説明

情報処理装置及び設定操作方法

【課題】設定変更したい設定項目の選択から決定までのプロセスにおける操作性を向上させた情報処理装置及び設定操作方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る情報装置は、設定パラメータに従って情報処理動作を行い、操作部品の操作により前記設定パラメータのON/OFF又は変更が可能な情報処理装置であって、複数の表示領域を含み構成される設定画面と、表示領域内に操作部品とを表示する表示制御手段と、操作部品の移動操作指示を入力する操作入力手段と、移動操作指示に基づいて、複数の表示領域の間で操作部品が移動操作されたかを判定する判定手段と、設定パラメータの変更を行う設定変更手段とを有し、設定変更手段は、判定手段により第一の表示領域内に表示された操作部品が第二の表示領域内に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをONに設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び設定操作方法の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタ、コピーおよびスキャナなどの複数の機能を一つの筐体内に収納したデジタル複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)である画像形成装置が知られている。画像形成装置は、プリンタ、コピーおよびスキャナなどのこれら基本機能だけでなく、デジタル画像技術の高度化やMFPに関連する技術の進化に伴い多彩な機能を有し、ユーザ環境において様々な利用形態を提供する。
【0003】
このような画像形成装置の高機能化に伴い、各種機能や処理動作を設定する為の設定画面や設定項目もまた増加していく傾向にある。設定項目の増加に対応する為、設定画面には階層化構造が採用される場合も少なくない。この場合、ユーザにとっては設定操作を行う際、各階層の設定画面を移動しながら、何度も設定ボタンやタブを操作する作業が発生してしまう。このようなことから、操作性向上の観点から分かり易く使い易いユーザインターフェースや操作方法もまた要求される。
【0004】
さらに初心者のみならず、肢体不自由者が操作を行う場合、設定画面に手を置いたり離したりをするにも時間がかかるので、より操作性の高い設定環境を提供する必要がある。
【0005】
ここで、所定のページ(設定画面)に所望の処理機能を簡単に適用可能な技術として、所定のページにおいて、関係付けられた文書アイコンに処理したい機能が関連付けられた適用アイコンを重ねることで実現できる技術が知られている。
【0006】
関連する技術として、例えば特許文献1には、処理機能を適用するページの選択に要する作業に時間や手間を要せず容易に実行する目的で、文書アイコンに、処理したい機能が関連付けられた適用アイコンを重ねることで処理機能が適用できる発明が開示される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の技術は、設定を解除し、再設定する場合には文書の上に解除できるアイコンを置いた後、さらに実施したい処理が関連付けられたアイコンを重ねる必要があり、1つの文書に適用する処理が複数に及ぶ場合には、何度もアイコンを重ねる作業が必要になるといった問題があった。
【0008】
そこで本発明では上記のような問題に鑑み、設定変更したい設定項目の選択から決定までのプロセスにおける操作性を向上させた情報処理装置及び設定操作方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、設定パラメータに従って情報処理動作を行い、操作部品の操作により前記設定パラメータのON/OFF又は変更が可能な情報処理装置であって、複数の表示領域を含み構成される設定画面と、表示領域内に操作部品とを表示する表示制御手段と、操作部品の移動操作指示を入力する操作入力手段と、移動操作指示に基づいて、複数の表示領域の間で操作部品が移動操作されたかを判定する判定手段と、設定パラメータの変更を行う設定変更手段とを有し、設定変更手段は、判定手段により第一の表示領域内に表示された操作部品が第二の表示領域内に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをONに設定する。
【0010】
また上記課題を解決するため、本発明に係る設定操作方法は、設定パラメータに従って情報処理動作を行い、操作部品の操作により前記設定パラメータのON/OFF又は変更が可能な情報処理装置における設定操作方法であって、複数の表示領域を含み構成される設定画面と、前記表示領域内に操作部品とを表示する表示制御手順と、前記操作部品の移動操作指示を入力する操作入力手順と、前記移動操作指示に基づいて、前記複数の表示領域の間で前記操作部品が移動操作されたかを判定する判定手順と、前記設定パラメータの変更を行う設定変更手順と、を有し、前記設定変更手順は、前記判定手順により第一の表示領域内に表示された操作部品が第二の表示領域内に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをONに設定する。
【0011】
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、設定変更したい設定項目の選択から決定までのプロセスにおける操作性を向上させた情報処理装置及び設定操作方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】画像形成装置1の操作パネル11の外観の一例を示す図である。
【図3】本実施形態に係る画像形成装置1の主要機能構成を示す機能ブロック図である。
【図4】実施形態に係る設定画面100を示す図の一例である。
【図5】操作アイテムの移動操作を示す図の一例である。
【図6】移動操作後の設定画面100を示す図の一例である。
【図7】移動操作後の設定画面100を示す図の一例(変形例)である。
【図8】サブ操作アイテムの移動操作を示す図の一例である。
【図9】操作後の設定画面100を示す図の一例である。
【図10】複数の操作アイテムの移動操作を示す図の一例である。
【図11】移動操作後の設定画面100を示す図の一例である。
【図12】サブ操作アイテムの移動操作を示す図の一例である。
【図13】設定画面100の初期設定を行なう画面例である。
【図14】設定画面100を構成する画面情報の一例を示す。
【図15】画像形成装置1の処理を説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態を各実施形態において図面を用いて説明する。情報処理装置の一実施例として、画像形成装置に対して本発明を適用した実施形態を示す。画像形成装置は、プリンタ、コピーおよびスキャナなどの複数の機能を一つの筐体内に収納したデジタル複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)である。またこれら基本機能だけでなく、デジタル画像技術の高度化やMFPに関連する技術の進化に伴い多彩な機能を有し、ユーザ環境において様々な利用形態を提供する。
【0015】
[システム構成]
(ハードウェア)
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態に係る画像形成装置1は、操作パネル11と、記憶メディアI/F12と、コントローラ13と、データ通信I/F14と、スキャナ15と、プロッタ16と、HDD(Hard Disk Drive)17とから構成され、それぞれ相互に接続されている。
【0016】
操作パネル11は、入力装置11aと表示装置11bとを有しており、入力装置11aは、ハードキーなどで構成され、画像形成装置1に各操作信号を入力するのに用いられる。また、表示装置11bは、ディスプレイなどで構成され、例えば画像形成動作に関する各種情報を表示する。
【0017】
データ通信I/F14は、インタフェース装置14aを有しており、画像形成装置1をネットワークやファックスなどのデータ伝送路に接続するインタフェースである。HDD17は、画像形成装置1で取り扱われる受信文書データや読み取り画像データなどの各種データを格納している。また、HDD17は、これらの各種データを、所定のファイルシステムやDB(Data Base)により管理している。
【0018】
HDD17に格納される各種データの中には、記録媒体12bから入力されるデータを含む。記録媒体12bは、記憶メディアI/F12が有するドライブ装置12aにセットされ各種データが記録媒体12bからドライブ装置12aを介してHDD17に格納される。
【0019】
コントローラ13は、ROM(Read Only Memory)13a、RAM(Random Access Memory)13b、及びCPU(Central Processing Unit)13cとを有しており、ROM13aは、画像形成装置1が起動されるときに実行されるプログラムや各種データを格納している。また、RAM13bは、ROM13aやHDD17から読み出された各種プログラムやデータを一時保持する。更に、CPU13cは、RAM13bが一時保持しているプログラムを実行する。コントローラ13は、例えば、データ通信I/F14を介して印刷データを受信した場合に、ROM13aからRAM13b上に読み出された、PDL(Page Description Language)を解釈可能なプログラム(PDLパーサ)をCPU13cにより実行し、印刷データを解釈してビットマップイメージを生成する。
【0020】
スキャナ15は、画像読取装置15aを有しており、読み取り面に配置された原稿を光学的に読み取り画像データを生成する。プロッタ16は、印刷装置16aを有しており、例えば、電子写真プロセス方式によってビットマップイメージを記録紙に印刷する。
【0021】
図2は、画像形成装置1の操作パネル11の外観の一例を示す図である。上述したように、操作パネル11は、入力装置11aと表示装置11bとを含んで構成される。より具体的には、操作パネル11は、例えば画像形成動作に関する各種情報を表示するディスプレイ18と、利用者が操作指示を行うための物理的なボタンやダイヤルのようなハードキー19で構成される。なお本実施形態のディスプレイ18は、触覚センサによるタッチパネル式ディスプレイであるので、ディスプレイ上の接触操作により画像形成動作に係る操作指示を行うことが可能となっている。
【0022】
このように、本実施形態に係る画像形成装置1では、上記ハードウェア構成により、コピー、プリンタ、ファクシミリ、スキャナなどの複数の機能を実現している。
【0023】
(機能)
図3は、本実施形態に係る画像形成装置1の主要機能構成を示す機能ブロック図である。画像形成装置1は、表示部301、操作入力部302、判定部303、設定変更部304、記憶部305を含む構成である。詳細は処理動作において説明するのでここでは簡単に説明を行う。
【0024】
表示制御部301は、複数の表示領域を含み構成される設定画面と、表示領域内に操作部品とを表示制御する機能を有している。操作部品は、表示部品とも呼ばれ、例えば設定ボタンといった操作アイテムとして具現化される。操作部品、表示領域を含む設定画面の具体例については図示しながら再度後述する。
【0025】
操作入力部302は、操作部品の移動操作指示を入力する機能を有している。具体的には、上述のタッチパネル式ディスプレイ18により本機能を実現することができる。ユーザがタッチパネル式ディスプレイ18上に表示される操作部品(例えば設定ボタン)を操作(例えば押下、移動操作等)すると、これを操作指示信号として検知する。
【0026】
判定部303は、入力された移動操作指示に基づいて、複数の表示領域の間で操作部品が移動操作されたかを判定する機能を有している。操作部品の移動操作とは、例えば、設定ボタンのドラッグアンドドロップ操作である。つまり具体的に、判定部303は、複数の表示領域の間で設定ボタンのドラッグアンドドロップ操作がされたかを判定する。この点、詳細は再度後述する。
【0027】
設定変更部304は、記憶部305に記憶(格納)される設定パラメータを変更する機能を有している。本実施形態に係る設定変更部304は、設定パラメータの変更タイミングとして、判定部303により、第一の表示領域内に表示された操作部品が第二の表示領域内に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをONに設定する。この点、詳細は後述する。
【0028】
記憶部305は、設定パラメータを記憶している。設定パラメータは、実施形態に係る画像形成装置1の処理動作を設定(規定)する設定値であり、画像形成装置1は、設定パラメータの値に従って画像形成を含む処理動作を行う。設定パラメータの具体的な例として、カラーの設定では「白黒」、「フルカラー」、「グレースケール」などがある。また用紙サイズの設定では「A4」、「B4」、「A3」などがある。また読取解像度の設定では「100dpi」、「200dpi」、「300dpi」・・・などがある。ユーザは、これら設定パラメータを有効又は無効にしたり選択したりして、所望の処理動作を画像形成装置1に対して行わせることができる。なお、記憶部305はHDD17等により実現される。
【0029】
以上これらの機能は、実際にはCPU13cが実行するプログラムによりコンピュータ(画像形成装置1)に実現させるものである。
【0030】
[設定操作]
(設定操作例1)
図4は、実施形態に係る設定画面100を示す図の一例である。この設定画面100は、例えば画像形成装置1が起動され、操作パネル11上のディスプレイ18に表示される初期設定画面とすることができる。設定画面100には、設定項目表示領域110、選択領域120、決定領域130の表示領域を含み構成されている。また設定項目表示領域110には、設定項目としての操作アイテム(設定ボタン)が複数配置されている。例えば、「カラー」の操作アイテム(カラーボタンという)は、カラーに関する設定パラメータとリンクされている。
【0031】
この設定項目である「カラー」は、設定パラメータとして例えば「白黒」、「フルカラー」、「グレースケール」からそのパラメータを選択できる。以下には、具体的にカラーの設定を「白黒」から「フルカラー」に変更する設定操作例を示す。なお、設定画面100では、カラーの設定(設定パラメータ)は、「白黒」(デフォルト値)とされている。
【0032】
図5は、操作アイテムの移動操作を示す図の一例である。まずカラーの設定を変更する場合、ユーザは、操作アイテムとしてのカラーボタンに対してドラッグアンドドロップ操作を行う。図に示されるようにカラーボタンの移動先として選択領域120内へ移動させる。この移動操作は、操作パネル11のタッチパネル式ディスプレイ18上で行うと好適であるが、勿論マウス等、その他の操作デバイスを利用して移動操作を行ってもよい。
【0033】
なお、仮にカラーボタンが決定領域130内に移動操作された場合、この操作のみでは意図される設定を一意に特定(決定)できないので、当該移動操作は無効(無視)とされる。この点、再度後述する。
【0034】
図6は、移動操作後の設定画面100を示す図の一例である。選択領域120にカラーボタンを移動させると、図に示されるように、カラー設定で設定可能な設定パラメータの選択肢数に応じて、選択肢がリスト表示される。つまり、「カラー」設定では、設定パラメータとして「白黒」、「フルカラー」、「グレースケール」からそのパラメータを選択できるので、移動操作後には、選択領域120内において、それぞれ「白黒」、「フルカラー」、「グレースケール」の選択肢がリスト表示される(リスト表示方式とよぶ)。
【0035】
図7は、移動操作後の設定画面100を示す図の一例(変形例)である。図6のリスト表示方式の変形例として、分割領域表示方式を採用して表示した場合の例である。つまり、分割領域表示では、移動操作後には、選択領域120内が3つに分割され、それぞれ「白黒」、「フルカラー」、「グレースケール」の領域として表示される。分割領域表示方式の場合、選択領域120内が領域分割され選択肢毎に領域が割り当てられる。従って、選択領域120からいずれかの選択肢を選択する操作を行う場合、操作可能な面積が大きい分その操作性は高い。一方、リスト表示方式の場合、選択領域120は、スペースの余裕があるので、設定項目表示領域110から他の操作アイテム(ボタン)を同時に選択領域120に移動操作することが可能となり、選択領域120において複数の設定項目についての選択肢を展開することができる。
【0036】
図8は、サブ操作アイテムの移動操作を示す図の一例である。ユーザは、続いてリスト表示された選択肢から、「フルカラー」と表示されたいわばサブ操作アイテム(操作アイテムから選択的に分岐した操作アイテム)を、選択領域120から決定領域130にドラッグアンドドロップ操作を行う。
【0037】
図9は、操作後の設定画面100を示す図の一例である。サブ操作アイテムとしてのフルカラーボタンが決定領域130に移動され配置されると、「カラー」設定では、設定パラメータとして「白黒」、「フルカラー」、「グレースケール」からそのパラメータを選択できるところ、一意に設定パラメータが決定される。つまり、カラーの設定は「白黒」から「フルカラー」に設定変更される(設定変更が決定される)。なおこの点、図9を参照すると、フルカラーボタンが決定領域130に配置されるタイミングで、設定項目表示領域110におけるカラーボタンの表示が、(白黒)から(フルカラー)に表示変更されている。
【0038】
そしてユーザが操作パネル11上のスタートハードキー19を押下すると、画像形成装置1は決定された設定パラメータに従って画像形成処理(例えば出力処理)の動作を行う。より具体的に設定パラメータ(図9参照)を確認すれば、「カラー(フルカラー)」、「解像度(200dpi)」、「サイズ(A4横)」、「File形式(PDF)」、「読取面(片面)」、「自動濃度(ON)」・・・の設定条件で画像形成処理がなされる。
【0039】
なお、図9の決定領域130に移動操作されたサブ操作アイテムは、図7の分割領域表示方式で表示させることも可能である(非図示)。この場合、決定領域130は、決定領域130内に配置されたサブ操作アイテム数に応じて領域分割され、サブ操作アイテム毎に領域が割り当てられる。操作可能な面積が大きい分、後述のするような決定領域130内のサブ操作アイテムを移動操作する場合、その操作性は高い。
【0040】
(設定操作例2)
図10は、複数の操作アイテムの移動操作を示す図の一例である。設定画面100の設定項目表示領域110には、設定項目としての操作アイテム(設定ボタン)が複数配置されているので、上述の移動操作を複数の操作アイテムについて連続的に行うことができる。つまり、図に示されるように、複数の操作アイテムについて、設定項目表示領域110から、選択領域120、決定領域130へと、操作アイテム又はサブ操作アイテムのドラッグアンドドロップ操作を行える。
【0041】
図10に示されるように、「読取面」設定では、設定パラメータとして「片面」、「両面」からそのパラメータを選択できるところ、両面ボタンを決定領域130へ移動操作することで、「読取面」設定を「両面」に設定変更できる。
【0042】
図11は、移動操作後の設定画面100を示す図の一例である。図に示されるように、カラーの設定は「白黒」から「フルカラー」に設定変更され、また読取面の設定は「片面」から「両面」に設定変更される。なお、両面ボタンが決定領域130に配置されるタイミングで、設定項目表示領域110における読取面ボタンの表示が、(片面)から(両面)に表示変更されている。
【0043】
このように、画像形成装置1に対して、ある一の画像形成処理を動作させるにあたって、複数の設定項目、即ち複数の設定パラメータの変更を適用することが可能である。
【0044】
(設定操作例3)
図12は、サブ操作アイテムの移動操作を示す図の一例である。図12の設定画面100において、決定領域130には、サブ操作アイテムとしてのフルカラーボタンが移動操作されて配置されている。しかしながら、「フルカラー」への変更をキャンセルしたい場合、図に示されるように、決定領域130からフルカラーボタンを除外する移動操作を行う。フルカラーボタンを選択領域120へ移動させれば、再度、カラー設定で設定可能な設定パラメータの選択肢数に応じて、選択肢がリスト表示される。つまり、「カラー」設定では、設定パラメータとして「白黒」、「フルカラー」、「グレースケール」からそのパラメータを選択できるので、移動操作後には、選択領域120内において、それぞれ「白黒」、「フルカラー」、「グレースケール」の選択肢がリスト表示される。そして上述の要領で、白黒ボタンやグレースケールボタンを決定領域130へ移動操作することで、その設定パラメータへの変更を決定できる。
【0045】
なお、決定領域130からフルカラーボタンを、決定領域130内又は選択領域120内以外の領域、例えば設定項目表示領域110内へ移動させれば、「フルカラー」への変更自体をキャンセルし、変更前のカラーの設定を「白黒」へ戻すことも可能である。
【0046】
また、ユーザが操作パネル11上のスタートハードキー19を押下し、画像形成装置1は決定された設定パラメータに従って画像形成処理(例えば出力処理)の動作した後でも、図11の設定画面100は維持されているので、いわば設定履歴からキャンセル操作や変更操作を目的とする移動動作を行うことも可能である。
【0047】
(初期設定例)
図13は、設定画面100の初期設定を行なう画面例である。操作パネル11上のディスプレイ18に表示される初期設定画面の例として、図4に設定画面100を先に示した。また、設定画面100の設定項目表示領域110には、デフォルトの設定パラメータが設定された操作アイテム(設定ボタン)が複数配置されていた。ここで、ユーザ(例えば管理者)は、予め図13に示される画面を介して設定画面100の初期設定を行なうことができるようになっている。
【0048】
「デフォルト設定値」1301では、設定項目表示領域110にデフォルトで表示する設定項目、また設定項目対応する設定パラメータのデフォルト値を設定することができるようになっている。「表示要/不要」の欄で、チェックを入れれば、設定画面100の設定項目表示領域110において、対応する操作アイテムが表示される。また、「デフォルト値」の欄で初期の設定パラメータ(値)を選択的に設定することができる。
【0049】
「選択領域表示」1302では選択領域120の表示形式を設定することができ、また「決定領域表示」1303では、決定領域130の表示形式を、それぞれリスト表示(形式)又は分割領域表示(形式)から選択的に設定することができるようになっている。リスト表示(形式)又は分割領域表示(形式)については、上述した通りであるのでここでは説明を省略する(例えば図6、7)。
【0050】
図14は、設定画面100を構成する画面情報の一例を示す。再び図4すれば、設定画面100において、設定項目表示領域には複数の操作アイテムが配置され表示されているが、これら操作アイテムの位置及び表示は、画面情報という形で構成されている。この画面情報は、記憶部305に記憶(格納)される。
【0051】
図4(a)では、設定項目に対応する操作アイテムの位置情報として座標情報が保持され、当該設定項目から選択可能に分岐するサブ設定項目(選択肢)と、サブ設定項目に対応するサブ操作アイテムの座標情報、及びそれらサブ設定項目の設定状態(ON/OFF)の情報が保持されている。この設定状態(ON/OFF)がいわば設定パラメータを示しているので、設定状態がONである場合はそのサブ設定項目(選択肢)が有効となっている。このように本実施形態では、設定パラメータは画面情報に含まれて記憶部305に記憶(格納)される。
【0052】
また図4(b)では、各領域枠を規定する情報が保持されている。このように設定画面100は、これら画面情報に基づき表示される。なおさらに詳細には、設定項目IDやサブ設定項目IDに対応付けられた操作部品(表示部品)が呼出され、設定画面100内に出力表示される。またサブ設定項目IDの座標情報が空欄になっているのは、サブ設定項目(又はサブ操作アイテム)が、選択領域120や決定領域130に配置されていないからである。一方、例えば図11のように、サブ操作アイテムとしてのフルカラーボタンや両面ボタンが配置された場合、配置位置に対応する座標情報が保持されるようになっている。
【0053】
[処理]
次に、上述の設定操作に伴う画像形成装置1の処理について説明する。ここでは上述の設定操作例1に即し、図4の設定画面100において、カラーの設定パラメータをデフォルトの「白黒」から「カラー」へ変更する場合に伴う画像形成装置1の処理について、図15を参照しながら説明する。図15は、画像形成装置1の処理を説明するシーケンス図である。
【0054】
(前半処理)
まず前半処理として、カラーボタンが設定項目表示領域110から選択領域120へ移動操作された場合の処理を説明する。前提として、操作パネル11のディスプレイ18には、図4に示される設定画面100が表示されているものとする。この設定画面100は、記憶部305の画面情報に基づき表示されている。
【0055】
まず、ユーザが操作アイテムとしてのカラーボタンに対してドラッグアンドドロップ操作を行うと、操作入力部302は、カラーボタンの操作を操作指示信号として検知する。操作指示信号は座標情報を意味しているので、このとき設定画面100上における座標情報が取得される。特にドラッグアンドドロップ操作の場合、始点から終点までの複数の座標情報が連続的に取得される。そして取得された座標情報は、表示制御部301に送られる(S1501)。
【0056】
表示制御部301は、入力された座標情報と画面情報(既に設定画面100を表示している時点で前提として保持)等に基づき、設定画面100を更新し、操作アイテムとしてのカラーボタンの移動操作を画面上に表示(反映)させる(S1502)。具体的には、選択領域120にサブ操作アイテムをリスト表示させる(図6)。
【0057】
なお、表示制御部301は、画面情報を併せて更新しておく(S1503)。更新箇所としては、サブ設定項目の座標(X、Y)を保存する。具体的に図6を参照すれば、移動操作に伴い、選択領域120内にサブ操作アイテムである「白黒」、「グレースケール」、「フルカラー」が配置され表示されているので、設定画面100としてはその画面情報において、これらサブ操作アイテムに対応するサブ設定項目の座標情報を保持する必要があるからである。
【0058】
なお、仮にカラーボタンが設定項目表示領域110からから決定領域130へ移動操作された場合、表示制御部301は、入力された座標情報と画面情報等に基づきこれを判断し当該移動操作を無視する制御を行なう。つまり、当該移動操作を無視して、操作アイテムとしてのカラーボタンの移動操作を画面上に表示(反映)させない(画面上、「当該操作は無効です」等の注意を促す表示を行ってもよい)。表示制御部301が当該移動操作を無視するのは、決定領域130には設定を一意に特定可能な操作アイテムのみの移動操作を許可されるべきだからである。つまり、カラーボタンを決定領域130に移動操作しても設定を一意にできないので、表示制御部301は当該移動操作を無視する制御を行なう。但し、逆に設定を一意に特定可能な操作アイテムである場合、設定項目表示領域110からから決定領域130へ移動操作は可能である。例えば、自動濃度ボタンの場合、設定パラメータはON、OFFの2通りのケースしか存在しないので、選択領域120に一旦移動させ選択肢としてサブ操作アイテムを展開することなしに、ON→OFF、又はOFF→ON、への設定変更が可能である。この場合、表示制御部301は、入力された座標情報と画面情報等に基づき、設定項目表示領域110からから決定領域130への移動操作、及びこの移動操作を可能と判断し、操作アイテム(例えば自動濃度ボタン)の移動操作を画面上に表示(反映)させる。
【0059】
そして、表示制御部301は、座標情報を判断部303に通知する(S1504)。なお、表示制御部301は移動操作を無視する制御を行なった場合、座標情報を判断部303に通知しない(処理を終了させる)。そもそも当該移動操作は無効とされるべきものであり、従って設定パラメータの設定変更はなされ得ないからである。
【0060】
一方、判定部303は、送られてきた座標情報を取得すると、記憶部305から画面情報を要求しこれを取得する(S1505)。画面情報には、設定項目及びサブ設定項目の位置情報や各領域の位置情報が含まれている(図14)。
【0061】
判定部303は、操作入力部302からの座標情報(始点座標情報及び終点座標情報)と、画面情報に基づいて、どの操作アイテムがどこの領域からどこの領域へ移動操作されたかを把握し、表示領域の間で操作部品が移動操作されたかを判定する(S1506)。この例では具体的に、カラーボタンが設定項目表示領域110から選択領域120へ移動操作されているので、表示領域の間で操作部品が移動操作されたと判定し、この判定結果を設定変更部304へ通知する(S1507)。この際、入力情報及び画面情報も共に通知する。
【0062】
設定変更部304は、判定部303からの判定結果、入力情報及び画面情報を取得し、設定変更を行うかを判断する(S1508)。ここでは、カラーボタンが設定項目表示領域110から選択領域120へ移動操作されており、またカラーボタンはサブ設定項目を有し一意に設定変更すべき設定パラメータを特定できないので、設定変更を行わないと判断する。
【0063】
(後半処理)
次に後半処理として、フルカラーボタンが選択領域120から決定領域130へ移動操作された場合の処理を説明する。前提として、選択領域120には、上述の前半処理を受けて、サブ操作アイテムである「白黒」、「グレースケール」、「フルカラー」が配置され表示されている。引き続き図15のシーケンス図を参照して説明する。
【0064】
ユーザが選択領域120内のフルカラーボタンに対して、決定領域130へのドラッグアンドドロップ操作を行うと(図8)、操作入力部302は、カラーボタンの操作を操作指示信号として検知する。操作指示信号は座標情報を意味しているので、設定画面100上における座標情報が取得され、取得された座標情報は、表示制御部301に送られる(S1511)。
【0065】
表示制御部301は、入力された座標情報と画面情報(既に設定画面100を表示している時点で前提として保持)等に基づき、設定画面100を更新し、サブ操作アイテムとしてのフルカラーボタンの移動操作を画面上に表示(反映)させる(S1512)。具体的には、決定領域130にフルカラーボタン表示させる(図9)。
【0066】
表示制御部301は、画面情報を併せて更新しておく(S1513)。更新箇所としては、サブ設定項目の座標(X、Y)を更新する。具体的に図8を参照すれば、移動操作に伴い、決定領域120内にサブ操作アイテムである「フルカラー」が配置され表示されているので、設定画面100としてはその画面情報において、このサブ操作アイテムに対応するサブ設定項目の座標情報を更新する必要があるからである。また、選択領域120内に配置され表示されていたサブ操作アイテム(「白黒」、「グレースケール」、「フルカラー」)の座標情報は、移動操作に伴い不要となるので削除しておく。
【0067】
そして、表示制御部301は、座標情報を判断部303に通知する(S1514)。
【0068】
判定部303は、送られてきた座標情報を取得すると、記憶部305から画面情報を要求しこれを取得する(S1515)。画面情報には、設定項目及びサブ設定項目の位置情報や各領域の位置情報が含まれている(図14)。
【0069】
判定部303は、操作入力部302からの座標情報(始点座標情報及び終点座標情報)と、画面情報に基づいて、どの操作アイテムがどこの領域からどこの領域へ移動操作されたかを把握し、表示領域の間で操作部品が移動操作されたかを判定する(S1506)。この例では具体的に、フルカラーボタンが選択領域120から決定領域130へ移動操作されているので、表示領域の間で操作部品が移動操作されたと判定し、この判定結果を設定変更部304へ通知する(S1517)。この際、入力情報及び画面情報も共に通知する。
【0070】
設定変更部304は、記憶部判定部303からの判定結果、入力情報及び画面情報を取得し、設定変更を行うかを判断する(S1518)。ここでは、フルカラーボタンが選択領域120から決定領域130へ移動操作されており、またフルカラーボタンはサブ設定項目であり、従って設定変更すべき設定パラメータを一意に特定できる。従って、設定変更部304は、設定変更を行うと判断し、記憶部305に記憶された設定パラメータの設定変更を行う(S1519)。具体的に図14(a)において、サブ設定項目「白黒」の設定状態を「ON」から「OFF」へ、サブ設定項目「フルカラー」の設定状態を「OFF」から「ON」へ変更する。
【0071】
設定変更部304は、設定パラメータの設定変更を行うと、表示制御部301に設定変更を通知する。表示制御部301は、この通知を受けて、設定が変更された旨を画面上に表示する制御を行うとよい。
【0072】
以上、設定操作に伴う画像形成装置1の処理について説明を行った。このような処理によって、操作アイテムの移動操作により設定パラメータの設定変更が実現され得る。
【0073】
[総括]
以下、総括として本実施形態に係る画像形成装置1の作用効果について説明する。
【0074】
本実施形態に係る画像形成装置1の構成においては、設定パラメータに従って情報処理動作を行い、操作部品の操作により前記設定パラメータのON/OFF又は変更が可能な画像形成装置であって、複数の表示領域を含み構成される設定画面と、前記表示領域内に操作部品とを表示する表示制御手段と、前記操作部品の移動操作指示を入力する操作入力手段と、前記移動操作指示に基づいて、前記複数の表示領域の間で前記操作部品が移動操作されたかを判定する判定手段と、前記設定パラメータの変更を行う設定変更手段と、を有し、前記設定変更手段は、前記判定手段により第一の表示領域内に表示された操作部品が第二の表示領域内に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをONに設定することを特徴とする。
【0075】
この構成によれば、画像形成装置1は、第一の表示領域内に表示され、設定パラメータに関連付けられた操作部品が、第二の表示領域内に移動操作された場合、当該設定パラメータをON(有効)に設定するので、簡単な操作により設定変更したい設定項目のパラメータ(設定値)を有効にする設定変更を行うことができる。
【0076】
例えば、「カラー」設定では、設定パラメータとして「白黒」、「フルカラー」、「グレースケール」からそのパラメータを選択できるところ、第一の表示領域内には、白黒ボタン、フルカラーボタン、グレースケールボタンが配置表示されている場合、第一の表示領域内のカラーボタンを第二の表示領域内に移動操作を行う。すると、第二の表示領域内には、フルカラーボタンが配置表示される。そして第二の表示領域内にフルカラーボタンが配置表示されるタイミングで「カラー」設定パラメータは、「フルカラー」に設定変更される。
【0077】
また、本実施形態に係る画像形成装置1の構成においては、前記表示制御手段は、前記ONに設定すべき設定パラメータが一意に特定されない場合、当該設定パラメータから選択可能に分岐する設定パラメータが関連付けられた複数の操作部品を、前記第二の表示領域に表示し、前記設定変更手段は、前記判定手段により前記第二の表示領域内に表示された操作部品が第三の表示領域内に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをONに設定することを特徴とする。
【0078】
この構成によれば、画像形成装置1は、ONに設定すべき設定パラメータが一意に特定されない場合、設定パラメータを選択できるよう、選択項目に関連付けられた複数の操作部品を第二の表示領域に表示する。また第二の表示領域内に表示され、設定パラメータに関連付けられた操作部品が、第三の表示領域内に移動操作された場合、当該設定パラメータをON(有効)に設定するので、簡単な操作により設定変更したい設定項目のパラメータ(設定値)を有効にする設定変更を行うことができる。
【0079】
例えば、「カラー」設定では、設定パラメータとして「白黒」、「フルカラー」、「グレースケール」からそのパラメータを選択できるところ、まず、第一の表示領域内のカラーボタンを第二の表示領域内に移動操作を行う。すると、第二の表示領域内には、白黒ボタン、フルカラーボタン、グレースケールボタンが配置表示される。さらに第二の表示領域内のフルカラーボタンを第三の表示領域内に移動操作を行う。すると、第三の表示領域内には、フルカラーボタンが配置表示される。そして第三の表示領域内にフルカラーボタンが配置表示されるタイミングで「カラー」設定パラメータは、「フルカラー」に設定変更される。
【0080】
また、本実施形態に係る画像形成装置1の構成においては、前記第二又は第三の表示領域内に移動操作された操作部品の位置情報は記憶され、前記設定変更手段は、前記判定手段により前記移動操作された操作部品が位置する表示領域の外に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをOFFに設定することを特徴とする。
【0081】
この構成によれば、画像形成装置1は、表示部品の移動操作により設定パラメータを有効とする設定を行った後でも、画面上当該表示部品の位置情報は記憶されているので、履歴画面としても当該表示部品の位置は移動操作後の表示領域内に表示される。また、当該操作部品を当該表示領域の外に移動操作された場合、有効とされた設定パラメータを無効との設定を行うので、以前設定を行なった設定パラメータを再度変更する場合、容易に設定変更を行うことができる。
【0082】
例えば、「カラー」設定では、設定パラメータとして「白黒」、「フルカラー」、「グレースケール」からそのパラメータを選択できるところ、第二の表示領域又は第三の表示領域内には、フルカラーボタンが配置表示されることで、設定パラメータは、「フルカラー」に設定変更される。ここで、フルカラーボタンの位置情報は記憶され保持される。従って、第二の表示領域又は第三の表示領域内に位置して表示されるフルカラーボタンを、当該表示領域の外に移動操作されれば、「フルカラー」の設定を無効とする設定変更がなされる。例えばこの場合、一旦デフォルト値である「白黒」に戻してもよい。
【0083】
以上のように、本発明に係る画像形成装置1は、設定変更したい設定項目の選択から決定までのプロセスにおける操作性を向上させるという効果を有し、情報処理装置及び設定操作方法として有効である。
【0084】
なお、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外にも様々な構成を採用することもできる。
【0085】
例えば、上記実施形態では、設定画面100の表示領域として、設定項目表示領域110、選択領域120、決定領域130の表示領域を含み構成としたが、特に限定する意図はなく、例えば、2、4、5・・x個の表示領域を含み構成されてもよい。設定項目の階層数(操作部品、サブ操作部品、サブサブ操作部品・・といった階層数)に応じて適宜定めることができる。分岐の連続により深い階層構造を有する設定項目の場合、より設定変更が煩雑になることが想定されるが、本発明を適用し、表示領域をまたいで次々と移動操作を行うことにより最終的に一意の設定パラメータを設定できる。
【0086】
例えば、上記実施形態では、図3、15において、主要機能ブロックを示し、その処理について説明を行ったが、特に当該機能部に限定する意図はなく、例えば、その他の機能部によっても実現されうる。即ち、各機能部はCPU13cが実行するプログラムにより実現されるので、様々な実現方法(処理方法)があり得るからである。
本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば本実施形態においては情報処理装置の一例として、画像形成装置に対して本発明を適用したものであり、その他のシステムや装置においても広く設定操作方法を適用され得る。
【符号の説明】
【0087】
1 画像形成装置
11 操作パネル
11a 入力装置
11b 表示装置
12 記憶メディアI/F
12a ドライブ装置
12b 記録媒体
13 コントローラ
13a ROM
13b RAM
13c CPU
14 データ通信I/F
14a インターフェース装置
15 スキャナ
15a 画像読取装置
16 プロッタ
16a 印刷装置
17 HDD
18 ディスプレイ
19 ハードキー
100 設定画面
110 設定項目表示領域
120 選択領域
130 決定領域
301 表示制御部
302 操作入力部
303 判定部
304 設定変更部
305 記憶部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0088】
【特許文献1】特開2007−280227号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定パラメータに従って情報処理動作を行い、操作部品の操作により前記設定パラメータのON/OFF又は変更が可能な情報処理装置であって、
複数の表示領域を含み構成される設定画面と、前記表示領域内に操作部品とを表示する表示制御手段と、
前記操作部品の移動操作指示を入力する操作入力手段と、
前記移動操作指示に基づいて、前記複数の表示領域の間で前記操作部品が移動操作されたかを判定する判定手段と、
前記設定パラメータの変更を行う設定変更手段と、
を有し、
前記設定変更手段は、前記判定手段により第一の表示領域内に表示された操作部品が第二の表示領域内に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをONに設定すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記ONに設定すべき設定パラメータが一意に特定されない場合、当該設定パラメータから選択可能に分岐する設定パラメータが関連付けられた複数の操作部品を、前記第二の表示領域に表示し、
前記設定変更手段は、前記判定手段により前記第二の表示領域内に表示された操作部品が第三の表示領域内に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをONに設定すること、
を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第二又は第三の表示領域内に移動操作された操作部品の位置情報は記憶され、
前記設定変更手段は、前記判定手段により前記移動操作された操作部品が位置する表示領域の外に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをOFFに設定すること、
を特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
設定パラメータに従って情報処理動作を行い、操作部品の操作により前記設定パラメータのON/OFF又は変更が可能な情報処理装置における設定操作方法であって、
複数の表示領域を含み構成される設定画面と、前記表示領域内に操作部品とを表示する表示制御手順と、
前記操作部品の移動操作指示を入力する操作入力手順と、
前記移動操作指示に基づいて、前記複数の表示領域の間で前記操作部品が移動操作されたかを判定する判定手順と、
前記設定パラメータの変更を行う設定変更手順と、
を有し、
前記設定変更手順は、前記判定手順により第一の表示領域内に表示された操作部品が第二の表示領域内に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをONに設定すること、
を特徴とする設定操作方法。
【請求項5】
前記表示制御手順は、前記ONに設定すべき設定パラメータが一意に特定されない場合、当該設定パラメータから選択可能に分岐する設定パラメータが関連付けられた複数の操作部品を、前記第二の表示領域に表示し、
前記設定変更手順は、前記判定手順により前記第二の表示領域内に表示された操作部品が第三の表示領域内に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをONに設定すること、
を特徴とする請求項4記載の設定操作方法。
【請求項6】
前記第二又は第三の表示領域内に移動操作された操作部品の位置情報は記憶され、
前記設定変更手順は、前記判定手順により前記移動操作された操作部品が位置する表示領域の外に移動操作されたと判定されたとき、当該操作部品に関連付けられた設定パラメータをOFFに設定すること、
を特徴とする請求項4又は5記載の設定操作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−34515(P2011−34515A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−182785(P2009−182785)
【出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】