定角度以上である場合、角度判定部401は、第1筐体110及び第2筐体120の夫々の開き角に所定角度以上の差があるかを判別する(S704)。ここで、夫々の筐体の開き角が一定角度以上異なっている場合(S704のYes)、制御部402はコンピュータ100の実行状態を第1PCモードに遷移させる。つまり制御部402は、開き角が大きい筐体側の表示パネルにデスクトップ画像を、小さい筐体側の表示パネルにキーボード画像を表示させる(S705、S706)。
【0052】
S704において、夫々の筐体の開き角の差が一定角度未満である場合(S704のNo)、制御部402は何れのモードが設定されているかを判別する(S707)。ここで第2PCモードが設定されている場合(S707の第2PCモード)、コンピュータ100は第2PCモードに遷移して図5(B)に示したような画面を表示する。即ちデスクトップ画像を第1表示パネル150及び第2表示パネル160の両方に分割して表示する(S708)。一方S707において書籍モードが設定されている場合(S707の書籍モード)、コンピュータ100は図6(A)に示したような、例えば書籍コンテンツの内容や一覧を配置した画面を表示する(S709)。またS707においてフォトスタンドモードが設定されている場合(S707のフォトスタンドモード)、コンピュータ100は図6(B)のような画面を表示する(S710)。そしてS708、S709及びS710の何れかのモードの実行中にモード切替ボタン213に対する操作入力を受けると(S711のYes)、ピュータ100は当該操作入力に応じてモードを切り替える(S707)。
【0053】
本フローにおいてコンピュータ100は、夫々の筐体の開き角に一定値以上の差がある場合、軸301a及び301bに対して直角の方向、即ち表示パネルの短辺方向に沿った向きで画像を表示する。そしてこの場合にコンピュータ100は、夫々の筐体の開き角の大小に応じて向きが180度異なる画像を表示できる。またコンピュータ100は、夫々の筐体の開き角に一定値以上の差がない場合、軸301a及び301bに平行の方向、即ち表示パネルの短辺方向に沿った向きで画像を表示する。つまりコンピュータ100は、夫々の筐体の開き角かに応じて、画像の向きを90度又は270度変更して、第1表示パネル150及び第2表示パネル160に表示する。
【0054】
なお上記の実施形態においては、第1筐体110の開き角と第2筐体120との両方の開き角に応じて異なる画像を表示する表示処理について説明したが、コンピュータ100はこれら夫々の筐体の開き角に応じて、上記の表示処理以外の処理を実行しても良い。即ち、例えば接続部130の外面にタッチパッド等を設け、当該タッチパッドのON/OFFを、夫々の筐体の開き角の差分に応じて制御しても良い。夫々の筐体の開き角の差が大きい場合、即ち第1PCモードにおいては、コンピュータ100が載置面に載置されることが考えられるため、タッチパッドをOFFにする。一方夫々の筐体の開き角の差が小さい場合には、コンピュータ100をユーザが把持して使用することが考えられるため、タッチパッドをONにすれば、ユーザの利便性を高められる。
【0055】
(他の実施形態)
次に図8及び図9を中心にして第2実施形態を説明する。
図8A)は、第2実施形態に係るコンピュータ100の外観例を示す図である。ここでコンピュータ100は、図1乃至図7で説明した構成に加え、接続部130に設けられた穴部130d及び当該穴部130d内に設けられた切替レバー840等を備える。
【0056】
切替レバー840は、コンピュータ100の第1筐体110及び第2筐体120の開き角を制御するためのレバー(スイッチ)である。そして、当該切替レバー840は、第1筐体110の接続部140に対する開き角と第2筐体120の接続部140に対する開き角とが対称になるように、あるいは第1筐体110の接続部140に対する開き角と第2筐体120の接続部140に対する開き角とが非対称になるように、第1筐体110及び第2筐体120の開閉動作を制限する。つまり切替レバー840は、ユーザからの操作に応じて、第1筐体110及び第2筐体120の開閉動作が対称になる状態(対称モード)と、非対称になる状態(非対象モード)とを切り替える。
【0057】
図8(B)は、切替レバー840に係る構造の例を示す図である。切替レバー840は、例えば図2で説明した接続機構300の構成と接続される。
ここで、シャフト330aの回転駆動力は当該シャフト330aと同一の軸301aを軸とするシャフト810aに伝達する。なおシャフト330aとシャフト810aとは例えば同一のシャフトであっても良いし、或いはギア等を介して回転駆動が伝達されるよう構成されても良い。そしてシャフト810aにはギア820aが固定され、当該ギア820aはギア820bと噛み合うよう構成されている(ギア820a及び820bの歯は不図示)。
【0058】
シャフト810bは、シャフト810aと同様に、シャフト330bと同一のシャフト又はギアを介してシャフト330bの回転駆動が伝達されるよう構成される。そしてシャフト810bにはギア820bが回転可能に接続されている。即ちギア820bは、ギア820aとは異なり、シャフトを回転軸として回転する。またギア820bは、後述する凸部831と噛合可能な凹部821が設けられている。
【0059】
シャフト810bには、係合部830がシャフト810bの軸方向に対して移動可能に設けられる。なお係合部830は、シャフト810bのシャフト軸に対する回転を抑制されるように設けられている。また係合部830は凸部831を備え、当該凸部831は、係合部830がギア820側に位置している場合に凹部821に嵌まりこむことが可能である。
【0060】
図8(C)は係合部830に関連する構造の例を示している。係合部830は開口部832を有しており、当該開口部832内にはシャフト810bが貫通する。そして開口部832の凹部とシャフト810bの凸部が噛み合うことにより、係合部830はシャフト810bに対する回転を抑制される。なお係合部830は、切替レバー840の位置に応じてシャフト810bにおける位置を制御され、ギア820bと噛合する位置と噛合しない位置との何れかで保持される。
【0061】
そして、ギア820bの凹部821と係合部830の凸部831とが噛み合っている場合、シャフト810a及び810bは、互いに噛み合うギア820a及び820bにより互いのシャフトの回転駆動が伝達される。そしてこれらシャフトが回転する場合には互いに同じ回転角度回転することとなる。即ち、凹部821と凸部831とが噛み合っている場合に第1筐体110及び第2筐体120の一方が回動すると、他方の筐体も同じ角度回動することとなる。
【0062】
また凹部821と凸部831とは、第1筐体110及び第2筐体120の接続部140に対する開き角が同じ場合に噛み合うように構成される。このため第1筐体110及び第2筐体120は、凹部821と凸部831とが係合している場合、互いに対称な開き角を維持して開閉する。つまり切替レバー840は、当該切替レバー840の位置に応じて、第1筐体110及び第2筐体120の開閉動作が対称になる状態(対称モード)と、非対称になる状態(非対称モード)とを切り替える。そして、例えば切替レバー840は位置に応じた信号を角度判別部401に出力し、角度判別部401は、切替レバー840が対称モードの位置であるか非対称モードの位置であるかを当該信号に基づいて判別してもよい。
【0063】
次に図9を参照して、第2実施形態に係るコンピュータ100によるによる画面表示に係る処理フロー例を説明する。本実施形態においてコンピュータ100は、対称モード又は非対称モードから異なるモードに遷移する場合に、遷移前に表示していた内容を記憶し、元のモードに戻ってきた場合には、記憶された内容に基づいて遷移前の表示内容を表示する。
【0064】
当フローにおいて、まず角度検出モジュール208が、コンピュータ100の第1筐体110及び第2筐体120の少なくとも一方が開いているか否かを判別する(S901)。そして開状態の場合(S901のYes)、角度判別部401は、切替レバー840の位置が対称モードに位置か非対称モードの位置かを判別する(S902)。ここでレバーが対称モードの位置である場合(S902の対称)、制御部402は、HDD207に記憶された対称モードの表示情報を読み出す(S903)。
【0065】
ここで表示情報とは、以前の対称モードの際に表示していた内容についての情報であり、例えばアプリケーションの処理状態や夫々のアプリケーションのウィンドウ位置及びサイズの情報を含む。また、動画像等のコンテンツデータのコンテンツ名、アドレス、再生位置等の情報を含んでいてもよい。GUI生成部403は、読み出した表示情報に基づいて画面を生成し、第1表示パネル150及び第2表示パネル160に映像を表示させる(S904)。また読み出した表示情報にコンテンツデータのコンテンツ名、アドレス及び再生位置等が含まれる場合、これらの情報に基づいた再生位置からコンテンツの再生を再開してもよい。なお、対称モードで表示される画面は、例えば図5(B)、図6(A)及び図6(B)のような画面であり、表示される画面は、例えば図7で説明したモード切替ボタンへの操作受付に応じるものである。
【0066】
一方S902において、切替レバー840の位置が非対称モードの位置である場合(S902の非対称)、制御部402はHDD207に記憶された非対称モードの表示情報を読み出す(S905)。なおここでの表示情報とは、以前の非対称モードでの表示内容についての情報であり、アプリケーションの処理状態、ウィンドウ位置、サイズ、再生コンテンツ名、当該コンテンツアドレス、再生位置(動画の再生位置及び書籍コンテンツの閲覧ページ数等)等の情報を含む。そしてGUI生成部403は、読み出された表示情報に基づいて非対称モードの画面を生成し、第1表示パネル150及び第2表示パネル160に表示させる(S906)。なお、非対称モードで表示される画面は例えば図5(A)のような画面である。
【0067】
次にコンピュータ100は、ユーザからの電源OFF操作を受けない場合(S907のNo)、切替レバー840の位置が変化したか否かを検出する(S908)。切替レバー840の位置が、対称モード及び非対称モードの位置の何れかから他方に変化した場合(S908のYes)、制御部402は、第1表示パネル150及び第2表示パネル160に現在表示している表示内容の表示情報をHDD207に記憶させ(S909)、コンピュータ100はS901の処理を実行する。なお、ここで表示情報を記憶させる記憶媒体は必ずしもHDD207でなくとも、例えばコンピュータ100内蔵の揮発性メモリや、着脱可能なメディアであってもよい。そしてS903やS905で表示情報を読み出す際にも、S909で記憶させた格納先に応じた場所から読み出してもよい。
【0068】
一方S908において切替レバー840の位置が変化していない場合であっても(S908のNo)、第1筐体110及び第2筐体120の両方が閉まっている場合(S910のYes)、コンピュータ100はS909の処理を実行して表示情報を記憶し、S901の処理に戻る。
【0069】
また、S907においてコンピュータ100の電源OFF操作を受けた場合(S907のYes)、コンピュータ100は記録後終了設定が設定されているか否か判別する(S911)。なお記録後終了設定とは、コンピュータをシャットダウンさせる場合に、S909と同様に現在表示している表示内容を記憶させるか否かの設定である。そして記録後終了設定が設定されている場合(S911のYes)、表示情報を記憶し(S912)、シャットダウンして当処理フローは完了する。
【0070】
なお本フローにおいては、切替レバー840による対称/非対称モードの切替に応じて表示情報の記憶と読み出し・表示を制御しているが、これらの処理は第1実施形態の処理に適用されてもよい。即ち図7の処理フローにおいて、S704にて開き角の差が一定値以上であるか否かが変化することに応じて、第1PCモード、第2PCモード、書籍モード、フォトスタンドモード等の表示モード毎の表示情報を記憶し、表示モードが戻った場合には表示情報を読み出して表示しても良い。
【0071】
また、第1実施形態において、角度検出モジュール208の例として圧力検知型のモジュールを図2に示したが、角度検出モジュール208の構成はこれに限るものではなく、例えば従来のロータリーエンコーダを用いてもよい。
【0072】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0073】
100…コンピュータ、110…第1筐体、120…第2筐体、130…接続部、150…第1表示パネル、150a…第1タッチパネル、160…第2表示パネル、160a…第2タッチパネル、201…CPU、202…ノースブリッジ、203…主メモリ、204…GPU、205…サウスブリッジ、206…BIOS−ROM、207…HDD、208…角度検出モジュール、209…傾き検出モジュール、210…エンデベッドコントローラ、211…タッチパネルコントローラ、212…電源ボタン、213…モード切替ボタン、300…接続機構、310…ベース、320…ベース、330…シャフト、340…キャップ、350…キャップ、360…コイルバネ、370…ギア、380…ギア、400…表示制御プログラム、401…角度判別部、402…制御部、403…GUI生成部、810…シャフト、820…ギア、821…凹部、830…係合部、831…凸部、840…切替レバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続部材と、
前記接続部材に対して第1軸周りに回動可能に接続された第1筐体と、
前記接続部材に対して前記第1軸と平行な第2軸周りに回動可能に接続された第2筐体と、
前記第1筐体に設けられ、前記第1筐体の前記接続部材に対する第1回動角度と、前記第2筐体の前記接続部材に対する第2回動角度との両方に応じた画像を表示する表示パネルと
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記表示パネルは、前記第1回動角度と前記第2回動角度との差に応じた画像を表示する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示パネルは、前記差に応じて、向きが90度又は270度異なる画像を表示する、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示パネルの表示画面は矩形形状であり、
前記表示パネルは、前記差が所定角度以上である場合に、前記表示画面の短辺方向に対応した向きの画像を表示する、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示パネルの表示画面は矩形形状であり、
前記表示パネルは、前記差が所定角度以上でない場合に、前記表示画面の長辺方向に対応した向きの画像を表示する、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示パネルは、前記差に応じた異なるプログラムについての画像を表示する、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2筐体に設けられた第2表示パネルと、
当該第2表示パネルに重ねて設けられ、外部からのタッチ操作を検出するタッチパネルとを更に備え、
前記第2表示パネルは、前記第1回動角度が前記第2回動角度よりも所定角度以上大きい場合にキーボード画像を表示する、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示パネルは、前記差が一定角度以上でない場合に、当該表示パネルにおける前記第1軸の近傍の領域に、当該近傍の領域よりも前記第1軸から遠い領域における輝度よりも輝度が高い画像を表示する、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項9】
接続部材と、
前記接続部材に対して第1軸周りに回動可能に接続された第1筐体と、
前記接続部材に対して前記第1軸と平行な第2軸周りに回動可能に接続された第2筐体と、
前記第1筐体の前記接続部材に対する第1回動角度と、前記第2筐体の前記接続部材に対する第2回動角度との両方に応じた処理を実行する制御手段と
を備える情報処理装置。
【請求項10】
接続部材と、前記接続部材に対して第1軸周りに回動可能に接続された第1筐体と、前記接続部材に対して前記第1軸と平行な第2軸周りに回動可能に接続された第2筐体と、前記第1筐体に設けられた表示パネルとを備える装置における情報処理方法であって、
前記第1筐体の前記接続部材に対する回動角度に関する第1パラメータを検出することと、
前記第2筐体の前記接続部材に対する回動角度に関する第2パラメータを検出することと、
検出された前記第1パラメータと前記第2パラメータとの両方に応じて異なる画像を前記表示パネルに表示させることと
を備える情報処理方法。
【請求項11】
前記第1回動角度と前記第2回動角度とが対応する角度になるよう制限する制限手段を更に備え、
前記表示パネルは、前記制限手段が前記制限を行っているか否かに応じて異なる画像を表示する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記制限手段による制限の有効と無効をユーザ操作により切り替える切替手段を更に備える、請求項11記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第1回動角度と前記第2回動角度との差が一定値以上である第1の状態、及び前記差が一定値以下である第2の状態の何れか一方の状態から他方の状態に変化した場合に、前記表示パネルに表示されていた画像についての表示情報を記憶媒体に記憶させる記憶手段を更に備え、
前記表示パネルは、前記表示情報が記憶された後に前記他方の状態から前記一方の状態に変化した場合、前記表示情報に基づいた画像を表示する、請求項12記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−216169(P2012−216169A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−185205(P2011−185205)
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】