説明

情報提供装置、情報提供システム及び遊技機

【課題】 遊技者が必要とする情報を一目で把握可能に表示して、大量の情報のなかから必要に応じた情報を効率よく遊技者に提供すること。
【解決手段】 撮像手段を備えた携帯端末機と通信回線を介してデータの送受信を行うことが可能な情報提供装置であって、遊技機において遊技を実行する上で遊技者にとって有用な情報である攻略情報を複数記憶する記憶手段と、遊技機が備える表示手段に表示される、記憶手段に記憶された攻略情報の夫々に対応する対応情報がコード化されたコード情報を、撮像手段により撮像した携帯端末機から、当該対応情報を受信する受信手段と、受信手段が受信した対応情報に対応する1の攻略情報を携帯端末機に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とする情報提供装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者に情報を提供する情報提供装置、当該情報提供装置と遊技機と備えた情報提供システム、当該サービス情報提供システムを構成する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチスロ遊技装置やパチンコ遊技装置等の遊技機に関する情報が掲載されている、所謂攻略雑誌と呼ばれるものが多種類発行されている。攻略雑誌には、例えば、各遊技機において実行される演出の意味内容や、各演出が実行されている際にどのような操作を行えば、遊技を有利に進めることができるか、といった攻略方法が記載されている。遊技者の間では、このような攻略雑誌を購入し、まず事前に遊技機の攻略方法について研究し、その成果を後日、遊技機に反映させることによって優越感や充実感を味わうといった楽しみ方が拡大している。
【0003】
ところで、近年、遊技機が備えるディスプレイにQRコード(登録商標)を表示し、遊技者がこのQRコードを携帯電話機で撮像すると、携帯電話機の画面で遊技状態や遊技状態に基づいて生成された遊技情報を確認することができるサービスを提供する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載の遊技機用外部装置によれば、携帯電話機で自らの遊技情報(例えば、遊技回数やボーナス成立回数)を確認することができるため、遊技情報に応じて、遊技ホールより景品等を受け取ることができる構成とした場合には、遊技者は、従来の遊技媒体数に応じた景品交換とは別の機会において景品等の獲得が可能となり、遊技情報を確認することにより、その期待を膨らませることができる。
【0005】
【特許文献1】特開2004−267327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、攻略雑誌は、情報が誌上に掲載されるまで、相当の日数を要するため、必ずしも最新の情報ではないといった問題があった。また、攻略雑誌は、事前に遊技機の攻略について研究するためのものであり、遊技を行っているその場で読むには、適していないといった問題があった。
また、特許文献1に記載の遊技機用外部装置では、遊技情報は、例えば、これまでに遊技を有利に進めたか否かを示す指標を提供するに止まり、遊技情報を確認することにより、その期待を膨らますことができたとしても、遊技を有利に進める方法を上記の攻略雑誌等で予め知得しておかなければ、遊技を行う際にその場で攻略することは困難であるため、遊技者が優越感や充実感を得ることは難しいといった問題があった。
【0007】
そこで、本願発明者は、遊技中に、遊技機に関する遊技機情報を遊技者に提供できれば、遊技者に対して、優越感や充実感を与えることができ、さらに、当該遊技機情報は、雑誌等に掲載されているものとは異なり、常に最新の状態に維持することが可能であるため、攻略方法を研究するこという行為が、より遊技者にとって面白いものになるであろうと考えるに至った。
【0008】
しかしながら、携帯電話機が備えるディスプレイは、比較的小型なのものであり、一度に表示可能な文字数等が制限されているため、遊技者は、必要とする情報を一目で把握することできないといった問題が発生した。そのため、攻略雑誌に記載されているような大量の情報のなかから遊技者の必要に応じた情報を効率よく提供する必要があるといった問題が発生した。
【0009】
また、攻略雑誌には、個々の遊技機の攻略情報については掲載されるものの、個々の遊技店の情報や地域の情報については殆ど掲載されないという問題があった。多くの攻略雑誌は、全国で同一の内容のものが販売されているため、上記のような特定の地域の読者にしか必要とされない情報は、他の読者にとっては有用な情報とはいえないからである。そのため、上記のような情報が、その情報が有用となる遊技者に提供される手段が、遊技店経営者と遊技者との双方から待望されていた。
【0010】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者が必要とする情報を一目で把握可能に表示して、大量の情報のなかから必要に応じた情報を効率よく遊技者に提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 撮像手段を備えた携帯端末機と通信回線を介してデータの送受信を行うことが可能な情報提供装置であって、
遊技機において遊技を実行する上で遊技者にとって有用な情報である攻略情報を複数記憶する記憶手段と、
上記遊技機が備える表示手段に表示される、上記記憶手段に記憶された攻略情報の夫々に対応する対応情報がコード化されたコード情報を、上記撮像手段により撮像した上記携帯端末機から、当該対応情報を受信する受信手段と、
上記受信手段が受信した対応情報に対応する1の攻略情報を上記携帯端末機に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とする情報提供装置。
【0012】
(1)の発明によれば、遊技機において遊技を実行する上で遊技者にとって有用な情報である攻略情報を複数記憶している。そして、携帯端末機(例えば、携帯電話機)から、攻略情報に対応する対応情報を受信すると、受信した対応情報に対応する1の攻略情報を上記携帯端末機に送信する。従って、携帯端末機には、攻略情報が表示されるため、遊技者は、必要に応じた情報を効率よく把握することができる。また、複数の攻略情報のうちの1の攻略情報であるため、送信されるその情報量は比較的少ない。その結果、遊技者が必要とする情報を携帯電話機等の携帯端末機に一目で把握可能に表示することができる。
【0013】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 遊技機と、上記(1)に記載の情報提供装置と備えた情報提供システムであって、
上記遊技機は、
上記記憶手段に記憶された攻略情報の夫々に対応する対応情報をコード化したコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で複数表示する表示手段と、
上記送信手段から上記携帯端末機に送信された攻略情報を当該携帯端末機から受信する遊技機側受信手段と、
上記遊技機側受信手段が受信した攻略情報に応じた画像を上記表示手段に表示する制御を実行する制御手段と
を備えたことを特徴とする情報提供システム。
【0014】
(2)の発明によれば、遊技機では、攻略情報の夫々に対応する対応情報をコード化したコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で複数表示するため、遊技者は、遊技機が表示する複数のコード情報のなかから、いずれか1のコード情報を選んで、携帯電話機が備える撮像手段(例えば、カメラ等)で撮像し、得られた画像に基づいて生成された対応情報を情報提供装置に送信することができる。情報提供装置では、携帯端末機から対応情報を受信すると、受信した対応情報に対応する1の攻略情報を上記携帯端末機に送信する。そして、遊技機では、上記携帯端末機から攻略情報を受信すると、受信した攻略情報に応じた画像を表示手段に表示するため、遊技者は、攻略情報により知得した情報をより直接的に遊技機に反映させることができ、優越感や充実感を充分に味わうことができる。また、充分に大型な遊技機の表示手段に所定の画像が表示されるため、遊技者が必要とする情報を一目で把握可能に表示することができる。
【0015】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(2)に記載の情報提供システムを構成する遊技機であって、
上記記憶手段に記憶された攻略情報の夫々に対応する対応情報をコード化したコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で複数表示する表示手段と、
上記送信手段から上記携帯端末機に送信された攻略情報を当該携帯端末機から受信する遊技機側受信手段と、
上記遊技機側受信手段が受信した攻略情報に応じた画像を上記表示手段に表示する制御を実行する制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0016】
(3)の発明によれば、攻略情報の夫々に対応する対応情報をコード化したコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で複数表示するため、遊技者は、遊技機が表示する複数のコード情報のなかから、いずれか1のコード情報を選んで、携帯電話機が備える撮像手段(例えば、カメラ等)で撮像し、得られた画像に基づいて生成された対応情報を情報提供装置に送信することができる。情報提供装置では、携帯端末機から対応情報を受信すると、受信した対応情報に対応する1の攻略情報を上記携帯端末機に送信する。そして、遊技機では、上記携帯端末機から攻略情報を受信すると、受信した攻略情報に応じた画像を表示手段に表示するため、遊技者は、攻略情報により知得した情報をより直接的に遊技機に反映させることができ、優越感や充実感を充分に味わうことができる。また、充分に大型な遊技機の表示手段に所定の画像が表示されるため、遊技者が必要とする情報を一目で把握可能に表示することができる。
【0017】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4) 上記(2)に記載の情報提供システムを構成する遊技機であって、
上記記憶手段に記憶された攻略情報の夫々に対応する対応情報をコード化したコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で複数表示する表示手段と、
上記送信手段から上記携帯端末機に送信された攻略情報を当該携帯端末機から受信する遊技機側受信手段と、
上記攻略情報に対応する遊技補助画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
上記遊技機側受信手段が受信した攻略情報に応じた遊技補助画像データを上記画像データ記憶手段から抽出する抽出手段と、
上記抽出手段が抽出した遊技補助画像データに応じた画像を上記表示手段に表示する制御を実行する制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0018】
(4)の発明によれば、攻略情報の夫々に対応する対応情報をコード化したコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で複数表示するため、遊技者は、遊技機が表示する複数のコード情報のなかから、いずれか1のコード情報を選んで、携帯電話機が備える撮像手段(例えば、カメラ等)で撮像し、得られた画像に基づいて生成された対応情報を情報提供装置に送信することができる。情報提供装置では、携帯端末機から対応情報を受信すると、受信した対応情報に対応する1の攻略情報を上記携帯端末機に送信する。そして、遊技機では、上記携帯端末機から攻略情報を受信すると、受信した攻略情報に応じた遊技補助画像データを画像データ記憶手段(例えば、ROM)から抽出し、抽出した遊技補助画像データに応じた画像を表示手段に表示するため、遊技者は、攻略情報により知得した情報をより直接的に遊技機に反映させることができ、優越感や充実感を充分に味わうことができる。また、充分に大型な遊技機の表示手段に所定の画像が表示されるため、遊技者が必要とする情報を一目で把握可能に表示することができる。
さらに、攻略情報に応じた遊技補助画像データを抽出するため、携帯端末機から受信する攻略情報には、一般的にデータ量の多い画像データが含まれなくともよい。従って、携帯端末機から攻略情報を受信する際に長時間を要することを防止することができる。
【0019】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(5) 上記(3)又は(4)に記載の遊技機であって、
上記表示手段は、対応情報を含む当たりデータをコード化した当たりコード情報と対応情報を含まない外れデータをコード化した外れコード情報とからなる複数のコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で表示することを特徴とする。
【0020】
(5)の発明によれば、対応情報を含む当たりデータをコード化した当たりコード情報と対応情報を含まない外れデータをコード化した外れコード情報とからなる複数のコード情報が外部から撮像手段により撮像可能な態様で表示されるため、遊技者は、当たりコード情報を撮像した場合にのみ、攻略情報を取得することができる。従って、撮像するコード情報を選択するという新たなゲーム性を遊技に付与することができる。
【0021】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(6) 上記(3)〜(5)のいずれか1の遊技機であって、
コード情報にコード化された対応情報に対応する攻略情報の種類ごとに異なる色となるように、上記表示手段に表示するコード情報に色を付与する色付与手段
を備えたことを特徴とする。
【0022】
(6)の発明によれば、コード情報にコード化された対応情報に対応する攻略情報の種類ごとに異なる色となるように、表示手段に表示するコード情報に色を付与するため、遊技者は、撮像するコード情報を選択する際に、取得可能な攻略情報の種類を容易に識別することができ、所望の攻略情報を取得し易くなる。
【0023】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(7) 上記(3)〜(6)のいずれか1の遊技機であって、
遊技者による操作に応じて遊技開始指令信号を出力する遊技開始指令手段と、
上記遊技開始指令手段から出力された上記遊技開始指令信号を検出したことに基づいて、複数の識別情報を変動表示する変動表示手段と、
上記遊技開始指令手段から出力された上記遊技開始指令信号を検出したことに基づいて、当選役を決定する当選役決定手段と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段と、
上記当選役決定手段により決定された当選役が特別の当選役である場合に、当該特別の当選役が成立し得るタイミングで、上記停止指令手段から出力された上記停止指令信号を検出した場合に、遊技状態を特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段と、
上記特別遊技状態制御手段が特別遊技状態の制御を終了したことを契機として、上記特別遊技状態において払い出した遊技媒体の数に応じた対応情報をコード化したコード情報を上記表示手段に表示する制御を実行するコード情報表示制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0024】
(7)の発明によれば、特別遊技状態(例えば、BB(ビッグボーナス))を終了したことを契機として、上記特別遊技状態において払い出された遊技媒体(例えば、メダル)の数に応じた対応情報がコード化されたコード情報が表示手段に表示される。従って、特別遊技状態において払い出された遊技媒体の数が少ない遊技者が取得可能な対応情報と、特別遊技状態において払い出された遊技媒体の数が多い遊技者が取得可能な対応情報とを異ならせることができる。
【0025】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(8) 撮像手段を備えた携帯端末機と通信回線を介してデータの送受信を行うことが可能な情報提供装置であって、
上記遊技機が備える表示手段に表示される、上記遊技機に係る特定識別情報がコード化されたコード情報を、上記撮像手段により撮像した上記携帯端末機から、当該特定識別情報を受信する受信手段と、
上記遊技機の設置地において遊技を行う上で遊技者にとって有用な情報である提供用情報を該遊技機に係る上記特定識別情報と対応するように記憶する提供用情報記憶手段と、
上記提供用情報記憶手段に記憶された提供用情報のなかから、上記受信手段が受信した特定識別情報に対応する提供用情報を抽出して上記携帯端末機に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とする情報提供装置。
【0026】
(8)の発明によれば、設置地で遊技を行う上で遊技者にとって有用な提供用情報を、遊技機に係る特定識別情報に対応付けて記憶している。そして、携帯端末機(例えば、携帯電話機)から遊技機に係る特定識別情報を受信すると、受信した特定識別情報に対応する提供用情報を、上記携帯端末機に送信する。
提供用情報は、全ての遊技者にとって必ずしも有用な情報とはいえないが、その遊技機の設置地で遊技を行う遊技者にとっては有用な情報であり、その遊技者にとっては価値の高いものである。このような情報を、有効に活用することができる遊技者にのみ提供することができるため、効率的な情報の提供を行うことができる。
【0027】
また、遊技者にとってみても、携帯端末機に供給される情報が玉石混交なものであると、その情報が自分にとって価値の高いものであるか低いものであるかを態々確認しなければならなくないため手間がかかり、次第に提供される情報に興味や関心を抱かなくなってしまう。しかし、(8)の発明によれば、遊技者が遊技を行う遊技機の設置地において遊技を行う上で有用な情報、すなわち、その遊技者にとって密接な関連のある価値の高い情報のみを提供することが可能になるため、提供される情報に対する興味や関心を持続させることができる利点がある。
【0028】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(9) 上記(8)の情報提供装置であって、
上記特定識別情報は、上記遊技機ごとに割り当てられる遊技機識別情報であり、
上記提供用情報記憶手段は、上記遊技機識別情報と当該遊技機の設置地に対して割り当てられる設置地識別情報とを対応付けて記憶するとともに、上記設置地識別情報と上記提供用情報とを対応付けて記憶し、
上記送信手段は、上記提供用情報記憶手段に記憶された提供用情報のなかから、上記受信手段が受信した遊技機識別情報に対応付けられた設置地識別情報に対応する提供用情報を抽出して上記携帯端末機に送信することを特徴とする。
【0029】
(9)の発明によれば、遊技者にとって有用な提供用情報を、遊技機の設置地に対して割り当てられる設置地識別情報に対応付けて記憶している。そして、携帯端末機(例えば、携帯電話機)から遊技機ごとに割り当てられる遊技機識別情報を受信すると、受信した遊技機識別情報に対応付けられた設置地識別情報に対応する提供用情報を、上記携帯端末機に送信する。
従って、遊技者は、遊技機の設置地に関する有用な情報を効率よく取得することができる。
【0030】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(10) 上記(8)の情報提供装置であって、
上記特定識別情報は、上記遊技機の設置地に対して割り当てられる設置地識別情報であり、
上記提供用情報記憶手段は、上記設置地識別情報と上記提供用情報とを対応付けて記憶し、
上記送信手段は、上記提供用情報記憶手段に記憶された提供用情報のなかから、上記受信手段が受信した設置地識別情報に対応する提供用情報を抽出して上記携帯端末機に送信することを特徴とする。
【0031】
(10)の発明によれば、遊技者にとって有用な提供用情報を、遊技機の設置地に対して割り当てられる設置地識別情報に対応付けて記憶している。そして、携帯端末機(例えば、携帯電話機)から設置地識別情報を受信すると、受信した設置地識別情報に対応する提供用情報を、上記携帯端末機に送信する。
従って、遊技者は、遊技機の設置地に関する有用な情報を効率よく取得することができる。
【0032】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(11) 上記(8)〜(10)のいずれか1の情報提供装置であって、
上記遊技機の設置地は、上記遊技機が設置された遊技店であり、
上記設置地識別情報は、上記遊技店に割り当てられた店舗識別情報であり、
上記提供用情報は、上記遊技店において遊技を行う上で有用な店舗情報であることを特徴とする。
【0033】
(11)の発明によれば、遊技機が設置されている遊技店の該遊技店を利用する上で遊技者にとって有用な情報である店舗情報を、遊技店に対して割り当てられる店舗識別情報に対応付けて記憶している。そして、携帯端末機(例えば、携帯電話機)から店舗識別情報を受信すると、受信した店舗識別情報に対応する店舗情報を、上記携帯端末機に送信する。または、各遊技機に割り当てられた遊技機識別情報と、上記店舗識別情報とを予め対応付けて記憶しており、携帯端末機(例えば、携帯電話機)から遊技機識別情報を受信すると、受信した遊技機識別情報に対応付けられた店舗識別情報に対応する店舗情報を、上記携帯端末機に送信する。
従って、携帯端末機には、遊技者が現在遊技している遊技店の店舗情報が表示されるため、遊技者は、有用な店舗情報を効率よく取得することができる。また、遊技店にとっても、自店の店舗情報を、効率よく利用者に提供することができる。
【0034】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(12) 上記(8)〜(10)のいずれか1の情報提供装置であって、
上記遊技機の設置地は、上記遊技機が設置された遊技店が所在する地域であり、
上記設置地識別情報は、上記地域に割り当てられた地域識別情報であり、
上記提供用情報は、上記地域で遊技を行う上で有用な地域情報であることを特徴とする。
【0035】
(12)の発明によれば、遊技機が設置されている遊技店が所在する地域の該地域で遊技する上で遊技者にとって有用な情報である地域情報を、地域に割り当てられた地域識別情報に対応付けて記憶している。そして、携帯端末機(例えば、携帯電話機)から地域識別情報を受信すると、受信した地域識別情報に対応する地域情報を、上記携帯端末機に送信する。または、各遊技機に割り当てられた遊技機識別情報と、上記地域識別情報とを予め対応付けて記憶しており、携帯端末機(例えば、携帯電話機)から遊技機識別情報を受信すると、受信した遊技機識別情報に対応付けられた地域識別情報に対応する地域情報を、上記携帯端末機に送信する。
従って、携帯端末機には、遊技者が現在遊技している遊技店が所在する地域の地域情報が表示されるため、遊技者は、有用な地域情報を効率よく取得することができる。
【0036】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(13) 遊技機と、上記(8)の情報提供装置とを備えた情報提供システムであって、
上記遊技機は、
上記特定識別情報を記憶する特定識別情報記憶手段と、
上記特定識別情報をコード化したコード情報を、外部から上記撮像手段により撮像可能な態様で表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする情報提供システム。
【0037】
(13)の発明によれば、遊技機では、遊技機識別情報をコード化したコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で表示するため、遊技者は、遊技機が表示するコード情報を携帯電話機が備える撮像手段(例えば、カメラ等)で撮像し、得られた画像に基づいて生成された遊技機識別情報を情報提供装置に送信することができる。
従って、遊技者は、情報提供装置のURL等を入力するといった手間をかけずに、有用な情報を効率よく取得することができる。
【0038】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(14) 上記(13)の情報提供システムであって、
上記遊技機は、上記特定識別情報が入力されるインターフェイスを備え、
上記特定識別情報記憶手段は、データの書き換えが可能であり、上記インターフェイスを介して入力された上記特定識別情報を記憶することを特徴とする。
【0039】
(14)の発明によれば、遊技機では、予め記憶されている特定識別情報を後から書き換え、記憶させることが可能である。従って、遊技機を店舗間で移動するとき等に、移動先の遊技店に対応する特定識別情報に書き換えること等が可能となる。
【0040】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(15) 上記(13)に記載の情報提供システムを構成する遊技機であって、
上記特定識別情報を記憶する特定識別情報記憶手段と、
上記特定識別情報をコード化したコード情報を、外部から上記撮像手段により撮像可能な態様で表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする。
【0041】
(15)の発明によれば、遊技機識別情報をコード化したコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で表示するため、遊技者は、遊技機が表示するコード情報を携帯電話機が備える撮像手段(例えば、カメラ等)で撮像し、得られた画像に基づいて生成された遊技機識別情報を情報提供装置に送信することができる。
従って、遊技者は、情報提供装置のURL等を入力するといった手間をかけずに、有用な情報を効率よく取得することができる。
【0042】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(16) 上記(15)の遊技機であって、
上記特定識別情報が入力されるインターフェイスを備え、
上記特定識別情報記憶手段は、データの書き換えが可能であり、上記インターフェイスを介して入力された上記特定識別情報を記憶することを特徴とする。
【0043】
(16)の発明によれば、予め記憶されている特定識別情報を後から書き換え、記憶させることが可能である。従って、遊技機を店舗間で移動するとき等に、移動先の遊技店に対応する特定識別情報に書き換えること等が可能となる。
【0044】
「提供用情報」とは、上記遊技機の設置地において遊技を行う上で遊技者にとって有用な情報をいう。
ここで、「遊技機の設置地」とは、遊技機が設置されている遊技店又は地域をいう。その地域は、例えば、市区町村単位で区画される地域であってもよく、都道府県単位で区画される地域であってもよい。また、当該遊技機が設置されている遊技店と同一チェーンに属する複数の遊技店(遊技店チェーン)を地域としてもよい。このように、地域を区画する単位については、任意に設定することが可能である。地域を区画する単位を細かく設定することによって、遊技者にとってより有用な情報を提供することができる。なお、本発明において、地域を区画する単位は、常に同じである必要はなく、提供する情報に応じて該単位を変更することとしてもよい。
【0045】
また、「遊技を行う上」とは、遊技者が遊技機で実際に遊技を行うとき又は遊技を行うための行為をするときをいう。遊技を行うための行為には、遊技店を利用する行為、遊技店において遊技機を選択する行為、地域において遊技店を選択する行為等、遊技に関する行為や遊技を行うことを目的とした行為が広く含まれる。
【0046】
「遊技者にとって有用な情報」とは、遊技者にとって、それを知ることによって何からの利益を得ることができる情報をいう。ここで、利益には、メダルや遊技球等の遊技媒体又はそれを得る機会だけではなく、例えば、遊技店において受けることができるサービスが含まれる。
提供用情報は、特に限定されるものではないが、例えば、店舗情報、地域情報、遊技店チェーン情報が挙げられる。遊技店チェーン情報とは、遊技機が設置された遊技店と同一チェーンに属する複数の遊技店(遊技店チェーン)において遊技を行う上で遊技者にとって有用な情報をいう。なお、店舗情報及び地域情報については、後述する。
【0047】
「店舗情報」とは、当該店舗において遊技を行う上で遊技者にとって有用な情報をいう。上記店舗情報としては、特に限定されるものではないが、例えば、遊技機毎の過去一週間の特別遊技発生回数、遊技者が利益を獲得しやすいように設定している機種の情報が挙げられる。
【0048】
「地域情報」とは、当該地域において遊技を行う上で遊技者にとって有用な情報をいう。
上記地域情報は、特に限定されるものではないが、例えば、新規開店店舗の情報、店舗別の新規導入機種の情報等が挙げられる。
【発明の効果】
【0049】
本発明によれば、遊技者が必要とする情報を一目で把握可能に表示して、大量の情報のなかから必要に応じた情報を効率よく遊技者に提供することが可能になる。
【0050】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る情報提供システムの一例を示すネットワーク構成図である。
情報提供システム500は、パチスロ遊技装置1と、撮像手段としてのCCDカメラ308(図示せず、図9参照)を備えた携帯電話機300とインターネットを介して無線によりデータの送受信を行うことが可能な情報提供装置200とを備えている。
【0051】
パチスロ遊技装置1では、特別遊技状態としてのBB(ビッグボーナス)が終了したとき、黒色の2次元コード92a、青色の2次元コード92b及び赤色の2次元コード92cが液晶表示装置5に表示される。2次元コード92a〜92cは、互いに異なる対応情報がコード化されたものである(図14参照)。
なお、第1実施形態において、対応情報は、インターネットにおける情報提供装置200の所定のアドレスを示すURLである場合について説明する。
【0052】
遊技者は、携帯電話機300が備えるCCDカメラ308により、2次元コード92a〜92cのうちのいずれか1を選択して撮像することができる。携帯電話機300は、CCDカメラ308が2次元コード92を撮像した際に得られる画像データから2次元コードを認識し、この認識した2次元コードから、対応情報を生成する。そして、対応情報を情報提供装置200に送信する。
【0053】
情報提供装置200が備えるハードディスクドライブ205(図示せず、図10参照)には、複数の攻略情報が記憶されている。攻略情報には、種類があり、例えば、内部当選役に関する情報、大当たり確率に関する情報、演出に関する情報といったような種類に分類されてハードディスクドライブ205に記憶されている。攻略情報の種類は、2次元コード92の色と対応している。すなわち、黒色の2次元コードには、内部当選役に関する情報、青色の2次元コードには、大当たり確率に関する情報、赤色の2次元コードには、演出に関する情報が対応している。
【0054】
情報提供装置200は、携帯電話機300から対応情報を受信すると、当該対応情報に対応した攻略情報をハードディスクドライブ205から抽出し、携帯電話機300に送信する。その結果、遊技者は、攻略情報を取得することができる。
【0055】
遊技者は、携帯電話機300が備える赤外線通信装置326を駆動させて、情報提供装置200から受信した攻略情報をパチスロ遊技装置1に送信することができる。パチスロ遊技装置1では、攻略情報を受信すると、攻略情報に応じた遊技補助画像データを抽出し、遊技補助画像を液晶表示装置5に表示する(図示せず、図4参照)。
なお、第1実施形態において、攻略情報は、遊技補助画像データや、遊技補助画像を液晶表示装置5に表示させるためのプログラム等を含まず、これらは、パチスロ遊技装置1に記憶されている場合について説明する。すなわち、攻略情報は、当該プログラムの実行を開始させる契機となるキーデータであり、比較的データ量の少ないものである。
第1実施形態のように、攻略情報がキーデータである場合、情報提供装置200と携帯電話機300とのデータ通信、及び、携帯電話機300とパチスロ遊技装置1とのデータ通信を行う際に、長時間を要することを防止することができる。
本発明において、攻略情報は、特に限定されるものではなく、画像データやプログラム等が含まれていてもよい。
【0056】
情報提供システム500におけるパチスロ遊技装置1は、本発明の遊技機に相当するものである。本発明の遊技機は、この例に限定されず、例えば、パチンコ遊技装置、スロットマシン等を挙げることができる。
【0057】
第1実施形態ではコード情報として、2次元コードを用いる場合について説明するが、本発明におけるコード情報は、2次元コードのみならず、1次元コード(バーコード)も含まれる。また、第1実施形態では、2次元コードとしてQRコード(登録商標)を用いる場合について説明するが、本発明はこの例に限定されるものではない。
【0058】
携帯電話機300は、本発明に係る携帯端末機に相当するものである。なお、本発明に係る携帯端末機は、撮像手段を備え、かつ、サーバと通信回線を介してデータの送受信を行うことが可能であれば、特に限定されるものではなく、例えば、パーソナル・ディジタル・アシスタンツ、上記情報提供システムの専用の携帯端末機等を挙げることができる。
【0059】
また、第1実施形態においては、携帯電話機300と情報提供装置200とのデータの送受信、及び、携帯電話機300とパチスロ遊技装置1とのデータの送受信を無線により行う場合について説明するが、本発明は、この例に限定されず、有線により送受信を行うこととしてもよい。すなわち、本発明における通信回線には、有線と、無線による伝送路とが含まれる。
【0060】
第1実施形態では、BBが終了したことを契機として、2次元コード92a〜92cが表示される場合について説明するが、本発明は、この例に限定されるものではない。本発明において、コード情報が表示される条件として、特に限定されるものではないが、例えば、BB又はRBが終了すること、BB又はRBの内部当選役が成立した後に遊技が所定回数行われること、BB又はRBの内部当選役が成立した際に行われるコード情報の表示の有無を決定する抽選に当選したこと、BB又はRBにおいて払い出されたメダルの数が所定数を超えたこと又は下回ったこと、BB又はRBにおいて払い出されたメダルの数が所定の数値範囲に入ったこと、所定の図柄が停止表示されたこと、停止表示された図柄の組合せが所定の組合せとなったこと、遊技が所定回数行われたこと、差枚数や投入数等の遊技結果に関する数値が所定値に達したこと、コード情報を表示するか否かを決定するための専用の抽選に当選したこと、遊技機で行われるパチスロ遊技以外の所謂2次ゲームを遊技者がクリアしたこと又は当該2次ゲームにおいて遊技者が勝利したこと等を挙げることができる。
【0061】
また、第1実施形態では、3つの2次元コード92a〜92cが同時に表示される場合について説明するが、本発明において、同時に表示されるコード情報の数は、特に限定されるものではなく、また、コード情報が有する色は、コード情報を認識可能な色であれば、特に限定されるものではない。
また、遊技状況や遊技結果等に応じて表示手段が表示するコード情報の数や色を異ならせることとしてもよい。遊技に多様性を付与することができ、興趣の向上を図ることが可能になる。
【0062】
また、本発明において、複数のコード情報が同時に表示されることには、複数のコード情報の表示が同時に開始されて同時に終了することのみならず、或る一時点において複数のコード情報が同時に表示されることを含む。すなわち、複数のコード情報の表示が開始される時点が夫々異なっていて、複数のコード情報の表示が終了する時点が夫々異なっていても、或る一時点において複数のコード情報が同時に表示されるのであれば、複数のコード情報が同時に表示されることに該当する。
【0063】
図2は、図1に示したパチスロ遊技装置の一例を模式的に示す斜視図である。
このパチスロ遊技装置1は、コイン、メダル又はトークン等の他、遊技者に付与されたか、若しくは、付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技を行うことが可能な遊技機であるが、以下においては、メダルを用いるものとして説明することとする。
【0064】
パチスロ遊技装置1の全体を形成している筐体2の正面には、液晶表示装置5が設置されている。この液晶表示装置5は、透明液晶パネル34(図示せず)を備えており、この透明液晶パネル34は、その一部又は全部を透明/非透明の状態に切り替えることが可能であるとともに、コード情報としての2次元コード92(92a、92b、92c)を表示することが可能である。液晶表示装置5は、コード情報を表示する表示手段として機能するものである。
第1実施形態においては、表示手段としての液晶表示装置5が、回転リール3の前面に設けられている場合について説明するが、本発明において、表示手段が設けられる位置は、特に限定されるものではない。また、第1実施形態においては、表示手段としての液晶表示装置5に、演出画像等も表示される場合について説明するが、本発明においては、演出画像等が表示される演出表示手段と、コード情報や遊技補助画像とを表示する表示手段とが個別に設けられることとしてもよい。また、第1実施形態においては、表示手段としての液晶表示装置5に、2次元コード92と遊技補助画像とが表示される場合について説明するが、コード情報を表示する表示手段と、遊技補助画像を表示する表示手段とが個別に設けられることとしてもよい。
【0065】
また、液晶表示装置5の背面側には、変動表示手段としての3個の回転リール3L、3C、3Rが設けられている。3個の回転リール3L、3C、3Rは、それぞれその外周面に複数の図柄等の識別情報が表示されており、回転可能に横一列に設けられている。
【0066】
液晶表示装置5の下方には、水平面を有する台座部10が形成されており、台座部10の右側には、メダル投入口22が設けられ、台座部10の左側には、1−BETスイッチ11及び最大BETスイッチ13が設けられている。
【0067】
台座部10の前面部の左寄りには、赤外線通信装置70と、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払い出しを押し操作により切り替える貯留メダル精算スイッチ14とが設けられている。
赤外線通信装置70については詳しくは後述するが、携帯電話機300が備える赤外線通信装置326から攻略情報を受信することが可能である。
また、貯留メダル精算スイッチ14の切り替えにより「払い出し」が選択された場合には、正面下部のメダル払出口15からメダルが払い出され、払い出されたメダルはメダル受部16に溜められる。一方、「クレジット」が選択された場合には、パチスロ遊技装置1が備えるメモリ(例えば、後述するRAM43等)にメダル数がクレジットとして記憶される。
【0068】
貯留メダル精算スイッチ14の右側には、遊技者の操作により回転リール3L、3C、3Rを回転させるためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央には、3個の回転リール3L、3R、3Cの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L、7C、7Rが設けられている。
【0069】
台座部10の前面部の右寄りには、決定ボタン26及び取消ボタン27が設けられている。この決定ボタン26及び取消ボタン27を操作することにより、液晶表示装置5の表示画面の切替や指示の入力等を行うことができる。
台座部10の前面部の右寄りには、さらに、ドア開閉及び打ち止め解除装置29が設けられており、このドア開閉及び打ち止め解除装置29は、所定の鍵を用いて、右に回すことにより前面ドアの開閉を行い、左に回すことにより打ち止め解除を行う。
【0070】
筐体2の上方の左右には、スピーカ21L、21Rが設けられ、その2台のスピーカ21L、21Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダルの配当枚数等を示す配当表パネル23が設けられている。
【0071】
図3、図4は、図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置近傍を示す拡大正面図である。
図3に示すように、液晶表示装置5の背面側には、各々の外周面に複数の識別情報である図柄が描かれた3個の回転リール3(3L、3C、3R)が回転可能に横一列に設けられている。
【0072】
液晶表示装置5は、正面パネル31と、正面パネル31の裏面に設けられた透明液晶パネル34(図示せず)とを備えている。正面パネル31は、透明な表示窓31aと、絵柄が描かれた絵柄形成領域31bとからなり、正面パネル31の裏面に設けられた透明液晶パネル34に表示される画面画像は、正面パネル31の表示窓31aを介して視認可能である。
【0073】
図3に示す透明液晶パネル34の中央上側には、3つの2次元コード92a、92b、92cが表示されている。図3に示す画像は、BB(ビッグボーナス)が終了したときに表示される画像である。
【0074】
また、図4に示す透明液晶パネル34の上側及び下側には、攻略情報を示す4つの遊技補助画像93a、93b、93c、94dが表示されている。図4に示す画像は、携帯電話機300から攻略情報を受信した際に表示される画像である。遊技補助画像93は、内部当選役に関する情報を示す画像であり、黒色の2次元コードに基づく攻略情報を受信した際に表示される画像である。
なお、図示しないが、透明液晶パネル34には、青色の2次元コードに基づく攻略情報を受信した際には、大当たり確率に関する情報を示す遊技補助画像が表示され、赤色の2次元コードに基づく攻略情報を受信した際には、演出に関する情報を示す遊技補助画像が表示される。
【0075】
各遊技補助画像93は、1つの攻略情報に対応している。従って、例えば、1の攻略情報を受信した場合には、当該1の攻略情報に対応する遊技補助画像(遊技補助画像93a、93b、93c、94dのいずれか1つ)が表示され、他の攻略情報を受信した場合には、当該他の攻略情報に対応する遊技補助画像が表示される。
【0076】
液晶表示装置5の左側の背面側には、遊技開始表示ランプ25、WINランプ17、メダル投入ランプ24、最大BETランプ9c、2−BETランプ9b及び1−BETランプ9aの各種ランプと、払出枚数表示部18、メダル貯留枚数表示部19及び役物作動回数表示部20の各種表示部とが設けられている。なお、正面パネル31の絵柄形成領域31bは、上述した各種ランプと各種表示部との前方部分が透明であり、各種ランプと各種表示部とを視認可能となっている。
【0077】
1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9cは、一のゲームを行うために賭けられたメダルの数(以下、BET数ともいう)に応じて点灯する。一のゲームは、全ての回転リールが停止したとき、又は、メダルの払い出しが行われる場合には、メダルが払い出されたときに終了する。
【0078】
WINランプ17は、BB(ビッグボーナス)又はRB(レギュラーボーナス)に内部当選した場合に所定確率で点灯し、また、BB又はRBの入賞が成立した場合にも点灯する。遊技メダル投入ランプ24は、メダルの投入が受け付け可能であるときに点滅する。遊技開始表示ランプ25は、少なくとも1本のラインが有効化されたときに点灯する。
【0079】
払出枚数表示部18は、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示するものであり、メダル貯留枚数表示部19は、貯留されているメダルの枚数を表示するものであり、役物作動回数表示部20は、RBゲーム可能回数及びRBゲーム入賞可能回数等を表示する。これらの表示部は、7セグメント表示器からなるものである。
【0080】
図5は、図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。図6は、図5に示した液晶表示装置の一部の構成の展開図である。
液晶表示装置5は、保護ガラス32と表示板33とからなる正面パネル31、透明液晶パネル34、導光板35、反射フィルム36、所謂白色光源である蛍光ランプ37a、37b、38a、38b、ランプホルダ39a〜39h、及び、透明液晶パネル駆動用のICを搭載したテーブルキャリアパッケージ(TCP)からなり、TCPは、透明液晶パネル34の端子部に接続したフレキシブル基板(図示せず)等により構成される。
【0081】
この液晶表示装置5は、回転リール3L、3C、3Rにより手前側に設けられている。また、この回転リール3L、3C、3Rと液晶表示装置5とは、所定の間隔をあけて設けられている。
【0082】
保護ガラス32及び表示板33は、透明な部材で構成されている。表示板33には、BETランプ9a〜9cに対応する位置等に絵柄等が形成されている。すなわち、表示板33の絵柄等が形成されている領域が、正面パネル31における絵柄形成領域31bであり、表示板33の絵柄等が形成されていない領域が、正面パネル31における表示窓31aである(図3参照)。なお、正面パネル31に絵柄形成領域31bを形成せず、正面パネル31の全面を表示窓31aとしてもよい。この場合、表示板33に絵柄を形成しないか、又は、表示板33を省略すればよい。
なお、表示板33の裏面側に配置される各種ランプ及び各種表示部を動作させる電気回路等は図示していない。
【0083】
透明液晶パネル34は、薄膜トランジスタ層が形成されたガラス板等の透明な基板と、これに対向する透明な基板との間隙部に液晶が封入されて形成されている。
この透明液晶パネル34の表示モードは、ノーマリーホワイトに設定されている。ノーマリーホワイトとは、液晶を駆動していない状態で白表示(表示面側に透過した光が外部より視認可能である)となる構成である。ノーマリーホワイトに構成された透明液晶パネル34を採用することにより、液晶を駆動することができない事態が生じた場合であっても、回転リール3L、3C、3Rに表示された図柄等の識別情報の可変表示及び停止表示を視認することができ、遊技を継続することができる。すなわち、そのような事態が発生した場合でも、回転リール3L、3C、3Rに表示された識別情報の変動表示態様及び停止表示態様を中心とした遊技を行うことができる。
【0084】
導光板35は、蛍光ランプ37a、37bからの光を透明液晶パネル34へ導き出す(透明液晶パネル34を照明する)ためのものであり、透明液晶パネル34の裏側に設けられ、例えば、2cm程度の厚さを有するアクリル系樹脂等の透明部材(導光機能を有する)で構成されている。
【0085】
反射フィルム36は、例えば、白色のポリエステルフィルムやアルミ薄膜に銀蒸着膜を形成したものが用いられ、導光板35に導入された光を導光板35の正面側へ向けて反射させる。この反射フィルム36は、反射領域36A及び非反射領域(透過領域)36Bにより構成されている。
【0086】
蛍光ランプ37a、37bは、導光板35の上端部及び下端部に沿って配置され、両端はランプホルダ39(図5参照)により支持されている。この蛍光ランプ37a、37bから照射される光は、反射フィルム36の反射領域36Aで反射して透明液晶パネル34を照明する。
【0087】
蛍光ランプ38a、38bは、反射フィルム36の裏側の上方位置及び下方位置に回転リール3L、3C、3Rに向かって配置されている。この蛍光ランプ38a、38bから出て回転リール3L、3C、3Rの表面で反射して非反射領域36Bへ入射した光は、透明液晶パネル34を照明する。
【0088】
このように、液晶表示装置5においては、蛍光ランプ37a、37bから照射され、反射フィルム36の反射領域36Aで反射した光と、蛍光ランプ38a、38bから照射され、回転リール3L、3C、3Rの表面で反射して非反射領域36Bへ入射した光とが、透明液晶パネル34を照明するのである。
従って、反射フィルム36の非反射領域36Bに対応する液晶表示装置5の領域は、液晶を駆動しているか否かによって、透明/非透明の状態に切り替わる領域であり、反射フィルム36の反射領域36Aに対応する液晶表示装置の領域は、液晶を駆動しているか否かに拘わらず非透明状態となる。
【0089】
パチスロ遊技装置1では、液晶表示装置の一部の領域のみが、透明/非透明の状態に切り替わる領域であるが、本発明の遊技機において、液晶表示装置の表示画面は、その全領域が透明/非透明の状態に切り替わる領域であってもよい。この場合、パチスロ遊技装置1において、液晶表示装置5の全領域を透過状態又は非透過状態に切り替わる領域とする場合、反射フィルム36を全て非反射領域36Bとするか、反射フィルム36を省略すればよい。
【0090】
図7は、図1に示したパチスロ遊技装置の内部構成を示すブロック図である。
主制御回路81は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ40を主たる構成要素とするものである。マイクロコンピュータ40は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU41と、ROM42及びRAM43とを含む。CPU41には、基準クロックパルスを設定するクロックパルス発生回路144及び分周器145と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器146及びサンプリング回路147とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、CPU41の動作プログラム上で乱数のサンプリングを実行するように構成してもよい。
【0091】
ROM42には、副制御回路82へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。当該コマンドとしては、例えば、液晶表示装置5に対する表示制御に関するコマンド等が格納されている。
【0092】
液晶表示装置5に対する表示制御に関するコマンドとしては、例えば、演出開始コマンド、終了演出コマンド等を挙げることができる。
演出開始コマンドは、3つの回転リール3の回転開始時に液晶表示装置5に演出画像を表示させるためのコマンドである。終了演出コマンドは、3つの回転リール3が全て停止した際に液晶表示装置5に演出画像を表示させるためのコマンドである。
また、RB、BBの設定又は解除に関するコマンドも、ROM42に格納されており、当該コマンドによってRB又はBBの設定又は解除が副制御回路82に通知される。なお、RB、BBの設定又は解除に関するコマンドにかえて、液晶表示装置5に対する表示制御に関する各種のコマンドに、RB又はBBの実行中であることを示すデータを含めることとしてもよい。
また、払い出し数を副制御回路82に通知するための払出コマンドも、ROM42に格納されている。
【0093】
上述したような各種のコマンドは、所定条件の成立を契機としてCPU41によってROM42から呼び出されてRAM43にセットされる。そして、RAM43にセットされたコマンドは所定のタイミングで副制御回路82に供給される。副制御回路82は、供給されたコマンドに基づいて各種の処理を実行する。特に、CPU41は、BBの設定又は解除に関するコマンドを所定のタイミングで副制御回路82に供給する。CPU41は、遊技状態を特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段として機能するものである。
【0094】
なお、副制御回路82が主制御回路81へコマンド等を入力することはなく、主制御回路81から副制御回路82への一方向で通信が行われる。また、ROM42には、回転リール3L、3C、3Rの回転位置と回転リール外周面上に描かれた図柄とを対応付けるために、図柄テーブルが格納されており、また、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応付けられた入賞図柄組合せテーブルや、内部当選役を決定する抽選を行うために必要な抽選確率テーブル等が格納される。
RAM43には、上述したコマンド以外に、例えば、メダルの数に相当するクレジット数等、遊技進行に係る変数やフラグ等が格納される。
【0095】
マイクロコンピュータ40からの制御信号により動作が制御される主要な周辺装置(アクチュエータ)としては、各種ランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、WINランプ17、遊技メダル投入ランプ24、遊技開始表示ランプ25)と、各種表示部(払出枚数表示部18、メダル貯留枚数表示部19、役物作動回数表示部20)と、メダルを収納し、ホッパ駆動回路51の命令により所定枚数のメダルの払い出しを行うホッパ(払い出しのための駆動部を含む)50と、回転リール3L、3C、3Rを回転駆動するステッピングモータ59L、59C、59Rとがある。
【0096】
さらに、ステッピングモータ59L、59C、59Rを駆動制御するモータ駆動回路49、ホッパ50を駆動制御するホッパ駆動回路51、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路55、及び、各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路58が、I/Oポート48を介してCPU41の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU41から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
【0097】
また、マイクロコンピュータ40が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生させる主な入力信号発生装置としては、遊技開始指令手段としてのスタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11、最大BETスイッチ13、貯留メダル精算スイッチ14、投入メダルセンサ22S、リセットスイッチ62、設定用鍵型スイッチ63、リール停止信号回路56、リール位置検出回路60、払い出し完了信号回路61がある。これらもI/Oポート48を介してCPU41に接続されている。
【0098】
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路56は、各停止ボタン7L、7C、7Rの操作に応じて停止信号を発生する。決定ボタン26及び取消ボタン27は、これらの操作により、液晶表示装置5の表示画面の切替や指示の入力等を行うことができる。
【0099】
停止指令手段としてのリール位置検出回路60は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各回転リール3L、3C、3Rの位置を検出するための信号をCPU41に送信する。
払出完了信号回路61は、メダル検出部50Sの計数値(ホッパ50から払い出されたメダルの枚数)が指定された枚数に達したとき、メダル払出完了信号を発生する。CPU41がこのメダル払出完了信号を受信すると、ホッパ駆動回路51を介してホッパ50の駆動を停止し、メダルの払出を完了させる。このメダル検出部50Sは、ホッパ50から払い出されるメダルを検出するための物理センサ等からなるメダルセンサを備えており、このメダルセンサにより払い出されるメダルの枚数の計数を行うことができる。
【0100】
図7に示した回路において、乱数発生器146は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路147は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数及びROM42内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役が決定される。内部当選役が決定された後、「停止制御テーブル」を選択するために再び乱数のサンプリングが行われる。
【0101】
リール3L、3C、3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ59L、59C、59Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM43の所定エリアに書き込まれる。リール3L、3C、3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路60を介してCPU41に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM43で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。これにより、RAM43内には、各リール3L、3C、3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0102】
上記のようなリール3L、3C、3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブルが、ROM42内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L、3C、3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
【0103】
更に、ROM42内には、入賞図柄組合せテーブルが格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応づけられている。上記の入賞図柄組合せテーブルは、左のリール3L、中央のリール3C、右のリール3Rの停止制御時、及び全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
【0104】
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)により内部当選した場合には、CPU41は、遊技者が停止ボタン7L、7C、7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路56から送られる操作信号、及び、選択された「停止制御テーブル」に基づいて、リール3L、3C、3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路49に送る。
【0105】
内部当選した役の入賞成立を示す停止態様となった場合、貯留メダル精算スイッチ14の切り替えにより「払い出し」が選択されているときには、CPU41は、払い出し指令信号をホッパ駆動回路51に供給してホッパ50から所定個数のメダルの払い出しを行う。その際、メダル検出部50Sは、ホッパ50から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達したときに、メダル払い出し完了信号がCPU41に入力される。これにより、CPU41は、ホッパ駆動回路51を介してホッパ50の駆動を停止し、「メダルの払い出し処理」を終了する。
一方、貯留メダル精算スイッチ14の切り替えにより「クレジット」が選択されているときには、払い出されるべきメダルの数がクレジットとしてRAM43に記憶されることになる。
【0106】
CPU41を備えた主制御回路81には、副制御回路82が接続されている。
副制御回路82は、主制御回路81からの制御指令(コマンド)に基づいて、液晶表示装置5の表示制御及びスピーカ21L、21Rからの音の出力制御を行う。
【0107】
図8は、図7に示した副制御回路の構成を示すブロック図である。
尚、第1実施形態においては、主制御回路81から副制御回路82に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路82から主制御回路81に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路82から主制御回路81に対して信号を送信できるように構成してもよい。
【0108】
副制御回路82は、サブCPU206、プログラムROM208及びワークRAM210を備えている。また、副制御回路82には、インターフェイス回路240を介して、決定ボタン26及び取消ボタン27が接続されている。
また、副制御回路82は、液晶表示装置5における表示制御を行う表示制御回路250と、スピーカ21から発生させる音に関する制御を行う音声制御回路230とを備えている。
【0109】
サブCPU206には、プログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有し、CPU41から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路82の制御を行う。特に、サブCPU206は、表示制御回路250に対する表示制御を行う。
【0110】
サブCPU206は、主制御回路81からBB解除に関するコマンドを受信したタイミングで、3つの対応情報を抽出する。続いて、プログラムROM208から2次元コード表示パターンを抽出して対応情報とともに画像データプロセッサ(以下、VDPと称する)212に送信する。2次元コード表示パターンには、例えば、3つの2次元コードの夫々を表示する位置や期間等、3つの2次元コードを表示するために必要な各種のデータが含まれる。後述するように、2次元コード表示パターンを受信したVDP212は、画像データROM216に記憶された複数種類の2次元コード画像データのなかから、対応情報に応じた3つの2次元コード画像データを抽出し、色を付与した後、上記2次元コード表示パターンに基づいて、液晶表示装置5に表示させる処理を行う。第1実施形態では、対応情報がコード化された2次元コードを表す2次元コード画像データが、予め画像データROM216に記憶されている場合について説明するが、本発明においては、対応情報をコード化(エンコード)して2次元コードを生成することとしてもよい。なお、2次元コードの生成方法及び2次元コードの生成プログラムについては、従来公知であるから、ここでの説明は省略する。
【0111】
また、制御手段としてのサブCPU206は、赤外線通信装置70を介して携帯電話機300から攻略情報を受信したタイミングで、プログラムROM208に記憶された攻略情報表示パターンのなかから、受信した攻略情報に応じた攻略情報表示パターンを抽出してVDP212に送信する。
後述するように、攻略情報表示パターンを受信したVDP212は、画像データROM216に記憶された複数の遊技補助画像データのなかから、攻略情報表示パターンに基づいて、遊技補助画像データを抽出し、遊技補助画像を液晶表示装置5に表示させる処理を行う。
攻略情報表示パターンには、例えば、遊技補助画像を表示する位置や期間等、遊技補助画像を表示するために必要な各種のデータが含まれる。後述するように、攻略情報表示パターンを受信したVDP212は、当該攻略情報表示パターンに基づいて、画像データROM216から遊技補助画像データを読み出して液晶表示装置5に表示させる処理を行う。
【0112】
また、サブCPU206は、BBフラグがセットされている間に払い出されたメダルの枚数を主制御回路81から受信した払出コマンドに基づいて計数し、ワークRAM210に記憶させる。
【0113】
プログラムROM208には、サブCPU206により、液晶表示装置5における遊技演出を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、演出に関する決定を行うためのテーブル等の各種のテーブルも記憶されている。
また、プログラムROM208には、液晶表示装置5に表示される画面画像に対応した複数種類の演出パターンと、全てのリール3が停止した際に液晶表示装置5に表示される画面画像に対応した複数種類の終了演出パターンとが記憶されている。
さらに、プログラムROM208には、対応情報を抽出するためのプログラムや、2次元コードを表示するための各種のデータを含む2次元コード表示パターン、遊技補助画像を表示するための各種のデータを含む攻略情報表示パターンが記憶されている。
【0114】
なお、第1実施形態においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶媒体としてプログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、CPU等を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記録されていてもよい。もちろん、プログラムROM208に記憶されるものをROM42に記憶することとしてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM210等に記録されるものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
【0115】
また、第1実施形態において、CPU41及びROM42を含む主制御回路81と、サブCPU206及びプログラムROM208を含む副制御回路82と、を別々に構成したが、これに限らず、CPU41及びROM42を含む主制御回路81のみで構成してもよく、この場合には、上述したプログラムROM208に記憶されているプログラムをROM42に記憶させ、CPU41により実行されるように構成してもよい。もちろん、サブCPU206及びプログラムROM208を含む副制御回路82のみで構成するようにしてもよく、この場合には、上述したROM42に記憶されているプログラムをプログラムROM208に記憶させ、サブCPU206により実行されるように構成してもよい。
【0116】
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。さらに、ワークRAM210は、携帯電話機300から受信した攻略情報や払出コマンドに基づいて計数した計数値を記憶する。
尚、第1実施形態においては、サブCPU206の一時記憶領域としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
【0117】
また、音声制御回路230は、音声に関する制御を行う音源IC232、各種の音声データを記憶する音声データROM234、音声信号を増幅するための増幅器236(以下、AMPと称する。)から構成されている。
【0118】
この音源IC232は、サブCPU206、音声データROM234、AMP236と接続されている。この音源IC232は、スピーカ21から発生させる音声の制御を行う。
【0119】
サブCPU206は、CPU41から供給されるコマンドに基づいて、音声データROM234に記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択する。その後、サブCPU206は、選択された音声データを音声データROM234から読み出し、音源IC232に供給する。音声データを受け取った音源IC232は、その音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMP236に供給する。AMP236は、音声信号を増幅させ、スピーカ21(21L及び21R)から音声を発生させる。
【0120】
表示制御回路250は、CPU41により決定された遊技結果、又は、赤外線通信装置70を介して受信した攻略情報に応じて、画面画像を生成し、液晶表示装置5に上記画面画像を表示する制御を行うものであり、VDP212、各種の画像データを記憶する画像データROM216、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ218から構成されている。VDP212は、サブCPU206、画像データが記憶されている画像データROM216、画像データを画像信号に変換するD/Aコンバータ218と接続されている。
【0121】
このVDP212は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路、及びパレット回路等の各種の回路を含み、液晶表示装置5に画面画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。つまり、VDP212は、液晶表示装置5に対する表示制御を行う。特に、パレット回路は、カラーパレット(カラールックアップテーブルが記憶されたメモリ)を備えており、色指定情報が入力されることにより色を付与することができる。
また、VDP212には、液晶表示装置5の透明液晶パネル34に画面画像を表示するためのバッファとしての記憶媒体(例えば、ビデオRAM)を備えている。この記憶媒体の所定の記憶領域に画像データを記憶することによって、所定のタイミングで液晶表示装置5の透明液晶パネル34に画面画像が表示されることとなる。
【0122】
画像データROM216には、例えば、背景画像、キャラクタを表すキャラクタ画像、遊技補助画像データ等が記憶されている。画像データROM216は、遊技補助画像データを記憶する画像データ記憶手段として機能するものである。
また、画像データROM216には、対応情報がコード化された複数種類の2次元コードを表す2次元コード画像データが記憶されている。なお、2次元コード画像データには、色情報が含まれておらず、CPU206が抽出した対応情報に含まれる色指定情報に基づいて、VDP212が備えるカラーパレットを参照することにより色が付与(色情報が決定)される。第1実施形態では、対応情報に色指定情報が含まれる場合について説明するが、色指定情報は、2次元コード表示パターンデータに含まれることとしてもよい。
【0123】
VDP212は、サブCPU206から供給される画像表示命令(コマンド)に応じて、画像データROM216から、演出画像を抽出する。また、VDP212は、サブCPU206から2次元コード表示パターンを受信したとき、当該2次元コード表示パターン及び当該2次元コード表示パターンとともに受信した対応情報に基づいて、画像データROM216から2次元コード画像データを抽出する。
また、VDP212は、サブCPU206から攻略情報表示パターンを受信したとき、当該攻略情報表示パターンに基づいて、画像データROM216から遊技補助画像データを抽出する。
【0124】
VDP212は、画像データROM216又はワークRAM210から抽出した各種画像を、後方に位置する画像から順に、例えば、背景画像、キャラクタ画像、2次元コード、遊技補助画像の順に、重ね合わせてバッファ(例えば、ビデオRAM等)に記憶することにより画面画像を合成し、所定のタイミングでD/Aコンバータ218に供給する。D/Aコンバータ218は、この画面画像を画像信号として変換し、この画像信号を液晶表示装置5に供給する。その結果、液晶表示装置5に、2次元コード92(図3参照)や遊技補助画像93(図4参照)が表示される。
【0125】
副制御回路82は、さらに、遊技機側受信手段としての赤外線通信装置70を備えている。赤外線通信装置70は、赤外線送受信部71と、赤外線変復調部72と、赤外線通信制御回路73とから構成されている。
赤外線送受信部71は、赤外線をフォトダイオードにより受信し、かつ、光電変換して受信信号を得ることができるとともに、発光ダイオード(LED)を駆動して赤外線を放出させることができる。赤外線変復調部72は、受信信号をディジタルビット列のデータに変換するとともに、赤外線として放出するためのビット列のデータを規定パルスに変換する。赤外線通信制御回路73は、サブCPU206との間でのデータ変換を制御する。
【0126】
赤外線通信装置70は、携帯電話機300から赤外線で送信された局発見コマンドを受信すると、データ転送の相手として適切かどうかをチェックし、応答コマンドを送出する。このようにして、データリンクが設定された上で、赤外線通信装置70は、携帯電話機300から赤外線を介して攻略情報を受信するのである。
なお、第1実施形態では、データリンクを設定した上で、パチスロ遊技装置1と携帯電話機300との間でデータ転送を行うこととしたが、本発明はこの例に限定されず、携帯電話機300からパチスロ遊技装置1に一方的にデータが送信されることとしてもよい。
【0127】
図9は、図1に示した携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
携帯電話機300は、操作部304、液晶パネル306、CCDカメラ308、無線部310、音声回路312、スピーカ314、マイク316、送受信アンテナ318、不揮発性メモリ320、マイクロコンピュータ322、二次電池324及び赤外線通信装置326を備えている。
【0128】
無線部310は、マイクロコンピュータ322により制御されて、送受信アンテナ318を通じて電波を媒体として基地局に対して送受信する。音声回路312は、無線部310からマイクロコンピュータ322を通じて出力された受信信号をスピーカ314に出力するとともに、マイク316から出力された音声信号を送信信号としてマイクロコンピュータ322を通じて無線部310に出力する。
【0129】
スピーカ314は、音声回路312から出力された受信信号を受信音声に変換して出力し、マイク316は、操作者から発せられた送信音声を音声信号に変換して音声回路312に出力する。
CCDカメラ308は、パチスロ遊技装置1の液晶表示装置5に表示される2次元コード92を撮像可能であり、撮像して得られた画像データは不揮発性メモリ320に記憶される。第1実施形態では、CCDカメラを用いる場合について説明するが、本発明においては、特に限定されるものではなく、例えば、CMOSセンサカメラ等を挙げることができる。
【0130】
赤外線通信装置326は、赤外線送受信部327と、赤外線変復調部328と、赤外線通信制御回路329とから構成されている。
赤外線送受信部327は、赤外線をフォトダイオードにより受信し、かつ、光電変換して受信信号を得ることができるとともに、発光ダイオード(LED)を駆動して赤外線を放出させることができる。赤外線変復調部328は、受信信号をディジタルビット列のデータに変換するとともに、赤外線として放出するためのビット列のデータを規定パルスに変換する。赤外線通信制御回路329は、マイクロコンピュータ322との間でのデータ変換を制御する。
【0131】
赤外線通信装置326は、攻略情報を送信する旨の指示が操作部304を介して入力されると、局発見コマンドを送出する。そして、パチスロ遊技装置1より応答コマンドを受信することにより、データリンクが設定される。このようにして、データリンクが設定された上で、赤外線通信装置326は、赤外線を介して攻略情報をパチスロ遊技装置1に送信するのである。
【0132】
不揮発性メモリ320は、例えば、CCDカメラ308が2次元コード92を撮像して得られた画像データや、情報提供装置200から受信した攻略情報等の各種データや各種プログラムを不揮発的に記憶する。
二次電池324は、各回路に電力を供給する。マイクロコンピュータ322は、CPU、ROM及びRAMから構成されたもので、例えば、電話の発着信処理、電子メールの作成送受信処理、インターネット処理、赤外線通信処理等を行う。なお、電子メールの送受信及びインターネットによるデータの送受信は、マイクロコンピュータ322が無線部310及び送受信アンテナ318を介して行う。
【0133】
マイクロコンピュータ322は、操作部304を介して入力された所定の指示に基づいて、インターネットを介して情報提供装置200から所定のプログラムをダウンロードし、不揮発性メモリ320に格納する。そして、マイクロコンピュータ322は、上記プログラムを不揮発性メモリ320から読み出して実行することにより、下記(A)〜(B)のように機能する。
【0134】
(A)マイクロコンピュータ322は、CCDカメラ308が2次元コード92を撮像した際に得られる画像データから2次元コードを認識し、この認識した2次元コードから対応情報(URL)を生成する。
(B)マイクロコンピュータ322は、上記(A)において生成された対応情報を、無線部310及び送受信アンテナ318により、インターネットを介して、情報提供装置200に送信する。
【0135】
第1実施形態では、携帯電話機300が情報提供装置200からプログラムをダウンロードする場合について説明するが、予め携帯電話機300の不揮発性メモリ322に記憶される(プレインストールされる)こととしてもよい。
【0136】
図10は、図1に示した情報提供装置の内部構成を示すブロック図である。図11は、攻略情報選択テーブルの一例を示す図である。
情報提供装置200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、携帯電話機300とインターネットを介して通信するための通信用インターフェイス回路204と、ハードディスクドライブ205とを備えている。
【0137】
ハードディスクドライブ205には、攻略情報選択テーブルが記憶されている。
攻略情報選択テーブルでは、図11に示すように、対応情報と攻略情報とが対応づけられている。なお、図11では、説明の便宜上、2次元コードの色についても記載している。
攻略情報は、内部当選役に関する情報、大当たり確率に関する情報、演出に関する情報の各種類に分類されている。第1実施形態では、黒色の2次元コードにコード化された対応情報には、内部当選役に関する攻略情報が対応しており、青色の2次元コードにコード化された対応情報には、大当たり確率に関する情報が対応しており、赤色の2次元コードにコード化された対応情報には、演出に関する情報が対応している。ハードディスクドライブ205は、攻略情報を複数記憶する記憶手段として機能する。
CPU201は、携帯電話機300から対応情報を受信すると、攻略情報選択テーブルを参照し、受信した対応情報に対応する攻略情報を抽出し、携帯電話機300に送信する。
【0138】
以下においては、パチスロ遊技装置1は起動しており、CPU41において用いられる変数は所定の値に初期化されるとともに、設定値も所定の値に設定された状態で定常動作しているものとする。
【0139】
図12は、主制御回路において行われる遊技実行処理のメインルーチンを示すフローチャートである。
【0140】
まず、CPU41は、メダルの自動投入の要求があるか否かを判断する(ステップS120)。なお、自動投入の要求がある場合とは、先の遊技において再遊技(リプレイ)の入賞が成立した場合である。メダルの自動投入の要求があるときには、投入要求分のメダルを自動投入し(ステップS122)、副制御回路82にメダル投入コマンドを送信する(ステップS123)。
【0141】
一方、ステップS120において、メダルの自動投入の要求がないと判断した場合、CPU41は、メダルが投入されたか否かを判断する(ステップS121)。すなわち、CPU41は、メダル投入口22にメダルが投入されたことを検知した投入メダルセンサ22Sにより発せられる検知信号を受信したか否か、又は、BETスイッチ(1−BETスイッチ11又は最大BETスイッチ13)により発せられる検知信号を受信したか否かを判断することにより、メダルが投入されたか否かを判断する。なお、BETスイッチ(1−BETスイッチ11又は最大BETスイッチ13)により発せられる検出信号を受信したと判断した場合、CPU41は、RAM43に記憶されたクレジット数から、BETされたメダルの数に相当するクレジット数を減算する処理を行う。
【0142】
ステップS121において、メダルが投入されていないと判断した場合、CPU41は、処理をステップS120に戻す。
また、ステップS121において、メダルが投入されたと判断した場合、又は、ステップS123の処理が実行された場合には、CPU41は、スタートレバー6が操作されたか否かを判断する(ステップS124)。すなわち、CPU41は、スタートスイッチ6Sからの入力信号を受信したか否かを判断するのである。
【0143】
ステップS124において、スタートレバー6が操作されていないと判断した場合、CPU41は、処理をステップS120に戻す。一方、ステップS124において、スタートレバー6が操作されたと判断した場合、CPU41は、各種設定に係る処理を行う(ステップS125)。この各種設定処理では、スタートレバー6が操作されたタイミングで、乱数発生器146から乱数のサンプリングを行い、当該サンプリングされた乱数値と、RAM43に設定されている抽選確率テーブルとに基づいて内部当選役(当選フラグ)を生成する抽選処理が行われる。ステップS125の処理を実行するとき、CPU41は、当選役を決定する当選役決定手段として機能する。
また、この各種設定処理では、例えば、WINランプ点灯抽選処理、回転リールを停止させるための停止制御テーブルの選択に係る処理、リール回転用に初期化する処理等を行い、回転リール3(3L、3C、3R)の回転を開始させる。
【0144】
回転リール3L、3C、3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ59L、59C、59Rの各々に送信される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM43に記憶される。回転リール3L、3C、3Rから一回転ごとにリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路60を介してCPU41に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM43で計数されている駆動パルスに計数値が「0」にクリアされる。このようにすることにより、RAM43内には、各回転リール3L、3C、3Rについての一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0145】
また、回転リール3L、3C、3Rの回転位置と回転リール外周面上に描かれた図柄とを対応付けるためにROM42に格納された図柄テーブルでは、上述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各回転リール3L、3C、3Rの一定の回転ピッチごとに順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバーごとに対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応付けられている。また、ROM42に格納された入賞図柄組合せテーブルは、各回転リール3L、3C、3Rの停止制御時、及び、全回転リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
ステップS125の処理を実行した後、CPU41は、処理をステップS126に移す。
【0146】
ステップS126において、CPU41は、RAM43に演出開始コマンドをセットする。この演出開始コマンドは、液晶表示装置5への所定の演出画像の表示を開始させるためのコマンドであり、上記抽選処理により決定された内部当選役に関するデータを含んでいる。演出開始コマンドは、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
ステップS126の処理を実行した後、CPU41は、処理をステップS128に移す。
【0147】
ステップS128において、CPU41は、リール停止信号回路56からの入力信号の有無により、停止ボタン7(7L、7C、7R)が「オン」であるか否かを判断する(ステップS128)。停止ボタン7が「オン」ではないと判断した場合、CPU41は、自動停止タイマの値が「0」であるか否かを判断し(ステップS129)、「0」ではないと判断した場合には、処理をステップS128に戻す。
【0148】
一方、ステップS128において、停止ボタン7が「オン」であると判断した場合、又は、ステップS129において、自動停止タイマの値が「0」であると判断した場合、CPU41は、停止ボタン7に対応した回転リール3の回転を停止させるのであるが、その際、当選要求(内部当選役のこと)、図柄位置(操作時における回転リール3の回転位置)、選択されている停止制御テーブル等から滑りコマ数を決定する(ステップS130)。
【0149】
次に、CPU41は、ステップS130において決定された滑りコマ数分、回転リール3を回転させて停止させる処理を行い(ステップS131)、一の回転リール3についての停止要求をセットする(ステップS132)。
【0150】
次に、CPU41は、3つの回転リール3(3L、3C、3R)の全てが停止したか否かを判断する(ステップS133)。全ての回転リール3が停止していないと判断した場合、処理をステップS128に戻す。一方、全ての回転リール3が停止したと判断した場合、CPU41は入賞検索を行う(ステップS134)。このとき、ROM42に格納された入賞図柄組合せテーブル等が参照されることになる。また、入賞フラグが正常であるか否かを判断し、正常でない場合には、イリーガルエラーの表示を行って処理を中断することとしてもよい。
【0151】
次に、CPU41は、RAM43に終了演出コマンドをセットする(ステップS135)。この終了演出コマンドは、遊技結果に応じた遊技終了時の演出画像を表示させるためのコマンドであり、ステップS134における入賞検索の結果に関するデータを含む。終了演出コマンドは、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
【0152】
次に、CPU41は、メダルの払出があるか否か、すなわち、入賞枚数の有無を判断する(ステップS136)。
メダルの払出があると判断した場合、CPU41は、遊技状態及び入賞役に応じた枚数のメダルの貯留又は払出を行う(ステップS137)。メダルの貯留を行う場合には、CPU41は、RAM43に記憶されたクレジット数を加算する処理を行う。一方、メダルの払出を行う場合には、CPU41は、払出指令信号をホッパ駆動回路51に送信してホッパ50から所定枚数のメダルの払出を行う。その際、メダル検出部50Sは、ホッパ50から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達したときに、メダル払出完了信号がCPU41に入力される。これにより、CPU41は、ホッパ駆動回路51を介してホッパ50の駆動を停止し、メダルの払出処理を終了する。
次に、ステップS138において、CPU41は、RAM43に払出コマンドをセットする。払出コマンドは、ステップS137において払い出したメダルの数を副制御回路82に通知するためのコマンドである。
【0153】
次に、CPU41は、RBに入賞したか否かを判断する(ステップS140)。RBに入賞したと判断すると、CPU41は、RB設定に係る処理を行う(ステップS141)。このステップS141において、CPU41は、RB用の抽選確率テーブルや、RB用の入賞図柄組合せテーブルの設定に係る処理を行う。また、このステップS141において、CPU41は、RBゲーム入賞回数等の計数を開始し、その計数値を役物作動回数表示部20に表示させる処理を開始する。ステップS141の処理を実行した後、CPU41は、処理をステップS142に移す。
【0154】
ステップS142において、CPU41は、RAM43にRB設定コマンドをセットする。RB設定コマンドは、画面画像としてのRB用の演出画像を液晶表示装置5に表示させるためのコマンドであり、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
【0155】
ステップS140においてRBに入賞していないと判断された場合、又は、ステップS142の処理が実行された場合、CPU41は、BBに入賞したか否かを判断する(ステップS143)。BBに入賞したと判断すると、CPU41は、BB設定に係る処理を行う(ステップS144)。このステップS144において、CPU41は、BB用の抽選確率テーブルや、BB用の入賞図柄組合せテーブル等の設定に係る処理を行う。また、このステップS146において、CPU41は、BBゲーム消化回数等の計数や、その計数値の役物動作回数表示部20への表示や、払い出されたメダルの計数等を開始する。
その後、CPU41は、処理をステップS145へ移す。
【0156】
ステップS145において、CPU41は、RAM43にBB設定コマンドをセットする。BB設定コマンドは、画面画像としてのBB用の演出画像を液晶表示装置5に表示させるためのコマンドであり、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
【0157】
ステップS143において、BBに入賞していないと判断された場合、又は、ステップS145の処理を実行した場合、CPU41は、RBが終了したか否かを判断する(ステップS146)。RBが終了したと判断すると、次に、CPU41は、RB設定解除に係る処理を行う(ステップS147)。ステップS148において、CPU41は、ステップS141の処理で設定したRB用の抽選確率テーブルや、RB用の入賞図柄組合せテーブル等から、通常の遊技状態(RB又はBB以外)に用いられる抽選確率テーブルへの設定変更に係る処理を行う。その後、CPU41は、処理をステップS148へ移す。
【0158】
ステップS148において、CPU41は、RAM43にRB解除コマンドをセットする。RB解除コマンドは、画面画像としてのRB用の演出画像の表示を停止し、通常(RB又はBB以外)の演出画像を液晶表示装置5に表示させるためのコマンドである。RB解除コマンドは、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
【0159】
ステップS146において、RBが終了したと判断されなかった場合、又は、ステップS148の処理を実行した場合、CPU41は、BBが終了したか否かを判断する(ステップS149)。BBが終了したと判断すると、次に、CPU41は、BB設定解除に係る処理を行う(ステップS150)。ステップS150において、CPU41は、ステップS144の処理で設定したBB用の抽選テーブルや、BB用の入賞図柄組合せテーブル等から、通常の遊技状態(RB又はBB以外)に用いられる抽選確率テーブルへの設定変更に係る処理を行う。
その後、CPU41は、処理をステップS151へ移す。
【0160】
ステップS151において、CPU41は、RAM43にBB解除コマンドをセットする。BB解除コマンドは、画面画像としてのBB用の演出画像の表示を停止し、通常(RB又はBB以外)の演出画像を液晶表示装置5に表示させるためのコマンドである。BB解除コマンドは、所定のタイミングで副制御回路82に供給される。
ステップS149において、RBが終了していないと判断した場合、又は、ステップS151の処理を実行した場合、本サブルーチンを終了する。
【0161】
図13は、副制御回路において行われるコマンド受信処理のサブルーチンを示すフローチャートである。図14は、抽選データテーブルの一例を示す図である。
まず、ステップS200において、サブCPU206は、演出開始コマンドを受信したか否かを判断する。演出開始コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS210に移す。
一方、演出開始コマンドを受信したと判断した場合、ステップS201において、サブCPU206は、プログラムROM208に記憶された複数種類の演出パターンのなかから、当該コマンドに対応した演出パターンを選択する。
サブCPU206は、RBフラグがセットされている場合には、RB用の演出パターンを選択する。また、BBフラグがセットされている場合には、BB用の演出パターンを選択する。次に、ステップS202において、演出パターンを示すデータである演出パターンデータを表示制御回路250に供給する。
ステップS202の処理を実行した後、ステップS210に処理を移す。
【0162】
ステップS210において、サブCPU206は、終了演出コマンドを受信したか否かを判断する。終了演出コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS220に移す。
一方、終了演出コマンドを受信したと判断した場合、ステップS211において、サブCPU206は、プログラムROM208に記憶された複数種類の終了演出パターンのなかから、当該コマンドに対応した終了演出パターンを選択する。
次に、ステップS212において、終了演出パターンデータを表示制御回路250に供給する。ステップS210の処理を実行した後、処理をステップS220に移す。
【0163】
ステップS220において、サブCPU206は、RB設定コマンドを受信したか否かを判断する。RB設定コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS230に移す。一方、RB設定コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU206は、ステップS221において、RBフラグをセットする。ステップS221の処理を実行した後、処理をステップS230に移す。なお、RBフラグは、RB開始時にセットされ、RB終了時にクリアされるフラグである。
【0164】
ステップS230において、サブCPU206は、BB設定コマンドを受信したか否かを判断する。BB設定コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS235に移す。一方、BB設定コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU206は、ステップS231において、BBフラグをセットする。BBフラグは、BB開始時にセットされ、BB終了時にクリアされるフラグである。ステップS231の処理を実行した後、ステップS235に処理を移す。
【0165】
ステップS235において、サブCPU206は、BBフラグがセットされているか否かを判断する。BBフラグがセットされていないと判断した場合、処理をステップS240に移す。一方、BBフラグがセットされていると判断した場合、サブCPU206は、主制御回路81から受信した払出コマンドに基づいて当該BBゲームにおける払出数を計数する。ステップS236の処理を実行した後、ステップS240に処理を移す。
【0166】
ステップS240において、サブCPU206は、RB解除コマンドを受信したか否かを判断する。RB解除コマンドを受信したと判断した場合、RBフラグをクリアする(ステップS241)。
ステップS240において、RB解除コマンドを受信していないと判断した場合、又は、ステップS241の処理を実行した場合、サブCPU206は、BB解除コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS250)。
BB解除コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS255に移す。一方、BB解除コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU206は、BBフラグをクリアする(ステップS251)。
次に、サブCPU206は、BBにおける払出数に応じた3つの対応情報を抽出する(ステップS252)。具体的には、払出数(ステップS236参照)が所定数(例えば、300枚)を超える場合には、対応情報を含まない、ハズレである旨を示すデータを抽出し、払出数が所定数以下の場合には、以下のようにして対応情報を抽出する。
【0167】
払出数が所定数以下の場合、サブCPU206は、プログラムROM208に予め記憶された乱数発生プログラムを実行し、数値範囲0〜1023、1024〜2047、2048〜3071のなかから各1つずつ乱数を抽出する抽選を行い、プログラムROM208に記憶された抽選データテーブル(図14参照)を参照し、3つの乱数の夫々に対応した対応情報を抽出する。
【0168】
図14は、抽選データテーブルの一例を示す図である。
図14に示した抽選データテーブルにおいては、所定の数値範囲ごとに、対応情報が対応付けられている。なお、図14では、説明の便宜上、2次元コード及びその色についても記載している。
図14において、例えば、数値範囲0〜127には、対応情報“http://***.***/001.htm”が対応付けられ、数値範囲128〜255には、対応情報“http://***.***/002.htm”が対応付けられている。数値範囲896〜1023には、ハズレである旨を示すデータが対応付けられている。
また、例えば、数値範囲1024〜1151には、対応情報“http://***.***/011.htm”が対応付けられ、数値範囲1152〜1279には、対応情報“http://***.***/012.htm”が対応付けられている。また、数値範囲1920〜2047には、ハズレである旨を示すデータが対応付けられている。
また、例えば、数値範囲2048〜2175には、対応情報“http://***.***/011.htm”が対応付けられ、数値範囲2176〜2303には、対応情報“http://***.***/012.htm”が対応付けられている。また、数値範囲2944〜3071には、ハズレである旨を示すデータが対応付けられている。
数値範囲0〜895、数値範囲1024〜1919、数値範囲2048〜2943に対応する対応情報は、本発明における当たりデータに相当するものである。また、数値範囲896〜1023、数値範囲1920〜2047、数値範囲2944〜3071には、対応情報が対応しておらず、本発明における外れデータに相当するものである。
【0169】
また、図14に示すように、数値範囲0〜1023に基づいた対応情報が抽出されると、液晶表示装置5には、黒色の2次元コードが表示され、数値範囲1024〜2047に基づいた対応情報が抽出されると、液晶表示装置5には、青色の2次元コードが表示され、数値範囲2048〜3071に基づいた対応情報が抽出されると、液晶表示装置5には、赤色の2次元コードが表示されることとなる。
【0170】
次に、サブCPU206は、プログラムROM208から2次元コード表示パターンデータを読み出して対応情報とともに表示制御回路250に供給し(ステップS253)、処理をステップS255に移す。ステップS253の処理を実行するとき、サブCPU206は、BBが終了したことを契機として、BBにおいて払い出したメダル数に応じた対応情報をコード化したコード情報を表示する制御を実行するコード情報表示制御手段として機能する。
【0171】
ステップS255において、サブCPU206は、攻略情報を受信したか否かを判断する。この処理において、サブCPU206は、赤外線通信装置70を介して攻略情報を受信したか否かを判断する。攻略情報を受信していないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。一方、攻略情報を受信したと判断した場合、攻略情報に応じた攻略情報表示パターンデータをプログラムROM208から読み出して表示制御回路へ供給する(ステップS256)。ステップS256の処理の後、本サブルーチンを終了する。
【0172】
図15は、表示制御回路において行われる表示制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
VDP212は、サブCPU206から供給される各種のデータに対応した画面画像を生成する。
VDP212は、サブCPU206から演出パターンデータの供給を受けていない場合には(ステップS300:NO)、画像データROM216からデモ画像データを抽出し、バッファに記憶することにより、画面画像としてデモ画像を生成する(ステップS301)。
【0173】
VDP212は、サブCPU206から演出パターンデータの供給を受けており(ステップS300:YES)、終了演出パターンデータの供給を受けていない場合には(ステップS304:NO)、画像データROM216から演出画像データを抽出し、バッファに記憶することにより、画面画像として演出画像を生成する(ステップS305)。
【0174】
VDP212は、サブCPU206から演出パターンデータの供給を受け(ステップS300:YES)、終了演出パターンデータの供給を受けている場合(ステップS304:YES)、画像データROM216から、終了時の演出画像データを抽出し、バッファに記憶することにより、画面画像として終了時の演出画像を生成する(ステップS306)。
【0175】
ステップS301、S305又はS306の処理を実行した後、VDP212は、2次元コード表示パターンデータの供給を受けた場合には(ステップS320:YES)、2次元コード表示パターンデータとともに受信した対応情報に基づいて画像データROM216から2次元コード画像データを抽出する(ステップS321)。
次に、対応情報に基づいた色を指定して色を付与し、バッファに記憶することにより、画面画像として2次元コード92を生成する(ステップS322)。このとき、ステップS301、S305又はS306において抽出されてバッファに記憶された画像に重ね合わせて2次元コード92を記憶する。ステップS322の処理を実行するとき、VDP212は、2次元コード92に色を付与する色付与手段として機能する。
なお、第1実施形態のように、色情報を除いた2次元コード画像データを画像データROM216に記憶しておき、2次元コードに色を後から付与する構成にすると、同じ情報がコード化され、かつ、異なる色の2次元コードを表示する場合、色のみが異なる2次元コード92を記憶する場合に比べて、画像データROM216(画像データ記憶手段)に記憶するデータ量を少なくすることができる。
【0176】
その後、2次元コードの表示を終了するタイミングであれば(ステップS323:YES)、2次元コード表示パターンデータをクリアする(ステップS324)。
【0177】
ステップS320において、2次元コード表示パターンデータの供給を受けていない場合、ステップS323において、2次元コードの表示を終了するタイミングでない場合、又は、ステップS324の処理の後、VDP212は、攻略情報表示パターンデータの供給を受けたか否かを判断する(ステップS330)。
VDP212は、攻略情報表示パターンデータの供給を受けた場合には(ステップS330:YES)、画像データROM216から遊技補助画像データを抽出し、バッファに記憶することにより、画面画像として遊技補助画像を生成する(ステップS331)。このとき、ステップS301、S305又はS306において抽出されてバッファに記憶された画像に重ね合わせて、また、ステップS321の実行をした場合には、さらに2次元コード92に重ね合わせて遊技補助画像を記憶する。ステップS331の処理を実行するとき、VDP212は、攻略情報に応じた遊技補助画像データを画像データROM216から抽出する抽出手段として機能する。
その後、遊技補助画像の表示を終了するタイミングであれば(ステップS332:YES)、攻略情報表示パターンデータをクリアする(ステップS333)。
【0178】
次に、所定のタイミング毎(例えば、1/30秒毎)に、画面画像を液晶表示装置5に出力する(ステップS308)。その結果、液晶表示装置5には、2次元コード92(図3参照)や遊技補助画像93(図4参照)が表示されることになる。
その後、演出が終了していない場合には(ステップS310:NO)、ステップS300に処理を戻す。一方、演出が終了した場合には(ステップS310:YES)、パターンデータをクリアし(ステップS311)、処理をステップS300に戻す。
【0179】
図16は、携帯電話機と情報提供装置とにおいて行われる処理を示すフローチャートである。
まず、携帯電話機300が備えるマイクロコンピュータ322は、操作部304を介して入力された指示に基づいて、撮像手段としてのCCDカメラ308を駆動させ、CCDカメラ308は、パチスロ遊技装置1の液晶表示装置5に表示された画面画像に含まれる2次元コード92a、92b、92cのいずれか1を撮像する(ステップS500)。
【0180】
その後、マイクロコンピュータ322は、ステップS500において得られた画像データを不揮発性メモリ320に記憶させる(ステップS501)。
次に、マイクロコンピュータ322は、2次元コード認識処理を行い(ステップS502)、ステップS500において得られた画像データから2次元コードを認識し、この認識した2次元コードから対応情報(URL)を生成する。2次元コード認識処理については、後で詳述することにする。
【0181】
次に、マイクロコンピュータ322は、ステップS502における2次元コード認識処理により得られた対応情報を、無線部310及び送受信アンテナ318により、インターネットを介して情報提供装置200に送信する(ステップS503)。
【0182】
情報提供装置200が備えるCPU201は、携帯電話機300からインターネットを介して、対応情報を受信すると、当該対応情報をハードディスクドライブ205に記憶させる(ステップS601)。ステップS601の処理を実行するとき、CPU201は、携帯電話機300から、対応情報を受信する受信手段として機能する。
続いて、CPU201は、対応情報に基づいて、ハードディスクドライブ205に記憶された攻略情報選択テーブル(図11参照)を参照し、対応情報に対応する1の攻略情報を、ハードディスクドライブ205から抽出する(ステップS602)。
【0183】
次に、CPU201は、ステップS602において抽出した攻略情報を携帯電話機300に送信する(ステップS605)。ステップS605の処理を実行するとき、CPU201は、携帯電話機300から受信した対応情報に対応する1の攻略情報を携帯電話機300に送信する送信手段として機能する。
【0184】
携帯電話機300のマイクロコンピュータ322は、情報提供装置200から送信された攻略情報を不揮発性メモリ320に記憶する(ステップS504)。その結果、遊技者は、攻略情報を取得することができ、パチスロ遊技装置1に送信することにより(図13、ステップS255参照)、遊技補助画像を液晶表示装置5に表示させることができる。
【0185】
図17は、図16に示した処理のステップS502において呼び出されて実行される2次元コード認識処理を示すフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ322は、不揮発性メモリ320に記憶された画像データに対して画像変換処理を行う(ステップS700)。画像変換処理は、撮像されて得られた画像データから、2次元コードが表示されている領域の画像データを抜き出し、傾きや歪みを補正し、所定の閾値によりモノクロ画像に変換し、正面視した2次元コードを含む画像データを得る処理である。
【0186】
次に、マイクロコンピュータ322は、ステップS700において得られた画像データから2次元コードを抽出し、ノイズ除去等の補正を行う(ステップS701)。
次に、マイクロコンピュータ322は、ステップS701において得られた2次元コードの2値化処理を行い、2次元コードを構成する各ドットを“0”又は“1”に置き換え(ステップS702)、2値化マトリックスデータを生成する(ステップS703)。
次に、マイクロコンピュータ322は、2値化マトリックスデータをデコードし(ステップS704)、対応情報を生成する(ステップS705)。その後、本サブルーチンを終了し、図16に示したフローチャートのステップS503に処理を移すのである。
【0187】
上述したように、携帯電話機300が、対応情報を情報提供装置200に送信すると(図15、ステップS503)、この対応情報に対応した攻略情報が携帯電話機300に送信され(図16、ステップS605)、携帯電話機300から攻略情報がパチスロ遊技装置1に送信されると、例えば、パチスロ遊技装置1が備える液晶表示装置5には、図4に示すような画像が表示される。
【0188】
第1実施形態では、BBでの払出数が所定数を超える場合には、ハズレである旨を示すデータがコード化された2次元コード92が表示され、BBでの払出数が所定数以下である場合には、抽選結果に基づいた2次元コード92が表示される場合について説明したが、本発明においては、これに限定されず、例えば、払出数が多い又は少ないほど、有用度の高い攻略情報に対応する対応情報がコード化されたコード情報が表示されることとしてもよい。
【0189】
第1実施形態では、携帯電話機300からパチスロ遊技装置1に、赤外線通信により攻略情報を送信する場合について説明したが、本発明においてはこの例に限定されず、例えば、遊技機がコード情報読取装置を備える構成とし、携帯端末機では、攻略情報をコード化してコード情報を生成して携帯端末機が備える携帯端末機画像表示手段に、このコード情報を表示させ、遊技機に読み取らせることにより、攻略情報を送信することとしてもよい。
【0190】
第1実施形態では、抽選を行い、その抽選の結果に従って、対応情報(当たりデータ)又はハズレである旨を示すデータ(外れデータ)をコード化した2次元コードを決定したが、本発明は、この例に限定されるものではない。例えば、予めプログラムROM208に、表示するコード情報の組み合わせパターンを複数記憶させておき、抽選を行わずに、組み合わせパターンに従い、2次元コードを決定することとしてもよい。
【0191】
以上、第1実施形態に係る情報提供装置200、情報提供システム500及びパチスロ遊技装置1によれば、パチスロ遊技装置1では、攻略情報の夫々に対応する対応情報をコード化した2次元コード92を、外部からCCDカメラ308等により撮像可能な態様で複数同時に表示するため、遊技者は、パチスロ遊技装置1が表示する複数の2次元コード92のなかから、いずれか1の2次元コード92を選んで、携帯電話機300が備えるCCDカメラ308で撮像し、得られた画像に基づいて生成された対応情報を情報提供装置200に送信することができる。情報提供装置200では、攻略情報を複数記憶しており、携帯電話機300から対応情報を受信すると、受信した対応情報に対応する1の攻略情報を携帯電話機300に送信する。パチスロ遊技装置1では、携帯電話機300から攻略情報を受信すると、受信した攻略情報に応じた遊技補助画像をパチスロ遊技装置1に表示する。従って、遊技者は、攻略情報により知得した情報をより直接的にパチスロ遊技装置1に反映させることができ、優越感や充実感を充分に味わうことができる。また、充分に大型なパチスロ遊技装置1の液晶表示装置5に遊技補助画像が表示されるため、遊技者が必要とする情報を一目で把握可能に表示することができる。
【0192】
また、パチスロ遊技装置1によれば、対応情報を含む2次元コード92と対応情報を含まない2次元コード92とからなる複数の2次元コード92が外部から撮像可能な態様で表示されるため、遊技者は、対応情報を含む2次元コード92を撮像した場合にのみ、攻略情報を取得することができる。従って、撮像する2次元コード92を選択するという新たなゲーム性を遊技に付与することができる。
【0193】
また、パチスロ遊技装置1によれば、2次元コード92にコード化された対応情報に対応する攻略情報の種類ごとに異なる色となるように、2次元コード92に色を付与するため、遊技者は、撮像する2次元コード92を選択する際に、取得可能な攻略情報の種類を容易に識別することができ、所望の攻略情報を取得し易くなる。
【0194】
また、パチスロ遊技装置1によれば、BBを終了したことを契機として、上記BBにおいて払い出されたメダルの数に応じた対応情報がコード化された2次元コード92が液晶表示装置5に表示される。従って、BBにおいて払い出されたメダルの数が少ない遊技者が取得可能な対応情報と、BBにおいて払い出されたメダルの数が多い遊技者が取得可能な対応情報とを異ならせることができる。
【0195】
第1実施形態では、攻略情報を携帯電話機300からパチスロ遊技装置1に送信し、パチスロ遊技装置1の液晶表示装置5に、攻略情報に基づいた遊技補助画像93を表示する場合について説明したが、本発明において攻略情報は、携帯端末機から遊技機に送信されなくともよく、携帯端末機に表示されることとしてもよい。携帯端末機に送信される攻略情報は、複数の攻略情報のうちの1の攻略情報であり、その情報量は比較的少ないため、遊技者が必要とする情報を携帯端末機に一目で把握可能に表示することができるからである。
【0196】
[第2実施形態]
図18は、第2実施形態に係る情報提供システムの一例を示すネットワーク構成図である。
情報提供システム1500は、パチスロ遊技装置1001と、撮像手段としてのCCDカメラ1308(図示せず、図26参照)を備えた携帯電話機1300と、インターネットを介して無線によりデータの送受信を行うことが可能な情報提供装置1200とを備えている。
【0197】
パチスロ遊技装置1001では、特別遊技状態としてのBB(ビッグボーナス)が終了したとき、2次元コード1092が液晶表示装置1005に表示される。2次元コード1092は、パチスロ遊技装置1001内に記憶されている遊技機識別情報がコード化されたものである。遊技機識別情報は、パチスロ遊技装置1001一台ごとに割り当てられた一意の情報である。
なお、第2実施形態において、遊技機識別情報は、インターネットにおける情報提供装置1200の所定のアドレスを示すURLである場合について説明する。
【0198】
遊技者は、携帯電話機1300が備えるCCDカメラ1308により、2次元コード1092を撮像することができる。携帯電話機1300は、CCDカメラ1308が2次元コード1092を撮像した際に得られる画像データから2次元コードを認識し、この認識した2次元コードから、遊技機識別情報を生成する。そして、遊技機識別情報を情報提供装置1200に送信する。
【0199】
情報提供装置1200が備えるハードディスクドライブ1205(図示せず、図27参照)には、遊技機識別情報と、パチスロ遊技装置1001が設置された遊技店ごとに割り当てられた店舗識別情報とが対応付けられて記憶されている。また、ハードディスクドライブ1205には、店舗識別情報と、該遊技店において遊技を行う上で有用な店舗情報とが対応付けられて記憶されている。従って、情報提供装置1200には、該パチスロ遊技装置1001が設置されている複数の遊技店の店舗情報が、個別に記憶されている。
【0200】
情報提供装置1200は、携帯電話機1300から遊技機識別情報を受信すると、当該遊技機識別情報に対応した店舗識別情報をハードディスクドライブ1205から抽出する。そして、当該店舗識別情報に対応した店舗情報をハードディスクドライブ1205から抽出し、携帯電話機1300に送信する。その結果、遊技者は、店舗情報を取得することができる。
【0201】
情報提供システム1500におけるパチスロ遊技装置1001は、本発明の遊技機に相当するものである。本発明の遊技機は、この例に限定されず、例えば、パチンコ遊技装置、スロットマシン等を挙げることができる。
【0202】
第2実施形態ではコード情報として、2次元コードを用いる場合について説明するが、本発明におけるコード情報は、2次元コードのみならず、1次元コード(バーコード)も含まれる。また、第2実施形態では、2次元コードとしてQRコード(登録商標)を用いる場合について説明するが、本発明はこの例に限定されるものではない。
【0203】
携帯電話機1300は、本発明に係る携帯端末機に相当するものである。なお、本発明に係る携帯端末機は、撮像手段を備え、かつ、サーバと通信回線を介してデータの送受信を行うことが可能であれば、特に限定されるものではなく、例えば、パーソナル・ディジタル・アシスタンツ、上記情報提供システムの専用の携帯端末機等を挙げることができる。
【0204】
また、第2実施形態においては、携帯電話機1300と情報提供装置1200とのデータの送受信、及び、携帯電話機1300とパチスロ遊技装置1001とのデータの送受信を無線により行う場合について説明するが、本発明は、この例に限定されず、有線により送受信を行うこととしてもよい。すなわち、本発明における通信回線には、有線と、無線による伝送路とが含まれる。
【0205】
第2実施形態では、BBが終了したことを契機として、2次元コード1092が表示される場合について説明するが、本発明は、この例に限定されるものではない。本発明において、コード情報が表示される条件として、特に限定されるものではないが、例えば、BB又はRBが終了すること、BB又はRBの内部当選役が成立した後に遊技が所定回数行われること、BB又はRBの内部当選役が成立した際に行われるコード情報の表示の有無を決定する抽選に当選したこと、BB又はRBにおいて払い出されたメダルの数が所定数を超えたこと又は下回ったこと、BB又はRBにおいて払い出されたメダルの数が所定の数値範囲に入ったこと、所定の図柄が停止表示されたこと、停止表示された図柄の組合せが所定の組合せとなったこと、遊技が所定回数行われたこと、差枚数や投入数等の遊技結果に関する数値が所定値に達したこと、コード情報を表示するか否かを決定するための専用の抽選に当選したこと、遊技機で行われるパチスロ遊技以外の所謂2次ゲームを遊技者がクリアしたこと又は当該2次ゲームにおいて遊技者が勝利したこと等を挙げることができる。
【0206】
図19は、図18に示したパチスロ遊技装置の一例を模式的に示す斜視図である。
このパチスロ遊技装置1001は、コイン、メダル又はトークン等の他、遊技者に付与されたか、若しくは、付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技を行うことが可能な遊技機であるが、以下においては、メダルを用いるものとして説明することとする。
【0207】
パチスロ遊技装置1001の全体を形成している筐体1002の正面には、液晶表示装置1005が設置されている。この液晶表示装置1005は、透明液晶パネル1034(図示せず)を備えており、この透明液晶パネル1034は、その一部又は全部を透明/非透明の状態に切り替えることが可能であるとともに、コード情報としての2次元コード1092を表示することが可能である。液晶表示装置1005は、コード情報を表示する表示手段として機能するものである。
第2実施形態においては、表示手段としての液晶表示装置1005が、回転リール1003の前面に設けられている場合について説明するが、本発明において、表示手段が設けられる位置は、特に限定されるものではない。また、第2実施形態においては、表示手段としての液晶表示装置1005に、演出画像等も表示される場合について説明するが、本発明においては、演出画像等が表示される演出表示手段と、コード情報とを表示する表示手段とが個別に設けられることとしてもよい。
【0208】
また、液晶表示装置1005の背面側には、変動表示手段としての3個の回転リール1003L、1003R、1003Cが設けられている。3個の回転リール1003L、1003R、1003Cは、それぞれその外周面に複数の図柄等の識別情報が表示されており、回転可能に横一列に設けられている。
【0209】
液晶表示装置1005の下方には、水平面を有する台座部1010が形成されており、台座部1010の右側には、メダル投入口1022が設けられ、台座部1010の左側には、1−BETスイッチ1011及び最大BETスイッチ1013が設けられている。
【0210】
台座部1010の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払い出しを押し操作により切り替える貯留メダル精算スイッチ1014が設けられている。
また、貯留メダル精算スイッチ1014の切り替えにより「払い出し」が選択された場合には、正面下部のメダル払出口1015からメダルが払い出され、払い出されたメダルはメダル受部1016に溜められる。一方、「クレジット」が選択された場合には、パチスロ遊技装置1001が備えるメモリ(例えば、後述するRAM1043等)にメダル数がクレジットとして記憶される。
【0211】
貯留メダル精算スイッチ1014の右側には、遊技者の操作により回転リール1003L、1003C、1003Rを回転させるためのスタートレバー1006が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部1010の前面部中央には、3個の回転リール1003L、1003R、1003Cの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン1007L、1007C、1007Rが設けられている。
【0212】
台座部1010の前面部の右寄りには、決定ボタン1026及び取消ボタン1027が設けられている。この決定ボタン1026及び取消ボタン1007を操作することにより、液晶表示装置1005の表示画面の切替や指示の入力等を行うことができる。
台座部1010の前面部の右寄りには、さらに、ドア開閉及び打ち止め解除装置1029が設けられており、このドア開閉及び打ち止め解除装置1029は、所定の鍵を用いて、右に回すことにより前面ドアの開閉を行い、左に回すことにより打ち止め解除を行う。
【0213】
筐体1002上方の左右には、スピーカ1021L、1021Rが設けられ、その2台のスピーカ1021L、1021Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダルの配当枚数等を示す配当表パネル1023が設けられている。
【0214】
図20は、図18に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置近傍を示す拡大正面図である。
図20に示すように、液晶表示装置1005の背面側には、各々の外周面に複数の識別情報である図柄が描かれた3個の回転リール1003(1003L、1003C、1003R)が回転可能に横一列に設けられている。
【0215】
液晶表示装置1005は、正面パネル1031と、正面パネル1031の裏面に設けられた透明液晶パネル1034(図示せず)とを備えている。正面パネル1031は、透明な表示窓1031aと、絵柄が描かれた絵柄形成領域1031bとからなり、正面パネル1031の裏面に設けられた透明液晶パネル1034に表示される画面画像は、正面パネル1031の表示窓1031aを介して視認可能である。
【0216】
図20に示す透明液晶パネル1034の中央上側には、2次元コード1092が表示されている。図20に示す画像は、BB(ビッグボーナス)が終了したときに表示される画像である。
【0217】
液晶表示装置1005の左側の背面側には、遊技開始表示ランプ1025、WINランプ1017、メダル投入ランプ1024、最大BETランプ1009c、2−BETランプ1009b及び1−BETランプ1009aの各種ランプと、払出枚数表示部1018、メダル貯留枚数表示部1019及び役物作動回数表示部1020の各種表示部とが設けられている。なお、正面パネル1031の絵柄形成領域1031bは、上述した各種ランプと各種表示部との前方部分が透明であり、各種ランプと各種表示部とを視認可能となっている。
【0218】
1−BETランプ1009a、2−BETランプ1009b、最大BETランプ1009cは、一のゲームを行うために賭けられたメダルの数(以下、BET数ともいう)に応じて点灯する。一のゲームは、全ての回転リールが停止したとき、又は、メダルの払い出しが行われる場合には、メダルが払い出されたときに終了する。
【0219】
WINランプ1017は、BB(ビッグボーナス)又はRB(レギュラーボーナス)に内部当選した場合に所定確率で点灯し、また、BB又はRBの入賞が成立した場合にも点灯する。遊技メダル投入ランプ1024は、メダルの投入が受け付け可能であるときに点滅する。遊技開始表示ランプ1025は、少なくとも1本のラインが有効化されたときに点灯する。
【0220】
払出枚数表示部1018は、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示するものであり、メダル貯留枚数表示部1019は、貯留されているメダルの枚数を表示するものであり、役物作動回数表示部1020は、RBゲーム可能回数及びRBゲーム入賞可能回数等を表示する。これらの表示部は、7セグメント表示器からなるものである。
【0221】
図21は、図18に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。図22は、図21に示した液晶表示装置の一部の構成の展開図である。
液晶表示装置1005は、保護ガラス1032と表示板1033とからなる正面パネル1031、透明液晶パネル1034、導光板1035、反射フィルム1036、所謂白色光源である蛍光ランプ1037a、1037b、1038a、1038b、ランプホルダ1039a〜1039h、及び、透明液晶パネル駆動用のICを搭載したテーブルキャリアパッケージ(TCP)からなり、TCPは、透明液晶パネル1034の端子部に接続したフレキシブル基板(図示せず)等により構成される。
【0222】
この液晶表示装置1005は、回転リール1003L、1003C、1003Rにより手前側に設けられている。また、この回転リール1003L、1003C、1003Rと液晶表示装置1005とは、所定の間隔をあけて設けられている。
【0223】
保護ガラス1032及び表示板1033は、透明な部材で構成されている。表示板1033には、BETランプ1009a〜1009cに対応する位置等に絵柄等が形成されている。すなわち、表示板1033の絵柄等が形成されている領域が、正面パネル1031における絵柄形成領域1031bであり、表示板1033の絵柄等が形成されていない領域が、正面パネル1031における表示窓1031aである(図20参照)。なお、正面パネル1031に絵柄形成領域1031bを形成せず、正面パネル1031の全面を表示窓1031aとしてもよい。この場合、表示板1033に絵柄を形成しないか、又は、表示板1033を省略すればよい。
なお、表示板1033の裏面側に配置される各種ランプ及び各種表示部を動作させる電気回路等は図示していない。
【0224】
透明液晶パネル1034は、薄膜トランジスタ層が形成されたガラス板等の透明な基板と、これに対向する透明な基板との間隙部に液晶が封入されて形成されている。
この透明液晶パネル1034の表示モードは、ノーマリーホワイトに設定されている。ノーマリーホワイトとは、液晶を駆動していない状態で白表示(表示面側に透過した光が外部より視認可能である)となる構成である。ノーマリーホワイトに構成された透明液晶パネル1034を採用することにより、液晶を駆動することができない事態が生じた場合であっても、回転リール1003L、1003C、1003に表示された図柄等の識別情報の可変表示及び停止表示を視認することができ、遊技を継続することができる。すなわち、そのような事態が発生した場合でも、回転リール1003、1003C、1003Rに表示された識別情報の変動表示態様及び停止表示態様を中心とした遊技を行うことができる。
【0225】
導光板1035は、蛍光ランプ1037a、1037bからの光を透明液晶パネル1034へ導き出す(透明液晶パネル1034を照明する)ためのものであり、透明液晶パネル1034の裏側に設けられ、例えば、2cm程度の厚さを有するアクリル系樹脂等の透明部材(導光機能を有する)で構成されている。
【0226】
反射フィルム1036は、例えば、白色のポリエステルフィルムやアルミ薄膜に銀蒸着膜を形成したものが用いられ、導光板1035に導入された光を導光板1035の正面側へ向けて反射させる。この反射フィルム1036は、反射領域1036A及び非反射領域(透過領域)1036Bにより構成されている。
【0227】
蛍光ランプ1037a、1037bは、導光板1035の上端部及び下端部に沿って配置され、両端はランプホルダ1039(図21参照)により支持されている。この蛍光ランプ1037a、1037bから照射される光は、反射フィルム1036の反射領域1036Aで反射して透明液晶パネル1034を照明する。
【0228】
蛍光ランプ1038a、1038bは、反射フィルム1036の裏側の上方位置及び下方位置に回転リール1003L、1003C、1003Rに向かって配置されている。この蛍光ランプ1038a、1038bから出て回転リール1003L、1003C、1003Rの表面で反射して非反射領域1036Bへ入射した光は、透明液晶パネル1034を照明する。
【0229】
このように、液晶表示装置1005においては、蛍光ランプ1037a、1037bから照射され、反射フィルム1036の反射領域1036Aで反射した光と、蛍光ランプ1038a、1038bから照射され、回転リール1003L、1003C、1003Rの表面で反射して非反射領域1036Bへ入射した光とが、透明液晶パネル1034を照明するのである。
従って、反射フィルム1036の非反射領域1036Bに対応する液晶表示装置1005の領域は、液晶を駆動しているか否かによって、透明/非透明の状態に切り替わる領域であり、反射フィルム1036の反射領域1036Aに対応する液晶表示装置の領域は、液晶を駆動しているか否かに拘わらず非透明状態となる。
【0230】
パチスロ遊技装置1001では、液晶表示装置の一部の領域のみが、透明/非透明の状態に切り替わる領域であるが、本発明の遊技機において、液晶表示装置の表示画面は、その全領域が透明/非透明の状態に切り替わる領域であってもよい。この場合、パチスロ遊技装置1001において、液晶表示装置1005の全領域を透過状態又は非透過状態に切り替わる領域とする場合、反射フィルム1036を全て非反射領域1036Bとするか、反射フィルム1036を省略すればよい。
【0231】
図23は、図18に示したパチスロ遊技装置の扉体を開いた状態を模式的に示す正面図である。
筐体1002は、前面に開口1002aを有し、筐体1002には、ヒンジ(図示せず)を介して扉体1002bが開閉可能に設けられている。筐体1002内の中央部には、3つの回転リール1003(1003L、1003C、1003R)が設置されていて、扉体1002bにおける回転リール1003との対応箇所には、液晶表示装置1005が設けられている。回転リール3の上側には、制御基板1070が設けられている。
【0232】
液晶表示装置1005の近傍には、メダル投入口1022から投入されたメダルを検出するメダル検出器1071が設けられ、メダル検出器1071にはシュート1072が接続されている。
また、メダル検出器1071には、下方に延びるキャンセルシュート1073が接続されていて、キャンセルシュート1073の下部は、メダル払出口1015と接続されている。さらに、キャンセルシュート1062には、メダル通過孔1074が形成されている。
【0233】
メダル検出器1071は、メダル投入口1022から投入されたものを検出したとき、それが正規のメダルである場合には、メダルをシュート1072へ振り分ける。シュート1072に振り分けられたメダルは、ホッパ1050の収容部1051に入る。
一方、正規のメダルではない異物(例えば、他店のメダルやゴミ)であった場合には、キャンセルシュート1073に振り分ける。キャンセルシュート1073に振り分けられた異物は、メダル払出口1015から機外へ排出される。
【0234】
筐体1010内底面上には、ホッパ1050が設置されている。ホッパ1050は、複数のメダルを収容する収容部1051と、収容部1051に収容されたメダルをメダル出口1053からメダル受皿1030へ払い出す払出装置1052とを備えている。払出装置1052のメダル出口1053は、メダル受皿1030より高い位置に配置されていて、メダル出口1053から払い出されたメダルは、メダル通過孔1074を介してキャンセルシュート1073内に入り、メダル払出口1015からメダル受皿1030へ払い出される。
【0235】
ホッパ1050の左側に位置する電源部1054には、コネクタ1054が設けられている。コネクタ1054は、副制御回路1082に備えられた特定識別情報インターフェイス1274の一部である(図25参照)。
【0236】
図24は、図1001に示したパチスロ遊技装置の内部構成を示すブロック図である。
主制御回路1081は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ1040を主たる構成要素とするものである。マイクロコンピュータ1040は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU1041と、ROM1042及びRAM1043とを含む。CPU1041には、基準クロックパルスを設定するクロックパルス発生回路1144及び分周器1145と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器1146及びサンプリング回路1147とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、CPU1041の動作プログラム上で乱数のサンプリングを実行するように構成してもよい。
【0237】
ROM1042には、副制御回路1082へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。当該コマンドとしては、例えば、液晶表示装置1005に対する表示制御に関するコマンド等が格納されている。
【0238】
液晶表示装置1005に対する表示制御に関するコマンドとしては、例えば、演出開始コマンド、終了演出コマンド等を挙げることができる。
演出開始コマンドは、3つの回転リール1003の回転開始時に液晶表示装置1005に演出画像を表示させるためのコマンドである。終了演出コマンドは、3つの回転リール1003が全て停止した際に液晶表示装置1005に演出画像を表示させるためのコマンドである。
また、RB、BBの設定又は解除に関するコマンドも、ROM1042に格納されており、当該コマンドによってRB又はBBの設定又は解除が副制御回路1082に通知される。なお、RB、BBの設定又は解除に関するコマンドにかえて、液晶表示装置1005に対する表示制御に関する各種のコマンドに、RB又はBBの実行中であることを示すデータを含めることとしてもよい。
【0239】
上述したような各種のコマンドは、所定条件の成立を契機としてCPU1041によってROM1042から呼び出されてRAM1043にセットされる。そして、RAM1043にセットされたコマンドは所定のタイミングで副制御回路1082に供給される。副制御回路1082は、供給されたコマンドに基づいて各種の処理を実行する。特に、CPU1041は、BBの設定又は解除に関するコマンドを所定のタイミングで副制御回路1082に供給する。CPU1041は、遊技状態を特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段として機能するものである。
【0240】
なお、副制御回路1082が主制御回路1081へコマンド等を入力することはなく、主制御回路1081から副制御回路1082への一方向で通信が行われる。また、ROM1042には、回転リール1003L、1003C、1003Rの回転位置と回転リール外周面上に描かれた図柄とを対応付けるために、図柄テーブルが格納されており、また、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応付けられた入賞図柄組合せテーブルや、内部当選役を決定する抽選を行うために必要な抽選確率テーブル等が格納される。
RAM1043には、上述したコマンド以外に、例えば、メダルの数に相当するクレジット数等、遊技進行に係る変数やフラグ等が格納される。
【0241】
マイクロコンピュータ1040からの制御信号により動作が制御される主要な周辺装置(アクチュエータ)としては、各種ランプ(1−BETランプ1009a、2−BETランプ1009b、最大BETランプ1009c、WINランプ1017、遊技メダル投入ランプ1024、遊技開始表示ランプ1025)と、各種表示部(払出枚数表示部1018、メダル貯留枚数表示部1019、役物作動回数表示部1020)と、メダルを収納し、ホッパ駆動回路1051の命令により所定枚数のメダルの払い出しを行うホッパ(払い出しのための駆動部を含む)1050と、回転リール1003L、1003C、1003Rを回転駆動するステッピングモータ1059L、1059C、1059Rとがある。
【0242】
さらに、ステッピングモータ1059L、1059C、1059Rを駆動制御するモータ駆動回路1049、ホッパ1050を駆動制御するホッパ駆動回路1051、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路1055、及び、各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路1058が、I/Oポート1048を介してCPU1041の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU1041から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
【0243】
また、マイクロコンピュータ1040が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生させる主な入力信号発生装置としては、遊技開始指令手段としてのスタートスイッチ1006S、1−BETスイッチ1011、最大BETスイッチ1013、貯留メダル精算スイッチ1014、投入メダルセンサ1022S、リセットスイッチ1062、設定用鍵型スイッチ1063、リール停止信号回路1056、リール位置検出回路1060、払い出し完了信号回路1061がある。これらもI/Oポート1048を介してCPU1041に接続されている。
【0244】
スタートスイッチ1006Sは、スタートレバー1006の操作を検出する。投入メダルセンサ1022Sは、メダル投入口1022に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路1056は、各停止ボタン1007L、1007C、1007Rの操作に応じて停止信号を発生する。決定ボタン1026及び取消ボタン1027は、これらの操作により、液晶表示装置1005の表示画面の切替や指示の入力等を行うことができる。
【0245】
停止指令手段としてのリール位置検出回路1060は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各回転リール1003L、1003C、1003Rの位置を検出するための信号をCPU1041に送信する。
払出完了信号回路1061は、メダル検出部1050Sの計数値(ホッパ1050から払い出されたメダルの枚数)が指定された枚数に達したとき、メダル払出完了信号を発生する。CPU1041がこのメダル払出完了信号を受信すると、ホッパ駆動回路1051を介してホッパ1050の駆動を停止し、メダルの払出を完了させる。このメダル検出部1050Sは、ホッパ1050から払い出されるメダルを検出するための物理センサ等からなるメダルセンサを備えており、このメダルセンサにより払い出されるメダルの枚数の計数を行うことができる。
【0246】
図24に示した回路において、乱数発生器1146は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路1147は、スタートレバー1006が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数及びROM1042内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役が決定される。内部当選役が決定された後、「停止制御テーブル」を選択するために再び乱数のサンプリングが行われる。
【0247】
リール1003L、1003C、1003Rの回転が開始された後、ステッピングモータ1059L、1059C、1059Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM1043の所定エリアに書き込まれる。リール1003L、1003C、1003Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路1060を介してCPU1041に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM1043で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。これにより、RAM1043内には、各リール1003L、1003C、1003Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0248】
上記のようなリール1003L、1003C、1003Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブルが、ROM1042内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール1003L、1003C、1003Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
【0249】
更に、ROM1042内には、入賞図柄組合せテーブルが格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応づけられている。上記の入賞図柄組合せテーブルは、左のリール1003L、中央のリール1003C、右のリール1003Rの停止制御時、及び全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
【0250】
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)により内部当選した場合には、CPU1041は、遊技者が停止ボタン1007L、1007C、1007Rを操作したタイミングでリール停止信号回路1056から送られる操作信号、及び、選択された「停止制御テーブル」に基づいて、リール1003L、1003C、1003Rを停止制御する信号をモータ駆動回路1049に送る。
【0251】
内部当選した役の入賞成立を示す停止態様となった場合、貯留メダル精算スイッチ1014の切り替えにより「払い出し」が選択されているときには、CPU1041は、払い出し指令信号をホッパ駆動回路1051に供給してホッパ1050から所定個数のメダルの払い出しを行う。その際、メダル検出部1050Sは、ホッパ1050から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達したときに、メダル払い出し完了信号がCPU1041に入力される。これにより、CPU1041は、ホッパ駆動回路1051を介してホッパ1050の駆動を停止し、「メダルの払い出し処理」を終了する。
一方、貯留メダル精算スイッチ1014の切り替えにより「クレジット」が選択されているときには、払い出されるべきメダルの数がクレジットとしてRAM1043に記憶されることになる。
【0252】
CPU1041を備えた主制御回路1081には、副制御回路1082が接続されている。
副制御回路1082は、主制御回路1081からの制御指令(コマンド)に基づいて、液晶表示装置1005の表示制御及びスピーカ1021L、1021Rからの音の出力制御を行う。
【0253】
図25は、図24に示した副制御回路の構成を示すブロック図である。
尚、第2実施形態においては、主制御回路1081から副制御回路1082に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路1082から主制御回路1081に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路1082から主制御回路1081に対して信号を送信できるように構成してもよい。
【0254】
副制御回路1082は、サブCPU1206、プログラムROM1208及びワークRAM1210を備えている。また、副制御回路1082には、インターフェイス回路1240を介して、決定ボタン1026及び取消ボタン1027が接続されている。
また、副制御回路1082は、液晶表示装置1005における表示制御を行う表示制御回路1250と、スピーカ1021から発生させる音に関する制御を行う音声制御回路1230とを備えている。
【0255】
サブCPU1206には、プログラムROM1208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有し、CPU1041から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路1082の制御を行う。特に、サブCPU1206は、表示制御回路1250に対する表示制御を行う。
【0256】
サブCPU1206は、主制御回路1081からBB解除に関するコマンドを受信したタイミングで、遊技機識別情報を抽出する。続いて、プログラムROM1208から2次元コード表示パターンを抽出して遊技機識別情報とともに画像データプロセッサ(以下、VDPと称する)1212に送信する。2次元コード表示パターンには、例えば、2次元コードを表示する位置や期間等、2次元コードを表示するために必要な各種のデータが含まれる。後述するように、2次元コード表示パターンを受信したVDP1212は、画像データROM1216に記憶されている、遊技機識別情報に応じた2次元コード画像データを抽出し、上記2次元コード表示パターンに基づいて、液晶表示装置1005に表示させる処理を行う。第2実施形態では、遊技機識別情報がコード化された2次元コードを表す2次元コード画像データが、予め画像データROM1216に記憶されている場合について説明するが、本発明においては、遊技機識別情報をコード化(エンコード)して2次元コードを生成することとしてもよい。なお、2次元コードの生成方法及び2次元コードの生成プログラムについては、従来公知であるから、ここでの説明は省略する。
【0257】
プログラムROM1208には、サブCPU1206により、液晶表示装置1005における遊技演出を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、演出に関する決定を行うためのテーブル等の各種のテーブルも記憶されている。
また、プログラムROM1208には、液晶表示装置1005に表示される画面画像に対応した複数種類の演出パターンと、全てのリール1003が停止した際に液晶表示装置1005に表示される画面画像に対応した複数種類の終了演出パターンとが記憶されている。
さらに、プログラムROM1208には、遊技機識別情報を抽出するためのプログラムや、2次元コードを表示するための各種のデータを含む2次元コード表示パターンが記憶されている。
【0258】
なお、第2実施形態においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶媒体としてプログラムROM1208を用いるように構成したが、これに限らず、CPU等を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記録されていてもよい。もちろん、プログラムROM1208に記憶されるものをROM1042に記憶することとしてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM1210等に記録されるものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
【0259】
また、第2実施形態において、CPU1041及びROM1042を含む主制御回路1081と、サブCPU1206及びプログラムROM1208を含む副制御回路1082と、を別々に構成したが、これに限らず、CPU1041及びROM1042を含む主制御回路1081のみで構成してもよく、この場合には、上述したプログラムROM1208に記憶されているプログラムをROM1042に記憶させ、CPU1041により実行されるように構成してもよい。もちろん、サブCPU1206及びプログラムROM1208を含む副制御回路1082のみで構成するようにしてもよく、この場合には、上述したROM1042に記憶されているプログラムをプログラムROM1208に記憶させ、サブCPU1206により実行されるように構成してもよい。
【0260】
ワークRAM1210は、サブCPU1206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
尚、第2実施形態においては、サブCPU1206の一時記憶領域としてワークRAM1210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
【0261】
また、音声制御回路1230は、音声に関する制御を行う音源IC1232、各種の音声データを記憶する音声データROM1234、音声信号を増幅するための増幅器1236(以下、AMPと称する。)から構成されている。
【0262】
この音源IC1232は、サブCPU1206、音声データROM1234、AMP1236と接続されている。この音源IC1232は、スピーカ1021から発生させる音声の制御を行う。
【0263】
サブCPU1206は、CPU1041から供給されるコマンドに基づいて、音声データROM1234に記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択する。その後、サブCPU1206は、選択された音声データを音声データROM1234から読み出し、音源IC1232に供給する。音声データを受け取った音源IC1232は、その音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMP1236に供給する。AMP1236は、音声信号を増幅させ、スピーカ1021(1021L及び1021R)から音声を発生させる。
【0264】
表示制御回路1250は、CPU1041により決定された遊技結果に応じて、画面画像を生成し、液晶表示装置1005に上記画面画像を表示する制御を行うものであり、VDP1212、各種の画像データを記憶する画像データROM1216、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ1218から構成されている。VDP1212は、サブCPU1206、画像データが記憶されている画像データROM1216、画像データを画像信号に変換するD/Aコンバータ1218と接続されている。
【0265】
このVDP1212は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路、及びパレット回路等の各種の回路を含み、液晶表示装置1005に画面画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。つまり、VDP1212は、液晶表示装置1005に対する表示制御を行う。
また、VDP1212には、液晶表示装置1005の透明液晶パネル1034に画面画像を表示するためのバッファとしての記憶媒体(例えば、ビデオRAM)を備えている。この記憶媒体の所定の記憶領域に画像データを記憶することによって、所定のタイミングで液晶表示装置1005の透明液晶パネル1034に画面画像が表示されることとなる。
【0266】
画像データROM1216には、例えば、背景画像、キャラクタを表すキャラクタ画像等が記憶されている。
また、画像データROM1216には、遊技機識別情報がコード化された2次元コード画像データが記憶されている。
【0267】
VDP1212は、サブCPU1206から供給される画像表示命令(コマンド)に応じて、画像データROM1216から、演出画像を抽出する。また、VDP1212は、サブCPU1206から2次元コード表示パターンを受信したとき、当該2次元コード表示パターン及び当該2次元コード表示パターンとともに受信した遊技機識別情報に基づいて、画像データROM1216から2次元コード画像データを抽出する。
【0268】
VDP1212は、画像データROM1216又はワークRAM1210から抽出した各種画像を、後方に位置する画像から順に、例えば、背景画像、キャラクタ画像、2次元コードの順に、重ね合わせてバッファ(例えば、ビデオRAM等)に記憶することにより画面画像を合成し、所定のタイミングでD/Aコンバータ1218に供給する。D/Aコンバータ1218は、この画面画像を画像信号として変換し、この画像信号を液晶表示装置1005に供給する。その結果、液晶表示装置1005に、2次元コード1092(図20参照)が表示される。
【0269】
副制御回路1082は、さらに、特定識別情報記憶装置1270を備えている。特定識別情報記憶装置1270は、特定識別情報データRAM1272と、特定識別情報インターフェイス1274とによって構成されている。また、特定識別情報インターフェイス1274には、コネクタ1028が設けられている。特定識別情報データRAM1272は、サブCPU1082、及び、特定識別情報インターフェイス1274と接続されている。
特定識別情報データRAM1272には、パチスロ遊技装置1001に割り当てられた遊技機識別情報が記憶されている。また、特定識別情報記憶装置1270には、特定識別情報インターフェイス1274が接続されている。特定識別情報インターフェイス1274は、コネクタ1028を介して、ノートパソコン等の外部機器と接続することが可能である。
【0270】
第2実施形態において、遊技機識別情報が特定識別情報データRAM1272に記憶されている場合について説明するが、本発明はこの例に限定されず、ハードディスクドライブやROM等、他の記憶装置に記憶されていてもよい。
【0271】
図26は、図18に示した携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
携帯電話機1300は、操作部1304、液晶パネル1306、CCDカメラ1308、無線部1310、音声回路1312、スピーカ1314、マイク1316、送受信アンテナ1318、不揮発性メモリ1320、マイクロコンピュータ1322及び二次電池1324を備えている。
【0272】
無線部1310は、マイクロコンピュータ1322により制御されて、送受信アンテナ1318を通じて電波を媒体として基地局に対して送受信する。音声回路1312は、無線部1310からマイクロコンピュータ1322を通じて出力された受信信号をスピーカ1314に出力するとともに、マイク1316から出力された音声信号を送信信号としてマイクロコンピュータ1322を通じて無線部1310に出力する。
【0273】
スピーカ1314は、音声回路から出力された受信信号を受信音声に変換して出力し、マイク1316は、操作者から発せられた送信音声を音声信号に変換して音声回路1312に出力する。
CCDカメラ1308は、パチスロ遊技装置1001の液晶表示装置1005に表示される2次元コード1092を撮像可能であり、撮像して得られた画像データは不揮発性メモリ1320に記憶される。第2実施形態では、CCDカメラを用いる場合について説明するが、本発明においては、特に限定されるものではなく、例えば、CMOSセンサカメラ等を挙げることができる。
【0274】
不揮発性メモリ1320は、例えば、CCDカメラ1308が2次元コード1092を撮像して得られた画像データ等の各種データや各種プログラムを不揮発的に記憶する。
二次電池1324は、各回路に電力を供給する。マイクロコンピュータ1322は、CPU、ROM及びRAMから構成されたもので、例えば、電話の発着信処理、電子メールの作成送受信処理、インターネット処理等を行う。なお、電子メールの送受信及びインターネットによるデータの送受信は、マイクロコンピュータ1322が無線部1310及び送受信アンテナ1318を介して行う。
【0275】
マイクロコンピュータ1322は、操作部1304を介して入力された所定の指示に基づいて、インターネットを介して情報提供装置1200から所定のプログラムをダウンロードし、不揮発性メモリ1320に格納する。そして、マイクロコンピュータ1322は、上記プログラムを不揮発性メモリ1320から読み出して実行することにより、下記(A)〜(B)のように機能する。
【0276】
(A)マイクロコンピュータ1322は、CCDカメラ1308が2次元コード1092を撮像した際に得られる画像データから2次元コードを認識し、この認識した2次元コードから遊技機識別情報(URL)を生成する。
(B)マイクロコンピュータ1322は、上記(A)において生成された遊技機識別情報を、無線部1310及び送受信アンテナ1318により、インターネットを介して、情報提供装置1200に送信する。
【0277】
第2実施形態では、携帯電話機1300が情報提供装置1200からプログラムをダウンロードする場合について説明するが、予め携帯電話機1300の不揮発性メモリ1322に記憶される(プレインストールされる)こととしてもよい。
【0278】
図27は、図18に示した情報提供装置の内部構成を示すブロック図である。図28は、店舗識別情報選択テーブルの一例を示す図である。図29は、店舗情報選択テーブルの一例を示す図である。
情報提供装置1200は、CPU1201と、ROM1202と、RAM1203と、携帯電話機1300とインターネットを介して通信するための通信用インターフェイス回路1204と、ハードディスクドライブ1205とを備えている。
【0279】
ハードディスクドライブ1205には、遊技機識別情報と店舗識別情報とが対応付けられて記憶されている。また、店舗識別情報と店舗情報とが対応付けられて記憶されている。
ハードディスクドライブ1205は、提供用情報記憶手段として機能する。店舗識別情報選択テーブルでは、図28に示すように、遊技機識別情報と店舗識別情報とが対応づけられている。また、店舗情報選択テーブルでは、図29に示すように、店舗識別情報と店舗情報とが対応づけられている。
CPU1201は、携帯電話機1300から遊技機識別情報を受信すると、受信した遊技機識別情報に対応する店舗識別情報情報を抽出し、さらに該店舗識別情報に対応する店舗情報を抽出して、携帯電話機1300に送信する。
【0280】
以下においては、パチスロ遊技装置1001は起動しており、CPU1041において用いられる変数は所定の値に初期化されるとともに、設定値も所定の値に設定された状態で定常動作しているものとする。
【0281】
図30は、主制御回路において行われる遊技実行処理のメインルーチンを示すフローチャートである。
【0282】
まず、CPU1041は、メダルの自動投入の要求があるか否かを判断する(ステップS1120)。なお、自動投入の要求がある場合とは、先の遊技において再遊技(リプレイ)の入賞が成立した場合である。メダルの自動投入の要求があるときには、投入要求分のメダルを自動投入し(ステップS1122)、副制御回路1082にメダル投入コマンドを送信する(ステップS1123)。
【0283】
一方、ステップS1120において、メダルの自動投入の要求がないと判断した場合、CPU1041は、メダルが投入されたか否かを判断する(ステップS1121)。すなわち、CPU1041は、メダル投入口1022にメダルが投入されたことを検知した投入メダルセンサ1022Sにより発せられる検知信号を受信したか否か、又は、BETスイッチ(1−BETスイッチ1011又は最大BETスイッチ1013)により発せられる検知信号を受信したか否かを判断することにより、メダルが投入されたか否かを判断する。なお、BETスイッチ(1−BETスイッチ1011又は最大BETスイッチ1013)により発せられる検出信号を受信したと判断した場合、CPU1041は、RAM1043に記憶されたクレジット数から、BETされたメダルの数に相当するクレジット数を減算する処理を行う。
【0284】
ステップS1121において、メダルが投入されていないと判断した場合、CPU1041は、処理をステップS1120に戻す。
また、ステップS1121において、メダルが投入されたと判断した場合、又は、ステップS1123の処理が実行された場合には、CPU1041は、スタートレバー1006が操作されたか否かを判断する(ステップS1124)。すなわち、CPU1041は、スタートスイッチ1006Sからの入力信号を受信したか否かを判断するのである。
【0285】
ステップS1124において、スタートレバー1006が操作されていないと判断した場合、CPU1041は、処理をステップS1120に戻す。一方、ステップS1124において、スタートレバー1006が操作されたと判断した場合、CPU1041は、各種設定に係る処理を行う(ステップS1125)。この各種設定処理では、スタートレバー1006が操作されたタイミングで、乱数発生器1146から乱数のサンプリングを行い、当該サンプリングされた乱数値と、RAM1043に設定されている抽選確率テーブルとに基づいて内部当選役(当選フラグ)を生成する抽選処理が行われる。ステップS1125の処理を実行するとき、CPU1041は、当選役を決定する当選役決定手段として機能する。
また、この各種設定処理では、例えば、WINランプ点灯抽選処理、回転リールを停止させるための停止制御テーブルの選択に係る処理、リール回転用に初期化する処理等を行い、回転リール1003(1003L、1003C、1003R)の回転を開始させる。
【0286】
回転リール1003L、1003C、1003Rの回転が開始された後、ステッピングモータ1059L、1059C、1059Rの各々に送信される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM1043に記憶される。回転リール1003L、1003C、1003Rから一回転ごとにリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路1060を介してCPU1041に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM1043で計数されている駆動パルスに計数値が「0」にクリアされる。このようにすることにより、RAM1043内には、各回転リール1003L、1003C、1003Rについての一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0287】
また、回転リール1003L、1003C、1003Rの回転位置と回転リール外周面上に描かれた図柄とを対応付けるためにROM1042に格納された図柄テーブルでは、上述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各回転リール1003L、1003C、1003Rの一定の回転ピッチごとに順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバーごとに対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応付けられている。また、ROM1042に格納された入賞図柄組合せテーブルは、各回転リール1003L、1003C、1003Rの停止制御時、及び、全回転リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
ステップS1125の処理を実行した後、CPU1041は、処理をステップS1126に移す。
【0288】
ステップS1126において、CPU1041は、RAM1043に演出開始コマンドをセットする。この演出開始コマンドは、液晶表示装置1005への所定の演出画像の表示を開始させるためのコマンドであり、上記抽選処理により決定された内部当選役に関するデータを含んでいる。演出開始コマンドは、所定のタイミングで副制御回路1082に供給される。
ステップS1126の処理を実行した後、CPU1041は、処理をステップS1128に移す。
【0289】
ステップS1128において、CPU1041は、リール停止信号回路1056からの入力信号の有無により、停止ボタン1007(1007L、1007C、1007R)が「オン」であるか否かを判断する(ステップS1128)。停止ボタン1007が「オン」ではないと判断した場合、CPU1041は、自動停止タイマの値が「0」であるか否かを判断し(ステップS1129)、「0」ではないと判断した場合には、処理をステップS1128に戻す。
【0290】
一方、ステップS1128において、停止ボタン1007が「オン」であると判断した場合、又は、ステップS1129において、自動停止タイマの値が「0」であると判断した場合、CPU1041は、停止ボタン1007に対応した回転リール1003の回転を停止させるのであるが、その際、当選要求(内部当選役のこと)、図柄位置(操作時における回転リール1003の回転位置)、選択されている停止制御テーブル等から滑りコマ数を決定する(ステップS1130)。
【0291】
次に、CPU1041は、ステップS1130において決定された滑りコマ数分、回転リール1003を回転させて停止させる処理を行い(ステップS1131)、一の回転リール1003についての停止要求をセットする(ステップS1132)。
【0292】
次に、CPU1041は、1003つの回転リール1003(1003L、1003C、1003R)の全てが停止したか否かを判断する(ステップS1133)。全ての回転リール1003が停止していないと判断した場合、処理をステップS1128に戻す。一方、全ての回転リール1003が停止したと判断した場合、CPU1041は入賞検索を行う(ステップS1134)。このとき、ROM1042に格納された入賞図柄組合せテーブル等が参照されることになる。また、入賞フラグが正常であるか否かを判断し、正常でない場合には、イリーガルエラーの表示を行って処理を中断することとしてもよい。
【0293】
次に、CPU1041は、RAM1043に終了演出コマンドをセットする(ステップS1135)。この終了演出コマンドは、遊技結果に応じた遊技終了時の演出画像を表示させるためのコマンドであり、ステップS1134における入賞検索の結果に関するデータを含む。終了演出コマンドは、所定のタイミングで副制御回路1082に供給される。
【0294】
次に、CPU1041は、メダルの払出があるか否か、すなわち、入賞枚数の有無を判断する(ステップS1136)。
メダルの払出があると判断した場合、CPU1041は、遊技状態及び入賞役に応じた枚数のメダルの貯留又は払出を行う(ステップS1137)。メダルの貯留を行う場合には、CPU1041は、RAM1043に記憶されたクレジット数を加算する処理を行う。一方、メダルの払出を行う場合には、CPU1041は、払出指令信号をホッパ駆動回路1051に送信してホッパ1050から所定枚数のメダルの払出を行う。その際、メダル検出部1050Sは、ホッパ1050から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達したときに、メダル払出完了信号がCPU1041に入力される。これにより、CPU1041は、ホッパ駆動回路1051を介してホッパ1050の駆動を停止し、メダルの払出処理を終了する。
次に、ステップS1138において、CPU1041は、RAM1043に払出コマンドをセットする。払出コマンドは、ステップS1137において払い出したメダルの数を副制御回路1082に通知するためのコマンドである。
【0295】
次に、CPU1041は、RBに入賞したか否かを判断する(ステップS1140)。RBに入賞したと判断すると、CPU1041は、RB設定に係る処理を行う(ステップS1141)。このステップS1141において、CPU1041は、RB用の抽選確率テーブルや、RB用の入賞図柄組合せテーブルの設定に係る処理を行う。また、このステップS1141において、CPU1041は、RBゲーム入賞回数等の計数を開始し、その計数値を役物作動回数表示部1020に表示させる処理を開始する。ステップS1141の処理を実行した後、CPU1041は、処理をステップS1142に移す。
【0296】
ステップS1142において、CPU1041は、RAM1143にRB設定コマンドをセットする。RB設定コマンドは、画面画像としてのRB用の演出画像を液晶表示装置1005に表示させるためのコマンドであり、所定のタイミングで副制御回路1082に供給される。
【0297】
ステップS1140においてRBに入賞していないと判断された場合、又は、ステップS1142の処理が実行された場合、CPU1041は、BBに入賞したか否かを判断する(ステップS1143)。BBに入賞したと判断すると、CPU1041は、BB設定に係る処理を行う(ステップS1144)。このステップS1144において、CPU1041は、BB用の抽選確率テーブルや、BB用の入賞図柄組合せテーブル等の設定に係る処理を行う。また、このステップS1146において、CPU1041は、BBゲーム消化回数等の計数や、その計数値の役物動作回数表示部1020への表示や、払い出されたメダルの計数等を開始する。
その後、CPU1041は、処理をステップS1145へ移す。
【0298】
ステップS1145において、CPU1041は、RAM1043にBB設定コマンドをセットする。BB設定コマンドは、画面画像としてのBB用の演出画像を液晶表示装置1005に表示させるためのコマンドであり、所定のタイミングで副制御回路1082に供給される。
【0299】
ステップS1143において、BBに入賞していないと判断された場合、又は、ステップS1145の処理を実行した場合、CPU1041は、RBが終了したか否かを判断する(ステップS1146)。RBが終了したと判断すると、次に、CPU1041は、RB設定解除に係る処理を行う(ステップS1147)。ステップS1148において、CPU1041は、ステップS1141の処理で設定したRB用の抽選確率テーブルや、RB用の入賞図柄組合せテーブル等から、通常の遊技状態(RB又はBB以外)に用いられる抽選確率テーブルへの設定変更に係る処理を行う。その後、CPU1041は、処理をステップS1148へ移す。
【0300】
ステップS1148において、CPU1041は、RAM1043にRB解除コマンドをセットする。RB解除コマンドは、画面画像としてのRB用の演出画像の表示を停止し、通常(RB又はBB以外)の演出画像を液晶表示装置1005に表示させるためのコマンドである。RB解除コマンドは、所定のタイミングで副制御回路1082に供給される。
【0301】
ステップS1146において、RBが終了したと判断されなかった場合、又は、ステップS1148の処理を実行した場合、CPU1041は、BBが終了したか否かを判断する(ステップS1149)。BBが終了したと判断すると、次に、CPU1041は、BB設定解除に係る処理を行う(ステップS1150)。ステップS1150において、CPU1041は、ステップS1144の処理で設定したBB用の抽選テーブルや、BB用の入賞図柄組合せテーブル等から、通常の遊技状態(RB又はBB以外)に用いられる抽選確率テーブルへの設定変更に係る処理を行う。
その後、CPU1041は、処理をステップS1151へ移す。
【0302】
ステップS1151において、CPU1041は、RAM1043にBB解除コマンドをセットする。BB解除コマンドは、画面画像としてのBB用の演出画像の表示を停止し、通常(RB又はBB以外)の演出画像を液晶表示装置1005に表示させるためのコマンドである。BB解除コマンドは、所定のタイミングで副制御回路1082に供給される。
ステップS1149において、RBが終了していないと判断した場合、又は、ステップS1151の処理を実行した場合、本サブルーチンを終了する。
【0303】
図31は、副制御回路において行われるコマンド受信処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、ステップS1200において、サブCPU1206は、演出開始コマンドを受信したか否かを判断する。演出開始コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS1210に移す。
一方、演出開始コマンドを受信したと判断した場合、ステップS1201において、サブCPU1206は、プログラムROM1208に記憶された複数種類の演出パターンのなかから、当該コマンドに対応した演出パターンを選択する。
サブCPU1206は、RBフラグがセットされている場合には、RB用の演出パターンを選択する。また、BBフラグがセットされている場合には、BB用の演出パターンを選択する。次に、ステップS1202において、演出パターンを示すデータである演出パターンデータを表示制御回路1250に供給する。
ステップS1202の処理を実行した後、ステップS1210に処理を移す。
【0304】
ステップS1210において、サブCPU1206は、終了演出コマンドを受信したか否かを判断する。終了演出コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS1220に移す。
一方、終了演出コマンドを受信したと判断した場合、ステップS1211において、サブCPU1206は、プログラムROM1208に記憶された複数種類の終了演出パターンのなかから、当該コマンドに対応した終了演出パターンを選択する。
次に、ステップS1212において、終了演出パターンデータを表示制御回路1250に供給する。ステップS1210の処理を実行した後、処理をステップS1220に移す。
【0305】
ステップS1220において、サブCPU1206は、RB設定コマンドを受信したか否かを判断する。RB設定コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS1230に移す。一方、RB設定コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU1206は、ステップS1221において、RBフラグをセットする。ステップS1221の処理を実行した後、処理をステップS1230に移す。なお、RBフラグは、RB開始時にセットされ、RB終了時にクリアされるフラグである。
【0306】
ステップS1230において、サブCPU1206は、BB設定コマンドを受信したか否かを判断する。BB設定コマンドを受信していないと判断した場合、処理をステップS1240に移す。一方、BB設定コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU1206は、ステップS1231において、BBフラグをセットする。BBフラグは、BB開始時にセットされ、BB終了時にクリアされるフラグである。ステップS1231の処理を実行した後、ステップS1240に処理を移す。
【0307】
ステップS1240において、サブCPU1206は、RB解除コマンドを受信したか否かを判断する。RB解除コマンドを受信したと判断した場合、RBフラグをクリアする(ステップS1241)。
ステップS1240において、RB解除コマンドを受信していないと判断した場合、又は、ステップS1241の処理を実行した場合、サブCPU1206は、BB解除コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS1250)。
BB解除コマンドを受信していないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。一方、BB解除コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU1206は、BBフラグをクリアする(ステップS1251)。
次に、サブCPU1206は、特定識別情報データRAM1272から遊技機識別情報を抽出する(ステップS1252)。
【0308】
次に、サブCPU1206は、プログラムROM1208から2次元コード表示パターンデータを読み出して遊技機識別情報とともに表示制御回路1250に供給し(ステップS1253)、本サブルーチンを終了する。
【0309】
図32は、表示制御回路において行われる表示制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
VDP1212は、サブCPU1206から供給される各種のデータに対応した画面画像を生成する。
VDP1212は、サブCPU1206から演出パターンデータの供給を受けていない場合には(ステップS1300:NO)、画像データROM1216からデモ画像データを抽出し、バッファに記憶することにより、画面画像としてデモ画像を生成する(ステップS1301)。
【0310】
VDP1212は、サブCPU1206から演出パターンデータの供給を受けており(ステップS1300:YES)、終了演出パターンデータの供給を受けていない場合には(ステップS1304:NO)、画像データROM1216から演出画像データを抽出し、バッファに記憶することにより、画面画像として演出画像を生成する(ステップS1305)。
【0311】
VDP1212は、サブCPU1206から演出パターンデータの供給を受け(ステップS1300:YES)、終了演出パターンデータの供給を受けている場合(ステップS1304:YES)、画像データROM1216から、終了時の演出画像データを抽出し、バッファに記憶することにより、画面画像として終了時の演出画像を生成する(ステップS1306)。
【0312】
ステップS1301、S1305又はS1306の処理を実行した後、VDP1212は、2次元コード表示パターンデータの供給を受けた場合には(ステップS1320:YES)、2次元コード表示パターンデータとともに受信した遊技機識別情報に基づいて画像データROM1216から2次元コード画像データを抽出する(ステップS1321)。
このとき、ステップS1301、S1305又はS1306において抽出されてバッファに記憶された画像に重ね合わせて2次元コード1092を記憶する。
その後、2次元コードの表示を終了するタイミングであれば(ステップS1322:YES)、2次元コード表示パターンデータをクリアする(ステップS1323)。
【0313】
次に、所定のタイミング毎(例えば、1/30秒毎)に、画面画像を液晶表示装置1005に出力する(ステップS1308)。その結果、液晶表示装置1005には、2次元コード1092(図20参照)が表示されることになる。
その後、演出が終了していない場合には(ステップS1310:NO)、ステップS1300に処理を戻す。一方、演出が終了した場合には(ステップS1310:YES)、パターンデータをクリアし(ステップS1311)、処理をステップS1300に戻す。
【0314】
図34は、携帯電話機と情報提供装置とにおいて行われる処理を示すフローチャートである。
まず、携帯電話機1300が備えるマイクロコンピュータ1322は、操作部1304を介して入力された指示に基づいて、撮像手段としてのCCDカメラ1308を駆動させ、CCDカメラ1308は、パチスロ遊技装置1001の液晶表示装置1005に表示された画面画像に含まれる2次元コード1092を撮像する(ステップS1500)。
【0315】
その後、マイクロコンピュータ1322は、ステップS1500において得られた画像データを不揮発性メモリ1320に記憶させる(ステップS1501)。
次に、マイクロコンピュータ1322は、2次元コード認識処理を行い(ステップS1502)、ステップS1500において得られた画像データから2次元コードを認識し、この認識した2次元コードから遊技機識別情報(URL)を生成する。2次元コード認識処理については、後で詳述することにする。
【0316】
次に、マイクロコンピュータ1322は、ステップS1502における2次元コード認識処理により得られた遊技機識別情報を、無線部1310及び送受信アンテナ1318により、インターネットを介して情報提供装置1200に送信する(ステップS1503)。
【0317】
情報提供装置1200が備えるCPU1201は、携帯電話機1300からインターネットを介して、遊技機識別情報を受信すると、当該遊技機識別情報をハードディスクドライブ1205に記憶させる(ステップS1601)。ステップS1601の処理を実行するとき、CPU1201は、携帯電話機1300から、遊技機識別情報を受信する受信手段として機能する。
続いて、CPU1201は、遊技機識別情報に基づいて、ハードディスクドライブ205に記憶された店舗識別情報選択テーブル(図28参照)を参照し、遊技機識別情報に対応する1の店舗識別情報を、ハードディスクドライブ1205から抽出する(ステップS1602)。さらに、CPU1201は、店舗識別情報に基づいて、ハードディスクドライブ205に記憶された店舗情報選択テーブル(図29参照)を参照し、店舗識別情報に対応する1の店舗情報を、ハードディスクドライブ1205から抽出する(ステップS1602)。
【0318】
次に、CPU1201は、ステップS1603において抽出した店舗情報を携帯電話機1300に送信する(ステップS1605)。ステップS1605の処理を実行するとき、CPU1201は、店舗情報を携帯電話機1300に送信する送信手段として機能する。
【0319】
携帯電話機1300のマイクロコンピュータ1322は、情報提供装置1200から送信された店舗情報を不揮発性メモリ1320に記憶する(ステップS1504)。その結果、遊技者は、店舗情報を取得することができる。
【0320】
図34は、図33に示した処理のステップS1502において呼び出されて実行される2次元コード認識処理を示すフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ1322は、不揮発性メモリ1320に記憶された画像データに対して画像変換処理を行う(ステップS1700)。画像変換処理は、撮像されて得られた画像データから、2次元コードが表示されている領域の画像データを抜き出し、傾きや歪みを補正し、所定の閾値によりモノクロ画像に変換し、正面視した2次元コードを含む画像データを得る処理である。
【0321】
次に、マイクロコンピュータ1322は、ステップS1700において得られた画像データから2次元コードを抽出し、ノイズ除去等の補正を行う(ステップS1701)。
次に、マイクロコンピュータ1322は、ステップS1701において得られた2次元コードの2値化処理を行い、2次元コードを構成する各ドットを“0”又は“1”に置き換え(ステップS1702)、2値化マトリックスデータを生成する(ステップS1703)。
次に、マイクロコンピュータ1322は、2値化マトリックスデータをデコードし(ステップS1704)、遊技機識別情報を生成する(ステップS1705)。その後、本サブルーチンを終了し、図33に示したフローチャートのステップS1503に処理を移すのである。
【0322】
上述したように、携帯電話機1300が、遊技機識別情報を情報提供装置1200に送信すると(図33、ステップS1503)、この遊技機識別情報に対応する店舗識別情報に対応した店舗情報が携帯電話機1300に送信される(図33、ステップS1605)。
【0323】
以上、第2実施形態に係る情報提供装置1200、情報提供システム1500及びパチスロ遊技装置1001によれば、パチスロ遊技装置1001では、割り当てられた遊技機識別情報をコード化した2次元コード1092を、外部からCCDカメラ1308等により撮像可能な態様で表示するため、遊技者は、パチスロ遊技装置1001が表示する2次元コード1092を携帯電話機1300が備えるCCDカメラ1308で撮像し、得られた画像に基づいて生成された遊技機識別情報を情報提供装置1200に送信することができる。情報提供装置1200では、店舗識別情報及び店舗情報を記憶しており、携帯電話機1300から遊技機識別情報を受信すると、受信した遊技機識別情報に対応する店舗識別情報を抽出し、抽出した店舗識別情報に対応する店舗情報を携帯電話機1300に送信する。従って、遊技者は、必要とする情報を携帯端末機に一目で把握可能に表示することができる。
【0324】
第2実施形態において、遊技者が取得できる情報は店舗情報であり、情報提供装置1200には店舗情報と店舗識別情報とが、さらに店舗識別情報と遊技機識別情報とが対応付けられて記憶されている場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。遊技者が取得できる情報は地域情報であり、情報提供装置には地域情報と地域識別情報とが対応付けられて記憶され、さらに地域識別情報と遊技機識別情報とが対応付けられて記憶されていてもよい。ここでいう地域情報とは、遊技機が設置されている遊技店の所在する地域についての情報である。また、地域識別情報とは、遊技機が設置されている遊技店の所在する地域ごとに割り当てられた情報である。
この場合、情報提供装置では、地域識別情報及び地域情報を記憶しており、携帯端末機から遊技機識別情報を受信すると、受信した遊技機識別情報に対応する地域識別情報を抽出し、抽出した地域識別情報に対応する地域情報を携帯端末機に送信する。
遊技者は、地域情報を取得することにより、例えば、そのとき遊技している遊技店と同地域に所在する他の遊技店の情報を知ることができる。これにより、遊技者は、他の店舗に足を運ばずに、該店舗の情報を得ることが可能となる。また、同地域の複数の店舗の情報を比較検討することが可能となる。
【0325】
また、遊技者が、店舗情報と地域情報との何れかから、取得できる情報を選択できることとしてもよい。この場合、情報提供装置では、店舗識別情報と地域識別情報とをともに遊技機識別情報と対応付けて記憶している。さらに情報提供装置では、店舗情報と店舗識別情報とを、そして、地域情報と地域識別情報とを、夫々対応付けて記憶していることとする。一方、遊技機では遊技機識別情報をコード化した2次元コードを2通り記憶しておき、液晶表示装置に2次元コードを表示するときに、2つの2次元コードを両方表示することとする。そして、一方の2次元コードを撮像手段で撮像し、得られた画像に基づいて生成された遊技機識別情報を情報提供装置に送信した場合には、店舗情報を取得することができ、もう一方の2次元コードを撮像手段で撮像し、得られた画像に基づいて生成された遊技機識別情報を情報提供装置に送信した場合には、地域情報を取得することができるものとする。
【0326】
第2実施形態において、パチスロ遊技装置1001には遊技機識別情報が記憶されており、情報提供装置1200には遊技機識別情報と店舗識別情報とが対応付けられて記憶されている場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。遊技機には店舗識別情報が記憶されていてもよい。この場合、情報提供装置は、携帯端末機から店舗識別情報を受信し、当該店舗識別情報に対応した店舗情報を抽出し、携帯端末機に送信する。
また、遊技機には地域識別情報が記憶されており、情報提供装置には地域情報と地域識別情報とが対応付けられて記憶されていてもよい。この場合、情報提供装置は、携帯端末機から地域識別情報を受信し、当該地域識別情報に対応した地域情報を抽出し、携帯端末機に送信する。
【0327】
特定識別情報データRAM1272内に店舗識別情報又は地域識別情報が記録されており、遊技機の設置店舗が変更になるとき等は、特定識別情報データRAM1272の内容を書き換える必要性が生じる場合がある。このような場合、図23に示したコネクタ1054にノートパソコン(図示せず)等の外部機器を接続することにより、特定識別情報インターフェイス1274を介して、特定識別情報データRAM1272の内容を書き換えることができる。
【0328】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0329】
【図1】第1実施形態に係る情報提供システムの一例を示すネットワーク構成図である。
【図2】図1に示したパチスロ遊技装置の一例を模式的に示す斜視図である。
【図3】図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置近傍を示す拡大正面図である。
【図4】図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置近傍を示す拡大正面図である。
【図5】図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。
【図6】図5に示した液晶表示装置の一部の構成を示す展開図である。
【図7】図1に示したパチスロ遊技装置の内部構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示した副制御回路の構成を示すブロック図である。
【図9】図1に示した携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
【図10】図1に示した情報提供装置の内部構成を示すブロック図である。
【図11】攻略情報選択テーブルの一例を示す図である。
【図12】主制御回路において行われる遊技実行処理のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図13】副制御回路において行われるコマンド受信処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】抽選データテーブルの一例を示す図である。
【図15】表示制御回路において行われる表示制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】携帯電話機と情報提供装置とにおいて行われる処理を示すフローチャートである。
【図17】図16に示した処理のステップS502において呼び出されて実行される2次元コード認識処理を示すフローチャートである。
【図18】第2実施形態に係る情報提供システムの一例を示すネットワーク構成図である。
【図19】図18に示したパチスロ遊技装置の一例を模式的に示す斜視図である。
【図20】図18に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置近傍を示す拡大正面図である。
【図21】図18に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。
【図22】図21に示した液晶表示装置の一部の構成を示す展開図である。
【図23】図18に示したパチスロ遊技装置の扉体内部の構成を示す展開図である。
【図24】図18に示したパチスロ遊技装置の内部構成を示すブロック図である。
【図25】図24に示した副制御回路の構成を示すブロック図である。
【図26】図18に示した携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
【図27】図18に示した情報提供装置の内部構成を示すブロック図である。
【図28】店舗識別情報選択テーブルの一例を示す図である。
【図29】店舗情報選択テーブルの一例を示す図である。
【図30】主制御回路において行われる遊技実行処理のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図31】副制御回路において行われるコマンド受信処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図32】表示制御回路において行われる表示制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図33】携帯電話機と情報提供装置とにおいて行われる処理を示すフローチャートである。
【図34】図33に示した処理のステップS1502において呼び出されて実行される2次元コード認識処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0330】
1 パチスロ遊技装置
2 筐体
3(3L、3C、3R) 回転リール
5 液晶表示装置
6 スタートレバー
6S スタートスイッチ
41 CPU
42 ROM
43 RAM
60 リール位置検出回路
70 赤外線通信装置
82 副制御回路
92(92a、92b、92c) 2次元コード
93(93a、93b、93c、93d) 遊技補助画像
200 情報提供装置
201 CPU
202 ROM
204 通信用インターフェイス回路
205 ハードディスクドライブ
206 サブCPU
208 プログラムROM
210 ワークRAM
212 VDP
216 画像データROM
300 携帯電話機
306 液晶パネル
308 CCDカメラ
320 不揮発性メモリ
322 マイクロコンピュータ
326 赤外線通信装置
500 情報提供システム
1001 パチスロ遊技装置
1002 筐体
1003(1003L、1003C、1003R) 回転リール
1005 液晶表示装置
1006 スタートレバー
1006S スタートスイッチ
1041 CPU
1042 ROM
1043 RAM
1060 リール位置検出回路
1082 副制御回路
1092(1092a、1092b、1092c) 2次元コード
1200 情報提供装置
1201 CPU
1202 ROM
1204 通信用インターフェイス回路
1205 ハードディスクドライブ
1206 サブCPU
1208 プログラムROM
1210 ワークRAM
1212 VDP
1216 画像データROM
1270 特定識別情報記憶装置
1300 携帯電話機
1306 液晶パネル
1308 CCDカメラ
1320 不揮発性メモリ
1322 マイクロコンピュータ
1500 情報提供システム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段を備えた携帯端末機と通信回線を介してデータの送受信を行うことが可能な情報提供装置であって、
遊技機において遊技を実行する上で遊技者にとって有用な情報である攻略情報を複数記憶する記憶手段と、
前記遊技機が備える表示手段に表示される、前記記憶手段に記憶された攻略情報の夫々に対応する対応情報がコード化されたコード情報を、前記撮像手段により撮像した前記携帯端末機から、当該対応情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した対応情報に対応する1の攻略情報を前記携帯端末機に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
遊技機と、請求項1に記載の情報提供装置と備えた情報提供システムであって、
前記遊技機は、
前記記憶手段に記憶された攻略情報の夫々に対応する対応情報をコード化したコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で複数同時に表示する表示手段と、
前記送信手段から前記携帯端末機に送信された攻略情報を当該携帯端末機から受信する遊技機側受信手段と、
前記遊技機側受信手段が受信した攻略情報に応じた画像を前記表示手段に表示する制御を実行する制御手段と
を備えたことを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報提供システムを構成する遊技機であって、
前記記憶手段に記憶された攻略情報の夫々に対応する対応情報をコード化したコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で複数同時に表示する表示手段と、
前記送信手段から前記携帯端末機に送信された攻略情報を当該携帯端末機から受信する遊技機側受信手段と、
前記遊技機側受信手段が受信した攻略情報に応じた画像を前記表示手段に表示する制御を実行する制御手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項4】
請求項2に記載の情報提供システムを構成する遊技機であって、
前記記憶手段に記憶された攻略情報の夫々に対応する対応情報をコード化したコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で複数同時に表示する表示手段と、
前記送信手段から前記携帯端末機に送信された攻略情報を当該携帯端末機から受信する遊技機側受信手段と、
前記攻略情報に対応する遊技補助画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記遊技機側受信手段が受信した攻略情報に応じた遊技補助画像データを前記画像データ記憶手段から抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した遊技補助画像データに応じた画像を前記表示手段に表示する制御を実行する制御手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項5】
前記表示手段は、対応情報を含む当たりデータをコード化した当たりコード情報と対応情報を含まない外れデータをコード化した外れコード情報とからなる複数のコード情報を、外部から撮像手段により撮像可能な態様で表示することを特徴とする請求項3又は4に記載の遊技機。
【請求項6】
コード情報にコード化された対応情報に対応する攻略情報の種類ごとに異なる色となるように、前記表示手段に表示するコード情報に色を付与する色付与手段
を備えたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1に記載の遊技機。
【請求項7】
遊技者による操作に応じて遊技開始指令信号を出力する遊技開始指令手段と、
前記遊技開始指令手段から出力された前記遊技開始指令信号を検出したことに基づいて、複数の識別情報を変動表示する変動表示手段と、
前記遊技開始指令手段から出力された前記遊技開始指令信号を検出したことに基づいて、当選役を決定する当選役決定手段と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段と、
前記当選役決定手段により決定された当選役が成立し得るタイミングで、前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号を検出した場合に、遊技状態を特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段と、
前記特別遊技状態制御手段が特別遊技状態の制御を終了したことを契機として、前記特別遊技状態において払い出した遊技媒体数に応じた対応情報をコード化したコード情報を前記表示手段に表示する制御を実行するコード情報表示制御手段と
を備えたことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1に記載の遊技機。
【請求項8】
撮像手段を備えた携帯端末機と通信回線を介してデータの送受信を行うことが可能な情報提供装置であって、
前記遊技機が備える表示手段に表示される、前記遊技機に係る特定識別情報がコード化されたコード情報を、前記撮像手段により撮像した前記携帯端末機から、当該特定識別情報を受信する受信手段と、
前記遊技機の設置地において遊技を行う上で遊技者にとって有用な情報である提供用情報を該遊技機に係る前記特定識別情報と対応するように記憶する提供用情報記憶手段と、
前記提供用情報記憶手段に記憶された提供用情報のなかから、前記受信手段が受信した特定識別情報に対応する提供用情報を抽出して前記携帯端末機に送信する送信手段と
を備えたことを特徴とする情報提供装置。
【請求項9】
前記特定識別情報は、前記遊技機ごとに割り当てられる遊技機識別情報であり、
前記提供用情報記憶手段は、前記遊技機識別情報と当該遊技機の設置地に対して割り当てられる設置地識別情報とを対応付けて記憶するとともに、前記設置地識別情報と前記提供用情報とを対応付けて記憶し、
前記送信手段は、前記提供用情報記憶手段に記憶された提供用情報のなかから、前記受信手段が受信した遊技機識別情報に対応付けられた設置地識別情報に対応する提供用情報を抽出して前記携帯端末機に送信することを特徴とする請求項8に記載の情報提供装置。
【請求項10】
前記特定識別情報は、前記遊技機の設置地に対して割り当てられる設置地識別情報であり、
前記提供用情報記憶手段は、前記設置地識別情報と前記提供用情報とを対応付けて記憶し、
前記送信手段は、前記提供用情報記憶手段に記憶された提供用情報のなかから、前記受信手段が受信した設置地識別情報に対応する提供用情報を抽出して前記携帯端末機に送信することを特徴とする請求項8に記載の情報提供装置。
【請求項11】
前記遊技機の設置地は、前記遊技機が設置された遊技店であり、
前記設置地識別情報は、前記遊技店に割り当てられた店舗識別情報であり、
前記提供用情報は、前記遊技店において遊技を行う上で有用な店舗情報であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1に記載の情報提供装置。
【請求項12】
前記遊技機の設置地は、前記遊技機が設置された遊技店が所在する地域であり、
前記設置地識別情報は、前記地域に割り当てられた地域識別情報であり、
前記提供用情報は、前記地域で遊技を行う上で有用な地域情報であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1に記載の情報提供装置。
【請求項13】
遊技機と、請求項8に記載の情報提供装置とを備えた情報提供システムであって、
前記遊技機は、
前記特定識別情報を記憶する特定識別情報記憶手段と、
前記特定識別情報をコード化したコード情報を、外部から前記撮像手段により撮像可能な態様で表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする情報提供システム。
【請求項14】
前記遊技機は、前記特定識別情報が入力されるインターフェイスを備え、
前記特定識別情報記憶手段は、データの書き換えが可能であり、前記インターフェイスを介して入力された前記特定識別情報を記憶することを特徴とする請求項13に記載の情報提供システム。
【請求項15】
請求項13に記載の情報提供システムを構成する遊技機であって、
前記特定識別情報を記憶する特定識別情報記憶手段と、
前記特定識別情報をコード化したコード情報を、外部から前記撮像手段により撮像可能な態様で表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項16】
前記特定識別情報が入力されるインターフェイスを備え、
前記特定識別情報記憶手段は、データの書き換えが可能であり、前記インターフェイスを介して入力された前記特定識別情報を記憶することを特徴とする請求項15に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2007−175400(P2007−175400A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−379742(P2005−379742)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】