説明

情報提供システム

【課題】ユーザの位置に応じてユーザにとって必要な情報を提供する。
【解決手段】携帯型通信端末を所持するユーザが操作するユーザ操作端末と、携帯型通信端末と通信可能な情報通知装置と、を備え、ユーザ操作端末が、スポット特定情報を取得するスポット特定情報取得手段と、スポット特定情報とユーザ操作端末を操作しているユーザを特定するユーザ特定情報とを情報通知装置に送信してスポット登録要求を行うスポット登録要求手段と、を備え、情報通知装置が、ユーザ操作端末から送信されたユーザ特定情報に対応するユーザ毎にスポット特定情報に対応するスポットの位置情報を登録するスポット登録手段と、携帯型通信端末の現在位置を検出する端末位置検出手段と、検出された携帯型通信端末の現在位置が登録されたスポットの位置に対して予め設定された距離以内に位置する場合に当該携帯型通信端末にその旨を通知する通知手段と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システムにかかり、特に、携帯端末の位置に応じて情報を提供するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
データ通信可能な携帯電話やPDAなどの携帯端末の普及により、近年では、ユーザはあらゆる場所にて電子メールの送受信やウェブサイトの閲覧を行うことができ、情報の取得が容易となっている。そして、このような携帯端末のデータ通信機能を利用して、ネットワーク上に設置されたサーバコンピュータからユーザに対して種々の情報を配信するプッシュ配信サービスが行われている。例えば、携帯端末にGPS機能が搭載されている場合に、当該携帯端末が自己の位置情報をサーバコンピュータに送信することで、現在位置、時刻等に応じた所定の情報を配信する、という利用方法がある。具体的には、ユーザの現在位置の近辺に存在する店舗の広告情報を配信することができる。
【0003】
【特許文献1】特開2003−319435号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したプッシュ配信サービスでは、ユーザの現在位置に応じたあらゆる情報が配信されるため、ユーザが情報提供を望まない場合にも配信されることがあり、また、必要としない種類の情報も多く配信されうる。従って、ユーザに提供するサービスの質の向上を図ることができず、また、不要なデータ通信が発生しうる、という問題がある。
【0005】
このため、本発明では、ユーザの位置に応じてユーザにとって必要な情報を提供し、ユーザに対して提供するサービスの質の向上を図ることができる情報提供システムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明では、携帯型通信端末を所持するユーザが操作するユーザ操作端末と、携帯型通信端末と通信可能な情報通知装置と、を備え、
上記ユーザ操作端末が、所定の場所であるスポットを特定するスポット特定情報を取得するスポット特定情報取得手段と、この取得したスポット特定情報とユーザ操作端末を操作しているユーザを特定するユーザ特定情報とを情報通知装置にネットワークを介して送信してスポット登録要求を行うスポット登録要求手段と、を備えると共に、
上記情報通知装置が、ユーザ操作端末から送信されたユーザ特定情報に対応するユーザ毎にスポット特定情報に対応するスポットの位置情報を登録するスポット登録手段と、携帯型通信端末の現在位置を検出する端末位置検出手段と、検出された携帯型通信端末の現在位置が当該携帯型通信端末を所持するユーザについて登録されたスポットの位置に対して予め設定された距離以内に位置する場合に当該携帯型通信端末にその旨を通知する通知手段と、を備えた、
という構成を採っている。
【発明の効果】
【0007】
上記発明によると、まず、ユーザは、ユーザ操作端末を用いて所定のスポットを特定するスポット特定情報を取得して、情報通知装置に対して登録要求を行い、当該情報通知装置が登録する。その後、情報通知装置は、ユーザが保持する携帯型通信端末の現在位置を検出し、登録されたスポットとの距離が所定の距離以下になったときに、その旨を携帯型通信端末に通知する。従って、ユーザは、登録したスポットの近辺に移動した際にその旨の通知を得ることができるため、必要な情報を適切なタイミングで取得することができる。また、スポット登録時には、ユーザ操作端末にてスポット特定情報を取得して送信するだけでよいため、スポット登録を容易に行うことができ、利便性の向上を図ることができる。さらに、スポット側としては、ユーザが登録したスポットに実際に近づいた際に通知するため、ユーザによる訪問の促進を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明である情報提供システムは、ユーザが予めスポットを登録しておくことで、そのスポットの近辺に移動したときにその旨を通知するよう作動するものである。
【0009】
そして、本発明の一形態では、携帯型通信端末を所持するユーザが操作するユーザ操作端末と、携帯型通信端末と通信可能な情報通知装置と、を備え、上記ユーザ操作端末が、所定の場所であるスポットを特定するスポット特定情報を取得するスポット特定情報取得手段と、この取得したスポット特定情報とユーザ操作端末を操作しているユーザを特定するユーザ特定情報とを情報通知装置にネットワークを介して送信してスポット登録要求を行うスポット登録要求手段と、を備えると共に、上記情報通知装置が、ユーザ操作端末から送信されたユーザ特定情報に対応するユーザ毎にスポット特定情報に対応するスポットの位置情報を登録するスポット登録手段と、携帯型通信端末の現在位置を検出する端末位置検出手段と、検出された携帯型通信端末の現在位置が当該携帯型通信端末を所持するユーザについて登録されたスポットの位置に対して予め設定された距離以内に位置する場合に当該携帯型通信端末にその旨を通知する通知手段と、を備えた、という構成を採っている。なお、上記ユーザ操作端末と携帯型通信端末は、一つの端末であってもよい。つまり、携帯型通信端末をユーザ操作端末として利用して、スポット登録を行ってもよい。
【0010】
そして、ユーザ操作端末のスポット特定情報取得手段は、スポット特定情報と共に情報通知装置へのアクセス情報を取得し、ユーザ端末のスポット登録要求手段は、アクセス情報に基づいて情報通知装置にアクセスしてスポット特定情報を送信し登録要求を行う、という構成を採っている。また、ユーザ操作端末のスポット特定情報取得手段は、アクセス情報にスポット特定情報が含まれて構成された登録要求用データを取得する、という構成を採っている。そして、例えば、登録要求用データは、撮影可能なよう表示された2次元バーコードに含まれており、ユーザ操作端末のスポット特定情報取得手段は、2次元バーコードを撮影して解析し、登録要求用データを取得する、という構成を採っている。あるいは、登録要求用データは、デジタル放送用電波に含まれており、ユーザ操作端末のスポット特定情報取得手段は、当該ユーザ操作端末にて受信したデジタル放送用電波から登録要求用データを取得する、という構成を採っている。
【0011】
また、情報通知装置は、スポットの内容を表すスポット内容情報が記憶されたスポット内容情報蓄積手段を備え、情報通知装置の通知手段は、携帯型通信端末にスポット内容情報を送信する、という構成を採っている。
【0012】
さらに、上記構成に加え、ユーザ操作端末が、ユーザ特定情報を情報通知装置に送信して当該ユーザ特定情報に対応するユーザについて登録されているスポットを表す登録スポット情報の要求を行う登録スポット情報要求手段を備え、情報通知装置が、ユーザ操作端末からの登録スポット情報の要求に応じてそのユーザについて登録されている登録スポット情報をユーザ操作端末に送信するスポット情報提供手段を備えた、という構成を採っている。このとき、ユーザ操作端末が、情報通知装置から送信された登録スポット情報に対してスポットの削除を要求する削除要求手段を備え、情報通知装置が、ユーザ操作端末からのスポットの削除要求に応じてそのユーザについて登録されているスポットの位置情報を削除する登録スポット削除手段を備えた、という構成を採っている。
【0013】
また、情報通知装置の端末位置検出手段は、携帯型通信端末に対して呼制御を行うために当該携帯型通信端末の位置を管理している位置管理装置から位置情報を取得して携帯型通信端末の現在位置を検出する、という構成を採っている。さらに、情報通知装置は、予めスポットの位置情報と、携帯型通信端末に対するデータ送信先となるアドレス情報と、を記憶している、という構成を採っている。
【0014】
上記発明によると、まず、ユーザが操作するユーザ操作端末がスポット特定情報を取得する。例えば、携帯型通信端末であるユーザ操作端末が、雑誌やポスター、テレビ画面などに表示された2次元バーコードを撮影して、この2次元バーコードに含まれるスポット特定情報を取得する。また別の例では、ユーザ操作端末自身が受信したデジタル放送電波に含まれたスポット特定情報を取得する。なお、ユーザ操作端末によるスポット特定情報の取得方法は上記のものに限定されない。また、スポットとは、店舗や施設、観光地など種々の場所を含む。
【0015】
その後、ユーザ操作端末が取得したスポット特定情報と、操作しているユーザを特定するユーザ特定情報と、を情報通知装置に送信して、スポット登録要求を行う。例えば、ユーザが雑誌やテレビ等を見ていて気になったスポットがあった場合に、当該スポットと共に表示されている2次元バーコードやスポット映像と共に送信されたデータ放送からスポット特定情報をユーザ操作端末にて取得して、情報通知装置に登録要求を行う。
【0016】
これに応じて情報通知装置は、ユーザ毎に送信されたスポット特定情報に対応するスポットの位置情報を登録する。このとき、スポットの位置情報は、スポット特定情報に含まれていてもよく、予め情報通知装置に記憶されていて、スポット特定情報に対応するスポットの位置情報が読み出されて登録されてもよい。さらに、このとき、ユーザの携帯型通信端末へのデータ送信先となるアドレス情報を、ユーザ毎に登録してもよい。なお、アドレス情報は予めユーザ特定情報に含まれていたり、あるいは、情報通知装置に予め記憶されていてもよい。
【0017】
ここで、ユーザ操作端末が情報通知装置にユーザ特定情報を送信して登録したスポットの情報を要求すると、情報通知装置がそのユーザについて登録されているスポットの情報をユーザ操作端末に送信する。これにより、ユーザは登録したスポットを確認することができる。また、ユーザ操作端末がユーザの操作に応じて登録したスポットの削除を要求すると、これに応じて情報通知装置が要求されたスポットを登録データベースから削除する。
【0018】
その後、情報通知装置は、携帯型通信端末の移動を監視し、その現在位置を検出する。例えば、情報通知装置は、携帯型通信端末の位置を管理している基地局装置から位置情報を取得したり、あるいは、携帯型通信装置が取得するGPS衛星に基づく位置情報を取得して現在位置を検出する。
【0019】
そして、情報通知装置は、検出した携帯型通信端末の現在位置と登録してあるスポットの位置情報との距離が、所定の距離以内であるか否かを判定する。そして、所定の距離以内である場合には、携帯型通信端末に対してその旨を通知したり、あるいは、予め蓄積されているスポットの内容情報を送信する。
【0020】
以上により本発明によると、まず、ユーザは、雑誌やポスター、テレビなどを閲覧しているときに気になったスポット(店舗や施設など)がある場合に、雑誌などの媒体に表示された2次元バーコードや、テレビ放送電波などに含まれるデータを利用することで、簡易な操作で所望のスポットを情報通知装置に登録することができる。そして、その後に携帯型通信端末を所持してユーザが移動することで、基地局やGPSによる位置情報を容易に取得することができ、登録したスポットが近づいたときにその旨の通知を受けることができる。従って、ユーザは必要としている通知をその近辺に移動した際に取得することができ、また、かかるスポットの登録を容易に行うことができるため、利便性の向上を図ることができる。さらに、スポット側としては、ユーザが気になって登録したスポットに実際に近づいていることをかかるユーザに通知することができるため、ユーザによる訪問を促進することができる。
【0021】
また、本発明の他の形態である情報通知装置は、携帯型通信端末を所持するユーザが操作するユーザ操作端末とネットワークを介して接続されると共に、携帯型通信端末と通信可能であり、ユーザ操作端末にて取得された所定の場所であるスポットを特定するスポット特定情報と、このユーザ操作端末を操作しているユーザを特定するユーザ特定情報と、をユーザ操作端末から受け付けて、当該ユーザ操作端末によるスポット登録要求を受け付けるスポット登録要求受付手段と、ユーザ特定情報に対応するユーザ毎にスポット特定情報に対応するスポットの位置情報を登録するスポット登録手段と、携帯型通信端末の現在位置を検出する端末位置検出手段と、検出された携帯型通信端末の現在位置が当該携帯型通信端末を所持するユーザについて登録されたスポットの位置に対して予め設定された距離以内に位置する場合に当該携帯型通信端末にその旨を通知する通知手段と、を備えた、という構成を採っている。
【0022】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、携帯型通信端末を所持するユーザが操作するユーザ操作端末とネットワークを介して接続されると共に、携帯型通信端末と通信可能な情報通知装置に、ユーザ操作端末にて取得された所定の場所であるスポットを特定するスポット特定情報と、このユーザ操作端末を操作しているユーザを特定するユーザ特定情報と、をユーザ操作端末から受け付けて、当該ユーザ操作端末によるスポット登録要求を受け付けるスポット登録要求受付手段と、ユーザ特定情報に対応するユーザ毎にスポット特定情報に対応するスポットの位置情報を登録するスポット登録手段と、携帯型通信端末の現在位置を検出する端末位置検出手段と、検出された携帯型通信端末の現在位置が当該携帯型通信端末を所持するユーザについて登録されたスポットの位置に対して予め設定された距離以内に位置する場合に当該携帯型通信端末にその旨を通知する通知手段と、を実現させる、という構成を採っている。
【0023】
さらに、本発明の他の形態である情報提供方法は、携帯型通信端末を所持するユーザが操作するユーザ操作端末と、携帯型通信端末と通信可能な情報通知装置と、を備えたシステムによる情報通知方法であって、ユーザ操作端末が所定の場所であるスポットを特定するスポット特定情報を取得するスポット特定情報取得工程と、ユーザ操作端末が取得したスポット特定情報とユーザ操作端末を操作しているユーザを特定するユーザ特定情報とを情報通知装置にネットワークを介して送信してスポット登録要求を行うスポット登録要求工程と、情報通知装置がユーザ操作端末から送信されたユーザ特定情報に対応するユーザ毎にスポット特定情報に対応するスポットの位置情報を登録するスポット登録工程と、を有し、その後、情報通知装置が携帯型通信端末の現在位置を検出する端末位置検出工程と、情報通知装置が検出した携帯型通信端末の現在位置が当該携帯型通信端末を所持するユーザについて登録されたスポットの位置に対して予め設定された距離以内に位置する場合に当該携帯型通信端末にその旨を通知する通知工程と、を有する、という構成を採っている。
【0024】
以下、上述した構成の情報提供システム、情報通知装置、プログラム、情報提供方法の具体的な構成について、実施例にて説明する。
【実施例1】
【0025】
本発明の第1の実施例を、図1乃至図11を参照して説明する。図1は、情報提供システム全体の構成を示すブロック図である。図2乃至図3は、スポット情報が記憶された2次元バーコードについて説明するための図である。図4は携帯電話の構成を示す機能ブロック図であり、図5は管理サーバ及びデータベースサーバの構成を示す機能ブロック図である。図6乃至図9はシステムの動作を示す説明図であり、図10乃至図11はシーケンス図である。
【0026】
なお、以下では、スポットの一例を店舗として説明するが、スポットは店舗であることに限定されず、ビルや施設などの建物や、観光地などの土地など、いなかる場所であってもよい。
【0027】
[構成]
本実施例における情報提供システムは、図1に示すように、ユーザUが所持する携帯電話1と、この携帯電話1にネットワークNを介して接続された管理サーバ2及びデータベースサーバ3と、を備えている。そして、携帯電話1は、ユーザUが携帯して持ち歩く携帯型通信端末であると共に、後述するようにスポット登録を行う際に操作するユーザ操作端末として機能するものである。つまり、本実施例では、上述した携帯型通信端末とユーザ操作端末とが1台の携帯電話1にて構成されている場合を説明する。但し、後の他の実施例で説明するように、携帯型通信端末とユーザ操作端末とが別々の端末にて構成されていてもよい。以下、各構成について詳述する。
【0028】
まず、カメラ機能を備えた携帯電話1にて撮影されうる2次元バーコードについて説明する。図2(a)は、雑誌Mの所定のページを示しており、このページには2次元バーコードBが印刷されている。このページには、例えば、所定の店舗(スポット)に関する記事が掲載されており、同じページに掲載されている2次元バーコードBには、その店舗(スポット)を特定する情報(スポット特定情報)が含まれている。
【0029】
ここで、2次元バーコードBの具体例を図3に示す。この図に示す2次元バーコードBには、その下に示すように、「http://www.example.com/ID_9876」という情報が含まれている。そして、この情報は、全体a「http://www. example.com/ID_9876」が、後述する管理サーバ2が開設するスポット登録サイトのアクセス先を表すURL(アクセス情報)となっており、その後半部分b「ID_9876」が、2次元バーコードBと同一ページに形成されている店舗(スポット)を特定する情報であるスポットIDとなっている。このため、後述するように、携帯電話1にてこの2次元バーコードBを撮影してバーコードの情報を読み取ることで、管理サーバ2にアクセスして、スポットIDを通知することができる。
【0030】
なお、上述した携帯電話1にて撮影されうる2次元バーコードBは、雑誌Mに掲載されているものに限定されない。例えば、図2(b)に示すように、テレビ放送の画面上に表示されるものであってもよい。この場合には、例えば、ある店舗のコマーシャルの最中に、当該店舗を特定するスポットIDが含められたURLの2次元バーコードBが表示される。また、ポスターやウェブサイト上に表示されていてもよい。
【0031】
次に、携帯電話1の構成について図4を参照して説明する。この図に示すように、本実施例における携帯電話1は、カメラ11を装備しており、画像の撮影が可能である。また、携帯電話1のCPUには、所定のプログラムが組み込まれることにより、画像取得処理部12と、スポット登録要求処理部13と、スポット閲覧処理部14と、通知受付処理部15と、が構築されている。また、携帯電話1のメモリには、ユーザID記憶部16が形成されている。そして、表示部であるディスプレイ17や、着信音など音を出力するスピーカ18、図示しない操作ボタン等、一般的な携帯電話が有する機能はもちろん備えている。
【0032】
そして、上記画像取得処理部12は、カメラ11を用いて2次元バーコードBを撮影して、当該バーコードBに含まれる情報(登録要求用データ)を読み取る機能を有する(スポット特定情報取得手段)。また、スポット登録要求処理部13は、2次元バーコードBから読み取った情報、つまり、図3に示したURLに基づいて、管理サーバ2が開設するスポット登録サイトにアクセスし、スポットを登録することを要求する機能を有する(スポット登録要求手段)。このとき、URLにはスポットIDが含まれているので、このスポットIDが通知され、当該スポットIDに対応する店舗を登録するよう要求したことになる。さらに、アクセス時には、ユーザID記憶部16に記憶されているユーザUを特定する情報(ユーザ特定情報)、例えば、携帯電話1毎に固有の情報である電話番号が読み出され、URL先に通知する。すると、これを受けた管理サーバ2は、後述するように、ユーザ毎にスポットを登録する。なお、ユーザUを特定する情報は、電話番号に限定されない。ユーザUに固有の情報であれば、いかなる情報を用いてもよい。
【0033】
また、携帯電話1は、図示しないが、事前に管理サーバ2にアクセスしてユーザ登録する機能を有する。この場合には、上述したユーザUを特定する情報を送信すると共に、この携帯電話1にて受信可能なアドレス先、例えば、電子メールアドレス(アドレス情報)を管理サーバ2に送信して、当該管理サーバ2にユーザ特定情報と共にメールアドレスを登録する。このとき、例えば、ユーザ特定情報が電話番号である場合に、この番号を管理サーバ2からのデータ送信先アドレスとして利用してもよい。
【0034】
また、スポット閲覧処理部14は、管理サーバ2に登録された自分のスポット一覧を閲覧することを要求する機能を有する(登録スポット情報要求手段)。このとき、スポット閲覧処理部14は、ユーザID記憶部16に記憶されているユーザ特定情報を読み出して、管理サーバ2に通知する。すると、この要求に応じて管理サーバ2は、通知されたユーザ特定情報からユーザUを特定し、このユーザについて登録されているスポット一覧を携帯電話に送信する。これにより、携帯電話1は、送信されたスポット一覧をディスプレイ17に表示することで、ユーザUは登録されているスポットを確認することができる。なお、スポット閲覧処理部14は、ユーザUから登録されている自身のスポットを削除する指令が入力されたときに、管理サーバ2にスポットを特定する情報とその旨を通知する機能も有する(削除要求手段)。すると、管理サーバ2は、削除指令を受けたスポットを登録から削除する。
【0035】
また、通知受付処理部15は、後述するように管理サーバ2は携帯電話1の位置を監視しているが、その位置に応じた情報を通知する(通知手段)。具体的には、上述したように管理サーバ2に登録したスポットに携帯電話1が近づいたときに、その旨の通知を管理サーバ2から受ける。すると、登録したスポットに近づいた旨の通知を、ディプレイ17の点灯やスピーカからの音出力にて行う機能を有する。
【0036】
次に、管理サーバ2及びデータベースサーバ3の構成について説明する。なお、データベースサーバ3は、管理サーバ2に組み込まれた記憶装置内に構築されていてもよい。つまり、管理サーバ2とデータベースサーバ3は一台のコンピュータにて構成されていてもよい。逆に、管理サーバ2は複数台のコンピュータにて構築されていてもよい。
【0037】
まず、管理サーバ2は一般的なサーバコンピュータであり、上述したようにユーザU毎にスポット登録を行うことが可能なスポット登録サイトを開設している。また、管理サーバ2のCPUには、所定のプログラムが組み込まれることにより、情報蓄積処理部21と、ユーザスポット登録処理部22と、ユーザ位置監視処理部23と、スポット通知処理部24と、が構築されている。また、データベースサーバ3には、ユーザDB31と、店舗DB32と、ユーザ登録スポットDB33と、が形成されている。
【0038】
上記情報蓄積処理部21は、事前に店舗からの店舗登録依頼があった場合に、店名及び位置情報(住所など)を受け付けて、店舗DB32に登録する機能を有する。また、同様に、情報蓄積処理部21は、事前にユーザUからの利用登録依頼があった場合に、ユーザUのユーザIDとメールアドレスを受け付けて、ユーザDB31に登録する機能を有する。
【0039】
ユーザスポット登録処理部22(スポット登録要求受付手段、スポット登録手段)は、上述したように携帯電話1からのスポット登録要求を受け付けて、データベースサーバ3のユーザ登録スポットDB33にユーザ毎にスポットを登録する機能を有する。具体的には、携帯電話1からのスポット登録要求時に送信されるユーザIDに対応するメールアドレスを事前に登録されたユーザDB31から読み出し、また、送信されたスポットIDに対応するスポットの店名及び位置情報を店舗DB32から読み出す。そして、ユーザのユーザID及びメールアドレスとスポットの店名及び位置情報を関連付けて登録する。このようにして、後述する図8に示すように、ユーザ毎に登録したスポットのリスト(符号33a参照)が生成され登録される。
【0040】
また、ユーザスポット登録処理部22は、上述したように携帯電話1からのスポット閲覧要求に応じて、登録されているスポットの情報、例えば、スポットの店名や位置情報を携帯電話1に表示可能なよう送信する機能を有する(スポット情報提供手段)。つまり、ユーザUからのスポット閲覧要求に応じて、携帯電話1から送信されたユーザIDからユーザUを特定し、このユーザUの登録スポットの管理ページを生成して登録スポットのリストを携帯電話1に表示させるよう送信する。そして、さらに、この管理ページ上では、ユーザUから携帯電話1を介して特定のスポットを選択して削除を求めると、そのユーザUに対して登録されている削除要求されたスポットの位置情報をリストから削除するよう作動する(登録スポット削除手段)。
【0041】
そして、スポットが登録されている携帯電話1に対しては、ユーザ位置監視処理部23が携帯電話1の現在位置を常に検出する(端末位置検出手段)。本実施例では、基地局50が携帯電話1と常に通信を行うことで位置管理サーバ5(位置管理装置)にて管理している位置情報を取得して、大まかな携帯電話1の現在位置を検出する。具体的には、携帯電話1に対する呼制御を効率よく行うべく、携帯電話1と基地局50とは常に通信を行って当該携帯電話1が存在する基地局エリアを特定して位置登録を行う処理が行われているが、このように携帯電話1においては必須の位置登録情報を用いて現在位置を監視する。そして、ユーザ位置監視処理部23は、携帯電話1の現在位置と、この携帯電話1を所持するユーザについて登録されているスポットの位置情報と、の距離を算出し、携帯電話1が登録スポットに対して予め設定された距離以内に位置するか否かを判定する。そして、予め設定された距離以内に位置する場合には、そのユーザのメールアドレスをスポット通知処理部24に通知する。
【0042】
スポット通知処理部24(通知手段)は、ユーザ位置監視処理部23から通知されたメールアドレスに対して、携帯電話1が登録スポットに近づいていることを通知するデータを送信する。例えば、予め設定された距離以内に近づいている登録スポットの店名及び住所を送信する。これにより、ユーザUは、携帯電話1におけるメール着信時の着信音などの報知と、登録スポットの店名等がメールメッセージとして表示されることで、登録したスポットに近づいていることを認識することができる。
【0043】
[動作]
次に、上記構成の情報提供システムの動作を説明する。はじめに、図6乃至図8の動作説明図、及び、図10のシーケンス図を参照して、ユーザUによるスポット登録までの動作を説明する。
【0044】
まず、自己の店舗をユーザUにスポット登録してもらうことを希望する店舗40は、ネットワークNに接続された店舗端末4を用いて管理サーバ2にアクセスし、店舗登録を行う。このとき、店舗端末4からは店名と住所を送信して登録要求することで(図6の矢印Y1、図10のステップS1)、管理サーバ2は店舗ごとにスポットIDを割り振り、店舗DB32にスポットIDに関連付けて店名と住所を登録する(図6の矢印Y2、図10のステップS2)。なお、このスポットIDは店舗ごとに固有のデータであり、店舗40に対して通知される。
【0045】
また、図示しないが、店舗40は、自己に割り当てられたスポットIDと、上記管理サーバ2が開設するスポットを登録するサイトへのURLと、を含む2次元バーコードBを生成して、雑誌に広告と共に表示したり、自店舗のテレビコマーシャル上で表示するよう手配する。なお、2次元バーコードは、上述した店舗登録時に管理サーバ2側にて生成されて店舗側に通知されてもよい。
【0046】
また、ユーザUは、登録したスポットに近づいたことを通知してもらうサービスの利用を希望する場合に、事前に通知携帯電話1から管理サーバ2にアクセスし、ユーザ登録を行う。このとき、携帯電話1からは当該携帯電話1から自動的に送信される電話番号などのユーザIDと共に、ユーザUが入力したメールアドレスを送信して登録要求することで(図6の矢印Y3、図10のステップS3)、管理サーバ2はユーザIDとメールアドレスを関連付けて登録する(図6の矢印Y4、図10のステップS4)。これにより、スポット登録の事前準備が完了する。
【0047】
その後、ユーザUが雑誌を見ていて気になる店舗を見つけた場合には、その店舗の情報と共に表示されている2次元バーコードBを携帯電話1のカメラ機能を用いて撮影する(図7の矢印Y11、図8の矢印21、図10のステップS11、スポット特定情報取得工程)。そして、携帯電話1は取得した2次元バーコードBの内容を解析し(図10のステップS12)、これに含まれているURLを読み出す。なお、この読み出したURLは、上述したように管理サーバ2のスポット登録サイトへのアドレスであり、この中には、上記店舗を特定するスポットIDが含まれている。そして、ユーザUは、携帯電話1にて上記URLにアクセスする(図7の矢印Y12、図8の矢印Y22、図10のステップS13)。このとき、携帯電話1は、URLへのアクセスに伴い当該URLに含まれているスポットIDを管理サーバ2に通知すると共に、電話番号などのユーザIDも通知し、上記スポットIDに対応するスポットの登録を要求する(スポット登録要求工程)。
【0048】
すると、携帯電話1からスポット登録要求を受けた管理サーバ2は、ユーザIDに対応するユーザUのメールアドレスをユーザDB31から読み出し、また、スポットIDに対応するスポットの店名及び住所を店舗DB32から読み出して、これらを関連付けてユーザ登録スポットDB33に登録する(図7の矢印Y13、図8の矢印Y23、図10のステップS14、スポット登録工程)。
【0049】
そして、ユーザUが自己の登録したスポットを確認したい場合には、携帯電話1から管理サーバ2に要求することで、当該管理サーバ2はこのユーザUの登録スポットリストを携帯電話1に送信する。これにより、ユーザUは登録スポットを閲覧して確認することができる。このとき、ユーザUが携帯電話1に表示されている既に不要となったスポットを選択して削除要求を管理サーバ2にすることで、当該管理サーバ2は削除要求されたスポットを登録リストから削除する。これにより、登録スポットを整理することができる。
【0050】
続いて、ユーザUに対する登録スポットの通知動作について、図9の動作説明図及び図11のシーケンス図を参照して説明する。まず、基地局50は常時、携帯電話1と通信して位置管理サーバ5にて携帯電話1の位置登録を行っている。そして、管理サーバ2は、位置管理サーバ5から携帯電話1の位置登録情報を取得して、当該携帯電話1の現在位置を検出する(図9の矢印Y31、図11のステップS21、端末位置検出工程)。このとき、現在位置を検出した携帯電話1に固有の電話番号といったユーザIDも取得する。
【0051】
そして、管理サーバ2は、検出した携帯電話1の現在位置と、この携帯電話1の電話番号から特定できるユーザの登録スポットの位置情報と、の距離を調べる(図9の矢印Y32、図11のステップS22)。このとき、携帯電話1の現在位置と登録スポット(店舗40)の位置との距離が予め設定された距離D以内である場合には(図9参照、図11のステップS23でイエス)、携帯電話1のメールアドレスを読み出して、スポットの店名と住所を通知するメールを送信する(図9の矢印Y33、図11のステップS24、通知工程)。そして、携帯電話1には、メール着信報知がなされ、スポットの店名等がディスプレイに表示される。これにより、ユーザUはスポットの近くに居ることを認識することができる。
【0052】
以上のように、本実施例におけるシステムによると、まず、ユーザは、雑誌やポスター、テレビを閲覧しているときに気になったスポット(店舗や施設など)がある場合に、雑誌などの媒体に表示された2次元バーコードを利用することで、簡易な操作で所望のスポットを登録することができる。そして、その後に携帯電話1を所持してユーザUが移動することで、基地局による位置情報から容易に現在位置を検出することができ、登録したスポットが近いことの通知を受けることができる。従って、ユーザは必要としているスポットに近づいた旨の通知を受けることができ、また、かかるスポットの登録を容易に行うことができるため、利便性の向上を図ることができる。さらに、スポット側としては、ユーザが気になって登録したスポットに実際に近づいていることをかかるユーザに通知することができ、ユーザによる訪問の促進を図ることができる。
【実施例2】
【0053】
次に、本発明の第2の実施例を、図12乃至図13を参照して説明する。図12は、情報提供システムの全体構成を示すブロック図である。図13は、本実施例の他の例における携帯電話の表示画面例を示す図である。
【0054】
まず、本実施例における情報提供システムは、基本的には実施例1で開示したシステムと同様の構成を採っているが、スポット登録を行う端末が携帯電話とは異なって存在し、また、登録時に必要となるスポットIDの取得方法も異なる。
【0055】
具体的には、図12に示すように、ネットワークNに接続されユーザUにて操作されるテレビ端末6(ユーザ操作端末)を備えている。このテレビ端末6はデジタル放送が可能であり、デジタル放送用電波に含まれているデータを取得することが可能である。また、テレビ端末6側から放送局やネットワークNに対してデータを送信することも可能である。
【0056】
そして、本実施例では、デジタル放送用電波には、上述した2次元バーコードに含まれたURLと同様のURL、つまり、スポットIDを含むURLからなる登録要求用データが含まれている。具体的には、放送している番組やコマーシャルに対応する店舗(スポット)を特定するスポットIDを含む管理サーバ2へのURLがデータ放送として送信されており、これをテレビ端末6にて受信することができる(スポット特定情報取得手段)。さらに、テレビ端末6は、ユーザUが上記URLを選択して登録要求指示を入力することで、このURLに含まれているスポットIDに対応するスポットの登録を、テレビ端末6から管理サーバ2に要求することができる。このとき、テレビ端末6からは登録要求と共に、ユーザUを特定するユーザID(例えば、このユーザUが所持する携帯電話1の電話番号)も管理サーバ2に送信する。これにより、管理サーバ2は、ユーザUつまり位置を監視しメールを通知する携帯電話1と、登録するスポットとを特定することができ、これらを関連付けて登録することができる。
【0057】
そして、管理サーバ2は、スポットが登録されているユーザUの携帯電話1の現在位置を監視して、登録したスポットに近づいたと時に、メールにて通知する。かかる処理は実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0058】
また、本実施例の変形例を図13を参照して説明する。図13に示す携帯電話1は、デジタル放送用電波を受信可能であり、いわゆるワンセグ放送によるテレビ画像を閲覧可能である。従って、上述した図12に開示したテレビ端末6と同様に、デジタル放送用電波にてテレビ画像データと共に、データ放送として送信された番組やコマーシャルに対応する店舗(スポット)を特定するスポットIDを含む管理サーバ2へのURLを、携帯電話1にて受信することができる(スポット特定情報取得手段)。
【0059】
そして、携帯電話1は、図13に示すように、データ放送にて送信され画面上に表示された「スポット登録」を選択することで、データ放送に含まれるURLを取得し、このULRにアクセスして、当該URLに含まれているスポットIDに対応するスポットの登録を管理サーバ2に要求することができる。このとき、携帯電話1は登録要求と共にユーザID(電話番号など)も管理サーバ2に送信する。これにより、管理サーバ2は、ユーザつまり位置を監視しメールを通知する携帯電話1と、登録するスポットとを特定することができ、これらを関連付けて登録することができる。
【0060】
そして、管理サーバ2は、スポットが登録されているユーザUの携帯電話1の現在位置を監視して、登録したスポットに近づいたと時に、メールにて通知する。かかる処理は実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【実施例3】
【0061】
次に、本発明の第3の実施例を、図14を参照して説明する。図14は、情報提供システムの全体構成を示すブロック図である。
【0062】
本実施例における情報提供システムは、基本的には実施例1で開示したシステムと同様の構成を採っているが、管理サーバ2が検出する携帯電話1の現在位置情報は、基地局50及び位置管理サーバ5から取得するのではなく、携帯電話1がGPS衛星7から取得した位置情報を利用する点で異なる。
【0063】
具体的には、本実施例における携帯電話1はGPSアンテナを装備しており、ユーザUの操作に応じてGPS衛星7から位置情報を取得し、この位置情報を携帯電話1の現在位置を表す情報として、所定の時間間隔にて管理サーバ2に送信する。すると、管理サーバ2は、受信した位置情報に基づいて、上述同様に携帯電話1が登録スポットの近くに位置しているか否かを判断して通知を行う。
【実施例4】
【0064】
次に、本発明の第4の実施例を、図15を参照して説明する。図15は、情報提供システムの全体構成及び動作を示すブロック図である。
【0065】
本実施例における情報提供システムは、基本的には実施例1で開示したシステムと同様の構成を採っているが、携帯電話1が登録スポットに近づいた旨を通知する際に、かかる通知だけではなく、そのスポットに関する情報も携帯電話1に送信する、という構成を採っている。
【0066】
具体的には、図15に示すように、店舗の内容、例えば、店舗の特徴を紹介する情報や取扱商品情報など、店舗内容情報(スポット内容情報)を蓄積した店情報提供サーバ8(スポット内容情報蓄積手段)がネットワークNに接続されている。例えば、この店情報提供サーバ8は、店情報を提供するサイトを開設している既存のウェブサーバであってもよい。
【0067】
そして、上述同様に、管理サーバ2にて携帯電話1の現在位置を監視し(図15の矢印Y41)、検出した携帯電話1の現在位置が登録しているスポットに近づいていると判断すると(図15の矢印Y42)、管理サーバ2が店情報提供サーバ8に送信先となる携帯電話1のメールアドレスを通知すると共に店舗内容情報の送信要求を行う(図15の矢印Y43)。これを受けて、店情報提供サーバ8は、管理サーバ2から通知を受けた携帯電話1のメールアドレス宛に、店舗内容情報を送信する(図15の矢印Y44)。
【0068】
なお、上述した店舗内容情報は、いかなるサーバに蓄積されていてもよく、また、いかなるコンピュータから携帯電話1に送信されてもよい。例えば、管理サーバ2が店舗内容情報を送信してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、携帯電話の位置を管理する通信事業者が、位置に関する情報提供サービスを実現する際に利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】実施例1における情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】実施例1における2次元バーコードの表示例を示す図である。
【図3】実施例1における2次元バーコードのデータ内容例を示す図である。
【図4】図1に開示した携帯電話の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】図1に開示した管理サーバ及びデータベースサーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図6】実施例1における情報提供システムの動作を示す説明図である。
【図7】実施例1における情報提供システムの動作を示す説明図である。
【図8】実施例1における情報提供システムの動作を示す説明図である。
【図9】実施例1における情報提供システムの動作を示す説明図である。
【図10】実施例1における情報提供システムの動作を示すシーケンス図である。
【図11】実施例1における情報提供システムの動作を示すシーケンス図である。
【図12】実施例2における情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図13】実施例2の変形例における携帯電話の表示画面例を示す図である。
【図14】実施例3における情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図15】実施例4における情報提供システムの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
【0071】
1 携帯電話
2 管理サーバ
3 データベースサーバ
4 店舗端末
5 位置管理サーバ
6 テレビ端末
7 GPS衛星
8 店情報提供サーバ
11 カメラ
12 画像取得処理部
13 スポット登録要求処理部
14 スポット閲覧処理部
15 通知受付処理部
16 ユーザID記憶部
17 ディスプレイ
18 スピーカ
21 情報蓄積処理部
22 ユーザスポット登録処理部
23 ユーザ位置監視処理部
24 スポット通知処理部
31 ユーザDB
32 店舗DB
33 ユーザ登録スポットDB
40 店舗
50 基地局
a URL
b スポットID
B 2次元バーコード
M 雑誌
N ネットワーク
T テレビ
U ユーザ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型通信端末を所持するユーザが操作するユーザ操作端末と、前記携帯型通信端末と通信可能な情報通知装置と、を備えた情報提供システムであって、
前記ユーザ操作端末が、所定の場所であるスポットを特定するスポット特定情報を取得するスポット特定情報取得手段と、この取得したスポット特定情報とユーザ操作端末を操作しているユーザを特定するユーザ特定情報とを前記情報通知装置にネットワークを介して送信してスポット登録要求を行うスポット登録要求手段と、を備えると共に、
前記情報通知装置が、前記ユーザ操作端末から送信された前記ユーザ特定情報に対応するユーザ毎に前記スポット特定情報に対応するスポットの位置情報を登録するスポット登録手段と、前記携帯型通信端末の現在位置を検出する端末位置検出手段と、検出された前記携帯型通信端末の現在位置が当該携帯型通信端末を所持するユーザについて登録されたスポットの位置に対して予め設定された距離以内に位置する場合に当該携帯型通信端末にその旨を通知する通知手段と、を備えた、
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
前記ユーザ操作端末のスポット特定情報取得手段は、前記スポット特定情報と共に前記情報通知装置へのアクセス情報を取得し、
前記ユーザ端末のスポット登録要求手段は、前記アクセス情報に基づいて前記情報通知装置にアクセスして前記スポット特定情報を送信し登録要求を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記ユーザ操作端末のスポット特定情報取得手段は、前記アクセス情報に前記スポット特定情報が含まれて構成された登録要求用データを取得する、
ことを特徴とする請求項2記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記登録要求用データは、撮影可能なよう表示された2次元バーコードに含まれており、
前記ユーザ操作端末のスポット特定情報取得手段は、前記2次元バーコードを撮影して解析し、前記登録要求用データを取得する、
ことを特徴とする請求項3記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記登録要求用データは、デジタル放送用電波に含まれており、
前記ユーザ操作端末のスポット特定情報取得手段は、当該ユーザ操作端末にて受信したデジタル放送用電波から前記登録要求用データを取得する、
ことを特徴とする請求項3記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記情報通知装置は、前記スポットの内容を表すスポット内容情報が記憶されたスポット内容情報蓄積手段を備え、
前記情報通知装置の通知手段は、前記携帯型通信端末に前記スポット内容情報を送信する、
ことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記ユーザ操作端末が、前記ユーザ特定情報を前記情報通知装置に送信して当該ユーザ特定情報に対応するユーザについて登録されているスポットを表す登録スポット情報の要求を行う登録スポット情報要求手段を備え、
前記情報通知装置が、前記ユーザ操作端末からの登録スポット情報の要求に応じてそのユーザについて登録されている登録スポット情報を前記ユーザ操作端末に送信するスポット情報提供手段を備えた、
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の情報提供システム。
【請求項8】
前記ユーザ操作端末が、前記情報通知装置から送信された登録スポット情報に対してスポットの削除を要求する削除要求手段を備え、
前記情報通知装置が、前記ユーザ操作端末からのスポットの削除要求に応じてそのユーザについて登録されているスポットの位置情報を削除する登録スポット削除手段を備えた、
ことを特徴とする請求項7記載の情報提供システム。
【請求項9】
前記情報通知装置の端末位置検出手段は、前記携帯型通信端末に対して呼制御を行うために当該携帯型通信端末の位置を管理している位置管理装置から位置情報を取得して前記携帯型通信端末の現在位置を検出する、
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の情報提供システム。
【請求項10】
前記情報通知装置は、予めスポットの位置情報と、前記携帯型通信端末に対するデータ送信先となるアドレス情報と、を記憶している、
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9記載の情報提供システム。
【請求項11】
前記ユーザ操作端末は前記携帯型通信端末である、
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載の情報提供システム。
【請求項12】
携帯型通信端末を所持するユーザが操作するユーザ操作端末とネットワークを介して接続されると共に、前記携帯型通信端末と通信可能な情報通知装置であって、
前記ユーザ操作端末にて取得された所定の場所であるスポットを特定するスポット特定情報と、このユーザ操作端末を操作しているユーザを特定するユーザ特定情報と、を前記ユーザ操作端末から受け付けて、当該ユーザ操作端末によるスポット登録要求を受け付けるスポット登録要求受付手段と、
前記ユーザ特定情報に対応するユーザ毎に前記スポット特定情報に対応するスポットの位置情報を登録するスポット登録手段と、
前記携帯型通信端末の現在位置を検出する端末位置検出手段と、
検出された前記携帯型通信端末の現在位置が当該携帯型通信端末を所持するユーザについて登録されたスポットの位置に対して予め設定された距離以内に位置する場合に当該携帯型通信端末にその旨を通知する通知手段と、
を備えたことを特徴とする情報通知装置。
【請求項13】
携帯型通信端末を所持するユーザが操作するユーザ操作端末とネットワークを介して接続されると共に、前記携帯型通信端末と通信可能な情報通知装置に、
前記ユーザ操作端末にて取得された所定の場所であるスポットを特定するスポット特定情報と、このユーザ操作端末を操作しているユーザを特定するユーザ特定情報と、を前記ユーザ操作端末から受け付けて、当該ユーザ操作端末によるスポット登録要求を受け付けるスポット登録要求受付手段と、
前記ユーザ特定情報に対応するユーザ毎に前記スポット特定情報に対応するスポットの位置情報を登録するスポット登録手段と、
前記携帯型通信端末の現在位置を検出する端末位置検出手段と、
検出された前記携帯型通信端末の現在位置が当該携帯型通信端末を所持するユーザについて登録されたスポットの位置に対して予め設定された距離以内に位置する場合に当該携帯型通信端末にその旨を通知する通知手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項14】
携帯型通信端末を所持するユーザが操作するユーザ操作端末と、前記携帯型通信端末と通信可能な情報通知装置と、を備えたシステムによる情報通知方法であって、
前記ユーザ操作端末が所定の場所であるスポットを特定するスポット特定情報を取得するスポット特定情報取得工程と、前記ユーザ操作端末が取得したスポット特定情報とユーザ操作端末を操作しているユーザを特定するユーザ特定情報とを前記情報通知装置にネットワークを介して送信してスポット登録要求を行うスポット登録要求工程と、前記情報通知装置が前記ユーザ操作端末から送信された前記ユーザ特定情報に対応するユーザ毎に前記スポット特定情報に対応するスポットの位置情報を登録するスポット登録工程と、を有し、
その後、前記情報通知装置が前記携帯型通信端末の現在位置を検出する端末位置検出工程と、前記情報通知装置が検出した前記携帯型通信端末の現在位置が当該携帯型通信端末を所持するユーザについて登録されたスポットの位置に対して予め設定された距離以内に位置する場合に当該携帯型通信端末にその旨を通知する通知工程と、を有する、
ことを特徴とする情報通知方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−306512(P2008−306512A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−152250(P2007−152250)
【出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】