説明

情報処理装置

【課題】携帯型情報処理端末に対するサービス提供に利用する設備の有効利用を図り、サービスの充実化を図る。
【解決手段】情報処理装置は、所定の通信プロトコルにて携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する機能を有する端末管理手段と、上記通信プロトコルにて上記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて上記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置にかかり、特に、携帯型情報処理端末と接続可能な情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機をはじめとする携帯型情報処理端末は、主にファームウェアが組み込まれており、端末全体の基本的な動作を制御している。そして、ファームウェアは、後に機能を追加したり、不具合の発生のために修正が必要となるなど、更新(アップデート)が必要とされる場合がある。このような場合には、通常、利用者は、携帯型情報処理端末をサポートセンターに持ち込んで、そこで端末と特定のコンピュータとをケーブルで接続し、ファームウェアを更新する、という方法を採る。
【0003】
これに対して、特許文献1では、通信機能を有する移動端末装置のファームウェア更新方法を開示している。具体的には、特許文献1では、携帯電話機の通信機能を利用して、無線ネットワークを介してサーバから携帯電話機にファームウェアの差分データを送信し、当該携帯電話機にてファームウェアの更新処理を実行している。このとき、サーバは、携帯電話機から、当該携帯電話機に現在格納されているファームウェアのバージョン情報を取得し、これに基づいて更新に使用する差分データを特定している。
【0004】
【特許文献1】特開2007−189332号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した技術では、サーバは、移動端末装置のファームウェアのバージョン情報を取得しているものの、かかる情報はファームウェアの更新にしか利用することができない。従って、上述したファームウェアを更新するネットワークシステムを構築した場合であっても、かかる設備の有効利用が図られていない。このため、携帯型情報処理端末の利用者に対して、設備コストの増加によるサービスの充実化が抑制されうる、という問題が生じる。
【0006】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、携帯型情報処理端末に対してサービスを提供する設備の有効利用を図り、サービスの充実化を図る、ことにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するため本発明の一形態である情報処理装置は、
所定の通信プロトコルにて携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する機能を有する端末管理手段と、
上記通信プロトコルにて上記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて上記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得手段と、
を備える。
【0008】
また、本発明の他の形態である情報処理システムは、
所定の通信プロトコルにて無線ネットワークを介して接続する携帯型情報処理端末と情報処理装置とを備え、
上記携帯型情報処理端末は、
上記情報処理装置からファームウェアの更新に必要なファームウェア更新情報を無線ネットワークを介して受信し、自端末に組み込まれているファームウェアを更新するファームウェア更新手段と、
上記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を、無線ネットワークを介して上記情報処理装置に送信する作動情報送信手段と、を備え、
上記情報処理装置は、
上記携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する機能を有する端末管理手段と、
上記通信プロトコルにて上記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて上記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得手段と、を備える。
【0009】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
所定の通信プロトコルにて携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する機能を有する端末管理手段と、
上記通信プロトコルにて上記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて上記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得手段と、
を実現させるためのプログラムである。
【0010】
また、本発明の他の形態である情報処理方法は、
所定の通信プロトコルにて携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する工程を有する端末管理工程を有すると共に、
任意のタイミングで、上記通信プロトコルにて上記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて上記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得工程を有する、という構成である。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、以上のように構成されることにより、携帯型情報処理端末と情報処理装置との無線ネットワークを介した通信を実現する構成において、設備の有効利用を図り、サービスの充実化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1を参照して説明する。図1は、情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態では、情報処理装置の概略を説明する。
【0013】
図1に示すように、本実施形態における情報処理装置1は、所定の通信プロトコルにて携帯型情報処理端末6に無線ネットワークNを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末6に組み込まれているファームウェアを更新する機能を有する端末管理手段2と、上記通信プロトコルにて上記携帯型情報処理端末6から無線ネットワークNを介して送信された、当該携帯型情報処理端末6にて上記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報5を取得して、記憶装置4に記憶する作動情報取得手段3と、を備える。
【0014】
上記発明によると、まず、情報処理装置は、所定のプロトコルにて無線ネットワークを介して携帯型情報処理端末に接続する。そして、携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを、必要に応じて更新する。また、携帯型情報処理端末ではファームウェア上でアプリケーションが作動するが、当該携帯型情報処理端末は、アプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を、上記プロトコルを用いて情報処理装置に送信する。そして、情報処理装置は、携帯型情報処理端末から送信されたアプリケーション作動情報を取得する。
【0015】
以上のように、情報処理装置は、装備されているファームウェアを更新するために用いられるプロトコルを用いて携帯型情報処理端末と接続して、当該携帯型情報処理端末におけるアプリケーションの作動情報を取得することができる。そして、取得したアプリケーション作動情報を、アプリケーション開発などに利用することができる。このため、ファームウェアを更新する既存のプロトコルや設備を利用して、携帯型情報処理端末上で作動するアプリケーションの使用情報を取得することができ、設備の有効利用を図りつつ、有益なデータを収集することができる。その結果、設備コストの増加を抑制しつつ、サービスの充実化を図ることができる。
【0016】
また、上記情報処理装置では、上記作動情報取得手段は、上記アプリケーションを特定する情報と、当該アプリケーションごとの作動状況を表す情報と、を上記アプリケーション作動情報として上記携帯型情報処理端末から取得する、という構成を採る。
【0017】
また、上記情報処理装置では、上記作動情報取得手段は、上記アプリケーションを特定する情報と、当該アプリケーションごとの起動日時を表す情報と、を上記アプリケーション作動情報として上記携帯型情報処理端末から取得する、という構成を採る。
【0018】
また、上記情報処理装置では、上記作動情報取得手段は、上記携帯型情報処理端末ごとに区別して、上記アプリケーション作動情報を上記携帯型情報処理端末から取得する、という構成を採る。
【0019】
これにより、携帯型情報処理端末における詳細なアプリケーションの作動状態を表すアプリケーション作動情報を取得することができ、より有益な情報として活用することができる。
【0020】
また、上記情報処理装置では、上記作動情報取得手段は、上記端末管理手段にて上記携帯型情報処理端末に接続したときに、当該携帯型情報処理端末から上記アプリケーション作動情報を取得する、という構成を採る。
【0021】
また、上記情報処理装置では、上記端末管理手段は、上記携帯型情報処理端末自体の作動状態を表す情報であり、当該携帯型情報処理端末に生じる障害を検出するための情報である障害検出用情報を、上記通信プロトコルを用いて無線ネットワークを介して上記携帯型情報処理端末から取得する機能を有する。そして、上記作動情報取得手段は、上記端末管理手段にて上記障害検出用情報を取得するために上記携帯型情報処理端末に接続したときに、当該携帯型情報処理端末から上記アプリケーション作動情報を取得する、という構成を採る。
【0022】
さらに、上記情報処理装置では、上記端末管理手段は、上記通信プロトコルを用いて無線ネットワークを介して上記携帯型情報処理端末に接続し、当該携帯型情報処理端末自体の作動状態を設定する機能を有する。そして、上記記作動情報取得手段は、上記端末管理手段にて上記携帯型情報処理端末の作動状態の設定を行うべく当該携帯型情報処理端末に接続したときに、当該携帯型情報処理端末から上記アプリケーション作動情報を取得する、という構成を採る。
【0023】
これにより、情報処理装置がファームウェアの更新や障害検出、端末の作動状態の設定、などの処理を行うために携帯型情報処理端末に接続したときに、上記アプリケーション作動情報を取得する。従って、情報処理装置と携帯型情報処理端末との通信の発生回数を抑制できる。
【0024】
なお、上述した情報処理装置と携帯型情報処理端末との無線ネットワークを介した接続は、例えば、OMA−DM(Open Mobile Alliance - Device Management)プロトコルを用いて行う。
【0025】
また、本発明の他の形態である情報処理システムは、
所定の通信プロトコルにて無線ネットワークを介して接続する携帯型情報処理端末と情報処理装置とを備え、
上記携帯型情報処理端末は、
上記情報処理装置からファームウェアの更新に必要なファームウェア更新情報を無線ネットワークを介して受信し、自端末に組み込まれているファームウェアを更新するファームウェア更新手段と、
上記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を、無線ネットワークを介して上記情報処理装置に送信する作動情報送信手段と、を備え、
上記情報処理装置は、
上記携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する機能を有する端末管理手段と、
上記通信プロトコルにて上記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて上記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得手段と、を備えている。
【0026】
そして、上記情報処理システムでは、上記携帯型情報処理端末が有する作動情報送信手段は、上記アプリケーションを特定する情報と、当該アプリケーションごとの作動状況を表す情報と、を上記アプリケーション作動情報として上記情報処理装置に送信する、という構成を採る。
【0027】
また、上述した情報処理装置は、当該情報処理装置に、情報処理用プログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態である情報処理用プログラムは、
情報処理装置に、
所定の通信プロトコルにて携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する機能を有する端末管理手段と、
上記通信プロトコルにて上記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて上記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得手段と、
を実現させるためのプログラムである。
【0028】
そして、上記プログラムでは、上記作動情報取得手段は、上記アプリケーションを特定する情報と、当該アプリケーションごとの作動状況を表す情報と、を上記アプリケーション作動情報として上記携帯型情報処理端末から取得する、という構成を採る。
【0029】
また、上述した情報処理装置の作動により実行される情報処理方法は、
所定の通信プロトコルにて携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する工程を有する端末管理工程を有すると共に、
任意のタイミングで、上記通信プロトコルにて上記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて上記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得工程を有する。
【0030】
そして、上記情報処理方法では、上記作動情報取得工程は、上記アプリケーションを特定する情報と、当該アプリケーションごとの作動状況を表す情報と、を上記アプリケーション作動情報として上記携帯型情報処理端末から取得する、という構成を採る。
【0031】
上述した構成を有する、情報処理システム、プログラム、又は、情報処理方法、の発明であっても、上記情報処理装置と同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
【0032】
<実施形態2>
本発明の第2の実施形態を、図2乃至図8を参照して説明する。図2は、情報処理システム全体の構成を示すブロック図である。図3は、携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。図4は、DMサーバの構成を示す機能ブロック図である。図5は、アプリケーション作動情報の一例を示す図である。図6は、携帯電話機の動作を示すフローチャートである。図7乃至図8は、情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【0033】
ここで、本実施形態は、上述した実施形態1にて開示した情報処理装置の具体的な一例を示すものである。そして、以下では、情報処理装置(DMサーバ)と接続する携帯型情報処理端末の一例として、携帯電話機を挙げて説明する。但し、情報処理装置と接続する携帯型情報処理端末は、携帯電話機であることに限定されない。
【0034】
また、本実施形態では、情報処理装置(DMサーバ)と携帯型情報処理端末(携帯電話機)とが無線ネットワークを介して通信を行うときのプロトコルの一例として、OMA−DM(Open Mobile Alliance - Device Management)プロトコルを用いる。但し、情報処理装置(DMサーバ)と携帯型情報処理端末(携帯電話機)とが無線ネットワークを介して通信を行うときに用いるプロトコルは、いかなるものであってもよい。
【0035】
[全体構成]
図2に示すように、本実施形態における情報処理システムは、ユーザが操作する携帯電話機10と、当該携帯電話機10のファームウェアを遠隔操作により更新するDMサーバ20と、DMサーバ20にて収集した情報を分析する分析サーバ30と、DMサーバ20にて収集した情報を利用する利用者が操作する利用者端末40と、を備えている。
【0036】
そして、DMサーバ20と分析サーバ30と利用者端末40とは、それぞれインターネット網などのネットワークN1を介して接続している。また、携帯電話機10とDMサーバ20とは、OMA−DM(Open Mobile Alliance - Device Management)プロトコルを用いて、無線ネットワークを介して接続可能である。
【0037】
ここで、OMA−DMプロトコルとは、モバイル・アプリケーション技術の標準化団体であるOMA(Open Mobile Alliance)が開発したオープンかつ相互運用可能なデバイス管理方式の標準規格である。このプロトコルを用いることで、後述するように、DMサーバ20は、携帯電話機10などの携帯型情報処理端末を遠隔にて操作・管理することができ、具体的には、携帯電話機10のファームウェアの更新や故障診断、端末の各種設定、などを行うことができる。以下、各装置について説明する。
【0038】
[携帯電話機の構成]
まず、携帯電話機10の構成について、図3を参照して説明する。本実施形態における携帯電話機10は、演算装置10A、記憶装置10B、通信装置、操作装置、表示装置、などを備えた一般的な携帯電話機であり、通話機能はもちろんのこと、データ通信機能を備えている。
【0039】
そして、記憶装置10Bには、ファームウェア14が記憶されており、このファームウェア14が演算装置10Aに組み込まれることで、携帯電話機10の基本的な動作が制御される。また、記憶装置10Bには、種々のアプリケーション15のプログラムが記憶されており、当該アプリケーションを演算装置10Aがファームウェア上で実行することで、実行されたアプリケーション15の機能が携帯電話機10にて実現される。
【0040】
そして、携帯電話機10は、図3に示すように、演算装置10AであるCPUに、所定のプログラムが組み込まれることによって構築された、ファームウェア更新部11と、アプリケーション監視部12と、作動情報送信部13と、を備えている。
【0041】
上記ファームウェア更新部11(ファームウェア更新手段)は、後述するように、DMサーバ20からファームウェアの更新通知を受けると、現在実装されているファームウェアのバージョン情報をDMサーバ20に送信し、最新のファームウェアへの更新プログラムを要求する。そして、これに応じてDMサーバ20からファームウェアの更新プログラムが送信されると、これを受信して、更新プログラムを実行する。これにより、携帯電話機10に組み込まれているファームウェアを最新のファームウェアに更新する。なお、ファームウェア更新部11は、任意のタイミングにて、自発的にDMサーバ20にアクセスして、上述したファームウェアの更新処理を実行してもよい。
【0042】
また、ファームウェア更新部11は、後述するように、DMサーバ20から故障検出用情報の要求を受けると、電源の状態を表す情報などの障害の発生を検出するための情報である故障検出用情報をDMサーバ20に送信する機能を有する。これにより、例えば、DMサーバ20は、携帯電話機10から故障検出用情報を受信できなかったり、予め故障と判断されると設定された故障検出用情報を受信した場合に、携帯電話機10に故障が発生したことを検出して、再起動や各種設定の指令を遠隔にて行うことができる。また、これに応じて、携帯電話機10のファームウェア更新部11も、再起動や各種設定の指令に応じた処理を実行する。
【0043】
さらに、ファームウェア更新部11は、後述するように、DMサーバ20から端末自体の各種作動状態を設定する指令である設定指令を受けると、これに応じて端末の各種設定を実行する機能する。例えば、通信方式の設定などの初期設定を行う。なお、ファームウェア更新部11は、設定指令を受けたときや設定処理が完了したときなどのタイミングで、DMサーバ20にその旨を通知するなど、当該DMサーバ20と通信を行う。
【0044】
また、上記アプリケーション監視部12は、携帯電話機10内で実行されるアプリケーションの作動状態を監視する。具体的には、携帯電話機10内でアプリケーションが起動されると、そのアプリケーション名とアプリケーションが起動された日時とを取得して、これらを関連付けて、アプリケーション作動情報16として記憶装置10Bに記憶する。また、アプリケーション監視部12は、実行中のアプリケーションが終了すると、そのアプリケーション名と終了日時とを取得して、すでに開始日時が記憶されているアプリケーション名に関連付けて、上記同様にアプリケーション作動情報16として記憶する。
【0045】
ここで、図5に、アプリケーション作動情報16の一例を示す。例えば、この図の一番上の行に示すように、アプリケーション名「アプリA」が起動して終了すると、その起動日時「2008年10月1日10時28分」と、その終了日時「2008年10月1日10時30分」と、が関連付けられて記憶される。なお、その後、同一のアプリケーションが起動した場合には、別途、アプリケーション名と共に、その時の起動日時と終了日時とが記録される。
【0046】
また、上記作動情報送信部13は、上述したように記憶装置10に記憶したアプリケーション作動情報を、任意のタイミングでDMサーバ20に送信する。具体的には、予め設定された時間間隔(例えば、24時間ごと)にて、DMサーバ20にOMA−DMプロトコルを用いて接続し、蓄積されている上記アプリケーション作動情報をDMサーバ20に送信する。なお、作動情報送信部13は、送信したアプリケーション作動情報を記憶装置10Bから破棄する。
【0047】
なお、作動情報送信部13は、アプリケーション作動情報を上述したタイミングでDMサーバ20に送信することに限定されない。例えば、DMサーバ20と携帯電話機10とがファームウェアの更新を行うべくOMA−DMプロトコルを用いて通信しているときに、ファームウェアの更新処理時に送信する情報と共に、アプリケーション作動情報を送信してもよい。同様に、DMサーバ20と携帯電話機10とが故障診断を行うべくOMA−DMプロトコルを用いて通信しているときに、故障診断処理時に送信する情報と共に、アプリケーション作動情報を送信してもよい。さらに、DMサーバ20が携帯電話機10に対して所定の設定処理を行うべくOMA−DMプロトコルを用いて通信しているときに、設定処理時に携帯電話機10がDMサーバ20に送信する情報と共に、アプリケーション作動情報を送信してもよい。
【0048】
ここで、上述したように、アプリケーション作動情報は、OMA−DMプロトコルにてDMサーバ20に送信される。従って、上記アプリケーション監視部12は、アプリケーション作動情報16をOMA−DMプロトコルにて送信可能な形式(Management Object 形式)で、記憶装置10Bに記憶する。
【0049】
[DMサーバの構成]
次に、DMサーバ20の構成を、図4を参照して説明する。まず、DMサーバ20は、演算装置20A、記憶装置20B、通信装置などを備えた一般的なサーバコンピュータである。そして、図4に示すように、演算装置20AであるCPUにプログラムが組み込まれることによって構築された、デバイス管理部21と、作動情報取得部22と、を備えている。また、記憶装置20Bは、更新用となる各バージョンのファームウェア23を予め記憶している。
【0050】
上記デバイス管理部21(端末管理手段)は、上述したようにOMA−DMプロトコルにて携帯電話機10に接続し、ファームウェアの更新や故障診断、初期設定など、携帯電話機10の管理を行う。例えば、ファームウェアの更新時には、まず、携帯電話機10から現在実装されているファームウェアのバージョン情報を取得し、最新のファームウェアへの更新プログラムを携帯電話機10に送信する。また、携帯電話機10に対して、障害の発生を検出するための情報である故障検出用情報を要求し、当該故障検出用情報を取得する。そして、これに応じて、携帯電話器10に対して再起動や各種設定の指令などを送信して、障害対応処理を行う。さらには、携帯電話10に対して当該携帯電話機10の作動状態の設定を指示する設定指令を送信する。すると、携帯電話機10は、設定指令に応じて設定処理を行い、また設定指令を受信した旨の応答や設定処理が完了した旨の応答などを送信するため、デバイス管理部21はかかる応答を受信する。
【0051】
なお、上述したファームウェアの更新や故障診断、各種設定などの処理は、一定の時間間隔や任意のタイミングで、デバイス管理部21から携帯電話機10に接続して実行してもよく、あるいは、携帯電話機10からの接続要求に応じて実行してもよい。また、デバイス管理部21による携帯電話機10の管理処理は、上記処理に限定されない。
【0052】
また、上記作動情報取得部22(作動情報取得手段)は、上述したように携帯電話機10から送信されたアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置20B内に記憶する。なお、作動情報取得部22は、アプリケーション作動情報を、携帯電話機10に要求することによって送信されてきたときに取得してもよく、あるいは、携帯電話機10が自発的に送信してきたときに取得してもよい。また、作動状態取得部22は、アプリケーション作動情報を取得するためだけに、OMA−DMプロトコルにて携帯電話機10と接続して取得してもよい。あるいは、作動状態取得部22は、上述したように、携帯電話機10とファームウェア更新や故障診断、各種設定を行うべくOMA−DMプロトコルを用いて通信しているときに、携帯電話機10から受信する情報と共に、アプリケーション作動情報を取得してもよい。
【0053】
そして、作動情報取得部22は、取得したアプリケーション作動情報を、携帯電話機10毎に区別して、記憶装置20Bに記憶する。このとき、例えば、携帯電話機10の製造番号や電話番号などの識別情報を携帯電話機10から取得して、当該識別情報と共にアプリケーション作動情報を記憶する。また、アプリケーション作動情報は、上述したように、図5に示すよう、アプリケーションごとの作動状況、つまり、起動される毎のアプリケーション名と起動日時と終了日時とが関連付けられた状態で記憶される。
【0054】
なお、携帯電話機10から取得して記憶するアプリケーション作動情報は、必ずしも上述したように起動日時と終了日時とを含んでいることに限定されない。例えば、アプリケーション名と起動日時とを含んでいるだけでもよく、あるいは、起動したアプリケーション名だけを含んでいてもよい。つまり、少なくとも、携帯電話機10において使用されたアプリケーションを認識できる情報を含んでいればよい。
【0055】
また、上記作動情報取得部22は、分析サーバ30からの要求に応じて、記憶装置20Bに記憶されているアプリケーション作動情報24を、当該分析サーバ30に送信する。
【0056】
[分析サーバの構成]
次に、分析サーバ30の構成を説明する。分析サーバ30は、演算装置、記憶装置、通信装置などを備えた一般的なサーバコンピュータである。そして、分析サーバ30は、演算装置であるCPUにプログラムが組み込まれることによって構築された、以下の処理を実行する機能を備えている。
【0057】
まず、分析サーバ30は、上記DMサーバ20に対してアプリケーション作動情報を要求し、これに応じてDMサーバ20から送信されたアプリケーション作動情報を取得する。そして、このアプリケーション作動情報を分析処理する機能を備えている。この分析処理では、例えば、アプリケーション作動情報内のアプリケーション名から、各携帯電話機10にインストールされているアプリケーションの一覧を生成する。また、アプリケーション作動情報内の各アプリケーションの起動日時及び終了日時から、携帯電話機10ごと、あるいは、全ての携帯電話機10における、各アプリケーションの起動回数や稼働時間を算出して生成する。そして、これら生成したデータを、分析アプリケーション作動情報として自サーバ30に装備された記憶装置に記憶しておく。
【0058】
このとき、分析アプリケーション作動情報には、例えば、携帯電話機10を特定する情報が破棄されて記憶されてもよく、あるいは、携帯電話機10を特定する情報も含められて記憶されてもよい。
【0059】
また、分析サーバ30は、後述する利用者端末40からの要求に応じて、記憶装置に記憶している分析アプリケーション作動情報を、当該利用者端末40に送信する。このとき、予め設定されている利用者端末40の権限に応じて、例えば、携帯電話機10を特定する情報も含められた分析アプリケーション情報を送信してもよい。一方で、利用者端末40に個人情報を閲覧する権限がないような場合には、携帯電話機10を特定する情報を含まない分析アプリケーション情報を送信する。これにより、個人情報の漏えいを抑制することができる。
【0060】
[利用者端末の構成]
次に、利用者端末40の構成について説明する。利用者端末40は、演算装置、記憶装置、通信装置、操作装置、表示装置、などを備えた一般的な情報処理装置であり、上述したアプリケーション作動情報を利用する利用者が操作するものである。
【0061】
そして、利用者端末40は、演算装置であるCPUにプログラムが組み込まれることによって構築された、以下の処理を実行する機能を備えている。
【0062】
利用者端末40は、上記分析サーバ30に対して、分析された分析アプリケーション作動情報を要求し、これに応じて分析サーバ30から送信された分析アプリケーション作動情報を取得する。そして、取得した分析アプリケーション作動情報を表示部に表示することで、利用者は閲覧することができる。これにより、利用者は、各アプリケーションの利用状況などを知ることができ、後のアプリケーションの開発の参考にすることができる。
【0063】
[動作]
次に、上記情報処理システムの動作を、図6乃至図8を参照して説明する。まず、図6を参照して、携帯電話機10の動作、特に、アプリケーション作動情報を蓄積するときの動作を説明する。
【0064】
携帯電話機10は電源がオンにされると(ステップS1)、ファームウェアが起動し、携帯電話機10の基本機能が使用可能となる。ここでは、OMA−DMプロトコルによるDMサーバ20との通信も可能となる。そして、DMサーバ20からの要求があったり、あるいは、携帯電話機10が自発的に作動することで、DMサーバ20と接続して、ファームウェア更新や故障診断処理が実行される(ステップS2:No,ステップS3:Yes,ステップS4、端末管理工程)。
【0065】
また、ファームウェアが起動した状態で、当該ファームウェア上で作動するアプリケーションの起動指令が入力されると(ステップS2:Yes)、アプリケーションがファームウェア上で作動し、当該アプリケーションが使用可能となる。このとき、携帯電話機10は、アプリケーション名と起動日時とをアプリケーション作動情報として、記憶装置10B内に記憶する(ステップS6)。そして、その後、アプリケーションが終了されると(ステップS7:Yes)、上記記憶されたアプリケーション名及び起動日時に加えて、終了日時を追加記憶する(ステップS8)。
【0066】
そして、上述したファームウェアの更新や故障診断(ステップS3,S4)、さらには、アプリケーションが起動されることによるアプリケーション作動情報の蓄積は(ステップS2,S6,S7,S8)、携帯電話機10の電源がオフになるまで実行される(ステップS5)。
【0067】
次に、DMサーバ20がアプリケーション作動情報を取得するときの動作を、図7及び図8のシーケンス図を参照して説明する。まず、携帯電話機10は、一定の時間間隔や任意のタイミングにて、DMサーバ20に対してOMA−DMプロトコルにて通信を開始する(ステップS11)。すると、DMサーバ20は、携帯電話機10に対して、アプリケーション作動情報を要求する(ステップS12)。かかる要求を受けた携帯電話機10は、記憶しているアプリケーション作動情報を、DMサーバ20に送信する(ステップS13)。これにより、DMサーバ20は、アプリケーション作動情報を取得することができ(ステップS14)、記憶装置に記憶しておく(ステップS15、作動情報取得工程)。その後は、携帯電話機10に、アプリケーション作動情報の取得処理が終了したことの通知を行う(ステップS16)。
【0068】
その後、分析サーバ30は、DMサーバ20に対してアプリケーション作動情報の要求を行う(ステップS17)。すると、かかる要求を受けたDMサーバ20は、上述したように取得して記憶しているアプリケーション作動情報を分析サーバ30に送信する(ステップS18)。すると、分析サーバ30は、DMサーバ20から送信されたアプリケーション作動情報を取得し、当該アプリケーション作動情報の分析処理を実行し、記憶しておく(ステップS19)。
【0069】
その後、利用者端末40は、分析サーバ30に対して分析されたアプリケーション作動情報の要求を行う(ステップS20)。すると、かかる要求を受けた分析サーバ30は、上述したように分析したアプリケーション作動情報を利用者端末40に送信する(ステップS21)。すると、利用者端末40は、分析サーバ30から送信された分析アプリケーション作動情報を取得し、当該分析アプリケーション作動情報を表示部等に表示する。これにより、利用者は、分析されたアプリケーション作動情報を利用することができる(ステップS22)。
【0070】
続いて、図8を参照して、ファームウェア更新時などのタイミングで、DMサーバ20がアプリケーション作動情報を取得するときの動作を説明する。まず、DMサーバ20は、一定の時間間隔や任意のタイミングにて、携帯電話機10に対してOMA−DMプロトコルにて通信を開始し、ファームウェア更新通知を行う(ステップS31)。すると、携帯電話機10は、DMサーバ20に対して、現在のバージョン情報を通知すると共に、最新のファームウェアの更新プログラムを要求する(ステップS32)。すると、かかる要求を受けたDMサーバ20は、最新のファームウェアの更新プログラムを携帯電話機10に送信する(ステップS33、端末管理工程)。そして、これを受けた携帯電話機10は、更新プログラムを実行して、ファームウェアの更新処理を実行する(ステップS34)。
【0071】
その後、ファームウェアの更新が完了した携帯電話機10は、ファームウェアの更新完了通知をDMサーバ20に送信する(ステップS35)。このとき、携帯電話機10は、ファームウェアの更新完了通知と共に、蓄積しているアプリケーション作動情報もDMサーバ20に送信する(ステップS35)。これにより、DMサーバ20は、アプリケーション作動情報を取得することができ(ステップS36)、記憶装置に記憶しておく(ステップS37、作動情報取得工程)。
【0072】
そして、その後、アプリケーション作動情報は、上述同様に、分析サーバ30に送信されて(ステップS38)、当該分析サーバ30にて分析される(ステップS39)。そしてさらに、分析サーバ30から分析されたアプリケーション作動情報が利用者端末40に提供されて(ステップS40)、利用者にて利用される(ステップS41)。
【0073】
なお、携帯電話機10は、アプリケーション作動情報を、上記ステップS32のDMサーバ20にファームウェアを要求するタイミングで、当該DMサーバ20に送信してもよい。また、上記では、ファームウェア更新に伴う通信時に、アプリケーション作動情報をDMサーバ20に送信する場合を説明したが、故障診断時や端末の設定処理などにおいて実行されるDMサーバ20との通信時に、携帯電話機10がアプリケーション作動情報を送信してもよい。例えば、故障診断時には、携帯電話機10がDMサーバ20に対して故障診断用情報を送信するときに、アプリケーション作動情報を送信する。また、遠隔設定処理時には、DMサーバ20から遠隔設定を受けた旨の通知や設定が完了した旨の通知などを携帯電話機10がDMサーバ20に送信するときに、アプリケーション作動情報を送信する。
【0074】
以上のように、本発明によると、ファームウェアを更新するために用いられるプロトコルを用いて携帯電話機におけるアプリケーションの作動情報を取得することができる。つまり、既存のプロトコルや設備を利用して設備の有効利用を図りつつ、有益なデータを収集することができる。その結果、携帯電話機のサービス提供における設備コストの増加を抑制しつつ、サービスの充実化を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、通信事業者や携帯電話機の製造メーカなどが管理し、携帯電話機のファームウェアを遠隔にて更新する機能を備えたサーバコンピュータに利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の実施形態1における情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態2における情報処理システム全体の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に開示した携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図2に開示したDMサーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図5】アプリケーション作動情報の一例を示す図である。
【図6】携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【図7】情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図8】情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0077】
1 情報処理装置
2 端末管理手段
3 作動情報取得手段
4 記憶装置
5 アプリケーション作動情報
6 携帯型情報処理端末
10 携帯電話機
11 ファームウェア更新部
12 アプリケーション監視部
13 作動情報送信部
14 ファームウェア
15 アプリケーション
16 アプリケーション作動情報
20 DMサーバ
21 デバイス管理部
22 作動情報取得部
23 ファームウェア
24 アプリケーション作動情報
30 分析サーバ
40 利用者端末
N,N2 無線ネットワーク
N1 ネットワーク


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の通信プロトコルにて携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する機能を有する端末管理手段と、
前記通信プロトコルにて前記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて前記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得手段と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報処理装置であって、
前記作動情報取得手段は、前記アプリケーションを特定する情報と、当該アプリケーションごとの作動状況を表す情報と、を前記アプリケーション作動情報として前記携帯型情報処理端末から取得する、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1乃至2記載の情報処理装置であって、
前記作動情報取得手段は、前記アプリケーションを特定する情報と、当該アプリケーションごとの起動日時を表す情報と、を前記アプリケーション作動情報として前記携帯型情報処理端末から取得する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3記載の情報処理装置であって、
前記作動情報取得手段は、前記携帯型情報処理端末ごとに区別して、前記アプリケーション作動情報を前記携帯型情報処理端末から取得する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至4記載の情報処理装置であって、
前記作動情報取得手段は、前記端末管理手段にて前記携帯型情報処理端末に接続したときに、当該携帯型情報処理端末から前記アプリケーション作動情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5記載の情報処理装置であって、
前記端末管理手段は、前記携帯型情報処理端末自体の作動状態を表す情報であり、当該携帯型情報処理端末に生じる障害を検出するための情報である障害検出用情報を、前記通信プロトコルを用いて無線ネットワークを介して前記携帯型情報処理端末から取得する機能を有し、
前記作動情報取得手段は、前記端末管理手段にて前記障害検出用情報を取得するために前記携帯型情報処理端末に接続したときに、当該携帯型情報処理端末から前記アプリケーション作動情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6記載の情報処理装置であって、
前記端末管理手段は、前記通信プロトコルを用いて無線ネットワークを介して前記携帯型情報処理端末に接続し、当該携帯型情報処理端末自体の作動状態を設定する機能を有し、
前記作動情報取得手段は、前記端末管理手段にて前記携帯型情報処理端末の作動状態の設定を行うべく当該携帯型情報処理端末に接続したときに、当該携帯型情報処理端末から前記アプリケーション作動情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7記載の情報処理装置であって、
前記携帯型情報処理端末との無線ネットワークを介した接続を、OMA−DM(Open Mobile Alliance - Device Management)プロトコルを用いて行う、
情報処理装置。
【請求項9】
所定の通信プロトコルにて無線ネットワークを介して接続する携帯型情報処理端末と情報処理装置とを備え、
前記携帯型情報処理端末は、
前記情報処理装置からファームウェアの更新に必要なファームウェア更新情報を無線ネットワークを介して受信し、自端末に組み込まれているファームウェアを更新するファームウェア更新手段と、
前記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を、無線ネットワークを介して前記情報処理装置に送信する作動情報送信手段と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する機能を有する端末管理手段と、
前記通信プロトコルにて前記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて前記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得手段と、を備えた、
情報処理システム。
【請求項10】
請求項9記載の情報処理システムであって、
前記携帯型情報処理端末が有する作動情報送信手段は、前記アプリケーションを特定する情報と、当該アプリケーションごとの作動状況を表す情報と、を前記アプリケーション作動情報として前記情報処理装置に送信する、
情報処理システム。
【請求項11】
情報処理装置に、
所定の通信プロトコルにて携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する機能を有する端末管理手段と、
前記通信プロトコルにて前記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて前記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項12】
請求項11記載のプログラムであって、
前記作動情報取得手段は、前記アプリケーションを特定する情報と、当該アプリケーションごとの作動状況を表す情報と、を前記アプリケーション作動情報として前記携帯型情報処理端末から取得する、
プログラム。
【請求項13】
所定の通信プロトコルにて携帯型情報処理端末に無線ネットワークを介して接続し、少なくとも当該携帯型情報処理端末に組み込まれているファームウェアを更新する工程を有する端末管理工程を有すると共に、
任意のタイミングで、前記通信プロトコルにて前記携帯型情報処理端末から無線ネットワークを介して送信された、当該携帯型情報処理端末にて前記ファームウェア上で作動するアプリケーションの作動状況を表すアプリケーション作動情報を取得して、記憶装置に記憶する作動情報取得工程を有する、
情報処理方法。
【請求項14】
請求項13記載の情報処理方法であって、
前記作動情報取得工程は、前記アプリケーションを特定する情報と、当該アプリケーションごとの作動状況を表す情報と、を前記アプリケーション作動情報として前記携帯型情報処理端末から取得する、
情報処理方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−114813(P2010−114813A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287631(P2008−287631)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】